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  • 佐藤琢磨、ホンダのエアロキットは「トリッキーでセンシティブ」

    佐藤琢磨、ホンダのエアロキットは「トリッキーでセンシティブ」

    佐藤琢磨が、バーバー・モータースポーツパークで2日間にわたって行われたインディカー公式テストで合計107周を走行し、総合10番手タイムを記録した。

    2日目の7番手タイムとなる122.378 mphを記録した佐藤琢磨は「非常に生産的な一日でした」とコメント。

    「この2日間で僕たちは膨大なデータを収集しましたし、特に今日の午後は全てがまとまっていました。僕たちは全体像についてより理解を深めています」

    「このエアロ構成は、とてもトリッキーでセンシティブです。エンジニアリングチーム全体が、去年と比較して2倍のデータ収集して本当に頑張っていると思います。2台のクルマがあることは僕タイが前進するために大きく役立っています。最初のオープンテストでトップ10にいられたことはもちろん僕たち全員にとって励みになります。全てを本気で分析して、開幕戦までに力強いパケージをもたらす必要があります

    佐藤琢磨のチームメイトであるジャック・ホークスワースは、2日間で129周を走り込み、総合17番手だった。

    「今日のテストで多くのことを得ることができたし、学ぶことができた。僕たちには今、良いベースラインがあると思う」とジャック・ホークスワースはコメント。

    「来週のセパンでのテストを楽しみにしているし、セントピーターズバーグで僕たちが非常にコンペティティブであることを願っている」

  • マックス・チルトン、2016年にカーリンでのインディカー参戦を視野

    マックス・チルトン、2016年にカーリンでのインディカー参戦を視野

    元マルシャのF1ドライバーであるマックス・チルトンは、カーリンのインディカー開発プログムに加入。カーリンとともに2016年のインディカーに参戦することを視野に入れている。

    マックス・チルトンは、今年カーリンがすでに契約するドライバーであるエド・ジョーンズとともに初参戦するインディ・ライツでドライバーを支援するとともに、2016年の潜在的なレース契約にむけてインディカーのテストプログラムを実行する。

    マックス・チルトンは、来週ホームステッドで実施される3日間のテストに参加する。

    「米国でカーリンの手伝いをすることにとても興奮している」とマックス・チルトンはコメント。

    「まだ2015年のオプションを検討しているけど、このインディカー・パッケージは面白いチャレンジだし、インディ・ライツ・チームの開発を手伝うことで、知識と経験という力強い基盤に基づく2016年のインディカー・プログラムに関してオプションをオープンにしておくことができる」

    「カーリンの人々が米国での初シーズンに出来る限り多くのことを発揮できるように役立てることも期待している」

    カーリンのチーム代表トレヴァー・カーリンは、マックス・チルトンの経験はチームの米国での適応を急速に発展させる助ける遺産だと述べた。

    「我々は、アメリカでの長期的なプログラムに取り組んでいくことに非常に興奮しているし、マックスがまさにスタートから関与してくれることで、我々を力強いパッケージにしてくれるだろう」

    「今シーズンはチームとしてアメリカで自信をつけることが重要だ。マックスの経験はそこで非常に貴重なものになる」

    「マックスに関して、我々は2015年をインディカーでの2016年の成功した潜在的デビューにむけて準備させる機会とみなしている。それらの準備でお互いに助け合うことは意味深いことだ」

    マルシャからF1に2シーズン参戦したマックス・チルトンは、昨年のオーストラリアGPとバーレーンGPで最高位となる13位でフィニッシュしている。

  • ジャン・エリック・ベルニュ、インディカー参戦に興味

    ジャン・エリック・ベルニュ、インディカー参戦に興味

    ジャン・エリック・ベルニュは、インディカー転向に関心を示している。

    トロ・ロッソで3年を過ごしたジャン・エリック・ベルニュ(24歳)は、2014年シーズンをもってチームを去り、2015年からはルーキーのカルロス・サインツJr.がレースシートに座ることが発表された。

    ジャン・エリック・ベルニュは、インディカーの公式Webサイトに「アメリカのインディカーでレースをすることにかなり興味を持っている。僕はとても素晴らしいチャンピオンシップだと思う」とコメント。

    同サイトによると、ジャン・エリック・ベルニュは、すでにアンドレッティとガナッシの両チームと接触しているという。

    また、ジャン・エリック・ベルニュは「アメリカで複数のドライバーと働いているマネジャー、ジュリアン・ジャコビと一緒に取り組んでいる。現時点ではすぐにトップチームに入るのはかなり難しそうだけど、どういうタイプのシートが空いているのかとても興味がある」と述べた。

    一方、ジャン・エリック・ベルニュがF1界に留まるには、ウィリアムズのリザーブドライバーの役割を受け入れることが最大のチャンスかもしれないと伝えられていた。

    しかし、ジャン・エリック・ベルニュは「トロ・ロッソを離れるのはそれほどつらくない。F1に他の選択肢がいくつかあるけど、僕は自分がレースに勝てたり、チャンピオンシップに勝てたりするシリーズに行きたい」と述べた。

    「僕の目標はインディカー選手権に初参戦すること」

    「あらゆるものに勝つとか、オーバルで楽な戦いができるとか、そういう風に思っていうるわけではない」

    「ヨーロッパから行けばたくさん学ぶことがあるだろう。でも、たくさんのヨーロッパ出身のドライバーがオーバルで活躍できるようになっているし、ロードコースやストリートレースも多いから、経験を積めば、きっと僕も活躍できると思っている」

  • 佐藤琢磨 「多くを学んだシーズンだった」 (インディカー)

    佐藤琢磨 「多くを学んだシーズンだった」 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー最終戦フォンタナの決勝レースを6位で終えた。

    予選4番手だった佐藤琢磨は、ピットストップでポジションを下げることがありながらも、コース上でのバトルで少しずつ順位を取り戻す戦いをみせ続けた。最後はヒンチクリフとのポジション争いを繰り広げ、6位でゴールした。

    ソノマでの第17戦で4位フィニッシュしたばかりの佐藤琢磨は、今シーズン5度目となるトップ10フィニッシュを記録。優勝と表彰台フィニッシュはなかったものの、2度のポールポジションを獲得するなど、佐藤琢磨とA.J. Foyt Racingは実力の高さを2014年シーズンも発揮し、存在感を示した。

    佐藤琢磨 (6位)
    「長く、そして速いレースでした。500マイルのレースなのに、フルコースコーションが一度しか出なかったなんて、信じられません。今日のレースは本当に長く感じました。私たちのマシンにはスピードがあったと思います。ただ、トラフィックの中での速さに少し欠けていましたね。グリップを失い、ドライビングが難しくなっていました。前にマシンがいない状況では速く、前を行くマシンに追いついていくことができました。チームにとってすばらしいレースになっていたと思います。クルーはミスなしのすばらしいピットストップを続けてみせてくれました。4番手からのスタートでしたから、それよりも上位でゴールできたらうれしかったのですが、シーズン最後の2戦で好成績を残せました。多くを学んだシーズンでした。多くの不運にも見舞われました。いいときも悪いときもありました。私にチャンスをくれたA.J.フォイトとラリー・フォイトに感謝します。チームはシーズンを通してすばらしい仕事をしてくれました。スポンサーの方々にも深く感謝します。友人のウィル・パワーがチャンピオンになったこともうれしく思います」

    関連:ウィル・パワー、2014年のインディカーのタイトルを獲得

  • ウィル・パワー、2014年のインディカーのタイトルを獲得

    ウィル・パワー、2014年のインディカーのタイトルを獲得

    ウィル・パワーが、2014年のインディカーのタイトルを獲得した。

    インディカー最終戦フォンタナのレースが現地時間の30日に開催され、レースはトニー・カナーン(ガナッシ)が優勝。最後列からスタートしたウィル・パワー(ペンスキー)が9位でフィニッシュし、初めてのインディカーのタイトルを獲得した。

    3年連続で2位となりタイトルを逃してきたウィル・パワーは「これまでで最も難しいレースのひとつだった」とコメント。

    「オーマイゴッド、ラインを越えたときは泣いてしまったよ。長いレースだったし、僕はゆっくりと順位を上げて行った。信じられないよ。今は精神的にとても疲れ切っている。本当に大変だったね」

    佐藤琢磨は、6位でレースを終えた。

    ウィル・パワー インディカー チャンピオン

  • 佐藤琢磨、予選4番手から今シーズン最終戦に臨む (インディカー)

    佐藤琢磨、予選4番手から今シーズン最終戦に臨む (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー最終戦フォンタナの予選を4番手で終えた。

    今年もシーズンフィナーレの舞台は、カリフォルニア州ロサンゼルスから内陸に50マイルほど入ったフォンタナのオート・クラブ・スピードウェイ。このサーキットはコーナーに最大14度のバンクがつけられた全長2マイルのスーパースピードウェイだ。

    まだ夏真っ盛りの南カリフォルニア。今週末のロサンゼルス近郊は気温が高く、午前10時にプラクティスが始まる時点ですでに30℃を越えていた。雲一つない空から太陽が照りつけ、午後2時15分からの予選では気温が36℃にも達した。空気は乾燥しており、まさに肌を焦がすような暑さの中で出場全ドライバーが単独走行による2周連続アタックを行った。

    佐藤琢磨は、午前中のプラクティスではマシンが不安定な挙動を示していたが、予選に向けてエンジニアとともにセットアップを再検討し、大幅な変更を施す決断を下した。

    それが見事に的中し、佐藤琢磨は1周目に217.904mphを記録。2周目も216.745mphとスピードダウンを小さく抑えて走り切ることに成功した。2周の平均速度は217.323mphで、佐藤琢磨は予選4番手。フロントローこそ惜しくも逃しましたが、2列目イン側という好位置にグリッドを確保した。

    佐藤琢磨 (4番手)
    「予選で4番手になったことを、とても喜んでいます。しかし、正直なところ、本当に難しいアタックでした。先に走ったドライバーたちがコースコンディションに相当、手を焼いていました。フォンタナ恒例の強い風が時折り吹きつけていたのと、今日は気温が本当に高くなっていたからです。タイヤのグリップをいかに管理するかが今日の予選では重要になっていました。私たちは朝のプラクティスで予選用セットアップを試したのですが、マシンがボトミングし、大きくスライドするドライビングの非常に難しい状態になっていました。そこでエンジニアと走行データをもう一度よく見直し、予選には大きくセットアップを変えて臨みました。クルーたちが最高のマシンを作り上げてくれたおかげで、予選ではドライビングが本当にしやすくなっており、自信を持ってアタックができました。計測1周目は限界ギリギリを保っての走りができ、2周目では少しだけマシンが暴れました。それでラップタイムが少し下がりましたが、よいスピードを保ってアタックを終えることができました。グリッド2列目は期待をしていた以上のスターティンググリッドです。今日のファイナルプラクティスで決勝用マシンのセットアップもよいものに仕上げたいと思います」

  • 佐藤琢磨、今シーズン自己ベストの4位フィニッシュ (インディカー)

    佐藤琢磨、今シーズン自己ベストの4位フィニッシュ (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第17戦ソノマの決勝レースを4位でフィニッシュした。

    予選20番手の佐藤琢磨は、最後列の1つ前であるグリッド10列目からスタート。レース中盤の30周目付近でも上位進出ができていなかった彼らは、フルコースコーション中に燃料補給のピットストップを繰り返し、レース再開後に少しでも長い距離を走ることでチャンスをつかむ作戦に出た。

    佐藤琢磨は燃費をセーブするテクニックを駆使。それが功を奏し、37周目のフルコースコーションでトップグループがピットになだれ込むと、コース上に残って5番手まで大きくポジションアップ。まだレースは50周近く残っていたが、ファイナルプラクティスのあとに施した新しいマシンセッティングがよかったことで、佐藤琢磨はトップグループと同等のラップタイムを刻み続けた。

    そして、燃費の心配がなくなったゴール前5周でアタックを開始。目の前を行くマシンをパスし、最終ラップに1台がスローダウンしたことから、スタート位置から16ポジションも順位を上げ、今シーズンの自己ベストとなる4位でのゴールを成し遂げた。

    佐藤琢磨 (4位)
    「4位でゴールでき、とてもハッピーです。チーム全体の力で勝ち取った好結果だと思います。午前中のファイナルプラクティスではまたもや不運に見舞われ、エンジンを交換してレースに臨むこととなりました。短時間でのエンジン交換で、クルーたちは完ぺきな仕事をしてくれて、レースでのマシンはとてもいい仕上がりになっていました。スタート直後のアクシデントでタイヤにダメージを受けながら、リードラップに残ることができ、フルコースコーションでは何度もピットインして燃料を注ぎ足し続ける作戦を採用しました。ラリー・フォイトとエンジニアたちが考え出した作戦でした。クルーたちのピットストップも本当にすばらしかったです。残念だったのは最後のピットストップで後ろからピットインしてきたマルコ・アンドレッティと接触しないよう、作業を終えていたのにダッシュするのを待たねばならず、そこでタイムをロスしてしまったことです。それでも、我々はコース上で何台ものライバルをオーバーテイクできましたし、Hondaエンジンがレース終盤に高性能を発揮してくれ、上位フィニッシュを達成できました。ファイナルプラクティスでの少ない周回の中で好感触を得たマシンセッティングに少し変更を加えた結果、決勝でのマシンは、競争力のあるものになっていました。完全に満足のいく最高のマシンというわけではありませんでしたが、グリップの低いコンディションに合っており、ライバルたちと同等か、少し速いペースを保ち続けることができました。レースの後半は燃費セーブが大変な状況でしたが、目指す数字を実現でき、最後に燃料の心配がなくなったところで前を行くマシンをオーバーテイク。20番グリッドからの4位フィニッシュをチームとともに喜んでいます」

  • 佐藤琢磨、ソノマの予選は20番手 (インディカー)

    佐藤琢磨、ソノマの予選は20番手 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第17戦ソノマの予選を20番手で終えた。

    佐藤琢磨は、午前中のプラクティスで1分18秒8442、午後のプラクティス2で1分19秒5128を記録し、2セッションの総合で13番手につけていた。

    ソフトタイヤを使うことのできる予選に向けてセッティングを変更した佐藤琢磨は、第1セグメント第2グループでの戦いで1分18秒4104のベストタイムをマーク。今週末の自己ベストとはなったが、第2セグメントへの進出はならず。

    予選結果が20番手と決まった佐藤琢磨は、明日のレースを前に行われるファイナルプラクティスで更なるセッティングの変更をトライし、後方グリッドからの上位フィニッシュを目指す。

    佐藤琢磨(20番手)
    「予選の第1セグメントをまずはハードタイヤで走り始め、5番手につけました。そこでピットに入ってソフトタイヤに交換し、アタックを再開しました。ハードタイヤではまずまずのフィーリングで走ることができていたのですが、ソフトタイヤでは期待した通りのグリップが獲得できておらず、思いきってアクセルを踏んでいく走りができませんでした。予選20番手は悔しい結果です。明日のファイナルプラクティスに向けてはエンジニアとデータをもう一度じっくりと見直し、マシンを改善してレースを迎えるようにしたいと思います」

  • 佐藤琢磨 「苦しいレース展開となったことは本当に残念」

    佐藤琢磨 「苦しいレース展開となったことは本当に残念」

    佐藤琢磨が、インディカー 第16戦 ミルウォーキーのレース週末を振り返った。

    ベライゾン・インディカー・シリーズのミルウォーキー戦も、佐藤琢磨にとっては不本意な結果に終わった。2014年シリーズでいく度となく経験した絶望的な事態こそ起きなかったが、力強くレースを戦うために必要なちょっとした運もとうとう巡ってこなかった。

    ABCサプライ・ウィスコンシン250が開催されたミルウォーキーは、これまで佐藤琢磨が何度も速さをみせつけてきたコースなので、もしもちょっとした運さえ手に入れることができれば、望みどおりの結果が得られたことだろう。そうした思いがあったので、この伝統的なサーキットでの戦いを前にして、佐藤琢磨たちは大いなる希望を抱いていた。

    プラクティスでは、目の覚めるような結果こそ残せなかったものの、納得のいく進歩を果たすことができた。

    「週末の滑り出しは、あまりいいものではありませんでした」と佐藤琢磨は振り返る。

    「2ヶ月前にテストしたときとはコンディションが大きく異なっていたのです。このテストでは、昨年のものから一新したとてもいいセットアップが見つかったので、そこからさらに速くする方法が見つかると考えていました。テストのときは気温が低く、様々な比較テストを実施できました。ところが、レースウィークに入ると気温はとても高くなっており、デグラデーションによりタイアの性能がひどく落ち込むようになっていたのです」

    「その後も僕たちはいくつかのテストメニューに取り組みました。フリープラクティス1では評価を下すのが難しい状況でしたが、2回目のセッションでは大幅な進歩が見られました」

    2周の平均スピードで競われる予選で、佐藤琢磨は10番グリッドを手に入れる。

    「もっといい結果が出せたかもしれません。コースコンディションはまたしても変わっていました。夕方の予選でしたが、まだ日は高く、けれども路面温度は急激に下がっていたのです。プラクティスではスタビリティが不足していましたが、予選ではアンダーステアのことだけを考えればそれで充分でした。つまり、リアのスタビリティが改善されたわけで、これは喜ばしいことです。プラクティスの段階では、全開でこのコースを走るのはおそらく不可能だと思っていましたが、実際に予選が始まってみると、スロットルを戻さなければいけないのはアンダーステアへの対処が必要なときだけで済みました」

    「だから、トップ10で予選を終えられたことを喜んでいましたし、セットアップの働きにも満足していました。つまり、いい手応えを掴んでいたのです」

    不運にもスタート直後のターン4で大きなスライドを喫したためにスピードが大幅に低下、おかげで最初のスティントでは19番手まで沈み込んでしまう。さらに悪いことに、佐藤琢磨の友人であるジャスティン・ウィルソンが16番手につけていたのだが、彼のペースが上がらず、最初のピットストップをグリーンのまま行うまで、佐藤琢磨もその後ろに一列縦隊で並ぶことになってしまった。このとき、もしもイエローが提示ささればもっといい流れになっただろうが、ここでも佐藤琢磨には“ちょっとした運”が欠けていた。

    「残念なことにホイールスピンを起こしてしまいました。ギアは2速でしたが、ほとんど3速のスピードが出ていたので、本当に驚きました! このときもまだリアタイアが充分温まっていなかったようです。大きく順位を落としたことで、とてもがっかりしました。今年は、本当にオーバーテイクが難しい状況でした。ものすごくコンペティティブかつ僅差の戦いで、誰かを追い越すのは不可能も同然だったのです。1セット目のタイアを履いているとき、マシーンはひどいアンダーステアを示していたうえ、イエローが出ることもありませんでした。タイアが新しいときはいいペースを保てましたが、それは誰にとっても同じことです」

    トップを走るウィル・パワーのペースは速く、ピットストップが行われている間に佐藤琢磨はラップダウンとなってしまう。続く第2スティントではロシア人ルーキーのミハイル・アレシンとバトルを演じ、2回目のピットストップが始まる前にいくつかポジションを上げることに成功する。

    3セット目のタイアを履いて走行しているとき、カルロス・ムニョスがウォールと接触したため、待望のイエローが提示される。だが、ここでもまた“ちょっとした運”が欠けていた。パワーはピットストップせず、ステイアウトを選んだのである。このため、ラップダウンになっていたドライバーがリードラップに返り咲くチャンスは失われてしまった。佐藤琢磨は、ここで多くのドライバーと同じようにピットストップを行い、17番手でコースに復帰することとなる。

    レース終盤にもう1度イエローコーションとなり、佐藤琢磨は15番手まで挽回した。ここで佐藤琢磨は目覚ましいスピードを示し、1周もしくは2周先を走っているドライバーを何人もオーバーテイクした。さらには、3番手争いをするジョセフ・ニューガーデンやトニー・カナーンと一緒に走ることもあった。

    「ウィルがステイアウトしたためにリードラップに復帰できなくなったことは本当に辛かった。ひとたびラップダウンになると、たとえどんなことをしてもリードラップに返り咲くのは至難の業です。路面コンディションが期待していた方向に近づくとペースは上がり、僕たちのマシーンがとてもいい仕上がりであることがわかりました。けれども、オーバーテイクがものすごく難しいことには変わりありません。今日のレースでは、コース上のポジションがすべてでした」

    「レースを通じて僕たちの燃費は良好で、今日はタイアのせいで誰もがピットストップしなければいけなくなりました。ニュータイアのほうが1秒ほどラップタイムは速かったため、スティントを長引かせると、かえって順位を落とすことになりました。1度だけピットストップ中のタイア交換に手間取ったことがありましたが、それを除けば、メカニックたちはいい仕事をしてくれたと思います。いずれにしても、とても残念な週末でした。ABCサプライは1400人もの家族や関係者を招待し、彼らは熱心に声援を送ってくれたので、苦しいレース展開となったことは本当に残念でした」

    立て込んだスケジュールのインディカー・シリーズは間もなく幕を閉じるが、それで佐藤琢磨のシーズンが終わるわけではない。最終戦のひとつ前にあたるレースがカリフォルニア州のソノマで行われるが、これに先だって佐藤琢磨はイギリスに飛び、スーパーアグリF1チームの懐かしい面々と再会を果たす。新たに始まるEVレースのフォーミュラEのテストがドニントンパークで行われるが、これにアムリン・アグリと名前を変えたチームが参加し、火曜日に佐藤琢磨を走らせることになったからだ。それが終わると琢磨は再び飛行機に飛び乗り、ソノマを目指す予定である。

    「去年はソノマで苦戦しました。でも、僕たちのロードコース用セッティングは進化しているので、今回はこれが役に立ってくれることを期待しています。きっと、僕たちはいい戦いができるはずです」

  • 佐藤琢磨、ミルウォーキーの決勝レースは15位 (インディカー)

    佐藤琢磨、ミルウォーキーの決勝レースは15位 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第16戦ミルウォーキーの決勝レースを15位で終えた。

    予選10番手だった佐藤琢磨は、最初のスタートへと加速していったターン4でリアを大きくスライドさせ、18番手まで後退。フルコースコーションが1度しか出されなかったレースでは遅れを取り戻すのが大変難しく、辛抱強く走り続け、ピットストップでセッティング変更を施してマシンを改善したが、15位でのゴールとなった。

    佐藤琢磨(15位)
    「とても残念なレースになりました。最初のスタートでリアのグリップを失い、マシンが大きくスライドしました。ほとんどスピンしてしまいそうなぐらいでした。そのためにポジションを大きく落とし、路面が滑りやすい状態だった序盤にはポジションばん回も難しい状況となりました。レース中盤にはマシンを向上させていくことができ、ペースも上がっていきました。しかし、すでに周回遅れに陥っていたため、だれかをパスすることができても、それが順位の上昇にはつながらないことが多くなっていました。自分自身、いいレースを戦える自信を持っていたミルウォーキーだけに、今日の戦いぶりは悔しいですね。次はカリフォルニア州ソノマでのレースです。プラクティス時間も短い2日間のイベントとなるため、最高のマシンを持ち込み、最初のプラクティスから速さを発揮できるよう、エンジニアとセッティングの検討を行いたいと思います」