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  • アイザック・ハジャー F1イタリアGP復帰に前進「腫れはない」水曜日に最終判断

    アイザック・ハジャー F1イタリアGP復帰に前進「腫れはない」水曜日に最終判断

    手首の負傷によりF1オランダGPを欠場したアイザック・ハジャーは、次戦イタリアGPでの復帰に向けて順調に回復していることを明かした。患部の腫れはすでになく、日に日に可動域も広がっているという。

    レッドブル・レーシングは、9月4~6日にモンツァで開催されるイタリアGPへのハジャーの出場について、負傷の回復状況と実際にF1マシンをドライブできる状態にあるかを確認したうえで、水曜日に最終判断を下す予定だ。

    ハジャーは夏休み中、トレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷。小さな骨折が確認され、ザントフォールトで行われたオランダGPへの出場を断念した。

    ただし、ハジャーはレースウイーク中もチームに帯同し、ガレージからセッションを見守った。レッドブルが公開したオランダGPの舞台裏映像では、これが自身にとって初めて経験する本格的な負傷だと説明している。

    「実際、これが僕の人生で初めてのケガなんだ。これまでの人生でも、キャリアでも、本当に初めてだ」

    ドライバーとしてレースに出場できず、ガレージから見守る状況には強いフラストレーションを感じたという。

    「ベンチにいるのは変な感じだし、僕自身にとってもチームにとっても、うれしいことではない。もちろん、僕はすべてのラップでそこにいたい」

    「腫れはない」モンツァ復帰へ回復進む
    一方、ハジャーが明かした現在の手首の状態には明るい材料がある。固定具を装着した患部を示しながら、腫れがなくなり、可動域も日々改善していると説明した。

    「腫れていないんだ。それはすごくポジティブだし、いい兆候だ。実際、かなり早く治っている」

    「毎日少しずつ動かせる範囲が広がっている。モンツァに行けることを願っているよ」

    F1マシンの運転では、ステアリング操作だけでなく、縁石から伝わる衝撃や高速コーナーでの負荷などが手首にかかる。日常生活で痛みがなくなったとしても、それだけでレース出場が可能とは判断できない。

    そのため、レッドブルは回復状況を引き続き確認し、水曜日にイタリアGP出場の可否を最終決定する。

    欠場した週末も「学べることはある」
    ハジャーにとって、オランダGPはF1のレースウイークに参加しながらマシンをドライブしない初めての経験となった。

    普段は自身のマシンで発生している問題への対応に集中するため、ガレージ全体で交わされている情報の一部を見落とすこともあるという。今回は外からチームの仕事を見ることで、通常とは異なる視点を得られたと語った。

    「実際に参加せずにレースウイークを過ごすのは初めてだったけど、それはそれで興味深かった」

    「夏休み明けだから、ここに来てF1のリズムに戻れたのはよかった。学べることはいつだってある」

    「普段のレースウイークでは、特定の問題を解決することに集中していて、トンネルの中にいるような感覚になる。だから、ときには役立つかもしれない情報を見落としてしまうこともあるんだ」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    ハジャー欠場ならローソンと角田裕毅が再び代役
    ハジャーがイタリアGPに出場できない場合、レッドブルはオランダGPと同じドライバー交代を行う見通しだ。

    ザントフォールトでは、レーシングブルズのリアム・ローソンがハジャーに代わってレッドブル・レーシングに入り、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めた。そして、空いたレーシングブルズのシートには角田裕毅が起用された。

    急きょレッドブルのマシンに乗ることになったローソンは、短期間で環境に適応。決勝では7位に入り、6ポイントを獲得した。

    レッドブル・レーシング代表のローラン・メキースも、ほとんど準備期間がない状況でマシンを乗り換えたローソンの仕事を高く評価している。

    このため、ハジャーがモンツァに間に合わなければ、ローソンが再びレッドブル・レーシングへ移り、角田裕毅がレーシングブルズをドライブする体制を継続できる。

    ただし、レッドブルにとって第一の選択肢はハジャーの復帰だ。本人も「モンツァに行けることを願っている」と前向きな姿勢を示しており、患部の腫れがなくなったことも回復が進んでいることを示す材料となっている。

    最終的な焦点は、回復した手首がF1マシンを限界で走らせる負荷に耐えられるかどうかにある。ハジャーのイタリアGP出場については、水曜日に判断が下される。

  • マルク・マルケス アイザック・ハジャーにF1欠場助言「悪化させれば人生が変わる」

    マルク・マルケス アイザック・ハジャーにF1欠場助言「悪化させれば人生が変わる」

    MotoGP王者のマルク・マルケスが、負傷によってF1オランダGPを欠場したレッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーから相談を受け、レース出場を無理に強行しないよう助言していたことを明かした。

    ハジャーはトレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷。小さな骨折が判明し、ザントフォールトでのオランダGPを欠場した。

    自身も度重なる大けがと長期離脱を経験してきたマルケスは、「1レースを欠場しても人生は変わらない。でも、早く復帰してけがを悪化させれば人生が変わる」と伝えたという。

    ハジャーがマルケスに相談 負傷したままF1出場すべきか
    ハジャーはオランダGPを前に手首を負傷したものの、当初はレース出場の可能性を探っていた。

    しかし、ザントフォールトの週末にはフランスメディアが、ハジャーが最終的な判断を下す前にマルケスへ助言を求めたと報じていた。

    マルケスは8月27日、MotoGPアラゴンGPを前にMotoGP公式サイトの取材に応じ、実際にハジャーから連絡があったことを認めた。

    「ハジャーから連絡が来た」

    「もちろん僕は医者ではない。でも、アドバイスが欲しかったんだ。ライダーにとって、今回はドライバーだけど、こういう判断はものすごく難しい。自分では『もしかしたらいけるかもしれない』と感じることがあるからね」

    「でも、『分かった。このレースは欠場して、次のレースに向けてもっといい状態を作ろう』と受け入れるのは難しい」

    ハジャーは最終的にオランダGPからの欠場を決断。代役としてリアム・ローソンがレッドブルに乗り、レーシングブルズでは角田裕毅がF1復帰を果たした。

    「1レース欠場しても人生は変わらない」自身の経験から警告
    マルケスの言葉に重みがあるのは、自身が負傷を抱えたまま早期復帰を試み、その後長期間にわたって苦しんだ経験を持つからだ。

    マルケスは2020年のMotoGPスペインGPで右上腕骨を骨折。当初は早期復帰を目指したものの、その後状態が悪化し、最終的には約2年間で右腕に4度の大きな手術を受けることになった。

    2020年シーズンは事実上すべてのレースを欠場。競技人生そのものを左右する大けがとなった。

    マルケスは、その経験こそがハジャーに伝えたかった最大の教訓だったと説明する。

    「僕が言ったのはそれだけだ。過去の経験から学んだ。1レースを欠場したからといって、人生が変わることはない」

    「でも、早すぎる段階で走って、けがを悪化させてしまえば、人生が変わる可能性がある」

    「僕自身、ヘレスで負傷してから人生は大きく変わった。だから、その経験からアイザックにアドバイスしようとしただけだ」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    ハジャーの決断を支持「長いキャリアが待っている」
    マルケスは、オランダGPを欠場したハジャーの判断について「正しかった」と評価した。

    「彼は正しい決断をしたと思う。彼にはこれから長いキャリアが待っているからね」

    ハジャーは手首に小さな骨折を負ったものの、現時点では次戦イタリアGPでの復帰が見込まれている。

    1戦の出場を優先するのではなく、完全な回復に近づけてから復帰する。その判断を後押ししたのが、負傷によって競技人生を大きく変えられた経験を持つマルケスだった。

    マルケスは近年、自身の負傷経験を生かして他のライダーにも助言を送っており、2025年に相次ぐ負傷に苦しんだホルヘ・マルティンにも同様に自身の経験を伝えている。

    F1とMotoGPというカテゴリーの違いはあっても、トップレベルの選手がけがを抱えながら競技復帰を判断する難しさは共通する。ハジャーにとって今回の欠場は苦しい決断だったが、マルケスは自身のキャリアを通じて得た教訓から、将来を優先する選択を強く勧めた。

  • アイザック・ハジャー F1オランダGPで人生初の欠場「学べることは常にある」

    アイザック・ハジャー F1オランダGPで人生初の欠場「学べることは常にある」

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、手首の負傷により2026年F1オランダGPを欠場したことについて、7歳でレースを始めて以来、負傷を理由にレースウイークを欠場したのは初めてだったと明かした。

    当初は負傷を抱えたままザントフォールトで出場する意向だったハジャーだが、医療チームからの助言に加え、MotoGPで大きな負傷と復帰を経験してきたマルク・マルケスにも相談。最終的にリスクを避けるため欠場を決断した。

    一方、レースウイークを初めて外側から見ることで、普段とは異なる視点から学ぶ機会にもなったという。

    マルク・マルケスともボイスメッセージを交換
    ハジャーはフランス紙『L’Equipe』のインタビューで、医療チームからさまざまな助言を受ける一方、実際に重大な負傷を経験したレーサーの意見を聞くことも重要だと考えたと説明した。

    「ケガをしたあと、医療チームからたくさんのアドバイスを受けた。でも、僕にとっては同じような経験をしたライダーの意見を聞くことが重要だった」

    そこでハジャーが意見を求めたのが、MotoGPで幾度も負傷と復帰を経験してきたマルク・マルケスだった。

    「ボイスメッセージをやり取りした」

    「彼からは、こういう状況なら大きなリスクを避けるために、その週末は欠場した方がいいと言われた」

    インタビュー時、ハジャーは負傷した手首に軽いブレースを装着していた。

    7歳からレースを続けて初めての負傷欠場
    21歳のハジャーにとって、負傷を理由にレースウイークを欠場するのは今回が初めてだった。それだけに、自分が走らずにレースを外から見守るという状況には強い違和感があったという。

    「僕は7歳からレースをしている。今は21歳だけど、ケガが理由でレースウイークを欠場したことは一度もなかった」

    「参加せずに外から見ているのは本当に変な感じだった。でも、仕方ない」

    それでもハジャーはオランダGPの週末を通じてレッドブルに帯同。コックピットから離れてチームやレースウイーク全体の動きを観察したことで、普段とは異なる視点を得ることができたと振り返った。

    「学べることは常にある」外から見て得た新たな視点
    ハジャーは、実際にマシンをドライブしているレースウイークでは、自分自身が直面している問題の解決に集中するあまり、周囲の情報を十分に拾えない場合があると説明した。

    「実際に参加せずにレースウイークを追うのは今回が初めてだったけど、それはそれで興味深かった」

    「学べることは常にある。レースウイークでは普段、特定の問題を解決することに集中していて、自分が『トンネルの中』にいるような感覚になる。だから、役に立つかもしれない情報を見逃してしまうこともある」

    負傷したハジャーに代わり、ザントフォールトではリアム・ローソンがレッドブルから出場し、決勝を7位でフィニッシュした。

    7歳でレースを始めてから初めて負傷による欠場を経験したハジャー。走れないことへの違和感を抱えながらも、普段は得られない視点からF1のレースウイークを観察し、その時間を新たな学びの機会に変えた。現在は次戦イタリアGPが行われるモンツァでの復帰を目指している。

  • アイザック・ハジャー 2027年レッドブルF1シート安泰 メキース「期待に応えている」

    アイザック・ハジャー 2027年レッドブルF1シート安泰 メキース「期待に応えている」

    アイザック・ハジャーの2027年レッドブル・レーシングのF1シートについて、チーム代表のローラン・メキースが揺るぎない信頼を示した。オランダGPでは負傷欠場したハジャーに代わってリアム・ローソンと角田裕毅がそれぞれ短期間でマシンに適応したが、それによってハジャーの立場が脅かされることはないという。

    メキースはハジャーについて、2026年シーズン前半のパフォーマンスが「素晴らしかった」と評価。

    単発的な速さだけでなく、毎戦のようにスピードを示し続ける一貫性と、マックス・フェルスタッペンからも積極的に学ぼうとする姿勢を高く買っている。

    ローソンと角田裕毅の好走でもハジャーの立場は変わらず
    ハジャーはオランダGPを手首の骨折によって欠場した。これに伴い、レッドブル・レーシングではローソンが代役を務め、レーシングブルズでは角田裕毅がF1レースシートに復帰。いずれも限られた準備期間のなかで高い適応力を示した。

    特にローソンはレッドブルRB22を短期間で乗りこなし、予選ではフェルスタッペンに迫るタイムを記録。一方、角田裕毅もレーシングブルズで安定した週末を送り、決勝ではポイント圏目前の11位でフィニッシュした。

    こうした結果から、ハジャーの2027年の立場にも影響するのではないかとの見方が生まれたが、メキースはL’Equipeの取材に対し、その可能性を事実上否定している。

    手首の骨折について聞かれたメキースは「すぐに忘れるような小さな出来事だ」と説明した。

    「彼は我々の期待に応えている。シーズン前半は素晴らしかった」

    メキースが評価する「スポンジのような吸収力」
    メキースが特に高く評価しているのが、ハジャーの学習能力である。単にマシンを速く走らせるだけではなく、チームやフェルスタッペンから得られる情報を積極的に吸収し、それを自らのパフォーマンス向上につなげているという。

    「彼はスポンジのような存在で、自分を向上させるために吸収できるものをすべて吸収している。チームからも、マックスからも、自分を改善するために得られるものをすべて探し求めている」

    「あるレースでサプライズを起こしたり、ある1日だけ信じられないほど速かったりするドライバーはたくさんいる。しかし、アイザックはすべてのレースで自分の速さを示すことができている」

    レッドブルにとって、この「毎戦速い」という点には大きな意味がある。近年、フェルスタッペンのチームメイトを務めたドライバーたちは、レッドブルのマシンへの適応や安定したパフォーマンスに苦しむケースが続いてきたためだ。

    ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

    レッドブルも認める「セカンドシート」の難しさ
    メキース自身、レッドブル側にもこれまで改善すべき点があったことを認めている。

    「我々も、このセカンドシートについて常にすべてを完璧にやってきたわけではないことは理解している」

    そのうえで、ハジャーがフェルスタッペンとの比較を単純な勝ち負けとして捉えていない点も強みだと語った。

    「しかし、アイザックはそれを競争だとは考えていない。マックスが前にいようが後ろにいようが、彼はどうすればもっと良くできるのかを見る」

    フェルスタッペンというF1屈指の基準点を同じチーム内に持ちながら、それに圧倒されたり、必要以上に結果を追い求めたりするのではなく、自身を改善する材料として活用しているという評価だ。

    2027年について「関係を終える理由はない」
    ハジャーの将来について直接尋ねられたメキースは、現在のパートナーシップを終わらせる「理由はない」と明言した。

    オランダGPでローソンと角田裕毅がそれぞれ存在感を示したことは、レッドブル陣営にドライバー層の厚さを印象づける結果となった。しかし、それは現時点でハジャーの評価を引き下げる材料にはなっていない。

    レッドブルがハジャーに求めているのは、フェルスタッペンを一度上回るような瞬間的な結果ではなく、シーズンを通じて安定した速さを示しながら成長を続けることだ。メキースの発言を見る限り、ハジャーはその期待に十分応えており、2027年のレッドブルF1シートも引き続き強固なものとなっている。

  • アイザック・ハジャー 手首負傷でマルク・マルケスから助言「復帰を急ぐな」

    アイザック・ハジャー 手首負傷でマルク・マルケスから助言「復帰を急ぐな」

    アイザック・ハジャーは、手首の負傷によってF1オランダGPを欠場することになったが、その決断の裏ではレッドブルだけでなく、MotoGPで7度の最高峰クラス王者に輝いたマルク・マルケスからも「復帰を急がないように」と助言を受けていた。

    ハジャーは先週、トレーニング中に手首を負傷。本人はザントフォールトでのレース出場を望んでいたものの、レッドブルは将来への影響を考慮してリスクを冒さない方針を選択した。さらに、負傷後にハジャーが相談したマルケスも同じ考えを伝えたという。

    レッドブル「リスクを冒す理由はない」
    ハジャーの欠場に伴い、レッドブルではリアム・ローソンが代役を務め、レーシングブルズでは角田裕毅がF1復帰を果たした。

    レーシングブルズCEOのピーター・バイエルによれば、姉妹チームには金曜日の時点でドライバー変更の可能性が伝えられ、その後、火曜日に状況が大きく動いた。角田裕毅はギリシャで休暇を過ごしていたところに急きょ連絡を受け、ローソンは2025年中国GP後の降格以来となるレッドブルでの出場機会を得た。

    一方、ハジャーにとってザントフォールトは思い入れのある場所でもある。2025年のオランダGPでは自身初のF1表彰台を獲得しており、今年はその出来事をユーモラスに振り返るスペシャルヘルメットを用意していた。

    それだけに本人は出場への意欲を示していたが、レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、無理をさせる必要はないとの判断を強調した。

    「アイザックは大丈夫だ。彼についてリスクを冒す理由はまったくない」

    「彼は素晴らしいシーズンのスタートを切った。このマシンでガレージを出るたびに、セッションを重ねるたびに、そして週末を重ねるたびに、どんどん強くなっている」

    「我々は一切リスクを冒さない。今週末は回復に専念してもらい、できれば本当に早くマシンに戻ってきてもらいたい」

    マルク・マルケスも「復帰を急がない方がいい」
    ハジャーに同様の助言を送ったのが、MotoGP王者のマルク・マルケスだった。

    一見するとF1ドライバーとMotoGPライダーという異なる世界の2人だが、ハジャーとマルケスは理学療法士のカルロス・J・ガルシアを共通して起用している。このつながりから、ハジャーは手首を負傷した後にマルケスへ連絡を取った。

    そこでマルケスは、焦って復帰しないようハジャーに助言したという。また、特定の医療処置についても性急に決断すべきではないとの考えを伝えた。

    ハジャーはまだ若く、今後長いF1キャリアを築いていく可能性がある。そのためマルケスは、目の前の1レースへの復帰を優先するよりも、時間をかけて手首を適切に治すことが重要だと考えた。

    これは結果的に、レッドブルがハジャーに伝えた方針とも一致していた。

    マルク・マルケス

    自身も度重なる負傷を経験したマルケス
    マルケスの助言には、自身の長い負傷経験という背景がある。

    MotoGPで数々の大事故を経験してきたマルケスは、右上腕骨や右手親指の骨折、両肩の脱臼、さらには複視など、キャリアを通じてさまざまな負傷に苦しんできた。

    特に右上腕骨の負傷では復帰まで長期間を要しており、早期復帰を目指すことのリスクを身をもって経験している。それだけに、若いハジャーに対して短期的な復帰よりも完全な回復を優先するよう促したことには重みがある。

    F1イタリアGPでの復帰が目標
    次の焦点は、ハジャーがいつレッドブルのRB22に復帰できるかだ。

    レッドブルは現時点で復帰時期について正式な判断を下すには早すぎるとしているが、9月4~6日に開催されるF1イタリアGPでの復帰を目標としている。

    メキースは「まだ確実にそう言うには早すぎるが、モンツァで復帰させることが我々の目標だ」と説明した。

    高速コースのモンツァはカレンダーの中では身体的負担が比較的小さいサーキットだが、その翌週には新設のマドリンクでマドリードGPが控えている。連戦を考えても、中途半端な状態で復帰させないことが重要になる。

    オランダGPへの出場を望んでいたハジャーにとって欠場は悔しい決断となったが、レッドブルと、数々の負傷から復帰してきたマルケスの意見は一致した。目先の1戦ではなく今後のキャリアを優先し、まずは手首を完全に回復させることが最優先となる。

  • アイザック・ハジャー 手首骨折は「軽いひび」 F1イタリアGPで復帰見込み

    アイザック・ハジャー 手首骨折は「軽いひび」 F1イタリアGPで復帰見込み

    レッドブルのアイザック・ハジャーがF1オランダGPを欠場する原因となった手首の負傷について、より詳しい状況が明らかになった。負傷は軽度の骨折とみられ、順調に回復すれば9月6日のF1イタリアGPで復帰できる見通しだという。

    ハジャーはF1のサマーブレイク中、トレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷。ザントフォールトでのオランダGPを欠場することになり、レッドブルではリアム・ローソンが代役を務めている。

    ハジャーの負傷は「軽いひび」 悪化を避けるため欠場
    Sky Sports F1のクレイグ・スレーターによると、ハジャーの負傷は当初懸念されたほど深刻なものではなく、手首に生じた軽度の骨折だという。

    「ハジャー陣営からもう少し詳しい話を聞くことができた」とスレーターはオランダGPの中継で説明した。

    「負傷したのは先週後半で、通常のトレーニングセッション中だったと考えられている。彼は週に3日ジムで行っているものと違うことをしていたわけではない」

    ハジャーは普段からトレーニングの一環としてミット打ちやボクシングを取り入れている。ただし、パンチを打った瞬間に負傷したわけではなかったという。

    「彼は普段からミット打ちやボクシング、バッグを叩くトレーニングをしている。ただ、バッグを叩いたときに痛みを感じたわけではない。翌朝になって違和感に気づき、医師の診察を受けた」

    診察の結果、手首にわずかな骨折が確認された。

    「軽い負傷で、ヘアラインクラック(ごく細いひび)だ。チームドクターに相談し、手の専門医にも診てもらった。今週末レースに出ないのは、状態を悪化させるリスクを避けるための予防措置だ」

    つまり、オランダGP欠場は長期離脱を余儀なくされるほど深刻な負傷によるものではなく、今後の悪化を防ぐことを優先した判断ということになる。

    負傷に気づいたのは翌朝 ボクシング中の直接的な事故ではない
    今回の負傷については、ハジャーがボクシングのトレーニング中にパンチを打って手首を骨折したとの見方もあった。しかし、スレーターが得た情報では、明確な負傷の瞬間は確認されていない。

    「少し奇妙なケースだった。ただ、バッグを叩いて手を痛めたということではない。翌朝になって症状が出てきたものだ」

    ハジャー自身も金曜日にはザントフォールトのF1パドックを訪れており、現地で姿を見せている。その際には左手を袖で覆っていた。

    こうした状況からも、完全な安静や長期療養を必要とする重傷ではないとみられる。一方、F1マシンのステアリングから手首にかかる負荷は大きく、わずかな骨折でも悪化すればその後のレース出場に影響する可能性がある。そのためレッドブルはザントフォールトで無理をさせない判断を下したと考えられる。

    9月6日のF1イタリアGPで復帰する見込み
    現時点で最も重要なのは、ハジャーの復帰時期だ。スレーターによれば、順調に回復すれば次戦イタリアGPには出場できると考えられている。

    「彼はレースウイークエンド中もここにいる予定だ。すべて順調にいけば、モンツァには戻ってこられるはずだと聞いている」

    オランダGPの次戦となるF1イタリアGPは9月6日にモンツァで決勝が行われる。ザントフォールトを欠場することで約2週間の回復期間を確保できるため、現時点ではモンツァでの復帰が有力視されている。

    ただし、これは正式な出場決定ではない。手首の回復状態を確認したうえで最終的な判断が下されることになる。

    マルク・マルケスも「復帰を急がないように」と助言
    フランスのCanal+によると、MotoGPで数々の負傷を経験してきたマルク・マルケスもハジャーに対し、手首の回復を急がないよう助言したという。

    モータースポーツでは手や手首への負傷がドライビングに直接影響する。特にF1では高速コーナーで大きなステアリング荷重がかかるほか、縁石からの衝撃も手首を通じて伝わる。軽度の骨折であっても、十分に治癒しない状態で復帰すれば悪化するリスクがある。

    レッドブルがオランダGPでハジャーを休ませた背景にも、1戦の出場を優先して負傷を長引かせるより、完全な回復を待つ方が得策との判断がある。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    ローソンがレッドブル 角田裕毅がレーシングブルズで代役
    ハジャーの欠場によって、レッドブルのドライバーラインアップも急きょ変更された。

    リアム・ローソンは、英国に戻った直後にレーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインから連絡を受けたという。

    「文字どおり着陸したばかりで、まだ飛行機から降りてもいなかった」とローソンは振り返った。

    「休暇を終えて英国に戻り、当然レーシングブルズでの準備をするつもりだった。アランから電話がかかってきて、何が起きているのかを説明された。それで僕の1週間の予定は一気に変わった」

    ローソンがレッドブルへ移ったことで空いたレーシングブルズのシートには角田裕毅が起用された。結果としてハジャーの負傷は、ローソンのレッドブル復帰と角田裕毅のF1復帰という2つのドライバー変更につながった。

    ハジャーの負傷は「軽いひび」とされ、オランダGP欠場はあくまで悪化を防ぐための予防措置とみられている。現時点ではモンツァでのF1イタリアGP復帰が期待されているが、焦って復帰することなく、手首がF1マシンの負荷に耐えられる状態まで回復しているかが最終判断のポイントとなる。

  • アイザック・ハジャー 手首骨折からF1イタリアGP復帰目指す 全治期間は不明

    アイザック・ハジャー 手首骨折からF1イタリアGP復帰目指す 全治期間は不明

    アイザック・ハジャーは、手首の負傷によって2026年F1オランダGPを欠場することになったが、2週間後にモンツァで開催されるイタリアGPでの復帰を目指していると報じられている。ただし、負傷の全治期間やイタリアGPへの出場が可能かどうかについて、レッドブル・レーシングから具体的な発表はない。

    ハジャーの負傷については、Sky F1のクレイグ・スレーターが、トレーニング中にジムで砂の入った重いサンドバッグを殴った際に手首を骨折したと報道。

    レッドブルは「手首の負傷」とだけ発表しており、骨折の程度や治療方法、復帰までに必要な期間については明らかにしていない。

    次戦モンツァでの復帰を目指すと報道
    talkSPORTは、ハジャーがイタリアGPでの復帰を目指していると伝えている。オランダGPは8月21~23日に開催され、次戦イタリアGPは9月4~6日にモンツァで行われるため、ハジャーには約2週間の回復期間がある。

    Sky Sportsも、オランダGPを欠場したハジャーについて「次戦イタリアGPまでさらに2週間の回復期間がある」と伝えている。ただし、モンツァで実際にレースへ復帰できるとの確定情報はなく、現時点では回復状況を見ながら判断されることになる。

    レッドブルはハジャーの欠場を発表した際、負傷について次のように説明した。

    「オラクル・レッドブル・レーシングのドライバー、アイザック・ハジャーは夏休み中に手首を負傷し、2026年オランダGPに出場できなくなった」

    「今週末はリアム・ローソンを迎え、RB22で代役を務めてもらう。チームはアイザックの一日も早い回復を願うとともに、急な要請に応じてくれたリアムに感謝している」

    この声明ではオランダGP以降について触れられておらず、ハジャーがいつレッドブルのコックピットに戻れるのかは明らかにされていない。

    アイザック・ハジャー ボクシング

    骨折の程度や全治期間は明らかにされず
    今回の負傷について新たな情報を伝えたSky F1のスレーターによれば、ハジャーは普段からフィジカルトレーニングにボクシングを取り入れており、ジムで重いサンドバッグを打った際に手首を骨折したという。

    「彼はボクシングが好きだ。少なくともトレーニングの一部としてボクシングを取り入れている。子どものころにもボクシングをやっていた」

    「ジムで重いサンドバッグを殴った際に手首を骨折した。私が把握しているところでは、そのバッグには砂が入っていた」

    しかし、どの骨をどの程度損傷したのかについては報じられていない。手術を受けたかどうかも不明であり、現段階で具体的な全治期間を判断できる情報はない。

    F1ドライバーの場合、手首はステアリング操作だけでなく、縁石を通過した際の衝撃やマシンから伝わる振動を受ける部位でもある。そのため、日常生活で支障がなくなるだけではなく、F1マシンを安全にドライブできる状態まで回復しているかどうかが復帰判断では重要になる。

    ローソンと角田裕毅が代役参戦
    ハジャーのオランダGP欠場を受け、レッドブル・レーシングはレーシングブルズからリアム・ローソンを昇格させ、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用した。

    さらにローソンが離れたレーシングブルズには、レッドブルのリザーブドライバーを務めていた角田裕毅が入り、アービッド・リンドブラッドとコンビを組む。

    現時点では、このドライバー変更はオランダGPについて発表されたものにとどまっている。ハジャーがモンツァで復帰できなければ、レッドブル陣営がイタリアGPでも同じ布陣を継続するのかが次の焦点となる。

    ハジャーはイタリアGPでの復帰を目指していると報じられているものの、全治期間は公表されておらず、モンツァへの出場はまだ確定していない。今後は手首の回復状況とともに、レッドブルがイタリアGPに向けてどの段階で出場可否を判断するかが注目される。

  • アイザック・ハジャーだけではない F1ドライバーを襲ったサーキット外の負傷

    アイザック・ハジャーだけではない F1ドライバーを襲ったサーキット外の負傷

    F1では安全技術の進歩によって、サーキット上の事故でドライバーが大きな負傷を負うケースは以前に比べて減少している。しかし、その一方で自転車やラリー、さらには日常的なスポーツなど、F1とは直接関係のない活動中の事故がシーズンに影響を及ぼす例は繰り返されてきた。

    2026年F1オランダGPでは、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーが夏休み中に手首を負傷し、欠場することが決まった。

    レッドブルは負傷の詳しい経緯を明らかにしていないが、BBCはハジャーがボクシング中に手を骨折したとみられると報じている。サーキット外でのアクシデントによってF1参戦が左右されたケースは、ハジャーが初めてではない。

    アイザック・ハジャーだけではないF1の「サーキット外リスク」
    現代のF1マシンは極めて高い安全性を備えており、大事故でもドライバーが無傷でマシンを降りる場面は珍しくなくなった。

    ところが、F1から離れた場所ではそうした安全装備に守られているわけではない。特にF1関係者の負傷例で目立つのが、自転車による事故だ。

    ハジャーの負傷をきっかけに、過去にF1ドライバーやチーム関係者を襲った代表的なサーキット外での事故を振り返る。

    トト・ヴォルフ:自転車事故などで何度も骨折
    メルセデスを率いるトト・ヴォルフは、F1関係者のなかでもサーキット外での負傷経験が多い人物だ。

    元レーシングドライバーでもあるヴォルフは2009年、ニュルブルクリンク北コースでラップレコード更新に挑戦していた際、ポルシェ911 RSRを運転中にタイヤが破裂。約190mph(約306km/h)でバリアに激突し、衝撃は27Gに達した。

    自力でマシンから脱出したものの、その直後にバリアの裏側で意識を失ったという。

    さらにウィリアムズへの投資を経てメルセデスの経営に加わった後の2014年には、F1ハンガリーGPを前にスタッフとドナウ川近くをサイクリング中に集団事故を起こした。

    ヴォルフは肩、鎖骨、肘、手首を骨折。それでも「これからはプロに任せることにした。ルイスとニコの方が、僕たちが30km/hで走るより300km/hでホイール・トゥ・ホイールをする方が上手だからね」と冗談を飛ばした。

    その数カ月後にはエクササイズボールから転落して膝蓋骨を骨折したと報じられ、2023年にも家族との休暇中にダウンヒル・マウンテンバイクで転倒して肘を骨折している。

    ランス・ストロール:両手首を骨折も12日後にF1復帰
    ランス・ストロールは2023年シーズン開幕直前、自転車でのトレーニング中に事故を起こした。

    両手首を骨折し、右手首には手術が必要となったため、バーレーンで行われたプレシーズンテストをすべて欠場。当初は開幕から数戦を欠場する可能性もあると考えられていた。

    しかし、バルセロナで専門医ハビエル・ミールの手術を受け、驚異的なペースでリハビリを進めた。

    「医療チームは骨の治癒に効果があるという証拠が少しでもあることなら、何でもやってくれた。それが僕のフルタイムの仕事になった。たとえ0.5%でも助けになるなら、すべて組み合わせようとしていた」

    ストロールは手術からわずか12日後のF1バーレーンGPに出場。痛みを抱えながら6位でフィニッシュした。

    アイザック・ハジャーの負傷で再び注目されるF1の「サーキット外リスク」

    フェルナンド・アロンソ:自転車で自動車と衝突し顎を骨折
    フェルナンド・アロンソもF1復帰を目前に控えて自転車事故に見舞われたひとりだ。

    2021年2月、スイスのルガーノで自転車に乗っていたアロンソは、自動車との衝突事故に遭った。上顎を骨折し、直ちに手術を受けることになった。

    2年間のF1離脱を経てアルピーヌから復帰する直前だっただけに、シーズンへの影響も懸念された。

    「事故が起きたときは心配だった。前年の後半からずっと待っていて、チーム発表や最初のテストに向けて準備していた。それなのに突然、自転車事故で病院にいて、回復にどれだけかかるのか分からなくなったんだ」

    幸い手術後の回復は順調で、アロンソはプレシーズンテストに参加。予定通り2021年シーズンをスタートさせた。

    マーク・ウェバー:2度の自転車事故を経験
    元レッドブルF1ドライバーのマーク・ウェバーは、現役時代に2度の自転車事故で負傷している。

    最初の大事故は2008年シーズン終了後。自身の名を冠したチャリティー耐久イベント「マーク・ウェバー・ピュア・タスマニア・チャレンジ」に参加していた際、自転車で自動車と衝突した。

    イベントはマウンテンバイク、カヤック、トレッキングなどで約250kmを走破するものだったが、ウェバーは自転車区間で事故に遭い、脚と肩を骨折。ヘリコプターで病院へ搬送された。

    2009年シーズンには復帰したものの、脚にはその後約4年間にわたって金属製のロッドが残された。

    さらに2010年、日本GP前にもマウンテンバイクで転倒し、右肩を骨折した。

    タイトルを争っていたウェバーは負傷をチームに伏せ、トレーナーのロジャー・クリアリーとFIA医師ゲイリー・ハートスタインだけに知らせた状態でシーズン終盤を戦った。

    パスカル・ウェーレイン:レース・オブ・チャンピオンズで脊椎3カ所骨折
    パスカル・ウェーレインの場合は自転車ではなく、F1以外のモータースポーツイベントが原因だった。

    2017年シーズン開幕前、マイアミで開催されたレース・オブ・チャンピオンズにセバスチャン・ベッテルとともにドイツ代表として出場。フェリペ・マッサとのレース中にポラリス・スリングショットのコントロールを失い、バリアに衝突して横転した。

    事故直後は自力でマシンから降りたものの、実際には脊椎を3カ所骨折していた。

    ウェーレインは約5週間まともに動くことができず、F1オーストラリアGPと中国GPを欠場。アントニオ・ジョビナッツィが代役を務めた。

    「メルボルンで走るのは無理だった。背中もフィットネスも準備できていなかった。脊椎を3カ所骨折してからまだ8週間だったから、あまりにも早すぎた」

    その後ウェーレインは復帰したが、2017年限りでザウバーのシートを失った。

    ロバート・クビサ:ラリー事故でF1キャリアが一変
    サーキット外の事故によってF1キャリアそのものが大きく変わった代表例がロバート・クビサだ。

    ルノーで高い評価を得ていたクビサは2011年シーズン開幕前、イタリアで開催されたロンド・ディ・アンドラ・ラリーにシュコダ・ファビアで参戦した。

    しかし、コース脇のガードレールに激突。ガードレールが車体内部に侵入する深刻な事故となり、右前腕が部分的に切断されるなど生命を脅かす重傷を負った。

    一命は取り留めたものの右腕に運動機能障害が残り、F1への即時復帰は不可能となった。

    その後ラリーで競技復帰し、ルノーやウィリアムズでF1テストを重ねた末、2019年にウィリアムズから奇跡的なF1復帰を果たした。

    クビサは後に、2012年からフェラーリで走るための事前契約を結んでいたことも明かしている。2008年F1カナダGP優勝者のキャリアは、あのラリー事故がなければ大きく異なっていた可能性がある。

    ファン・パブロ・モントーヤ:「テニス事故」を巡って飛び交った疑惑
    ファン・パブロ・モントーヤは2005年、ウィリアムズからマクラーレンに移籍した直後に肩を負傷し、F1バーレーンGPとサンマリノGPを欠場した。

    公式な説明は「テニス中の事故」だった。

    ところが、モントーヤが実際にはモトクロスバイクに乗っていて負傷したのではないかとの噂が広がった。当時、危険な活動がマクラーレンとの契約で禁止されていたのではないかとの憶測もあったためだ。

    モントーヤは一貫して否定した。

    「いろいろな話を聞いたよ。でも本当にテニスだった。バイクだったと言った方がまだ格好いいくらいだ。テニスというのはちょっと間抜けに聞こえるけど、それが実際に起きたことなんだ」

    代役を務めたペドロ・デ・ラ・ロサも、モントーヤ本人からは一貫してテニスだったと聞かされていたと証言している。

    ただし、当時マクラーレンを率いていたロン・デニスは後に、この負傷が2005年シーズンに大きな悪影響を及ぼし、両者の関係に緊張を生んだ要因だったと振り返っている。

    F1マシンを降りても消えない負傷リスク
    F1ではマシン、サーキット、ヘルメット、HANS、医療体制など、安全性向上のための取り組みが長年にわたって積み重ねられてきた。しかし、ドライバーがコックピットを離れれば、その高度な安全システムに守られているわけではない。

    ストロールやアロンソ、ウェバーの例が示すように、とりわけトレーニングとして一般的なサイクリングは、F1ドライバーにとって意外なリスクにもなってきた。一方、クビサのラリー事故のように、その後のキャリアを根本から変えてしまったケースもある。

    2026年F1オランダGPを欠場することになったハジャーの負傷もまた、サーキット外での何気ない活動がF1シーズンに直接影響を及ぼし得ることを改めて示す出来事となった。

  • アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

    アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

    レッドブル・レーシングは、アイザック・ハジャーが負傷により2026年F1オランダGPを欠場し、リアム・ローソンを代役として起用することを正式に発表した。

    ハジャーはF1のサマーシャットダウン中に手首を負傷。今週末にザントフォールト・サーキットで開催されるオランダGPへの出場が不可能となり、普段はレーシングブルズから参戦しているローソンがRB22のステアリングを握る。

    ハジャーが手首を負傷 ローソンが急きょレッドブル復帰
    レッドブル・レーシングは8月19日、ハジャーの欠場とローソンの代役起用を発表した。

    「オラクル・レッドブル・レーシングのドライバー、アイザック・ハジャーはサマーシャットダウン中に手首を負傷し、2026年オランダGPに出場できないことになった」

    「今週末、RB22で彼の代役を務めるリアム・ローソンを再び迎えることになる」

    「チームはアイザックの一日も早い回復を願うとともに、急な要請にもかかわらず代役を務めてくれるリアムに感謝している」

    レッドブルの公式発表では負傷について「手首の負傷」とのみ説明されており、具体的な症状や負傷の経緯については明らかにされていない。

    一方、BBCはハジャーがボクシング中に手を骨折したとみられると報じている。

    リアム・ローソン レッドブル・レーシング

    ローソンが再びRB22をドライブ
    ローソンにとっては、レッドブル・レーシングへの異例の復帰となる。

    ローソンは2025年シーズン開幕時にレッドブルのレギュラードライバーを務めたものの、わずか2戦でレーシングブルズに戻っていた。その後もF1でキャリアを続け、2026年はレーシングブルズから参戦している。

    今回はハジャーの負傷という緊急事態を受け、再びレッドブルのマシンをドライブすることになった。

    オランダGPは8月21日にザントフォールトで開幕する。サマーシャットダウン明け最初のレースを目前に控えたタイミングでドライバー変更を余儀なくされたレッドブルにとって、ローソンが短い準備期間でRB22にどこまで適応できるかが注目される。

    【関連】
    ・角田裕毅 F1オランダGP参戦決定!レーシングブルズから緊急復帰

  • アイザック・ハジャー F1オランダGPで特別ヘルメット 昨年の初表彰台を祝福

    アイザック・ハジャー F1オランダGPで特別ヘルメット 昨年の初表彰台を祝福

    アイザック・ハジャーは、2026年F1オランダGPで特別デザインのヘルメットを着用する。昨年のザントフォールトで自身初のF1表彰台を獲得した思い出を記念したものだ。

    ハジャーは2025年のオランダGPで予選4番手につけ、決勝ではレーシングブルズから3位でフィニッシュ。F1キャリアにおける大きな転機となったザントフォールトに、今年は特別なヘルメットとともに戻る。

    ハジャーにとって特別なザントフォールト
    2025年のオランダGPでハジャーは予選から速さを示し、4番グリッドを獲得。決勝でもそのポジションを生かして3位に入り、F1で初めて表彰台に立った。

    当時レーシングブルズから参戦していたハジャーにとって、この結果はF1での評価を大きく高めるものとなった。今回用意されたスペシャルヘルメットには、その記憶を祝う意味が込められている。

    ハジャーは今週末のザントフォールトで、この特別仕様のヘルメットを使用する。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    公式記録では今も唯一のF1表彰台
    ハジャーは2026年のモナコGPでも一度は表彰台に立ったものの、公式記録上は昨年のオランダGPが現在も唯一のF1表彰台となっている。

    モナコではピエール・ガスリーに科されていた2つのペナルティが後に取り消され、その影響でハジャーの最終順位も変更された。ただし、この判断については現在も控訴の対象となっている。

    そのため、正式な記録として残るザントフォールトでの3位は、ハジャーにとって今も特別な意味を持つ結果だ。

    フェルスタッペンも特別ヘルメットを用意
    今週末のオランダGPでは、ハジャーのチームメイトで地元オランダ出身のマックス・フェルスタッペンもスペシャルヘルメットを用意している。

    フェルスタッペンにとってザントフォールトは母国戦。一方のハジャーにとっては、自身のF1キャリアを象徴する初表彰台の舞台となった。

    異なる理由ながら、それぞれ強い思い入れを持つ2人が特別仕様のヘルメットでザントフォールトに臨むことになる。