カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • サッカー場にF1マシン乱入!? リンドブラッドがリーズの俊足軍団と激走

    サッカー場にF1マシン乱入!? リンドブラッドがリーズの俊足軍団と激走

    F2のスターでレッドブル・ジュニアチームに所属するアービッド・リンドブラッドが、名門エランド・ロードのピッチに登場し、来季プレミアリーグ昇格を決めたリーズ・ユナイテッドの選手たちと芝の上でレースを繰り広げた。

    このレースは、ペナルティボックスから相手側のボックスまで走り、そこから再び戻るというシンプルなものだったが、芝の上で誰が一番速いか――サッカー選手かF1マシンかを決するユニークなチャレンジとなった。

    この企画は、昨年のF1イギリスGPでリーズの選手たちがレッドブルのガレージを訪れた際に発案されたもので、彼らはレースをレッドブルのポール・ポジション・ホスピタリティから観戦しながら、「もしいくつかの障害を加えれば、自分たちでもF1マシンに勝てるかもしれない」と考えたのがきっかけだった。

    対戦相手として選ばれたのは、クラブ内でも屈指の俊足を誇るウィリー・ニョント、ラルジー・ラマザニ、アイザック・シュミットの3選手。一方、リンドブラッドが操るのは2011年のF1ワールドチャンピオンマシン「RB7」。このF1マシンにとっての「障害」は、エランド・ロードの芝と、180度ターンして戻らなければならないという難所だった。

    スタート直後は芝のグリップに苦しんだRB7に対し、選手たちが素早く飛び出しリードを奪った。しかし、スロースタートから立て直したRB7は反対側のペナルティボックス付近で一気に加速。アービッドのスムーズなターンによってレッドブルは一気に差を詰め、そのままトップでゴールラインを駆け抜けた。

    レッドブル F1 アービッド・リンドブラッド

    リンドブラッドは次のように語った。

    「レースの前は少し緊張していた。芝の上を走ったことなんて一度もなかったし、どうなるか全く予想がつかなかった。こんな企画を実現するのはレッドブルだけだと思う。マシンにはとてつもないパワーがあるけど、芝の上ではグリップがまるでない。だからフルスロットルで走って、うまくターンできるのか正直わからなかった。でも本当に楽しかったし、普段とは違う相手――ドライバーではなくサッカー選手と競えるのは刺激的だった」

    一方、リーズ・ユナイテッドのラルジー・ラマザニはこう語った。

    「最高の体験だったよ。毎日でもレッドブルとこういうことができたら嬉しいね。一番良いのは、実際にマシンに乗ることだと思うけど。僕はF1が大好きで、子どもの頃はF1のゲームをずっとやってたから、実際のマシンの隣に立って競えたのは夢のようだった。レースの前は少し緊張したけど、自信もあった。でも最終的には、やっぱりクルマが速すぎたね。この企画の発案に関わった選手の一人がダニエル・ジェームズなんだけど、今はケガで出られなかった。彼が出ていたら、このマシンにも勝てたかもしれない。僕は彼ならRB7に勝てると思うよ!」

    レース後、選手たちはアジリティテストでリベンジの機会を得たほか、RB7がPK戦でどこまで通用するかも試された。

  • 角田裕毅 レッドブルF1で苦境続く クルサード「RBに戻りたくなっているかも」

    角田裕毅 レッドブルF1で苦境続く クルサード「RBに戻りたくなっているかも」

    角田裕毅は、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてプレッシャーを受けながらも、そのパフォーマンスに近づくことができずに苦戦している。

    先週末のF1スペインGPでは、角田裕毅は予選で最下位に沈み、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンよりおよそ0.5秒遅れを取った。

    「通常であれば、角田がフェルスタッペンに対してつけられた差は受け入れられないほどのものではなかった」と元レッドブルのF1ドライバー、デビッド・クルサードはバルセロナでの予選後に英『チャンネル4』に語った。

    「でも、F1の世界はそれだけ接戦なんだ。彼は最後尾だった。それはレッドブルにとって本当に厄介な状況だし、角田裕毅にとっても同様だ」

    「彼は今ごろ『レーシングブルズに戻してくれないかな!』と感じていても不思議じゃない。あっちのマシンの方が、ドライバーにとってはもっと扱いやすそうに見えるからね」

    角田裕毅は今季、レッドブルの姉妹チームから待望の昇格を果たし、リアム・ローソンに代わってマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなった。ローソンがその座にいたのはわずか2戦だけだったが、代わって昇格した角田裕毅もまた苦戦している。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅は、スペインGPで最下位に終わった予選について「RB21の根本的な制限がある」と指摘し、マシンの挙動について「突然ガクンと落ちるんです」と表現した。

    決勝では13位で完走したが、ノーポイントに終わったことは、レッドブルにとって望ましい結果ではない。

    とはいえ、マックス・フェルスタッペンですら、過去3年のように常に安定したパフォーマンスを引き出すことはできていない。

    現在マックス・フェルスタッペンは、F1ドライバーズ選手権の首位に立つオスカー・ピアストリに49ポイント差をつけられており、レッドブルはコンストラクターズランキングでマクラーレン、フェラーリ、メルセデスに次ぐ4位に甘んじている。

    この状況は、角田裕毅が直近2戦でポイントを獲得できていないことも影響している。

    レッドブルの忍耐力には限りがあるだけに、角田裕毅はこの負の流れを早急に断ち切る必要がある。

  • ハジャー「癖がしみついてると移籍に苦戦」 レッドブルF1昇格へ視界良好

    ハジャー「癖がしみついてると移籍に苦戦」 レッドブルF1昇格へ視界良好

    F1デビューからわずかシーズン3分の1で、アイザック・ハジャーはレッドブル・レーシングへの昇格が確実視される存在となっている。

    今季序盤、リアム・ローソンはレーシングブルズから昇格し、マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトとして自信満々でレッドブル本隊に加わった。しかし、その2戦での短命な挑戦はすでに周知の通り。一方で、現在レーシングブルズに所属する20歳のハジャーは、ローソンの5倍以上のポイントを獲得している。

    ただし、本人は周囲の評価にあまり耳を傾けていないという。

    「自分が良い走りをしてるとか、悪いとか、あまり聞かないんだ」とハジャーはスペインの『El Mundo Deportivo』紙に語った。

    「誰かが『いい仕事をしたね』って言ってくれたら、僕は『ありがとう』って返すだけ。それ以上のことはない。どんなコメントをもらっても、それで速くなったりはしないから」

    とはいえ、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表のような人物からの称賛は、さすがに心に響いているだろう。ホーナーは『Canal Plus』に対し、「今年のルーキーの中で最も印象的だ」と述べ、「ここまでのところ、我々の期待をすべて上回っている」と賛辞を送っている。

    ドライバー起用の鍵を握るヘルムート・マルコも同様に高く評価しており、とりわけカルロス・サインツJr.やルイス・ハミルトンのような実績あるドライバーですら、2025年の新天地では苦戦している点に触れている。身近な存在では角田裕毅がレッドブル・レーシングで輝きを失っている。

    ハジャー自身も「自分はすぐに順応できた」と認める。

    「そうなると思っていたし、だからこそF1に来たんだ。僕たちはF1ドライバーだからね。今のルーキーはみんな順応が速いと思う。レベルの高いF3やF2でしっかり学んできたからだと思う」

    しかし、なぜ自分はうまくいっていて、サインツJr.やハミルトンは苦しんでいるのかと問われると、こう説明する。

    「彼らは長い間同じマシンに乗っていて、習慣が染みついているからだと思う。僕にはそういう“習慣”がない。去年はF2、その前はF3と、常に環境が変わっていたから、ずっと適応し続けてきた。だから何も染みついていない。習慣を持つことって、ドライバーにとっては最悪なんだよね」

    アイザック・ハジャー レッドブル F1

    今もなおレーシングブルズのマシンで走るたびに、新鮮な驚きを感じているという。

    「F2では、そのうち慣れて普通になってしまう。でもF1はいつだって圧倒的なんだ。『自由』っていうより…もっと“怖さ”がある。本当にすごい世界だよ」

    すでに頭角を現しつつあるハジャーのトップチーム昇格は時間の問題だと見られているが、その速さに加えて“頭脳”の面でも注目されている。彼のヘルメットには、数学や物理の方程式が描かれていることでも知られている。

    「もともとF1ドライバーになるなんて思ってなかった」と本人は語る。

    「どうしてこうなったのか、正直わからない。もともとは学校に進んで、物理とか工学とかを学ぶつもりだったと思う。だけど最終的にF1に辿り着いた。

    「小さい頃から車が大好きで、いつもカートに乗りたがってた。家族が僕の無謀な夢を応援してくれて、それが始まりだったんだ」

  • レッドブルF1 FIAの不透明な裁定に苦言「推測で動くしかなかった」

    レッドブルF1 FIAの不透明な裁定に苦言「推測で動くしかなかった」

    レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、スペインGPでマックス・フェルスタッペンを巡って発生した混乱に関連し、FIAの判断の不透明さを批判し、今後の協議の必要性を訴えた。

    スペインGPのセーフティカー明け、フェルスタッペンは無線で「ジョージ・ラッセルにポジションを返すように」と指示され、これに激怒した。ラッセルに先行を許したのは、フェルスタッペンがセーフティカー中のピットストップで唯一ハードタイヤを選択されたことで、周囲のソフト勢に対して不利な状況に置かれた直後のことだった。

    レース再開直後、フェルスタッペンはストレートでフェラーリのシャルル・ルクレールに接触された直後、ターン1でラッセルの猛アタックを受け、ランオフエリアに逃れる形となった。復帰後はラッセルの前に出たが、サウジアラビアGPで同様の状況下、ランド・ノリスにポジションを返さなかったことで10秒ペナルティを受けた経験から、今回もそれを恐れたレッドブルは即座にラッセルへのポジション返上を決断した。

    ところがその後、フェルスタッペンがラッセルに接触したことで別件の「衝突を引き起こした」行為として10秒のペナルティが科された。

    ホーナーはレース後、RacingNews365を含むメディアに対し、次のように説明した。

    「マックスは明らかに不満だった。まずストレートでルクレールに当てられ、さらにターン1でジョージにダイブボム(無理な飛び込み)を食らったからだ。

    今のレギュレーションでは、すべては“フロントアクスル(前輪軸)”の位置次第だ。ドライバーたちはそのルールを理解していて、それに則って戦っている。

    問題は『あの瞬間にジョージは完全にコーナーをコントロールしていたのか?』ということ。ギリギリではあったが、入れたようにも見えた。

    今季は数多くの事例で、接触が“ノート(記録)”され、スチュワードに送られ、その後にペナルティが出るという流れがあった。だから今回も“ポジションを返さなければならない”と判断した。」

    レッドブル F1 マックス・フェルスタッペン

    皮肉なことに、スチュワードはこのターン1のインシデントに関して「ラッセルにはコーナーの権利がなかった」と判断しており、仮にフェルスタッペンがそのまま走行していてもペナルティにはならなかったという。

    ホーナーは続けてこう述べた。

    「審判(レースディレクター)として、“プレーオン”か“ポジション返上”かを明確に伝えてくれるとありがたい。

    チームが主観的に判断するのは非常に難しい。過去の前例や、目の前の状況を見て、スチュワードやレースディレクターの考えを“推測”しなければならない。

    だからこそ、『返せ』あるいは『返さなくていい』とレースディレクターが即座に判断を伝えてくれることが、チームにとっては非常に有益だ。」

    現在のF1では、チームがレースディレクターであるルイ・マルケスに問い合わせをしても明確な返答が得られない状況にあるという。

    「何の返答も得られない。質問しても、何も戻ってこないんだ」とホーナーは不満を吐露。

    この点について、RacingNews365の「マルケスと話し合う必要があるのでは?」という問いには、「SAC(スポーティング・アドバイザリー・コミッティ)で議論すべき内容だと思う」と答えた。

  • マックス・フェルスタッペン 6月末条項報道にレッドブルF1が反論

    マックス・フェルスタッペン 6月末条項報道にレッドブルF1が反論

    レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンの契約解除条項に関する英専門メディアの報道を「ナンセンス」と断じた。

    その報道では、4度のF1世界王者フェルスタッペンが、6月末の時点でドライバーズ選手権3位から5位以下に転落しない限り、2026年の契約から逃れることはできないとされていた。

    このタイミングで報道が出た背景には、情報源として信頼されるオランダ紙『De Telegraaf(テレグラフ)』が、メルセデスのトト・ヴォルフが「依然としてフェルスタッペンに色気を見せている」と報じたことがある。

    レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるマルコは、この6月末期限に関する報道を真っ向から否定した。

    「その報道はナンセンスだ。間違っている」とマルコはドイツの『Auto Bild』に語った。

    ただし彼は、詳細を明かすことは避けた。

    「条項は存在する。しかしそれは契約に関わることであり、したがって機密だ」

    フェルスタッペンが2028年まで契約上拘束されているとしても、もうひとつのシナリオとしては、フェルスタッペン本人とそのマネジメント陣がレッドブルに対して契約の破棄を申し出る可能性もある。

    「そうなれば話は複雑になる」とマルコは認める。

    「ディディ・マテシッツ(レッドブル創業者)は常々『去りたい人間を無理に引き留めるべきではない』と言っていた」

    「我々は、彼が去りたいと思わないような状況をつくる必要があるだけだ」

    フェルスタッペンのマネージャーは父ヨス・フェルスタッペンとレイモンド・フェルミューレンの2人で、ヨスは昨年、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーと激しく衝突した経緯がある。

    フェルミューレンは、スペインGPが2025年仕様のレッドブルの競争力を見極める重要な機会になると示唆した。

    「真実はバルセロナで明らかになる」と彼は述べた。カタロニア・サーキットはマシン全体のパフォーマンスを見極める指標として知られているためだ。

    マックス・フェルスタッペンはスペインGPで5位を走行していたが、レース終盤にジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触により10秒のタイムペナルティを受け、最終的に10位でフィニッシュした。ドライバーズランキングでは3位を維持したものの、首位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差は49ポイントに広がった。

    さらにこの接触でフェルスタッペンには3つのペナルティポイントが加算され、累積11ポイントに。出場停止となる12ポイントまで、あと1ポイントに迫っている。

    レース後、フェルスタッペンは「正しくなかった。起こるべきではなかった」と自身の行動を認め、反省の姿勢を示した。次戦カナダGPでは、タイトル争いの行方とともに、走りにも注目が集まる。

  • 角田裕毅 レッドブルF1マルコ顧問が苦言「ここ3戦で1ポイントは不満」

    角田裕毅 レッドブルF1マルコ顧問が苦言「ここ3戦で1ポイントは不満」

    角田裕毅の最近のパフォーマンスは「満足できるものではない」――ただし、彼がマックス・フェルスタッペンと同じ仕様のRB21をドライブしていないという前提付きでの話だ。

    この見解を示したのは、レッドブルの上級アドバイザーでドライバープログラム責任者のヘルムート・マルコである。彼は角田裕毅がエミリア・ロマーニャGPで与えられたアップグレード仕様のマシンを「壊してしまった」ために現在旧仕様のRB21に戻されていると説明し、カナダGPまでに再びフェルスタッペンと同じ仕様に戻す作業が進められていると語った。

    角田裕毅は今季第3戦・日本GPで念願のレッドブル昇格を果たした。このタイミングでリザーブドライバーのリアム・ローソンがレーシングブルズに戻され、角田裕毅がその代役としてトップチームに招集された形だ。

    しかし、角田裕毅の進展は遅く、これまでレッドブルとして7戦に出走してわずか7ポイントの獲得にとどまっており、直近3戦ではイモラでの10位入賞による1ポイントのみとなっている。

    そのイモラでは予選で激しくクラッシュしており、マルコによればその影響が現在も尾を引いているという。レッドブルは角田裕毅のRB21を再びアップグレード仕様に戻すべく作業を進めており、カナダGPまでには間に合わせたいとしている。

    角田裕毅:レッドブルでのキャリアを立て直せるか?
    ヘルムート・マルコはSpeedweekの最新コラムでこう述べている。

    「角田は直近3戦で1ポイントしか獲れておらず、それは明らかに満足できるものではない」

    「残念ながら、彼はイモラでのクラッシュで新しいアンダーボディや他の新パーツを壊してしまった。だから今はマックスと同じ仕様では走っていないんだ」

    「これは時間的な制約にも関係している。新しいアンダーフロアは完成までに少なくとも3週間はかかる。カナダで新パーツを搭載できるように全力で作業していて、うまくいくと思っている」

    角田裕毅 レッドブル F1

    フェルスタッペンがこれまでにレッドブルの全144ポイント中137ポイントを稼ぎ出しているのに対し、チームメイトによる得点はごくわずか。そのためレッドブルは現在コンストラクターズ選手権で4位に沈んでおり、首位マクラーレンとは218ポイントの大差がついている。

    このギャップがあまりにも大きいため、マルコはレッドブルが今年のコンストラクターズタイトルをすでに諦めていると語った。そして、その原因のひとつとして再び角田裕毅の名前が挙がることとなった。

    「コンストラクターズ選手権では、我々はすでに総合優勝を諦めている。もはやチャンスはない」

    「もちろん、これにはセカンドドライバーも関係している。角田裕毅はようやくギアが入り始めたところなんだ」

    マックス・フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約がある一方で、角田裕毅はレッドブル、そしてF1での将来を懸けてのシーズンを戦っている。

  • アービッド・リンドブラッド レッドブルF1のスーパーライセンス申請をFIAが審議

    アービッド・リンドブラッド レッドブルF1のスーパーライセンス申請をFIAが審議

    アービッド・リンドブラッドがまもなくF1グリッドに立つ可能性がある。

    レッドブルはこの冬、F1スーパーライセンス取得に必要な最終ポイントを獲得させるため、イギリスとスウェーデンにルーツを持つ10代の若手、アービッド・リンドブラッドをニュージーランドへ送り込んだ。

    現時点で残された唯一の課題は、FIAからの特別措置の承認だ。というのも、FIAの規則では、特例がない限り17歳のドライバーはF1に出場できないことになっている。

    「アービッド・リンドブラッドはスーパーライセンスのポイントは満たしているが、18歳の誕生日は9月なんだ」とレッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは最近語っている。

    「だから我々は現在、FIAに対して特別措置を申請している。これは(キミ)アントネッリが得たものと同様の扱いだ」

    オランダ紙『De Telegraaf』によると、FIAの世界モータースポーツ評議会は来週火曜にこのライセンス申請を審議する予定だという。

    アービッド・リンドブラッド スーパーライセンス F1

    さらに同紙は、「レッドブルはマックス・フェルスタッペンの出場停止の可能性に備えて対応している」とも伝えている。

    実際、来週末のF1カナダGPでフェルスタッペンにもう1点のペナルティポイントが加算されれば、4度のF1ワールドチャンピオンはレッドブルのホームレースであるオーストリアGPを欠場せざるを得なくなる。

    「今後2戦で違反行為は許されない」とマルコは『Speed Week』に語り、「もちろん彼には不用意な行動をとらないように伝える。オーストリアで出場できないとなれば大惨事だ。だが、毎レースでマックスが何かしら違反しているわけではないから、そうなるとは考えていない。オーストリアGP以降は最初のペナルティポイントが消える」と述べている。

    仮にフェルスタッペンが出場停止となった場合、最も有力な代替案は、レッドブルがレーシングブルズのアイザック・ハジャーを昇格させ、その空席にリンドブラッドを起用するというシナリオだ。

    「アービッド・リンドブラッドはF2で好調なパフォーマンスを見せている」とマルコは強調し、「彼は(バルセロナで)メインレースに勝利し、ルーキーイヤーで早くも2勝目を挙げた。今の調子を維持できれば、F1昇格も現実になるだろう。彼はまだ17歳だが、非常に優れた才能の持ち主だ」と語った。

    一方でマルコは、角田裕毅に対しては2025年末までチームにとどまる見通しであることを伝えている。

    「角田は直近3戦で1ポイントしか取れておらず、もちろん満足できるものではない」とマルコは語りつつ、「だが彼にはさらなる時間が必要であり、それを与えるつもりだ。少なくとも今季末までは彼が乗ると見ている」とコメントしている。

  • 角田裕毅の不振とハジャーの台頭 レッドブルF1の“片翼問題”が再燃

    角田裕毅の不振とハジャーの台頭 レッドブルF1の“片翼問題”が再燃

    レッドブルに昇格して以降、角田裕毅は思うような結果を残せず、3戦連続で予選Q3進出を逃すなど苦戦が続いている。最新のスペインGPでは予選最下位から決勝13位に終わり、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに周回遅れにされる厳しい週末となった。

    一方で、姉妹チームのレーシングブルズでデビューイヤーを迎えたアイザック・ハジャーは、モナコとスペインで連続入賞を果たし高評価を得ている。

    マックス・フェルスタッペン中心に最適化されたマシンへの適応の難しさや、過去のチームメイトたちの苦戦ぶりが議論を呼ぶ中で、レッドブルが長年抱えてきた“セカンドシート問題”が再び注目を集めている。

    角田裕毅はこれで3戦連続でQ3進出を逃し、日本GP(第3戦)からレッドブルに昇格して以降、獲得ポイントはわずか7点にとどまっている。

    これまでの角田裕毅のレッドブルでの成績は、日本GPで14番手スタートから12位完走、バーレーンGPでは10番手スタートから9位、サウジアラビアGPでは8番手スタートもリタイア。マイアミGPでは予選10位・決勝10位、エミリア・ロマーニャGPでは予選20位・決勝10位、モナコGPは予選12位・決勝17位。そして最新のスペインGPでは再び予選20位・決勝13位だった。

    スペインでの予選後、角田裕毅はSky Sports F1に次のように語った。

    「ほかのグランプリと比べて、急に明らかにパフォーマンスを大きく失ってしまったんです。FP1からグリップがすごく低くて、何かおかしなことが起きていました。問題を解決しようと最善は尽くしたんですけど、正直なところ、バランスは少し良くなっても、全体的には前に進めなかったです。

    Q1のラップにはけっこう満足してましたし、自信もあったんですけど、グリップがまったくついてこなかったんです。かなり厳しい状況ですね」

    バーレーン、サウジアラビア、マイアミではQ3に進出したものの、レッドブルが求めているのはマックス・フェルスタッペンの5度目のタイトル獲得を支えるだけの安定したサポートだ。

    レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは、角田裕毅について「速さはある。あとはすべてを噛み合わせるだけだ」と評価しつつ、「自信を持てるセットアップを見つけることが重要だ」と述べ、引き続きサポートしていく方針を明らかにしている。

    フェルスタッペンのチームメイトとして結果を残したのは、2021~2022年に戦略的に機能したセルジオ・ペレスの一時期のみで、それ以外のドライバーは長続きせず、いずれもフェルスタッペンに太刀打ちできなかった。

    Sky Sports F1のカルン・チャンドックは番組『The F1 Show』で、「2018年末にダニエル・リカルドが去って以来、レッドブルは7年間“セカンドシート問題”を解決できていない」と語り、その原因がマシン設計にある可能性を指摘した。

    「ピエール・ガスリーやアレックス・アルボンはレッドブル離脱後に他チームで結果を出している。つまり、マシンがフェルスタッペンに特化されすぎているのではないか。かつてのミハエル・シューマッハとベネトンの関係を彷彿とさせる」と述べた。

    「シューマッハが去ったあとのベネトンは7年間で1勝のみだった。レッドブルも同じリスクを抱えている」

    マックス・フェルスタッペン自身もこの問題に触れ、角田裕毅を擁護しつつ、「ユウキは“パンケーキ”じゃない。これはずっと続いている問題だ。それが何を意味するかは、各自で判断すべきだ」と語っている。

    フェルスタッペンは非常に鋭いフロントと緩いリアを好むセットアップで知られ、そうしたマシンを完全に乗りこなせるドライバーは限られている。

    角田裕毅 レッドブル F1

    一方、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは、ルーキーイヤーながらもモナコとスペインで連続入賞を果たし、注目を集めている。2024年末にはレッドブルのマシンをテストし、「快適だった」と語っており、アグレッシブな走りもフェルスタッペンに似ていると評されている。

    Sky Sports F1のデビッド・クロフトは、「チーム内ではハジャーがフェルスタッペンに非常に近いスタイルを持っていると考えられている。だからこそ、彼はあのマシンに適応しやすい可能性がある」と述べた。

    ホーナーも「彼は今年最も優秀なルーキーだ」と賞賛し、「速くて安定しており、常に結果を出している。我々の期待をはるかに超えている」と評価している。

    ただしチャンドックは、かつてローソンに対しても同様の評価がされていたことを引き合いに出し、「もし自分がハジャーなら、レーシングブルズでのポジションを守りながら、将来的にフェラーリやアストンマーティンを狙う」と語った。

    実際、予選では7戦すべてでローソンを上回り、決勝でも5回入賞。一方ローソンの入賞は1回にとどまっている。

    元F1世界王者のニコ・ロズベルグも、「今のポジションは理想的だ。もしレッドブルから昇格の打診があっても、全力で断るべきだ」と断言した。

    これまでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めたドライバーは、2016年から2018年までのダニエル・リカルド(58戦)、2019年のピエール・ガスリー(12戦)、2019年~2020年のアレックス・アルボン(26戦)、2021年から2024年までのセルジオ・ペレス(90戦)、そして2025年に開幕2戦だけ走ったリアム・ローソンに続き、現在の角田裕毅となっている。

    ロズベルグは「マックスはチームメイトキラーだ」と語り、「誰も彼に0.6秒以内で近づけない。F1でこれは完全に別カテゴリーだ」と評したうえで、「角田裕毅も素晴らしいドライバーだが、彼でさえ差が大きすぎる。チームが彼に合うセットアップを提供できていない可能性もあるが、結局はマックスが特別すぎる」と結論づけた。

    チャンドックも「本来F1ではトップドライバーがどんなマシンにも順応するものだ」としたうえで、「レッドブルのケースはMotoGPに見られる、特定のライダー専用に作られたバイクのように極端だ」と述べた。

    「ドゥカティ時代のケーシー・ストーナーしか乗りこなせなかった例に似ている。だからこそ、たとえ一流のドライバーでも、今のレッドブルに行くことは大きなリスクになり得る」と警鐘を鳴らしている。

  • レッドブルF1 17歳リンドブラッドのスーパーライセンス年齢制限に特例申請

    レッドブルF1 17歳リンドブラッドのスーパーライセンス年齢制限に特例申請

    レッドブルはFIAに対し、アービッド・リンドブラッドに関するF1スーパーライセンス規則の年齢制限の例外を認めるよう要請した。チームは、リンドブラッドが18歳の誕生日を迎える前にF1セッションへ参加できるようにするため、この特例の承認を目指している。

    現在、マックス・フェルスタッペンが抱える11点のペナルティポイントにより、レッドブルのリザーブドライバーやジュニアドライバーたちが注目を集めているが、リンドブラッドに関するこのリクエストは直接的にフェルスタッペンの状況とは無関係であり、かなり前に提出されたものであると、ヘルムート・マルコも明言している。

    オートスポーツ誌が得た情報によれば、この申請は来週マカオで開催されるFIA世界モータースポーツ評議会の会合で協議される予定だ。

    現在F2に参戦しているリンドブラッドは、スーパーライセンス取得に必要な他の条件はすべて満たしている。ジュニアカテゴリーで十分なポイントを獲得済みだが、正式にライセンスを受け取るには通常18歳の誕生日を迎える必要がある。

    この規定は、フェルスタッペンが17歳で異例のF1デビューを果たし、当時まだ普通運転免許すら取得していなかったことを受けて導入されたもので、同様のケースを防ぐため、FIAはスーパーライセンス制度に最低年齢を設定した。

    アントネッリに続く形となるか?
    しかし昨年、アンドレア・キミ・アントネッリの件で状況がやや変化した。メルセデスは当時、アントネッリへの例外措置をFIAに申請し、今回のレッドブルの動きと類似している。

    この動きを受け、FIA国際スポーティングコードが改訂され、付則Lの第13.1.2条には以下のような文言が加えられた:

    「FIAの裁量により、近年一貫して際立った能力と成熟度を示していると判断されるドライバーに対し、17歳でスーパーライセンスが付与される場合がある」

    リンドブラッドは現在、18歳になる前の時点ですでに必要なライセンスポイントを獲得しており、F2ではルーキーながらランキング3位につけている。バルセロナでのフィーチャーレースを含む2勝を挙げており、この条項の適用資格を満たしていると見られる。

    FIAは来週、マカオでの会合にてレッドブルの申請を協議する予定だ。承認されれば、リンドブラッドはF1のフリープラクティスにも参加でき、正ドライバーの代役を務める可能性も開かれることになる。

    アービッド・リンドブラッド レッドブル F1

    フェルスタッペン不在時の代役候補として?
    この例外措置は、レッドブルにとって現在の状況における追加オプションとなる可能性がある。仮にフェルスタッペンが出場停止処分を受け、レッドブルがレーシングブルズのドライバーを昇格させることを決断した場合、リンドブラッドがアイザック・ハジャーやリアム・ローソンの代役として姉妹チームに乗ることも理論上は可能になる。

    なお、リンドブラッド以外にも、レッドブルには岩佐歩夢が引き続きリザーブドライバーとして控えている。

    リンドブラッドは8月8日に18歳の誕生日を迎える。これはハンガリーGPの数日後で、ちょうどF1のサマーブレイク期間中となる。つまり、仮にFIAが今回の申請を却下したとしても、夏休み明けにはスーパーライセンスを正式に取得できる見通しだ。

  • マックス・フェルスタッペンは「もはや恐れられていない」元F1ドライバーが指摘

    マックス・フェルスタッペンは「もはや恐れられていない」元F1ドライバーが指摘

    マックス・フェルスタッペンのライバルたちは、かつてのように彼の攻撃的なホイール・トゥ・ホイールの戦い方を恐れなくなっていると元F1ドライバーでFIAの元スチュワードであるジョニー・ハーバートは語った。

    その証拠として彼が挙げたのが、F1スペインGPのセーフティカー明けの再スタートでジョージ・ラッセルがターン1でフェルスタッペンに仕掛けた動きだった。

    メルセデスのラッセルが仕掛けたことで接触が生じたが、もしこの接触でレッドブルF1のマシンに損傷が出ていたり、フェルスタッペンが前に出られていなければ、ラッセルはペナルティを受けていた可能性が高いとされている。それでもハーバートはこのオーバーテイクを「実に見事」と評価した。

    60歳のハーバートは、これはまさにフェルスタッペン自身を彷彿とさせるような動きだとしつつも、同時に「ライバルたちが挑戦を受け入れ、フェルスタッペンに対してより頻繁に仕掛けるようになった証拠だ」と述べている。

    「私は全てのドライバーが限界までプッシュされる姿を見たい」とハーバートはRoobetAlternativesのインタビューで語った。

    「ラッセルがフェルスタッペンに仕掛けた動きは実に見事だった。あれはフェルスタッペンがやるような動きだった」

    「これまでフェルスタッペンは他のドライバーたちを“怯ませて”いた面があった。彼らは彼に仕掛けることを躊躇っていた。なぜなら彼は彼らを巧みに出し抜いてきたからだ」

    「でも今は、他のドライバーたちも挑戦を受け入れている。フェルスタッペンはより頻繁に攻められるようになった。私は、最も優れたドライバーがトップに立つ姿を見たいし、今シーズン、そして2026年にはもっとマシンが拮抗して、そういった場面がさらに増えることを期待している」

    「マクラーレン勢とフェルスタッペンが優勝を争うのは今後も続くだろうが、そこにラッセルやシャルル・ルクレールも加わることで、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、そしてフェルスタッペンからポイントを奪っていくようになるだろう」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

    比較対象としての一件
    ラッセルのオーバーテイクは、その後のフェルスタッペンがターン5でラッセルのメルセデスに意図的に接触したとされる一連の出来事の発端でもあった。

    ハーバートは、今回の件と過去の類似事例を直接的に結びつけたわけではないが、F1における「ダーティーな部分」の一例とし、それらが今でも存在していると指摘した。

    そして、今回のような事例はF1から「排除されるべきだ」と強調している。

    「我々はレースにおける“汚い部分”を望んでいない」と3勝経験のあるハーバートは述べた。

    「私は1994年のミハエル・シューマッハとデイモン・ヒルの件を思い出す。あれでヒルはチャンピオンを奪われた」

    「フェアじゃなかった。彼は1994年のチャンピオンになるべきだった。だが、シューマッハはミスで壁に当たってサスペンションを壊した状態で走り続け、そのままヒルにぶつかって両者をリタイアさせた。結果としてシューマッハはタイトルを獲ったが、あれは純粋な勝利の形ではなかった」

    「それは“より優れたドライバー”ではない。ルールを超えて自分が上に立とうとしているだけだ。だからこそ、そうした状況はすぐに排除されなければならない」

    ちなみにハーバートは、1994年シーズンの終盤2戦において、シューマッハのチームメイトとしてベネトン入りしており、それはヨス・フェルスタッペン(マックスの父)に代わっての起用だった。そして彼は1995年もそのシートを維持した。