タグ: アイザック・ハジャー

  • レッドブルF1:ハジャーのクラッシュがガスリーと同じ運命にならない訳

    レッドブルF1:ハジャーのクラッシュがガスリーと同じ運命にならない訳

    アイザック・ハジャーのレッドブルでのF1キャリアは、皮肉にもピエール・ガスリーと同じ形で幕を開けた。バルセロナでのプレシーズンテスト中のクラッシュである。しかし、その結末まで同じ道をたどる必要はない。

    7年前、レッドブルはF1ルーキーイヤーを成功させたガスリーを、より経験豊富なカルロス・サインツJr.ではなくマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢した。

    しかしガスリーは、2019年バルセロナのプレシーズンテストで2度クラッシュし、シーズン前半の悪夢のような成績の末にトロロッソへ降格することになった。

    そして2026年、レッドブルは再びフランス人の2年目ドライバーであるハジャーをフェルスタッペンの隣に据えた。選択にあたり、より経験のある角田裕毅ではなく、勢いのある若手を選んだ点も当時と重なる。そのハジャーもまた、バルセロナで新車RB22をクラッシュさせた。

    正直なところ、F1の2026年新レギュレーション下で完全新設計のマシンを投入しているレッドブルにとって、今回のアクシデントが理想的だったとは言えない。ただし、事故は走行最終盤に起きたため、失われた走行時間は最小限に抑えられている。

    ガスリーの2019年と何が違うのか
    2019年のガスリーは、まずテスト2日目にターン12でリアを失いクラッシュした。その際、本人は限界を探る中で起きたミスだったと説明している。

    さらに9日後、2回目のバルセロナテストでは超高速のターン9で再び大きなクラッシュを喫した。この2度目の事故はチームにとって深刻で、レッドブルは旧仕様のバージボードへ戻さざるを得ず、フェルスタッペンの最終日の走行距離にも影響が出た。

    結果としてガスリーは12戦でフェルスタッペンに大きく遅れを取り、表彰台に一度も上がれないままシートを失うことになる。後に大きく立て直したことを考えれば、降格は結果的に救いだったとも言える。

    マシン特性とチーム環境の違い
    ガスリーが苦しんだ最大の要因は、RB15の挙動と自身のドライビングスタイルの不一致だった。攻撃的な走りがマシンと噛み合わず、セットアップを試行錯誤する中で迷走。オーストリアGPでは周回遅れにされ、予選でも差は拡大していった。

    さらに本人は、チーム内で十分なサポートを受けられていなかったとも感じていた。レースエンジニアのマイク・ラッグはF1未経験で、元々はダニエル・リカルドとの再タッグを想定した配置だったが、リカルド移籍によりガスリーが引き継ぐ形になった。この体制も長続きはしなかった。

    一方でハジャーを取り巻く環境は大きく異なる。2026年は技術規則が全面刷新され、今回のクラッシュもウェットコンディションでの新車走行中に発生したものだ。前日にはドライで1日走り切っている点も重要である。

    レッドブル・レーシング2019年のプレシーズンテストで2度のクラッシュを喫したピエール・ガスリー

    体制刷新されたレッドブル
    ハジャーのレースエンジニアはリチャード・ウッドで、近年はパフォーマンスエンジニアとして経験を積み、セルジオ・ペレスの代役も務めてきた人物だ。ローソンや角田裕毅と仕事をしてきた経歴もあり、経験値は十分にある。

    また、チームマネジメントも様変わりしている。かつての体制を率いたクリスチャン・ホーナーやヘルムート・マルコは去り、現在はローラン・メキースがチーム代表を務めている。人心掌握に長け、誠実な姿勢で知られる人物であり、内部からも高い評価を受けている。

    実際、ハジャーのクラッシュ後もメキースは「非常にトリッキーなコンディションだった。不運だったが、これはレースの一部だ」と冷静に受け止めた。

    同じ結末になる必然性はない
    確かに、レッドブルのセカンドシートが厳しいことは事実だ。過去にはアレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅もフェルスタッペンとの差に苦しんできた。

    それでも、ハジャーが成功できない理由はどこにもない。ここで言う成功とは、フェルスタッペンに勝つことではなく、十分に近い位置で戦える存在になることだ。

    そのために必要なのは、残りのプレシーズンで同様のクラッシュを繰り返さないことだけだ。疑念が芽生える前に、着実な走行を重ねることができれば、2019年の再現になるとは限らない。

  • アイザック・ハジャーの事故によりレッドブルF1が不確実性に陥った理由

    アイザック・ハジャーの事故によりレッドブルF1が不確実性に陥った理由

    アイザック・ハジャーのクラッシュにより、レッドブル・レーシングはバルセロナで行われている2026年F1シェイクダウンの最終日に走行できるかどうかを見極める状況に置かれている。

    雨に見舞われた火曜日、ハジャーはバルセロナ最終コーナーでスピンし、ウォールに接触。2026年型RB22の後部を損傷し、この日の走行はそこで終了した。非公開テストという性質上、ハジャーのミスだったのか、あるいはマシン側に問題があったのかは、現時点では明らかになっていない。

    チームメイトのマックス・フェルスタッペンは午前のセッションを担当したが、雨が本格化する前にドライで走れたのは1周のみだった。それでも、レッドブルにとっては新車RB22、そして自社開発となる初のパワーユニットについて学ぶべきことが非常に多く、ウエットコンディションでの走行にも価値があると判断していた。

    チーム代表のローラン・メキースは、ハジャーのクラッシュを受け、今後の走行計画を引き続き評価している段階だと明かした。レッドブルはすでに月曜と火曜に走行しており、11チームすべてが5日間のうち最大3日間に制限されているため、水曜の朝に無理に走る必要はない状況にある。

    「雨については多くを学んだ」とメキースは述べた。

    「残念ながら良い終わり方ではなかったが、重要なのはアイザックが無事だということだ。我々はマシンを修復するために全力を尽くし、その後どうなるかを見ていく。

    午後は非常にトリッキーなコンディションだったので、こういう形で終わったのは残念だが、これもレースの一部だ。今日もまた非常に難しく、あらゆる面でやるべき作業が多く、こうしたことは起こり得る。

    ただ、昨日は非常にポジティブな一日だった。アイザックがどれだけ多くの周回をこなせたか、そして彼の学習、成長、エンジニアへのフィードバックという点で、とても良い内容だった。

    今はこれを分析している最中で、後ほど何らかの答えが得られることを期待している。現時点での最優先事項はマシンのダメージを評価し、翌日に走行できる可能性があるかどうかを見極めることだ。残りは1日しかないので、そのカードを慎重に切らなければならない。この分析には、まだ数時間を要するだろう」

    レッドブル・レーシング

    メキースはまた、フォードと共同開発したレッドブル・パワートレインズ製パワーユニットのセットアップという大きな課題に直面しながらも、ミルトン・キーンズのチームが2026年プレシーズンを非常に生産的にスタートさせたことを称賛した。

    「RB22で、そして自分たちのパワーユニットとともに、初めてここに来ることが特別な瞬間になるのは分かっていた」とメキースは語った。

    「ここ数か月、数週間は本当に慌ただしく、準備は大変だったが、最終的に月曜の朝、我々は走行の準備が整っていた。この場を借りて、シャシー部門とエンジン部門を含むミルトン・キーンズの全員に感謝し、称えたい。月曜の朝9時過ぎに、自分たちのエンジンを搭載したマシンが走り出す姿を見ることができたのは、本当に素晴らしいことだった。

    もちろん、まだ非常に初期段階で、完璧なものなど何もない。それでも走ることができ、学び始め、チームとして機能し始めることができた。だからこそ大きな達成感があった。前途の道のりの大きさが変わるわけではないが、ミルトン・キーンズの全員が誇りに思うべき最初の瞬間だったことは間違いない」

  • レッドブルF1、ハジャーのクラッシュでRB22修復を急ぐ「残る走行は1日だけ」

    レッドブルF1、ハジャーのクラッシュでRB22修復を急ぐ「残る走行は1日だけ」

    レッドブル・レーシングは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウン2日目に起きたアイザック・ハジャーのクラッシュを受け、新車RB22の修復にどれほど時間を要するかを見極めている段階にある。チーム代表のローラン・メキースは「今週中に修復できるよう全力を尽くす」と述べたものの、次にいつ走行できるかは現時点で不透明だ。

    問題のアクシデントは、雨に見舞われた火曜午後の最終コーナーで発生した。

    ハジャーはマシンのコントロールを失い、スピン状態でウォールに接触。走行はそこで打ち切られ、マシン後部にダメージを負ったが、その程度はまだ明らかになっていない。

    バルセロナでの非公開シェイクダウンは5日間設定されているが、各チームが走行できるのは3日間のみ。レッドブルはすでに2日を消化しており、残された走行日は1日のみだ。一方で、マクラーレンやアストンマーティンのように、まだ一度も走っていないチームも存在する。

    ハジャーのクラッシュとRB22の損傷評価
    柔軟性という点では、レッドブルは水曜から金曜までのいずれかを最終走行日に充てることが可能だ。ただし、メキースは「今夜の最優先事項はダメージの評価だ。それによって、今後数日の走行機会がどうなるかを判断する」と説明している。

    「残りは1日しかない。そのカードをどう切るかは非常に重要だ。この分析には、まだ数時間を要する」とメキースは語った。少なくとも、火曜夜の時点で損傷の確認と修復の可否、そして現実的に走れる日程を見極める必要があるという。

    新レギュレーション下での完全な新車という事情もあり、スペアパーツが十分に揃っていない可能性も否定できない。メキースは「次に走れる機会を待ちきれないが、まずは状況を分析しているところだ。少し時間が経てば答えが出ることを願っている」と述べている。

    今回のクラッシュは、レッドブル加入後のハジャーにとって好調な滑り出しの直後に起きた不運な出来事だった。初日には100周以上を走行し、最速タイムも記録。火曜午後にはマックス・フェルスタッペンから交代し、貴重なウエットコンディションでの走行機会を得ていた。

    「午後は非常にトリッキーな状況だった。ああいう終わり方になったのは残念だが、これもゲームの一部だ」とメキースは振り返る。

    「この問題は、昨日の非常にポジティブな1日のあとに起きた。アイザックが走れた周回数、学習と成長、そしてエンジニアへのフィードバックという点では、とても良い内容だった」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    限られた走行日数と今後のプログラムへの影響
    2日目の午前中には、フェルスタッペンがRB22で初走行を行っている。路面が乾いていたのは短時間で、1回のドライランを終えた直後に雨が降り始めた。フェルスタッペンは空力測定用の機材を装着した状態で27周を走行し、午後はハジャーにマシンを託した。

    多くのチームが雨を理由に走行を見送るなか、火曜にコースに出たのはフェラーリとレッドブルのみだった。この判断について、メキースは次のように説明している。

    「この新しいレギュレーションでは、雨の中を走ることも興味深いと考えた。すべてが新しく、やるべき作業が多かったからだ」

    彼は、初期段階ではマシンや各システムがどう機能するかという“基礎”の確認が最優先であり、それは天候を問わず実施できる作業だと強調した。

    「その作業を進め、午後は再びアイザックの番だった。ドライタイヤで走る機会はなかったが、雨の中で多くを学べた。ただ、望まない形で終わってしまったのは残念だ。何より重要なのは、アイザックが無事だということだ」

    クラッシュは最終コーナーで発生し、マシンがウォールに接触する様子は、コース外の丘にいたファンの映像でも確認されている。

    今後のプログラムへの影響があるとすれば、フェルスタッペンのフルデイ走行が犠牲になる可能性が高い。フェルスタッペンは火曜も数時間しか走れておらず、天候の影響で十分なドライ走行ができていない。

    もっとも、バーレーンでの公式テストが2回残されていることから、プレシーズン全体への決定的な影響は限定的と見られている。

    「雨が来る前に、ドライで走れたのは1回だけだった」とメキースは明かす。

    「それでも、こうした新レギュレーション下では、雨の中を走ることにも意味がある。チェックリストは数日間のバルセロナでは到底終わらない」

    「だから常に優先順位をつけ、問題が出てきたときや、追求すべき興味深い方向性が見つかったときには、柔軟にプログラムを調整していく必要がある」

    なお、残る1日の走行については、木曜または金曜にフェルスタッペンが全て担当する見通しだ。チームはまず修復とダメージ解析を終え、そのうえで最善のタイミングを選ぶ構えでいる。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1 RB22に好感触「挙動が予測しやすい」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1 RB22に好感触「挙動が予測しやすい」

    レッドブル・レーシングのドライバーとして初めて本格的な走行に臨んだアイザック・ハジャーは、初日を「かなり生産的な一日だった」と振り返った。

    ハジャーは想定以上の周回数を走破できたことを明かし、初日にもかかわらず走行は終始スムーズだったと語る。

    「正直、想像していたよりもずっと多くの周回をこなすことができた。すべてがとてもスムーズに進んで、トラブルも本当に小さなものだけだった。自分たちにとって初日で、しかも自社製パワーユニットでの走行だったことを考えると、これはかなり印象的だと思う」

    新世代マシンのドライビング特性については、全体的なダウンフォース量の減少を感じつつも、前世代より予測しやすくなったと評価している。

    「全体的にダウンフォースがかなり少ないのははっきり感じる。それに、前の世代のマシンよりも挙動が予測しやすい。構造もシンプルで、ドライバーとしていろいろ試しやすいクルマだと思う」

    また、2026年仕様のパワーユニットについては、ドライバーが操作できる要素が増えた点に言及。初日からその作業に着手したという。

    「パワーユニット側でも、ドライバーが操作できる選択肢がかなり増えている。今日はもうその作業を始めたけど、とても興味深かった」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    ドライバビリティに関しても、初日としては良好な感触を得ている。

    「正直、初日としてはかなり良い感触だった。アップシフトやダウンシフトも含めて、少なくとも自分が最初のシーズンで慣れていた感覚から、そこまで大きく外れていない。もちろん、まだ調整すべき点はいくつかあるけど、ベースとしてはしっかりしていると思う」

    冬の間にはシミュレーター作業やロンドンへの拠点移動を含む準備期間を過ごしてきたハジャーは、今回の初走行に向けて万全の状態で臨めたと語る。

    「これ以上ないくらい準備できた一年だったと思う。だからこそ、その成果として良い初日を迎えられたのはうれしい。ただ、もちろん作業はまだ終わっていない。これからもやるべきことはたくさんある」

    レッドブル・レーシングの一員として迎えた最初の本格走行は、ハジャーにとって確かな手応えを残す一日となった。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1の「セカンドシートの呪い」に言及

    アイザック・ハジャー レッドブルF1の「セカンドシートの呪い」に言及

    アイザック・ハジャーは、いわゆる「レッドブルのセカンドシートの呪い」について言及し、2026年F1シーズンに向けた自身の立場と心境を語った。

    レーシングブルズでの印象的なF1デビューシーズンを経て、ハジャーは2026年にレッドブル・レーシングへ昇格。4度の世界王者であるマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして戦うことになる。ミルトンキーンズのチームにおいて、フェルスタッペンのパートナーを務めるのは彼で7人目だ。

    これまでフェルスタッペンのチームメイトを務めたドライバーの多くは、キャリアに大きな影響を及ぼす低迷を経験してきた。その中で例外とされるのがダニエル・リカルドであり、こうした経緯から「セカンドシートの呪い」と呼ばれるようになった。

    こうした評価について、ハジャーはtalkSPORTの取材に対し、次のように語っている。

    「うまくいかない理由はないと思っている。完全にゼロから作られる新しいマシンだし、僕は十分に速い。だから自信はある」

    2026年は新たなパワーユニット規則の導入により、レッドブルが完全新設計のマシンを投入する年でもある。この点は、ハジャーにとって追い風になる要素だと見られている。

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンと同じガレージで戦うことは、経験豊富なドライバーにとっても極めて難しい挑戦だ。セルジオ・ペレスも2021年から2024年にかけて、その厳しさを痛感した一人だった。

    一方でハジャー自身は、まだその実感が湧いていないとも明かす。フェルスタッペンと本格的に肩を並べる感覚は、実際に走り出してからだという。

    「彼とデータを比較して初めて、現実になると思う。今のところ、彼はいいチームメイトで、いい人だ。でも正直、今はサーキットで何が起きるのかが楽しみなだけだ」

    2026年F1シーズン、レッドブルのセカンドシートという重圧の中で、アイザック・ハジャーがどのような走りを見せるのか。その挑戦は、間もなく本当の意味で始まる。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1の2026年リバリーに高揚「本当にクール」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1の2026年リバリーに高揚「本当にクール」

    アイザック・ハジャーは、2026年シーズンに向けて発表されたレッドブル・レーシングの新リバリーについて、「特別な瞬間だった」と率直な感情を語った。

    レッドブル・レーシング加入が決まって以降、数多くの初体験を重ねてきたハジャーにとって、2026年リバリーの初披露は、その中でも強く印象に残る出来事だったという。

    「オラクル・レッドブル・レーシングでドライブすることを知ってから、この数か月はエキサイティングな瞬間や初めての経験が本当に多かった。その中でも、2026年リバリーを見た瞬間は、最高のひとつだった」

    新シーズンの到来が、いよいよ現実のものとして感じられるようになったと明かす。

    「物事がどんどんリアルになってきた。このリバリーをまとったマシンをドライブするのが待ちきれない」

    今回のデザインについては、新しさと伝統が共存している点を高く評価した。

    「新しいけれど、ヘリテージも感じさせるルックで、本当にクールだと思う」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    ハジャー自身のF1キャリアにおいても、2026年は大きな節目となる。

    「僕にとっても新しい時代だし、チームとこのスポーツ全体が同時に新しい時代に入るというのは、かなりクレイジーで、とても特別なことだ」

    発表の舞台となったデトロイトで、実車と向き合った経験は、さらに気持ちを高ぶらせた。

    「ここデトロイトで実際にリバリーを見て、そしてパワーユニットを作り上げたスケールを目の当たりにして、今シーズンへの気持ちが一気に高まった」

    そして最後に、ハジャーは2026年シーズンへの率直な思いを口にした。

    「今はもう、自分たちのエンジンを積んだRB22に乗って、レースをしたいという気持ちしかない」

  • アイザック・ハジャーは「フェルスタッペンと重なる」とレーシングブルズCEO

    アイザック・ハジャーは「フェルスタッペンと重なる」とレーシングブルズCEO

    アイザック・ハジャーは、今季レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンとチームメイトになる。そのハジャーについて、両者をよく知る重要人物が「フェルスタッペンと重なる部分がある」と評価した。

    2025年シーズン、レーシングブルズでのデビュー年から高い評価を受けたアイザック・ハジャーは、パドック内での称賛を背景に、角田裕毅に代わってレッドブル・レーシング昇格という大きなチャンスをつかんだ。

    21歳のハジャーにとって、4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンと直接対峙することは、キャリア最大級の試練となる。過去10年、ダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅といったドライバーたちが、その厳しさを身をもって経験してきた。

    それでも、レーシングブルズCEOのピーター・バイエルは、ハジャーの中にフェルスタッペンと共通する資質を見出している。昨季を通じてハジャーと密に仕事をしてきたバイエルは、その成長過程を間近で見てきた人物だ。

    「彼は私が見てきた中でも、最もハードワークするドライバーの一人だ。本当に献身的だ」とバイエルは語った。

    「エンジニアに近い場所で仕事をするために、彼はファエンツァに移り住んだ」

    「比較するべきではないのは分かっているが、正直に言って、いくつかの点で彼はマックスを思い出させる。ショーツにチームキット姿で現れて、彼の頭の中にあるのは『レースがしたい』ということだけなんだ」

    アイザック・ハジャー ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    さらに、ハジャーのレースへの純粋な執着について、具体的なエピソードも明かしている。

    「FP1を終えたあと、彼はこう言うんだ。『ピーター、もう予選に行きたい。早くレースがしたい』と。それがアイザックという人間だ」

    「彼の世界はレースだ。レースをすること、ハードに働くこと、集中すること、それだけなんだ」

    バイエルはまた、ハジャーが昨季経験した浮き沈みにも触れ、それを前向きに評価している。

    「そういう経験をしたことは良かったと思っている」とバイエルは続けた。

    「もし何の浮き沈みもなかったら、人間じゃない。だが全体として見れば、彼の軌道は非常に印象的だった。彼は崩れなかった。飢えを持ち、集中し、規律を保っていた」

    レッドブル・レーシングでの新たな挑戦を前に、ハジャーはフェルスタッペンと共通する“レースだけを見つめる姿勢”を武器に、その第一歩を踏み出そうとしている。

  • アイザック・ハジャーが語る レッドブルF1でフェルスタッペンから学びたい核心

    アイザック・ハジャーが語る レッドブルF1でフェルスタッペンから学びたい核心

    アイザック・ハジャーは2026年、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてF1に臨む。

    フェルスタッペンにとっては7人目のチームメイトとなり、ハジャーは過去にこの座に挑んだドライバーたちが直面してきた難しさを十分に理解したうえで、新たな一歩を踏み出そうとしている。

    レッドブル・レーシングは、2009年にセバスチャン・ベッテルをトロ・ロッソから昇格させて以降、グリッドの中でも最も明確にナンバーワンドライバー体制を築いてきたチームだ。

    マーク・ウェバーはベッテルに迫り、ダニエル・リカルドはフェルスタッペン加入初期に彼を上回ったが、最終的にはいずれも複数回の世界王者が頂点に立っている。

    近年では、セルジオ・ペレスが「レッドブルのセカンドシート」にまつわる厳しい現実を語り、クリスチャン・ホーナー前チーム代表がリアム・ローソンや角田裕毅に十分な信頼を置いていなかった可能性にも言及していた。

    ただし現在のレッドブル・レーシングは体制が変わりつつあり、この変化がハジャーにとって追い風になる可能性もある。

    そうした状況の中で、ハジャー自身は自分がまだ学ぶ立場にあることを強く自覚している。

    彼はポッドキャスト番組「Talking Bull」で、フェルスタッペンと組むことへの率直な思いを明かした。

    「本当にクールだ。僕はまだ21歳で、シングルシーターを始めたのは2019年だ。それでグリッドで一番のドライバーとチームメイトになれる。これは本当に大きな特権だ」とアイザック・ハジャーは語った。

    「2026年に向けて、彼とはまだあまり話していないけど、ドライバーズパレードの時間が、落ち着いて話をするいいタイミングになると思っている。彼はすごくナイスな人だ」

    2026年にレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンと組むアイザック・ハジャー

    続いてハジャーは、フェルスタッペンのどこに最も強い関心を抱いているのか、その核心に踏み込んだ。

    「なぜ、必ずしも最高のマシンではなかったのに、あそこまでタイトルに近づけたのか」

    「とてもトリッキーなコンディションのレースでも、彼は必ずそこにいる」

    「少しでも難しい状況になると、彼は必ず前に出てくるし、予選Q3ではいつも何かを見つけてくる」

    「1,000万通りのシナリオの中に、勝てる道が1つしかなくても、彼はその1つを掴み取る」

    「マシンに乗った瞬間から、彼の天性の才能と、11年間のF1経験が完全に融合しているのが分かる」

    「彼はこのF1マシンを、まるでゴーカートのように扱っている。それが一番の違いだ」

    ハジャーは2025年、レーシングブルズでルーキーシーズンを戦い、そのパフォーマンスによって高い評価を得た。

    中でもオランダGPでは、マックス・フェルスタッペンに次ぐ3位でフィニッシュし、このレースは2025年シーズンで唯一、レッドブル系ドライバーが2人揃って表彰台に立った一戦となった。

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートも、ハジャーがレッドブル・レーシングで生き残るための重要な資質を備えていると見ている。

    それはフェルスタッペンの隣で「勝とうとする姿勢」ではなく、「学ぼうとする姿勢」を保てるかどうかだ。

    ペレスや角田裕毅、リアム・ローソンが経験してきたように、フェルスタッペンのチームメイトという立場は、純粋なスピード以上に精神的な成熟と現実的な視点を求められる。

    ハジャーが2026年を“結果の年”ではなく“吸収の年”として捉えられるかどうかが、その後のキャリアを大きく左右することになりそうだ。

  • アイザック・ハジャー、レッドブルF1×フォードのラリーレイド挑戦で圧巻の走り

    アイザック・ハジャー、レッドブルF1×フォードのラリーレイド挑戦で圧巻の走り

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、フォード・ラプターT1+のステアリングを握り、アドレナリン全開のラリーレイド・チャレンジに挑んだ。これはレッドブル・モータースポーツの映像企画の一環として行われたもので、2026年F1シーズンに向けた準備の合間に実施された特別企画だった。

    ハジャーに与えられたミッションは、プロのラリーレイドドライバーが記録した基準タイムから15秒以内に迫れるかどうかというものだった。

    6周の走行が許されるなか、彼はわずか3周目で目標を達成。途中で一度コースアウトを喫しながらも立て直し、最終的にはプロ基準からわずか2秒差にまで迫った。

    2026年F1デビューを前に与えられた異色の課題
    2025年シーズン、レーシングブルズでルーキーながら印象的な走りを見せたハジャーは、2026年F1シーズンからレッドブル・レーシングに昇格し、4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなる予定だ。

    その大舞台を前に、彼はオフロードという未知の領域での挑戦を課された。

    「チャレンジは、プロのラリーレイドドライバーが出したタイムから15秒以内に入れるかどうかだ」

    そう説明したハジャーが対峙した相手は、ミッチ・ガスリーJr.だった。アメリカ人ドライバーのガスリーJr.は、2026年ダカールラリーに向けたフォードのプロジェクトにおいて、カルロス・サインツSr.とチームを組んでいる。

    フォードは、レッドブルのパワーユニット計画と組む形でF1に復帰すると同時に、2026年にはダカールラリーにも本格参戦する。その象徴的マシンが、このフォード・ラプターT1+だ。

    プロの走りに驚愕、そして自らステアリングを握る
    まずは4kmの砂漠サーキットで、ガスリーJr.が基準となるラップタイムを記録した。ハジャーは助手席に同乗し、その走りを間近で体感する。

    「なんてこった……クルマのコントロールが信じられない!」

    ガスリーJr.のラップタイムは3分16秒。ハジャーには5周の練習走行と1周の計測ラップが与えられ、このタイムから15秒以内に入ることが求められた。

    「本当にクレイジーだよ」

    助手席での体験を終え、ハジャーは率直な感想を口にした。

    初オフロードでも急速に順応
    いよいよハジャー自身がドライバーズシートに収まる。オフロード走行は今回が初めてだった。

    1周目は4分20秒。マシンとコースを理解するためのラップとなり、ナビゲーター席のガスリーJr.からのアドバイスを受けながら走行した。

    2周目には限界を探りにいった結果、ブレーキングが遅れてコースアウト。

    「ちょっとブレーキが遅れた」

    それでもマシンを立て直し、クラッシュを喫しながらも自己ベストを2秒短縮する走りを見せた。

    わずか3周でチャレンジ達成
    3周目、ハジャーは3分31秒を記録。この時点で条件はすでにクリアしていたが、本人にはまだ伝えられていなかった。

    4周目は3分23秒、そして最後の練習ラップでは3分19秒までタイムを縮める。

    ガスリーJr.は、その最終ラップについて「自分より速かったかもしれない」と評価した。差はわずか3秒だった。

    走行後、ハジャーは3周目で既にチャレンジを達成していたこと、そして最終的に3分19秒まで到達していたことを知らされる。

    公式計測ラップでは3分18秒。驚異的な数字だったが、本人は満足しきれていなかった。

    「正直、少し後悔もある。良かった部分もあったけど……ミスしたところもあった」

    それでも、この体験そのものは強烈な印象を残した。

    「本当にさ、1日中これをやっていられるよ」

    視線はすでに2026年F1へ
    こうして異色のチャレンジを終えたハジャーだが、焦点はすぐに本業へと戻る。2026年F1シーズンに向け、彼は1月26日から30日にかけて行われる非公開のバルセロナテストで、新型レッドブルF1マシンを初めてドライブする予定だ。

    オフロードで見せた適応力とスピードが、次世代F1マシンでどのように発揮されるのか。その初走行に、すでに大きな注目が集まっている。

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング/フォード

  • アイザック・ハジャーが語るレッドブルF1でフェルスタッペンの“呪縛”を破る鍵

    アイザック・ハジャーが語るレッドブルF1でフェルスタッペンの“呪縛”を破る鍵

    アイザック・ハジャーは、レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンの隣に並ぶ、最新のドライバーとなった。

    印象的なルーキーシーズンを経て、ハジャーは2026年F1キャンペーンに向け、角田裕毅に代わってトップチームへの昇格を果たした。

    角田裕毅はシーズンを通して苦戦を強いられ、結果を持ち帰れなかったフェルスタッペンのチームメイトとして、また一人名前を連ねることになった。

    日本人ドライバーは、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンといった面々に続き、レッドブルでペースをつかめなかったドライバーの系譜に加わった。

    ハジャー自身も、チームに加わってすぐに4度のワールドチャンピオンと肩を並べられるとは考えていないことを、すでに受け入れている。

    フェルスタッペンのチームメイトとしての過去を意識しているかと問われると、ハジャーはRacingNews365を含む一部メディアに対し、次のように語った。

    「うん、意識している。だからこそ、このアプローチを取っている」

    「鍵になるのは、信じられないくらい速いこと、そしてクルマの外でも優秀で、チームのみんなと一緒に仕事をすることだ」

    「それができて初めて、そこにたどり着ける。特別なメンタルの話ではない。トラック上でも仕事をやり切る必要がある」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    ハジャーはルーキーシーズンを通して好結果を残し、オランダGPでの表彰台というハイライトも経験した。

    レッドブルのジュニアとしての最終目標がトップチームのシート獲得であった一方、ハジャーはF1初年度の課題に取り組む中で、上位チームで何が起きているかについては、ほとんど意識していなかったと明かしている。

    「レッドブルに行くためには、まずここで自分のベストを尽くさなければならなかった」とハジャーは語る。

    「ビッグチームが何をしているかには、あまり注意を払っていなかった」

    「でも当然、今はフォーカスポイントが変わってきている。ミルトンキーンズに行って、1月と2月にかけて彼らと一緒に仕事を始めるのが待ちきれない」

    「楽しいものにはならないだろうけど、そこで差を生み出せる。なぜなら、クルマはまだ作られていないからだ」

    「使えるツールはひとつ、シミュレーターだ。やることは山ほどある。もっと休暇を取ることもできるけど、意味があるのか?」

    ハジャーは、新たなテクニカルレギュレーションのもとでF1が新時代に突入する中、フェルスタッペンとタッグを組むことになる。

    フランス人ドライバーであるハジャーは、すでにフェルスタッペンとの関係が健全なものだと感じており、昨年は何度か28歳の王者に助言を求めたことも明かした。

    「特に技術的な部分だ。ドライバーズパレードのときに5分くらい会って、質問することもあった」とハジャーは語る。

    「彼は答えてくれるし、とてもオープンだ。吸収することはたくさんあるし、だからこそ、そこから学んでいるんだ」