カテゴリー: レッドブル・レーシング

  • 角田裕毅 レッドブルF1での不振に「プレッシャーを感じている」と吐露

    角田裕毅 レッドブルF1での不振に「プレッシャーを感じている」と吐露

    角田裕毅が、レッドブル・レーシング昇格後の適応に苦しむ現状や、自身が感じているプレッシャーについて率直に語った。

    F1通算100戦目となったカナダGPで、角田裕毅はフリー走行3回目中の赤旗提示時にマクラーレンのオスカー・ピアストリを追い越したとして10グリッド降格のペナルティを受け、予選11番手ながら決勝を最後尾からスタートすることになった。

    レースではハードタイヤでのロングスティントからミディアムに履き替えて追い上げを図ったが、最終的には12位フィニッシュ。これで3戦連続のノーポイントとなった。

    スタート位置やトラフィックを踏まえて、今回の結果が最大限だったかと聞かれると、角田裕毅は次のように振り返った。

    「はい、まあそんな感じですね。

    ペースは悪くなかったですけど、すごく良かったわけでもなかったです。まあ、全体としてはそんなところです。少なくともポジティブな点としては、クルマのパフォーマンスですね。ここ最近のレースよりも、クルマのペースが普通に感じられたり、少し良くなっていたので、そこには少しモチベーションを感じられました」

    シーズン第3戦の日本GPからレッドブルへ昇格した角田裕毅は、新マシンRB21への適応の難しさを「理科室みたい」と例えるなど、開発理解に苦労していることを以前から明かしてきた。

    それでも、バーレーン、マイアミ、イモラではポイントを獲得するなど、前向きな結果も見せていたが、モントリオールではこう語った。

    「土曜日はすごく厳しい一日でした。あの10グリッド降格の、ちょっと納得いかないペナルティもありましたし」と角田裕毅はコメント。

    「特にFP3では、アップグレードも入っていて、クルマをしっかり学びたいタイミングだったのに、そこで多くの時間を失ってしまいました」

    「もちろんチームとしては、できるだけ上を目指したいですし、僕自身もそこに向けて努力してます。でも、このチャレンジ自体は、ある意味楽しんでいる部分もあります」

    「こういう時って、正直すごくプレッシャーを感じますし、楽しめていない時もあります。でも、そういう時間って、自分を成長させたり、証明したりするチャンスでもあると思っています」

    レッドブルは角田裕毅に対し、2025年シーズン終了までの起用を継続する方針を示しており、チーム代表のクリスチャン・ホーナーも「自信を取り戻すための時間とサポートを提供する」と繰り返し述べている。

    ただし、レーシングブルズで印象的な活躍を見せているルーキー、アイザック・ハジャーの存在もあり、角田裕毅の将来を巡る憶測はやむ気配がない。

    角田裕毅は、次戦オーストリアGP(6月27~29日)での巻き返しを目指す。レッドブルのホームレースとなるこの一戦は、彼にとっても今後を占う重要なターニングポイントとなりそうだ。

  • ラッセルは「仕掛けてくる」 レッドブルF1がフェルスタッペン狙いの策略を警戒

    ラッセルは「仕掛けてくる」 レッドブルF1がフェルスタッペン狙いの策略を警戒

    レッドブル・レーシングは、F1カナダGPでメルセデスのジョージ・ラッセルがマックス・フェルスタッペンに「ゲームを仕掛ける」可能性があると予想していたことを認めた。

    フェルスタッペンとラッセルは、2週間前のスペインGPでの物議を醸した接触のあと、カナダで再びフロントロウに並んでスタート。フェルスタッペンはこの時、レーシングライセンスにおける出場停止寸前のポイント数に達していた。

    ラッセルは、ターン1で「普段よりも肘を張っていく」つもりだと示唆していた。

    「僕の方が、まだライセンスに余裕があるからね」と、メルセデスのラッセルは語っていた。

    ターン1では両者に接触などはなかったが、後のセーフティカー中に一悶着があった。ある時点で、セーフティカーの後方でフェルスタッペンがラッセルの前に出る場面があり、両者ともに相手がルール違反をしたと非難した。

    レース後、2人は一緒にスチュワードルームへ向かい、FIAはレッドブルによるラッセルのセーフティカー中の挙動に対する正式抗議を審議した。

    ロシアのF1コメンテーター、アレクセイ・ポポフは、レッドブルの抗議には正当性があったと述べている。

    「ラッセルが予選後に『マックスをちょっと陥れたい』という意図を見せていたのは事実だ」とポポフは述べた。「セーフティカーの後ろで急ブレーキをかけた場面を見れば明らかだ」

    スチュワードはフェルスタッペンとラッセルを約1時間にわたって事情聴取し、その影響で正式なレース結果が確定したのはチェッカーフラッグから5時間後となった。

    レッドブル・レーシング

    独紙『Bild』は「このような長時間の遅延は今後改善されるべきだ」と批判している。

    一方、レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、今回の抗議について「ラッセルのセーフティカー中の行動を明確にするためだった」と説明した。

    「ジョージが土曜にメディアに語っていたことを聞けば分かるように、彼の目的はかなり明確だった」とホーナーは述べた。「何らかの駆け引きが行われることは避けられなかったと思う」

    ホーナーはさらに、レース前のドライバーズブリーフィング終了後に、ラッセルによる反フェルスタッペン的な動きの可能性についてレースディレクターに事前に注意を促していたことも明かした。

    「こうしたことが起こり得ると分かっていたので、我々は『メディアで発言があったので注意して見てほしい』と伝えた」と語っている。

    フェルスタッペン自身が抗議を促したのかと問われたホーナーは、「全く違う」と否定した。

    なお、レッドブルの抗議は最終的に棄却された。

  • フェルスタッペン レッドブルF1に警告「タイトルを狙うなら今すぐ速さを」

    フェルスタッペン レッドブルF1に警告「タイトルを狙うなら今すぐ速さを」

    F1カナダGPを終えたマックス・フェルスタッペンが、チャンピオンシップ争いに踏みとどまるためには「もっと速いマシンが必要だ」と、レッドブル・レーシングに対して明確なメッセージを送った。

    現在ポイントリーダーのオスカー・ピアストリに43点差をつけられているフェルスタッペンは、史上2人目となる5年連続タイトル獲得を目指す中で、開発のスピードアップをチームに強く求めている。

    カナダGPでは、マクラーレン勢が今季初めて揃って表彰台を逃す結果となった。ピアストリはスタート直後に順位を落とし4位、ランド・ノリスは終盤の接触によってリタイアに終わったが、それでもフェルスタッペンはマクラーレンの強さを警戒し続けている。

    「今週末はいい週末だったけど、まだ十分に速くはなかった」とフェルスタッペン。「僕たちには“勝てる瞬間”が時々ある。でももっと頻繁にレースで勝たなければならない。そのためにはマシンをもっと速くするしかない。そうすれば自分たちにとってずっと楽になる」

    レッドブルはカナダで表向きには善戦していたが、フェルスタッペンはチャンピオン争いにおいてはまだ物足りないと断言する。

    「何が必要かって? 競争力をもっと上げること。それだけだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    27歳のフェルスタッペンは、今後投入されるアップグレードに一定の期待を寄せながらも、それがライバルに追いつくのに十分かどうかは未知数だと語った。

    「もちろんいくつかのパーツは投入されるけど、それで十分かどうかは分からない。F1ではごくわずかな差が毎週末の結果を大きく左右する」

    さらにマクラーレンについては「今季通して見せている一貫性は驚異的で、倒すのは簡単じゃない」と称賛した上で、「今週末は彼らにとってベストではなかったかもしれないけど、それでも依然として彼らが最有力候補だ」と付け加えた。

    レッドブルがマシンの競争力を高め、再び優勝争いの常連に返り咲けるかどうか。今後のアップグレードの成果に注目が集まる。

  • 角田裕毅10グリッド降格にレッドブルF1代表不満「他の追い越しは警告だけ」

    角田裕毅10グリッド降格にレッドブルF1代表不満「他の追い越しは警告だけ」

    クリスチャン・ホーナーは、F1カナダGPで角田裕毅に課された厳しいペナルティを受け、スチュワードの判断の一貫性に疑問を呈した。

    FP3の赤旗中に負傷したオスカー・ピアストリを追い越したとして、角田裕毅にはスチュワードから10グリッド降格ペナルティとスーパーライセンスに2点のペナルティポイントが科された。

    この結果、予選11番手だった角田裕毅は最後尾、すなわちグリッド18番手に降格となった。なおリアム・ローソンとピエール・ガスリーはピットレーンスタートだったため、角田裕毅は実質最下位からのスタートだった。

    角田裕毅は12位まで追い上げたが、ポイント獲得には至らなかった。レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、角田裕毅のペナルティの重さに疑問を呈し、レース後にクールダウンラップ中の追い越し行為で調査された7人のドライバーには、いずれも警告のみでペナルティが出されなかったこととの比較を示した。

    なお、角田裕毅がFP3の赤旗中にピアストリを追い越した際の速度は時速171km(時速106マイル)だったことが指摘されている。

    これら7人のドライバーはすべてFIAから警告を受けたが、いずれも処分は科されなかった。

    角田裕毅 レッドブル F1

    クリスチャン・ホーナーはメディアに対し、次のように語った。

    「角田は土曜に追い越しで厳しく裁かれた。一方で、レース後にマーシャルがコース上にいる中で何台かの車が追い越しをしていた」

    「だからこそ、一貫性が必要だと思う」

    「タイヤがきれいになってからは、実際にはいい走りをしていたと思うし、このサーキットでのオーバーテイクがいかに難しいかを見ても、角田は今回の内容から自信を持つべきだと思う」

    「彼が本来のグリッドポジション、つまり予選順位からスタートしていれば、ポイントを取っていただろう」

    「彼は他のドライバーがやってきたように、マックスのセットアップを模倣する方向に進まず、自分に合った道、自分のスタイルやニーズに合ったものを追求すべきだと思うし、実際にいくらか前進が見られる」

  • ハジャー 2026年レッドブルF1昇格に意欲「新レギュレーションはチャンス」

    ハジャー 2026年レッドブルF1昇格に意欲「新レギュレーションはチャンス」

    2026年にレッドブルF1へ昇格する可能性が取り沙汰されているアイザック・ハジャーは、新技術レギュレーションの導入がその移行を後押しする可能性があると語った。

    F1マシンは来年、大幅な技術変更を迎える予定で、シャシーとパワーユニットの両面で大きな変化が加えられる。

    現在F1でルーキーシーズンを戦っているハジャーは、ここまでの10戦で21ポイントを獲得し、印象的な走りを見せている。

    フランス出身のハジャーは、今季レッドブルで苦戦が続く角田裕毅に代わって、来季フェルスタッペンのチームメイトとして昇格する可能性があると報じられている。角田裕毅は、リザーブから昇格したリアム・ローソンがRB21の速さを引き出せなかったことを受け、序盤戦で早期に起用された経緯がある。

    元トロ・ロッソ代表フランツ・トストが「F1で3年経てばトップチームに行く準備が整う」との持論を展開していたことを受けて、ハジャーは次のように語った。

    「10年経っても成長と学びを続けるドライバーもいる。だから、トストの見解は公平だと思う」

    「もちろん、3年もかけずにトップチームでうまくやれるドライバーもいる。ただ、3年で準備が整うというのも理にかなってると思う」

    アイザック・ハジャー レッドブル F1

    しかしながら、ハジャーは来季レッドブル入りのチャンスがあれば、それを逃すつもりはないとも示唆しており、新レギュレーションによって環境がリセットされることが有利に働くと考えているようだ。

    「レギュレーションが変わるというのは、ある意味すべてがリセットされるということ」
    「だからこそ、少し楽になる部分もある」

    「ドライバーとしては、すぐに速いクルマに乗りたいと思う。ルイス(ハミルトン)を見てみればいい。マクラーレンでデビューしてうまくやっていた。3年必要ではなかったけど、もちろん3年経てばさらに良くなっていた」

  • 『Number』最新号はF1特集 角田裕毅と日本人ドライバーの軌跡に迫る

    『Number』最新号はF1特集 角田裕毅と日本人ドライバーの軌跡に迫る

    株式会社文藝春秋は、スポーツ総合誌『Sports Graphic Number』1122号(特集タイトル:「F1総力特集 角田裕毅と日本の夢、再び。」)を6月19日に発売する。本号では、日本人で初めてF1トップチーム入りを果たした角田裕毅に焦点を当てた4年ぶりのF1大特集が展開される。

    特集の中核となるのは、レッドブルF1で奮闘する角田裕毅の独占インタビュー。「まだ限界を想像したことはない」と語る本人が、世界王者マックス・フェルスタッペンと同じマシンに挑む日々と、その中でも揺るがない自信の源泉を明かす。

    加えて、ジュニア時代からF3・F2を経てF1に至るまでの足跡を、恩師やライバルたちの証言を交えながら辿る。海外メディアからの評価や、チームスタッフが語る“問題児”時代からの変化も収録され、角田の人物像が多面的に描かれている。

    F1界の頂点に立つフェルスタッペンの異次元の頭脳に迫る技術分析や、盟友ピエール・ガスリーとの絆、レッドブルのエナジー戦略といった記事もラインナップ。2025年のタイトル争いにおける各チームの現状分析、2026年からF1復帰するホンダとアストンマーティンの構想、小松礼雄率いるハースの挑戦、F1を取り巻く環境変化など、F1を取り巻く全体像も包括的にカバーする。

    さらに、鈴木亜久里(1990年日本GP)、佐藤琢磨(2004年アメリカGP)、小林可夢偉(2012年日本GP)ら、日本人ドライバーが表彰台に上がった伝説のレースを詳細に振り返り、日本のF1史における夢の軌跡を誌面で再現している。

    そのほか、HONDAのF1復帰に向けた展望や、F1ブームが加速するアメリカ市場の分析、トヨタ復帰の可能性など、モータースポーツファン必読のテーマが目白押しだ。

    『Sports Graphic Number』1122号 概要
    発売日:2025年6月19日(木)※首都圏基準
    特別定価:800円(税込)
    発行:株式会社文藝春秋

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    『Sports Graphic Number』は1980年創刊の日本唯一のスポーツ総合雑誌。独自の視点とビジュアルで、あらゆる競技の魅力を伝えてきた。今号では、角田裕毅を起点に「F1と日本人ドライバーの夢の継承」に迫る。

  • 角田裕毅には「表彰台に上がるだけの才能はある」 レッドブルF1マルコ

    角田裕毅には「表彰台に上がるだけの才能はある」 レッドブルF1マルコ

    レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが、角田裕毅がチームで成功を収めるために必要な改善点について明かした。

    2025年シーズンにセルジオ・ペレスの後任として当初は新人リアム・ローソンを起用したレッドブルだったが、開幕からわずか2戦でその決定を変更し、角田裕毅をマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用した。角田裕毅のレッドブル昇格は彼の母国グランプリである鈴鹿の直前に決定され、大きな注目を集めた。

    しかし、RB21への適応には苦戦しており、昇格以降の獲得ポイントはグランプリで4点、マイアミのスプリントで3点の合計7点にとどまっている。

    マルコは『The Inside Track』のインタビューで次のように語った。

    「裕毅はいいスタートを切った。われわれが期待していたほどの結果は出ていないが、金曜日の時点では常にマックスからコンマ1~2秒以内にいる。これはここ数年なかったことだ」

    「彼にはスピードがある。それをポイントという結果につなげなければならない。表彰台に上がるだけの才能はある。メンタル面のアプローチも改善された。裕毅がラジオで感情的になるのは皆が知っているが、それも学んで克服しつつある」

    「彼は速いドライバーだ。ただ、すべてを噛み合わせなければならない。マックスを打ち負かそうとする必要はない。それは不可能だと彼自身も認識していると思うし、今後多くのポイントを稼いでくれることを期待している」

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブルのマシンはフェルスタッペンのドライビングスタイルに特化して設計されているとされ、多くのドライバーにとっては適応が難しい。そのため、角田裕毅がRB21への対応に今後も苦しむようであれば、2026年の契約延長は見送られる可能性がある。

    そうなれば、レーシングブルズのドライバーたちが後任候補として浮上してくることになる。ローソンのチームメイトであるアイザック・ハジャーはデビューイヤーから高評価を得ており、フェルスタッペンと似たドライビングスタイルを持つため、RB21にも適応しやすいとみられている。

    カナダGPの週末に先立ち、ハジャーはメディアに対し次のように語っている。

    「確かに、自分が(フェルスタッペンの)チームメイトになる準備ができているとは思わない。それは事実だ」

    「でも今いる場所で経験を積むことは良いことだと思っているし、毎週末すごく楽しんでいる。多くを学んでいるし、このマシンを運転するのも好きだ。だから将来的にどうなるか見てみよう。僕はレッドブルのジュニアドライバーだし、この道筋が自然な流れなんだ」

    またマルコは、現在F2に参戦しているレッドブル・ジュニアのアービッド・リンドブラッドにも言及し、「将来のF1候補が豊富に揃っている」と強調した。

    「リンドブラッドはまだ17歳だ。父親はスウェーデン人、母親はインド人。彼を契約したとき、実際に交渉を進めて決断したのは本人自身だった。当時まだ12歳だったはずだが、正しい質問を投げかけてきたんだ。だからわれわれのパイプラインには才能があふれている」

    将来的なF1昇格の可能性について、マルコは次のように続けた。

    「彼は印象的な存在だ。ただ、まだ結果には表れていない。ポールポジションを狙える状況で赤旗が出るなど、2回も不運に見舞われた」

    「最後の予選でも、あと0.8秒あれば通過できていた。でも彼の強みは精神力の強さとコミットメント、それに非常にプロフェッショナルな姿勢だ」

  • メルセデスF1代表 カナダGPのレッドブルの抗議を「みっともない」と痛烈批判

    メルセデスF1代表 カナダGPのレッドブルの抗議を「みっともない」と痛烈批判

    メルセデスF1代表トト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルのF1カナダGP優勝に対するレッドブルの抗議を「みっともない」と厳しく批判した。

    モントリオールで行われたレースでは、終盤にランド・ノリスのクラッシュによるセーフティカー導入が発生。ラッセルはトップを守り切り、自身とメルセデスにとって2025年シーズン初勝利を挙げた。しかしレース後、レッドブルはラッセルのセーフティカー下での振る舞いについて2件の抗議を提出した。

    1件目は、ラッセルがフェルスタッペンにオーバーシュートさせるような不規則な走りをし、その後の無線で彼を非難した行為を「スポーツマンらしくない」としたもの。2件目は、セーフティカーとの間隔を10台分以上空けたとして違反を主張したものだった。

    だが後者の抗議は、ラッセルがステアリングに表示されるデルタタイムに従っており、かつセーフティカーが加速したこともあったため、レッドブル側が自ら取り下げた。FIAは最終的に両方の抗議を退け、正式結果の確定はレース終了から5時間後となった。

    この騒動について、ヴォルフはニューヨークで開催されたF1映画のワールドプレミアの場でSky Sportsに次のように語った。

    「まず、レッドブル・レーシングが抗議を出すまでに2時間もかかった。それがもう彼らのやり方を物語っている。正直言って、くだらないし、みっともない」

    「マイアミでも同じようなことをしてきた。今回は2件も抗議を出して、そのうち1件は自分たちで取り下げた。あまりにばかばかしいからだ」

    「彼らは意味不明な条項を持ち出してきたが、FIAもこういう事例には注意する必要がある。飛躍しすぎていて、当然却下された。レースというのはトラック上で勝ち負けを決めるものだ。今回の勝利は我々にとって正当なものだったし、彼らが過去に挙げてきた多くの勝利と同じだ。だからこそ、こんな抗議はみっともないだけだ」

    さらにヴォルフは、フェルスタッペン自身もこの抗議には納得していないはずだと指摘した。

    「『スポーツマンらしくない行為』なんて、そもそも何のことだ? 誰がそれを判断するんだ? 僕にはまったく理解できない。マックスはそんなことで抗議なんかしない。彼はレーサーだ。こんな些細なことで文句を言う人間じゃない。僕は100%そう確信している」

    カナダグランプリ F1 カナダGP

    一方で、レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーはSkyの取材に対し、「抗議したことに後悔はない」と断言した。

    「我々はおかしいと思ったことを見た。それに対してスチュワードの判断を仰いだだけで、これはチームとしての正当な権利だ。だから全く後悔はしていない」

    FIAは、セーフティカー下での断続的なブレーキングはタイヤに熱を入れるために一般的で、今回も違反には当たらないと判断。また、ラッセルが無線でフェルスタッペンに言及した件についても、ライバルを罠に嵌めようとする意図は認められなかった。

    なお、フェルスタッペンは現在、累積ペナルティポイントによる1戦出場停止にあと1点と迫っており、ホーナーはこの点に警戒を強めている。

    「何らかの“ゲーム”的な動きが起こるのは当然予想されていた」とホーナーは述べ、FIAに事前に注意喚起していたことを明かした。

    「レースディレクターとのブリーフィング後に『そうした行動があるかもしれないから注意して見てほしい』と伝えた。メディアでもそういう指摘があったし、目を光らせてもらうためのお願いだった」

    「でもマックスは週末を通してクリーンだったし、とても良いレースをしていたと思う」

  • 角田裕毅 映画『F1/エフワン』に不満?「ブラット・ピットに抜かれすぎ(笑)」

    角田裕毅 映画『F1/エフワン』に不満?「ブラット・ピットに抜かれすぎ(笑)」

    角田裕毅が、米ニューヨークで開催された映画『F1/エフワン』のワールドプレミアに他の現役F1ドライバーともに出席。話題の映画に“出演”した自身の登場シーンについて、「ブラッド・ピットに何度も抜かれた(笑)」とユーモラスに振り返った。

    角田裕毅、映画の中で主人公ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)率いるAPXGPがF1グリッドに登場するシーンに実際のF1マシンとともに登場しており、レース中に何度も“抜かれる側”として映し出される。本人もそれを自覚していたようで、プレミア後のインタビューでは笑いながらこう語った。

    「クールな映画でした。でも僕は……何度も抜かれましたね。ブラッド(ピット)に(笑)」と角田裕毅はコメント。

    「スピード感がすごくて、自分がF1マシンに乗ってる感覚になります。観る人はあの迫力を味わえると思います」

    世界的スターとの“ガチンコレース”で“やられ役”を務めた形となった角田裕毅だが、終始明るく楽しげな様子で語り、F1と映画のコラボを心から歓迎している様子だった。

    映画『F1/エフワン』は6月27日(金)より日本全国で公開。果たしてスクリーンで何回、角田裕毅がブラッド・ピットに“抜かれる”のか――それも本作のちょっとした見どころかもしれない

    角田裕毅 F1/エフワン

  • F1王者マックス・フェルスタッペン 再び偽名「フランツ・ヘルマン」でスパに登場

    F1王者マックス・フェルスタッペン 再び偽名「フランツ・ヘルマン」でスパに登場

    F1カナダGP終了後、多くのF1ドライバーがすぐにニューヨークへ飛び立ち、来週公開予定のブラッド・ピット主演映画『F1』のプレミアに出席した。しかし、そこには現F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンの姿はなかった。

    その代わりにフェルスタッペンは、自家用ジェットでベルギーへと向かい、再びGT3カーのテストに臨んだ。今回の舞台はスパ・フランコルシャンだった。

    月曜の夜、F1関係者の多くがレッドカーペットが敷かれたビッグアップルのイベントに参加していた。セレブやインフルエンサーなども多く集まり、華やかな雰囲気となった一方で、数人のドライバーは欠席。その中にはフェルスタッペンも含まれていた。

    彼が向かったのは、まさにサーキットからサーキットへ。フラミエールの小さな空港に着陸した彼のプライベートジェットの目的地は、スパ・フランコルシャンだった。アストンマーティンのGT3マシンを用いた新たなテストに臨むためだった。

    マックス・フェルスタッペン F1 フランツ・ヘルマン

    実はフェルスタッペンは5月にも、ニュルブルクリンクでGT3カーのテストを行っており、その際には「Franz Hermann(フランツ・ヘルマン)」という偽名で登録していたことも判明している。車両はVerstappen.comカラーのフェラーリGT3で、偽名とは裏腹にその派手なリバリーは大きな注目を集めた。

    そのテストでは、GT3車両クラスにおけるニュルブルクリンク北コースのラップレコードを更新したとも噂されており、今回のスパでの走行でも同様の記録が生まれるかが注目されている。

    さらにフェルスタッペンは最近、耐久レースに参戦するためのカテゴリー認定を取得。プラチナライセンスを獲得したことで、WEC(世界耐久選手権)から地域レベルのGTワールドチャレンジまで、あらゆるカテゴリーに参戦可能となっている。

    フェルスタッペン本人は「GT3での走行はあくまで趣味」と語っているが、PlanetF1.comの報道によると、彼は将来的にニュルブルクリンク24時間レースやスパ24時間レースといった本格的な耐久イベントへの参戦を視野に入れているという。

    なお、今回のテストの詳細はまだ明らかになっていないが、ドライバーのブレント・フェルヘイエンがSNSに投稿した車載映像には、フェルスタッペンに追い抜かれる瞬間が収められていた。

    フェルスタッペンは、F1第11戦オーストリアGPで再びF1マシンのコクピットに戻る予定だ。このレースは、レッドブルにとっての“ホームグランプリ”でもある。