カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • リアム・ローソン セットアップ変更が奏功 レーシングブルズF1代表が説明

    リアム・ローソン セットアップ変更が奏功 レーシングブルズF1代表が説明

    レーシングブルズF1のリアム・ローソンは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行で好調な走りを披露した。チーム代表代行のアラン・パーメインは、FP2で加えたセットアップ変更がマシンの挙動改善につながり、好タイムの要因になったと明かした。

    ローソンはFP2で7番手を記録し、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーとの差は約0.2秒。クリーンラップをまとめられなかったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を上回るタイムを残した。

    チームメイトのアービッド・リンドブラッドもトップ10入りを果たし、レーシングブルズは2台そろって好位置で初日を終えている。

    FP2での仕様変更がローソンの好走を後押し
    アラン・パーメインは、初日の走行は決して順調ではなかったと振り返りつつも、FP2での調整が奏功したと説明した。

    「ここ数戦ほど簡単な一日ではなかった。FP1ではマシンの扱いがかなり難しく、セッション間では普段より多くの変更を加えた」

    「でもFP2では問題を解決できた。ここはラップが短く、中速コーナーが非常に多いので、コーナー進入で安定したクルマにすることと、特に重要な最終セクターでしっかりトラクションを得ることに重点を置いていた」

    さらにパーメインは、ローソンが予選シミュレーション最後のソフトタイヤアタックで仕様変更を試したことが大きな効果を生んだと明かした。

    「リアムは今日、ソフトタイヤでの最後のアタックに向けて仕様変更を行い、それがうまく機能した。リアの安定性が改善された」

    「現時点では自分たちの正確な立ち位置を判断するのは難しいが、まずまずの状態にあるように見える。FP3ではさらに仕上げていくつもりだ」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ローソン「Q3進出を狙える状態にある」
    ローソン自身も初日の内容に満足感を示し、予選でのQ3進出に向けて自信をのぞかせた。

    「ブダペストで金曜日を終えて、とてもいい感触です」

    「マシンには十分な速さがあります。ただ、このコースは本当に難しく、ラップをきれいにまとめるのは簡単ではありません」

    「予選でQ3進出の可能性を最大限に高められるよう、一晩かけて必要な変更を加えていきます」

    「ハンガロリンクはとても好きなサーキットなので、明日また走るのが楽しみです」

    レーシングブルズはFP2でセットアップの方向性を見いだしたことで、予選でも2台そろってQ3進出を狙える位置につけた。初日の好感触を土曜日へつなげられるかが注目される。

  • リンドブラッドとローソンのLCC帰国が話題 「席を譲ったら隣同士になった」

    リンドブラッドとローソンのLCC帰国が話題 「席を譲ったら隣同士になった」

    F1ベルギーGP後、レーシングブルズF1のアービッド・リンドブラッドとリアム・ローソンが格安航空会社EasyJetの機内で隣同士に座る様子がSNSで話題となった。その微笑ましい光景の裏には、思わぬハプニングがあったことが明らかになった。

    ハンガリーGPを前にリンドブラッドは、搭乗時に自分の指定席へ向かったところ、すでに別の乗客が座っており、その女性が席を移動することを嫌がったため、自ら中央席へ移ることを選んだと説明した。

    また、ローソンとの関係についても「Netflixが描くほどライバル同士は険悪ではない」と語り、コース外では良好な関係を築いていることを強調している。

    「席を譲ったらローソンの隣になった」機内での裏話
    ベルギーGP後、EasyJet便で帰国する様子がSNSで拡散されたリンドブラッドは、格安航空会社を利用したこと自体は特別なことではないと語った。

    「まだそんなにお金はないから、今でも普通の民間機で移動している。これまでもずっとそうしてきたし、少しでも節約できるならその方がいい。だからEasyJetで飛ぶことに何の問題もない」

    当初、チームはリンドブラッドを3D、ローソンを3Fに座らせる予定だったという。

    「チームは僕たちを近くに座らせようとしてくれる。片方が1列目でもう片方が27列目なんて、ちょっと失礼だからね」

    しかし、搭乗すると指定された通路側の席には別の女性客が座っていた。

    「僕が『そこは僕の席なんだけど』と言ったら、その女性は通路側を離れるのをすごく嫌がっていた。それで『そのまま座りたいなら、僕が真ん中に座るよ』と言ったんだ。だからリアムと隣同士になった」

    ローソンもジョーク 「もし僕を知っていたなら…」
    ローソンも、この出来事を笑いながら振り返った。

    「いいフライトだったよ。2時間くらい遅れて、離陸したのは真夜中だったけどね。アービッドが真ん中、僕は窓側だった」

    普段から民間機を利用することも珍しくないという。

    「結構よく利用するよ。ニース行きは直行便やビジネスクラスがないこともあるからね。僕たちは3~4列目くらいに座っていて、機体の一番後ろじゃなかったから問題なかった」

    さらに、隣の乗客が自分たちに気づいていたかを尋ねられると、ローソンは笑顔でこう返した。

    「もし僕だと気づいていたなら、あまり好きじゃなかったんだろうね!」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    「Netflixほど険悪じゃない」良好なチームメイト関係
    リンドブラッドは、この出来事がローソンとの良好な関係を象徴していると語った。

    「僕たちは本当にいい関係なんだ。若い頃は、ドライバー同士はもっとギスギスしているものだと思っていた。Netflixは実際より少し大げさに描いている部分もあるからね」

    ベルギーGPでは互いに激しく争ったものの、レース後にはすぐに健闘を称え合ったという。

    「スパでは激しく戦ったけれど、レース後に顔を合わせるとリアムは『おめでとう、いいレースだった』と言ってくれた。それは本当に印象的だった」

    「僕も予選で苦しんだ時、彼がQ3へ進出したら『おめでとう』と伝えた。コース上では激しく戦うけれど、コース外では普通の仲間なんだ」

    TikTok向けのチーム企画なども、関係を深める助けになっているという。

    「クルマを降りれば、僕たちは普通の人間だ。あまり難しく考えていないんだ」

    今回のEasyJetでの一幕は、SNSでは「F1ドライバーがLCCを利用している」と話題になったが、その裏では席を譲り合う小さな気遣いと、レーシングブルズのチームメイト同士の良好な関係が生んだ偶然の出来事だった。

  • レーシングブルズF1代表 ニコラ・ツォロフを高評価「次に昇格するのは彼」

    レーシングブルズF1代表 ニコラ・ツォロフを高評価「次に昇格するのは彼」

    レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインが、レッドブル育成ドライバーのニコラ・ツォロフについて「次に昇格する立場にいる」と語り、2027年のF1昇格候補として最有力であることを認めた。

    ツォロフはFIA F2選手権で好調を維持しており、2027年にリアム・ローソン、アービッド・リンドブラッドとシートを争う可能性が取り沙汰されている。一方でパーメインは、現時点ではドライバーラインアップの決定を急いでいないと強調した。

    ツォロフを「次の昇格候補」と評価
    ブルガリア出身の19歳ツォロフは、F3でランキング2位となった昨年を経て今季からF2へ参戦。ベルギー大会スプリントレースでは4位に入り、3連勝こそ途切れたものの、ランキング首位を維持している。

    ランキング2位のガブリエレ・ミニに22ポイント差をつける活躍を受け、一部ではすでにレッドブル陣営のいずれかのF1チームで2027年のシートを確保したとの報道も浮上している。

    これについてパーメインは、契約が決まったとの見方は否定しつつも、ツォロフが昇格候補の筆頭であることを認めた。

    「彼は本当に素晴らしい仕事をしている」

    「彼が候補に入っているという表現では少し控えめすぎる。次の順番にいるドライバーだと言っていいだろう」

    ただし、昇格時期についてはまだ何も決まっていないと説明した。

    「それがいつになるかは正直分からない。本当にまだそのことを考えている段階ではない」

    「彼は彼の仕事を続け、僕たちは僕たちの仕事をする。そして、もしレーシングブルズに昇格させるタイミングが来れば、その時に判断する」

    ニコラ・ツォロフ

    ローソンとリンドブラッドの去就にも影響か
    パーメインの発言は、2027年以降のレーシングブルズのドライバー体制を巡る憶測が続く中で飛び出した。

    報道では、ツォロフ昇格の場合はリアム・ローソンがシートを失う可能性があると伝えられているが、ローソン本人はシーズン序盤の時点で冷静な姿勢を示していた。

    「まだそういう話をするには早すぎる」

    「今季はここまで本当にいいシーズンになっている。このクルマから学ぶことはまだ多いし、それを毎週積み重ねている。チーム全体としても良い状態にある」

    「今はその勢いを維持することが大切だし、僕自身もチームも今の状況には満足している」

    ローソンは今季開幕9戦で7度のポイント獲得を記録。2025年序盤にレッドブル・レーシングからわずか2戦で降格となった苦境を乗り越え、評価を大きく回復させている。

    一方のリンドブラッドもルーキーイヤーから安定した速さを見せており、レーシングブルズは4戦連続ダブル入賞を達成。コンストラクターズランキングでは6位につけ、5位アルピーヌとの差を1ポイントまで縮めている。

    レッドブル昇格へ2人を育成することが使命
    パーメインは、ローソンとリンドブラッドの両者が将来的なレッドブル・レーシング昇格を目標にしていると説明。その育成こそがレーシングブルズの重要な役割だと強調した。

    「速いドライバーが2人いるのは素晴らしいことだ。もちろん、いずれはマネジメントが必要になる場面もあるだろう」

    「2人の差は本当にわずかだ。理想ラップを見てもミリ秒単位の差しかない。今年いっぱい接戦が続くはずだ」

    さらに、マックス・フェルスタッペンのチームメイト、あるいは将来的な後任候補として送り出せる体制を整えることが重要だと語った。

    「2人ともレッドブル・レーシングを目指している。それは間違いない」

    「そして、僕たちチームの役割も、そのチームへ送り出せるドライバーを育てることだ」

    「具体的な話をするにはまだ早いが、2人とも昇格できる準備を整えておく必要がある」

    「もし新たなドライバーが必要になれば、1人か2人の候補から選べる状態にしておきたい」

    ツォロフの台頭によってレッドブル育成プログラムの競争はさらに激しさを増しており、2027年のドライバー市場に向けた動向は今後も大きな注目を集めそうだ。

  • レッドブルF1 レーシングブルズ30億ドル買収提案を拒否との報道

    レッドブルF1 レーシングブルズ30億ドル買収提案を拒否との報道

    レッドブルが、姉妹チームであるレーシングブルズに対する約30億ドル(約4,400億円)の買収提案を拒否したと報じられた。巨額オファーを退けたことで、同社がF1で展開するA/Bチーム体制を今後も維持する方針を明確にした格好だ。

    英『The Times』によると、買収提案はアブダビの投資ファンドが支援し、元F1最高責任者バーニー・エクレストンの顧問を務めた金融関係者アンドリュー・ハリオット氏と、元エクレストン陣営の調査担当だったディーン・アトゥ氏が主導したという。

    レッドブルはこの提案を受け入れず、レーシングブルズを引き続きグループ内で保有する決断を下した。GPFansはレッドブルにコメントを求めているが、現時点で公式な回答は出ていない。

    レッドブルはA/Bチーム体制を維持
    今回の判断は、レッドブルがレーシングブルズを単なる育成チームではなく、競争力を支える重要な戦略資産と位置付けていることを示している。

    ファエンツァを拠点とするレーシングブルズ(旧トロロッソ/アルファタウリ)は、若手ドライバーを育成しトップチームへ送り出す役割を担ってきた。レッドブルは近年も積極的なドライバー交代を行っているが、この体制によって実戦経験を積ませながら才能を見極めることが可能となっている。

    2026年にはアイザック・ハジャーがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ昇格。2025年の活躍が評価され、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用されると、ここまで安定したパフォーマンスを見せている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ライバルチームは公平性に懸念
    一方で、このA/Bチーム体制にはライバルチームから批判の声も上がっている。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンはFIA会長モハメド・ビン・スライエム宛てに書簡を送り、「スポーツの完全性と公平性が損なわれる恐れがある」と警鐘を鳴らした。

    ブラウンは「所有関係や戦略的提携、あるいはそれに準ずる支配・影響力を持つ関係を排除し、すでに存在するものについても解消に向けた取り組みを始める必要がある」と主張。現在のチーム間の関係性を見直すようFIAに求めている。

    30億ドルより将来性を優先
    F1チームの企業価値が近年急騰するなか、30億ドルという巨額の買収提案は極めて異例だった。それでもレッドブルは売却ではなく、育成・技術開発・競争力の維持という長期的なメリットを重視し、A/Bチーム体制の継続を選択した。

    一方で、この体制を巡る公平性への議論は今後も続く見通しであり、FIAが将来的にどのようなルール整備を進めるのかにも注目が集まりそうだ。

  • リンドブラッド F1ベルギーGPでローソン攻略「チャンスは一度だけだった」

    リンドブラッド F1ベルギーGPでローソン攻略「チャンスは一度だけだった」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1ベルギーGPでチームメイトのリアム・ローソンを攻略した場面について、「チャンスは一度だけだった」と振り返った。

    7番グリッドからスタートしたリンドブラッドは、9番手スタートのローソンにオープニングラップで先行を許したものの、8周目に逆転。その後は堅実なレースを展開し、最終的に9位でフィニッシュした。

    スタート直後の混乱でローソンに先行許す
    リンドブラッドは7番手、ローソンは9番手からスタートしたが、1周目のレ・コームでローソンがアウト側からオーバーテイクに成功した。

    この場面では、前方でルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが接触した影響により、オスカー・ピアストリが減速。その後方にいたリンドブラッドもマクラーレンへの追突を避けるためにブレーキングを強いられ、その隙を突いたローソンが前へ出た。

    レ・コーム立ち上がりではリンドブラッドもイン側から反撃を試みたが、ローソンがポジションを守り切り、レース序盤はローソンが中団グループの先頭を走行した。

    「オーバーテイクできるチャンスは一度だけ」
    リンドブラッドは、オーバーテイクボタン(オーバーテイクモード)を使えるタイミングを見極め、その一度のチャンスを逃さないことだけを考えていたと明かした。

    「デプロイメント(エネルギー展開)はあまり良くなかった。オーバーテイクボタンを押したけど、50メートルほど遅かった。それでリアムにすぐ近づかれてしまった」

    「2人ともブレーキングは遅かったけど、その先にはマクラーレンがいて、僕は完全には飛び込めなかった。そうしたらオスカーの後ろに突っ込んでしまうところだったからね」

    「リアムに先行されてしまって、その後ターン7でも仕掛けたけど抜けなかった」

    「だから数周はタイヤをいたわりながら待った。そして前の集団からリアムが離れ、僕にオーバーテイクモードが残っているタイミングが来れば、チャンスは一度だけだと分かっていた。その一度を確実に決めることができた」

    この判断どおり、リンドブラッドは8周目にローソンを攻略し、レーシングブルズ勢の最上位へ浮上した。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    VSCで順位を失うも週末には満足
    終盤にはバーチャルセーフティカー(VSC)のタイミングでピットストップを行ったアウディのガブリエル・ボルトレトに逆転され、8位ではなく9位でレースを終える結果となった。

    リンドブラッドはその展開を悔やみながらも、アウディの戦略を称賛するとともに、自身の週末には満足感を示した。

    「もちろん少し悔しい。普通のレース展開なら、かなり余裕を持って8位だったと思う」

    「でもアウディとガビ(ボルトレト)は素晴らしい仕事をした。賭けに出て、そのチャンスをしっかり生かしたんだ」

    「僕たち自身を振り返れば、とても力強い週末だった。すべてのセッションで最大限の結果を引き出せたし、自分の仕事には満足している」

  • アービッド・リンドブラッド F1ベルギーGP予選で自己最高8番手「今年最高の感覚」

    アービッド・リンドブラッド F1ベルギーGP予選で自己最高8番手「今年最高の感覚」

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、2026年F1第10戦ベルギーGPの予選で自己最高となる8番手を獲得した。マシンに導入されたアップデートの性能を引き出し、ルーキーシーズンで「最高の感覚のひとつ」と振り返る会心の走りを披露した。

    リンドブラッドはQ3で1分45秒143を記録。ランド・ノリスがパワーユニット交換による10グリッド降格を受けるため、決勝では7番グリッドからスタートする見込みとなっている。

    リンドブラッドがF1自己最高の予選8番手
    18歳のアービッド・リンドブラッドは、これまでデビュー戦のオーストラリアGPをはじめ、カナダGPとイギリスGPで予選9番手を獲得していた。

    しかし、高速コースのスパ・フランコルシャンでは自身の最高位をさらに更新。予選Q2を余裕を持って突破し、Q3ではオスカー・ピアストリに迫るタイムを記録して8番手に入った。

    「本当にいいセッションだった。FP1からマシンの感触がよかった。正直、今年のなかでも最高の感覚のひとつだった。バルセロナやカナダ、メルボルンと並ぶくらいだ」

    「チームがいいパッケージを用意してくれた。予選の最初から感触がよくて、すぐに攻めることができた。Q2では2セット目のタイヤを使う必要がなかったと思うくらいで、僕たちにとってはかなり大きな成果だ」

    リンドブラッドはQ2を1回目のアタックで突破できるほどの速さを示した。タイヤを温存しながらQ3へ進出できたことは、レーシングブルズのマシンに十分な競争力があったことを示している。

    ピアストリを上回る可能性もあったと悔しさ
    自己最高順位を喜ぶ一方で、リンドブラッドは完璧なラップをまとめていれば、さらに上の順位を狙えた可能性があったと語った。

    「最終的には本当にいい結果だった。ただ、少し悔しい部分もある。僕が完璧な仕事をしていれば、オスカーをわずかに上回れたかもしれない」

    「それでも、コース上では本当にうまく走れていたと思う。今の僕たちの実力は、だいたいこのあたりにあるということだ」

    ピアストリとの差はわずかで、リンドブラッドは中団勢のトップを争うだけでなく、上位チームのドライバーにも迫るパフォーマンスを見せた。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッド車だけに新アップデートを投入
    レーシングブルズはベルギーGPで冷却効率と空気の流れを改善するアップデートを用意した。新しいサイドポッド、ロールフープ周辺、ブレーキドラムなどが含まれ、リンドブラッドのマシンだけに装着された。

    チーム代表のアラン・パーメインは週末前、イギリスGP予選でチームメイトのリアム・ローソンを上回ったことなどを踏まえ、リンドブラッドに新パーツを与える判断を下したと説明していた。

    旧仕様のマシンで予選に臨んだローソンは11番手。リンドブラッドはアップデートの効果を早い段階から引き出し、Q3進出と自己最高順位という形でチームの判断に応えた。

    ただし、今回の結果にはドライバー自身の走りも大きく影響している。リンドブラッドはフリー走行からマシンへの自信を深め、予選の各セッションで安定してタイムを伸ばした。

    決勝は7番グリッドから5戦連続入賞を狙う
    リンドブラッドはベルギーGP決勝で、5戦連続となるポイント獲得を目指す。ノリスに加えてアイザック・ハジャーもグリッド降格ペナルティを受けるため、予選順位より前方からスタートできる状況となっている。

    「今は決勝に集中している。ランドにはグリッドペナルティがあるし、アイザックも同じだと思う。だから、僕たちは予選順位より少し前からスタートすることになる」

    「自分たちのレースに集中して、何ができるかを見ていく。マシンは速いし、チームもいい仕事をしている。あとは僕たちが自分たちの仕事をきちんとこなし、基本的な部分に集中すれば大丈夫だと思う」

    レーシングブルズのアップデートを結果につなげたリンドブラッドは、スパでルーキーシーズン最高のスタート位置を手にした。決勝では上位勢からのプレッシャーを受けながら、自己最高位と連続入賞記録の更新を狙う。

  • レーシングブルズF1 リンドブラッドのみアップデート投入「予選結果で決めた」

    レーシングブルズF1 リンドブラッドのみアップデート投入「予選結果で決めた」

    レーシングブルズはF1ベルギーGPで最新アップデートを投入したが、その恩恵を受けたのはアービッド・リンドブラッドのみだった。チーム代表のアラン・パーメインは、短期間で2台分を準備できなかった事情と、リアム・ローソンとの公平性を保つために採ったユニークな決定方法を明かした。

    レーシングブルズは現在、4戦連続でダブル入賞を記録しており、コンストラクターズランキングではアルピーヌを逆転して「ベスト・オブ・ザ・レスト」の座を狙っている。

    その一環としてベルギーGPにはサイドポッドやロールフープ、ブレーキドラム、リアウイングなどの改良を持ち込んだが、冷却系アップデートはリンドブラッド車だけに搭載された。

    2台同時投入は不可能だった
    パーメイン代表は、1台だけにアップデートを投入することは本意ではなかったと説明した。

    「正直なところ、1台だけにアップデートを持ち込むのは好きではない」

    「2台とも改修するのは不可能だった。これはシャシーの改造で、ロールフープを小型化する必要があった。シルバーストンからスパまでの短い期間では、2台とも間に合わせることができなかった」

    そのため、どちらのドライバーにアップデートを与えるか決める必要があったという。

    オーストリアで2人に事情を説明
    パーメイン代表は、オーストリアGP予選後の土曜日にローソンとリンドブラッドを呼び、状況を説明したことを明かした。

    最初に提示した案は、ベルギーGPでは誰もアップデートを使わず、次戦ハンガリーGPで2台同時に投入するというものだった。

    「オーストリアの土曜日の夜、2人と話をした。予選がとても良かったので、みんな機嫌がいい時に悪い知らせを伝えようと思った。スパには良いアップデートを持っていくけれど、1台分しか用意できない。もう1台はブダペストになると伝えた」

    「最初に提案したのは、とてもシンプルで公平な方法だった。スパでは誰もアップデートを使わず、ブダペストで2台ともアップデートするという案だ。当然、2人とも『何を言っているんだ』という顔をしたし、私自身も本気で考えていたわけではなかった」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    予選で前に出たドライバーが獲得
    その後、パーメイン代表はコイントスという案も提示したが、最終的にはイギリスGP予選で上位だったドライバーがアップデートを獲得する方法に決まった。

    「次に『コイントスでもいいし、少し楽しさを加えて、シルバーストンで予選が上だった方がスパでアップデートを使うというのはどうだろう』と提案した」

    「2人ともその案に同意し、その方法で決めた」

    結果として、イギリスGP予選でローソンを上回ったリンドブラッドがベルギーGPで新仕様マシンを走らせることになった。

    次回はローソンを優先
    パーメイン代表は、今季中に再び同じ状況になれば、次はローソンを優先すると明言している。

    「シーズン後半でもう一度同じようなことが起きるかもしれない。まだ大きなアップデートを予定している。その時はリアムに渡す。同じやり方は繰り返さない」

    「次回は自動的に彼の番だ。今回は誰かに割り当てるだけではなく、少し楽しさを加えて決めようとした」

  • アルピーヌF1代表の警告が的中 レーシングブルズが1ポイント差まで猛追

    アルピーヌF1代表の警告が的中 レーシングブルズが1ポイント差まで猛追

    アルピーヌF1のマネージングディレクター、スティーブ・ニールセンがイギリスGP前に発した「1度の波乱で状況は一変する」という警告が、まさにシルバーストンで現実となった。

    レーシングブルズはスプリントと決勝で大量ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位争いはわずか1ポイント差まで接近。両チームの開発競争は、シーズン後半に向けてさらに激しさを増している。

    「波乱のレースひとつで逆転される」と警告
    イギリスGPを前に、アルピーヌF1のスティーブ・ニールセンは、コンストラクターズランキングでレーシングブルズに13ポイント差をつけていたにもかかわらず、決して安心できる状況ではないと語っていた。

    エンストンのスタッフに対しても、「気を緩めてはならない」「何ひとつ当然と思ってはいけない」と呼びかけ、レッドブル傘下チームとの「開発競争」が続いていると強調した。

    シーズンを通じて両チームは5位争いを繰り広げてきたが、アルピーヌはわずかなリードを維持しているに過ぎなかった。

    しかし、その差で十分なのかと問われたニールセンは、即座に否定した。

    「いや、まだシーズンの半分も終わっていない。残り10戦か11戦、12戦あるだろう。だから安心できる状況ではまったくない」

    「少し波乱のあるレースがひとつあればいい。これまでもそういうレースはあった。もしレーシングブルズが僕たちより前でフィニッシュすれば、大量ポイントを獲得できる」

    「ポイント差は13点くらいだったと思うが、それなら1週末で簡単にひっくり返る。だから気を抜くことはできない。僕たちはレーシングブルズとの開発競争の真っ只中にいる」

    シルバーストンで警告は現実に
    そして、その予想はシルバーストンで現実となった。

    まずスプリントでリアム・ローソンが8位に入り、レーシングブルズは1ポイントを獲得。アルピーヌとの差は13ポイントから12ポイントへ縮まった。

    決勝終盤まで、レーシングブルズはローソンが8位、アービッド・リンドブラッドが9位を走行し、合計6ポイント獲得が見込まれていた。

    しかし41周目、アンドレア・キミ・アントネッリの左フロントホイールシールドが脱落するトラブルが発生。順位を落としたうえ、最終的にはトラックリミット違反による5秒加算ペナルティも受けた。

    さらに48周目にはマックス・フェルスタッペンがクラッシュし、セーフティカーが導入される。

    この一連の展開によって、アルピーヌのフランコ・コラピントとピエール・ガスリーはポイント圏へ浮上。一方でローソンとリンドブラッドも6位と7位へ順位を上げ、レーシングブルズはさらに8ポイントを上積みした。

    レースはセーフティカー先導のまま終了。アントネッリがポイント圏外へ転落したことで、コラピントとガスリーは9位と10位となり、アルピーヌは合計3ポイントを確保した。

    その結果、コンストラクターズランキングはアルピーヌ60ポイント、レーシングブルズ59ポイントとなり、差はわずか1ポイントまで縮まった。

    開発競争はさらに激化へ
    結果的にニールセンの警告は的中したが、その状況は決して歓迎できるものではなかった。

    さらにニールセンは、後方勢も大型アップグレードを準備しているとして警戒を強めている。

    「アストンマーティンやウィリアムズも大きなアップグレードを投入するという話を聞いている。どうなるか見てみよう」

    「まだシーズンは非常に長い。僕たちは何ひとつ当然だとは思っていない」

    アルピーヌとレーシングブルズの5位争いは、わずか1ポイント差という僅差に突入した。さらにアストンマーティンやウィリアムズも大型アップデートを予定しており、中団グループの勢力図は今後さらに大きく変化する可能性がある。

  • アービッド・リンドブラッド F1デビュー後に運転免許取得へ「もう笑えない」

    アービッド・リンドブラッド F1デビュー後に運転免許取得へ「もう笑えない」

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが、一般道を走るための運転免許取得に向けて初めて実車教習を受けたことを明かした。幼少期からサーキットでレーシングカーを操り、18歳ですでにF1ドライバーとなった一方、公道を運転する免許はまだ取得していない。

    リンドブラッドは学科試験には合格しており、F1のレーススケジュールに空きができたことで教習を開始したという。

    これまでは免許を持っていないことを冗談にしていたが、本人も「もう少し馬鹿げた状況になってきた」と感じているようだ。

    F1マシンは運転できても公道は走れず
    リンドブラッドはレーシングブルズからF1に参戦し、世界最高峰のマシンを高速で操っている。しかし、一般道で自動車を運転するために必要な英国の運転免許は取得していない。

    英国では17歳から自動車運転免許を取得できるが、リンドブラッドは昨季のFIA F2参戦をはじめとするモータースポーツ活動に多くの時間を費やしてきた。18歳の誕生日を迎える前には、F1参戦に必要なスーパーライセンスを取得するため、FIAから特例措置も受けている。

    サーキット上ではF1マシンを運転する資格を認められながら、公道では初心者として教習を受けなければならないという珍しい状況が続いていた。

    リンドブラッドはすでに免許取得の第一段階となる学科試験を通過。レースのない期間を利用し、教習車で一般道を走る実技練習を始めた。

    「最初は面白かったけど今は少し馬鹿げている」
    リンドブラッドは、エッジバストンで行われたイングランド対インドのワンデー国際試合を訪問。試合前にはイングランド代表選手たちと交流し、英国『Sky Sports Cricket』の実況ブースにも出演した。

    そこで、F1での実績を理由に、そのまま運転免許を発行してもらえないのかと冗談交じりに尋ねられると、笑顔で次のように語った。

    「残念ながら、それでは駄目なんだ」

    「免許を持っていないのは少し悲しいね。しばらくの間は面白い話だったけど、今ではもう少し馬鹿げた状況になってきた。だから、ちゃんと取得に向けて動いている」

    「昨日、初めて運転教習を受けた。そろそろ免許を取らないといけないね」

    F1マシンとは異なり、教習では速度制限や周囲の交通状況、標識などを確認しながら公道を走る必要がある。レースで培った運転技術があるとはいえ、一般道では通常の教習課程を修了し、実技試験に合格しなければならない。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    新人ながら4戦連続ポイントを獲得
    免許取得を目指す一方、リンドブラッドはF1で印象的なルーキーシーズンを送っている。

    前戦イギリスGPでは自己最高位タイとなる7位に入り、4戦連続となるポイント獲得を達成した。レーシングブルズのマシンで安定して結果を残し、F1参戦初年度ながら着実に存在感を高めている。

    F2からF1へのステップアップについて、リンドブラッドはコース内外の両面で大きな変化があったと振り返った。

    「本当に最高だ」

    「F2とはまったく違う。コース上でもコース外でも、とても大きなステップアップだったけど、すべてを楽しんでいる」

    「結局のところ、F1に到達することは僕が人生を通してずっと夢見てきたことだ。今年は本当に自分の夢を生きているし、素晴らしい経験になっている」

    リンドブラッドは次戦ベルギーGPが行われるスパ・フランコルシャンに、4戦連続入賞という好調な流れを持って臨む。F1ではすでに結果を残し始めている18歳だが、サーキット外では一般ドライバーとして免許取得を目指す新たな挑戦も始まっている。

  • レッドブルF1昇格候補ツォロフをカンポス代表が絶賛「F1にふさわしい」

    レッドブルF1昇格候補ツォロフをカンポス代表が絶賛「F1にふさわしい」

    2026年のFIA F2選手権でランキング首位を走るニコラ・ツォロフが、2027年のF1昇格候補として注目を集めている。所属するカンポス・レーシングのエイドリアン・カンポス代表は、ツォロフの才能を高く評価し、「F1にふさわしい」と太鼓判を押した。

    一方で、2027年にレーシングブルズのシートを巡る争いは激しさを増している。レッドブル育成ドライバーであるツォロフの昇格説が浮上するなか、現レギュラードライバーのリアム・ローソンも安定した成績を残しており、来季以降のラインアップに注目が集まっている。

    ツォロフのF1昇格説が加速
    シルバーストン大会でF2史上初となる3連勝を達成した18歳のツォロフは、その勢いでタイトル争いをリード。パドックでは、レッドブルが2027年からツォロフをレーシングブルズでデビューさせる方針を固めたとの噂も広がっている。

    現時点でチームから正式な発表はないものの、カンポス代表はツォロフの実力を高く評価した。

    「彼こそが違いを生み出している」

    「私たちは良いマシンを提供しているが、違いを作っているのは彼だ。あらゆることをとても簡単にこなしてしまう。それが皆を驚かせている」

    「正直なところ、彼にはぜひF1でチャンスを与えてほしい。本当にその資格がある」

    ニコラ・ツォロフ

    ローソンも高評価を維持
    ツォロフの昇格説が話題となる一方で、レーシングブルズのリアム・ローソンも評価を大きく高めている。

    昨季は苦戦を強いられたものの、2026年は9戦中7戦でポイントを獲得するなど安定したパフォーマンスを披露。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、その働きを称賛した。

    「彼は今回も素晴らしい仕事をした」

    「ここまで9戦を終えて7回ポイントを獲得している。本当に見事だし、チーム内の雰囲気の良さも表している」

    「チームはローソンを本来の姿へと戻し、再び自信を持たせた。それはチーム文化の素晴らしさを物語っている」

    ローソンは2027年を意識せず
    2027年のシート争いが取り沙汰されるなかでも、ローソン本人は将来について考えていないと語った。

    「2027年もここにいるかって? 正直なところ、まだそんなことは考えていない」

    「今は僕たちが続けていることに集中するだけだ。最近は本当にうまくいっているからね」

    レッドブル育成プログラムではツォロフが急速に評価を高める一方、ローソンも結果で存在感を示し続けている。2027年のレーシングブルズのシート争いは、今後のF2後半戦とF1シーズン後半の結果次第でさらに注目を集めることになりそうだ。