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  • アウディ、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ

    アウディ、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ

    アウディはル・マン24時間レースでの連勝記録を伸ばしました。第82回大会において、およそ30万人が見守る中、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組とルーカス・ディ・グラッシ / マルク・ジェネ / トム・クリステンセン(ブラジル/スペイン/デンマーク)組が1-2フィニッシュを飾った。

    アウディは、過去16回出場のうち13回の優勝という素晴らしい成功を遂げ、今回の優勝はひときわ価値の高いものとなった。

    アウディスポーツ チームヨーストは、トヨタに加えて、ル・マンに復帰したポルシェという強力なライバルを相手に、厳しい展開となったレースを闘い抜き勝利した。

    アウディの1-2フィニッシュを受け、アウディ AG取締役会会長のルパート・シュタートラーは「ル・マンでは、これまで数多くの素晴らしい闘いがあったと思いますが、今年の優勝は歴史に残る素晴らしい結果であると思っています。ポルシェとトヨタという強力なライバルを迎えた今年のレースでは、どのチームが優勝するのかまったく分かりませんでした。そのような厳しい状況の中で、再び優勝を遂げることが出来ました。これはアウディ関係者すべての努力によって得られた、素晴らしい偉業です。この結果を非常に嬉しく思い、優勝に貢献したすべての方々に感謝します」とコメント。

    アウディ AG技術開発担当役員であり、モータースポーツプログラム責任者のProf. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは「ル・マンでの優勝を通じて、TDIエンジンの優れた燃費性能が再び証明されました。また、初めて採用したレーザーライトの優秀性も確認出来ました。我々は、今後も最新技術を積極的にル・マンに投入していきます。」と述べた。

    アウディにとって、ル・マン24時間レースは“偉大なる実験室”であり、今回のレースでは特に多くの試練が待ち構えていた。水曜日のフリー走行でのロイック・デュバルのアクシデント後、アウディスポーツ チームヨーストは、ゼッケン1号車のアウディ R18 e-tron クワトロを記録的なスピードでスペアモノコックから組み上げ、ロイック・デュバルに替わってステアリングを握るマルク・ジェネに託した。

    日曜日の朝、ゼッケン1号車が優勝に向けて走り続けている時、多くの人々は、今回の優勝はメカニック達の功績が大きいと話していた。残念ながら、レース終盤でインジェクターとターボチャージャーの交換を余儀なくされたために、優勝することは出来なかったたが、ルーカス・ディ・グラッシ、マルク・ジェネ、トム・クリステンセン組は3周差の2位を獲得した。

    マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエの3人がトップに立ったのは、それまで長い間トップを走っていたトヨタにプレッシャーを与え続け夜が明けた日曜日の朝5時を少し過ぎた頃だった。ゼッケン2号車も、ターボチャージャーの交換を行ったため、一時的に3位まで順位を落としたが、その後は、アンドレ・ロッテラーの3分22.567秒を始めとする驚異的なペースでの追い上げにより、トップに返り咲いた。

    ゼッケン3号車を駆るフィリップ・アルバカーキ、マルコ・ボナノミ、オリバー・ジャービス組は、残念ながら不幸に見舞われた。レースの序盤、土砂降りの雨によるセイフティカーピリオドの中、マルコ・ボナノミがユーノディエールをドライブしていた時、GTクラスのフェラーリに追突されてしまった。これによってマシンのパワートレインが激しく損傷したため、レース開始からわずか1時間半で、リタイアを余儀なくされた。

    レーススタートから1時間の間、アウディ、ポルシェ、トヨタは、観客の目を釘付けにする激しいバトルを展開。目まぐるしい展開はその後、日曜日の正午頃まで続き、観客は歴史に残る名勝負を楽しむことが出来た。アウディの勝利が確実となったのは、午後1時を過ぎてからだった。

    アウディモータースポーツ代表 Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「ル・マンならではの素晴らしいレースでした。数多くのアクシデントがあり、トップ争いをしていたマシンでさえ、必ず何かの課題を抱えながら走行をしていました。そのような中でアウディ R18 e-tron クワトロが優勝出来たのは、すばらしいペースで走行出来たマシンの耐久性、ノーミスで走り続けたドライバーの技量、そしてあらゆる出来事に迅速かつ的確に対応したチームの存在があったからだと思います。今回、ポルシェとトヨタという非常に強力なライバルを迎え、予想通り厳しい展開となりました。しかし私は、困難な状況が続いている中、我々はもっとも燃費の良いマシンなので、勝利は必ず我々のものになる、と信じ続けていました。そして、その願い通りに優勝出来たことを誇りに思っています。チーム関係者全員にはもちろんのこと、毎年“Vorsprung durch Technik (技術による先進)”を発表する機会を与えてくれている取締会やグループ全体にも感謝しています。もちろん、ル・マンにポルシェが復帰してきたことも大いに歓迎しています」

    今回の通算13回目のル・マン優勝は、アウディにとってTDIエンジン搭載モデルによる8回目、ハイブリッドカーによる3回目となる。そしてヨーストレーシングにとっては通算15回目の優勝となった。マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエは、2011年、2012年に続く3回目の優勝となった。

  • アウディ、過去最高の燃費性能を武器に2014年のル・マンを闘う

    アウディ、過去最高の燃費性能を武器に2014年のル・マンを闘う

    アウディは、1999年以来、革新的な技術を採用してル・マン24時間レースに参戦し続けている。そして今年のマシンは、これまでのアウディ R18 e-tron クワトロの中で最も軽量かつ、高い燃費性能を実現した。

    大会レギュレーションにより、他の参加車比で最大30%の低燃費化が求められるという厳しい状況にあっても、アウディは6月14-15日に開催されるル・マン24時間レースで、13回目の総合優勝獲得に向けて、最大限努力する。

    アウディは、ウルトラ テクノロジーを駆使し、優れた燃費性能を実現し続けている。2001年から採用のTFSI(直噴ガソリン)エンジンは、ル・マンでの燃費を格段に向上させ、その成果は市販モデルに反映された。2006年からセンセーショナルなTDI(直噴ディーゼル)エンジンを採用し、5回の総合優勝を獲得している。そして2012年に登場したディーゼル ハイブリッドモデルのアウディ R18 e-tron クワトロは、ル・マン不敗記録を更新している。

    今年2014年から、レギュレーションによる燃費規制のクリアが大きな課題となった。抜本的に書き換えられた新しいレギュレーションは、最大30%におよぶ大幅な燃費性能向上を求めていますが、これにより優れた燃費性能のマシンに、より多くの負担がかかっている。

    アウディはこの課題を克服するために2014年モデルを根本からまったく新しくした。パワートレインは、誕生から25年目となるアウディTDIエンジンが、今年は4リッターV6ユニットとなった。このエンジン単体でも優れた燃費性能を持っているが、エアロダイナミクスなど他の部分と連繋することで、さらなる低燃費を実現。ちなみに2006年にアウディ R10 TDIに搭載された5.5リッターV12エンジンと比較すると、レース中の平均燃費がおよそ40%も向上している。また新型マシンには、驚異的な視認性を生み出す独創的な技術アウディ レーザーライトを含む、革新的な技術が数多く搭載されている。

    燃費に関して具体的には、今年のル・マンでアウディ R18 e-tron クワトロが消費できるエネルギーは、1ラップあたり138.7メガジュールとなる。これは、ガソリンエンジンを使用するトヨタやポルシェのエンジンに対し、100km走行あたり6.16リッターも少ない燃料しか使えないことを意味する。セフティカーピリオドの時間が短かった2012年のケースをベースに、トップ車両が24時間で378ラップすると考えると、アウディ R18 e-tron クワトロは、ガソリンエンジン搭載車より317.52リッターも少ない燃料で走らなければならない。

    多くの状況が重なり合い、ル・マンはますます厳しくなっている。複雑なルールの数々が、多くのテクニカルコンセプトを生み出した。使用出来る燃料の量、ピットストップのインターバル、燃料タンク容量などをコントロールすることで、レギュレーションは“技術的な均衡”を図っている。

    アウディ AGの技術開発担当取締役 Prof. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは「アウディは今年、これまでにない厳しいタスクに直面しながらル・マンに臨んでいます。新しいレギュレーションにより、これまでTDIエンジンが持っていた燃費のアドバンテージはすべて失われました。しかし、我々は自らが持つ技術力の高さをアピールすることをやめません。強く団結したチームが見せる、これまで以上に完璧な仕事が、ル・マンに打ち勝つことでしょう」とコメント。

    今年のゼッケン1号車のアウディ R18 e-tron クワトロは、昨年の優勝者であるロイック・デュバル(フランス)、トム・クリステンセン(デンマーク)の2人と、ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)のトリオがドライブする。ゼッケン2号車は、2011年および2012年に獲得した栄光を再び手にしようと意気込むマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)がドライブ。そしてゼッケン3号車は、ル・マン初出場のフィリップ・アルバカーキー(ポルトガル)が、ル・マン表彰台獲得経験者のマルコ・ボナノミ(イタリア)、オリバー・ジャービス(イギリス)とトリオを組んでドライブする。

    アウディは、ドライバーとともにパワフルでバランスの取れたチームが一丸となり、通算12回のル・マン総合優勝を獲得した。しかし、アウディ16回目の挑戦となる今年のル・マン24時間レースは、これまでになく厳しい課題に挑戦することになる。6月1日に行われた公式テストを経て、アウディは完璧な事前準備を整えている。第82回ル・マン24時間レースが始まる6月14日の15時、その経験と実力を駆使してレース展開を描くアウディが必要とするものは運だけ。レースの模様は、ユーロスポーツが24時間連続で放映。また、www.audi-motorsport.comでは、Audi R18 e-tron クワトロのコクピットの模様のほか、多様なテレメトリー データを見ることができる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「LMP1Hクラスに3メーカーが競合する状況となり、闘いの熾烈さが間違いなく上がっています。チャレンジングな要素は年を追うごとに増え、過酷さが減少することはありません。競合車との闘いだけでなく、レース自体との闘いが厳しさを増しています。ここ数年、我々のマシンは速さでは決してトップではないものの、総合優勝を獲得してきました。その経験を活かし、レースでは何が必要かを明確に分かっています。完璧なレース運びでスピードと耐久性の両面を発揮し、総合優勝獲得を目指します」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト監督)
    「今年のル・マン24時間レースは、わずかなミスも許されないレースです。レギュレーションにより競合車間のパフォーマンスが調整されるため、ラップタイムが均衡しています。しかし、それだけではありません。我々の使命は3-4時間ものスティントを走るドライバーに、最高のパフォーマンスを発揮し続けても疲れないマシンを提供することです。それが、結果的にレースでの勝利を導きます。そのために、チームは最高のセットアップをしなければなりません。我々は、ノーミスに向けたマネジメントを行う時点ですでに闘いの渦中にいます。今年も総合優勝を目指します」

    トム・クリステンセンによる、ル・マンのコース解説
    「ル・マンのコースを簡潔に表現することは不可能です。比較的低速のホームストレート前のシケイン、ユーノディエール、ハイスピードなインディアナポリスやポルシェカーブ、1速までシフトダウンするミュルサンヌとアルナージュの2つのコーナーなど、13.6kmの至る所に、チャレンジングな場所がたくさんあります。車速が300km/hを越えるセクションは4ヶ所もあります。高速サーキットで4クラスが混走するため、常に渋滞が発生します。しかも、レース用に常設された路面は一部しかありません。ほとんどを占める一般公道部分の路面は、通常のサーキットとは大きく異なり、他に類をみない魅力溢れるコースです」

    Audi

  • アウディ、サッカー日本代表を応援するスペシャルムービーを公開

    アウディ、サッカー日本代表を応援するスペシャルムービーを公開

    アウディ ジャパンは、サッカー日本代表を応援するアウディ スペシャルムービー『日本代表に、Engineをかけよう』編を公開した。

    アウディ ジャパンは、サッカー日本代表のサポーティングカンパニー契約をしており、サッカー日本代表を応援するモデルとして限定車『Audi × SAMURAI BLUE 11 Limited Edition』を5月15日より全国の正規ディーラーを通じて受注を開始した。

    限定車は、日本代表ユニフォームをイメージしたカラーを纏い、アウディラインナップの中でもスポーティで高性能モデルであるSモデルから11モデルを選抜。各モデル1台のみの限定生産モデルとなっている。

    アウディ スペシャルムービー『日本代表に、Engineをかけよう』編は、指揮者に扮したザッケローニ氏が登場し、普段とはまた違った優雅な指揮姿を披露。その指揮に従い、『Audi × SAMURAI BLUE 11 Limited Edition』の11台が続々と集結、ザッケローニ氏を囲むように円陣を組み、サッカー応援でお馴染みのあの曲を、エンジン音で奏でる。2011年よりサポーティングカンパニーを続けてきたアウディ ジャパンの、サッカー日本代表を応援する想いが込められたプロモーション動画に仕上がっている。

    サッカー日本代表は、本日27日午後7時半から、埼玉スタジアムでのW杯壮行試合でキプロス代表と対戦する。

  • アウディ、ル・マンへの準備を順調に進める

    アウディ、ル・マンへの準備を順調に進める

    来る6月14〜15日に開催されるル・マン24時間レースは、アウディスポーツ チームヨーストが迎えるシーズン最大のイベント。世界最多レベルの観客が集い、世界耐久選手権(WEC)のシリーズポイントが2倍与えられるレースということもあり、ル・マンの準備は他のレースに比べ、大規模でより入念に行われる。

    アウディ R18 e-tron クアトロがピットストップした際は、ぜひメカニックの動きにも注目だ。どのメカニックも非常に訓練されており、その動作に無駄がないことに気付くはずだ。

    特にタイヤ交換、給油、ドライバー交替は、抜群の精度で行われる。これを実現するため、メカニックはあらゆる作業に改善を重ね、その「動き」を数百回もリハーサルしている。

    タイヤ交換が主となるDTMなどのスプリントレースと異なり、ル・マンでのピット作業は多岐に渡る。作業のメインは、給油と必要に応じたタイヤ交換で。レギュレーションにより、作業出来るメカニックの数が最大4名に制限されている。タイヤ交換は、そのうち2名で行われる。少ない人数のため、各作業を正確に行うことが非常に重要となる。メカニックはフィジカルトレーニングと各種用具の入念な下準備を行い、目隠しでも素早く作業出来るまでに練習を重ね、高い精度を生み出している。

    アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター・ラルフ ユットナーは「メカニック達は1月から週に2回2時間のジム トレーニングを行っています」と説明。

    このスペシャルトレーニングは、専門のフィットネス トレーナー監修のもとで行われる。アウディスポーツ チームヨーストのチーフ ピットクルー・ シュテファン グリムは「持久力と体力の向上がトレーニングの2つの大きな柱です。インパクトレンチを使ったタイヤ交換作業中などに不慮の怪我を防ぐのが最大の目的です」と説明。

    メカニックに最適なエクササイズ プログラムは、1983年からアウディスポーツのチームドクターを務めるDr. クリスチャン ジョンが考案た。ドクターは、レースウイーク中の栄養管理についてもチームをサポートしている。

    チームメンバーは車両開発の初期段階から深く携わっており、年々進化を遂げるレーシングカーの最先端技術に対応している。アウディスポーツ チームヨーストの主要メカニックは、冬に行われるアウディ開発チームの次世代マシンのテスト走行に参加し、早い段階から新しい技術に触れ、その内容を他のメカニックに伝え万全の準備を行っている。その一方で、インゴルシュタットではシーズン開幕の準備も同時に行われる。

    シュテファン グリムは「非常に早い段階から、次世代マシンの刷新された部分すべてを検証し特殊工具などを準備します。さらに、作業行程に関する詳細な指示書も作成します」とコメント。分かりやすい例を挙げると、サスペンションパーツは、その時のセッティングに合わせてほぼ組みあがった状態で準備される。アクシデントが発生した場合、チームはサスペンションをアッセンブリーで素早く交換する。ピットクルーはこの作業をわずか4〜5分で行う。

    損傷したボディパーツの交換も、驚くべき早さで行われる。リヤセクションの場合、ウイングやディフューザー、エンジンカバーを含んだすべてのパーツ交換を、60〜70秒で終わらせてしまう。あるピットクルーは「落ち着いてやれば、自然に作業時間は短くなります。その場で検討する課題を極力減らし、素早く作業出来るようになるには、多くの準備や経験が必要です。レース中の作業は、例えば歯磨きのように、身体が覚えた動作を自然に行うようになるべきなのです」と説明。驚異的な作業スピードは、あらゆるパーツを入念に検証して用意することに支えられている。膨大な量におよぶ事前準備は、そのひとつひとつが細かく検証される。その上で充分な量のスペアパーツが仮組みされた状態で用意される。

    ピットクルーの緊張はレース終了まで続く。シュテファン グリムは「ピットクルーは、レース中ずっとスタンバイしていなければなりません。その意味でも、栄養管理とフィットネスが大きな意味を持ちます。ピットストップの合間でも、断続的に聞こえるドライバーとの無線が、ゆっくり寝かせてくれません」と説明。さらに、ピットウォールにいるレースエンジニアからの指示がいつ無線で届くか分からない為、クルーは気を抜くことができない。

  • アウディ、徹底的に磨かれたエアロダイナミクスでル・マンに臨む

    アウディ、徹底的に磨かれたエアロダイナミクスでル・マンに臨む

    アウディ R18 e-tron クアトロ 2014年モデルは、アウディのプロトタイプカー史上、最高の燃費性能を誇っている。

    燃費とラップタイムの向上には、パワートレインだけではなく、優れたエアロダイナミクスが大きく貢献する。FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャンでは、ル・マンのハイスピードレイアウト向けに最適化したエアロダイナミクスを持つ、別バージョンのアウディ R18 e-tron クアトロがデビューを飾った。

    レースマシンのエアロダイナミクス開発は、マシンの基本コンセプトと密接に関連するのが通例。アウディスポーツの2014年モデルのエアロダイナミクス開発は、2012年の夏に新型マシンのコンセプトが決定した時から始まった。

    アウディスポーツ エアロダイナミクス部門リーダーのヤン・モンショーは「最初に大まかなレイアウトを作ります。エンジンの基本コンセプト、ホイールベース、ラフデザインの3要素をキーとして、基本的なエアロダイナミクス形状を決定します。その後、コンピューターによる空力シミュレーション(CFD : Computational Fluid Dynamics)を活用しポテンシャルを分析します。その結果をもとに、作業に無駄が出ない様に少しずつ詳細を煮詰めました」と説明しています。コンピューターによるCFDは、マシンの設計データをもとにボディ表面の空力を算出します。開発の初期段階でCFDを活用することで、より多くのコストを必要とする風洞実験を省略することが出来ます」と説明する。

    アウディスポーツ技術開発部門リーダーのDr. マーティン・ミュルメイアーは「レギュレーションにより、これまで以上に高い燃費性能が必要となったため、空気抵抗とダウンフォースのベストバランスを探さなければなりませんでした。実走行テストの前に何度もシミュレーションを行い、必要なコーナリングスピードを支えるダウンフォースを発生させる形状を探しました。その一方で、ストレートでのトップスピード向上のために、空気抵抗は出来るだけ抑えなければなりません。2014年から始まったより厳しい燃費規制は、パワートレインだけでなく、エアロダイナミクス開発にも新しいチャレンジを生み出しました」と述べた。

    ル・マンは長いストレートと多くのハイスピードコーナーからなっており、他のサーキットとは次元の異なる高速領域で闘われる。昨年のレースで、アウディのアンドレ・ロッテラーが記録したファステストラップ(3分22.746秒)の平均速度は242km/hにも達している

    アウディはこの問題に対処するため、多くのダウンフォースが求められる他のWEC開催サーキット向けとは別に、空気抵抗を最小限に抑えたル・マン バージョンのボディを専用開発した。

    2つのバージョンは、一目見ただけで違いが明らかだが、スパ フランコルシャン大会で2台が並ぶことにより、違いがより一層明らかになった。

    フロント部分は、開口部が上部から内側に移されたフェンダーが特徴的。そしてリヤ部分はもっと顕著な違いが生まれている。ル・マン専用マシンのボディはリヤウイングと一体化され、全長がレギュレーションで認められる4,650mm最大長まで伸ばされている。これに比べ、通常モデルの全長は短め。テールパイプの形状も異なる。ル・マン専用モデルでは、センターフィンの左右に分かれたレイアウトから、ディフューザーの上部ボディへ変更されている。

    アウディは、新しい燃費規制に対応するためボディの空気抵抗を徹底的に低減するシミュレーションを繰り返した。しかし、それと同時にコーナリングスピード向上のためのダウンフォースも必要とされる。

    ル・マン専用モデル開発についてヤン・モンショーは「ボディのほぼ全ての部分で、通常モデルと対照的な違いが現れています。2014年からの燃費規制によって、空気抵抗低減の要求がより一層厳しさを増しました。我々は、今までにない厳しい状況の中、針に糸を通すかのようなわずかな可能性を探し当てました」と説明。

    5月3日のスパ・フランコルシャンで初めて、2種のボディが同じ環境で同時に走行した。ル・マンのデータ収集のためにエントリーしたアウディ R18 e-tron クアトロのゼッケン3号車は、フィリップ・アルバカーキーとマルコ・ボナノミのドライブによって、アウディスポーツが狙った効果が発揮されていることを確認した。それらの成果を踏まえ、アウディは6月に行われるル・マン24時間レースに磨き抜かれたエアロダイナミクスで臨む。

  • アウディ、世界初のレーザーハイビーム搭載「R8 LMX」を発売

    アウディ、世界初のレーザーハイビーム搭載「R8 LMX」を発売

    アウディは、世界初のレーザーハイビーム搭載量産車「アウディ R8 LMX」を99台限定で販売する。

    アウディ R8 LMXは、出力419kW(570hp)、0-100km/h加速は3.4秒という息を飲むようなパフォーマンスを持ち、画期的な新技術を搭載したモデル。この限定生産のモデルは世界で初めてレーザーハイビームを搭載した量産車両となる。アウディ R8 LMXは今年の夏より欧州にてデリバリーが開始される。

    アウディは自動車のライティング技術開発のトップランナー。2008年、アウディ R8は世界で初めてオールLEDヘッドライトを量産車に採用、2012年にはダイナミックターンシグナルも搭載された。2013年にデビューしたアウディ A8ではマトリックスLEDヘッドライトで自動車ライティング分野に新たな章を開いた。そして今回、アウディ R8 LMXで次のステージへと登る。ハイビームにはレーザースポットを採用。これは照射範囲を大幅に広げるもので、アウディ R8 LMXのようなスーパーカーにとって理想的なライトとなる。

    アウディの技術者たちは、ライティング技術の開発にあたり社のレーシング部門と緊密に働いている。例えば、LEDとレーザーハイビームの組み合わせは、来る6月14、15日に行われるルマン24時間レースで、アウディ R18 e-tron quattroに初めて採用される。このように、アウディは生産車に搭載する新技術をレースでテストしていくというこの伝統を常に実践している。

    AUDI AGの開発研究担当取締役であるProf. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは、「アウディは、最も重要な24時間レースを長年席捲してきました。優れたTDIドライブ技術に加え、ライティングで最大の照射範囲を得ることはドライバーにとって大きなアドバンテージになり、特に夜間のドライブにおいて私たちの成功に重要な要素となります」とコメント。

    「レーザーヘッドライトをアウディ R8 LMXにも搭載することは、ライティング技術における私たちの優位性を示すものです。この技術がお客様にもたらす安全性は、まさにVorsprung durch Technik(技術による先進)を体現しています」

    新しいレーザーハイビームでは、ヘッドライトにつき1つのレーザーモジュールが、オールLEDヘッドライトの2倍の範囲で光を照射。各モジュールは4つのハイパワー レーザーダイオードからなる。径わずか300ミクロンのこれらのレーザーダイオードが、450ナノメートルの波長の青いレーザービームを発する。蛍光体コンバーターがこれを路面照射に適した色温度5,500ケルビンの白色灯に変換する。これは人間の目にとって理想的なもので、ドライバーが明暗のコントラストを認識しやすく、疲れを軽減する。車速60km/h以上で稼働するレーザースポットがアウディ R8 LMXのLEDハイビームを補完し、視認性と安全性を著しく向上させる。カメラベースのインテリジェント センサーシステムが他の走行車両を認識し、これらに照射しないよう自動的にライトパターンを制御する。

    アウディのトップモデルであるアウディ R8は高回転のミッドシップエンジン、ダブルウィッシュボーンサスペンション、そしてASF(アウディ スペース フレーム)アルミニウムボディなど、まさにレースからフィードバックされた技術を搭載モデル。そのルマン エディションとなるアウディ R8 LMXは99台限定生産のクーペであり、出力419kW(570hp)、トルク540Nmの5.2リッターV10エンジンは、0-100km/hをわずか3.4秒で加速する。最高速度は320km/hで、100kmあたりの平均燃費は12.9リッター(1kmあたりのCO2 排出量は299g)。コンパクトな7速Sトロニックがパワーをquattroフルタイム4WDシステムに伝達する。

    Audi R8 LMX

  • アウディ、WEC開幕戦はダブルリタイア

    アウディ、WEC開幕戦はダブルリタイア

    アウディは、シルバーストンで開催された2014年のFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦で卓越したパフォーマンスを発揮したものの、その後に大きな不運に見舞われた。

    2台のアウディ R18 e-tron クアトロはドライバーに怪我はなかったものの深刻なクラッシュを喫し、リタイアとなった。

    アウディは、燃費規制が一層厳しくなった新しいスポーツカー時代の幕開けに優れた技術力を結集して臨み、WEC開幕戦を順調に滑り出した。今年からルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)をメンバーに加えた、ゼッケン1号車を駆る昨年のワールドチャンピオン、トム・クリステンセン(デンマーク)とロイック・デュバル(フランス)は、土曜日に行われた予選でファステストラップをマークした。

    翌日にはアンドレ・ロッテラー(ドイツ)が、レースでのファステストラップをマーク。新しい規制をクリアした後も、依然としてアウディのマシンが素晴らしいパフォーマンスを持つことが証明された。

    6時間で闘われた決勝レースの序盤は非常にスリリングな展開となり、レース開始から22分後には、予選4番手からスタートしたロッテラーがトップに躍り出た。しかし、その後降り続いた雨により、コースコンディションは最悪の状態となり、不運にもルーカス・ディ・グラッシがウェット路面でスリップし、ガードレールに激突。グラッシは、何とか自力でピットまで戻ったが、モノコックに大きな損傷を受けていたため、アウディスポーツ・チームヨーストは、1号車をリタイアさせる苦渋の決断を下した。

    そして34周目に、今度はアンドレ・ロッテラーがスリップしてグラベルトラップに捉えられてた。オフィシャルのマシン回収を待つ間に、ゼッケン2号車はトップから4ラップのギャップを喫した。その後、ブノワ・トレルイエ(フランス)にバトンタッチされたマシンは4番手でレースに復帰したものの、いまだ雨が降り続く中にあって、装着されていたタイヤは、インターミディエイトだった。12周後、トレルイエは高速コーナーでグリップを失ってコースアウト。アウディ R18 e-tron クアトロはフロントセクションに自力ではピットに戻れない程の大きなダメージを負った。

    アウディはこれら2つの不幸な出来事により、WECレースで初めて、出場した2車両がともにリタイアを喫するという厳しい状況に直面した。これほどまで厳しい結果を喫したのは、2011年にロードアトランタで開催されたプチ ル・マン大会以来。それ以降、アウディ R18は全24大会で13勝を獲得(優勝確率54%)という素晴らしい好成績を残してきた。

    2週間後には、スパ・フランコルシャン(ベルギー)でWEC第2戦が開催される。アウディスポーツとアウディスポーツ・チームヨーストのメンバーには、時間との厳しい闘いが幕を開けた。チームメンバーは、第2戦までに1号車と2号車を完璧に修復し、かつル・マンでフィリップ・アルブカーケ(ポルトガル)とマルコ ボナノミ(イタリア)が駆る、第3のアウディ R18 e-tron クアトロを製作する必要もある。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    クラッシュにより2台とも失ったことは、痛恨の極みです。ル・マン プロトタイプカーのレースをノーポイントで終えたのは、2011年のロードアトランタ大会以来のことです。レース序盤で発揮したパフォーマンスは素晴らしかったと思っています。しかし、雨が降り始めた時、自分たちが立てた気象予想にこだわり過ぎ、レインタイヤへの交換を決意するまで、あまりに長い時間を掛けてしまいました。振り返ってみれば、これは多大なリスクを背負う行為であり、我々の戦略ミスでした。このミスにより、2台ともコースアウトを喫するという多大な損失を被ることになりました。ルーカス(ディ グラッシ)のマシンは、レースを継続出来ないほど大きなダメージを負っていました。アンドレ(ロッテラー)のマシンはレースに復帰出来ましたが、大きな遅れを余儀なくされていました。我々は、インターミディエイト タイヤを装着したブノワ トレルイエが無事に走ってくれることを祈っていましたが、その願いは果たされず、再びスリップを喫してしまいました。2台のマシンの損傷は非常に深刻で、次戦のスパ大会に向け、チームは一丸となって難しい局面を乗り越えなければなりません。

    クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
    レースウィークの前半は、我々が思い描いていた通りの展開でした。何もかもが上手く運び、予選だけでなく決勝レースでも、ファステストラップをマークしました。2台ともリタイアとなったのは遺憾ですが、尋常ならざる状況が原因であったことが、せめてもの救いだと考えています。しかし、今回の不運が、より一層チームを一丸とさせ、次戦のスパに向けた準備に持てるパワーを存分に発揮出来るようになったと考えています。

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ・チームヨーストのテクニカルディレクター)
    すべてのマシンがリタイアしてノーポイントでレースを終わるという、最悪のシナリオとなってしまいました。路面コンディションは本当に厳しく、タイヤ選択は非常にリスキーなものでしたが、我々は持てる技術と経験のすべてを使って、何とか完走させようと努力していました。2台ともリタイアし、レースが半分しか終わってないのに撤収を始めるとは、まったく想定外の出来事でしたが、マシンのパフォーマンスは素晴らしかったと間違いなく断言できるのが、せめてもの好材料です。これまで行ってきた新しいレギュレーションへの万全の対策が功を奏し、さらに多くのことを学ぶことが出来ました。チームメンバーにとって、2台のマシンを新たに準備するのは、過酷な作業になります。次戦のスパまでに時間はありませんが、我々はそれを成し遂げ、次こそは優勝を狙います。

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  • アウディ、RS Q3を発売

    アウディ、RS Q3を発売

    アウディ ジャパンは、プレミアムコンパクトSUVの“アウディ Q3”にQシリーズ初のRSモデル『アウディ RS Q3』を18日より全国の正規ディーラーを通じて発売する。RS Q3の価格は6,980,000円(税込:消費税改定前)。

    RSモデルは、アウディのスポーツモデルの開発生産部門である 100% 出資子会社quattro GmbH(クワトロ ゲーエムベーハー)が手がける究極の高性能プレミアムスポーツモデルのシリーズ。ルマン24時間耐久レースをはじめとするアウディの長年に渡るモータースポーツへの挑戦のなかで培われた、走りのスピリットを余すことなく受け継いでいる。

    エクステリアでは、マットアルミニウムのフレームとハニカムメッシュを組み合わせたシングルフレームグリルや、大型のエアインテーク、専用デザインのリヤスポイラーやリヤバンパー、マットアルミニウムスタイルのルーフレールやミラーカバーが上質さを演出。リヤディフューザーインサートとオーバル形状の大口径のスポーツエグゾーストが、よりダイナミックで力強さを強調している。

    インテリアにはRSロゴのエンボス加工が施されたスポーツシート、フラットボトム仕様のステアリングホイールを採用。また特別デザインのインストルメントパネル、さらには、MMI 3G+やBOSEサラウンドサウンドシステムなども標準装備している。また、APSリヤビューカメラ、リヤサイドエアバッグも標準で搭載。パノラミックガラスサンルーフや、シートにはファインナッパレザーダイヤモンドステッチングなどもオプションで用意している。

    直列5気筒TFSI直噴ターボエンジンは最高出力310馬力、最大トルクは420Nmを発生。これに7速Sトロニックトランスミッションとquattro (クワトロ:フルタイム4WDシステム)を組み合わせることにより、あらゆる路面状況においてもこの大パワーを余すことなく確実に路面へ伝達し、優れた高速安定性と操縦安定性を実現している。また環境性能も高められており、これほどの高出力を誇りながら、燃費は11.5km/リッター(JC08モード)を達成している。

    足下には5ツインスポークのVデザイン20インチアルミホイールと255/35R20サイズのタイヤを標準装備。さらにスポーク部がマットブラックになった、5アームローターデザイン・マットブラック20インチホイールを選択することも可能。また最新のセーフティ装備として、クルーズコントロール、アウディサイドアシスト、アクティブレーンアシストがセットになったアシスタンスパッケージをオプション設定。またこのアシスタンスパッケージはQ3 2.0 TFSI quattro 170PS / 211PSにもオプション設定が可能となる。

    Audi RS Q3 RS Q3

  • アウディ、新型TTを発表

    アウディ、新型TTを発表

    アウディは、新型TTをジュネーブモーターショーのプレビューイベントで初公開した。

    アウディ TTは、1998年に初代モデルが登場。斬新なデザインが人気を博した。2006年にフルモデルチェンジして2代目が登場。TTロードスターやTT RSとレンジを広げていった。

    3代目となる新型TTは、アウディの最新デザインが盛り込まれたエクステリアデザインを採用。

    初代から続くルーフラインやテールランプのデザインは踏襲しつつ、アウディのデザインアイコンとなったシングルフレームグリルを進化。ヘッドライトには、WECカーであるアウディR18 e-トロン クワトロでもお馴染みのマトリックスLEDテクノロジーが用意された。

    インテリアには、新開発のデジタルディスプレイを設定。ドライバー正面のクラスター内にバーチャルコクピットと呼ばれる12.3インチのTFTモニターを配置。フルデジタルでメーターパネルやナビゲーション描画する。

    エンジンは、直噴2.0リッター 直列4気筒ターボ「TFSI」を搭載し、最大出力230ps、最大トルク37.7kgm/1600-4300rpmを発生する。FFの6速MT仕様は、0-100km/h加速6.0秒、クワトロの6速Sトロニック仕様では、0-100km/h加速5.3秒を実現する。

    同時に高性能グレードとなる新型TTSも発表。エンジンは最大出力310ps、最大トルク38.7kgm/1800-5700rpmを発生。0-100km/h加速4.7秒となる。

    アウディ 新型TT 画像 アウディ TTS

  • アウディ、新型TTのリアスタイルを公開

    アウディ、新型TTのリアスタイルを公開

    アウディは、新型TTのリアスタイルを公開した。

    アウディは、ジュネーブモーターショーで3代目となる新型TTを世界初公開する。TTは1998年に初代モデルが登場。

    アウディによると、3代目TTは初代TTのデザインを再解釈したも「第一世代のクラシックなデザインを連想させる」ものになるという。

    アウディは、1月に米国で開催された家電ショー「2014 International CES」でフルデジタルで描画するメーターパネルを搭載した新型TTのコクピットを公開。その後、デザインスケッチを公開していた。

    今回公開された新型TTのリアスタイルは、ルーフラインなどTTらしさが表現されたデザインが確認できる。

    第84回ジュネーブモーターショーは、3月4日(火)〜16日(日)にスイス・ジュネーブで開催される。

    アウディ 新型TT 新型TT インテリア