カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • なぜフェルスタッペンの相棒は苦しむのか?元F1王者が明かす決定的な違い

    なぜフェルスタッペンの相棒は苦しむのか?元F1王者が明かす決定的な違い

    ジャック・ヴィルヌーヴは、レッドブルがマックス・フェルスタッペン仕様のマシンを作っているという主張に対し、ミルトンキーンズのチームを擁護した。1997年のF1世界チャンピオンであるヴィルヌーヴは、オランダ人ドライバーがそのチャンスを最大限に生かしているのだと考えている。

    近年、レッドブルはフェルスタッペンと同等のパフォーマンスをマシンから引き出せるチームメイトを見つけるのに苦労してきた。その結果、チームがフェルスタッペンのドライビングスタイルに合わせてマシンを設計しているのではないか、という批判が生まれてきた。

    「みんながこう言う。『ああ、でもマシンはマックスのために作られている。かわいそうな、かわいそうなセカンドドライバーだ』と。でも実際は違う。マックスはマシン開発に取り組み、どんどん良くしていくんだ」とヴィルヌーヴは、ポッドキャスト『High Performance』出演時に語った。

    ただしその際、レッドブル自身が“扱いにくく、フェルスタッペン寄り”のマシンであることを認めてきた事実には触れていない。

    「もしそのマシンをドライブできない、あるいはシーズン中に何が問題なのかを理解できないなら、どんどん遅くなっていくことになる。実際に自分が遅くなっているからではない。マックスがどんどん速くなっていくからだ。それは、マシンで何が起きているのかを本当に理解できていないからなんだ。だから当然、チームはマックスと一緒に作業をするし、その結果、マシンは君にとっては運転不能なものになっていく」

    ペレスのシーズン後半失速をどう見るか
    ヴィルヌーヴは、セルジオ・ペレスのケースを例に挙げ、シーズンが進むにつれて成績が落ちていくように見える理由についても言及した。

    「我々はそれをセルジオ・ペレスで見てきた。毎年、彼らはシーズン序盤は互角でスタートする。でもそこで終わりだ。ペレスが遅くなったわけじゃない。マックスが、ただひたすら速くなっていっただけなんだ」

    「話はとてもシンプルだ。彼は、マシンで実際に何が起きているのかを理解できていたからだ。時にはフロントが柔らかすぎてアンダーステアが出ることもあるし、逆に硬すぎて出ることもある。あるいは、まったく別の要因による場合もある」

    「そこにエアロパッケージも加わる。地面に近ければ近いほどグリップは増す。だから非常に剛性の高いマシンが必要になる。でも、剛性の高いマシンはメカニカルグリップを失って滑りやすくなる」

    「だからこそ、ドライバーがマシンを操り、マシンが自分の身体の延長のようになり、考えなくても走れるようになる、その完璧なポイントを見つけなければならない。これができるドライバーは非常に少ない」

    ハミルトンは「すべてが簡単だ」と思っていたのか?
    ヴィルヌーヴは、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍初年度についても言及した。カナダ人の元王者は、失望に終わったシーズンが今後にどのような影響を与えるのか、そしてイギリス人ドライバーが立て直しを迫られている点について問われている。

    「大きな影響はあった。なぜなら、多くのタイトルはチームメイト相手に獲得されたもので、本当の意味での戦いはなかったからだ。彼が本当に戦った唯一の相手はニコで、そして彼はそれに負けた。今、彼はフェラーリに来て、再び戦闘モードに入らなければならない。でも、どうやら彼は“簡単な時代”に慣れてしまったように見える」

    「少し気を抜いたり、リラックスしたり、あるいは『すべてが簡単だ』と思い始めたあとで、再びエンジンをかけ直すのは難しい。一度、自分が無敵だと思い始めたら、スピードは落ちる。そして、そこがマックスが差を生むところなんだ」

    「レッドブルがすべてのレースを楽に勝っていたシーズンでさえ、彼はまるで選手権最終戦かのように、あるいは常にランキングで後れを取っているかのように全力で走っている。状況が厳しくなり、戦わなければならないとき、彼はすでにそれに慣れている。私はそれが、今ルイスが経験しているプロセスにおいて大きな違いを生んでいると思う」

    ヴィルヌーヴの主張と食い違う事実関係
    もっとも、ヴィルヌーヴの発言は事実関係が非常に大雑把でもある。ハミルトンは2013年、2014年、2015年にロズベルグを破り、敗れたのは2016年だけだ。また、フェルスタッペンのチームメイトに関しても、2018年にダニエル・リカルドがいた時代以降、世界チャンピオン級のポテンシャルを持つドライバーはいなかった。

    さらにヴィルヌーヴは、メルセデスは誰が乗っても勝てた可能性があり、最大の武器はパワーユニットだったとも主張している。しかし2018年、FIAはワークスチームとカスタマーチームに同一仕様のエンジン供給を義務づけており、この主張の一部はすでに崩れている。

    同じ2018年には、バルテリ・ボッタスがメルセデスで1勝も挙げられなかった一方、ハミルトンは11勝を挙げており、これもまた別の主張を弱める材料となっている。

    「彼のタイトル獲得は、決して難しいものではなかった。新しいエンジンが導入された時点で、メルセデスは何年も先を行っていたし、状況が接近するたびに、ただパワーを上げるだけだった。すべてが揃っていて、すぐに使える状態だった。あの時代は、ほぼどんなドライバーが乗っても、メルセデスでなければ勝てなかったんだ」

  • 角田裕毅、レッドブルF1離脱を語る「チーム内部で“戦争”が起きていた」

    角田裕毅、レッドブルF1離脱を語る「チーム内部で“戦争”が起きていた」

    角田裕毅は、2025年シーズン限りでF1レギュラードライバーの座を失った背景について、レッドブル内部での混乱が大きく影響していたと明かした。

    2026年はリザーブドライバーとしてチームに残留するものの、本人にとっては事実上、5年目のF1シーズンが区切りとなった。

    「来年レースをしていない実感がまだない」
    「正直、すごくがっかりしました。まだ完全に受け止めきれていないし、来年レースをしていないという実感も正直あまりないです」

    角田裕毅はそう率直な心境を語った。

    2025年シーズン途中、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルに昇格した角田裕毅は、シーズンを通して33ポイントを獲得したが、結果として2026年のシートを維持することはできなかった。

    フェルスタッペンという存在がもたらす現実
    「マックスがグリッドで最高のドライバーであることは、セカンドドライバーにとっては助けにならない部分もあると思います」

    「彼は常にチャンピオン争いをしている。チームがタイトルを争っているドライバーを優先するのは当然のことです」

    角田裕毅は、フェルスタッペンという絶対的エースと同じチームで戦う難しさを、冷静に受け止めていた。

    ホーナー解任と重なった“内部の戦争”
    角田裕毅がレッドブルのトップチームに合流した時期は、クリスチャン・ホーナーのチーム代表兼CEO解任と重なっていた。

    退任を控えていたヘルムート・マルコも、当時のチーム内が分断されていたことを示唆していたが、角田裕毅自身もその見解に同調する。

    「僕がこのチームに飛び込んだタイミングは、ちょうど内部で“戦争”が起きていた時期だったと思います」

    「それは正直、かなり大変でした」

    25歳のドライバーにとって、環境面の不安定さは決して小さな要素ではなかった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    Bスペック車両と厳しい現実
    シーズン中盤まで、角田裕毅はBスペックのRB21を使用し、アップデートは主にフェルスタッペン側に集中していた。

    しかし、ローラン・メキースの就任後、ようやく両者のマシン仕様は揃えられたという。

    それでも、2025年のF1は僅差のフィールドだった。

    「今のF1はグリッドが本当に接戦です。それも助けにはならなかった」

    「僕がQ1で敗退して、彼がQ3でトップ3に入っていると、結果だけを見るとすごく悪く見えてしまう」

    「自分が成し遂げたことを誇りに思う」
    「ギャップをずっと見ていけば、僕が5コンマも4.5コンマも遅れていた記憶は正直ありません」

    「自分がやってきたことは誇りに思っていますし、チームとしても来年は良い方向に進んでいくと思っています」

    レッドブルF1でのレギュラーシートは失ったものの、角田裕毅は自身の歩みを否定していない。
    混乱の只中で戦い抜いた5年間を糧に、2026年は別の立場からチームを支えることになる。

  • フェルスタッペンはレッドブルがF1マシンに搭載する“最高のセンサー”

    フェルスタッペンはレッドブルがF1マシンに搭載する“最高のセンサー”

    マックス・フェルスタッペンはレッドブルの成功において極めて重要な存在であり、ローラン・メキースは4度のワールドチャンピオンについて、どれほど強い印象を受けたかを明かした。

    今夏、レッドブルの前代表クリスチャン・ホーナーの後任として就任したメキースは、チームのエースドライバーが持つ才能の幅を、間近で知ることになった。

    「最高のセンサー」と称される技術的フィードバック
    メキースは、フェルスタッペンのデブリーフィングの質、パフォーマンスレベル、そして技術的理解の高さに、どれほど驚かされたかを強調した。

    「我々は皆、F1であまりにも長い時間を過ごし、マックスが信じられないような偉業を成し遂げる姿を何年も見てきた。それでも、実際にパドックで彼と一緒に仕事をする機会を得ると、常に感心させられる」とメキースは語った。

    このフランス人代表によれば、その理由は、フェルスタッペンがマシンの中で見せる走り以上に、マシンの外で発揮する能力にあるという。

    「無線で多くのことは聞こえてくるが、すべてが聞こえるわけではない」とメキースは説明する。

    「彼の技術的なコメントの質や、マシンの中での感覚の鋭さは本当に印象的だ。チーム内では冗談半分で、彼はマシンに搭載されている中で最高のセンサーだと言っていた。おそらく一番高価なセンサーでもあるが、それはまた別の話だ!」と、メキースは笑いながら続けた。

    昼夜を問わず続くフェルスタッペンの没入
    ローラン・メキースは、時にその強い闘争心がコース上で物議を醸すことがあったとしても、フェルスタッペンが常に全力でプロジェクトに関わっていることを高く評価している。そして、オランダ人ドライバーのモチベーションに疑問を投げかける声には、耳を貸すつもりはないと断言した。

    「この男は、文字通り昼も夜もモータースポーツのために生きている。本当に昼も夜もだ。我々の誰よりも、おそらく彼はある意味でモータースポーツそのものを体現している。何か他のことをするためにミーティングを欠席することは一切ない。彼はすべてを完全に融合させている」とメキースは語る。

    「レースの合間には、シミュレーションで走行を重ねている。おそらく、自分のドライビングでまだ学べること、改善できること、あるいは次のレースへの準備を常に意識しながらだ。もし週末が空けば、GT3マシンで別のレースに出場する。それは我々からすると、まったく現実離れしている、いや実際に非現実的なことだ」と続けた。

    メキースは、2025年シーズン中盤にチームが苦しい時期を迎えた際、フェルスタッペンの関与の深さが特に印象的だったとも明かしている。とりわけ、レッドブルを立て直そうとする彼の強い意欲が際立っていたという。

    「彼は外からプロジェクトを評価するのではなく、完全にその中に入り込んで取り組む。全員が同じ方向を向いて進んでいるか、そして彼がコミュニケーションを通じて何を伝えようとしているのかを、我々全員が理解できるようにするための正しい鍵を探そうとしているんだ」とメキースは締めくくった。

  • レッドブルF1、ホンダとの8年間を総括する動画を公開「Arigato Honda」

    レッドブルF1、ホンダとの8年間を総括する動画を公開「Arigato Honda」

    レッドブル・レーシングとレーシングブルズは、ホンダとのパートナーシップ8年間を総括する動画「Thank You Honda For Eight INCREDIBLE Seasons Together!」を公開した。

    この動画では、両チームとホンダがともに築き上げた輝かしい歴史を回顧。2019年F1オーストリアGPでのホンダ初勝利、2020年F1イタリアGP(モンツァ)でのピエール・ガスリーの優勝、2021年F1アブダビGPでのマックス・フェルスタッペンの初のドライバーズタイトル獲得など、記憶に残る名場面が数多く収められている。

    8年間の協力関係の中で、オラクル・レッドブル・レーシングおよびビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズは、71勝、140回の表彰台、そしてドライバーズ世界選手権4冠を達成。動画は、単なる結果だけでなく、勝利までの過程やチームとホンダの結束の強さを象徴する内容となっている。

    チームはこの動画を通じて、ホンダへの感謝と敬意を改めて表明し、「我々はこれからもホンダのスピリットを胸に刻み続ける」というメッセージを発信した。8シーズンにわたる協業は、F1の歴史に刻まれる象徴的なパートナーシップとして語り継がれていくことになる。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1でフェルスタッペン対策「最初は負けていい」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1でフェルスタッペン対策「最初は負けていい」

    アイザック・ハジャーは、2026年F1シーズンにレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして戦うにあたり、従来とは異なるアプローチで臨む考えを明かした。

    レーシングブルズでのルーキーシーズンを経て昇格した21歳のハジャーは、F1でもっとも難しいとされるシートに就くことになるが、本人は当初からフェルスタッペンより「遅くなる」ことを受け入れる姿勢を示している。

    新レギュレーションがもたらす“白紙のスタート”
    レッドブルは長年、フェルスタッペンの好みに合わせたマシン開発を続けてきた。その結果、極めて神経質でオーバーステア傾向の強い特性が、セカンドドライバーにとって大きな壁となってきた。

    しかし、2026年F1シーズンから導入される新レギュレーションにより、RB22は白紙の状態から開発される。

    「新しいマシンだ。マックスがすでに知っているクルマというわけではない。全員がゼロからのスタートになる」

    「このタイミングでレッドブルに来られるのは、本当に幸運だと思っている。もしクルマがある方向に進む必要があるなら、僕もそこにいるし、もしかしたらそれは僕のフィードバックによるものかもしれない。だからワクワクしている」

    ハジャーは昇格後、こう語っている。

    “慣れていないこと”を武器にする発想
    ハジャーはフォーミュラ・リージョナルからFIA F3、F2、そして現行グラウンドエフェクト最終年のF1まで、5年間で5つの異なるレギュレーションを経験してきた。

    その適応力について問われると、次のように答えている。

    「その通りだと思う。僕は何かに慣れているわけじゃない。ただ与えられたクルマをドライブするだけだ。それは大きなアドバンテージだと思う」

    “最初の1か月は遅い”と受け入れる覚悟
    ダニエル・リカルドが2014年にセバスチャン・ベッテルと互角以上に戦った例のように、新レギュレーション下で即座に結果を出す可能性もある。

    それでもハジャーは、隣のガレージにいるのがフェルスタッペンである事実を強調する。

    「もし同じレギュレーションが続いていたら、最初から彼と同じレベルにいるなんてあり得ない」

    「この2026年F1マシンが、たまたま僕に完璧に合う可能性もある。でも同時に、相手はマックス・フェルスタッペンだ」

    「彼には決まったドライビングスタイルがない。与えられたものに適応する。それが彼の強さだ。来年のクルマでも、今年と同じように、そしてその前の年と同じように速いはずだ」

    “踏み潰されないため”の現実的思考
    フェルスタッペンの隣で苦しんだドライバーたちは、最初から敗北を意識していたのではないかと問われると、ハジャーは否定した。

    「むしろ逆だと思う。誰もが自分は特別だと思っている」

    「『彼も人間だ。自分が勝てる』と思って入ってきて、そこで踏み潰される。そこから雪だるま式に悪くなっていく」

    そのうえで、ハジャーは自身の考えをこう説明している。

    「だから僕は、『どうせ最初は彼のレベルじゃない』と受け入れる」

    「グリッドで一番のドライバーの話をしている。シーズン序盤に自分が遅い可能性は非常に高い」

    「なら、今のうちに受け入れて、そこに到達するために努力したほうがいい」

    「もちろん、彼と同じくらい速くなりたいとは思っている。でも現実的に見れば、その可能性はとても小さい」

    最初から理想を追わず、現実を直視する。その“異端の構え”こそが、ハジャーなりのフェルスタッペン攻略法だ。

  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1シーズンの“カーナンバー3”使用を発表

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1シーズンの“カーナンバー3”使用を発表

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1シーズンを新たなレースナンバーで戦うことを正式に確認した。F1の頂点に君臨して以降、初めての変更となる。フェルスタッペンは、4度の世界王者として使用してきた「1」でも、F1デビュー時から長く親しんできた「33」でもなく、「3」を選択した。

    この変更は、2025年にタイトルを失ったことが直接の理由となっている。

    僅差でランド・ノリスに敗れ、王座を明け渡したことで、フェルスタッペンは現行王者にのみ認められる「1」を使用できなくなった。王者が必ずしも「1」を使う義務はないが、ノリスはすでに2026年に「1」を使用することを明言している。

    フェルスタッペンは2015年のF1デビューから2021年まで「33」を使用し、この番号と強く結び付けられてきた。しかし、4度のワールドチャンピオンは、象徴的なこの番号に戻るつもりはないと明かした。

    FIAのレギュレーションが最近改定され、ドライバーがキャリア途中でレースナンバーを変更することが認められたことで、今回の選択が可能になった。

    「33ではない」とフェルスタッペンは語った。

    「1を除けば、僕のお気に入りの番号はずっと3だった。27もグラフィック的には好きだけど、ニコ・ヒュルケンベルグが使っている」

    「今は変更できるようになった。3にするよ」と、GT3テストで同番号を使用した直後に明言した。

    「33もずっと良かったけど、3が2つ並ぶより、1つの3の方が好きだ。ダブルの幸せを意味すると言ってきたけど、F1ではもう十分にチャンスをもらった。今はもう必要ない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    レースナンバー「3」は、2024年シーズンにダニエル・リカルドが最後に使用していた。リカルドが引退を表明したことで、通常は必要とされる2年間の待機期間を短縮することについて本人の同意が得られ、フェルスタッペンはFIAから正式な使用許可を受けた。

    2026年、フェルスタッペンは新チームメイトとしてアイザック・ハジャーを迎える。ハジャーはレースナンバー「6」を使用する予定だ。

    「3と3だ。結局、レッドブルではすべてが3に戻ってくるね」と、フェルスタッペンは冗談交じりに締めくくった。

    2026年F1シーズンのドライバーのレースナンバーは、12月20日にFIAによって正式に発表される予定だ。レギュレーション変更により、今後さらなる変更が起こる可能性も否定できない。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

  • アービッド・リンドブラッド、マルコに感謝「彼がいなければF1昇格はなかった」

    アービッド・リンドブラッド、マルコに感謝「彼がいなければF1昇格はなかった」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年にレーシングブルズでF1デビューを果たすことになった背景として、レッドブルを年内で去るヘルムート・マルコの存在を挙げ、その支援と信頼に深い感謝を示した。

    20年以上にわたりレッドブルでアドバイザーを務め、育成プログラムを率いてきたマルコは、数多くの若手ドライバーをF1へと導いてきた。その最後の“昇格”のひとつが、F2からF1へとステップアップするリンドブラッドだった。

    「この数年間、僕は彼らと本当に密接に仕事をしてきた。ロッキー(ギヨーム・ロックラン/レッドブル・ドライバー・アカデミー責任者)、マルコ博士、そしてチーム全体だ」とリンドブラッドはF1公式サイトに語った。

    「彼らのサポートと、これまで一緒にやってきたすべての仕事にとても感謝している。でも特にマルコ博士には感謝している。僕にとって簡単な年ではなかったし、正直、結果には満足していない。それでも、他の人たちが信じていなかったときに、彼だけは僕を信じてくれた。そのことに本当に感謝している」

    マルコについては厳格な人物像が語られることも多いが、リンドブラッド自身の受け止め方はまったく異なるという。2025年のF2選手権を6位で終えたリンドブラッドは、次のように続けた。

    「彼と一緒に仕事をするのがどれだけ大変か、どれだけ厳しくて怖い存在か、という話を聞くと、正直おかしくなる。僕にとっては、いつもその逆だった」

    「彼とは常にとても良い関係を築いてきた。彼が何を求めているのかは明確だし、他の人たちの経験については分からないけれど、僕自身はずっと良好な関係だった。彼は僕のキャリアに本当に大きく貢献してくれた。他の人が信じていなかったときに、彼が僕を信じてくれた。そのおかげで今のチャンスがある。彼がいなければ、この機会はなかった」

    また、リンドブラッドは、率直さを重んじるマルコの姿勢が自身の成長につながったとも語っている。2026年にリアム・ローソンのチームメイトとなるリンドブラッドは、次のように説明した。

    「僕は、物事をはっきり言ってもらえる方が好きだし、彼もまさにそういうタイプだ。彼はただ真実を言う。それが自分にも合っていたと思う」

    「それが一番良い形で僕を成長させてくれたし、最も早く学ばせてくれた。なぜなら、彼は物事が実際にどうなのかを、そのまま伝えてくれるからだ。その正直さは本当に評価している。モータースポーツの世界には、自分が聞きたいことだけを言ってくれる人も多いけれど、彼は違う」

  • 角田裕毅のレッドブルF1離脱にアルボン断言「必ず戻って表彰台を獲得する」

    角田裕毅のレッドブルF1離脱にアルボン断言「必ず戻って表彰台を獲得する」

    角田裕毅が2025年シーズン限りでレッドブル・レーシングのレースシートを失うことが決まった中、元レッドブルの同僚であるアレクサンダー・アルボンが、その将来に強い期待を示した。

    アルボンは、シーズン前に角田裕毅の表彰台獲得を予想していたことを明かしつつ、結果が実現しなかったことを「とても悲しい」と表現。それでも「必ず戻ってきて表彰台を獲得する」と断言し、角田裕毅の復活を信じている姿勢を示している。

    角田裕毅は、2025年F1グリッドの中で唯一、来季に向けてフル参戦シートを失うドライバーとなった。レッドブルはカタールGP後、角田裕毅がチームでフルシーズンを終える前に決別する判断を下した。

    リアム・ローソンのシーズン序盤のつまずきを受け、角田裕毅はテストなしでレッドブルに加入したが、22戦でトップ10フィニッシュは7回にとどまった。ローソンと角田裕毅のペースは比較的近く、ニュージーランド人ドライバーが記録的な期間チームに在籍していたにもかかわらず、その差は大きくなかった。

    アイザック・ハジャーには、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして戦う方法について、すでに多くの助言が与えられている。これまで多くのドライバーが対処に苦しんできた役割だ。

    すでに100回以上のグランプリに出走している角田裕毅について、元レッドブルの同僚であり、現在はウィリアムズに所属するアレックス・アルボンが25歳の日本人ドライバーについて語った。

    アルボンは、角田裕毅がレッドブルを降ろされたのは厳しすぎる判断だったと考えており、さらにシーズン前に抱いていた予想と、角田裕毅の今後のレース人生についても明かした。

    「2025年シーズンに向けた僕のワイルドカード予想は、角田裕毅の表彰台だった」とアルボンはF1公式YouTubeチャンネルで語った。

    「それは実現しなかった。ちょっと悲しいし、実際、彼は来年レースに出ない。だから本当に悲しい」

    「僕はユウキのファンボーイだからね。ユウキは必ず戻ってくるし、彼は表彰台を獲得する」

    「僕も表彰台を取る。そして、みんなでこれを懐かしく振り返ることになるんだ」

    注目すべきは、アルボンがこの予想を立てた時点では、角田裕毅はまだレーシングブルズに所属していたという点だ。

    レッドブルの姉妹チームは、ザントフォールトでハジャーがトップ3フィニッシュを果たしたが、角田裕毅はF1から一歩退き、表彰台未経験レース数ランキングで4番目となっている。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅にとって、2025年のレッドブルで何がうまくいかなかったのか
    角田裕毅は、得意とする鈴鹿でのレッドブル・デビューを前に自信を見せていた。

    しかし予選では15番手に終わり、オーバーテイクが極めて困難なこのサーキットで、決勝は12位までしか挽回できなかった。

    その後、角田裕毅はフェルスタッペンとの差を完全に埋めることができなかった。多くのセッションで4度の世界王者からコンマ数秒差に迫っていたものの、それ以上近づくことはなかった。

    角田裕毅自身は、当時チーム代表だったクリスチャン・ホーナーの判断が助けにならなかったと考えている。また、イモラの予選でのクラッシュにより、ローラン・メキースが加わるまでフェルスタッペンより古いパーツを使わざるを得なかった。

    これまでフェルスタッペンのチームメイトの多くは予選で大きく引き離されてきたが、角田裕毅の問題はレースペースにあった。

    2025年はグリッド全体が極めて拮抗しており、1周の速さでフェルスタッペンにわずかに劣るだけでも、それがトップ10シュートアウト進出か、Q2、あるいはQ1敗退かの分かれ目になっていた。

    レッドブルとしては、新レギュレーションの下でハジャーがレースウイークエンド全体を通して、よりフェルスタッペンに近づけることを期待している。

    一方、角田裕毅は、グリッドにいない立場でも2026年が2025年と同様に評価を高める一年となることを願うしかない。それは、キャデラックでのカムバックを準備するセルジオ・ペレスの評価を押し上げた形と重なるものになるかもしれない。

  • マックス・フェルスタッペン 2026年F1シーズンに“カーナンバー3”使用を示唆

    マックス・フェルスタッペン 2026年F1シーズンに“カーナンバー3”使用を示唆

    マックス・フェルスタッペンは、エストリルで行われたGT3テストの最中、通常の33番ではなく「3番」を付けてコースインする場面が確認された。この走行は、2026年F1シーズンから新たなレースナンバーとして「3」を使用する可能性を強く示唆するものとなった。

    この件は、FIAが12月20日に発表予定の2026年F1エントリーリストで正式に確認される見込みだ。関係者によれば、ダニエル・リカルドが最後のF1出走から24か月を待たずに、番号3を手放すことに同意したとされている。

    これにより、フェルスタッペンはF1デビュー当初から希望していた番号を、2026年から使用できる道が開かれた。

    GT3テストが示すフェルスタッペンの現在地
    この「3番」での走行が行われたのは、2025年F1最終戦アブダビGPから1週間あまり後に実施された、ポルトガル・エストリルでのGT3テストだった。フェルスタッペンはこの場で、2 Seas Motorsportが用意したメルセデスAMG GT3を初めてドライブしている。

    2 Seas Motorsportは、すでにVerstappen.com RacingのGTプログラムを運営しており、メルセデスAMGと密接な関係を築いているチームだ。このテストは、Verstappen.com RacingがGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにおいて、フェラーリ陣営からメルセデスAMGへスイッチする可能性を示すものとして、パドックの注目を集めた。

    フェラーリとの比較走行とプロ昇格の憶測
    テストでは、レッドブルカラーをまとった2台のメルセデスAMG GT3が、33番と333番のゼッケンで走行する姿も目撃されている。一方でフェルスタッペンは、今季ニュルブルクリンク耐久シリーズで勝利を挙げたフェラーリ296 GT3にも乗り込み、比較走行を行っていた。

    さらに、メルセデスAMGのファクトリードライバーであるジュール・グーノンがテストをサポートしていたこともあり、Verstappen.com RacingがGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのプロクラスへステップアップし、メーカーとしても関与を強めるのではないかという憶測が広がっている。

    2026年F1と耐久レースの狭間で
    フェルスタッペンは以前から、ニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を大きな目標として挙げてきた。ただし、その実現時期については慎重な姿勢を崩しておらず、現在は2026年F1の新レギュレーションへの対応を最優先にしている状況だ。

    GT3テストで見せた「3番」での走行は、F1と耐久レースという二つの舞台を見据えながらも、まずは2026年F1に向けて新たな章へ踏み出そうとするフェルスタッペンの姿勢を象徴するワンシーンとなった。

  • 角田裕毅、フェルスタッペンと30対385はF1史上最大チームメイト間ポイント差

    角田裕毅、フェルスタッペンと30対385はF1史上最大チームメイト間ポイント差

    2025年F1シーズン、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンの隣に誰を置くべきかという、長年続く問いに改めて直面した。

    その結論としてシーズン途中から起用された角田裕毅は、最終的にフェルスタッペン385点に対し30点という、F1史上最大のチームメイト間ポイント差を記録することになる。この数字は、果たして角田裕毅の実力を正しく反映したものなのだろうか。

    レッドブルのドライバー選考という特異な哲学
    多くのチームは可能な限り最強の2人を揃えようとする。フェラーリが2023年時点で十分に競争力のあるラインアップを持ちながら、ルイス・ハミルトン獲得のためにカルロス・サインツJr.を放出したのは、その典型例だ。

    これに当てはまらない例外が2つある。ひとつはオーナーの息子が長期にわたりシートを保持するアストンマーティン。もうひとつがレッドブルである。彼らは若手育成を最優先し、そのために姉妹チームを所有するという、他に類を見ない戦略を採ってきた。その結果、セバスチャン・ベッテル、そしてフェルスタッペンという歴史的才能を輩出している。

    “呪われた2台目”と続く失敗
    ベッテルの後、ダニエル・リカルドがフェルスタッペンの台頭を前にチームを去って以降、レッドブルは2台目のシートを安定させることができていない。ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、リアム・ローソン、そして角田裕毅。短期間で多くのドライバーが入れ替わった。

    唯一長期間シートを守ったのはセルジオ・ペレスだが、彼はレッドブル育成出身ではなかった。しかも2024年後半には、予選でフェルスタッペンに常に数コンマ遅れる状況が常態化し、チーム得点の大半をフェルスタッペンひとりが稼ぐ構図になっていた。

    2025年、交代の効果はあったのか
    2025年、ペレスをローソン、そして角田裕毅に替えても状況は大きく改善しなかった。角田裕毅の予選一発の速さは、数値上ペレスと大差はなく、シーズン序盤はむしろ差が大きかった。ローソンも未経験サーキットでの2戦のみで降ろされており、比較は難しい。

    さらに角田裕毅はイモラでの高速クラッシュにより、修復の都合で旧仕様パーツを長く使わざるを得なかった。結果としてフェルスタッペンとのラップタイム差は、僅差のフィールドでは致命的なものとなり、フェルスタッペンがフロントロー争いをする一方で、角田裕毅はQ1敗退に沈む場面が増えた。これはシーズン後半、フェラーリ勢など他チーム内でも見られた現象だった。

    チームプレーと数字に残らない役割
    角田裕毅もペレス同様、チームのためにレースを組み立てる役割を担った。予選で後方に沈むことで戦略的な価値を発揮できない週末も多かったが、メキシコやアブダビではフェルスタッペンを助ける形でチームプレーを果たしている。

    それでも最終成績だけを見れば、30点対385点という数字はあまりに厳しい。22戦を共に戦ったチームメイト同士としては、前例のない差だ。

    もし条件が違っていたら
    もし角田裕毅がRB21で開幕から走り、プレシーズンテストにも参加していたら結果は違ったのか。あるいはローソンを継続起用していれば、差は本当にもっと小さかったのか。答えは出ない。

    ただひとつ言えるのは、2025年のレッドブルによる不可解なドライバー交代が、両者の評価を大きく歪めたということだ。皮肉にも、2026年F1シーズンのシートを失ったのはローソンではなく角田裕毅であり、チームが彼に一定の信頼を残していることも示唆されている。

    2025年の数字は忘れるべきか
    角田裕毅にとっても、ローソンにとっても、2025年は実力を正当に示す環境ではなかった。将来、この年の成績表だけを見て彼のキャリアを評価しようとするなら、それは大きな誤解を生むだろう。

    フェルスタッペンの隣という特異なシートで記録された“史上最低得点”は、ドライバー個人の価値を測る指標としては、あまりに不適切だったと言える。