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  • 2026年F1テスト2日目 まとめ:フェラーリは走り レッドブルは止まった

    2026年F1テスト2日目 まとめ:フェラーリは走り レッドブルは止まった

    2026年F1バルセロナ・シェイクダウン2日目は、レッドブルが引き起こした2度の赤旗に挟まれる形で進行した。ひとつは軽微なものだったが、もうひとつはより深刻な結果を残している。

    朝のセッションでマックス・フェルスタッペンは、新車RB22での初走行に臨んだが、アウトラップでグラベルに飛び出してしまった。これにより短時間の赤旗が出され、レッドブルは一時ガレージに戻ることになった。その後、午前中の後半には雨が降り始め、フェルスタッペンのドライコンディションでの走行は限られたものとなった。

    それでもフェルスタッペンは、この日の最速タイムとなる1分19秒578を記録し、シャルル・ルクレールを抑えてトップに立った。ただし、このタイムはチームメイトのアイザック・ハジャーが前日に記録したベストより1秒4遅いものだった。

    午後はハジャーとルイス・ハミルトンがそれぞれのマシンを担当したが、走行は雨の中で行われ、ラップタイムは大きく伸びなかった。

    スクーデリア・フェラーリ フォーミュラ1チーム

    2日目のラップタイム
    ■ フェルスタッペン(レッドブル):1分19秒578/27周
    ■ ルクレール(フェラーリ):1分20秒844/66周
    ■ ハジャー(レッドブル):1分31秒891/42周
    ■ ハミルトン(フェラーリ):1分32秒872/57周

    チーム別周回数
    ■ フェラーリ:123周
    ■ レッドブル:69周

    フェラーリ、順調な立ち上がり
    フェラーリは先週フィオラノで15kmのシェイクダウンを終えており、このバルセロナテスト2日目から本格的に走行を進める計画だった。雨に見舞われたものの、走行をためらうことはなく、両ドライバーがステアリングを握り、合計で100周以上を走破した。

    カスタマーチームであるハースF1チームが初日に記録した154周ほど目立つ数字ではないが、新型エンジンを搭載したマシンで早い段階から信頼性の高さを示した一日だった。

    シャルル・ルクレールは次のように語っている。

    「最初の朝ということで、まずはマシンの基本的なチェックを一通り行った。すべて問題なく進んだし、これからチェックリストを一つずつ消化していくことになる。最終的に一番重要なのはパフォーマンスだが、それはこの3日間の中でもう少し後になってからだ。まずは挙動を理解し、そこから先を見ていく」

    午後に走行したルイス・ハミルトンは、インターミディエイトとウエットタイヤを使い分けながら周回を重ねたが、雨が強まる中で小さなオフも喫している。

    フェラーリのトラックエンジニアリング責任者マッテオ・トニナッリは、この日を「生産的だった」と評価した。

    「雨の中ではあったが、十分な走行距離を稼げたし、何よりも大きな信頼性トラブルがなかった。新車と新しいパワーユニットにおいて、これは最優先事項だ」

    レッドブル・レーシング フォーミュラ1チーム

    レッドブル、理想的な流れから一転
    初日はこれ以上ない内容だったレッドブルにとって、2日目は現実に引き戻される一日となった。

    午前のフェルスタッペンは走行が制限され、新しいマシンとエンジンを理解するには不十分な周回数にとどまった。これはチームにとっても重要なデータを失う結果となった。

    さらに深刻だったのが、午後に起きたハジャーのクラッシュだ。チーム代表のローラン・メキースは、今週中に再び走行できるかどうかは不透明だと語り、「修復できるよう全力を尽くす」と述べるにとどめている。この言い回しは、現地で完全に直せるかどうか分からないことを示唆していた。

    レッドブルはスペアパーツに余裕があると考えられるが、いったん走行を開始した以上、雨の中でも走らざるを得なかった事情もある。ピットを出た時点で、その日は走行日としてカウントされるため、慎重に構えて走らなければ1日を無駄にしてしまうからだ。

    月曜日には「これ以上ない準備ができた」「とても良い初日だった」と語っていたハジャーにとって、2日目はネガティブな形で終わることになった。すでに1日を単独で走っているため、彼にとってこのテストは事実上これで終了となる可能性が高い。

    マクラーレン、初走行を水曜日へ延期
    マクラーレンはフェラーリと異なり、2日目にテストデビューを果たさず、水曜日からの走行を選択した。

    これはMCL40の計画段階から想定されていた選択肢で、水曜スタートでも週内に許可された3日間を最大限に活用できる。連続して3日間走ることになるため、データ解析や調整の「間」がないというプレッシャーはあるが、その分、初走行に向けた準備を万全に整える時間を確保できた。

    水曜日がMCL40の実質的なシェイクダウンとなる。マクラーレンは次のように説明している。

    「今週のテスト後半3日間で走行する計画だ。序盤の数日は、マシン全体を組み上げ、各部を確認するための重要な時間となった」

    マクラーレン フォーミュラ1チーム

    火曜日に走らなかったチーム
    月曜日に走行したチームのうち、火曜日に再びコースに姿を見せたのはレッドブルだけだった。

    アウディとキャデラックは初日に解決すべき問題を抱えており、拙速に走行を再開しなかったのは合理的な判断だった。一方で、他のチームは雨予報を見て走行を見送り、水曜から金曜の3日間のうち2日を選ぶ柔軟性を確保した。

    天候が安定すれば、その判断は火曜日に無理をして走るよりも、結果的に生産的な選択となる可能性が高い。

  • F1バルセロナテスト2日目:ハジャーがクラッシュでレッドブルが早期終了

    F1バルセロナテスト2日目:ハジャーがクラッシュでレッドブルが早期終了

    2026年F1バルセロナテスト2日目は、フェラーリがシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの2人で100周以上を走行した。一方のレッドブルは、午後にマックス・フェルスタッペンに代わって走行したアイザック・ハジャーが、ターン14でクラッシュを喫することになった。

    バルセロナ近郊のカタルーニャ・サーキットで行われた非公開の2026年F1テスト2日目は、走行したマシンがフェラーリとレッドブルの2台のみという状況だったが、その分、全ての注目がこの2チームに集まる一日となった。

    フェラーリにとっては、チームが強く要望して実現した今回のシェイクダウンにおける初走行日であり、SF-26を2人のレギュラードライバーに託して本格的な走行を開始した。午前はシャルル・ルクレールが担当し、マラネロの新車をカタルーニャで初めて走らせ、合計64周を走破した。バルセロナでの決勝が66周であることを考えると、ほぼレース1回分に相当する周回数だ。

    モナコ出身のルクレールは、まずドライコンディションで走行を開始し、その後、午前中に降った雨の影響でウエット路面でもSF-26を試すことができた。その過程では、今年からF1に導入されたアクティブ・エアロダイナミクスに関連する3つ目のモードである「パーシャル・アクティブ・エアロ・モード」もテストしている。このモードは、昨年12月に世界モータースポーツ評議会で承認されたものだ。

    フォーミュラ1チーム

    レッドブルでは、マックス・フェルスタッペンが午前中に27周を走行し、この日の最初の赤旗の原因にもなった。フェルスタッペンは無害なオフコースを喫したが、すぐにコースへ復帰しており、RB22にダメージはなかった。

    午前中のフェルスタッペンは、フロービズを用いた空力テストを集中的に実施しており、フロントウイング、フロントサスペンション、サイドポンツーンに塗料を塗布して、前方から後方へ流れる気流の挙動を分析していた。さらに、フロントタイヤ後方には多数のセンサーを備えたレーキも装着され、空力評価のためのデータ収集が行われている。

    タイムに関しては、フェルスタッペンが1分19秒578でこの日の最速となり、ルクレールは1分20秒844を記録した。これらのタイムはSoyMotorによるものであり、あくまで参考記録に過ぎず、性能比較の指標にはならないことを強調しておく。

    午後になると、フェラーリとレッドブルはそれぞれもう一人のレギュラードライバーにマシンを託した。フェラーリではルイス・ハミルトンが走行を担当し、56周を重ねたことで、ルクレールの周回と合わせてSF-26はこの日合計120周を走破した。

    一方、ハジャーにとって午後は厳しいものとなった。前日にRB22を1日通してドライブしていたハジャーは、ファイナルストレート手前の高速ターンであるターン14でクラッシュを喫した。事故の詳細な原因は明らかになっていないが、マシンの損傷は明白だった。

    ハジャーのRB22はリアからバリアに衝突し、リアウイングと右リアサスペンションが破損した。レッドブルは今後、ギアボックス、フロア、そしてレッドブル・パワートレインズがフォードと共同開発したDM01パワーユニットへの影響を詳しく確認する必要がある。このDM01は、前日および当日ともにRB22とレーシングブルズのVCARB03で周回数の面では順調に機能していた。クラッシュ前、ハジャーは1分36秒台のペースで15周のスティントを走行しており、午後にRB22が記録した周回数は合計51周だった。

    午後のウエットコンディションでのタイムは、ハジャーが1分31秒891、ハミルトンが1分33秒455を記録している。

    この日はマクラーレンの走行も予定されていたが、ウォーキングのチームは走行を見送り、ガレージ待機を選択した。マクラーレンは、テスト専用リバリーをまとったMCL40で翌日に初走行を行う予定で、特に問題がなければステアリングを握るのは現世界チャンピオンのランド・ノリスとなる見込みだ。

    バルセロナテスト2日目 ラップタイム

    ■ マックス・フェルスタッペン 1分19秒578(27周)
    ■ シャルル・ルクレール 1分20秒844(66周)
    ■ アイザック・ハジャー 1分31秒891(51周)
    ■ ルイス・ハミルトン 1分32秒872(57周)

  • 2026年F1テスト2日目午前:雨で走行はルクレールとフェルスタッペンのみ

    2026年F1テスト2日目午前:雨で走行はルクレールとフェルスタッペンのみ

    2026年F1バルセロナテスト2日目の午前セッションは、走行を行ったのがレッドブルとフェラーリの2チームのみに限られる静かな展開となった。最速タイムはマックス・フェルスタッペンが記録した一方、周回数と走行量ではシャルル・ルクレールが主役となった。

    5日間行われる今回のテストでは、各チームが走行できるのは3日間のみとなっている。

    火曜日のバルセロナは、広い時間帯で降雨の可能性が予想されていたことから、アルピーヌ、ハースF1チーム、メルセデス、キャデラック、アウディは走行を見送り、より条件の良い日を待つ判断を下した。

    そうした中、レッドブルはマックス・フェルスタッペンを起用し、2日目の走行枠を使用することを選択した。4度のワールドチャンピオンは、この日がRB22の本格的なコース初走行となった。

    走行開始直後、フェルスタッペンはパワーユニットもしくは電力供給に関する何らかの問題によりコースアウトし、グラベルに一時的に飛び出す場面があった。しかしこれは短時間で収まり、自走でピットへ戻ることができた。

    その後すぐにコースへ復帰し、空力データ収集用のセンサーを装着して走行を再開。間もなくこの日の最速タイムとなる1分20秒0を記録し、そのタイムは最後まで更新されなかった。このタイムは、前日の午後にアイザック・ハジャーが記録した1分18秒1からは離れているものの、午前10時30分頃に降り始めた雨がなければ、同等かそれ以上のタイムに迫っていた可能性があると見られている。

    一方、シャルル・ルクレールはフェラーリSF-26を実戦的な条件、そして公式タイヤで初めて本格走行させたが、特にトラブルに見舞われることはなかった。最初のランで1分20秒8を記録した後は、距離の異なるロングランを中心に周回を重ねていった。

    途中、激しいにわか雨によって路面が大きく水を含む場面もあったが、それでもルクレールは約50周を走破。この結果、フェラーリは2日間(実質1日半)で、全エンジン合計およそ250周に近い走行距離を積み重ねることになった。

    フォーミュラ1チーム 2026年のF1世界選手権

    この午前セッションでは、F1側も各チームもほとんど情報を発信しておらず、新たに明らかになった事実は多くない。ただし、これは当初から想定されていた状況でもある。

    今回の初期テストは、チームとエンジンメーカー側の要請によって設定された「非公開色の強い」追加テストであり、サーキット使用料も各陣営が負担している。情報流出を最小限に抑えるため、画像や詳細データが外部に出ないよう独自のルールが設けられており、故障や停止といったネガティブな映像が広まることを防ぐ狙いがある。

    F1側もこの取り決めを受け入れており、事前に合意された範囲以上の情報は公開できない。メディアもその条件に従うしかなく、「これが現実だ」という状況となっている。

    2026年F1バルセロナテスト2日目(午前)タイム

    ※非公式タイム

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    1分20秒0/24周

    2.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    1分20秒8/45周

  • 2026年F1バルセロナテスト初日で分かった9つポイント

    2026年F1バルセロナテスト初日で分かった9つポイント

    バルセロナで行われた非公開形式の2026年F1テストは、近年でもっとも異例なテスト初日となった。

    徹底した情報統制、意図せず一時的に利用可能となったライブタイミングの発覚(そして遮断)、そして何よりも複数台のマシンが実際に走行したことが、この日を奇妙でありながら非常に興味深いものにした。

    いわば「シェイクダウン・ウィーク」として始まった初日から、我々が得た学びを整理する。

    1.初日のラップタイムが示すもの
    2026年のF1世界選手権
    テストのラップタイムを深読みすべきではないが、アイザック・ハジャーとレッドブルの自社製パワーユニットが好調なスタートを切ったのは事実だ。

    もちろん、これは半分冗談のような話ではある。しかし、正午過ぎにハジャーが一気にタイムを縮めた際のベストタイムは、その日の終わりまで2026年最初の基準タイムとして残った。

    初日のタイム結果は以下のとおりだ。

    ■2026年F1テスト初日 タイム結果
    1位:アイザック・ハジャー(レッドブル) 1分18秒159
    2位:ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.537秒
    3位:フランコ・コラピント(アルピーヌ) +2.030秒
    4位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +2.541秒
    5位:エステバン・オコン(ハースF1チーム) +3.142秒
    6位:リアム・ローソン(レーシングブルズ) +3.354秒
    7位:バルテリ・ボッタス(キャデラック) +6.492秒
    8位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ) +7.137秒
    9位:セルジオ・ペレス(キャデラック) +7.815秒

    これらのタイムが意味するものは極めて限定的だ。燃料を抜き、バッテリーを使い切ってなお、5秒遅れだったという情報でもなければ、ほとんど価値はない。

    それでも、まったく無意味というわけではない。どのチームが性能走行を一切行っていないのか、どのチームがある程度クルマをプッシュできていたのかを判断するための、有用な基準にはなる。

    この点で言えば、レッドブルとメルセデスは順調な立ち上がりを見せた。一方、新規参戦のキャデラック、そしてある程度アウディは、走行距離を最優先していることもあり、大きく遅れている。これは驚くことではなく、学ぶべきことが最も多い立場にあるためだ。

    そのほかのチームは、6秒以内の幅の中に散らばる形となった。

    そして、テスト終了後にF1公式カメラの前に立ったハジャーは、率直に前向きな感触を語っていた。

    「とても生産的だった。正直言って、予想以上に多くの周回をこなすことができた。すべてがかなりスムーズで、大きな問題はほとんどなかった。自分たちのエンジンでの初日としては、かなり印象的だ。間違いなくスムーズだった」と述べた。

    2.最も多く走行したのはどこか
    2026年のF1世界選手権 フォーミュラ1カー
    初日から走行に入ったのは、メルセデス、アウディ、アルピーヌ、キャデラック、レーシングブルズ、ハースF1チーム、そしてレッドブルの7チームだった。

    フェラーリとマクラーレンは火曜日から参加予定だが、マクラーレンは水曜日まで走行を遅らせる可能性もある。

    アストンマーティンはさらに遅れて参加し、木曜と金曜のみ走行する予定で、認められている3日間をフルに使わない見込みだ。ウィリアムズは新車FW48の製作遅れにより、今回のテストを欠席する唯一のチームとなっている。

    初日の各チームの走行周回数は以下のとおりだ。

    ■2026年F1テスト初日 各チーム走行周回数
    ハースF1チーム:154周
    メルセデス:151周
    レッドブル:107周
    レーシングブルズ:88周
    アルピーヌ:60周
    キャデラック:44周
    アウディ:27周

    新エンジンの公式テスト初日としては、2014年とは比較にならないほど順調だった。当時、ヘレスで行われた初テストでは、全チーム合計でわずか93周しか走れなかった。

    それに対し、今回はピットレーンが開くと同時に複数チームが走行を重ね、全体として非常に多くの周回数が記録された。

    初日の午前中だけでも、アルピーヌ、アウディ、レーシングブルズで3回の赤旗が出た。アウディは序盤のトラブル後にコースへ戻ることができず、最終的な周回数は27周にとどまった。

    それでも、ハースF1チームが154周を記録したことを含め、全体的な走行量は、現在のチームがどれほど高度なシミュレーション設備やダイノ施設を活用して準備しているかを物語っている。

    ジョージ・ラッセルも、自身のメルセデスが151周を走ったことに触れつつ、他チームの走行量に感心していた。

    「レッドブル系のチームは新しいパワーユニットで、エンジン面ではまったく新しい体制なのに、とてもスムーズな一日を過ごしていた。アウディも良い周回を重ねていたし、ハースF1チームはフェラーリのエンジンで最多周回を記録した。2014年のように、グリッドの半分が止まってしまうような雰囲気ではない。F1全体のレベルが本当に高くなっていることを感じた」と語った。

    3.異様なまでの警備体制
    自動車競技
    非公開テストである以上、メディアの立ち入りが制限されるのは理解できる。しかし、新世代マシンを少しでも目にしたいという思いは強かった。

    バルセロナ・サーキット周辺は起伏が多く、外部からコースを見渡せる場所が存在する。その代表的な場所が最終セクター上方にある通称「ザ・ヒル」だ。

    だが、開始から20分ほどで警備員が現れ、たとえ公有地であってもコースが見える場所には立てないと通告された。

    その後は、警備車両と人々による追いかけっこのような状況が続いた。木の上から覗く者、砂利の駐車場から観察する者、遠方のバンクに立つカメラマンなど、あらゆる場所で攻防が繰り広げられた。

    警察も介入し、距離制限は200メートル、400メートルと次々に厳しくなり、罰金の可能性まで示唆された。

    F1自身が映像を公開している状況で、ここまで強硬な対応が取られたことは、異様であり、この日のテストをより奇妙なものにした。

    4.実際に目で見えたもの
    モータースポーツ
    至近距離で観察するのは困難だったが、それでも視認できた要素はあった。

    特に印象的だったのが、新世代マシンでリアのデレーティング警告灯が非常に頻繁に点灯していたことだ。このライトはエネルギー回生中、あるいはフルパワーで走行していない際に点灯し、後続車に速度差を警告する役割を持つ。

    これまでであれば、特定の区間や状況でしか見られなかったが、今回はほぼ1周を通して点灯しているように見えた。点灯していない時間の方が少ないほどだった。

    高速のターン3、ターン5から7への区間、ターン9へ向かう上り坂でも確認できた。2026年マシンがエネルギー不足に悩まされると予想されていたことを考えれば、驚きではない。

    5.耳で感じた変化
    バルセロナテスト
    音についても注目点があった。

    コーナーでターボを回し続けるために高回転・低ギアを多用するという話から、極端に奇妙なサウンドになるのではという懸念もあった。

    しかし、初日の印象ではそこまで極端ではなく、2025年のパワーユニットと大きく異なる印象はなかった。

    外部からの聴取であるため限界はあるが、少なくとも「F1らしい音」であることは確かだ。高速ラップ時には、ジョナサン・ウィートリーが言及した「よりアグレッシブ」な音の片鱗も感じられたが、世代が一変したというほどの違いではない。

    6.不必要に生まれた論争
    プレシーズンテスト
    新レギュレーション最初のテストは、ファンにとって最大の関心事だ。本来であれば、2026年マシンの魅力を伝え、シーズン開幕までの物語を描く絶好の機会だった。

    しかし現実には、非公開という形式、警備による排除、ライブタイミングの遮断といった出来事が、否定的な印象を強めてしまった。

    多くのファンは当日になって初めて、非公開テストがどれほど情報を制限するものかを実感した。マシン自体は順調に走行していたにもかかわらず、その成果よりも混乱が注目されてしまったのは残念だ。

    7.2026年マシンはどれほど遅いのか
    F1プレシーズンテスト
    2026年マシンの速さについては、以前から議論があった。初日だけで結論を出すのは時期尚早だが、初期データは前向きに捉えられる。

    ハジャーのベストタイムは、2022年の新車初テスト初日より1秒速かった。ただし当時は最終シケイン付きのレイアウトだった。

    現在のレイアウトで見ると、2025年のポールタイムは1分11秒546で、差は約7秒ある。ただし、過去の大規模レギュレーション変更を見れば、テスト期間中に2〜3秒縮まるのは珍しくない。

    さらに、冬の寒さから夏のレース週末にかけて、少なくとも1秒は自然に縮まる。開発分を考慮すれば、最終的に数秒差に収まる可能性は十分にある。

    8.新チームが直面する現実
    オートスポーツ
    ゼロから現代F1チームを築くことが、いかに困難かをキャデラックは示している。初日は6.5秒遅れで、午後にはセルジオ・ペレス交代後に断続的なトラブルも発生した。

    ただし、タイムは重要ではなく、44周を走り切ったこと自体が大きな前進だ。今季は信頼性を確保し、安定して予選に出られる体制を築くことが最優先となる。

    ペレスも「多くの問題があった」と認めつつ、「今出てくれる方がいい。次の数日はもっとスムーズになるはずだ」と前向きに捉えていた。

    9.情報の空白は少しずつ埋まる
    2026年のF1世界選手権 自動車競技
    非公開テストを巡っては、誰がどこまで情報を制限したのかという議論も起きている。しかし、F1側はチームの要望を受けつつ、妥協点を探ってきた。

    初日は情報が豊富とは言えなかったが、画像提供や簡単なコメント、各チームのデイリーレポートなどにより、一定の状況把握は可能だった。

    F1公式のハイライト映像も、トラブルを隠すことなく、アウディやアルピーヌの停止シーンを含めていた。

    結果として、このテストは10年前の非テレビ公開テストを、さらに厳格にしたような形で始まった。週末までには、より全体像が見えてくるはずだ。

    Source: The Race

  • 2026年F1バルセロナテスト初日:レッドブルのハジャーが最速タイム

    2026年F1バルセロナテスト初日:レッドブルのハジャーが最速タイム

    新たにレッドブル・レーシングのF1ドライバーに就任したアイザック・ハジャーが、バルセロナで行われた2026年F1非公開シェイクダウン初日で最速タイムを記録した。完全クローズド形式で実施された5日間テストの初日には7チームが走行し、情報統制の厳しい環境のなかで静かな立ち上がりとなった。

    この日はチームごとに走行体制が分かれ、1日を通して同一ドライバーを起用したケースもあれば、正午を境にドライバーを交代したチームもあった。

    F1はサーキット外部に出る情報量を強く制限する方針を取り、周辺では警備員が巡回。一般に公開されていたライブタイミングも、走行開始から数時間後には遮断された。

    そうした状況下でも、タイムシート上では終日レッドブルとメルセデスの2台が際立った存在となり、首位の座を入れ替わりながら走行を重ねていた。最終的に、タイヤサプライヤーのピレリによれば、C3ソフトタイヤを圧倒的に多用していたレッドブルのハジャーが、1分18秒159でこの日の最速タイムを記録した。

    このタイムにより、フォードの支援を受けて開発されたレッドブル独自の新パワーユニットを搭載するRB22は、2番手以下に0.5秒以上の差をつけて初日を終えた。ただし、このラップは昨年のバルセロナで行われたスペインGP週末の初回プラクティスと比較すると、4秒以上遅いものでもあり、あくまでシステム検証が主目的の日であったことを示している。

    メルセデスでは午前中にアンドレア・キミ・アントネッリがW17をドライブし、タイミングモニター上ではハジャーに最も近い存在となった。午後にはジョージ・ラッセルがマシンを引き継ぎ、メルセデスは最終的に2番手で初日を終えている。

    アルピーヌはこの日の最初の赤旗の原因となったが、メルセデス製パワーユニットを搭載するマシンを終日ドライブしたフランコ・コラピントが、最終的に3番手に入った。

    走行距離の面で目立ったのはハースF1チームだった。エステバン・オコンは非常に多忙な1日を過ごし、154周を走破。これは全ドライバー中で最多の周回数だった。メルセデスもアントネッリとラッセルの合算で、これに近い走行距離を記録している。

    参考までに、ハースF1チームは昨年のバーレーンテスト初日でも160周を走行し、最も多くの周回を重ねたチームだった。当時、各チームの平均周回数は130周程度で、バーレーンのレイアウトはバルセロナよりも全長が長い。今回も同チームが初日から高い信頼性を示した形だ。

    一方で、走行距離の数字を見る限り、アウディとキャデラックにとっては厳しい洗礼となる初日だった。ガブリエル・ボルトレトがドライブしていたアウディは、マシン停止により早い時間帯に赤旗を出し、新開発のアウディ製パワーユニットを搭載したそのマシンは、その後コースに戻ることはなかった。

    「マシンに技術的な問題が発生した」と、アウディF1チーム代表のジョナサン・ウィートリーは説明した。

    「問題を確認した時点で、コース上でエンジンを停止する判断をした。今年は十分なテスト日程があるし、我々はこの問題を本当に理解したかった。そのため、慎重に分析を進めている」

    キャデラックはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2名で走行距離を積み重ねたが、全体として走行は限定的だった。トラブルが報告されており、特にペレスは周回数が二桁に届かないまま初日を終えている。

    なお、フェラーリは火曜日からテストに合流する予定で、マクラーレンは火曜または水曜から走行を開始する見込みだ。アストンマーティンは木曜日以前の走行は見込まれておらず、許可されている最大3日間の走行日数を消化できない可能性が高い。ウィリアムズは今回のバルセロナテストを欠場している。

    レッドブル・レーシング 2026年のF1世界選手権 フォーミュラ1カー

    2026年F1バルセロナテスト 初日タイム

    1.アイザック・ハジャー(レッドブル) 1分18秒159/107周
    2.ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.537秒/95周
    3.フランコ・コラピント(アルピーヌ) +2.030秒/60周
    4.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +2.541秒/56周
    5.エステバン・オコン(ハースF1チーム) +3.142秒/154周
    6.リアム・ローソン(レーシングブルズ) +3.354秒/88周
    7.バルテリ・ボッタス(キャデラック) +6.492秒/33周
    8.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) +7.137秒/27周
    9.セルジオ・ペレス(キャデラック) +7.815秒/11周

  • 2026年F1テスト開幕午前は赤旗続出 レッドブルが序盤の最速

    2026年F1テスト開幕午前は赤旗続出 レッドブルが序盤の最速

    2026年F1最初の公式テスト初日午前は、赤旗が相次ぐ混乱した展開の中で進行し、レッドブル・レーシングがRB22で序盤の最速タイムを記録した。

    このテストは非公開で実施されており、1月26日(月)から30日(金)まで、バルセロナで行われている。各チームは5日間のうち3日間のみ走行が許可されている。

    初日となる月曜日には、レッドブル、メルセデス、レーシングブルズ、アルピーヌ、ハースF1チーム、アウディ、キャデラックが走行を行った。

    マクラーレンとフェラーリは、テスト開始を火曜日以降とする方針をすでに明らかにしている。一方、アストンマーティンはマシン準備の遅れが噂されており、参加状況は不明なままだ。ウィリアムズは、今回の最初のテストを完全に欠席している。

    テストの詳細は厳重に管理されており、映像や情報は各チームおよびF1からのみ発信されている。その中で、午後に入る直前の段階で、新加入ドライバーのアイザック・ハジャーが最速タイムを記録した。

    ハジャーは、午前序盤にペースを築いていたアンドレア・キミ・アントネッリを上回った。メルセデスは準備の良さを活かし、最初の数時間で20周以上を走行していた。

    しかし、3時間目にはメルセデスはガレージに留まり、その間に路面状況が改善。ハジャーはこの状況を最大限に活かし、アントネッリのタイムを更新した後、さらに約2秒引き離した。この時点でのラップタイムが、テスト初期としては極めて代表性に乏しいものであることを示している。

    最初の3時間でのハジャーのベストタイムは1分20秒3で、前年のグランプリ初日フリー走行1回目の最速タイムからは約7秒遅れている。このタイムは、2度目の赤旗中断後、走行再開直後に記録された。

    レッドブル・レーシング フォーミュラ1カー

    2026年最初のテストで最初の赤旗が出たのは、フランコ・コラピントが駆るメルセデス製パワーユニット搭載のアルピーヌがコース上で停止したためだった。この車両は迅速に回収された。

    2回目の赤旗は処理に時間を要し、ガブリエル・ボルトレトがドライブするアウディが停止したことで、約15分間の走行時間が失われた。

    さらに、現地時間13時ごろには、リアム・ローソンが原因となり、3回目の赤旗が提示された。

    テスト初日かつ新レギュレーション初年度ということもあり、各チームの走行プログラムや初期パフォーマンスはばらついており、序盤ではチーム間に約7秒の差が存在していた。新規参戦のキャデラックが最も遅いタイムとなっている。

    それでも、すべてのチームがすでに2桁周回数に到達しており、これは2014年に新車・新エンジンで迎えたテスト初日と比べると大きな進歩となっている。当時は、初日に2桁周回を達成できたのは4チームのみだった。

    F1バルセロナテスト初日(13時時点)
    Pos No ドライバー チーム マシン 周回数 タイム  
    1 6 アイザック・ハジャー レッドブル RB22 41 1分18秒835  
    2 12 キミ・アントネッリ メルセデス W17 51 1分20秒700 +1.865
    3 43 フランコ・コラピント アルピーヌ A526 23 1分21秒348 +2.513
    4 30 リアム・ローソン レーシングブルズ VCARB03 38 1分21秒864 +3.029
    5 31 エステバン・オコン ハース VF-26 62 1分24秒520 +5.685
    6 77 バルテリ・ボッタス キャデラック – 29 1分24秒651 +5.816
    7 5 ガブリエル・ボルトレト アウディ R26 27 1分25秒296 +6.645

  • 2025年のF1世界選手権 勝者と敗者:栄光と失意が分かれた1年

    2025年のF1世界選手権 勝者と敗者:栄光と失意が分かれた1年

    2025年のF1世界選手権は、最後まで緊張感に満ちた展開となり、タイトル争い、チーム間の勢力図、そして個々のドライバーの明暗が鮮明に分かれる一年となった。

    アブダビで決着したワールドチャンピオン争いは、F1史に残る接戦となり、その一方で期待を背負いながらも結果を残せなかった陣営も少なくなかった。そんな激動のシーズンを受けて、F1特派員のローレンス・バレットが2025年を総括する。

    誰が栄光を手にし、誰が悔いの残る一年を過ごしたのか。年間を通じたパフォーマンス、流れを左右した転機、そして最終的な結果を踏まえながら、今季の「総合的な勝者」と「敗者」を選び出す。

    勝者:ランド・ノリス
    ランド・ノリスはアブダビで夢を実現した。復調したマックス・フェルスタッペン、そして力強いマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリを抑え、F1史上35人目のワールドチャンピオンとなった。

    今季は7勝、7回のポールポジション、18回の表彰台、6回のファステストラップを記録し、フェルスタッペンにわずか2ポイント差でシーズンを終えた。

    26歳のノリスは、イギリス人として11人目のワールドチャンピオンでもある。またマクラーレンでタイトルを獲得したことで、ジェームス・ハント、ニキ・ラウダ、アイルトン・セナ、ルイス・ハミルトンといった名だたるドライバーたちの仲間入りを果たした。

    敗者:オスカー・ピアストリ
    ピアストリは夏休み前の時点で初のワールドタイトル獲得に向けた圧倒的な本命と見られていた。そして、シーズン再開戦となったザントフォールトでの見事な勝利によって、その評価をさらに高め、ポイントリードを34点にまで広げた。

    しかし、アゼルバイジャンGP週末で2度のクラッシュを喫したことで流れが一変。事実上タイトル争いから脱落することになる、6戦に及ぶ悲惨な不振に陥った。

    最終2戦では連続2位を獲得して立て直し、少なくとも前向きな形でクリスマス休暇を迎えることはできたが、本人としてはタイトルを自らの手からこぼれ落としたことを痛感しているはずだ。

    勝者:マクラーレン
    チームズチャンピオンシップを制すること自体が簡単ではない。ましてやそれを防衛し、さらに2人のドライバーが互いにタイトルを争う状況をマネジメントするのは至難の業だ。しかしマクラーレンは2025年にそれをやってのけた。

    確かに緊張感の高い場面も多々あったが、それでも残り6戦を残してチームズチャンピオンシップを決め、シーズン14勝を挙げて、歴代チームズ王者回数で単独2位に浮上した。

    またノリスのタイトル獲得により、2008年にハミルトンが初のF1王座を獲得して以来となるドライバーズチャンピオンもチームにもたらした。

    敗者:アルピーヌ
    アルピーヌにとって、2025年は厳しい現実を突きつけられるシーズンとなった。グランプリでポイントを獲得できたのはわずか5回にとどまり、チームズチャンピオンシップ最下位でシーズンを終えた。

    これは昨年より4つ順位を落とす結果であり、獲得した22ポイントは、ひとつ上のザウバーとの差が48ポイントもあった。

    ピエール・ガスリーが唯一の光明であり、チームの全ポイントを一人で獲得するとともに、10回Q3に進出し続けた。

    勝者:マックス・フェルスタッペン
    フェルスタッペンが5年連続となるワールドチャンピオン獲得という究極の目標を達成できなかったことは承知している。しかし、シーズン終盤の驚異的な巻き返しは、伝説として語り継がれるものになるだろう。

    ザントフォールト後の時点で104ポイント差をつけられていたが、そこから9戦で6勝を挙げ、さらに3度の表彰台も獲得し、最終的にはわずか2ポイント差まで迫った。

    これは彼にとってキャリア最高のシーズンだった。もしシーズン中盤のマシンパフォーマンス低下がなければ、ミハエル・シューマッハに並ぶF1史上唯一の5連覇ドライバーとなっていた可能性は極めて高い。

    2025年のF1世界選手権

    敗者:フェラーリ
    フェラーリは、2024年のワールドチャンピオンシップでマクラーレンと最終戦まで争ったことから、大きな期待を抱いて2025年シーズンに臨んだ。

    しかし結果は厳しく、グランプリ未勝利に終わり、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは1度も表彰台に立てなかった。これにより、チーム代表フレデリック・バスールには大きなプレッシャーがのしかかった。

    シャルル・ルクレールは、最終的にチームズ4位が限界だったマシンで7回の表彰台を獲得したが、それは失望に満ちたシーズンの中で数少ない明るい材料に過ぎなかった。

    勝者:ウィリアムズ
    ウィリアムズにとって、2025年は素晴らしいシーズンだった。アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.は、初期段階から扱いやすかったマシンを最大限に活かし、チームズ5位、ミッドフィールド最上位という評価を手にした。

    アルボンはシーズンの3分の2にわたって圧巻の走りを見せ、最終的にドライバーズランキング8位という上質な結果を残した。

    サインツJr.はウィリアムズ加入当初の苦戦を乗り越え、シーズン終盤にかけて力強く復調。2度の表彰台を獲得し、最終的にはアルボンからわずか9ポイント差まで迫った。

    敗者:アストンマーティン
    アストンマーティンにとって2025年は苦しいシーズンだった。最高位は5位にとどまり、ミッドフィールドのライバルであるウィリアムズ、レーシングブルズ、ザウバーがいずれも表彰台を獲得する中、存在感を示しきれなかった。

    シーズンをチームズ7位で終え、過去2年連続で記録していた順位から2つ後退した。

    フェルナンド・アロンソが2人のうちでは優勢だった一方で、ランス・ストロールは予選で苦戦し、24戦中Q1突破はわずか9回にとどまった。

    勝者:ルーキーたち
    2025年のルーキークラスは、自らの成果に胸を張っていい。

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが最も際立った存在で、3度の表彰台を獲得し、シーズン終盤に向けて非常に力強いパフォーマンスを見せた。

    レーシングブルズのアイザック・ハジャーも、オランダでの見事な走りで表彰台を獲得。シーズンを通じた総合的なパフォーマンスが評価され、ワークスのレッドブルチームへの昇格を勝ち取った。

    オリバー・ベアマンはシーズン終盤に好調期を迎え、メキシコでの4位を含む5戦連続入賞を記録し、経験豊富なチームメイトであるエステバン・オコンを上回る結果を残した。

    またガブリエル・ボルトレトは5度ポイントを獲得し、予選での一発の速さで知られるニコ・ヒュルケンベルグとの予選直接対決にも勝ち越した。

    敗者:レッドブル
    レッドブルは今季、ワールドチャンピオン奪還に大きな期待を寄せていたが、結果的には近年で最も波乱に満ちたシーズンとなった。両タイトルを逃し、さらにチーム代表クリスチャン・ホーナーとの決別も経験することになった。

    新代表ローラン・メキースはチームの立て直しを図り、マシンの根本的な問題を理解するために開発を推し進めた。その取り組みは、あわやドライバーズタイトル獲得というところまで迫った。

    しかしフェルスタッペンはタイトルに届かず、レッドブルはチームズ3位に終わった。王者マクラーレンとの差は実に382ポイントに達した。451ポイントを獲得したうち、セカンドカーが稼いだのはわずか30ポイントにとどまり、それが大きな足かせとなった。

  • 2025年F1総合評価 ドライバーパワーランキング最終版

    2025年F1総合評価 ドライバーパワーランキング最終版

    2025年シーズンは、長年待ち望まれていた初表彰台、ルーキーのスーパースター誕生、数え切れないほどの息詰まる瞬間、そしてランド・ノリスが名だたるチャンピオンの仲間入りを果たした予測不能な三つ巴のタイトル争いなど、まさに歴史に残る一年となった。

    タイトル争いを繰り広げた3人はいずれもキャリア最高レベルのパフォーマンスを披露したが、全24戦を通して最も審査員の印象に残ったのは誰だったのか。最終パワーランキングのリーダーボードを以下でチェックしてほしい。

    仕組み
    2025年シーズンを通して、5人の審査員パネルが各グランプリ終了後に全ドライバーを評価し、週末全体のパフォーマンスを基準に10点満点で採点した。マシン性能の影響は考慮されていない。専門家によるスコアは平均化されて各レースのスコアとなり、それをシーズンを通して合算したものが、ページ下部に掲載されている総合パワーランキング・リーダーボードとなる。

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    5連覇となる世界タイトルこそ逃したものの、マックス・フェルスタッペンはシーズンを通した平均スコアで、審査員から最も高い評価を受けた。終盤戦で見せた圧巻の巻き返しが強い印象を残した形だ。アメリカGPでは、スプリントポール、スプリント優勝、決勝ポール、決勝優勝という完全制覇を達成し、満点の10点を獲得。扱いづらさを抱えていたレッドブルのマシン特性を、いかに手懐けられるようになったかを示した。さらに、チームが数多くのトラブルに見舞われたにもかかわらず、ポールポジション数と勝利数はいずれも全ドライバー最多を記録。こうした要素が積み重なり、フェルスタッペンはライバルたちを抑えてトップに立った。

    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    2024年の初タイトル挑戦を糧に、ノリスは多くの教訓をこのシーズンに持ち込み、ミスから素早く学ぶ姿勢を見せた。計り知れないプレッシャーの中でも冷静さを保ち、フェルスタッペンとチームメイトのオスカー・ピアストリを下して、自身初の世界タイトルを獲得した。序盤にオーストラリア人ドライバーがランキング首位を固めた際には、自身が一時的に自信を失ったことを率直に認めている。しかし、オーストリアとメキシコでの圧巻の走り、そしてアブダビでの落ち着いたパフォーマンスが高評価につながった。

    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    シーズン最初の3分の2で見せた素晴らしい好調ぶりにより、ピアストリはノリスに僅差で3位となった。中国GPからスペインGPまで8戦連続で表彰台に上がるという印象的な連続記録は、F1参戦3年目にしてタイトル争いの本命であることを示した。しかし、その後は6戦連続でトップ3を逃すフラストレーションの溜まる時期を経験する。それでもカタールGPでは力強い走りで巻き返し、数学的にはタイトル争いに踏みとどまったものの、チャンピオンになる可能性はわずかなものにとどまった。

    4.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    フェラーリにとっては決して容易な一年ではなかった。チームは4月という早い段階で2026年に焦点を移す決断を下し、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはエアロダイナミクスのアップデートなしで戦うことを余儀なくされた。それでもモナコ出身のドライバーは輝きを放つ場面を見つけ、7回の表彰台と1回のポールポジションを獲得。アブダビGPではノリスと3位を争うなど、前向きな形でシーズンを締めくくった。フェラーリ全体のパフォーマンスについて「非常に失望している」と認めつつも、フラストレーションの多い状況で最大限の結果を引き出し続けた点が評価され、2025年パワーランキングで4位となった。

    5.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    ジョージ・ラッセルは、ハミルトン離脱後のメルセデスにおいて、紛れもなくチームのリーダーとしての地位を確立した。カナダとシンガポールで2勝を挙げ、三強以外で複数勝利を記録した唯一のドライバーとなった。W16のパフォーマンスは安定しない部分もあったが、適正なウインドウに入った際には、ラッセルは常にそのチャンスを最大限に活かしてきた。自身が本格的にタイトル争いに加わる日はまだ先かもしれないが、2勝に加えて7回の表彰台を積み上げ、常にトップ集団で戦う準備が整っていることを示した。

    6.アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)
    レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーはランキングトップ10入りこそ逃したものの、F1初年度で強烈な印象を残した。経験豊富なニコ・ヒュルケンベルグと同点でシーズンを終え、Q3進出を重ね、オランダGPでは4位スタートから見事な表彰台を獲得。これはチームにとって2021年以来の表彰台となった。ハジャーの強い一年を最も端的に示すのが、来季レッドブルへの昇格だろう。4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンと並んで走ることになる。

    7.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)
    表彰台を2度獲得したのはチームメイトのカルロス・サインツJr.だったが、シーズン序盤に見せたアレクサンダー・アルボンの安定感は、ウィリアムズがコンストラクターズランキング5位を獲得する上で大きな役割を果たした。これは2017年以来の最高成績である。4シーズンにわたってチームに在籍する中で、今季も頻繁にポイントを持ち帰る重要な存在となり、オーストラリア、マイアミ、イモラ、オランダでの複数回の5位フィニッシュがハイライトとなった。

    8.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    アストンマーティンは、フェルナンド・アロンソによって複数の表彰台を獲得した2023年のフォームをまだ取り戻せていないが、元世界王者は今季も再び存在感を示した。オーストラリアでのクラッシュ、中国でのブレーキトラブル、モナコでのエンジントラブルにより3戦連続リタイアという厳しい序盤を経たが、その後は合計10回の入賞を記録し、ハンガリーGPでは自己最高位となる5位を獲得した。チームが2026年レギュレーションに注力していることは周知の事実だが、それでもアロンソはチャンスがあれば常に力強い結果を残してきた。

    9.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    2025年のルーキー世代は鮮烈なデビューを飾ったが、ハースのオリバー・ベアマンもその例外ではなかった。第2戦で早くも初ポイントを獲得し、バーレーンでは20番手スタートから10位、オランダGPではピットレーンスタートから6位へと駆け上がるなど、追い上げのレースを何度も披露した。
    ペナルティポイントを重ねる原因となった複数のインシデントに悩まされた一方で、メキシコGPでは4位入賞という歴史的な結果を残し、2016年のF1参戦以来、ハースにとって最高タイのフィニッシュを記録した。

    10.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバーF1チーム)
    キック・ザウバーは、2026年のアウディ参入を見据え、ベテランドライバーとルーキーの組み合わせという堅実なラインアップを2025年に採用した。この判断は正解で、ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトは、チームの獲得ポイントを昨季から64点も上積みした。ドイツ人ドライバーは開幕戦オーストラリアで7位入賞を果たし、2024年シーズン全体でのザウバーの総得点を、わずか1戦で上回った。その後のアップグレードにより、定期的にトップ10に顔を出す存在となる。そして英国GPでは、239戦目にして初の表彰台を19番手スタートから達成。審査員からほぼ満点に近い評価を受ける結果となった。

    惜しくも圏外
    カルロス・サインツJr.とメルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリは、平均6.8点でトップ10入りをわずかに逃した。サインツJr.はアゼルバイジャンとカタールで3位表彰台を獲得し、アントネッリはカナダ、ブラジル、ラスベガスで輝きを放った一方、不運やミスも重なり、最終的にはチームメイトに上回られる形となった。

    2025年のF1世界選手権

  • F1パワーランキング:2025年F1アブダビGPで評価を高めたドライバーは?

    F1パワーランキング:2025年F1アブダビGPで評価を高めたドライバーは?

    2025年シーズンを締めくくるアブダビGPは、忘れがたい結末となった。ランド・ノリスは3位でチェッカーを受け、初のワールドチャンピオンを決めた一方、マックス・フェルスタッペンは今季8勝目を挙げながらも、タイトルにはわずかに届かなかった。

    では、ヤス・マリーナ・サーキットで他に誰が審査員の印象に残ったのか。最終戦のパワーランキングのスコアと、総合ランキングを以下でチェックしてほしい。

    F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    アブダビで1,457日間続いたワールドチャンピオンとしての支配が終わりを迎えたとはいえ、フェルスタッペンはこれ以上ない形でシーズンを締めくくったと言えるだろう。レッドブル・レーシングのドライバーは圧巻の走りを見せ、ポールポジションを獲得すると、そのまま今季8勝目となる圧倒的な勝利を収めた。最終的にノリスとの差はわずか2ポイントだった。

    2.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    フェラーリがここ最近厳しい状況に置かれていることは周知の事実だが、シャルル・ルクレールは困難なシーズンを前向きに締めくくろうと全力を尽くした。スタートで1つ順位を上げて4番手に浮上すると、SF-25が息を吹き返したことで一時は表彰台争いに加わる場面もあった。終盤にかけてこの勢いは失われたものの、シーズン最終戦で全力を出し切ったことは間違いない。

    3.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)
    フェルナンド・アロンソはアブダビGPのスタートで素晴らしい蹴り出しを見せ、メルセデスのジョージ・ラッセルをオーバーテイクし、ルクレールの背後につけた。ラッセルを抑え切ることはできなかったものの、アストンマーティンのドライバーはミッドフィールド勢の先頭を維持し、貴重な6位でフィニッシュ。これによりチームはコンストラクターズランキング7位でシーズンを終えた。

    4.ランド・ノリス(マクラーレン)
    週末を迎えた時点で12ポイントのリードを持っていたにもかかわらず、ノリスにとってアブダビでの数日間は緊張感に満ちたものだった。タイトル獲得には表彰台フィニッシュが必要であり、最終的にその条件を満たして2025年ワールドチャンピオンに輝いた。ルクレールらからのプレッシャーを受けながらも、重要なトップ3の座を守り切った。

    5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    マクラーレンの反対側のガレージでは、オスカー・ピアストリのタイトルの可能性は小さかったが、それでもヤス・マリーナ・サーキットで果敢な走りを披露した。1周目にノリスを抜き去って2位に浮上。フェルスタッペンを追うだけのペースはなかったものの、後半戦に苦しんだシーズンを、良い形で締めくくる週末となった。

    6.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    エステバン・オコンは、ハースF1チームで迎えた初シーズンを、近年でも屈指の好走で締めくくった。レースを通してポイント争いに加わり続け、終盤にはフェラーリのルイス・ハミルトンを抑え切って7位を獲得した。

    7.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバーF1チーム)
    予選では振るわず、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは18番手に沈んだ。しかし日曜の決勝ではそこから着実にポジションを上げ、ドイツ人ドライバーは「とても、とても満足している」と語り、最終的に9位で2ポイントを手にした。

    8.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    予選ではタイトル争いの2人に最も迫る存在となり、4番手グリッドを獲得したラッセルだったが、決勝では厳しいレースとなった。スタートでルクレールとアロンソに先行を許し、メルセデスはペースに苦しんだものの、比較的単独走行となりながら5位でチェッカーを受けた。

    9.ガブリエル・ボルトレト(ザウバーF1チーム)
    2026年にアウディへ移行する前、ザウバーとして迎える最後の週末となったアブダビで、ガブリエル・ボルトレトは惜しくもチームのダブルポイント獲得を逃した。序盤はトップ10圏内を走行していたが、ピットストップで順位を落とし、ルーキーシーズン最終戦は11位に終わった。

    10.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    オリバー・ベアマンにとっては、シーズン最終戦で悔しさの残る結果となった。ランス・ストロールを防御する際に進路変更を複数回行ったとして5秒のタイムペナルティを科され、最終結果は12位となった。それでも、ハースのドライバーとしては堅実な内容で、後半戦を通じた好調ぶりを示す走りだった。

    惜しくも圏外
    ルイス・ハミルトンは、今週のパワーランキングでトップハーフ入りをわずかに逃した。7度のワールドチャンピオンは16番手スタートから追い上げ、8位でフィニッシュしている。

    2025年のF1世界選手権 アブダビグランプリ

  • F1アブダビテスト 各チーム総括:2026年新時代へ向け重要データを収集

    F1アブダビテスト 各チーム総括:2026年新時代へ向け重要データを収集

    2025年シーズン最終戦アブダビGPから一夜明け、F1チームはヤス・マリーナ・サーキットで恒例のポストシーズンテストを実施した。

    ピレリによる2026年仕様タイヤの評価とヤングドライバーテストが同時進行で行われ、各チームのレースドライバー、リザーブ、若手ドライバーが大量の周回を消化。来季導入される新レギュレーションを見据えた重要なデータ収集の一日となった。

    テストを終えて、メルセデス、マクラーレン、レッドブル、フェラーリ、アストンマーティン、アルピーヌ、レーシングブルズがプレスリリースを発表。彼らはミュールカーと現行マシンを使い分け、タイヤ挙動、セットアップ変化、空力負荷の違いを綿密に検証。ドライバーたちは長いシーズン終盤にもかかわらず精力的に走行をこなし、各チームは2026年の新時代に向けて貴重な知見を得た。今日得られたデータは、来年のマシン開発とシーズン序盤のパフォーマンスを左右する重要な基盤となる。

    ■ メルセデス
    レギュラードライバーのアンドレア・キミ・アントネッリとリザーブドライバーのフレデリック・ベスティが、今日アブダビで走行を行った。キミはチームの「ミュールカー」を駆り、2026年用タイヤコンパウンドの評価や、アクティブ・エアロダイナミクスを含む2026年F1の新要素のシミュレーションを目的としたピレリタイヤテストに参加した。一方のフレデは、ヤングドライバーテストにおいて、2025年仕様のタイヤコンパウンドを装着した無改造のW16をドライブした。キミは156周に到達する走行をこなし、フレデは全長5.281kmのヤス・マリーナ・サーキットで145周を走破した。このテストは、2026年の次世代F1時代を前に、現行ターボハイブリッド時代のパワーユニットとグラウンドエフェクト規定車両による最後の競技的走行となった。

    アンドレア・キミ・アントネッリ:「アブダビでの今日の作業には満足している。すべてがとてもスムーズに進み、ほぼ160周の走行ができた。これは2026年用タイヤについて収集した非常に価値のあるデータで、来季に向けて評価し活用していく。トラックサイドのスタッフ、そしてブラックリーとブリックスワースのファクトリーの仲間たち、全員のハードワークに心から大きな感謝を伝えたい。今年が終わったばかりで、僕自身のルーキーシーズンも終わったところだけど、これからに向けてスタートするのが待ちきれない。来年は刺激的なチャレンジが待っていて、僕たち全員がそれを楽しみにしているし、大きな数ヶ月になる。」

    フレデリック・ベスティ:「ヤングドライバーテストが完了し、145周という、F1カーで1日に走った周回数としては自身最多を記録した!8セットのタイヤを使い、予定したプログラムをすべて完了した。チームによる多くの良い作業が達成できたポジティブな一日だった。先週はシミュレーターに入り、今日は実際にマシンを走らせ、そして来週またシミュレーターに戻るので、自分自身の学習にも役立つし、バーチャル領域で進めている幅広い作業にも有用だ。僕たちは今、2026年へと移っていく。全員にとって本当にエキサイティングな年になるだろう。僕はすでにブラックリーの仲間と一緒に来季マシンの開発に懸命に取り組んでいて、これから数週間、数ヶ月に向けてワクワクしている。次世代F1に向けた準備が加速していく。」

    アンドリュー・ショブリン:「アブダビでの両マシンによる走行は、とても有益な一日となった。キミは2026年用ピレリタイヤを経験し、156周を走行した。来年用の最終コンパウンドとケーシングを初めて確認し、セットアップ変更にどう反応するかを理解するためのいくつかのテストを完了した。彼は来年のマシンをシミュレートするため、より低いダウンフォースレベルでも走行しており、評価のための有用なデータになる。一方フレデは2025年用タイヤで145周を走破した。レースセットアップから開始し、週末に直面した問題を解決するためのいくつかのオプションを探った。それによって興味深く有益な結果が得られた。また、今年多くの時間をシミュレーターで過ごしたフレデにとって、実車で非常に貴重な経験となる。僕たちは今、約1600kmのデータを分析していく必要がある。これらはすべて2026年に向けた準備、そして来季マシン開発における重要な要素となる。」

    ■ マクラーレン

    ランド・ノリス:「チャンピオンシップを勝ち取ったこのマシンに、今年最後にもう一度乗ることができてとても良かった。ピレリのテストプログラムをしっかりとこなし、2026年に向けて可能な限り良い準備をするための貴重なフィードバックを提供した。今年一年支えてくれた皆に感謝したい。今は少し休んで、また戻ってくるだけだ。」

    オスカー・ピアストリ:「素晴らしいシーズンのあと、もう一度MCL39に戻って午後を走れたのは嬉しかった。ピレリをサポートし、タイヤにフィードバックを提供するのはいつでも重要だし、その感触をしっかり得ることができた。忙しい一年だったので、チームの継続的な働きに感謝したい。これから休んで、リセットし、2026年というエキサイティングな年に向けて頭を切り替える。」

    パト・オワード:「F1カーをドライブできる日はいつだって素晴らしい。先週のFP1で良いセッションを終えたばかりなので、さらにその上に積み重ねることができて良かった。計画通りにプログラムを進め、大きな進歩を遂げ、学び続けることができた。チームには、この機会をくれたことに感謝したい。今日も素晴らしい一日だった。」

    ランディ・シン:「2025年シーズンを、ヤス・マリーナ・サーキットでの非常に有意義な一日で締めくくった。長くエキサイティングな一年だったので、チーム全員の継続的な努力とサポートに感謝したい。パトはヤングドライバーテストに参加し、インディカーとF1をまたいだ今年の忙しいプログラムを締めくくった。いつも通りよく走り、有用なフィードバックを提供してくれた。ランドとオスカーは、2026年用タイヤを走らせるために2025年車を改造したミュールカーを午前と午後でそれぞれ担当した。複数のコンパウンドを走り、タイヤの挙動を理解し始め、ピレリと密接に作業しながら多くのことを学んだ。2026年に向けた準備はすでに大きく進んでおり、短い休息ののち、新しいF1の時代を迎えられることを楽しみにしている。」

    ■ レッドブル

    アイザック・ハジャー:「正式にオラクル・レッドブル・レーシングのドライバーとして初めて走行できて素晴らしかった。すでに過去数年のテストを通して多くのチームメンバーと会っていたけれど、1月に戻ってきた時には、さらに多くの人たちと会って作業を進められるのがうれしい。チームはとても温かく迎えてくれて、このグループの中でもうすでに快適に感じている。当然、今日のマシンはバルセロナでドライブするものとはまったく違うけれど、タイヤの感触をつかむには良かった。また今データを蓄積しておくのは重要で、数ヶ月後の新シーズンに向けて確実に役に立つだろう。」

    岩佐歩夢:「今日のポストシーズンテストで多くの周回を重ねることができて、再びオラクル・レッドブル・レーシングと仕事ができてとても良かった。金曜日にはビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズとしてここを走っていたので、すぐに再びコースへ戻れたのは良かった。シーズンは非常に長かったし、テストはすぐに始まるが、チーム全員が来季の重要な一年に向けてデータを集めることにしっかり集中していた。今季は何度かF1テストを行い、バーレーンでRB21をドライブしてFP1にも出たので、再びマシンに戻って、この8ヶ月で自分のドライビングがどう発展したかを感じることができて良かった。チームがこのデータを活用できることを願っているし、自分が刻んだ周回に満足している。」

    ベン・ウォーターハウス:「アブダビで非常に成功したテストデーとなり、長いシーズンを締めくくることができた。今日のプログラムは両マシンで分担し、アイザックは2026年用ピレリタイヤのテストを、歩夢は現行タイヤでRB21を走らせるヤングドライバーテストを担当した。両ドライバーとも素晴らしい仕事をしてくれて、非常に詳細なフィードバックを提供し、両マシンとも問題なくすべてのプログラムを完了した。アイザックと一緒に仕事できたことはチームにとって非常に価値があり、来季に向けた関係構築にも役立った。このテストの結果をミルトン・キーンズに持ち帰り、シミュレーションツールをさらに改善し、7週間後のバルセロナに向けて準備を進める。最後に、7年間素晴らしいパワーユニットとサポートを提供してくれたホンダに大きな感謝を伝えたい。素晴らしいパートナーであり、来年ともにレースできることを楽しみにしている。」

    アブダビグランプリ

    ■ フェラーリ
    今日は、全チームがヤス・マリーナ・サーキットでの唯一のポストシーズンテストに参加した。スクーデリア・フェラーリHPから走行したのは、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、ディノ・ベガノヴィッチの3人。レースドライバーの2人は、18インチ径は維持しつつ、2025年仕様より若干スリムになった来年用タイヤをテストするため、SF-25のミュールカーを走らせた。一方ディノは、標準仕様のSF-25をドライブし、さまざまなセットアップにおけるマシン挙動の理解に役立つ経験を積んだ。シャルルはC5、C4、C3コンパウンドを走行し、C5で1分26秒417のベストを記録。合計75周、396kmを走行した。午後はルイスがシャルルに代わって同様のプログラムを実施し、C2、C3、C4、C5コンパウンドを使用して73周(386km)を走破し、C5で1分26秒138のベストを記録した。ディノは今年のピレリタイヤを用いて122周(644km)を走行し、C5で1分25秒720を記録した。チームは予定したプログラムを完了し、来年に向けて有用となる多くのデータを収集した。

    シャルル・ルクレール:「とてもポジティブなテストデーだった。試すべき項目が多かったし、タイヤを理解し始めるうえでその作業は不可欠だった。今日学んだすべてのことを来年に持ち込む。今季最後の日ではあるけれど、同時に来年の最初の日でもある。今年のサポートに心から感謝したい。また来年会おう!」

    ルイス・ハミルトン:「新しいタイヤをテストし、その性能をより理解するための作業を行った。プログラムを進め、いくつか良い発見ができ、とてもポジティブな一日になった。長いシーズン終盤のこの追加テスト日にも全力で取り組んでくれたガレージの全員に本当に感謝している。」

    ディノ・ベガノヴィッチ:「アブダビでとても良い一日を過ごすことができた。再びスクーデリア・フェラーリHPのマシンに乗れるのはいつだって特別だ。予定していたプログラムをすべて完了できたことに満足しているし、午後にはロングランも行い、とても楽しかった。この機会を与えてくれたチームに感謝しているし、来季が楽しみだ。」

    ■ アストンマーティン
    アストンマーティン・アラムコは、ピレリタイヤテストとヤングドライバーテストを含む包括的なポストシーズンプログラムをアブダビで実施し、5.554kmのヤス・マリーナ・サーキットで合計227周を走破して2025年のオン・トラック活動を締めくくった。テスト&リザーブドライバーのストフェル・バンドーンは、2026年F1シーズン向けの新しいピレリタイヤのテストに専念する一日を過ごした。プログラムは、ロングランとショートランを織り交ぜ、コンパウンドの挙動を理解しつつ貴重なデータを収集することに焦点が置かれた。ストフェルは108周(571km)を走行した。ヤングデベロップメントドライバーのジャック・クロフォードは、2025年FIA F2選手権でランキング2位となり、今年2回目のF1 FP1セッションを終えたばかりで、ヤングドライバーテストに参加した。過去2ヶ月で3回目のAMR25走行となったジャックは、さまざまなセットアップやロングラン評価に取り組み、119周(629km)を走行した。ポストシーズンテストを終え、チームはAMRテクノロジーキャンパスに戻り、冬の忙しい期間にAMR26の開発を続ける。

    ストフェル・バンドーン:「再びマシンに戻り、チームの開発に貢献できるのはいつでも価値がある。今日は2026年用ピレリタイヤの特性理解に焦点を置き、代表的な走行を伴うフルプログラムを実行することができた。タイヤは現在のコンパウンドとは異なる挙動を示すので、早期に読み取ることが重要だ。来季に向けてファクトリーに持ち帰るデータにチームが満足してくれることを願っている。」

    ジャック・クロフォード:「AMR25に乗るたびに、自分が一歩成長しているのを感じる。今日は走行距離を重ね、異なるセットアップにどう適応するかを理解することに集中した。この機会、そして先週のFP1の機会を与えてくれたチームに感謝しているし、どちらのセッションにもとても満足している。これから少し休み、来季チームのサードドライバーとしての役割に備える。」

    ■ アルピーヌ

    ピエール・ガスリー:「これで2025年のオン・トラック走行を締めくくった。今日は2026年用ピレリタイヤで多くの周回を走ったが、これは間違いなく重要で、冬の間に検討すべき多くの材料を与えてくれる。今年は長い一年だった。良い時もあれば、少し多すぎるほどの悪い時もあったが、それがレースというもので、僕たちは2026年に向けて必ず強くなって戻ってくる。休養が必要なのは全員同じだし、僕自身もそうだが、休みに入る前にまだ数週間のハードワークが残っている。ファクトリーでは来季に向けて莫大な努力が続けられている。特にこの数週間の忙しい時期におけるチームの献身に感謝している。」

    クシュ・マイニ:「本当に素晴らしい経験だった。準備段階での支援、そして今日しっかりとした一日を実行してくれたチームにまず感謝したい。チームはとてもプロフェッショナルで、今日は多くのことを学べた。すぐに快適さを感じ、ラップごとに走行プランをこなすことに集中できた。マシンはとてもよくできていて、乗っていて気持ち良かったので、体力的にも問題はなかったが、数日後には疲労が来るかもしれない。隣にピエールがいてくれたのは心強かったし、彼は最高のドライバーコーチのような存在だ。今日の経験を消化するには少し時間がかかるだろうし、この機会に本当に感謝している。」

    デイブ・グリーンウッド:「今日はアブダビのポストシーズンテストで2025年最後のオン・トラック走行だった。クシュはチームでの初のフルテスト参加だったが、非常にスムーズな一日だった。準備の段階からよく取り組んでくれて、走行から良いフィードバックを得ることができた。その熱意とプロ意識は見事だった。ピエールは2026年用ピレリタイヤを装着したミュールカーを担当した。これはピレリにも我々にも有益な作業で、来年に完全に焦点を当てたものだ。冬の準備に役立つ多くの有用なデータを収集できたので、新車での走行開始までの1ヶ月強に向けて助けになるだろう。ファクトリーでは2026年車の準備がすでに本格的に進んでおり、冬休みまでの数週間で来季に向けた大きな前進を目指している。ここ数週間、2つの異なるプロジェクトを並行して進めてきたチーム全員の努力を称えたい。」

    ■ レーシングブルズ

    リアム・ローソン:「今日はとても興味深い一日で、2026年に向けていくつか進歩を得るための作業を行った。また、来年にできるだけ近いウインドウで新しいタイヤをテストする機会もあり、これは今後に向けて重要なデータになる。今季までドライブしてきたマシンとは非常に違ったフィーリングで、事前に少しでもその感触を味わえるのは良いことだ。冬の間に、今日走った内容を整理する時間が取れると思うし、新しいマシンとともに来年戻ってくるのが楽しみだ。」

    アービッド・リンドブラッド:「アブダビで素晴らしい一日を過ごせて、VCARBでの旅を始める良い機会になった。多くの周回をこなし、予定していたプログラムをすべて進めることができた。手続き面など、いくつか一緒にスピードを上げていく必要がある項目もあり、作業してきたが、全体としては生産的な一日だった。2026年シーズンを前にこのテスト日をこなせたことは非常に有益で、基礎となる部分を固めることができた。来年が本当に楽しみで、早くスタートしたい。」

    マッティア・スピーニ(チーフレースエンジニア):「全体として、リアムとアービッドの両方が走行した今日のテストは良い一日だった。完璧とは言えず、アービッドについてはマシンの問題で予定より少し早く走行を止めなければならなかった。しかし、エンジニアたちと一緒に作業を進め、多くの手順をトレーニングすることができ、彼はとても良いペースで習熟できている。リアムの走行のおかげでタイヤに関する多くのデータを収集でき、このテストから多くの知見を得ることができた。これから収集したデータを分析し、2026年に向けて積み上げていく必要がある。」