カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • アウディF1 角田裕毅のイタリアGP無罰裁定を正式上訴 1ポイント巡る争い

    アウディF1 角田裕毅のイタリアGP無罰裁定を正式上訴 1ポイント巡る争い

    アウディF1チームは、2026年F1イタリアGPで角田裕毅にペナルティを科さなかったFIAスチュワードの裁定について、正式に上訴を提出したことを明らかにした。

    モンツァでは、赤旗後の再スタートを前に角田裕毅のグリッドへの進入と停車姿勢を受けて追加のフォーメーションラップが実施された。角田はスタート手順違反の可能性について審議されたものの、スチュワードは「これ以上の措置は取らない」と判断。角田は10位でフィニッシュし、今季初ポイントとなる1ポイントを獲得した。

    アウディが96時間以内に正式上訴
    アウディはレース後、FIAスポーティングレギュレーション第B5.9.4条の適用について異議を唱え、まず上訴の意思を通知していた。

    この手続きによって与えられた96時間の猶予期間内に、アウディは正式に上訴するかどうかを検討。その結果、チームは実際に上訴手続きを進めることを決断した。

    アウディF1チームは声明で正式な上訴提出を認めた。

    「イタリアGP後、チームは第B5.9.4条の適用について懸念を提起した。この規則では、追加のフォーメーションラップを引き起こしたドライバーはピットレーンに入り、そこからレースを再開することが義務づけられている」

    「規則で定められた96時間以内に上訴を提出したことを確認できる。現在、この件はFIAの上訴手続きの対象となっているため、現段階ではこれ以上のコメントは差し控える」

    争点となっている第B5.9.4条では、追加のフォーメーションラップを引き起こし、その追加フォーメーションラップに参加できるドライバーについて、ラップ終了時にピットレーンへ入り、ピットレーン出口からスタートしなければならないと規定されている。

    角田裕毅は正しいグリッド枠内に停止
    問題が起きたのは、シャルル・ルクレールのクラッシュによる赤旗後の再スタートだった。

    14番グリッドからスタートする角田裕毅は、グリッドへ向かう際に当初反対側へ進入しかけた後、進路を修正。最終的には指定された14番グリッドの枠内にマシンを停止させたものの、マシンはピットウォール側へ向いた斜めの状態になっていた。

    レースディレクターのルイ・マルケスは、この状態のままスタートさせることに不安があるとしてスタートを中止し、追加のフォーメーションラップを指示した。

    そのため、角田が追加フォーメーションラップを「引き起こしたドライバー」に該当するのかが争点となった。

    レース後に審議したスチュワードは、角田のマシンがグリッド枠内に正しく収まっており、他のドライバーにも影響を与えていなかったことなどを考慮した。

    さらにマルケス自身が、追加フォーメーションラップは角田の違反によって自動的に必要になったものではなく、マシンの進入時の動きを見た自身の判断だったと説明した。

    スチュワードはこれを踏まえ、追加フォーメーションラップは「22号車のドライバーによって直接引き起こされたものではなく、レースディレクターによる状況判断の結果だった」と結論づけた。

    レーシングブルズにも角田にも通知なし
    もうひとつ重要なポイントとなったのが、レースコントロールからレーシングブルズにも角田裕毅にも、追加フォーメーションラップの原因が22号車であるとの通知がなかったことだ。

    第B5.9.4条に従うのであれば、原因となったドライバーは追加フォーメーションラップ終了時にピットへ入り、ピットレーンからスタートする必要がある。

    しかしスチュワードは、その義務を履行するためには、ドライバー側が自分が追加フォーメーションラップの原因だと認識している必要があると指摘した。

    レーシングブルズ側は、過去にはフォトグラファーの位置など、ドライバーとは無関係の外的要因によって追加フォーメーションラップが実施されたケースもあると主張した。

    今回、チームにもドライバーにも原因が角田であるとのメッセージは送られていなかった。

    さらに角田のマシン自体は指定されたグリッド枠内に収まっていたため、スチュワードはレーシングブルズに角田をピットレーンへ向かわせる理由はなかったと判断。最終的にペナルティを科さないことを決定した。

    アウディ F1 角田裕毅

    アウディは規則を「明確」と主張
    一方、アウディ側はこの解釈に異議を唱えている。

    アウディは、レースディレクターが角田のマシンの状態を理由にスタートを中止して追加フォーメーションラップを指示した以上、第B5.9.4条に照らせば角田がその原因になったと考えるべきだとの立場だ。

    つまり、レーシングブルズや角田に原因であることが通知されていたかどうかとは別に、角田は追加フォーメーションラップ終了時にピットレーンへ入り、そこから再スタートする必要があったという主張になる。

    アウディは、この規則の文言は明確であると考えており、今回の上訴を通じて今後同様のケースが発生した場合の規則適用について明確化することも求めている。

    ボルトレト「正しいことは正しい」
    今回の上訴結果によって直接利益を得る可能性があるのが、アウディのガブリエル・ボルトレトだ。

    イタリアGPで角田裕毅は10位、ボルトレトは11位でフィニッシュした。角田の結果に十分なペナルティが加算されて順位が逆転すれば、ボルトレトが10位に繰り上がり、1ポイントを獲得することになる。

    F1スペインGPを前にマドリードでアウディの上訴について質問されたボルトレトは、規則は明確だとの考えを示した。

    「ルールとしてはかなり明確だと思う。ドライバーが追加のフォーメーションラップを引き起こした場合、そのドライバーはピットレーンからスタートしなければならない。でも、あのケースで裕毅はそうしなかった」

    「だから、それがアウディが上訴している理由だと思う。僕たちは結果について上訴している。僕たちにとっては、順位が上がれば1ポイントになるからね。すべてのポイントが重要だし、結局のところ、正しいことは正しいと思う」

    今季11位が多すぎるのではないかと冗談交じりに問われると、ボルトレトは「ちょっと多すぎるね。僕が望んでいるよりも多いよ」と答えた。

    角田裕毅にとってイタリアGPの10位は、レーシングブルズ復帰2戦目で手にした今季初ポイントだった。一方、11位だったアウディにとっては、わずか1つの順位が選手権ポイントを左右する。

    上訴の焦点は、追加フォーメーションラップを実施する直接の判断を下したのがレースディレクターであっても、その判断のきっかけとなったドライバーを第B5.9.4条上の「原因」とみなすのかという点にある。FIAの上訴手続きによる結論次第では、角田のイタリアGPでの10位と今季初ポイントにも影響が及ぶ可能性がある。

  • 角田裕毅 2027年F1レギュラー復帰へ強い決意「リザーブ継続は望んでいない」

    角田裕毅 2027年F1レギュラー復帰へ強い決意「リザーブ継続は望んでいない」

    角田裕毅が、2027年にF1のレギュラーシートへ復帰したいという強い意思を示した。2026年はレッドブルのリザーブドライバーを務めているが、ザントフォールトとモンツァ、そして今週末のマドリードでレーシングブルズから実戦に復帰したことで、再びフルタイムでレースを戦いたいという思いを強めている。

    26歳の角田裕毅は、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングから出場していることに伴い、レーシングブルズでローソンの代役を担当。

    F1初開催となるマドリンクでのスペインGPが今季3度目の出場となる。

    モンツァで入賞「ポジティブな印象を残せた」
    2025年末にF1のレギュラーシートを失った角田裕毅は、2026年をレッドブルのリザーブドライバーとして迎えた。

    しかし、夏休み中にハジャーが左手首を負傷したことで状況が変化した。ローソンがレッドブル・レーシングでハジャーの代役を務める一方、角田裕毅にはレーシングブルズからグランプリに復帰する機会が巡ってきた。

    ザントフォールトでは予選12番手から決勝11位とポイント獲得まであと一歩に迫った。そして、続くモンツァでは予選17番手だったものの、複数のペナルティによって15番グリッドからスタートし、決勝では10位まで順位を上げて今季初ポイントを獲得した。

    マドリードで2027年に向けてすでに他チームとの接触があるのかと質問された角田裕毅は、交渉についてはマネージャーに任せ、自分自身は走りに集中していると説明した。

    「モンツァでは、特にポイントを獲得できたことで、ポジティブな印象を残せたと思います。そういったことはマネージャーに任せています」

    「僕自身は自分のパフォーマンスにより集中していますし、それがそういったすべてのことにも役立つと思います」

    「僕の最優先はF1」
    角田裕毅は、2027年に向けた自身の最優先事項がF1であることも明言した。

    「僕の最優先はF1です。もちろん、レッドブルは4つのシートのうちのひとつを通じて、僕にもう一度走る機会を与えてくれました。それは素晴らしいことです」

    レッドブルはレッドブル・レーシングとレーシングブルズの2チーム、計4つのF1シートを持つ。今季はリザーブという立場になった角田裕毅だが、ハジャーの負傷をきっかけに、そのひとつで再びレースを戦う機会を得た。

    ザントフォールトとモンツァで実戦を経験し、さらにマドリードで3戦目を迎えるなかで、角田裕毅はフルタイムでF1を戦いたいという気持ちをあらためて確認した。

    角田裕毅

    2027年のリザーブ継続「望んでいません」
    2027年もリザーブドライバーとして過ごす可能性を受け入れるかと質問されると、角田裕毅は明確に否定した。

    「それは望んでいません。レースがしたいです。特にこの3レースを経験して、やっぱり僕はこのマシンを走らせたいんだと分かりました」

    2026年開幕時にはレギュラーシートを持たず、レッドブルのリザーブとしてF1を外から見ていた角田裕毅。しかし、実際にグランプリへ戻ったことで、自身が求めているものはより明確になった。

    目標は単発の代役参戦を重ねることではなく、2027年にフルタイムのF1シートを手にしてレギュラードライバーとしてグリッドへ戻ることにある。

    マドリンクで3戦連続のアピール機会
    その意味でも、今週末のF1スペインGPは角田裕毅にとって重要な一戦となる。

    ローソンは引き続き、左手首を負傷しているハジャーに代わってレッドブル・レーシングから参戦。そのため、角田裕毅はレーシングブルズでアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。

    舞台となるマドリンクはF1初開催のサーキットであり、全ドライバーがほぼ同じ条件から週末をスタートする。モンツァに続いて結果を残すことができれば、2027年のレギュラーシート獲得に向けたさらなるアピールとなる。

    モンツァで「ポジティブな印象を残せた」と手応えを得た角田裕毅は、将来を巡る交渉をマネージャーに任せ、自身はパフォーマンスに集中する姿勢を貫く。「僕の最優先はF1」としたうえで、2027年のリザーブ継続については「望んでいません。レースがしたいです」と明言。3戦の実戦復帰を経て、F1レギュラー復帰への意思をこれまで以上に鮮明にしている。

  • レーシングブルズF1 独自フロントウイング機構にモントーヤ驚き「唯一のチーム」

    レーシングブルズF1 独自フロントウイング機構にモントーヤ驚き「唯一のチーム」

    レーシングブルズが2026年F1イタリアGPで投入したVCARB 03のフロントウイングに、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが強い関心を示した。注目したのは、ストレートモードを作動させるための機構だ。

    モントーヤによれば、ライバル勢がノーズ周辺に作動機構を配置するのに対し、レーシングブルズはフロントウイングの左右それぞれにアクチュエーターを配置。グリッドで唯一となる独自のアプローチを採用していたという。

    モントーヤが発見したレーシングブルズ独自の機構
    この特徴が確認されたのは、モンツァで行われたイタリアGP金曜日のFP2だった。当時F1TVで解説を務めていたモントーヤは、ピットレーンでレーシングブルズのVCARB 03を間近で観察し、フロントウイングの構造に目を留めた。

    「レーシングブルズのところにいるんだけど、とても興味深いものがある。彼らのフロントウイングのストレートモードには、実際に2つのアクチュエーターが使われている」

    モントーヤはそう説明し、他チームとの違いを指摘した。

    「みんなノーズ側に配置しているけど、彼らはフロントウイングの両側にそれぞれアクチュエーターを付けてここへ持ち込んだ。これは完全に違う。これをやっているのは彼らだけだ。だから、とても興味深いと思った」

    2026年のF1では従来のDRSに代わり、可動式のフロントウイングとリアウイングを使用するアクティブエアロが導入された。直線では「ストレートモード」に切り替えて空気抵抗を減らし、コーナーでは「コーナーモード」によって必要なダウンフォースを確保する。

    レーシングブルズは、そのフロントウイングを動かす方式でライバルとは異なる設計思想を採用していたことになる。

    モンツァ仕様のVCARB 03に複数のアップデート
    レーシングブルズは高速特性を持つモンツァに合わせ、VCARB 03に複数の変更を加えていた。

    リアウイングにはストレートモード時のフラップ可動量を増やす新しいアセンブリーが導入され、直線でより効率的にドラッグを削減することを狙った。また、エキゾーストのテールパイプも位置と形状が変更され、マシン中央付近の気流を整えることでフロアとリアウイングの効率向上を図っていた。

    こうしたモンツァ向けのパッケージとともに、モントーヤが注目した左右2基のフロントウイング作動機構もVCARB 03の特徴として浮かび上がった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    角田裕毅もストレートモードへの適応に苦戦
    この週末、レーシングブルズにはリアム・ローソンに代わって角田裕毅が出場していた。ローソンが左手首を負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから参戦したためで、角田にとってはザントフォールトに続くVCARB 03での2戦目だった。

    金曜日のFP2ではアービッド・リンドブラッドが1分23秒349で7番手、角田裕毅は1分23秒455で10番手。角田はリンドブラッドからわずか0.106秒差まで迫り、2台そろってトップ10に入った。

    ただし、2026年型マシンへの経験が限られていた角田にとって、アクティブエアロそのものへの対応も課題のひとつだった。

    「楽しかったです。FP1は自分としてはもう少しまとまりがなかったと思います。昨年より検知ポイントや作動ポイントが多くて、ターン11の前ではSLM(ストレートラインモード)を作動させるのを何度も忘れてしまいました」

    「昨年とはいろいろ変わっていて、同じではありません。いくつか難しいところはありましたけど、最終的にはかなりうまくいきました。整理しなければならない部分はいくつかありますが、かなり満足しています」

    角田はさらに、ブーストをどこで使用するかも重要になると説明し、エネルギーデプロイメントについても金曜日の走行を通じて違いを学んだと語っていた。

    独自設計で存在感を示したレーシングブルズ
    レーシングブルズのVCARB 03はイタリアGPで競争力を示し、決勝ではリンドブラッドが8位、角田裕毅が10位に入り、2台そろってポイントを獲得した。

    チーム代表のアラン・パーメインもレース後、角田がVCARB 03でわずか2戦目ながらポイントを獲得したことを評価。レーシングブルズはホームレースとなったモンツァでダブル入賞を果たした。

    モントーヤが発見した左右2基のアクチュエーターがVCARB 03の速さにどの程度寄与しているかを単独で判断することはできない。それでも、2026年F1の新たな開発領域となったアクティブエアロで、レーシングブルズが他チームとは異なる独自の解決策を追求していることを示す興味深いディテールとなった。

  • アービッド・リンドブラッド F1初開催マドリンクを警戒「マカオとジェッダに近い」

    アービッド・リンドブラッド F1初開催マドリンクを警戒「マカオとジェッダに近い」

    アービッド・リンドブラッドが、2026年F1第14戦スペインGPに向けて、初開催となるマドリンクの難しさを語った。シミュレーターですでにコースを走ったリンドブラッドは、その特徴をマカオやジェッダに例え、ドライバーが休む暇のないテクニカルなレイアウトだと分析している。

    前戦イタリアGPでは8位入賞を果たしたリンドブラッド。モンツァでポイント圏内に戻ったことを自信につなげながら、未知の市街地コースでは金曜日から走行時間を最大限に活用することが重要になると考えている。

    モンツァでの入賞を自信に
    「モンツァでポイント圏内に戻れたのは素晴らしかった。今週末のマドリードを皮切りに、これからのレースに向けて自信になる」

    「素晴らしい都市で、全員にとって新しいサーキットを走れるのはエキサイティングだ。いいレースになって、ファンにも楽しんでもらえればと思う」

    リンドブラッドはイタリアGPで8位に入り、レーシングブルズに貴重なポイントをもたらした。スペインGPでは角田裕毅とともに、引き続きレーシングブルズのVCARB 03をドライブする。

    シミュレーターで走行「かなり激しい」
    マドリンクについては、すでにシミュレーターで事前準備を進めている。リンドブラッドが比較対象として挙げたのは、マカオとF1サウジアラビアGPの舞台であるジェッダだ。

    「シミュレーターでコースを走ったけど、かなり激しい。最も近い比較対象として思い浮かぶのはマカオとジェッダだ。コーナーが多く、休める時間がほとんどないので、ステアリングを握っている間は常に忙しい」

    「非常にテクニカルなレイアウトなので、チームにとってもドライバーにとっても大きなチャレンジになる。学ばなければならないこと、取り組まなければならないことがたくさんある」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) マドリンク

    追い抜きの難しさも予想
    さらにリンドブラッドは、マドリンクではオーバーテイクが難しくなる可能性も指摘した。長いストレートが少ないことから、予選でできるだけ前のグリッドを確保することが重要になるとみている。

    「長いストレートがあまりないので、オーバーテイクも難しくなりそうだ」

    「だからこそ、週末の最初から走行時間を最大限に活用し、できる限り多くのデータを集めて、強い結果を争える最高の状態で予選を迎えることが本当に重要になる」

    全チーム、全ドライバーが同じスタートラインに立つ初開催のマドリンク。リンドブラッドはモンツァでの入賞を勢いに変え、マカオやジェッダを思わせるというテクニカルなコースを攻略して、F1スペインGPでの連続入賞を狙う。

  • 角田裕毅 F1スペインGPで連続入賞へ「自信を持って限界まで攻めたい」

    角田裕毅 F1スペインGPで連続入賞へ「自信を持って限界まで攻めたい」

    角田裕毅が、2026年F1第14戦スペインGPに向けて意気込みを語った。前戦イタリアGPで10位入賞を果たした角田裕毅は、その勢いをマドリードに持ち込み、レーシングブルズでさらなるポイント獲得を目指す。

    角田裕毅にとってレーシングブルズのVCARB 03をドライブするのは3戦連続となる。全ドライバーにとって未知のマドリンクが舞台となるなか、まずはマシンへの理解をさらに深め、最大限のパフォーマンスを引き出すことを目標に掲げた。

    イタリアGPの入賞で自信
    「特に先週末にポイントを獲得できた直後ということもあり、VCARB 03をドライブする機会をもう一度得られて、とても楽しみにしています」

    「ポジティブな結果でしたし、自信を積み上げるうえでも素晴らしい形になりました。その勢いを持って、チームと一緒にもう一戦戦えることを楽しみにしています」

    角田裕毅は、夏休み中のトレーニングで左手首を負傷したアイザック・ハジャーの欠場に伴うドライバー変更により、オランダGPからレーシングブルズのレースシートに復帰。復帰2戦目となったイタリアGPでは10位でフィニッシュし、今季初ポイントを獲得した。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    未知のマドリンク「準備がたくさん必要」
    スペインGPの舞台となるマドリンクは、F1にとって初開催となる新しいコースだ。さらに市街地コースという特徴もあり、角田裕毅は限界まで攻めるためには、走行を重ねながら自信を構築することが重要になると考えている。

    「マドリンクは全員にとって新しいサーキットですし、市街地コースということで、さらに複雑さが加わります」

    「こういうサーキットで本当にプッシュして限界を見つけるために必要な自信を築いていくには、たくさんの準備が必要になります」

    「僕の目標は、できる限り多くのことを学び続け、マシンへの理解をさらに深めていくことです。そうすることで、チームのために最大限のパフォーマンスを引き出したいと思っています」

    「すべてをうまくまとめて、またポイントを獲得できればと思います」

    前戦モンツァで結果につなげた角田裕毅にとって、スペインGPはレーシングブルズ復帰後の流れをさらに確かなものにする機会となる。未知の市街地コースでVCARB 03への理解を深めながら、2戦連続となるポイント獲得を狙う。

  • リアム・ローソン 同じPUのレッドブルF1で困惑「パワーデリバリーが理解できない」

    リアム・ローソン 同じPUのレッドブルF1で困惑「パワーデリバリーが理解できない」

    リアム・ローソンが、レーシングブルズと同じレッドブル・パワートレインズ製パワーユニット(PU)を搭載するレッドブルRB22で、パワーデリバリーの違いに苦戦していたことが明らかになった。

    ローソンは2026年F1イタリアGPで、負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから出場。レーシングブルズのVCARB-03で使い慣れているはずのPUだったが、RB22ではその出力特性を理解することが難しく、それが自身を「最も妨げている」と訴えていたという。

    同じレッドブルPUでもRB22では異なる感触
    2026年からレッドブル・レーシングとレーシングブルズは、ともにレッドブル・パワートレインズ製PUを搭載している。

    ローソンはレーシングブルズでVCARB-03をドライブしてきただけに、レッドブルのPUそのものには十分な経験がある。通常であれば、代役として別チームのマシンに乗り換える際にも、少なくともエンジン側の特性については一定の知識を持っていることになる。

    しかし、実際にRB22を走らせると、その感触はVCARB-03と同じではなかった。

    F1イタリアGPのFP1でローソンの無線を聞いていたF1TVのアレックス・ブランドルは、中継では放送されなかった興味深いやり取りがあったことを明かしている。

    「リアム・ローソンについて話そうと思って来たんだけど、彼は不安定さの問題を抱えている。それに加えて、現時点でレッドブルのパワーデリバリーを理解できないとも言っている。彼が自分を最も妨げているものとして挙げているのは、そこだ」

    つまり、ローソンが苦戦していたのは単純なPUの性能不足ではなく、アクセル操作に対してどのようにパワーが立ち上がるのかというドライバビリティの部分だった。

    レーシングブルズで経験済みのPUが「最大の足かせ」に
    この証言が興味深いのは、ローソンがレッドブル・パワートレインズ製PUを初めて経験したドライバーではないという点にある。

    レーシングブルズも同じPUを使用しており、ローソンはVCARB-03でその特性を十分に経験してきた。それにもかかわらず、RB22に乗り換えるとパワーデリバリーを「理解できない」と感じていた。

    同じPUを搭載していても、実際のドライバビリティはマシンごとに同一になるわけではない。エネルギーマネジメントやスロットルマッピング、ギアリング、シャシー側の特性などが組み合わさることで、ドライバーがアクセルペダルから受け取る感覚には違いが生じる。

    ローソンはFP1でRB22について「不安定だ」とも繰り返し訴えていた。アレックス・ジャックは当時のF1TV中継で「彼は無線でマシンが『不安定だ』と言っている。そしてFP1を通して、ずっと同じことを言い続けている」と伝えている。

    それでもローソンはFP1を4番手で終えたが、ベストタイムはソフトのC5タイヤで記録したものだった。トップタイムのシャルル・ルクレールはミディアムのC4タイヤを使用しており、順位ほど順調なセッションではなかったことが無線からもうかがえる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    RB22特有の扱いにくさを示すローソンの証言
    レッドブル・パワートレインズは2026年の新レギュレーション導入に合わせて初の自社製F1パワーユニットを投入。FIAのADUO評価では、そのICE(内燃エンジン)は高い性能を示している。

    一方で、絶対的なエンジン性能とドライバーが感じる扱いやすさは別の問題だ。

    レーシングブルズで同じPUを経験してきたローソンが、RB22に乗った途端にパワーデリバリーへの戸惑いを訴えたことは、その違いを浮き彫りにするものだった。

    ローソンにとってレッドブルへの乗り換えは、単に同じPUを搭載した別のシャシーに乗るというほど単純なものではなかった。使い慣れたはずのレッドブル製PUでさえRB22では異なる振る舞いを見せ、その特性を理解すること自体が課題になっていた。

  • 角田裕毅 F1スペインGP出場が正式決定 レーシングブルズから3戦連続参戦

    角田裕毅 F1スペインGP出場が正式決定 レーシングブルズから3戦連続参戦

    角田裕毅が、2026年F1第14戦スペインGPにレーシングブルズから出場することが正式に決定した。チームが発表し、F1公式も角田裕毅が今週末のマドリードで引き続きレーシングブルズをドライブすることを明らかにした。

    角田裕毅はオランダGPでレーシングブルズのレースシートに復帰し、イタリアGPでは10位入賞。スペインGPで3戦連続の参戦となり、アービッド・リンドブラッドと再びコンビを組む。

    レーシングブルズが角田裕毅の出場を正式発表
    レーシングブルズはスペインGPを前に、角田裕毅の出場継続を正式に発表した。

    「裕毅は今週末のマドリードでも引き続きチームから出場する」

    F1公式もドライバーラインナップを発表し、「リアム・ローソンと角田裕毅は今週末のスペインGPでも、それぞれレッドブル・レーシングとレーシングブルズから再び出場する」と伝えた。

    今回の体制継続は、アイザック・ハジャーが負傷からの復帰を見送ったことによるものだ。ハジャーは夏休み中のトレーニングで左手首を負傷し、オランダGPとイタリアGPを欠場。ローソンがレッドブル・レーシングで代役を務め、それに伴って角田裕毅がレーシングブルズのレースシートに復帰している。

    ハジャーは回復が順調に進んでいるものの、レッドブルは「まだコックピットに戻れる状態ではない」と判断。スペインGPでもローソンがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることになり、角田裕毅のレーシングブルズでの参戦継続が決まった。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) スペイングランプリ

    イタリアGPでは復帰2戦目で10位入賞
    角田裕毅はレーシングブルズ復帰2戦目となった前戦イタリアGPで10位に入り、復帰後初のポイントを獲得した。

    モンツァでは赤旗後の再スタートでグリッド位置を間違え、スタート手順がやり直される場面もあったが、実際のスタートでは順位を上げ、ポイント圏内まで浮上。最終的に10位でチェッカーを受けた。

    スペインGPでは、マドリードの市街地コースが新たな舞台となる。角田裕毅にとってはレーシングブルズ復帰後初めて経験するコースとなり、イタリアGPに続く2戦連続入賞を目指す週末となる。

  • リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    リアム・ローソン レッドブルF1代役継続にパーメイン「理想的ではない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、負傷したアイザック・ハジャーに代わってリアム・ローソンがレッドブル・レーシングからF1イタリアGPに出場した状況について「理想的ではない」と率直に語った。

    ローソンはF1オランダGPに続いて2戦連続でハジャーの代役を務めた。レーシングブルズにとっても、レッドブル・レーシングからローソンを借りる現在の体制は本来望んでいたものではない。

    パーメインによれば、ローソン自身もチームへの協力には前向きである一方、自分のマシンに戻ることを望んでいるという。

    イタリアGPでは事前に代役プランを準備
    ハジャーは復帰を目指して可能な限りの準備を進めていたが、レーシングブルズ側もローソンが再び代役を務める可能性を想定していた。

    「今週末は少し楽だった。彼(ローソン)は、ここで走る可能性が非常に高いことを分かっていた」とパーメインはSky F1に語った。

    「アイザックは復帰するためにできることをすべてやった。ただ、我々はシミュレーターのセッションを計画していたし、フライトもシミュレーターの予定もすでに用意してあった。あとは、それを実行に移すだけだった」

    オランダGPで急きょ代役を務めた経験を踏まえ、イタリアGPではハジャーが出場できなかった場合に備えた準備をあらかじめ整えていた。そのため、ローソンを再びレッドブル・レーシングのマシンに乗せるまでの手続きは、前戦よりスムーズだったという。

    「リアムは自分のマシンに戻りたがっている」
    一方でパーメインは、ローソンをレッドブル・レーシングへ送り出し続ける現在の状況がレーシングブルズにとって好ましいものではないことも認めた。

    「理想的ではない。我々にとって間違いなく理想的ではない。リアムは喜んで助けてくれているけど、『自分のマシンに戻りたい』と言っている」

    ローソンにとってレーシングブルズは本来の所属先であり、代役としてレッドブル・レーシングをドライブする現在の立場は一時的なものだ。パーメインは、ハジャーが復帰できればローソンのシートはすぐに用意されると本人に伝えている。

    「私は彼に『アイザックが健康を取り戻して走れるようになったら、シートはすぐに君のために用意されている』とはっきり伝えている」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    レッドブルとレーシングブルズの違いをフィードバック
    ローソンが2台を短期間で乗り比べたことで、レーシングブルズはレッドブル・レーシングとのマシン特性の違いについて直接的なフィードバックも得ている。

    「彼はいくつかフィードバックをくれた。そのひとつが、向こうのマシンにはかなり大きなロードがあるということだ。高速域ではそれを本当に感じると言っている」

    「特にザントフォールトの非常に高速なコーナーでは、そのロードをはっきり感じられたと言っていた」

    一方、レーシングブルズのマシンには低速域で扱いやすい部分があるという。

    「我々のマシンは低速コーナーの中盤から出口にかけて、もう少しフレンドリーだ。速さでは及ばないかもしれないし、おそらく実際にそうだろう。ただ、少し扱いやすいのだと思う」

    ローソンはハジャーがF1に復帰できる状態になるまでレッドブル・レーシングの代役を務める見通しだ。ただし、復帰時期があらかじめ固定されているわけではなく、ハジャーのコンディションが十分に回復したと判断されれば、ローソンはレーシングブルズのシートへ戻ることになる。

  • レーシングブルズF1代表 角田裕毅を称賛「わずか2戦目で入賞は見事」

    レーシングブルズF1代表 角田裕毅を称賛「わずか2戦目で入賞は見事」

    レーシングブルズF1代表のアラン・パーメインが、2026年F1第13戦イタリアGPで10位入賞を果たした角田裕毅を称賛した。チーム復帰からわずか2戦目でポイントを獲得した角田裕毅について「見事な仕事だった」と評価した。

    角田裕毅は、負傷したアイザック・ハジャーの代役として前戦オランダGPからレーシングブルズに復帰。モンツァでは後方から順位を上げ、10位でチェッカーを受けた。アービッド・リンドブラッドも8位に入り、レーシングブルズはホームレースでダブル入賞を果たした。

    パーメイン「2台ともポイント圏内でフィニッシュできた」
    レーシングブルズにとって、イタリアGPは本拠地ファエンツァを置く母国での一戦。パーメインは、完璧な週末ではなかったとしながらも、チームが持てる力を最大限に引き出したと振り返った。

    「我々にとって堅実な週末だった。母国でレースをして、ファンの情熱を感じられるのはいつだって特別なことだ。今日は友人や家族もグランドスタンドに来て応援してくれた」

    「完璧ではなかったが、我々が持っていたものを最大限に生かせたのは間違いない。最終的に2台ともポイント圏内でフィニッシュできた」

    そしてパーメインは、8位のリンドブラッドと10位の角田裕毅の仕事を評価し、特に復帰2戦目でポイントを獲得した角田裕毅を称賛した。

    「2人のドライバーとも素晴らしい仕事をしてくれた。そして、わずか2戦目でポイントを獲得した角田裕毅は特に称えたい。見事な仕事だった」

    レーシングブルズは次戦マドリードGPに向けてすぐに準備へ入る。

    「短い間隔で次のレースがやってくる。今夜ファエンツァに戻り、明日はデブリーフを行って、すぐに迫っているマドリンクに集中する」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    角田裕毅「ポイント圏内に戻れて本当にうれしい」
    角田裕毅自身も、復帰2戦目でのポイント獲得に満足感を示した。

    「今日はいいレースができました。結果には本当に満足していますし、ポイント圏内に戻ってこられてうれしいです。これほど早くペースを取り戻せるよう助けてくれたVCARBのみんなに心から感謝しています」

    角田裕毅はミディアムタイヤで長いスティントを走り切った。当初はタイヤを最後まで持たせられるか不安もあったという。

    「ミディアムタイヤを最後まで持たせられるか少し心配していましたが、予想以上にうまく機能してくれました。マシンの新しい部分をいろいろ学ぶことを本当に楽しんでいますし、乗る機会を得るたびに積み上げていけています」

    さらに今後のF1参戦機会についても、角田裕毅は準備ができていると強調した。

    「もし今後チャンスが巡ってくるのであれば、もちろん準備はできています。でも、一番大切なのはアイザックが順調に回復を続けることです。彼の回復を心から願っています」

    角田裕毅はレーシングブルズ復帰2戦目で今季の同チーム初ポイントを獲得。リンドブラッドとのダブル入賞によってホームレースを締めくくり、パーメインからもその適応力と結果を高く評価された。

  • アービッド・リンドブラッド F1イタリアGPで8位「ダメージリミテーション」

    アービッド・リンドブラッド F1イタリアGPで8位「ダメージリミテーション」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1イタリアGP決勝を8位でフィニッシュ。アルピーヌが速さを発揮した週末に貴重なポイントを持ち帰り、「僕たちにとってはダメージリミテーションだった」と結果を評価した。

    10番グリッドからスタートしたリンドブラッドは、ミディアムからハードへつなぐ戦略を採用。赤旗後の再スタートを含めて混乱の多いレースを着実に走り切り、7位のピエール・ガスリーに続く8位を獲得した。レーシングブルズは10位の角田裕毅とともにダブル入賞を果たした。

    「ポールのガスリーのすぐ後ろで終えられた」
    リンドブラッドは、今回のモンツァではアルピーヌがストレートで明確なアドバンテージを持っていたと振り返る。

    「いい結果だと思う。今週末はアルピーヌがストレートで特別なものを持ち込んでいたから、その間に割って入ることができたのはすごくよかった」

    「ピエールはポールからスタートして、僕は10番手からスタートした。それを考えれば、彼のすぐ後ろでフィニッシュできたのはよかったと思う。僕たちにとってはダメージリミテーションだった。だからチームとして満足できると思う」

    再スタート後はハードタイヤで走り切った。オーバーテイクの機会が少なく、リンドブラッド自身は「少し孤独なレースだった」と振り返ったものの、8位はこの日のレーシングブルズが達成できる最大限の結果だったと捉えている。

    また、ホームレースのひとつで角田裕毅とともにトップ10入りを果たしたことについても「僕たちにとってポジティブなレースだった」と喜んだ。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    「コーナーでは同等か僕たちの方が速かった」
    ストレートスピードではアルピーヌに後れを取った一方で、リンドブラッドはVCARB-03のコーナリング性能に手応えを感じている。

    「僕にとって自信になるのはもちろんだけど、チームの仕事を評価すべきだと思う。僕たちには強くて堅実なマシンがあるし、どのサーキットでもいいパフォーマンスを発揮できている」

    「今日もアルピーヌはストレートでは僕たちよりずっと速かった。でもコーナーでは同じくらいか、むしろ僕たちの方が速かった。昨日の予選でも同じだった」

    リンドブラッドは、コーナリング性能が今後のレースでも武器になると考えている。

    「ほとんどのサーキットでは、より重要なのはコーナーだ。だから今後のラウンドでも僕たちが優位性を持ち続けられるという自信につながる」

    次戦マドリード「本格的なドライバーズサーキット」
    次戦は新設のマドリンクで開催されるF1マドリードGP。リンドブラッドはすでにシミュレーターで新コースを走行している。

    「シミュレーターで新しいコースを走ったけど、本格的なドライバーズサーキットという感じだった。楽しくなると思うけど、非常にテクニカルなコースだから、いくつかチャレンジもあると思う」

    モンツァで10番手スタートから8位まで順位を上げたリンドブラッド。ストレートスピードが重要なコースでアルピーヌ勢に食らいついた結果は、レーシングブルズにとって次戦以降に向けた手応えとなった。