カテゴリー: SUPER GT

  • マックス・フェルスタッペン、ホンダのSUPER GT車両『NSX-GT』を試乗

    マックス・フェルスタッペン、ホンダのSUPER GT車両『NSX-GT』を試乗

    F1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、Honda Racing THANKS DAY 2022のために来日。土曜日にモビリティリゾートもてぎでホンダのSUPER GT車両『NSX-GT』を試乗した。

    ホンダは11月27日(日)に栃木県のモビリティリゾートもてぎで『Honda Racing THANKS DAY 2022』を開催。ホンダがF1パワーユニットを供給するレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅とピエール・ガスリーが来日している。

    26日(土)にはリハーサルが行われたが、その合間にマックス・フェルスタッペンはホンダのSUPER GT車両『NSX-GT』の開発車両である99号車のステアリングのステアリングを握り、モビリティリゾートもてぎを疾走した

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  • ホンダ、SUPER GT最終戦で両クラスでポール・トゥ・ウィン

    ホンダ、SUPER GT最終戦で両クラスでポール・トゥ・ウィン

    2022年度SUPER GTシリーズ第8戦が11月5日(土)~6日(日)にモビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開催され、ホンダはGT500クラスに5台の2022年型NSX-GT、GT300クラスに2台のNSX GT3が参加した。

    レースウイークのモビリティリゾートもてぎは秋晴れとなり、土曜日には気温17℃と快適なコンディションの中、公式予選が行われた。Q1セッションでは、ポイントランキングでNSX-GT勢最上位の17号車 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が10番手に終わったが、他の4台がQ2セッションに進出、シリーズチャンピオン獲得の可能性を残している100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がポールポジションを獲得した。

    また8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が6番手、64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が7番手、16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)が8番手に続き、決勝レースを迎えることとなった。

    日曜日も快晴となり、午後1時に決勝レースが始った。ポールポジションからスタートした100号車 STANLEY NSX-GT(牧野)は危なげなく先頭のポジションを守ったまま第1コーナーに進入、そのまま後続を引き離していった。

    後方では6番手スタートの8号車 ARTA NSX-GT(野尻)が後続車に押されてスピン、大きく順位を落としたが5番手に64号車 Modulo NSX-GT(伊沢)、7番手に16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原)が続き、10番手スタートの17号車 Astemo NSX-GT(松下)は8番手へ順位を上げた。先頭を走る100号車 STANLEY NSX-GT(牧野)は、周回ごとに後続との間隔を広げて独走状態に持ち込んだ。ところが6周目にコース上で発生したアクシデントを処理するためにFCY(フルコースイエロー)が宣言され、継いでセーフティカーが介入して100号車 STANLEY NSX-GT(牧野)が稼ぎ出した後続との間隔は打ち消されレースは振り出しに戻った。一方、このアクシデントの混乱をうまくすり抜けた17号車 Astemo NSX-GT(松下)は4番手に進出、再スタートを迎えることになった。

    レースは21周目から再開された。トップの100号車 STANLEY NSX-GT(牧野)は再び後続を引き離しにかかり、23周を走った段階でドライバー交代のためピットイン。マシンを引き継いだ山本は実質上のトップを守ったままレースに復帰した。また24周目にドライバー交代を行った17号車 Astemo NSX-GT(塚越)も実質4番手を守ってレースに戻った。

    レース後半、先頭を走る100号車 STANLEY NSX-GT(山本)に2番手の12号車 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴)が近づいてきたが、100号車 STANLEY NSX-GT(山本)はタイヤを労りながら燃費も考慮し、接近されると引き離すかたちでペースをコントロールしてレースを続けた。一方、4番手を走っていた17号車 Astemo NSX-GT(塚越)は、気温の低下とともにタイヤのグリップの低下によってペースが落ち、3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z(高星明誠)のオーバーテイクを許して5番手へ順位を下げた。

    そして、100号車 STANLEY NSX-GT(山本)は2番手の12号車 Zを1秒212差で抑え、63周を走りきって今季初めての優勝を飾った。17号車 Astemo NSX-GT(塚越)は5位でフィニッシュしたため、シリーズポイントランキングでは、今回のレースの結果得点を62点に伸ばした100号車 STANLEY NSX-GTの 山本/牧野組が60点の17号車 Astemo NSX-GT 塚越/松下組を逆転、NSX-GT勢最上位のランキング3位でシーズンを終えた。17号車 Astemo NSX-GTの塚越/松下組はランキング4位となった。

    なお、GT300クラスではARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)がポール・トゥ・ウインで優勝を遂げた。

    佐伯昌浩(HRC SGT Large Project Leader)
    「今年マイナーチェンジを受けたタイプSをベースに開発したNSX-GTですが、年間を通してポイントをしっかり重ねて、サクセスウエイトのない今回のレースでポールポジションを獲って優勝したという結果は予定どおりだったと考えています。残念ながらチャンピオンシップを獲ることはできませんでしたが大差をつけられたわけではないので、タイトル奪還に向けて来シーズンに備えます。今日のレース結果については、100号車は完ぺきな2日間を過ごしたと思います。決勝レースでは2位とのギャップを見ながらトップを守る完全なレースでした。チャンピオンの可能性があった17号車については100号車ほどにはロングランのペースを上げられなかったので、その原因についてはこれから解析をしていきます。来年も変わらぬ応援をよろしくお願いいたします」

    山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)
    「勝つことを一番の目標にレースを戦いました。前半を担当した牧野選手がすばらしい走りをして後続をぶっちぎってくれたので、このままなら余裕をもってピット作業ができるし僕もこのマージンを活かして後半は楽に戦わせてもらえるなと思っていたのですが、(セーフティカーでマージンがなくなった状態になった。その後、マシンを引き継いてからは)課題だったタイヤのウォームアップが非常によくて、そこからは後続を見ながらのレースになりました。予定していた燃料が入らなかったようで、無線で『もしかしたら燃料が足りなくなるかもしれない』と連絡が来たので、リフト・アンド・コースト(アクセルを抜いて空走すること)をしながら燃費走行に徹して後方との間隔を保って走りきりました。タイトルは獲れませんでしたがTEAM KUNIMITSUとHRCの強さを最大限に出し切れたと思います」

    牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)
    「スタートから非常に順調だったのですがFCYが出て、(後続とのギャップが開いていたので)FCYでよかったと思っていたらセーフティカーになってギャップがなくなってしまいました。それでも、リスタート後もペースよく走ることができました。SUPER GTに参戦するようになって今までで一番気持ちよく走れたスティントでした。振り返るとあっという間の1年でした。今年は中盤戦にかなり苦労してしまったのですが、そこから巻き返すことができ、チャンピオンは獲れなかったものの最終戦を完ぺきなかたちで締めくくることができたので、来年につながるレースができたと思います」

  • 日産、新型Zのデビューイヤーに7年ぶりにSUPER GTを制覇

    日産、新型Zのデビューイヤーに7年ぶりにSUPER GTを制覇

    2022年 SUPER GTシリーズ第8戦が11月5日、6日、モビリティリゾートもてぎで開催された。日産/NISMO陣営は、シリーズランキング1位、2位を占め最終戦となるこの戦いに挑み、タイトル獲得を目指した。最終戦は規定により全車サクセスウェイトが0kgとなり、今季2勝を挙げランキングトップのNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、今季1勝でランキング2位のNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、ランキング7位のNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、ランキング9位のNo.24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)の4台のNissan Z GT500が参戦した。

    予選
    予選でNo.12 Zが3番手、No.3 Zが4番手、No.24 Zが5番手と、3台のZが上位の好ポジションを獲得
    予選日の11月5日、天候は晴れ、気温17度、路面温度28度のコンディションのもと、午後2時53分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始された。気温、路面温度ともに低めのなか、各車入念にウォームアップラップを行いアタックを開始。早めにアタックしたNo.3 Zは千代が1分36秒129、若干他車にかかったNo.23 Zの松田は1分36秒390をマーク。4周目、5周目と続けてアタックしたNo.24 Zの佐々木は5周目に1分35秒736とタイムを更新した。No.12 Zの平峰は4周目に1分36秒244でQ1を終えた。Q1の結果は、No.24 Zが2番手、No.3 Zが7番手、No.12 Zが8番手でQ1突破を決め、No.23 Zは僅差の9番手となり、Q2進出を逃した。

    午後3時44分からQ1上位8台による予選Q2が開始された。GT300クラスのQ2でアクシデントがありGT500クラスのQ2開始が遅れたため、路面温度はさらに低下し難しいコンディションへと変化。Q1同様3周目にアタックしたNo.3 Zの高星は1分35秒916、4周目にアタックしたNo.12 Zのバゲットは1分35秒752、No.24 Zの平手は5周目に1分36秒000のベストタイムにより、No.12 Zが3番手、No.3 Zが4番手、No.24 Zが5番手と3台揃って上位を占め、決勝レースに向けて好位置を獲得した。

    決勝
    No.12 Zが2位表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンに輝く
    12位から4位まで追い上げたNo.3 Zが4位入賞を果たし、ランキング2位に

    11月6日の決勝レースは快晴のもと、午後1時にフォーメーションラップが開始された。気温16度、路面温度27度のコンディションのもと、2周のフォーメーションラップを経て63周のレースが開始された。3番手スタートのNo.12 Zを駆るバゲットは、上位に迫りながら3番手をキープ。4番手からスタートしたNo.3 Zの千代は1周目の5コーナーで他車と接触しながらも4番手を守る。No.23 Zのクインタレッリは3台をパスして6番手に浮上。5番手スタートのNo.24 Zは混乱の中ポジションを失い10番手で1周目を終えた。9周目、3コーナーから4コーナーにかけて、GT300クラスのマシンとGT500クラスのマシンが接触し、周囲を巻き込んだアクシデントが発生。これにより、No.24 Zはリヤまわりを大きく破損してストップし、リタイアを余儀なくされた。No.23 Zもアクシデントを避けたマシンと接触し、ピットイン。ダメージは思いのほか大きく、修復に多くの時間を要する事態となった。このアクシデント直後にNo.3 Zは、1周目の接触により科されたドライブスルーペナルティを消化し、ポジションを大きく落とすことになった。

    9周目のアクシデントで導入されたフルコースイエロー(FCY)は11周目にはセーフティカー(SC)導入となり、No.12 Zは3番手、No.3 Zは12番手というポジションとなっていた。SC中の15周目、メインストレートでGT300クラスのマシンが衝突するアクシデントが発生し、SC先導走行は継続され、レースは21周目から再スタートが切られた。22周を終えNo.3 Zがピットインしドライバーを高星に交代し、給油、タイヤ交換を終えた。ピット作業の早さとタイミングでNo.3 Zは大きくポジションを上げている。No.12 Zは23周を終えてピットイン。ドライバーを平峰に交代し、通常作業を終え、ポジションをキープしてレースに復帰した。トップはピットインを引き延ばす作戦のマシンとなり、その他はピットインを終えた26周終了時点でNo.12 Zは3番手、No.3 Zは6番手を走行。トラブルの修復を終えたNo.23 Zは3周遅れの13番手となっている。

    レースは後半戦に入り、上位陣は接近した戦いとなった。37周を終え、トップがピットインすると、No.12 Zはトップに1秒差の2番手、No.3 Zは前車に1秒以内に迫る5番手となり、ペースに勝る両車はオーバーテイクに挑む。周回遅れのGT300マシンが絡み、追い抜きが難しい状況が続いた。51周目、No.3 Zは1コーナーで前車をパスして4番手にポジションアップ。さらにペースを上げて、前との差を詰めていく。トップから4番手までは、それぞれ1秒前後の差でレースは終盤戦となった。それぞれ一進一退を繰り返しながらも、それぞれポジションを守り切り、63周のレースはフィニッシュした。2位表彰台を獲得したNo.12 Zは、シリーズランキングでNo.3 Zを逆転してチャンピオンになった。ペナルティにより後方から追い上げたNo.3 Zは4位までポジションを挽回しフィニッシュし、シリーズランキングを2位で終えた。

    2022年シーズンの全8戦を終了し、新型車であるNissan Z GT500は3回の優勝を成し遂げ、日産/NISMO陣営として7年ぶりとなるシリーズチャンピオンを獲得した。Nissan Z GT500の速さと強さをレースで実現し、その成果としてシリーズランキング1位、2位を占めることができた。来シーズンも、より充実したレースができるよう、日産/NISMO陣営は全力を尽くす。

    平峰一貴
    「ファンの皆さん、応援ありがとうございます。やっとチャンピオンを獲ることができました。そしてチーム、NISMO、ブリヂストンやスポンサーすべての皆さんに、本当に感謝しています。今年でTEAM IMPULで走り始めて3年目なので、なんとかチャンピオンを獲りたい、負けたくないという気持ちで、自分なりに努力を重ねてきたつもりです。本当に厳しかった時もありますが、やっぱりファンの皆さんが応援してくれたことで力をいただき、ここまで来ることができました。まだ正直なところ実感は薄いのですが、どんな時でもTEAM IMPULを応援してくれた皆さんに、心から感謝しています。ありがとうございます」

    ベルトラン・バゲット
    「皆さん本当にありがとうございました。チャンピオンとなったことを本当に誇りに思います。私がドライブした前半のスティントでは色々なことが起きました。タイヤのピックアップが厳しく、ポジションを落としたり、フルコースイエローやセーフティカーが導入される大きなアクシデントもありました。その中で自分を信じてポジションを上げ、そして最後の最後に平峰選手が素晴らしい走りで、勝利に導いてくれました。本当に嬉しく、まだ信じられないほどです。この1カ月のプレッシャーを乗り越えてチャンピオンを獲得できたのは、ファンの皆さんのおかげですし、日産/NISMO、ブリヂストン、星野一義監督、チームとチームメイトのおかげです。ありがとうございました」

    星野一義 TEAM IMPUL監督
    「(スポンサーの)カルソニック/マレリに感謝です。カルソニック/マレリと日産、ブリヂストン、すべての関係者のサポートのおかげで本当に感謝しています。今年バゲットが入って、平峰と相談しながら本当にいい走りをしてくれて、使えば使うほどものすごくいいドライバーだって気づきました。平峰がクルマを先行して開発してくれて、最後のラップまで力を抜かない粘り強い走りを見せてくれました。ふたりのいいところでチャンピオンを獲ったという感じです。スポンサー、ファンの皆さん、本当にありがとうございました」

    松村基宏 日産SUPER GT チーム総監督
    「新型Zを投入して1年間戦った結果、日産/NISMO陣営として7年ぶりのシリーズチャンピオンを獲得できたことを大変嬉しく思います。新型車両開発にあたっては、総合的な戦闘力アップと、どのコースでも速さを発揮できるマシン作りが目標でしたが、それが実現できた成果で、開発チームとレースを戦った各チーム、そして応援し続けていただいたファンの皆様に感謝いたします。我々NISMO Racing事業部は、自らのチームでマシンを走らせていますが、4台とも同じように開発とメンテナンスを行なってきました。そのなかで、TEAM IMPULがチャンピオン獲得という素晴らしい結果をもたらしてくれました。その他の3チームも、戦いを重ねるごとに開発グループとの連携が向上し、どのチームも上位争いできる力をつけてきました。不運なレースもありましたが、最終的にランキング1位と2位を占めることができたのは、日産/NISMO陣営全体の努力の成果で、総監督としてファンの皆様にこの成果をお見せすることができ、本当に良かったです。これもファンの皆様の声援があったからこそで、重ねて御礼申し上げます。そして、今後も日産/NISMO陣営へのご声援、よろしくお願いいたします」

    Nissan Z

  • SUPER GT:カルソニック IMPUL Zがチャンピオン!日産がダブルタイトル

    SUPER GT:カルソニック IMPUL Zがチャンピオン!日産がダブルタイトル

    2022年のSUPER GTは、GT50クラスではNo.12 カルソニック IMPUL Z、GT300ではNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがタイトルを獲得。日産を両方のクラスを制覇した。

    SUPER GT最終戦が11月6日(土)に、モビリティリゾートもてぎで行われ、GT500はNo.100 STANLEY NSX-GT、GT300はNo.55 ARTA NSX GT3とホンダがホームコースで勝利を挙げた。

    GT500 最終戦 決勝結果速報
    1位:No.100 STANLEY NSX-GT
    2位:No.12 カルソニック IMPUL Z
    3位:No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
    4位:No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z
    5位:No.17 Astemo NSX-GT
    6位:No.37 KeePer TOM’S GR Supra
    7位:No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
    8位:No.8 ARTA NSX-GT
    9位:No.36 au TOM’S GR Supra
    10位:No.38 ZENT CERUMO GR Supra

    GT300 最終戦 決勝結果速報
    1位:No.55 ARTA NSX GT3
    2位:No.87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3
    3位:No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
    4位:No.18 UPGARAGE NSX GT3
    5位:No.88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3
    6位:No.96 K-tunes RC F GT3
    7位:No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
    8位:No.10 TANAX GAINER GT-R
    9位:No.7 Studie BMW M4
    10位:No.360 RUNUP RIVAUX GT-R

  • SUPER GT 第7戦 決勝:Astemo NSX-GTが今季初勝利

    SUPER GT 第7戦 決勝:Astemo NSX-GTが今季初勝利

    2022年 SUPER GT 第7戦『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE』の決勝レースが、10月2日(日)にオートポリスで行われ、GT500クラスは予選4位のNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が今季初優勝。GT300クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が2020年最終戦以来の勝利を掴み取った。

    日曜日のオートポリスも快晴。気温25度、路面温度40度を超えた。決勝レースは昼過ぎに行われたウォームアップ走行時に赤旗中断があった影響から5分遅れの午後1時35分にフォーメーションラップが行われ、65周のレースがスタートした。

    なお予選15位のNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)は、決勝スタートで使用するタイヤを予選で痛め、ピットで交換してからのスタートを選択。このためスタート隊列には加わらず、ピット前からのスタートとなった。

    1周目、ポールポジションのNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹)は順当にトップをキープ。これにNo.100 STANLEY NSX-GT(牧野任祐)、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)、No.17 Astemo NSX-GT(松下信治)と続いていく。序盤の24号車はペースが良く、100号車以下を引き離して10周目には5秒近いリードを築いた。

    2番手の100号車の後方も差が開いたが、3番手の19号車、17号車、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)によるバトルは僅差で展開。この戦いには予選9番手スタートのNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が6番手として加わってくる。さらにNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z (千代勝正/高星明誠)も予選13位からポイント圏内の10番手へと順位を上げ、ドライバーランキング1、2位がタイトルへの意欲をむき出しにする。

    そして16周目にGT300車両のストップによって、導入されたFCYが18周目に解除になると、4番手の17号車が3番手に浮上する。ここで、ドライバー交代のミニマムである22周目に2番手の100号車が最初にピットイン。翌23周目には17号車もピットに向かう。対して、トップを順調に走行していた24号車は27周目までピットインを引き延ばす。

    全車がピット作業を終えると、トップ3でピットワークが早かった17号車(塚越広大)がトップに浮上。100号車(山本尚貴)は、変わらず2番手。序盤トップを走った24号車(平手晃平)は3番手にダウンしてしまった。

    トップに出た17号車は安定したペースで走行。徐々に100号車との差を広げていき、終盤となる55周目には約8秒と独走状態に。土曜午前の練習走行終盤にコースアウトしてマシン前部を破損し予選出走も危ぶまれたが、メカニックたちの素早い修理対応で予選4位を獲得した17号車。チーム首脳の的確な判断とピット作業でも順位を上げ、チーム全体の総合力を示す形となった。

    2番手の100号車もしばらくは単独走行だったが、終盤になるとペースが落ちてくる。そして残り10周を切ると100号車の背後には24号車が迫り、山本と平手という王者経験者がテール・トゥ・ノースで攻防を繰り広げた。

    この2番手争いを尻目に、10秒以上のマージンを築いたNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)は余裕の逃げ切り。第5戦鈴鹿で逃した今季初勝利を、今度は確実に手にした。2位は24号車の猛攻を巧みに凌いだNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が獲得。第7戦オートポリスの決勝は、Honda NSX-GTがワン・ツーを決めてみせた。3位はNissan Z GT500のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)。4位にはTOYOTA GR Supra GT500のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が入った。

    この決勝前にドライバーランキングの1位だったNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は7位に入り、その座を死守。同ランキング2位のNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)は4位を狙って平峰が14号車に挑むが、辛くも6位でゴール。これで3号車とのポイントを2.5点差まで詰めた。以下、No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、No.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)までの6チームが同タイトルの権利を残して、最終戦に臨むことになった。

    次戦は今季最終戦モビリティリゾートもてぎ(11月5、6日)。

    GT500 Class
    No.17 Astemo NSX-GT
    塚越広大
    まずは昨日の公式練習の最後のアクシデントから(マシン修復を)予選に間に合わせてくれたチーム、そしてHondaのサポートがあっての今回の優勝だと思います。それに、松下(信治)選手もしっかり応えてくれてQ2につなげてくれた。今日のレースに向けたセットアップも、かなり難しいタフなレースになるのを予想していたので、いろいろとアイデアをみんなで出しあって、決めて、それを信じてレースに臨みました。松下選手もすごく集中して走ってくれている感じだったので、きっとクルマがいいから順調に走っているんだろうなっていう感じを見ていて思いました。(僕は後半の)ちょっと長いスティントを担当しましたが、しっかり最後まで走れればいい結果が出るんじゃないかという風には思いました。ピットアウトして、そこで踏ん張らないと自力で(上位陣を)抜くのはやはり難しいと思いましたので 、今回はブリヂストンタイヤもすごくウォームアップが良かったし、アウトラップからプッシュすることができました。最後は後ろから100号車(STANLEY NSX-GT)に24号車(リアライズコーポレーション ADVAN Z)がペース良く来ているっていうのをずっと言われている中で、僕もいろいろ走り方を考えながら最後まで追いつかれないように走って、なんとか逃げ切れました。今回はジェットコースターみたいな週末だったので、ホッとしています。今回勝たないとチャンピオンシップで自力でのタイトル獲得が難しかったので、僕たちの望みどおりの結果を残せてほんとに良かったです。今日ぐらいはちょっと優勝した……いい思いをしていいんじゃないかなと思います。まぁ松下選手も言ったように、僕らの最終的な目標はチャンピオンを獲ることですので、ここまで来た過程をしっかり大事にして、チャンピオンを獲るため次に向けた準備をしっかりやって、勝ってチャンピオンを獲れるようにチームと全力を尽くしたいと思っています。(最終戦のもてぎでは)いつもどおりの目標として、まず勝つこと。勝つためにどうするかっていうのを、松下選手とチームとしっかりみんなで力を合わせて力強いレースがしたいなと思います。やっぱり最終戦は(僕の)地元の栃木でもあるので、たくさんの方が応援に来てくれますし、(チームスポンサーの)Astemoさんの方々も多いと思いますので、みんなの気持ちに応えられる走りをしたいと思います。

    松下信治
    まず、昨日の(公式練習での)クラッシュから今週(のレースウィーク)が始まってしまって、(その後の内容は)すごく”端折る”んですけど、チームから言われたのが、『これぐらい絶対直してやるから。走りに集中して、何も気にせず待っててくれ』と。そうメカニックさんに言われて。その時にものすごくうれしかったし、“信じてくれてるんだな”っていう信頼関係を感じたので、予選に向けてクラッシュした後はもちろん不安もあるんですけど、それにとらわれずにいい走りができてQ1を通ったっていうのが今週のポイントだったのかなって思います。そのあとは、Q2ですばらしい走りを塚越(広大)選手がしてくれて。あの状況から(予選)4位っていうのはものすごく上出来というか、もうあれ以上にないグリッドでのスタートでした。今日の朝起きて、なぜだかわからないですけどすごくリラックスしていて、勝てると思い、そういう気持ちで(レースに)臨んで……油断とかそういうことではなくて、なんか単純にリラックスしていました。決勝をスタートしてアクションはなかったですけど、19号車(WedsSport ADVAN GR Supra)を(自身のスティントの)最後の方(18周目)で抜けたんで。そのあとはピット戦略でまたチームががんばってくれて、塚越選手につないで……という感じのレースでした。(今回の勝利は)ほんとに”ワンチーム”のひと言に尽きるのかなと思います。ほんとチームがひとつになった週末だったと思います。(最終戦に向けては)塚越選手が表彰台で言っていましたけど、常に勝とうと思ってやっているんで。SUGOで結構(シリーズランキング)ポイントがいいところにいて、予選も良かったのにダメだった(予選5位、決勝12位)ので、もうあとがないっていう状態で今日ここ(オートポリス)に来ました。それで、自分たちの目標としている優勝をまずひとつ獲って、あとはもう1回やる(最終戦も優勝する)だけだなって……それしか頭になくて。今、勝ったんですけどもうそれはすぐに忘れて、次のもてぎに対してすべてをテーブルに乗せて、議論してやろうかなと思っています。ここまで来てチャンピオン争いしている全員に言えることだと思うんですが、みんながチャンピオンになるポテンシャルがあると思うし、その中で僕は僕で個人的にすごくアグレッシブなので、それを自分でコントロールして、最終戦でさらにチームにプラスとなる戦力になれるように、そこだけを考えて勝ちに行きます。

    GT300 Class
    No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
    吉田広樹
    去年もそうなんですが、今年もチャンスがありそうなレースが何回かありながらも、展開だったり、自分のミスだったり、いろんなことがうまく噛み合わずに優勝が叶わなかったので、今シーズンもなかなか厳しいのかなと思っていました。でもレースウイークに入って、自分たちが調子良さそうなのも分かりましたし、これまでミスの原因になったこともあったタイヤ交換だったり、そういうことも含めて、今回は本当に完璧に進みました。チームにも感謝したいですし、ブリヂストンタイヤさんが本当に強く、最後までパフォーマンスの落ちないタイヤを用意してくれたので、そういうお世話になっているみなさんに優勝という結果をご報告できるレースをできたことが本当に嬉しいです。オートポリスに来た時はシリーズランキングがそんなに上位ではなかったので、今回の勝ちでギリギリ最終戦に繋がったぐらいなんだという認識なので、次のレースでシリーズ争いがどうこうというよりも、連勝できるように(したい)。最終戦でサクセスウェイトが全部下りる“ガチンコ勝負”というところでは、もてぎは僕ら過去にいいレースができているデータがあるので、それを活かして、優勝だけを目指していきたいです。それに対して、チャンピオンがどうなるかっていうぐらいの感覚なので、まずは勝つことを目標にがんばりたいなと思っています。最終戦では優勝だけを目指していって、(そこで)何かがうまく噛み合って、川合(孝汰)選手がチャンピオンになるよう(※)、お役に立てるようにがんばりたいなと思います(笑)。 ※吉田広樹選手は第2戦を欠場しており、最終戦を吉田/川合孝汰コンビで参戦した場合、チャンピオンの可能性は川合選手にしかないため。

    川合孝汰
    2年ぶりの優勝なんですが、今シーズンは開幕戦からなかなかうまく噛み合わないレースが続いていたなかで、少し流れを変えられた大きな1戦になったなと思っていて、本当に素直に嬉しいです。 自分のスティントに関しては、最初から61号車と“1対1”のレースになり、コース的にも抜けないコースなので、序盤は“ついていく”というレースになりました。その後、GT500クラスが絡み始めたタイミングでチャンスができて、そこで(61号車の)前に出られました。その後はタイヤもキツかったんですけど、後ろのタイムを見ながら、吉田(広樹)選手にしっかりバトンを渡せたので、今シーズンのなかでは非常に良いレースができたんじゃないかなと思います。吉田(広樹)選手が言ったとおりで、本当にギリギリのところで(チャンピオン争いに残ったので)、周りの結果次第になってしまうと思うんですけど、なにせ勝たなきゃいけないと思っています。僕らはもちろんチャンピオンを目指してやっていますし、毎戦毎戦勝つために準備して努力してやっているので、もちろんチャンピオンは獲りたいですけど、まずは最終戦のガチンコ勝負で、52号車としてしっかり勝つというところに重きをおいてがんばりたいと思います。 (そのためにも)これから吉田選手も含めてチームと次のもてぎに向けてミーティングをして、クルマのセットアップやどういった対策をしていくか話をしたうえで、しっかり予選(Q1)を通して、ここまできたら勝ちにいきたいですね。公式練習、予選を含めトップを獲りにいきたいと思っているので、そこに向けてしっかり準備していきたいと思います。

  • SUPER GT:リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木が初ポール!

    SUPER GT:リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木が初ポール!

    2022年 SUPER GT 第7戦『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE』の公式予選が10月1日(土)にオートポリスで行われ、GT500クラスはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)の佐々木が、自身初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が、今季4度目のクラスポールポジションを獲得した。

    この日のオートポリスは朝から快晴。午後3時33分からのGT500クラス予選Q1は路面温度が40度(気温25度)を超える夏のようなコンディションで始まった。走行時間10分間の残り3分を切ったところで各車がタイムアタックを開始。そこでNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔)が1分32秒097でトップタイムを記録。その後のアタックで2番手以下の順位は変動していったが、最後まで36号車のタイムは破られなかった。2番手はNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴)で、3番手にはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(平手晃平)と、Q1ではTOYOTA GR Supra GT500、Honda NSX-GT、Nissan Z GT500がトップ3を分け合った。

    午後4時11分からのGT500クラスQ2も10分間で行われ、ラスト1分、1発アタックでの戦いとなる。ここでNo.100 STANLEY NSX-GT(牧野任祐)が1分31秒867を叩き出しトップへ。そしてQ1と同様に2位以下は接戦となるも100号車のトップは動かないかに見えた。だがQ2は最後の最後に大逆転劇となる。Nissan Z GT500勢で唯一Q2に進出していたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木大樹が1分31秒679をマークして、逆転でポールポジションを獲得。Nissan Z GT500にとって2回目の、佐々木自身は初予選1位となった。近藤真彦監督率いるKONDO RACINGにとっては2017年以来2度目のポールポジションだった。予選2位はNo.100 STANLEY NSX-GT、3位はNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の国本が入り、Q1と順位は変わったが、ここでも3メーカー1台ずつのトップ3となった。

    GT300クラスのQ1は前戦後に出たチームランキングによりA/Bの2組に別けられて行われ、A組ではNo.55 ARTA NSX GT3(木村偉織)が、B組はNo.10 TANAX GAINER GT-R(大草りき)がトップとなった。そしてQ2は両組の上位8台、計16台で競った。ここでポールポジションを決めたのはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内。前戦に続き今季4回目、自身にとっては通算12回目(最多タイ記録)のクラスポールポジションを獲得した。

    GT500 Class
    No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
    佐々木 大樹
    「本当にありがとうございます! 本当にチームが良いクルマを用意してくれて、ヨコハマタイヤさんも良いタイヤを用意してくれました。皆さんに感謝しています。ここまで(同じヨコハマタイヤの)19号車が何回もポールポジションを獲っていたので、今度は僕ら24号車が獲る番だと思ってここに来たので、本当に獲れたことがすごく嬉しいです。今まで予選2位は何度かありましたが、30歳にして初ポールポジションですか、やっと一皮剥けたかな(笑)」

    GT300 Class
    No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
    山内 英輝
    「チームのみんなが良い仕事をして良いクルマにしてくれたので、乗っていて楽しかった。良い予選ができたと思っています。でもポールポジションの最多記録より、もう明日の決勝レースが気になっています。このままトップを狙っていきたいですし、全面的に闘志を出して、BRZの勇姿を皆さんに見てもらいたいです」

  • SUPER GT 第6戦 SUGO:CRAFTSPORTS MOTUL Zが今季2勝目!

    SUPER GT 第6戦 SUGO:CRAFTSPORTS MOTUL Zが今季2勝目!

    2022年 SUPER GT 第6戦の決勝レースが9月18日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、レースは途中から雨が降り出す難しいコンディションとなり、その中でGT500クラスはハイペースをキープし、戦略も的確だったNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が今季2勝目を挙げた。GT300クラスも天候を読み切ったチームの判断でNo.2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が逆転で優勝となった。

    午前中は晴れていたものの、昼過ぎには上空に雨雲があらわれ小雨も降ったSUGO。しかし午後2時のスタート時点では本降りにはならず、GT500クラスの15台はドライ路面用のタイヤで84周の決勝に臨んだ。

    ポールポジションのNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)が1周目に3番手に後退しNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明)がトップに立つ。そして10周を過ぎたころから本格的に雨が降り出す。これで各車が続々とウエットタイヤへ交換するためのピットインが始まる。その中でNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)が使用するミシュランの雨用タイヤのグリップの良さを活かして、ドライバー交代ギリギリのタイミングまでピットインを延ばした。全15台がピットインを終えるとトップは3号車(高星明誠)で、2番手は同じミシュランタイヤを履くNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とNissan Z GT500のワン・ツーとなっていた。

    このまま2台のZが圧倒的なペースで逃げ切って、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Zは第3戦鈴鹿以来の今季2勝目。これで千代/高星組はドライバーランキングのトップに返り咲いた。3位にはHonda NSX-GTのNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)で嬉しい今季初表彰台。4番手にはTOYOTA GR Supra GT500のNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が入った。

    GT300クラスではポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)がトップで逃げるが、序盤から雨が降り出したことでタイヤの交換やピットインのタイミングなどの選択がチームによって異なる状況となった。この中、予選13位のNo.2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が加藤のピットインを延ばしてトップに上がり、天候を見極めて堤に繋いだことで大きなリードを築いてゴール。今季デビューしたTOYOTA GR86にとって初の優勝となった。2、3位はNo.11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)、No.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)となった。 ※観客動員 9月18日(決勝日)17,000人/17日(予選日)8,300人。

    GT500クラス
    No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z
    千代 勝正
    「天候に左右されるレースになり、タイヤをどうするか、いつピットインするかを常にピットと交信しながら走っていました。今回はミシュランのウエットタイヤに助けてもらいましたし、監督とエンジニアの的確な判断と戦略が上手くいきました、後半も高星選手が上手くまとめてくれて、チーム全員の勝利です」

    高星 明誠
    「僕に変わった時はまだ路面が濡れていて、心配でしたがミシュランタイヤがとても良かったんです。その後、雨が強くなってもタイヤのパフォーマンス的にはもっと速く走れましたが、トップだったので無理してオーバーランしたらもったいないと思ってペースを落として走りました。これが勝因で、それができるようにしてくれた千代選手の前半の走りとミシュランタイヤさんに感謝しています」

    GT300クラス
    No.2 muta Racing GR86 GT
    加藤 寛規
    「まあドライビングも大変でしたが、チームがよくやってくれました。タイヤも良かったし、余計なことを言わずに運転していたことが良かったですね。あとは魔物がいると言われるSUGOで、それを避けていただけ(笑)。チームが良い判断をして、適切な戦略を立ててくれた。それが勝因だったと思います」

    堤 優威
    「ここまで何度か良いレースができていたと思いますが、結果が出ていなかったので、加藤さんと『表彰台に乗りたいね』と言ってここに来たんです。荒れたレースで勝てて良かったです。クルマもすごく良かったし、チームの皆さんとブリヂストンタイヤに助けられた優勝なので、この恩を返せる走り今後したいと思います」

    Po No Machine Driver Tire SW
    1 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z
    Nissan Z GT500
    千代 勝正
    高星 明誠
    MI 68
    2 23 MOTUL AUTECH Z
    Nissan Z GT500
    松田 次生
    ロニー・クインタレッリ
    MI 44
    3 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
    Honda NSX-GT
    笹原 右京
    大湯 都史樹
    DL 11
    4 38 ZENT CERUMO GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    立川 祐路
    石浦 宏明
    BS 16
    5 12 カルソニック IMPUL Z
    Nissan Z GT500
    平峰 一貴
    ベルトラン・バゲット
    BS 89
    6 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    関口 雄飛
    中山 雄一
    BS 54
    7 64 Modulo NSX-GT
    Honda NSX-GT
    伊沢 拓也
    大津 弘樹
    DL
    8 100 STANLEY NSX-GT
    Honda NSX-GT
    山本 尚貴
    牧野 任祐
    BS 46
    9 37 KeePer TOM’S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    サッシャ・フェネストラズ
    宮田 莉朋
    BS 68
    10 36 au TOM’S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    坪井 翔
    ジュリアーノ・アレジ
    BS 47
    11 14 ENEOS X PRIME GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    大嶋 和也
    山下 健太
    BS 60
    12 17 Astemo NSX-GT
    Honda NSX-GT
    塚越 広大
    松下 信治
    BS 68
    13 8 ARTA NSX-GT
    Honda NSX-GT
    野尻 智紀
    福住 仁嶺
    BS 42
    14 24 リアライズコーポレーション ADVAN Z
    Nissan Z GT500
    佐々木 大樹
    平手 晃平
    YH 37
    15 19 WedsSport ADVAN GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    国本 雄資
    阪口 晴南
    YH 35
  • SUPER GT:カルソニック IMPUL Zが最後尾から大逆転で優勝

    SUPER GT:カルソニック IMPUL Zが最後尾から大逆転で優勝

    2022年 SUPER GT 第5戦の決勝レースが、8月28日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは予選15位と最後尾からスタートしたNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が、驚異的な追い上げで大逆転の優勝を決めた。

    GT300クラスはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が巧みなレース運びを見せ、5年ぶりの勝利を挙げた。

    第5戦の決勝は450kmのレースで、前回の鈴鹿(第3戦)より150km長い距離で、午後2時30分、気温28度の状況でスタートが切られた。

    GT500クラスの序盤は、No.23 MOTUL AUTECH Z(ロニー・クインタレッリ)、No.17 Astemo NSX-GT(松下信治)、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京)がトップを争っていく。10周を過ぎるとトップ23号車のペースが落ち、17周目に早めのピットイン。他の上位3台はレースの約1/3にあたる26周目から30周目の間にそれぞれピットイン。各車が1回目のピットを終えると、16号車(大湯都史樹)がトップに上がり、2、3番手は23号車と予選5位から上がって来たNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明)となる。23号車はタイヤを換えてもペースが悪く、一時4番手まで後退した。41周目に23号車が2度目のピット作業に戻ると、今大会の義務である2回目の給油作業を順次行っていく。そうした中、49周目にGT300クラスの車両がクラッシュしてセーフティカーが導入され、ここでピットインを延ばしていた16号車と38号車は作戦が裏目となり、彼らはピットイン後にポジションを下げてしまった。

    これで終盤のトップ争いは17号車(塚越広大)と23号車(松田次生)、さらに最後尾スタートから猛追してきたNo.12 カルソニック IMPUL Z(ベルトラン・バゲット>平峰一貴)が繰り広げる。ここで23号車は12号車との攻防で危険行為があったとしてドライブスルーペナルティを受けて後退。17号車は終盤にペースが落ちて、12号車にラスト3周で抜かれてしまう。カルソニック IMPUL Zの平峰が、このままトップチェッカーを受けた。チームと平峰は昨年第5戦以来、バゲットは日産に移籍して初の優勝。Nissan Z GT500は今季2勝目を挙げた。2位はNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、3位はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が入り、3メーカーが表彰台を分け合った。

    GT300クラスではポールポジションのNo.10 TANAX GAINER GT-R(大草りき)が逃げたが、早めのピットイン作戦を採ったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)がトップに立った。最後のピットイン後は4号車のエース、谷口信輝が逃げ切って2017年第1戦以来の優勝を飾った。2位は10号車(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)、3位にはNo.30 apr GR86 GT(織戸学/平良響/上村優太)が入り、今季デビューしたTOYOTA GR86GTが初の表彰台となった。

    GT500クラス
    No.12 カルソニック IMPUL Z
    平峰 一貴
    「本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました! 23号車とのバトルでコースアウトした時は、一瞬だけヒヤッとしましたが、あとは頭の中で星野監督や応援してくれるみんなの声がして、とにかく全力を出し切ろうと。今はもう一滴も残ってないくらいです。実は最後に17号車を追い抜いたときは、トップになった知らなかったんです。それぐらい出し切っていました。本当に良いクルマ、タイヤでした。ありがとうございました!」

    ベルトラン・バゲット
    「日産ドライバーとして初の優勝ができました。本当にタフでサバイバルなレースでした。最後尾からのスタートでしたが、僕らはしっかりとしたレースができました。特に平峰選手が素晴らしい仕事をしてくれました。この2人で、このチームで勝つことができて、本当に嬉しいです」

    GT300クラス
    No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG
    谷口 信輝
    「本当にうれしい! もうゴールでは涙がちょちょ切れてましたよ。前回は天国から地獄(終盤トップもトラブルで勝利を失う)でしたし。でも、5年ぶりの優勝でホッとしています。チームとしては鈴鹿で初勝利なんで格別です。これまで僕ら鈴鹿はダメなんでとみんなに言っていましたが、これで嘘になりましたね(苦笑)」

    片岡 龍也
    「自分の走りが終わって見守っていましたが、前回も終盤にあんなことがありましたし、チェッカーを受けるまでドキドキしていました。前回のことや5年ぶりの勝利とかいろいろな思いが湧き出て、本当に喜べるのは明日かな(笑)。でも僕らのチームは個人スポンサーも多いので、優勝を待っていてくれたみんなと祝勝会をやりたいですね」

  • SUPER GT:MOTUL AUTECH Zが新型Zの初ポールポジション獲得!

    SUPER GT:MOTUL AUTECH Zが新型Zの初ポールポジション獲得!

    2022年 SUPER GT 第5戦の公式予選が8月27日(土)に鈴鹿サーキット(1周5,807m)で行わ、GT500クラスはNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリが、自身2019年以来、今季デビューのNissan Zにとっては初のポールポジション(予選1位)を獲得。

    GT300クラスは、No.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)の大草が初のクラス予選1位となった。2チームは、明日8月28日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

    この日の鈴鹿サーキットは午前から曇り模様。しかし気温は午後に0度を超え、蒸し暑さを感じるコンディションだ。午前の公式練習での赤旗中断などもあって、公式予選は20分遅れで進行し、GT500クラスのQ1は午後3時53分にスタート。

    Q1に出走するGT500クラスの15台は、開始から2分後にコースに入っていく。各車共にほぼ2周のウォーミングアップラップを経てタイムアタックに突入した。最初にNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大)が1分45秒735を記録し、これがターゲットタイムになる。続いてNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分45秒365と更新する。

    そして、チェッカーラップにNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)が1分45秒219の快走を見せて、トップを奪った。だが、第2戦から第4戦まで連続ポールポジション獲得中のNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(阪口晴南)も0.025秒の僅差で2番手と迫ってみせた。さらに、No.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生)が3番手に浮上する。

    これでQ1は終了。Q1トップは16号車NSX-GTも、2、3位は19号車GR Supra、23号車Zとトップ3を3メーカーが分け合う恰好となった。また第3戦鈴鹿で優勝のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)、第2戦富士で優勝のNo.8 ARTA NSX-GT(福住仁嶺)、第4戦富士で優勝のNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(宮田莉朋)は9、10、11位でQ2には進めなかった。

    GT500クラスのQ2は午後4時30分にスタート。Q1同様10分間の走行で、トップ8の順位を決める戦いだ。このセッションも約2分が経過してから、8台が順にコースインする。2周のタイヤウォーミングアップを終え、最初にアタックに行ったのは今回もNo.17 Astemo NSX-GT(松下信治)で、1分45秒349を記録。これに挑んだのはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京)だが僅かに及ばず2番手。

    以降はチェッカーラップとなり、タイムを出したら終了だ。ここで、第3戦鈴鹿のポールシッターであるNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)もNSX-GTの2台に届かず3番手、次にQ1で3位だったNo.23 MOTUL AUTECH Z、ロニー・クインタレッリが計測ラインを通過。すると1分45秒169と17号車を0.180秒上回ってトップに立った。このあと3台がタイムを記録するも上位に食い込めず、予選は終了。

    これでNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のポールポジションが確定。これは今季デビューのNissan Z GT500にとって初の、クインタレッリとNISSAN勢にとっても2019年第5戦富士以来の予選1位となった。2位にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、3位にはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)とNSX-GT勢が。4位にはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)と、明日28日の決勝スターティンググリッドでは3車種が2列目までに並ぶことになった。

  • スーパーGT:KeePer TOM’S GR Supraの最年少コンビが初勝利!

    スーパーGT:KeePer TOM’S GR Supraの最年少コンビが初勝利!

    2022年 SUPER GT 第4戦の決勝レースが、8月7日(日)に富士スピードウェイで行われ、GT500クラスはNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)の初優勝。GT300クラスはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が今季初勝利を決めた。

    決勝日は午後1時過ぎで気温26度、路面温度31度と各チームの事前の予想に比べてやはり低めだった。さらに、この頃にわか雨が降ったことでコースは濡れて各チームは慌てたが、雨はすぐに止みコースも乾き出したため、各車はスリック(晴れ用)タイヤを装着。

    しかし、午後2時のレース開始時点でもコースに少し水たまりがあったため、安全を考えてフォーメーションラップが1周追加され、当初周回数の100周は99周になった。

    スタートでは、ポールポジションのNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が順当にトップでTGRコーナーを通過。だが3周目のTGRコーナーで、19号車を予選2位のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)がパスしてトップを奪う。19号車はそのあとNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)のフェネストラズ、No.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)にも抜かれて後退。レース序盤は24号車、37号車、12号車が2~3秒間隔で並んでトップ3を形成する。

    4番手につけたNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)は前戦のマシントラブルで、シャシー交換と、規定数を越えるエンジンの交換を行って今大会に出場したため、レース中のピットストップ10秒というペナルティを課せられ、これを消化するためピットに向かった。これでNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が4番手となるが、上位3台からは徐々に引き離されていった。

    今回の450kmレースは、給油を伴う2回のピットインが義務付けられた。予選15位スタートのNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)は、他と違う作戦を狙って19周目に早めのピットイン。それ以外はレースのほぼ1/3にあたる33周目以降に最初のピット作業を行った。まず5、7位を走っていたNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)がピットイン。だが23号車はその後マシントラブルが発生し、緊急ピットインして上位から脱落した。

    1回目のピットイン後も、トップ24号車と追う37号車のトップ3は変わらず。その約10秒後方に4番手の8号車、5番手に36号車が続いた。

    膠着状態が続く上位3台に変化が起きたのは65周目を過ぎたあたり。3台の間隔が徐々に詰まりだし、1秒差ほどまでに接近する。その状態で迎えた72周目に24号車、73周目に37号車、74周目に12号車がそれぞれ2回目のピット作業を行った。ここで37号車が素早いピット作業を行い、実質トップでコースイン。2番手には12号車、24号車は3番手に下がり、このピット作業が勝負の分かれ目となった。

    37号車は前の走行から引き続き宮田がステアリングを握る。「前のスティントは思うペースではなかったけれど、最後のスティントはペース良かった」と言う宮田は、徐々に12号車との間隔を広げて、逃げ切り体制を築いていく。一方、2、3番手の12号車と24号車の差も開いて、このままトップ3は99周を走りきってチェッカーを受けた。

    見事な逆転優勝を成し遂げたNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)。ドライバー2人はGT500クラス最年少の23歳コンビで、共に嬉しいGT500初勝利だ。また、優勝の20ポイントを加えたことで、ドライバーランキングのトップに躍り出た。

    2、3位はNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)と前戦に続きNissan Z GT500が表彰台に上がった。4位はNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)。5位にはHonda NSX-GTのNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が入った。

    SUPER GT 富士スピードウェイ

    GT500 Class
    No.37 KeePer TOM’S GR Supra
    サッシャ・フェネストラズ
    「まずTGR TEAM KeePer TOM’S、そしてTOYOTA GAZOO Racingに感謝しています。すばらしいレースウィークになりました。なかなか思うようにいかないシーズンを過ごしてきたのですが、今はだんだんと状況が良くなってきています。今日のレースで優勝できたことは、本当にうれしいです。レース直前に雨が降った中、スタートを担当することになりましたが、そのあとのスティントを担当した宮田(莉朋)選手もすばらしい走りを見せてくれたと思います。僕のスティントでは、(前を走る)ヨコハマ(タイヤの)24号車が速くて強かったですね。もちろんスタート直後は逆転しようとトライしましたが、まだ路面が雨で濡れていたのでリスクを負うことはしたくなかったんです。コンディションが落ち着いてからタイミングを見ようと思いました。第2、第3スティントを担当した宮田選手はすごくいい仕事をしてくれました。今日の結果は僕らにとってSUPER GT500クラスでの初優勝なので、本当にうれしいです。富士での長いレースが終わった後に、また次の鈴鹿も長いレースですが、ファンにとっても楽しみな一戦になると思います。僕らにとってはやることの幅も広がるし、戦略もいろいろと必要になりますが、その中で僕自身が長距離の戦いを楽しんでいます。タイヤ、クルマも難しい部分もあるでしょうが、そこは大丈夫じゃないでしょうか。それに、僕としては『また鈴鹿1000kmが復活してくれたら最高なのに』と思っているんです。その時は、またすばらしい経験を積むことができるでしょうね」

    宮田莉朋
    「まず前回の鈴鹿(第3戦)が終わってから2カ月の間まったくテストもなくて。チームとサッシャ(フェネストラズ)選手と共に、どんなコンディションになるのか、どんな季節になるのかをずっと考えながら、クルマのセットアップやタイヤ選択を考えていました。結構厳しい状況下……、テストができないということがすごく難しかったのですが、結果として予選、決勝共に戦えたことがすごくうれしかったです。レースウィークに入る前にサッシャ選手が(7月28日に)誕生日を迎えて、僕も明後日(8月10日)に誕生日を迎えるんですが、レースウィークに入る前には『勝って誕生日パーティができるくらいのレースをしようね』と一緒にご飯を食べたりしていたのですが、僕らが宣言していたことが実現して本当にうれしいです。レースでは第2スティントが結構きつかったのですが、コース上で追い抜くのは厳しい反面、ピットストップを短縮させるために走りながらいろんなことを努力していて。だからきつかったものの、それが(引き続き走った)第3スティントに(結果として)表れて、うしろを引き離すことができました。コース上で抜くのは厳しい中でもスピードをしっかり表現できたという部分で、僕らの努力が結果としてついてきたと思います。あとはチームの皆さんがその状況下ですばらしいピット作業をしてくれたからこそ、この1勝があります。僕らはSUPER GTで最年少のコンビですが、底力をしっかり見せられたのではないかと思います。次の鈴鹿も450kmですが、作戦などが今回のようになるのか、またサーキットによって変わってくるのかは未知数です。少なからず鈴鹿は、GR Supraにとって厳しいと僕は思って毎回臨んでいます。そんな中で前回(第3戦)僕らは3位を獲れたので、非常にポジティブな状態で(レースを)終えられました。450kmのレースでどんな戦略になるのか……、僕らは今回優勝したことでサクセスウェイトをさらに積む予定だし、(次戦まで)インターバルが短いですが、さらに厳しくなるのかその辺も含めてまたチームと共にしっかりと準備をして、チャンピオンシップのためにも再びいいレースができるようにしたいと思います」

    GT300 Class
    No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
    井口卓人
    「まさかこの場(優勝記者会見)に来られるとは、このサーキットに入った時には思っていなかったのでちょっと驚いているんですけれども、この富士の大会で山内(英輝)選手が100レース目を迎えるということで記念すべき大会になりました。第3戦が終わってさまざまなテストをしてきた中で、ダンロップタイヤさんが特に決勝に強いBRZに合うタイヤを用意してくれたことがこの勝利に繋がったんじゃないかなと思います。あとはやはり最後の山内選手の気迫あふれる走り、それが(山内選手の)100戦を祝う最高のレースになったと思うので本当に最高な1日でした。450kmレースは作戦の幅も広がると思いますし、自分たちだけじゃなくて、ほかの車両もどういうふうにレースを戦っているのかが読みにくい部分は多いんですけど、今回の450kmレースで(自分たちの)タイヤとクルマと含めて、すごく強い戦いができることを証明できました。なので、この流れを維持して、サクセスウェイトは重くなりますけど、チームと一緒に、そしてファンのみなさんと一緒に、次の鈴鹿大会も精一杯戦いたいと思います」

    山内英輝
    「戦略的にもタイヤのパフォーマンス的にも、本当にみんなのおかげで勝てたレースだなと(思う)。改めて、走っている時のクルマのフィーリングだったり、タイヤのフィーリング(の良さ)ですごく感じました。走っている時にも常にクルマの状態が良かったので自信はあったんですけど、なかなかトップスピードが伸びない中でどう戦っていくかが僕たちの課題でした。その中で、それをカバーできるクルマのパフォーマンスもあったんじゃないかなと思っています。井口(卓人)選手が言っていたとおり、僕にとって100戦目のレースなのでリストバンド(を作りました)。SUBARUファンシートのみなさんだけ……感謝の気持ちをできるだけ多くの人に伝えたいなとは思ったんですけど、ピットウォークの時とかには配れないので、今回はファンシートのみなさんだけに限定させてもらったんですけど……(僕の)思いが形になって、しっかり恩返しできたかなと思います。本当にみなさんの声援があったから勝てたレースだと思いますし、旗を振ってくれたみんなの気持ちがあったからこそ最後まで諦めずに戦ってこれたので、みんなに感謝しています。次の鈴鹿に向けては、まずはチームに帰って、450kmレースが今年3回もあると聞いていないので、契約の交渉をもう一回したいなと思いました(笑)。鈴鹿は450kmとまた長いレースになりますけど、チームの戦略はチームが考えて、僕たちがやるべきことはコンマ何秒を削ることだと思うので、そこの仕事をしっかりみんなで振り分けて、また勝てるようにしたい。(サクセスウェイトを搭載するので)重たくなりますけど、厳しい中でもしっかりポイントを獲って、前に進めるようにがんばっていきたいなと思います」