カテゴリー: F1レギュレーション

  • ランス・ストロール 2026年レギュレーションに苦言「F1らしさが失われている」

    ランス・ストロール 2026年レギュレーションに苦言「F1らしさが失われている」

    ランス・ストロールが2026年から導入されるF1の新レギュレーションについて、公然と懸念を表明した。アストンマーティンのシミュレーターでプロトタイプ車をすでに試したというカナダ人ドライバーは、「F1らしさが失われてしまう」と率直な思いを口にしている。

    新規則では、出力の最大50%を電力で賄う新型パワーユニットの導入や、直線とコーナリングで空力特性を調整する可変エアロが特徴。また、全体的なダウンフォースも大幅に削減される予定だ。

    これらの変更はF1をより持続可能なスポーツとするための動きだが、ストロールはその方向性に否定的だ。

    「F1が電動化の道を歩み、バッテリーのためにダウンフォースを失わなければならないというのは、ちょっと残念だ」と、Racefansに語っている。

    「もっと軽くて、俊敏で、速くて、ダウンフォースがたくさんあるクルマを見たい。もっとシンプルにして、“エネルギー・バッテリー・チャンピオンシップ”ではなく、“F1レース・チャンピオンシップ”にすべきだと思う」

    ランス・ストロール F1 フォーミュラ1カー アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    FIAは「軽量で俊敏なマシン」を強調するが…
    FIAは、最低重量の引き下げやパッケージの見直しを通じて「俊敏なマシンコンセプト」を掲げているが、現時点では目標が達成できるかは不透明。ストロールの発言は、F1の伝統的な魅力が失われることへの懸念を反映している。

    「もっと大きな音がして、ちょっと軽くて、あまりエネルギーやバッテリーに依存しないクルマの方がワクワクするよ。それがレースってものじゃないのかな」

    「政治的に発言できないドライバーもいる」
    フェラーリのシャルル・ルクレールも、シミュレーターでのテストを踏まえて「楽しいクルマとは言えない」とコメントしているが、ストロールは他にも不満を抱えているドライバーがいると示唆する。

    「僕はこの方向性が好きじゃない。でももし僕たちのクルマが速くて、競争力があって、ライバルよりも良いパフォーマンスができていれば、誰も文句は言わないだろうね」

    「多くのドライバーが僕と同じ意見だと思うよ。政治的な理由で本音を言えない人もいるだろうけど」

    公平な競争という側面には理解も
    2026年の規則改定にはマックス・フェルスタッペンも懸念を示しており、とくにエネルギー回生とその管理がレースの中心になってしまう点を問題視している。

    一方でストロールは、全チームが同じ条件で戦うという点では前向きに捉えている。

    「来年はすべてのチームにとって同じ条件だし、誰がそれを一番うまくやれるかが勝負になる。きっと、それが得意なチームはこの新レギュレーションを気に入るんじゃないかな」

    F1が持続可能性と伝統的なレースの魅力の間でバランスを模索する中で、ストロールの発言は現場の率直な声として注目を集めそうだ。

  • ハジャー 2026年レッドブルF1昇格に意欲「新レギュレーションはチャンス」

    ハジャー 2026年レッドブルF1昇格に意欲「新レギュレーションはチャンス」

    2026年にレッドブルF1へ昇格する可能性が取り沙汰されているアイザック・ハジャーは、新技術レギュレーションの導入がその移行を後押しする可能性があると語った。

    F1マシンは来年、大幅な技術変更を迎える予定で、シャシーとパワーユニットの両面で大きな変化が加えられる。

    現在F1でルーキーシーズンを戦っているハジャーは、ここまでの10戦で21ポイントを獲得し、印象的な走りを見せている。

    フランス出身のハジャーは、今季レッドブルで苦戦が続く角田裕毅に代わって、来季フェルスタッペンのチームメイトとして昇格する可能性があると報じられている。角田裕毅は、リザーブから昇格したリアム・ローソンがRB21の速さを引き出せなかったことを受け、序盤戦で早期に起用された経緯がある。

    元トロ・ロッソ代表フランツ・トストが「F1で3年経てばトップチームに行く準備が整う」との持論を展開していたことを受けて、ハジャーは次のように語った。

    「10年経っても成長と学びを続けるドライバーもいる。だから、トストの見解は公平だと思う」

    「もちろん、3年もかけずにトップチームでうまくやれるドライバーもいる。ただ、3年で準備が整うというのも理にかなってると思う」

    アイザック・ハジャー レッドブル F1

    しかしながら、ハジャーは来季レッドブル入りのチャンスがあれば、それを逃すつもりはないとも示唆しており、新レギュレーションによって環境がリセットされることが有利に働くと考えているようだ。

    「レギュレーションが変わるというのは、ある意味すべてがリセットされるということ」
    「だからこそ、少し楽になる部分もある」

    「ドライバーとしては、すぐに速いクルマに乗りたいと思う。ルイス(ハミルトン)を見てみればいい。マクラーレンでデビューしてうまくやっていた。3年必要ではなかったけど、もちろん3年経てばさらに良くなっていた」

  • フォード「F1参戦継続の条件は電動化」2026年規則への懸念にも言及

    フォード「F1参戦継続の条件は電動化」2026年規則への懸念にも言及

    フォード・パフォーマンスのグローバルディレクターであるマーク・ラシュブルックは、フォードがF1に関与し続けるためには、将来のF1エンジンに一定レベルの電動化が盛り込まれている必要があると語っている。また彼は、2026年の新レギュレーションに対するパドック内の懸念にも言及している。

    2025年シーズンはまだ3分の1を終えたばかりだが、舞台裏ではすでに来年に向けた準備が本格化している。

    2026年にはF1のエンジンとシャシー規則が同時に刷新され、すべてのチームとメーカーにとって大きな転換点となるが、とりわけレッドブルにとっては一層の変化を伴う年となる。

    クリスチャン・ホーナー率いるチームはホンダ製パワーユニットに依存することができなくなり、レッドブル・パワートレインズとフォードによる独自の体制で挑むことになるためだ。

    ラシュブルックは以前、「すべての目標を同時に達成するのは不可能」としながらも、2026年エンジン開発における重要なマイルストーンの多くは順調にクリアできていると語っていた。

    2026年レギュレーションに対する懸念は妥当か?
    現在パドックで議論されている主要な懸念点は2つある。ひとつは、レギュレーション刷新によってチーム間の性能格差が拡大し、再び長期的な一強状態が生まれるのではないかという点。もうひとつは、アクティブ・エアロや電動出力の増加によってレースの面白さが損なわれるのではないかという点だ。

    前者については、近月の議論――とりわけバーレーンでのエンジンサミットを含む――で、遅れを取るメーカーに対して開発上の優遇措置を講じることが協議されてきた。その目的は、2014年以降のメルセデスのような長期支配体制を再び生まないためである。

    ラシュブルックはこう語る。

    「新しいルール、特にパワーユニットとシャシーの両方が一新される場合、ある種のリスクが存在するのは間違いない。それは『恐れ』というより、スポーツとして認識しておくべきリスクだ。誰がどのレベルでスタートするかによって、バランスが崩れる可能性がある。我々が注視すべきなのは、レギュレーション変更後にスポーツとしてどう対応するかだ」

    現在の議論では「開発トークン」制度のような旧来の仕組みではなく、エンジン開発におけるダイノ使用時間の追加や、予算上限の緩和といった具体的な手段が検討されている。しかし、それらの措置が競争の均衡にどの程度早く反映されるかは未知数だ。

    「それはやってみないと分からない。ただ、そうした内容が今まさに話し合われていることには満足している。議論の進み具合にも手応えを感じている」

    2026年ルールで面白いレースは可能か?
    もう一つの懸念は、新ルールによってF1のレースが観客にとって魅力的なものとして維持されるかどうかという点だ。ホーナーは今年4月のバーレーンGPで、電力の使用制限がレースによっては調整されるべきではないかとの考えを示し、過度なリフト・アンド・コースト(惰性走行)を回避すべきだと警鐘を鳴らした。

    これについてラシュブルックも同意し、次のように語る。

    「今はすべてのメーカーがシミュレーションを行っている段階だが、我々が向き合わなければならない問いは、『そのレースはファンにとってどう映るのか?どんなショーになるのか?』という点だ」

    「スポーツとして成功するためには、すべての関係者が協力し、魅力的なレースを提供し続ける必要がある。もちろん、チームとしては勝利が最優先だが、同時に良いレースを届けなければならない」

    2026年レギュレーションについて、パドック内で懸念が広がっている現状をどう見ているかと問われると、ラシュブルックは次のように答えた。

    「それを“恐れている”とは思っていない。むしろ、我々が見守りながら、必要に応じて適切に対応すべき課題として捉えている」

    中国GP週末にFIAが一時的に2026年レギュレーションの撤回可能性に言及したことには、関係者の間で驚きが広がった。

    「確かに、あのタイミングでそういった案が持ち出されたのはかなり遅かった。ただ、その後すぐにすべての関係者――FIA、F1、チーム、メーカー――が集まり、2026年の重要性を再確認できたのは良かったと思っている」

    フォード F1 レッドブル

    未来のF1エンジンに求められるものとは?
    将来のF1エンジンについては、2031年以降に向けて「持続可能燃料を使用したV10やV8」の導入も議論されている。しかし、バーレーンでの会合後にFIAが示した方針では、いかなる将来のエンジンにも電動化の要素は必須とされている。これはアウディやホンダにとっても重要な要件であり、フォードにとっても例外ではない。

    ラシュブルックは次のように断言する。

    「フォード・モーター社として、F1に関わり続けるには、何らかの形で電動化が取り入れられている必要があると考えている」

    「2026年のレギュレーションに惹かれた理由もそこにある。内燃機関(ICE)と電動化のバランスこそが重要だ。比率が50対50である必要はないが、我々が知見を提供し、それを市販車の技術に還元できる仕組みであることが理想だ」

    「V10やV8にKERSを組み合わせる案もあるが、単純に『V10ならOK』といった議論には賛同できない。細部まで掘り下げて初めて実現可能かどうかが見えてくる」

    ターボチャージャーを使うかどうか、電動出力の配分、パッケージング――こうした技術的要素も含め、現時点では結論を出すには時期尚早だという。

    「確かに、今はまだ長期的な視点での議論だ。すでに合意できている要素もあれば、見解が分かれる点もある」

    フォードのF1参戦は“短期的な遊び”ではない
    現在フォードとレッドブルの提携は、2026年に始まる次期レギュレーション周期の期間中をカバーしている。それ以降については、F1の技術的方向性や他メーカーの参戦状況次第だという。

    「これはフォードが関与しているすべてのモータースポーツに共通する前提だ」

    「スポーツとしての健全性、他メーカーとの関係性、技術レギュレーション、そして技術移転の可能性――いずれも我々にとって重要な要素だ」

    とはいえ、ミルトン・キーンズにおける大規模な施設投資を見れば、フォードのF1参戦が短期的な取り組みでないことは明白だ。

    「それは我々の明確な意図だ。F1の未来にとって正しい方向性を見出すために、すべての関係者と連携する覚悟がある」

    「もちろん、それが完全に我々にとって理想的な形になるとは限らない。だが、それで構わない。他のすべてのメーカーが去ってしまうようなルールでは、スポーツとして成立しない」

    「我々はその点を理解しているし、他のメーカーも同様だ。だからこそ、スポーツの健全性のために、トラック外では“パートナー”として協力し合い、トラック上では激しく戦うことが必要なのだ」

  • フォーミュラE第4世代マシン「Gen4」の技術規則がFIAにより承認

    フォーミュラE第4世代マシン「Gen4」の技術規則がFIAにより承認

    FIA(国際自動車連盟)は6月11日、マカオで開催された世界モータースポーツ評議会の会合にて、フォーミュラEの次世代マシン「Gen4」に関する技術規則を正式に承認した。Gen4は2025年末に導入される予定で、シーズン13から本格的に実戦投入される。

    同会合では、2025年に開催されるシーズン12のカレンダーも同時に承認された。

    現在、Gen4のレンダリング画像などは公開されていないものの、元F1テストドライバーでWEC(世界耐久選手権)にも参戦していたジェームズ・ロシターが非公開で初期テストを実施しているとされる。

    フォーミュラE史上最大の技術革新
    今回承認されたGen4は、フォーミュラEの歴史の中で最も大きな技術的飛躍と位置づけられており、その特徴として以下の進化が明らかにされている。

    ■ 高/低ダウンフォース仕様の2種類の空力パッケージ
    ■ 常時四輪駆動(4WD)の搭載
    ※現行Gen3 Evoでは、350kWモード時にのみ一時的に4WDが有効

    さらに、最大出力は現行の350kWから600kW(約800馬力)へと大幅に向上。エネルギー回生能力も600kWから700kWへと強化される。タイヤサプライヤーもHankook(ハンコック)からBridgestone(ブリヂストン)に変更されることが決定している。

    F2超え、F1に迫るパフォーマンス
    パフォーマンスシミュレーションによると、Gen4マシンは特にモナコ市街地コースにおいてフォーミュラ2マシンと同等かそれ以上の速さを記録する可能性があるという。

    Envision所属でフォーミュラE元王者のセバスチャン・ブエミは、RacingNews365のポッドキャストで次のように語っている。

    「Gen4は“究極のパフォーマンス”を追求したマシンになる。航続距離だけでなく、F2より速い、真に“速いマシン”であることを証明するものだ」

    「モナコでは2026年のF1マシンにかなり近づくとも言われている。サイズは今よりも大きく、長くなるけれど、ずっと速くなる」

    さらにラップタイムに関しては、「聞いたところによるとモナコで1分15秒から1分18秒あたりになるらしい。これはF2を明確に上回る」とも述べている。

  • メルセデスF1副技術責任者レスタ 2026年新レギュレーションに「驚きはない」

    メルセデスF1副技術責任者レスタ 2026年新レギュレーションに「驚きはない」

    メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、2026年に導入される新技術規則について「大きな驚きはない」との見解を示した。

    2026年からF1は、内燃機関におけるMGU-Hの廃止、電力依存の拡大、アクティブエアロダイナミクスの導入、車重の削減といった、大幅なレギュレーション変更を迎える。

    当初、一部のチームや関係者の間では「パワー依存の高いサーキットで、ストレート中にバッテリーが切れるのではないか」との懸念も噴出。これに乗じてV10エンジンへの回帰を求める動きも一部で見られたが、最終的にF1とFIAは2026年レギュレーションへの方針を堅持。現在は全チームがFIAと緊密に連携しながら問題解決に取り組んでいる。

    レスタは、懸念された技術的な落とし穴についても「すでに多くが解消されつつある」とし、こう語る。

    「FIAは各チームからの意見を積極的に受け入れており、規則の抜け道を塞ぐ作業が進んでいる。サプライズはないと思う。ルールはかなり明確に定義されており、各チームが差をつけるための多様なプロジェクトが見られるはずだ」

    「FIAはよくやっていると思う。非常に包括的なルールパッケージをまとめ、チームに大きな自由度を与えている。今は話す時ではなく、行動する時だ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    バッテリー切れの懸念が囁かれている高速サーキットについても、レスタは限定的な影響に留まるとの見通しを示す。

    「たしかに、どのサーキットかによって理解すべき課題はあるかもしれない。だが、多くのサーキットでは問題は顕著にはならないと思う。モンツァでは影響が出るかもしれないが、パワーユニットの使い方にも変更があるため、大きな問題にはならないだろう」

    開発作業については、1月以降すでにトンネルおよびCFD(数値流体力学)による解析が始まっており、レスタは「失われたダウンフォースの回復が進んでいる」と語る。

    「レギュレーションは進化を重ねてきたが、現時点では安定しており、成熟してきたと言える。空力面ではまだ細かい調整が続いているものの、基本的な枠組みは定まった。これはポジティブなことだ。各チームは実際に開発を開始し、今まさにその過程にある」

    アストンマーティンに移籍したエイドリアン・ニューウェイも「初見の印象よりも柔軟で創造的なアプローチが可能」と語っており、技術革新が新時代の鍵を握ることになりそうだ。

  • 2026年F1カレンダーが発表 新レギュレーションと持続可能燃料の時代へ

    2026年F1カレンダーが発表 新レギュレーションと持続可能燃料の時代へ

    F1とFIA(国際自動車連盟)は、2026年FIAフォーミュラ・ワン世界選手権のカレンダーを発表し、新たな技術規則と100%先進的な持続可能燃料の導入とともに、ドライバーとチームは再び全24戦のシーズンに挑むことになる。

    シーズンは3月6~8日のオーストラリアGPで開幕し、12月4~6日のアブダビGPで幕を閉じる予定で、F1コミュニティは1年を通じて世界7大陸のうち5つを訪れる。

    2026年は、ラマダンが2月から3月にかけて行われるため、バーレーンGPとサウジアラビアGPは再び4月に開催される。

    カレンダーでは、レースの地理的流れのさらなる改善が見られ、カナダGPはマイアミGPに続く日程に移動し、5月22~24日に開催される。この変更により、一部の機材を直接次の開催地へ運搬できるようになり、大幅な輸送効率の向上が実現される。

    この変更によって、ヨーロッパを舞台にした夏の一連のラウンドが形成されることになり、6月5~7日のモナコGPから始まり、スペインで開催される9月11~13日のマドリードGPで締めくくられる。マドリードは今回がF1カレンダー初登場となる。

    その後、選手権はアジアに戻り、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPを経て、アメリカでの3連戦へと続く。シーズン終盤は、ラスベガス、カタール、アブダビで構成されている。

    2026年のF1世界選手権 自動車競技 モータースポーツ

    F1の社長兼CEOであるステファノ・ドメニカリは、次のように述べた。

    「2026年は、我々のスポーツ、マシン、そして100%持続可能燃料で駆動されるエンジンに関する全く新しいレギュレーションが導入される、F1の新時代になる」

    「マドリードがカレンダーに加わることを歓迎し、アウディ、キャデラック、フォードといった巨大自動車ブランドがF1グリッドに加わるのを見るのが楽しみだ」

    「このシーズンは忘れがたいものになるはずだ。再び、世界中の24の素晴らしい開催地で、世界最高のドライバーたちが限界まで自らを押し上げ、驚異的なホイール・トゥ・ホイールのバトルを世界中のファンに届けてくれるだろう」

    「情熱的なサポートを送ってくれる全てのファン、FIA、ボランティア、マーシャル、オフィシャル、そしてプロモーター、パートナー、スポンサー、開催都市、地元のモータースポーツ連盟の皆さんに感謝したい。このスケジュールを実現するための尽力に心から敬意を表する。2026年はF1にとって再び歴史的な1年になるだろう」

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも次のように述べた。

    「来年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権は、我々のスポーツにとって重要な新章の幕開けとなる。新たなレース、新たなチーム、新たなマニュファクチャラーの登場が、新時代のイノベーションと競争をもたらす」

    「5大陸を巡る全24戦のグランプリは、我々のコミュニティのグローバルな性質を反映しており、カレンダーの地理的構成の改善は、選手権をより効率的かつ持続可能なものにするという我々の共同の取り組みを示している」

    「マドリードのデビュー、アウディ、キャデラック、フォードといった象徴的ブランドの登場、そして100%先進的な持続可能燃料で走る次世代F1マシンの導入は、F1にとって刺激的な新時代の到来を意味している」

    「この素晴らしいシーズンを実現し、スポーツのあらゆる側面を前進させるこのカレンダーを届けてくれたすべての関係者に感謝したい。そして、常に情熱と揺るぎないサポートを送り続けてくれるファンの皆さんに、心から感謝している」

    2026年 F1 カレンダー

    日付 国 開催地
    3月6日~8日 オーストラリア メルボルン
    3月13日~15日 中国 上海
    3月27日~29日 日本 鈴鹿
    4月10日~12日 バーレーン サクヒール
    4月17日~19日 サウジアラビア ジェッダ
    5月1日~3日 アメリカ マイアミ
    5月22日~24日 カナダ モントリオール
    6月5日~7日 モナコ モナコ
    6月12日~14日 スペイン バルセロナ・カタルーニャ
    6月26日~28日 オーストリア シュピールベルク
    7月3日~5日 イギリス シルバーストン
    7月17日~19日 ベルギー スパ・フランコルシャン
    7月24日~26日 ハンガリー ブダペスト
    8月21日~23日 オランダ ザントフォールト
    9月4日~6日 イタリア モンツァ
    9月11日~13日 スペイン マドリード*
    9月25日~27日 アゼルバイジャン バクー
    10月9日~11日 シンガポール シンガポール
    10月23日~25日 アメリカ オースティン
    10月30日~11月1日 メキシコ メキシコシティ
    11月6日~8日 ブラジル サンパウロ
    11月19日~21日 アメリカ ラスベガス
    11月27日~29日 カタール ルサイル
    12月4日~6日 アブダビ ヤス・マリーナ

    *マドリードはFIAサーキットホモロゲーションの取得が条件

    カナダGPがインディ500と日程衝突
    2025年カレンダーとの最も顕著な違いは、5月に現れる。以前から発表されていた通り、モントリオールのカナダGPはマイアミGPとの輸送効率を高める目的で前倒しされる。しかし、3週間の間隔は両イベントが依然として単独開催であることを意味し、5月24日に行われるインディアナポリス500とカナダGPが日程上で衝突することになる。

    この間隔の一因となっているのが、エミリア・ロマーニャGP(イモラ)のカレンダー除外である。契約更新に至らず、当面の間は公式に削除されることが確定した。

    モナコGPは伝統的な5月末から外れ、6月最初の週末へと移動した。これはF1側がマイアミとカナダの間隔を近づける狙いに沿った調整である。これに続くのがまだ正式名称が決定していないバルセロナのレースであり、スペインGPの名称はマドリードに引き継がれる予定だが、現行契約によりあと1回はバルセロナでの開催が続く。

    夏休み前のスケジュールは7月末のハンガリーGPまでは大きな変更はなく、ここでシーズン前半が終了する。

    キャンペーン後半は、ザントフォールトでの最後のオランダGPで再開され、イタリアとスペイン(マドリードの市街地とサーキットのハイブリッドレイアウトによる)で構成されたダブルヘッダーが続く。

    2024年と同様に、シーズンは7週間で6レースという過密日程で終盤を迎える。アメリカ大陸ではオースティン、メキシコ、ブラジルが続く3連戦が行われ、その後ラスベガス、カタール、アブダビの3連戦でシーズンを締めくくる。

    F1は2026年も6つのスプリントイベントを維持すると見られており、新型車と新パワーユニットに対応するために、バルセロナとバーレーンで3回の3日間テストが計画されている。

  • マクラーレンF1 タイヤ冷却疑惑でFIAが「規則違反なし」と正式判断

    マクラーレンF1 タイヤ冷却疑惑でFIAが「規則違反なし」と正式判断

    マクラーレンは、F1マイアミGPでのタイヤ冷却に関する疑惑についてFIAの調査を受けたが、技術規則に準拠していたことが確認された。ドライバーのオスカー・ピアストリも、こうした噂を一蹴し、「まったく気にしていなかった」と語っている。

    この一件は、ピアストリがマイアミ・オートドローム・インターナショナル・サーキットで優勝を果たした直後に浮上した。

    レース週末中、マクラーレンのチーム代表ザク・ブラウンが「Tire Water(タイヤ水)」と書かれたボトルから飲む様子が中継に映し出され、これに対してレッドブルF1のクリスチャン・ホーナーがレッドブルのドリンクを差し出すなど、軽妙なやり取りも話題となった。

    FIAが正式に問題なしと報告
    FIAはエミリア・ロマーニャGPを前に、技術代表による報告書を公開。その中で、マイアミGP後に上位10台の中からランダムに選ばれたピアストリのマシン(カーナンバー81号車)について、物理的な検査を実施したことを明かしている。

    報告書には次のように記されている。

    「マイアミのレース後、上位10台の中からランダムに選ばれた81号車に対し、詳細な物理的検査を実施した。調査対象となったのは4輪すべてのホイールおよびボディワーク構成であり、技術規則第3.13条および第11.5条への準拠を確認した」

    「検査されたすべての構成部品は、2025年F1技術規則に準拠していると確認された」

    ピアストリ「全く心配していなかった」
    エミリア・ロマーニャGPを控えたFIA主催のドライバー記者会見で、選手権リーダーであるオスカー・ピアストリは、この疑惑について質問を受けた。

    「正直に言うと、何も読んでいない。なぜなら、まったく気にしていなかったからだ」とピアストリは淡々と語った。

    さらに、疑惑に対してユーモアを交えてこう付け加えた。

    「次は小さなフィギュアでもウォータースライダーに乗せてみるかもね」

    「まあ、何か面白いことを考えてみる」

    「いずれにしても、検査はすべてクリアしていたし、心配はしていなかった。レースに集中するだけだ」

  • FIA会長 F1ドライバーの放送禁止用語に関する規則の見直しを検討

    FIA会長 F1ドライバーの放送禁止用語に関する規則の見直しを検討

    FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ベン・スライエム会長は、物議を醸している侮辱語(いわゆる“放送禁止用語”)に関する規則について、改善の余地があるとして見直しを検討していることをSNSを通じて明らかにした。

    これは、2025年シーズンに向けて導入された新たな罰則規定に対して、FIAが統括する7つの世界選手権カテゴリーのドライバーたちから寄せられたフィードバックを受けての動きだ。

    現在、FIAの記者会見やテレビ放送中のインタビューなど、公の場で侮辱語を使用した場合、初回の違反には1万ユーロの罰金が科されることになっている。ただし、F1においてはより厳格で、初回違反で4万ユーロの罰金、複数回の違反にはさらなる罰金に加え、1ヶ月の出場停止処分が科される可能性がある。

    これらの規定は、FIA国際スポーティングコードの附則B(Appendix B)に基づいており、今回その内容の改善が検討されている。

    スライエム会長はInstagram上で次のように述べている。

    「我々が統括する7つの世界選手権より、建設的かつ誠意ある意見を多数受け取っており、これを受け、附則Bの改訂を真摯に検討している。私自身、かつてラリードライバーとして競技に身を置いた経験を有しており、ドライバーたちが日々直面する厳しい状況を、他の誰よりも理解しているつもりだ。附則Bは、国際スポーティングコードの中核を成すものであり、我々のモータースポーツ・ファミリー全体にとって、本競技を広く開かれたものとする上で極めて重要な役割を担っている」

    「規則とは人の手によって作られるものであり、また人の手によって改善されるべきものである。私はこの“不断の改善”という理念を揺るぎない信条として掲げており、それはFIAのあらゆる活動の根幹を成すものである」

    FIAは今後、ルールの透明性と公平性を保ちながら、競技者とファン双方の意見を踏まえた改定を進めていくとみられる。

    国際自動車連盟 F1

  • F1はV10エンジンの復活を否定し、新しいエンジン規則の修正を検討

    F1はV10エンジンの復活を否定し、新しいエンジン規則の修正を検討

    F1は、近い将来、V10エンジンや自然吸気エンジンには戻ることない。F1コミッションは、2026年シーズンから施行されるパワーユニットのレギュレーションを堅持する意向を表明した。

    このレギュレーションは2022年にFIAによって議論、承認され、エンジンメーカーはそれより何年も前からその対応に取り組んできた。

    しかし、FIA(国際自動車連盟)は「マイナーな改良」の余地を残しており、ドライバー、チーム、ファンが懸念していた、ロングストレートでバッテリーのデプロイが切れてしまうリスクを排除するために活用される可能性がある。

    FIAは、コーナー出口でマシンがすぐに全電気パワーを使用することを防ぎ、消費をより徐々にすることで、直線で徐々に速度を上げる「ターンダウン・ランプレート」システムを導入する。これにより、ドライバーが利用可能なエネルギーを早期に使い果たすことを防ぐ。

    電気エネルギーはマシンの総出力の50%(350kW)を占める予定ですが、これを200kWに引き下げる案も提案されている。これにより、ジェッダ、モンツァ、バクー、ラスベガスなどのパワーに敏感なトラックだけでなく、すべてのサーキットで、マシンは1周を通して安定した電気出力を楽しむことができるようになる。

    V型10気筒 エンジン F1

    2026年のF1規則
    この提案は木曜日のF1コミッションで議論されますが、一部のエンジンメーカーは、レース中の電気出力を150kW削減し、電気エネルギーの割合を35%に偏らせる措置が「軽微な改良」とみなせるかどうかについて懐疑的だ。

    パワーユニットサプライヤーの立場は一致しておらず、F1は、マシンが予選でレースよりもはるかにパワーがあった以前のターボ時代にも同様のシステムを採用していたと主張する者もいる。

    レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーは、ジェッダのパドックでこの提案を支持し、「それがスポーツのためになるのであれば、支持すべきだ」と述べた。しかし、メルセデスのトト・ヴォルフは、このアイデアを「冗談だ」と一蹴した。

    アウディとホンダは変更を受け入れる意向はないようですが、フェラーリでは意見が分かれており、チーム代表のフレデリック・バスールは、新しいレギュレーションの一部の側面は過小評価されていた可能性があると認め、潜在的な競争優位性を理由に変更を拒否すべきではないとチーム代表たちに判断を求めた。

  • F1 2026年PU規則でエンジンと電力の比率を「決勝では64:36」案

    F1 2026年PU規則でエンジンと電力の比率を「決勝では64:36」案

    F1は、2026年から導入される新しいパワーユニットのレギュレーションに大きな変更を加える可能性がある。

    新しいエンジン規則は数年前に確定したが、新しいパワーユニットが来年のレースに悪影響を与えるのではないかという不安がある。特に懸念されているのは、電気エネルギーの回収とバッテリーのデプロイが当初の予想ほど効果的ではないという点だ。

    F1は2026年、内燃エンジンと電気モーターのパワー配分を50/50に変更し、バッテリーの影響は現在の300%に増加する予定だ。だが、モンツァやバクーのような高速コーナーが多いサーキットでは、ドライバーがストレートの途中でエネルギー不足に陥るおそれがある。

    The Raceによると、来週のF1委員会で、大幅な変更を導入する提案が提出される予定だという。

    提案されている変更では、予選では内燃機関とバッテリーパワーの50:50のパワー配分が維持され、レースではバッテリーの影響が軽減される。

    この報道によると、バッテリーからの350kWのデプロイはグランプリでは200kWに削減され、内燃機関に有利な64:36の配分となり、ラップ全体を通してより安定した出力が得られるようになるという。

    しかし、オーバーテイクを支援するツールとして導入された新しい手動オーバーライドエンジンモードは、ドライバーが作動させた場合、350kWのまま維持される。

    この変更案は、レッドブルが来年、初の自社製エンジンをデビューさせる準備を進める中、レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーからも支持されている。

    「我々が絶対に避けたいのは、ドライバーがストレートの半分からアクセルを離して惰性走行する状況だ」とホーナーはThe Raceに語っった。

    「それはドライバーを苛立たせ、レースのスペクタクル性を損なうだろう」

    「FIAはすべての情報を把握しており、来年のスタートまで待ってから何かをするのは間違いなく遅すぎる。まだ8ヶ月あるので、問題を解決すべきだ」

    一方、メルセデスのトト・ヴォルフは、この懸念を一蹴し、「このスポーツは、将来がどうなるかを予測しようとするよりも、前回のエンジン会議の結果を順守すべきだ」と述べた。

    「そのような問題が発生した場合、我々は迅速に対応できると思う」

    「しかし、これはまたも推測と意見に基づいた駆け引きだ。その懸念を裏付けるデータはない。したがって、単なる意見に過ぎない。またしてもね」