カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • リアム・ローソン F1のV8エンジン復活論を支持「遊び心のあるマシンが必要」

    リアム・ローソン F1のV8エンジン復活論を支持「遊び心のあるマシンが必要」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1で高まるV8エンジン復活論に支持を示し、将来のF1マシンにはドライバーがより本能的に攻められる「遊び心」が必要だと語った。

    2026年F1レギュレーションではエネルギー配分やバッテリーマネジメントの比重が高まり、ドライバーからは純粋な速さよりもシステム管理に意識を割かれることへの不満が相次いでいる。

    そうした中、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは2031年までにV8エンジンを復活させる可能性に言及している。

    ローソンが求める“速く、楽しく、音のする”F1
    ローソンは、ドライバーの立場から見たF1の理想像をシンプルに表現した。

    「簡単に言えば、ドライバーの側からすれば、僕たちはマシンに乗って、できるだけ速く走りたい」

    「僕たちは、運転していて遊び心があって、強く攻めることができて、クールな音を出すマシンを望んでいる」

    「それが僕たちの愛しているものだし、僕が見て育ったF1もそうだった。そして、それがその時代の姿だった」

    2026年F1マシンへの不満とFIAの対応
    現行の2026年F1マシンをめぐっては、パワーユニットの使い方、エネルギー回生、バッテリー管理への依存度が高まり、ドライバーから不満の声が強まっている。

    ローソンは、FIAがドライバーからのフィードバックを受けて調整を進めていることは評価しつつ、それだけでは不十分だとした。

    「少なくとも僕たちの声がある程度聞かれているのは素晴らしいことだ」

    「でも、そうでなければならないと思う。だって、人々がレースをしたくない、あるいはそのマシンでレースをしたくない、以前ほど楽しめないようなシリーズにはできないからだ」

    V型8気筒について語ったリアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    速さよりも管理が問われる現在のF1
    ローソンは、現在のF1ではマシンそのものを限界まで攻める時間よりも、パワーユニットをどう使うかが大きな要素になっていると説明した。

    「今年はパワーユニットの比重がずっと大きい。いつデプロイするのか、いつチャージするのか、もっとエネルギーを管理するためにギアの使い方で何ができるのか、そういうことだ」

    「そこに非常に多くのラップタイムがあり、実際のマシンに費やされる時間はずっと少ない」

    カナダGPではアップグレードに期待
    ローソンは今週末のF1カナダGPを前に、ドライバーズランキング10位につけている。レーシングブルズはモントリオールでVCARB 03に新アップグレードを投入する予定で、ローソンはその効果に期待を寄せている。

    「エキサイティングだ」

    「僕たちにはアップグレードがあり、それがうまく機能してくれることを願っている。すべてがそうなれば、良い位置にいられるはずだ」

    「マイアミは難しい週末だったけど、個人的には週末を通して実際にはかなり良い感触があった。今週末に向けても良い感触を持っている」

  • アービッド・リンドブラッド F1で続く不運「重要な走行距離を失った」

    アービッド・リンドブラッド F1で続く不運「重要な走行距離を失った」

    アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズン序盤で相次ぐ技術トラブルによって十分な走行距離を確保できず、自身の成長にも影響が出ていることを認めた。

    18歳のリンドブラッドは、開幕戦オーストラリアGPで8位入賞を果たし鮮烈なF1デビューを飾った。しかし、その後の中国GP、日本GP、マイアミGPではマシントラブルに苦しみ、特にスプリント週末で重要な走行機会を失う場面が続いている。

    「重要な走行距離を失っている」
    マイアミGPでは、今季2度目となるスプリントレース欠場を経験したリンドブラッド。週末を振り返り、走行不足がレース内容にも影響したと語った。

    「スプリントを逃したことで、走行距離が不足した状態で週末に入ることになるのは分かっていた。簡単ではなかった」

    「正直に言うと、最初のスティントはあまり良くなかった。ミディアムタイヤでかなり苦労したし、運転も簡単ではなかった」

    一方で、ハードタイヤへ交換後は状況が改善したという。

    「ハードに替えてからはかなり感触が良くなったし、ずっと運転しやすかった。全体的なペースもかなり改善していたと思う」

    「自分がもっと良くできたこと、チームとして改善できたことをしっかり分析する必要がある」

    そしてリンドブラッドは、走行距離不足が依然として大きな課題だと認めた。

    「結局のところ、僕自身まだ学ぶべきことがたくさんある。今回も重要な走行距離を失った週末になってしまったのは残念だった。でも、そういうものだ」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    “20周”で得た大きな学び
    スプリントレースを走れなかった影響は、決勝レース序盤にも現れた。ライバルたちがロングランデータを蓄積していた一方で、リンドブラッドは実戦の中で学習を重ねるしかなかった。

    それでも本人は、レース中に大きな収穫があったと明かしている。

    「最初の20周で本当に多くのことを学んだ」

    「もし今日のレースを20周目からスタートできていたら、大きな違いになっていたと思う」

    「でも最終的には、みんなベストを尽くしている。カナダでは同じことが起きないことを願っている」

    不運でも前向きな姿勢は崩さず
    開幕から数戦で相次ぐ技術トラブルに見舞われながらも、リンドブラッドは苛立ちを表に出さなかった。

    「フラストレーションだとは思っていない。僕が文句を言ったところで何か変わるわけじゃないからね」

    「現実を受け入れるしかないし、それも挑戦の一部だと思っている。僕はその挑戦を楽しんでいる」

    さらに、F1マシンそのものへの手応えについても前向きな言葉を残した。

    「最初の数レースは本当に楽しかったし、今もこのマシンを運転することを楽しめている」

    2026年型F1マシンは、電動比率がさらに高まった新世代パワーユニットへの適応が求められる難しいマシンとなっている。ルーキーであるリンドブラッドにとって、走行距離不足は経験値の蓄積を妨げる大きな痛手となっているが、その冷静な姿勢と学習能力は、パドック内でも高く評価され始めている。

  • F1がレッドブルに“2チーム体制見直し”要求 レーシングブルズ売却構想を模索

    F1がレッドブルに“2チーム体制見直し”要求 レーシングブルズ売却構想を模索

    クリスチャン・ホーナーの去就問題やBYD参戦観測が浮上する中、F1パドックでは今度はレッドブルの“2チーム体制”そのものにメスを入れる動きが加速している。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンがFIAに対してマルチチームオーナーシップ禁止を要求したことで、レーシングブルズ売却問題は単なる政治論争ではなく、F1全体の構造改革へと発展しつつある。

    F1首脳陣は“レッドブルが受け入れられる売却案”を模索
    レッドブルは2005年にジャガーを買収して現在のレッドブル・レーシングを設立し、翌2006年にはミナルディを買収してトロロッソを発足させた。現在のレーシングブルズは、その流れを汲む存在だ。

    しかし、同一企業による2チーム保有は長年にわたり論争の対象となってきた。特に近年は、ドライバー昇格や人材異動、さらにはレース中の戦略的協力まで含め、「事実上のBチーム」として機能しているとの批判が強まっている。

    その中心にいるのがザク・ブラウンだ。

    ブラウンは最近、FIAに対してマルチチームオーナーシップ禁止を求める書簡を送付。背景には、ローラン・メキースがガーデニング休暇なしでレッドブル代表へ昇格した件や、2026年F1マイアミGPでリアム・ローソンがマックス・フェルスタッペンを先行させた場面などへの不満があるとされる。

    豪Auto Actionによると、現在F1首脳陣は「レッドブル側が受け入れ可能な解決策」を模索しており、その一環としてレーシングブルズ売却プランが検討されているという。

    “売却後もレッドブル傘下同然”という特殊条件
    ただし、仮に売却が実現するとしても、通常のチーム売却とは大きく異なる条件が課される可能性が高い。

    報道によれば、将来的な買収企業には以下のような条件が求められる見通しだ。

    ■ レッドブル・パワートレインズ製PUを継続使用
    ■ レッドブルとの技術提携維持
    ■ 少なくとも1人はレッドブル育成ドライバーを起用
    ■ ミルトンキーンズとの密接な協力関係を維持

    つまり、名目上は売却されても、実態としては“準レッドブル体制”を維持する構想になっている。

    さらに、レーシングブルズの評価額は最低15億ポンド(約3000億円規模)とも言われており、この条件面も含めて「買い手探しは容易ではない」と見られている。

    レッドブル側も現時点では売却に消極的だ。

    同社は「ミナルディはレッドブルが買収しなければF1から消滅していた」と主張しており、長年にわたり2チーム体制を維持するために莫大な投資を続けてきたことを強調している。

    レッドブル・レーシングとレーシングブルズ(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    BYDや吉利汽車が“12番目のチーム”ではなく買収を選ぶ可能性
    一方で、この構想が現実味を帯びる理由として、中国メーカー勢の存在がある。

    BYDや吉利汽車(Geely)は近年F1参入への関心が噂されているが、新規12番目チームとしてゼロから参入するよりも、既存チームを取得する方が現実的との見方が強い。

    特に今回のレーシングブルズ売却案では、PU開発を即座に求められない点が大きい。両社とも当初から独自F1エンジンを開発する計画はないと見られており、レッドブル・パワートレインズを使用できる条件は参入障壁を大幅に下げる。

    その意味では、今回浮上した“特殊条件付き売却”は、F1側にとってはマルチチーム問題の解消策であり、同時に中国メーカーをF1へ呼び込む入口にもなり得る。

    ただし、その結果として誕生するのは、独立系チームなのか、それとも“名前だけ変わった第三のレッドブル”なのか――。パドック内でも見方は大きく分かれている。

  • レーシングブルズF1代表 リアム・ローソンの課題を指摘「速さはすでにある」

    レーシングブルズF1代表 リアム・ローソンの課題を指摘「速さはすでにある」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年シーズン序盤に安定したパフォーマンスを見せている。開幕4戦で2度の入賞を記録し、昨年の混乱した状況から立て直しに成功しつつあるなか、チーム代表のアラン・パーメインはその成長を高く評価している。

    一方で、パーメインはリアム・ローソンが次のステップへ進むためには、まだ重要な課題が残されていると考えている。それは「速さ」そのものではなく、“週末ごとの波をなくすこと”だ。

    2025年の混乱から見せた立て直し
    昨年のリアム・ローソンは、レッドブル・レーシング昇格直後から極めて難しい状況に置かれていた。限られたテスト走行しか与えられず、ピットレーンスタートを経験し、その後わずか数戦でレーシングブルズへ戻ることになった。

    アラン・パーメインは、そうした背景を踏まえれば、今季の安定感は大きな前進だと説明する。

    「シーズン開幕からチームの一員として準備できたことは大きかったと思う。昨年とは比較できない」

    「1日半しかテストできず、2戦連続でピットレーンスタートになり、その後にチーム変更まであった。あれ以上悪い状況はなかった」

    昨年のリアム・ローソンは“即結果”を求められる環境の中で、本来の力を十分に発揮できなかった。しかし2026年は、冬の準備段階からレーシングブルズと作業を進められたことで、ようやく本来のパフォーマンスを見せ始めている。

    アラン・パーメインが評価する“本物の才能”
    アラン・パーメインは、リアム・ローソンのスピード自体には一切疑問を持っていない。

    「何度も言っているが、リアムには非常に大きな才能がある」

    「昨年の彼のパフォーマンスの中には、本当に特別なものがあった」

    パーメインが問題視しているのは、ピークパフォーマンスではなく“振れ幅”だ。

    「重要なのはミスをなくすことだ」

    「ある週末に予選3番手に入ったかと思えば、翌週にはQ1敗退してしまう。そういう波を減らさなければならない」

    これは現在のF1で若手ドライバーが直面する典型的な壁でもある。現代F1は予選順位が極端に重要であり、わずかなミスがQ1敗退へ直結する。トップチーム昇格を視野に入れるなら、単発の速さ以上に“安定して結果を残せるか”が厳しく見られる。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    “速さはすでにある”という評価
    興味深いのは、アラン・パーメインがリアム・ローソンに対して「もっと速くなれ」とは求めていない点だ。

    「最高到達点をさらに上げる必要はないかもしれない」

    「悪い週末をなくし、我々が知っているレベルで毎週走れるようになれば、それだけで素晴らしい前進になる」

    つまりレーシングブルズ内部では、リアム・ローソンの“純粋な速さ”についてはすでに十分F1上位レベルにあるという評価が固まっていることになる。

    現在チームが重視しているのは、予選・決勝・タイヤマネジメント・週末全体を通じた再現性の向上だ。

    「私は彼に絶対的な速さを求めるよりも、安定性を高めてほしいと思っている」

    「そして彼は、まさにそこに取り組んでいるところだ」

    レッドブル陣営はこれまでにも、突出した速さを持ちながら安定性に苦しむドライバーを数多く見てきた。リアム・ローソンが本当に次のステップへ進めるかどうかは、“速い時”ではなく、“苦しい週末でも崩れないか”にかかっている。

  • ザク・ブラウン FIA会長に書簡 “レッドブルF1の2チーム体制”に異議

    ザク・ブラウン FIA会長に書簡 “レッドブルF1の2チーム体制”に異議

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンが、FIA会長モハメド・ビン・スライエムに対し、F1における“複数チーム所有”の規制強化を求める書簡を送っていたことが明らかになった。

    現在、レッドブル社はレッドブルとレーシングブルズの2チームを所有しており、ブラウンは以前からこの体制について「スポーツの公正性を損なうリスクが高い」と批判を続けてきた。RacingNews365が確認した書簡では、近年の具体例を挙げながら、現行ルールへの問題提起を行っている。

    “チーム間連携”を問題視したシンガポールGP
    ブラウンが特に問題視したのは、2024年F1シンガポールGPでの出来事だ。

    当時レーシングブルズに所属していたダニエル・リカルドは、レース最終盤にファステストラップ狙いのピットストップを実施。その結果、マクラーレンのランド・ノリスからボーナスポイントを奪う形となり、タイトル争いを展開していたマックス・フェルスタッペンに有利な状況を生み出した。

    結果としてフェルスタッペンは、残りレースでノリスに次ぐ順位でもタイトル獲得が可能な条件を維持することになり、ブラウンはこの件を“系列チームによる競技介入”の象徴例として挙げた。

    マイアミGPのローソン指示も槍玉に
    ブラウンはさらに、先日のF1マイアミGPで発生したレーシングブルズの対応についても言及した。

    レース序盤、ターン2で360度スピンを喫したマックス・フェルスタッペンは順位を落としたが、その後リアム・ローソンとの争いの中でコース外へ押し出したように見える場面があった。

    その後、レーシングブルズはローソンに対してフェルスタッペンへポジションを返すよう指示。ブラウンは、この対応が結果的にレッドブル側を利するものだったとして、競技の独立性に疑問を投げかけている。

    ローレン・メキース移籍問題も指摘
    書簡では、人材移動の扱いについても問題視された。

    2025年7月、レーシングブルズ代表だったローラン・メキースは、解任されたクリスチャン・ホーナーの後任として即座にレッドブルへ昇格。当時、一般的に適用される“ガーデニング休暇”は課されなかった。

    ブラウンはこれに対し、マクラーレンがレッドブルからロブ・マーシャルを引き抜いた際には、9か月のガーデニング休暇と高額補償が必要だったと比較。さらに、レーシングブルズからアンドレア・ランディがレッドブル入りした件も挙げ、「本当に独立した競争相手同士で許容されるレベルのファイアウォールが機能しているとは思えない」と主張した。

    また、風洞利用やソフトウェア開発などにおいても、複数チーム所有による潜在的な優位性が存在する可能性があると指摘している。

    FIA会長も“2チーム所有”に疑問
    こうした問題提起に対し、FIA会長モハメド・ビン・スライエムも、F1マイアミGPでRacingNews365などに対して見解を示していた。

    「2チーム所有については、その理由が正しいものである限り問題ないとも言える。だが、“正しい理由”とは何か?」

    「他チームに買われたくないから保有する、あるいはレギュレーション投票で影響力を得るためという理由であれば問題だ」

    「個人的には、2チーム所有は正しい形ではないと思っている。ただ非常に複雑な問題なので、現在FIA内部で調査を進めている。可能なのか? 許されるべきなのか? 本当に正しいのか? を検討している」

    ブラウンは書簡の中で、FIAとのさらなる協議にも前向きな姿勢を示している。

    “レッドブルモデル”への包囲網は強まるのか
    これまでF1では、レッドブルとレーシングブルズの関係性についてたびたび議論が巻き起こってきた。

    特に2026年F1シーズンは、新レギュレーションやPU勢力図の変化により、チーム間協力や技術共有への視線がこれまで以上に厳しくなる可能性がある。ザク・ブラウンの書簡は、単なる政治的牽制ではなく、F1全体の競技構造そのものに一石を投じる動きとなりそうだ。

  • FIA F1複数チーム所有問題を調査 レッドブル/レーシングブルズ体制に波紋

    FIA F1複数チーム所有問題を調査 レッドブル/レーシングブルズ体制に波紋

    FIA(国際自動車連盟)がF1における“複数チーム所有問題”の調査に着手した。発端となっているのは、レッドブルが長年維持してきた2チーム体制、そしてメルセデスがアルピーヌ株式取得に関心を示しているとされる新たな動きだ。

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、複数チーム所有について「スポーツの公平性」を損なう可能性があるとして、現在FIA内部で法的・倫理的観点から検証を進めていることを認めた。

    今回の問題は、F1の将来的なガバナンスやレギュレーション投票権にも関わるテーマとして、パドック内で急速に注目を集めている。

    レッドブル体制が再び議論の中心に
    長年にわたり、レッドブルはレッドブル・レーシングとレーシングブルズの2チームを保有してきた。しかし、その“独立性”については以前から疑問視されていた。

    特に昨年、クリスチャン・ホーナーの解任後に、レーシングブルズ代表だったローラン・メキースが即座にレッドブルへ昇格したことで、両チーム間の人材共有や運営関係に再び注目が集まった。

    こうした状況について、マクラーレンCEOのザク・ブラウンは以前から強く批判してきた。

    「現代の主要スポーツのほとんどでは共同所有は禁止されている」

    「スポーツの公平性を損なう重大なリスクがある」

    ブラウンは以前からそう主張しており、F1でも複数チーム所有を禁止すべきだという立場を鮮明にしている。

    メルセデスのアルピーヌ株取得観測が火種に
    今回、この問題が再燃した背景には、アルピーヌ株式取得を巡る動きがある。

    アルピーヌ株の24%を保有するOtro Capitalは、2023年に約2億ユーロで株式を取得したが、現在は約8億ユーロ規模の価値になっているとみられている。

    この株式には、メルセデスが関心を示していると報じられており、さらに元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーも取得に興味を持っているとされる。

    もしメルセデスがアルピーヌ株を保有する形になれば、F1の競争構造やレギュレーション投票への影響が問題視される可能性がある。

    レッドブル・レーシングとビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    FIA会長「スポーツ精神を失えば支持は消える」
    モハメド・ビン・スライエムは、複数チーム所有について個人的には否定的な見解を示した。

    「2チームを所有することについては、“正しい理由”である限り理解できる部分もある」

    「だが、その“正しい理由”とは何なのか?」

    「他人に取得させたくないから保有するのか、あるいはレギュレーション投票で影響力を持つためなのか。そうであれば問題だ」

    さらにFIAが現在調査を進めていることを認めた。

    「我々はこの問題を調査している。非常に複雑な領域だからだ」

    「可能なのか? 許されるのか? それは正しいことなのか? 我々のスタッフに検討を進めさせている」

    そして最後には、スポーツ性を最重視する姿勢を強調した。

    「スポーツ精神を失えば、人々の支持も失われる」

    「だから私は、この仕組みを100%支持しているわけではない」

    F1の政治構造そのものを揺るがす議論へ
    この問題は単なる“株式保有”の話では終わらない可能性がある。

    現在のF1では、レギュレーション変更や商業面の意思決定において、各チームの政治力が極めて重要になっている。

    その中で、複数チームに影響力を持つオーナーが存在することは、公平性や投票バランスに直接影響を及ぼしかねない。

    2026年F1レギュレーションや将来的なエンジン規則を巡って政治的対立が激化する中、FIAがこの問題に正式に踏み込んだ意味は小さくない。

    レッドブル体制を巡る議論だけでなく、今後は“チーム所有のあり方”そのものがF1の新たな争点になっていきそうだ。

  • リアム・ローソン レッドブルF1の指示に驚き「ポジション返還は不要だと思った」

    リアム・ローソン レッドブルF1の指示に驚き「ポジション返還は不要だと思った」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1マイアミGP決勝の序盤に起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのバトルについて、自身としてはポジションを返す必要はないと考えていたことを明かした。

    フェルスタッペンは2番グリッドからスタートしたものの、ターン2でスピンを喫して後退。その後の追い上げの中で、ターン11でローソンと激しく並び合う展開となった。

    両者はコース外にはみ出しながらも走行を続け、ローソンが前でコーナーを立ち上がったが、直後にチームからポジションを譲るよう指示を受けた。

    ローソンは「返す必要はない」と認識
    リアム・ローソンは、レース後の取材でこの場面を振り返り、自身としてはペナルティ対象にはならないと感じていたことを認めた。

    「僕はポジションを返す必要はないと思っていた。でも、どうやら返さなければならなかったみたいだ」とローソンは語った。

    「接近戦だったけど、正直なところ今日はそこで激しく争うつもりもなかった」

    このやり取りは、かつてレッドブル陣営でフェルスタッペンと同じ環境にいたローソンだからこそ、より注目を集める場面となった。レーシングブルズ側が即座にポジション返還を指示した背景には、ペナルティ回避を最優先した判断があったとみられる。

    その直後にギアボックストラブルでリタイア
    しかし、ローソンのレースはその後まもなく終わりを迎えた。ギアボックストラブルが発生し、マシンコントロールを失ったことでピエール・ガスリー(アルピーヌ)と接触。そのままリタイアとなった。

    ローソンは当初、問題の深刻さには気付いていなかったものの、数周後には厳しい状況を悟っていたという。

    「その時点では分かっていなかった。でも、その数周後にはマシンバランスがあまり良くないことに気付いた」

    「だからトップ10に留まるのは難しかったと思う。でも、今日はそれでも可能性はあったし、少なくとも数ポイントは獲れていたと思う」

    結果としてポイント獲得は叶わなかったが、フェルスタッペンとの一件と合わせ、ローソンにとっては再び自身の存在感を示すレース序盤となった。

  • リアム・ローソン F1マイアミGP横転事故でガスリーに謝罪「説明したかった」

    リアム・ローソン F1マイアミGP横転事故でガスリーに謝罪「説明したかった」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1マイアミGP決勝でピエール・ガスリー(アルピーヌ)を巻き込んだクラッシュについて、レース後に本人へ謝罪したことを明かした。

    事故は序盤、入賞圏最後のポジションを争っていたターン17で発生。ローソンはマシンのトラブルにより減速できず、ガスリーのマシンに接触。アルピーヌは横転し、バリア際で停止した。

    ギアボックストラブルで減速不能に
    ローソンは、クラッシュの原因がギアボックスの故障だったと説明した。

    「最終コーナーに向けてブレーキを踏んだとき、ギアボックスに故障が起きた」とローソンはメディアに語った。

    「ニュートラルに入ってしまって、ダウンシフトできず、マシンを減速させることができなかった」

    「残念だ。もちろんピエールをリタイアさせてしまったのはよくない。彼らは素晴らしい週末を過ごしていた」

    マシン側の不具合が原因と判断されたことで、ローソンにペナルティは科されなかった。

    ピエール・ガスリー F1 マイアミグランプリ

    ガスリーに直接謝罪「意図的ではなかった」
    それでもローソンは、リタイア後にガスリーのもとを訪れ、状況を説明して謝罪したという。

    「彼に会いに行って謝罪した」とローソンは語った。

    「彼らは素晴らしい週末を過ごしていたからだ」

    「意図的にああいう形でブレーキングを遅らせようとしたわけではないと、彼に説明したかった」

    「ただ、ギアボックスもブレーキもなかった」

    ガスリーはこの事故でリタイアとなった一方、チームメイトのフランコ・コラピントは7位に入り、自己最高成績を記録した。

  • リアム・ローソン F1マイアミGP接触原因「ギアが突然ニュートラルに入った」

    リアム・ローソン F1マイアミGP接触原因「ギアが突然ニュートラルに入った」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1第4戦マイアミGP決勝で発生したピエール・ガスリーとの接触について、その原因を説明した。レース序盤のインシデントは大きなクラッシュに発展し、両者ともにリタイアする結果となった。

    ローソンは、この接触が自身のマシンのギアボックスの突発的な故障によって引き起こされたと明かしている。

    ブレーキング時に異常発生 減速できず接触
    問題が起きたのはブレーキングの瞬間だった。ローソンは最終コーナー進入時の状況をこう説明している。

    「最終コーナーでブレーキを踏んだ瞬間に、ギアボックスが壊れた」

    「そのままニュートラルに入ってしまって、減速するためにシフトダウンができなかった」

    このトラブルによって十分に減速できず、バトル中だったガスリーと接触する形となった。

    「予兆は一切なかった」 突発的トラブルを強調
    事前に異常の兆候があったかについて、ローソンは明確に否定した。

    「まったくなかった。その瞬間に突然壊れた」

    ドライビングミスではなく、突発的なメカニカルトラブルであったとの認識を示している。

    接触で両者リタイア チームにとっても痛手
    この接触により、ローソン自身もレースを終えることになった。

    「ピエールを巻き込んでしまったのは残念だ。彼らは良い週末を送っていたし、僕たちのレースも終わってしまった」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) F1 マイアミグランプリ

    スチュワード裁定 ローソンに責任なし メカニカルトラブルと認定
    このインシデントについてスチュワードは調査を行い、リアム・ローソンに責任はないと結論づけた。審議では車載データやテレメトリー、無線通信の内容が精査され、接触直前にギアボックスの故障が発生していたことが確認された。

    スチュワードは、このトラブルがブレーキング時に発生した突発的なメカニカル故障であり、ローソンが回避することは不可能だったと判断。また、事前に故障を予測できた可能性についても否定された。

    その結果、この接触はドライバーのミスではなく機械的トラブルが原因と認定され、ローソンに対してはペナルティを科さず、追加措置も取られない裁定となった。

  • レーシングブルズF1 異例の手続き違反 リンドブラッドはピットレーンスタート

    レーシングブルズF1 異例の手続き違反 リンドブラッドはピットレーンスタート

    アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)は、2026年F1マイアミGPのスプリントをピットレーンからスタートすることになった。スプリント予選後にマシンをカバーしていなかったことがFIAに確認され、通常ではあまり見られない手続き上の違反として処分を受けた。

    リンドブラッドは当初16番手でスプリント予選を終え、アレクサンダー・アルボンの降格により15番手へ繰り上がっていた。しかし今回の裁定により、そのグリッド位置を失い、後方のドライバーはそれぞれ1つずつ順位を上げる。

    スプリント予選後の車両カバー未実施が違反に
    FIAは、スプリント予選後にマシンをカバーしなかったことが、2026年F1スポーティングレギュレーションの条項に違反すると判断した。

    「スプリント予選セッション後にマシンをカバーしなかったことは、B3.4.2 a)の違反である」

    「したがって、2026年F1スポーティングレギュレーションのB3.5.3 b)に従い、41号車はスプリントをピットレーンからスタートする必要がある」

    リンドブラッドにとっては、アルボンのペナルティによって得た15番手スタートを失う形となった。レーシングブルズにとっても、マイアミでのスプリントを前に痛い手続きミスとなる。

    門限違反は処分対象外
    レーシングブルズは同時に、夜間作業に関する門限違反も確認された。ただし、これはシーズン中に認められる4回の例外のうち最初の1回にあたるため、この件については処分は科されなかった。

    FIAは、レーシングブルズのチーム関係者が、5月1日20時14分から5月2日9時00分までの12時間46分の制限時間内に、サーキット敷地内にいたと説明した。

    「これは、2026年F1世界選手権シーズン中にVISAキャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラワン・チームに認められている4回の個別例外のうち最初のものであり、したがって措置は取られない」

    今回の裁定で焦点となったのは、夜間作業そのものではなく、スプリント予選後の車両管理手続きだった。レーシングブルズは処分対象となる門限違反こそ回避したが、リンドブラッドはグリッドからではなくピットレーンからスプリントを迎えることになった。