カテゴリー: SUPER GT

  • 星野一樹、今季限りでのスーパーGT引退を発表

    星野一樹、今季限りでのスーパーGT引退を発表

    星野一樹が、2021年シーズンを以ってスーパーGTドライバーとしての活動を終了することを発表した。

    元レーシングドライバーでホシノインパル代表、監督を務める星野一義の長男である星野一樹は、2003年からスーパーGT(当時は全日本GT選手権)への参戦を開始。これまでGT500とGT300合わせて13勝を挙げ、GT300では2度のシリーズチャンピオンに輝いている。

    「今シーズンを最後に、スーパーGTドライバーを降りることを決断しました事を、ご報告いたします」と星野一樹はコメント。

    「2003年に全日本GT選手権(現スーパーGT)にデビューしてからここまで、19シーズンを戦ってこられた事は、皆様の応援無くして成し得ませんでした。心より感謝申し上げます」

    「自分は『星野一義』にはなれませんでしたが、22歳からカートを始め、皆様のサポートのおかげでここまで続けてくる事ができました」

    「スーパーGTでは、計13勝(GT500 1勝/GT300 12勝)する事ができ、そしてGT300クラスでは、フェアレディZで2度のシリーズチャンピオンになることができました」

    「GT-R GT3では、初年度から開発ドライバーとして携わらせていただき、スーパーGTのタイヤ開発、それから8度のニュル24時間(GT3では3回)挑戦や、ブランパン、ニュル1000km等、数々の海外レースへの挑戦を経験させて頂けた事は、凄く良い思い出であり、自分の財産です」

    「自分が、これほどまでに幸せなドライバー人生を送れたのは、これまで育てて頂いたニッサン・ニスモを始め、スポンサー各位様、在籍させて頂いた全てのチーム関係者の皆様、各先輩方、チームメイトの仲間、良いライバルたち、GTA・スーパーGTに関わる全ての関係者の皆様、そしてファンの皆様の支援のおかげです! 改めて、感謝申し上げます」

    「様々な理由はありますが、ここ数年ずっと考えてきました。シーズンエンドに発表というよりも、こうしてこの決断したタイミングで皆様にご報告し、これまでの感謝をお伝えして、そしてその感謝の気持ちと共に残りのシーズンを戦いたいと思いました」

    「もちろんスーパーGTを降りることに寂しい気持ちはありますが、これが終わりではありません。いちレース人として、ニスモの一員として、またインパルの一員として、大きな挑戦はまだまだ続きます。これからの新しい挑戦を、また見守っていただけたら嬉しいです」

    「最後に、今シーズンはまだ残り4戦あります。ここまで厳し戦いが続いていますが、全身全霊!!全てを出し切って、とにかく悔いのないシーズンで終わりたいです。GAINERの皆さんと京侍と必ず表彰台へ! 全力で頑張ります!! 応援、宜しくお願い致します」

    星野一樹がスーパーGTでの活動を終了することを受け、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルは、これまでの星野一樹の貢献に謝意を表すとともに、下記のコメントを発表した。

    片桐 隆夫 ニスモCEO
    「一樹選手は、レース活動を幅広く知るため、ドライバーとして契約を結ぶ前からアルバイトとしてニスモで働いていたこともあり、私たちニスモにとって家族のような特別なドライバーです。以来19年間もの長きにわたって、日産 / ニスモに様々な面で貢献をしてくれました。その貢献に心から感謝の意を表します。SUPER GTでは、GT500で活躍していただきましたし、フェアレディZでGT300クラスのシリーズチャンピオンを2度獲得してくれました。 また、Nissan GT-R NISMO GT3の開発ドライバーとしてプロジェクト開始当初から携わり、同車の今日の高い競争力確保に多大に貢献してくれましたし、ドライバーとしてもスーパー耐久でのチャンピオン獲得をはじめ、GT300クラス、ニュル24時間レース等、国内外のレースで強さを引き出して活躍してくれました。 さらにドライバー育成においても大きな役割を担い、一樹選手からレースの戦い方を教えてもらった日産系ドライバーはたくさんいます。今シーズンはまだ4戦ありますので、一樹選手に全力で戦っていただけるよう、私たちも最善のサポートをいたします。そして、今後も日産 / ニスモファミリーの一員として、共に日産のモータースポーツ活動を盛り上げていっていただきたいと願っています。」

    【星野一樹 日産車での主な戦績】
    2003年:  全日本GT選手権(GT300クラス)にシルビアで出場
    スーパー耐久シリーズ クラス3にフェアレディZで出場
    2004年:  全日本GT選手権(GT300クラス)にフェアレディZで出場
    スーパー耐久シリーズ クラス3にフェアレディZで出場 シリーズチャンピオン獲得
    2005年:  SUPER GT(GT300クラス)にフェアレディZで出場(第5戦もてぎにてGT300クラス初優勝)
    スーパー耐久シリーズ ST3クラスにフェアレディZで出場
    2006年:  SUPER GT(GT 500クラス)にフェアレディZで出場(第6戦鈴鹿にてGT500クラス初優勝)
    2007年:  SUPER GT(GT 500クラス)にフェアレディZで出場
    スーパー耐久シリーズ ST1クラスにフェアレディZで出場
    2008年:  SUPER GT(GT300クラス)にフェアレディZで出場し、シリーズチャンピオン獲得
    2010年:  SUPER GT(GT300クラス)にフェアレディZで出場し、シリーズチャンピオン獲得
    2013年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場
    2014年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング4位
    スーパー耐久ST-XクラスにNISSAN GT-R NISMO GT3で出場。シリーズチャンピオン獲得
    2015年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング4位
    ニュル24時間レースにNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 総合9位
    2016年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング4位
    2017年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング16位
    2018年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング16位
    スーパー耐久ST-XクラスにNISSAN GT-R NISMO GT3で出場。シリーズチャンピオン獲得
    2019年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング14位
    スーパー耐久ST-XクラスにNISSAN GT-R NISMO GT3で出場。シリーズチャンピオン獲得
    2020年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場 ドライバーランキング12位
    2021年:  SUPER GT(GT300クラス)にNISSAN GT-R NISMO GT3で出場中

  • スーパーGT:日産 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    スーパーGT:日産 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    2021年SUPER GTシリーズ第3戦が8月21、22日に鈴鹿サーキットで開催された。当初5月に予定されていた第3戦だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月に延期されたため、第3戦が今シーズン4戦目のレースとなっている。今回もチームや大会関係者の厳重な新型コロナ感染対策が実施され、限定数ながら観客を動員して行われた。日産陣営は夏の鈴鹿サーキットに適した車両・エンジンの準備を行い、昨年2勝を飾った相性の良いコースで今季初優勝を目指してレースに挑んだ。

    GT-R勢4台がQ2進出を果たし、#23 MOTUL AUTECH GT-Rが予選3位
    予選
    8月21日の15時3分から10分間のQ1が始まった。朝からの雨が降ったり止んだりの天候だったが、予選開始時は曇り。気温27度、路面温度31度で、コースはドライ路面となった。#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)は松田がアタックを担当して1分45秒761で4位。#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手 晃平 / 千代 勝正)は千代がアタックし1分46秒022で6位になった。#24 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(高星 明誠 / 佐々木 大樹)はセッション終盤に佐々木が1分45秒727の好タイムで3位、#12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰 一貴 / 松下 信治)は平峰が1分46秒153で8位となり、GT-R勢は全車がQ1を突破した。

    15時41分から10分間のQ2が開始された。#23 GT-Rをドライブするクインタレッリは1分45秒710とQ1のタイムを上まわり3位、#24 GT-Rは高星が1分45秒861で4位とグリッド2列目を占める好ポジションを獲得。#3 GT-Rは平手がアタックし7位、#12 GT-Rは松下がアタックし8位となった。

    #23 GT-Rが今季初優勝、GT-R勢が表彰台を独占
    決勝
    予想されていた雨にはならず、雲の合間に青空が顔を覗かせる天候の下、14時40分にフォーメーションラップが開始された。気温30度、路面温度35度のコンディション。2周のフォーメーションラップを終えて、レースがスタート。GT-R勢はクインタレッリの#23 GT-R、佐々木の#24 GT-Rがポジションを守り、千代がドライブする#3 GT-Rは6番手、松下がドライブする#12 GT-Rは7番手と順位を上げて1周目が終了した。#3 GT-Rは2周目に前車をパスして5番手にポジションアップした。5周目のシケインでトップがアクシデントを起こし、GT-R勢はそれぞれポジションを上げる。また、このアクシデントによりセーフティカーが6周にわたって導入された。

    レース中盤、ペースが落ちてきた#12 GT-Rは15周目に後続にパスされ7番手にダウン、19周目に早めのピットインを行った。#3 GT-Rも21周目に早めのピットインを行い、ドライバー交代、タイヤ交換、給油などを行った。トップが先にピットインしたことで、首位となった#23 GT-Rは25周目にピットイン。26周目には2番手を走行していた#24 GT-Rがピットインしました。4台のGT-Rは全車ピットインを終え、アンダーカットに成功した#3 GT-Rがトップ、#12 GT-Rが2番手となり、#23 GT-Rは3番手に、#24 GT-Rは6番手にダウンした。

    ペースの速い#24 GT-Rは28周目と30周目に前車をかわして4番手に浮上し、GT-R勢がトップ4を占めてレースは終盤戦に入った。松田がハイペースで追い上げる#23 GT-Rは、30周目に#12 GT-Rをパスして2番手に上がると、トップの#3 GT-Rを猛追する。その差は周を重ねるごとに縮まり、41周目のヘアピンで#3 GT-Rを捕らえてトップを奪った。残り10周の時点で西コースに雨が降り始めたものの路面状況は大きく変わらず、この時点で#23 GT-Rが首位、#3 GT-Rが2番手、#24 GT-Rが3番手を走行。3台は安定した走行で52周を走り切り、#23 GT-Rは今季初優勝を獲得、GT-R勢が表彰台独占を成し遂げた。タイヤが厳しくペースの落ちた#12 GT-Rは終盤6番手に後退したが、後続の追い上げをしのぎポジションを死守。これによりGT-R勢は全車入賞を果たした。

    松田 次生はSUPER GT 23勝目となり、これによりSUPER GT最多勝の新記録更新となった。また、GT-Rは昨年の2勝に続き鈴鹿3連勝を達成。同一サーキットでの3連勝は、SUPER GTの新記録。日産/ニスモ陣営はこの成果を基にして、シリーズ後半に向けマシンを整え、シリーズタイトル獲得を目指す。

    松田 次生
    「このコロナ禍の中で、チーム関係者、GTアソシエイションの皆さんや大勢のスタッフを含めて、レースを開催できたことを本当に感謝しています。今回、地元で勝ちたいという気持ちが本当に強く、身体のコンディション作りや、トレーニングをしっかりやってきました。重圧もありましたが、自信もあって、予選も3位になれました。決勝ではクルマとタイヤとスタッフの勝ちたいという気持ちが、レース終盤の走りに繋がると思って頑張りました。本当にみんなに感謝です。全体的に強くなってきていると思うので、もっと強くなれるように今後もやっていきたいです」

    ロニー・クインタレッリ
    「予選からレースに向けての流れが良くて、3番手からピットインのタイミングやトラフィックの中で順位を上げる自信がありました。早めにトップがピットに入った時にはクリアに走れてペースを上げることができました。私たちはミニマムで入ったクルマより6周ほどピットインを引き伸ばし、次生選手がコースインした時は4番手までポジションを落としてしまったのですが、次生選手の後半の走りは、僕の中では2015年の最終戦もてぎ以来のドキドキで、とんでもない走りだったと思います。本当に褒めてあげてください(笑)」

    スーパーGT:日産 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    【GT300】
    SUPER GT第3戦には5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が一時大きく順位を落としながらも挽回して8位でゴールした。その他のGT-R勢も難しい天候のレースを走り切り、全車完走を果たした。

  • スーパーGT:ホンダ 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    スーパーGT:ホンダ 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    8月21日(土)・22日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で2021年度SUPER GTシリーズ第3戦が開催され、GT500クラスに5台のNSX-GT、GT300クラスに3台のNSX GT3が出走した。

    もともとは5月最終週に予定されていた大会だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて開催延期となり、ツインリンクもてぎでの第4戦が先に行われ、その後にこの第3戦が開催された。

    週末に向け、鈴鹿サーキットは雨が降ったり止んだりする不安定な曇天となったが、土曜日午後2時30分からの公式予選はドライコンディションで始まりました。NSX-GT勢は#64 Modulo NSX-GT(大津弘樹)、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京)、#8 ARTA NSX-GT(福住仁嶺)、#17 Astemo NSX-GT(塚越広大)がQ1セッションを突破したが、サクセスウエイトが64kgに達し、燃料流量リストリクタが1ランク絞り込まれるハンデを背負った#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴)はQ2セッションに進むことができなかった。

    Q2セッションでは#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也)がポールポジションを獲得、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)が2番手に続き、ダンロップタイヤを履くNSX-GTがフロントローを独占した。#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)は5番手、#17 Astemo NSX-GT(ベルトラン・バゲット)は6番手からスタートすることとなった。

    日曜日は決勝レースのスタート前に晴れ間も見えるほどに天候が回復した。スタートではフロントローに並んだ2台のNSX-GTが順当にワンツー体制のままレースを始めたが、5周目にトップを走っていた#64 Modulo NSX-GT(伊沢)がシケインに向けて減速したところブレーキトラブルからコースオフ、レースから脱落してしまった。

    代わってトップに立ちレースを引っ張った#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯)は、20周目にドライバー交代のピットインに入り、タイヤ交換と給油を行ってレースに復帰した。ところが、第2スティントに向けて選択したタイヤとコンディションとのマッチングが合っていなかったためか、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原)は本来のペースに戻らず後方からのオーバーテイクを許し、徐々に順位を下げていった。

    一方、公式予選Q2セッションに進出できず11番手からスタートした#1 STANLEY NSX-GT(牧野任祐)は重いサクセスウエイトを背負いながらレースの1/3を走りきり、山本にマシンを引き継いだ。牧野からのインフォメーションを参考に異なるスペックのタイヤを装着した山本は、コースに復帰するとじりじりと順位を上げ、最終的にはNSX-GT勢最上位の4位で52周のレースを終えた。7位には#17 Astemo NSX-GT(塚越/バゲット)、9位には#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原/大湯)が入賞してそれぞれ選手権ポイントを獲得した。この結果、山本はドライバーランキングトップ、牧野はランキング2番手へ進出してシーズンを折り返すこととなった。

    佐伯昌浩 (株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー)
    昨年勝てなかった鈴鹿で勝ちたいと願って週末を迎えました。狙いどおり予選ではワンツーを獲ることができましたが、残念ながら決勝ではそのポジションを活かすことができませんでした。それでも、1号車が重いハンデを背負いながら4位まで上がり、シーズン折り返しの時点でランキングのトップに立ったので悪くはない結果だったと思います。また17号車も着実にポイントを重ねてランキング5番手(実質4番手)につけたのも収穫でした。ただ、予選上位にいながらブレーキトラブルで脱落した64号車、ハンデが軽かったにも関わらずペースが上がらなかった8号車、レース後半失速した16号車についてはその原因を究明する必要があります。次戦は、昨年開催されなかったためFRレイアウトのNSX-GTにとって“初めてのスポーツランドSUGO”になるので、しっかり準備をして臨みます。

    山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)
    土曜日午前中の走り始め、マシンのバランスが想定した状態ではなく、それを取り戻すのに時間がかかって予選11番手に沈んでしまいました。そこからレースに向けてマシンを調整したところ、それがレースでしっかり機能してくれて順位を上げることができました。実は、天候が不順だったのでスタートでハード側のタイヤを使うのはリスクがあると考え、ハード側のタイヤの方がいいのは分かっていたにもかかわらず、僕のリクエストで予選も決勝スタートもソフト側のタイヤを選ぶことにしました。その結果、レース前半、牧野選手にはかなりつらい思いをさせてしまい申し訳なかったです。でも、牧野選手からのフィードバックをもとに後半スティントではハード側のタイヤを迷いなく選んで、息を吹き返すことができました。表彰台には上がれませんでしたが、しっかりポイントを獲ってシーズンを折り返せるので、気分はいいです。

    牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)
    この週末の走り出しは、燃料リストリクタの面でストレートスピードが伸びないなど厳しい面があったのですが、それを少しでもよくしようとマシンのセットをいろいろ考えました。ただレースウイークは雨がらみになりそうだったので、それを考慮しながらタイヤを選んでQ1を走ったらあまりうまくいかずに11番手スタートになってしまいました。その後、決勝に向けてセットアップも変えましたが、レースのスタートタイヤは予選の時点で決まってしまうので、“あまり使いたくないスペックのタイヤ”でスタートせざるを得ず、かなり厳しいレースになってしまいました。それでも後半に向けていろいろインフォメーションを伝えて、燃費のことも考えながらやれることをやって引き継ぎました。後半はペースも戻って、最終的には4位という結果で終われました。チャンピオンシップを考えるといい結果だったかなと思います。今後はさらにサクセスウエイトが厳しくなっていくので、しぶとく戦いたいと思います。

  • スーパーGT:トヨタ 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    スーパーGT:トヨタ 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    鈴鹿サーキットでSUPER GT第3戦が行われ、予選で全車Q1敗退とサクセスウェイトに苦しんだGR SUPRA勢は決勝で追い上げを見せ、関口雄飛/坪井翔組 au TOM’S GR Supra 36号車が5位フィニッシュを果たした。また、GT300クラスでは三宅淳詞/堤優威組 たかのこの湯 GR Supra GT 244号車が初勝利を飾った。

    SUPER GT第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」が8月21日(土)、22日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

    当初の5月末予定から8月へと延期されていた第3戦鈴鹿ラウンドがようやく開催となった。全8戦で予定されている今シーズンの4戦目で、前半戦を締めくくる大会となる。

    今季、GR SUPRAは開幕戦でトップ4独占という幸先の良いスタートを切り、第2戦と前戦の第4戦は勝利こそ逃したものの2位、3位表彰台を獲得。 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車がランキング首位、ランキングトップ7のうち5台をGR SUPRAが占める速さを見せている。しかし、これにより各車のサクセスウェイトも重くなっており、中盤戦へ向け着実にポイントを重ねて行くための重要な一戦となった。

    今大会もKeePer TOM’S GR Supra 37号車のシーズンエントリードライバーとして登録されているサッシャ・フェネストラズが入国できなかったため、代役として阪口晴南がドライブ。この阪口晴南が乗るはずだったGT300クラスのK-tunes RC F GT3 96号車は、開幕3戦でドライブしていたTGR-DCドライバーの平良響が体調不良に見舞われたため、同じくTGR-DCドライバーの小高一斗がドライブする。また、埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車はレギュラードライバーの川合孝汰が欠場となり、番場琢が代役で出場する。

    今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止策を十分に配慮した上で、有観客で開催。イベント広場には、GR 86とSUBARU BRZを合同展示したほか、公開中の映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の撮影で使用されたGR SUPRAなどが展示され、モータースポーツファンの皆様の注目を集めた。

    予選
    21日(土)は降雨の予報もあり、直前に行われたFIA-F4のレース中には軽く路面を濡らす場面も見られたが、その後雨は止み、コースの一部に濡れた部分を残すものの、ほぼドライ、気温27度、路面温度31度とこの時期としては涼しいコンディションで、で午後2時30分よりノックアウト方式の予選が開始された。

    GT500クラスのQ1は、上位8台がQ2へと進出する。10分間のセッション、今回は天候もあり比較的早めにコースイン。タイヤを暖め、アタックに入った3周目、国本雄資のドライブするWedsSport ADVAN GR Supra 19号車がその時点でのトップにつけたが、その後ライバルがタイムを更新。

    その後もアタックを続けたが、重いサクセスウェイトにも苦しめられ、19号車が最上位の9番手。ZENT CERUMO GR Supra 38号車が10番手、36号車が12番手、DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が13番手、37号車が14番手、14号車が15番手で、GR SUPRA勢は全車がQ1敗退という厳しい結果に終わった。

    GT300クラスは、Q1を2組に分けて実施。A組では織戸学がドライブするTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が5番手と好タイム。ジュリアーノ・アレジがドライブするarto RC F GT3 35号車も1分58秒台に入れ、6番手で自身初のQ2進出を決めた。66kgと重いサクセスウェイトを積む52号車は10番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車は12番手とタイムを伸ばせず、Q1敗退となった。

    Q1のB組では、午前中の公式練習走行で6番手と速さを見せていた96号車が、コースインしてすぐにブレーキのトラブルに見舞われ、アタックできず。一方、244号車の堤が1分57秒台という素晴らしいタイムを叩き出し、トップでQ2へ。69kgのサクセスウェイトを積むSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 60号車は10番手でQ2進出を逃した。

    Q2では、244号車の三宅がやはり57秒台に入れるが、ライバルがこれを上回り、それでも3番手と好グリッドを獲得。30号車が9番手、35号車が13番手から決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    22日(日)も雨の予報があったが、スタートを前にした午後2時過ぎには晴れ間も見え、気温31度、路面温度43度という暑さのドライコンディションでのスタートを迎えた。直前のウォームアップ走行でアクシデントが発生した影響で、予定よりも10分遅れの午後2時40分、2周のフォーメーションラップの後に、52周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

    19号車の9番手を最上位に、後方グリッドに並ぶこととなったGR SUPRA勢は、立川祐路がスタートを担当した38号車が序盤から気を吐き、すぐに19号車をかわして9位に上がると、2周目にはさらに前車をパスし8位、さらに前の車両に追いつき、7位争いを展開した。

    6周目、首位を走行していた車両がクラッシュし、フルコースイエローからセーフティカーが導入。これで38号車は7位、19号車が9位、36号車が10位、37号車が12位、39号車が13位、14号車が14位で12周目に再スタートが切られた。

    勢いに乗る38号車立川は、15周目のシケイン進入で6位、18周目には5位へと見事な追い上げを見せた。

    最低周回義務となる全52周の3分の1である18周を過ぎると、ドライバー交代のためのピットが始まった。5位、6位を走行していた38号車とヘイキ・コバライネンの39号車は21周目を終えたところでピットイン。その後37号車、36号車らもピットへ向かい、レースが折り返す26周目にはGT500クラスは全車がドライバー交代を終了。ピットタイミングの戦略などもあり、その時点でGR SUPRA勢では38号車が最上位の9位、36号車が10位、39号車が11位、37号車が12位と後方順位へと戻ってしまいたが、そこから後半戦、GR SUPRA勢の猛烈な追い上げが開始された。

    中でも素晴らしい走りを見せたのが、36号車を関口から受け継いだ坪井。坪井は29周目に38号車石浦宏明をかわすと、32周目のストレートでライバルを抜き去り7位、37周目にはGT300クラスの周回遅れを上手く利用して6位へとポジションを上げた。

    この時点で前の車両と6秒ほどの差があった坪井でしたが、じりじりとその差を詰めていき、42周目にはテール・トゥ・ノーズに。43周目の1コーナー進入でパスし、5位へとポジションを上げた。

    その後方では、8位につける38号車の石浦、11位の37号車平川亮が僅差で前の車両とのバトルを展開。38号車石浦は、三つ巴の6位争いを繰り広げ、48周目に7位に上がると、ファイナルラップの1コーナー進入でアウトから仕掛けたが、立ち上がりでグリップを失い無念の失速。しかし、最後まで諦めないファイティングスピリットは観客を沸かせた。

    5位を行く36号車坪井も最後まで前車を追いたがそれ以上のポジションアップは叶わず、5位でフィニッシュ。38号車が8位、平川の37号車は残り2周というところで前車をパスし、10位で貴重な1ポイントを獲得した。

    GT300クラスでは、3番手から、三宅がドライブする244号車が好スタートを決めて2位へと浮上。セーフティカー導入後、トップ3台によるバトルとなり、これを制した244号車が首位に立った。

    首位を行く244号車は24周を終えたところでピットインし、堤へとドライバーチェンジ。GT300クラスは様々な戦略が採られ、9番手からスタートを切った織戸の30号車が最後までピットインを引っ張り、31周目にピットイン。34周目にクラス最後の車両がピットへ向かうと、タイヤ無交換作戦でピット時間を短くしたライバルの先行を許した244号車は2位で追う形となった。

    交換したタイヤの優位性で攻める244号車と、首位の車両の激しいバトルが数周にわたって繰り広げられたが、38周目、デグナーコーナーで244号車が首位を奪取。244号車はその後、GT500クラス車両との接触などもあったが、首位の座を守りきってチェッカー。昨年よりLEXUS RC F GT3でSUPER GTに参戦を開始し、今季よりGR SUPRAに乗り換えたチームにとって、悲願の初勝利をもたらした。

    30号車も、後半を担当した永井宏明が5位争いを繰り広げるなど好走を見せ、逆転こそならなかったものの、6位でポイント獲得を果たした。

    スーパーGT:トヨタ 2021年 第3戦 鈴鹿 決勝レポート

    たかのこの湯 GR Supra GT 244号車 ドライバー 三宅淳詞
    昨日の予選で僕がシケインでミスをしてしまったせいで、フロントローからスタートするチャンスを失ってしまったんですが、今回スタートドライバーを担当させてもらえることになったので、予選の分を挽回しようと、昨日のうちに計算立てたことが今日しっかりできて、トップで帰ってくることができたのは良かったです。僕は去年からGTに参戦させて頂いているんですが、その中では一番満足のいくスティントができたんじゃないかと思います。僕らのSUPRAはS字とかコーナーが速いので、チームや(田中)哲也監督からも頂いた情報を元に、色々考えながら落ち着いてレースを戦って、優勝できたのかなと思います。優勝できて本当に最高です。

    たかのこの湯 GR Supra GT 244号車 ドライバー 堤優威
    優勝できて本当に嬉しいです。僕自身は今シーズンから初めてGT300にフルシーズンで登録させて頂いたんですが、まさかこんなに早く初優勝できるとは思いませんでした。同じGR SUPRAの他のチームが活躍する中、僕らだけまだ表彰台に上れてなかったりとか、思うところは色々ありましたが、今回こうやってしっかり結果を残すことができて、チームやスポンサーさん、オーナーさんに対してすごくいい恩返しができたんじゃないかと思います。自分のスティントでは、最後まで冷や冷やするようなレースをしてしまい、チームにはすごく迷惑をかけてしまったんですが、結果としては大満足です。

  • スーパーGT 第3戦 結果:MOTUL AUTECH GT-Rが鈴鹿3連勝を達成!

    スーパーGT 第3戦 結果:MOTUL AUTECH GT-Rが鈴鹿3連勝を達成!

    2021年 SUPER GT第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが8月22日(日)に鈴鹿サーキットで行われた。

    GT500クラスは、予選3位からスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が見事なレース展開で逆転勝利を挙げ、鈴鹿での3連勝を達成した。GT300クラスは、No.244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)が選手とチーム共に初優勝を飾った。

    前日の予選日は時折小雨が降るすっきりしない天気だったが、決勝日の鈴鹿は朝から晴れ間ものぞき、気温もお昼過ぎには30度まで上がって夏らしい暑さが戻った。52周で争われる第3戦決勝は、ウォームアップ走行でGT300クラスの車両に大きなクラッシュが起きたため、コース整備もあって当初から10分遅れの午後2時40分にスタートした。

    GT500クラスはスタートではポールポジションのNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の伊沢が順当に1コーナーをトップで通過。その後に予選2位のNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)の大湯が続き、Honda NSX-GTが2台でリードする。それを予選3位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が追う展開となる。

    だが5周目の日立Astemoシケイン進入で64号車のブレーキにトラブルが発生し、マシンはウレタンバリアにクラッシュ。伊沢は無事だったが、64号車はリタイヤを余儀なくされた。この事故対応でFCY(フルコースイエロー)となり、さらにセーフティカーが導入される。そして16号車がトップで、12周目にレース再開。その背後には23号車だけでなく、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の千代、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)の佐々木と3台のNISSAN GT-R NISMO GT500が迫っていく。

    18周目にはいち早く所定のピットインを終えようとNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)の平峯やNo.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野が、ピットに向かう。さらにトップの16号車が、24、25周目には23号車、24号車が最後にピットへ向かった。

    14台全車がピットインを済ますと、トップに立っていたのは3号車(平手)で、2番手は12号車(松下)。その後ろは16号車(大湯)だったが、23号車(松田)がこれを抜いて、一気にNISSAN GT-R NISMO GT500がトップ3となる。

    レース後半はGT-R同士のトップ争いとなるが、ここで抜きん出たペースだったのが23号車の松田だ。まずは31周目に12号車をかわすと、4秒以上あったトップ3号車との差を毎周のように縮めていく。37周終わりで3号車の背後に迫ると、41周目のストレートではテール・トゥ・ノーズとなり、NISSINブレーキヘアピンで松田は3号車のインに23号車をねじ込んだ。トップに立った23号車は、その後もペースを緩めずに3号車と差を開いていった。その後、3番手には24号車(高星)が上がってきて、GT-Rのトップ3は変わらない。

    タイヤを早めに交換して上位に上がった12号車だが徐々に順位を下げ、代わって上がってきたのは予選11、12位の1号車の山本とTOYOTA GR Supra GT500勢で唯一気を吐くNo.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)の坪井だ。だが、終盤となって3番手の24号車と差は縮まらなくなった。終盤に入り、一時は小雨が降ったが路面に影響を及ぼすことはなかった。ドライ路面のままで52周を終了した。

    優勝はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)で、昨年の鈴鹿2戦に続いての勝利で、GT500では初の同一コースの同一チームの3連勝を記録、松田は自身の持つGT500最多勝を23勝に更新した。2位はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)、3位にはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)が入り、2016年の第3戦オートポリス以来となるGT-Rによる表彰台独占となった。

    4位は前戦優勝のNo.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)で、山本はドライバーランキングでトップとなる。5位にNo.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)が入った。

    GT500 優勝
    No.23 MOTUL AUTECH GT-R
    松田次生
    まず、いろいろな方々の努力のおかげで新型コロナウイルス禍の中でもこうして無事にSUPER GTが開催されたことに感謝しています。今回は(三重県出身の)僕にとっては地元の鈴鹿でのレースでしたが、前戦のもてぎを終えてからもしっかりトレーニングをやって、今回のレースに向けてコンディションを整えてやってきていましたので、プレッシャーもありましたが自信もありました。実際、公式練習ではトップタイムを出せて、予選でも3位になり、レースの前半でもロニー(クインタレッリ)選手が良い走りを見せていました。その後のピットの作戦が若干失敗したなという感じはあったんですけど、それでも4番手から挽回していくことができました。クルマとタイヤが本当に良かったです。また、チームのみんなの『勝ちたい』という気持ちが僕の走りにつながったと思うので、本当にみんなに感謝しています。僕もロニー選手も、まぁまぁ年齢はいってるんですけど(苦笑)、お互いに高め合って、いい感じで強くなってきているように思いますし、もっともっと強くなれるようにこれからもやっていきたいと思っています。今回の優勝は僕にとってGT500での通算23勝目になりました。『23勝目を挙げるなら、地元の鈴鹿サーキットで、(日産のエースナンバーをつけた)23号車で』という希望は持っていたので、それが実現できてうれしいです。23勝というのは僕の中では通過点ではあるんですけど、自分のカーナンバーと同じ数字で最多勝記録を地元で作るというのは何かの縁でもあり、こんなチャンスはそうそうあるものではないと思ったので、がんばりました。我ながら、今日の自分は“ゾーン”に入っていたように思います。

    ロニー・クインタレッリ
    昨日の段階から流れが良くて、今日は3番グリッドからのスタートでしたが、うまくやればさらに順位を上げていけるという自信はありました。今回も僕が前半スティントを担当しましたが、序盤のセーフティカーランの後のペースもそこそこ良くて、2位を走り続けました。そして、前を走っていた16号車(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)が早めにピットに入った後はとてもクリアな状態で走ることができました。そして私たちは、ミニマムの周回数でピットに入ったクルマより6周くらい多く走って引っ張ったんですけれども、それは結果的には失敗でしたね。それで、交替した(松田)次生選手がコースインしたときには4番手にまで落ちてしまって、そのことを確認したときはすごく悔しい思いをしました。でも、その後の次生選手の走りは素晴らしかった。僕は彼ともう9年間も組んでいますが、僕の中では(逆転タイトルをつかんだ)2015年の最終戦もてぎ以来のドキドキを味わいました。

    GT300 優勝
    No.244 たかのこの湯 GR Supra GT
    三宅淳詞
    昨日の予選で僕がシケインでミスをしてしまったせいで、フロントロウからスタートするチャンスを失ってしまいました。この予選でのミスを挽回するために、今日のレースをいかに戦うかを昨日のうちに考え、それを実際にしっかりできて、トップで前半スティントを終えて後半につなぐことができました。僕は去年からSUPER GTに参戦させていただいていますが、これまでの中では一番満足のいくスティントにできたように思います。僕たちのGR Supra GTはコーナーが速くて、レース中は田中哲也監督がくださる情報をもとに、いろいろ考えながらも本当に落ち着いて走ることができました。今回のレース結果で、僕らはランキングトップに立つことができました。サクセスウェイトが増えて今後のレースは厳しくなるとは思いますが、今はチームとして最高の状態なので、シーズン後半の各レースでもしっかり上位を狙えるようにがんばりたいと思います。

    堤 優威
    優勝できて本当にうれしいです。僕はGT300にフルシーズンで出場登録させていただくのは今年が初めてで、まさかこんなに早く優勝できるとは思っていませんでした。僕はレースでは後半スティントを担当したのですが、ピットストップでは4輪すべてのタイヤが交換されて、万全の状態で僕をコースに送り出していただきました。タイヤ無交換作戦を採られていた5号車(マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号)にピットアウト直後の1コーナーでパスされてしまったのですが、タイヤが暖まってからは僕の方がペースが良かったです。ただ、向こうの方がストレートは速くて、なかなか前に出ることができませんでした。コーナーでは僕らの方が速かったので、それでプレッシャーをかけ続けていった結果、5号車がデグナーの1個目で縁石に高く乗りすぎてバランスを崩したところをかわしてトップに立つことができました。今シーズンこれまでのレースにおいて、GT300でGR Supra GTを使う3チームの中で僕らだけが表彰台に乗ることができていなくて、思うところがいろいろあったんですけど、今回しっかり結果を残せたことで、チームオーナーであるGo Max(大野剛嗣)さんをはじめとするチームの皆さんや、スポンサーさんに対して良い恩返しができたんじゃないかと思っています。今回の優勝で僕らはランキングトップになり、まさかこんなシーズンになるとは思っていなかったのですが、マシンもチームも調子が良いので、このまま後半戦も突っ走って、チャンピオンを獲れるように頑張ります。

  • 【速報】 スーパーGT 第3戦 結果:MOTUL AUTECH GT-Rが優勝

    【速報】 スーパーGT 第3戦 結果:MOTUL AUTECH GT-Rが優勝

    2021年 SUPER GT 第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが8月22日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。

    優勝はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田 次生/ロニー・クインタレッリ)、2位にはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手 晃平/千代 勝正)、3位にはリアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星 明誠/佐々木 大樹)が続き、GT-R勢が表彰台を独占した。

    2021年 SUPER GT 第3戦 鈴鹿サーキット 結果

    Po No Machine Driver Tire
    1 23 MOTUL AUTECH GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    松田 次生
    ロニー・クインタレッリ
    MI
    2 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    平手 晃平
    千代 勝正
    MI
    3 24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    高星 明誠
    佐々木 大樹
    YH
    4 1 STANLEY NSX-GT
    Honda NSX-GT
    山本 尚貴
    牧野 任祐
    BS
    5 36 au TOM’S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    関口 雄飛
    坪井 翔
    BS
    6 12 カルソニック IMPUL GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    平峰 一貴
    松下 信治
    BS
    7 17 Astemo NSX-GT
    Honda NSX-GT
    塚越 広大
    ベルトラン・バゲット
    BS
    8 38 ZENT CERUMO GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    立川 祐路
    石浦 宏明
    BS
    9 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
    Honda NSX-GT
    笹原 右京
    大湯 都史樹
    DL
    10 37 KeePer TOM’S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    平川 亮
    阪口 晴南
    BS
    11 8 ARTA NSX-GT
    Honda NSX-GT
    野尻 智紀
    福住 仁嶺
    BS
    12 14 ENEOS X PRIME GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    大嶋 和也
    山下 健太
    BS
    13 19 WedsSport ADVAN GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    国本 雄資
    宮田 莉朋
    YH
    14 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    ヘイキ・コバライネン
    中山 雄一
    BS
    15 64 Modulo NSX-GT
    Honda NSX-GT
    伊沢 拓也
    大津 弘樹
    DL
  • スーパーGT 第3戦:Modulo NSX-GTが鈴鹿の予選を完全制覇!

    スーパーGT 第3戦:Modulo NSX-GTが鈴鹿の予選を完全制覇!

    2021年 SUPER GT 第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の予選が8月21日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。

    GT500クラスのポールポジションはNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の伊沢がポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が今季2回目のポールポジションを手にした。この2台は明日午後2時30分にスタートする決勝レースで、それぞれのクラス先頭からスタートする。

    スーパーGT 第3戦 鈴鹿は5月29、30日に予定されていたが新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から7月18日開催の第4戦もてぎ後に延期となり、今季4大会目として行われた。この日の鈴鹿は朝から小雨が降ったりやんだりの不安定な天候となったが、予選開始の午後2時30分時点では雨は降っておらず、路面はドライコンディション。気温は27度と真夏の気温には至らなかった。

    午後3時3分、Q2に進出する8台を決めるGT500クラスのQ1がスタート。雨が降り出す可能性もあることから、各マシンは早めにタイムを出しに行く。そして計測2周目から本格的なアタックが開始されると、No.64 Modulo NSX-GT(大津弘樹)がいきなりコースレコード(1分44秒319)に迫る1分44秒733をマーク。これに続いたのがNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京)で、鈴鹿をホームコースとするHonda NSX-GT勢がまずはワン・ツーを決めた。3位はNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(佐々木大樹)で、開幕以来ここまで不調だったNISSAN GT-R NISMO GT500勢は他の3台もQ2進出を果たして復調を感じさせる。一方、TOYOTA GR Supra GT500勢はNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)の9位が最高位で、1台もQ2に進出できなかった。

    ポールポジションが決まるQ2では、Q1と同じくNSX-GT勢が速さを見せた。スタートから少し間をおいてコースに入ったNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也)が、早々にコースアウトをしてしまい驚かせたが、大事に至らず。計測2周目のアタックで、まず1分45秒128をマーク。これをターゲットにその後、7台が果敢にアタックに挑む。その結果、GT-R勢ではNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が1分45秒710と迫るも、3位で予選終了。2位には64号車と同じダンロップタイヤを今季から使用するNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)が食い込み、NSX-GT勢がQ1同様、Q2でもワン・ツーを決めた。

    GT300クラスのQ1はA組、B組に分かれて行われ、A組はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が、B組はNo.244 たかのこの湯 GR Supra GT(堤優威)がトップとなる。続くQ2は両組上位8台ずつの計16台で行われた。Q2ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が1分57秒322とQ1を1秒近く上回る好タイムで、今季第2戦富士以来のGT300クラスのポールポジションを獲得した。予選2位はNo.5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)。同3位にはNo.244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)となった。

    GT500
    伊沢拓也(No.64 Modulo NSX-GT)
    「(コースアウトからのポール獲得で)ちょっと頭がパニックです(苦笑)。今季は少ししんどい時期もありましたが、この鈴鹿に向けてセットが上手く行きました。何と言っても今季からダンロップタイヤになった16号車と予選ワン・ツーが獲れたことは、僕らにとってもダンロップさんにとっても最高の結果ですね。ただクルマも良くて、Q1で大津選手も素晴らしい走りだっただけに、(コースアウトしたので)今晩は僕だけ落ち込むと思います。明日は天候が微妙ですが、クルマのスピードはあり、ダンロップタイヤはレースも間違いなく強いと思っているので、決勝でもここのままトップを守ってゴールしたいです」

    GT300
    山内英輝(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)
    「SUBARUファンの応援でポールが獲れました。皆さんからの拍手が聞こえてきますね(笑)。(予選が決勝結果に繋がらないレースが多く)僕たちはここからが本当の勝負です。明日の決勝という大きな課題がありますので、決勝でベストを尽くせるように、これからもう一度しっかり取り組んで臨みたいと思っています」

    Po No Machine Driver Q2 Tire SW
    1 64 Modulo NSX-GT
    Honda NSX-GT
    伊沢 拓也
    大津 弘樹
    1’45.128 DL 2
    2 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
    Honda NSX-GT
    笹原 右京
    大湯 都史樹
    1’45.349 DL 16
    3 23 MOTUL AUTECH GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    松田 次生
    ロニー・クインタレッリ
    1’45.710 MI 4
    4 24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    高星 明誠
    佐々木 大樹
    1’45.861 YH
    5 8 ARTA NSX-GT
    Honda NSX-GT
    野尻 智紀
    福住 仁嶺
    1’46.030 BS 26
    6 17 Astemo NSX-GT
    Honda NSX-GT
    塚越 広大
    ベルトラン・バゲット
    1’46.155 BS 52
    7 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    平手 晃平
    千代 勝正
    1’46.289 MI 26
    8 12 カルソニック IMPUL GT-R
    NISSAN GT-R NISMO GT500
    平峰 一貴
    松下 信治
    1’49.072 BS 6
    9 19 WedsSport ADVAN GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    国本 雄資
    宮田 莉朋
    YH 40
    10 38 ZENT CERUMO GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    立川 祐路
    石浦 宏明
    BS 16
    11 1 STANLEY NSX-GT
    Honda NSX-GT
    山本 尚貴
    牧野 任祐
    BS 64
    12 36 au TOM’S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    関口 雄飛
    坪井 翔
    BS 52
    13 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    ヘイキ・コバライネン
    中山 雄一
    BS 28
    14 37 KeePer TOM’S GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    平川 亮
    阪口 晴南
    BS 54
    15 14 ENEOS X PRIME GR Supra
    TOYOTA GR Supra GT500
    大嶋 和也
    山下 健太
    BS 70
  • SUPER GT、2022年の開催スケジュールを発表

    SUPER GT、2022年の開催スケジュールを発表

    SUPER GTを運営するGTアソシエイションは、2022年のSUPER GTシリーズの開催スケジュール(予定)を発表。来季の開催数は、全8大会を予定している。

    2022年シーズンは、国内6サーキットにおいて全8大会で行われる予定。開幕戦は、4月17日(決勝)で岡山国際サーキット、第8戦(最終戦)は、11月6日(決勝)でツインリンクもてぎで行われる。

    SUPER GT 2022年 カレンダー(JAF/FIA申請中)
    第1戦 4月16日・17日 岡山国際サーキット(岡山県)
    第2戦 5月3日・4日 富士スピードウェイ(静岡県)
    第3戦 5月28日・29日 鈴鹿サーキット(三重県)
    第4戦 8月6日・7日 富士スピードウェイ(静岡県)
    第5戦 8月27日・28日 鈴鹿サーキット(三重県)
    第6戦 9月10日・11日 スポーツランドSUGO(宮城県)
    第7戦 10月1日・2日 オートポリス(大分県)
    第8戦 11月5日・6日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

  • SUPER GT:ホンダ 2021年 第4戦 ツインリンクもてぎ レポート

    SUPER GT:ホンダ 2021年 第4戦 ツインリンクもてぎ レポート

    2021年度SUPER GTシリーズ第4戦が7月17日(土)・18日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)で開催され、GT500クラスに5台のNSX-GT、GT300クラスに3台のNSX GT3が出走した。

    鈴鹿サーキットで予定されていたシリーズ第3戦が、新型コロナウイルス感染拡大を受けて8月に延期されたため、今回が第2戦に続くレースとなる。

    日曜日は前日に引き続き晴天となり、気温、路面温度ともに急上昇して猛暑となった午後1時16分、63周のレースがスタートした。ポールポジションの#1 STANLEY NSX-GT(牧野)はポジションを守ってレースを始めたが、7周目、後続の#19にオーバーテイクを許し2番手へ後退した。#1 STANLEY NSX-GT(牧野)は少しずつギャップを開かれながらも2番手を守り、24周を走ってドライバー交代のためピットインした。

    レースに復帰した#1 STANLEY NSX-GT(山本)は、トップを走行していた#19が28周目にドライバー交代を行った際、ピット作業に手間取って遅れる間に順位を入れ替え、約4秒の差でトップに立った。しかし、2番手に後退した#19のペースは速く、ギャップは徐々に縮まって37周目には0.2秒差のテール・トゥ・ノーズにまで迫られた。その後、GT300車両の火災などアクシデントの処理のためオーバーテイクが禁止となるFCY(フルコースイエロー)が2回にわたり発動し、トップの座を守ったまま終盤戦に持ち込んだ。

    レースが残り10周になると#19が再び背後まで迫ってきたが、#1 STANLEY NSX-GT(山本)は巧妙なライン取りでポジションをキープ。その後は逆にギャップを開いて突き放し、残りのレースを走りきって優勝のチェッカーフラッグを受けた。4位には#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原/大湯)、5位には予選9番手からスタートした#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が入賞しそれぞれ選手権ポイントを獲得した。

    佐伯昌浩 (株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー)
    猛暑の中、タイヤがカギになるレースになると思っていました。ここで勝てたのはポールポジションを取った山本選手と牧野選手のがんばりがあったからです。第2戦からの長いインターバルでは、通常なら手を入れない細かい場所も見直して積み重ね、クルマ全体の底上げをしましたが、その結果が出たとも思います。ただし、今回はトラブルが出てしまったクルマもあったので、鈴鹿でのレースまでにもう一度クルマを徹底的に見直すつもりです。(2018年以来)鈴鹿では勝てていないので、いい結果を出すために取り組みます。

    山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)
    会心の勝利だったと思っています。自分の思い描いていた理想の展開に持ち込み、その描いた通りに結果を得ることができました。正直なところ、19号車の前に出られるとは思っていませんでした。すぐ追いつかれてしまいましたが、ここはがんばりすぎず、引きつければ相手もダウンフォースが抜けるだろうしタイヤの温度も上がるだろうと考えて、要所要所で危ないところはあったものの、そこはしっかりと押さえて走りました。今回の結果でランキング上位につけることができました。いまのルールだと(開幕戦で欠場した)牧野選手と2人でタイトルを獲ることはできないのですが、チームとして連覇を狙うためにがんばります。鈴鹿は事前テストで調子のよかったサーキットなので、しっかり狙っていきます。

    牧野任祐(TEAM KUNIMITSU)
    ポール・トゥ・ウインという自分たちの狙っていた結果を残せて本当によかったです。レース前半を担当し、少し厳しい部分があったのですが落ち着いて走ることができましたし、後半に向けて自分としてできることもできました。あとは(山本)尚貴さんのおかげで勝つことができました。チームの皆さんにも、すばらしい作業で送り出してくれたことを感謝しています。シリーズに関しては、ウエイトが載ってからが勝負だと思うので、しっかり踏ん張ってチームがチャンピオンシップ連覇できるようお手伝いができたらと思います。

  • SUPER GT:トヨタ 2021年 第4戦 ツインリンクもてぎ レポート

    SUPER GT:トヨタ 2021年 第4戦 ツインリンクもてぎ レポート

    SUPER GT第4戦「MOTEGI GT 300km RACE」が7月17日(土)、18日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

    今季、第3戦として5月末に予定されていた鈴鹿ラウンドが8月に延期となったことで、ゴールデンウィークの第2戦富士ラウンド以来、約2ヶ月半ぶりのSUPER GTとなる。

    今季のSUPER GTは、開幕戦でGR SUPRAがトップ4を独占する速さを見せ、第2戦では惜しくも勝利は逃したものの、2位、3位を獲得。第1戦で勝利、第2戦で2位と連続表彰台の大嶋 和也/山下 健太組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車がドライバーズランキングで首位につけている。

    例年、もてぎでのSUPER GTは最終戦として比較的寒い時期に行われてきたが、昨年のコロナ禍で行われたシリーズと同様、今年も年2回の開催で、1回目は真夏の7月開催となった。ブレーキやタイヤ、車両とドライバーにも厳しいと言われるもてぎで、熱い戦いが繰り広げられた。

    今大会も、KeePer TOM’S GR Supra 37号車のシーズンエントリードライバーとして登録されているサッシャ・フェネストラズが入国できないため、代役として阪口晴南がドライブ。この阪口晴南が乗るはずだったGT300クラスのK-tunes RC F GT3 96号車は、TGR-DCドライバーの平良響が開幕2戦に続きドライブする。

    今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止策を十分に配慮した上で、有観客で開催。イベント広場には、8/6公開の映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」に使用されたGR SUPRAが展示され、大きな注目を集めていた。

    予選
    7日(土)、梅雨が明けたばかりのもてぎは、強い日差しに照らされ、猛烈な暑さとなった。午後2時15分、気温33度、路面温度45度という灼熱のコンディションで、ノックアウト方式の予選が開始された。

    10分間で行われたQ1は、上位8台がQ2へと進出する。残り8分程から各車コースへ向かい、セッション終盤にアタック開始。19号車の国本がGR SUPRA勢最上位の3番手タイムをマーク。第1戦、第2戦と連続3位表彰台で、ランキング3位につける37号車は平川亮のドライブで4番手。第2戦で2位に入りランキング4位の36号車は坪井が5番手タイムをマークした。石浦宏明がアタックしたZENT CERUMO GR Supra 38号車は最後に7番手タイムで滑り込み、ここまでの4台がQ2進出。

    中山雄一がアタックしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車は12番手、ランキングトップで70kgものサクセスウェイトとなり、2段階の燃料リストリクター規制を受けることとなった14号車は、大嶋がアタックするも13番手に終わった。

    Q2では、前戦でポールポジションをマークした19号車の宮田が、1分37秒台に入れる好走を見せたが、惜しくも0.05秒届かず、最前列2番手グリッドを確保した。関口の36号車は最後のアタックでやはり1分37秒台に入れ2列目4番手。阪口晴南の37号車が5番手。立川祐路の38号車は8番手から決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    18日(日)も好天に恵まれ、気温33度、路面温度は51度という厳しい暑さの中、午後1時10分に63周、300kmで争われる決勝レースのスタートが切られた。

    1コーナー進入から1列目、2列目ともにサイド・バイ・サイドのバトルが展開。国本が最前列2番手からのスタートを担当した19号車は首位の車両に迫rが、惜しくも抜けず、2位をキープ。その後方では、4番手、5番手スタートの関口の36号車、阪口晴南の37号車がひとつずつポジションアップを果たした。

    スタート直後こそペースの上がらなかった国本の19号車でしたが、タイヤが暖まるとペースを上げて首位との差を一気に詰め、周回遅れが出始めた7周目、アウト側から豪快に前車をパス。首位に立った。

    首位に立った19号車は後続を引き離して行き、その差は一時4秒以上にまで広がった。

    レースが3分の1を過ぎると、徐々にドライバー交代と給油、タイヤ交換のためにピットイン。首位を行く19号車は28周終了時でピットイン。しかし、タイヤ交換作業中にややミスがありタイムロス。ライバルの先行を許すこととなってしまった。

    先にピットインした5位走行中の37号車もタイムをロスし、大きく順位を落とすこととなった。

    国本から宮田へとドライバーチェンジした19号車は、コース復帰時で実質的な首位の車両に5秒ほどの差をつけられていたが、タイヤが暖まると宮田が猛追。ライバルよりもはるかに速いペースでその差を削り取っていき、35周目にはその差は1秒以内。テール・トゥ・ノーズでコーナーごとに前車にプレッシャーをかけ、息を飲むような首位争いが続いた。

    41周目、GT300クラスの35号車から出火し、コース脇にストップ。このアクシデントにより、コース内の車両は全車80km/h制限のフルコースイエロー(FCY)が導入された。43周目にFCYは解除されたが、46周目にも他者の接触により2度目のFCY。このFCY解除の時には、首位の車両と19号車は3秒ほどまで差が開いてしまった。

    諦めない19号車の宮田は、なおも追い上げを続け、残り10周の時点で再びその差は1秒を切るまでに詰め寄ったが、首位を行く車両の巧みなブロックを破ることはできず、2位でフィニッシュ。2019年の第4戦タイラウンド以来2年ぶりとなる表彰台を獲得した。

    関口から坪井へとドライバーチェンジし、終始着実なレースを戦った36号車は3位で続き、今季2度目の表彰台を獲得。ピットインで順位を落としながらも追い上げた37号車が7位、38号車が8位、39号車が10位でポイントを獲得した。

    WedsSport ADVAN GR Supra 19号車 ドライバー 国本雄資:
    2番手からのスタートで、1周目に絶対前を抜くつもりでいたんですが、ウォームアップは向こうの方が良く、1周目はチャンスがありませんでした。逆に後から36号車に迫られて厳しい場面もありましたが、タイヤが暖まってからは良いペースで走れました。ちょうどトラフィックが来たときに、タイヤ的にも一番ピークな時があって、チャンスはここしかないと思っていて、運良く4コーナー、一番引っかかったらロスするようなところで前が引っかかってくれたので、ここは絶対逃すまいとブレーキングで勝負して、抜くことができました。その後もペースは良かったですし、トラフィックの巡り合わせもすごく良くて、ギャップを作ることができたので、そういった部分では、僕のスティントでは運も味方してくれてトップを守ることができました。結果としての2位はちょっと悔しいですけれども、ただ、長い間結果が出ていなかったので、悔しい反面、ほっとしているというか、これから良い流れに乗れるように頑張りたいです。

    WedsSport ADVAN GR Supra 19号車 ドライバー 宮田莉朋:
    国本選手がトップに出ることができて、ペースは良かったんですが、ライバルの燃費の良さだったりとか、そういう所で負けてしまって先行を許してしまいました。そうは言っても、5秒くらい差があったのをなんとか射程圏内まで持って行けたんですが、そのあとFCYとか様々な要因で、僕らには運が向いてなくて、優勝することはできませんでした。本当は勝ちたかったですが、去年の今頃はポイントを取れるか否かの状況だったので、それをここまで来られたというのはみんなの努力が、結果として身になっているので、悔しいと思えるこの時間が本当に幸せだと思いますし、もっとこれから、予選もそうですが、決勝もトップ争いができるように、努力をし続けて優勝を目指して頑張ります。次の鈴鹿はちょっとウェイトを積む状況でのレースになると思うので、正直ウェイトを積んだ状態での車のパフォーマンスは未知数なんですが、暑い鈴鹿も1000kmでは調子よかったですし、貪欲に結果を求めてプッシュしたいと思います。