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  • エイドリアン・ニューウェイ、ホンダF1の評価は「年末に聞いてほしい」

    エイドリアン・ニューウェイ、ホンダF1の評価は「年末に聞いてほしい」

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンとホンダF1による新たなパートナーシップについて、現時点での評価を保留した。2026年F1シーズンに向けた準備が進む中で、同氏は「結論を出すのはまだ早い」と慎重な姿勢を示している。

    アストンマーティンは長年続いたメルセデス製パワーユニットからホンダF1へと切り替え、大きな転換点を迎えている。

    ニューウェイは、チーム、燃料パートナー、そしてホンダF1との連携が重要になるとしたうえで、その成否については「年末に改めて聞いてほしい」と語った。

    約50年に及ぶF1キャリアを持つエイドリアン・ニューウェイは、2026年F1シーズンに向けて初めて、F1マシンの設計という技術的役割とチーム全体を統括する立場を同時に担っている。67歳の英国人であるニューウェイは、2024年末にアストンマーティンで現在の肩書きを与えられた。前チーム代表であったアンディ・コーウェルがチーム内で別の役職に就いたことを受けての人事だった。

    F1におけるチーム代表は、従来ニューウェイが携わってきた純粋な技術業務よりも、はるかに幅広い責任を伴う。それでも本人は、その役割の変化を冷静に受け止めている。

    「僕にとっては、ほとんどが肩書きに過ぎない」

    ニューウェイは、アストンマーティンの公式コンテンツ『Undercut』のインタビューでそう語った。

    「チーム代表としての僕の仕事は、チーム文化と、我々がどのように協力していくかという方向性を示すことだ。あらゆるレベルで、人を成長させることが重要なんだ」

    この考え方は、アストンマーティンが大きな飛躍を目指す今シーズンにおいて、重要な意味を持つ。AMRテクノロジー・キャンパスは現在も拡張が続いており、新しい風洞施設が完全稼働したのは2025年4月になってからだった。

    さらにチームは、長年使用してきたメルセデス製パワーユニットに代わり、2026年からホンダF1を新たなパワーユニットパートナーとして迎える。すべてを軌道に乗せるための時間的プレッシャーは非常に大きく、ニューウェイ自身もレッドブル・レーシングを離れた後、2025年3月になってようやく、このプロジェクトに本格的に加わった。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) ホンダ F1

    「非常に慌ただしい10か月だった」

    ニューウェイは、開発初期をそう振り返る。

    「我々は大きな遅れを抱えた状態でスタートした。ほとんどのチームは2025年1月の時点で、すでに新車のモデルを風洞に入れていたが、我々がそれを始められたのは4月だった」

    その遅れは大きな負担となったものの、ニューウェイは、この1年でチームが強く結束したと感じている。

    「彼らの仕事を楽にしたわけではないが、皆が自分たちの限界を超えて取り組んでくれた」

    その結束は、アストンマーティン内部にとどまらない。燃料パートナーであるアラムコ、そして新たなパワーユニットパートナーとなるホンダF1も、このプロジェクトにおいて重要な役割を担っている。

    「アラムコの技術的な知見がなければ、ホンダF1のエンジン開発は制限を受けてしまう。そうなれば、我々の開発も同様だ」

    ニューウェイは、3者による協力体制の重要性を強調する。

    「これは複雑だが、不可欠なパートナーシップだ。我々は、さらに発展させていくための基盤を築こうとしている。そのためには、信頼と忍耐、そして協力が必要になる」

    では、その取り組みは最終的に成功するのか。その問いに対し、ニューウェイは慎重な姿勢を崩さなかった。

    「それについては、年末にもう一度聞いてほしいね」

  • ニューウェイが悩み抜いた2026年F1マシン サスペンションの重要性

    ニューウェイが悩み抜いた2026年F1マシン サスペンションの重要性

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンの2026年F1マシン「AMR26」におけるサスペンション設計の最終判断を、開発プロセスの可能な限り遅い段階まで先送りしていたと報じられている。

    2025年シーズンからアストンマーティンのチーム代表を務めるニューウェイは、2026年F1シーズンに向けた新車AMR26の開発を主導してきた。

    AMR26のサスペンションはニューウェイとアストンマーティンにとって重要な検討事項
    AMR26は、ニューウェイが昨年レッドブルから電撃移籍して以降、初めて手がけるマシンとなる。また同時に、ホンダとの新たなテクニカルパートナーシップの船出を象徴する1台でもある。

    ニューウェイとホンダという2つの大型加入によって、2026年F1でのアストンマーティンには高い期待が集まっている。2026年はシャシーとパワーユニットのレギュレーションが全面刷新され、電動化比率50%、完全持続可能燃料、アクティブ・エアロダイナミクスが導入される節目の年だ。

    AMR26は、来週バルセロナで行われる2026年F1最初のプレシーズンテストで、初めてサーキット走行を行う予定となっている。

    このスペインでのテストは1月26日から30日までの5日間にわたって実施され、各チームは最大3日間までの走行に制限される。

    その後、アストンマーティンは2月9日に2026年F1マシンを正式発表し、バーレーンで行われる最終2回のプレシーズンテストに臨む。

    2026年F1開発初期トレンドとして注目されるサスペンション選択
    ここ数週間、各チームが採用するサスペンション形式は、2026年開発初期のトレンドとして注目を集めている。

    今月初めに行われたアウディのシェイクダウンでは、同チームの2026年F1マシンにダブル・プッシュロッド式サスペンションが確認された。さらに先週には、レッドブルとレーシングブルズもショーカーやレンダリングで同様のアプローチを示している。

    また、フェラーリも新型SF-26の前後いずれかにプッシュロッド式サスペンションを採用するとの報道が続いており、このマシンは金曜日に正式発表される予定だ。

    2026年に向けてF1がグラウンドエフェクト主体の車両設計から離れることで、プッシュロッド化が容易になるとされ、他チームも今後のローンチシーズンで同様の選択に踏み切ると見られている。

    しかし、ニューウェイはAMR26のサスペンション選択について、最後まで頭を悩ませていたとされる。

    伊メディア「アウト・レーサー」は、アストンマーティンのチーム代表がマシン開発の「可能な限り遅い段階」まで、サスペンションの最終決断を保留していたと報じた。

    サスペンション設計におけるニューウェイのこだわり
    サスペンションは近年のニューウェイにとって極めて重要な要素だ。2022年には、レッドブルRB18の前後サスペンションを自身が設計したことを明かしている。

    この専門性により、レッドブルは同年のグラウンドエフェクト初年度に多くのチームを苦しめたポーパシング現象の影響を、最小限に抑えることができた。

    その結果、レッドブルは2022年にコンストラクターズとドライバーズのダブルタイトルを獲得し、マックス・フェルスタッペンは当時の最多記録となる15勝を挙げた。

    アストンマーティンの2026年サスペンション選択が難航した背景には、昨夏に加入した元フェラーリのテクニカルディレクター、エンリコ・カルディレの存在もあると見られている。

    カルディレが在籍していたフェラーリでは、グリッド上の他チームが次々とプッシュロッドへ移行する中、フェラーリとカスタマーチームのハースF1チームだけが、長期間プルロッド式リアサスペンションを使い続けていた。

    フェラーリの2024年マシン発表時、カルディレはプッシュロッドとプルロッドを直接比較しても「顕著な性能差は見られなかった」と説明している。

    ニューウェイが明かした「24時間ルール」
    ニューウェイは2017年の著書『How To Build A Car』の中で、レッドブル時代に導入した独自の判断プロセスについて明かしている。

    いわゆる「24時間ルール」と呼ばれるこの制度では、新たなアイデアが提案されると、最低24時間は結論を出さず、徹底的に議論を重ねる。

    「24時間経っても成立するか? 答えがノーならゴミ箱行きだ」とニューウェイは記している。

    その後、スケッチから製図、3D化、風洞実験へと進み、結果次第で採用が判断されるという流れだ。

    エイドリアン・ニューウェイ フォーミュラ1カー

    2026年に向けた慎重な姿勢
    ニューウェイは、過去30年にわたるF1キャリアの中で、大きなレギュレーション変更を成功に結びつけてきた。一方で、2026年開幕時にアストンマーティンが一気にトップ争いへ躍進する可能性については、昨年の時点で慎重な見方を示している。

    モナコGPでの初の現地参加時、ニューウェイはアストンマーティンのシミュレーションツールを「弱い」と表現し、ドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターについても「まったく相関していない」と警鐘を鳴らした。

    その後、チームは改善に着手し、ニューウェイの元同僚であるジャイルズ・ウッドをシミュレーションおよび車両モデリング部門の責任者として招へいしている。さらに、昨年11月にはフェラーリ黄金期を支えたシミュレーションの専門家、マルコ・ファイネッロもコンサルタントとして迎え入れた。

    同様の懸念は、シーズン終了後にランス・ストロールからも示され、「現時点ではトップチームになるためのすべてのツールが揃っていない」と語っている。

    ホンダ側も慎重な構え
    2026年はホンダにとっても、2021年末の公式撤退以来となる本格的なF1復帰の年となる。ただし、その判断の揺り戻しにより、開発準備では他メーカーに後れを取っている可能性も指摘されている。

    ホンダ・レーシング・コーポレーションの社長、渡辺康治は今月、「すべてが順調というわけではない」と認めている。

    「正直に言えば、うまくいっていない部分も多く、苦労している領域はある。しかし、乗り越えられない致命的な問題は起きていない」

    「アストンマーティンはエイドリアンのビジョンを反映したマシン作りを続けたいと考えている。我々としても、それにどう適応していくかを見極める段階にある」

    「それが競争力向上につながり、勝利に近づくのであれば、我々は必要なことをすべてやるつもりだ」

    AMR26のサスペンション選択は、ニューウェイの哲学、アストンマーティンの体制、そしてホンダとの協業が交差する、2026年F1の成否を左右する重要な分岐点となりそうだ。

    Source: PlanetF1

  • エイドリアン・ニューウェイがF1で経験したレイトンハウスでの最初の挫折

    エイドリアン・ニューウェイがF1で経験したレイトンハウスでの最初の挫折

    アストンマーティンF1のテクニカルディレクターであるエイドリアン・ニューウェイは、逆境にどう向き合ってきたかについて最近語り、仕事でも私生活でも避けられない要素だと位置づけた。その例として、1980年代後半にレイトンハウスで経験した出来事を挙げている。

    期待を大きく上回るマシンでF1に鮮烈なデビューを果たした後、彼はまったく逆の状況を味わうことになる。

    次に手がけたマシンは失敗作に終わり、同僚だけでなく自分自身にも疑念を抱かせた。この経験は、その後のキャリアに深く影響する重要な教訓となった。

    「自分が情熱を注げるものを持てたのは幸運だと思う。そこからは、それを育てていくこと、同僚と協力すること、そしてレジリエンスを身につけていくことだと思う」とニューウェイは『James Allen on F1』ポッドキャストで語った。

    「誰もが良い結果は覚えているが、失敗した年やレースのことは覚えていない。だが実際には、そうした経験こそが人を形作り、どう反応し、自信を保とうとするかを決定づける。私自身の例がある」

    「20代の頃、私はいわば黄金のキャリアを歩んでいた。24歳でスポーツカーのチーフデザイナーとなり、25歳でマーチのインディカー計画に携わり、27歳でレイトンハウスのテクニカルディレクターになった」

    「それらのマシンはすべて勝利するか、タイトルを獲得していた。私が初めて責任者を務めた1988年のレイトンハウスF1マシンは期待以上の結果を出した。工学の世界で“新しい天才”のように扱われたんだ」

    「そして、おそらくそれが少し頭にのぼってしまった。称賛記事を読みながら、『最初が良かったなら、次はもっとすごいはずだ』と思っていた。だが1989年のマシンは完全な大失敗だった」

    「振り返ってみれば、当時はそう思えなかったが、あれは非常に有益だった。まず、エンジニアリングにエゴの居場所はないということを学んだ。常に地に足をつけ、客観的でなければならない」

    「F1の大きな利点であり欠点でもあるのは、すべてが公になることだ。数戦悪かったのではなく、あの年は一年中ダメで、私は何が悪いのか理解できなかった」

    「そうすると自信を失い始め、職場の同僚の中にも私への信頼を失う者が出てきた。その時こそ、自分の内側から力を引き出し、人生には浮き沈みがあると受け入れ、自分を信じ続ける必要がある」

    「人生は平坦ではない。『ただ幸せでいたい』と言う人がいるが、それは現実的ではないし、もしそうなら退屈だ。相対性というものを失ってしまうからだ」

    エイドリアン・ニューウェイ F1

    ニューウェイはまた、大学時代の経験も逆境への向き合い方を形作ったと説明している。目指していた学位を取得できなかった経験があった。

    「その経験と、そこから得た勇気や決意は、サウサンプトン大学での体験にも関係している。上位の学位は取れず、OND(普通国家ディプロマ)を取得した」

    「16歳レベルの数学しかなかった私にとって、講師が18歳レベルを前提とする授業は本当に厳しく、大学を辞めかけた。だが、それも良い教訓だったと思う」

    「1989年は良い教訓の年だった。物事は時にひどく悪くなる。その時にどう反応し、自信と自分への信念を保てるかが重要だ。粘り強く続ければ、いずれ状況は良くなる」

  • エイドリアン・ニューウェイが「弱い」と断じたアストンマーティンF1の核心

    エイドリアン・ニューウェイが「弱い」と断じたアストンマーティンF1の核心

    アストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイが「弱い」と評価したチームのF1シミュレーター体制を強化するため、元レッドブルのシミュレーション分野の第一人者であるジャイルズ・ウッドを新たに招へいした。

    シルバーストンを拠点とする同チームは、F1の次なる時代をチャンピオンを狙えるパッケージで迎えることを目標としている。

    2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソを擁するアストンマーティンは、ローレンス・ストロールの主導のもと、2026年F1レギュレーションに向けてニューウェイやホンダといった要人をいち早くプロジェクトに迎え入れた。

    ニューウェイとホンダの組み合わせは、グラウンドエフェクト時代におけるレッドブルの成功の中核だった。ストロールは、その成功モデルをアストンマーティンでも再現したいと考えている。

    その一方で、ニューウェイはアストンマーティンが新設した最新鋭ファクトリーの設備について、必ずしも満足していないと伝えられている。昨年、彼は同チームのドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターを「弱い」と評し、「多くの改善が必要だ」と指摘していた。

    これを受け、ストロールは迅速にニューウェイの要求を受け入れ、かつての“盟友”とも言えるジャイルズ・ウッドを招聘した。ウッドは高く評価されているシミュレーション技術者であり、レッドブル時代には同分野で重要な役割を担っていた人物だ。

    さらにアストンマーティンは、フェラーリでシミュレーター開発に携わってきたマルコ・ファイネッロの起用にも成功している。

    アストンマーティンは昨季のコンストラクターズ選手権を7位で終えたが、ニューウェイはすでに2026年型マシンに主眼を置いている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンのF1タイトル計画にどう組み込まれるのか
    F1の根幹を作り替える大規模な技術規則改定を控える中、規則の行間を読み取り、最適解を導き出すニューウェイの能力は、アストンマーティンが競争力を得るうえで極めて重要な要素となる。

    今月後半に予定されているバルセロナでの非公開テスト、そしてメルボルンでのシーズン開幕戦を前に、ストロールはチーム内およびファクトリーの期待値について慎重な姿勢を崩していない。

    「この時期に、メルボルンで全員がどう見えるかは誰にも分からない」とストロールは語った。

    「確実に言えるのは、我々がトップチームになるためのすべてのツールをまだ持っていないということだ。そこは隠しようがない。ただ、時間が経てば、どれほどの競争力があるのかが見えてくるだろう」

    「新しいレギュレーションに向かう中で、全員が加わり、新しい体制と人材が揃っていく。この先はとてもエキサイティングだ。我々はチームとして前進することを楽しみにしている」

    ニューウェイについて、ストロールは、その存在自体が周囲を鼓舞するものだと強調した。さらに、彼の生来の競争心が、チーム全体をより鋭くしていくと見ている。

    「エイドリアンはパフォーマンスと勝利のことしか考えていない。それは皆にとって良いことだ」とストロールは付け加えた。

    「我々がここにいる理由は、速く、競争力を持つことだ。エイドリアンは、そのために全員にもっと良くなることを求めている。彼がいることで、皆が自分を高め、マシンを速くしようとする。それはすべてにおいてポジティブなことだ」

  • エイドリアン・ニューウェイ 「内通者」を味方にアストンマーティンF1を改革

    エイドリアン・ニューウェイ 「内通者」を味方にアストンマーティンF1を改革

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンF1で大規模な変革を推し進めている。その原動力のひとつとなっているのが、シルバーストンのファクトリー内部にいる“内通者”だ。

    この人物は、工場内の実際の運営状況や職場の空気を定期的にニューウェイへ伝えており、それが技術部門を中心とした抜本的な改革を引き起こしている。

    AutoRacer Italiaの報道によれば、チームの筆頭オーナーであるローレンス・ストロールは、ニューウェイに完全な裁量を与えたという。これにより、ニューウェイがかつてレッドブル・レーシングで実践していたマネジメントモデルが、アストンマーティンにも導入された。

    この方針転換の結果、元空力責任者のエリック・ブランダンをはじめ、複数階層のエンジニアがチームを離脱し、その多くがF1のライバルチームへ移籍することとなった。

    再編の本質と新たなリーダー像
    改革は単なる人員整理にとどまらない。チームは経験豊富な人材と若手の両面で補強を進め、とりわけ新時代の課題に対応できるシニア人材の獲得に力を入れている。その一環として注目されたのが、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼに対する打診だ。チーム代表(チームプリンシパル)やCEOといった要職を任せる構想が示され、ニューウェイが2026年F1マシン「AMR26」および将来車の開発に専念できる体制づくりが目指されていた。

    しかしランビアーゼは、少なくとももう1シーズンはレッドブルに残留する決断を下した。彼は引き続きフェルスタッペンのレースエンジニア兼、ミルトンキーンズ拠点での現場運営責任者を務める。レッドブルは私的事情による一部レース欠場の柔軟性も認めており、その場合はサイモン・レニーが代役を務める予定だ。

    時代を超えて刻まれた功績
    ニューウェイは、F1史に名を刻んだ数々のマシンの“父”でもある。ウィリアムズ時代にはアイルトン・セナのマクラーレン・ホンダを打ち破り、マクラーレンではミハエル・シューマッハのフェラーリを上回るマシンを生み出した。さらにレッドブルを黄金期へ導き、メルセデスとルイス・ハミルトンの支配を終わらせ、再びエナジードリンクチームを頂点へ押し上げた。F1史上屈指の技術者と評される所以である。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    アナログ思考と規則解釈の達人
    ニューウェイの設計手法は今も昔ながらだ。紙にスケッチを描くことから始める。

    「私はよくA4用紙に最初のスケッチを描く。そこから製図板で手描きのラフを重ねていく。コンピューターではできない作業で、とても自然に感じられる」

    40年以上F1の現場を知る“旧世代”のエンジニアである彼は、技術規則を徹底的に読み込み、合法の範囲で限界を突くことに長けている。グレーゾーンを巧みに突き、規則の隙間を最大限に活用するその姿勢こそが、彼の真骨頂だ。

    2022年にグラウンドエフェクトが復活した際、その経験は大きな武器となった。他チームがポーポイジングに苦しむ中、レッドブルだけは大きな問題を抱えず、ニューウェイは再び“切り札”のような存在となった。

    ピットでは今もノートを手に、図を描きながらマシンの特性や調整点を書き留めている。スマートフォンではなく手書きを選ぶ理由は明確だ。それが最も成果を生んできた方法だからである。事実、彼が関与したマシンは通算26回の世界タイトルを獲得しており、これはF1史上最多の実績だ。

    アストンマーティンで、ニューウェイは再び成功の再現を狙っている。自らのやり方を一切曲げることなく。

  • エイドリアン・ニューウェイが残した最後のレッドブル RB17が完成形に到達

    エイドリアン・ニューウェイが残した最後のレッドブル RB17が完成形に到達

    レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは、注目を集めてきたハイパーカー「RB17」の最終デザインを公開した。これは、伝説的空力技術者であるエイドリアン・ニューウェイの指揮のもと構想された、サーキット専用マシンの完成形だ。

    ニューウェイはすでにアストンマーティンに移籍しているが、RB17プロジェクトには引き続き深く関与しており、現在は初期テストとミルトンキーンズでの生産準備が進められている段階にある。

    最終デザインで加えられた視覚的・機能的進化
    Top Gearが伝えたところによれば、今回公開された最終デザインでは、フロントに特徴的な「ホッケースティック」形状のLEDライトが新たに採用され、より明確なビジュアルアイデンティティが与えられた。

    あわせて冷却ベントは再設計され、エンジンカバー上にはセイルフィッシュ(カジキ)を思わせる大型フィンが追加されている。サイズ面では、初期プロトタイプより全体的にわずかにコンパクト化されたが、フットプリント自体は現代のF1マシンに近いものとなっている。

    サイドミラーやウインドスクリーンワイパーといった実用的な装備も備えられており、極端なトラック専用車でありながら、実際の走行を強く意識した設計であることがうかがえる。

    レッドブル・RB17

    F1の空白番号を冠する初のRB17
    RB17は、F1のマシン命名において意図的に使われてこなかった「17」という番号を初めて冠したモデルでもある。2シーター構成のカーボンファイバー製ハイパーカーとして、20年以上にわたるF1の技術的知見が凝縮されている。

    パワーユニットには、コスワースが開発した自然吸気V10エンジンを搭載。レブリミットは15,000rpmに達し、スムーズな出力特性とリバースギアのために小型電動モーターが組み合わされている。

    システム全体での最高出力は1,200馬力を超え、車重は900kg未満を目標としている。これにより、F1に匹敵するラップタイムと、最高速350km/h超を実現するとされている。

    エイドリアン・ニューウェイ レッドブル・RB17

    50台限定 生粋のドライバー向けハイパーカー
    RB17の生産台数はわずか50台に限定され、すべてがオーナーごとの完全オーダーメイドとなる。さらに購入者には、世界各地の象徴的なサーキットでの専用トラックデープログラムも提供される予定だ。

    レッドブルは、圧倒的なパフォーマンスと同時に、熟練ドライバーが扱える「アクセシビリティ」にも重点を置いている。ミシュランが専用開発したタイヤやアクティブサスペンションが、強大な空力負荷を制御する役割を担う。

    2025年テスト開始、2026年生産へ
    RB17は2025年にサーキットテスト段階へ移行し、2026年の生産開始が予定されている。F1以外の領域においても、レッドブルのエンジニアリング能力がいかに過激な形で具現化され得るのかを示す、極めてラディカルな存在だ。

    この最終形RB17は、エイドリアン・ニューウェイの設計思想が色濃く刻み込まれた、究極のトラック専用ハイパーカーとして位置づけられている。

  • ホンダ、アストンマーティンF1でニューウェイと再会「頻繁に意見を交換」

    ホンダ、アストンマーティンF1でニューウェイと再会「頻繁に意見を交換」

    ホンダは、8シーズンにわたるレッドブル陣営との関係を終え、2026年からはアストンマーティンF1への単独パワーユニット供給を開始する。日本メーカーにとって、この新たなパートナーシップは大きな転換点となる。

    このタイミングでアストンマーティンの技術部門は大幅な再編を迎えている。2025年初頭には、長年レッドブルでマシン設計を率いてきたエイドリアン・ニューウェイが加入し、2026年にはチーム代表職を引き継ぐ予定となっている。

    一方、元メルセデスのエンジン専門家であるアンディ・コーウェルはチーム代表の座を離れ、チーフ・ストラテジー・オフィサーとして組織全体を支える立場に就く。

    ホンダ側も、この体制を高く評価している。ホンダ・レーシング(HRC)社長の渡辺康治は、アストンマーティンの公式インタビューで次のように語っている。

    「アンディとは非常に良い関係にあります。シルバーストンで起きていることや、さくらの施設での作業について、いつでも電話で話せる存在です。」

    「パワーユニットの開発と供給は完全にHRCの責任ですが、アンディはエンジン開発に伴う課題や、現代のシステムがいかに繊細で複雑かをよく理解しています。その知見は非常に価値があります。彼のこれまでの実績に対する敬意はとても大きいです。」

    ホンダとアストンマーティンの間では、すでに継続的な議論が行われているという。

    「ホンダとアストンマーティンの間では、多くの議論が行われています。」

    「パワーユニットの目標を定める際、彼は当然のように非常に野心的な要求を提示してきます。エンジン開発の専門家がチーム上層部にいることは大きな強みです。シャシーとエンジンの間には調和が必要で、アンディの役割はそれを可能にしています。」

    ニューウェイとの再会と緊密な連携
    アストンマーティンでは、渡辺康治にとって見慣れた存在とも再び仕事をすることになる。それがニューウェイだ。長年レッドブルで設計を担ってきた英国人デザイナーと、再び同じプロジェクトで向き合うことになった。

    「彼がアストンマーティンと契約した直後の最初のミーティングでは、かなり笑い合いました。『また一緒ですね』と思ったのを覚えています。」

    「彼がいること自体が本当に刺激的ですし、その能力に対する敬意は言うまでもありません。エンジン開発については、我々には我々のプロセスとスケジュールがあります。一方で、エイドリアンは初日からシャシーで同じ目標に向かっています。だからこそ、両者が交わる部分で緊密に協力し、頻繁に意見を交わしています。」

    渡辺康治は、ニューウェイとのやり取りについても具体的に言及している。

    「エイドリアンとは頻繁に意見交換をしていますが、その内容は集中的な議論、提案、フィードバックが中心です。」

    「ただし、常に焦点は勝利にあります。部品や開発について技術的な議論をする場合でも、必ず長期的な視点で『どうやって勝つか』を考えています。細部の作業の話もあれば、ライバル分析、人材マネジメント、さらには予算制限の中でどう最適化するかといった財務の話に及ぶこともあります。」

    F1は人のスポーツ
    最後に渡辺康治は、ニューウェイが過去に語った言葉に強い共感を示した。

    「彼は以前のインタビューで、『自分にとって最も重要なのは人です。F1は人のスポーツです』と言っていました。その言葉が強く印象に残っています。」

    「私も完全に同意しています。技術や開発の話を多くしますが、すべては人のアイデア、情熱、そして努力から始まります。それはホンダにも間違いなく当てはまります。」

    ホンダとアストンマーティンは、2026年F1レギュレーションという大きな節目を前に、技術と人を軸とした新たな挑戦に踏み出そうとしている。

  • エイドリアン・ニューウェイ、ランス・ストロールを擁護「F1で不当に悪い評価」

    エイドリアン・ニューウェイ、ランス・ストロールを擁護「F1で不当に悪い評価」

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンのランス・ストロールに向けられている批判に異議を唱え、「F1で不当に悪い評価を受けている」と擁護した。2026年F1レギュレーション刷新を前に、チームがタイトル争いの有力候補に挙げられる中での発言となった。

    元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーが、ストロールの姿勢や「無関心さ」を問題視する一方で、ニューウェイは過去のチームメイトとの比較を挙げ、ストロールの実力は外部の評価以上だと強調している。

    アストンマーティンのランス・ストロールは、来季、レース勝利、さらにはタイトル争いが可能なマシンに乗る立場に身を置く可能性がある。

    しかし、元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーによれば、その「無関心」とも取れる姿勢が、彼自身の足を引っ張ることになりかねないという。

    「ランス・ストロールには、自分のやっていることへの喜びの火花がまったくない」
    今季はランキング7位にとどまったものの、アストンマーティンは2026年F1タイトル争いの有力候補になると広く見られている。

    マシンは、直近5年で4度のドライバーズタイトルを獲得しているホンダのパワーユニットを搭載し、さらに設計を手がけるのはデザイン界の伝説、エイドリアン・ニューウェイだ。

    ニューウェイは、ドライバーズタイトル14回、コンストラクターズタイトル12回、計26のタイトルを獲得してきた設計者であり、アクティブエアロを採用し、従来より軽量化された2026年F1マシンとともに、アストンマーティンを新時代へ導こうとしている。

    ホンダが近年タイトルを量産し、フェルナンド・アロンソが2度の世界王者であり、さらにニューウェイが率いる体制を考えれば、弱点はどこにあるのかという疑問が浮かぶ。

    ダナーは、書面上ではその弱点はアロンソのチームメイトであるストロールだと指摘する。

    ストロールはF1で193戦に出走し、3度の表彰台を獲得しているものの、いまだグランプリ優勝はない。

    ダナーは、ストロールにとってF1そのものに対する「喜び」が本当にあるのかを疑問視している。

    「私は彼をそこまで攻撃して、F1にいるべきではないと言うつもりはない」とダナーはsport.deに対し、2025年F1シーズンの結果について語った。

    「だが、ランス・ストロールにまったく欠けているのは、自分がやっていることに対する喜びの火花だ。そのせいで、彼はいつも不機嫌で、乗り気がなく、くすんだ印象を与える。それが本当に腹立たしい」

    「この無関心さは、完全に場違いだ」

    さらに元ドライバーはこう続けた。

    「普通の環境であれば、彼をチームから追い出す理由は十分にあっただろう。だが、アストンマーティンは普通のチーム環境ではない」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    一方で、アストンマーティンの新たなデザイン責任者であるニューウェイは、ストロールは外から見える以上の価値をチームにもたらしていると主張する。

    「ランスは、不当に悪い評価を受けていると思う」とニューウェイは語った。

    「これまで彼が戦ってきたチームメイト、チェコ(セルジオ・ペレス)、ニコ・ヒュルケンベルグ、セバスチャン、そして今のフェルナンドと比較しても、彼は常にすぐ近くにいた」

    「F1にたどり着くドライバーは誰でも明らかに非常に優れているが、ランスは人々が思っている以上にずっと良いドライバーだと思う」

    ストロールは2025年F1シーズンを総合16位、33ポイントで終え、アロンソは56ポイントを獲得した。

  • エイドリアン・ニューウェイ 2026年F1アクティブ・エアロ規則に“抜け穴”発見?

    エイドリアン・ニューウェイ 2026年F1アクティブ・エアロ規則に“抜け穴”発見?

    2026年F1レギュレーションを巡る物語の中心に、静かに、しかし確実に名前が浮かび上がってきているチームがある。アストンマーティンだ。その背景にいるのは、鎖ではなく製図板とノートを携えた“天才”。エイドリアン・ニューウェイである。

    フェラーリやレッドブルが新規則に対して堅実で直線的なアプローチを取っているとされる一方、イギリスからは、アストンマーティンがすでに次元の違う領域に足を踏み入れているのではないか、という噂が漏れ始めている。

    ニューウェイ初の完全監修車 AMR26の衝撃
    シルバーストン周辺の関係者(Radio Paddock/技術関係筋)によれば、アストンマーティンAMR26――ニューウェイの思想が最初から最後まで反映された最初のマシン――のシミュレーターデータは「恐ろしい」という言葉で表現されている。

    特に注目されているのは、コーナリング中の空力性能だ。Zモードとされる条件下では、ダウンフォースのピークがライバル勢の想定を大きく超え、他チームが“夢の中ですら見ない”水準に達しているという。

    もしこれが事実なら、2026年のF1は、開幕前から勢力図が大きく傾いている可能性すらある。

    アクティブ・エアロに潜む“ニューウェイの解答”
    2026年F1レギュレーションは、可動ウイングによるアクティブ・エアロダイナミクスを導入し、フロアはフラット形状を義務付ける。FIAは極端なグラウンドエフェクトやポーパシングを排除するため、各部の寸法と挙動を厳格に制限した。

    だが、イギリス側の情報では、ニューウェイがフロアの柔軟性と新しい可動ウイング形状の相互作用に「抜け穴」を見出した可能性が囁かれている。

    多くのチームが電動比率50%の新ハイブリッドパワーユニットへの適応に注力するなか、アストンマーティンは機械的なフロアの密閉性に焦点を当てたとされる。サスペンションの動きを利用した受動的な仕組みによって、コーナリング中にフロアを路面へと近づけ、実質的にベンチュリ効果に近い状態を作り出す。

    違法ではない。ただ、ニューウェイらしい。1998年、2009年、そして2022年と同様に、レギュレーションの意図を逆手に取る発想だ。

    アストンマーティンの賭け 天才にすべてを託す決断
    アストンマーティンは、2026年に向けて明確な選択をした。組織全体の平均点を引き上げるのではなく、ひとりの天才にコンセプトの中核を委ねるという決断だ。

    その結果がAMR26であり、ニューウェイ初の“白紙からの一台”である。これは単なる戦力強化ではなく、チームの哲学そのものを賭けた挑戦と言っていい。

    “ブラウンGP再来”の可能性
    もしアストンマーティンが、2009年のブラウンGPのような存在になったらどうなるか。

    開幕戦から他を圧倒し、「ただレギュレーションを最も深く理解していた」という理由だけで、シーズンの主導権を握る。そんなシナリオが、決して空想とは言い切れない段階に来ている。

    1月、AMR26のフロア周辺やフロントウイングのエンドプレートに“奇妙な解決策”が見えたとき、その答えはほぼ出るだろう。

    2026年F1の主役は、すでに決まりつつあるのかもしれない。アストンマーティンと、67歳の英国人が描いた設計図が、その運命を左右する。

  • エイドリアン・ニューウェイ 「ホンダF1エンジン統合に近い形で取り組める」

    エイドリアン・ニューウェイ 「ホンダF1エンジン統合に近い形で取り組める」

    アストンマーティンにおけるエイドリアン・ニューウェイの存在感が、一気に強まっている。カタールに続きアブダビにも姿を見せ、2026年の新レギュレーション導入に向けてフルスピードで動き出したことを示す明確なサインと受け止められている。

    今季、レース現場に姿を見せたのは1戦のみだったにもかかわらず、ここにきて常駐に近い形へ変化。その理由は率直だ。ニューウェイ以前の体制で設計された今季マシンは期待外れであり、新時代に向けて彼の直接指揮が不可欠だという判断である。

    「今年のクルマはみんなにとって失望だった。ドライブするのも、セットアップするのも難しかった」とニューウェイはアブダビでDAZNに語った。

    来季、すべてが変わる。アストンマーティンはニューウェイが全面的に指揮した初のシャシーを投入し、ホンダのワークスPU、そしてチーム史上初となる自社製ギアボックスを搭載する。統合作業の規模があまりに大きいため、ニューウェイはアンディ・コーウェルに代わってチーム代表を兼務することになった。

    「アンディは非常に寛大にその部分を任せてくれた。来年の複雑なパワーユニット、ホンダとアラムコと我々の統合を考えると、すべてが完璧に調整される必要があると気づいたんだ。細かい部分が抜け落ち始めることを彼は心配していた」とニューウェイは説明した。

    パドック内には、“チーム運営”がニューウェイの技術的才能を妨げるのではという懸念もある。しかし本人はそれを一蹴する。

    「主な違いはメディア対応と、いくつかの細かいことだけで、それ以外はほとんど変わらない」と述べている。

    ホンダ F1 エイドリアン・ニューウェイ

    2026年プロジェクトに関しては、むしろ意欲を隠さない。「エンジン統合に非常に近い形で取り組める。それに、我々が長い間行ってこなかった“自社製ギアボックス”も必要で、完全な新部門を立ち上げることになる」と語った。

    また、レッドブルを離れた際、当初はアストンマーティン行きを想定していたわけではないとも明かしている。

    「レッドブルを去ったとき、次にどうなるかなんて全く分かっていなかった。これまでのキャリアを本当に楽しんできたし、このスポーツの一員でいられたことをとても幸運に思っている。もし仕事を続けるなら、情熱に従うべきだと思った。それを実行しただけだ」と66歳のニューウェイは語った。

    そして2026年のもうひとつの武器であるフェルナンド・アロンソも、44歳で迎えた今季が個人的に“最高の一年のひとつ”だったと強調する。

    「僕が言う必要はない。最後の判断を下すのはストップウォッチだ。結果としては最悪のシーズンのひとつだけど、個人的には最高のシーズンのひとつ。説明することは不可能だし、家で見ている人に理解してほしいとも思わない。そういうものなんだ」とスペインメディアに語った。

    「このパドックでは、間違いなく僕が最も価値を感じ、最もリスペクトを得られた一年だったと思う」