アイザック・ハジャー 2027年レッドブルF1シート安泰 メキース「期待に応えている」

アイザック・ハジャー 2027年レッドブルF1シート安泰 メキース「期待に応えている」

アイザック・ハジャーの2027年レッドブル・レーシングのF1シートについて、チーム代表のローラン・メキースが揺るぎない信頼を示した。オランダGPでは負傷欠場したハジャーに代わってリアム・ローソンと角田裕毅がそれぞれ短期間でマシンに適応したが、それによってハジャーの立場が脅かされることはないという。

メキースはハジャーについて、2026年シーズン前半のパフォーマンスが「素晴らしかった」と評価。

単発的な速さだけでなく、毎戦のようにスピードを示し続ける一貫性と、マックス・フェルスタッペンからも積極的に学ぼうとする姿勢を高く買っている。

ローソンと角田裕毅の好走でもハジャーの立場は変わらず
ハジャーはオランダGPを手首の骨折によって欠場した。これに伴い、レッドブル・レーシングではローソンが代役を務め、レーシングブルズでは角田裕毅がF1レースシートに復帰。いずれも限られた準備期間のなかで高い適応力を示した。

特にローソンはレッドブルRB22を短期間で乗りこなし、予選ではフェルスタッペンに迫るタイムを記録。一方、角田裕毅もレーシングブルズで安定した週末を送り、決勝ではポイント圏目前の11位でフィニッシュした。

こうした結果から、ハジャーの2027年の立場にも影響するのではないかとの見方が生まれたが、メキースはL’Equipeの取材に対し、その可能性を事実上否定している。

手首の骨折について聞かれたメキースは「すぐに忘れるような小さな出来事だ」と説明した。

「彼は我々の期待に応えている。シーズン前半は素晴らしかった」

メキースが評価する「スポンジのような吸収力」
メキースが特に高く評価しているのが、ハジャーの学習能力である。単にマシンを速く走らせるだけではなく、チームやフェルスタッペンから得られる情報を積極的に吸収し、それを自らのパフォーマンス向上につなげているという。

「彼はスポンジのような存在で、自分を向上させるために吸収できるものをすべて吸収している。チームからも、マックスからも、自分を改善するために得られるものをすべて探し求めている」

「あるレースでサプライズを起こしたり、ある1日だけ信じられないほど速かったりするドライバーはたくさんいる。しかし、アイザックはすべてのレースで自分の速さを示すことができている」

レッドブルにとって、この「毎戦速い」という点には大きな意味がある。近年、フェルスタッペンのチームメイトを務めたドライバーたちは、レッドブルのマシンへの適応や安定したパフォーマンスに苦しむケースが続いてきたためだ。

ローラン・メキース(レッドブル・レーシング)

レッドブルも認める「セカンドシート」の難しさ
メキース自身、レッドブル側にもこれまで改善すべき点があったことを認めている。

「我々も、このセカンドシートについて常にすべてを完璧にやってきたわけではないことは理解している」

そのうえで、ハジャーがフェルスタッペンとの比較を単純な勝ち負けとして捉えていない点も強みだと語った。

「しかし、アイザックはそれを競争だとは考えていない。マックスが前にいようが後ろにいようが、彼はどうすればもっと良くできるのかを見る」

フェルスタッペンというF1屈指の基準点を同じチーム内に持ちながら、それに圧倒されたり、必要以上に結果を追い求めたりするのではなく、自身を改善する材料として活用しているという評価だ。

2027年について「関係を終える理由はない」
ハジャーの将来について直接尋ねられたメキースは、現在のパートナーシップを終わらせる「理由はない」と明言した。

オランダGPでローソンと角田裕毅がそれぞれ存在感を示したことは、レッドブル陣営にドライバー層の厚さを印象づける結果となった。しかし、それは現時点でハジャーの評価を引き下げる材料にはなっていない。

レッドブルがハジャーに求めているのは、フェルスタッペンを一度上回るような瞬間的な結果ではなく、シーズンを通じて安定した速さを示しながら成長を続けることだ。メキースの発言を見る限り、ハジャーはその期待に十分応えており、2027年のレッドブルF1シートも引き続き強固なものとなっている。