カテゴリー: スーパーフォーミュラ

  • カッレ・ロバンペラ、めまい症状で鈴鹿テスト中断も短期間で回復の見込み

    カッレ・ロバンペラ、めまい症状で鈴鹿テスト中断も短期間で回復の見込み

    カッレ・ロバンペラがラリーからシングルシーターへと活動の幅を広げる動きは、鈴鹿でのスーパーフォーミュラテスト中に発生した「めまい」のエピソードによって脅かされるものではないと、フィンランド紙『Ilta Sanomat』が伝えている。

    ロバンペラのマネージャーを務めるティモ・ヨウキは、診断結果が良性発作性頭位めまい症であったことを明かし、今回の鈴鹿での走行については「ほぼ確実に終了した」と説明した一方で、25歳のロバンペラは日常生活において制限を受ける状況ではないと強調した。

    「これはストレスや疲労が重なった結果である可能性があり、ほとんどどんな状況でも起こり得るものだ」とヨウキは語る。「彼は検査と専門医の診察の両方を受けている。

    もちろん、こうした症状が少しでも疑われる状況でサーキットに出ることはできない」

    ヨウキによれば、ロバンペラは「適切な治療」を受けており、長期離脱になるとは考えていないという。

    「こういった症状は、休養を取れば比較的早く治まるのが一般的だ」と述べ、1月に予定されているフォーミュラ・リージョナル・オセアニアでのシングルシーターデビューについても、「実際のところ、大きな影響はないはずだ」と付け加えた。

    F1ドライバーのサポート経験もあるスポーツドクター、ハッリ・ハッカライネンもこの見解に同意している。

    「もし良性発作性頭位めまい症であれば、治療方法はいくつも存在する」と、同医師はフィンランド紙に語った。

    「彼は若く健康で、通常よりも恵まれた治療環境にいる。この情報から判断すれば、長く戦線を離れることはないだろう」

    一方でロバンペラは、3日間にわたって行われたルーキーテストの大半に参加できなかったことも事実であり、ヨウキはこれについて「非常に重要な機会だった」と認めつつも、その影響については「評価が難しい」と述べている。

    また同じ鈴鹿では、トヨタ支援を受けるKONDO Racingでのトランジションテストに臨んでいたジャック・ドゥーハンにも問題が発生した。オーストラリア人ドライバーのドゥーハンは、同一コーナーでこれまでに2度のクラッシュを喫している。

  • ジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラ連日クラッシュでSNS写真を黒塗り

    ジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラ連日クラッシュでSNS写真を黒塗り

    元アルピーヌF1ドライバーのジャック・ドゥーハンが、鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラのポストシーズンテストで苦戦を強いられた直後、自身のインスタグラムのプロフィール写真を黒塗りに変更した(現在は戻されている)。

    ドゥーハンは今週、KONDO RACINGのマシンで3日間にわたってテスト走行を行っていたが、そのすべての日で同じコーナーであるデグナーでクラッシュを喫する結果となった。

    22歳のドゥーハンは、2026年にスーパーフォーミュラへフル参戦する可能性が取り沙汰されている。F1では2025年シーズン途中にアルピーヌから放出され、翌シーズンのシートを確保できなかったため、キャリアの次の一手として日本のトップフォーミュラへの転向が注目されている。

    ドゥーハンはF1ルーキーシーズン開幕からわずか6戦でアルピーヌのシートを失い、チームはアルゼンチン人ドライバーのフランコ・コラピントを昇格させた。しかしコラピントは残り18戦で一度も選手権ポイントを獲得できず、チームにとっても厳しい判断となった。

    F1離脱後、ドゥーハンはしばらくレース活動から距離を置いていたが、今回の鈴鹿テストで実戦復帰。しかし、3日連続で同一コーナーでクラッシュするという結果は、ファンの間で大きな話題となり、SNS上では多くのコメントが寄せられる事態となった。

    その直後、ドゥーハンはインスタグラムのプロフィール写真を黒く塗りつぶした状態に変更した。これがSNS上での批判や誹謗中傷に対する対応なのか、それとも別の理由によるものなのかは明らかになっていない。

    ただし、この行動は最近の事例と重なる部分がある。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリも、カタールGP後に激しいSNS上の批判を受けたのち、同様にプロフィール写真を黒塗りにしていた。

    アントネッリはカタールGP最終ラップでミスを犯し、ランド・ノリスに4位を譲る形となった。この結果が選手権争いに影響したことで、レッドブル陣営の一部関係者から意図的だったのではないかという示唆がなされたが、オンボード映像により事実ではないことが証明され、後に謝罪が行われている。

    その際、アントネッリは激しいSNS上の中傷を受けており、プロフィール写真を黒くする対応を取った。ドゥーハンの今回の行動も、それと同様の背景がある可能性は否定できないが、本人からの説明は現時点では出ていない。

  • スーパーフォーミュラ:元マクラーレンF1育成のウゴチュクが完全制圧

    スーパーフォーミュラ:元マクラーレンF1育成のウゴチュクが完全制圧

    元マクラーレンF1ジュニアのウーゴ・ウーゴチュクが、鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラのポストシーズンテストを最速で締めくくった。最終日のルーキー限定セッションで記録した1分36秒682は、3日間を通じた総合最速タイムとなり、金曜日の午前・午後を含めた“完全制圧”を達成した。

    ウーゴチュクは、坪井 翔が今季ドライブしていた1号車のVANTELIN TEAM TOM’S(ダラーラ・トヨタ)を駆り、金曜午後の好条件を最大限に生かした。

    晴天に加え、低温とホームストレートでの強い追い風が重なり、週を通じて最も速いラップが可能な状況だった。結果、同じルーキー勢に対して0.473秒差をつけ、初日午後にイゴール・オムラ・フラガが記録していた1分37秒158の基準タイムを更新した。

    この日、トップ3のルーキーはいずれも総合トップ10に入り、全体のレベルの高さを示す形となった。フラガに続き、2日目(木曜)には新天地docomo business ROOKIEで走る福住 仁嶺が1分37秒221をマークして総合3番手。佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、牧野 任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も続いた。

    日本F4王者でトヨタ育成の鈴木 時也は、カッレ・ロバンペラの体調不良による欠場を受けてKids com Team KCMGから追加走行の機会を得ると、金曜2番手で総合6位と強い印象を残した。さらに同じトヨタ育成の小林 利来輝は、金曜3番手で総合トップ10入りを果たし、KDDI TGMGP TGR-DCから存在感を示している。

    VANTELIN TEAM TOM’Sの2台目をドライブしたフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ王者のフレディ・スレーターは、ウーゴチュクから0.618秒差のルーキー4番手、総合11位。ウィリアムズF1ジュニアのルーク・ブラウニングは、KONDO RACINGから金曜5番手で総合13位につけ、スーパーフォーミュラ2日目ながら安定した走りを披露した。

    一方、同じKONDO RACINGのジャック・ドゥーハンは厳しい3日間となった。デグナー2で3日連続のクラッシュに見舞われ走行が制限されたが、最終日は終盤30分に復帰し、1分38秒350で金曜ルーキー9番手、総合26位でテストを終えた。

    木曜にはザック・オサリバンがITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULで10番手(総合17位)に入り、来季は1台体制となる同チームで前向きな材料を残した。新生トヨタ陣営のTEAM GOHでは、アレックス・ブルツの息子であるチャーリー・ブルツが総合27位、金曜ルーキー10番手。2026年新規参戦のDELIGHTWORKS RACING(ホンダ)からは松下 信治が続いた。

    今回のテストでは、金曜までラップタイムが前年より遅れていた点も注目された。来季導入予定のE10燃料(エタノール10%)と、燃料流量制限の強化(90kg/hから88kg/h)が影響したとみられる。昨年のポストシーズンテストで牧野 任祐が記録した1分35秒597は、今回ウーゴチュクの最速に対しても1.2秒以上速い水準だった。

    スーパーフォーミュラの2026年シーズンに向けたテストは、2月25日・26日に再び鈴鹿で実施される予定だ。今回の結果を受け、ウーゴチュクを筆頭とする若手勢が、来季に向けてどのような評価を得ていくのか注目が集まる。

    Pos No. Driver   S1 S2 S3 S4 S5 S6
    1 1 ウゴ・ウゴチュク R         1’37.770 1’36.862
    2 65 イゴール・オムラ・フラガ   1’37.429 1’37.158 1’38.650 1’37.358    
    3 14 福住 仁嶺   1’37.950 1’37.566 1’37.783 1’37.221    
    4 64 佐藤 蓮   1’37.849 1’37.318 1’37.712 1’37.576    
    5 5 牧野 任祐   1’37.437 1’37.353 1’37.441 1’37.319    
    6 7/8 鈴木 時也 R     1’43.660 1’40.827 1’38.537 1’37.335
    7 7 山下 健太   1’38.043 1’37.342 1’38.011 1’37.514    
    8 15 岩佐 歩夢     1’38.887 1’38.693 1’37.362    
    9 6 太田 格之進   1’37.765 1’37.705 1’38.544 1’37.381    
    10 29 小林 利来輝 R 1’39.520 1’38.401 1’38.629 1’38.807 1’39.572 1’37.430
    11 37 フレディ・スレーター R         1’39.883 1’37.480
    12 1 坪井 翔   1’38.343 1’37.513 1’37.640 1’37.617    
    13 4 ルーク・ブラウニング R     1’39.645 1’38.003 1’38.003 1’37.523
    14 64 大草 りき R         1’39.980 1’37.627
    15 38 阪口 晴南   1’38.112 1’37.934 1’37.701 1’37.956    
    16 12 荒尾 創大 R     1’39.251 1’38.775 1’38.481 1’37.791
    17 20 ザック・オサリバン   1’38.190 1’37.959 1’38.117 1’37.823    
    18 37 サッシャ・フェネストラズ   1’39.276 1’38.505 1’38.192 1’37.911    
    19 39 大湯 都史樹   1’38.722 1’38.017 1’38.156 1’38.091    
    20 16 野尻 智紀   1’38.056 1’40.421 1’38.445 1’38.184    
    21 38 卜部 和久 R         1’40.006 1’38.065
    22 28 小林 可夢偉   1’38.439 1’38.107        
    23 12 小出 峻   1’38.178 1’38.175        
    24 50 野村 勇斗 R 1’38.405 1’38.177 1’39.019 1’38.640    
    25 28 国本 雄資       1’38.606 1’38.224    
    26 3 ジャック・ドゥーハン R 1’41.581 1’39.683 1’39.189 1’39.112 1’39.378 1’38.350
    27 53 チャーリー・ブルツ R   1’39.881 1’40.364 1’39.638 1’39.377 1’38.588
    28 22 松下 信治   1’39.710 1’39.712 1’39.808 1’38.742    
    29 50 ザック・デイビッド R         1’38.783 1’38.946
    30 10 JuJu   1’39.085 1’40.539 1’39.077 1’39.299    
    31 28 小山 美姫 R         1’41.958 1’39.141
    32 4 名取 鉄平 R 1’40.013 1’39.469        
    33 53 笹原 右京   1’39.615          
    34 14 梅垣 清 R         1’40.899 1’40.219
    35 8 カッレ・ロバンペラ R 1’44.602 no time        
    36 50 清水 諒弘 R           no time
  • ジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラテストで3日連続クラッシュ

    ジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラテストで3日連続クラッシュ

    ジャック・ドゥーハンは、三日間行われているスーパーフォーミュラの鈴鹿テストでデグナー2でまさかの“連日クラッシュ”。2025年にアルピーヌからわずか6戦で降格となった元F1ドライバーは、2026年の参戦を見据えた評価機会の最中に苦しいテストとなった。

    ドゥーハンはトヨタエンジンを使用するKONDO Racingからテストに参加しており、トヨタ支援を受けるハースF1チームのリザーブドライバー案と並行して名前が挙がっている。しかし現時点でどちらの契約も合意には至っていないとされる。

    連日のデグナー2クラッシュで苦戦したドゥーハン
    オーストラリア出身のドゥーハンは鈴鹿サーキットで行われた三日間のテストに参加したが、そのうち三日間でクラッシュを喫した。

    火曜日はデグナー2でリアからクラッシュし、翌水曜日には同じ場所で今度はフロントから突っ込む形でマシンを破損。そして、三日目もデグナーでクラッシュを喫して赤旗の原因となった。

    いずれの事故でも22歳のドゥーハンは無傷で歩いてマシンを降りている。

    今年の鈴鹿は“不運続き” FP2でも大クラッシュ
    ドゥーハンが今年鈴鹿でクラッシュしたのは今回が初めてではない。4月の日本GPではFP2の2周目、DRSを閉じ忘れたまま1コーナーへ進入しスピードオーバー。時速185マイルでコースオフし、アルピーヌA525を大破した。

    ドライバー本人は「大丈夫」とすぐにコメントしたものの、念のためメディカルセンターでチェックを受け、レース出場許可が下りていた。

    アルピーヌのシート喪失後、去就は依然不透明
    ドゥーハンは最終的にアルピーヌのレースシートを失い、エミリア・ロマーニャGPでフランコ・コラピントに交代となった。

    今回KONDO Racingでテストを行っているものの、2026年の契約は結ばれていない。

    トヨタのグローバル・モータースポーツディレクターである加地雅哉氏はAutosportに対し「まだ具体的に言えることはありませんが、彼は良いドライバーです」と語っている。

    トヨタ系チームでの参戦はF1復帰の足がかりになる可能性
    2025年のスーパーフォーミュラではKONDO Racingはランキング7位(29.5ポイント、表彰台1回)。タイトルはドコモ・チームダンディライアンが215ポイントで獲得している。トヨタ勢の最上位はTOM’Sで、坪井翔とサッシャ・フェネストラズが3勝を挙げている。

    もしドゥーハンがKONDO Racingからスーパーフォーミュラに参戦することになれば、ハースF1チームのリザーブドライバーとの兼務が現実的となり、2027年のF1復帰を狙う布石になる可能性もある。

    ハースは2026年にエステバン・オコンとオリバー・ベアマンを起用するが、両者とも契約は2026年末までとされている。

    しかし、PlanetF1.comによればドゥーハンは現時点でスーパーフォーミュラともハースとも契約を結んでおらず、正式には2026年末までアルピーヌと契約下にあるという。

  • カッレ・ロバンペラ 体調不良でスーパーフォーミュラ合同テストを途中離脱

    カッレ・ロバンペラ 体調不良でスーパーフォーミュラ合同テストを途中離脱

    カッレ・ロバンペラは、体調不良により今週のスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテストでの走行を控える判断を下したことを発表した。

    ロバンペラは現在、鈴鹿サーキットで開催されている2025年スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテストにKids com Team KCMGから参加しており、テスト初日の午前セッション1では8号車で32周を走行していた。

    しかし、昼休憩中に発作性頭位めまい症による症状が出て、視界とバランス感覚に影響が生じたため、医師から今週の走行を控えるよう指示があったという。

    ロバンペラは声明の中で「午前中の空力テスト以外、まともな走行ができなかったことはとても残念です。初めての走行にも関わらず不運な出来事ですが、今は回復に専念して次の機会を待つしかありません」とコメントしている。

    最年少WRCチャンピオンであるロバンペラにとって2025年のスーパーフォーミュラ挑戦へ向けて重要なテスト機会となるはずだったが、今回は回復を最優先とする判断となった。

  • ジャック・ドゥーハン、アルピーヌF1と決別 トヨタ支援で日本拠点に再始動

    ジャック・ドゥーハン、アルピーヌF1と決別 トヨタ支援で日本拠点に再始動

    ジャック・ドゥーハンがアルピーヌとの関係を完全に終え、キャリアの軸足を日本とトヨタに大きく移し始めている。

    2025年のF1シーズンでアルピーヌのルーキーとして6戦に出走したものの、フラビオ・ブリアトーレの電撃決定によりフランコ・コラピントに交代。その後はリザーブを務めていたが、フィンランド紙 Ilta Sanomat によると、この役割も終了したという。

    オーストラリア出身の22歳は今週、日本で姿を見せており、鈴鹿で開催されるスーパーフォーミュラのポストシーズンテスト3日間すべてに参加する。

    スーパーフォーミュラは月曜、「ジャック・ドゥーハンは12月10〜12日の鈴鹿テストに参加する」と声明を出している。

    報道によれば、これは単なるオフシーズンの走行ではない。トヨタが2026年のスーパーフォーミュラ参戦を支援するとされ、ドゥーハンはメーカーのシングルシーター育成エコシステムの中心に位置付けられるという。

    トヨタ支援はハースF1にも直結
    トヨタの影響力はスーパーフォーミュラだけでなく、提携を深めるハースF1チームにも直接及んでいる。両者の新たなタイトルスポンサーシップと技術協力関係により、ドゥーハンは2026年に向けたハースのリザーブドライバー候補として交渉中と報じられている。

    “第二のロバンペラ路線”として日本で再始動
    ラリー界のスター、カッレ・ロバンペラがトヨタ支援のもとスーパーフォーミュラのフルプログラムに挑むのと同じように、ドゥーハンも今週の鈴鹿テストで午前・午後すべての走行を担当。日本を拠点にキャリアを立て直し、世界的に拡大するトヨタのモータースポーツネットワークとの結びつきを強める狙いだ。

    この動きにより、2026年に向けたドゥーハンの進路は大きく変わりつつある。F1復帰の扉をトヨタ経由で再び開こうとする、明確なキャリア再構築のフェーズに入ったと言える。

  • 元F1ドライバーのジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラ合同テスト参加

    元F1ドライバーのジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラ合同テスト参加

    元F1ドライバーのジャック・ドゥーハンが、鈴鹿サーキットで12月10日~12日に行われるスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト参加にKONDO RACINGから参加することが発表された。

    トヨタとハースの関係が急速に強まるなか、ジャック・ドゥーハンが2027年にF1グリッドへ戻る可能性が浮上している。ドゥーハンは2025年序盤にアルピーヌのレースシートを失い、シーズン後半はサイドラインに追いやられていた。

    オーストラリア出身のドゥーハンは現在、F1パドック内での存在感維持とレースキャリア継続の両立を模索しており、その一環として今週の鈴鹿で行われるスーパーフォーミュラのルーキーテスト参加を計画している。ドゥーハンは今年の日本GPでも同地を走っており、来季のスーパーフォーミュラ参戦を視野に動いているとされる。計画はまだ契約段階には至っていないが、トヨタからの支援を伴う形になると理解されている。

    一方でPlanetF1は、ドゥーハンがスーパーフォーミュラと並行してハースのリザーブドライバー起用候補に挙がっていると報じる。2027年のF1復帰に向けた重要なステップとして位置付けられている。

    ハースは2026年のラインナップにエステバン・オコンとオリバー・ベアマンを抱えるが、その契約はいずれも来季末で期間満了を迎える。また、トヨタが支援する世界耐久選手権王者の平川亮もリザーブに名を連ねており、チームは2026年の体制固めを急いでいる。

    現時点でドゥーハンはアルピーヌとの契約下にあり、これが2026年末まで効力を持つと考えられている。ただし、鈴鹿テスト参加には支障ないとみられ、ハース加入はエンストン側のリリース取得が条件となる。

    ドゥーハンのマネジメントについても変化があり、これまで担当していたフラビオ・ブリアトーレとの関係は終了し、新たな代理人が起用されている。

    スーパーフォーミュラやハースでのTPC(旧型車テスト)参加の可能性も取り沙汰されているが、これはハースの来季成績に応じて増える賞金額に左右されるとみられる。2025年アブダビ最終戦時点でハースはコンストラクターズ8位で、Aston Martin、Sauberと接戦を繰り広げていた。上位フィニッシュとなれば、2026年の分配金増加が期待される。

    トヨタは今年のTPC走行を通じてスタッフ育成を進めており、ハース側も組織強化を狙って取り組んでいる。2026年にはチームに“Toyota”のタイトルブランドが付き、将来的にはトヨタがマイナーシェアホルダーとして参画する可能性も噂される。ジーン・ハースにとって自然なF1撤退の出口戦略となる可能性まで指摘されている。

    まずは2026年のリザーブ体制確立が焦点であり、ドゥーハンの起用はアルピーヌ側のリリース次第で数週間以内に決着する見通しだ。

  • カッレ・ロバンペラ F1挑戦へ“破格の減俸” 「来季の基本給は形式的なもの」

    カッレ・ロバンペラ F1挑戦へ“破格の減俸” 「来季の基本給は形式的なもの」

    カッレ・ロバンペラは、ラリーからシングルシーターへ大転換するにあたり「劇的な減俸」を受け入れた。マネージャーのティモ・ヨウヒは、2026年シーズンの基本給について「世界ラリー選手権時代と比べれば、単なる形式的な水準」と述べている。

    フィンランド紙 Ilta-Sanomat によれば、25歳のロバンペラは今季トヨタから年間約600万ユーロの給与を得ており、ラリー界でも屈指の高給取りだったとされる。

    ヨウヒは正確な額の言及を避けつつも「WRCトップドライバーの年俸が数百万ユーロ規模であることは事実だ」と認めた。

    ロバンペラは2026年に日本のスーパーフォーミュラへ参戦し、2027年のF2ステップアップを視野に入れている。トヨタはこのルートを通じ、二度の世界王者がF1へ到達できる資質を持つかどうかを見極める構えだ。

    ヨウヒは今回の転向が「大幅な金銭的ハードル」を伴うことを認める。

    「カッレの実際の給与は大きく下がる。それは間違いない。来季トヨタから受け取るのは、ごく小さな形式的な報酬にすぎない。本当の収入源はスポンサーだ」

    レッドブルを筆頭に主要スポンサーは引き続きロバンペラを支援する見通しで、ヨウヒも「スポンサー契約からかなりの収入を得ることになる。さらにトヨタが走行に関する費用をすべて負担する」と説明した。

    一方で期待値の設定には慎重だ。ヨウヒは、ロバンペラのサーキット経験が「非常に限られている」と強調する。

    「原則として、来季からすでに良い走りができる可能性はある。しかし、話は単にドライビングスキルだけではない。コーナー進入時のGフォースは桁違いに厳しい。F2ともなれば腕への負荷も相当なものだ」

    ロバンペラはすでに6カ月間、専門トレーニングやF1トレーナーによる指導を受け、限られたテストやシミュレーター作業にも取り組んできた。12月上旬にはさらなるF2走行にも予定されている。

    ヨウヒは、トヨタがロバンペラのポテンシャル評価に本気であることを改めて語った。

    「トヨタは、スーパーフォーミュラ、そしてF2を通じて、カッレのトラック上での潜在能力をしっかり測りたいという強い意志を持っている」

    ロバンペラの“F1ルート挑戦”が示すトヨタの意図
    今回の大幅減俸は、ロバンペラ本人が「資金より挑戦」を優先した決断であり、トヨタとしても長期的な投資と位置付ける姿勢が見える。スーパーフォーミュラからF2へ、そしてF1候補として評価するという流れは、トヨタが真剣にF1復帰の可能性を探っているかのような示唆も感じさせる。

    また、レッドブルを含むスポンサーが全て残留する点は、ロバンペラのスター性と市場価値が依然として高いことを示す。ラリー界の二度の世界王者が、未経験に近いフォーミュラでどこまで順応できるかは、モータースポーツ界全体の注目テーマとなるだろう。

  • 岩佐歩夢は「角田裕毅よりF1向き」スーパーフォーミュラのエンジニアが分析

    岩佐歩夢は「角田裕毅よりF1向き」スーパーフォーミュラのエンジニアが分析

    スーパーフォーミュラの新王者となった岩佐歩夢には、角田裕毅以上のレベルでF1で活躍できるポテンシャルがある──そう語ったのは、TEAM MUGENで彼のレースエンジニアを務める小池智彦氏だ。

    先週末の鈴鹿最終戦で岩佐歩夢は2度のポールポジションと最終レース優勝を飾り、チーム無限のドライバーとして昨年王者の坪井翔を逆転し、ドライバーズタイトルを獲得した。

    2年間のSFとRBでのリザーブ業務を両立も、F1昇格の見通しは不透明
    この2シーズン、岩佐歩夢はスーパーフォーミュラと並行して、レッドブルのF1系2チームでリザーブおよびシミュレーター業務を担当してきた。直近では先月のメキシコGPでレーシングブルズのFP1に登場している。

    しかし、角田裕毅とリアム・ローソンの将来が不透明であるにもかかわらず、岩佐歩夢はレーシングブルズの来季シート候補としては現時点で浮上していない。

    2023年にはローソンのSFタイトル争いのエンジニアも務めた小池智彦氏は、岩佐歩夢の技術的理解度はF1向きで、角田裕毅より優れた点があると評価している。

    「岩佐はどんどん良くなっています」
    「岩佐はどんどん良くなっています。ドライビングスキルにしてもレースに向けたアプローチにしても、昨年よりも良かったと思います」

    「今シーズンは本当に安定していて、平均的なパフォーマンスはどのドライバーよりも高かったと言えます。坪井選手や(太田)格之進選手よりも良かったと感じています」

    「F1で走る姿は簡単に想像できますし、角田選手より向いていると思います」
    「F1で走る姿は簡単に想像できますし、角田選手よりも向いていると思います」

    「角田選手のことを個人的に知っているわけではありませんが、岩佐はドライビングスキルだけでなく、クルマのセットアップ能力も非常に優れています。野尻選手と同じレベルにあります」

    「だからこそ、F1グリッドにいる何人かのドライバーよりも良い走りができると思います。あとはチャンスを与えられるかどうかで、そこが一番難しいところです」

    岩佐歩夢 スーパーフォーミュラ F1

    タイトル獲得後の岩佐歩夢「価値を最大限に活かしたい」
    タイトル獲得後の会見で、岩佐歩夢は2026年について多くを語らず、F1昇格の可能性が限られる中で慎重な姿勢を見せた。

    「現時点では分かりません」と岩佐は語った。

    「このタイトルの価値を最大限に活かせるように、自分がどう進むか次第だと思います。日本一のチャンピオンという肩書をしっかり使えるように前に進みたいと思っています」

    小池智彦氏「残留は本当に歓迎します」
    「(無限として)岩佐選手の残留は本当に歓迎します。彼はさらに高いレベルに到達すると思います」

    坪井翔「今年は岩佐の年だった」
    タイトルを逃した坪井翔は、鈴鹿後の会見で岩佐を“今年ふさわしいチャンピオン”と称えた。

    最終戦前、坪井は12.5ポイントのリードを持っており、岩佐に逆転を許さないためには4位以内が必要だった。

    しかし、7番手スタートから8位に終わり、TOM’Sとして初の連覇は叶わなかった。

    「スピードという点では、今週末はホンダ勢に勝つチャンスは全くありませんでしたし、岩佐は今年どのレースでもほとんどミスがありませんでした」と坪井は語った。

    「完走したレースはすべてトップ3でした。今年は岩佐の年でした」

    「2回マシントラブルがありましたので、その分のポイントがあれば最終戦前に大きくリードしていたはずです」

    「そういう意味では、僕が最終戦までタイトル争いに残れたのは彼の不運のおかげでした。本来なら最終戦前に決まっていたと思います」

    「もちろん悔しいですが、全力を尽くしました。岩佐は本当に素晴らしかったです」

  • 岩佐歩夢 「SFチャンピオン、日本一という肩書を活かせる進み方をしたい」

    岩佐歩夢 「SFチャンピオン、日本一という肩書を活かせる進み方をしたい」

    岩佐歩夢が2025年スーパーフォーミュラのシリーズチャンピオンを獲得した。レッドブルF1のリザーブドライバーとしてF1のフリー走行にも出走している岩佐は、「日本一という肩書を、しっかりと活かせるようなこの先の進み方をしていきたいと思う」と今後のキャリアについて語った。

    ランキングトップの坪井翔から112.5ポイント差、そして同ポイントで並んでいた牧野任祐・太田格之進から3ポイント差のランキング4位で最終戦を迎えた岩佐歩夢。自力優勝の可能性はなく、タイトル獲得には2位以上が絶対条件という厳しい状況だった。

    しかしポールポジションからスタートした岩佐歩夢は、今季2度目となるトップチェッカーを受ける力強い走りを披露。太田が3位、牧野が5位、坪井が8位に終わったことで、参戦2年目にして見事な逆転タイトルを決め、瑶子女王杯を獲得した。

    「開幕前、チャンピオンを目指してスタートする段階で、過去を振り返ってみると、全9戦の時代は3勝したドライバーがチャンピオンだったことが多かったので、『今年は4勝くらいはしないとキツいよね』と話していました。前半は勝てない時間が続きましたが、SUGO(第8戦)でやっと勝てて、結果的に2勝でチャンピオンを獲れたことを考えると、フィニッシュしたレースでしっかり表彰台にいたことが大きかったと思います」と岩佐歩夢はコメント。

    「ただ、逆を言えばリタイアで落としたレースが4戦あって、そこはチャンピオンを目指すうえでも全然良くなかったと感じています。昨日のクラッシュも、正直、まったくイケてなかったと思います。でもスーパーフォーミュラはレベルが高く、僅差でバチバチやっていますが、その中でも本当に僅差だったので、まだまだ自分の中ではうまくやる必要があったなと思っています」

    「監督やエンジニア、スタッフの存在は本当に大きな支えでした。チーム全員が去年から同じ方向を向いて全力を尽くしてくれましたし、それがしっかり形になってきたことは自信につながりました。もちろんチームだけでなく、応援してくださっている方々がいたからこそ、この結果が獲れたのは間違いありませんので、みなさんに感謝したいです」

    SFのタイトルの価値は、今の時点ではまだ自分でも分からないですね。逆に言えば、このチャンピオンの価値を今後どう活かすかは自分次第だと思っています。この“チャンピオン”という肩書、日本一という肩書を、しっかり活かせるような進み方をしていきたいと思います」