カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • リアム・ローソン F1マイアミGP アルボン裁定遅れに不満「理解できない」

    リアム・ローソン F1マイアミGP アルボン裁定遅れに不満「理解できない」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1第4戦マイアミGPのスプリント予選で発生した混乱について強い不満を示した。トラックリミット違反があったとされるアレクサンダー・アルボンがSQ2に進出した一方で、自身はSQ1敗退となった状況に疑問を呈している。

    今回の一件は、スチュワードの対応タイミングやセッション進行の判断が複雑に絡み合ったことで発生した。ローソンにとっては自身の走行ミスも重なった結果ではあるが、納得しがたい形でセッションを終えることになった。

    アルボンの裁定遅れで生じた異例の展開
    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、スプリント予選後にターン6でのトラックリミット違反が認定され、スプリントのスタート位置を19番手に降格された。

    アルボンは当初、14番手でスプリント予選を終えていたが、SQ1で記録した自己ベストラップが違反により削除。さらに、本来はSQ2へ進出すべきではなかったと判断されたため、SQ2で記録したすべてのラップタイムも取り消された。

    問題となったのは、SQ1終盤の最終アタックだった。このラップでアルボンは1分30秒988を記録し、16番手でSQ2進出圏内に滑り込んでいたが、セッション後にこのラップが無効と判断された。

    スチュワードの文書によれば、この違反はSQ2開始まで報告されておらず、その時点でアルボンはすでに走行を開始していたという。

    「SQ1中、23号車はターン6で明確にトラックリミットを超えていた。しかし、これはSQ2が開始されるまでスチュワードに報告されなかった」

    「23号車がコース外に出ており、そのラップが削除される可能性があると伝えられた時点で、23号車はすでにSQ2の走行に入っていた」

    このためスチュワードは異例の対応として、国際スポーティングコード第11.7.1.a条に基づき、SQ1の該当ラップおよびSQ2の全ラップタイムを削除する措置を取った。

    その結果、アルボンは19番手スタートとなったが、SQ1で敗退したローソンが繰り上がることはなかった。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) マイアミグランプリ

    ローソン「理解できない」裁定のタイミング
    この状況についてローソンは、裁定の遅れに強い疑問を示した。

    「アレックスはトラックリミットを超えていた。でも彼ら(FIA)は気づくのが遅すぎたと思うし、すでに彼がコースに出ていたからそのままになった」

    「正直、どうしてそれが起き得るのか理解できない。でも僕たちの理解では、彼はトラックリミット違反をして、そのままSQ2に進んだということになる」

    小さなミスが重なったSQ1
    一方でローソンは、自身のSQ1での走行についても振り返っている。

    「正直に言って、SQ1では一連の悪い出来事が重なった」

    「ピット出口で少しポジション取りを間違えてしまって、コース上でかなり後ろになってしまったし、アウトラップも良くなかった」

    「ターン1で大きなフラットスポットを作ってしまって、タイヤを壊してしまった」

    「そのフラットスポットのあるタイヤで2周目をやろうとしたけど、振動がひどかった。結果的にそれで敗退してしまった」

    改善の兆しも結果に結びつかず
    それでもローソンは、マシン自体にはポジティブな変化があったと語る。

    「マシンは今朝より実際に良くなっていたと思う。だからこそ残念だ」

    改善の手応えを感じていただけに、混乱の中でチャンスを逃した形となった。

  • F1マイアミGP 雨予報もアービッド・リンドブラッドは冷静「結局は全員同じ条件」

    F1マイアミGP 雨予報もアービッド・リンドブラッドは冷静「結局は全員同じ条件」

    2026年シーズン序盤を終え、レーシングブルズのルーキーであるアービッド・リンドブラッドは、マイアミGPを前にしたインタビューでここまでの戦いを振り返った。天候悪化が予想される週末にもかかわらず、18歳のドライバーは冷静な姿勢を崩していない。

    短いインターバルを経て迎えるマイアミでは、エネルギーマネジメントや新レギュレーションへの適応が引き続き重要なテーマとなる。リンドブラッドは休養と準備の両面で手応えを感じつつも、まだ学ぶべきことが多い段階にあると強調した。

    短い休養期間でのリセットと準備
    アービッド・リンドブラッドはシーズン序盤からマイアミまでの期間について次のように語った。

    「良かった。正直に言って、シーズンのスタートがかなり早かった。ほとんどオフシーズンがなかったから、少し自由な時間があったのは良かった」

    「同時に、こんなに早い時期に休みを取るのは少し不思議な感じもあった。でも友人や家族と過ごしてリフレッシュできたし、シミュレーターでエンジニアと作業して、最初の数戦を振り返ることもできた。何が良くて何が悪かったのかを整理できた」

    鍵となるエネルギーマネジメント
    今季の重要課題であるエネルギー管理について、リンドブラッドはその難しさを強調する。

    「結局、みんなが改善しようとしているのは新しいパワーユニットとエネルギーの使い方だと思う。予選でどう最大化するか、ドライビングの工夫も含めてね」

    「レースではブーストや攻撃・防御のためのツールがあって、状況によって使い方がまったく違う。追い抜く側ならエネルギーを使えるし、前にいれば防御になる。だからどう使うかを理解することが重要だ」

    さらに予選における違いについても言及した。

    「速いマシンほどコーナーで速くて全開区間が長いから、エネルギーを回収する時間が少ない。だからメルセデスやフェラーリ、マクラーレンのようなトップチームは予選でより多くのエネルギー管理が必要になる」

    「一方で僕たちはそこまで速くないから、ほぼ常に全開で走っている。理想的には常に全開で走れればいいけど、今のところ大きな問題ではない」

    アービッド・リンドブラッド マイアミグランプリ

    雨予報にも動じない冷静さ
    週末に向けては雷雨の可能性も指摘されているが、リンドブラッドは意に介していない。

    「結局は全員同じ条件だし、どうなるか見てみよう。ここは天候がすごく変わりやすい」

    「去年のスプリントでは大きな嵐が来てレースが遅れたけど、最終的にはドライタイヤになった。だから4日後に起きることを気にしても意味はないし、自分でコントロールできることでもない」

    開発競争の中での現在地
    今後のアップデートについては、極めてシンプルな方向性を示している。

    「基本的にはダウンフォースの追加だと思う。今は完全に開発レースの段階にある。この新しいマシンのサイクルはまだ始まったばかりだから、どのチームもできるだけ多くのダウンフォースを追加しようとしている」

    シーズン序盤の評価についても前向きだ。

    「最初のレースについても少し話したけど、全体としてはかなりポジティブだった。満足している部分もあるし、自信につながる瞬間も多かった」

    「もちろん改善できた場面もあって、そこから学ぶこともできた。ルーキーとしては、自信をつけながらも失敗でそれを失わないことが重要だと思う」

    マイアミでは天候、エネルギー管理、そして開発競争という複数の要素が交錯する。その中でリンドブラッドは、状況に左右されすぎることなく、自身の成長にフォーカスする姿勢を貫いている。

  • レーシングブルズ F1マイアミGPで特別リバリー “夏仕様”のイエローを披露

    レーシングブルズ F1マイアミGPで特別リバリー “夏仕様”のイエローを披露

    ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズは、今週末のF1マイアミGPに向けて、レッドブルとともに特別カラーリングを発表した。VCARB 03は「サマーサン・イエロー」を基調としたサマーエディション仕様となり、チームキットも同じテーマで刷新される。

    今回のデザインは、レッドブル・サマーエディションの「すだちライム」に着想を得たものだ。鮮やかな黄色と柑橘を思わせるパターンにより、マイアミの陽光やビーチの雰囲気に合わせた、明るく大胆な外観となっている。

    マイアミらしい演出で新カラーを公開
    発表イベントでは、モータースポーツとウォータースポーツを組み合わせた演出が用意された。レッドブルのウェイクボード選手であるギュンター・オカがランプから飛び出し、車両の上でバックフリップを決めながら空中でカバーを外した。

    カバーが外れると、鮮やかな新デザインが姿を現した。その瞬間を、レーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドはスキードゥーに乗りながら見届けた。

    新カラーリングの披露はその後、マイアミらしくヨットでの登場へと続いた。車両はマイアミ川沿いのウォーターフロント施設「キキ・オン・ザ・リバー」に到着し、CEOのピーター・バイエル、チーム代表のアラン・パーメイン、リアム・ローソン、アービッド・リンドブラッドが、新デザインのチームキットを着用して披露した。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム マイアミグランプリ

    バイエル「大胆でユニークなものを示してきた」
    ピーター・バイエルは、マイアミGPがレーシングブルズにとってチームの個性を表現する場になっていると語った。

    「マイアミは、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズにとって、我々がチームとして何者であるかを表現する特別な場所になっている」

    「この2年間、我々はこのレースを使って大胆でユニークなものを示してきた。そして今回の最新カラーリングも例外ではない」

    「レッドブル・サマーエディションのカラーリングは、我々がチームとして持っているもの、つまりクリエイティブで、限界を押し広げようとする姿勢を反映する鮮やかなエネルギーをもたらしている」

    「新しい季節限定フレーバーに翼を授け、この週末にこの特徴的なデザインをコースへ持ち込めることを非常に楽しみにしている」

    限定チームキットも販売
    特別カラーのVCARB 03は、5月1日(金)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで走行を開始する。コース上だけでなく、マイアミGPファンゾーンを含む市内各所でも展示される予定だ。

    今回の発表に合わせて、限定版のマイアミ・サマー・レプリカチームキットもレッドブルショップで販売される。在庫がなくなり次第終了となる。

    レッドブル・サマーエディション「すだちライム」は、ライムの爽やかさ、すだちの酸味、ポメロのほのかなニュアンスを組み合わせたシトラス系フレーバーで、シュガー入りとシュガーフリーの両方が用意される。

  • BYDのF1参入 レーシングブルズ買収案と“自社PUの壁”

    BYDのF1参入 レーシングブルズ買収案と“自社PUの壁”

    中国の電動車大手BYDがF1参入に向けた動きを強めるなか、既存チームの買収というルートが現実的な選択肢として浮上している。特にレッドブル傘下のレーシングブルズを巡る動きは、今後の焦点のひとつとなりつつある。

    独Auto Motor und Sportによると、BYDは新規参入だけでなく既存チームの取得も視野に入れており、F1内部ではキャデラックと同様にパワーユニット開発を求められる可能性が指摘されている。

    レーシングブルズ買収案 コンコルド協定とも連動
    レッドブルは現在、F1で唯一2チーム体制を維持しているが、その構造自体が議論の対象となっている。

    コンコルド協定の交渉では、将来的に姉妹チームの売却を求める案も議題に上がっており、複数チーム所有の是非が問われている。

    この流れの中で、レーシングブルズが市場に出る可能性は完全には否定されておらず、BYDにとって有力な参入ルートのひとつと見られている。

    アストンマーティンやウィリアムズも候補 買収戦は複線化
    BYDの選択肢はレーシングブルズに限らない。

    過去の報道では、アストンマーティンが売却対象となる可能性も取り沙汰されているほか、ウィリアムズも資本面の観点から買収対象として名前が挙がっている。

    また、国内メディアでも同様の見方が示されている。オートスポーツwebは、BYDと吉利汽車がF1参入に向けて既存チームの買収を有力な選択肢として検討していると報じており、アルピーヌやレーシングブルズが候補として挙がっている。

    このように、F1参入は「どのチームを取得するか」という段階で、すでに複数の選択肢が並行する競争構造に入っている。

    BYD F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    FIAとF1首脳の思惑 中国市場への期待
    FIA会長のモハメド・ベン・スライエムは、中国市場の開拓を見据え、第12チームの枠を中国企業に与える可能性に言及しているとされる。

    また、BYDの副社長ステラ・リーはF1 CEOステファノ・ドメニカリと接触していることを認めており、同社がF1参入に強い関心を持っていることは明らかだ。

    こうした動きは、スポーツ側とメーカー側の双方で参入に向けた環境が整いつつあることを示している。

    それでも残る“最大の壁” 自社PU条件
    ただし、最大の焦点は依然としてパワーユニットにある。

    キャデラックはF1参入にあたり、自社パワーユニットの開発を約束することで最終的に承認を得た経緯がある。現在はフェラーリの供給を受けつつ、2028年の自社PU投入を目指している。

    BYDも同様の条件を課される可能性が高いと見られるが、同社は2022年に内燃機関車の生産を終了しており、F1のハイブリッドPUへの対応には大きな課題が残る。

    構造問題と参入戦略が交錯
    今回の動きは単なる新規参入の話にとどまらない。

    複数チーム所有の是非、賞金分配、新規参入の制限といったF1の構造的課題と、メーカーの参入戦略が交錯している。

    新規参入が難しいからこそ買収というルートが現実的な選択肢となり、その結果として既存チームの売却や再編が議論されるという構図が生まれている。

    現時点では正式な発表はなく、各案は検討段階にとどまると見られるが、BYDの動向は今後のF1の構造そのものを左右するテーマのひとつとなりつつある。

  • レーシングブルズF1売却議論で再燃 セカンドチーム問題の実態

    レーシングブルズF1売却議論で再燃 セカンドチーム問題の実態

    レッドブルF1の姉妹チーム売却議論やメルセデスとアルピーヌの接近を背景に、F1で“セカンドチーム”の是非が再び大きな論点となっている。複数チームを同一資本が保有する構造は長年存在してきたが、競技の公平性という観点から、そのあり方が改めて問われている。

    ザク・ブラウンの発言をきっかけに議論は再燃し、「F1は本当に独立したチーム同士の戦いなのか」という根本的な問いへと発展している。

    レーシングブルズとは何か
    レーシングブルズはレッドブルが所有する姉妹チームであり、若手ドライバーの育成や技術的な連携を担う存在として機能してきた。

    形式上は独立したコンストラクターであるものの、同一グループによる運営という点で、完全に独立したチームとは異なる立ち位置にある。

    この「独立しているが完全ではない」という曖昧な関係性こそが、現在の議論の出発点となっている。

    なぜ問題視されるのか
    最大の論点は、競技の公平性に対する影響だ。

    同一資本下にある2チームが存在することで、レース中の戦略や結果に間接的な影響が及ぶ可能性があると指摘されている。

    実際に、2024年のシンガポールGPでは、レーシングブルズのダニエル・リカルドが終盤にファステストラップを記録したことで、ボーナスポイントの行方が変わり、ランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンによるタイトル争いに影響を及ぼす場面があった。

    この一件はレース勝敗そのものではなく追加ポイントの配分に関わる形で影響したものであり、意図の有無にかかわらず、同一グループ内のチームが競争に関与し得る構造を示した事例として議論を呼んだ。

    見えにくい優位性の存在
    議論はレース中の出来事だけにとどまらない。

    人材の移動や技術的な共有といった運営面でも、姉妹チームには独立チームにはない柔軟性があるとされる。

    例えば、同一グループ内であればスタッフの移籍が比較的スムーズに行える一方、独立チーム同士では契約やコストの問題が生じる。

    また、知的財産は図面やデータだけでなく人材の経験や知識にも含まれるため、完全な分離を担保することは容易ではない。

    さらに、過去にはレーシングポイント(現アストンマーティン)のブレーキダクト問題のように、設計や知的財産を巡る論争が発生したケースもあり、チーム間の距離感の難しさが浮き彫りになっている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    セカンドチームは本当に必要か
    一方で、レーシングブルズのような存在がF1にとって価値を持っているという見方もある。

    若手ドライバーの育成の場として機能し、トップチームへのステップとして多くのドライバーを輩出してきた歴史は無視できない。

    また、技術的な育成や経験の蓄積という意味でも、グリッド全体の競争力を底上げする役割を果たしている側面もある。

    F1が抱える構造的なジレンマ
    F1はもともと、パワーユニット供給や技術提携など、チーム間の関係性によって成り立っている競技でもある。

    そのため、「完全な独立性」を求める一方で、現実には一定の結びつきを前提とせざるを得ないという矛盾を抱えている。

    セカンドチームの存在は、競争の効率性と公平性のバランスという難題を象徴している。

    レーシングブルズを巡る議論は、単なる一チームの問題ではない。コンコルド協定の交渉やチーム間の資本関係の変化が進む中で、この問題は今後のF1の競争構造そのものを左右するテーマとなりつつある。

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1で直面 上位勢と同じバッテリー問題

    リアム・ローソン レーシングブルズF1で直面 上位勢と同じバッテリー問題

    リアム・ローソンは、2026年F1マシンで議論を呼んでいるバッテリー管理と予選アタックの両立について、レーシングブルズでもその影響が見え始めていると語った。

    これまでこの問題は主に上位チームで顕著とされてきたが、日本GPでアップグレードを投入したことで、レーシングブルズもマシンの速さが増すにつれて同じ課題に直面しつつあるという。

    速く走るほどバッテリーを消費する矛盾
    2026年F1では、予選でいかに全開で走るかと、バッテリーをどこまで温存するかのバランスが大きなテーマになっている。FIAはマイアミGPに向けて新たな変更を導入し、この問題の是正を目指している。

    ローソンは、レーシングブルズのマシンはトップチームほどダウンフォースが大きくないため、この問題は当初それほど大きくなかったと説明した。しかし、日本でアップグレードを投入したことで、1周の中でどれだけコーナーで攻めるか、どれだけバッテリーを使うかというバランスがより明確になってきたという。

    「ここで一番大きいのは、かなり大きな違いがあるということだ。コーナーで、スロットルを踏んでいるときに、どれだけパフォーマンスを引き出すかのバランスがある」とリアム・ローソンはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「特に予選では、どれだけバッテリーを使うかとの兼ね合いになる。それが今年、僕たちドライバーにとって乗り越えるのが大きく難しい部分になっている」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レーシングブルズにも見え始めた上位勢の課題
    ローソンによれば、コーナーでより速く走ればラップ全体が速くなるとは限らない。コーナーで攻めた結果、バッテリーを多く消費し、ストレートやラップ後半で失速する可能性があるためだ。

    「かなり頻繁に、コーナーでは速く走っているのに、ラップ全体では遅くなることがある。バッテリーを多く使ってしまうからで、そのバランスを見つけるのはかなり難しい」

    「僕たちのマシンでは、他のチーム、特にトップチームほど大きな話題ではないのは確かだ。でもトップチームは常にその部分でより苦しむことになる。彼らはより多くのダウンフォースを持っていて、少し速いからだ」

    「ただ、僕たちが速くなるにつれて、それをより感じるようになっているのは間違いない。個人的には、日本ではそれがより大きなテーマになり始めていたと思う」

    レーシングブルズにとって、この発見は単なる弱点ではなく、マシンが上位勢に近づく過程で避けて通れない課題でもある。日本GPでのアップグレードによって得られた速さは、同時に2026年F1特有のエネルギー管理問題をより鮮明に浮かび上がらせた。

  • レッドブルF1 レーシングブルズ売却案が浮上 コンコルド協定協議で議題に

    レッドブルF1 レーシングブルズ売却案が浮上 コンコルド協定協議で議題に

    レッドブルF1の姉妹チーム体制を巡り、売却の可能性が議論されていたことが明らかになった。F1の商業面・競技面の根幹に関わるコンコルド協定の交渉の中で、将来的にチーム分離を求める案が浮上していたという。

    現在のグリッド構造において、複数チームを所有する体制の是非は大きな論点となっている。特に競技の公平性や独立性への影響が指摘される中、議論は今後のF1の方向性を左右する可能性がある。

    コンコルド協定で浮上した「売却」議論
    コンコルド協定の最新交渉において、レッドブルが姉妹チームであるレーシングブルズを将来的に手放すべきかどうかが議題に上がっていたことが明らかになった。

    「時間の経過とともに、レッドブルのどちらかのチームを売却すべきかどうかについて議論があった」とザク・ブラウンは語った。

    一方でブラウンは、レッドブルがこれまでF1にもたらしてきた価値について一定の評価も示している。

    「彼らがスポーツに対してしてきたことには大きな敬意を持っているし、それはかなり前から続いているものだ」

    “Bチーム”体制への強い懸念
    ブラウンは、複数チームを持つ体制が拡大することに対して強い懸念を示している。特に、メルセデスがアルピーヌ株式取得に関与する可能性が報じられる中、新たな“Bチーム”の誕生には否定的な立場だ。

    「現代においてそれが許されるのであれば、スポーツの公平性が損なわれるリスクが非常に高いと思う」

    「ファンが離れてしまうのは、11の独立したチームが存在していないと感じたときだ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム コンコルド協定

    実際に起きた“チーム間連携”の事例
    その懸念の背景には、過去に実際に起きたチーム間の連携がある。

    「我々はそれがコース上で起きるのを見てきた。ダニエル・リカルドがファステストラップのポイントを奪い、別のチームを助けたケースだ」

    さらに、人的移動やコスト面でも不公平が存在すると指摘する。

    「従業員が一夜にして関連チーム間を移動するのも見てきた。我々は待たなければならず、時には金銭的な取引も必要になる。それがコストキャップにも影響する」

    「他チームが補償なしで人材を移動させるのは、不公平な財務的優位であり、スポーツ面でも不公平だ」

    また、フェラーリとハースの関係についても言及し、知的財産の問題にも触れている。

    「人は頭の中に多くの情報を持っている。知的財産の観点でも無視できない問題だ」

    F1の独立性を巡る構造的な議論
    今回の発言は単なるレッドブル批判にとどまらず、F1全体の構造に対する問題提起でもある。

    複数チーム所有が戦略的優位を生む一方で、競技の独立性や公平性をどう担保するのかは未解決の課題だ。今後のコンコルド協定やレギュレーション議論の中で、この問題が再び焦点となる可能性は高い。

    Source: GPFans

  • レーシングブルズF1 中団ライバル3チームを指名 アルピーヌらを警戒

    レーシングブルズF1 中団ライバル3チームを指名 アルピーヌらを警戒

    2026年F1シーズン序盤、アルピーヌがコンストラクターズランキングで5位につけるなど存在感を強めている。レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、この躍進を「驚きではない」と受け止めている。

    2025年に開発を早期打ち切りして2026年マシンに集中した戦略が結実した形であり、ピエール・ガスリーの安定した入賞も含め、すでに昨季の総得点に迫る勢いを見せている。

    一方でレーシングブルズは、昨季の開発方針の影響からやや出遅れたと認めつつ、巻き返しに自信を示している。

    アルピーヌの躍進は想定内
    アラン・パーメインはアルピーヌのパフォーマンスについて、事前に予測していたものだと語る。

    「正直に言って、アルピーヌが驚きだとは思っていない。我々は彼らがメルセデスのエンジンに切り替えることを知っていたし、強くなるだろうと予想していた」

    「彼らは昨年ほとんど開発を行わず、最下位になることを受け入れた。その代わりに2026年のマシンにすべての時間を費やした。だからこそ、良い仕事をして速さを手に入れている」

    日本GPでの走りも、その実力を裏付けるものだったと指摘する。

    「ピエールがレースのほとんどでマックス・フェルスタッペンの前を維持していたのを見た。それは彼らのマシンが本当に競争力を持っている証拠だ」

    レーシングブルズは不安定な立ち上がり
    レーシングブルズは開幕からやや波のある戦いを続けている。予選ではオーストラリアで5番手、中国で8番手、日本で7番手とばらつきがあり、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドの2人で合計14ポイントを獲得している。

    パーメインは、現在の立ち位置について次のように説明する。

    「我々は、戦っている他チームと比べると昨年の代償を払っている部分がある。昨年は長く開発を続けていたから、少し後ろからスタートすることになると予想していた」

    その一方で、マシンの基礎性能には手応えがあると強調する。

    「マシンは良く機能していて、厄介な特性もない。単純にダウンフォースがさらに必要で、それが今取り組んでいる部分だ。多くの点で昨年のクルマに似ていて、多くのサーキットでうまく機能していた」

    さらに、各レースから得た知見が今後に生きると語る。

    「メルボルンでなぜ良かったのかは理解しているし、それが今後のレースに役立つはずだ。モントリオールは昨年苦戦したが、その理由も把握していて対策を進めている」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    アップデートで巻き返しへ
    中東ラウンドの欠場により、チームは開発に集中する時間を確保できている。マイアミとモントリオールでは大規模アップデートが予定されており、それに加えてシーズンを通じて小規模な改良も投入される見込みだ。

    こうした開発計画は、中団争いを維持するうえで重要な鍵となる。

    アルピーヌ・ハース・アウディとの直接対決
    レーシングブルズが現時点でターゲットとしているのは、アルピーヌ、ハース、そしてアウディの3チームだ。

    「夏休みまでのプランはすでにある。そのグループの中にとどまれると確信しているし、さらに競争力を高められる可能性もある」

    一方でトップチームとの差は依然として大きい。

    「トップとの差を縮めて表彰台を争うのは簡単ではない。それでも我々はプッシュし続け、できる限りのことをしていく」

  • レーシングブルズF1 休止期間で巻き返し「短期で2段階アップグレード投入」

    レーシングブルズF1 休止期間で巻き返し「短期で2段階アップグレード投入」

    シーズン序盤を終えた段階で、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、開幕数戦の評価と今後の開発方針について詳細に語った。中東ラウンド中止によって生まれた異例の“空白期間”を、チームは開発と体制見直しの機会として活用している。

    パーメインは、この期間を単なる休息ではなく「開発・運用・人員」の三位一体での立て直しと位置づけており、マイアミ以降の巻き返しに向けた重要な転換点であることを強調した。

    短期集中アップグレードとシャシー作業の前倒し
    パーメインは、今後の開発計画について明確なロードマップを示した。

    「いくつかの開発が進行中だ。バーレーンに持ち込む予定だったアップグレードはマイアミに投入し、さらにモントリオールにも別のアップデートを予定している。結果的に短期間での連続投入になる。一度導入してすぐ次に置き換える形になるが、すべてを同時に持ち込むことも、モントリオール分を前倒しすることもできない」

    「日本からの機材輸送が戻ったことで、シャシーに関する予定外の作業も実施している。本来はフライアウェイ連戦後に行う予定だったものだ。いくつかの部門は想定以上に負荷がかかっていたため、レースチームには休養も取るよう促している」

    「この期間はマシンを完全な状態で組み上げ、設計部門が実車を確認できる貴重な機会でもある。シーズン中はほとんど工場に戻らないため、これまでできなかった作業を進めている。中止されたレースが再開催されれば終盤は非常に忙しくなるため、今のうちに休養も確保したい」

    序盤戦の評価と“開発遅れ”の代償
    シーズン序盤については、パフォーマンス以上の結果を引き出せたと評価した。

    「自画自賛はあまりしないが、いい仕事ができたと思う。上海ではスプリントと決勝の両方でポイントを獲得できたし、実際の速さ以上の結果だった。鈴鹿でも同様で、マシンから最大限を引き出してポイントにつなげることができた」

    「ただし、昨年中に開発を進めていたライバルに対しては、その代償を払っている。我々はシーズン終盤に開発を集中させたため、現時点では少し後手に回っている。ただ、今後投入するアップグレードでミッドフィールド上位に近づけるはずだ」

    RBFPTパワーユニットの現状と最適化
    新パワーユニットについては、基本性能に手応えを示しつつ、運用面での改善余地に言及した。

    「パワーユニットは非常にうまく機能している。走行するたびに学びがあり、毎回重要なデータを得ている。パワートレインのエンジニアが我々のエンジニアリング部門に常駐していることも強みで、密接に連携しながら理解を深めている」

    「この休止期間はこれまでの取り組みを見直す良い機会だ。マイアミ以降に向けて、パワーユニットの運用方法にいくつか変更が入る可能性がある。PUとシャシーの両方から最大限のパフォーマンスを引き出すため、連携を強化している」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム(レーシングブルズ)

    レギュレーション議論と“バランス”の難しさ
    2026年レギュレーションを巡る議論については、簡単ではない問題だと強調した。

    「簡単な話ではない。ドライバーの意見には耳を傾ける必要があるし、ファンにも2つの層がいる。新しいレースを好む人もいれば、そうでない人もいる。現地で観ると非常にエキサイティングだが、適切なバランスを見つける必要がある」

    「今後数週間で複数の会議が予定されており、マイアミに向けてどの変更パッケージを採用するか決定することになる。主な焦点は2つあり、予選をよりフラットアウトでドライバー主導にすること、そして過去の事例を検証して接近速度をどう抑えるかだ」

    「ただし、接近速度を下げる手段は存在するものの、それはオーバーテイクに影響を及ぼす可能性があるため、ショーとしての側面を損なわないよう慎重に判断しなければならない」

    今回のコメントからは、レーシングブルズが単なるアップグレード投入だけでなく、運用・体制・レギュレーション適応のすべてを見直す局面にあることが明確に浮かび上がる。特に短期連続アップデートとPU運用の最適化は、ミッドフィールド争いの序列を左右する重要な要素となりそうだ。

  • F1中東GP中止で収益1億ユーロ減か レーシングブルズ代表が再開催に言及

    F1中東GP中止で収益1億ユーロ減か レーシングブルズ代表が再開催に言及

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止を受け、F1がシーズン後半での代替開催を依然として模索していると明かした。一方で、チーム財政への影響はすでに現れ始めており、再開催の可否は中東情勢に大きく左右される状況にある。

    両グランプリはカレンダーから外れたものの、特にサウジアラビア側からは再開催への圧力が強まっているとされ、年末開催の可能性も取り沙汰されている。

    しかし現実には、物流やスケジュールの制約に加え、コスト面の問題も深刻化している。

    年末再開催の可能性と現実的な障壁
    パーメインは、シーズン後半での代替開催に一定の期待を示しながらも、現時点では不透明な状況であると認めた。

    「我々はカレンダーを注視しており、これらのレースのどちらか、あるいは両方を年内の後半に再スケジュールできる可能性に非常に期待している」

    「ただし何も分かっていない。中東の状況が落ち着かない限り、実現することはないだろう」

    「もし実現すれば、シーズン終盤は非常に過密な日程になる可能性がある」

    こうした背景には、既存のカレンダーの密度に加え、輸送や人員配置の再調整といった実務的な課題がある。特に12月開催となれば、他カテゴリーとの競合や冬季テストとの兼ね合いも無視できない。

    高額開催地の消失がもたらす収益減
    財政面では、今回の中止がF1全体の収益構造に直接的な打撃を与えている。

    「2つのグランプリが中止になったことは、チームの予算に大きな影響を及ぼしている」

    「確かに、これらのレースが開催されなければ、スタッフを派遣する必要がなくなるためコストは削減できる。フライトやホテル、輸送費もかからない」

    「しかし全体の収支は依然として赤字になる。それは良くないニュースだ」

    報道によれば、バーレーンとサウジアラビアという高額開催権料を支払うイベントの消失により、F1全体で約1億ユーロ規模の収益減が見込まれている。このうち約半分がチームに分配される構造であるため、各チームにとっても無視できない打撃となる。

    燃料コスト高騰が追い打ち
    さらに問題を複雑にしているのが、中東情勢に起因する燃料コストの上昇だ。

    「具体的な数字はまだ出ていないが、シーズン後半には燃料価格の上昇によってチームのコストは確実に増加する」

    「すでに燃料費は上がっており、航空機についても同様のことがすぐに起きるだろう」

    「これらすべてがF1チームに影響を与える。なぜなら、こうしたコストはすべてコストキャップの対象だからだ」

    輸送費やエネルギーコストの上昇は、開発リソースの制約にも直結する。結果として、単なるレース中止にとどまらず、シーズン全体の競争力バランスにも影響を及ぼす可能性がある。

    終盤での代替開催が実現すればカレンダーは過密化し、実現しなければ収益減とコスト増の二重苦が残る。今回の中止は、2026年シーズンの運営と競争環境の両面に長期的な影響を及ぼす分岐点となりつつある。