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  • ホンダ | 2019年 第14戦 F1イタリアGP プレビュー

    ホンダ | 2019年 第14戦 F1イタリアGP プレビュー

    ホンダF1は、レッドブル・レーシングとスクデーリア・トロ・ロッソとともに2019年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPに挑む。

    F1ベルギーGPとの連戦で開催されるF1イタリアGP。舞台となるモンツァ・サーキットは、フェラーリの聖地としても知られて、ティフォシがスタンドを赤に染め、独特な雰囲気を作り出す。超高速サーキットであるモンツァは、スロットル全開率75%を誇るエンジンパフォーマンスが物を言うパワートラックだ。

    ホンダF1は、今大会で“スペック4”エンジンをマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)にも投入。2人ともペナルティーで後方からのスタートになる。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「先週のベルギーGPに続き、今週はヨーロッパラウンド最後のレースとなるイタリアGPに向かいます。レースが行われるモンツァ・サーキットは、ベルギーGPの舞台となったスパ・フランコルシャンと同じく長い歴史を持つとともに、高速サーキットして知られています。イタリアを拠点とするRed Bull Toro Rosso Hondaにとってはホームレースになります。PUとしては、スペック4を今回はフェルスタッペン選手とガスリー選手にも投入します。2人ともそれによるペナルティーで後方からのスタートになりますが、力強いレースを期待しています。我々としては、先日のベルギーGPで収集したデータを分析し、セッティングを煮つめていきます。スペック4のパフォーマンスを最大限引き出し、スパでの3台入賞といういい勢いを維持しながら、いいレースができればと思います」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
    「スパではさまざまな感情が去来する週末となりましたし、色々考えてしまう部分はありましたが、2週連戦でそのままレースウイークに入っていけることはうれしく思います。モンツァは超高速コースで、ドライブするのは楽しいですが、僕らにとっては、スパ同様にチャレンジングで相性のよくないサーキットになります。僕にとっては、高速セクションは楽しいですし、最終コーナーをきれいに曲がるのは簡単ではないですが、気分はとてもいいものです。モンツァには長い歴史があり、集まるファンも年間で一番といえるほど情熱的です。グランドスタンドは赤で染まると思いますが、オレンジ軍団もサーキットで僕らを目一杯応援してくれればうれしいです」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「モンツァでのレースを楽しみにしています。ゴーカート時代には2年間イタリアに住んでいたので、友達もたくさんいます。先週末はいろんなことがありすぎて、記憶が少しあいまいになっています。僕が淡々として見えたのも、それが理由のひとつかもしれません。レースウイークがいつの間にか終わっていたような感じもあったので、振り返る時間をきちんと取り、チームとともに何をすべきかを確認します。5位というのは素晴らしい結果でしたが、まだ課題と改善点があるので、今週末に向けた‘宿題’をきちんとこなして、マシンの理解を深められるようにしていきます。モンツァでは、スパでの取り組みをそのまま継続することになります。引き続き、できる限り多くを学んでいきたいと思います。スパとモンツァが連戦になっているので、日曜にレースを終え、水曜にシミュレーターへという流れで動くことができ、記憶が鮮明なままレースウイークに臨めます。思い出す時間が不要になるのは、いいことです。僕自身としては、今回はもっと予選での走りにフォーカスしていくことになると思います。予選アタックは楽しいのですが、スパではペナルティーが決まっていて、レースでの走りに重きを置いていました。僕らにとってモンツァは相性がいいとは言えませんが、今回はマシンの経験があるので、FP1はもう少しスムーズに進められるはずです。また、先週、サーキットに着くまではチームメンバーのほとんどを知りませんでしたが、みんなとてもフレンドリーで、最高の雰囲気でしたし、どうやって仕事を進めていくのかも理解できました。さらに、先週と違って耳に入ってくる雑音や忠告なども減るでしょうから、より穏やかにレースウイークを迎えることができるはずです。現場ではドライビングに関することに集中したいですからね。課題はありますが、F2では昨年3位になっていますし、ポールポジションとも0.1秒差だったので、大失敗はしないはずです」

    ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ)
    「悲劇から数日が経ちましたが、アントワーヌ(ユベール選手)のことを考えない日はありません。今週末は再び前を向き、レースに全力を注ぎます。モンツァは歴史があり、好きなサーキットです。高速サーキットで、F1マシンで走るとアドレナリンが吹き出します。過去には名レースが繰り広げられました。僕が得意としているサーキットで、昨シーズンの予選では競争力がないと思われている中でトップ10に入ることができました。レースは苦しい展開になってしまいましたが、ともかく今週末を迎えるのが楽しみです。今回はPUをアップデートするため、グリッドペナルティーにより後方スタートになりますが、決勝に照準を合わせてセッティングを進め、そこから上位を目指します。コーナー数が少なくシンプルなサーキットで、スピードを出すためにダウンフォースを抑えるので、それがレースを難しくします。時速350~360kmからハードブレーキでコーナーに進入する形になりますが、アスカリ、レズモ、パラボリカのコーナーはマシンがスライドしやすく、ドライバーにとっては挑戦しがいがあって楽しいコーナーです。また、モンツァはスリップストリームのチャンスが多く、エキサイティングなバトルが展開されます。そして、イタリアGPはScuderia Toro Rossoにとっても、イタリアに生活の拠点を移している僕にとってもホームレースになります」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
    「スパでの週末は、レースに関わるすべての人にとって辛いものでした。一方で、僕自身については日曜の決勝で、後方スタートから7位でフィニッシュできました。モンツァはスパと同じパワーサーキットなので、期待を持っています。イタリアGPはチームにとってホームレースですし、人生の大半をイタリアで過ごしている僕にとっても重要です。11歳のころからイタリアに住み、学校に通いながらカートチームに所属していました。20歳になるまでの10年間をイタリアで過ごしましたので、たくさんの友達がいますし、人生の大半をここで過ごしたともいえます。昨年もフェラーリで仕事をしましたし、僕にとっては大きな意味を持つ場所です。まだ子供だった僕にとって、イタリア行きは冒険でした。ロシアと違い、イタリアでは毎週のようにカートレースが行われていて、レーサーになる夢を叶えるために、イタリア行きは必須でした。大きな決断でしたが、両親が代わる代わるイタリアに来て面倒を見てくれました。僕はF1ではモンツァでいい成績を収められていません。しかし、ジュニア時代には何度も優勝していますし、走りがいのあるコーナーがあって好きなサーキットです。スパを走り終えて、まだまだ上位で戦えると確信していますし、新しいPUがそれを手助けしてくれるでしょう。シケイン、そしてレズモやパラボリカの高速コーナーの攻略がいいラップタイムのカギになります。コーナー数が少ないので、すべてが重要です」

  • フェラーリ、F1イタリアGPで両ドライバーに“スペック3”エンジンを投入

    フェラーリ、F1イタリアGPで両ドライバーに“スペック3”エンジンを投入

    フェラーリは、今週末のF1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールに“スペック3”パワーユニットを投入し、さらなるパフォーマンス向上を図ることを確認した。

    先週末のF1ベルギーGPでは、メルセデスとレッドブル・ホンダが少なくとも1台に最新のエンジンを投入したが、フェラーリはカスタマーチームであるハースとアルファロメオにだけ最新エンジンを提供することを選択した。

    だが、予選ではアルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッルィのエンジンが故障。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、レース後にエンジン問題について徹底的な調査が行われるとしていた。

    F1イタリアGPのプレビューのなかで、マッティア・ビノットは、ホームレースとなるモンツァで両方のドライバーにアップデート版パワーユニットを投入する計画を進めていることを明らかにした。

    「我々のホームグランプリの時間だ。前ラウンドのスパ・フランコルシャンのウィナーとしてモンツァに臨むにはこれ以上の方法はない。ここまでの簡単なシーズンとは程遠いものだった時期に多くのサポートをしてくれたファンに感謝している」とマッティア・ビノットはコメント。

    「モンツァは非常に高い平均速度で走るコースであり、ロングストレートとヘビーブレーキングを特徴とし、ローダウンフォースパッケージで走る。今週末、我々は3基目のパワーユニットを投入する予定だ」

    スパでのシャルル・ルクレールの勝利に続き、トップスピードで優位に立つフェラーリはモンツァでも優勝候補に挙げられている。しかし、マッティア・ビノットはホームレースで勝つためにはすべてを完璧に行わなければならないと語る。

    「ベルギーでは勝つためにすべてを完璧に行う必要があった。モンツァでもまさにそれが目標だ。ミスをする余地はない」とマッティア・ビノットはコメント。

    「我々のホームレースは常に重要だが、今回はスクーデリア・フェラーリの90周年なので特に重要だ。ホームのファンの前でレースをすることは常に後押しとなり、良いパフォーマンスを発揮するというさらなるモチベーションになる」

    「モンツァのような表彰台は他にはない。我々はイタリアのファンよりも優れた観客はいないと思っている」

  • MotoGP | 中上貴晶、自己ベスト5位 「今日の経験をしっかり活かしたい」

    MotoGP | 中上貴晶、自己ベスト5位 「今日の経験をしっかり活かしたい」

    中上貴晶は、MotoGP 第6戦イタリアGPで5位入賞を果たした。

    予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートを切ってオープニングラップ6番手。グランプリ2年目にして初めてトップグループに加わると、最終的に5位でフィニッシュした。

    昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトとなった中上貴晶は、今シーズン初めてインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュ。チームのホームグランプリで好走をみせ、スタッフも大喜びだった。

    「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました」と中上貴晶はレースを振り返る。

    「ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました」

    「今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです」

    「今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」

  • MotoGP | スズキ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    2019年のMotoGP第6戦イタリアGP決勝は、ムジェロサーキットを84,000人の熱狂的MotoGPファンが埋め尽くし、例年通り興奮の渦に包まれてスリリングなスタートを切った。

    午前のウォームアップセッションではジョアン・ミル、アレックス・リンス共に有益な改善を見いだし、ミル2番手、リンス4番手と上位ポジションでセッションを終了。

    アップダウンに富むテクニカルなサーキットでの23周の激しい決勝レースは、リンス、ミル共にフロントハード、リアミディアムのタイヤコンビネーションを選択。ふたりのライダーは後方グリッドからのスタートながら、揃って好スタートを決め、リンス7番手、ミル13番手で1周目を通過。

    ルーキーのミルは好ペースで追撃体制に入るも、5周目に他車と接触しグラベルにコースアウト。しかしその後も猛追撃を緩めることなく12位までポジションを上げ、カタールGP以来のポイントを獲得する。

    リンスは決勝開始後2周目にはトップグループにジャンプイン。残り14周目にはトップに立ってレースをリードし、トップグループ5台で激しい順位争いが繰り広げられる。ミラー(ドゥカティ)が転倒後は4台のトップ争いとなり、バトルは最終ラップまで止むことなく息を飲む展開が続く。リンスは最終ラップの最終コーナーで最後の仕掛けに挑むも僅差で敗れ、4位でチェッカーを受けてチャンピオンシップは3位に留まることとなった。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「昨日の予選順位を考えると、今日のアレックスは素晴らしいレースをしてくれたと思います。今回のレースは我々のマシンのポジティブな部分とネガティブな部分が明確に分かり、ネガティブなポイントに対してはアレックスに非常に申し訳なかったと思っています。我々も最大限努力してさらにマシンのポテンシャルを上げ、今回の上位ライダーを倒せるようにしていきたいと思います。ジョアンに関しては開幕戦以来のポイント圏内の完走だったので、それは非常に良かったですし、接触、コースアウトがなければさらに上位が狙えたと思うので、今日は久しぶりにふたりが揃ってポイント圏内でレースを終えたことをポジティブに捉えたいと思います。これからも安定してこのような成績を残せるよう努力を続けていきますので、変わらぬ応援をよろしくお願いします。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスは13番手グリッドから脅威のオーバーテイクを続け、本当に素晴らしいレースをしてくれました。しかし、彼が全てを出し切っても表彰台に届くことができず、彼に対して残念で申し訳ない気持ちでもあります。しかし今日のレースで我々のポテンシャルを再び証明することができましたし、我々のマシンと相性の良いサーキットでは必ず結果が残せると思っています。ジョアンも20番手グリッドから12位まで順位を上げてゴールし、今日は久しぶりにふたりのライダーが揃ってポイントを獲得してくれました。他車との接触、コースアウトがなければ、ジョアンはさらに上の順位でゴールすることができたと思うので、ふたりのライダーのパフォーマンスに非常に満足しています。」

    アレックス・リンス
    「予選グリッドがもっと良かったとしても、今日はこれ以上のリザルトを残せたとは思わない。オープニングラップでかなりのライダーをオーバーテイクしたのに、ストレートで毎周オーバーテイクされてどうすることもできなかったからね。このサーキットでこういう展開になることは予想していたけど、毎周全力で闘ったのに表彰台に届くことができなかったことが本当に残念さ。とにかく今日はスタートからゴールまで100%の力を出し切って戦ったし、ラストラップの最終コーナーで最後のチャンスを賭けてドビツィオーゾに仕掛けたけど、オーバーテイクは叶わなかった。でもチャンピオンシップを考えれば今日の4位は悪くないと思っているよ。」

    ジョアン・ミル
    「望んでいた順位には遠いし、この週末のポテンシャルを出し切った結果とは言い難いけど、とにかく久しぶりにポイントを獲得できたことが嬉しいよ。他車との接触でコースアウトしてしまい、7秒ほどロスしてしまったせいでトップ10入りのチャンスを逃してしまったけど、今週末チームが素晴らしい仕事をしてくれたお陰でマシンのフィーリングがかなり向上し、レースを楽しむことができた。これから結果がついてくるだろうと信じているよ。」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    決意のビニャーレス、イタリアGPで6位フィニッシュ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが、驚異的なスタミナと粘り強さを見せ、12番手から挽回し6位でチェッカー。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは7ラップ目に転倒してリタイアとなっている。

    グリッド7番手からスタートしたビニャーレスは、第1コーナーの混戦に巻き込まれて12番手まで後退。その後ふたつ取り戻してファビオ・クアルタラロの後ろにつけ、9台で展開されるトップグループ加入を目指す。

    粘り強くついて行き、少しずつ差を詰めていくなか、残り11ラップでF・バニャイア(ドゥカティ)の転倒もありグループの後尾に追いついた。その後、再び離される場面もあったが、豊富な経験と持ち前の冷静さでタイヤを温存しながらの走行。レース終盤には前のライダーに果敢に仕掛けていった。

    残り8ラップでJ・ミラー(ドゥカティ)が転倒したため8番手へ。ここからさらに激しくプッシュすると、次の2ラップでクアルタラロとC・クラッチロー(ホンダ)をとらえて6番手へと浮上した。この時点で5番手との差は1秒強と開いており、懸命の追い上げも叶わずそのまま6位でチェッカーを受けた。トップとの差は7.481秒だった。

    一方のロッシはグリッド18番手から絶好のスタート。巧みに集団をすり抜けて1ラップ目終了時点で16番手につけ、さらにJ・ロレンソ(ホンダ)をパスして15番手に浮上した。ところが第4コーナー進入でJ・ミル(スズキ)のリアに接触してコースアウト。転倒は免れたものの、22番手までポジションを下げて戦いは振り出しに戻ってしまった。

    前車の転倒により、ひとつ上げたあと、激しいプッシュで挽回を図ろうというところ、ロッシは7ラップ目の第9コーナーで転倒。再スタートを試みるも、マシンにダメージがありレース続行は不可能だった。

    ホームGPでノーポイントに終わったロッシは、シリーズポイントでトップから43ポイント離されてランキング5位に後退。6位を獲得したビニャーレスはランキング10位から8位へ浮上した。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング4位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチーム・ランキング3位となっている。

    クアルタラロが10位、モルビデリは6ラップ目に転倒リタイア
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロはグリッド2番手からスタートして10位。F・モルビデリは6ラップ目、9位走行中に転倒した。

    クアルタラロはスタートで出遅れて大きく後退。そのあとハイペースで追い上げて第2グループに追いつき、最後までそのなかでバトルを展開して10位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントを31に伸ばしてランキング12位。トップ・ルーキーの座もキープしている。

    一方のモルビデリは6ラップ目の第15コーナーでフロントから転倒。それまで9番手を走行していたが、再スタートすることはできなかった。シリーズポイントでは合計34ポイントのランキング11位。

    次回は6月14日~16日、バルセロナはカタルニア・サーキットで開催される。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(6位)
    「マシンのフィーリングがつかめず、タイヤもとても滑りやすくて、今日は非常に苦しい戦いでした。正しい方法でプッシュし、タイヤをベストの状態に保とうと努力しましたが、思うようにはいきませんでした。現時点で6位入賞のレベルに至っておらず、もっと努力が必要だと感じています。次のレースでどこまでできるか見当がつきませんが、たとえプラクティスが順調でも、決勝はまた別の話ということになるのでしょう。マシンはグリップ不足に大きく影響されてしまいます。少しでもフィーリングを良くして前へ進むために、これからまたハードワークを続けるだけです」

    バレンティーノ・ロッシ(DNF)
    「ウイークを通してペースが上がらず、苦しみ続けました。フリープラクティス第3セッションではミスをしてしまい、その結果、グリッドの遥か後方からスタートしなければならなくなりました。決勝では、ミルをパスしようとしたら彼もポジションを守ろうとして互いに接触。幸いどちらも転倒はしませんでしたが、コースアウトして順位を下げてしまいました。そのあと懸命に挽回を図るなかでフロントから転倒し、厳しい週末が最悪の結果で幕を閉じることとなりました。地元ムジェロでこのようになったことは本当に残念。次はもっとがんばります」

    マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
    「当然ながら、私たちは非常にがっかりしています。厳しい戦いになることは初めからわかっていましたが、チームのホームGPにはもう少し期待していたのです。そんななかでマーベリックのがんばりには感銘を受けました。スタートは理想からかけ離れたものでしたが、そこから懸命に挽回して6位を獲得。ペース自体が決して好調ではなかったことを考えれば、それは現実的に彼にできる最高の仕事でした。バレンティーノのほうは、まさに悪夢という結果です。グリッド18番手からの追い上げは大変なことですが、結局はコース上のアクシデントによって戦いは終わってしまいました。このイタリアGPは彼にとっては早く忘れたいものになったと思いますが、私たちチームは反対に、この経験から学んで次につなげなければならないと決意を新たにしています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(10位)
    「始めから手間取ってしまいました。スタート自体は悪くなかったのですが、小さくウイリーしてしまってポジションを下げることになったのです。そのあと周回が進むうちにフロント・タイヤへの負担が大きくなり、良いフィーリングが得られなくなりました。昨日まではとても好調だったのに、それを結果につなられなかったことが残念です。でも私たちの目標はベスト・ルーキーで、今日はそれを達成することができました。焦らず、一歩一歩進んで行きたいと思っています。次のカタルニア・サーキットは好きなコースのひとつなので、MotoGPマシンで走るのを楽しみにしています」

    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「スタートはうまく飛び出して最初の数メートルは良かったのですが、いろいろな原因が重なって大きく遅れてしまいました。そのあとは少しずつリカバーしてペースも徐々に上がってきていたのですが、6ラップ目の最終コーナーでミスをして転倒してしまったのです。追い上げが順調でしたし、あの時点では5位を狙えると考えていたので、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。それでもウイーク全体を振り返ってみれば、とても好調だったと思っています。初日の金曜日は少し苦戦しましたが、土曜日はハイペースで走れましたし、今日も5~6ラップの間はポテンシャルを発揮できました。次のカタルニアGPが楽しみです」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「今日のレースからたくさんのことを学びました。今年のMotoGPは、少なくとも15人が表彰台争いを展開できる実力を持っています。プラクティスでは私たちもその一員であったことは間違いありませんが、現実に目を向けなければなりません。結局はファビオ(クアルタラロ)が10位、フランコ(モルビデリ)は転倒リタイアとなってしまいました。始めはグループに加わっていても、最後まで維持して戦い続けることができなかったのです。プラクティスで良い走りを見せ、ポイントを獲得できたことは良かったと思いますが、次はさらに前へ進まなければなりません」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「モルビデリは転倒リタイアとなってしまいましたが、それまでは好調に走っていたのでパフォーマンスを評価しています。またクアルタラロは最大の目標であるベスト・ルーキーを守っており、今日の10位獲得にも満足です。今日のレースのなかでは、ストレートでライバルたちに離されてしまうことが明らかになりました。それでもふたりは懸命に上位について行こうとするところを見せてくれました。今日の経験を次につなげ、2週間後のカタルニアGPに向けて準備を始めます」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「ロッシ選手、モルビデリ選手の地元であるイタリア・ムジェロサーキットでは、これまでYZR-M1は多くの好成績を残してきており、期待を持って臨みました。ロッシ選手はプラクティスから懸命にセッティングに取り組みましたが、最後まで彼の満足する車両に仕上げられなかったことに加え、レースではフロントのグリップに問題を抱え、最終的に転倒リタイヤという非常に残念な結果となってしまいました。他の3ライダーいずれも温度環境やレース展開によるタイヤの性能変化に適応できず、プラクティスまでのパフォーマンスには程遠い状況となりつつも、ビニャーレス選手、クアルタラロ選手は最後まで走りきり、今後につながる結果を残してくれました。ここでの問題点をしっかり分析し、次戦以降の改善につなげて、ファンのみなさんの期待に応えられるよう開発を進めていきます。次戦はスペイン、カタルニアGPとなります。ご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP 第6戦イタリアGPは、連日、好天に恵まれ、決勝日は最高気温が29℃、路面温度が49℃ともっとも厳しい条件となった。夏の到来を感じさせるその暑さの中で、今季4回目のポールポジション(PP)から好スタートを切ってトップグループに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホームグランプリに闘志を燃やすダニーロ・ペトルッチ、アンドレア・ドヴィツィオーゾのドゥカティ勢とし烈な優勝争いを繰り広げ、2位でフィニッシュした。

    最終ラップの1コーナーで、マルケスとドゥカティ勢2人の3人が並んだシーンは、ムジェロに集まった8万3千人のファンを興奮させた。今大会、順調にセットアップを進めたマルケス。2014年以来の優勝の期待が膨らみましたが、わずか、0.043秒、届かなかった。

    5年ぶりの大会制覇と今季4勝目は逃したが、総合2位のドヴィツィオーゾに先着したことで、12ポイント差へと広げ、総合3位で今大会4位のアレックス・リンス(スズキ)との差も、27ポイントへと広げた。

    予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートを切ってオープニングラップ6番手。グランプリ2年目にして初めてトップグループに加わると、最終的に5位でフィニッシュした。昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトとなった中上は、今シーズン初めてインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュ。チームのホームグランプリで好走をみせ、スタッフも大喜びだった。

    予選6番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、好スタートを切ってトップグループに加わるも、中盤になってタイヤの消耗に苦しみ、8位に終わった。ヨーロッパラウンドに入って3戦連続で優勝戦戦に加われなかったクラッチロー。次戦カタルニアGPの雪辱に闘志を燃やしていた。

    予選17番手と厳しいグリッドから決勝に挑んだホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、粘り強い走りをみせて13位でチェッカーを受けた。ロレンソは、最高峰クラスで3度のタイトルを獲得。イタリアGPで6回の優勝をしている。それだけに13位というのは厳しい結果となったが、次戦カタルニアGPに向けて、チーム一丸となって改善に取り組んでいく。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「今日は守りのレースをしました。このサーキットはあまり相性がよくありませんが、最後までベストを尽くしました。落ち着いて、最終ラップまで勝負のときを待ちました。しかし最終ラップの1コーナーでミスをしてしまい、2人にオーバーテイクされてしまいました。今日のペトルッチはとてもいい走りをしていました。優勝したペトルッチにおめでとうと言いたいです。今日のレースの目標はドヴィツィオーゾとリンスの前でフィニッシュすることでした。それができたのでうれしいです。Moto2クラスで優勝した弟のアレックスにもおめでとうと言いたいです。彼もすばらしいレースをしました。Repsol Honda Teamは、今大会も優勝争いができるように一生懸命取り組んでくれました。感謝しています」

    中上貴晶(MotoGP 5位)
    「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました。ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました。今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです。今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8位)
    「今日はとても難しいレースでした。今シーズン一番ひどいレースだったかもしれません。トップグループで走行していましたが、そこからポジションを落としてしまいました。昨年まで、このようなレースはあまりなかったと思います。とにかく、切り返すときのマシンのフィーリングがよくありませんでした。これは今週末ずっと抱えていた問題です。そのため切り返しで力強い走りができませんでした。残り14周くらいで、リアタイヤがかなり消耗してきて、自分のペースをキープすることができませんでした。レース後にチームやミシュランと状況を確認したところ、リアタイヤのラバーに異常が見つかりました。なぜこうしたことが起きたのか、ミシュランが調査してくれると思います。厳しいレースでした。思っていたような結果ではありませんでしたが、ポイントを獲得できてよかったです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
    「今日は思った通りのレースとなりました。速いペースで走ることができず、マシンもあまり快適ではありませんでした。ウォームアップで調整し、少し改善した部分もありますが、期待以上でも以下でもありませんでした。しかし、僕もHondaもあきらめずに解決策を探します。これから日本に行ってHondaとマシンを改善するための仕事をして、次戦に向けて準備をします」

  • MotoGP | ドゥカティ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    2019 MotoGP第6戦のイタリアGPが、6月2日にムジェロ・サーキットで開催され、Mission Winnow Ducatiチームのダニロ・ペトルッチがMotoGP初優勝を遂げた。チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、3位でチェッカーフラッグを受けた。ペトルッチとドヴィツィオーゾのタイム差は、わずか0.3秒だった。

    ドゥカティは、ホームグランプリとなるムジェロ・サーキットで、2017年のドヴィツィオーゾ、2018年のホルヘ・ロレンソに続いて3年連続で優勝を飾り、ドゥカティのグランド・スタンドを埋め尽くした大勢のファンに声援に応える最高の結果を出した。

    1列目からスタートしたペトルッチは、すぐに首位グループに加わった。3列目から猛烈なスタートダッシュを見せたドヴィツィオーゾは、3番手でターン1に進入、こちらも首位グループを走行した。ふたりは最後までこのグループで争い、何度かオーバーテイク合戦を繰り広げた。最終的には、優勝の可能性があるライダーは、彼らを含めた4人に絞られた。ペトルッチは、最終ラップにマルク・マルケス(ホンダ)、ドヴィツィオーゾとの三つ巴の激しいバトルを制して、MotoGPキャリア初勝利を飾った。2位に入ったマルケスとのタイム際は、わずか0.043秒差だった。ワイルドカード参戦したミケーレ・ピッロは、腕の負傷による問題を抱えながらも力強い走りを見せ、レース後半にポジションを大きく挽回して7位でフィニッシュした。

    ダニロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09) 1位
    「ずっとこの勝利が欲しかった。ライバルのペースがそれほど過激ではないとわかったので、首位グループの中でも何とか自分のリズムを維持することができた。自分には、優勝を狙う絶好のチャンスだと言い聞かせた。レースをリードしながら、ペースをコントロールしようとした。とにかくバトルに巻き込まれて一気にポジションを落とすリスクは避けたかった。全力でアタックするのではなく、巧みにペースをコントロールして、最後のダッシュに備えてエネルギーとタイヤを温存した。最終ラップのストレートエンドでは、スリップストリームにつかれると思っていたが、ぎりぎりまでブレーキングを遅らせて、アンドレアとマルクのインにわずかな隙間を見つけて、ポジションを取り戻すことができた。その後はチェッカーまで全力でプッシュするだけだった。この優勝をアンドレアに捧げたい。彼は、ウインター・テストから僕を暖かくチームに迎え入れて、数多くの貴重なヒントをくれた。これからも、ふたりでチャンピオンシップを目指して戦いたい」

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 3位
    「ここムジェロではいつものことだが、今日も本当にエキサイティングなレースだった。最終ラップまで、プラン通りにレースを展開することができた。素晴らしいスタートを切って、タイヤを温存するために良いポジションにつくことができた。先頭グループでは何度もオーバーテイクがあったものの、一貫してトップ3を維持できた。最終ラップのターン1でトップに立つ計画だったが、接触を避けるためにバイクを起こさなければならなくなり、ポジションとポイントを落としてしまった。これに関しては少し残念だが、ダニーロが優勝して本当に嬉しい。彼は、優勝するにふさわしい走りをしていた。本当は1-2フィニッシュをしたかったが、マルケスはこのサーキットでも非常に速かった。今週末は、前半に少し手こずったが、決勝レースでは最後の最後まで戦闘力を維持することができた。これに満足せずに、さらにマシンの開発を進めたい」

    ミケーレ・ピッロ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #51) 7位
    「なにより重要なことは、このムジェロで3年連続して優勝できたことだ。これは、決して簡単なことではない。僕にとっては、今日のレースは少し残念な結果となった。デスモセディチGPの戦闘力は非常に高かったのだが、レース序盤に腕の問題を抱えてスローダウンせざるを得なかった。その後は、冷静になるように心がけて、7位までポジションを上げることができた。昨年、このサーキットで大クラッシュしてからは、チームの協力を得てここまで来ることができた。もう少しで100%のコンディションに戻せる自信もある。これまで支えてくれたドゥカティに感謝したい」

    クラウディオ・ドメニカーリ(ドゥカティ・モーター・ホールディングCEO)
    「優勝はいつでも素晴らしいが、ここムジェロでの優勝には本当に特別な意味がある。ムジェロは、私たちにとってホームレースであり、このサーキットには、従業員をはじめとして、何千人もの情熱的なドゥカティスタが観戦に詰めかけ、私たちに大きな声援を送ってくれる。ラスト数周まで、4台のマシンが、優勝をかけて激しい戦いを繰り広げていた。今日はダニーロがわずかに優勢だったようだが、ドゥカティのファクトリー・ライダーはふたりとも優勝をかけて最後の一瞬まで戦っていた。今日の勝利には、アンドレアも大きく貢献していたと確信している。彼は、ペトルッチの高いポテンシャルをいち早く見抜いて、暖かくサポートして、素晴らしい仕事を続けてきた」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー)
    「私たちが成し遂げた仕事を誇りに思う。ここムジェロに集結した数えきれないほどのドゥカティ・ファンの目の前で、3年連続して優勝することができた。まさに夢が現実となった。ダニーロのパフォーマンスは圧倒的だった。特に最終ラップのターン1で見せたオーバーテイクは素晴らしかった。彼のホームレースで、MotoGPキャリア初勝利を挙げることができて、本当に嬉しく思っている。アンドレアに関しては、チェッカーフラッグを受ける前にマルケスをパスできなかったのは残念だった。それでも、見事なレースを見せて、表彰台という素晴らしい結果をもたらしてくれた。3人のライダーすべてを祝福したい。見ごたえのあるレースだった」

    第6戦を終了した時点で、ドヴィツィオーゾは合計103ポイントを獲得し、トップと12ポイント差でライダーズランキング2位をキープしている。合計82ポイントを獲得したペトルッチは、ランキング4位に浮上した。マニュファクチャラーズ・ランキングでは、115ポイントのドゥカティは2位となっている。チーム・ランキングでは、合計185ポイントを獲得したMission Winnow Ducatiチームがトップに立っている。

    第7戦のカタルーニャGPは、2週間後の6月14日~16日に、スペインのバルセロナ郊外のカタルーニャ・サーキットで開催される。

  • MotoGP | 第6戦 イタリアGP 結果:D.ペトルッチが初優勝!中上貴晶5位!

    MotoGP | 第6戦 イタリアGP 結果:D.ペトルッチが初優勝!中上貴晶5位!

    MotoGP 第6戦 イタリアGPの決勝が6月2日(土)にムジェロ・サーキットで行われ、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が初優勝。中上貴晶(LCR・ホンダ)がベストリザルトとなる5位入賞を果たした。

    気温30℃、路面温度50℃のドライコンディション。3番グリッドからスタートした母国レースとなるダニロ・ペトルッチは、最終ラップまで続いたトップ争いを制して優勝。キャリア8年目、124レース目で嬉しい初優勝を成し遂げた。

    2位はマルク・マルケス(ホンダ)、3位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続き、ドゥカティが地元イタリアでダブル表彰台を獲得した。

    4位にアレクス・リンス(スズキ)、そして、5位には10番グリッドからスタートした中上貴晶がサテライトチーム最上位、そして、最高峰クラスでのベストリザルトとなる5位入賞を果たした。

    6位にはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、7位にはミケーレ・ピロ(ドゥカティ)、8位にはカル・クラッチロー(LCR・ホンダ))、9位にはポル・エスパルガロ(KTM)、10位にはファビオ・クラルタラロ(ヤマSRT)が続いた。

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP 第6戦イタリアGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、フリー走行でタイヤテストに集中しながら3番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、サーキットベストタイムを更新する1分45秒519のベストタイムで、2戦連続今季4回目のポールポジション(PP)を獲得した。

    これでマルケスのPP獲得数は3クラス通算で84回となり自身が持つ最多PP記録を更新した。また、最高峰クラスでは56回目のPP獲得となり、ロッシ(ヤマハ)を抜いて単独2位となり、Hondaで5連覇を達成し、最高峰クラスのPP最多記録を持つミック・ドゥーハンの58回に、あと「2」と迫った。

    マルケスは、今大会を前に風邪を引いて体調を崩した。この日も風邪声で完治したとはいえない状態だが、予選Q2では渾身のアタックを見せた。この日のPPタイムは、サーキットベストタイムを約0.5秒短縮する素晴らしい走りで、ムジェロの大観衆を魅了した。

    ムジェロでは2014年に優勝して以来、4年連続で厳しいレースを強いられてきたマルケスだが、今年は5年ぶりのイタリアGP制覇に期待される。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で8番手、予選では6番手タイムをマーク。2列目グリッドを獲得した。前日のフリー走行では、タイヤの選択に集中し、ソフト、ミディアム、ハードの3種類の比較テストに多くの時間を割いた。この日は、フロント、リアともにミディアムとハードの2択に集中し決勝に向けて準備を整えた。今大会は、チームのホームGPとなるだけにクラッチローも気合満点。開幕戦カタールGP以来となる今季2度目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。

    初日のフリー走行で14番手に沈んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP3で快走を見せて4番手に浮上。3戦連続でダイレクトでQ2進出を果たすと予選では10番手。完璧なアタックにはならなかったが、今季の目標であるトップ10入りを果たした。Moto2時代からムジェロを得意とする中上。決勝ではベストリザルトの6位以上を目標に、チームの期待に応える意気込みだ。

    初日20番手と出遅れたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今大会はQ2進出を果たせなかった。Q1を7番手で終えたことで17番手グリッドが確定した。スペイン、フランスとRC213Vを確実に攻略してきたロレンソだが、今大会は、思うような走りができなかった。しかし、決勝では後方から今季ベストを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
    「難しい予選でした。ほかのサーキットと違い、ペースを掴むまでちょっと時間がかかりました。最初のタイヤは、すぐにアタックすることができましたが、前を走るドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がスローダウンしたので、彼をオーバーテイクしました。そのとき少しタイムを落してしまいました。ピロ(ドゥカティ)もスリップストリームを使うため僕についてきました。駆け引きが必要な予選でした。セカンドタイヤは、戦略通りに進めることができました。スリップストリームを使っていいペースで走ることができました。ドヴィツィオーゾとのペースを完璧に計算しました。ポールポジションは重要ですが、もっとも大事なことはフロントローを獲得することです。明日のレースはライバルがたくさんいます。厳しい戦いになります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
    「昨日よりかなりよくなりました。1台のマシンを使い、同じセッティングに集中して走行しました。それが結果的によかったと思いますが、1分45秒後半には入れたかったです。そうすればもっといいグリッドを獲得できたと思います。予選タイムは、マルケスと0.5秒離れていますが、彼はスリップストリームで0.4秒は稼いだと思います。それを思えば、僕はいいところまできているし、予選結果にはかなり満足しています。なぜなら僕は単独で走行していたし、いいフィーリングがあったからです。マシンを改善するために、LCR Honda CASTROLチームは必要なインフォメーションを集め、すばらしい仕事をしています。明日はタイヤの戦いになると思います。正しい選択ができることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 10番手)
    「予選は路面温度が上がり、フリー走行のベストタイムは更新しましたが、厳しい走りとなりました。最後のアタックは、1本目のタイヤでマークしたベストを更新するチャンスでしたが、セクター4でマシンが振られ、そのときにブレーキパッドが開いてしまい、そのため、タイムをロスしてのベストでした。それがなければもう少し上のポジションで終われたと思います。しかし、バイクのフィーリングはすごくよくて、楽しく乗れました。ストレートではファクトリー勢のマシンに比べてやや差はありますが、インフィールドでいい走りができているので、明日は精いっぱいがんばります。決勝は前後ミディアムタイヤで戦う予定です。ハードは、スライドコントールが難しく、ミディアムの方が圧倒的に気持ちよく乗れているのでタイヤの選択に迷いはありません。今日は去年の大会でマルクがマークした1分46秒454を更新することができました。勿論、コンディションは違いますが、彼がチャンピオンを取ったマシンで、去年の彼のタイムを更新できたという点については胸を張れると思います。今年の目標を、またひとつ達成できた気持ちです。明日は全力で挑みます」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
    「マシンをよくしようとしましたが、まだなにか足りません。いつもより苦戦しています。Hondaと僕は、マシンを快適に乗るための解決策を見つけるために一生懸命頑張っています。もちろんルールがあるので、できることには限界があります。体力を使うこのサーキットで、明日どのようなレースができるか楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPはグリッド3列目と6列目
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスはQ2で7番手を獲得。バレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを逃し、Q1で復活を目指したものの思うようにペースが上がらなかった。この結果、明日の決勝はグリッド18番手からスタートする。

    ビニャーレスは第1セクションから第3セクションでハイペースをアピール。Q2では最初のアタックで4番手につけたあと、いくつか下げたが、すぐさま反応して1分46秒181へ更新すると2番手へ浮上した。残り6分強でピットに戻りタイヤを交換。この時点でポールポジションまで0.336秒差があり、これを埋めるために全力を賭けて挑む。しかし次のトライでタイムを短縮できず5番手に後退。ここからもう一度、懸命のアタックを行うと、3つのセクションで自己ベストを更新する力強さを見せたが、全体では更新ならず。最終的にはトップから0.662秒差の7番手となった。

    一方のロッシは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで11番手に留まりQ1に出場。ほとんどのライダーがピットを離れるのを待って十分なクリアスペースを確保してからアタックを開始し、2度目のトライで7番手へ上げた。残り7分で素早くピットに戻り2分後にコースに復帰。状況を確認しながらのサイティングラップを1周行ったあと理論的にはあと2ラップの走行が可能だったが、1ラップ目で更新できず、2ラップ目に臨もうとしたところで時間切れとなった。この結果、Q1トップから0.906秒離されて8番手。明日の決勝はグリッド18番手からスタートする。

    PETRONAS Yamaha SRTのクアルタラロがフロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのふたりは絶好調をアピール。ファビオ・クアルタラロがQ2で2番手獲得。フランコ・モルビデリもホームGPで予選4番手と健闘した。

    午前中のフリープラクティス第3セッションでは、クアルタラロが前日のタイムを更新する1分46秒488で6番手を獲得。モルビデリは1分46秒518で9番手となり、ともにQ2進出を決めている。午後からの第4セッションではクアルタラロが1分46秒799でトップ。モルビデリは1分47秒457で10番手となった。

    クアルタラロはQ2の2回の走行で素晴らしいスピードを見せて1分45秒733を記録。ポールポジションに僅差と迫る2番手を獲得し、今季2度目となるフロントロー。チームメイトのモルビデリも母国イタリアのファンの前で輝きを放ち、最終走行でついに1分46秒台の壁を破る1分45秒959を記録して4番手に浮上。これでフロントローに1,000分の78秒差と迫っている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選7番手/1分46秒181)
    「ペースは悪くないのですが、7番グリッドからでは非常に難しいと思います。好スタートを決め、最初の数ラップでいい走りをしてペースを上げていくことが重要。今週は、とくにこのことに力を入れてきたので期待していますが、レースは毎回、状況が変わるので始まってみなければわかりません。マシンの挙動の大きさが気になっていて毎ラップそれと戦っているのですが、幸い体調も体力も万全なので明日も良い走りを維持できると思っています。大勢が抜き差し合う長くてタフなレースになると思うので、私たちとしては熱くなり過ぎずにタイヤをコントロールすることが大切です」

    バレンティーノ・ロッシ(予選18番手/1分47秒184)
    「午前中のフリープラクティスはとても順調でした。最後のラップでトップ10入りを決めるはずでしたが、最終コーナーでミスをしてしまい、その結果Q1を走らなければならなくなりました。午後からの第4セッションではユーズドタイヤを使用。ところが思うようにペースが上がってくれなかったので、このときにQ2進出は難しいかもしれないと気づいたのです。Q1では最後にチェッカーを受けることになりましたが、いずれにしても、残念ながらQ2に届くペースではなかったと思っています。昨日と比べれば、これでも格段に良くなっているのですが、この状況を見れば明日は何か別のことを試さなければならないでしょう。そのためにもウォームアップ・セッションが非常に重要です。決勝は、グリッドが遥か後方なうえにペース自体が良くないのですから、厳しい戦いになります。気持ちを集中し、全力を尽くしてポイントを狙いたいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「期待通りにはいきませんでした。午前中のセッションではわずかに前進できたと思ったのですが…。マーベリックは大きな問題なくQ2へ進出しましたが、バレンティーノのほうはセッションの最後にQ1行きが明らかになりました。最終コーナーでのミスが大きく影響してしまったのです。ペース自体、Q2進出には難しい状態だったので作戦を持って臨んでいたわけですが、それが予定通りにはいきませんでした。マーベリックはQ2の最初の走行で好タイムを記録しましたが、2回目は思うようにペースが上がりませんでした。おそらく、ここではハード・コンパウンドを選択したほうが良かったかもしれません。私たちチームは明日のウォームアップ・セッションに向けて、夜を徹してハードワークに取り組みます。グリッド3列目と6列目と非常に難しい状況ですから、スタートは何としてもしっかり決めなければなりません。ふたりとも序盤からプッシュしていくことになるでしょう」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選2番手/1分45秒733)
    「非常に素晴らしい予選セッションでした! 初めて1分45秒台が出たときには、とても速いと感じたのですが、それをまた繰り返すことができたのです。最終ラップにすべてを賭けましたが、小さなミスを重ねてしまいました。それでもフロントローを獲得することができ、マシンのフィーリングもペースも上々なので満足しています。このサーキットがとても気に入り、MotoGPマシンでエンジョイできています。コーナリングも非常にいい感じ。待ちきれない気持ちです。決勝ではタイヤ・チョイスが重要な課題になるでしょう」

    フランコ・モルビデリ(予選4番手/1分45秒959)
    「今日のパフォーマンスに満足しています。ここまで速く走れるとは思っていなかったのです。フリープラクティス第4セッションがとくに好調で、そのあとのQ2では、最初はあまりタイムが上がりませんでしたが2回目の走行で1分45秒9を記録することができました。良いスターティング・ポジションを獲得できうれしいです。決勝ではタイヤ・コントロールが難しくなると思うので、今晩、コンパウンドの選択についてしっかり勉強し、明日は最後まで大切に走り切らなければなりません。イタリアのファンの前で走るのを楽しみにしています。彼らに好成績をプレゼントできるようベストを尽くします」