カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • レーシングブルズF1 若手育成の極意 パーメインが語る「失敗を許す文化」

    レーシングブルズF1 若手育成の極意 パーメインが語る「失敗を許す文化」

    レーシングブルズF1のアラン・パーメインは、チームがこれまで数多くの若手ドライバーを育て上げてきた背景には、結果だけを求めるのではなく、失敗を受け入れながら成長を支える文化があると語った。

    セバスチャン・ベッテルやダニエル・リカルド、カルロス・サインツJr.、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、そして現在のアイザック・ハジャーやアービッド・リンドブラッドへと続く育成の系譜について、その哲学を明かしている。

    若手育成に「近道」はない
    RacingNews365の独占インタビューで、アラン・パーメインは若手ドライバーを成功へ導く秘訣について、「単純な答えはない」と語った。

    「とても複雑なことだ。重要なのは彼らを支えることだ。彼らは必ずミスをするし、間違いも犯す」

    「F1は信じられないほど難しいカテゴリーだ。F3やF2を経てF1へやって来るが、その前にもF4など多くのステップを踏んできている」

    「どれも小さなステップだが、F1は一気に大きな飛躍になる。だから彼らを支えることが重要なんだ。苦しい時期は必ず訪れる。その時に助け、支え、潰してはいけない」

    パーメインは、若手が最初から完璧である必要はないと強調する。

    「困難があることも、ミスをすることも受け入れる。そして最初から完璧にできないことも受け入れる。ただ助け、支えていくことだ」

    「才能のあるドライバーなら、その経験から学び、同じミスを繰り返さず、毎週少しずつ成長していく」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    プレッシャーの少ない環境が成長を後押し
    この哲学は長年にわたり成果を上げてきた。セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、カルロス・サインツJr.、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、そして現在のアイザック・ハジャーはいずれもレーシングブルズ(旧トロロッソ/アルファタウリ)で経験を積み、その後もF1でキャリアを築いている。

    彼らに共通するのは、優勝争いをするトップチームほどの重圧を背負うことなく、経験を積み重ねる時間が与えられたことだ。

    30年以上にわたりベネトン、ルノー、ロータス、アルピーヌでキャリアを積み、2024年からレーシングブルズに加わったパーメインは、その環境こそがチーム最大の強みだと説明する。

    「もちろん私はレッドブル・レーシングで働いたことはないが、ここには非常に大きなサポートがあると言える。ルーキーに優しいチームだと言われるなら、それが私たちの提供できるものだ」

    「もうひとつは、ここではプレッシャーが比較的少ないことだ。期待値も違う。トップ4チームならQ3進出が当然で、毎週ポイントを獲得することが求められる」

    「私たちがQ3へ進み、毎週ポイントを獲得できれば素晴らしい結果だ。今は非常に良い流れにある」

    「でもトップチームならQ1敗退は大惨事になる。もちろん私たちにとっても良いことではないが、その程度でドライバーを責め立てることはない」

    失敗を責めず学びにつなげる文化
    パーメインは、ミスを責めるのではなく、その原因を分析して次につなげることが若手育成には欠かせないと語る。

    「何が起きたのか、なぜ起きたのかを分析し、次はチームもドライバーももっと良い仕事ができるようにする」

    「私たちは失敗を責めることはしない。そこから学ぼうとする。おそらく、それが違いなのだろう」

    レーシングブルズは20年以上にわたりF1屈指の育成チームとして数多くの才能を送り出してきた。リンドブラッドも急速な成長を見せており、「失敗を許し、成長を支える」という哲学は、次世代のスターを生み出す原動力であり続けそうだ。

  • リアム・ローソン F2首位ツォロフ昇格説を一蹴 「噂は気にしていない」

    リアム・ローソン F2首位ツォロフ昇格説を一蹴 「噂は気にしていない」

    リアム・ローソンは、自身のレーシングブルズのシートを巡り、レッドブル育成ドライバーでF2ランキング首位のニコラ・ツォロフへの交代説が浮上していることについて、「まったく考えていない」と一蹴した。

    今季好調を維持するローソンは、ここまで9戦を終えてドライバーズランキング10位、39ポイントを獲得。直近5戦連続入賞を記録し、レーシングブルズのコンストラクターズランキング5位争いにも大きく貢献している。

    一方で、F2ではツォロフが3連勝を達成してランキング首位に立っており、2027年のF1昇格候補として注目を集めている。

    ローソンのシートを巡る憶測が浮上
    ブルガリア出身のニコラ・ツォロフは、シルバーストンでスプリントとフィーチャーレースを制し、F2で3連勝を達成。2012年のダビデ・バルセッキ以来となる快挙を成し遂げたことで、一気にF1昇格候補として名前が挙がるようになった。

    その結果、一部ではツォロフが2027年からレーシングブルズのシートを獲得するとの報道も流れている。しかし、それらはいずれも裏付けのない憶測の域を出ていない。

    「噂は気にしていない」と冷静な姿勢
    こうした報道について質問されたローソンは、冷静な姿勢を示した。

    「正直なところ、そういうことはまったく考えていない」

    「もちろん、夏休みはチームがいろいろなことを検討する時期だし、その前にまだ数レースある」

    「だから今は、これまでやってきたことを続けることだけに集中している」

    重要なのは結果を出し続けること
    ローソンは現在の流れに手応えを感じており、夏休み前の数戦でも好結果を残したいと語った。

    「最近は本当にうまくいっている。夏休みに入る前に、あと数戦をいい形で終えられたらうれしい」

    さらにF1では噂が一人歩きすることは珍しくないとした上で、そうした話題に振り回されるつもりはないと強調した。

    「F1では、それほど長くいるわけではないけれど、噂がどれだけ大きく膨らんでいくのかを見るには十分な時間を過ごしてきた。だから、そういうことは本当に気にしていない」

    ローソンは将来の憶測に目を向けるのではなく、現在のパフォーマンスに集中する姿勢を明確にした。一方で、ツォロフの快進撃が続く限り、レッドブル陣営の2027年に向けたドライバー人事を巡る議論は今後も続きそうだ。

  • リアム・ローソン レッドブルF1降格への本音に反響「非常に前向きな反応だった」

    リアム・ローソン レッドブルF1降格への本音に反響「非常に前向きな反応だった」

    リアム・ローソンは、レッドブル・レーシング降格の舞台裏などを率直に語ったポッドキャスト出演について、多くの前向きな反応が寄せられたことを明かした。

    レーシングブルズで自己最高のシーズンを送るローソンは、プレシーズンテストをフルに経験できたことが現在の好調につながっているとの考えも示している。

    リアム・ローソンは、レッドブル・レーシング降格やその後の出来事について率直に語った『High Performance Podcast』出演後、多くの前向きな反響が寄せられたことを明かした。

    ローソンは当時のレッドブル代表だったクリスチャン・ホーナーの説明に反論したほか、アルピーヌによるジャック・ドゥーハンの起用終了についても「不公平だった」と語り、大きな注目を集めた。

    「率直に話しやすい場所だった」
    ローソンはレーシングブルズで2度にわたり戦った後、2025年シーズン開幕前にレッドブル・レーシングへ昇格。しかし、わずか2戦でレーシングブルズへ降格となり、角田裕毅とシートを入れ替えた。

    その後はファエンツァを拠点とするレーシングブルズで再び力を発揮し、2026年シーズンはF1キャリア最高とも言える好調を維持している。

    先日出演した『High Performance Podcast』では、このレッドブル降格について率直に言及した。

    ホーナーは当時、Sky Sportsに対してローソンが精神的に苦しんでいたと説明していたが、ローソンは「実際とはまったく違う」と否定。また、元チームメイトのマックス・フェルスタッペンが自身を公然と擁護してくれたことにも触れた。

    さらに、レッドブルとアルピーヌのドライバー交代についても言及し、とりわけジャック・ドゥーハンが2025年にわずか6戦でフランコ・コラピントと交代させられ、その後チャンスを得られなかったことを「不公平だった」と指摘した。

    こうした率直な発言は大きな反響を呼び、元レーシングドライバーでSky Sports F1解説者のナオミ・シフからも称賛を受けた。

    ローソンはPlanetF1.comなどの取材に対し、ポッドキャスト出演後の反応について次のように語った。

    「良かったよ。ああいう場所は、ああいうことを本当に率直に話しやすい場所なんだ。みんなが僕の話をよく理解してくれたならうれしいし、楽しんでもらえたならなおさらだ」

    「すごく前向きな反応をもらった。ポッドキャストでも話したけど、僕はあまりSNSを見ないから、自分ではそれほど目にしていない。でも周りから聞いた話や、直接もらった反応は本当に前向きなものばかりだった。良かったよ」

    リアム・ローソン

    好調を支えるプレシーズンテスト
    2026年もレーシングブルズに残留したローソンは、ここまで39ポイントを獲得。ノーポイントに終わったのはわずか2戦だけで、自己最高のシーズンを送っている。

    F1では初めてフルシーズン前のプレシーズンテストを経験したことが現在の好調につながっているのではないかと問われると、ローソンはその重要性を認めた。

    「もちろん、すべてが助けになっている。どんなことでも経験を積めば積むほど役に立つのは自然なことだ」

    「でも今年は特に、この新しいマシンでシーズンを迎えるにあたって、プレシーズンの開発を最初から経験できたことが本当に大きかった」

    「マシンのどこに重点を置いているのか、何を開発しているのかを最初から理解した状態で戦えた。それが大きな違いを生んだと思う」

    現在、チームメイトのアービッド・リンドブラッドは20ポイントを獲得しており、レーシングブルズは合計59ポイントでコンストラクターズランキング6位。アルピーヌとはわずか1ポイント差となっている。

    レッドブル降格について率直な思いを語ったローソンの発言は、多くのファンや関係者から支持を集めた。一方で、2026年はレーシングブルズで安定したパフォーマンスを披露しており、プレシーズンから開発に携われた経験が自身の成長につながっていることを強調した。好調を維持するローソンが、今後どこまで評価を高められるか注目される。

  • リアム・ローソン グッドウッドで1000馬力ポルシェ体験「かなり怖かった」

    リアム・ローソン グッドウッドで1000馬力ポルシェ体験「かなり怖かった」

    グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加したレーシングブルズのリアム・ローソンは、レッドブルの名車RB8をドライブする前に、1000馬力超の特別仕様ポルシェ「ガンサー・ワークス F-26」でヒルクライムに挑戦した。

    ローソンは走行後、「かなり怖かった」と振り返りながらも満面の笑みを浮かべ、世界有数のモータースポーツイベントを満喫。2026年シーズン好調を維持するニュージーランド人ドライバーは、週末を通じてさまざまなマシンをドライブする予定だ。

    1000馬力超のポルシェでヒルクライムに挑戦
    F1イギリスGP後のインターバルを利用し、多くのF1関係者がグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードを訪れている。

    リアム・ローソンもその一人で、今年はレッドブルの協力により複数のマシンをドライブ。セバスチャン・ベッテルが2012年のF1世界選手権を制したRB8に乗る前に、まずはガンサー・ワークス F-26でヒルクライムに挑んだ。

    F-26は1970年代のポルシェ911スラントノーズを現代技術で再構築した特別モデルで、4.0リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力1067馬力、最大トルク750lb-ftを発生し、6速HパターンMTを組み合わせる約120万ポンド(約2億4000万円)の超高性能車だ。

    ローソンはコース途中で芝生にタイヤを落とす場面も見せながら限界まで攻め、石垣が迫る区間では慎重な走りを披露した。

    リアム・ローソン ポルシェ グッドウッド

    「かなり怖かったけど楽しかった」
    走行後、ローソンはグッドウッド公式ライブ配信で次のように語った。

    「こういうクルマに乗るのは個人的な情熱なんだ」

    「アメリカでガンサー・ワークス F-26に少し乗る機会があった。1000馬力でHパターンのギアボックスだから、このヒルクライムはかなり怖かったけど、本当に楽しかった」

    イベントについても魅力を語っている。

    「クルマやバイクが好きなら、ここ以上の場所はないと思う。本当に素晴らしいイベントだ」

    「後で会場も見て回りたい。面白そうなものがたくさんあるからね」

    「でも、その前にまだ運転が残っている。次はRB8に乗って、その後はフォードのクルマにも乗る。T1ラプター、それから明日はスーパーバンも運転する予定だ」

    「とにかく乗れるものは全部乗りたいとお願いしたんだ」

    2026年はキャリア最高のシーズン
    グッドウッドでさまざまなマシンを楽しむローソンだが、2026年のF1でも充実したシーズンを送っている。

    ここまで9戦で39ポイントを獲得し、ドライバーズランキング10位につけているほか、レーシングブルズが獲得したポイントの約66%を稼いでいる。

    直近5戦連続を含む過去8戦中7戦で入賞しており、モナコGPとイギリスGPでは自己最高タイとなる6位を記録。安定したパフォーマンスを続けている。

    その結果、マックス・フェルスタッペンの去就次第では2027年にレッドブル昇格候補となる可能性も取り沙汰されている。ただし現時点では、レッドブル首脳陣はローソンやアービッド・リンドブラッドを昇格させることには慎重な姿勢を示していると報じられている。

  • リンドブラッド F1イギリスGP無線激怒の真相 標的はローソンではなかった

    リンドブラッド F1イギリスGP無線激怒の真相 標的はローソンではなかった

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドがF1イギリスGPで発した無線メッセージは、チームメイトのリアム・ローソンへの不満ではなかったことが明らかになった。

    レース中継では放送されなかった無線が公開されたことで、ローソンによるオーバーテイクに対する怒りではないかとの見方も広がった。しかし実際には、1周目に発生したバッテリーのデプロイメント(エネルギー展開)の不具合が原因だったという。

    リンドブラッドの怒りはローソンではなくデプロイメント不具合
    レーシングブルズはシルバーストンでも好調を維持し、リアム・ローソンが6位、アービッド・リンドブラッドが7位でフィニッシュ。チームとして4戦連続で2台が1ポジション差という安定した結果を残した。

    ただし、その舞台裏では1周目に小さなトラブルが発生していた。

    リンドブラッドはスタート直後、ビレッジでマックス・フェルスタッペンと6番手争いを展開した際にコース外へ押し出され気味となり、その後ウェリントン・ストレートでローソンの攻撃を受けることになった。

    ブルックランズではステアリングを修正しながらアウト側を走行したもののコース外へ膨らみ、ローソンに加えてオスカー・ピアストリにも先行を許した。

    その直後、リンドブラッドは無線で「くそったれ。本当に勘弁してくれ」と不満を口にした。

    これに対しレースエンジニアのピエール・ハムランは「取り返そう。本来のポジションを取り戻そう。集中だ」と応じていた。

    このやり取りが公開されたことで、ローソンのオーバーテイクへの怒りと受け止められていた。

    レース後にチームが謝罪「1周目はこちらの責任」
    チェッカーフラッグ後も、この出来事はリンドブラッドの頭から離れていなかった。

    無線では次のようなやり取りが交わされた。

    リンドブラッド:「みんなおめでとう。また素晴らしい結果だった」

    ハムラン:「1周目については申し訳ない。こちらの責任だ」

    リンドブラッド:「正直に言うと、あれは本当に悔しい」

    ハムラン:「私も同じ気持ちだ」

    リンドブラッド:「あなたに怒っているわけじゃない。ただ本当にフラストレーションがたまる。でもチームとしてはいい仕事だった。これからも改善していこう」

    ハムラン:「チームとしては良い一日だった。でも十分ではない。必要な武器をすべて与えられるよう改善する。本当に申し訳ない」

    この無線だけを見ると、ローソンに先行されたことへの不満とも受け取れた。

    しかし実際には、チーム側も認めたデプロイメントのトラブルについて話していたことが後に判明した。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッド「問題がなければローソンの前を維持できた」
    レース後、リンドブラッドは取材に対し、無線の真意を説明した。

    「チームにとっては本当に良い一日だった」

    「ただ僕たちのガレージ側としては完全には満足していない。1周目にまたデプロイメントの問題が起きたからだ」

    「あれがなければリアムの前にいられたと思う。それでもチームとしては本当に良い結果だった」

    一方のローソンも自身のレースを振り返った。

    「本当に良いレースだった。最初から最後まで順調だった」

    「1周目も良かったし、スティント後半のペースがとても強かった。タイヤマネジメントもうまくできた」

    「ここ数戦ずっとその点は良くなっていて、とても励みになっている」

    誤解を招いた無線の真相
    前戦オーストリアGPではチームオーダーを巡る騒動もあったことから、今回の無線もローソンへの不満と受け止められていた。

    しかしレース後の本人の説明とチームとの無線内容を合わせると、リンドブラッドが問題視していたのはチームメイトではなく、1周目に発生したデプロイメントの不具合だったことが分かる。レーシングブルズはダブル入賞という成果を手にした一方で、スタート時のシステム運用には改善すべき課題を残した。

  • リアム・ローソンを擁護 ブランドル「警告は妥当」 レッドブル系列対決にも言及

    リアム・ローソンを擁護 ブランドル「警告は妥当」 レッドブル系列対決にも言及

    リアム・ローソンは、2026年F1第9戦イギリスGPスプリントでアイザック・ハジャーとの防御を巡って審議対象となったものの、スチュワードは警告にとどめ、ペナルティは科さなかった。

    この裁定について元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは「妥当な判断だった」と支持した一方で、両者がレッドブル陣営のドライバーである点にも言及した。

    スチュワードはローソンの動きについて「ブレーキング開始後に大きく進路変更したケースではない」と判断し、ハジャーに十分なスペースを残していたことを評価した。ただし「コーナー進入時のディフェンスとしては許容範囲をわずかに超えていた」とも指摘し、正式な警告を与えている。

    ブランドル「警告という裁定は妥当」
    スプリント16周目、ストウ・コーナーでローソンは8位を守るためハジャーを抑え込み、激しい攻防を展開した。接触こそ避けられたものの、そのディフェンスはレース後に審議対象となった。

    この裁定について、Sky Sports F1で解説を務めたマーティン・ブランドルは、実況中には即座にペナルティとは判断しなかったと明かした。

    「実況中もペナルティだとは言わなかった。もう一度映像を見る必要があると思った。2台はバッテリー展開量も違っていたからね」

    「彼はイン側にスペースを残していたし、レーシングラインを走っていた。ぎりぎりではあったが、マシン1台分の幅は残していた」

    ブランドルは最終的に、警告処分という判断は妥当だったとの見方を示した。

    「彼は隙間を狭めようとしていた。際どい動きではあったが、スチュワードの報告書を読む限り、あの判断は適切だったと思う」

    ハジャー本人も「ペナルティには値しない」と証言
    ブランドルが興味深い点として挙げたのは、当事者であるハジャー自身がローソンへの処分は不要との見解を示していたことだ。

    「報告書を読むと、当事者であるハジャー自身が『ペナルティに値するとは思わない』と言っていた。もちろん、2人ともレッドブルのチームで走っていることは忘れてはいけないけどね……」

    ブランドルは冗談交じりに両者がレッドブル・レーシングとレーシングブルズという同じレッドブルグループに所属している点へ触れつつも、それでも裁定自体は適切だったと評価した。

    実際にハジャーはスチュワードに対し、ローソンの動きは「鋭いものだった」が、「十分なスペースは残されており、接触も避けられた」と証言。また、両車のバッテリー残量やエネルギー展開量が異なっていたため、接近速度を正確に判断することが難しかったとも説明している。

    スチュワードもこの点を裁定理由に盛り込み、エネルギー展開の違いがローソンの状況判断を難しくしたことを考慮したと説明した。

    コンストラクターズ争いでも重要な1ポイント
    今回の攻防は、単なるチームメイト同士のバトルではなかった。

    ローソンが守り切った8位はスプリント最後の入賞圏であり、レーシングブルズにとって貴重な1ポイントとなった。ランキングではレーシングブルズが45ポイントで6位につけ、57ポイントのアルピーヌを追う状況にあるだけに、この1ポイントの価値は決して小さくない。

    今回の裁定では、スチュワードはディフェンスが「許容範囲ぎりぎり」と認めながらも、進路変更のタイミングや十分なスペースが残されていたこと、さらにハジャー本人の証言やエネルギー展開の違いを総合的に考慮し、警告処分が最も適切との結論に至った。

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  • リアム・ローソン F1イギリスGPスプリントで処分回避 ハジャーが擁護

    リアム・ローソン F1イギリスGPスプリントで処分回避 ハジャーが擁護

    リアム・ローソンは、F1イギリスGPスプリントでアイザック・ハジャーとのバトルについて審議対象となったものの、5秒加算などのペナルティは科されず、警告処分にとどまった。これにより8位フィニッシュが認められ、貴重な1ポイントを維持した。

    リアム・ローソンを擁護したのは、接触寸前まで迫った当事者のアイザック・ハジャーだった。ハジャー自身がスチュワードに対し「ペナルティに値しない」と証言したことが、裁定に大きく影響した。

    スチュワードが審議したローソンの防御
    レース終盤、ストウ・コーナーへの進入でローソンはハジャーのオーバーテイクを防ぐため進路を変更した。この動きが「ブレーキング時の異常な進路変更」の可能性があるとして、レース後にスチュワードによる審議対象となった。

    ローソンは審議で、「まだアクセル全開の状態で、ブレーキングは始めていなかった。マシンの動きは減速とコーナー進入の準備によるものであり、ブレーキング中の進路変更ではなかった」と説明した。

    ハジャー「ペナルティには値しない」
    一方、追いかけていたハジャーもローソンを擁護した。

    スチュワードの報告書によると、ハジャーは「ローソンの動きは鋭かったが、十分なスペースは残されており接触も避けられた」と証言。「この件はペナルティに値しない」との見解を示した。

    さらにハジャーは、両車のエネルギーマネジメントの状況が異なっていたため、接近速度を判断することが難しい状況だったとも説明した。

    警告処分でスプリント1ポイントを維持
    スチュワードは両ドライバーの説明を受け入れ、「より重いペナルティを科す必要はない」と判断した。

    その一方で、ローソンの動きについては「防御として許容される範囲をわずかに超えていた」と評価。「コーナー進入時の動きは十分に遅く、かつ急だったため、正式な警告に値する」と結論づけた。

    結果としてローソンは8位で獲得した1ポイントを維持。ハジャーを0.7秒差で抑え切り、レーシングブルズに貴重なポイントをもたらした。

    今回の裁定では、当事者であるハジャー自身が「ペナルティは不要」と証言したことが大きな判断材料となった。ローソンには警告が与えられたものの、順位変動はなく、スプリントの最終ポイントを守り切る結果となった。

  • リアム・ローソン F1イギリスGPスプリント入賞に慎重「全員完走なら難しい」

    リアム・ローソン F1イギリスGPスプリント入賞に慎重「全員完走なら難しい」

    リアム・ローソンは、F1イギリスGPスプリント予選で9番手を獲得し、レーシングブルズの好調ぶりを再び示した。しかし、上位8台をフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームが占めたことから、スプリントでのポイント獲得は容易ではないとの見方を示した。

    それでもローソンは、マシンの仕上がりやチームの作業には大きな手応えを感じており、スプリントではスタートでチャンスを狙いながら、より重要な予選と決勝へ向けてデータを積み重ねたい考えだ。

    トップ8の壁を認めるもスタートで勝負へ
    ローソンはシルバーストンでSQ3進出を果たし、9番手を獲得。チームメイトのアービッド・リンドブラッドも10番手に入り、レーシングブルズは今回もトップ4チームに続く最上位グループとして存在感を示した。

    一方で、スプリントでポイントが与えられるのは8位まで。前方にはフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの全8台が並んでおり、ローソンは厳しい戦いになると認めた。

    「もし全員が完走すれば、おそらく無理だね。それは残念だけど、もちろん挑戦するよ」とローソンは語った。

    「良いスタートを決めて、最初の数コーナーでどこまで行けるか試したい。でも通常はロングランのペースで彼らの方が少し速い」

    「だから僕たちは、明日の予選と日曜日の決勝により重点を置いている」

    安定したセットアップに手応え
    ローソンは今回でスプリント予選と通常予選を合わせて4戦連続トップ10入り。安定した予選パフォーマンスについては、マシンの完成度の高さを理由に挙げた。

    「すごくいいよ。マシンは本当に調子がいい。一日中ずっと良かったし、正直ほとんど何も変更していない」とローソンは説明した。

    「それが最近の僕たちにとって大きな強みになっている。週末ごとにかなり攻めたアプローチをしてきたけど、それがうまく機能している」

    「明日に向けても良いスタートポジションだと思う」

    SQ2では4番手タイムを記録するなど、一時はトップ4チームに食い込む速さも見せていたが、SQ3では各チームが最終アタックでタイムを更新し、9番手となった。

    シルバーストン特有のエネルギーマネジメント
    ローソンは今回の予選で最も難しかった点として、2026年型マシン特有のエネルギーマネジメントを挙げた。

    「今日はそれほど気温が高くなかったから、タイヤに熱を入れるためにもエネルギーを使う必要があった」とローソンは説明する。

    「でも使いすぎると、アタックラップ開始時に十分なエネルギーが残らない」

    「そしてラップ中も、僕たちのスピードが上がるにつれてエネルギー切れが起きてしまう」

    「これまでのサーキットとはかなり違う特性だった。でもチームは素晴らしい仕事をしてくれたし、今日はとても良い状態で走ることができた」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッドも課題を分析「決勝へ向けて学びたい」
    チームメイトのリンドブラッドも10番手でSQ3へ進出したが、自身の内容には満足していなかった。

    「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。2台ともQ3に進めたのは良かった」とリンドブラッドは語った。

    一方で、自身には課題も残ったという。

    「僕自身にとっては簡単な一日ではなかった。Q1ではデプロイメントに少し問題があったけど、Q2までには何とか修正できた」

    「まだ完璧ではなかったけど十分戦える状態だった。でもQ3では理由が分からないけど、あまり速く走れなかった」

    「予想していたマシンのフィーリングとはかなり違っていた。グリップもそれほど増えていなかったし、その理由を調べる必要がある」

    リンドブラッドもローソン同様、スプリントでトップ勢と戦うのは難しいと見ている。

    「現実的には前のグループと戦うのは難しいと思う。予選では多少近づけても、レースペースでは彼らの方が明らかに速い」

    「だからスプリントでは大きく順位を上げるというより、日曜日の決勝へ向けてこのマシンのレースでの挙動を学ぶことが重要になる」

    レーシングブルズは今回も2台そろってSQ3へ進出し、中団トップのポジションを確保した。スプリントでのポイント獲得は簡単ではないものの、決勝へ向けた貴重なデータ収集の場として、この17周のレースを最大限活用する構えだ。

  • リアム・ローソン レーシングブルズのチームオーダー騒動で「今後はもっと意識する」

    リアム・ローソン レーシングブルズのチームオーダー騒動で「今後はもっと意識する」

    リアム・ローソンは、F1オーストリアGPで発生したレーシングブルズのチームオーダー騒動について振り返り、今後はチームメイトのアービッド・リンドブラッドを「もう少し意識するかもしれない」と語った。一方で、自身のレースへのアプローチを変える考えはないと強調している。

    先週末のオーストリアGPでは、ブレーキのオーバーヒートを抱えていたローソンに対し、チームはリンドブラッドへ「ポジションを維持せよ」と指示。

    しかしリンドブラッドは指示に従わずオーバーテイクを敢行し、ローソンはチームラジオで強い不満を示していた。

    チームオーダー騒動はレース中に決着
    レッドブルリンクで行われた決勝では、リンドブラッドがチームの指示を無視してローソンを抜き9番手へ浮上した。ローソンは約50メートル早くアクセルを戻してチームオーダーに従ったものの、その直後にリンドブラッドが強引な動きで前に出たため、グラベル際まで押しやられる形となった。

    ローソンは無線で「もう二度とこんな指示は聞かない」と怒りをあらわにしたが、チームは2回目のピットストップでアンダーカットを成立させ、最終的にローソンが9位、リンドブラッドが10位でダブル入賞を果たした。

    レース後にはチーム代表のアラン・パーメインが無線で「落ち着いてくれ。この件はチーム内で解決する」と伝えていた。

    「僕にとってはレース中に終わった話」
    イギリスGPを前に取材に応じたローソンは、この一件について冷静な見解を示した。

    「正直に言えば、あまり僕自身の問題ではなかった。レース中にポジションを取り戻せたので、チェッカーを受けた時には完全に気持ちは整理できていた」

    「こういうことは、大きな組織やチームに所属していれば起こり得ることだ。僕はレースで自分の役割を果たそうとしただけで、この件はチームと彼(リンドブラッド)の話だったと思う」

    また、レース後のミーティングでリンドブラッドに対して「チームの指示には従うべきだ」と改めて確認したのかと問われると、ローソンは「そうだ」と短く答えた。

    一方、リンドブラッドもFIA公式記者会見で、この件はレース後に話し合いが行われ、「すべて解決済みだ」と説明している。

    今後は「もう少し意識するかもしれない」
    ローソンは今回の出来事が今後のレース運びに影響するかについては限定的との考えを示した。

    「もしかすると、今後はもう少し意識するようになるかもしれない。でも、その後はこの件についてあまり深く考えなかった」

    「僕自身のアプローチを変えるつもりはない。ただ、ああいう状況では少し意識するようになるかもしれないね。でも、あのようなケースはかなり珍しい状況だと思う。だから起こる可能性は低いけれど、少しは意識するようになるかもしれない」

    今回の一件はチーム内で既に収束しているものの、今後もローソンとリンドブラッドが接近戦を演じる場面では、両者の連携やチームオーダーの運用が改めて注目を集めそうだ。

  • ニコラ・ツォロフ レッドブルF1が旧型車テスト計画 FP1デビューへ準備

    ニコラ・ツォロフ レッドブルF1が旧型車テスト計画 FP1デビューへ準備

    レッドブルは、育成ドライバーでFIA F2に参戦するニコラ・ツォロフに対し、今秋にもF1旧型車テスト(TPC)を実施する計画を進めていることを明らかにした。

    レーシングブルズのCEOを務めるピーター・バイエルは、ツォロフが将来的にF1フリー走行へ参加するために必要なライセンス取得を目的としたプログラムを準備していると説明した。一方で、2027年のレギュラー昇格については「現時点では噂に過ぎない」と強調している。

    TPCテストでF1デビューへの準備
    ピーター・バイエルは、ツォロフのTPC(Test of Previous Cars)テスト実施を検討していることを明かした。

    「現在、彼にTPCテストを受けてもらうことを検討している。金曜日のフリー走行に出走するにはライセンスが必要だからだ」

    「彼にはまだ必要な走行距離が少し足りない。そのため、秋に実施する予定だ」

    TPCテストを完了すれば、ツォロフはF1フリー走行に必要なライセンス取得条件を満たし、今季中にもFP1デビューを果たす可能性が高まる。

    F2優勝で高まる昇格期待
    ツォロフは先週末のF2オーストリア大会で圧倒的な勝利を挙げ、その才能を改めて印象付けた。これを受け、一部では2027年にリアム・ローソンの後任としてレーシングブルズへ昇格するとの憶測も広がっている。

    しかし、バイエルはその見方を否定した。

    「それは単なる噂だ」

    「彼は素晴らしい仕事をしているし、私たちが注目している非常に優れた才能だ。しかし、まだシーズンは7戦しか終わっていない。リアムとアービッドも同じように素晴らしい仕事をしている。だから、現時点でその話はまったくない」

    F2王者ならレッドブルに難しい決断
    一方で、ツォロフが今季F2タイトルを獲得した場合、レッドブルは来季の処遇について判断を迫られることになる。

    FIA F2ではシリーズチャンピオンは翌年も参戦を続けることが認められていないため、タイトル獲得後はF1や他カテゴリーへのステップアップが必要となる。

    レッドブルはまずTPCテストとFP1出走を通じてツォロフの経験を積ませる方針だが、今季後半の成績次第では2027年のドライバーラインアップを巡る議論が一段と活発になる可能性がありそうだ。