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  • F1アブダビテスト:ジャック・クロフォード首位 メルセデスが“ミュールカー最速”

    F1アブダビテスト:ジャック・クロフォード首位 メルセデスが“ミュールカー最速”

    F1の2025年シーズン最終戦からわずか2日後、各チームは2026年の新時代に向けてアブダビのヤス・マリーナ・サーキットでポストシーズンテストに臨んだ。

    今年のテストは例年と異なり、ピレリの2026年タイヤを試す「ミュールカー」と、若手育成のための「ヤングドライバーテスト」という二つの目的を同時に持つものとなった。

    各チームは1台のミュールカーを用意し、2026年仕様のダウンフォースレベルに合わせてモディファイ。具体的には、モンツァ仕様のウイングレベルと車高調整で来季の空力負荷を模擬した。一方、ヤングドライバーテスト用のマシンは2025年仕様のタイヤを装着するため、双方のタイム差は大きくなった。

    メルセデスがアクティブエアロを初テスト
    マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルはチームから“幸運にも”(フェルスタッペン談)参加を免除され、レッドブルのミュールカーにはアイザック・ハジャー、ヤングドライバー枠には岩佐歩夢が乗り込んだ。レーシングブルズでは、来季F1デビューを控えるアービッド・リンドブラッドが走行を担当した。

    マクラーレンとフェラーリは両レギュラードライバーが半日ずつ担当。メルセデスではアンドレア・キミ・アントネッリが火曜の全走行を任され、ガレージ前には大きな注目が集まった。

    その理由は、メルセデスが2026年に導入される可変フロントウイング=アクティブエアロを初めて実走テストしたためだ。FIA承認済みの試作フロントウイングを搭載し、ストレートでローダウンフォース/ロードラッグモードに切り替えるシステムを稼働させた。これは2026年の新レギュレーションを見据えた重要なテストとなった。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ヤングドライバー勢が全体の上位を独占
    2025年仕様のタイヤとハイダウンフォースで走行するヤングドライバー勢が当然ながらタイムシート上位を独占した。

    午前中はウィリアムズのルーク・ブラウニングが1分23秒920で最速。夕暮れに向けて気温が下がると、アストンマーティン・ジュニアのジャック・クロフォードが1分23秒766を記録してトップに浮上した。

    2番手はアルピーヌのポール・アロン(この日はザウバー車を担当)、3番手ブラウニング、以下、メルセデスのフレデリック・ベスティ、岩佐歩夢と続いた。

    アントネッリはミュールカー最速 ただし1.4秒差
    アンドレア・キミ・アントネッリは総合6番手で、ミュールカー勢としては最速。ベストタイムは1分25秒170で、クロフォードに対して約1.4秒遅れだった。

    なお、アントネッリはアクティブエアロを作動させていたため、ピレリがミュールカーに課した300km/hのストレート速度制限を守る必要がなかった。その一方で、アントネッリは157周を走破し、全ドライバーで最多周回を記録した。データ収集の面でもメルセデスにとって非常に有意義な1日となったことがうかがえる。

    次に速いミュールカーはマクラーレンのオスカー・ピアストリで、10番手に位置した。

    2025年F1アブダビテスト 平川亮

    クラッシュは平川亮のみ オコンは4周で終了
    テストは概ねスムーズに進行したが、平川亮がターン1でクラッシュし赤旗が出される場面があった。リアウイングを損傷したものの、修復後すぐに走行へ復帰している。

    一方、ハースF1チームのエステバン・オコンは午後にわずか4周しか走れず、技術的な問題が疑われている。

    メルセデスの“アクティブエアロ先行テスト”が大きな焦点
    今回のテストの最大の注目点は、間違いなくメルセデスのアクティブエアロ試作だった。

    2026年マシンの鍵となる低ドラッグ・高速ストレート性能を、現状のミュールカーでいち早く検証できた点は他チームより一歩先を行くものだ。

    特にアントネッリが1日を通して157周を走破したことは、空力切り替え時の安定性、タイヤ負荷、エネルギーマネジメントなど、膨大なデータを得られたことを意味する。

    ミュールカー最速という結果よりも、“アクティブエアロの信頼性と実戦的挙動を確認できた”という点がメルセデスにとっての最大の成果と言える。

    一方でタイムシートではヤングドライバーが華を添え、特にクロフォード、アロン、ブラウニングの若手3名が高い存在感を示した1日となった。

    2025年F1アブダビテスト 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP INT
    1 35 ジャック・クロフォード アストンマーティン 1分23秒766    
    2 97 ポール・アロン ザウバー 1分23秒847 0.081 0.081
    3 46 ルーク・ブラウニング ウィリアムズ 1分23秒920 0.154 0.073
    4 72 フレデリック・ベスティ メルセデス 1分24秒568 0.802 0.648
    5 37 岩佐歩夢 レッドブル・レーシング 1分24秒925 1.159 0.357
    6 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分25秒170 1.404 0.245
    7 89 パトリシオ・オワード マクラーレン 1分25秒418 1.652 0.248
    8 50 平川亮 ハースF1チーム 1分25秒463 1.697 0.045
    9 38 ディノ・ベガノビッチ フェラーリ 1分25秒720 1.954 0.257
    10 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分26秒099 2.333 0.379
    11 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分26秒138 2.372 0.039
    12 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分26秒142 2.376 0.004
    13 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分26秒289 2.523 0.147
    14 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分26秒417 2.651 0.128
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分26秒454 2.688 0.037
    16 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分26秒505 2.739 0.051
    17 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分26秒519 2.753 0.014
    18 5 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分26秒767 3.001 0.248
    19 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分27秒004 3.238 0.237
    20 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分27秒433 3.667 0.429
    21 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分27秒515 3.749 0.082
    22 62 クッシュ・マイニ アルピーヌ 1分27秒544 3.778 0.029
    23 34 ストフェル・バンドーン アストンマーティン 1分27秒743 3.977 0.199
    24 87 オリバー・ベアマン ハースF1チーム 1分27秒827 4.061 0.084
    25 31 エステバン・オコン ハースF1チーム 1分31秒407 7.641 3.580
  • 2025年F1ランキング:ランド・ノリスが初栄冠でマクラーレンがWタイトル

    2025年F1ランキング:ランド・ノリスが初栄冠でマクラーレンがWタイトル

    ランド・ノリスが、マックス・フェルスタッペンにわずか2ポイント差、そしてオスカー・ピアストリに13ポイント差で2025年のF1ワールドチャンピオンを獲得した。

    アブダビGPはドラマチックなシーズン最終戦の結末となり、ノリスは自身初のタイトルを確実にするために必要なことを成し遂げた。

    ランド・ノリスがアブダビで初のF1タイトルを獲得
    フェルスタッペンはピアストリの前でレースに勝利し、ノリスは3位だったが、それだけでは復活を遂げたオランダ人に5年連続タイトルをもたらすには十分ではなかった。

    12ポイントのリードを持ってレースに臨んだノリスは、マクラーレンに2008年以来となるドライバーズタイトルをもたらすために表彰台フィニッシュだけが必要だった。

    ノリスはそれをやってのけ、レースを支配したフェルスタッペンのレッドブルの後方で、ピアストリに続いてフィニッシュした。

    ジョージ・ラッセルは年間4位でシーズンを終え、フェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。ルクレールは2025年に新加入したチームメイトのルイス・ハミルトンに対して、ほぼ100ポイントの差をつけた。

    キミ・アントネッリはデビューシーズンで150ポイントを挙げ、新人勢の中で最上位となった。一方、終盤の表彰台獲得は、カルロス・サインツがウィリアムズのチームメイトであるアレックス・アルボンを逆転するには十分ではなく、2人はそれぞれ73ポイントと64ポイントでシーズンを終えた。

    2025年に参戦した21人のドライバーのうち19人がポイントを獲得し、フランコ・コラピントとジャック・ドゥーハンの2人が未得点に終わった。

    マクラーレンがダブルタイトル
    マクラーレンはシンガポールでコンストラクターズタイトルを確定させ、メルセデスはアブダビで2位を確保した。

    フェルスタッペンの勝利により、レッドブルはシルバーアロー(メルセデス)から18ポイント差で3位を確定し、フェラーリは4位へと後退した。

    ウィリアムズは見事な5位となり、レーシングブルズは競争の激しいチーム群の中で6位を確保した。アストンマーティンは89ポイントで7位となり、ファエンツァのチーム(レーシングブルズ)にわずか3ポイント届かなかった。ハースは79ポイントで8位、ザウバーは70ポイントで9位だった。

    2025年のF1世界選手権 マクラーレン ランド・ノリス

    ■ 2025年F1ドライバーズポイント

    1.ランド・ノリス (マクラーレン)(423)
    2.マックス・フェルスタッペン (レッドブル)(421)
    3.オスカー・ピアストリ (マクラーレン)(410)
    4.ジョージ・ラッセル (メルセデス)(319)
    5.シャルル・ルクレール (フェラーリ)(242)
    6.ルイス・ハミルトン (フェラ-リ)(156)
    7.アンドレア・キミ・アントネッリ (メルセデス)(150)
    8.アレクサンダー・アルボン (ウィリアムズ)(73)
    9.カルロス・サインツJr. (ウィリアムズ)(64)
    10.フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン)(51)
    11.ニコ・ヒュルケンベルグ (ザウバー)(51)
    12.アイザック・ハジャー (レーシングブルズ)(51)
    13.オリバー・ベアマン (ハース)(41)
    14.リアム・ローソン (レーシングブルズ)(38)
    15.エステバン・オコン (ハース)(33)
    16.ランス・ストロール (アストンマーティン)(33)
    17.角田裕毅 (レッドブル)(33)
    18.ピエール・ガスリー (アルピーヌ)(22)
    19.ガブリエル・ボルトレト (ザウバー)(19)
    20.フランコ・コラピント (アルピーヌ)(-)
    21.ジャック・ドゥーハン (アルピーヌ)(-)

    ■ 2025年 F1コンストラクターズポイント

    1.マクラーレン(833)
    2.メルセデス(469)
    3.レッドブル(451)
    4.フェラーリ(398)
    5.ウィリアムズ(137)
    6.レーシングブルズ(92)
    7.アストンマーティン(89)
    8.ハース(79)
    9.ザウバー(70)
    10.アルピーヌ(22)

  • F1アブダビGP 決勝:新王者ランド・ノリス誕生 フェルスタッペン今季8勝目

    F1アブダビGP 決勝:新王者ランド・ノリス誕生 フェルスタッペン今季8勝目

    2025年のF1世界選手権 最終戦アブダビGPが12月7日(日)にヤス・マリーナ・サーキットで行われ、ランド・ノリスが緊張感に満ちたレースのプレッシャーを耐え抜き、表彰台フィニッシュを果たし、マックス・フェルスタッペンとオスカー・ピアストリに続いてチェッカーを受けて、自身初のF1ドライバーズタイトルを獲得した。

    ノリスはタイトルが決まるレースをフロントロー2番グリッドからスタートした。前にはレッドブルのフェルスタッペン、後ろにはマクラーレンのチームメイトであるピアストリが控え、トップ3以内でフィニッシュすれば2025年の王座が確定する状況だった。

    果敢なピアストリの動きによって、ノリスはオープニングラップで3番手に後退した。その後もフェラーリのシャルル・ルクレールからの攻撃、最初のピットストップ後に発生したトラフィック、そしてもう一方のレッドブルである角田裕毅とのサイド・バイ・サイドによる緊迫の瞬間が続き、ノリスにはプレッシャーがかかり続けた。

    しかしノリスは、投げかけられたすべての困難に対処し、最終的に3位でフィニッシュしてタイトルを獲得した。フェルスタッペンとピアストリはそれぞれ優勝と2位という完璧なレース運びを見せた。

    すべてが終わってみれば、ヤス・マリーナ・サーキットで生じた10ポイント差のスイングにより、ノリスとフェルスタッペンの最終選手権順位の差はわずか2ポイント。ピアストリはさらに11ポイント後方でシーズンを終えた。

    闘志あふれる走りを見せたルクレールが4位となり、ノリスから約7秒差でフィニッシュした。その後方にはメルセデスのジョージ・ラッセル、勢いに乗るアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ、そして争い合うハースとフェラーリのエステバン・オコン、ルイス・ハミルトンが続いた。

    ハミルトンのリカバリーに加えて、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは多くのポジションを挽回し、自身250戦目のレースを9位で終えた。ランス・ストロールは“erratic driving(不規則な走行)”によるペナルティを受けながらも10位で最後のポイントを獲得した。

    オリー・ベアマンも、ストロールとのバトルで複数回の進路変更により終盤にペナルティを受け、ガブリエル・ボルトレトの後ろとなる12位に終わった。カルロス・サインツはウィリアムズで13位、角田裕毅はノリスに対するミッドレースでの防御(異なるタイヤ戦略下)により5秒加算のペナルティを科され14位となった。

    その後方にはメルセデスのキミ・アントネッリが続き、ウィリアムズのアレックス・アルボンはピットレーン速度超過によるペナルティを受けた。レーシングブルズのアイザック・ハジャーとリアム・ローソンは、前者が早めのピットストップで不利を被り、後者はベアマンとの接触によりペナルティを受けた。

    アルピーヌ勢は2025年の定位置とも言える後方でレースを終え、ピエール・ガスリーがフランコ・コラピントの前でフィニッシュした。ガスリーもトラックリミット超過でペナルティを受けていた。

    2025年F1アブダビGP 決勝 順位・結果

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    3.ランド・ノリス(マクラーレン)
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    5.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    6.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    7.エステバン・オコン(ハース)
    8.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    9.オリバー・ベアマン(ハース)
    10.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    11.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    12.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    14.角田裕毅(レッドブル)
    15.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    17.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    18.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    20.フランコ・コラピント(アルピーヌ)

    アブダビグランプリ

    ■ ノリス、ついに世界王者へ
    3位でフィニッシュしたランド・ノリスが念願の初タイトルを獲得し、逆境からの巻き返しを成し遂げてシーズンを締めくくった。

    ■ フェルスタッペンは勝利もタイトル届かず
    盤石のレース運びで今季8勝目を挙げたフェルスタッペンだが、ノリスの表彰台により逆転王座は叶わずわずか2ポイント差でシーズンを終えた。

    ■ ピアストリは2位完走、戦略に泣く
    ハードスタートで勝負を仕掛けたピアストリは終盤に挽回したものの届かず、2位完走で年間3位を確定させた。

    ■ 角田裕毅は“役目”を果たすも14位
    角田裕毅はロングスティントでノリスを抑える役割を担いチームを支援したが、5秒ペナルティもあり14位フィニッシュに終わった。

    ■ 中団は激戦、ルクレール・ラッセル・ハミルトンが存在感
    ルクレールはノリスを追い詰めて4位、ラッセルはブレーキ不調の中で5位、ハミルトンは16番手から8位とそれぞれ意地を見せた。

    ■ 戦略が分けた最終決戦の行方
    マクラーレンの分かれた戦略とレッドブルの安定した1ストップがレース構図を形成し、レースの主役とタイトルの主役が異なる象徴的な最終戦となった。

  • 角田裕毅は14位 … F1アブダビGP 決勝 結果・タイムシート

    角田裕毅は14位 … F1アブダビGP 決勝 結果・タイムシート

    2025年F1アブダビGP 決勝の結果・タイムシート。12月7日(日)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第24戦 アブダビグランプリの決勝レースが行われた。

    優勝はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2位にオスカ・ピアストリ、そして、3位に入ったランド・ノリス(マクラーレン)が2025年のF1ワールドチャンピオンを獲得した。。角田裕毅(レッドブル)はF1ラストレートを14位で終えた。

    ■ ランド・ノリス、初のF1ワールドチャンピオンに
    シーズン最終戦を3位でフィニッシュしたランド・ノリスが、423ポイントで自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得。
    ザントフォールトでのDNF後にチームメイトのピアストリへ34ポイント差まで広がったが、そこから驚異的な巻き返しを見せ、最終戦までに首位を守り抜いた。チェッカー後は号泣しながらドーナツターンで歓喜を表現した。

    ■ マックス・フェルスタッペン優勝も、わずか2ポイント届かず
    フェルスタッペンはポールから盤石のレース運びで今季8勝目、アブダビ5勝目を達成。
    しかし、ノリスが表彰台を確保したため逆転タイトルには届かず、最終成績は421ポイントで2ポイント差のドライバーズランキング2位。
    レース終盤も「何かできるか?」と模索したが、好機は訪れなかった。

    ■ オスカー・ピアストリ、2位完走も戦略で優勝争いに届かず
    ハードスタートで柔軟な戦略を期待されたピアストリだが、ロングスティントにより後半はアンダーカットで不利に。
    最終的に2位でフィニッシュ(410ポイント)。
    それでも3年連続で優勝争いに絡む強さを見せ、マクラーレン1-3でシーズンを締めくくった。

    ■ 角田裕毅、戦略的“チームプレイ”でフェルスタッペン支援
    角田裕毅はハードタイヤスタートを活かし、序盤のロングスティントでノリスを抑える“壁役”として起用。
    複数の場面でノリスにプレッシャーを与え、DRS列を形成するなど役割を果たしたが、進路変更のペナルティ(5秒)も受け、最終結果は14位だった。

    ■ 中団勢の主役:ルクレール、ラッセル、ハミルトン、ハース勢
    ・シャルル・ルクレールは強力なレースペースでノリスに迫り、4位でフィニッシュ。
    ・ジョージ・ラッセルはブレーキトラブルを抱えながら5位。
    ・ルイス・ハミルトンは16番手スタートから8位入賞の大逆走。
    ・ハース勢(オコン7位・ベアマン9位)は2025年最終戦をダブルポイントで締めた。

    ■ レースの鍵となったタイヤ戦略と“二つのストーリー”
    最終戦は、
    ・マクラーレン:分かれた戦略(ピアストリ ハード→長い第1スティント / ノリス中盤早めのピット)
    ・レッドブル:フェルスタッペンは安定の1ストップで先手を確保
    という構造が勝負に直結。
    “レースの勝者フェルスタッペン”と“タイトルの勝者ノリス”という、今年を象徴する二重のストーリーが生まれた。

    2025年F1アブダビGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル     - 0 1
    2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 12.594 12.594 ↑ 1 1
    3 4 ランド・ノリス マクラーレン 16.572 3.978 ↓ 1 2
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 23.279 6.707 ↑ 1 2
    5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 48.563 25.284 ↓ 1 1
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 67.562 18.999 - 0 1
    7 31 エステバン・オコン ハース 69.876 2.314 ↑ 1 1
    8 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 72.670 2.794 ↑ 8 2
    9 87 オリバー・ベアマン ハース 76.166 3.496 ↑ 2 1
    10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 79.014 2.848 ↑ 8 2
    11 18 ランス・ストロール アストンマーティン 79.523 0.509 ↑ 4 1
    12 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 81.043 1.520 ↓ 5 1
    13 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 82.158 1.115 ↓ 1 1
    14 22 角田裕毅 レッドブル 83.794 1.636 ↓ 4 1
    15 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 84.399 0.605 ↓ 1 1
    16 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 90.327 5.928 ↑ 1 2
    17 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1L 0.256 ↓ 8 1
    18 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1L 3.332 ↓ 5 1
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L 7.249 - 0 2
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1L 2.095 - 0 2
  • F1アブダビGP 予選:フェルスタッペンが渾身のポール獲得 角田裕毅10番手

    F1アブダビGP 予選:フェルスタッペンが渾身のポール獲得 角田裕毅10番手

    マックス・フェルスタッペンはタイトル決定戦となるアブダビGPをポールポジションからスタートすることになった。レッドブルのドライバーはQ3で圧巻のラップを刻み、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリの挑戦を退けた。

    ピアストリとジョージ・ラッセルがそれぞれQ1とQ2をリードしていた一方で、フェルスタッペンはトップ10進出組による最終セッションのオープニングランで勝負を仕掛け、最初に最速タイムを記録すると、最後のアタックでさらにタイムを更新し、1分22秒207という鮮烈なラップを叩き出した。

    両マクラーレン勢も最終アタックでトップ奪取を狙ったが、ノリスは0.201秒遅れの2番手に甘んじることになった。一方のピアストリは3番手につけ、日曜日のワールドチャンピオン決定戦に向けてトップ3がそろうことになった。

    ラッセルはメルセデスで4番手、シャルル・ルクレールが5番手、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが堅実な6番手につけた。キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが7番手と好走し、ハースのエステバン・オコン、レーシングブルズのアイザック・ハジャー、そしてレッドブルで最後の予選となる角田裕毅がトップ10を締めた。

    週末ここまで力強いペースを見せていたハースのオーリー・ベアマンだったが、Q2進出はならなかった。同様に、カルロス・サインツもQ2に届かず、先週のカタールでの表彰台から一転、ウィリアムズの彼はP12で終えることになった。

    リアム・ローソンはレーシングブルズで13番手に続き、メルセデスのキミ・アントネッリは14番手でQ2敗退となった。イタリア人はマシン後方に苦しんでいると報告していた。15番手にはアストンマーティンのランス・ストロールが続いた。

    Q1での大きな話題は、ルイス・ハミルトンがまたしても早期敗退となったことだった。フェラーリのドライバーは、FP3でのクラッシュから数時間後、P16に沈むことになった。ウィリアムズのアレックス・アルボンも失望を味わい、1つ後ろのP17となった。

    金曜日に好調を見せていたニコ・ヒュルケンベルグだったが、予選では結果につながらず、キック・ザウバーの彼は18番手に終わった。一方、アルピーヌのピエール・ガスリーとフランコ・コラピントはそれぞれ19番手と20番手で最後列を占めた。

    アブダビグランプリ 予選 トップ3

    ■ フェルスタッペンがタイトル決戦を主導、渾身のポール獲得
    1分22秒207の完璧なアタックでトップに立ったフェルスタッペンは、ノリスに0.2秒差、ピアストリにも僅かな余裕をつけて先行。過去10年間連続でポールシッターが勝利しているアブダビの傾向を踏まえても、彼が決勝の主導権を強く握る形となり、最終盤での圧倒的な勝負強さが際立つ結果となった。

    ■ マクラーレン勢は2・3番手確保も“あと一歩”届かず
    ノリスとピアストリはセクター1からわずかに遅れを取り、整った流れの中でフェルスタッペンに迫り切れなかった。とはいえ2台ともフロント寄りの好位置につけており、決勝での戦略次第では十分に逆転の可能性が残る配置。アタック時のトウ獲得の難しさや、タイヤの準備状況の差が最後の差に影響した。

    ■ 中団の主役はボルトレト・オコン・ハジャー、いずれもQ3で存在感
    ボルトレトが堂々の6番手、オコンが8番手、ハジャーが9番手と、中団の勢いが目に見える形で数字に表れた。いずれも上位勢に接近するタイムを刻み、レース本番でトップ争いに干渉する可能性すら示唆。アストンマーティンのアロンソも加わり、中団全体の密度が一段と高まる予選となった。

    ■ 角田裕毅はQ3進出、チーム任務を優先して10番手に
    角田はQ1からQ2にかけて薄氷の突破ながら持ち味の集中力を発揮し、最終Q3へ進出。アタックではフェルスタッペンへのトウ支援を担う展開となり、自身の最速ラップをまとめる状況には至らなかったが、戦略意図に沿った走りで決勝に向け一定の役割を果たした形となった。

    ■ Q2はコンマ数厘差の攻防、ベアマン0.007秒届かず敗退
    Q2は非常にタイトな争いとなり、ベアマンはわずか0.007秒の差でノックアウト。サインツJr.、ローソン、アントネッリ、ストロールも続いて敗退し、タイヤの投入タイミングや路面状況の変化が順位を大きく左右した。中団勢の速さが際立ったことで、上位常連の一部が脱落する結果となった。

    ■ ハミルトンは再びQ1脱落、0.008秒差に泣く厳しい予選
    ハミルトンはターン12でのミスを含む最終ラップが決まらず、角田に0.008秒届かず16番手で敗退。再びQ1で姿を消す厳しい内容となり、アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントとともに下位に沈んだ。コンディション変化とタイヤの立ち上げが噛み合わず、ベテランにとって苦しい予選となった。

    2025年のF1世界選手権 アブダビグランプリ

    F1 アブダビGP 予選 結果

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    6.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    7.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    8.エステバン・オコン(ハース)
    9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    10.角田裕毅(レッドブル)
    11.オリバー・ベアマン(ハース)
    12.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    13.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    14.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    15.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    16.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    18.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    20.フランコ・コラピント(アルピーヌ)

  • 角田裕毅は10番手 … F1アブダビGP 予選 結果・タイムシート

    角田裕毅は10番手 … F1アブダビGP 予選 結果・タイムシート

    2025年F1アブダビGP 予選目の結果・タイムシート。12月6日(土)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第24戦 アブダビグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)はQ3進出を果たして10番手だった。

    ■ フェルスタッペン圧巻のポール獲得 – 0.201秒差でノリスをねじ伏せる
    マックス・フェルスタッペンが1分22秒207を叩き出し、タイトル決戦の予選で決定的な一歩を先行。ランド・ノリスとの差は0.201秒、オスカー・ピアストリとの差も0.230秒と、終盤の勝負強さで両マクラーレンを振り切った。直近10年、このレースはすべてポールシッターが優勝しており、過去の傾向から見てもフェルスタッペンが最も優位に。無線では「Let’s ***** go guys!」と雄叫びを上げ、王座奪還への集中を高めた。

    ■ マクラーレン勢は2-3番手に集結も“ポール必須”の重圧が残る
    ノリスとピアストリは初期セクターでフェルスタッペンに届かず、わずかな差が最終的に前後関係を決めた。ピアストリは0.029秒差でノリスに敗れ3番手。ただしトウの活用やタイヤの使い方を巡る駆け引きで思うようにシナリオが噛み合わず、完璧なアタック条件が整わなかったことも明白。2台が揃って前方を確保した一方で、「勝つにはポールが欲しかった」現実が残った。

    ■ 中団勢が躍進:ボルトレト6番手、オコン8番手、ハジャー9番手
    ザウバーのガブリエル・ボルトレトが堂々の6番手、ハースのエステバン・オコンが8番手、レーシングブルズのアイザック・ハジャーも9番手と、Q3常連組に割って入る快走を披露。タイトル争いの裏で“中団の構図”が大きく動き、コンストラクター争いにも直接影響。アロンソもアストンマーティン勢の中で7番手に食い込み、下位勢の活性化が今年最終予選を一層混戦にした。

    ■ 角田裕毅は最終Q3に進出もタイムを残せず10番手
    角田裕毅はQ1・Q2で薄氷の突破を繰り返しながらも、レッドブルで最後の予選をQ3進出で飾った。特にQ1ではP15に0.008秒差で滑り込む綱渡り。Q3ではチーム戦略の一環として先頭でコースインしフェルスタッペンのトウ支援役も担ったが、最終的にトラックリミット違反で有効なアタックをまとめられず計測タイムなしの10番手。それでも、役割を果たしつつ決勝に希望をつなぐ内容となった。

    ■ Q2で波乱:ベアマン0.007秒届かず、サインツJr.・ローソンも敗退
    Q2はわずかな差が明暗を分け、オリバー・ベアマンは0.007秒足りず11番手アウト。カルロス・サインツJr.は12番手、リアム・ローソンも13番手で敗退した。アントネッリは「リアが来ない」と無線で訴えつつ14番手、ストロールは15番手。中団はタイヤ戦略の違いが顕著で、出走タイミングを一つ誤れば脱落する超接戦だった。

    ■ Q1ではハミルトンが再び早期敗退 ― 0.008秒差で角田に及ばず
    Q1最大の衝撃はルイス・ハミルトンの16番手敗退。ターン12でのミスを含む“粗い最終ラップ”が響き、角田裕毅に0.008秒届かなかった。アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントもここで姿を消し、コンディション変化とトラックエボリューションの読み違いがベテラン勢を飲み込む形となった。

    2025年F1 アブダビGP 予選 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分22秒877 1分22秒752 1分22秒207
    2 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分23秒178 1分22秒804 1分22秒408
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分22秒605 1分23秒021 1分22秒437
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分23秒247 1分22秒730 1分22秒645
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分23秒163 1分22秒948 1分22秒730
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分23秒071 1分22秒861 1分22秒902
    7 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分23秒374 1分22秒874 1分22秒904
    8 31 エステバン・オコン ハース 1分23秒334 1分23秒023 1分22秒913
    9 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分23秒373 1分22秒997 1分23秒072
    10 22 角田裕毅 レッドブル 1分23秒386 1分23秒034 No Time
    11 87 オリバー・ベアマン ハース 1分23秒254 1分23秒041  
    12 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分23秒187 1分23秒042  
    13 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分23秒265 1分23秒077  
    14 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分22秒894 1分23秒080  
    15 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分23秒316 1分23秒097  
    16 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分23秒394    
    17 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分23秒416    
    18 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分23秒450    
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分23秒468    
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分23秒890    
  • F1アブダビGP 予選Q2:角田裕毅が10番手でQ3進出 リアム・ローソン敗退

    F1アブダビGP 予選Q2:角田裕毅が10番手でQ3進出 リアム・ローソン敗退

    アブダビGP予選Q2は、わずかなタイム差の中に全車がひしめく大混戦となり、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.、レーシングブルズのリアム・ローソン、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、アストンマーティンのランス・ストロール、そしてハースF1チームのオリバー・ベアマンがQ2で敗退した。一方、レッドブル・レーシングの角田裕毅は6番手という力強い走りを見せ、堂々とQ3に進出している。

    セッションはマックス・フェルスタッペンがユーズドタイヤで先にコースインして流れを作った。混雑を避けつつ確実に“バンカーラップ”を積み上げる作戦で、レッドブルはQ3の新品タイヤ確保を最優先にしている様子だった。
    続いてノリス、ピアストリ、ラッセルら主要ドライバーもユーズドタイヤで走行を開始し、トップ勢は揃ってタイヤ温存を最重要視する展開となった。

    ラッセルはQ1で温存した新品ソフトを投入し、1分22秒730でトップへ。ノリスはユーズドタイヤで0.074秒差の2番手につけ、ピアストリも4番手に入るなど、メルセデスとマクラーレンが序盤から強さを示した。フェルスタッペンは驚異のユーズドタイヤ連投で2番手へ浮上し、RB21の仕上がりを印象づけた。

    角田裕毅もユーズドタイヤでしっかりとタイムを刻み、終盤の重要局面で自己ベストを更新して6番手に浮上。プレッシャーのかかる局面で確実に結果を残し、タイトル決定戦の予選で存在感を示した。

    終盤の最終アタックは大波乱となった。ローソンが10番手に入りアントネッリを押し出すと、直後にチームメイトのアイザック・ハジャーがさらに上回ってローソンをノックアウト。オコンもタイムを伸ばし、サインツJr.が脱落圏へと転落した。

    ドロップゾーンにいたストロールとベアマンは最後の一撃に賭けたが、ストロールは更新ならず。ベアマンも11番手止まりでQ2敗退が決定した。

    ■ Q2敗退 5名
    11位:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    12位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    13位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    14位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)

    フェルスタッペンは最後まで新品タイヤを投入せずに突破し、Q3でのタイヤアドバンテージを確保。角田裕毅も確実な走りでトップ10入りを果たしており、最終Q3ではレッドブル勢の位置取りも大きな焦点となる。

  • F1アブダビGP 予選Q1:ハミルトンが3戦連続Q1敗退 角田裕毅は15番手通過

    F1アブダビGP 予選Q1:ハミルトンが3戦連続Q1敗退 角田裕毅は15番手通過

    2025年F1最終戦アブダビGPの予選は、初段のQ1から大きな波乱が起きた。フェラーリのルイス・ハミルトンが16番手で敗退し、タイトル争いで注目を集めるトップ勢とは対照的に厳しい幕開けとなった。一方、オスカー・ピアストリは圧倒的なラップで首位に立ち、チャンピオンシップを争うランド・ノリスやマックス・フェルスタッペンを大きく上回る形でQ1を突破した。

    Q1序盤は気温低下による路面改善を見込んで多くの車が走行を遅らせる展開に。アルピーヌのピエール・ガスリーはミディアムタイヤで先陣を切ったが、他チームはソフトを投入しつつ慎重に状況を見極めた。FP3でクラッシュしたハミルトンは、組み上げ直したマシンのチェックも兼ねてミディアムで走行を開始した。

    中盤にかけて路面コンディションが急速に向上すると、順位は目まぐるしく変化。ハースのオリバー・ベアマンがセクターベストを連発してトップに浮上し、ピアストリがわずか0.001秒差で続くなど、序盤から驚きの展開となった。ラッセルも好タイムを記録してトップグループに入り、フェルスタッペンも安定した走りで上位を確保した。

    終盤は各車が新品ソフトでの最終アタックに臨んだ。ノリスが一時トップに立ったものの、その直後にピアストリが全セクターを圧倒するラップを刻み、0.6秒近い差でトップに躍り出た。フェルスタッペン、サインツらもタイム更新を狙ったが、ピアストリの速さには届かなかった。

    一方、順位が激しく入れ替わった影響を大きく受けたのがハミルトンだった。最後にボルトレトがタイムを更新したことでハミルトンは16番手に転落。アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントとともにQ1敗退が決まった。

    ■ Q1敗退 5名
    16位:ルイス・ハミルトン
    17位:アレクサンダー・アルボン
    18位:ニコ・ヒュルケンベルグ
    19位:ピエール・ガスリー
    20位:フランコ・コラピント

    チャンピオン争いの3名はいずれも順当にQ2進出を果たしたが、接戦が続くアブダビ予選は序盤から緊迫感に満ちており、ここからのQ2・Q3も激戦必至となりそうだ。

  • F1アブダビGP FP3:ラッセル僅差首位、角田は接触被害で20番手

    F1アブダビGP FP3:ラッセル僅差首位、角田は接触被害で20番手

    ジョージ・ラッセルがアブダビGPの最終プラクティスセッションでタイミングシートのトップに立ち、ランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンを僅差でリードし、重要な予選を前にした。

    メルセデスのドライバーは、FP3終了間際にノリスに対して0.004秒のわずかなアドバンテージを見つけ、ソフトタイヤで1分23秒334のタイムを記録してセッションを終えた。今回も非常に競争力の高いセッションをリードする形となった。

    多くのドライバーがガレージで時間を過ごし、コースインを遅らせたため静かなスタートとなったが、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのペアが最初に短い走行を行い、タイヤをスクラブする通常のプラクティスルーティンを繰り返した。

    アルピーヌにとってふるわない初日を経て、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントは金曜日にルノーがエンジンサプライヤーとして迎える最後のラウンドで後方に沈んだ問題を洗い出すべく、早い段階で走行を重ねることを選択した。

    ノリスの最初のアタックは1分24秒728を記録してトップに躍り出たが、前のプラクティスセッションでのベストラップには遠く及ばず、1時間の中で路面の進化によってタイムが大きく更新されることが予想されていた。

    チームメイトのオスカー・ピアストリは、FP1をパト・オワードに譲った影響もあり、ノリスがタイムを更新する前は0.4秒遅れに位置し、最終セクターでオーバーステアと戦っていた。ノリスはその後、マシンを避けようとした際に角田裕毅と接触しそうになり、レッドブルを離れる角田は手を挙げて謝意を示したが、走行妨害として後に調査対象となった。

    コース上が徐々に賑わい始めると、オリー・ベアマンはFP2での速さが偶然でないことをすぐに証明し、最初のラップでノリスよりわずか0.008秒遅いタイムを記録した。その後、ハーフウェイ直前にはフェルスタッペンが力強くP1に浮上した。ハースだけがサプライズではなく、ストロールもレッドウォール(ソフトタイヤ)での速いラップでベアマンを2番手に押し下げた。

    予選に向けた最後の準備となるこのセッションで、各車が走行を重ねるにつれてタイムは続々と更新されたが、ルイス・ハミルトンはターン9で限界を超え、ハイスピードでスピンしてバリアに激突した。幸い怪我はなかったが、彼は「フロントのどこかが歪んでリアがスナップした」と報告した。

    残るドライバーたちは、ダメージを負ったフェラーリが回収される間にピットへ戻らざるを得ず、ピット出口が再びオープンしたセッション終盤に走行時間を最大限活用しようとした。

    最初にコースへ戻ったのはピアストリで、フレッシュタイヤで一気にP18からP1へジャンプアップし、フェルスタッペンに対して0.5秒の差をつけた。しかしその首位の座は長くは続かず、ノリスも新品タイヤで1分23秒338を叩き出してトップを奪還した。最終セクターだけでチームメイトより0.3秒も速かった。

    チームメイトのラッセルは、その後FP3の最後の数分でP1に飛び込み、アロンソがノリスとフェルスタッペンの後ろにつけて4番手に入った。レッドブルのエースであるフェルスタッペンはラッセルのベストラップからわずか0.1秒強の差だった。

    ピアストリは最終的に5番手でセッションを終え、印象的なハースの2台(エステバン・オコンとベアマン)がこれに続いた。シャルル・ルクレール、アントネッリ、アレックス・アルボンがトップ10を締めくくった。上位10台を0.388秒以内に収めたイベントフルなセッションだった。

    角田裕毅はセッション終盤にピットレーンでアンドレア・キミ・アントネッリのマシンに接触されてサイドポッド〜フロアにかけて損傷。その影響で最後のアタックラップを行えず、20番手でセッションを終えた。

    ドライバーとチームには、現地時間18時に始まる予選まで、わずか数時間しか残されていない。各チームのガレージは、この後さらに慌ただしさを増しそうだ。気温の高い中で長いシーズンの最終戦を迎えるメカニックたちにとって、厳しい作業が続くことになる。

    フェラーリは、クラッシュを喫したルイス・ハミルトンのマシンの再組み立てに追われているほか、レッドブルも角田裕毅のマシン修理が必要となった。マクラーレンは、ランド・ノリスがセッション序盤にコースオフした影響でフロアのチェックを行う必要があり、メルセデスもアンドレア・キミ・アントネッリのマシンの状態を再点検する見通しだ。

    その一方で、これらすべての状況を精査するスチュワードたちは、メカニック以上に多忙な時間を過ごすことになりそうだ。

    アブダビグランプリ

    F1 アブダビGP フリー走行3回目 結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分23秒334
    2.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分23秒338
    3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分23秒458
    4.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分23秒585
    5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分23秒593
    6.エステバン・オコン(ハース) – 1分23秒605
    7.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分23秒609
    8.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分23秒675
    9.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分23秒707
    10.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分23秒722
    11.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分23秒791
    12.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分23秒811
    13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分23秒870
    14.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分23秒895
    15.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分23秒947
    16.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分23秒979
    17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分24秒072
    18.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分24秒470
    19.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分24秒501
    20.角田裕毅(レッドブル) – 1分24秒693

  • 角田裕毅は20番手 … F1アブダビGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    角田裕毅は20番手 … F1アブダビGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    2025年F1アブダビGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。12月6日(土)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第24戦 アブダビグランプリのフリープラティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は20番手タイムでセッションを終えた。

    ■ ラッセルがFP3最速、トップ10はわずか0.3秒差の接戦
    メルセデスのジョージ・ラッセルが1分23秒334で最速。ランド・ノリスとはわずか0.004秒差、3番手フェルスタッペンまで0.124秒と、上位勢は極めて僅差。FP3から予選への流れを占う上で、トップ10が3 tenths 以内という異例の大接戦となった。

    ■ ノリスとピアストリ、マクラーレン勢は依然強力も小さな乱れも
    ノリスはFP3でも高い競争力を示したが、ターン出口で角田裕毅と危うい場面があり、動揺を誘う瞬間も。またピアストリはセクター1・2で強さを見せつつも細かなミスが響き5番手。とはいえ予選に向けて「倒すべきはノリス」の構図は不変。

    ■ 角田裕毅とアントネッリがピットレーンで接触、双方に調査
    ピットレーンでの同時リリースが重なり、アントネッリが角田裕毅の車体側面に接触。アントネッリはフロントウイングを失い、角田の側もサイドポッドやフロアに潜在的ダメージの可能性。セッション後にスチュワード調査対象となっており、予選に影響が出る可能性もある。

    ■ ハミルトンがターン9でクラッシュ、フェラーリは予選前に修復作業へ
    ルイス・ハミルトンはターン9でスピンし、フロント右サスペンションを破損して赤旗の原因に。マシンは挙動が不安定で、路面温度・空力乱流・縁石の踏み方など複合要因が影響した模様。フェラーリは短時間での修復作業を強いられる。

    ■ ベアマンとキック・ザウバー勢が引き続き好調、上位を脅かす存在に
    ハースのオリバー・ベアマンは「insane」と表現した好フィーリングを維持し7番手。ザウバー勢もボルトレト11番手、ヒュルケンベルグ13番手と、ミディアム主体の走行でも上位圏内を確保。中団勢が予選でトップ10争いに食い込む気配が濃厚。

    ■ 王者争い3名がそろって上位、予選は“全員に勝機”の展開へ
    ノリス(2番手)、フェルスタッペン(3番手)、ピアストリ(5番手)と、タイトルを争う3名はいずれも0.26秒以内に収まった。FP3時点での勢力図は読みづらく、セッションごとに変動する流れ。タイトル決戦の予選は、誰がポールを奪っても不思議ではない状況となっている。

    2025年F1 アブダビGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分23秒334   14
    2 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分23秒338 0.004 20
    3 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分23秒458 0.124 15
    4 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分23秒585 0.251 17
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分23秒593 0.259 17
    6 31 エステバン・オコン ハース 1分23秒605 0.271 19
    7 87 オリバー・ベアマン ハース 1分23秒609 0.275 16
    8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分23秒675 0.341 28
    9 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分23秒707 0.373 14
    10 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分23秒722 0.388 18
    11 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分23秒791 0.457 16
    12 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分23秒811 0.477 18
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分23秒870 0.536 17
    14 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分23秒895 0.561 19
    15 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分23秒947 0.613 16
    16 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分23秒979 0.645 17
    17 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分24秒072 0.738 19
    18 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分24秒470 1.136 8
    19 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分24秒501 1.667 18
    20 22 角田裕毅 レッドブル 1分24秒693 1.359 10