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  • インディカー:インディ500からマシンにポジションライトを搭載

    インディカー:インディ500からマシンにポジションライトを搭載

    インディカーは7日(木)、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコース戦のプラクティス走行の前にインディ500での搭載にむけてLEDを使用したポジションライトをテストした。

    8×7インチの厚さ3mmのパネルがコクピットカメラマウントの下に取り付けたマシンで、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)とジャスティン・ウィルソン(アンドレッティ・オートスポート)が走行を行った。

    このポジションライトは、タイミングラインを横切るとリアルタイムに各ドライバーのポジションを表示させる仕組みで、4月に行われたバーバーのオープンテストでステファノ・コレッティ(KVレーシング)がテストしたものの改良版。

    テストは成功に終わり、5月15日のインディ500プラクティス走行から全マシンに投入される予定となった。

    また、このパネルの取り付けにより、マシンの車両最低重量は、ロード・ストリートが727.5kg、オーバルは714kgに変更される。

    インディカー INDYCAR

  • 佐藤琢磨 「僕たちにはもう少しいい週末が必要」 / インディカー

    佐藤琢磨 「僕たちにはもう少しいい週末が必要」 / インディカー

    佐藤琢磨が、インディカー 第4戦 アラバマのレース週末を振り返った。

    2015年ベライゾン・インディカー・シリーズで好成績を収めたいと期待する佐藤琢磨の望みは、4月の週末に3週連続で行われた3レースを終えても、まだかなえられていない。その最後を締め括る格好になったのが、絵に描いたように美しいアラバマ州のバーバー・モータースポーツ・パークでの1戦だった。

    AJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダに乗る佐藤琢磨はリードラップでレースを走りきったものの、思わぬ接触や予想もしないタイア・デグラデーションなど様々な出来事が起きた結果、不本意な17位でフィニッシュすることとなった。

    週末の滑り出しはむしろ明るい期待が抱けるもので、最初のプラクティスでは、湿っていた路面が乾き始めるまで佐藤琢磨はタイムチャートのトップを守り続けていた。

    「とても勇気づけられました」と佐藤琢磨。

    「コース上にはまだいくつも川が流れていたし、湿った部分も残っていました。それがどんどん乾いていったのは、誰にとっても同じことです。僕たちはずいぶん長い間、P1につけていましたが、残り10分でコースが乾いてくると、他のドライバーたちがようやく速くなり始めます。この頃、僕たちには少し問題が起きていて、順位を落とすことになりました」

    それでも10番手というポジションは納得のいくものだったが、2回目のプラクティスではさらに順位を落とすことになる。

    「とにかくスピードが足りませんでした。僕たちは、シーズン前に行われたオープンテストではコンペティティブで、このときのセットアップをベースに、シーズン序盤のレースで得たアイデアを盛り込んだセットアップに仕立ててバーバーにやってきました。僕たちはマシーンを改良しようとしましたが、うまくいきませんでした。グリップの点でもバランスの点でも僕たちは苦しみ始めていたのです」

    バーバー戦は2日間での開催となるため、フォイト・チームは思い切った対策を施して予選に臨むことを決めた。

    「たった2日間しかないので、時間はとても限られていました。そのなかで、いったい何ができるというのでしょうか? とても難しい状況でしたが、きっとうまくいくだろうと期待してマシーンを調整し、予選に挑みました。ただし、2回目のプラクティスが終わった段階で、僕たちは予選の第2セグメントに進むのは難しいと判断していました。しかも、このコースはオーバーテイクが非常に難しいので、予選が極めて重要になることは明らかでした」

    「通常、予選最初の走行にはブラックタイアを使用してマシーンやブレーキをウォームアップし、アタックに備えて感触を掴むことになりますが、僕たちは最初から全力でいかなければいけない状況でした。僕たちふたり——僕とジャック・ホークスワース——はマシーンのポテンシャルを余すところなく引き出さなければいけなかったので、柔らかめのレッドタイアを2セット投入することを決めました。この場合、第2セグメントでは使い古したレッドタイアを使用することになりますが、まずはトップ12に進むことが先決でした。僕は予選で2セットのレッドタイアを使ったことはこれまでありませんでしたが、それでも僕たちは19位と20位に終わってしまったのです」

    ギャンブルは失敗に終わり、佐藤琢磨もホークスワースも予選グループの10番手に沈み込んだため、トップ6のみが進出できる第2セグメントに駒を進めることはできなかった。しかも、佐藤琢磨が属した予選グループのほうがほんの少し速かったので、佐藤琢磨はチームメイトの隣にあたる20番グリッドからレースに挑むことになった。

    「本当に僕たちはがっかりしました。そこで僕たちはセッティングのフィロソフィーを変更し、日曜日のウォームアップでそれを試すことにします。僕たちは決して速くはありませんが、決勝までに把握しておかなければいけないいくつかの点に気づいたので、それらを盛り込んで、決勝レースではうまくことが運ぶことを祈りました。レース中のペースはまずまずよかったと思います。ターン1ではいくつかポジションを上げ、3ワイドか4ワイドになって進入したターン5では、アウトサイドにいたためにオーバーテイクが可能でした。やがてレースは落ち着きを見せ始め、最初の15ラップを終えたころには僕もリズムに乗り始めます。決して好調というわけではありませんでしたが、状況を考えれば決して悪い展開とはいえなかったのです」

    最初のピットストップを早めに行ったドライバーがいた影響で、ウィル・パワーがピットに飛び込んだとき、佐藤琢磨は11番手まで浮上していた。ところが、そのパワーが佐藤琢磨に飛び込んできたのである!

    「彼が出てくるのを僕は見ていて、ピットの出口ではちょうど横並びになっていました。ピットレーン出口からターン2のアペックスに至るまではもちろんトリッキーなレイアウトなのですが、速いクルマが迫っていることをスポッターかチームが伝えれば、ドライバーはいつも以上に注意深く走るはずです。でも、こちら側のコクピットから見ている限り、ウィルは僕がいることに気づいていない様子でした。彼がコースインしたとき、僕はもうコーナーに進入していて、どうにもできない状態でした。ウィルがどんどんどんどん近づいてきたので、僕がいることに気づいて欲しいと願っていましたが、やがてコースの端まで追いやられてしまいます。僕はなんとかして避けようとしましたが、残念なことが起きてしまいました。僕たちはこれまでずっとうまくやってきたし、彼には敬意を払っています。なにしろ、これまで何度も際どいバトルをしながら、一度も接触したことはなかったんですから……」

    接触の衝撃で佐藤琢磨のフロントウィングは壊れて360度スピンを喫したものの、下り坂を利用してストールしたエンジンは息を吹き返した。これで順位を落としたことはいうまでもないが、グラベルトラップに突っ込んだパワーは事故の責任を問われ、ドライブスルー・ペナルティが科せられることとなった。幸いにも、この接触でまき散らされた破片を回収するためにセーフティカーランになったので、佐藤琢磨はピットでフロントウィングを交換してもリードラップから転落せずに済んだ。

    それから10周ほどが過ぎたところで、今度はステファノ・コレッティとジェイムズ・ジェイクスが接触して再びフルコーションとなったのだが、短期間の間に8番手まで浮上していた佐藤琢磨の運気は、このアクシデントをきっかけにしてまた下降の一途を辿ることになった。

    「僕たちはブラックタイアでスタートを切り、最初のピットストップでレッドタイアに交換しました。このとき、ほとんどのドライバーはレッドタイアを装着していたので、順位を挽回するのは容易なことではなかったのですが、それでも僕はコース上でポジションを上げていきました」

    「次のイエローは比較的早くやってきましたが、ピットウィンドウのことを考えるとこれはトリッキーな展開でした。僕たちはピットストップを行い、別のレッドタイアに交換することを決めます。ただし、残り周回数を1ストップで走りきれるようにするため、燃料はセーブしながら走行しなければいけませんでした。もっとも、レッドタイアで走行したのはたったの10周だったので、デグラデーションがどのくらいかを判断することはできなかったのです」

    「他の何人かのドライバーたちはデグラデーションにひどく苦しんでいましたが、僕たちがどうなるかは予想できませんでした。というのも、これまでこのコースではレッドタイアの持ちがよかったからです。けれども11周を越えるとリアタイアに手こずるようになり、順位を落とし始めます。僕はカルロス・ムニョスに続く8番手まで浮上していました。ムニョスはこのレースをトップ6で終えました。けれども、僕のほうはデグラデーションの影響がどんどんひどくなっていきます。僕はピットに入りたくて仕方ありませんでしたが、途中でイエローにならない限り、ここでピットストップするとフィニッシュまでにもう1度燃料を継ぎ足す必要があったため、なんとかコース上に留まることにしました。僕は5周の間に8つ順位を落としました。ものすごくドライブしにくい状況でしたが、なんとか踏みとどまりました。結果的にタイアを交換するまで、僕は8番手から19番手まで後退する結果となりました」

    ブラックタイアに交換して最後のスティントに臨んだ佐藤琢磨は、ファイナルラップの直前にセージ・カラムをパスして17位でフィニッシュする。

    「このときはずっとペースが安定していて、いいラップタイムも記録できましたし、少しずつ順位を上げることもできました。けれども、レッドタイアを履いているときに失ったものが大きすぎました。苦しいレースで、苦しい週末でした。残念な結果に、僕はとても落胆しました」

    レースを終えた佐藤琢磨はプロモーションのために一時日本に帰国。その後、5月9日にインディアナポリスで開催されるインディGPに挑むことになる。さらに、5月3日には全長2.5マイル(約4km)のスーパースピードウェイで行われるテストに参加する予定だ。

    「僕たちは先進的なエアロパッケージを用いるので、とてもワクワクしていますし、ものすごく楽しみでもあります。インディGPに向けては、新しいエアロキットをロードコース用にどう仕上げるかという問題が残っています。どうやら、このパッケージングのスイートスポットはものすごく小さいようです。でも、これまでにたくさんのことを学んだので、うまくいくものと期待しています。もう少しいい週末になってくれるといいんですが……。僕たちには、本当にそれが必要なんです!」

  • 佐藤琢磨 「今度こそトラブルフリーで週末を過ごしたい」

    佐藤琢磨 「今度こそトラブルフリーで週末を過ごしたい」

    佐藤琢磨が、インディカー 第3戦 ロングビーチのレース週末を振り返った。

    これまでロングビーチは佐藤琢磨にとって験のいいサーキットだった。そのハイライトが優勝した2013年だったことはいうまでもないが、2015年のベライゾン・インディカー・シリーズ第3戦としてカリフォルニアで開催された市街地レースは、佐藤琢磨に多くのものを授けたとはいえなかった。

    予選では好ましくないタイミングで赤旗が提示されて最初のハードルを越えられなかったうえ、アクシデントがほとんど起きなかったレースは序盤にイエローコーションが一度しか提示されただけで、順位を上げるチャンスはほとんどなかった。

    それでも、15位でフィニッシュできていれば最悪というほどのことはなかったのだが、佐藤琢磨は最終ラップに燃料を使い果たしてしまい、AJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダは18位でフィニッシュラインを越えた。

    「みなさんご存じのとおり、ロングビーチは特別なレースです」と佐藤琢磨。

    「とりわけ2013年のレースは特別な思い出で、僕とチームにとっては忘れがたい一戦となっています。昨年は多重クラッシュが発生して残念な結果に終わりましたが、今年は是非いいレースを戦いたいと願っていました。けれども、結果的にはまったく納得のいかないレースになりました」

    佐藤琢磨の不振は金曜日のフリープラクティスですでに始まっていた。

    「バランスにもグリップにも満足がいきませんでした。まるで、先週行われたNOLAモータースポーツ・パーク戦の続きのような状況でした。NOLAで使ったロードコース用タイアと市街地コース用タイアでは大きく異なっているので、僕たちは市街地コース用のセットアップには自信を抱いていましたが、プラクティスでは苦戦を強いられたのです」

    「新しいエアロキットが導入されて以来、マシンはメカニカルグリップよりもエアロ・パッケージに大きな影響を受けるようになっていたので、僕たちはシャシー・コントロールについてもう1度考え直さなければいけないのかもしれません。バランスが良好とはいえなかったのです。結局、金曜日は一日中満足のいく結果は得られませんでしたが、土曜日の午前中にこれまでとは異なるセットアップを試したところ、良好な感触が得られました。ようやくいいラップタイムが記録できるようになったのです。特に速いラップタイムを出そうと意識したわけではありませんが、セットアップが正しい方向に向かっていることが実感できました。ここにきてようやくポジティブな印象が得られたので、自信をもって予選に臨むことができました」

    運悪く、佐藤琢磨がソフト目のファイアストン・レッドタイヤを装着し、アタックを始めようとしたところで、ステファノ・コレッティがアクシデントを起こしたために赤旗が提示され、セッションは終了となってしまう。予選グループのなかでの佐藤琢磨の成績は10番手。このため20番グリッドからレースに臨むことになった。

    「まず、古いブラックタイアでウォームアップを行ってからレッドタイアに交換しました。ところが、アウトラップに入ろうとしたところでレッドフラッグとなってしまったのです。マシンのポテンシャルを発揮させられなかったのは本当に残念でした。ライバルのなかにはレッドタイアでタイムを記録できたドライバーもいましたが、僕たちは割り当てられたピットの位置——これは前戦のグリッドポジションで決まります——の関係で、列に並ぶ格好になってしまったのです」

    「おかげで、満足のいかないグリッドポジションに終わっただけでなく、レッドタイアでマシンがどんな挙動を示すかを確認するチャンスも失われてしまいました。けれども、日曜日の朝に行われたウォーミングアップ・セッションでマシンは素晴らしい感触を示してくれたので、僕は明るい希望を抱いていました。ライバルたちがレッドタイアに履き替えたり、コンディションのいいタイアを装着するようになるまで、僕は3番手か5番手につけていたので、トップ10は確実でした。マシンがロングビーチでより普通の反応を示すようになり、僕好みに仕上がってきたことに僕は満足していました」

    ロングビーチではいつものことだが、路上の破片を拾い上げるためにセーフティーカーが導入されるまでのレース序盤は、ほとんどオーバーテイクは見られなかった。佐藤琢磨はファイアストンのレッドタイアに履き替えるためにピットストップを行ったが、ここでややタイムをロスすることになる。

    「日曜日は何ひとつうまくいきませんでした。コーションになって僕がピットに入ろうとしたときにはひどい混雑になっていて、ポジションを上げられるチャンスはまったくありませんでした。それでも、僕はコース上でオーバーテイクしていくつかポジションを上げましたが、僕は大きな集団に呑み込まれていて、トップグループに比べるとだいぶ遅いペースで走行していました」

    これ以降、レースはずっとグリーンのまま進行。この間2度のピットストップを行ったものの、速いペースで走っていたにもかかわらず、順位を上げることはほとんどできなかった。2回目のピットストップを行う直前、他のチームとは異なるタイミングでピットストップを行っていたAJフォイト・レーシングのジャック・ホークスワースと佐藤琢磨は一時的に1-2体制を築いたほか、とりわけラップタイムが速い佐藤琢磨は、2回目と3回目のピットストップの間に中団の大集団に徐々に追いついていった。ところが、最終ラップではまたしても試練が佐藤琢磨を待ち受けていたのである。

    「僕の前にいたグループに追いついていったときは素晴らしい気分でした。今日のレースは上位陣のほとんどがシボレーで占められていましたが、僕はホンダのなかで最速のドライバーでした。ただし、追い上げを図りたいと思っているときに限って、タイア交換でちょっとした問題が起きて、逆に順位を落としていました。他のドライバーに追いつけるくらい僕は速かったのですが、オーバーテイクするのはとても難しい状況だったのです」

    それでも、最終ラップに入るまで、佐藤琢磨は15位でフィニッシュできる感触を掴んでいた。

    「ちょっとしたドラマが起きました。燃料には余裕があると聞いていたのですが、燃費の計算に問題があって、1ラップ分の燃料が足りないことが明らかになったのです。必要以上の燃料がまだ残っているという想定だったので、僕はファイナルラップまでエンジン・マッピングをフルリッチにして走っていました。ところが、ファイナルラップのターン1で、ものすごい量の燃料をセーブしなければいけないと告げられたのです。それでもまるまる1周をレーシングスピードで走らなければいけなかったので、軽いパニックに陥りました!」

    「チャーリー・キンボールが直後に迫っているのに、ラリー・フォイトは燃料をセーブして完走しろと僕に指示してきました。僕は順位を落とすことなくなんとか走り続けていましたが、バックストレートでエンジンが息つきを起こし始めたので、マシンが止まるのはもはや時間の問題でした。僕はターン9、10、11を惰性で走り抜け、その後のフィニッシュラインに向かうヘアピンでは加速したいと思っていました。実際、ほんのわずかにマシンは加速しましたが、2速に入れる前にエンジンは完全に息絶えてしまいました。このとき、チャーリーは僕を避けきれずに接触しましたが、僕は惰性だけでようやくフィニッシュラインを越えることができました。タフなレースでした。ペースはとてもよかったのに成績が伴わない、とても辛いレースでした」

    翌日、佐藤琢磨はカリフォルニアに留まってホンダ・パフォーマンス・デベロップメントを訪問した後、飛行機でインディアナポリスへと戻った。ここから陸路でアラバマ州を目指し、来週バーバー・モータースポーツ・パークで開催されるレースに挑むことになる。

    「バーバーで行われた開幕前のオープンテストでは手応えを掴むことができました。バーバーは素晴らしいロードコースで、インディカー・シリーズが開催されるサーキットとしてはとても路面が滑らかなので、ホンダのエアロにとってはとてもいいコースだと思います。開幕から辛いレースが3戦続いたので、今度こそトラブルフリーで週末を過ごしたいと願っています!」

  • 佐藤琢磨、最終ラップの燃料切れで18位 / インディカー

    佐藤琢磨、最終ラップの燃料切れで18位 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー第3戦ロングビーチの決勝レースを18位で終えた。

    予選では他車のアクシデントでアタックができない不運に見舞われ、20番グリッドからのスタートとなった佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、2013年に優勝したコースでファンを沸かせようと意気込んでいた。

    ところが、今回のレースではフルコースコーションが1度しか出されず、コース上でのオーバーテイクは困難に。佐藤琢磨はポジションを上げていくことができなかった。

    そこで彼らは作戦を利用してのポジションアップを狙い、ピットストップでのタイムロスもありながら15番手まで浮上した。しかし、最終ラップのバックストレッチでエンジンが燃料切れとなり、最終コーナーを回ったところで大きく失速。惰性でゴールラインを横切るまでに3台にパスされ、18位という結果となった。

    第3戦を終えたインディカー・シリーズは、再び北米大陸を東に戻り、休む間もなく次の週末にバーバー・モータースポーツ・パークでHondaグランプリ・オブ・アラバマを開催する。

    佐藤琢磨(18位)
    「今週はずっと厳しい状況が続いていましたが、決勝日もそれは変わりませんでした。しかし、私たちはレース前のファイナルプラクティスで、マシンをいいものに仕上げました。予選が赤旗によって短時間で終了したため、私たちはマシンの実力を確認できませんでしたが、ファイナルプラクティスでトップ10に入るラップタイムを記録し、自分たちのスピードに対して自信を持ちました。スターティンググリッドは後方でしたが、レースを本当に楽しみにしていました。作戦もいいものが用意できていたと思います。ところが、今日のレースではフルコースコーションが少なく、ポジションを上げていくチャンスがほとんどなかったです。そして、最後は燃料の計算ミスがあり、最終ラップの最終コーナーでエンジンが燃料切れに陥りました。私はギアをニュートラルに入れて惰性でゴールすることを目指したのですが、そこでポジションをいくつか失う結果となりました。クルーたちは週末を通じ、長時間にわたってマシンの整備に全力を注いでくれていただけに、いい結果を手にできなかったのが残念です」

  • 佐藤琢磨、アタック前に赤旗が出される不運で20番手 / インディカー

    佐藤琢磨、アタック前に赤旗が出される不運で20番手 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー第3戦ロングビーチの予選を20番手で終えた。

    カリフォルニアらしい青々とした空のもと、エアロキットを装着したインディカーによる予選が行われ、23人のドライバーたちは1000分の1秒を競う激しいタイムアタック合戦を繰り広げた。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、実力をフルに発揮することなく予選20番手となった。

    ロングビーチは佐藤琢磨にとって、2013年にキャリア初優勝を挙げた場所であり、日本人にとっても初めてインディカー・レースで勝利した場所。そのため、歴代ウイナーの一人として、佐藤琢磨には走行開始前から大きな注目が集まっていた。

    金曜日の2度のプラクティスで苦戦を強いられたものの、予選を目前に控えた3度目のプラクティスでマシンのセットアップを向上させた佐藤琢磨とチームは、さらにアイディアを注ぎ込んだセットアップで予選に臨みだ。

    しかし、その真価を試そうとソフトタイヤを装着してコースに出た直後、他のチームのドライバーがアクシデントを起こし、赤旗が提示されて走行がストップ。そのまま10分間の予選は終了を迎えた。

    佐藤琢磨はアタックを1ラップも完了させることなくマシンを降りなければなりらなかった。

    佐藤琢磨は明日、10列目アウト側グリッドから辛抱強く、そしてスマートにレースを戦い抜いて上位フィニッシュを目指す。

    佐藤琢磨(20番手)
    「グリップとマシンバランスの向上を目指し、午前のプラクティス3でいくつかの新しいセットアップを試しました。そして、私たちはいい進歩を遂げられました。予選を楽しみに待つ状況でした。ところが、非常に不運なことに、アタックラップを行う前に他車のアクシデントにより赤旗が出され、そのまま我々の出走したグループの予選第1セグメントが終ってしまいました。アタックしたかったです。そこで自分たちのセッティングがさらに進歩したことを確認したかったです。状況は厳しく、明日の午前のファイナルプラクティスで、決勝用のセッティングを確認する必要があります。レースには最善の体制を整えて臨みたいです」

  • 佐藤琢磨、13番グリッドからスタート / インディカー第2戦

    佐藤琢磨、13番グリッドからスタート / インディカー第2戦

    佐藤琢磨は、インディカー 第2戦 ニューオリンズの決勝レースを13番グリッドからスタートすることになった。

    土曜日の午後4時20分にスタート予定だった予選は、午後になってから降り出した雨が止まなかったために全車がレインタイヤを装着して走る完全なウエットコンディションで開始。

    さらに、2グループに分かれての第1セグメントにおいて、2グループ目が走り出したところで雨が雷雨へと変わったために走行がストップ。そのまま天候が回復する見込みが立たなかったことから、運営は予選の続行を断念することに。明日のレースのスターティンググリッドは、3段階の予選がすべて完了されなかったため、エントラントポイントによって決定された。

    佐藤琢磨は、ニューオーリンズの暑いコースコンディションもとで、マシンセッティングが思うように進んでいなかったが、ウエットだった路面が急速に乾いていったプラクティス2では、トップ10に入るラップタイムをマークし、予選を楽しみにしていた。ウエットコンディションを得意とする佐藤琢磨としては、開幕戦に続いて上位グリッドを獲得するチャンスだったが、予選が最後まで行われず、明日のレースを13番グリッドからスタートすることとなった。

    佐藤琢磨(13番グリッド)
    「ウエットコンディションの予選をフルに戦いたかったです。実際には、私たちのグループの方が路面に水が多い状況となっており、私たちのマシンは車高を低く設定しすぎていたために、速いラップタイムを記録できずにいました。それでも、ピットに入って車高を調整することができたため、またアタックをしたいと考えていました。エントラントポイントによってスターティンググリッドは13番手になりました。難しいポジションからの戦いになりますが、ウエットコンディションでの走行を予選で行い、有用なデータを集められました。ウエットであればポジションを上げていくことは十分に可能だと思います。もちろん、ドライコンディションでも全力を出しきって、上位でのフィニッシュを目指します」

  • 佐藤琢磨、ルイジアナの初日を9番手で終える / インディカー

    佐藤琢磨、ルイジアナの初日を9番手で終える / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第2戦 ルイジアナの初日を9番手で終えた。

    ベライゾン・インディカーシリーズにとって初訪問となるNOLAモータースポーツパークで開催されたインディ・グランプリ・オブ・ルイジアナの第1プラクティスにおいて、ABCサプライ・チームは苦戦を強いられた。ただし、第2プラクティスまでにマシンは改善され、週末に向けての明るい兆しが見え始めている。

    暑くジメジメしたコンディションで行なわれた第1セッションにおいて、ABCサプライ・チームの2台はタイムチャートの下位(22番手と23番手)に沈み込み、二人のドライバーはマシンの仕上がりに不満を漏らしていた。その後、データを分析したエンジニアたちがセットアップを見直したところ、ドライバーはいくぶん自信を取り戻した。

    第2セッションでは佐藤琢磨が9番手、ジャック・ホークスワースは11番手のタイムを記録している。

    明日はプラクティスセッションをもう1回行なった後、公式予選が実施される。75周で競われる決勝レースは日曜日の午後に開催される。

    佐藤琢磨
    「NOLAでの初日は苦しい展開となりました。最初のセッションはドライ・コンディションでしたが、グリップレベルとバランスに問題を抱えていたので、その原因を探るためにたくさんのアイテムを試し、データを収集することとなりました。第2セッションは、最初はチョイ濡れで、セッション終盤に向けて80〜90%は乾いたものの、一部に湿ったところが残っているというトリッキーなコンディションでした。マシーンの状態はおおむね改善されたといえます。第2セッションでは、このマシーンの進化を確認するための走行を行ない、その仕上がりに満足をしています」

  • 佐藤琢磨 「2015年仕様のインディカーは驚くほど優れたパフォーマンス」

    佐藤琢磨 「2015年仕様のインディカーは驚くほど優れたパフォーマンス」

    佐藤琢磨が、インンディカー開幕戦セントピーターズバーグの週末を振り返るとともに、2015年仕様のインディカーについて語った。

    2014年シーズンは8月という早い段階で幕を閉じたため、今年に向けた準備を入念に行なうことができた。この期間を活用してAJフォイト・レーシングはシーズンを通じてもう1台のダラーラ・ホンダを走らせる準備をするとともに、この1台をイギリス人の若手ドライバーであるジャック・ホークワースに託すこととなった。

    「今シーズンの開幕が待ちきれませんでした」と佐藤琢磨はコメント。

    「オフシーズンが長かった理由のひとつとしては、今年から新しいエアロパッケージが使えるようになったことが挙げられますが、もともと開幕戦として予定されていたブラジリア戦が残念ながらキャンセルとなったために、余計にオフシーズンが長引いたのは事実です。もっとも、ブラジリアでは2014年仕様のエアロパッケージを使う予定だったので、3月上旬にチームは2015年シーズンのパッケージをより重視する方向へと方針を転換しました。今年は非常に面白い流れだと思います。昨年の8月以来、僕はインディカーに乗っていなかったから、マシーンを走らせていない期間はとても長いものになっていたのに、3月中旬になると新しいエアロパッケージをシェイクダウンするためにNOLAモータースポーツパークを訪れることになったのです」

    「クルマは大幅に変わりました。見た目もずいぶんと違いますし、ダウンフォースは格段に増えています。ただし、シボレーとホンダの用意したエアロダイナミクス・パッケージのダウンフォースはあまりに大き過ぎました。この結果、これまで使ってきたパーツの強度について考えると、ウィングが発生するダウンフォースをもっと減らさなければいけないという結論に達したのです。インディカーではいまだにパワステが採用されていないことも、そう判断される理由のひとつでした。実は、ダウンフォースの1/3ほどはリアディフューザーで得ていたため、オフィシャルはディフューザーに付け加えられたスプリット板を取り外すことを決めます。これでダウンフォースは大きく減少することとなりました」

    「それでも2015年仕様のインディカーは驚くほど優れたパフォーマンスを有しています。多くのチームは12月ないし2月の段階でNOLAを訪ねており、車高やギアといった基本的な情報を手に入れていました。したがって僕らは追いつかなければいけませんでしたが、それでも充実した内容のテストでした。そこからアラバマ州のバーバー・モータースポーツパークに行って2日間のテストを行ない、続いてセブリングでもテストを行なったので、急に忙しくなりましたが、チームはシーズンオフを通じて素晴らしい準備をしてくれたと思います。今年は新しいエアロパッケージだけを専門に扱うエンジニアも追加されたので、2台体制にするといってもチームの規模としては2倍以上に膨れあがっていたのです」

    いっぽう、セントピーターズバーグといえば、昨年は琢磨がポールポジションを獲得したサーキットでもある。

    「セントピーターズバーグではここ何年もいい結果を得ています。それに、ベースとなるパッケージもいいので、自信はありました。最初のプラクティスも順調で、たくさんのいいデータが収集できました。ただし、2回目のセッションはウェットとなります。もっとも、土曜日と日曜日は降水確率が0%との予報だったほか、スペアパーツも不足気味だったので、誰も走行しませんでした」

    続く第3セッションで佐藤琢磨は4番手につける。「土曜日の午前中に何をすべきかはわかっていました。僕は、できればセットアップがうまく進むといいと思いながら、少しだけ心配していました。でも、僕たちは本当に強かった。ホンダ勢のトップで、これは予選に向けたいい準備ともなりました」

    予選に入ってからも琢磨は好調を維持した。最初のセグメントで佐藤琢磨はトップ。これで難なく第2セグメントへの進出を決めた。その第2セグメントでは一時4番手だったものの、最終的には5番手に落ち着く。それでも引き続きホンダ勢のトップだ。そしてファイアストン・ファスト6で佐藤琢磨を凌いだのはチーム・ペンスキーの4台だけだった。

    「エキサイティングな予選でした。この予選をとても楽しみにしていました。無条件に楽観的になる必要はありませんでしたが、それでも待ち遠しい気分でした。この空力パッケージを装着して、ソフトなレッドタイアで走るのは初めてのことでした。Q1でのフィーリングは抜群で、Q2ではセットアップをほんの少し調整するだけでわずかながら速くなりました。フィアストン・ファスト6までは本当に楽しかったのですが、ペンスキーはあまりに強力で、結果的には5番手となりました。もっとも、ホンダ勢のトップになれたことで深い満足感を味わえましたし、チームの働きぶりは賞賛に値すると思います」

    スタートでモントーヤを追い越した佐藤琢磨は4番手に浮上したが、接触によりホークスワースのフロントウィングが壊れて破片が飛び散ったため、すぐにコーションとなった。

    「ターン1は毎回カオスのようでした。モントーヤはエリオ・カストロネヴェスに仕掛けましたが、それで2台は接近しすぎたので、その隙にモントーヤを攻略できたのです。ジャックはフロントウィングを壊しており、そのことはチームから無線を通じて聞かされていました。僕たちのチームにスペアのフロントウィングはひとつだけしかありませんでしたが、それをジャックのマシーンに取り付けられることになりました。そのせいで僕はリスタートで慎重になり過ぎてしまい、順位をひとつ落としました」

    これでモントーヤは元のポジションに戻ったものの、最初のピットストップが終わるまで、佐藤琢磨はその背後に張り付いていた。間もなく、コース上に破片が落ちていたためにイエローが提示され、そのピットストップでセバスチャン・ブールデに先行されてしまう。最初のコーションでウィングを交換し、最後尾に下がっていたホークスワースはここでステイアウトし、上位に浮上。佐藤琢磨は7番手となる。リスタートでは、シモン・パジェノー、モントーヤ、ホークスワース、ブールデ、琢磨の5人は一団となって1コーナーに飛び込み、大混乱を巻き起こした。

    「僕はブールデのインに飛び込むチャンスを手に入れました。けれども、目の前にいたパジェノが急に減速し始めたのです。僕はヘルメットのなかで『行け、行け、行け!!』と叫びましたが、いっぽうで真横にはブールデが並んでいました。僕は行き場を失い、ブールデと接触してしまいます。軽く触れた程度で、昨年までのエアロキットだったらタイアの痕がつくくらいで何のダメージもなかったでしょう。ところが、限界を追求して作られた新しいエアロパッケージは非常に繊細で、このためエンドプレートにダメージを負ってしまいました。残念ながら、これでピットに戻らなければいけなくなったのです」

    チームにひとつしかないスペアのフロントウィングはホークスワースのマシーンに取り付けられてしまっている。しかし、幸運にもデイル・コイン・レーシングがスペアを持っていた。

    「2014年仕様の古いウィングを取り付けるという手もありましたが、チームは素晴らしいアイデアを見つけ出してくれました。寛大なデイル・コインさんのおかげでフロントウィングを借りられることになったのです。でも、厳密にいうとこのフロントウィングの設定は僕たちが使っていたものとわずかに異なっていました。見た目にはほとんど変わらないように思えますが、実際には空気の流れに影響を与えるもので、それ以降は完全にポテンシャルを引き出すことはできませんでした」

    これで、あとは懸命に走り続けて、どんなチャンスが転がり込んでくるかを待つだけとなった。それでも佐藤琢磨は徐々に順位を上げ、最後の10周ではカルロス・ムニョスを抜いて13番手に浮上し、そこからフィニッシュまではジョセフ・ニューガーデンを追い続けることとなった。

    「ピットストップするたびに、そしてどのスティントでも必ず、少しずつポジションを上げていくことができました。カルロスとのバトルは面白かったのですが、ニューガーデンを追いかけている間にタイアのパフォーマンスが低下し始めました。もちろん、13位という結果にはまったく満足できませんが、2台が揃って完走できたことはよかったと思います。できればもっとたくさんのポイントを獲得したかったのですが、それでも少なくないポイントを手に入れたうえ、僕たちのポテンシャルが高いことを証明できました」

    シリーズ第2戦はフロリダから西に移動し、ルイジアナ州ニューオリンズ郊外のNOLAモータースポーツパークで開催される。

    「ちょっとインディGPコースに似たサーキットです。アップダウンはなくて、複合セクションがあって、最後のセクションはちょっとミッキーマウス・サーキットのようだけれど、高速のシケインや長く続くコーナーもあって、とてもテクニカルです。運転するにはとても楽しいコースなので、レースに挑むのが楽しみです」

  • 佐藤琢磨、他車との接触により13位 / インディカー

    佐藤琢磨、他車との接触により13位 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー開幕戦セント・ピーターズバーグの決勝レースを13位で終えた。

    2015年のインディカー・シリーズ開幕戦ファイアストン・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグが青空の下で開催された。空港の滑走路と市街地道路を組み合わせたユニークなコースに、インディカーシーズンの到来を待ちわびていたたくさんのファンが詰めかけ、フロリダならではの暖かな日差しの下でレース観戦を楽しんだ。

    開幕戦にエントリーしてきたインディカーは全部で24台。今年から導入されたエアロキットを身につけてのレースでは、新たな空力パッケージをどれだけ高いレベルに仕上げられるかが勝負のカギを握った。同時に、その空力パーツ群が持てる性能をフルに発揮できるよう、マシンにダメージを与えることなくゴールまで走り続ける必要があった。

    1.8マイルのコースを110周して争われたレースでは、少なくとも3回のピットストップが必要だった。ドライバーたちが最後のピットストップを行ったのはゴールまで30周ほどのところで、ほぼすべてのドライバーたちが最後の走りのためにソフトタイヤを選んだ。

    予選5番手で3列目イン側グリッドからスタートした佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、序盤に4位に浮上して表彰台フィニッシュを狙えるポジションを走っていた。ところが、33周目のリスタート直後にターン2で他車と接触、フロントウイングを破損したためにピットでの交換を余儀なくされ、ほぼ最後尾の23番手まで後退。それでもあきらめることなく猛チャージを続け、13位での完走を果たした。

    次戦、シリーズ第2戦は新規開催のインディ・グランプリ・オブ・ルイジアナ。アメリカ南部のニュー・オリンズ近郊でのレースです。

    佐藤琢磨(13位)
    「予選5番手からのスタートだったので、13位という結果は本当に残念です。新しいエアロキットを使ってのレースでマシンをまずまずのレベルに仕上げることはできていたと思いますが、フロントウイングを壊してしまったあとは、もうスペアがなかったために他チームからウイングを借りて走るしかなく、そのウイングが自分たちと異なるセッティングになっていたために空力バランスの崩れたマシンで走り続けることを余儀なくされました。それでも終盤には何台かをコース上でのバトルでパスすることができました。第2戦はニュー・オリンズ。新しいコースでのレースはとても楽しみです。自分たちの力を出しきったレースを戦いたいと思います」

  • 佐藤琢磨、ホンダ勢トップとなる予選5番手を獲得 / インディカー

    佐藤琢磨、ホンダ勢トップとなる予選5番手を獲得 / インディカー

    佐藤琢磨が、インディカー開幕戦セントピーターズパーグの予選でホンダ勢トップとなる予選5番手を獲得した。

    2015年のインディカー・シリーズがいよいよ開幕。今年もシーズン開幕戦の舞台はフロリダ州のリゾート地、セントピーターズバーグ。海辺の空港と市街地の道路を利用したコースは、広い滑走路を使った高速セクションと、次々とタイトターンを走り抜けるテクニカルなセクションで構成される。そのため、高度なドライビングとマシンセッティングが要求される。開幕戦には24台のマシンがエントリーした。

    今年のインディカー・シリーズは空力レギュレーションを新たにし、エアロキットと呼ばれる数多くのボディパーツ群を装着したマシンでの戦いとなっている。ギリギリまで開発作業が行われたエアロキットがチームへと届けられたのは2月下旬から3月初旬で、今シーズン用のマシンでのテストが始まったのは3月の半ばだった。各チームとも新しい空力パッケージでの走行時間が少ないまま開幕戦を迎えた上に、セントピーターズバーグはテスト走行が行なえないストリートコースでのレースのため、公式プラクティスが始まってから、いかに短時間でマシンのセッティングを仕上げるかが勝負のカギを握っていた。

    グリップ力の高いソフトコンパウンドのタイヤを装着しての予選、第1セグメントは2グループに分けられ、それぞれから速いラップタイムを記録した6人が第2セグメントへ駒を進めた。そして、12人で争われた第2セグメントから半分の6人が最終ステージへと進出した。

    大勢のファンが見守る中での予選最終ステージ、6人のドライバーたちはコンクリートウオールに囲まれたコースで凄まじいアタック合戦を披露した。

    今年でインディカー・シリーズへの参戦6年目を迎える佐藤琢磨は、昨年のセント・ピーターズバーグでポールポジションを獲得している。

    A.J. Foyt Racingからの出場が3シーズン目となる佐藤琢磨は、エンジニアやメカニックたちと息を合わせ、これまでに好成績を残してきたコースで、金曜日から元気な走りをみせていた。プラクティス1回目に12番手タイムを出した佐藤琢磨は、予選直前のプラクティス2回目に4番手につけ、予選でも高いパフォーマンスを発揮。第1セグメントでは1分1秒3370というラップタイムを記録してトップで第2セグメントへ進み、12人での戦いでも1分0秒9704まで自己ベストを縮め、4番手で最終ステージに進んだ。

    トップ6で争われる注目の予選最終ステージ、佐藤琢磨は全力で2ラップのアタックを敢行。セグメント2で使用したタイヤでの走行とあって、タイム更新はならなかったが、それでもベストタイムは1分1秒1496で、今シーズン最初の予選結果は5番手。明日の決勝レースには3列目イン側グリッドからスタートすることになった。

    佐藤琢磨(5番手)
    「自分たちができることをすべてやった予選でした。今年はフロントローにグリッドを確保できませんでした。しかし、自分たちの予選でのパフォーマンスには満足しています。近年のこのコースではTeam Penskeが大変手強い存在です。しかし、Honda、HPD、そしてチームのすばらしい働きにより、明日のレースに向けていいポジションを手にできました」