カテゴリー: F1ロシアGP

  • レッドブルF1代表 「ソチのレイアウトはRB16の悪癖を強調した」

    レッドブルF1代表 「ソチのレイアウトはRB16の悪癖を強調した」

    レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1ロシアGPが開催されたソチ・オートドロームのレイアウトはRB16の運転の難しさを強調したとし、アレクサンサー・アルボンはそれによって苦戦を強いられたと語る。

    近年、レッドブルのF1マシンはマックス・フェルスタッペンだけが乗りこなせる癖の強いマシンとなっており、昨年のピエール・ガスリー、今年はアレクサンダー・アルボンがそのハンドリング特性への対応に苦労している。

    アレクサンダー・アルボンは、F1トスカーナGPでF1初表彰台を獲得し、自信を高めて状況が改善することが期待されたが、F1ロシアGPでは再び困難な週末に耐えることになった。

    予選ではマックス・フェルスタッペンより1.1秒遅い10番手で終え、決勝ではギアボックス交換によって5グリッド降格。さらにセーフティカー中に早めにタイヤを交換するというギャンブルの不発も追い打ちをかけ、フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したのに対し、10位でレースを終えている。

    だが、クリスチャン・ホーナーは、ソチ・オートドロームのコーナーが遅く、ブレーキングゾーンがヘビーなトラック特性は決してアレクサンダー・アルボンと相性のいいものではなかったと擁護する。

    「アレックスは特にマシンの特性に少し敏感だ」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「彼はそれに苦労しているし、それらは短いコーナーと大きなブレーキングゾーンを備えたこのタイプのサーキットで強調されている」

    「明らかに彼には注目すべきことがたくさんあった。レース後半、彼はかなりうまく挽回したが、もちろん、彼にとって厳しい週末だった」

    「2週間前の表彰台の後なので残念だり、おそらく彼にとって一年で最も難しいレースだったと思う」

    アレクサンダー・アルボンは、高速コーナーでのマシンには慣れており、チームはセットアップをアルボンの好みに合わせて調整するために懸命に取り組んでいる。

    クリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンの調子を上げるための試みは順調に進んでいると考えており、RB16はすぐに良くなると確信していると語る。

    「我々はマシンで抱えている問題のいくつかを理解したと思う」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

    「もちろん、我々はそれらに対処するために一生懸命取り組んでいる。うまくいけば、残りのレースで、我々はそのエリアのマシンを改善するための措置を講じることができるはずだ」

    関連:ホンダF1、パワーユニットに“クリッピング”発生でメルセデスと0.6秒差

  • アルファタウリ・ホンダF1代表 「ガスリーをピットに入れるのが遅れた」

    アルファタウリ・ホンダF1代表 「ガスリーをピットに入れるのが遅れた」

    アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストが、2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPの決勝レースを振り返った。

    アルファタウリ・ホンダF1は、母国グランプリのダニール・クビアトが8位、ピエール・ガスリーが9位とダブル入賞を果たしているが、フランツ・トストにとっては不本意な結果だった。

    「ここロシアでグランドスタンドがほぼ満員なのを見るのは本当にうれしかったし、多くのF1サポーターの前でレースをするのは喜びだった。主催者を祝福したい」とフランツ・トストは語った。

    「我々のレースは穏やかだった。今日はもっと多くのことを達成できたと思っている。スタートでピエールは良いペースがあり、かなり長い間7番手を走っていた。だが、そのあと我々が彼をピットに入れるのが少し遅れ、彼をトラフィックに巻き込んでしまった。最終的に彼は9位でフィニッシュすることしかできなかった」

    「ダニールはベースコンパウンド(ハード)で良いスタートを切った。本当に良い戦略判断だったと思う。我々は31周目に彼をピットに入れたが、残念ながら、レース終盤にオコンを抜くことができず、8位でフィニッシュした」

    「これから我々はさらに前進できることを期待してドイツGP(アイフェルGP)に焦点を当てていく」

  • ホンダF1:2020年 第10戦 F1ロシアGP 決勝レポート

    ホンダF1:2020年 第10戦 F1ロシアGP 決勝レポート

    ソチ・オートドロームで行われたF1ロシアGPの決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得、そのほかの3台もトップ10でレースを終え、ホンダのF1パワーユニットを搭載するマシン4台全車がポイント獲得を果たした。

    レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは10位、アルファタウリ・ホンダは母国GPのダニール・クビアトが8位、ピエール・ガスリーが9位に入賞している。

    ホンダのF1エンジンとしては、2019年のモナコGP以来の全車ポイント獲得。また、フェルスタッペンの表彰台登壇で、2015年のF1復帰以来のポディウム獲得回数が第三期F1活動の19回を超え、20回となった。

    フェルスタッペンは前日の予選で見事な走りを見せて2番手となったが、偶数側グリッドはホコリが多く、やや加速がしづらいコンディションだった。スタートでは一時4番手までポジションを落とすも、直後のアクシデントでセーフティカーが導入される前に3番手まで挽回する。

    このセーフティカーは、ターン2でカルロス・サインツ(マクラーレン)がクラッシュを喫したことによって出動。予選後のギアボックス交換でペナルティーを受けて15番手からスタートしたアルボンも、その影響を受けて最後方へと下がったため、ピットインしてソフトタイヤからハードへと交換して隊列に加わった。

    9番グリッドからソフトタイヤでスタートしたガスリーは、7番手までポジションを上げ、ハードタイヤを選択したチームメートのクビアトはポジションを維持したままリスタートを待った。

    レース再開後、ガスリーは18周目、フェルスタッペンは25周目にピットインして、ハードタイヤに交換。ピットタイミングの遅いクビアトは、これによって一時3番手を走行する。クビアトは30周目までピットインを引っ張り、ミディアムタイヤに交換すると8番手でコースへ復帰した。

    各車がピットインを終えると、フェルスタッペンは2番手でレースを進める。10秒のタイム加算ペナルティーを受けたルイス・ハミルトン(メルセデス)が3番手に上がってきたが、その差を10秒以上つけながらフィニッシュまで走りきり、2位表彰台を手に入れた。これは、レッドブル・レーシングにとってF1ロシアGPでの初表彰台となる。

    クビアトはキミ・ライコネン(アルファロメオ)の前方でレースを進め、ソチはオーバーテイクが難しいコースとして知られており、その後方ではガスリーがライコネンを抜きあぐねながら走行。レース終盤にクビアトは前方のエステバン・オコン(ルノー)に追いつき、オーバーテイクを仕掛けるが、追い抜きには至らず、8位でチェッカーフラッグを受けた。

    ガスリーは残り11周でわずかにバーチャルセーフティカーが導入されたタイミングで2度目のピットインを行い、ミディアムタイヤに交換。コースへ戻ると、アルボンとランド・ノリス(マクラーレン)をオーバーテイクして9位でフィニッシュした。

    序盤のセーフティカー走行中にハードタイヤを履いたアルボンは、27周目にピットへ入り、ミディアムタイヤを履く2ストップ作戦を採用。一時は最後尾を走ったが、アントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)をターン13のアウト側からオーバーテイクするなど、見事な走りを見せて10位入賞を果たした。

    次戦は2週間後、10月9日(金)~11日(日)に、ドイツのニュルブルクリンクで第11戦アイフェルGPとして開催される。

    田辺豊治(ホンダF1 F1テクニカルディレクター)
    「今日のロシアGPの決勝は、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手がレース序盤から2番手をキープし、メルセデスの2台に割って入る2位表彰台を獲得しました。チームメートのアルボン選手は15番手スタートで簡単ではありませんでしたが、2ストップ戦略を確実に活かし、最後はポイント圏内の10位までポジションを上げるという力強いレースを見せてくれました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台もスタート時の波乱を避けてクビアト選手が8位、ガスリー選手が9位と2台入賞を果たしました。2人ともいくつものオーバーテイクを見せ、いいパフォーマンスだったと思います。ホンダ勢は4台とも完走し、昨年のモナコGP以来の全車入賞と、ここ数戦のことを考えるとよい状態でレースを終われたと感じています。ここから欧州に戻り、1週間空けてドイツでのレースになります。ニュルブルリンクは現行レギュレーションでは初走行となりますので、十分シミュレーションなどで検討し、準備を整えて臨みたいと思います」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「このサーキットはあまり僕らとの相性がよくないということを考えると、今日の2位は喜ぶべきものだと思います。久しぶりにチームのために多くのポイントを取れたこともよかったです。グリッド内側はグリップが低いので、スタート直後の数コーナーはなかなか難しかったのですが、それでもすぐにダニエル(・リカルド)を抜き返すことができました。ミディアムタイヤではオーバーステアが出てしまい、メルセデスのマシンを追いかけるのが難しかったのですが、ハードタイヤに交換したあとは速さがあり、自分自身のレースに集中することができました。久しぶりに表彰台を獲得できてうれしく思っていますし、このサーキットでボッタス選手の8秒後ろでのフィニッシュというのもいい結果だと思います」

    ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
    「今までホームGPはあまりうまくいっていなかったので、今日は本当にうれしいです。タフなレースで、戦略を機能させるために常にプッシュしなければなりませんでしたが、こういうレースが僕は好きです。ハミルトンが後ろにいたときも、数周の間は彼を抑えることができたほどで、今日のペースは素晴らしいと思いました。僕はいつも日曜の決勝では強さがあるので、今日も朝から自信がありました。7位が見えていただけに、オコンを抜けなかったことには悔いが残ります。僕らのほうが速かったのですが、このコースでのオーバーテイクは、現代のF1マシンでは難しかったです。今日のドライビングには満足していますし、チームに貴重なポイントをもたらすことができました。マシンも、ペースもいいので、残りのシーズンでもプッシュし続け、願わくはチャンピオンシップでの順位を上げられればと思います」

    ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「簡単なレースではありませんでした。いいスタートを切って7番手を走っていましたが、レース中盤でアレックス(・アルボン)とキミ(・ライコネン)と競っている際に多くの時間を失ってしまいました。 シャルル(・ルクレール)には抜かれてしまいましたが、僕もスピードはあったので、なんとか抜き返そうとしていました。もしもバーチャルセーフティーカーがもう少し長ければ、僕が行ったピットストップが有効だったと思うのですが、予想よりも短いタイミングで終えてしまったので、逆にポジションをロスしてしまいました。それでも、ポジションを取り戻すために何台かのマシンを抜くことができました。マシンがよかっただけに少し残念ですし、いいペースだったのでもう少しいい成績を残せたのではと思っています」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「今日は1ポイントを得るために多くの仕事をしなければならず、簡単なレースではありませんでした。序盤はハードタイヤを履いて集団の中での走行となり、なかなかオーバーテイクできずに大きくロスしてしまいました。ミディアムタイヤに交換してからは少しよくなったので、できるだけ順位を上げようと取り組みましたが、なかなか難しく、フラストレーションの溜まるレースでした。常にトラフィックの中にいてクリーンエアで走れず、一つもいいラップはありませんでした。ギアボックス交換のペナルティーを受けたので、今日はダメージを最小限に抑えるレースでしたから、すでに頭をドイツへと切り替えています。2週間後はもっとスムーズなレースウイークになればと思います」

  • マックス・フェルスタッペン 「ハミルトンのペナルティは厳しすぎ」

    マックス・フェルスタッペン 「ハミルトンのペナルティは厳しすぎ」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、F1ロシアGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)の3つのペアナルティに同情。「厳しすぎる」と述べた。

    ポールポジションからレースをリードしていたルイス・ハミルトンだが、決勝前に指定されたエリアの外でスタート練習をしたとして、2つの5秒ペナルティを科せられて、優勝争いから脱落した。

    2つのペナルティは、個別のスタート練習違反に対するものだった。

    スチュワードは「ドライバーは終盤にスタート練習を行ったが、ピット出口で直接行った。36.1条は、ドライバーはイベントノート19.1項でスタート練習に指定された場所(ピットレーン信号後の“右側”と定義)以外ではピッレーン出口で一定のスロットルとスピードを使用することを要求している。それは全ての競技者に知らされており、例外なく使用される」と述べた。

    合計10秒のペナルティに加えて、ルイス・ハミルトンには2点のペナルティポイントが科せられたが、後にFIAによって撤回されている。仮に撤回されなければ、11月のF1トルコGPまでにあと2点が加算されれば12点に達し、1レースの出場禁止になることを意味していた。

    しかし、撤回されたことで8点のままとなり、代わりにメルセデスに25,000ユーロ(約300万円)の罰金を科した。

    レース後、ルイス・ハミルトンはペナルティは不当だとスチュワードを非難。マックス・フェルスタッペンもペナルティポイントは不当だと思うと語った。

    「少し厳しいよね」とマックス・フェルスタッペンはレース後の記者会見で語った。

    「クラッシュを引き起こした場合は別だけど、ルイスが受けたペナルティはすでに十分に痛手だったと思う。何点加算されたのかはかわからないけどね。2点? 2点か。わからないけど、彼が10点まで上がっているのは少し厳しい」

    「彼が止まった場所は正しくなかったかもしれないけど、そのためにペナルティポイントを科すことが正しいかどうかはわからない」

    マックス・フェルスタッペンは、FIAとドライバーたちは次のブリーフィングでこの問題について話し合うつもりだと語る。

    「さっきも言ったように、クラッシュや何かしらのことを引き起こしたものなら、彼らが落ち着かせたりするためにペナルティポイントを科したちと思うのも理解できるけど、このようなことに関して、ルイスは意図的に問題を起こそうとしたわけではないと思う。彼はスタートを練習したかっただけだ」

    「そこでは許されなかったかもしれないけど、OK、彼はレースでこのペナルティを十分に受けたことで、すでに十分に罰せられていたし、そのためのペナルティポイントは必要ないと思う。次のブリーフィングでそれについて話し、何かが起こるかどうかを確認することになると思う」

    「それについて話し、コミュニケーションを取ることは常に良いことだと思う。少なくとも、僕たちは自分たちが何をしているのかを完全に把握しているし、先に進んでいく」

    関連:F1ロシアGP:ルイス・ハミルトンに科したペナルティポイントを撤回

  • ランス・ストロール 「ルクレールがノーペナルティなんて馬鹿げてる」

    ランス・ストロール 「ルクレールがノーペナルティなんて馬鹿げてる」

    レーシング・ポイントF1のランス・ストロールは、F1ロシアGPのオープニングラップでリタイアに追いやられたシャルル・ルクレール(フェラーリ)の走りを非難した。

    ランス・ストロールは、13番グリッドから好スタートを決めてポジションアップを果たしていたが、ターン4でシャルル・ルクレールがストロールの右リアタイヤに接触。ストロールはスピンして反対側のウォールにクラッシュした。

    スチュワードはこの件を調査したが、最終的にレーシングインシデントと見なしてペナルティは科さなかった。これはシャルル・ルクレールのオンボード映像に基づいて合理的に決定された。

    しかし、その裁定はランス・ストロールの傷口に塩を塗るだけだった。

    「彼のとてもいい加減な走りだった。僕は彼にちゃんとスペースを与えていた」とランス・ストロールはコメント。

    「彼がペナルティを受けなかったことにとても驚いている」

    「僕は彼に十分なスペースを与えていたし、コーナー全体でアウトサイドを走っていたのに、彼はちょうど僕の右リアにひっかけてきた」

    「僕は彼にできる限りのスペースを与えていた。運が悪かったけど、彼は避けることができたはずだ。彼は僕に対してあんなにワイドに走る必要はなかった。彼がペナルティを受けなかったのはちょっと馬鹿げてると思う」

    土曜日の予選で苦戦したランス・ストロールは、日曜日に好転させることを目指していた。

    「多くのことが可能だった。僕はその時点で7位だった。素晴らしいスタートを切ったし、僕たちは良いタイヤを履いていたので本当に残念だ」

  • F1ロシアGP:ルイス・ハミルトンに科したペナルティポイントを撤回

    F1ロシアGP:ルイス・ハミルトンに科したペナルティポイントを撤回

    FIA(国際自動車連盟)は、F1ロシアGPでルイス・ハミルトンに与えた2点のペナルティポイントを撤回。代わりに25,000(約300万円)の罰金を科した。

    当初、FIAは、ルイス・ハミルトンがF1ロシアGP決勝前のレコノサンスラップでのスタート練習を行った場所が違反だとして、レース中に10秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。これにより、ハミルトンは1戦の出場停止となる12点まであと2点となっていた。

    しかし、レース後、メルセデスF1から新たな情報を提供された後、決定を覆した。

    FIAシュチュワードは「スチュワードは、44号車のドライバー(ハミルトン)が非適切な場所でスタート練習を行うようにチームから指示を受けたという情報を受け取った。これは、スチュワードがチームとドライバーの間の音声を聞いたことによって確認されました」と声明で述べた。

    「この情報に基づき、スチュワードはこの決定に関する文書46を置き換え、課されたペナルティポイントを削除し、競技者(メルセデスAMGペトロナスF1チーム)に25,000ユーロの罰金を科すこととした」

    ルイス・ハミルトンは、F1のスチュワードが、“馬鹿げた”ペナルティを科すことで、ソチでのレース優勝を“止めようとした”と主張していた。

    メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンのダブルペナルティを“信じ難い”ものだとして、チームは結果についてFIAに同意しなかったと述べたが、このインシデントの責任を誰かに押し付けることはしないと強調した。

    「エラーは常に一緒に発生するものだ」とトト・ヴォルフは述べた。

    「チームエラーでもなく、ルイスのエラーでもない。そして、私は誰かの責任にしたくはない。これまでもそうしたことはない」

    ルイス・ハミルトンは、10秒ペナルティを科せられながらも3位でレースをフィニッシュ。現在8点のペナルティポイントは11月のF1トルコGPでリセットされる。

  • F1ロシアGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    F1ロシアGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

    F1ロシアGPでは3番手グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝。スタートで2番手を上げたボッタスは、トップを走行していたルイス・ハミルトンに10秒ペナルティを科せられたことでトップに浮上。その後は安定した走りでレースをコントロール。ファステストラップも記録し、開幕戦以降となる今シーズン2勝目、通算9勝目を挙げた。

    2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。オープニングラップで1つ順位を落としたフェルスタッペンは、ハミルトンの後退で2番手に浮上。トップから7.729秒差で2位でチェッカーを受けた。過去2戦でリタイアを喫していたフェルスタッペンだがなんとか表彰台に戻った。レッドブルとフェルスタッペンにとってF1ロシアGPでの表彰台は初。

    3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。ポールポジションからレース序盤をリードしたハミルトンだったが、決勝前のレコノサンスラップでのスタート練習の位置に違反があったとして5秒ペナルティが2つ、合計10秒のペナルティが科せられる。ピットストップでペナルティを消化して11番手まで順位を下げるも、そこから追い上げて3位でフィニッシュした

    1位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
    「なんて気分だ! 前回の優勝から少し経ってしまったけど、レースに向けてチャンスがあると思っていたし、今回は運良く状況が僕に味方してくれた。スタートはちょっとトリッキーだった。ブレーキングゾーンに入るときに虫がバイザーに当たって、ブレーキの場所がよく見えなくなり、深く入ってしまった。長いレースになることはわかっていたし、ミディアムタイヤでのスタートだったので、後半にチャンスがあると思っていた。その後、ルイスにペナルティが科せられ、一旦クリーンな空気に出るとペースは本当に強力だった。何の心配もなくすべてをコントロールすることができた。今後この勢いを維持する必要がある。残りのレースはたくさんあるし、何が起こるかわからないので、プッシュし続けていくし、諦めずに最後にどうなるか見てみるつもりだ」

    2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「このサーキットはあまり僕たちとの相性がよくないということを考えると、今日の2位は喜ぶべきものだと思う。久しぶりにチームのために多くのポイントを取れたこともよかった。グリッド内側はグリップが低いので、スタート直後の数コーナーはなかなか難しかったけど、それでもすぐにダニエル(・リカルド)を抜き返すことができた。ミディアムタイヤではオーバーステアが出てしまい、メルセデスのマシンを追いかけるのが難しかったけど、ハードタイヤに交換したあとは速さがあり、自分自身のレースに集中することができた。久しぶりに表彰台を獲得できてうれしく思っているし、このサーキットでボッタスの8秒後ろでのフィニッシュというのもいい結果だと思う」

    3位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    「まず最初に、今週末に来てくれたファンの皆さんに心から感謝を述べたい。レースを楽しんでもらえただろうか。僕にとっては素晴らしい一日ではなかったけど、しょうがないことだ。すべてを詳しく調べて、どうしてあのような2つのペナルティを受けることになったのかを正確に理解する必要がある。もちろん、それによって後方に下がってしまったし、それにソフトでできるだけ長く走ろうとしていたので最初のスティントはチャレンジングだった。ソブトではかなりうまくやれたと思う。それ以来は可能な限りリカバリーしようとした。そんな感じの一日だった。それでも表彰台を獲得し、いくつかのポイントを獲得し、それほど多くを失わなかったことに感謝している。バルテリの勝利を祝福したい。ポイントを受け入れて、前に進むつもりだ」

    4位:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
    「孤独なレースだった! 今日はマシンから完全に最大限を引き出したけど、4位が僕たちに達成できる最高の結果だったので、とても満足している。最初のスティントは本当に重要だった。グリッドのダーティな側ではスタートが難しいことはわかっていたけど、蹴り出しでルノー勢にポジションを2つ奪われたのは悔しかった。ペースは彼らと非常に似ていたと思うし、オープニングスティントでタイヤをしっかりと節約し、前に戻ることができたのが非常に重要だった。僕たちはその戦略を実行するために素晴らしい仕事をした。僕たちは次のレースに本当にいい気分で臨むことができる。すぐにアップグレードを入手して、次のレースでもっと素晴らしい結果を目指していくのを楽しみにしている。今年は強いクルマがあるし、ドライビングを楽しんでいる」

    5位:ダニエル・リカルド(ルノー)
    「今日の結果に満足しているし、チームにとってもまずまずな結果だ。素晴らしいスタートを切り、最初の数コーナーで3番手に上がったけど、そのあとに5番手に戻った。ハードタイヤでレースが変わった。ペースは良かったけど、ターン2でエステバンを抜くときにミスをしてタイムペナルティを科せられてしまった。フロントブレーキをロックしたので自分の責任だ。でも、そのミスを正してうまくリカバリーすることができた。自分の一日と最終リザルトにはかなり満足している。僕たちは良いポイントを獲得できた。マシンはうまく機能しているし、信頼性も高い。すべてがうまくまとまっている」

    6位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「序盤はトリッキーだった。スタートがかなり悪かったし、ターン1までにいくつかポジションを失ってしまったけど、すぐい取り戻すことができたし、それ以降のパフォーマンスはとても良かった。今日のペースはそれほど悪くはなかった。ミティアムタイヤでの第1スティントはかなり強力だったし、タイウアを長く持たせることができた。金曜日のレースシミュレーションで多くのデグラデーションを確認していたので、今日はタイヤマネジメントに特に注意を払っていた。それに取り組んできたし、うまくいったことをうれしく思う。今日は持っているものを最大化できたし、それが最も重要なことだ。僕たちにとってポジティブな週末だったし、メンタル的にも助けになる」

    7位:エステバン・オコン(ルノー)
    「素晴らしいチームリザルトだし、全体的に良かった。ハードタイヤを装着したときのマシンは同じものではなかった。ドライブするのがちょっとトロッキーだったし、グリップとバランスに苦労した。ソフトを履いているときほど満足できなかった。レース序盤のソフトではマックス(フェルスタッペン)にほぼついていけていたので、そこは見直さなければならない。もっと多くのポイントを獲得できる可能性はあったけど、それでも結果とレースの内容には満足している。マシンが速いことは分かっているし、それは今後のレースにむけて良いことだ。僕たちは正しい方向に進んでいる。コンストラクターズ選手権で前の人たちを捕らえているし、それが目標だ。僕たちはそこに達している」

    8位:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
    「今までホームGPはあまりうまくいっていなかったので、今日は本当にうれしい。タフなレースで、戦略を機能させるために常にプッシュしなければならなかったが、こういうレースが僕は好きだ。ハミルトンが後ろにいたときも、数周の間は彼を抑えることができたほどで、今日のペースは素晴らしいと思った。僕はいつも日曜の決勝では強さがあるので、今日も朝から自信があった。7位が見えていただけに、オコンを抜けなかったことには悔いが残る。僕たちのほうが速かったけど、このコースでのオーバーテイクは、現代のF1マシンでは難しかった。今日のドライビングには満足しているし、チームに貴重なポイントをもたらすことができた。マシンも、ペースもいいので、残りのシーズンでもプッシュし続け、願わくはチャンピオンシップでの順位を上げられればと思っている」

    9位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「簡単なレースではなかった。いいスタートを切って7番手を走っていたが、レース中盤でアレックス(・アルボン)とキミ(・ライコネン)と競っている際に多くの時間を失ってしまった。シャルル(・ルクレール)には抜かれてしまったけど、僕もスピードはあったので、なんとか抜き返そうとしていた。もしもバーチャルセーフティーカーがもう少し長ければ、僕が行ったピットストップが有効だったと思うけど、予想よりも短いタイミングで終えてしまったので、逆にポジションをロスしてしまった。それでも、ポジションを取り戻すために何台かのマシンを抜くことができた。マシンがよかっただけに少し残念だし、いいペースだったのでもう少しいい成績を残せたのではと思っている」

    10位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「今日は1ポイントを得るために多くの仕事をしなければならず、簡単なレースではなかった。序盤はハードタイヤを履いて集団の中での走行となり、なかなかオーバーテイクできずに大きくロスしてしまった。ミディアムタイヤに交換してからは少しよくなったので、できるだけ順位を上げようと取り組んだが、なかなか難しく、フラストレーションの溜まるレースだった。常にトラフィックの中にいてクリーンエアで走れず、一つもいいラップはなかった。ギアボックス交換のペナルティーを受けたので、今日はダメージを最小限に抑えるレースだったし、すでに頭をドイツへと切り替えている。2週間後はもっとスムーズなレースウイークになればと思う」

  • F1ロシアGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNF)

    F1ロシアGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNF)

    2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPの決勝で11位~DNFだったドライバーのコメント。

    F1ロシアGPでは、オープニングラップでカルロス・サインツ(マクラーレン)とランス・ストロール(レーシング・ポイント)がそれぞれ別の場所でクラッシュしたことによりセーフティカーが導入。完走は18台だった。

    11位:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
    「ポジティブなレースだったし、特に17番手スタートから僕たちにできる最大限を達成することができた。スタートは本当に良かったし、再びいくつか順位を上げることができた。プッシュできたし、周りのマシンと戦えていると感じた。ペースには満足できたし、少しギャップを縮められたのは確かだ。僕たちはこれを継続する必要がある。ポイントまであと1つでのフィニッシュはいつだってフラストレーションを感じるけど、それでも今日の結果には満足しているし、前進するための自信を与えてくれる」

    12位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
    「今日は僕たちにできるベストを尽くした。チームはポイントに値すると感じた一日だった。僕たちはマシンを完全に最大化した。でも、そこに到達するためには十分な速さがなかった。トップ10前後で僕たちのペースはかなり後ろの方だったはずだ。レース中はずっとポイントを争っていたし、全員が本当に良い仕事をした。何も祝えることがなかったとはいえ、オペレーションの面でもマシンのセットアップの面でも、今日の僕たちが成し遂げた仕事と進歩には本当に満足している」

    13位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
    「戦略的に選択肢は多くなかったし、ちょっと退屈なレースだった。トラックなダーティな側からのスタートは理想的ではなかったし、他の人々のクラッシュや接触から恩恵を受けることもできなかった。セーフティカー期間後にちょっと身動きが取れなくなってしまったし、前のマシンに近づくことに苦労した。レース中ばのマシンは昨日予選よりも速かったけど、タイヤを長持ちさせることに苦労してた。部分的に他のマシンに追従していたことが助けにならなかった。今日は全力を尽くしたけど、とにかく速さが十分ではなかった」

    14位:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
    「マシンの挙動は良かったし、良いスピードがあったけど、ソチはオーバーテイクが難しい場所だし、ポイントまで順位を上げることはできなかった。レースをスタートした位置を考えれば、やれることはやったと思う。ピットストップが遅かったけど、最終結果はそれほど変わらなかっただろう。11位のアントニオは僕のわずか数秒前だったし、そのあたりにはいられたかもしれないけど、10位以内ははるか先だった。僕たちはレース中にスピードを示していたし、そこは次のラウンドにむけてポジティブだ」

    15位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「かなりタフなレースだった。スタートは問題なかった。特に見せ場はなかったけど、悪くはなかった。グリッドの右側は難しかった。ターン2までそれなりの走りができたけど、他の人たちがかなり突っ込んでいたから僕は引かざるを得なかった。突っ込んだ人たちはコースを外れていたし、彼らを避けるのはトリッキーだった。それから前方でカルロス(サインツ)を巻き込んだ事故があり、それも避けなければならなかった。あれでマシンにいくつかダメージを受け、レースを完走するがとても難しくなったと思う。僕たちは大きくは離れていなかったけど、1周目の終わりにピットインして履いたハードタイヤではちょっと失っていた。次に向けて改善する必要がある。このトラックはドライビングがとてもトリッキーだった。ドイツでまた頑張りたい」

    16位:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
    「レース自体は管理するのが難しいものだった。もっと競争力があると思っていたけど、第1スティントで苦戦し、ピットインした後はそれを取り戻せるペースがなかった。戦略的には良い仕事をしたと思うし、すぐピットインせずステイアウトした恩恵は受けた。どこでもっとうまくやれたかを分析する必要がある。全体的には良いレースを走れたと思うし、いくつかミスはあったけど、どれもそこから学ぶことができるものだった」

    17位:ロマン・グロージャン(ハース)
    「1周目をうまく切り抜け、2台ともポイント圏内に入っていい感じに走っていたし、その後も僕はそこにしがみついていた。金曜日からの様々な問題があって、マシンはそれほど良くなかったし、残念ながら今日もそれが出てしまった。昨日は新品タイヤと軽い燃料ではそれを乗り越えることができていたけど、今日は運転するのが大変だった。最初の数周から何かがおかしいと感じていた。リアエンドの感覚がまったくなかった。持っているすべてのツールを使ってプッシュした。すべてを分析して次のレースで良くなることを願っている」

    18位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
    「今日は本当に厳しい1日だったし、自分のミスが多かった。タイヤに苦しんでいたし、うまく機能させることができなかった。今年はスタートにすごく苦しんでいるし、自信という点でステップアップする必要があった。それが僕がやったことだ。本当に良いスタートを切ったけど、ターン2がとてもタイトで押し出されてしまった。3台が並んでいたけど、一度には3台は入れない。見直さなければならないことがたくさんあるし、今週末から学べる興味深いこともいくつかあったけど、ポイントが与えられるのは日曜だし、今日は十分ではなかった」

    DNF:カルロス・サインツ(マクラーレン)
    「まず何より、チーム全体に謝罪したい。ダーティな側で良いスタートを切るのはトリッキーだったし、ターン2までに他のマシンに囲まれてしまった。あまりに深く入りすぎて、トラックを外れてしまったので、ペナルティを回避するためにソーセージ縁石を乗り越えてボラードの周りを走ることにした。迅速な決定だった。角度がとてもタイトで、シンプリに自分のスピードを誤って判断してしまった。かなり大きな衝撃だったけど、僕は元気だし、とにかくチームのために失望している。スタートのリプレイを見て、他のマシンもターン2でコースを外れていたけど、走り続けてペナルティを受けなかったので、同じことをすればよかったかもしれない。でも、起こってしまったものは仕方がない。リセットして、ドイツでまた頑張る」

    DNF:ランス・ストロール(レーシングポイント)
    「素晴らしいスタートを切り、衝突した時までに7番手まで上がっていた。トップ10外からのスタートでタイヤを自由に選べたので、強いレースを実行し、多くのポイントを獲得するのに本当に良い立場にいた。悲しいことにそれは実現しなかった。オープニングラップで右リアタイヤがルクレールにぶつけられた。僕は彼に十分なスペースを残したので彼がペナルティを受けなかったことに非常に驚いている、彼が立ち上がりであれほどワイドに走らなければ接触を避けることができたはずだ。僕はコースの端にいて、彼を避けるためにそれ以上のことはできなかったし、不注意な動きで良い結果の可能性を犠牲にされて失望している。終わったことだし、次戦ドイツで強くなって戻ってくることに集中する準備ができている」

  • レッドブル・ホンダF1 分析:心理的に大きな意味を持つ2位表彰台

    レッドブル・ホンダF1 分析:心理的に大きな意味を持つ2位表彰台

    レッドブル・ホンダF1は、2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPでマックス・フェルスタッペンがメルセデス勢に割って入る2位表彰台を獲得。後半戦、そして、2021年ににむけて心理的に大きな意味を持つ結果となった。

    ソチ・オートドロームは過去6年間でレッドブル・レーシングが1度も表彰台を獲得できていなかったサーキット。予選でも2列目が最高位だった。

    ロングストレートと90度コーナーを組み合わせたレイアウトは、高速コーナーを得意とするレッドブル・ホンダF1にとっては決して相性の良くないサーキット。実際、フリープラクティスではローダウンフォースパッケージにセットアップに手こずり、今週末は厳しい戦いが予想された。

    しかし、予選ではマックス・フェルスタッペンがバルテリ・ボッタスを上回る2番手タイムを記録。スリップストリームを使うことができたアドバンテージはあったものの、セットアップの方向性の答えを掴むことができたはずだ。

    決勝では、またひとつ弱点が出た。2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンだが、スタートに失敗。埃っぽいん偶数列の影響もあったが、蹴り出して失速して1コーナーまでの長い距離で一時はダニエル・リカルド(ルノー)にも抜かれて4番手まで順位を落とすも、なんとかオープニングラップで3番手を取り戻してレースを落ち着かせることができた。

    スタートは昨年からマックス・フェルスタッペンとホンダF1の課題。この弱点を克服できれば、もっと戦えるパッケージとなるはずだ。

    レースペースではまだメルセデスに分があった。序盤こそバルテリ・ボッタスについていったマックス・フェルスタッペンだが、それが5秒、そして、スティントの後半には10秒に開いていた。エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは、レース中に無線で「ストレートで0.5秒失ってる」と伝えている。これは決してホンダのF1エンジンのパワー不足だけが理由ではなく、シャシー側のドラッグも一因であり、高速サーキットでの1つの課題だと言える。

    ルイス・ハミルトンがレースとは全く関係のない部分で10秒ペナルティを科せられたことによって優勝争いから脱落。それがなければ、マックス・フェルスタッペンの最大の結果は3位だったはずだ。

    それでもハードスティントの第2スティントではフロントウイングを調整して競争力を取り戻し、最終的にレースウィナーのバルテリ・ボッタスから7.729秒差でフィニッシュ。そして、何よりも2戦連続でホンダのF1エンジンが関連するトラブルでリタイアしていたマックス・フェルスタッペンにとっては嫌なムードを断ち切る2位表彰だった。

    すでにマックス・フェルスタッペン、レッドブルF1上層部とも今年のタイトルは諦めている。報道ではマックス・フェルスタッペンのチーム離脱という憶測も出ていた。

    それでも、苦手とするソチ・オートドロームでのセットアップ、ホンダのF1エンジンのノートラブルで表彰台を獲得できたことは、シーズン後半と2021年にむけてのモチベーションに大きな意味をもつ1戦となったはずだ。

    F1ロシアGP ラップチャート

  • ホンダF1 田辺豊治TD 会見 「4台完走・入賞という目標を一つクリア」

    ホンダF1 田辺豊治TD 会見 「4台完走・入賞という目標を一つクリア」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1ロシアGPの決勝後の記者会見でレースを振り返った。

    F1ロシアGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得。ダニール・クビアトが8位、ピエール・ガスリーが9位、アレクサンダー・アルボンが10位でレースを終え、ホンダF1のパワーユニットを搭載するマシン4台全車がポイントを獲得した。

    ホンダのF1エンジンとしては、2019年のモナコGP以来の全車ポイント獲得。また、マックス・フェルスタッペンの表彰台登壇で、2015年のF1復帰以来の表彰台獲得回数が第三期F1活動の19回を超え、20回となった。

    「今日は4台完走、4台入賞という目標を一つクリアすることができました」と田辺豊治はコメント。

    「ここのところ、パワーユニットに起因するリタイア、特にマックス選手は2戦連続、それにもちょっと絡んだガスリー選手の接触リタイアもあり、なかなか難しい状況でした。今日は4台完走ということで、非常によかったと思っています」

    「4台入賞と言っても、マックス選手はハミルトン選手のペナルティもありました。ですが、スタートダッシュいうところでドライバーのコメントにもありますが、ダーティ側の路面だったので、なかなか蹴り出しがうまくいかず、スタート直後は3位に落ちてしまいました。ですが、その後、確実にポジションキープして2位獲得しました」

    「アルボン選手はギアボックストラブルによるペナルティで15番手からのスタートとなり、トラフィックでかなり苦労をしましたが、何とかポイント圏内に漕ぎつけたというところでした」

    「アルファタウリの2台もレース中に力強い走りを見せてました。クビアト選手は母国ということで8番手はよかったと思います。ガスリー選手も続いて9番手でした」

    「4台入賞と言っても、2、8、9、10ですし、本当はもうちょっとばらけて10位以内に入ってくれるのが望ましいんですけどね。これから4台完走、4台入賞というなかでもさらによい形でのレースポジション終了というのを目指して、両チームとさらなるパフォーマンスアップを図っていきたいと考えています」

    次戦はニュルブルクリンクで開催されるF1アイフェルGPとなる。

    「気温が低そうなので、エアロの影響も含めてトータルのパフォーマンスとしてどうなるか行ってみないと分からないです。ハイブリッドで初のレースになるということを含め、予想をするのは非常に難しいと思っています」と田辺豊治は語る。

    「我々としては、他に対しての予想はなんとも言えませんので、今自分たちの持っているPU、チームは自分たちのクルマをどうやって使っていくかをしっかりシミュレーションし、検討して向かうことになります」