カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、コークスクリューでのスピンが響いてリタイア / インディカー

    佐藤琢磨、コークスクリューでのスピンが響いてリタイア / インディカー

    佐藤琢磨は、2021年 インディカー 第15戦 モントレーの決勝レースをリタイアで終えた。

    サンフランシスコの南西、太平洋沿いの風光明媚な街モンテレーの内陸部にあるラグナセカレースウェイがシリーズ第15戦の舞台。全長2.258マイルに11のコーナーが配されたコースはアップダウンが激しく、中でも崖のように切り立った左、右と切り返す、コークスクリュー(ワインのコルク抜き)と名付けられたコーナーは、非常に特徴的なものとして世界中に知れ渡っている。

    佐藤琢磨は、プラクティス、予選でマシンセッティングに悩み、スターティンググリッドは23番手でした。そこで、決勝日の午前中のウォームアップセッションではチームメートのセッティングを移植したマシンに搭乗。一気に競争力を高め、レースでは20周目までに2番手までポジションを上げた。

    2回目のピットストップで下げた順位も着々とばん回していった佐藤琢磨でしたが、レースが中盤にさしかかろうというところでコークスクリューの縁石に足を取られてスピン。不運にもそこでディクソンのマシンがヒットしたため、サスペンションアームが曲がり、アンダートレイにもダメージを受けました。ピットでの修復後にレースに戻った佐藤琢磨だったが、結果は27位となった。

    「レースの前半はとてもよかったです」と佐藤琢磨は振り返る。

    「早いタイミングで行ったピットストップによって優位を手に入れました。マシンは非常にいい仕上がりになっていました。朝のウォームアップで僕は3番手のタイムをマークしました。昨日までとは全く違うマシンになっていて、それが効果を発揮しました」

    「そのマシンを操り、僕はレースを思う存分楽しんでいました。多くのマシンをオーバーテイクすることもでき、2番手にまでポジションを上げました。トップ争いを展開するリーダーたちと同じペースを保ち続けることができ、それをとてもポジティブに感じることができました」

    「しかし、サードスティントで残念なことに、それまで一度も乗ったことのないコークスクリュー内側の縁石に引っかかり、スピンを喫しました。さらに、そこへスコット・ディクソンが来て接触。サスペンションとディフューザーがダメージを受けたため、ピットに戻りました。交換できるものは交換しましたが、ダメージは大きく、レース終盤にリタイアを余儀なくされました」

    「今日の僕たちは大きなポテンシャルを手にしており、上位でフィニッシュするチャンスでした。このところの数戦でチームはスピードを大幅に上げています。それはとてもポジティブに感じられることです。ロングビーチでいいレースを戦えることを楽しみにしています」

  • 佐藤琢磨、2022年はデイル・コイン・レーシングに移籍? / インディカー

    佐藤琢磨、2022年はデイル・コイン・レーシングに移籍? / インディカー

    佐藤琢磨が、今シーズン限りでレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングを離れ、2022年のインディカー・シリーズは、デイル・コイン・レーシングに移籍すると噂されている。

    元F1ドライバーである佐藤琢磨は、インディカー・シリーズの12年のベテランであり、通算6勝を挙げ、そのうち2回はインディ500での優勝となっている。

    デイル・コインは、2022年のシートにはまだ“4人~5人のドライバー”が候補者としているが、佐藤琢磨を走らせるというアイデアは非常に魅力的であることに同意する。

    「我々はここ数年、インディで強力なマシンを走らせてきたと思う。そして、我々にそれらを正当化できるドライバーがいた。彼らはスピードを示してきた。セバスチャン(ブルデー)、エド・ジョーンズ、アレックス・パロウ・・・さらに少し遡れば、ジャスティン・ウィルソンなどね」とデイル・コインは語った。

    「だが、当然、彼らが勝てると考えることは1つのことだが、マシンにインディ500のウィナー、2度のウィナーがいるのは別のことだ。琢磨は4年間で2回インディの勝った! それは物凄いことだ。そして、最近の勝利は昨年だ」

    「だから、そうだね、彼は500で我々にとって非常に強力なドライバーだと思います。彼がすでに、2つの異なるチーム(2017年にアンドレッティ、2020年にレイホール・レターマン・ラニガン)で優勝していることは良い兆候だ」

    「だが、もちろん、私が琢磨が強いとトラックはスケジュールに他にもたくさんある。彼はA.J.フォイトでロングビーチを勝利(2013年)し、ソートオーバル(2019年ゲートウェイ/レイホール)で優勝し、ロードコース(2018年のバーバーモータースポーツパークとポートランド/レイホール)で優勝している」

    現在44歳の佐藤琢磨がピークを過ぎているのではないかと質問されたデイル・コインは「今年誰がインディ500で勝った? 彼は何歳だ? それにインディカーの最高の男たちの何人かはもう40歳を超えている。(スコット)ディクソン、(ウィル)パワー。だが、彼らはまだ勝者だ」

    「琢磨は誰よりも健康で、今でも非常に熱心だ。彼には貢献できるがたくさんあるし、彼はアイデアにもオープンだ」

    佐藤琢磨との契約を完了するには何が必要かと質問されたデイル・コインは「最終決定するための重要な詳細がいくつかある。我々は80パーセントそこにいると思う。しかし、それを実現するための意欲が双方にあるし、それが助けになる」

    現在、デイル・コイン・レーシングの51号車をドライブするロマン・グロージャンは、2022年にアンドレッティ・オートスポーツへ移籍することがまもなく発表されると考えられている。

    一方、現在、佐藤琢磨がドライブするレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの30号車には、2022年はジャック・ハーヴェイがグラハムレイホールのチームメイトとして発表されると考えられている。チームは、3人目のドライバーとして、サンティノ・フェルッチ、クリスチャン・ルンガー、オリバー・アスキューをオーディションしている。

  • 佐藤琢磨、角田裕毅に警告「レッドブルF1との時間は刻々と過ぎている」

    佐藤琢磨、角田裕毅に警告「レッドブルF1との時間は刻々と過ぎている」

    元F1ドライバーの佐藤琢磨は、後輩ドライバーの角田裕毅がレッドブル・ファミリーとしてやっていくためには、その“驚異的なスピード”をすぐに結果に変えていかなければならないと警告する。

    今年、7年ぶりの日本人F1ドライバーとしてアルファタウリ・ホンダでデビューした角田裕毅は、前半戦では、シーズン前のスピードに関する評判よりも、無線での爆発とクラッシュの傾向の方で注目を集めた部分がある。

    時には印象的なペースを見せる角田裕毅だが、確立されたチームメイトのピエール・ガスリーが50ポイントを獲得したのに対し、わずか18ポイントと差がついてしまっている。

    角田裕毅の2022年のシートはまだ確認されていないが、来季もアルファタウリ・ホンダでF1を継続する可能性が高いと考えられている。

    2004年のF1アメリカGPで表彰台を獲得し、インディ500で2回の優勝を果たしている佐藤琢磨は、角田裕毅にはポテンシャルがあると信じているが、結果を出していく必要もあると警告する。

    通常、レッドブルは、トロロッソ/アルファタウリのドライバーラインアップには冷酷であり、過去10年間で11人の異なるドライバーがファエンツァのチームを出入りした。

    「まず第一に、今シーズンのF1は裕毅にとって非常に難しい仕事であることを忘れてはならないですよね?」佐藤琢磨は Speedcafe.com に語った。

    「テストはあまり行われておらず、準備時間もほとんどありません。ですが、フェルナンドや僕がF1に来たときはほぼ毎週テストを行っていました」

    「それで、裕毅が非常に苦労しているのは確かですが、もちろん、言い訳にはなりません。結果を出さなければならないF1に来たんですからね」

    「とはいえ、裕毅はピエールという素晴らしい若いドライバーの一人と対峙しています。当然ながら、チームメイトが最初に比較する人であり、おそらく外部から比較できる唯一の人であるため、彼にとっては難しいと思います」

    「チームは完全に裕毅を支えている確信していますが、ファンやジャーナリストの大部分は、起こっている事実を本当に簡単に誤解してしまうものです」

    「だから、僕としては、裕毅の幸運を祈っています。彼は驚異的なスピードを見せていますし、とにかくもう少し経験を積んで、マシンでもう少し快適である必要がある。そうすれば、そのうち結果はついてくると思います」

    「しかし、レッドブル・ファミリーにとっての時間は刻々と過ぎています。彼には長い労働時間はありません」

    「だから、裕毅がすぐにふさわしい場所を見つけられることを願っています。彼には、いくつかの優れた、堅実な結果を必要だと思います」

    佐藤琢磨は、3年連続でインディカーでランキングトップ10入りにむけて順調にシーズンを進めているが、来年もレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに残るかどうかはまだ定かではない。

  • 佐藤琢磨、ホンダ勢トップの6位フィニッシュ / インディカー 第13戦

    佐藤琢磨、ホンダ勢トップの6位フィニッシュ / インディカー 第13戦

    佐藤琢磨は、インディカー 第13戦 セントルイスの決勝レースをホンダ勢トップの6位で終えた。

    今回はプラクティス、公式予選、決勝レースを1日で行う1デイ・イベントとして開催されました。最初のフリープラクティスで25秒5141を記録して13番手となった佐藤琢磨は、公式予選で25秒2740をマークして17番手となった。

    決勝レースに17番グリッドから臨んだ佐藤琢磨は、オープニングラップで2台が絡むアクシデントが起きたために15番手に浮上。その後、コース上はイエローコーションとなった。

    リスタートが切られたのは26周目で、ここから佐藤琢磨はコンペティティブな走りを披露し、徐々に順位を上げていく。合計で4回を予定していたピットストップの2回目、燃料が完全に入りきれないトラブルが発生したが、レース終盤にイエローコーションとなったときに燃料を補給。それまで2番手を走っていた佐藤琢磨は6番手でコースに戻り、そのままの順位でチェッカードフラッグを受けた。

    「セントルイスは私たちが大好きなサーキットの一つで、非常によい成績をこれまでに残してきています。予選でのマシンがあまりよくなかったのですが、レースでは徐々にポジションを上げていくことができました」と佐藤琢磨はコメント。

    「しかし、残念なことにピットストップで給油ホースに問題が発生し、イエロー中にもう一度ピットして燃料を継ぎ足し、燃料タンクを満タンにしなければなりませんでした」

    「それがなければ、本当に力強いフィニッシュを実現できていたと思います。それでも、今回のトップ6フィニッシュはチーム全体にとっていいものだったと思います」

  • 佐藤琢磨、インディ・ロードコースの決勝レースで10位フィニッシュ

    佐藤琢磨、インディ・ロードコースの決勝レースで10位フィニッシュ

    佐藤琢磨は、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行われたインディカー 第12戦の決勝レースを10位で完走した。

    佐藤琢磨は耐久性が高いブラック・タイヤを装着して13番グリッドからスタートするが、ライバルにマシンをヒットされて16番手へと後退する。さらに10周目という早い段階でピットストップを行ない、再びブラック・タイヤでの走行を開始する。

    最初のピットストップが一巡したころ、佐藤琢磨琢磨は15番手につけていた。続いて34周目に2回目のピットストップを実施。その後は14番手で周回を重ねていたが、46周目までには11番手へと順位を上げる。

    3回目のピットストップは60周目で、11番手のままコースに復帰。やがてほかのドライバーがピットストップを行ない、アレックス・パロウがメカニカルトラブルで遅れると、佐藤琢磨琢磨はレイホールに続く8番手へと躍進する。フィニッシュの2周前にはニューガーデンとバトルを演じ、ここで10番手へと後退すると、そのポジションのままチェッカードフラッグを掻い潜った。

    「インディGPがとてもタフな週末になったことは間違いありません」と佐藤琢磨はコメント。

    「僕たちは中位グループの15番グリッドからスタートしました。それほど素晴らしいスタートだったわけではありませんが、数台をパスすると、ブラック・タイヤを履いた僕は、レッド・タイヤを装着した4台を先導して走行する形となりました。僕は自分のポジションを守り通そうとしましたが、たしか2台か3台の先行を許したと思います」

    「ただし、レース全体を通していえば、僕たちは徐々に挽回していき、一時は8番手まで浮上しました。リスタート後はニューガーデンととびきりタフなバトルを演じ、最終的には、ポジションを守りながらターン1を通過しようとした僕を、イン側からやってきたニューガーデンがグリーン上に押し出して幕を閉じました。この結果、とても残念なことにポジションをふたつ落としましたが、チームは手堅い仕事をしてくれたと思います」

    「今日はトップ8でフィニッシュしたいと思っていましたが、これは次のレースに持ち越すことにします。シーズン最後のオーバルレースは、ショートオーバルでの開催となります。このコースには素晴らしい思い出がたくさんあるので、皆さんとお目にかかれることを楽しみにしています!」

  • 佐藤琢磨 「角田裕毅はF1で成功する大きなポテンシャルを秘めている」

    佐藤琢磨 「角田裕毅はF1で成功する大きなポテンシャルを秘めている」

    元F1ドライバーで2度のインディ500ウィナーである佐藤琢磨は、後輩F1ドライバーである角田裕毅の才能を大いに信じており、角田がF1を理解するには時間が必要だと語る。

    今年、アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たし、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコから“スーパータレント”として称賛されていた角田裕毅だが、これまでスピードを示すときもあるが、その判明、経験不足や成熟度に欠けている部分が反映された基本的なミスも目立っている。

    角田裕毅は、今シーズン後半に著しくパフォーマンスを悪化させない限り、2022年もアルファタウリに残留する可能性が高い。それでも、角田裕毅が結果を改善してヘルムート・マルコに気に入られたままでいることが今後のキャリアでは重要となる。

    「僕たち全員が、裕毅の生のスピードは問題ないことをすでに観察してしますよね」と佐藤琢磨はポッドキャスト In The Fast Lane 最新版で語った。

    「彼は物凄いスピードを持っていて、とても速い男ですが、彼はまだ20歳です。彼が今置かれている状況を忘れてはなりません。もちろん、ミック・シューマッハのようなルーキードライバーがいますが、あそこ(ハース)はルーキー対ルーキー(ニキータ・マゼピン)です。裕毅はピエール(ガスリー)という最速の若手の一人と対戦しなければなりません」

    「F1では、チームメイトが対戦におけるガイドであり、おそらくフェアではないですが、ほとんどの場合、外部のほとんどの人々が判断する唯一の人物です」

    「チームは裕毅が何ができるかを知っていますが、外部からは誰がポテンシャルを持っているかを判断するのは非常に難しいです。でも、裕毅はF1で成功する大きなポテンシャルを秘めていると思います」

    2002年から2008年までF1でレースをした佐藤琢磨は、どちらかといえば、角田裕毅には何よりもまず経験が必要だと考えているが、F1のテスト制限は若い新人がF1の洗練されたマシンへの適応を促進していないのは確かだ。

    したがって、佐藤琢磨は忍耐を促す。

    「正直に言うと、彼はもっと経験を積む必要があります。なぜなら、僕の時代のF1は、ほぼ毎週のようにバルセロナやヘレス・サーキットなどに冬のテストをしていた場所に行っていましたからね」と佐藤琢磨は語る。

    「シーズン中であってもあちこちで仕事があるレースドライバーにとってあまりにしんどかったと思いますし、サードドライバーまたはテストドライバーが必要でした」

    「その周回数とタイヤテスト、そしてクルマのタイミングだけでも、裕毅が現在味わっているおそらく10倍はあったと思います。

    「だから、判断するのは本当にフェアではありません。彼はかなりチャレンジングな時間を過ごしていますよね。だから、彼が環境にもっと慣れれば、自信を取り戻すと思うし、そこからは実際に日本に戻ってくるまでにしっかりとした数レースができると思います」

    「彼は2002年に私が受けたように大きなサポートを得るでしょう。そして、彼はスピードと一貫性と強さでそれを盛り上げてくれるでしょう。彼はすべてを持っています。だから、基本的に僕たちは、彼を待ち、サポートするために忍耐強くなければなりません」

  • 佐藤琢磨、もらい事故で無念のリタイア「レースを戦い続けたかった」

    佐藤琢磨、もらい事故で無念のリタイア「レースを戦い続けたかった」

    佐藤琢磨は、インディカー 第11戦でもらい事故により無念のリタイアを喫した。

    佐藤琢磨は、金曜日の走行開始からマシンセッティングで苦しみ、予選結果は24番手だった。しかし、エンジニアとの共同作業によって決勝日の朝のウォームアップでマシンを向上させ、チームメートのセッティングから得たヒントもプラスすることで、レースに臨むマシンの競争力を大幅に高めることに成功した。

    決勝レースが始まるや、佐藤琢磨は生き生きとした走りでポジションを上げて行った。そして、早めのピットストップを行ったチームがあったことも影響し、佐藤琢磨は18周までに10以上のポジションをゲインして13番手につけた。

    ところが、20周目のリスタートで無理をしたドライバーがおり、佐藤琢磨の目の前でアクシデントを引き起こった。壁にヒットした2台がコースを塞ぎ、そこにちょうど差し掛かってしまった佐藤琢磨は停止していたマシンに接触。フロントサスペンションに決定的なダメージを受け、リタイアを喫した。

    「本当に厳しいレースとなりました」と佐藤琢磨は語る。

    「ナッシュビルはすばらしい雰囲気で、実にエキサイティングなレースでした。スタートでは多くのクルマが入り乱れ、混乱が起きてアクシデントが多発しましたが、僕はすべてを避けることができました」

    「実際、僕はコース上でライバル勢をオーバーテイクし、前方のグループに追いつき、13番手まで順位を上げました。レース序盤、かなり勇気づけられる戦いができていました。しかし、再スタート時にクラッシュが発生、僕の目の前でクルマが絡み合いタイトなコーナー部にストップしました。タイトなコーナーで2台が並んで止まったので、避けきれずにぶつかり、フロントサスペンションを破損しました」

    「ピットに戻ることはでき、クルーたちがすばらしい働きをして、修理を試みたのですが、残念ながら重要なパーツの一つが修復不能な状態になっており、レースに戻ることは叶いませんでした」

    「とてもエキサイティングで、おもしろいレースとなっていたので、レースを戦い続けたかったところです。次のレース、インディグランプリでいい戦いぶりを見せたいと思います」

  • 佐藤琢磨、インディ500を14位でフィニッシュ「奇跡を期待していた」

    佐藤琢磨、インディ500を14位でフィニッシュ「奇跡を期待していた」

    佐藤琢磨は、2021年のインディ500の決勝レースで、レース中に2度首位に立ったものの、結果的に14位でフィニッシュした。

    15番手からスタートした佐藤琢磨は、レース序盤の大半を14番手で走行し、燃費を稼ぐ。最初のピットストップが間近に迫ったときにイエローが提示され、ピットロードがクローズされたため、佐藤琢磨は燃費を極力抑えたモードでの走行を余儀なくされた。

    佐藤琢磨は9番手を走行中の38周目に最初のピットインを行い、8番手でコースに復帰する。リスタートではハンターレイとオワードをパスして6番手に浮上。続くスティントでも琢磨は燃費を稼ぎ、2番手だった79周目に2回目のピットストップを行なう。

    82周目には10番手となり、6周にわたってレイホールとポジション争いを展開。113周目には2番手に返り咲き、その3周後に3回目のピットストップを行なう。やがてレイホールがクラッシュした影響で6周にわたってイエローが提示。これで佐藤琢磨はさらに燃費を稼ぐことになる。次のスティントで佐藤琢磨は9番手以降まで後退することはなく、6ラップにわたってトップを走行。157周目に4回目のピットストップを行なった。

    ここから燃費をギリギリまでセーブした走りを要求された佐藤琢磨は18番手まで後退。しかし、チームはこの戦略を取り止め、佐藤琢磨にフルリッチで走行させて193周目にトップまで浮上したところでピットストップを行なった。その後、14番手でコースに復帰した佐藤琢磨は、そのままのポジションでチェッカードフラッグを受けた。

    「まず、エリオ・カストロネヴェスに最大限の賛辞を送ります。4回の優勝なんて、まさに生きる伝説です。本当に信じられません。彼が優勝した瞬間を、多くの観客、そして多くのファンと共有できたことを嬉しく思います」と佐藤琢磨はコメント。

    「今日の雰囲気は信じられないほど素晴らしいものでした。以前とまったく変わりなかったほどです」

    「僕たちのレースは、思いどおりに運びませんでした。最後のスティントで燃料をセーブするのは本当に難しい判断でした。僕たちはイエローが提示される奇跡を期待していましたが、残念ながらそうはなりませんでした」

    「それまで僕たちは、エリオの直後にあたる6番手か7番手を走行していました。チームは優勝を引き寄せるために最大限の努力をしましたが、今日は僕たちの1日ではなかったようです。もちろん、とても残念な結果ですが、僕たちはここから学んでさらに前進しなければいけません」

    佐藤琢磨とエリオ・カストロネベス / 2021年 インディ500

  • 佐藤琢磨 「ホンダの若手がインディカーへ進めるチャンスを増やしたい」

    佐藤琢磨 「ホンダの若手がインディカーへ進めるチャンスを増やしたい」

    佐藤琢磨は、ホンダの若手ドライバーがインディカーに挑戦できるようなチャンスを増やしていきたいと語る。

    現在、日本人でインディカーに参戦するのは佐藤琢磨のみ。ホンダは今季限りでF1から撤退するが、インディカーは継続する。佐藤琢磨は、2度のインディ500制覇を成し遂げているが、シリーズとしては角田裕毅がデビューしたF1ほど注目も集められてない。

    今週末、インディ500で3勝目、2連覇を目指す佐藤琢磨。鈴鹿サーキットレーシングスクールのプリンシパルを務める佐藤琢磨は、自身に続いて若手ドライバーがインディカーに挑戦してほしいと考えている。

    「毎年才能のある若手が上がってきていますし、日本で走りたいっていうドライバーもたくさんいるでしょう。SRSに来る子たちは当然F1を目指しているんですけどね」と佐藤琢磨は語る。

    「今自分は12年間やってるんですけど、インディカーはやはり日本人が走ってるからこそ注目されるところもありますし、インディ500っていう名前は知っててもよく分からないレースというのが日本でのこれまでの見え方でした」

    「それが2017年と去年の優勝で、より多くの人に注目してもらえるようになった。それは関係者も同じだと思う。インディとはどんなものだろうと見に来てくれた選手もいます。(笹原)右京もそうですし、大津選手もそうなんですけど、個人的にやっぱりやりたいって言ってインディカーを見に来る選手もいるんです」

    「そういうドライバーたちにはもちろん走ってもらいたいです。ただ、やっぱり選手の思いだけではどうしてもつながらないのがモータースポーツの難しいところです」

    「簡単に言ってしまえば活動資金です。バジェットをどう捻出して、どういうふうに支えるかという。SRSとしてもこれから若い子たちを世界で羽ばたかせたいという思いはあります。欧州だけにとどまらず、僕は北米の方にもチャンスを広げたいと個人的に思っています。そこはホンダとも相談していかなければなりませんけど」

    「スポンサーなどの環境が整えば、若い子たちは行きたいと思うはずです。でも、最初からインディカーとなると敷居が高いですし、いろいろ超えなきゃいけない壁がある」

    「でも、例えばジュニアフォーミュラのF4、F3はアメリカでもやってますし、HPD(Honda Performance Development)のエンジンなんです。同じ世界規格の中で北米でもチャンスがゼロではないですし、若い選手が北米のフォーミュラで活躍しています」

    「こっち(北米)ではスカラシップのラダーシステムができています。F3、F4を戦った場合、例えばHPDがあったら、そこからスーパーフォーミュラへのスカラシップができました。スーパーフォーミュラで活躍してからアレックス選手のようにインディカーへのスカラシップもできる。それからインディカーライツのチャンピオンになれば、自動的に上がれるシステムもこちらにはある」

    「自動車メーカーなど、大きなスポンサーに頼らなくても、厳しい状況ではあるけども、すべては不可能ではないと思っています。だから、若い子たちにチャンスが少しでも増えるように、今後自分としても働きかけができればいいなと思ってます」

  • 佐藤琢磨、角田裕毅にエール「僕のF1の1年目は酷かったですから(笑)」

    佐藤琢磨、角田裕毅にエール「僕のF1の1年目は酷かったですから(笑)」

    佐藤琢磨が、今年アルファタウリ・ホンダF1でデビューを果たした角田裕毅に先輩ホンダドライバーとしてエールを送った。

    日本人がF1にレギュラードライバーとして出場するのは、2014年シーズンまで参戦していた小林可夢偉以来7年ぶり。ホンダのドライバー育成プログラム出身者としては、2002年から2008年まで参戦していた佐藤琢磨以来13年ぶりとなる待望の日本人F1ドライバーとなる。

    デビュー戦では9位入賞とポテンシャルを示した角田裕毅だが、その後はノーポイントのレースが続いている。そして、無線での暴言やインタビューでの発言がチーム批判と捉えられるなど、コース内外で悪い流れが続いている。

    インディ500を目前に控えてオンラインで記者会見を行った佐藤琢磨が、F1で苦戦する角田裕毅、そして、FIA-F3を戦う岩佐歩夢について語った。

    「やっぱり常に気持ちを強く持ち続けるってのはすごく大変なんです。2~3戦であればすぐに流れを変えられる、あるいはこうすればというのありますけど、それがずっと長く続いてしまうとなかなかそこから抜け出すのは心理的には難しくなる」と佐藤琢磨は語る。

    「とはいえ、僕たちはもちろん体もバイオリズムが多少ありますけど、やっぱりマシンスポーツであり、チームスポーツなので、遅い、速い、強い、上手くいかない、といったことにはすべて科学的根拠と理由があるんです。だから、そこはチーム一丸となって見つけて、改善していくことに全力を注げば、必ず結果は出ると自分でも信じてます」

    「もう一つ流れを変える大きなきっかけになるのは環境の変化です。僕はレースで言えば、開催地が変わる、今回で言えばインディ500というすごく大きな、シーズンの中では転換期になります」

    「角田選手にしても、岩佐選手にしても、初めてのシーズンで初めての体験で本当に大変だと思います。世界に慣れていくだけでも大変ですし、もちろん角田選手はセンセーショナルなバーレーン、特にQ1で2番手タイムというのはすごい鮮烈だったと思います。F1の世界でも、ファンの誰もが本当にトップレベルで走れる選手だということをそこで確認できたと思います。とにかくがんばってもらいたいですね」

    「いろいろなプレッシャーを感じているかもしれないのですが、まだまだ1年目ですし、僕のF1での1年目は酷かったですから(笑)。鈴鹿に戻るまで時間がかかっったし、自分としては鈴鹿でようやくいいレースができたという感じだった」

    「まだまだ全然これからと思ってますし、チームもアルファタウリですけど、辿っていけばミナルディですし、自分もトロロッソをテストしたときは、半分以上ミナルディのメカニックが残っていました。たぶん、今でも同じような雰囲気だと思いますし、ドライバーを中心に一緒にやっていくチームです」

    「もちろん、レッドブルの系列で厳しい側面もあるとは思いますけどね。1年目としては最高の環境でできていると思うので、自分自身を信じて、スタッフを信じて、がんばってもらいたいと思います」

    鈴鹿サーキットレーシングスクールのプリンシパルを務める佐藤琢磨は、岩佐歩夢の育成により深く携わっている。岩佐歩夢について語っていくなかで、最近の角田裕毅の発言で話題となったチームとドライバーの関係について興味深い話が聞けた。

    「歩夢に関しては、細かくLINEしながらいろいろ話したりしてるんですけど、やっぱりジュニアフォーミュラ独特の難しさがありますね」と佐藤琢磨は語る。

    「チームも、ドライバーに対する対応が、ドライバー中心にはなっていないのかなという感じがします。特にハイテックはそこそこ実績もありますし、トップチームの一つなので、余計にそういうチームを自分の方向に変えていくというか、なにかチームと作り上げていきたいことがあれば、協力してやっていく必要があるし、それを納得させるためには、走りも一つなんですけど、走りだけではなくて、説得させるための要素が必要になる」

    「先ほども言った科学的根拠です。『これがあるからこうなった。だから、自分はこうするべきだと思っていて、チームにもこういうふうにしてもらいたい』という組み立てなんですけど、それをちょっと話しました」

    「特にジュニアフォーミュラだと、ドライバーのウェイトがクルマのパフォーマンスに対してずっと大きくなるので、そこは歩夢が説得してやるしかない。『いくつかどうしてもやってみたいことがあるんだけど、チームとしてはそこはやる必要ない』と言われてしまったと言うので『それだったら自分がどう思うか、クルマを科学的に考えてこういう挙動だから、こういうふうになるから、テストだからこそそこをやりたい』と言ってみなという話をしました」

    「そしたら、翌日のテストでトップタイムを取ったんで面白いなと思いましたね。本当に彼はすごく知的だし、静かな中にすごい熱いものを持ってるんですけど、冷静にいろいろなことを判断できる本当に珍しいドライバーだと思います」

    「だから、もちろん角田選手もすごい若いんですけど、歩夢選手もSRSで1年間見てきて、絶対飛び級させたいと言って一気にフランスに持っていきました。その経験が活かされて、本当に知らない環境の中で自分をうまく作っていくということができるような気がしてます」

    そんな若手の活躍に佐藤琢磨も刺激を受けているようだ。

    「やはり若い勢いというか、特に先ほどの話、角田選手の予選のパフォーマンスだったり、F2時代に見せたうまさと鋭さみたいなのは、僕らドライバーから見てもやっぱりすごいと思います。あと若さもあるなと思うので、そういう若さと勢いのあるとこですね」と佐藤琢磨は語った。