カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1に無線で激怒「もう二度と指示は信じない」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1に無線で激怒「もう二度と指示は信じない」

    リアム・ローソンは、2026年F1第8戦オーストリアGPで発生したレーシングブルズのチームオーダーを巡る一件について、「もう二度と指示は信じない」と無線で怒りをあらわにした。レース後にはチーム代表アラン・パーメイン自らが無線でローソンをなだめる場面も明らかになった。

    ローソンはタイヤとブレーキを管理するよう指示され、「チームメイトのアービッド・リンドブラッドからは攻撃されない」と伝えられていたものの、実際にはオーバーテイクを許したことに不満を表明。

    その後は順位を奪い返して9位でフィニッシュし、レース後には「チーム内で話し合うことになるだろう」と語った。

    チームオーダーを巡る不満が噴出
    レーシングブルズはオーストリアGPでリアム・ローソンが9位、アービッド・リンドブラッドが10位に入り、3戦連続のダブル入賞を達成。コンストラクターズランキング6位を堅持し、ハースとの差を23ポイントに広げた。

    しかし、その裏ではチームメイト同士の駆け引きが起きていた。

    ローソンはタイヤとブレーキを管理するためペースを抑えるよう指示され、その際に「リンドブラッドからは攻撃されない」と伝えられていたという。

    ところが、リンドブラッドはターン4でオーバーテイク。ローソンは無線で「もう二度とそんな指示は信じない」と怒りをあらわにした。

    その後、ローソンはピット戦略を活用してポジションを奪い返し、3戦連続でリンドブラッドを上回る順位でチェッカーを受けた。

    パーメイン代表「落ち着け。我々が対処する」
    レース終了後のクールダウンラップでは、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインが自ら無線でローソンに語りかけていた。

    レースエンジニアのアレクサンドル・イリオプロスが「9位だ。素晴らしい仕事だった」「最大限の結果を引き出せた」と伝えたあと、パーメインは次のように話した。

    「リアム、私だ。落ち着いてくれ。大丈夫だ。我々が対処する。心配しなくていい。冷静でいてくれ」

    ローソンも「了解」と応じ、感情を抑えながらレースを締めくくった。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ローソン「約束と違った」
    レース後、ローソンはチームオーダーについて率直な心境を語った。

    「最初のスティントでは戦略どおりにレースを進めた」

    「ブレーキをマネジメントするよう言われ、その間は攻撃されないと聞いていた。でも実際には攻撃された」

    「だから2スティント目はすぐ後ろにつき、ピットストップ後に抜き返した」

    舞台裏で話し合いが行われるかと問われると、「おそらくそうなるだろう」と認めた。

    序盤はブレーキ過熱にも苦しむ
    ローソンはレース序盤、ブレーキの異常な発熱にも苦しんでいたことを明かした。

    「最初の数周はブレーキが本当に熱くて、その熱気がコクピットまで入ってきていた」

    「でも、その後は落ち着いて問題なく走れた」

    「今日は満足している。トップチーム勢が全員完走した状況では、これが僕たちにできる最大限の結果だった」

    一方のリンドブラッドは、ローソンがアンダーカットで順位を取り返す展開は予想していたと説明した。

    「そうなるだろうと思っていた。チームがそうするだろうと考えていた」

    「でも、それで構わない。特に問題ではない」

  • レーシングブルズF1代表 ニコラ・ツォロフ加入説を否定「話し合いは一切ない」

    レーシングブルズF1代表 ニコラ・ツォロフ加入説を否定「話し合いは一切ない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、2027年シーズンにレッドブル育成ドライバーのニコラ・ツォロフがレギュラーシートを獲得するとの報道を否定し、「チーム内でその件について話し合ったことはまったくない」と明言した。

    今季のレーシングブルズは、リアム・ローソンとルーキーのアービッド・リンドブラッドがモナコGPとバルセロナ・カタルーニャGPで揃って入賞するなど好調を維持している。

    一方で、オーストリアGPを前にFIA F2ランキング2位につけるツォロフが2027年にチームへ昇格するとの噂が浮上していた。

    パーメイン「話し合いは一切ない」
    オーストリアGP金曜走行後、この噂について問われたパーメインは、現時点で具体的な検討は行われていないと断言した。

    「その件については、内部でまったく話し合っていない。もちろん彼はレッドブルの育成プログラムの一員だし、F2で素晴らしい仕事をしている」

    「まだシーズンは第8戦で、ようやくシーズンの3分の1を少し過ぎたところだ。あまりにも早すぎるし、その件については本当に何の話し合いもしていない。どこから出てきた話なのか分からないが、少なくとも我々から出た話ではない」

    ツォロフは2024年末にレッドブル・ジュニアチームへ加入したが、これまでF1公式セッションへの出走経験はない。オーストリアGPのFP1では、ルーキー走行義務の対象として岩佐歩夢がローソンに代わってマシンをドライブした。

    アラン・パーメイン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    岩佐歩夢の走りにも高評価
    パーメインは、FP1で15番手タイムを記録した岩佐歩夢の仕事ぶりにも満足感を示した。チームは空力テストを実施し、その成果をFP2の両マシンへ反映。FP2ではローソンが9番手、リンドブラッドが12番手でセッションを終えた。

    「良い一日だった。本当に良い一日だった。まずFP1では、ローソンに代わって岩佐歩夢がマシンに乗った。彼は素晴らしい仕事をしてくれた。我々は空力評価を行い、有益なデータを得ることができ、それをFP2で2台ともに反映させた」

    「両レースドライバーとも満足している。最初の走行からフィーリングは良く、バランスも悪くなかった。その後は予定していたプログラムを消化した。もう少しブレーキングを改善できればと思っている。そこがドライバーたちの感じている弱点なので、一晩かけて改善に取り組む」

    さらに、前戦バルセロナ・カタルーニャGPと比較してマシンの競争力が向上しているとの見解も示した。

    「先週末よりもはるかに満足している。予選シミュレーションでは非常にうまく機能しているし、ロングランでもバルセロナ・カタルーニャGPより良くなっている。まだ改善の余地はあるが、チームとしてはかなり前向きな状況にある」

    今回の発言からは、ツォロフの将来的な昇格の可能性を否定したわけではないものの、少なくとも2027年のシートについて具体的な議論は始まっておらず、レーシングブルズは現行ラインアップで今季の戦いに集中している姿勢がうかがえる。

  • リアム・ローソン チームオーダー混乱「攻撃されないはずだった」

    リアム・ローソン チームオーダー混乱「攻撃されないはずだった」

    リアム・ローソンは2026年F1第8戦オーストリアGPで9位入賞を果たし、レーシングブルズはアービッド・リンドブラッドとのダブル入賞を達成した。しかし、レース中のチームオーダーを巡る混乱について、ローソンはチームと話し合う必要があるとの考えを示した。

    ローソンはレース中、ブレーキを労わるよう指示を受け、その間はチームメイトから攻撃されないと伝えられていたという。ところが実際にはリンドブラッドがオーバーテイクを仕掛けてきたことで、チーム内の意思疎通に疑問を抱く結果となった。

    ブレーキマネジメント中に予想外の攻撃
    レッドブル・リンクでは、レーシングブルズがメルセデス、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンに次ぐ速さを見せ、ローソンとリンドブラッドはそれぞれ9番グリッド、10番グリッドから決勝をスタートした。

    決勝でもその順位のままフィニッシュし、チームは4戦連続で2台そろってポイントを獲得した。

    しかし、レース中にはブレーキの温度管理が大きな課題となっていた。キャデラック勢がブレーキトラブルで2台ともリタイアするなか、ローソンもブレーキを労わるよう指示を受けていた。

    ローソンはレースを振り返り、次のように語った。

    「最初の数周は本当に暑くて、その熱気がコクピットまで伝わってきた。でも、その後は集中して走り続け、そこからは問題なかった」

    「最初のスティントでは戦略どおりにレースを進めた。その後はマネジメントに入ることになった。僕はブレーキを労わるよう指示され、その間はアタックされないと言われていた」

    「でも実際には攻撃された。計画どおりではなかったので、第2スティントでは離されないようにして、再び抜き返した」

    さらに、この状況についてチーム内で話し合う必要があるかと問われると、「おそらく、そうなると思う」と答えた。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッド「攻撃するなとは言われなかった」
    一方のリンドブラッドは、ピットウォールからローソンを攻撃しないような指示は受けていなかったと説明した。

    「レースには満足している。チームにとってダブル入賞になったし、全体として良い週末だった」

    「思い切って勝負した。第2スティントの序盤で彼を抜き、そのスティント中はずっと前を走っていた。でもチームは最後のピットストップで僕を1周早く呼び入れた」

    「その結果、彼はアンダーカットを決めて前に出た。新品タイヤだったし、そうなるだろうとは思っていた。でも問題ないし、大したことではない」

    「バトルを楽しめたし、積極的に攻めることができた。良いレースだったと思う」

    レーシングブルズはダブル入賞という結果を持ち帰った一方で、レース中のチームオーダーに対する両ドライバーの認識には食い違いがあった。ローソンは「攻撃されない」と伝えられていたと主張する一方、リンドブラッドはそのような指示は受けていなかったと説明しており、チーム内で状況を整理する場が設けられる可能性が高い。

  • リアム・ローソン 決勝後に審議へ F1オーストリアGPでスタート手順違反の疑い

    リアム・ローソン 決勝後に審議へ F1オーストリアGPでスタート手順違反の疑い

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2026年F1第8戦オーストリアGP決勝後にスチュワードの審議を受けることになった。

    対象となっているのは、レッドブル・リンクでのプラクティススタートに関する手順で、レースディレクターの指示に従わなかった疑いが持たれている。審議は71周の決勝レース終了後に行われる予定だ。

    プラクティススタート手順違反の疑い
    FIAの審議資料によると、ローソンはレースディレクターの指示違反の疑いで調査対象となった。具体的には、グリッドへ向かうラップの前に実施したプラクティススタートに関する手順が問題視されている。

    現時点では、どのような行為が規則に抵触したのか詳細は明らかになっていない。ただし、指定されたプラクティススタートエリア以外でスタート練習を行った可能性があるとみられている。

    週末2件目のスチュワード案件
    ローソンは、今週末のオーストリアGPでスチュワードによる正式な審議対象となった2人目のドライバーとなった。

    予選ではチームメイトのアイザック・ハジャーが、セーフティカーライン間の規定タイムを超過したとしてスチュワードに召喚されたが、この件については警告処分にとどまっている。

    ローソンは9番グリッドから決勝に臨んでおり、審議の結果次第ではレース後にペナルティが科される可能性がある。

    今回の件は決勝後に審議されるため、現時点では処分の有無や内容は決定していない。FIAの判断によっては、ローソンの決勝結果に影響が及ぶ可能性がある。

  • レーシングブルズF1 リアム・ローソン更迭説を否定「議論すらしていない」

    レーシングブルズF1 リアム・ローソン更迭説を否定「議論すらしていない」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、リアム・ローソンが2027年シーズン限りでシートを失い、レッドブル育成ドライバーのニコラ・ツォロフが後任に決まっているとの報道を明確に否定した。

    パーメインは、ツォロフの将来性を高く評価しながらも、現在のドライバーラインアップには満足していると強調し、「その件についてはまったく議論していない」と噂を一蹴した。

    ローソン更迭説を全面否定
    今週、レッドブルがブルガリア出身の19歳、ニコラ・ツォロフに対し、2027年からレーシングブルズで走ることを約束したとする報道が広まり、その結果としてリアム・ローソンがシートを失うとの憶測がSNSや各メディアで拡散した。

    しかし、パーメインはSky Sports F1の取材で、その内容を明確に否定した。

    「ただの噂だよ。正直なところ、その件については私たちは話し合ったことすらない。本当にまったくだ」

    と、チーム内でそのような議論は一切行われていないと断言した。

    ツォロフを高く評価も「現体制に満足」
    一方で、パーメインはツォロフの実力については高く評価している。

    カンポス・レーシングからFIA F2に参戦するツォロフは、第5戦終了時点でランキング2位につけ、モンテカルロではフィーチャーレース優勝を飾るなど好成績を残している。

    また、オーストリアGPのFP1ではツォロフではなく岩佐歩夢がリアム・ローソンの代役を務めた理由について問われると、パーメインは実務的な理由を説明した。

    「ツォロフはまだスーパーライセンスを取得していない。だから岩佐が私たちのために素晴らしい仕事をしてくれた」

    ローソンとリンドブラッドを高く評価
    今季のローソンはここまで7戦で26ポイントを獲得し、中団チームのドライバーとして堅実な成績を残している。

    チームメイトのアービッド・リンドブラッドも、開幕戦でポイントを獲得したほか、モナコでは15番グリッドから7位、バルセロナ・カタルーニャGPでは11番グリッドから9位まで追い上げるなど、レースで印象的な走りを披露している。

    パーメインは現在の2人への信頼を改めて強調した。

    「私たちは2人にとても満足している。彼らは私たちが求めること、私が求めることをすべてやってくれている。集中して懸命に取り組み、そして何よりコース上で結果を出してくれている」

    さらに、ツォロフについてはレッドブル育成ドライバーとして当然注目していると認めつつも、現時点でドライバー交代の議論は存在しないと改めて強調した。

    「もちろん彼は私たちのレーダーに入っている。レッドブルのプログラムの一員だからね。F2でも非常に良い仕事をしている。でも、現時点では今の2人にとても満足しているし、さっきも言ったように、その件についてはまったく議論していない」

    今回の発言により、ローソンの2027年シート喪失説について、レーシングブルズ首脳陣は現時点で事実無根との立場を明確に示した。ツォロフの将来性は高く評価されているものの、現行のドライバーラインアップを変更する具体的な検討は行われていないとしている。

    【関連】
    ・リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

  • 岩佐歩夢 レーシングブルズF1でFP1完了「2戦連続の経験は大きな財産」

    岩佐歩夢 レーシングブルズF1でFP1完了「2戦連続の経験は大きな財産」

    岩佐歩夢は、2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)でレーシングブルズのマシンをドライブし、空力評価を含む開発プログラムを担当した。

    前戦バルセロナ・カタルーニャGPではレッドブル、今回はレーシングブルズと、2戦連続で異なるF1マシンを走らせた岩佐歩夢は、「パフォーマンス向上につながる経験になった」と振り返った。

    岩佐歩夢「2戦連続で異なるF1マシンに乗れたのは大きな経験」
    FP1を終えた岩佐歩夢は、多くのテスト項目を担当したためアタックラップの機会は限られていたものの、短時間でペースを上げられたことに手応えを示した。

    「今日は良かったと思います。マシンに関するテスト項目がかなり多かったので、プッシュラップはあまり多くありませんでした。ソフトタイヤでは十分に準備する時間がなく、そのままアタックに入らなければならなかったので難しかったですが、それでも比較的早くペースを上げることができました」

    「最後のロングランのペースも悪くなかったですし、自分としては良いセッションだったと思います」

    スペインGPではレッドブル、今回はレーシングブルズと、2戦連続で異なるF1マシンをドライブしたことについては、その経験が大きな財産になると語った。

    「間違いなく大きな経験になります。2戦連続で異なるチームのマシンに乗れるのは本当に珍しいことですし、それぞれのマシンの特性もかなり違いました」

    「今日はまた新しい経験ができましたし、この経験は自分のパフォーマンス向上に必ず役立つと思います」

    今後の予定についてはまだ決まっていないとしながらも、チャンスに備えて準備を続ける姿勢を強調した。

    「正直なところ、今後についてはまだ分かりません。でも、自分は引き続きパフォーマンス向上に取り組み、いつでもマシンに乗れるよう準備を続けていきます」

    岩佐歩夢 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    パーメイン代表「岩佐歩夢は素晴らしい仕事をしてくれた」
    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、FP1で岩佐歩夢が担った空力評価を高く評価した。

    「我々にとって良い一日だった。FP1ではリアム・ローソンに代わって岩佐歩夢がマシンに乗り、素晴らしい仕事をしてくれた」

    「まず空力評価を実施し、その結果は非常にポジティブだったため、その仕様をFP2でも2台とも継続して使用した」

    パーメインは、今回の空力評価が期待どおりの成果をもたらし、チームの開発プログラムを前進させたことを明かした。また、ブレーキング性能には依然として改善の余地があるとし、そこが一晩かけて取り組む課題になると説明した。

    今回のFP1で岩佐歩夢は、開発プログラムを着実に遂行するとともに、2戦連続で異なるF1マシンを経験するという貴重な機会を生かし、自身の成長につながる走行を終えた。

  • レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズ(Visa Cash App Racing Bulls / VCARB)は、AIを活用した顧客管理プラットフォームを展開するSalesforceとのパートナーシップを発表した。両社はAIを活用してファンエンゲージメントやホスピタリティ、レース運営を強化し、F1における新たな観戦体験の創出を目指す。

    今回の提携では、SalesforceのAIソリューション群「Agentforce 360」を導入。

    ガレージからオンラインコミュニティまでを単一のプラットフォームでつなぎ、リアルタイムのデータ活用とAIによるサポートを通じて、ファンとの関係をより深める取り組みを進める。

    AIとデータでファン体験を進化
    VCARBはF1でも屈指のデジタル志向チームとして知られており、今回の提携はチーム運営やファンとの関係構築をAIで進化させる長期戦略の一環となる。

    導入される「Agentforce 360」は、SalesforceのAI、CRM、データ分析機能を統合したプラットフォームで、リアルタイムのファン対応やVIP向けサービスを支援する。また、コミュニケーションツール「Slack」も活用し、レース運営からファンコミュニティ管理まで世界中のチームメンバーを効率的につなぐ。

    両社はスポンサー契約にとどまらず、AIとデータを活用した新世代F1チームの運営モデルを共同で構築していく考えだ。

    ガレージにAIエージェント「TORO」を導入
    提携の目玉となるのが、ガレージ内に設置される「Salesforce Intelligence Centre」だ。

    ガレージのモニターには、Tableauによるダッシュボードを通じて、マシンの比較データや過去のパフォーマンスなどがリアルタイムで表示される。

    その中核を担うのが、Agentforce 360を基盤とするAIエージェント「TORO」である。TOROはチームデータを瞬時に分析し、必要に応じて独自のデータビジュアライゼーションを生成。ファンやVIPゲストは、レース戦略やマシンパフォーマンスをこれまで以上に分かりやすく体験できるようになる。

    Slackでファンコミュニティも新設
    今後VCARBは、Slack上に専用のファンコミュニティを開設する計画だ。

    限定コンテンツの配信やレースウイーク中のリアルタイム交流などを提供し、世界中のファン同士やチームとの新たな交流の場を構築する。

    さらにVIP向けには、F1パドッククラブでの案内やホスピタリティサービスにもAgentforce 360を活用。AIが移動や各種手続きをサポートすることで、スタッフはより質の高い対面サービスに集中できる環境を整えるとしている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    バイエルCEO「データでファンとのつながりを深めたい」
    VCARBのCEOを務めるピーター・バイエルは、今回の提携について次のように語った。

    「F1は世界でも最もデータが豊富で、最もスピード感のあるスポーツの一つです。我々はそのデータを活用し、ファンとのより深く意味のあるつながりを築くことを目指しています」

    「Salesforceとの提携によって、AIやデータ、リアルタイムのインサイトを組み合わせ、ガレージから世界中のファンコミュニティまで、あらゆる体験を向上させることができます。イノベーションを重視するチームとして、この新しいF1時代におけるファンエンゲージメントの形を再定義していきたいと思います」

    一方、SalesforceのCMOであるパトリック・ストークスは次のようにコメントした。

    「F1は精密さが求められる競技です。Agentforce 360によってデータ、AIエージェント、人を一体化することで、世界規模でファン対応やサポートを変革できることはすでに実証されています」

    「VCARBはその基盤をさらに発展させ、ガレージへAgentforce 360を導入します。モータースポーツにおける『Agentic Enterprise(AI主体型企業)』の新たな基準を示す存在になるでしょう」

    今回の提携により、VCARBはAIとリアルタイムデータを活用した新たなファン体験の実現へ向けて本格的に動き出す。ガレージでのデータ可視化からオンラインコミュニティ、VIP向けホスピタリティまで幅広い分野でAIを導入し、F1におけるデジタルエンゲージメントの新たなモデルケースを目指していく。

  • リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

    リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

    リアム・ローソンは、自身の将来を巡る憶測について冷静な姿勢を示し、2027年シーズンに向けた話し合いを行うには「まだ早い」と強調した。

    今週末のF1オーストリアGPを前に、スペインメディアのsoymotor.comは、FIA F2選手権に参戦するニコラ・ツォロフが2027年にレッドブル陣営のいずれかのF1チームのシートを確約されたと報じた。この報道を受け、レーシングブルズで戦うローソンの去就にも再び注目が集まっている。

    しかしローソンは、今は将来ではなく現在のシーズンに集中していると語った。

    「まだすごく早い段階だ」

    「ここまでは本当にいいシーズンになっている。すごく楽しめているし、このマシンから学ぶこともたくさんある。毎週末少しずつ理解を深められているし、いい状態にいる。でも、その勢いを維持していきたい」

    「そういう話をするにはまだ早いけれど、僕自身は本当に満足しているし、チーム全体としても満足している」

    昨年の苦境から着実に復活
    昨年のローソンは、レッドブルからわずか2戦で降格という厳しい経験を味わった。その後レーシングブルズで再び評価を高め、2025年オーストリアGPでは自身最高となる6位入賞を記録。これが自信回復の大きなきっかけとなった。

    そして2026年は開幕7戦で5度のポイント獲得を記録し、ドライバーズランキング10位につけるなど安定したパフォーマンスを披露。コンストラクターズランキングでもレーシングブルズは6位につけている。

    この1年間で大きく成長したとローソンは振り返る。

    「今はすごくいい状態にいると思う。この12か月で本当に多くのことを学んだ」

    「現時点では物事はうまく進んでいる」

    オーストリアGPは実行力が勝負
    レッドブル・リンクは中団勢のタイム差が非常に小さくなるサーキットとして知られており、ローソンは週末を通じた実行力が結果を左右すると考えている。

    「ここはいつも本当に接戦になる。だから週末を通してどう実行するかが非常に重要になる」

    レーシングブルズ代表のアラン・パーメインも、VCARB 03の最新アップデートに手応えを感じている。

    「最新アップデートを投入したVCARB 03は、さまざまなタイプのサーキットで良好な性能を示している。オーストリアでも自信を持って臨めるし、強い週末をまとめられればさらにポイントを持ち帰れるはずだ」

    課題は決勝ペースの改善
    一方でローソンは、予選での速さを決勝でも再現することが現在の課題だと認めた。

    「予選ではいい状態にあるし、本当にいいマシンだと思う。でも、そのパフォーマンスを決勝でも再現するのは少し難しくなっている」

    最近のレースでも、予選では好位置につけながら決勝ではライバル勢に苦戦する展開が続いている。ただし、ローソンはマシンに大きな欠点があるとは考えていない。

    「今取り組んでいる課題だ」

    「決勝では予選とはまったく違うスピード域で走ることになるし、バランスを改善する方法を探っているところだ」

    「きっと細かい部分の問題なんだと思う。大きな欠点ではない」

    「マシン自体の速さはある。だから速さを引き出す方法は分かっているし、決勝仕様のマシンをさらに磨き上げて強くしていくだけだ」

    レーシングブルズはアップデートによって競争力を高めつつあり、ローソン自身も現在の環境に満足していることを強調した。一方で、2027年のレッドブル陣営のドライバーラインアップを巡る憶測は今後も続く可能性があるが、本人は現時点では将来よりも目の前のシーズンで結果を積み重ねることに集中する姿勢を崩していない。

  • レッドブルF1とレーシングブルズの“協力疑惑”は本当か? メキース代表の反論を検証

    レッドブルF1とレーシングブルズの“協力疑惑”は本当か? メキース代表の反論を検証

    レッドブルが2チーム体制を維持することへの疑念は、2026年シーズンに入っても消えていない。ライバル陣営からは、オン・トラックでの協力や人材移動、技術情報の共有などが競争の公平性を損なう可能性があるとの指摘が続いている。

    しかしレーシングブルズ代表ローラン・メキースは、少なくともレース中の振る舞いについては「今季のレースを見れば答えは明らかだ」と主張する。本当にレーシングブルズはレッドブルを優遇していないのか。2026年シーズン前半の実例を振り返る。

    レッドブル2チーム体制への疑念は消えず
    議論が再燃したきっかけのひとつは、メルセデス代表トト・ヴォルフがアルピーヌへの出資に関心を示したことだった。

    最終的に取引は成立しなかったものの、マクラーレンCEOのザク・ブラウンはFIA会長モハメド・ビン・スライエム宛てに書簡を送り、同一オーナーによる複数チーム保有への懸念を表明した。

    ブラウンは、チーム間での人材移動に伴うガーデニング休暇の短縮や知的財産(IP)の移転、さらにはレース中の協力行為が発生する可能性を問題視している。

    その根拠として、2024年シンガポールGPでダニエル・リカルドが終盤にファステストラップを記録し、タイトル争いをしていたランド・ノリスから1ポイントを奪った件や、2026年マイアミGPでリアム・ローソンがマックス・フェルスタッペンへ順位を譲った件などが挙げられてきた。

    こうした疑念に対し、メキースは強く反論している。

    「我々は11チームが独立してレースを戦うことを支持している」

    「人材移動やガーデニング期間についても非常に詳細な規則が存在する。我々はFIAの規則を守るだけでなく、それ以上に厳しい基準を自ら設けている」

    さらにメキースは、今季のレース内容そのものが疑惑を否定していると主張した。

    オーストラリアGPで見られた激しい攻防
    開幕戦オーストラリアGPでは、アービッド・リンドブラッドが印象的なスタートを決めた。

    9番手スタートからオープニングラップで一時3番手まで浮上したリンドブラッドは、アイザック・ハジャーとの激しいポジション争いを展開。ハジャーが仕掛けても簡単には譲らず、結果的に両者が争う間にルイス・ハミルトンの先行を許した。

    その後もリンドブラッドは何度もポジションを取り返し、協力する様子はまったく見せなかった。

    レース後半にはスタートで後退したフェルスタッペンが背後まで迫ったが、リンドブラッドは数周にわたって前を守った。

    バーチャルセーフティカー後の再スタート前には、エンジニアから「マックスとの争いでタイヤを使い過ぎるな」と指示が出された。

    一見すると意味深な無線にも聞こえるが、フェルスタッペンは新品ミディアムタイヤ、リンドブラッドはフィニッシュまで持たせる必要のあるハードタイヤを履いており、タイヤマネジメントを考えれば自然な判断だった。

    それでもリンドブラッドは再スタート直後の最初の攻撃を防いでおり、意図的に道を譲った形跡はなかった。

    中国GPでも譲る姿勢は見られず
    中国GPでもレーシングブルズ勢はレッドブル勢に遠慮を見せなかった。

    スプリントでは、ハジャーが接触でマシンにダメージを抱えながら走るなか、ローソンが5周目にオーバーテイクを成功させて前へ出た。

    ローソンはそのまま7位でフィニッシュし、ハジャーを後方へ追いやった。

    決勝では再びフェルスタッペンがスタートで順位を落とし、まずリンドブラッドの後ろで足止めされた。

    リンドブラッドはヘアピンでロックアップを喫しながらも守り続け、ターン1でもフェルスタッペンをアウト側へ追いやるなど徹底抗戦した。

    最終的にフェルスタッペンが前へ出たものの、ミスによって再びポジションを失う場面もあり、リンドブラッドは簡単に順位を譲らなかった。

    ピットストップ後にはローソンの後ろで再び足止めされる展開となったが、ローソンも数周にわたり抵抗を続けている。

    またレース終盤にはハジャーがリンドブラッドを攻略したが、その際もリンドブラッドはヘアピン進入でハジャーをコース外へ押し出しかねないほど激しく守っていた。

    鈴鹿ではハジャーが無線で激怒
    2026年日本GPは、メキースの主張を裏付ける最も分かりやすい例だった。

    鈴鹿ではレッドブル系4台が接近した状態で周回を重ねたが、リンドブラッドはハジャーに対して一切遠慮を見せなかった。

    11周目のシケインでは激しく進路を塞ぎ、その後も何度もラインを変えながら防御を続けた。

    これにハジャーは無線で怒りを爆発させた。

    「何をやっているんだ」

    さらに数周後には、リンドブラッドがハジャーを芝生へ押し出しかねないほど強引なディフェンスを見せた。

    「そんなことはできないだろ」

    ハジャーが無線で抗議すると、エンジニアは「彼を報告する」と応じた。

    その後、リンドブラッドには黒白旗が提示されている。

    結局ハジャーが前へ出られたのは、アンダーカット戦略が成功したためだった。

    もし両チームが順位操作を行っているのであれば、このような接触寸前の攻防が発生すること自体が不自然と言える。

    レッドブル・レーシング レーシングブルズ/ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    議論を呼んだマイアミGPの一件
    一方で、疑念が完全に払拭されたわけではない。

    その最大の理由がマイアミGPだった。

    フェルスタッペンはターン11でローソンへのオーバーテイクを試みたが、ブレーキングで突っ込み過ぎてコース外へ膨らんだ。

    ローソンもエスケープゾーンを使用したものの、ポジションは維持していた。

    しかしその直後、レーシングブルズはローソンに順位返還を命じた。

    「できるだけ早くマックスに順位を返せ」

    ローソンは「彼が僕にぶつかってきた」と反発したものの、翌周にポジションを譲っている。

    この場面は、レッドブル優遇の証拠として取り上げられることが多い。

    ただしローソン本人は後に、「チームの判断ミスだった」と説明した。

    「正しく状況を確認できていなかっただけだ」

    「同じ状況がもう一度起きても、今なら同じ判断はしないと思う」

    少なくとも当事者は、フェルスタッペンを助ける意図があったことを否定している。

    オン・トラック協力の証拠は見当たらず
    モナコ、カナダ、スペインではレッドブルとレーシングブルズが直接争う場面自体がほとんどなかった。

    しかし開幕からのレースを振り返る限り、リンドブラッド、ローソン、ハジャーはいずれもレッドブル勢に対して遠慮なく戦っている。

    特に鈴鹿でのリンドブラッドの防御は、むしろ「協力関係」を否定する材料と言えるだろう。

    もちろん、人材移動や技術情報の共有といった構造的な問題については今後も議論が続くはずだ。実際、メキース自身もレーシングブルズからレッドブルへ異動した経歴を持つ。

    それでも少なくとも現時点では、レース中にレーシングブルズがレッドブルを意図的に支援していると断定できる証拠は見当たらない。

    本当の意味での検証の場となるのは、タイトル争いが最終局面を迎えるシーズン終盤だろう。その状況で両チームのマシンが直接争うことになれば、ライバルたちはこれまで以上に厳しい目でその戦いを見守ることになる。

  • 岩佐歩夢 レーシングブルズからF1オーストリアGPのFP1出走決定

    岩佐歩夢 レーシングブルズからF1オーストリアGPのFP1出走決定

    レーシングブルズは6月24日、岩佐歩夢が2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目に出走することを発表した。

    チームは公式SNSで「Ayumu in Austria(歩夢がオーストリアへ)」と投稿し、「岩佐歩夢がシュピールベルクでVCARB 03のステアリングを握る」と明らかにした。

    「また新しいマシンを経験する機会がやってきました! オーストリアGPでVCARB 03をドライブするのを本当に楽しみにしています」

    岩佐歩夢は今季、レッドブル陣営のリザーブドライバーとして活動しており、前戦バルセロナ・カタルーニャGPではレッドブル・レーシングのRB22でフリー走行1回目に出走。アイザック・ハジャーに代わって走行し、21周を走破して14番手タイムを記録した。

    当時の岩佐歩夢は「今回のレギュレーションのマシンを走らせるのは初めてでした。前回乗ったマシンとはかなり異なっていたので、セッション前にアイザックが良いアドバイスをしてくれました」と語り、ハジャーの助言が助けになったことを明かしている。

    また、「チームに対して、マシンがどのような挙動を示しているかについて有益なフィードバックを提供できたと思います」と振り返り、限られた走行機会の中でもチームへの貢献に手応えを示していた。

    今回はレッドブルではなくレーシングブルズのVCARB 03での走行となる。2026年シーズンの現行マシンを異なるチームで経験できる貴重な機会となり、レッドブル陣営の育成ドライバーとしてさらなるアピールの場となりそうだ。

    オーストリアGPのフリー走行1回目は、日本時間6月26日(金)20時30分から行われる。岩佐歩夢がどのようなパフォーマンスを見せるか注目される。

    【関連】
    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)