カテゴリー: SUPER GT

  • スーパーGT 2025年はマレーシアでのレースが復活

    スーパーGT 2025年はマレーシアでのレースが復活

    スーパーGTは、8ラウンドのカレンダーの一部として、2025年にマレーシアでレースを開催する契約を締結した。

    セパン・サーキットは、新型コロナウイルスのパンデミックによりマレーシアへの復帰の試みが頓挫した後、2025年のスーパーGTシーズン第3戦のホストとして、6月27日~28日に開催されることになった。

    クアラルンプール空港のすぐそばにあるこのサーキットは、2002年から2013年にかけては毎年開催されていたが、2020年にはナイトレースとしてスケジュールに追加されたものの、渡航制限によりプロモーターのGTAはスケジュールを変更せざるを得なかった。

    したがって、2019年が、スーパーGTが毎年恒例のタイ訪問の一環として国際イベントを開催した最後の年となる。

    ブリーラム・サーキットもパンデミックの犠牲者となり、当初は2021年のスケジュールに含まれていたものの、シリーズから完全に削除された。

    SUPER GT 2025年 カレンダー

    第1戦 岡山 4月12日〜13日
    第2戦 富士 5月3日〜4日
    第3戦 セパン 6月27日〜28日
    第4戦 富士 8月2日〜3日
    第5戦 鈴鹿 8月23日〜24日
    第6戦 SUGO 9月20日〜21日
    第7戦 オートポリス10月18日〜19日
    第8戦 茂木 11月1日〜2日

  • スーパーGT:Deloitte TOM’S GR Supraの笹原/アレジ組が嬉しい初優勝

    スーパーGT:Deloitte TOM’S GR Supraの笹原/アレジ組が嬉しい初優勝

    2024年 スーパーGT 第3戦の決勝レースが、6月2日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスはポールポジションからスタートしたNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が一時ライバルの先行を許すも再度トップに返り咲いて嬉しい初優勝。GT300クラスはNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が見事なポール・トゥ・ウインを決めた。

    今季の第3戦鈴鹿は2度目の3時間レースとなった。決勝前に午後0時から行われたウォームアップ走行では、直前に雨が降ったものの、天候はすぐに回復し、路面もドライに。決勝レースにおいても序盤に一時的に小雨が降ったものの、全車が終始ドライタイヤで3時間の激闘を戦い抜いた。

    スタートでトップに立ったのはポールポジションのNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)。スタートを担当した笹原は予選2位のNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)の追撃を退け、3周目からは徐々に後続に対してリードを築いていく。

    2番手の16号車だが、背後から迫ってきた予選3位のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)の福住の猛追を受け、5周目に先行を許してしまう。その後はNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)にも追い上げられる苦しい展開となる。一方、2位に浮上した14号車はその勢いのままトップの37号車を追い上げる。5周目の終わりでその差を1秒弱まで縮めるも、37号車もそこからペースを上げ、10周目には2秒強とリードを広げてみせる。その後もTOYOTA GR Supra GT500の2台による一進一退の攻防は、GT300をかわしながら繰り広げられる。そして14号車は32周目、37号車は33周目に最初の給油とタイヤ交換のピットインを行なった。ここで14号車はドライバーを福住から大嶋へと代えたが、37号車はそのまま笹原が2スティント目を走る作戦を採った。

    40周目にはNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)がNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)に、日立Astemoシケインで追突するアクシデントが発生、23号車はスピンアウトもレースに復帰。一方38号車はリヤ周りを大破して、41周目にピットに戻り、そのままレースを終えてしまった。23号車はこれによりドライビングスルーペナルティとなって、その後は10番手前後での攻防となってしまった。

    このアクシデントで散乱したパーツを排除するため、トップが42周目に入ったところでFCY(フルコースイエロー)を宣言。43周目に解除となるが、この再開時に14号車が猛然と37号車を追い上げ、2台は0.3~0.4秒の僅差を保ったまま周回を重ねる。さらに52周目、GT300車両が西コースでストップしたことによりこの日2度目のフルコースイエローが宣言され、53周目に解除となるが、トップ2台の順位に影響はなく、そのまま僅差で周回を重ねながら37号車は60周目に2度目の給油とドライバー交代を行なった。

    14号車はトップの37号車がピットに入ったと見るや、ここをチャンスと捉えた大嶋はペースアップ。各コーナーを攻めに攻め、62周目にピットに飛び込んだ。最後のスティントを託された福住は、見事アレジにドライバー交代した37号車の前でコースに復帰。その後も37号車に対して順調にリードを広げていった。

    ところが14号車はピットアウトを急ぎ、ピットロードを走行していたNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)と接触しそうになってしまった。ピットレーンにおける優先権はファストレーンを走行している車両にあるため、チームの誘導の違反と判定されて、14号車はドライビングスルーを課せられた。そして69周目にピットロードに入って制限速度で通過し、14号車の順位は4番手まで後退してしまった。

    しかし、それでも14号車の福住はハイペースで追い上げを行う。72周目にはNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)を130R手前で捉え、78周目のシケインでは16号車のインに飛び込んで2番手に浮上する。しかしトップの37号車との差はその時点で13秒弱もあった。

    トップを行く37号車のアレジも14号車と遜色のないペースで逃げを打つ。マージンは十分あるも、ワンミスでその差はなくなってしまう。それでもアレジは14号車を退け、37号車は3時間で92周を走り切って、トップでチェッカーフラッグを受けた。

    SUPER GT

    これによりNo.37 Deloitte TOM’S GR Supraは今季初優勝。笹原とアレジはSUPER GTで初勝利をものにした。2位はNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraで、TOYOTA GR Supra GT500は開幕戦岡山に続き今季2度目のワン・ツーを決めた。それに続いたのはNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16で、Honda CIVIC TYPE R-GTは3戦連続の3位表彰台となった。またNissan Z NISMO GT500勢では、予選8位から着実に順位を上たNo.12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が4位でフィニッシュしている。

    またNo.36 au TOM’S GR Supraは5位となり、坪井翔/山下健太組はドライバーランキングのリーダーを守った。ランキング2番手には8位入賞のNo.3 Niterra MOTUL Zの高星明誠/三宅淳詞が、3番手には今回優勝のNo.37 Deloitte TOM’S GR Supraの笹原/アレジ組が上がっている。

  • SUPER GT:Niterra MOTUL Zが完勝

    SUPER GT:Niterra MOTUL Zが完勝

    2024年 SUPER GT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』の決勝レースが、5月4日(土・祝)に静岡県の富士スピードウェイで行われた。GT500クラスは予選2位からスタート直後にトップに立ったNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が、そのまま逃げ切って優勝を飾った。GT300クラスはNo.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が実質トップを譲らないまま、見事なポール・トゥ・ウインを決めた。

    爽やかな五月晴れの下、この日は53,900人の大観衆が見守る中で行われたSUPER GT初の3時間レースは、スタート直後の1コーナーで予選2位のNo.3 Niterra MOTUL Zの高星明誠がポールシッターのNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)をアウトから捉えてトップに立ち、その後も快調に後続を突き放していった。また予選3位のNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)も23周目の1コーナーで17号車を攻略。最初のピットストップで一旦は17号車の先行を許すも、2度目のピットストップでは逆にポジションを奪い返すことに成功した。

    赤いボディカラーも眩しいNissan Z NISMO GT500の2台は、その後も後続を寄せ付けないペースで周回を重ねる。そして3号車は3時間、117周を走って2位に13秒738もの差をつけて今季初優勝。23号車も2位となりZが見事なワン・ツーを達成した。

    Nissan Zの2台に先んじられた17号車は、No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)との熾烈なバトルを展開。最後は8号車のトラブルもあって、17号車は3位。今季デビューのHonda CIVIC TYPE R-GTが2戦連続の3位表彰台となった。前戦岡山の勝者、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は予選11位からのスタートながら、着実に順位を上げ、最後はTOYOTA GR Supra GT500勢の最上位4位となり、ドライバーズランキング首位の座を守った。

    GT300クラスポールポジションのNo.88 JLOC Lamborghini GT3の元嶋佑弥がスタート直後から後続を引き離す展開になり、その勢いで最初のピットインではドライバー交代せずに速いペースを保った。小暮卓史に代わった後もそのマージンを失わず逃げ切って、完璧なポール・トゥ・ウインを達成した。

    GT500クラス
    No.3 Niterra MOTUL Z
    高星明誠
    「(予選1位の)アステモが速いのは分かっていたので、速い段階で抜きたいと思いスタート後の1コーナーは狙っていました。思い通りに抜くことが出来て、良い展開になるなと思いました。レースのペースではつらいところもありましたが、僕たちよりもライバルたちがつらいとわかったので、このまま行ければ優勝できるとおもい、あとを三宅選手に任せました」

    三宅淳詞
    「僕が分かった時点で大きなギャップがあったので。僕自身はミスなく走ること、GT300との接触やイエローフラッグの見落としなど反則をしないように、落ち着いて走ること優先しました。本当に高星選手が序盤に稼いでくれたギャップのお陰で、安心して、落ち着いて走ることができました。GT500に上がって2戦目で優勝できるとは思ってなかったので、今は最高の気持ちです」

    GT300クラス
    No.88 JLOC Lamborghini GT3
    小暮卓史
    「本当に嬉しいです。まずはチームの皆に感謝したいし、元嶋選手も前半を速いペースで行ってくれたので感謝したいです。これまでなかなか勝なかったのに去年の最終戦でやっと勝てて、それでこの勝利なので流れにのった感じですね。本当に則竹監督やチームに感謝したいです」

    元嶋佑弥
    「本当に良かったです。クルマ、タイヤ、チームの戦略と何もかもがパーフェクトでした。僕の走行は長かったんですが、どんなにプッシュしてもタイヤが応えてくれて、こんなに楽しく走れました。このレースで導入してくれた新パーツを持ってきてくれた則竹監督、夜中に取り付けてくれたチームのみんなに、こういった結果で応えられて最高に嬉しいですね」

  • スーパーGT:王者au TOM’S GR Supraがポールポジションから完勝

    スーパーGT:王者au TOM’S GR Supraがポールポジションから完勝

    2024年 SUPER GT開幕戦の決勝レースが4月14日(日)に岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスはポールポジションから快走を続けたNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が完勝。GT300クラスはタイヤ無交換作戦を決めたNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が開幕戦の勝利を掴んだ。

    この日の岡山国際サーキットは初夏を思わせる陽気であり、なんと決勝スタート時の気温は27度の夏日を記録した。

    この好天の下、岡山県警察の5台の白バイの先導で始まった交通安全啓発活動パレードラップ1周とフォーメーションラップを経て、2024年最初の決勝レースがスタートした。

    スタート後の1コーナーでトップに立ったのはポールポジションのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の坪井。予選2番手のNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)、同3、4番手のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)、No.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が続き、ここまでは予選順位どおりとなる。

    しかし、その後方ではNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)がNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)に1コーナーで押し出される格好でアウトに膨らみ、9番手に後退する。さらに1周目のアトウッドカーブではGT300同士の接触で1台がコースオフ、さらにリボルバーコーナーの立ち上がりでスピンを喫した14号車を回避しようとしたNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)がコースサイドでストップと、立て続けにアクシデントが発生。このため、早くも2周目からセーフティカーが導入された。

    スピンした14号車はその前にNo.12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)とも接触しており、車両後方にダメージを負ったためピットイン。これで長時間の修復作業を余儀なくされた。また12号車は、このアクシデントに対してドライビングスルーペナルティが課せられた。8周目にようやくレースが再開されると、トップの36号車はそこからハイペースで後続を突き放しにかかり、20周目までに約9秒、ドライバー交代が可能となる1/3を消化した28周目には12秒もの大幅なリードを築きあげて32周目にピットインし、坪井から山下にドライバー交代を行なった。

    その後方では2番手の39号車を、100号車と38号車が僅差で追い上げる。38号車は18周目のアトウッドカーブで100号車にアウトから並びかけ、3番手に浮上。さらに先を行く39号車の追い上げにかかる。しかし29周目に100号車と同時に行なったピット作業において、38号車は右フロントタイヤの交換に手間取り、これにより再び100号車の先行を許してしまった。

    GT500クラスの上位10台のうち、レースの半ばを過ぎてもピットインを終えていなっかったのは、この時点で先頭をいくNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)だ。予選11位からスタートした37 号車は、ピットインを後ろに伸ばす作戦を採り、ようやく53周目にピットに飛び込んだ。この作戦が功を奏して7位でフィニッシュした彼らは、貴重な4ポイントを手にした。

    37号車のピットインで、36号車はトップに返り咲いた。そして55周目に8秒、70周目には7秒、75周目には10秒と、2番手の39号車とのマージンを着実に広げて82周を走り切って、フィニッシュ。これでNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が、2024年の開幕戦をポール・トゥ・ウインで締めくくった。これで坪井と山下は共に通算5勝、この同い年コンビの初戦で初優勝を飾った。また36号車と坪井としては、昨年の第7戦オートポリスから年を跨いでの3連勝も達成した。

    その後方では3番手の100号車・山本が、先行する39号車・中山の背後に迫って猛プッシュ。しかし、39号車もGT300車両をも巧みに使って、最後まで100号車の先行を許さず。結局、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が2位でフィニッシュ。昨年は雨のレースで、その状況に合ったタイヤを履くNissan Z GT500の23号車と3号車に1、2位を許したが、近年の岡山で強さを発揮しているTOYOTA GR Supra GT500が2021年以来のワン・ツー・フィニッシュを成し遂げた。

    また今シーズンは、CIVIC TYPE R-GTをベース車両にしたマシンに変更したHonda勢だが、その初戦にNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が、激闘の末に3位表彰台でデビュー戦を飾ることに成功した。

    なお、Nissan Z NISMO GT500勢では、スタート周に9番手まで後退したNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が、着実に順位を挽回してZ勢の最上位の5位でゴール。またGT500ルーキーの三宅が後半を担当したNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)も23号車とは僅か0.883秒差の6位入賞を果たしている。

    GT500 クラス
    No.36 au TOM’S GR Supra
    坪井翔
    (昨シーズンの第7戦、第8戦から年をまたいでの3連勝となるが)3連勝ってGT(SUPER GT)でまずできることじゃないんで、ここまでできたのはチームと相方である山下(健太)選手とみんなの力で勝ち取った勝利だと思うので、今回の勝利はすごく良かったと思います。僕のスティントでは、セーフティカーが出たタイミングのリスタートで多分3秒くらい離したのかな? あれがかなり僕のスティントでのハイライトだったかな。そこで結構余裕が生まれて、ペースも良さそうでした。最初にチームと山下選手から「(後続を)20秒はちぎってくれ(離してくれ)」と言われていたので(苦笑)、がんばったんですけど10秒ちょっとしかちぎれなかったので、あとは山下選手に頼むというところでバトンタッチしたような感じでした。(今シーズンは)幸先いいスタートが切れて、(サクセスウェイトを搭載するので車重は)重くなるんですが、富士は3時間ですか? 36号車は長いレースが強いので、重くても富士だったら……だし、3時間という長いレースだったら多分なおさら追い風なのかなと思うので、開幕2連勝を目指したいと思います。

    山下健太
    本当に内容的にもいいレースで、チームにも坪井(翔)選手にも感謝しています。自分のスティントは坪井選手が10秒くらい(の差を)築いてくれたこともあって、わりと余裕をもって走ることができました。スティントが長い……50周くらいあったので、チームからは「タイヤをしっかりマネージメントしてね」と言われていたこともあり、かなりマネージメントしていたんですけども、ちょっとなんかやりすぎて、10秒差を4秒差まで詰められる場面もあったんです。最後10周くらいになって、「もういいかな」と思ってペースを上げて、また10秒ぐらいまで差を広げられたので、組み立てとしてはちょっとペースを落としすぎたところはあるかもしれませんが、良かったと思います。(坪井選手と同じく)目指すのは(開幕)2連勝。個人的にはちょっと今回の予選がうまくいかなかったので、しっかり予選からちゃんと速さ出して、レースで抜いていきながら勝てるようにしたいと思います。

    GT300 クラス
    No.2 muta Racing GR86 GT
    平良響
    初優勝ということで非常に嬉しいです。去年は悔しい2位が何回もあって“今年こそは”と挑んだシーズンだったので、優勝で始めるシーズンは非常に流れがいいのかなと思います。スタートしてからは65号車を追っていくかたちだったんですけど、僕たちには最初から「タイヤ無交換でいくぞ」という作戦があったので、タイヤを痛めず、タイヤを残したまま堤選手にバトンパスができるかなというところでした。最後ちょっと周回遅れというか、後方の集団にひっかかったタイミングでピットインできたので、非常にいいタイミングでピットに入れたのかなと思います。その辺はチームとうまく連携できましたし、僕の判断も良かったのかなと思います。去年逃した富士で、しっかり獲り逃したところを獲り返しにいきたいなと思います。ゴールデンウイークにしっかり優勝して終わりたいと思います。

    堤優威
    (優勝したことを)まずは非常に嬉しく思います。平良選手も言っていたように、昨年は2位ばかり3回だったと思うんですけど、勝てないシーズンが続いたので、2024年のシーズン開幕戦で勝てたことは非常に良かったです。レース展開としては、チームから「(タイヤ)無交換でいく」と聞いていたんですけど、正直、乗っていても結構キツかったです。ライバルとしては52号車を目安として見ていたんですけど、タイムがどんどん落ちていくなかで、どうやれば速く走れるかを自分なりに試しながら走って、なんとか65号車に追いつかれずに勝つことができました。平良選手からもらったギャップがあったのでちょっと楽には走れたんですけど、少しの“スキ”も見せられないようなレース展開で非常に疲れました。去年獲りこぼしたレースではトラブルやチームワーク、ドライビングのところで直せる部分がたくさんあったので、今年はそこを全部修正して、獲りこぼしがないように頑張ります。

  • SUPER GT:au TOM’S GRスープラが新予選方式の2024年開幕戦ポール

    SUPER GT:au TOM’S GRスープラが新予選方式の2024年開幕戦ポール

    2024年 SUPER GT開幕戦の公式予選が4月13日(土)に岡山国際サーキットで行われた。今季から予選はQ1とQ2のベストタイム合算に変更。その新たな予選で、GT500クラスはNo.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔/山下健太組がポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.65 LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/篠原拓朗組がクラス予選1位となった。

    2024年シーズンは予選の方式が大きく変更され、予選Q1とQ2に全車が出走。Q1,Q2それぞれのベストタイムを合算して順位を競う新しい予選方式が採用された。

    さらにQ1とQ2を通して使えるタイヤは1セット、4本のみ。しかもそのタイヤは、そのまま決勝スタートでも使用するだけに、タイヤのグリップダウンを避けるテクニックやチーム戦略も必要だ。

    その新たな公式予選が開幕戦岡山で行われた。GT500クラスのQ1は、午後2時34分より10分間で行われた。気温、路面温度ともに先月の公式テストとは比較にならないレベルに上昇するなか、各ドライバーはタイヤを温存しながらタイムアタックを行うという難しいミッションに取り組む。

    まずはNo.36 au TOM’S GR Supra(山下健太)がアウトラップに続いてウォームアップラップを2周行なって1分17秒813を記録し、この時点でのトップに立つ。2番手はNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(牧野任祐)で1分17秒841、No. 12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴)が1分18秒033で3番手につける。しかしその直後、ウォームアップを3周行なったNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹)が1分17秒649で山下のタイムを上回る。

    だが、それだけでは終わらなかった。直後にNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正)がウォームアップ2周に続いて1分17秒489と、38号車・大湯を上回るタイムを叩き出してトップに躍り出た。これに続いてNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)もセクター1で全体ベストを叩き出すハイペースでアタックを敢行したが、最終コーナー手前で痛恨のオーバーランを喫する。これで10番手タイムに終わったばかりか、走路外走行のペナルティでベストタイムは抹消で8号車は最下位の15番手に。さらにそのタイムは予選通過基準タイムに達しておらず、決勝レースはピットスタートとなってしまった。

    この結果、No.23 MOTUL AUTECH Zがトップタイム。No.38 KeePer CERUMO GR Supraが2番手となり、3番手には終盤に福住仁嶺が1分17秒788を記録したNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraとトップ3は揃って移籍選手、しかも2、3番手は今季Honda陣営を離れてGR Supra GT500を駆る2人が早速良い仕事を披露。この後の決勝や今後にも期待を感じさせた。一方、36号車はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一)に次ぐ、5番手でQ1を終えることになった。

    GT500クラスのQ2は定刻の15時29分にスタート。Q1で使用したタイヤでの走行であり、各チームはいかにしてQ2のタイムダウンを最小限に留めるかに腐心する10分間となる。

    まずはGT500ルーキーの三宅淳詞がドライブするNo.3 Niterra MOTUL Zが1分18秒301(合算タイムは2分36秒434)でリーダーボードのトップに浮上。これをNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明)が1分18秒504(同2分36秒151)で上回る。さらにNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)が1分17秒995(同2分35秒787)、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)が1分18秒042(同2分35秒883)と立て続けに38号車を上回ってくる。

    その直後にはNo.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔がコースアウト寸前の激走を披露。そして1分17秒748と、同い年のパートナーである山下のQ1をも上回るタイムを叩き出し、合算2分35秒561でトップに躍り出た。続く38号車の石浦もアタック継続中だったが、記録したタイムは1分18秒337(同2分35秒986)で、予選4位に留まった。

    この結果、No.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔/山下健太組がポールポジションを獲得。さらに今季から増えたシリーズポイント3点も獲得した。予選2位はNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口雄飛/中山雄一組。そしてHondaの新型車CIVIC TYPE R-GTのNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本尚貴/牧野任祐組も予選3位となり、それぞれ2点、1点のシリーズポイントを手にした。

    Q1トップの23号車だが、ロニー・クインタレッリのQ2ベストタイムが1分18秒757と、合算で2分36秒246となり、NISSAN Z NISMO GT500勢の最上位ではあるものの、予選6位から決勝レースでの逆襲を狙うことになった。

    スーパーGT 2024年
    GT500 Class
    No.36 au TOM’S GR Supra
    坪井 翔
    朝(午前の公式練習)から調子は割と良くて、特に僕が走ったコンディションのときが良かったので(1分)17秒とか出していたし、予選もその“景色感”で走れて。(アタックラップでは)1コーナーでだいぶ失敗したので(タイムの)伸び代はもうちょっとあるかなというところで、(ピットに)帰ってきて『ポール(ポジション)だ』と話を聞いたときにはビックリするくらいの大失敗をしていたので、ひとまず(ポールポジションを)獲れて良かったなというところと、ちょっとクルマのバランス的にもまだ煮詰めきれてない場所もあって、ちょっと乗りづらいなかでQ1、Q2を走ったのかなというところもあったので、伸び代を感じている上ではすごくいい流れだと思います。(3月の公式)テストからずっと好調でここまで来ていますが、テストが好調で予選で“あれ!?”っていうことがよくあるので、それが不安で仕方なかったんです。ここまでうまく来てるので、この流れをしっかりキープして明日(決勝)に繋げたいと思います。そういえば、ちゃんと走ってポールは初で……。去年は(第3戦鈴鹿で)ポールを獲ってますが、(上位の失格による)繰り上がりだったので嬉しいです。明日の決勝に向けては、36号車はいつも決勝に強いと思ってます。ただ、今年はパッケージなどいろいろ変わっているのでやってみないとわからない部分があるんですが、どちらかというと、予選よりは決勝に自信を持ってるつもりです。朝の公式練習でも手応えは悪くなかったので十分(勝てるチャンスは)あると思います。ここ岡山は300kmレースで距離としては短い方なので、予選順位が結構大事になってくるのがわかっていたし、そういう意味で一番前でスタートできるのは有利。あとは展開次第ですが、セーフティカーやFCYとか混乱に巻き込まれないようにできれば、自ずと(勝つ)チャンスはあると思うので、ここまできたら開幕戦を優勝して、いい流れで(シーズンを)迎えたいと思います。

    山下 健太
    ポール(ポジション)を獲れたということで、非常に今年のスタートとして最高のスタートなので、うれしい反面、自分のQ1は5番手と微妙な結果だったので、そこから大どんでん返しくらいの坪井選手のアタックがほんとすごくて。坪井選手に感謝、チームに感謝という感じで、今後は足を引っ張らないようにしなきゃいけないなという気持ちのほうが強いです。(公式)練習でロングランの調子はまずまずだと思っているので、予選ではこういう展開になりましたが、決勝で自分が順位を落としたりとかそういうことがないようにしたい。開幕戦はトップから(のスタート)なので、優勝できるようにがんばりたいと思います。

    GT300 Class
    No.65 LEON PYRAMID AMG
    蒲生 尚弥
    シーズンの開幕戦で(ポールポジションという)最高のスタートが切れて、とても嬉しく思っています。Q1を走った篠原選手からのフィードバックとクルマのアジャストがうまくいって、Q2もうまく走ることができて良かったなと思います。(新しい予選方式については)僕の感想としては、限られた時間で1周をまとめてタイムを出すというのはどちらのタイヤでも一緒だと思うので、あまり変化はないというか……そういう感想です。明日の決勝レースはスタートしての第1スティントのタイムを見て、後半どうするかを決めると思うんですけども、明日も同じようなコンディションですので、このままの調子でいけたら最高だと思います。

    篠原拓朗
    (SUPER GT初の)ポールポジションを獲れて、ものすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。僕が担当したQ1ではちょっとだけ悔いが残る部分があったんですけれども、それをQ2で蒲生選手のすごいアタックですべてをひっくり返していただいたので本当に感謝しかないです。初めて合算の予選になって、今まではQ1を通ればいいという部分がそうもいかなくなってしまったので結構、緊張する予選だったんですけれども、こういう結果で終われて本当にホッとしています。今までは(Q2を担当する)蒲生選手のおかげでポールポジションだったんですけど、この方式のおかげで初めて自分でポールって言えるのでちょっと嬉しいです(笑)。予選Q1、Q2と使ったタイヤでまた明日のスタートも(使用する)ということで、明日は気温も上がるので正直どこまで(タイヤのグリップが)保つかというところも分からないですけど、できるだけしっかり保たせて、なんとか勝ち切るレースがしたいと思っています。

  • SUPER GT 「レースクイーン」の呼称を「レースアンバサダー」に変更

    SUPER GT 「レースクイーン」の呼称を「レースアンバサダー」に変更

    SUPER GTは、従来「レースクイーン」と呼ばれたスタッフを「レースアンバサダー」という呼称に改め、SUPER GTプロモーション規則の運用規定内で「女性」としていた部分の性別を制限しない表現に改定した。

    SUPER GTでは、これまでチームやサーキットの応援や盛り上げ、関連するスポンサーのPR活動において「レースクイーン」と呼ばれる女性スタッフの参加を認めていた。だが多様性が求められる現在の社会を鑑み、性に偏りのある表現の「クイーン」を含む「レースクイーン」の呼称を「レースアンバサダー」に変更することとなった。

    また、GTAではプロモーション規則内に「レースクイーン運用規定」を設け、健全な広報スタイルと運用方法を定めている。ここにおいても「レースクイーン」と記した呼称、及びその対象を「女性」に限定する表記を改め、該当規定上の性別指定を撤廃している。

    そして、性別を問わない「レースアンバサダー」の役割を、
    ・ファンや観客との交流を通じ、チームスポンサー企業のブランドや製品の認知度向上に寄与する。
    ・所属チームの応援団として当該チームのPR 活動や認知度拡大に貢献。
    ・SUPER GT に参戦するエントラント(チーム)の一員として、SUPER GTの認知度向上、ファン拡大に寄与する。
    とし、ドライバーや監督、メカニック他と同様に、重要な役割をもつ存在である事を明確にした。

    なお、この呼称「レースアンバサダー」はGTA発のSUPER GTプロモーションで使用していくが、チームや関連スポンサーが主体で発する場合は呼称変更の強要や規制はしないとしている。

  • SUPER GT:日産/NMCが2024年のGT500/GT300チーム体制を発表

    SUPER GT:日産/NMCが2024年のGT500/GT300チーム体制を発表

    日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイス(NMC)は、2024年のSUPER GTに参戦するチームとドライバーを発表した。

    ■SUPER GT GT500クラス(ワークスプログラム)
    日産/NMCは、4台のNissan Z NISMO GT500で、SUPER GT GT500クラスに参戦。各チームの体制は以下の通り。

    No. チーム 監督 ドライバー タイヤブランド
    3 NISMO NDDP 島田 次郎 高星 明誠
    三宅 淳詞
    ブリヂストン
    12 TEAM IMPUL 星野一義(総監督)
    星野一樹(監督)
    平峰一貴
    ベルトラン・バゲット(ベルギー)
    ブリヂストン
    23 NISMO 中島健 千代勝正
    ロニー・クインタレッリ(イタリア)
    ブリヂストン
    24 KONDO RACING 近藤真彦 松田次生
    名取鉄平
    ヨコハマ

    ■GT3プログラム:SUPER GT GT300クラス(カスタマープログラム)
    日産/NMCは昨年から引き続きKONDO RACINGと、新たにHELM MOTORSPORTSをオフィシャルパートナーチームに迎え、Nissan GT-R NISMO GT3を供給し、技術サポートを行う。

    No. チーム 監督 ドライバー タイヤブランド
    56 KONDO RACING 近藤真彦 佐々木大樹
    ジョアオ・パオロ デ オリベイラ
    (ブラジル)
    ヨコハマ
    62
    (申請中)
    HELM MOTORSPORTS 福山英朗 平手晃平
    平木湧也
    平木玲次
    ヨコハマ

    SUPER GT GT300クラスやスーパー耐久シリーズ等に参戦するカスタマーチーム、GT4プログラム及びその他の活動については、後日発表する。

    NMCのCEOであり、日産のモータースポーツビジネスユニットヘッドを務める片桐隆夫は「今シーズンもモータースポーツでしか提供できない特別なワクワク感を、応援してくださるファンの皆様とともに分かち合いたいと思います。そのため、SUPER GT GT500クラスはチャンピオン奪還を目指し、全てのチームで勝つことを念頭に、新たな若い力を取り込みながら体制を固めました。そしてSUPER GT GT300クラスにおいてもNissan GT-R NISMO GT3でのシリーズチャンピオン奪還を目指し、契約ドライバーの派遣を含め、両チームに包括的な支援を行います。これからテストが本格的に始まりますが、全チームが開幕戦に万全の体制で臨めるようにしっかりとサポートしていきます」と語った。

  • スーパーGT セルモのメインスポンサーにKeePerが就任

    スーパーGT セルモのメインスポンサーにKeePerが就任

    セルモは、2024年シーズンより「KeePer技研株式会社」がメインスポンサーとなり、「TGR TEAM KeePer CERUMO」としてSUPER GT 500 クラスへ参戦する。

    2023年シーズンを持ってSUPER GTドライバーを引退した立川祐路を新たに監督に起用し、ドライバーにはベテランの石浦宏明に加え、若手有望株の大湯都史樹を新たに迎え入れ、2024年SUPER GT GT500シリーズに挑む。

    ■参戦概要
    チーム名 : TGR TEAM KeePer CERUMO
    ドライバー : 石浦宏明、大湯都史樹
    チーム総代表 :卜部治久
    チーム代表 : 立川 祐路
    チーム監督 : 立川 祐路
    チーフエンジニア : 岡島 慎太郎
    パフォーマンスエンジニア : 成澤 健二
    参戦車両名 : KeePer CERUMO GR Supra (#38)

    CERUMO、KeePer技研株式会社とメインパートナーシップを締結

    株式会社セルモ(本社:静岡県駿東郡)は、この度、カーコーティング、オリジナル洗車用ケミカル製品と機器等の開発・製造・販売を手掛け、全国にカーコーティング技術認定店「キーパープロショップ」や、カーコーティング&洗車の専門店「キーパーLABO」を展開するKeePer技研株式会社(本社:愛知県大府市)と2024年SUPER GTにおけるメインパートナーシップ契約を締結致した。チーム名も「TGR TEAM KeePer CERUMO」へと変更し、2024年SUPER GT GT500シリーズへ参戦する。

  • トヨタ 2024年スーパーGT(GT500)参戦体制を発表

    トヨタ 2024年スーパーGT(GT500)参戦体制を発表

    トヨタは、2024年スーパーGT(GT500)の参戦体制を発表した。

    2023年のチャンピオンである宮田莉朋がFIAフォーミュラ2に専念するために国内レースへの参戦を見送り、また、ホンダ陣営から2名がトヨタ陣営に移籍した。

    TOM’Sには山下健太が移籍。TGR TEAM ENEOS ROOKIEに福住仁嶺、TGR TEAM KeePer CERUMOには大湯都史樹が加入した。

    SUPER GT 2024 トヨタ

  • スーパーGT:au TOM’S GR Supraが2連勝でタイトル獲得

    スーパーGT:au TOM’S GR Supraが2連勝でタイトル獲得

    2023年 スーパーGT 第8戦(最終戦)のの決勝レースが11月5日(日)にモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が前戦に続いて2連勝し、年間3勝でシリーズタイトルを獲得。GT300クラスはNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3の小暮卓史/元嶋佑弥のコンビがクラス初優勝。GT300クラスのタイトルはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が7位に入り、初の戴冠となった。

    決勝スタート前のドライバーポイントは、トップの36号車・坪井翔/宮田莉朋組が69ポイント、ランキング2位の3号車・千代勝正/高星明誠組は前日のポールポジションによる1ポイントを加えて63ポイント。坪井組は2位以上で他に関係なくタイトルを獲得できるが、千代組は優勝して坪井/宮田組が3位以下でなくてはならない。また、16号車・福住仁嶺/大津弘樹組も可能性を残すが、優勝が最低条件でありながら予選9位からのスタートと非常に厳しい状況だった。

    必勝を期してポールポジションからスタートしたNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)の千代は序盤から着実に後続を引き離しにかかり、2番手のNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)に3周終了時点で2秒009、6周終了時点では3秒915のリードを築く。その後方では17号車と予選3位のNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)の坪井が接戦を繰り広げた。王座獲得を確実とするため、17号車を抜きたい36号車だったが、17号車も簡単にはポジションを譲らない。テール・トゥ・ノーズのまま繰り広げられた2台のバトルは20周以上も続き、23周目の3コーナーでついに36号車が17号車のアウトに並びかけた。しかし松下も簡単には引き下がらない。2台は並走状態のまま4コーナーを立ち上がり、5コーナーを抜け、立体交差を駆け抜ける。そして、V字コーナーでようやく36号車が2番手を確保した。

    トップの3号車はこのバトルを尻目に22周目までに6秒107のリードを広げて、25周目にピットへ向かう。36号車と17号車は26周目に同時にピットに入り、給油とドライバー交代を行う。しかし、ここで17号車は27周目にピット作業を行なったNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の先行を許してしまった。

    トップ3号車と追う36号車のギャップは35周を終えた時点で12秒223にまで開く。だが、序盤から降ったり止んだりを繰り返していた雨がこの辺りから次第に強まってきた。

    そして全車がピット作業を終えた41周目に3号車はトップに返り咲くが、2位の36号車との差は徐々に詰まり始め、46周目には10秒796、55周目にその差は7秒680となった。50周を過ぎると雨粒が大きくなり、一部の路面はウエットに近い状態だ。トップ争いは接近戦ではないものの、3号車の高星と36号車の宮田が滑りやすい路面の上で一進一退の攻防を繰り広げ、7秒弱の差を保ったまま緊張感ある周回を重ねていく。

    3号車の優勝が近づいたように思われた59周目。S字コーナーで濡れた路面に足を取られたのか、3号車が姿勢を崩して痛恨のコースオフ。しかもグラベル(砂地)にタイヤが空回りして、すぐにはコースに戻れなかった。オフィシャルの手を借りてレースに復帰した3号車だったが、これにより大きく順位を落として、結局このレースは13位、ノーポイントで終わった。

    これにより36号車がトップに浮上。後半を担当した宮田は危なげない走りで残り4周を走りきってフィニッシュ。No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)は第7戦オートポリスに続く2連勝、今季通算3勝を挙げた。その後方では2台が競っていたが、勝ち抜いたNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が2位に入り、これがGT500ラストレースになるミシュランタイヤに表彰台をプレゼントした。3位は終盤にレインタイヤに替えて追い上げたNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)で、こちらもNSX-GTのラストレースを表彰台で締めた。また、No.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)はタイヤ無交換や終盤にレインタイヤに替える作戦で浮上を試みたが、結局12位で終わった。

    この結果、2023年のシリーズタイトルはNo.36 au TOM’S GR Supraの坪井翔/宮田莉朋組が獲得。坪井は2021年に続く通算2回目の王座で、宮田は初のSUPER GTタイトルを得ることになった。

    このレースをもってGT500クラスから引退することを発表していた立川祐路は、No.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)のステアリングをレース後半に託された。アグレッシブなバトルを見せて9位を争ったが、最終的は11位でSUPER GTでの戦いの幕を閉じた。