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  • アイザック・ハジャー レッドブルF1で角田裕毅を意識「0.8秒も遅れるはずがない」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1で角田裕毅を意識「0.8秒も遅れるはずがない」

    アイザック・ハジャーは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングに加入するにあたり、過去のドライバーたちが苦しんできた状況を理解していた。それでも、自分が1周あたり0.8秒もの差をつけられることは「あり得ない」と確信していたという。

    2026年シーズン前半を終えた現在、その自信は結果によって裏付けられつつある。

    予選でのフェルスタッペンとの平均タイム差は約0.232秒。2025年に角田裕毅が記録した0.735秒、リアム・ローソンの0.880秒と比較すると、その差は大幅に縮まっている。

    さらにローラン・メキース代表も、ハジャーの成長曲線について「非常に長い間で最高」と評価している。

    「同じチャンスなら0.8秒差で負けることはない」
    ハジャーは6月末、Sky Sports F1のカルン・チャンドックとのインタビューで、フェルスタッペンとの比較について手応えを語っていた。

    「とても満足している。マシンがまったく同じ状態だったときは、毎回僕もそこにいた」

    一方で、4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンとの差を感じる部分もある。

    「同時に言わなければならないのは、彼はコースに出るたびに僕より早くグリップを見つけて、かなり早い段階で基準となるタイムを出すということだ。正直、それは彼に対して僕が予想していた通りだった。ものすごく高いレベルにいる」

    レッドブルでは、ダニエル・リカルドが2018年末に離脱して以降、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅と、フェルスタッペンのチームメイトが次々と交代してきた。

    当然、ハジャーにも不安がなかったわけではない。

    「多少の疑いはある。これまでのチームメイトに何が起きたのかを見るからね」

    「でも同時に、僕は自分を信じている。同じチャンスを与えてもらえれば、1周あたり0.8秒も差をつけられて負けるなんてあり得ない。それが僕の持っている自信だ」

    フェルスタッペンとの差は平均0.232秒
    2026年シーズン前半の予選データを見ると、ハジャーの言葉には数字の裏付けがある。

    フェルスタッペンが予選対決で7勝3敗とリードしているものの、平均タイム差は0.232秒にとどまっている。

    2025年の角田裕毅はフェルスタッペンに対して平均0.735秒遅れ、ローソンはわずか2戦というサンプルながら0.880秒差だった。ハジャーは、その差を約3分の1まで縮めている。

    決勝ではまだフェルスタッペンより上位でフィニッシュしていないものの、チームの獲得ポイントに占めるハジャーの割合も大きい。2025年にはフェルスタッペンがレッドブルのポイントの93%以上を稼いだが、2026年はハジャーがチームポイントの4割近くを獲得している。

    これは単純な速さだけでなく、長年レッドブルを悩ませてきた「セカンドカー問題」が変化し始めていることを示す数字でもある。

    マルコから夏休みに届いた電話
    ハジャーがレッドブル昇格を決定的なものにした背景には、ヘルムート・マルコとのやり取りがあった。

    2025年シーズンの夏休み、翌年のドライバー選考が進むなか、マルコから電話を受けたという。

    「物事が決まり始めていた時期だった。夏休みにヘルムートから電話がかかってきて、『君を後押しするものが必要だ』と言われた」

    つまり、速さへの評価はあっても、レッドブル昇格を正当化する明確な結果が必要だった。

    その要求にハジャーは即座に応えた。

    「夏休み明け最初のレースで表彰台に上がった。僕は、それで十分だと分かっていた」

    2025年オランダGPでレーシングブルズから3位に入り、F1初表彰台を獲得。その結果がレッドブル昇格への大きな後押しとなった。

    2026年にはモナコGPでも一度は3位につけたが、ピエール・ガスリーの順位が復活したことで表彰台を逃している。レッドブルでの初表彰台はまだ実現していない。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)

    メキース「過去は必ずしも完璧ではなかった」
    ハジャーの活躍を評価しているのが、レッドブル・レーシング代表のローラン・メキースだ。

    メキースは、チームが長年抱えてきたセカンドカーの問題について、レッドブル側にも改善すべき点があったことを認めている。

    「レッドブル・レーシングの優先事項には、もちろんパワーユニットがあり、できるだけ早く競争力を取り戻すことがあった。しかし同時に、『セカンドカーの問題を解決しなければならない』というものもあった」

    「過去に我々が必ずしもすべてを完璧にやってきたわけではないことは認識している。だからこそ、アイザックに関して同じことを繰り返さないようにすることは、間違いなく最優先事項だった」

    2025年7月にクリスチャン・ホーナーの後任としてレッドブル代表に就任したメキースは、それ以前にレーシングブルズを率いていた。ハジャーの成長過程も間近で見てきた人物だ。

    「功績はアイザック自身のもの」
    ただしメキースは、レッドブル側の取り組みだけで現在の結果が生まれたわけではないと強調する。

    「誤解してはいけない。功績はアイザック自身のものだ」

    「彼は年初に我々と契約してから、わずか数日後にはイギリスにやって来た」

    「レースが立て込んでいるときでも2週間に1度はファクトリーに来るし、そうでなければ2日に1度だ。シミュレーターに乗らないときには、エンジニアたちと仕事をしている」

    ハジャーが重視しているのは、フェルスタッペンをすぐに倒そうとすることではなく、チームとフェルスタッペンから可能な限り吸収することだという。

    「彼は地に足をつけ、頭を下げて、チームから、マックスから、毎日ただ学ぼうというアプローチを取っている。そしてマシンに乗るたびに進歩している。それが我々に見えているものだ」

    「マシンに乗るたびに少しずつ良くなっている。週末の状況によってそれが見えることもあれば、見えないこともある。しかし、それが現実だ」

    「非常に長い間で最高の成長曲線」
    メキースが特に高く評価しているのは、現在の速さそのものよりも、ハジャーがまだ成長過程にあることだ。

    「これはまだ始まりにすぎない。彼自身も、まだ引き出さなければならないものがたくさんあると分かっている。そこがエキサイティングなところだ」

    そして、レッドブルのセカンドシートをめぐる近年のドライバーたちとの比較について、メキースは明確に語った。

    「確実に言えるのは、このセカンドカーで我々が見てきたなかでは、非常に長い間で最高の成長曲線だということだ」

    2026年夏休み時点で、ハジャーはドライバーズランキング8位につけ、68ポイントを獲得。フェルスタッペンの109ポイントに対して十分な貢献を果たしており、2027年のシートもすでに安泰とみられている。

    新レギュレーションによってフェルスタッペンが旧世代マシンで築いていたアドバンテージがリセットされたことが、ハジャーに有利に働いたとの見方もある。しかし、平均0.232秒という予選差と継続的な成長は、それだけでは説明できない。

    「0.8秒も差をつけられることはない」と信じてレッドブルに乗り込んだハジャーは、少なくともシーズン前半、その言葉を結果で証明している。長年続いたレッドブルのセカンドカー問題に、ようやくひとつの答えが見え始めている。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1で安定感向上「簡単なことを間違えていた」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1で安定感向上「簡単なことを間違えていた」

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、2026年シーズン前半で安定した成績を手にできるようになった要因について、「簡単なことを確実にこなせるようになった」と明かした。

    シーズン序盤は速さを見せながらも結果につなげられなかったが、チームとともに課題を解決したことで安定感が向上。現在は表彰台を本格的に争えるレースを次の目標に掲げている。

    速さは最初からあったが「簡単なこと」ができていなかった
    2025年末にレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ昇格したアイザック・ハジャーは、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトという難しい役割を担うことになった。

    デビュー直後から一発の速さは示していたものの、開幕4戦でポイントを獲得できたのは1度だけ。しかしカナダGP以降は流れが一変し、トップ6フィニッシュを重ねるなど安定して上位争いに加わっている。

    ハンガリーGPの週末、ハジャーは序盤戦を振り返り、問題は速さではなくレース運びだったと説明した。

    「最初は少し難しかった」

    「開幕数戦は、簡単なことを本当にうまくできていなかった。一方で、速く走ることやリズムをつかむこと、それにマックスから大きく離されないことは、すごくうまくできていた」

    「ここ数戦では安定感を手に入れられたと思うし、チームでもいくつかの問題を解決して、僕たちの仕事がかなり楽になった」

    「クルマの信頼性が高ければ、すべてがずっと簡単になる。パフォーマンスを発揮できる状態なら、結果を出すのも難しくない」

    「もちろん満足はしているけど、本当に表彰台を争えるレースを経験したい。そのことが次の目標だ」

    週末を台無しにしていた小さなミスを克服
    ハジャーは「簡単なこと」と表現した内容について、スタートやシステム操作など、小さなミスが週末全体を狂わせていたと明かした。

    「スタートの問題は長い間続いていたし、あれは簡単に解決できるものではなかった」

    「でも僕が言いたかったのは、デプロイメントの問題やブースト機能の理解不足、それから1周目のスピンみたいなことだ。理想的ではなかった」

    「そういう小さなことが週末を台無しにしていた。慣れるまで少し時間が必要だったけど、今はすっかり落ち着いていると思う」

    信頼性の向上とマシンへの理解が深まったことで、シーズン序盤よりも着実にポイントを積み重ねられるようになったという。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンのレース運びは「別次元」
    近年のレッドブル・レーシングでは、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅らがフェルスタッペンとの差に苦しみ、シートを失ってきた。

    その中でハジャーは、フェルスタッペンに最も近づいたチームメイトの一人となっている。ただし、両者が完走したレースでフェルスタッペンを上回ったことはまだない。

    それでも本人は、自身の成長は想定どおりだと語る。

    「正直に言って、自分自身に驚いたことはない」

    「ただ高いレベルで走れているだけだし、去年より確実に良くなっている」

    「2年目だから経験もまだ十分ではない。でも少しずつ成長している」

    一方で、フェルスタッペンから学ぶべき点は明確だという。

    「予選での一発の速さには満足している。でも日曜日のレース運びは、あらゆる面でマックスが本当に印象的だ」

    「僕の1周の速さは悪くないと思う。でも彼のレースマネジメントは別次元だ。今はそこを重点的に改善したいと思っている」

    安定してポイントを獲得できるようになったハジャーは、次なるステップとしてレース運びに磨きをかけ、表彰台を本格的に争える走りを実現することを目指している。

  • アイザック・ハジャー フェルスタッペンと同じ課題に安堵「自分を疑わずに済む」

    アイザック・ハジャー フェルスタッペンと同じ課題に安堵「自分を疑わずに済む」

    アイザック・ハジャーは、マックス・フェルスタッペンが自身と同じ問題に苦しんでいることは「安心できること」だと語り、レッドブル・レーシングのRB22が抱える課題はドライバー固有のものではないとの認識を示した。

    ハジャーは、もし自分と4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンのフィードバックが異なっていれば、自分自身を疑っていただろうと説明。一方で、両者が同じ問題を訴えていることは、自身にとって「良いニュース」だと受け止めている。

    ハンガリーGPではフェルスタッペンが、RB22の深刻なオーバーステアやメカニカルグリップ不足を厳しく批判。「タイヤのようにマシンが劣化していく」「予選では周回を重ねるごとに悪化していった」と不満を口にしていた。

    一方のハジャーも、ハンガロリンクではRB22の”スイートスポット”を見つけることができず、乗り心地にも苦しんでいたと明かしている。

    フェルスタッペンと同じ課題は「安心できる」
    ハンガリーGPを6位で終えたハジャーは、チームへのフィードバックがフェルスタッペンと一致しているかと問われ、次のように語った。

    「そうだね。それは安心できることだ。そうでなければ、自分自身を疑うことになっていただろう。だから、それは良いニュースなんだ」

    今季開幕から11戦を終えた時点で、ハジャーは近年レッドブルのセカンドシートを務めたドライバーの中でも、予選ではフェルスタッペンとの差を最も小さく抑えている一人となっている。

    しかし本人は、決勝でのレースペースに課題が残っていると考えている。

    「予選でいつも差が小さい理由も、そこにあると思う」

    「僕に必要なのは最初のスティントの答えなんだ。そこが本当にフラストレーションを感じた部分だった」

    「それ以外は、この週末はすべて順調だった」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    課題はコーナー進入時の安定性
    さらに、レッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェが、中速コーナーでのアンダーステアを改善する必要があると語っていたことについて意見を求められると、ハジャーはより根本的な問題を指摘した。

    「コーナー進入時の安定性を改善する必要がある。そこが解決できれば、その先の改善も進められるだろう」

    フェルスタッペンとハジャーが共通して同じ症状を訴えていることは、RB22の課題がドライバー個人ではなくマシン特性に起因していることを裏付けている。今後のアップデートによってレッドブルがこの問題をどこまで解消できるかが、シーズン後半のパフォーマンスを左右する重要なポイントとなりそうだ。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1で7戦連続トップ6「厳しい週末で最大限の結果」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1で7戦連続トップ6「厳しい週末で最大限の結果」

    アイザック・ハジャーは2026年F1第11戦ハンガリーGPで6位入賞を果たし、7戦連続となるトップ6フィニッシュを達成した。レッドブル・レーシング勢としてマックス・フェルスタッペンの2位獲得を支えながら、自身も厳しい週末の中で最大限の結果を持ち帰った。

    予選からマシンバランスに苦しんだレッドブルだったが、決勝では戦略とタイヤマネジメントを生かして挽回。ハジャーはロングスティントでフェルスタッペンのライバル勢を抑える役割も果たし、チームプレーでも大きく貢献した。

    「ミディアムタイヤで苦戦した」
    ハジャーはレースを振り返り、序盤のミディアムタイヤでの苦戦が、それ以上の結果を逃した要因だったと説明した。

    「今日は少し孤独で厳しいレースだった。スタートは良くて、この2戦で改善できた部分だと思う。でも数周後には前の集団が離れてしまった」

    「最初のミディアムタイヤのスティントで、今日これ以上の結果を狙うチャンスを失ってしまったと思う。あのタイヤでは十分なパフォーマンスがなかったので、その理由を詳しく調べる必要がある」

    「ハードタイヤに替えてからはペースが戻り、序盤にはなかった安定感を得ることができた」

    ハジャーは、与えられた条件の中で最大限の結果を引き出せたと評価した。

    「今日できることはすべてやり切った。もう一度6位で終えられたのは、挑戦的な週末を考えれば悪くない結果だ」

    「夏休み前にこの流れを維持できたことを誇りに思う。7戦連続トップ6という結果は、ここまで積み重ねてきた努力をよく表していると思う」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    メキーズ代表「7戦連続トップ6に値する走り」
    チーム代表のローラン・メキーズは、ハジャーの安定感を高く評価した。

    「ハンガリーGPは非常に力強いレースだった。マックス、アイザック、そしてチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれた」

    「アイザックもまた非常に印象的なレースを見せ、7戦連続トップ6を達成した。驚くほど安定した走りを続けており、その結果に十分値するパフォーマンスだった」

    メキーズは、シーズン前半は浮き沈みがあったものの、レッドブルは着実に前進していると強調した。

    「過去4戦では一貫して表彰台争いに加わり、ライバルとの差も大きく縮めることができた。ミルトンキーンズの全員が勝利を争うための次の一歩へ向けて全力を尽くしている。後半戦でライバルたちと戦えることを楽しみにしている」

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1苦戦「望んだバランスが見つからない」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1苦戦「望んだバランスが見つからない」

    アイザック・ハジャーは、2026年F1ハンガリーGP予選で8番手を獲得したものの、レッドブル・レーシングのマシンバランスに終始苦しめられた週末だったと振り返り、「今季で最悪のサーキットのひとつかもしれない」と厳しい現状を認めた。

    ハジャーはQ2でスピンを喫しながらも最終アタックでQ3進出を決め、最終的に8番手を獲得。しかし、予選後はマシンのフィーリングに大きな不満を口にし、決勝では戦略が重要になるとの見方を示した。

    「望んだバランスが見つからない」
    ハジャーは予選後のインタビューで、週末を通じてマシンのバランスを改善できなかったことが最大の課題だったと語った。

    「本当に厳しいセッションだった。この週末はずっとフラストレーションがたまっている。僕たちが望んでいるバランスをどうしても見つけられないんだ」

    「マシンを運転するのがとても難しくて、理想的な状態ではない」

    さらに、さまざまなセットアップを試しても改善にはつながらなかったと明かした。

    「いろいろ試してきたけど、どれもうまく機能しなかった。ここでは僕たちに合ったスイートスポットを見つけられていない」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    「今季でも最悪のサーキットかもしれない」
    ハジャーは、ハンガロリンクは競争力を発揮できるコースだと期待していたものの、その予想は大きく外れたという。

    「ここなら競争力を発揮できると思っていた。でも実際には、おそらく今季でも最悪のサーキットのひとつになってしまった」

    「シーズンも半分まで来ているし、この段階で大きく改善するのは簡単ではない。それだけに厳しい状況だ」

    チームの公式コメントでも、ハジャーは「マシンバランスが最大の問題だった。理想的なバランスを見つけるのが難しく、それが良いラップをまとめる妨げになっていた」と説明。「オーバーテイクが難しいコースだけど、マックス(フェルスタッペン)の近くからスタートできるので、一緒に戦略を組み立てながら順位を上げたい」と決勝を見据えた。

    レッドブル・レーシングは予選でフェラーリやマクラーレンのペースに及ばず、フェルスタッペンが6番手、ハジャーが8番手という結果に終わった。気温と路面温度が高くタイヤマネジメントが鍵となる決勝で、戦略を武器に上位進出を狙う。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1はフェラーリに劣勢「タイムを削る必要がある」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1はフェラーリに劣勢「タイムを削る必要がある」

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、2026年F1ハンガリーGP初日の走行を終え、フェラーリに対抗するには「かなりのラップタイム」を見つける必要があると認めた。

    ハジャーはフリー走行1回目で4番手につけたものの、風が強まったFP2ではマシンバランスの把握に苦戦して6番手に後退。ロングランには一定の手応えを示した一方、予選を見据えた1周のペース不足を課題に挙げた。

    FP1からFP2にかけて状況が悪化
    ハンガロリンクは金曜日の走行開始時点で路面がほこりっぽく、多くのドライバーがグリップ不足に苦しんだ。

    それでもハジャーはFP1でシャルル・ルクレールから0.922秒差の4番手を記録し、まずまずのスタートを切った。しかしFP2では風が強まり、マシンのバランスを安定させることがさらに難しくなった。

    「FP2はかなり難しかった。FP1でも十分に厳しいと思っていたけど、FP2では風の影響でもっと悪くなった。セットアップを変更したけど、その効果をきちんと読み取るのが難しい」

    「マシンに乗った瞬間から、ある程度はうまく機能している。ただ、フェラーリは常に僕たちより強い。今夜、かなりのラップタイムを見つける必要がある」

    「ロングランはかなり良さそうだったけど、1周のペースが足りていない」

    フェラーリはFP1でルクレールが最速タイムを記録し、FP2ではルイス・ハミルトンがトップに立った。2台が両セッションで速さを示したことで、ハンガリーGP初日の段階ではフェラーリが明確な基準となっている。

    「フェラーリは常に強い」予選ペースに警戒
    ハジャーは、低速から中速コーナーが連続するハンガロリンクでは、フェラーリが競争力を発揮すると事前に予想していたと説明した。

    「こういうサーキットでは、フェラーリが速くなることは分かっていた。現時点では、メルセデスが目を覚ますのを待っているような状況だと思う」

    「いつものようにマクラーレンともかなり接近した戦いになると思う。今の僕たちの立ち位置はそこだ」

    レッドブル・レーシングは前戦ベルギーGPで、マックス・フェルスタッペンが表彰台を獲得。ハジャーもパワーユニット交換によるグリッド降格で21番手からスタートしながら、6位まで順位を上げる追い上げを見せた。

    しかし、高速区間の多いスパ・フランコルシャンとは性格が大きく異なるハンガロリンクでは、RB22の弱点が再び表面化している。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    ピエール・ワシェ「フェラーリが倒すべきマシン」
    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェも、初日のマシンの状態は目標から遠いと認めた。

    「我々は本来いるべき位置にも、望んでいる位置にもいない。ドライバーたちはマシンバランスに満足していない」

    「金曜日のこのサーキットは明らかにグリップが非常に低かった。路面のバンプもマシンバランスを乱している」

    ワシェは、フェラーリが特定のコーナーや1周のアタックで優位に立つことは想定していたと語る。

    「フェラーリがここのいくつかのコーナーで最速になること、特に1周のパフォーマンスで優位に立つことは予想していた」

    「ロングランでどのような状態なのかはこれから確認する必要があるが、現時点でここで倒すべきマシンはフェラーリだ」

    レッドブル・レーシングにとって、決勝ペースには一定の希望が残されているものの、予選でフェラーリやマクラーレンと争うには改善が不可欠となる。ハジャーとチームは金曜日夜のデータ分析を通じて、風やバンプの影響を受けやすいRB22のバランスを整え、1周のペースを引き上げる必要がある。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1代表が絶賛「2台で戦えるようになった」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1代表が絶賛「2台で戦えるようになった」

    2027年のF1ドライバー市場が本格的に動き出すなか、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、来季もチームに残留する可能性が高まっているようだ。一方で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンの将来については依然として憶測が続いている。

    ベルギーGPでの力強いパフォーマンスを受け、チーム代表ローラン・メキースをはじめ関係者から高い評価が相次いでおり、ハジャーはレッドブルの将来を担う存在として存在感を強めている。

    ベルギーGPで示した成長 レッドブル首脳も高評価
    スパ・フランコルシャンでメキースはドイツ紙『Bild』の取材に対し、ハジャーの仕事ぶりと成長を高く評価した。そして決勝レース後には、今季のレッドブルで最も優れたレースだったと称賛した。

    「このマシンには間違いなく2位や3位を争う力があった。アイザックのペースがそれを証明している」

    「今年の我々にとって大きな要素は、2台目のマシンでもしっかり戦えるようになったことだ」

    「2人の強いドライバーがいることは重要だ。そして今の我々にはそれがある」

    2026年シーズンはフェルスタッペンへの依存が課題とされてきたレッドブルだが、ハジャーが着実に競争力を高めたことで、その構図にも変化が生まれつつある。

    元F1ドライバーも絶賛「今年を代表する存在」
    元F1ドライバーで現在はSky Deutschlandの解説者を務めるティモ・グロックも、ハジャーを今季屈指の活躍を見せるドライバーだと評価している。

    「私にとって彼は今年を代表するドライバーの一人だ」

    「振り返れば、誰もがマックス・フェルスタッペンのチームメイトになることを恐れていた。しかし彼は『その挑戦を受け入れ、成功してみせる』という姿勢を示した」

    「週末を重ねるごとに、それを証明している。時にはマックスと互角の速さを見せているし、決勝でのレースペースは素晴らしかった」

    「彼にとって完璧と言える週末だった」

    レッドブルでは過去にも多くのドライバーがフェルスタッペンとの比較に苦しんできたが、ハジャーはその壁を乗り越えつつあるとの見方が広がっている。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    予選ではフェルスタッペンを援護 信頼関係も強化
    ベルギーGP予選では、ハジャーはフェルスタッペンに対して2度にわたりトウ(スリップストリーム)を提供し、2番グリッド獲得をサポートした。この献身的な役割もチーム内で高く評価されている。

    Viaplayの解説者トム・コロネルは、この協力が将来的にハジャー自身にも利益をもたらすと語る。

    「こういう行動は『与えれば返ってくる』というものだ」

    「チーム内で大きな信頼と評価を得ることにつながる」

    一方でコロネルは、現時点でハジャーを優勝候補や世界王者候補と見るのは時期尚早だとも指摘した。

    「期待はしているが、まだその段階ではない」

    「しかし、最も速いドライバーのチームメイトでいられることは最高の環境だ。彼はマックスの隣で多くを学ぶことができる」

    フェルスタッペンの去就が依然として注目を集めるなかでも、ハジャーはレッドブル首脳陣からの信頼を着実に積み重ねており、2027年以降のチーム体制において重要な存在となりつつある。

  • アイザック・ハジャー F1ベルギーGP「PUペナルティがなければ表彰台を狙えた」

    アイザック・ハジャー F1ベルギーGP「PUペナルティがなければ表彰台を狙えた」

    アイザック・ハジャーは、2026年F1ベルギーGPで21番グリッドから6位まで追い上げる見事なレースを披露した一方で、パワーユニット交換によるグリッド降格がなければ表彰台争いができたとの悔しさを口にした。

    30グリッド降格ペナルティにより最後尾近くからのスタートとなったハジャーだったが、レッドブル・レーシングの戦略とマシンの速さを生かして着実に順位を回復。今季屈指の追い上げを見せ、6位でチェッカーフラッグを受けた。

    「今日できる最高の結果だった」
    レース後、ハジャーはチームの完璧なレース運びを称賛した。

    「マシンのペースは本当に良かった。僕たちはクリーンエアで走ることを狙っていたし、正直に言って今日は達成できる最高の結果だった」

    「だから特に語ることはないよ。本当に完璧なレース運びだったし、とても満足している」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    「ペナルティがなければ表彰台を争えた」
    一方で、週末全体を振り返ると、パワーユニット交換によるグリッド降格への悔しさを隠さなかった。

    「一方でフラストレーションもある。エンジン交換のペナルティがなければ、予選ではもっと上位に行けていたと思う」

    「そうなっていれば、おそらく表彰台争いができていたはずだ。その点については悔しい」

    ベルギーGPではペナルティを跳ね返して6位まで追い上げたハジャー。ハンガリーGPでは、本来のグリッドからスタートできれば表彰台争いに加わるだけの競争力があるとの手応えを得た週末となった。

  • アイザック・ハジャー F1ベルギーGP最後尾スタートへ PU交換でグリッド降格

    アイザック・ハジャー F1ベルギーGP最後尾スタートへ PU交換でグリッド降格

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、F1第10戦ベルギーGPでパワーユニット(PU)交換に伴うペナルティを受け、最後尾から決勝をスタートする見込みであることを明らかにした。

    スパ・フランコルシャンはオーバーテイクが可能なサーキットとして知られており、ハジャーは予選よりも決勝での追い上げを重視する姿勢を示した。一方、マクラーレンのランド・ノリスもPU関連の交換により10グリッド降格が決定しており、ベルギーGPでは複数の有力ドライバーがペナルティを抱えて戦うことになる。

    ハジャー「22番手からのスタートになるだろう」
    ハジャーはフランス『Canal+』の取材で、レッドブルが新たなPUコンポーネントを投入することを明かし、決勝は最後尾からのスタートになると説明した。

    「目標はレースペースに集中することだ」

    「予選でのパフォーマンスはそれほど重視しない。おそらく22番手からスタートすることになるだろう」

    「でも、このサーキットはオーバーテイクが可能だ。いろいろなことが起こり得る」

    「僕たちには良いレースペースがあるので、日曜日は思い切り楽しめることを願っている」

    今季のハジャーは開幕戦オーストラリアGPでPUトラブルによりリタイア。さらにモナコGPでもエンジントラブルによって表彰台獲得のチャンスを逃しており、信頼性に苦しめられてきた。

    レッドブル製PUは高性能も信頼性に課題
    2026年からレッドブル・パワートレインズが開発した初のF1パワーユニットは、FIAが実施した最初のADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)の評価で、内燃エンジン(ICE)がトップ評価を獲得するなど、高い性能を示している。

    一方で信頼性にはまだ課題が残っており、ハジャーは開幕から9戦でエンジン関連コンポーネントの使用数が上限に近づいていた。

    すでにエナジーストア(ES)は4基目、コントロールエレクトロニクス(CE)も4基目を使用しており、今回さらなるPU交換を実施することで最後尾降格を受けることになった。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) F1 ベルギーGP

    ノリスも10グリッド降格を選択
    ベルギーGPではマクラーレンのランド・ノリスもPU関連のペナルティを受ける。

    メルセデスHPPが信頼性を改善した新仕様のパワーエレクトロニクス(PE)を投入したことを受け、マクラーレンはノリスのマシンへ4基目のPEを搭載。その結果、自動的に10グリッド降格となる。

    マクラーレンは、追い抜きが比較的容易なスパ・フランコルシャンでペナルティを消化することで、オーバーテイクが難しいハンガリーGPやザントフォールトでの不利を避ける戦略を選択した。

    チームは、この4基目のPEをシーズン終了まで使用し、今後の信頼性を最大化するとともに、追加のグリッド降格を最小限に抑える考えを示している。

    ベルギーGPでは、最後尾スタートとなるハジャーと10グリッド降格のノリスという2人の追い上げにも大きな注目が集まりそうだ。

  • レッドブルF1代表がハジャーを高評価「フェルスタッペンから多くを学んでいる」

    レッドブルF1代表がハジャーを高評価「フェルスタッペンから多くを学んでいる」

    アイザック・ハジャーはF1イギリスGPでフロントウイングのトラブルに見舞われ、上位争いのチャンスを逃した。しかし、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、結果以上にハジャーの着実な成長を高く評価している。

    予選では現王者マックス・フェルスタッペンを上回る5番手を獲得し、決勝でも力強い走りを見せていたハジャー。マシントラブルによって結果は伸びなかったものの、メキースは「レースを重ねるたびに前進している」と手応えを語った。

    フロントウイングの損傷が上位進出を阻む
    シルバーストンではハジャーのマシンにフロントウイングの損傷が発生し、本来のペースを発揮できない状況となった。修理のために追加ピットストップを強いられ、順位を落とす結果となったが、メキースは内容そのものは非常に評価できる週末だったと振り返った。

    「レース中にアイザックのマシンでパフォーマンスの低下を確認した」

    「なぜウイングが損傷したのかはまだ分からないが、とても残念だった。その一方で、アイザックは非常に力強い週末を送ったと思う」

    「正直に言えば、彼はシーズン開幕からずっと良い仕事をしている。マシンの調子が良い週末でも悪い週末でも、自分自身の道を切り開き、経験やスキルの面でレースごとに成長を続けている」

    フェルスタッペンから学び続けるハジャー
    メキースは、ハジャーがフェルスタッペンの存在から大きな刺激を受けていることも明かした。

    「彼はマックスから多くを学んでいる。マシンを走らせるたびに新しいことを吸収しているし、今日も例外ではなかった」

    「彼自身も5位や4位で満足することはないし、我々も同じだ」

    「しかし大局的に見れば、彼はコースに出るたびに一歩前進している。それはシーズン後半に向けて非常にポジティブなことだ」

    実際、ウイング交換後にはラップタイムが改善しており、トラブルがなければさらに上位を狙えた可能性もあった。またレース序盤にはフェルスタッペンと接近戦を演じる場面もあり、自信を深めている様子もうかがえた。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンと同じ課題を感じ取っている
    今季のRB22については、フェルスタッペンが一貫してバランス面への不満を口にしている一方、ハジャーは比較的冷静なコメントに終始している。

    しかしメキースは、2人の見解に違いはないと説明した。

    「マックスがマシンバランスに満足していないのは事実だ。彼は、このマシンにはもっと大きなポテンシャルがあり、現在抱えているバランスの問題を解決できれば、さらに良い結果を出せると考えている」

    「アイザックも同じようなバランス上の問題を感じ取っている。つまり、一方が『A』でもう一方が『B』と言っているわけではない。2人とも同じ課題を説明しているが、その表現の仕方が違うだけだ」

    「マックスはマシンの潜在能力を知っているからこそ、その理想像を踏まえて話している。一方でアイザックはまだF1で経験を積んでいる段階なので、そこまで踏み込んだ表現はしないのだろう」

    レッドブルが期待するルーキーの将来性
    フェルスタッペンは長年トップ争いを経験してきたことで、マシンが失っているパフォーマンスを敏感に感じ取ることができる。一方、ハジャーはその経験を積み重ねながら、世界王者の隣で着実に成長を続けている。

    シルバーストンではトラブルによって結果こそ伴わなかったが、レッドブルはハジャーのスピードだけでなく、フェルスタッペンから学びながら進化していく姿勢にも大きな期待を寄せている。メキースの言葉からも、チームが21歳のルーキーを将来の重要な戦力として高く評価していることが伝わってくる。