カテゴリー: スーパーフォーミュラ

  • スーパーフォーミュラ:トヨタ 2021年 第3戦 オースポリス レポート

    スーパーフォーミュラ:トヨタ 2021年 第3戦 オースポリス レポート

    スーパーフォーミュラの第3戦が記録的に早い梅雨入り後の九州・オートポリスで開催され、決勝レースは悪天候の中11周で赤旗終了。代役参戦のジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が、スーパーフォーミュラ参戦2戦目ながらポール・トゥ・ウィンで初勝利を飾った。今季よりフル参戦の阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が2位に入り自身初表彰台を獲得。同じくフル参戦初年度の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が4位で続き、難コンディションの中で、3人の21歳ドライバーが活躍を見せた。

    スーパーフォーミュラの第3戦が5月15日(土)、16日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。

    今季のスーパーフォーミュラは、5月半ばにして早くも3戦目を迎えた。ここまでの2戦、トヨタ勢は4月の開幕戦富士では平川亮(carenex TEAM IMPUL)の4位が最高位に終わり、第2戦鈴鹿では平川が2位表彰台に上ったものの、未だ未勝利。しかし、各チーム調子は上向いており、オートポリスでの巻き返しに期待がかかった。

    2週間前のWECスパラウンドに参戦した中嶋一貴と小林可夢偉は待機期間が取れないため欠場、サッシャ・フェネストラズも日本への入国が叶わず、それぞれ、Kuo VANTELIN TEAM TOM’S 36号車はジュリアーノ・アレジ、KCMG 7号車は小高一斗、KONDO RACING 4号車は中山雄一が代役としてドライブ。

    今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を十分にとった上で、有観客での開催となった。イベント広場のTGRブースには、GRスープラ、GRヤリスに加え、GR 86が九州初の展示。あいにくの天候となる中、サーキットを訪れた熱心なモータースポーツファンの皆様の熱い視線を浴びていた。

    予選
    15日(土)、九州地方は北部も例年より20日近く早い梅雨入りが宣言され、朝から雨模様の一日となった。午前中のフリー走行で各車ウェットでのセッティングを確認。午後の予選が悪天候によりキャンセルされる可能性もあったため、このフリー走行から各車予選同様の緊張感での走行が繰り広げられた。

    午後に予定されていた予選は、通常のノックアウト方式ではなく、40分間の計時方式で行われることとなった。悪天候で実施も危ぶまれ、午後2時50分開始の予定が、サポートレースの遅れにより午後3時10分からとされたが、この時点で雨脚がかなり強く、霧による視界不良などもあり、何度かのスタートディレイを繰り返し、雨脚が弱まって空も明るくなってきた午後3時35分にようやく予選が開始された。

    雨は弱まったものの、まだ路面には水が多い状態で、多くの車両が先を争ってコースへと向かったが、開始早々に大嶋 和也(NTT Communications ROOKIE)が100Rでコースアウトし、スポンジバリアにクラッシュ。早くもセッションは赤旗中断となった。

    赤旗で車両排除とスポンジバリアの修復を行っている間に、雨はほぼ止み、路面コンディションも向上。15分ほどの中断の後にセッションが再開されると、大嶋を除く18台による一斉アタックが始まり、各車コース上の混雑に苦しみながらも徐々にタイムを更新。ここで関口 雄飛(carenex TEAM IMPUL)が1分38秒651をマークしトップに浮上。平川も1分38秒台にいれ3番手につけた。しかし、ここで代役参戦の中山が終盤の複合コーナーでスピン。コース上に車両を停めてしまったため、2度目の赤旗が出された。

    残り27分でセッションが再開されると、宮田が1分38秒337でトップを奪取。ここでまた他車両のクラッシュが発生し、3度目の赤旗中断となった。

    この赤旗中断中にぱらぱらと雨が落ち始め、残り21分で再開されると、雨脚が強まりはじめた。そんな中、代役参戦のアレジが1分38秒252と宮田のタイムを0.085上回るトップタイムをマーク。阪口も好タイムをマークし3番手に飛びこんだ。

    ここでまたクラッシュが発生し、4度目の赤旗が出された。残り15分でセッションは再開されたが、この頃には雨脚が強まっており、一旦全車コースインするも、タイム更新はできないまま予選は終了。アレジが代役によるスーパーフォーミュラ参戦2戦目にして初のポールポジションを獲得した。

    2番手には宮田、3番手には阪口と、今季よりフル参戦を開始した若手が続き、4番手に関口、5番手に坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)、6番手に平川と、トヨタエンジン勢が予選3列目までを独占する形となった。

    山下 健太(KONDO RACING)は10番手、国本 雄資(KCMG)が14番手、小高が15番手。中山、大嶋は赤旗の原因を作ったとしてタイム抹消。後方からのスタートとなる。

    決勝
    16日(日)は朝からサーキットが深い霧に包まれ、午前中に予定されていたスーパーフォーミュラのフリー走行などはキャンセルに。しかし、正午過ぎからスーパーフォーミュラ・ライツ第8戦が実施され、続いてスーパーフォーミュラもウォームアップ走行を経て、午後2時55分に42周もしくは最大75分間で争われる決勝レースが行われた。

    ウェットコンディションながら、セーフティカー先導ではなく、グリッド停止状態からのスタンディングスタートでレース開始。ポールポジションのアレジは好スタートを切ったが、最前列2番手に並んだ宮田は濡れた路面でホイールスピンさせて後続に飲み込まれる形に。そして各車一斉に1コーナーへとなだれ込む中で、5番手スタートの坪井が止まりきれず、アウトにいた平川に接触。2台はスピンし、これを避けようと後続勢は大混乱となった。この混乱の前にいた関口が2位、阪口が5位、そして16番手スタートの大嶋が7位へと大きくジャンプアップを果たした。

    平川と坪井はそのまま車両を停めることとなり、レースは1周目からセーフティカーが導入。5周目に再開されたが、この再スタート直前、2位につけていた関口がコースオフ。6位へと順位を落とした。

    再開後はウェットの難しい路面コンディションながら、各所で水煙を上げながらの2ワイド、3ワイド、時には4ワイドの激しいバトルが展開。関口の後退により4位に上がっていた阪口は、8周目に前車をかわし表彰台圏内の3位へ。また、スタートで8位まで後退していた宮田が目覚ましい追い上げを見せ、9周目には4位へとポジションを上げた。

    11周目、強い雨が降り始め、再度セーフティカーが導入。このセーフティカー走行中に、14位を走行していた小高がコースオフしストップ。赤旗が掲示され、13周目を終えたところで車両はストレート上に並んで停止することとなった。

    天候の回復を待ったが、濃さを増す霧は晴れず、午後4時30分、主催者が11周終了時点でのレース終了を発表。この結果、代役でスーパーフォーミュラ参戦2戦目となるアレジがポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾ることとなった。阪口は3位でチェッカーを受けたが、レース後2位のドライバーにペナルティが科されたため繰り上がって最終結果は2位。宮田が4位、大嶋が8位、関口が10位でポイント獲得を果たした。レース距離は予定周回数の75%に満たないため、ポイントは通常の半分獲得となる。

    Kuo VANTELIN TEAM TOM’S 36号車 ドライバー ジュリアーノ・アレジ :
    2戦目で優勝できたことはとても嬉しいです。こんなに早く勝てるとは思っていませんでした。本当は全部走り切って勝ちたかったですが、天候相手では仕方ありません。前戦鈴鹿ではスタートが上手く行かなかったので、今日はスタートを決められて良かったです。トリッキーなコンディションで、最初はグリップを得るのが難しかったですが、チームが素晴らしいクルマを用意してくれたおかげで、タイヤが暖まってからは順調でした。チームに本当に感謝しています。

  • ジュリアーノ・アレジ、初優勝「良いスタートができて本当にうれしかった」

    ジュリアーノ・アレジ、初優勝「良いスタートができて本当にうれしかった」

    ジュリアーノ・アレジが、スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリスでの初優勝を振り返った。

    WECに参戦する中嶋一貴の代役としてKuo VANTELN TEAM TOM’Sから2戦目のスーパーフォーミュラ参戦となったジュリアーノ・アレジ。レースは降雨と霧による悪天候で12周時点で赤旗中断のままレースは終了。ポールポジションからスタートしたジュリアーノ・アレジが初優勝を果たした。

    「良いスタートを切ることができて、どんどんマージンを取って走っていた。最初はタイヤのグリップがあまりなかったけど、少しずつ出てきた」とジュリアーノ・アレジは語る。

    「そうしたら、そのあとすぐセーフティカーが入って…。そのあとのリスタートになったときも難しかった。そのあとも簡単ではなかったけれど、そのまま安定したペースで走った。

    スーパーフォーミュラでは初のウェットレースとなった。

    「GP3やF2でも雨のスタートをしたけど、スーパーフォーミュラはまた別のカテゴリーなのでまた違った。今日は良いスタートができてうれしい。第2戦の鈴鹿はあまり良くなかったので、今日は良いスタートができて本当にうれしかった。

    セーフティカー明けの心境は?

    「最初は難しかったけど、気持ちを落ち着かせて…。ミスをすることは簡単だから、それを回避するためにも最初はちょっとゆっくり走った。セーフティカーが遅くて、あまりリヤタイヤがウォームアップできなかったので難しかった。でもリスタートは結構楽しかった!」

    「ただあまり楽しくなるとクラッシュして終わるので、ちょっとゆっくりと走るくらいのほうが良かった。序盤のタイヤだけど、負荷をかけずにやさしく走っていたのでデグラデーションの問題はなかった。最初から水を選びながらクールダウンして走っていたので大丈夫だった」

    11周目、激しい雨になりセーフティカーがコースイン、そのまま赤旗中断になった。

    「待っているのはクルマを運転するよりも難しかった(苦笑)」とジュリアーノ・アレジは語る。

    「動かないで待っていたので腰が痛くなって。一度クルマから出て、トイレに行ったら大丈夫だった」

    参戦2戦目の優勝をどうとらえているのか。

    「優勝するために勉強をしているけどが、優勝することは一番難しいのであまり考えず、僕は勉強することに集中していた。どうやってもっと速く走れるか、それだけ考えていた」とジュリアーノ・アレジは語る。

    次のスーパーフォーミュラ参戦が巡ってきたときは?

    「またゼロからのスタートになるけど、僕の考えとしては変わらない。まずサーキットに合わせ、どうやってクルマと僕を速くすることができるかに集中するだけだ。今回は優勝できたけど、あまりポジションのことを考えることはない」

  • スーパーフォーミュラ 第3戦 結果:ジュリアーノ・アレジが初優勝

    スーパーフォーミュラ 第3戦 結果:ジュリアーノ・アレジが初優勝

    2021年 スーパーフォーミュラ 第3戦の決勝レースが5月16日(日)にオートポリスで開催。降雨と霧による悪天候で12周時点で赤旗中断のままレースは終了し、ポールポジションからスタートしたジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が初優勝を果たした。

    2位には松下信治(B-Max Racing Team)、3位には阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。

    スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリス 決勝結果
    1.ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
    2.松下信治(B-Max Racing Team)
    3.阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
    4.宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
    5.野尻智紀(TEAM MUGEN)
    6.大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
    7.大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
    8.大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)
    9.山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
    10.関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
    11.福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    12.山下健太(KONDO RACING)
    13.塚越広大(ThreeBond Drago CORSE)
    14.牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    15.中山雄一(KONDO RACING)
    DNF.小高一斗(KCMG)
    DNF.坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
    DNF.平川亮(carenex TEAM IMPUL)
    DNF.国本雄資(KCMG)

  • 近藤真彦、チーム監督としてレース活動を再開 / スーパーフォーミュラ

    近藤真彦、チーム監督としてレース活動を再開 / スーパーフォーミュラ

    近藤真彦が、スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリスの決勝日にKondo Racingのチーム監督として現場入りし、レース活動を再開させた。

    昨年、近藤真彦は、週刊誌で報じられた25歳年下の女性社長との不倫を認め、芸能活動の無期限を発表。また、KONDO RACINGのチーム監督としての現場への参加を見合わせていた。

    今年4月30日には長年所属していたジャニーズ事務所を退所。個人事務所である株式会社エムケイカンパニーが芸能活動をサポートするとともに、従来通りのレース活動を継続していくことを発表していた。

    5月16日(日)、大分県のオートポリスで開催されているスーパーフォーミュラ第3戦。生憎の雨のなか、スーターティンググリッドを訪れた近藤真彦は笑顔で関係者に挨拶。レース活動を再開させた。芸能誌では、レース活動への影響も報じられているが、ソーシャルメディアでは「#おかえり近藤監督」のハッシュタグでレースファンから復帰を歓迎されている。

  • ジュリアーノ・アレジ、初ポール獲得は「今まで苦戦してきた分へのご褒美

    ジュリアーノ・アレジ、初ポール獲得は「今まで苦戦してきた分へのご褒美

    ジュリアーノ・アレジが、スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリスでのポールポジションを振り返った。

    悪天候の影響もあり、朝の段階で、予選の方式は変更。通常はQ1からQ3までのノックアウト方式で行われるが、今回は40分間の計時予選となった。ポールポションを奪ったのは何とわずか参戦2戦目、中嶋一貴(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)の代役を務めたジュリアーノ・アレジだった。

    ジュリアーノ・アレジにとって、オートポリス、そして、スーパーフォーミュラの雨のレースは初めてとなる。

    「初めてだから、本当に難しかった。その中でいいタイミングで速く走れて、良い結果を出せて本当にうれしい」とジュリアーノ・アレジはコメント。

    「今朝、起きたときに今日の予選でポールポジションを獲ると誰かに言われから、信じていなかっただろう。でも、プッシュしたし、自分でもちょっと疑ったけど、今、本当にポールポジションを獲って自分自身ドキドキしている」

    「もちろん、予選に向けてのモチベーションは高かったけど、日本に来たときから、いいチームでスーパーフォーミュラを走れて、SUPER GTでもGT300クラスで走れて。スーパーフォーミュラ・ライツも走れて本当にラッキーだし、毎日幸せを感じている」

    ジュリアーノ・アレジは、予選前に行われたスーパーフォーミュラ・ライツの第7戦決勝で雨のコースを経験していた。

    「レース中、コース上に水が出ていたけど、ペースが遅くても、コースアウトしなければ、ポディウムで終われる、と今日の朝のレースではあまりリスクを取ってなかった」とジュリアーノ・アレジはコメント

    「そのままスーパーフォーミュラでコース上にある川を見て、どこが危ないか見ていた。だから、スーパーフォーミュラの予選が始まったときには大きなアイデアがあった。川があったので、コース上ではリスクを取らないほうがいいところがあったし、走りながらちょっとずつ慣れていくようにした。

    スーパーフォーミュラ・ライツへの出走がスーパーフォーミュラで役に立っているのだろう?

    「僕は他の選手と比較してもたぶん経験が不足してるので、オートポリスは完全に初めてだし、スーパーフォーミュラでの経験も少ない。なので、今朝、スーパーフォーミュラ・ライツで走ることによってトラックにまず慣れること、そして危険な部分や慣れていかないといけないことへの勉強にはなった」とジュリアーノ・アレジは語る。

    「実際は、予選でのコンディションは、スーパーフォーミュラ・ライツ走行時とかなり違っていて、同じコンディションではなかったけど、チャンスさえあればマイレージは獲得していくべきだと思うし、それが必要だとも思っている。スーパーフォーミュラがスーパーフォーミュラ・ライツにも影響を与えることができるし、逆にライツでの経験がスーパーフォーミュラへ影響を与えると思っているので、それぞれベストに活かせるように使っている」

    ジュリアーノ・アレジは、雨が強くなる中、最後のアタックで約0.6秒のタイムアップを果たした。

    「それまでのラップタイムと他のラップを比較しても同じくらいだけど、トップタイムとなったラップに関しては雨が強くなる中で『今しかない!』とリスクを負ってでも頑張ろうと思った」とジィリアーノ・アレジは振り返る。

    「一方で自分ではそれまでのトラックコンディションとさほど変わっていないと思っていたので、それまでと同じパターンでアタックすると同じラップタイムになるので、特に第3セクターのところで思いきりリスクを負って頑張ろうと、これまで走っていなかったラインを選択して走った。そこがおそらくポイントとなってタイムを稼ぐことができたと思う」

    ジュリアーノ・アレジが、ポールポジション獲得は、2015年のフランスF4選手権以来となる。

    「“over the moon”(うれしくてたまらない気持ち)だ」とジュリアーノ・アレジは語る。

    「GP3ではポールポジションを獲得しそうでギリギリやられたりして、フラストレーションが溜まった状態で何年か走っていました。その色々な経験をすべてまとめ、ベストコンディションで走りたいという気持ちがあった。それが完全にまとまって走れてベストコンディションの中でベストラップを出せて、ポールポジションを獲得することができたので、本当にうれしい」

    「今まで僕が苦戦してきた分へのご褒美だと感じているけど、チームもべストを尽くしてくれた結果がこのポールポジションだと思うので、本当に感謝している、最高だ。

    両親へのポールポジション獲得の報告はしたのか?

    「まだ予選後にクルマから降りて、体重測定をして、エンジニアと話してトイレに行っただけなので(笑)、まだ話していない。でも記者会見のあと電話をかけると思う」とジュリアーノ・アレジは語った。

  • スーパーフォーミュラ:ジュリアーノ・アレジが初ポールポジション

    スーパーフォーミュラ:ジュリアーノ・アレジが初ポールポジション

    2021年のスーパーフォーミュラ 第3戦の公式予選が5月15日(土)にオートポリスで行われ、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が初ポールポジションを獲得した。

    中嶋一貴の代役として第2戦鈴鹿ではスーパーフォーミュウでのデビューを果たしたジュリアーノ・アレジは、9位フィニッシュ。代役2戦目となったオートポリスで2番手に0.085秒差の僅差で初ポールポジションを獲得した。

    スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリス 予選結果
    1. ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S) – 1’38.252
    2. 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S) – 1’38.337
    3. 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING) – 1’38.511
    4. 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL) – 1’38.651
    5. 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING) – 1’38.757
    6. 平川亮(carenex TEAM IMPUL) – 1’38.910
    7. 野尻智紀(TEAM MUGEN) – 1’39.197
    8. 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) – 1’39.626
    9. 塚越広大(ThreeBond Drago CORSE) – 1’39.721
    10. 山下健太(KONDO RACING) – 1’40.145
    11. 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh) – 1’40.585
    12. 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING) – 1’40.766
    13. 松下信治(B-Max Racing Team) – 1’40.823
    14. 国本雄資(KCMG) – 1’41.351
    15. 小高一斗(KCMG) – 1’41.521
    16. 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
    17. 中山雄一(KONDO RACING)
    18. 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    19. 大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)

  • 近藤真彦、ジャニーズ事務所を退所…今後は独立して芸能・レース活動

    近藤真彦、ジャニーズ事務所を退所…今後は独立して芸能・レース活動

    ジャニーズ事務所は4月30日(金)、近藤真彦(56歳)が対処することを発表。今後はジャニーズから独立して芸能、レース両面で活動していく。

    近藤真彦は、昨年週刊誌で報じられた25歳年下の女性社長との不倫を認め、現脳活動の無期限を発表。また、KONDO RACINGのチーム監督としての現場への参加を見合わせていた。

    今後は、個人事務所である株式会社エムケイカンパニーが芸能活動をサポートするとともに、従来通りのレース活動を継続していく。

    ——-

    ■近藤真彦
    この度の一連の騒動におきましては、ファンの皆様、関係者の皆様にご心配ご迷惑をお掛け致しましたことお詫び申し上げます。

    事務所との話し合いの結果、僕の新しい旅立ちを理解していただき、40年以上お世話になったジャニーズ事務所を退所させていただくことになりました。

    思えば金八先生から始まり、新人賞、レコード大賞、紅白歌合戦、映画と数々の貴重なお仕事をさせていただき感謝しかございません。

    これからもジャニーズの名を汚さぬよう仕事を続けさせていただきます。

    ありがとうジャニーズ

    ありがとう素敵な後輩達

    ありがとうジャニーさん

    2021年4月30日
    近藤真彦

    ——-

    ■エムケイカンパニー&KONDO RACING
    平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
    本日、2021年4月30日付の株式会社ジャニーズ事務所からのリリースに基づき、
    弊社代表近藤真彦は、株式会社ジャニーズ事務所を円満退社させて頂くこととなりました。
    弊社といたしましては、従来通りのレース活動を継続していくことをご報告させて頂きます。

    KONDO RACINGの監督としての活動自粛期間中のご報告となりますこと、深くお詫び申し上げます。
    尚、当面の間、近藤の芸能活動においては弊社でサポートを実施してまいります。
    弊社代表 近藤真彦の新たなチャレンジがスタート致しますが、引き続き応援して頂けますようお願い申し上げます。

    2021年4月30日
    株式会社エムケイカンパニー
    KONDO RACING

  • ホンダ:2021年 スーパーフォーミュラ 第2戦 鈴鹿 レポート

    ホンダ:2021年 スーパーフォーミュラ 第2戦 鈴鹿 レポート

    野尻が開幕2連勝。笹原が初表彰台となる3位
    4月24日(土)~25日(日)、三重県鈴鹿サーキットで2021年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第2戦が開催された。このレースより#51 松下信治(B-MAX Racing Team)がM-TEC/Hondaユーザーに加わって出走することになった。

    土曜日、薄い雲が広がる空の下で、A組/B組に分かれて予選Q1セッションが始まった。M-TEC/Hondaユーザーは午前中のフリー走行から快調で、#12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)を除く7台がQ2セッションへ進出。

    午後3時50分から7分間で行なわれたQ2セッションでは、#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、#64 大湯都史樹 (TCS NAKAJIMA RACING)が1-2-3でQ3セッションへ進出したほか、#6 笹原右京 (DOCOMO TEAM DANDELION RACING。病欠した牧野任祐の代役)も7番手でQ3セッションへ進んだ。しかし#15 大津弘樹(RedBull MUGEN Team Goh)、#1 山本尚貴 (TCS NAKAJIMA RACING)、#51 松下はQ2セッションを通過することができなかった。

    Q3セッションでは、#5 福住がベストタイムを記録してポールポジションを獲得。2番手に#16 野尻、3番手に#64 大湯が続き、M-TEC/Hondaユーザーが予選上位3ポジションに並びました。この顔ぶれは、シリーズ開幕戦決勝レースで表彰台を独占した3人と同じで、#5 福住にとっては、2018年に全日本スーパーフォーミュラ選手権にデビューして以来、初めてのポールポジションだった。5番手には#6 笹原がつけた。

    日曜日、鈴鹿サーキットの上空は晴天となり気温は23℃、路面温度は31℃と、この週末でもっとも高いコンディションのなか、午後2時30分に周回数30周の決勝スタートが切られた。ポールポジションの#5 福住、2番手の#16 野尻がうまくスタートを決めた一方で、3番手の#64 大湯は加速に失敗。これにより14番手にまでポジションを下げてしまった。

    先頭でレースを始めた#5 福住の速さは圧倒的で、唯一1分40秒台のハイペースを刻み続け2番手以下を引き離しにかかっていた。ところが9周目のスプーンカーブを立ち上がった後、右リアタイヤにトラブルが発生。残念ながらそのままリタイアを余儀なくされた。これにより2番手につけていた#16 野尻が先頭に立ち、2番手に#20 平川亮、3番手に#6 笹原が続く展開となった。

    2番手に3秒弱の差をつけてトップを走っていた#16 野尻は13周を走り終えてピットイン、義務づけられたタイヤ交換を行なってコースへ復帰した。一方、2番手の#20 平川はその次周(14周目終わり)にピットへ入り、タイヤ交換を行なった。いったん首位を譲ったかたちとなった#16 野尻だったが、#20 平川がピットインしているあいだに再びトップの座を奪い返した。

    レースも折り返しを過ぎた16周目、高速コーナー130Rで発生したアクシデントを処理するためにセーフティカーが導入。その後、20周目に再スタートが切られたが、#16 野尻は2番手の#20 平川をうまく引き離して首位を守ったままレースを再開した。3番手につけていた#6 笹原は、このリスタート直後にオーバーテイクシステムを積極的に使って#20 平川に迫ったが順位を入れ替えるには至らなかった。

    トップの#16 野尻は2番手に対し2秒弱の間隔を保ったまま残りの周回数を走りきり、シリーズ開幕戦に続いての連勝。3位には#6 笹原が入賞し、スーパーフォーミュラ参戦後初めての表彰台に上がることとなった。以下、#15 大津が5位、#1 山本が8位、#64 大湯が10位に入賞、M-TEC/Hondaユーザーは5名がシリーズポイントを獲得してレースを終えることができた。

    野尻智紀(TEAM MUGEN)
    今週末は走り出しがあまりよくなくて厳しいレースになるなと思っていたのですが、チームのみんなに支えてもらった結果、優勝ができました。福住選手のタイヤトラブルを知って、自分にも同じことが起きるのではないかと最後まで心配でしたが、プッシュし続けなければいけないとレースに集中しました。気温も上がっていましたし、鈴鹿はタイヤへの負荷が他のコースより高いこともあって、レース距離を均等割りでピットインするのがいいだろうと考え戦略を決めました。第3戦が行なわれるオートポリスは昨シーズン優勝したコースで、いい思い出がありますが、それに引っ張られてもいいことはないと思うので、まっさらな気持ちでレースに臨もうと思います

    笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    「結果としては3位でレースを終え、自分としては初めて表彰台に立って、一つのステップを踏めたかなと思います。週末を通していろいろ足りない感じもしていたのですが、チームが粘り強くサポートしてくれたことで、こうした結果を残すことができたので感謝したいです。レースの最初のほうでタイヤにフラットスポットを作ってしまって厳しい状態で走っていたところに、福住選手のタイヤトラブルがあったため、不安を抱えながらの走行でした。でも自分自身、牧野選手の代役としてレースに参加させてもらっていますから、絶対にチームのために何かを持って帰らないといけなかったし、最後まで悔いなく走ろうと自分に言い聞かせて走り続けました。最後まで集中を途切らせることなく走れたことが、このような結果につながったのだと思います」

  • トヨタ:2021年 スーパーフォーミュラ 第2戦 鈴鹿 レポート

    トヨタ:2021年 スーパーフォーミュラ 第2戦 鈴鹿 レポート

    2021年 スーパーフォーミュラの第2戦が鈴鹿サーキットで行われ、4番手スタートの平川 亮(carenex TEAM IMPUL)が2位表彰台を獲得。関口 雄飛(carenex TEAM IMPUL)が4位。宮田 莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が6位、坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)が7位、今大会代役参戦でスーパーフォーミュラ初出場となったジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が9位に入りポイント獲得を果たした。

    スーパーフォーミュラの第2戦が4月24日(土)、25日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。

    今大会は、FIA世界耐久選手権(WEC)出場のため中嶋一貴と小林可夢偉が欠場。また、サッシャ・フェネストラズも入国制限のため出場できず、代役としてジュリアーノ・アレジがKuo VANTELIN TEAM TOM’Sの36号車、小高 一斗がKCMGの7号車、中山 雄一がKONDO RACINGの4号車をドライブする。

    前大会から3週間のインターバルで行われた今大会は、新型コロナウィルス感染症の影響で開幕が遅れた昨年を除き、例年スーパーフォーミュラの開幕戦として行われてきた鈴鹿での、2年ぶりの春開催となった。また、スーパーフォーミュラ・ライツに加えて二輪の全日本スーパーバイクも同一イベントで行われる”2&4″としても2年ぶりの開催となり、本格的なモータースポーツシーズンの到来を感じさせるイベントとなった。

    イベント広場では発表されたばかりのGR 86に加え、GRスープラ、GRヤリスや、各メーカー車両、二輪車なども数多く展示され、天候に恵まれた鈴鹿サーキットに集まったモータースポーツファンの皆様の注目を集めていた。

    予選
    24日(土)午後3時10分より、ノックアウト方式の予選が行われた。フリー走行が行われた午前中に比べると、空にはやや雲がかかり、風が強くなってきたものの、気温21度、路面温度27度と過ごしやすいコンディションでアタックが繰り広げられた。

    Q1は2グループに分けて実施し、それぞれ10分間のアタックで上位7台がQ2へと進出。A組では平川がトップタイムをマーク。今回代役として初めてスーパーフォーミュラの予選に挑んだアレジが2番手と好走を見せた。国本 雄資(KCMG)が4番手、坪井が5番手につけQ2へと進出。大嶋 和也(NTT Communications ROOKIE)は最後の最後にライバルに上回られ8番手。9番手の中山と共にQ1敗退となった。

    B組ではチェッカーが振られたあと激しく順位が入れ替わるアタック合戦となったが、関口が2番手。山下 健太(KONDO RACING)が最後に6番手に飛びんだ。好走を見せながら最終コーナー付近で他の車両にひっかかりタイムをロスした宮田は7番手で辛うじてQ2へ進出。阪口 晴南(P.MU/CERUMO・INGING)は惜しくも8番手、小高が9番手でQ2進出はならなかった。

    Q2では関口が1分36秒台に入れ4番手。アレジが5番手につけ、初のスーパーフォーミュラながらQ3進出。平川は6番手、宮田が8番手で続き、トヨタ勢は4台がQ3へと進むこととなった。坪井は11番手、国本が13番手、山下は14番手でグリッドが確定した。

    午後4時を過ぎましたが、日差しが路面を照らすようになったQ3でも、各車終盤ぎりぎりのアタックで、チェッカー後にタイムが塗り替えられていく。Q2までのタイムを塗り替えた平川がトヨタ勢の最上位となる2列目4番手。宮田が6番手、関口とアレジが7,8番手で4列目から決勝レースのスタートを切ることとなった。

    決勝
    25日(日)も好天に恵まれた。風が強いものの晴れ渡った青空の下、気温23度、路面温度31度の好コンディションで、午後2時30分に30周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    スタートでは3番手グリッドの車両が遅れ、好スタートを切った平川が3位、関口も7番手グリッドから5位へとポジションアップ。11番手スタートの坪井が7位へと大きく順位を上げた。

    9周目、トップを走行していた車両がタイヤバーストによりリタイア。これで平川は2位へ。

    翌10周目を終えたところで、義務づけられているタイヤ交換が可能となり、後続勢と4位につけていた関口がピットイン。

    13周目に首位の車両がピットインしたため、これを追っていた平川は翌周ピットへ向かい、実質的に2位のポジションを守ったままコースへと復帰。これでピットインしていないのは宮田とアレジの2台のみとなった。

    15周目、13番手スタートから3つポジションを上げ、10位を走行していた国本が右リアタイヤのトラブルに見舞われ高速130Rコーナーでスピンを喫し、タイヤバリアに激しくクラッシュ。国本は無事だったが、ポイント圏内から惜しくもレースを終えることとなってしまった。

    このアクシデントによりセーフティカーが導入。このタイミングでピットへと向かった宮田とアレジは、それぞれ6位、11位と好位置でコースに復帰した。

    19周を終えてセーフティカーが退去。残り11周でのスプリントレースとなった。各車のマージンが狭まったことで、各所でオーバーテイクシステムを使った見応えあるバトルが展開。2位の平川も自己ベストタイムを更新しながら首位を追った。

    このスプリントバトルの中で好走を見せ、観客を沸かせたのは今大会がスーパーフォーミュラ初レースのアレジ。この大会ではスーパーフォーミュラ・ライツと両レースに出場という多忙なスケジュールをこなすアレジは、スタートで遅れたものの、11位での再スタート後は素晴らしい追い上げを見せ、25周目には山下とサイド・バイ・サイドのままS字を抜けていく競り合いを制し10位へ。その後、27周目にはオーバーテイクシステムを上手く使って9位へとポジションを上げて見せた。

    最後まで多くのバトルが繰り広げられた好レースで、平川は最後トップとの差を1秒ほどにまで詰めましたが逆転はならず、2位でフィニッシュ。前戦富士に続くトヨタ勢最上位フィニッシュで、ドライバーズランキングでも2位に浮上した。

    関口が4位。宮田が6位。坪井は後続からの猛追で、ほぼ並んだままチェッカーを受けたが、1000分の3秒差で守り切り7位。アレジは初のスーパーフォーミュラ戦で9位に入り、ポイント獲得を果たした。

    carenex TEAM IMPUL 20号車 ドライバー 平川亮
    久しぶりに表彰台に登れてよかったです。前回の富士もそうですが、自分たちのベストは尽くせたと思っています。前回はスタートを失敗したので今回はスタートを大事にする意識で臨み、大湯選手の前に出られました。その後ラッキーもあって2位に上がってからは、首位の野尻選手についていってチャンスがあれば抜きたかったのですが、風も強かったし、前に近づくとダウンフォースが抜けてしまう、その繰り返しで、前車と1秒以内には全然入れないままのフィニッシュでした。次戦のオートポリスも好きなサーキットです。去年は自分のミスもあり予選を失敗してしまったのですが、そこは何とか改善できるでしょうし、うまくやれれば勝てると思っているので楽しみです。

  • スーパーフォーミュラ:野尻智紀が開幕から2連勝で鈴鹿を制す

    スーパーフォーミュラ:野尻智紀が開幕から2連勝で鈴鹿を制す

    2021年のスーパーフォーミュラ 第2戦の決勝レースが4月25日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、野尻智紀(TEAM MUGEN)が開幕2連勝を挙げた。

    30周という短いレースながら、途中セーフティーカーが導入されるなど、波乱もあった第2戦。序盤にPPからトップを守っていた福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がタイヤバーストで姿を消したあとは、予選2番手からスタートした野尻智紀(TEAM MUGEN)がトップに浮上するとそのままポジションを守って、トップチェッカー。2008年の松田次生以来となる開幕2連勝を果たした。

    2位には、スタートでポジションを上げた平川亮(carenex TEAM IMPUL)。平川にとっては、今季初表彰台となった。3位には笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入賞。笹原は今季代役参戦ながら、自身初の表彰台を獲得し、存在感をアピールした。

    気温23℃、路面温度31℃というコンディションのもと、午後2時30分にフォーメーションラップがスタートした。ここで痛恨のエンジンストールに見舞われたのは、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)。阪口は、エンジンを再始動して隊列に加わったが、最後尾グリッドからスタートすることとなってしまった。

    19台の1周の隊列走行を終え、正規グリッドに着くと、後方でグリーンフラッグが振られ、シグナルオールレッドからブラックアウト。その瞬間、各ドライバーが30周先のゴールに向けて一気に加速する。ここで好スタートを切ったのは、PPの福住。2番手グリッドの野尻がこれに続く。予選3番手の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)はクラッチミート後にストール気味となり失速。後方集団に飲み込まれる形となって一気に14番手までドロップし、そこからの追い上げを図ることとなった。大湯に代わって3番手に浮上したのは、平川。笹原も4番手に浮上する。また、予選6番手の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、予選8番手のジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)がスタートでポジションダウン。これに対して、開幕戦に続き好スタートを切った関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が5番手、大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が6番手に浮上してくる。
    スタートでトップを守った福住は、オープニングラップから1分40秒台のタイムをマークし、野尻を突き放しにかかる。その後方では、4番手争いの笹原と関口が2周目のシケインから3周目の1コーナーにかけて接近戦。シケインでは関口が一旦前に出たが、笹原が1コーナーでポジション取り戻すというバトルが展開された。また、5周目の1コーナーでは大湯と松下信治(B-Max Racing Team)によるホイール・トゥ・ホイールのバトルが勃発。2台は軽く接触したが、大湯はオーバーテイクシステムを使いながら、松下の攻略に成功した。

    一方の首位攻防戦はジワジワと差が広がり、5周を終えたところで福住が野尻に対して2秒473のリードを築く。そこから福住はさらにマージンを稼ぎ、8周を終えたところでは3秒033というリードを築いていた。ところが、9周目のスプーンコーナーで福住のマシンに異変が発生。バックストレートで右リヤタイヤがバーストし、福住はスローダウン。ピットに戻る途中にサスペンションにもダメージを負い、そのままリタイヤとなってしまう。代わってトップに立ったのは野尻。そこからは2番手に浮上した平川が、ジワジワと差を詰め始めた。そして、野尻が10周を終えたところで、ピットは一気に慌ただしくなる。ここでピットに入ったのは、関口、大津、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、山下健太(KONDO RACING)、松下、阪口、大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)。大嶋は再スタートの際にエンジンストールして遅れる形となったが、それ以外にはポジションの入れ替わりはなく、各ドライバーがコースに戻っていった。

    この動きを見て、翌周ピットに入ったのは、3番手を走行していた笹原。国本雄資(KCMG)、中山雄一(KONDO RACING)も同じく11周を終えたところでピットに入る。笹原は、関口の前でコースに戻ることに成功し、ポジションを守った形だ。

    そして、間もなくトップが動く。平川のタイヤがピットロードに用意されたのを見て、野尻は同時ピットインを狙い、13周を終えたところでピットイン。しかし、carenex TEAM IMPULのクルーは平川のピットインを遅らせた。TEAM MUGENは7秒という素早い作業でチームは野尻を送り出す。そのアウトラップで、野尻は猛プッシュを開始。対する平川は、野尻がピットに入ったのを見て、インラップでやはり猛プッシュ。14周を終えてピットに滑り込むと、野尻と同様、7秒1という素早い作業を終えて、コースに戻った。この時、メインストレートでは、野尻がオーバーテイクシステムを使いながら、平川の前に出る。しかし、野尻のタイヤはまだ温まり切っておらず、マシンがボトミング。1コーナーでオーバーランし、肝を冷やす場面もあった。しかし、野尻はきっちりポジションキープしている。

    その翌周、16周目には、大きなアクシデントが発生する。福住と同じく、130Rに入ったところで国本の右リヤタイヤがバースト。国本はクルクルとスピンしながら、スポンジバリアに激突し、マシンがひっくり返る形となった。幸い国本にケガはなかったが、これによりコース上にはセーフティーカーが導入される。

    タイヤ交換を引っ張る作戦に出て、まだピットに入っておらず、この時見た目上のトップに立っていたのは宮田。2番手にはチームメイトのアレジがつけていた。セーフティーカーが導入されると、チームは2台を同時に呼び戻し、タイヤ交換。だが、最初に立てていた作戦は完全に裏目に出る形となり、宮田は6番手、アレジは11番手で隊列に戻ることとなってしまった。
     
    国本のマシンの回収が終わり、レースがリスタートしたのは19周終了時点。ここからは残り11周のスプリントとなり、各所でオーバーテイクシステムを使ってのバトルが発生。 7番手争いの中で、山本が一旦は坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)をオーバーテイク。しかし、翌21周目のシケインからは坪井がオーバーテイクシステムを作動させ続け、S字の一つ目でポジションを取り返すことに成功した。また、25周目には10位争いのアレジと山下が接近。こちらもオーバーテイクシステムを使いながらのバトルとなったが、2台は1コーナーからS字まで真横に並ぶ形となり、最終的にはアレジがポジションを上げることに成功した。その同じ周のシケインでは、阪口がオーバーテイクシステムを使って、山下の前に出る。さらに、山下の前に出たアレジが27周目の1コーナーでは大湯の攻略にも成功した。

    これに対して、トップ争いは膠着。リスタート直後こそ野尻と平川の差は開いていったが、残り5周というところからは、平川がジワジワと差を詰め、1秒3〜4というところまで迫った。しかし、野尻は動じることなく、そのまま走り切り、開幕戦に続くトップチェッカー。2連勝を果たし、ポイントでも頭一つ抜きん出る形となった。これに続き、今季初表彰台を獲得したのは平川。今回も全体的にホンダエンジンユーザー勢の方がストレートスピードが速く、トヨタエンジンユーザーの平川はそこが弱点となったが、後方から追ってくる笹原を上手く突き放していく頭脳プレーを見せただけでなく、最後は野尻にも迫る力強さを見せた。そして3位には笹原。笹原にとっては、嬉しい初表彰台。オープニングラップの攻防の中でブレーキをロックし、レース前半はタイヤのフラットスポットから来るバイブレーションに苦しんだというが、ようやく結果を出した。以下、関口、大津、宮田、坪井、最終ラップの最終コーナーで坪井に迫った山本、アレジ、大湯までが入賞している。

    決勝1位:No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
    「ありがとうございます。今日のレースは、正直僕のレースじゃないかなというところもあって…。序盤戦ですごい厳しいなぁと思っていたんですけど、違うレースではりますが、福住(仁嶺)選手とはSUPER GTでチームメイトですし、彼の気持ちを考えると素直に喜べないところもちょっとあります。まぁでもチームのみんなの頑張りもあるので、喜ばないといけないかなという葛藤もあります。今週、走り始めがあまり調子良くなくて…。これは、僕と僕がオーダーしたクルマの方向性が間違っていて、その辺でチームのみんなにすごいハードワークを強いてしまったところがあったと思います。それでも(チームが)すごく完璧に仕事をこなしてくれたので、ほんとチームのみんなに感謝です。あとは、次に向けてここからひとつひとつのピースをはめ込んでいかなくてはいけないので、しっかりと地に足つけて、また次のオートポリス戦でさらに高く飛躍できるように、その準備をインターバルの間にしていきたいと思います。ほんとにたくさんの方々に応援して頂き、支えてもらった今週の優勝かなと思います」

    (8周目にトップ福住選手が戦線離脱したことで、戦略の変更は?)
    「さほどその瞬間(福住選手のトラブル)から作戦の影響はあまりなかったんですが、気持ちとしては、正直あのダンデライアンのクルマが(タイヤ)バーストするという…あまり過去を振り返ってもそういう印象がまったくなかったものですから、自分のクルマも今まで(タイヤが)バーストしたことがなかったですけれども、すごくイヤな思いがよぎりました。その心配が最後まで常につきまといました。でも、ここで(勢いを)緩めてはいけないと思うし、いけないというか、タイトルを本気で獲りに行こうと思ったら、ここはプッシュし続けないといけないと気持ちを切り替えて、最後まで集中を切らさず走ることができたかなと思います」

    (ピットインのタイミングは)「鈴鹿だと気温も上がってきてますからアウトラップの心配は大きくなくて、タイヤへの攻撃性も高荷重のサーキットで高いというところから、トータルで考えると均等割するくらいが一番速い(ペースで走れる)んじゃないかというのが前提にあって…。ただ状況によって(ピットインのタイミングが)前後するとは思うのですが、その中で福住選手の(タイヤ)バーストが(あったので)少し早めに入りたくなったところはあります。あとはチームから伝えられていた無線(のやりとり)の中では、平川(亮)選手にどう対応するかがキモでした。「平川選手が次の周に(ピットへ)入りそうだから、次の周(ピットに)入って」という無線だったので、僕としては同じタイミングでピットインしたつもりだったんですが、平川選手は結果的に多分もう一周引っ張ったと思うんで…。「あれ?この周、平川選手は(ピットに)入らなかったな」とちょっと思ったんですが(苦笑)、結果的にどっちの周でも(平川の)前に出れたことに変わりはなかったかなと思います。先に動けたし、(タイヤの)ウォームアップも非常に良かったので、オーバーカットされることなく前に出られたのが良かったなと思います」

    (そのアウトラップの1コーナーでオーバーランしたが)「僕のクルマは結構車高を攻めていたこともあって、1コーナーでは(クルマが)ボトミングして(底を突いて)しまっていて、完全にクルマが宙に浮いて、舵を切ってもまっすぐ行っちゃうというような感じのオーバーランでした。自分の中ではもしかしたら(レースの)展開を大きく左右してしまったかもしれないミスのひとつではあるので、反省しなきゃいけない点のひとつかなと思います。平川選手の前に出られた安堵感だったりという点で少し気が緩んだ部分もあり、(タイヤの)内圧が上がり切ってなかった部分をもう少し自分としてはケアするべきだった思います。大事に至らなったのは本当に運としか言いようがないくらいなものなので、その辺きっちり詰めていかないといけないかなと思います。だいぶヒヤッとしました」

    (トップに出てからひとり1分41秒台をキープ。クルマは仕上がっていたか?)「そうですね。朝のフリー走行の段階から昨日の予選を終えて、「今のクルマのパフォーマンスとこの雰囲気の中で、燃料を積んだらどういう風なクルマになるか?」っていうところを想像しながら、またちょっとロング向けにアジャストしたところもありました。そこのイメージと今日の朝(フリー走行)で走り出したときの実際のフィーリングがものすごく近くて…。その瞬間にかなりの手応えを僕とチームは得ることができていました。なので、クルマとしてはすごくいいところにまとまっていたかなと思います」

    (2連勝で2位に22点差となったが)「良くも悪くも2戦で稼いだポイントですから、2戦とは言わず1戦で失う可能性も十分にあるので、特別気ににしていないというか、(逆に)危機感はあります。さほど差が開いて良かったなとは思っていないです。このスーパーフォーミュラは誰が勝ってもおかしくないし、各チームがすごく技術力を持っている選手権です。今回不調だとしても次のレースからまったく違ったクルマでシリーズの流れを変えてくるようなところがあってもおかしくないと思うので、それを含めて自分たちももっともっとやっていかなきゃいけない。常に危機感をチームに与えながらもっとプッシュ——、ドライバー的にもチーム的にも一丸となってプッシュし続けられたらいいかなと思います。

    この先、昨シーズン優勝したオートポリスであったり、(その後の)SUGOも初優勝の地ですから思い入れというか、いいイメージは当然ありますが、逆にそれに引っ張られても良くないと思うので、すごくまっさらなところからスタートしたいなと思います。昨シーズンのオートポリスも優勝はしましたが、圧倒的にペースが良かったのは山本(尚貴)選手でした。その辺も踏まえて改善すべき点はしっかりと改善をしていかなくてはいけないというところで、怠ることなく妥協なくやっていきたいと思います」 

    決勝2位:No.20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
    「久しぶりに表彰台に乗れたのはうれしいです。鈴鹿はさほど自分的に得意ではないと思っていたので、その中で昨日の予選もうまくまとめてそれなりにいいポジションも取れたし、今日のレースもしっかりトップ争いには絡めていたので、そこはチームとしても自分としても成長しているところとして実感できました。なので、そこは今後に向けて自信にもなりました。ただ野尻(智紀)選手に2連勝されていてポイントランキング的にも大きく離されてしまっているし、予選のポイントも取れていないので、かなりちょっと差はあるんですが、夏になって得意なもてぎ戦があるので、それに向けてしっかり流れを作れているのかなと思います。ただやっぱりもっと上に行かなきゃいけないし、次のオートポリスは自分としてはすごく好きで得意なサーキットだと思っているので、しっかりと準備して臨みたいと思います」

    (野尻に対し、ピットインのタイミングを1周ずらしたのは)「同時ピットでは勝てないですからね。何か違うことをやらないと勝てないですから、もう1周引っ張っただけです。(チームメイトの関口雄飛選手の調子も上がり、チーム全体としてもいい調子に見えるが)2台で速いほうがいろいろと比較ができたりしますし、今週はすごく助けてもらったこともあったのでそこは非常に良かったと思います。自分としてはチームメイトがいなくても、ひとりでやれる力をつけたいと思っているのですが、今週は逆に助けられた部分があったので、そこはチームにも助けられたのかなと思います。やはり2台で上位を争っているほうがチームの士気も高いので、そこは非常に良かったと思います。(次戦の)オートポリスに向けてはまだ特に考えていませんが、うまくやれれば勝てると思うので、そこは事前の準備をいつものようにして、週末をしっかりとまとめられればいい結果が出ると思うのんで、そこはあまり深く考えすぎずに楽しんでいけたらいいかなと思います」

    決勝3位:No. 6 笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    「まずは、優勝した野尻(智紀)選手、「おめでとうございます」。同じチームの福住(仁嶺)選手がああいった形(タイヤバースト)でレースを失っているのですが、結果として3位表彰台に立って、ひとつステップを踏み出せたのかなと思います。自分自身は週末を通してスピードに欠けるというか、いま一歩足りない状況が続いていたんですが、チームの皆さんが一生懸命サポートしてくれて、粘り強く耐えるレースをできたからこそここにいられると思うので、ほんとにチームの皆さんに感謝しかないです。

    最初のほうで大きなミスをしてしまって(タイヤに)大きなフラットスポットを作ってしまったので、当然、(クルマの)振動も大きかったですし、福住選手のトラブルも目撃していたので心配もありました。今回も前回も代役という形で参戦させていただいているので、当然チームのためにポイントを持って帰るというのが第一のタスクとしてあるんですが、(戦いは)自分の人生のことでもあるので(アクセルを)緩めたくなかったというか、最後まで悔いは残さず全力で走りたいなと思っていたので…。そういった形がなんとか少しでもこういう結果に繋がったのだとしたら、そこはポジティブに捉えたいと思います」

    (代役参戦で毎戦結果を求められることはプレッシャーだったのでは?)「間違いなくプレッシャーはすごいですし、フリー走行の走り始めから決勝が終わるまで、一周一周すべてが最後のチャンスだと思って走っていました。プレッシャーも大きかったですし、いつどのタイミングで次のレースに出られる/出られないということもチームや皆さんとの話し合いで決まっていくので、年間で(レースに)出られるとしたらチームの皆さんとともに色んな準備ができる要素もあるのですが、こういう形(代役参戦)になると限られた時間しかないわけで…。でも今日に至るまでもそうですが、毎日、自分の時間というのをきっちりと見つめ直し、やれることを精一杯やろうとやってきたので、まだまだ足りないとは思いますが、とにかく大変な状況の中でチームが献身的にサポートしてくれたので、本当にクリアな状態でレースに挑めていました。チームのサポートには感謝しかないです」

    優勝チーム監督:TEAM MUGEN 田中洋克監督
    「ただただほんとにうれしくて言葉が出ないくらい。うれしいです。(マスク着用で)顔はそんな表情をしていないかもしれませんが…。ほんとにありがとうございました。今年、チームの体制が変わったわけですが、チームのメンバーがずっと作ってきたものにたまたまそのタイミングで僕が今年監督になっただけで、大きな仕事をしているわけではないんですけど、チームのみんなの努力のおかげです。あとは、野尻(智紀)選手のメンタル的にもすごく強くなったなと思います。昨日のフリー走行はすごい悪かったのですが、通常だとあそこから気持ちが下がっていくような雰囲気がこれまであったんですが、きっちり持ち直して、予選、併せて決勝——、優勝できたというところで、野尻選手もすごく強くなったと思います。彼は精神的にいろいろ不安になったり、心配事があるとどうしてもそっちの方向にどうしても行って色んなことにはまってしまうことがあるように僕から見てそう思うのですが、なるべくそう行かないように…と。僕らも野尻を信頼しているのでそういう部分で安心させてあげるような、そういう取り組みをチーム全体としてしています。彼を持ち上げる感じですね」

    (これまでのエンジンエンジニアから監督に就任して、2戦を終えたが)「まだ自分で言うと、”監督”という板にまだ乗っていないなという感じです。まだ自分でなにができるのかというところをいろいろ考えています。(他の関係者の)皆さん(が見て)もまだ監督として馴染んでいないようなところが多分あると思いますが(苦笑)、この先きっちりと自分のやりたいことをいろいろ形にして挑んでいきたいと思います。スーパーフォーミュラのクラスで2戦連続で勝つことは至難の業。これはチームとドライバー、そしてスポンサーさん、ファンの皆さんの応援あってのことだと思いますが、出来すぎでちょっと怖いくらい。ただなんとなくこの勢いだと次(第3戦)も行けるんじゃないかなと思ってます。「全戦ポール・トゥ・ウィン」(を目指す)と言ったものの、ここまで実際にいい成績で来れるとは思っていなかったので…。ありがとうございます。調子に乗ってるなと思われるかもしれないですが、ぜひ優勝目指して連勝目指して頑張りたいと思います。

    一方で、こうやってレースができているというのも、医療従事者の皆さんが日々新型コロナウイルスと戦ってくれているおかげでもあるので、レースができることに感謝しています。本当にありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます」