カテゴリー: F1スポンサー

  • グレンモーレンジィがF1公式ウイスキーに就任 ハリソン・フォードも祝福

    グレンモーレンジィがF1公式ウイスキーに就任 ハリソン・フォードも祝福

    グレンモーレンジィ(Glenmorangie)が、F1の「公式ウイスキー(Official Whisky of Formula 1)」に任命された。発表にはハリウッド俳優ハリソン・フォードも登場し、今週末のF1イギリスGPを前に話題を集めている。

    今回の提携は、グレンモーレンジィの親会社LVMHとF1との10年契約の一環として締結されたもので、伝統と革新を重んじる両者の「クラフトへのこだわり」が結びついたかたちだ。

    ハリソン・フォードは、スコットランドを舞台にしたグレンモーレンジィのユーモラスなブランドキャンペーン「Once Upon a Time in Scotland(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・スコットランド)」に本人役で出演。その中でウイスキーの魅力を軽妙に語っており、新たなF1とのコラボレーションについても「ナイス(Nice)」とひと言、独特の洒落っ気を交えて祝福した。

    F1初開催の地であり、今年75周年を迎えるシルバーストンでは、ウイスキーカクテルの提供や、同キャンペーンでフォードが乗った「イーグル・スピードスター・ジャガーEタイプ」の展示など、特別なグレンモーレンジィ体験が予定されている。

    F1のチーフ・コマーシャル・オフィサーを務めるエミリー・プレイザーは、次のようにコメントした。

    「LVMHとの10年契約の一環として、モエ・ヘネシー・メゾンのひとつであるグレンモーレンジィをF1の公式ウイスキーとして迎えられることを嬉しく思います。私たちは長年にわたり自らのクラフトを磨いてきたという共通点があり、時間をかけて完成度を追求するという姿勢を共有しています。

    伝統への敬意という意味でも、我々の最初のレース開催地であるシルバーストンでの発表は非常に意義深いものです。ここから世界中にこのパートナーシップを広げていきます」

    グレンモーレンジィのプレジデント兼CEO、キャスパー・マクレーもこう続けた。

    「F1というモータースポーツの頂点との提携をスタートできることを非常に誇りに思います。我々はF1と同様に、誇りある伝統を背景に、卓越性を追求し続けてきました。

    F1の75周年という節目の年に、想像力あふれるウイスキー体験を通じて、世界中のファンにインスピレーションと興奮を届けていきたいと考えています」

  • レッドブルF1とカストーレ 2025年ヘリテージコレクションを発表

    レッドブルF1とカストーレ 2025年ヘリテージコレクションを発表

    2025年F1イギリスGPを目前に控え、オラクル・レッドブル・レーシングはチームパートナーである英国の高性能スポーツウェアブランド「カストーレ(Castore)」とともに、新たなアパレルライン「ヘリテージ・コレクション」を発表した。

    このコレクションは、チームの歩みと象徴的な瞬間の数々を称えるものであり、「スピード」「スピリット」「レガシー(遺産)」をテーマに構成されている。

    製品には、ユニセックス仕様の半袖Tシャツ、ポロシャツ、フーディー、クォータージップスウェットシャツ、ジョガーパンツ、ワークジャケット、オーバーサイズTシャツなどが含まれており、パフォーマンスとライフスタイルを融合させたデザインが特徴だ。

    ヘリテージ・コレクションは、モータースポーツにおける数十年にわたるデザインと偉業を称え、太字のチームエンブレム、コントラストの効いたカラーリング、リラックスしたシルエット、高品質な生地によって仕立てられている。サーキット内外での着用を想定してデザインされており、現代のファッションにも適応した内容となっている。

    オラクル・レッドブル・レーシングの最高マーケティング責任者であるオリバー・ヒューズは、次のようにコメントした。

    「ヘリテージ・コレクションは、F1での我々の歴史、そしてレッドブルファミリーの一員であることの意味を真に表現したものだ。我々は常にファンを中心に据えて活動しており、今回のコレクションも、過去と現在のチームへのつながりを持てる新たな手段となる。今週末のシルバーストンに向けて、このコレクションを届けられることをとても楽しみにしている」

    2025年ヘリテージ・コレクションは、7月1日よりレッドブル公式オンラインストア、Castore.com、ならびに各店舗で販売開始されている。

    レッドブル・レーシング イギリスグランプリ

  • マクラーレンF1とソニックが30年ぶり再会 SEGAと公式ゲームパートナー契約

    マクラーレンF1とソニックが30年ぶり再会 SEGAと公式ゲームパートナー契約

    マクラーレン・レーシングは2025年6月26日、セガの人気キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」との複数年にわたるパートナーシップを発表した。これにより、セガはマクラーレン・レーシングの「オフィシャル・ゲーミング・パートナー(公式ゲームパートナー)」となる。

    このコラボレーションは、スピードの象徴として世界的に知られる両者の“再会”でもある。

    1993年のF1ヨーロッパGPでは、当時マクラーレンに所属していたアイルトン・セナが「ソニック・グランプリ」で表彰台に上がり、特製のソニック・トロフィーを授与されたことがある。今回の提携は、その歴史的瞬間を称えつつ、未来志向のパートナーシップとして再び歩みを進めるものだ。

    コラボの一環として、モータースポーツとゲームの世界を融合させたさまざまな体験型イベントやデジタルコンテンツが展開される予定で、2025年の「Racing Around the World(世界を駆ける)」キャンペーンや、2026年のソニック35周年およびマクラーレンF1の通算1000戦達成という節目の年に向けた取り組みも含まれる。

    さらに、7月2日・3日にロンドン・トラファルガー広場で開催されるファン向けイベント「McLaren Racing Live: London」では、SEGAによる特別アクティベーションも実施される。

    マクラーレン F1 ソニック SEGA

    マクラーレン・レーシングのチーフ・マーケティング・オフィサーであるルイーズ・マキューエンは次のようにコメントした。

    「ソニック・ザ・ヘッジホッグをマクラーレン・レーシングのファミリーに迎えられることを大変うれしく思います。このパートナーシップは、スピードの象徴である2つのアイコンを結び付け、私たちのチームをより幅広く、より若い国際的なファン層へとつなげてくれます。ソニックは素晴らしい歴史と情熱的なファンを持つキャラクターであり、ロンドンで開催されるMcLaren Racing Liveでの共演を心から楽しみにしています」

    また、セガ/アトラスのブランドマーケティング担当副社長マルセラ・チャーチルはこう語った。

    「ソニック・ザ・ヘッジホッグとマクラーレン・レーシングのコラボレーションは、高速アクションとレースへの共通の情熱を示すものです。レースは、ソニックとマクラーレンの両ブランドにとってDNAに刻まれた原点です。今回のパートナーシップでは、ソニックの象徴的な魅力とマクラーレンの革新性を融合させ、世界中のファンに刺激を与えることを目指します。共有する価値観を称えるこの取り組みに、今後の展開を皆さんにお届けするのが待ちきれません」

    このパートナーシップは、かつてセナが手にした“ソニック・トロフィー”の記憶を現代に蘇らせながら、モータースポーツとゲームカルチャーの新たな融合を目指す歴史的プロジェクトと言えるだろう。

  • F1の年間スポンサー収入が20億ドル突破 NFLに次ぐ世界2位に浮上

    F1の年間スポンサー収入が20億ドル突破 NFLに次ぐ世界2位に浮上

    近年、F1はスポンサーシップ分野における“ジャガーノート(圧倒的存在)”へと変貌を遂げており、新たに実施された独立調査によれば、2024年には20億ドル超の収益を上げたことが判明した。現在、年間スポンサー収入でF1を上回るのはNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)だけとなっている。

    SponsorUnitedの報告によれば、F1および各チームは昨年合計で20億4000万ドル(約3000億円)を超えるスポンサー収入を記録。これにより、かつてスポンサー収入でリードしていたいくつかの米国主要スポーツリーグを上回ったことになる。

    NBA(プロバスケットボール)、MLB(メジャーリーグ)、NHL(アイスホッケー)はいずれもF1に及ばず、現在F1の上に位置しているのは、年間25億ドルを稼ぐNFLのみとなった。ただし、この2つの競技がその収益に至るまでの道のりは全く異なると報告書は指摘している。

    SponsorUnitedのデータによれば、F1チームは平均で600万ドル以上のスポンサー収益を得ており、これはNFLチームが平均して獲得するパートナー収益の約8倍に相当するという。

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは最近Financial Timesにこう語っている。

    「数年前、ダラス・カウボーイズ(NFLチーム)の評価額が40億ドルだと聞いて、世界は狂っていると言われた」

    「今ではその評価額は100億ドルになり、みんなこう言うんだ。“どれだけ狂ってるんだ?”ってね。チームが成功すればスポーツ全体が繁栄し、最終的な収益が成長し、より高い評価額が正当化される。F1では、それが同業他社との比較、収益倍率、EBITDA(利払い・税・償却前利益)倍率、持続可能な成長、予測可能な収入によって裏付けられている」

    「スポンサー契約は通常3~10年、テレビ契約も同じだ。これによって、一般的なビジネスでは得られないような高い予測可能性が得られる。リバティがF1を買収してから、このスポーツの魅力は大きく変わった。バーニー・エクレストンは40年以上にわたってF1を率いてこのスポーツを大きくした。でも所有者が変わったことで、アメリカ流の“エンターテインメントとしてのスポーツ”という視点でF1は全く新しい次元に引き上げられた」

    F1 スポンサー

    スポンサー収益で最も多く稼いでいるのは、予想通りメルセデス、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンの4チームである。また、同レポートでは、現在F1に参入しているスポンサー企業の業種別内訳も紹介されており、技術系(テクノロジー)分野が全10チームで総額5億ドル以上を占めている。

    さらに、チームのスポンサー資産価値に関するデータも公開されており、エアボックスやサイドポッドの広告スペースは、グリッド上の上位チームで500万ドルを超える価値を持つこともあるという。

  • KitKatがF1公式チョコレートバーとしてデビュー メキシコGPで限定企画を展開

    KitKatがF1公式チョコレートバーとしてデビュー メキシコGPで限定企画を展開

    2025年10月のF1メキシコシティGPで、KitKat(キットカット)が「F1公式チョコレートバー」としてデビューする。これは2024年に発表されたネスレとの複数年契約に基づくもので、ファンは限定グッズや観戦チケットが当たるキャンペーンに参加できる。

    世界的に親しまれているチョコレートブランドのKitKatは、今後、F1との連携を通じてFanzoneやPaddock Clubでの体験型イベント、SNSや店頭でのプロモーション、限定コラボグッズの展開など、さまざまな形でF1ファンとの接点を広げていく。

    F1メキシコGPでは、地元出身でマクラーレンのリザーブドライバーを務めるパト・オワードとともに、KitKatがファン向けイベントを展開。「ひと休み(Have a break)」をテーマにしたFanzone内の専用ブースでは、Paddock Clubチケットやグランドスタンドチケット、F1×KitKat限定グッズが当たる抽選も実施される。

    さらに、今夏にはブラジル市場でもKitKat製品を対象にしたオンパックキャンペーンが展開され、2025年のサンパウロGP観戦チケットが当たるチャンスが用意される。また、10月にはサンパウロ/グアルーリョス国際空港で初のF1関連アクティベーションも実施され、2026年には他の主要国際空港へも展開予定だ。

    KitKat(キットカット) F1メキシコ出身でマクラーレンのリザーブドライバーを務めるパト・オワードが、KitKatとともにファンに「ひと休み」を呼びかける

    F1のチーフ・コマーシャル・オフィサーであるエミリー・プレイザーは、「メキシコやブラジルの情熱的なファンの皆さんが、このエキサイティングなパートナーシップを通じてKitKatの世界を体験するのが待ちきれません。グランプリを訪れるファンには、日常から解き放たれてF1のドラマと興奮に没入してほしいと思っています。KitKatのアクティベーションは、レースに楽しさとリラックスをもたらし、忘れがたい思い出をつくるものになるはずです」とコメントした。

    ネスレ・メキシコのコンフェクショナリー事業部門責任者リカルド・バッサーニは、「このユニークなパートナーシップをメキシコで始められることを嬉しく思います。多くのメキシコ人にとってF1は誇りと興奮の象徴であり、メキシコGPは40万人以上が集う一大イベントです。サーキット内外でスリルを求めるファンとつながる絶好の機会です」と語った。

    また、ネスレ・ブラジルの菓子部門副社長パトリシオ・トーレスは、「KitKatのF1スポンサーシップは、ブラジルにおけるブランドにとって歴史的な瞬間です。このパートナーシップにより、Z世代とのつながりを強化・拡大できます。小売パートナーと連携し、強力な消費者向けプロモーションを展開するとともに、今後数カ月にわたりコミュニケーション施策も展開していきます」と述べた。

  • F1公式パートナーのサンタンデールが無料教育支援「Open Academy」始動

    F1公式パートナーのサンタンデールが無料教育支援「Open Academy」始動

    F1の公式リテールバンキングパートナーであるサンタンデール銀行は、教育の可視化とアクセシビリティ向上を目的とした新たなグローバルキャンペーンを開始した。F1の世界的な影響力を活用し、生涯学習と包括的な教育の重要性を伝える狙いだ。

    このキャンペーンの中核を担うのが「Santander Open Academy」というオンライン学習プラットフォームだ。

    世界中の誰でも無料でアクセス可能で、テクノロジー、語学、ビジネススキル、金融教育など多岐にわたる分野における一流講師陣による講義や、有名大学・教育機関からの奨学金制度も提供されている。

    F1とのパートナーシップを通じ、スポーツとストーリーテリングの力を借りて、学びの魅力をグローバルに訴求する構想だ。

    加えて今回、元F1世界王者のジェンソン・バトンと元ウィリアムズ副代表クレア・ウィリアムズの共同制作による無料オンラインコース「ハイパフォーマンス・リーダーシップ」も開講された。リーダーシップや意思決定、コミュニケーション力を育成する内容となっており、Open Academy上で誰でも受講できる。

    F1のESG(環境・社会・ガバナンス)責任者であるエレン・ジョーンズはこう語っている。

    「教育はF1の基盤そのものです。あらゆる背景を持つ人々がモータースポーツの未来を目指せるよう、私たちは取り組んでいます。同じ価値観を持つパートナーであるサンタンデールが、F1にインスパイアされた教育を世界に広げるのは素晴らしいことです」

    また、サンタンデール・ウニベルシダデス(大学部門)の副代表であるラファエル・エルナンデスは次のように述べている。

    「Santander Open Academyの使命は“扉を開く”ことです。キャリアの転換、再学習、スキルアップ――どんな動機であっても、私たちはよりアクセスしやすく、よりインスピレーションを与える学びの場を提供したいと考えています。F1と連携することで、新たな層にリーチし、教育の価値をグローバルに訴求できます」

    今回のキャンペーンは「Life After F1」と題されたユーモラスなモキュメンタリー風ショートフィルムとともに、F1の公式デジタルチャネルを通じて世界各地で展開される予定だ。バトンが主演を務め、物語形式でOpen Academyの魅力を紹介している。

  • レーシングブルズF1がAIを導入 開発スピードと精度で競争力向上を狙う

    レーシングブルズF1がAIを導入 開発スピードと精度で競争力向上を狙う

    レーシングブルズF1チームはF1スペインGP終了後、マシン開発に人工知能(AI)技術を本格的に導入したことを明らかにした。チームは、設計とシミュレーション工程において「Neural Concept Shape(NCS)」と呼ばれる先進的なAIエンジニアリングプラットフォームを活用している。

    イタリア・ファエンツァに本拠を置くレーシングブルズは、従来のCFD(数値流体力学)解析に加え、AIによるモデリング技術を統合。これにより、現実のサーキット環境を模した仮想空間内で数千に及ぶ設計案を迅速に評価することが可能となり、従来では見逃していた性能の最適化ポイントを発見できるようになったという。

    レーシングブルズF1のチーム代表ローラン・メキースは、次のように語っている。

    「F1では1ミリ秒が勝敗を分ける。設計段階での革新が、トップ争いを演じるか後方に沈むかを決めることになる。Neural Conceptの先端AI技術を導入することで、我々の空力開発はかつてない速度と精度を手に入れた。この提携によってより多くの設計案を試せるようになり、パフォーマンス向上に直結する競争力を得られる」

    また、Neural ConceptのCEOであるピエール・バケは、F1におけるAI活用の意義を次のように語った。

    「F1はエンジニアリング・インテリジェンスにとって究極の試験場だ。すべての技術的判断が限界まで試され、わずかな性能差が結果を左右する。私たちNeural Conceptは、人間の専門知識とAIの解析力との共進化によって、エンジニアリングに革命を起こすことを目指している」

    「レーシングブルズとの提携は、AI主導の設計ワークフローが、従来なら数週間かかっていた反復設計を数日に短縮し、開発のスピードと自由度を飛躍的に高めることを証明している。F1という最も苛烈な競争環境の中で、こうした技術の有効性が実証されつつある」

    Neural ConceptのAI技術は、すでにモータースポーツ以外でも採用が広がっており、米GM(キャデラックの親会社)、エアバス、ボッシュといった大手OEMも同プラットフォームを活用している。

  • アウディ F1参戦に向けアディダスと契約か 赤×黒のカラーリング案も浮上

    アウディ F1参戦に向けアディダスと契約か 赤×黒のカラーリング案も浮上

    アウディのF1プロジェクトが着々と進展する中、ドイツのスポーツブランド「アディダス」が公式アパレルパートナーとして契約間近であると報じられた。

    『Bild-Zeitung(ビルト)』および『SportBusiness』によると、アウディは2026年のF1参戦に向けてアディダスと「最終段階の交渉」を行っており、契約はすでに締結済み、もしくは数週間以内に発表される見通しだという。これにより、アディダスの象徴である三本線のロゴがアウディのチームウェアに採用されることになる。

    すでにアディダスは2025年からメルセデスF1のアパレルパートナーとしてプーマの後任となっており、今回の動きでF1グリッド全体の20%をドイツのスポーツブランドが占める形になる。

    アウディにとって、これはここ数カ月でBPおよびCastrolとの燃料・潤滑油パートナーシップに続く大型契約。アウディはこのパートナーシップにより、F1における商業展開を加速させている。

    ビルト紙によれば、アディダスがアウディにもたらすスポンサー資金は約2,500万ユーロとされており、これはメルセデスが受け取る3,000万ユーロをやや下回る。

    また、2026年に完全なアウディワークス体制へ移行する現在のザウバーには、すでにニコ・ヒュルケンベルグが加入しており、“ドイツ人ドライバーがドイツ製マシンに乗り、ドイツブランドのウェアを着る”という完全な“オール・ジャーマン体制”が構築されつつある。

    チーム体制にも大きな変化が進行中で、前フェラーリ代表のマッティア・ビノットがアウディによるザウバー買収プロジェクトを指揮する立場に就任。2025年半ばには、現レッドブルのスポーティングディレクターであるジョナサン・ウィートリーがアウディのチーム代表に就任する予定となっている。

    さらにパドック内では、アウディのF1マシンが「赤と黒」を基調とするカラーリングになるとの噂が広がっており、これもドイツのプレミアムブランドとしてのイメージ構築を意識したものとみられている。

    なお、アウディは現時点でタイトルスポンサーを設定せず、「Audi」というブランド名そのものをグローバルに押し出す戦略を取っている。この点では、Oracle Red Bull Racing、Scuderia Ferrari HP、Aston Martin Aramcoといった他のF1チームとは一線を画している。

    アディダスのCEOであるビョルン・グルデンは以前、ビルト紙の取材に対し「F1は巨大なビジネスであり、特に米国での3レース開催がブランド露出を飛躍的に高めた。2026年には多くの技術スポンサー契約が満了するため、我々も複数のチームと交渉を進めている」と語っており、その“答え合わせ”の一端がいま明らかになろうとしている。

  • キャデラックF1チーム トミー ヒルフィガーと公式パートナー契約を締結

    キャデラックF1チーム トミー ヒルフィガーと公式パートナー契約を締結

    キャデラックF1チームは、2026年のF1参戦を前に、アメリカンブランドとしてのアイデンティティを明確に打ち出すべく、初の公式パートナーシップを発表した。提携先は、ニューヨーク発のファッションブランド、トミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)。長年F1との関わりを持つこのブランドが、複数年契約でチームのアパレルパートナーおよびライフスタイルスポンサーを務めることになった。

    「2つのアイコンが、ひとつのビジョンで結ばれる。アメリカンモータースポーツの新たな時代がここに始まる」と、トミー ヒルフィガーは火曜日の声明で述べた。

    「私たちは、TWGモータースポーツとキャデラックとともに、F1とのストーリーをさらに続けられることを誇りに思う。F1の伝統を称えながら、その先へと進めていくという共通のビジョンを共有している。私たちのルーツを讃えつつ、未来を再構築していく。

    世界的にF1の注目が高まる今こそ、大きな夢を描き、アメリカのチームがグリッドにもたらすものを世界に示す最高のタイミングだ」

    キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンもこの提携に歓迎の意を示し、「キャデラックはアメリカを代表するブランドのひとつであり、我々もアメリカを代表するチームだ」と語った。

    「トミー ヒルフィガーもまたアメリカンアイコンだ。彼らのF1におけるレガシーは並ぶものがない。私たちがF1パドックにもたらそうとしている大胆なビジョンを、このパートナーシップはまさに体現している。

    この提携を通じて、我々は単にレースをするだけでなく、エンターテインメントとエンジニアリングの未来を形作る革新を生み出していく」

    このパートナーシップには、ドライバーやピットクルー、パドックスタッフ、マネジメント陣が着用する公式チームウェアが含まれるほか、2026年シーズン開幕に合わせてグローバル展開されるファン向けコレクションも用意されている。さらに、トミー ヒルフィガーのロゴはマシンやレーシングスーツ、ヘルメットにも掲出される予定だ。

    キャデラック F1 トミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)

    ニューヨーク州ワトキンス・グレン近郊で育ち、幼少期からモータースポーツに親しんできたトミー・ヒルフィガーは、1990年代初頭からF1チームのスポンサーを務めてきた。直近ではメルセデスF1と7年間にわたる提携関係を築いていたが、2025年よりその役割はアディダスに引き継がれた。

    この期間中、ルイス・ハミルトンをグローバルアンバサダーに迎えたことでも知られ、ハミルトンは複数のコレクションをプロデュースし、ファッションウィークの最前列にもたびたび登場していた。

    トミー ヒルフィガーはF1アカデミーのマシンにもスポンサーとして関わっており、今夏公開予定の『F1』映画に関連したスペシャルコレクションのリリースも予定している。今回のキャデラックとの提携は、そのブランド哲学をF1本戦へと拡張するものとなる。

    「私たちのブランドは、創業当初からエンターテインメントとスポーツを核にしてきた」と、トミー ヒルフィガーのグローバルブランドプレジデント、レア・リッツ・ゴールドマンは語る。

    「モータースポーツとの関係を深めることで、ポップカルチャーのスピード感に呼応した新しいファッション表現を発信していきたい。このアイコニックな提携は、限界を打ち破ってきた我々のレガシーを継承しつつ、F1グリッドにスタイルをもたらし、その未来を形作っていく一歩になる」

    キャデラックF1は、欧州中心のF1界における“オールアメリカン”チームとしての文化的ポジショニングをマーケティング戦略の軸に据えており、今回のヒルフィガーとの提携は、その独自性を打ち出す象徴的な第一歩だ。

    「このコラボレーションは、2つの大胆で革新的なブランドの融合だ。パフォーマンスとアイコニックなスタイルが交差する瞬間」と、キャデラックF1 CEOのダン・トウリスはコメントしている。

    「グローバルF1の舞台において、アメリカン・アンビションを体現するチームを築く中で、このパートナーシップはこれからの展望を示す象徴となる」

  • F1がLVMH傘下の「ウィスパリング・エンジェル」と公式ロゼワイン契約

    F1がLVMH傘下の「ウィスパリング・エンジェル」と公式ロゼワイン契約

    F1は、LVMHグループの新たなブランド「ウィスパリング・エンジェル(Whispering Angel)」を公式ロゼワインパートナーとして迎え入れたことを発表した。

    このロゼワインは、10年総額10億ドルの契約によりF1との関係を深めているモエ・ヘネシー(Moët Hennessy)グループの最新ブランドであり、すでに参画しているモエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)やベルヴェデール・ウォッカ(Belvedere Vodka)に続く形となる。

    ウィスパリング・エンジェルは、シルバーストン、シンガポール、ラスベガスなど複数のグランプリのホスピタリティスペースで提供される予定で、すでにマイアミやモナコの会場では提供が始まっている。

    「F1のパドッククラブで過去15年間提供されてきたことを踏まえ、今回のエキサイティングなパートナーシップによってウィスパリング・エンジェルを新たな次元へと引き上げられることを非常に嬉しく思う。チェッカーフラッグに向かって加速し、フィニッシュラインを越える気持ちでいる」と、ウィスパリング・エンジェル創業者兼CEOのサシャ・リシン(Sacha Lichine)は語った。

    今回の契約は、F1が進めるスポンサーやパートナー、ライセンス契約の多様化戦略の一環でもある。近年ではPwC(プライスウォーターハウスクーパース)、バリラ(Barilla)、ディズニー(Disney)などとの提携も発表されており、その広がりを象徴している。

    F1のチーフ・コマーシャル・オフィサーであるエミリー・プレイザー(Emily Prazer)は次のように述べた。

    「LVMHとの画期的なパートナーシップにおいて、ウィスパリング・エンジェルをF1ファミリーに公式ロゼパートナーとして迎え入れることができ、また一つ特別な瞬間を迎えた」

    「この完璧なパートナーシップは、モータースポーツの頂点と、洗練、優雅さ、卓越性を体現するブランドを結びつけ、ファンの皆様に最高の体験を届けるという共通の使命に向かってともに進んでいく」

    「今シーズンすでに、ウィスパリング・エンジェルは私たちのラグジュアリーなホスピタリティ空間に違和感なく溶け込んでおり、今後もF1がスポーツとエンターテインメントにおけるラグジュアリーの基準であり続ける瞬間を共に創り出していく」

    LVMHは、F1史上最大のパートナーとしてその存在感を急速に高めており、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)がシャンパンブランドとして、タグ・ホイヤー(TAG Heuer)が公式タイムキーパーとしてF1に参入している。タグ・ホイヤーは、F1史上初の「モナコGPタイトルスポンサー」にもなった。

    モナコで開催されたAutosport Business Exchangeの場で、LVMHのコーポレートブランド戦略・アクティベーションディレクターであるクリスティーヌ・ドゥルリオン(Kristine Drullion)は、同グループがF1に関与する理由について説明した。