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  • 佐藤琢磨 「3位まで戻してくれたチームに感謝したい」 / インディ500

    佐藤琢磨 「3位まで戻してくれたチームに感謝したい」 / インディ500

    佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、2019年のインディ500を3位でフィニッシュした。

    5列目14番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、1回目のピットストップで右リアタイヤに問題が発生して再ピットインを強いられて一時は周遅れの31番手まで順位を落とす。しかし、そこからファステストラップを記録するなど粘りのレースを見せ、一時はラップリーダーまで回復。多重クラッシュによる赤旗中断を経たリスタート時には5番手まで浮上する。

    残り10周で3番手まで順位を上げた佐藤琢磨はさらなるチャンスを狙うが、前を走るアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)とシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)には届かず、3位でチェッカーを受けた。

    「本当にあの状況のなかで3位まで戻してくれたチームに感謝したいですね」と佐藤琢磨はコメント。

    「最初のピットストップの後に問題が起きて、ピットに戻らなければならなくて、その時点で31位でラップダウンになってしまって、そこから100周以上前を抜いてもずっと順位が変わらずにっていう状況だったんだけど、その中でもトラフィックのなかでの動きとか、スティントを通してのタイヤの状態とかっていうのは学べるので、もし最後トップ5で走れるような状況がきたらそれに備えようと思ってとにかく諦めずに頑張ってましたけど、チームもストラテジーを変えながら、一度トップアップしながら、燃料もセーブして、4~5周もストレッチしたのが効きましたよね。最終的にはそのストラテジーがあったから、レッドフラッグになる直前にピットストップを終えられたので、あそこは本当にチームの素晴らしい戦略だったと思うし、そこから最後のスティントは持てる力をすべて出し切りましたね」

    一回目のピットストップでの問題については「右リアがちょっとあやふやなままスタートしなければならなかったので、ちょっと怖いなと思ってて、ピットアウト直後の3コーナーでグラっときたんですよね。なので、その後ろにハンターレイも来てて、グラハムたちも来て、後ろに4台くらいいたのでその周にピットに入れなかったんですよ。で、もう1周しなければならなかったんだけど、大事をとってラップダウン覚悟で戻ったんだけど、タイヤ変えてからは良くなりました」と佐藤琢磨は説明。

    レッドフラッグ中に路面温度が47度まで上がり、最後はいいクルマが勝つ状況となった。佐藤琢磨はリスタートでエド・カーペンターを強引にオーバーテイクして、トップ3争いに食い込んだ。

    「もう行くしかないしょう! 最後だし、あそこまでいい形で最後のスティントというか最後の15周を6番手からリスタートできるというのはラップダウンんを考えれば夢のようなポジションだったので、もちろん、無茶はしなかったし、大事に行きたかったけど、それでも持てる力をすべて使って、ニューガーデン抜いて、エド・カーペンターに抜いて、3位まで上がったときは、できれば、アレックスもやっつけて、できればシモンもやっつけたいと思ったけど、無理でしたね。最後は素晴らしい速さだったから、本当に心からおめでとうと言いたいし、ペンスキーも素晴らしいスピードを示したし、ちょっと僕らはそういう意味では悔しかったけど、状況を考えれば3位まで戻してくれたチームにとにかく感謝したいですね」

    前方を走るアレクサンダー・ロッシとシモン・パジェノーの戦いに着いて佐藤琢磨は「見るんじゃなくて、本当は参加したかったんだけど、ちょっと届かなかったかな」とコメント。

    「やっぱり見てても、アレックスが前に出てもすぐ抜き返されちゃってたし、サイモンはちょっと飛びぬけてたから、僕もそこに入りたかったんだけど、もうツールも使い切っちゃってて、どうしようもなくて。あの気温になってクルマがすごいスライドするし、厳しかったと言えば、厳しかったけど、みんな同じ状況だったので、全力でいきましたけどね。最後は届かなかったですね」

    インディ500はダブルポイントが与えられ、3位入賞は今後のチャンピオンシップにとって重要なポイントとなる。

    「インディ500は本当に優勝しかないっていうレースだけど、シーズンのことを考えれば、今日の3位はダブルポイントで非常に大きいと思うので、全体を考えればこういうレースはシーズンを戦う上で大事だと思うので、今日は3位で悔しいけど、チームは素晴らしい仕事をしてくれたので、満足しています」

  • 【動画】 2019年 インディ500 決勝レース ハイライト

    【動画】 2019年 インディ500 決勝レース ハイライト

    2019年 インディカー500の決勝レースが5月26日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が初制覇を成し遂げた。

    1911年に第1回目のレースが行なわれ、今年が103回目の開催となったインディアナポリス500マイル。雨も予報されていたが、ドライコンディションで200周にわたるレースはスタートした。

    今年のインディ500は、ポールポジションから序盤から強力なマシンで走行するシモン・パジェノーにアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)が挑む構図。

    序盤に期待の新人コルトン・ハータのストップ、弱小チームのフンコス・レーシングでフェルナンド・アロンソを押しのけて予選を通過して今年のひとつのストーリーを作ったギャリー・チャベスがクラッシュによるイエローコーションはあったものの、しばらくクリーンなレースが続く。

    178周目、グラハム・レイホールが絡んだ多重クラッシュによってレースは赤旗中断。給油の問題でタイムを失う不運もあったアレクサンダー・ロッシがトップでリスタート。シモン・パジェノーとの抜きつ抜かれるの攻防を展開する。最後は残り2周でシモン・パジェノーが首位に浮上してトップでチェッカー。インディ500初制覇となった。

    佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も大健闘。タイヤ交換のトラブルによって一度周回遅れの31番手まで順位を落とすも終盤にはリードラップを走行するまで挽回。リスタートでは果敢なオーバーテイクを見せて3番手に順位を上げるが、パジェノーとロッシとのバトルには加われず、3位でレースを終えた。

    インディ500 2019 動画

  • インディ500 結果 | シモン・パジェノーが優勝、佐藤琢磨は3位

    インディ500 結果 | シモン・パジェノーが優勝、佐藤琢磨は3位

    2019年 インディカー500の決勝レースが5月26日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が初制覇。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は3位でレースを終えた。

    1911年に第1回目のレースが行なわれ、今年が103回目の開催となったインディアナポリス500マイル。雨も予報されていたが、ドライコンディションで200周にわたるレースはスタートが切られた。

    5列目14番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、1回目のピットストップで右リアタイヤに問題が発生して再ピットインを強いられて一時は周遅れの31番手まで順位を落とす。しかし、そこからファステストラップを記録するなど粘りのレースを見せ、一時はラップリーダーまで回復。多重クラッシュによる赤旗中断を経たリスタート時には5番手まで浮上する。

    残り10周で3番手まで順位を上げた佐藤琢磨はさらなるチャンスを狙う。最後はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)とシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)とのバトル。佐藤琢磨も喰らいつくが、最終ラップでパジェノーがリードを奪ってトップでチェッカー。初優勝を成し遂げた。2位にはアレクサンダー・ロッシ、そして、佐藤琢磨は3位でレースを終えた。

  • インディ500 | カーブデー:T.カナーンがトップ、佐藤琢磨は3番手

    インディ500 | カーブデー:T.カナーンがトップ、佐藤琢磨は3番手

    2019年 インディカー 第6戦 「第103回 インディナポリス500」の決勝前の最後の練習走行となる“カーブデー”が24日(金)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、トニー・カナーン(A.J.フォイト)がトップスピードを記録。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は3番手で終えた。

    1時間半の練習走行では、全33台が決勝レース用のセッティングを施してコースに入り、ドラフティングを利用しながらレースを想定した練習走行を行った。

    カーブデーとは“カーブレーション・デー”の略であり、かつて決勝前にカーブレーター(キャブレター)を調整できる最後の時間であったためにこの名がついた。

    トップスピードはトニー・カナーン(A.J.フォイト)の225.517mph。2番手にはサンティノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)、そして、3番手には佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が225.468mphで続いた。

    佐藤琢磨は「今日はレースカーを大きく進化させることができました」とコメント。

    「最強なパッケージとは言えませんが、力強いレースカーに仕上げることができたと思いますし、3台のデータを見直して、日曜日に向けてスピードとスタビリティを煮詰めていきたいと思います」

    「インディ500は毎年シナリオが大きく変化する厳しい戦いですし、時間ごとに周回ごとにも状況が変化して行くので、それらの状況の変化に一つ一つ対応しながら変化を予測していかなければなりません。チームは素晴らしい仕事をしてくれていますし、決勝レースでのあらゆる状況に対して的確に対応していけるようにしたいと思います」

    1911年に始まった世界で最も長い歴史を誇るインディ500は、5月の第4週目のメモリアルデイ=戦没者記念日の週末に開催されるのが恒例。今年は5月26日(日)に決勝レースが行われる。

    ポールポジションからスタートするのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。フロントローには2番グリッドにエド・カーペンター、3番グリッドにスペンサー・ピゴットとエド・カーペンター・レーシングの2台が並ぶ。佐藤琢磨は5列目14番グリッドからスタートする。

    2019年 インディ500 カーブデイ 結果

    Pos. No. Driver Team   Speed
    1 14 トニー・カナーン A.J.フォイト・レーシング C 225.517
    2 19 サンティノ・フェルッチ デイル・コイン・レーシング H 225.486
    3 30 佐藤琢磨 レイホール・レターマン・ラニガン H 225.468
    4 42 ジョーダン・・キング レイホール・レターマン・ラニガン H 225.337
    5 33 ジェームス・デイビソン デイル・コイン・レーシング C 225.314
    6 18 セバスチャン・ブルデー デイル・コイン・レーシング H 225.288
    7 27 アレクサンダー・ロッシ アンドレッティ・オートスポーツ H 224.692
    8 23 チャーリー・キンボール カーリン C 224.650
    9 88 コルトン・ハータ ハーディング・スタインブレナー H 224.527
    10 12 ウィル・パワー チーム・ペンスキー C 224.240
    11 5 ジェームス・ヒンチクリフ アロウ・シュミット・ピーターソン H 224.152
    12 3 エリオ・カストロネべス チーム・ペンスキー C 224.094
    13 2 ジョセフ・ニューガーデン チーム・ペンスキー C 223.911
    14 21 スペンサー・ピゴット エド・カーペンター・レーシング C 223.905
    15 28 ライアン・ハンターレイ アンドレッティ・オートスポーツ H 223.664
    16 25 コナー・デイリー アンドレッティ・オートスポーツ H 223.659
    17 15 グラハム・レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 223.541
    18 20 エド・カーペンター エド・カーペンター・レーシング C 223.481
    19 9 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ H 223.388
    20 10 フェリックス・ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ H 223.210
    21 60 ジャック・ハーベイ マイヤー・シャンク・レーシング H 222.978
    22 22 シモン・パジェノー チーム・ペンスキー C 222.856
    23 98 マルコ・アンドレッティ アンドレッティ・ハータ・オートスポーツ H 222.824
    24 48 J.R.ヒルデブランド ドレイヤー&レインボールド C 222.762
    25 7 マーカス・エリクソン アロウ・シュミット・ピーターソン H 222.759
    26 39 ピッパ・マン クラウソン-マーシャル・レーシング C 222.621
    27 77 オリオール・セルビア アロウ・シュミット・ピーターソン H 222.612
    28 26 ザック・ビーチ アンドレッティ・オートスポーツ H 222.582
    29 24 セージ・カラム ドレイヤー&レインボールド C 222.450
    30 4 マティアス・レイスト A.J.フォイト・レーシング C 222.202
    31 63 エド・ジョーンズ エド・カーペンター・レーシング C 222.112
    32 32 カイル・カイザー フンコス・レーシング C 221.699
    33 81 ベン・ハンレイ ドラゴンスピード C 219.719
  • オリオール・セルビア、インディ500予選後のアロンソとの電話を明かす

    オリオール・セルビア、インディ500予選後のアロンソとの電話を明かす

    フェルナンド・アロンソは、オリオール・セルビアのインディ500のシートを購入することは“非道徳的”だったと感じたようだ。

    フェルナンド・アロンソとマクラーレンはインディ500で予選落ちを喫したが、インディ500のルールでは、予選落ちしたチームが予選を通過したチームのエントリーを購入してグリッドに並ぶことが許されている。

    マクラーレンは、アロウとパートナーシップを結んでおり、アロウ・シュミット・ピーターソンのオリオール・セルビアのシートに照準を定めていた。

    ザク・ブラウンがオリオール・セルビアのマシンでインディ500に出場する可能性について伝えた際、フェルナンド・アロンソはオリオール・セルビアに電話をしたという。

    「問題が提起された夜にフェルナンドと話をした」とオリオール・セルビアは El Mundo Deportivo にコメント。

    「彼は僕に電話をしてきたけど、とても透明だった。彼は僕がどう考えているかを聞いてきて、僕はもちろん自分のシートに誰かが乗るのは嫌だと伝えた。でも、僕はそれが個人的なことではなく、自分がしなければならないかもしれないとわかっていた」

    「彼は僕のシートや予選を通過した誰かのシートを奪うのは非論理的だと感じているようだった。それは彼の気品を示すもうひとつの詳細だ」

    「マクラーレンも彼を望んでいたし、彼はトリプルクラウンを勝ち取ろうとしていたので、彼が別のクルマに乗るという選択肢があることは理解していた。でも、彼は倫理と道徳を示した」

    オリオール・セルビアは、フェルナンド・アロンソがインディカーの世界にはシートを購入する可能性が存在していたことに“驚いていた”と明かした。

    「彼は『彼らはクレイジーだ!』と言っていたよ。マクラーレンのようなチームが到着して『「我々はマクラーレンだ。我々は自分たちに何ができるかを示すためにここにいる」と言っているときにその場所を買うのはかなり醜いことだ』と言っていた」

    オリオール・セルビアは、フェルナンド・アロンソが2020年もしくはそれ以降に再びインディ500に挑戦することを望んでいると語る。

    「マクラーレンと一緒かどうかに関わらず、彼が挑戦することを望んでいる」とオリオール・セルビアはコメント。

    「もしそれがマクラーレンであれば、彼は準備を整えて戻ってくるだろう。そうでなければ、彼は望んでいるどのクルマにも乗ることができる」

    「マクラーレンで起こったことは、彼らはF1にあまりに集中しすぎていたんだと思う。奇跡は起こらないし、彼らはあまりにも準備ができていない状態でここに来た」

  • マクラーレン 「フェルナンド・アロンソとの関係は壊れていない」

    マクラーレン 「フェルナンド・アロンソとの関係は壊れていない」

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソとマクラーレンとの関係は壊れていないと主張する。

    フェルナンド・アロンソは、世界3大レースでの“3冠”を目指して今年のインディ500の予選に挑んだが、準備不足のマクラーレンの数々の失態も重なり、まさかの予選落ちを喫することになった。

    マクラーレンは、すぐにインディカー・プロジェクトの責任者を務めていたボブ・ファーンリーを解雇している。

    「質問に答えるなら、我々は間違っていたと思う」とザク・ブラウンはモナコでコメント。

    フェルナンド・アロンソは、2020年のプロジェクトをまだ決定しておらず、このタイミングでのインディ500の失敗によってマクラーレンなしでプランを立てていく可能性が噂されている。

    しかし、ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソとの関係は“かつてないほど良くなっている”と主張する。

    「もちろん、彼は非常に落胆していた。我々は彼を失望させてしまった。彼はレース出場に値するドライバーだ」とザク・ブラウンはコメント。

    「ル・マン後ににフェルナンドが何をするかは彼次第だ。我々はいくつかのマクラーレンの活動について彼と契約を結んでいる」

    フェルナンド・アロンソは、インディ500やモナコにいる代わりに、Instagramでマウンテンバイクの写真を投稿した。

    「あのような感情的な週末で終わった後は、振り返るのに時間をかけたいと思うものだ。今後彼が何をしたいのか見てみよう。もし、それがマクラーレンの活動と一致すれば素晴らしいだろう」

    「だが、彼は自分が何をしたいのかまだ少し決まっていないんだと思う。ル・マンで彼と会ったときに話をしてもみようと思う」

  • マクラーレン、インディ500予選落ちの裏で犯した様々な失態

    マクラーレン、インディ500予選落ちの裏で犯した様々な失態

    2019年のインディ500で予選落ちを喫したマクラーレンだが、すでにその失敗は数カ月前から始まっていた。最初のテストではステアリングホイールさえ用意されていなかった。

    世界3大レースでの“3冠”を目標にしているフェルナンド・アロンソとともにインディ500に挑んだマクラーレンだが、予選で36台中34位となり、決勝進出をすることなくインディアナポリスを去ることになった。

    醜態を晒して英国に戻ったマクラーレンは、早速オペレーション責任者であるボブ・ファーンリーを解雇している。

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは「我々はインディ500を過小評価していたわけではない。我々は準備ができていなかった。我々はレースに値していなかった。我々自身の失敗だ。我々は際立ってしなかったし、ベストを尽くすことができなかった。我々は自分自身に負けたのだ」と AP通信 に語っている。

    ステアリング問題
    インディ500への失敗へのカウントダウンは、4月にテキサス・モータースピードウェイでのテストから始まっていた。ザク・ブラウンはテストで使うためのステアリングホイールをコスワースから個人的に確保していた。そして、そこからミスが重なった。

    「我々は正午までコースに出ることができなかった。ステアリングホールが間に合わなかった。準備とプロジェクト管理組織のスキル不足にすぎない。プロジェクト管理において全てのことが転げ落ちて行った。ザク・ブラウンがステアリングホールを探し求めるべきではなかった」

    カラーリング問題
    マクラーレンはインディ500にむけて強力な予算を用意した。スポンサー枠は完売し、成功は保証されているように見えた。だが、その時期のザク・ブラウンはF1プログラムの再建に焦点を当てており、インディカー・プログラム全体を監督するジル・ド・デランの任命が遅すぎたと考えている。

    インデアナポリスのパドックの床を塗装して、F1テイストのつい立でマシンを隠すというヨーロッパスタイルの運営で異彩を放っていたマクラーレンだが、マシンカラーリングというパフォーマンスとはまったく関係のない問題でも時間を浪費していた。

    先月のオープンテストで電気系トラブルに見舞られたマクラーレンは、ミスをした従業員を解雇。だが、プラクティス初日に再び電気系トラブルが発生し、オルタネーターと配線を取り替えなければならなかった。2日目にフェルナンド・アロンソはクラッシュ。カーリンのスペアを再構築するのに3日目の全てを逃した。最終的にはオレンジの色合いの問題だった。

    マクラーレンは技術パートナーのカーリンからマシンを購入。マクラーレンが受け取った時点でマシンはオレンジに塗装されていたが、それはマクラーレンの適切な“パパイヤオレンジ”ではなかった。テスト後に再塗装しなければならかったが、水曜日にフェルナンド・アロンソがクラッシュを喫したことで必要となったスペアカーには適切な塗装が施されていなかった。

    カーリンのスペアカーはトラックから30分のペイントショップにあったが、カラーリングの問題でマクラーレンはほぼ2日間の走行時間を失うことになった。他チームはほんの数時間でスペアカーを走らせており、土曜日の予選でクラッシュを喫したジェームス・ヒンチクリフが午後にスペアカーでコースに復帰したことを考えても馬鹿げた行動である。

    カーリンへの不満
    カーリンは、2台体制のチームだったが、マクラーレンとの提携によってインディ500では3台体制に拡大した。しかし、ザク・ブラウンはカーリンにはマクラーレンのためのリソースはなかったと批判する。

    「彼らに3台を走らせる能力がなかったのは明らかだった」とザク・ブラウンは語る。

    事実、予選失格となったのはマクラーレンのフェルナンド・アロンソに加え、マックス・チルトン、パトリシオ・オワードと全てがカーリンのマシンだった。

    予選での迷走
    フェルナンド・アロンソは予選の最初の走行でタイヤのパンクに見舞われた。ザク・ブラウンは、チームは間違ったタイヤセンサーを購入し、事前にそれが検出されなかったとしている。

    “ラストロウ・シュートアウト”に回ってパニックに陥ったマクラーレンは、アンドレッティ・オートスポーツからダンパーのデータをもらうなどしてマシンを再構築。しかし、英国のメートル法と英国のインチ法への変換にミスがあり、日曜日の午前のプラクティスで修正を強いられたことでアロンソは5周しかできななかった。

    他チームからのセットアップとアシストによってマシンはスピードを上げたマクラーレンだったが、フェルナンド・アロンソはカイル・カイザーからわずかに0.0129秒差で33台のグリッドから弾き出された。予選後、ザク・ブラウンはギア比の設定が間違っていたと明かした。

    「実際、我々は229mphを出せるクルマを持っていた、ギアは227.5mphのものだった。ほぼ成し遂げていたが、再び自分自身に負けた」

    マラクレーンは、フェルナンド・アロンソに他チームから出場権を購入することを提案したが、アロンソはそれを拒否した。

    ザク・ブラウンは、マクラーレンは来年インディ500に戻ってくると語る。「ファンとスポンサーに義務があると感じている。我々は約束を全うできなかった。謝罪以上のものが必要だと思っている」

  • 佐藤琢磨、アロンソ&マクラーレンのインディ500予選落ちを考察

    佐藤琢磨、アロンソ&マクラーレンのインディ500予選落ちを考察

    佐藤琢磨が、2019年のインディ500で予選落ちを喫したフェルナンド・アロンソ&マクラーレンの印象を語った。

    2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、世界3大レースでの“3冠”を目指して今年のインディ500で2度目の挑戦を果たしたが、2017年とは異なり、新チームであるマクラーレン・レーシングとしての挑戦となった。

    2017年のインディ500では佐藤琢磨のチームメイトとして6台体制のアンドレティ・オートスポーツの1台を走らせ、初挑戦ながら優れたパフォーマンスを発揮したフェルナンド・アロンソだったが、今年は1台体制のマクラーレンでプラクティスから苦戦を強いられ、最終的に36台中34番手となり、予選を通過することができなかった。

    「状況を見れば明らかですよね」と佐藤琢磨は語る。

    「彼らなりにもちろん最大限の準備をしてきたと思うんですけど、やっぱりこれが本当にインディ500の難しさだと思います」

    「もちろん、ドライバーは間違いなく世界最高峰のドライバーだと思うんだけれど、モータースポーツ全般に言えることですけど、やっぱりインディ500に来ると、パッケージングとして成り立たなければいけなくて、マクラーレンはマクラーレンなりにもちろんいろんなアイデアだったり、準備だったりしてると思うんだけれど、本当に難しんですよね」

    「ですから、そういう意味でもフェルナンドの場合はたぶん最初のチャレンジのときにたぶんあまりにも環境が良かったから、彼のドライバーとしての能力を100%引き出せる土台があったと思うんだけど、彼自身もこんなに苦戦するとは思ってなかったんじゃないいですかね」

    「で、今回来て、ある意味その、後ろを走っているドライバーたちの気持ちというのは絶対彼はわからなかったと思うのでね、それをまさに今感じてるっていう意味では非常に厳しいチャレンジだと思います」

    「でも、逆に言えば、それぐらいインディ500というレースの難しさと歴史ですよね。ここを走って決勝に残るというのがどれだけ大変なことか。だから、33位のドライバーの称賛されるというのもそこだと思うし、そのなかでいかにレースをうまく組み立てるというのは本当にチームワークなんですよね」

    佐藤琢磨自信としては、今年の決勝は5列目の真ん中、14番グリッドからスタートする。

    「タービュランスとしては本当には10番未満にしたかったんですけど、こればっかりはどうしようもないので潜り抜けます」と佐藤琢磨は語る。

    「最初のスティントは絶対コンサバティブになると思うので、クルマとしては曲がらない方向になると思うんですけど、それでも右のリアがなくなっちゃうよりは全然いいので、とにかく我慢の最初の数スティントかなと。だけど、もしその状態でクルマのペースが良ければ、できるだけ早い時点でトップ10に入って、なるべく空気としては綺麗ななかで走りたいですね」

  • フェルナンド・アロンソ、インディ500の出場権購入の提案を拒否

    フェルナンド・アロンソ、インディ500の出場権購入の提案を拒否

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソにインディ500の出場権を購入することを提案したが、2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、他のドライバーからそれを奪うことを拒否したと明かした。

    世界3大レースでの3冠を目指して今年のインディ500にマクラーレンとともに挑戦したフェルナンド・アロンソだったが、予選で上位33台に入ることができず、まさかの予選落ちとなった。

    インディ500のルールでは、予選落ちしたチームが予選を通過したチームのエントリーを購入してグリッドに並ぶことが許されている。

    ザク・ブラウンは、当初、スポンサーの義務を果たすことが正しいビジネス上の決定であるとしてフェルナンド・アロンソのために他のマシンのエントリーを購入することを提案したが、アロンソはそれを拒否したという。

    マクラーレンは、アロウとパートナーシップを結んでおり、アロウ・シュミット・ピーターソンのオリオール・セルビアのシートに照準を定めていた。

    「フェルナンドは何も間違ったことはしていない。彼はレースに参加する必要があるし、レースに参加するべきだった。我々にはレースに参加したいと思っている多くのパートナーがいる」とザク・ブラウンは AP通信 にコメント。

    「我々は彼に『シートを買うか?』と聞いたが、彼は『このレースに参加するために何が必要かはわかっている。僕のチームが買うすろで他のドライバーが稼いだものを奪うのは正しいことだと思えない』と語った」

    「フェルナンドとマクラーレンには多くのプライドがある」

  • ホンダ | 2019年 インディ500 予選レポート

    ホンダ | 2019年 インディ500 予選レポート

    世界で最も長い歴史を誇り、世界最多のファンを決勝日に集めるインディ500は、第103回目の開催を迎える今年も2日間に渡る予選が行われた。

    予選1日目の土曜日には、全員にタイムアタックのチャンスが少なくとも1回は与えられる。最初はくじ引きで決めた順番で1台ずつがコースインし、全長2.5マイルのオーバルコースを4周回り、その平均スピードを競う。

    予選は午前11時から夕方の5時50分までと時間はたっぷりと用意され、全員にアタックの機会が一度与えられた後は、時間の許す限り、希望者は何度でもアタックを行ってよいルールとされている。そして、予選1日目にトップから9番手までに入ると、予選2日目にポールポジションをかけた”ファスト9・シュートアウト”に進む権利が与えられる。

    予選1日目は気温が30℃以上にも達した上、風も吹く難しいコンディションとなったが、コルトン・ハータ(Harding Steinbrenner Racing)が19歳のルーキーとは思えない活躍を歴史あるコースで披露した。キャリア2戦目にして初優勝を果たしているハータは、最初のアタックで229.033mphを記録した。彼はそれに満足することなく2度目のアタックに挑み、229.478mphへとスピードアップして予選5番手につけた。同じように2度のアタックを敢行した2016年インディ500ウイナーのアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)は、229.268mphで予選8番手につけた。そして、ベテランのセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)は、228.800mphを記録し予選9番手となった。Honda勢からはこの3人がファスト9のポールポジション争いに臨むことになった。

    予選2日目は朝から雨模様で、ファスト9・シュートアウトは行われない可能性もあった。しかし、幸いにも雨は午後3時すぎにやみ、4時すぎになってコースが走行可能な状態まで乾いたことで、無事に予選が行われた。ファスト9・シュートアウトは、前日のスピードの遅かった順に1台ずつ、1度だけアタックを行う。湿度が高く風も強かったため、スピードは予選1日目を下回ったが、コンディションにマシンを合わせるチームのエンジニアリング能力が試され、ドライバーもセッティング変更やコンディションの違いに臨機応変に対応するテクニックが求められる、非常にエキサイティングな、見応えある予選となった。

    この2日目にも光る走りを見せたのがハータだった。2日連続でHonda勢の最速となる229.086mphを記録し、彼は自身初となるインディ500決勝に2列目中央のグリッドから挑むこととなった。そして、ブルデーは228.621mphで予選7番手、ロッシは228.247mphで予選9番手となった。

    ファスト9の予選が行われる前、夕方4時半から最後尾のグリッド11列目を埋める3台を決める”ラストロー・シュートアウト”が行われた。インディ500に出場できる33台を決めるバンプ・アウト合戦を凝縮した形で残そうと今年から始められたもので、今年は6台が1回ずつアタックを行い、このうちの3人が決勝進出となる。

    このグリッド争奪戦も緊張感に満ちたものだった。予選1日目のアタック中にアクシデントを起こしたジェームズ・ヒンチクリフ(Arrow Schmidt Peterson Motorsport)は、バックアップカーに乗り換えたことから予選1日目にスピードアップを十分に果たせず、ラストロー予選に出場。最初のアタッカーとしてコースインした彼は6人中で2番手のスピードを記録し、予選32番手で決勝進出を決めた。これによりHondaエンジンで戦う18台は全員が決勝進出を果たした。

    2度のF1タイトル獲得歴を持つフェルナンド・アロンソ(McLaren Racing)もラストロー予選を戦った。彼は3人目のアタッカーとして走り、227.353mphを記録してとりあえずは2番手につけた。しかし、もう1人が彼より速く走って3番手となり、最後のドライバー、2度目のインディ500出場を狙うカイル・カイザー(Juncos Racing)が227.372mphを記録し、アロンソは4番手となった。最後の最後で元F1チャンピオンが33台のグリッドから弾き出されることが決まった瞬間、会場は大きくどよめいた。アロンソが渾身のアタックで記録した2分38秒3440というタイムをカイザーはわずかに0.0129秒上回り、決勝進出を果たした。

    このように予選方式に小さな変更が加えられた今年の2日間に渡る予選では、史上最もスピード差の小さい33台のグリッドが形成されることとなった。ポールシッターと最後尾33番グリッドのスピード差は2.620mphで、タイムにすると4周=10マイルで1.8秒という僅差だ。

    第103回インディ500の予選はこれで終了。月曜日には決勝に向けた2時間のプラクティスが、決勝2日前の金曜日に1時間半のファイナルプラクティスが行われ、500マイルレースのスタートは日曜日の午後0時30分に切られる。

    コルトン・ハータ(予選5番手)
    「2日間の予選、その両方をチームにとってすばらしい日とできました。私たちは2日続けて最大限の力を発揮したと思います。予選1日目を終えた時点で、5番手に入れれば満足だと考えていました。予選1日目にトップ4だったライバルたちに対抗できるだけのスピードは自分たちにはないと見えていたからです。インディカーシリーズに出場しているドライバーとチームは、全員の競争力が本当に高いと感じています。ですからインディ500というレースでは、どのスターティングポジションからでも勝利のチャンスはあります。スターティンググリッドは5番手でも25番手でも大きな差はありません。私自身、グリッドはどこでもいいと考えていたほどでした。チームのクルーたちが本当に一生懸命に働いてきてくれているおかげで、私たちはグリッドを確保し、決勝に進出できることになりました。次なる挑戦となる500マイルの決勝レースはどんなものになるのか、今から楽しみです」

    佐藤琢磨(予選14番手)
    「予選ではまずまずの成功でした。プレッシャーが高まる、いつも通りのエキサイティングな予選日で、厳しい1日ともなっていました。暑く、風も吹いていたコンディションのため、おそらくマシンを完ぺきに仕上げられたチームはなかったでしょう。午前中に走ったドライバーたちは、コンディションの面で少しアドバンテージがありましたが、それ以降に走ったドライバーたちはみんな高い気温や路面温度に悩まされました。私の満足度は半分でした。持っている力を完全に引き出すことができなかったためです。3ラップ目には風に煽られてスロットルをわずかに戻し、平均速度が0.1mphほど下がりました。あのスロットルのリフトがなくても順位は変わりませんでしたが、全力を出し切れなかった点では少し残念でした。それでも、今回のような難しいコンディションの下、チームはすばらしい力を発揮してくれ、まずまずのスピードを記録することができました。明日からは、決勝用のマシンセッティングをベストに仕上げることに集中します」