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  • 【スーパーフォーミュラ】 J.P.デ・オリベイラが終盤の逆転で今季初勝利!

    【スーパーフォーミュラ】 J.P.デ・オリベイラが終盤の逆転で今季初勝利!

    7月17日(日)富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が行われ、終盤の逆転で首位に立ったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が今季初勝利。オリベイラにかわされるまで首位を快走した中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が惜しくも2位。素晴らしいファイトで観客を沸かせた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3位に入り、デビュー3戦目にして初表彰台を獲得した。迫力のバトルが数多く繰り広げられたレースで、トヨタエンジンはトップ7を独占した。

    7月16日(土)〜17日(日)の両日、静岡県駿東郡小山町に位置する富士スピードウェイで「2016 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦」が開催された。

    前戦岡山から約1ヶ月半。舞台は長いストレートを誇るトヨタのホームコース、富士へと移った。開幕戦での雪辱を果たすべく臨んだ前戦岡山では、ディフェンディングチャンピオンの石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が貫禄のポールポジションを獲得。決勝は悪天候によりセーフティカー走行のまま短縮終了となったものの、石浦が優勝を果たした。トヨタ勢は「ホーム」富士での連勝を目指し臨んだ。

    今大会の開催に先立ち、熊本地震の影響により中止が発表されていた今季第5戦オートポリスは、岡山国際サーキットで代替レースが行われることが発表された。9月10日(土)、11日(日)の両日に予選、決勝を行う2レース制で開催される。

    予選
    16日(土)は未明からの雨と、断続的な霧雨により朝のフリー走行はウェットコンディション。昼前には一時雨が止み、部分的に路面が乾くこともあったが、その後再び降り始めた雨により、予選はウェットコンディションでスタートすることとなった。

    ほぼ雨は止んだ状態の午後2時45分にQ1(20分間)が開始され、全車コースイン。厳しいコンディションの中、各車は徐々にタイムを削っていった。トヨタ勢は全体的に上位を争う中、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が苦戦。脱落ライン上での争いとなり、ファイナルラップで何とか13番手のタイムをマーク。Q2進出を決めた。これに押し出される形で中山 雄一(KCMG)が僅か0.003秒差の15番手でノックアウト。ウィリアム・ブラー(KONDO RACING)が16番手グリッドとなり、トヨタ勢は残る9台がQ2進出を決めた。

    10分間のインターバルの後にQ2(7分間)がスタート。徐々に路面状況が好転していく中、石浦がトップタイムをマーク。中嶋一貴もファイナルラップで一気にタイムを詰め、4番手。チームメイトのアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)は、終盤前走車に詰まりながらもなんとか8番手でQ3進出を果たしたが、小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)がロッテラーに0.05秒差の9番手でQ2進出ならず。ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が11番手、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)が12番手、国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が13番手でQ2敗退となった。

    最後の7分間、8台で競われるQ3は、石浦を先頭にコースイン。路面が乾いて行くことでタイムは周回毎に向上、僅差でタイムを塗り替えあう展開となった。

    セッション終了ぎりぎりでファイナルラップに突入した石浦は、渾身のアタックを見せたが、僅かに及ばず2番手。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) が5番手、中嶋一貴6番手。チェッカーを受けた時点でトップにつけていたロッテラーは、最終周で次々にタイムを塗り替えられ、結局7番手で予選を終えた。Q3の8台は全車がほぼ0.5秒以内、中でも4番手から8番手までの5台は0.08秒差と、今大会も僅差の予選となった。

    決勝
    17日(日)は、朝方は路面が濡れていたものの、雨は降らず、昼には路面は完全ドライに。決勝レース直前のウォームアップ走行で、この週末初めて完全なドライでの走行を試すこととなった。

    空は雲が覆い、気温25度、路面温度27度というコンディションで午後2時に開始されたフォーメーションラップの後に、55周で行われる決勝レースのスタートが切られた。最前列2番手の石浦は好スタートを切ったが、TGRコーナー(第1コーナー)進入のブレーキングで速度を落としきれず、コーナー立ち上がりでオーバーラン。ポールポジションの車両もオーバーランしたことで、オリベイラが首位に浮上。3列目6番手から抜群のスタートを切った中嶋一貴が続いた。4周目の最終コーナーでオリベイラがミスした隙を突き、中嶋一貴が首位に立つと、この2台が周回毎に3位以下を引き離していった。

    14周目、早めのピット作戦を採っていた国本がTGRコーナー立ち上がりでスピン。セーフティカーが導入された。ここで上位勢は一斉に給油のためにピットイン。上位勢には大きな順位変動は無く、再スタート後も中嶋一貴とオリベイラが再び後続を引き離していった。

    上位2台が3位以下を引き離す一方で、早めのピットイン作戦を採り、再スタートで6位にポジションを上げていたロッテラーが猛追。前を行く関口を何度も攻めるが、関口は一歩も譲らず、激しいバトルを繰り広げた。

    20周以上に渡って接近戦を繰り広げた2台は、徐々に前の車両との差も詰めていき、40周目には4台での3位争いに。46周目には、関口が前を行くストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のインをついてパス。翌周のストレートではロッテラーも関口に続いた。更に続く激しいバトルの中、48周目にバンドーンがTGRコーナーの進入でスピンからコースアウトを喫すると、後方で順位を争いながら追い上げていたロシター、カーティケヤン、石浦の3台もポジションアップ。トヨタ勢がトップ7を独占する状況となった。

    首位争いは2秒ほどの差で推移していたが、終盤オリベイラがペースアップ。TGRコーナーでスピン車両による黄旗が振られたこともあり、2台の差は一気に詰まり、テール・トゥ・ノーズのバトルに。オーバーテイクシステムを共に使い合いながらの激しい首位争いが展開されたが、51周目のTGRコーナー進入でついにオリベイラが中嶋一貴をパスして首位を奪取。

    オリベイラはそのまま逃げ切ってトップチェッカーを受け今季初勝利。昨年の富士大会以来1年ぶり、2年連続となる勝利を挙げた。中嶋一貴は2位フィニッシュ。3位には、ロッテラーの猛追を凌ぎ切り、後半のバトルで観客を湧かせた関口が入り、トップフォーミュラデビュー3戦目で初の表彰台を獲得した。

    ロッテラーが4位。ロシターが5位。6位争いは最後までカーティケヤンを追っていた石浦が、ファイナルラップの最終コーナー立ち上がりで勝負を懸け、2台はほぼ並んだままフィニッシュラインを通過。僅か0.007秒差で石浦がこの勝負を制し、6位フィニッシュ。カーティケヤンが7位に入り、トヨタエンジンは「ホーム」富士でトップ7を独占。国内トップフォーミュラにおける夏の富士大会で7年連続勝利を飾ることとなった。

    ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 19号車 ドライバー ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ:
    良いスタートが切れて、1コーナー進入はアウト側のポジションにつけ、イン側の2台が止まりきれずにコースアウトしたので、首位に立てた。(中嶋)一貴が追ってきたためプッシュしたが、最終コーナーでやってはいけないミスをして、抜かれてしまった。その後は、追い抜きは非常に難しいレースになると思い、タイヤを出来る限り温存してチャンスを待った。最後は黄旗で差を詰めて、そのチャンスを活かしてパスすることが出来て良かった。私自身にとってのトップフォーミュラ10勝目も嬉しいが、頑張ってくれたチームのためにも、(関口)雄飛と共に2台が表彰台に上れたことを喜んでいる。

    VANTELIN TEAM TOM’S 37号車 ドライバー 中嶋一貴:
    今朝の走行から好感触で、タイムも良かったのである程度いいレースが出来るとは思っていた。グリッドは6番手だったが、スタートで2位に上がることが出来、JP(デ・オリベイラ)のミスもあって首位に立てた。前半はペースが良く、引き離すことが出来たが、最後の20周くらいは彼の方がペースが良くなり、苦しいレースだった。残り周回も少なかったので、オーバーテイクシステムも駆使し、何とか首位を守ろうと頑張ったが、守り切れず、その点は残念ではある。ただ、今シーズンはまだまともなレースが出来ておらず、前2戦はレースペースも、予選も良くなかったので、今日は満足のいくレースとは言えないが、少なくとも復調へのきっかけにはなったと思う。選手権のポイントでは皆あまり離れていないので、これが開幕戦のつもりで、これからのシーズンを戦って行きたい。

    ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 20号車 ドライバー 関口雄飛:
    決勝直前のウォームアップで初めて完全なドライで走ったが、クルマはそんなに悪い感じはしなかったので、大きなセット変更無くレースに臨んだ。前半の燃料を積んだ状態ではトラクションが悪くてペースが上がらず、苦しかった。(アンドレ)ロッテラー選手が、ダウンフォースを失いつつも激しく攻めてきて、何度か危ない場面もあったが、ブレーキングでは、止まれなくてもいいから絶対に引かない、という意識で粘り続けた。あそこでポジションを守り切れたからこその3位だと思う。ここに来るまで、苦しい期間を過ごしてきたが、その間も支えてくれたスポンサーさんや、その後迎え入れてくれたトヨタやバンドウチーム、そして、精神的に厳しかった時に助けてくれた脇阪さんのおかげで、このチャンスをつかめた。ここまでの2戦、早く結果を出したかったが、色々不運などもあり、なかなか結果を出せない中、何とか3戦目で3位になれて良かった。バトルの時に、うちの監督がガンガン行け、と背中を押してくれたことも大きかった。本当に感謝している。

    関連:【動画】2016 スーパーフォーミュラ 第3戦 富士:決勝ダイジェスト

  • ストフェル・バンドーンはリタイア / スーパーフォーミュラ 第3戦

    ストフェル・バンドーンはリタイア / スーパーフォーミュラ 第3戦

    ストフェル・バンドーンは、スーパーフォーミュラ第3戦富士の決勝レースをリタイアで終えた。

    前日の予選で初ポールポジションを獲得したストフェル・バンドーン。しかし、スタートに失敗し、1コーナーでコースアウトしたことで、しばらく4位でレースを進めていた。

    しかし、レース終盤、1コーナーで左フロントから黒煙を上げてスピン。グラベルにつかまってレースをリタイアした。

    優勝はJ.P.デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。2位には中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S)、3位には関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いた。

    ストフェル・バンドーン
    「思い通りにならないレースだった。スタートではエンジンがストールしかけて出遅れた。その後のペースは悪くなかったので3位を目指して走り続けたものの、トップの二人はとても速かった上、後方から追い上げてきた2台にも追い付かれてしまいまった。サイド・バイ・サイドの状態でストレートを走り、1コーナーに向けてブレーキングしたところ、ブレーキにトラブルが発生してコースアウトした。今日はポイント争いで優位に立てるチャンスがあったので残念だ。今後は今日のレースの解析を行い、次のレースに向けた準備を進めていく」

  • 【動画】2016 スーパーフォーミュラ 第3戦 富士:予選ダイジェスト

    【動画】2016 スーパーフォーミュラ 第3戦 富士:予選ダイジェスト

    スーパーフォーミュラ 第3戦 富士の予選が16日(土)に行われた。

    富士スピードウェイは、朝から時折降る霧雨のため、午後の予選はウェットコンディションでスタート。路面が徐々にドライコンディションに近づいていく展開となった。

    ポールポジションは、ストフェル・バンドーン((DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。Q3では唯一の1分40秒台となる1分40秒778を記録。

    スーパーフォーミュラ参戦3レース目にして、富士スピードウェイで初めての予選で初ポールポジションを獲得した。

  • ストフェル・バンドーン、ポールポジション獲得は「狙い通り」

    ストフェル・バンドーン、ポールポジション獲得は「狙い通り」

    ストフェル・バンドーンが、スーパーフォーミュラ参戦3レース目でポールポジションを獲得した。

    朝から時折降る霧雨のため、午後の予選はウェットコンディションで始まり、路面が徐々にドライコンディションに近づいていく展開となった。

    その中でも、午前中のフリー走行から好調な走りを見せていたストフェル・バンドーンは、予選Q1で1分43秒343のトップタイムを記録。

    Q2でも3番手タイムを記録すると、上位8台で最終グリッドを争うQ3では、刻々と変化する路面状況の中でベストな走行ラインを維持し、1分40秒778のトップタイムを記録。シリーズ参戦3レース目にして初のポールポジションを獲得した。

    「今日はいい一日にった。まず朝のフリー走行で手応えを得て、トップに立てたし、その流れで予選に挑むことができた」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「コース上はミックスコンディションで、滑りやすく不安定だったけど、調子は良かったし、その中でポールポジションを獲れる可能性が高かったので頑張った。Q1でトップに立ったけど、Q2でのアタックは難しい状態だった。Q3では路面もかなり乾いてきていたので、最後のアタックでポールを狙いにいった。チームもよく頑張ってくれて、それに応える走りができてとても嬉しい」

    「最後のアタック中に一度コースアウトしたので、残り2周でアタックしようと思った。他のドライバーと違うラインを取らないとタイムが出ないと考えて走った。アタック中、どこがいいラインなのかを見つけることはできないけど、どんどんコンディションが改善していたので、とにかく色々やってみることにした。結果、最後にいいラインを見つけることができた」

    「富士でのレースは初めてだけど、日本のサーキットの中ではヨーロッパのサーキットに似ているところがあるので、自分としては走りやすいと感じた。まだドライで走ったことがないので、明日の決勝ではどうなるのか楽しみだ。今日の予選でいい結果を出せたことで、明日はどのようなコンディションでもいい位置からスタートを切れるので、ドライになってもチームがこれまでの経験値をもって対応してくれると思うし、とにかく自分、そしてチームで力を合わせて勝負することになるだろう」

  • スーパーフォーミュラ:ストフェル・バンドーンが初ポールポジション

    スーパーフォーミュラ:ストフェル・バンドーンが初ポールポジション

    スーパーフォーミュラ 第3戦 富士スピードウェイの予選が16日(土)に行われ、ストフェル・バンドーンが初ポールポジションを獲得した。

    予選Q1はウェットコンディションでスタート。その後Q2、Q3と進むにつれ路面も乾いていき、タイムもどんどん上がっていった。

    チェッカー直前、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、唯一の1分40秒台となる1分40秒778を記録。富士スピードウェイでの初めての予選でポールポジションを獲得した。

    2番手には石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)、3番手には
    J.P.デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いた。

    中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S)は6番手、小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)は8番手だった。

    ストフェル・バンドーン
    「富士スピードウェイは、比較的コース幅が広いのでヨーロッパのコースに近く走りやすく感じた。どこが良いラインだったかはわからなかったので人とは違うラインを走ったり色々探して、最後に良いグリップのラインが見つかった」

  • スーパーフォーミュラ:第5戦オートポリスの代替レースを岡山で開催

    スーパーフォーミュラ:第5戦オートポリスの代替レースを岡山で開催

    スーパーフォーミュラは、熊本地震の影響で中止となった第5戦オートポリス大会の代替レースを、同日程で岡山国際サーキットで開催することを発表した。

    なお、今大会は通常のレース形式とは異なり、土曜日、日曜日各日で予選、決勝を行う2レース制とし、ポイントは半分ずつ与えられる。
    (ポールポジションはそれぞれ1点)

    ■大会名
    2016年 全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第5戦 岡山国際サーキット

    ■開催日
    2016年9月10日(土)・11日(日)
    10日 フリー走行、公式予選(20分間)、決勝レース(30Laps/110km)
    11日 ノックアウト予選(Q2まで)、決勝レース(51Laps/190km)※タイヤ交換あり

    ■開催場所
    岡山国際サーキット(3.703km)

    ■主催者
    株式会社岡山国際サーキット/アイダクラブ(AC)

    ■併催
    2016全日本フォーミュラ3選手権第13戦・第14戦
    2016 N-ONE OWNER’S CUP Rd.10

  • トヨタ:スーパーフォーミュラ 2016 第3戦 富士スピードウェイ プレビュー

    トヨタ:スーパーフォーミュラ 2016 第3戦 富士スピードウェイ プレビュー

    約2ヶ月という長いインターバルを経て、いよいよ来週末、7月16日(土)〜17日(日)には、全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第3戦が富士スピードウェイで開催される。

    例年、この時期は、まだ梅雨明け前。だが、今年は7月に入ってから、各地で猛暑を観測する一方、急激に冷え込む日もあるなど、非常に不安定な天候が続いている。

    特に、関東では、急激な暑さになったかと思えば、そこにゲリラ豪雨が襲ってくるという状況なども発生している。1週間後の天候がどうなるか、ハッキリ分からないだけに、レースの行方も予測は難しい。

    ただし、どのような気候だったとしても、鍵となってくるのは、今季から採用されたヨコハマタイヤをいかに上手く使いこなすか。どのドライバーも、気温が高くなった時に、このタイヤを装着して走行したことはまだないため、これまでの富士用セットアップで走った時に、同じフィーリングを得られるかどうかというのは、未知の領域だ。

    もし気温が低くなったとしても、読めない部分は多い。富士スピードウェイでは、シーズンオフのテストが行われていないからだ。これまでテスト、レースが行われてきたのは、ハイダウンフォース仕様で走らせる鈴鹿サーキットと岡山国際サーキット。その2つのサーキットでも、昨年以上にタイヤに上手く荷重を載せなければ、好タイムを刻むことは難しかった。

    そうしたサーキットと比べて、ダウンフォースを削っていく富士では、足回りのセットアップをさらに煮詰めて、タイヤからグリップを引き出さなければならないのだ。テスト時期や春先と比べれば、空気密度が低く、元々ダウンフォースも少なくなるため、短い時間でコンディションに合わせ込むチーム力が求められる。

    一方、ドライバーたちにとっては、ようやくフォーミュラカーのコクピットに戻れるということで、心弾む週末でもある。ここまでの2戦で、上位につけているドライバーたちはもちろん、納得の行く成績が出ていないドライバーたちも、“夏場に巻き返しを図る”という強い決意で富士に戻ってくる。

    中でも、開幕戦、第2戦と、余りにも不本意な結果に終わり、勝利に向けての闘志を燃やしているのが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラだろう。オリベイラは、開幕戦の決勝で、非常に力強いレースを見せたものの、予選Q1でのスピンによる下位グリッドからのスタートが響いてノーポイント。第2戦では、フロントロウを獲得していたにも関わらず、決勝はセーフティーカーラン中に電気系トラブルに見舞われリタイヤしているのだ。

    その悔しさを跳ね返すためにも、富士では優勝が欲しいところ。ITOCHU ENEX TEAM IMPULは例年、夏場の富士ともてぎで強い。今回もそれと同様の結果が出せるのか、注目だ。

    また、オリベイラと同様、ここまで納得の行く結果を出せていないのが、VANTELIN TEAM TOM’Sのアンドレ・ロッテラーと中嶋一貴。これまで何年もタイトル争いの中心人物となってきた2人だが、今季は開幕戦、第2戦ともに、揃って予選Q3に進めないという想像できなかった程の波乱の展開となっている。ドライバー2人の声を聴くと、開幕前のテストでは何も問題がなかったということだが、シーズンが始まってからはニュータイヤでのピークグリップを上手く使い切れていないと言う。今回の富士では、その点を改善できるかどうかに注目だ。

    また、現在使用しているタイヤは、決勝での「安定性」と「持ち」が良い。完全ドライの場合は、タイヤに過酷と言われている富士でも、無交換が主流になると見られている。そうなると、ピット作業での逆転は難しく、予選から上位争いをしなければ、優勝や表彰台獲得は遠のくのだ。ITOCHU ENEX TEAM IMPUL同様、VANTELIN TEAM TOM’Sも富士は得意としているだけに、巻き返しに期待がかかる。

    これは、SUNOCO TEAM LEMANSも同様。特に、開幕からの2戦は、小林可夢偉が苦しい戦いを強いられているが、そろそろ上位進出を果たしたいところだろう。

    一方、ここまでランキングトップを維持しているのは、開幕戦をポール・トゥ・ウィンで制したTEAM無限の山本尚貴。だが、山本も、第2戦では予選6番手と、抜群の仕上がりだったわけではない。そういう意味では、まだ“余裕がある”という状況ではなく、今回の富士からさらに気を引き締めて臨むことになるだろう。同じホンダエンジンユーザーのDOCOMO TEAM DANDELION RACINGやNAKAJIMA RACINGなども、常に上位を争えるポテンシャルを見せているだけに、侮れない存在だ。また久々に揃って表彰台に立った塚越広大と伊沢拓也のREAL RACINGも然り。この勢いを持続するためにプッシュしてくることは間違いない。

    さらに、今年もいよいよ本調子を発揮してきているのが、ディフェンディング・チャンピオンのP.MU/CERUMO・INGING 石浦宏明。開幕戦では予選の不運もあり、上位進出はならなかったが、第2戦ではキッチリPPをゲット。チームメイトの国本雄資も、開幕からの好調を維持して、ここまでランキング2位につけている。流れや勢いではなく、ここまでの戦いを見る限り、P.MU/CERUMO・INGINGの力は本物。いち早くヨコハマタイヤの特性を掴んだのではないかとも見られている。ホームコースの富士で、ランキングトップの山本に迫れるかどうかというのも、見所のひとつだ。

  • 小林可夢偉 「雨への願いが効き過ぎたみたい」 / スーパーフォーミュラ

    小林可夢偉 「雨への願いが効き過ぎたみたい」 / スーパーフォーミュラ

    小林可夢偉が、スーパーフォーミュラ 第2戦 岡山のレース週末を振り返った。

    予選では、Q1でタイヤをしっかり発動させることに苦慮する展開となり、1分15秒519というベストタイムに甘んじる。他車のアクシデントによる影響を受ける場面もあったとはいえ、まさかの17位。小林可夢偉は参戦2年目で初のQ1落ちとなった。

    決勝日朝のフリー走行、小林可夢偉は3番手タイム。決勝には他チームにグリッドダウンがあったため、16番グリッドから出走する。

    前日の予選後、小林可夢偉は雨での決勝追い上げに自信を見せていた。しかし、トラブルが彼を襲うことになってしまう。症状としてはステアリングを切ると一時的に電源が落ちて、システム的にギヤ等も操作できなくなるというもの。セーフティカー先導走行中という状況を利して、ピットインしてステアリング交換するなどの処置が何度か施された。

    レースは9周目を走っている段階で赤旗中断となり、走行全車がグリッド上に静止。配線に起因する小林可夢偉のマシンのトラブルは、この時点で解決を見た。だがレースは再開されることなく、一度も競争状態を経ずに決着。小林可夢偉の最終順位は18位だった。

    小林可夢偉
    「レース直前の8分間の走行ではトラブルは出ていなかったんですが、レースがスタートしてから出てしまいました。雨でのマシンの感触自体には問題なかったですし、雨を願ってはいましたが、ちょっと願いが効き過ぎてしまったようです。来ていただいたファンの方々には申し訳ないですけど、自然相手のことなので、レースを戦える天候でなかったことはご理解いただければ、と思います。富士に向けてはマシンづくりの方向性を変えて、気持ちも切りかえていきます」

    関連:スーパーフォーミュラ 第2戦:雨により8周のセーフティカーランで終了

  • ストフェル・バンドーン 「日本の雨はすごいなと思った」

    ストフェル・バンドーン 「日本の雨はすごいなと思った」

    ストフェル・バンドーンが、スーパーフォーミュラ 第2戦 岡山の決勝レースを振り返った。

    決勝レースはフルウェットコンディション。雨脚は弱まることなく増々強くなるため、レースはセーフティーカーランでスタート。19台のマシンは隊列走行を続ける。この間もチームはいくつかのオプションを考え、チームは3周目にストフェル・バンドーンにピットインを指示。給油を済ませ隊列最後尾に戻った。

    この動きを見た7台が続々とピットイン。ストフェル・バンドーン選手はピットイングループ首位の13番手で走行を続ける。この後レースがスタートし、ピットインしていない車両が給油に向かえば、バ
    ンドーン選手は労せずして優勝を狙えるポジションへジャンプアップできると踏んでの事だ。

    6周目には1台がトラブルでリタイヤしたため、ストフェル・バンドーンは12 番手で今後の展開を待つ。しかし、雨脚はますます強まり、競技団はセーフティーカーランが9周目に差し掛かったところで、赤旗を提示。レースは中断となった。

    そこから天候の回復を待ったが、午後4時5分、再開は断念され、ストフェル・バンドーンは12位となった。

    ストフェル・バンドーン (12位)
    「日本の雨はすごいなと思った。セーフティーカーの後で走っただけなので、本当のレースが出来なかったけど、チーム戦略は面白い結果になると思っていた。ただ雨はますます強くなっていたので、レース中断の判断は正しいと思う。せっかく来てくれたファンの前でレース出来なかった事は残念だけど、中止後のピットウォークでファンとの一時を楽しめたよ。次戦富士はハイスピードコース、十分に準備して臨みます」

  • スーパーフォーミュラ 第2戦:雨により8周のセーフティカーランで終了

    スーパーフォーミュラ 第2戦:雨により8周のセーフティカーランで終了

    スーパーフォーミュラの第2戦が岡山国際サーキットで行われたが、強い雨によりセーフティカーランで8周を終えた後に赤旗中断。天候は回復せず、そのままの順位でレースは終了。ポールポジションからスタートした石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が今季初優勝を挙げた。

    29日(日)は昼前から降り始めた雨が強さを増し、午後3時の決勝スタート前にはコースはフルウェット状態に。セーフティカー先導のまま、レースがスタートした。

    しかし、雨脚は弱くならず、8周目を終えたところでレースは赤旗中断となり、全車グリッド上に再停止。その後、天候の回復は見込めないとの判断により、午後4時5分にレースの終了が決定された。

    この時点での順位でレースは成立となり、ポールポジションから周回した石浦が今季初勝利。2番手スタートのオリベイラは、セーフティカーラン中の6周目に駆動系のトラブルによりコース上にストップ、無念のリタイア。これでひとつずつ順位が繰り上がり、国本が6位フィニッシュとなった。規定に則り、レース距離が規定の75%に達していないため、選手権ポイントは通常の半分が与えられる。

    2016 スーパーフォーミュラ 第2戦 岡山 結果

    順位 No. ドライバー チーム
    1 1 石浦 宏明 P.MU/CERUMO・INGING
    2 10 塚越 広大 REAL RACING
    3 11 伊沢 拓也 REAL RACING
    4 40 野尻 智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    5 16 山本 尚貴 TEAM 無限
    6 2 国本 雄資 P.MU/CERUMO・INGING
    7 64 中嶋 大祐 NAKAJIMA RACING
    8 36 アンドレ・ロッテラー VANTELIN TEAM TOM’S
    9 3 シームズ・ロシター KONDO RACING
    10 18 中山 雄一 KCMG
    11 4 ウィリアム・ブラー KONDO RACING
    12 41 ストフェル・バンドーン DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    13 20 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    14 65 ベルトランン・バゲット NAKAJIMA RACING
    15 34 小暮 卓史 DRAGO CORSE
    16 7 ナレイン・カーティケヤン SUNOCO Team LeMans
    17 37 中嶋 一貴 VANTELIN TEAM TOM’S
    18 8 小林 可夢偉 SUNOCO Team LeMans
    19 19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ ITOCHU ENEX TEAM IMPUL