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  • 【インディカー】 ローゼンクヴィスト、ガナッシのテストに参加

    【インディカー】 ローゼンクヴィスト、ガナッシのテストに参加

    フェリックス・ローゼンクヴィストが、今週ミドオハイオでガナッシのインディカーをテストすることが明らかになった。テストには現在のチャンピオンシップリーダーであるスコット・ディクソンも参加すると Autosport が報じている。

    2015年のヨーロッパF3チャンピオンであるフェリックス・ローゼンクヴィスト、昨年の7月にもチップ・ガナッシのテストに参加し、評価を上げていた。

    当時、フェリックス・ローゼンクヴィストは、インディ・ライツに10戦のスポット参戦をしており、3度のポールポジションを獲得し、3勝を挙げていた。

    今シーズン、フェリックス・ローゼンクヴィストは、マヒンドラからフォーミュラEに参戦しつつ、日本でスーパーフォーミュラにチームルマンから参戦している。

    昨年のテスト後、チップ・ガナッシのマネージングディレクターを務めるマイク・ハルは、フェリックス・ローゼンクヴィストにはインディカーのシートに収まる準備ができていると述べていた。

    「彼は昇格する準備が整っていると思う」とマイク・ハルは述べていた。

    「他のいくつかの選手権での彼のリザルトを見れば、彼はあらゆるレベルで成功を収めている」

    「フェリックスはレース距離を超える90周以上を走行し、ミスは犯さなかった」

    「フェリックスが非常に優秀なドライバーであることがわかったし、世界的なレースとチャンピオンシップに勝ってきたことは偶然ではない」

    だが、スコット・ディクソンとフェリックス・ローゼンクヴィストのマネージャーを務める元F1とインディカードライバーのステファン・ヨハンソン、そして、チップ・ガナッシは木曜日のテスト計画について口を閉ざしている。

  • 【インディカー】 ホンダ:第11戦 アイオワ 決勝レポート

    【インディカー】 ホンダ:第11戦 アイオワ 決勝レポート

    2017年インディカー・シリーズ第11戦アイオワ・コーン300がアイオワ州ニュートンにある全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイで開催され、2012年にインディカーチャンピオンに輝き、アイオワ・スピードウェイで過去3勝を挙げているライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が15番グリッドから目覚ましい走りで上位へと進出し、今シーズン2度目の3位フィニッシュを飾った。

    インディカー・シリーズで最も短いオーバルコースにおいてはハンドリングが非常に重要だが、ライアン・ハンターレイはプラクティスからマシンのセッティングに悩まされ、予選結果は15番手だった。しかし、予選後のプラクティスでマシンを向上させ、決勝に向けて、さらなるセッティング変更を施し、悩み続けていたハンドリングを一気にいいものへと変えることに成功した。

    マシンさえ自分の思い通りに仕上がれば、ライアン・ハンターレイは得意のコースでアグレッシブに戦うことができる。彼は50周をこなす前にトップ5まで進出。小雨による中断がある前には、少ない周回数だったが2番手を走行した。この後、ピットストップのタイミングをずらして優位を得ようとしたチームがいくつかあり、順位に変動が起こったが、300周のレースの240周を終えるころ、ライアン・ハンターレイは3番手まで順位をばん回した。そして、最後までポジションを保ち、前を行く2台との差を縮めながらゴールまで走り切った。

    ライアン・ハンターレイのすぐ後ろで、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が5位フィニッシュを果たした。ここ5戦で4度目のトップ5入り。グレアム・レイホールもスタートポジションは10番手だったが、レースの早い段階でポジションを大きくゲインした。バンクが急なアイオワのコースで、グレアム・レイホールはコーナーで高いラインを走ることがアドバンテージになることを発見したが、ライバル勢もレースが終盤に入ると同じように高いラインを走るようになり、5位より上のポジションに上げることはできまなかった。

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)もプラクティスからハンドリングを自分の思い通りのものに仕上げることができずに苦しんでいたが、しぶとい戦いをみせ8位でフィニッシュし、ポイントリーダーの座を守った。今日優勝したエリオ・カストロネベス(シボレー)に8点の差をつけている。

    佐藤琢磨(Andretti Autosport)は土曜日に行われた予選でHondaドライバーの最上位となる5番手につけた。しかし、レースでは非常に暑くなったコンディションにマシンのセッティングが合っておらず、徐々にポジションを落とす苦しい戦いを余儀なくされた。レース前半にマシンに異常が発生し、緊急ピットストップを行なった直後にフルコースコーションが発生するという不運もあり、佐藤琢磨は完走を果たしたものの結果は16位だった。

    ライアン・ハンターレイ (3位)

    「とてもハードなレースでした。周回を重ねる中でマシンをよくすることができました。週末のスタートではマシンが自分の好みに仕上がっていませんでしたが、私のクルーたちとエンジニアがレースに向けて最高のマシンを用意してくれました。やっとのことで自分が望むマシン、過去にこのコースでいい走りを実現できたマシンに近いものを手にすることができました。あと少しマシンをよくできていたら、前を行く2人ともバトルができたでしょう。優勝したエリオ・カストロネベスにおめでとうと言いたいですね。彼はもう長いこと、勝利のドアをノックし続けていました。彼がまた優勝するところを見ることができ、うれしく思います。今日レースを見に来てくれたアイオワのファンにもお礼を言いたいと思います。私はアイオワ・スピードウェイでのレースが大好きです。またナイトレースをここで戦いたいものです。ここでのナイトレースは最高ですからね」

    スコット・ディクソン (8位)

    「私たちにとっては、とても厳しい一日になっていました。ハンドリングが大きなオーバーステアになっていたからです。それを解消しようと、ピットストップではウイングの角度を変え、タイヤの内圧を調整し、コーナーウエイトも変更しました。しかし、マシンはオーバーステアのままでした。特にリスタート直後のハンドリングが悪くて苦労しました。しかし、周回を重ねて行くと右フロントタイヤの磨耗が進み、ハンドリングがアンダーステアになって、それは私たちの助けになっていました。今日の私たちはコーナーで高いラインを走ることしかできませんでした。低いラインではマシンがすぐにスピンしてしまいそうになっていたからです。そんな状況でしたから、今日のレースはクラッシュせずにゴールできたことを喜びたいと思います」

    佐藤琢磨 (16位)

    「困難なレースでした。すばらしい予選を戦い終えた僕たちは、とてもエキサイティングなスタートを迎え、上位のポジションを守りました。マシンは好調でしたが、スティントの半ばを過ぎるとバランスが崩れるとともにグリップが失われ、徐々に順位を落としていきました。第3スティントまでに、右リアタイヤになにか異常があることを見つけました。空気圧が上がらないという、通常は考えられない現象が起きていたのです。おかげでオーバーステアがひどく、予定外のピットストップを行ったために2ラップ遅れとなりました。ところがその直後にイエローが提示されたので、とても運が悪かったといえます。その後はラップダウンから抜け出ようと努力しましたが、簡単にはいきませんでした。今日はいいスタートが切れていただけに、とても残念です。こんなかたちでレースを終えるのは理想的とはいえませんが、できればトロント戦を力強く戦い、多くのポイントを獲得したいと願っています」

    関連:【インディカー】 第11戦アイオワ:カストロネベスが優勝、佐藤琢磨は16位

  • 佐藤琢磨、2周遅れの16位 「厳しかった」 / インディカー

    佐藤琢磨、2周遅れの16位 「厳しかった」 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第11戦アイオワの決勝を16位で終えた。

    5番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、序盤こそ順位をキープしていたものの徐々に後退。また、ピットストップ後にイエローが入るなどの不運にも見舞われ、最終に2周遅れの16位でレースを終えた。

    「厳しかったですね」と佐藤琢磨はコメント。

    「最初のスティント、スタートはそこそこポジションもホールドできてよかったと思うんですけど、徐々にペースが上げられずにホールドできなくなってしまって、2セット目、特に3セット目が酷かったですね」

    「何が起きたのかはちょっとわからなかったんですけど、右リアのプレッシャーも上がらなくて、物凄いオーバーステアになって順位も一気に落として、スケジュールにないピットストップを1回目して、その直後にイエローが入って、2ラップダウンになってしまったという展開でした」

    「終盤は路面温度がだいぶ下がってきて、クルマもだいぶ元気を取り戻して、リアもそういう意味ではだいぶしっかりしてきたので、ピットストップのシークエンスがちょっと変わってたのと、最後はニュータイヤですけど、その一個前が予選のタイヤを使わなければいけなかったので、リスタートからペースは周りがみんなニュータイヤだったので上げられなかったんですけど、最後の2スティントはそんなに悪くなかったと思いますね」

    今回の結果でチャンピオンシップでは首位のスコット・ディクソンから66ポイント差の6位まで後退した。そについて佐藤琢磨は「見てないのでわかんないですけど、すごく厳しいですね」と語った。

    関連:【インディカー】 第11戦アイオワ:カストロネベスが優勝、佐藤琢磨は16位

  • 【インディカー】 第11戦アイオワ:カストロネベスが優勝、佐藤琢磨は16位

    【インディカー】 第11戦アイオワ:カストロネベスが優勝、佐藤琢磨は16位

    インディカー・シリーズ 第11戦 アイオワの決勝が9日(日)、アイオワ・スピードウェイで行われ、エリオ・カストロネベスが3年ぶりに優勝。佐藤琢磨は16位でレースを終えた。

    第11戦の舞台は全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイ。アメリカ大陸の中央付近に位置するアイオワ州デ・モインの西40マイルほどのところに作られた小さいながらもチャレンジングなオーバルコースだ。

    300周のレース。優勝は42歳のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。2014年のデトロイトでのレース2での勝利以来となるキャリア30勝目。3年ぶりに柵をよじ登る“スパイダーマン”を披露した。ペンスキーにとってはアイオアで初勝利となった。

    2位はJ.R.ヒルデブランド(エド・カーペンター・レーシング)、3位にはライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が続いた。

    表彰台では3名がスポンサー提供のピザを食べるというアメリカらしいシーンも見られた。

    5番グリッドからスタートした佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポーツ)は徐々に順位を落とす厳しいレース展開。ピットストップ後にイエローコーションとなる不運もあり、2周遅れの16位でレースをフィニッシュ。チャンピオンシップでは首位のスコット・ディクソンから66ポイント差の6位まで後退した。

    2017 インディカー 第11戦 アイオワ 決勝 結果

      No Driver Team  
    1 3 エリオ・カストロネベス Team Penske C
    2 21 J.R.ヒルデブランド Ed Carpenter Racing C
    3 28 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport H
    4 12 ウィル・パワー Team Penske C
    5 15 グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing H
    6 2 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske C
    7 1 シモン・パジェノー Team Penske C
    8 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing H
    9 10 トニー・カナーン Chip Ganassi Racing H
    10 5 ジェームス・ヒンチクリフ Schmidt Peterson Motorsports H
    11 98 アレキサンダー・ロッシ Andretti Autosport H
    12 20 エド・カーペンター Ed Carpenter Racing C
    13 18 エステバン・グティエレス Dale Coyne Racing H
    14 8 マックス・チルトン Chip Ganassi Racing H
    15 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing H
    16 26 佐藤琢磨 Andretti Autosport H
    17 27 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport H
    18 19 エド・ジョーンズ Dale Coyne Racing H
    19 4 コナー・デイリー AJ Foyt Racing C
    20 14 カルロス・ムニョス AJ Foyt Racing C
    21 7 ミハエル・アレシン Schmidt Peterson Motorsports H
  • 佐藤琢磨、5番グリッドからアイオワの決勝に挑む / インディカー

    佐藤琢磨、5番グリッドからアイオワの決勝に挑む / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第11戦 アイオワの決勝を5番グリッドから挑む。

    8日(土)、アイオワ・スピードウェイでインディカー・シリーズ第11戦アイオワ・コーン300の公式予選が行われた。アンドレッティ・オートスポーツの佐藤琢磨は、午前中に行われたプラクティスは20番手に留まったものの、予選では182.653mph(約292.2km/h)をマークして5番グリッドを獲得。これはホンダ陣営でベストの結果だ。

    300ラップで繰り広げられる決勝レースは現地時間の9日(日)午後5時30分にスタートが切られる。

    佐藤琢磨
    「No.26のマシンを走らせる僕たちチームにとって、いい結果を残せました。予選はトリッキーなコンディションでした。午前中に行われたプラクティスよりもずっと温かく、僕よりも前にアタックしたチームメイトは苦しい走行を強いられたようです。彼らの走行データを見ることができた僕たちは、そのデータをもとに最大限のパフォーマンスを引き出そうとしました。すべてをまとめあげるという点において、チームは最高の仕事をしてくれました。予選5位は本当に素晴らしい結果だと思います」

  • 【インディカー】 第11戦アイオワ 予選:パワーがポール、佐藤琢磨は5番手

    【インディカー】 第11戦アイオワ 予選:パワーがポール、佐藤琢磨は5番手

    インディカー・シリーズ 第11戦 アイオワの予選が8日(土)、アイオワ・スピードウェイで行われ、ウィル・パワーがポールポジションを獲得。佐藤琢磨はホンダ勢で最上位となる5番グリッドを獲得した。

    第11戦の舞台は全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイ。アメリカ大陸の中央付近に位置するアイオワ州デ・モインの西40マイルほどのところに作られた小さいながらもチャレンジングなオーバルコースだ。

    オーバルトラックでの予選は、各車が2周を連続して走行し、その平均速度をもとにグリッドを決定する。

    ポールポジションを獲得したのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。最終21番目に出走したパワーは平均速度185.210mphをマークした。2番手にはJ.R.ヒルデブランド(エド・カーペンター・レーシング)、3番手にはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、4番手にはエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)とシボレー勢が得意のショートオーバルで上位2列を独占した。

    フリー走行では20番手だった佐藤琢磨だが、予選では速さを見せる。15番目に出走した佐藤琢磨は、1周目に182.539mph、2周目に182.768mphをマーク。平均速度182.653mphでホンダ勢では最上位となる3列目5番グリッドを獲得した。

    2017 インディカー 第11戦 アイオワ 予選 結果

      No Driver Team   Speed
    1 12 ウィル・パワー Team Penske C 185.210
    2 21 J.R.ヒルデブランド Ed Carpenter Racing C 183.811
    3 3 エリオ・カストロネベス Team Penske C 183.712
    4 20 エド・カーペンター Ed Carpenter Racing C 183.503
    5 26 佐藤琢磨 Andretti Autosport H 182.653
    6 7 ミハエル・アレシン Schmidt Peterson Motorsports H 182.454
    7 10 トニー・カナーン Chip Ganassi Racing H 182.394
    8 19 エド・ジョーンズ Dale Coyne Racing H 182.290
    9 5 ジェームス・ヒンチクリフ Schmidt Peterson Motorsports H 181.187
    10 15 グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing H 181.138
    11 1 シモン・パジェノー Team Penske C 181.137
    12 98 アレキサンダー・ロッシ Andretti Autosport H 181.136
    13 8 マックス・チルトン Chip Ganassi Racing H 180.927
    14 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing H 180.863
    15 28 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport H 180.716
    16 2 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske C 180.343
    17 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing H 180.302
    18 18 エステバン・グティエレス Dale Coyne Racing H 179.389
    19 4 コナー・デイリー AJ Foyt Racing C 178.613
    20 27 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport H 171.710
    21 14 カルロス・ムニョス AJ Foyt Racing C  
  • 佐藤琢磨:インディカー 第9戦 デトロイト レースレポート

    佐藤琢磨:インディカー 第9戦 デトロイト レースレポート

    佐藤琢磨が、インディカー・シリーズ 第9戦 テキサス(決勝10日)のレース週末を公式サイトで振り返った。

    テキサス・モーター・スピードウェイのレースが残り5周となったとき、2番手争いを演じていたスコット・ディクソンと接触してリタイアに追い込まれたのは佐藤琢磨にとって不運な結末だった。

    だが、全長1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースはいつものように驚くに満ちた展開を生み出し、リタイアが続出したため、佐藤琢磨は10位でフィニッシュしたと見なされた。

    雨が降った影響で金曜日のプラクティスは当初予定されていた75分間から45分間へと短縮され、おかげでセットアップを煮詰める時間との戦いは変わりゆく路面コンディションのもとで繰り広げられることとなった。「テキサスのコースは見違えるように変わりました」と佐藤琢磨コメント。

    「ターン1からターン2にかけてのレイアウトは完全に別物です。いまもハイバンクであることには変わりありませんが、以前に比べればバンク角は浅くなり、コース幅は広がりました。そしてコースは全面的に最舗装された結果、全体的な雰囲気も大きく変わっています。トンネルの上に位置するターン2のバンプはいままでよりずっと小さくなりましたが、第2レーンと第3レーンのグリップは格段に低下し、この段階ではまったく走れない状態でした」

    「決勝と予選に向けた準備として、僕たちはたくさんの作業を行うつもりでしたが、予定していたメニューの半分も手をつけられませんでした。こんなとき、アンドレッティ・オートスポーツの4台体制はたしかに役に立ち、セッティングも進みましたが、それらをひとつにまとめる作業がまだ残されています。インディ500ではプラクティスの時間がたっぷり用意されていますが、テキサスは様子が大きく異なっていて、規模の大きなチームでさえ手探りの状態でレースに臨まなければいけません。大きな問題はなかったものの、パフォーマンスに満足できるところまではいかず、まずまず安心して走れるというレベルでした」

    このセッションを6番手で終えた佐藤琢磨は、続いて予選に挑み、8番グリッドを手に入れる。

    「僕の前にアタックしたチームメイトに少し助けてもらう格好となりました。とはいえ、僕たちの出走順はかなり前のほうだったと思います。アタックの直後、僕はトップに立ちましたが、続いて出走したドライバーは直ちに僕のタイムを上回り、さらに速いドライバーが続々と待ち構えていました。予選8位という結果は少し残念ですが、このような状況だったことを考えれば仕方なかったといえます。これが、もしも以前のままのテキサスだったら、スターティンググリッドのことなどまったく心配しなかったでしょうが、今年はダウンフォースを減らすとオーバーテイクが非常に難しくなると予想されたので少し気がかりでした」

    予選後に行われたプラクティスで、佐藤琢磨の心配が現実のものとなる。なんと、ほとんど最下位に近いタイムに終わったのだ。もっとも、デトロイトでポールポジションを勝ち取った結果として、佐藤琢磨のピットボックスがピットレーンのいちばん前に位置していたため、常に集団をリードする形となってスリップストリームが使えなかったことも、スピードが伸び悩む一因となっていた。

    「タイムのことはあまり心配していませんでした。僕たちは自信を持ってレースに挑めるようにすることに注力していました」

    佐藤琢磨とチームメイトのアレクサンダー・ロッシは、オーバーテイクが困難なことを勘案し、同じアンドレッティ・オートスポーツのマルコ・アンドレッティやライアン・ハンター-レイに比べてダウンフォースが少なめのセッティングを選択した。スタート直後はこの判断が的中したようで、6番手までポジションを上げた佐藤琢磨はトリスタン・ヴォーティエと5番手争いを演じていたが、最初のスティントの終わりが近づくにつれて佐藤琢磨は勢いを失い、一時は16番手まで後退した。

    「スタートは順調で、レース序盤はリズムに乗って周回を重ねました。ところが、間もなく軽いデグラデーションが始まるとともにブリスターが発生し、さらにはバランス・シフトにも見舞われました。ローダウンフォース・セッティングだったので下のレーンを走り続けるのは容易ではなく、このためスピードが伸びずにポジションを落としていきました。日が沈めば苦しい状況から脱出できることはわかっていたものの、終盤に向けてマシーンの状態は上向きになっていきました」

    ほどなくロッシがアクシデントを起こし、すべてのドライバーがイエロー中にピットストップを行った。このとき、ピットレーンで大きなアクシデントが起きる。ジェイムズ・ヒンチクリフとエリオ・カストロネヴェスが接触し、弾かれたカストロネヴェスのマシーンが、いままさに発進しようとしていた佐藤琢磨のNo.26カーに向かってきたのだ。これで佐藤琢磨は周囲を囲まれ、身動きがとれなくなってしまう。

    「完全にサンドイッチされてしまいました! これで僕のレースも終わったと思いましたが、幸運にもマシーンはほとんどダメージを負っていませんでした。ただし、フロントウィングは交換しなければならず、これでラップダウンになったため、その後はリードラップに戻るために追い上げなければいけませんでした」

    皮肉にも、カストロネヴェスがクラッシュしたことで2度目のコーションが提示される。アンドレッティ・チームは、ほかのドライバーがイエローでピットインしている間も佐藤琢磨に周回を続けさせ、まずはリードラップに復帰させると、その後でピット作業を行った。こうして佐藤琢磨は集団の最後尾につけたが、ポジションは依然として17番手に留まっている。

    「ここからは懸命に順位を取り戻さなければいけませんでした。なぜなら、トラックはまだ第2レーンがつかえない状態で、グリップが改善されるにはさらに温度が下がらなければいけなかったからです。僕は少し苦しんでいましたが、この後、僕の目の前で本当にとても大きなアクシデントが起きます。きわどいところで僕はこの事故をすり抜けました。それもかなりギリギリで、右、左、右、左とかわしながら、さらに何台かのマシーンがブレーキングしてバンクの下のほうに降りてきたので、僕はコースのいちばん端まで下がっていくことにしました」

    大規模なコース清掃が必要となったためレースは赤旗中断とされ、残り89周で再開されることとなる。この時点で佐藤琢磨は8番手。さらに4番手まで浮上しようとしたところで、インディカー・シリーズはタイアにブリスターが発生する危険があることから競技を一時的に中断する“コンペティション・コーション”という措置を導入した。

    「そのリスタートでは、スタートポジションと同じ順位まで挽回していました。赤旗による中断が終わると、気温は下がってあたりは暗くなってきました。コンディションは元のいい状態に戻ってきましたが、僕を含めた多くのドライバーがブリスターに悩まされていたため、インディカー・シリーズは30周のレーシング走行が続いたところで全員にタイア交換を義務づけました。このためレースは大接戦となりました」

    最初のコンペティション・コーションが終わると、今度はジョセフ・ニューガーデンがクラッシュ。その処理を終えてから、ようやく再スタートが切られた。ここで佐藤琢磨はサイモン・パジェノーやディクソンとバトルを演じたうえでふたりをパス、一時的に2番手となったところで2度目のコンペティション・コーションとなる。これが終わってグリーンが提示されたとき、レースは20周を残すのみとなっていた。

    「最後の2スティントはエキサイティングでクレイジーで、猛烈な展開でした! ペンスキー(パジェノーと首位のウィル・パワー)はトラフィックのなかで非常に強力で、僕たちは彼らには及びませんでしたが、純粋な意味でのスピードは有していました」 このスティントの前半ではパジェノーとマックス・チルトンを仕留めて3番手に浮上したが、前を走るパワーとディクソンはサイド・バイ・サイドとなって後続の行く手を阻んでいた。ここで佐藤琢磨は一時的に勢いを失い、パジェノーやカナーンに抜かれて5番手に後退する。これが残り7周となったときのこと。佐藤琢磨はただちに反撃を開始。パジェノーとカナーンをアウトから一気に抜き去る果敢な戦いを演じ、3番手へと浮上する。さらにパワーとディクソンの直後でドラフティングに入った。

    「リスタートで何人かのドライバーがアウト側からオーバーテイクするのを目にしました。どうやらその部分のグリップは悪くないようです。また、フロントから100%の走行風を受けるにはその方法しかなかったので、僕もアウトサイドに回る決心をします。けれども、ウィルとスコットは互いに前に行ったり後ろに行ったりしながら一種の壁を作っていました。彼らはずっとサイド・バイ・サイドの状態で、どこにも行き場がありません。アウト側から攻略するという作戦もあったのでしょうが、その時点のポジショニングからそうはできませんでした」

    ここで佐藤琢磨は思いがけないほど急速にディクソンへと接近していく。

    「スコットと僕はサイド・バイ・サイドとなりながらウィルに追い付いていきました。もしも上空からこの様子を眺めたら、スコットと僕の間にはいくぶんスペースが残されていたのかもしれませんが、実際にはすべてが猛烈な勢いで起こりました。なにしろ220mph(約352km/h)でのサイド・バイ・サイドですから。しかもコクピットからすべてを見通すことはできません。キンクの部分で左にターンしますが、ひとたびターンインを始めたら、周囲のドライバーを妨害しないためにも一定の弧を描いて走行する必要があります。このとき、僕に見えていたのはウィルのリアウィングだけでした。僕はイン側を見ようとしましたが、どこで舗装が終わっているかはわかりません。このとき、ようやくみんなが極端に接近していることに気づきました。そこでグリーン上に入らなければいけなくなったのですが、思った以上に段差が大きく、マシーンは激しくボトミングし、マシーンは右側に弾き飛ばされました。僕のミスでした。ただし、結果的にスコットを巻き込む不幸なアクシデントになったので、彼には本当に申し訳ないと思っています」

    ポイントリーダーだったディクソンが9位に終わったため、佐藤琢磨はトップとわずか14点差でチャンピオン争いの3番手につけている。2番手に浮上したのはパジェノーで、カストロネヴェスは4番手に後退した。

    「本当にコンペティティブなチャンピオンシップです。きっと誰にでもチャンスがあると思います。でも、こんな形でレースが終わったことは残念で仕方ありません。もしもグリーン上でマシーンが浮き上がってジャンプしたら、コントロールはできなくなります。今後、サーキット側がその原因を追及してくれることを期待しています。とはいえ、本当に残念なミスを犯してしまいました」

    テキサスのレースを終えた佐藤琢磨は、インディ500での優勝を報告するために日本に帰国し、数多くのメディアから取材を受けた。この影響で、シリーズの次戦で2週間後に開催されるロードアメリカでのテストは参加を見送る形となった。

    「飛行機から降りると同時にメディア・スクラムが始まります! まったく休みのない、とても忙しい日々になる見通しですが、きっとエキサイティングで楽しいと思います。チームメイトがロードアメリカのテストでいいデータを収集し、レースでは力強く戦えることを期待しています」

  • 【インディカー】 ホンダ:第10戦 ウィスコンシン 決勝レポート

    【インディカー】 ホンダ:第10戦 ウィスコンシン 決勝レポート

    インディカー・シリーズ第10戦がアメリカ北部のウィスコンシン州にある美しいサーキット、ロード・アメリカで開催され、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が巧みなレース運びで勝利を手にした。

    全長4.014マイルと長いコースを使ってのレースは、快晴ながら気温は20度以下と、6月にしては涼しいコンディションで争われ、スコット・ディクソンはレース半ばにトップに立つと、そのあとはレースをコントロール下に置いてゴールまで走り切った。

    スコット・ディクソンは不運なアクシデントに巻き込まれたインディ500以外では、開幕からの7レースで6度のトップ5フィニッシュを果たし、デトロイトでのレース1終了時点で、未勝利ながらポイントリーダーの座に躍り出た。そして今日、待ちに待った2017年シーズン最初の勝利をロード・アメリカで獲得し、昨年度チャンピオンのシモン・パジェノー(Team Penske)に対するポイントリードを13点から34点に広げた。

    予選5番手だったスコット・ディクソンは、スタートで3番手まで順位を上げ、そのあとに1つポジションを落とすものの、燃費をセーブして1回目のピットストップをライバル勢より1周遅らせ、再び3番手に浮上した。

    1回目のピットストップでタイヤをソフトからハードにスイッチ。ここで2番手を行くエリオ・カストロネベス(Team Penske)との差を縮め、2回目のピットストップでついにパスした。

    スコット・ディクソンがトップに立ったのは、31周目のリスタート時だった。ジョセフ・ニューガーデン(Team Penske)をターン1で豪快にパスすると、そこからはレースを完全に支配した。ゴールを目前に控えてチームメートのトニー・カナーンのアクシデントがあり、大きなリードは消滅したが、残り7周でリスタートが切られると、ディクソンは危なげなくトップを守り、プレッシャーをかけてきたニューガーデンとの差をコントロールして、歴代単独4位となる通算41勝目のチェッカーフラッグを受けまた。あと1勝で、歴代3位につけるマイケル・アンドレッティに並ぶ。

    このほかのHondaチームは、チャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)が6位、ルーキーのエド・ジョーンズ(Dale Coyne Racing)が7位、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が8位、マックス・チルトン(Chip Ganassi Racing)が9位、そして、ミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)が10位と、6台のHonda勢がトップ10内でゴールした。

    この5月に行われた第101回インディアナポリス500で優勝した佐藤琢磨(Andretti Autosport)は、高速ロードコースのロード・アメリカでも活躍が期待されていた。しかし、予選までにマシンを思い通りに仕上げることができなかった上、首に突然痛みが出たことも響き、グリッドは最後尾に近い20番手だった。首への負担を考慮してウォームアップを走行せずに決勝に出場した佐藤琢磨は、大きなコーナリングGフォースとハードブレーキングで体力的にも過酷なレースを走りきり、19位で11ポイントを加算。チャンピオンシップでの順位後退は1つに留め、トータル323点、トップのディクソンと56点差で4番手となっている。

    スコット・ディクソン インディカー

    スコット・ディクソン (優勝)

    「私たちのマシンは、週末を通してとても速かったです。Team Penske勢も、今週末になにかを掴んだのか、非常に高い競争力を発揮していました。彼らとのバトルになることは明らかでした。ところが、私たちは燃料ポンプのトラブルでウォームアップを走れませんでした。チームがマシンを直してくれましたが、レースに向けては不安な要素となりました。レースでトラブルの再発はなく、チームの作戦もすばらしかったことで、勝利を飾ることができました。チームにとっても、本当にうれしい優勝です。今シーズンは序盤戦からいくつかのレースを取りこぼしました。今日の勝利はとてもうれしく、そしてチャンピオンシップに向けて多くのポイント獲得にもなりました」

    佐藤琢磨 (19位)

    「苦しい週末になりました。そして、レースも苦しいものでした。土曜日の午前中のプラクティスで首を痛めました。グリッド後方からのスタートとなり、追い上げようとしたのですが、レース半ばでアクシデントに巻き込まれました。このときにエンジンがストールし、再スタートができるかどうかが心配でしたが、セーフティクルーがエンジンを再始動させてくれ、ピットに戻ってシートベルトを締め直し、レースを続行することができました。完走はできましたが、本当はもっといい週末を送りたいと考えていました。次のレース、アイオワに向けての準備は整っています」

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  • 佐藤琢磨、ランキング4位に後退 「苦しい週末になった」 / インディカー

    佐藤琢磨、ランキング4位に後退 「苦しい週末になった」 / インディカー

    佐藤琢磨は、アメリカ北部のウィスコンシン州ロード・アメリカで開催されたシリーズ第10戦を19位で終えた。

    佐藤琢磨(Andretti Autosport)は、高速ロードコースのロード・アメリカでも活躍が期待されていた。しかし、予選までにマシンを思い通りに仕上げることができなかった上、首に突然痛みが出たことも響き、グリッドは最後尾に近い20番手だった。

    首への負担を考慮してウォームアップを走行せずに決勝に出場した佐藤琢磨は、大きなコーナリングGフォースとハードブレーキングで体力的にも過酷なレースを走りきり、19位で11ポイントを加算。チャンピオンシップでの順位後退は1つに留め、トータル323点、トップのディクソンと56点差で4番手となっている。

    佐藤琢磨 (19位)

    「苦しい週末になりました。そして、レースも苦しいものでした。土曜日の午前中のプラクティスで首を痛めました。グリッド後方からのスタートとなり、追い上げようとしたのですが、レース半ばでアクシデントに巻き込まれました。このときにエンジンがストールし、再スタートができるかどうかが心配でしたが、セーフティクルーがエンジンを再始動させてくれ、ピットに戻ってシートベルトを締め直し、レースを続行することができました。完走はできましたが、本当はもっといい週末を送りたいと考えていました。次のレース、アイオワに向けての準備は整っています」

    関連:【インディカー】 第10戦 結果:ディクソンが今季初優勝、佐藤琢磨は19位

  • 【インディカー】 第10戦 結果:ディクソンが今季初優勝、佐藤琢磨は19位

    【インディカー】 第10戦 結果:ディクソンが今季初優勝、佐藤琢磨は19位

    インディカー・シリーズ 第10戦 ウィスコンシンの予選が24日(土)にロード・アメリカで行われ、スコット・ディクソンが優勝。佐藤琢磨は19位でレースを終えた。

    シーズン全17戦で行われるインディカー・シリーズは折り返し点を過ぎ、ウィスコンシン州のロード・アメリカで第10戦を迎えた。ロード・アメリカは1955年に開設された、全長4.014マイル(約6.46㎞)のサーキットで、14のコーナーを持つロードコースだ。

    優勝はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。5番グリッドからスタートしたディクソンは、レース中盤のリスタートで首位に浮上。最後はジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)の猛追を受けるがトップでチェッカー。予選から好調だったペンスキー勢をかわし、今季初優勝を成し遂げた。

    2位にはジェセフ・ニューガーデン、3位にはエリオ・カストロネベス、4位にはシモン・パジェノー、5位にはウィル・パワーとペンスキー勢がトップ5に4台を入れた。

    佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポーツ)は厳しい週末。初日からセットアップに苦しんだ佐藤琢磨は、この日も苦戦。レース中盤にはスピンを喫してイエローコーションの原因となるなど精細を欠き、1周遅れの19位でレースをフィニッシュした。

    今回の優勝でスコット・ディクソンはポイントを379ポイントに伸ばし、チャンピオンシップ2位のシモン・パジェノーに34ポイント差をつけた。佐藤琢磨は4位に転落(323ポイント)、エリオ・カストロネベスが3位に浮上した。

    2017 インディカー 第10戦 ウィスコンシン 決勝 結果

      No Driver Team  
    1 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing H
    2 2 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske C
    3 3 エリオ・カストロネベス Team Penske C
    4 1 シモン・パジェノー Team Penske C
    5 12 ウィル・パワー Team Penske C
    6 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing H
    7 19 エド・ジョーンズ Dale Coyne Racing H
    8 15 グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing H
    9 8 マックス・チルトン Chip Ganassi Racing H
    10 7 ミハイル・アレシン Schmidt Peterson Motorsports H
    11 14 カルロス・ムニョス AJ Foyt Racing C
    12 20 スペンサー・ピゴット Ed Carpenter Racing C
    13 98 アレキサンダー・ロッシ Andretti Autosport H
    14 28 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport H
    15 4 コナー・デイリー AJ Foyt Racing C
    16 21 J.R.ヒルデブランド Ed Carpenter Racing C
    17 18 エステバン・グティエレス Dale Coyne Racing H
    18 27 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport H
    19 26 佐藤琢磨 Andretti Autosport H
    20 5 ジェームス・ヒンチクリフ Schmidt Peterson Motorsports H
    21 10 トニー・カナーン Chip Ganassi Racing H

    インディカー 第10戦 ロードアメリカ 決勝ハイライト