カテゴリー: 佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、2023年はチップ・ガナッシからオーバルのみの参戦が決定

    佐藤琢磨、2023年はチップ・ガナッシからオーバルのみの参戦が決定

    佐藤琢磨が、2023年のインディカー・シリーズにチップ・ガナッシ・レーシング(Chip Ganassi Racing)から参戦することが発表された。

    佐藤琢磨は、ホンダのドライバー育成プログラムである鈴鹿レーシングスクール(現ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)を1997年に卒業。2002年からはF1に出場し、2004年アメリカGPでは表彰台を勝ち取った。

    インディカー・シリーズには2010年から参戦を開始し、F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並ぶ『世界3大レース』のひとつとして知られ、決勝日には35万人を超える観衆の前で最高速度380km/hにもなるスピードで争われるインディインディ500を2017年と2020年に制覇。今シーズンは自身3度目の優勝を目指すインディ500を含めたオーバルコースで開催される複数のレースでチップ・ガナッシ・レーシングの11号車で参戦する。

    佐藤琢磨
    「2023年にチップ・ガナッシ・レーシングに加入できることに、言葉では表せないほどの期待と感激を抱いています。このチームはもう何十年にもわたってシリーズのトップに位置しているチームであり、言うまでもないことですが競争力の高さは圧倒的です。オーバルレースに集中するのは僕にとって新たな経験ですが、これまでチャンピオンシップやインディ500を何度も制したチームメンバーやチームメイトと参戦することが大きなアドバンテージとなることは間違いなく、その可能性に胸をワクワクさせています。チャレンジが始まるのを待ちきれない気分です」

    佐藤琢磨の主な戦績
    1997年 鈴鹿レーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)を卒業

    2001年 英国F3選手権チャンピオン
    マスターズF3優勝
    マカオGP優勝

    2002年 ジョーダン・ホンダよりF1デビュー

    2003年 B・A・R ホンダに移籍

    2004年 F1 第9戦アメリカGPで3位表彰台

    2006年 スーパーアグリ・ホンダに移籍

    2010年 KVレーシングよりインディカー・シリーズに参戦
    第94回インディアナポリス500にてインディ500に初挑戦、20位完走

    2011年 インディカー・シリーズ第8戦で日本人初のポールポジション獲得

    2012年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍
    第4戦サンパウロで自身初の3位表彰台
    第96回インディ500にて終盤まで優勝争いを演じるも、惜しくも最終ラップでスピン

    2013年 AJフォイト・レーシングに移籍
    第3戦ロングビーチでインディカー・シリーズ日本人初優勝

    2017年 アンドレッティ・オートスポーツに移籍
    第101回インディ500で日本人初優勝
    この勝利により内閣総理大臣顕彰受賞

    2018年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍

    2019年 第103回インディ500でトップに約0.3秒及ばず、3位

    2020年 第104回インディ500予選で日本人過去最高位となる3位
    決勝レースで自身2度目となる優勝

    2021年 第105回インディ500で連覇を狙うも、14位。

    2022年 デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングから参戦

    2023年 チップ・ガナッシ・レーシングに移籍、3度目のインディ500制覇を狙う

  • 佐藤琢磨、2023年のインディカーはオーバルのみ?IMSAに参戦の可能性

    佐藤琢磨、2023年のインディカーはオーバルのみ?IMSAに参戦の可能性

    元F1ドライバーで2回のインディ500のウィナーである佐藤琢磨は、2023年のインディカーは、5つのオーバルでのレースにデイル・コイン・レーシングのエントリーし、IMSAスポーツカー選手権に進出する可能性が報じられている。

    デビッド・マルカスは、HMD モータースポーツのエントリーでデイル・コインで2シーズン目を迎えるが、ウィズ・リック・ウェア・レーシングのフルタイムのシートは、F2レースのウィナーであるマーカス・アームストロングに引き継がれるようだ。

    佐藤琢磨の資金は、主に日本のホンダとパナソニックからのものであり、ホンダは日本のブランドにおける佐藤琢磨の役割を拡大しようとしているため、2023年はオーバルのみのインディカープログラムにのみになる可能性が高いとされている。。

    佐藤琢磨の長年のマネージャーであるスティーブ・フーセックは「最終決定は下されていませんが、デイルとリックが最終的なピースをまとめるのを待っている」とAutosport に語った。

    「しばらく時間がかかるが、今や誰もが我々が持っているものと持っていないものを知っているので、我々は契約をまとめるための最後の苦境にあると言えよう」

    「だが、パートタイムの契約だと思う。そして、それをいくつかの IMSA オプションと組み合わせる。1つはアキュラ NSX GT3で、詳細には触れられないが、リックのものではない。もう1つはRWRのLMP2エントリーだ」

    元F1ドライバーの佐藤琢磨は、2017年にアンドレッティ・オートスポーツ、2020 年にレイホール・レターマン・ラニガンでインディ500で2度の優勝を達成した。

    2012年には、レイホール・レターマン・ラニガンで、有名なラストラップで最終的な勝者であるダリオ・フランキッティを抜きにいってクラッシュして勝利を逃している。

    AJフォイト・レーシングに所属した2013 年のロングビーチのストリートでの初勝利を記録した佐藤琢磨はインディカーでさらに 4 勝を挙げている。

    2018 年と 2019 年にそれぞれポートランドとバーバー・モータースポーツ・パークのロード コースで優勝し、2019 年にもゲートウェイのショート オーバルで優勝している。

  • 佐藤琢磨 「接触で痛めていた右手親指が完全に骨折してしまった」

    佐藤琢磨 「接触で痛めていた右手親指が完全に骨折してしまった」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は、2022年インディカー・シリーズ最終戦ラグナセカのレースを23位で終えた。

    佐藤琢磨は金曜のプラクティス1からタイヤのセッティングで苦労し、予選は22位。二種類あるタイヤをうまく使うことで上位に進出することを目指したが、重要なサスペンションパーツの一つであるリヤのショックアブソーバーが走行中に壊れてマシンのハンドリングが悪化。

    さらにはライバルとの接触時にステアリングを大きく取られ、傷めていた右手の親指に大きなダメージを与えて激痛とも戦うレースとなり、最終戦は23位でのゴールという結果となった。

    「シーズン最後のレースは本当に長いものになりました」と佐藤琢磨はコメント。

    「スタートはとてもうまくいきました。今回供給されていたタイヤのパフォーマンスが理由で、4ストップでゴールを目指すチームが現れたため、作戦はチームによって異なるものが採用されていたようでした」

    「しかし、僕たちはレースの展開上から3ストップで行くしかなくなり、レースでのペースを上げることもできませんでした」

    「その上、1台のマシンと絡んだ際に、以前から問題を抱えていた右手親指が完全に骨折してしまいました。そうした面からも、今日はよい一日ではありませんでした」

    「接触後もレースを走り切るべくがんばり続けました。多くの皆さんのサポート、応援に感謝します」

    「Dale Coyne Racing with RWRのカーナンバー51のために働いてくれているクルーたちとすばらしいシーズンを送ることができました。そのことを光栄に感じています。今日のシーズン最後のレースで好成績を残すことができなかったのは残念ですが、レースを戦っていてたいへん楽しかったですし、このチームの一員であることを本当にうれしいと感じています

  • 佐藤琢磨、2022年インディ500は25位「リスクの大きい賭けをした」

    佐藤琢磨、2022年インディ500は25位「リスクの大きい賭けをした」

    佐藤琢磨は、第106回インディ500の決勝を25位で終えた。

    予選10番手だった佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は、1回目のピットストップを行った72周目までに6番手に順位を上げ、さらに上位進出の期待が持たれた。しかし、中盤でトップ5へと食い込んでいくことができず、3回目のピットストップの後には10番手以降への後退を余儀なくされた。

    そうなると先行するマシン群が作り出す乱気流を浴び、思うようにポジションを上げていくことができなくなる。佐藤琢磨とチームは最後には燃料セーブも利用した作戦での大逆転を狙ったが、イエローフラッグの出るタイミングを味方につけることができず、25位でゴールした。

    「ダウンフォースの少ないマシンでスタートし、折り返し点である100周を終えた時にトップ5に入っていれば勝機があると考えていました。しかし、その戦い方はリスクの大きい賭けでもありました」と佐藤琢磨はコメント。

    「90周で6番手まで上がったところまでは計画通りでした、その後のピットストップがうまくいかなかったことなどで集団に呑み込まれ、そこから順位を上位に戻していく戦いは本当に難しくなっていました。最後は2スティントをノンストップで走り切る作戦にトライしましたが、自分たちにとってタイミングよくフルコースコーションが出されることがなく、うまくはいきませんでした」

    「Dale Coyne Racing with RWRで戦った初めてのインディ500は勝てこそしませんでしたが、良いところもありました。次のレースからも引き続きがんばっていきたいと思います」

    佐藤琢磨 インディアナポリス500

  • 佐藤琢磨、インディ500最終プラクティスで3番手と好調を維持

    佐藤琢磨、インディ500最終プラクティスで3番手と好調を維持

    インディ500のファイナルプラクティスは、決勝の2日前の金曜日に行うのが恒例となっている。木曜日の夜から金曜日の朝にかけて雨が降ったインディアナポリスは、午前中も曇り空が広がり続け、小雨も降ったためにプラクティスの開催が危ぶまれた。しかし、天候が回復して午後1時から無事に走行時間を確保することができた。気温は20~21℃と低めで、やや湿度の高いコンディションで決勝に出場する33台がレースに向けた走行を重ねた。

    このセッションで最速ラップを記録したのは2013年インディ500ウィナーのトニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)だった。2005年にインディ500でのポールポジション獲得経験も持つブラジル出身のベテランが出したベストは39秒6227=平均速度227.14mphだった。今年の彼の予選順位は6番手なので、インディでのキャリア2勝目を十分に狙える状況にある。

    2番手となる227.004mphをマークしたのはマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)だった。昨シーズンのデトロイトで初優勝し、ナッシュビルでキャリア2勝目を挙げたスウェーデン出身ドライバーは、今週末のインディ500も予選5番手で2列目真ん中のグリッドからのスタートであり、当然オーバルレース初優勝を狙っていくことが可能だ。

    平均時速226.839mphのラップで3番手につけたのは佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)だった。佐藤琢磨はファイナルプラクティスでも新しいセッティングにトライし、マシンのレベルをひとつ上げた。手応えをつかんだ佐藤琢磨は、予選10番手からインディ500での3勝目を目指す。

    5回目のインディ500ポールポジションを獲得したスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は226.696mphで4番手、今シーズンからオーバルレースにも出場している元ストックカーチャンピオンのジミー・ジョンソン(Chip Ganassi Racing)は7番手につけた。スポット参戦のマルコ・アンドレッティ(Andretti Herta Autosport with Marco and Curb-Agananian)も9番手と、ホンダドライバーたちはファイナルプラクティスでもトップ10に6人が入った。

    土曜日は公開ドライバーズミーティング、パレードなどが行われ、決勝レースは5月29日(日)の午後0時45分(日本時間:30日午前1時45分)にスタートする。

    トニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)
    「僕たちのマシンは今月の最初のプラクティスから速さを保ってきています。それは誰もが知っていることでしょう。今日はトラフィックで走ることに専念し、マシンのハンドリングのよさを確認しました。何か試さないとならない項目がいくつもあるわけではなく、平穏な1日を過ごしました。正直に言うと、今日の僕たちは一切のセッティング変更をしなかったぐらいでした。ファイナルプラクティスで速くても意味はありませんから、最速など目指してはいませんでした。しかし、クルマがいいから最速ラップが記録できた。それだけのことだと思います」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「レースに向けた準備の整い具合は間違いなく昨年よりいいものにできています。多くのセッションでトップ5に入れているのは、僕たちのマシンの完成度が非常に高いところにあることを示していると思います。決勝日の気温が高くなるという予報が出されていますが、今日のプラクティスも気温が低いコンディションでの走行となっていました。暑さに対応したマシンのセッティング変更はどれだけのものとするべきか。その点が非常に難しく、レースでのパフォーマンスに大きな影響を与えることとなるでしょう。経験から言って、僕たちはその調整をうまく行えるものと考えています」

    佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、2022年インディ500は10番グリッドからスタート

    佐藤琢磨、2022年インディ500は10番グリッドからスタート

    佐藤琢磨は、2022年インディ500を10番グリッドからスタートする。

    5月22日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで第106回インディ500の予選2日目が行なわれ、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのNo.51 Nurtec ODT ホンダを駆る佐藤琢磨は4ラップの平均で231.670mph(約370.672km/h)を記録し、10番グリッドを手に入れた。

    予選初日の昨日に12番手となった佐藤琢磨は、ポールポジション獲得を決めるファイアストン・ファスト6への進出を賭けてトップ12に挑んだ。佐藤琢磨は力走を見せたが、トップ12での結果は、ファスト6進出には一歩及ばない231.670mphというものだった。

    このため佐藤琢磨は、5月29日に開催される第106回インディアナポリス500に4列目の内側から臨むことが決まった。

    今後は、月曜日に行なわれる2時間のプラクティスに続き、同じく2時間の走行枠が設けられた金曜日のカーブ・デイを経て、日曜日の決勝レースに挑むことになる。

    「インディ500のポールデイとなった今日、僕たちはトップ10の結果を残しました」と佐藤琢磨はコメント。

    「10位という成績は素晴らしいものですが、正直にいえば、僕たちにとって今日は難しい1日でした。予選前の最終プラクティスにあたるファスト・フライデイで、僕たちのマシンはとてもいい仕上がりを示しました。そこで大きな期待を抱きましたが、土曜日はコンディションに関する計算を誤ったため、やや難しい状況となりました」

    「今日は、予選セッション前のプラクティスに参加し、予選用セットアップを確認したので、できることはすべてやったといえるでしょう。予選10位という結果はやや不本意なものですが、レースはまったく異なる展開となるはずです」

    「いま、僕たちはとてもワクワクしています。僕たちはトラフィックで非常に強力なマシーンを手にしています。まだ、やるべき作業は残っていますが、月曜日のプラクティスとカーブデイでそれらに取り組むことになります」

    佐藤琢磨
    佐藤琢磨 各ラップのスピード
    Lap 1: 232.165mph
    Lap 2: 231.746mph
    Lap 3: 231.450mph
    Lap 4: 231.321mph
    平均: 231.670mph

  • 佐藤琢磨、2022年インディ500の予選初日を12位で終える

    佐藤琢磨、2022年インディ500の予選初日を12位で終える

    インディアナポリス・モーター・スピードウェイで第106回インディ500の予選初日が行なわれ、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのNo.51 Nurtec ODT ホンダを駆る佐藤琢磨は4ラップの平均で231.708mph(約370.733km/h)を記録し、12位となりました。

    佐藤琢磨は最初のアタックで平均232.196mph(約371.514km/h)をマーク。この時点で6番手となったが、減速中にほかのドライバーを妨害したとして、1回目の記録は無効となった。

    雨になるとの予報もあるなか、メカニックたちは急いで2度目の走行に向けた準備を終えると、走行順を待つ列にマシンを並べた。

    佐藤琢磨は2回目のアタックでも速さを披露しましたが、3ラップ目にウォールと軽く接触したこともあって、4ラップの平均で231.708mphを記録。予選初日を12位で終えた。

    佐藤琢磨は日曜日の午後4時(現地時間)に始まる最終予選にポールポジション獲得を賭けて挑む。

    「いろいろな出来事が起きた1日でした」と佐藤琢磨はコメント。

    「最初のアタックに臨むとき、あのようなスピードになると予想していませんでした。コンディションは昨日から大きく変わっていたうえ、マルコ(アンドレッティ)のウォームアップ・ラップに僕が干渉するという不測の事態も起きました。これによってインディカーは僕にペナルティを科しましたが、これに異論はありません」

    「ただし、予選の記録を失ったことにより、もう1度アタックしなければいけなくなります。雨がいつ降り出すかわからない状況でしたが、幸運にも僕たちは2度目のアタックをすることができました。当初、少し高めの気温で走るのはチャレンジングだと思いましたが、僕たちは運よく速さを維持することができ、トップ12に入りました」

    「チームメイトのデイヴィド・マルカスが13位で僕が12位だったので、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRは素晴らしい働きをしたと思います」

    佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、2022年インディ500の“ファスト・フライデー”でも最速タイム

    佐藤琢磨、2022年インディ500の“ファスト・フライデー”でも最速タイム

    佐藤琢磨は、インディ500のプラクティスで3日連続最速ラップを記録。ポールポジション最有力候補に名乗りをあげた。

    インディ500の予選を前日に控えた金曜日は“ファスト・フライデー”と呼ばれている。出場チームは予選用ターボブーストでこれまでのプラクティスから約90馬力のパワーアップがなされたマシンでシミュレーションを繰り返し、前日までよりも大きくスピードをジャンプアップさせるからだ。

    今年のファスト・フライデーは強風のために走行がかなり限られた1日となった。そして、これまでのプラクティス2日間で最速ラップを連続して記録してきている佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)が、夕方に38秒6616=平均時速232.789マイルのラップを記録し、トップに躍り出た。強風下としては驚異的なスピードで、3日間すべてで最速ラップをマークすることとなった佐藤琢磨には大きな歓声が送られた。

    プラクティスの早い段階で38秒8127=平均時速21.883マイルを記録してトップに立っていたのは2016年インディ500ウイナーのアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)で、彼はファスト・フライデーを2番手で終えた。

    エントリー33台が予選モードでの走ったプラクティス5でもホンダ勢が1、2番手を占め、6台がトップ10に入るラップを記録した。

    正午に始まったプラクティスは夕方の6時まで続きました。出場33台がかわるがわるコースインして予選シミュレーションを行う、非常に忙しい1日になることが期待され、快晴に恵まれたインディアナポリス・モーター・スピードウェイには朝から多くのファンが詰めかけた。しかし、午後を通してインディアナポリスでは強風が吹き荒れ続け、時速230マイル(=370km/h以上)の高速での周回が非常に難しいコンディションとなった。

    風が鎮まることを期待してガレージで待機していたチームも、予選1日目である土曜日もほぼ同じコンディションになるという予報を聞き、セッション半ば過ぎからはコースを走るマシンが増えた。しかし、多くのチームがリスクを避けて走行を最小限に抑えていた。マシンを壊せば予選を走れなくなるか、ハンドリングに悪影響が及ぶのは明らかなため、どのチームもマシンのセッティングもドライビングも慎重に行っていた。

    佐藤琢磨はチームメートのデイビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)と協力し、難しいコンディションの克服にトライした。2人が異なるセッティングを施したマシンで走って情報収集に努めた。暑さと強風という過酷な条件がふたつ重なっている中、果敢に走行を重ねた彼らは佐藤琢磨がトップタイム、マルカスが7番手につける38秒8913=平均時速231.414マイルをマークという成果を得た。

    佐藤琢磨、マルカス、ロッシの他にも、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が38秒8226=平均時速231.782マイルで4番手、2008年インディ500ウイナーのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が38秒8718=平均時速231.530マイルで5番手、2013年インディ500ウイナーのトニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)が38秒8950=平均時速231.392マイルで8番手とHonda勢は6人がトップ10入りした。

    土曜日の予選は、午後に悪天候に見舞われる可能性から開始が1時間早められ、午前11時にスタートする。今年のインディ500では予選に新ルールが採用されており、予選1日目の最速12人が予選2日目にポールポジションをかけた二段階の戦いを行う。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「プラクティスの3日間ずっとトップに立てて素直にうれしいです。これは冬の間からチームが準備してきてくれた賜物だと思います。本当に僕たちのチームのことを誇りに思います。ここまでどんなコンディションでも好タイムを出せていることは自信につながります。明日からの予選は4周のラップタイムが安定して出せる事が重要なので、チームメートのデイビッド・マルカスとのデータを比較して明日に備えたいと思います。予選の出走順が10番手と決まったので、涼しいコンディションで走れれば良いですね。2日間の予選をきっちりこなし、日曜日に思いっきり自分の走りを見せたいと思います」

    アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)
    「強風というコンディションのために今日はとても難しい1日になりました。自分たちはほとんど走ることなく、ライバルたちがどんな走りをするのかを見続けました。周回を重ねることによって多くを学ぶことは残念ながらできませんでしたが、それは今日のコンディションが非常にワイルドなものだったからです。僕たちのマシンは走行が開始されて以来ずっと速く、どんな優位を持っているかがわかっています。明日が今日とは違ったコンディションになったとしても、僕たちは何をすべきかがわかっていると思います」

    佐藤琢磨

  • 佐藤琢磨、2022年インディ500のプラクティスで2日連続トップタイム

    佐藤琢磨、2022年インディ500のプラクティスで2日連続トップタイム

    第106回インディア500のプラクティス3日目が終了。2日目の水曜日(プラクティス3)は走行開始直前から降り出した雨により、33台集まっているインディカーがとうとう1周も走ることなく終了した。しかし、幸いにも木曜日のプラクティス4はスケジュール通りの正午に走行が開始され、6時間という長さのセッションが無事に行われた。

    雲が空を覆っている時間帯の長かったこの日、39秒5572=平均時速227.519マイルの最速ラップを夕刻にマークしたのは、初日も最速だった佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)だった。雨による休みが1日挟まれてはいるが、プラクティスで2日連続のトップタイム記録は、インディ500で2勝利の実績を持つ佐藤琢磨にとっても13回目となる挑戦の中で初めてとなる。

    日中には太陽が照りつけることもあり、最高気温は摂氏27度を記録したプラクティス3日目だったが、セッション後半は雲で太陽光が遮られ、午後3時30分を境に路面温度が下がっていった。スピードの出易いコンディションとなってベストラップを更新するドライバーが続出、セッション終了30分前の午後5時半に佐藤琢磨は走行初日の午後と同じく、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)からトップの座を奪う最速ラップをマークした。

    佐藤琢磨のチームメートでルーキーのデビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)は、まだ暑いコンディション下だった午後3時過ぎに、その時点で2番手にランクされる平均時速266.869マイルのラップを記録した。インディ初挑戦のマルカスはまだ20歳という若さだが、安定感のある走りを続けてプラクティス4を3番手で終えた。

    2日連続でトップタイムをマークしたホンダ勢は、プラクティス初日のトップ4独占に続き、走行2日目となった木曜日もトップから3番手までを占めた。

    昨シーズンからインディカーのストリートコースとロードコースのレースに出場し、今年はオーバルレースも含めたフルシーズン参戦を行っているストックカーレースチャンピオンのジミー・ジョンソン(Chip Ganassi Racing)は、プラクティス初日が3番手で、木曜日も5番手と2日続けて上位につけている。

    初日に4番手だったマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)も木曜日に7番手のタイムをマーク。2018年インディウイナーのシモン・パジェノー(Dale Coyne Racing with RWR)は、走行2日目に9番手のスピードを記録と、ホンダドライバー6人がトップ10入りを果たした。

    土曜日、日曜日の2日間に渡って行われる予選に備え、金曜日もプラクティスは6時間の長さで行われる。インディ特有のルールにより、予選はターボのブースト圧が高められたハイパワーエンジンを使って争われる。その高速タイムトライアルに備え、金曜日の走行では全車がハイパワーの予選スペックで走り込みを行う。これまでの2日間はレースを想定した集団走行がメインだったが、金曜日は1台ずつが、ほかのマシンのドラフティングを使わないように連続周回し、4周連続アタックで争われる予選に向けたマシン造りをしていく。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「昨日の水曜日が雨でプラクティスがキャンセルとなったため、今日は通常のターボブースト圧で走る2日目でした。僕たちのチームは2台揃ってトップ3入りをしました。ボーナスをもらったような1日になりましたが。それよりも重要なのは自分たちのマシンのトラフィック内でのハンドリングがよくなっていることです。スピードでトップになれたことはうれしいのですが、今日の場合はライバル勢との比較を正確に行える状況ではありませんでした。誰でも新品のタイヤを装着し、ハッピーアワーと呼ばれる涼しい時間帯に大きな集団の中を走れば、あれぐらいのラップは可能だったはずです。それでも総合的に見て、今日はすばらしい1日でした。トラフィック内での走りで大きな進歩を遂げることができました。そして明日は”ファストフライデイ”です。Dale Coyne RacingのマシンはINDY500の予選でずっと速さを見せて来ていますから、僕はそのマシンで走ることに大きな興奮を抱いています」

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)
    「とても興味深い1日でした。みんなが多くのラップを重ねていました。僕たちはその半分以上でレース用セッティングを行いました。その結果、いくつかの状況でマシンは満足の行く仕上がり具合になったと思います。しかし、1列で走っていているときに自分が6番目、あるいはそれより後ろのポジションになるとハンドリングが悪くなっていました。その点を改善するために、レース用セッティングでのダウンフォース量をどれぐらいにしたらいいのか、さらなる検討が必要と分かりました。明日は予選開始前日で、ターボのブースト圧が予選用の高いものに変わります。僕たちは控えめな予選用セッティングで走り出すことになると思います」

    デビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)
    「インディアナポリスモータースピードウェイでの3日目、僕たちは非常によい結果を残すことができました。2日目の昨日は雨のために何もできませんでした。モーターホームで洗濯をしていました。今日、走行2日目が終了したわけですが、たいへん順調に来ています。走行1日目の走り出しからマシンは非常によく、1日が終わったところで7番手につけることができました。そして、2日目が終わった今も、僕の自己ベストは総合での7番手を保っています。今日、僕たちは3番手につけるラップタイムを出しました。チームががんばってくれているおかげです。とても喜んでいます。マシンの仕上がりは非常によいと感じています。チームメートの琢磨は2日ともトップタイムでした。すごいことです。明日、金曜日は完全な予選仕様での走りに変わります。予選でも速さを発揮するために、明日はマシンセッティングの確認を行います。今日はトラフィックの中をできる限り走り、乱気流を受けたり、ドラフティング【空気抵抗を少なくするために先行車の真後ろについて走ること】を利用したりという走りを重ねました。まだ決勝レースに向けて準備すべきことは残っていますが、自分たちは目指すレベルに到達しつつあります。これまでの自分たちのパフォーマンスに対して自分はとてもハッピーです。この調子で物事がうまく進んでいってくれることと期待しています」

  • 佐藤琢磨、2022年インディ500のプラクティス1日目にトップタイム

    佐藤琢磨、2022年インディ500のプラクティス1日目にトップタイム

    2022年のインディ500の公式プラクティスがスタートぢ、初日は佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)が最速ラップをマークした。

    世界一の歴史と世界一の規模を誇るインディアナポリス500マイルは今年が第106回目の開催となる。自動車の歴史とともに歩んできたレースは、伝統的にプラクティスから決勝レースまでに5月のほぼ1カ月を費やしてきた。

    つねに時代の最先端を行くスピードで競い合うビッグレースは、長い時間をかけて入念に準備を整えて戦うものとして開催され続けてきたからこそ、数々の革新的な技術が生み出され、多くの名勝負が繰り広げられてきた。

    そんなインディ500も1990年代の終盤からは、出場チームの参戦経費高騰を抑える目的で走行日数が徐々に減らされていった。それでも、通常のレースのように1週末で完結するところまでの変更はなされず、今年の場合でもプラクティスは予選前に4日間あり、週末2日間を使った予選の後にもさらにプラクティスを2日間開催してから決勝レースを迎える。

    5月17日は今年の第106回インディ500に向けたプラクティス初日で、午前中に2時間、午後に3時間の走行時間が設けられた。レースの開催期間は短くされているものの、今でもインディ500は他のレースに比べて遥かに長いプラクティス時間が用意されるため、磨き上げたセッティングが施されたマシンを使った、競争のレベルがさらに高められたレースが展開される。

    アメリカ東部インディアナ州の州都インディアナポリスには朝から清々しい青空が広がり、心地よい風も吹く快適なコンディションが1日続いた。気温は一番涼しい時でも19℃あり、午後のセッション中には27℃まで上がった。

    エントリー33台が全長2.5マイルの歴史あるオーバルコースを走り込み、午前中のプラクティスセッション1ではスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が39秒6268=平均時速227.119マイルの最速ラップを記録し、久しぶりのインディカー出場となるドライバー用のプラクティスの後、午後3時から行われたプラクティス2では佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)が39秒3118=平均時速228.939マイルの最速ラップを記録した。

    スコット・ディクソンは2008年のインディ500ウイナーで、佐藤琢磨は2017年、2020年の2回インディ500で優勝しているドライバー。伝統あるビッグレースで輝かしい記録を残しているベテランのHondaドライバーたちが幸先のいいスタートを切った。そして、プラクティス1ではマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)がディクソンに続く2番手につけ、スポット参戦のマルコ・アンドレッティ(Andretti Herta Autosport with Marco & Curb-Agajanian)が5番手、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が8番手とHondaドライバーたちが1-2で、4人がトップ10入りを果たした。

    さらに、午後のプラクティス2では佐藤琢磨、スコット・ディクソン、ルーキーのジミー・ジョンソン(Chip Ganassi Racing)、マーカス・エリクソンの順番でHonda勢がトップ4を独占し、アレックス・パロウが6番手、ルーキーで佐藤琢磨のチームメートであるデビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD)が7番手、2013年インディ500ウイナーで今年もスポット参戦しているトニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)が9番手、マルコ・アンドレッティが10番手とHondaドライバーたちはトップ10に8人が入り、11、12番手もHondaエンジンを使うルーキーのデブリン・デフランチェスコ(Andretti Steinbrenner Autosport)と2019年インディ500ウイナーのシモン・パジェノー(Meyer Shank Racing)だった。

    2回のプラクティスでスコット・ディクソンは75周、佐藤琢磨は68周を走行。最多はジャック・ハーヴィー(Rahal Letterman Lanigan Racing)の132周でした。

    2日目のプラクティスは18日正午にスタートし夕方6時まで、初日より1時間長い6時間にわたって開催される予定となっている。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「今日はスコット・ディクソンがずっとトップでしたが、最後の方の走行中に大きなドラフティングを得たことで最速ラップを記録できました。とてもハッピーな1日となりました。新品のタイヤと大きなドラフティングがセットになれば、誰でもあれぐらいのスピードは出せると思います。正直に言って私たちのチームは、午前中のプラクティスを自分たちが望んでいたようなスムーズなものにできませんでした。マシンの感触によくない部分があったため、ガレージに戻って多くのチェックを行う必要がありました。午後には状況を一転させ、速いスピードを記録できるようになりました。マシンのハンドリングもよくなっていきました。チームメートのマシンも仕上がりはいいようです。Dale Coyne Racingが冬の間にすばらしい準備を整えてくれた。それが証明されたプラクティス初日でした」

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)
    「私自身にとってだけでなく、Chip Ganassi Racing全体にとって非常にいい1日でした。走り出しからマシンは仕上がりが非常によく、多くのテスト項目をこなすことができました。インディ500に限らず、レースでは常に用意したセッティングをすべて試すことはできません。しかし、私たちのチームは5台体制で、誰もが高い能力を備えていますから、短時間で多くのテストをクリアしていくことができています。同じものでもドライバーによって感じ方が違うことがあるので、その場合はそれぞれのドライバーが実際に確認するようにしています。明日以降も多くのテストを重ね、次第にセッティングは重要なポイントへと近づいていくでしょう。今日、多くのドライバーたちが務めていたように、とにかくできる限りトラフィックで走ること。それがレースで強いマシンを作るためには必要です。昨年は予選用のセッティングを試し始めた木曜日ぐらいから混乱に陥ったところがあったので、今年は注意してセッティングを進めていくつもりです。今日はまだ1日目ですが、私たちのマシンは戦闘力が高いと感じました。そしてもちろん、どんなマシンにも改善の余地はあります。繰り返しになりますが、今日はまだ走行初日です。まだ誰もその実力のすべてを見せ切ってはいないと思います」

    佐藤琢磨 インディ500