カテゴリー: ビザ・キャッシュアップRB

  • リアム・ローソン レッドブルF1との契約がライバルチーム移籍の障害に

    リアム・ローソン レッドブルF1との契約がライバルチーム移籍の障害に

    リアム・ローソンの2027年以降のF1キャリアを巡り、レッドブルとの契約が移籍の障害となる可能性が浮上している。レーシングブルズで好成績を残しているものの、レッドブル・レーシングへの昇格は事実上消滅したとの見方が強まっており、他チームへの移籍も契約上の制約を受ける可能性があるという。

    2026年シーズン前半、ローソンはレーシングブルズの66ポイント中43ポイントを獲得。トップ4チーム以外では最多得点を記録し、ルーキーのアービッド・リンドブラッドを擁するチームを牽引している。

    しかし、FIA F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフの存在が、ローソンの将来に影を落としている。

    レッドブル復帰の可能性は低下
    レーシングブルズ代表のアラン・パーメインは、2027年にツォロフの昇格が内定したとの報道は否定したものの、「次に順番が来るドライバー」であることは認めている。

    さらに『Motorsport-Magazin』は、レッドブル内部ではローソンにトップチームでの将来はないとの見方が強まっていると報じた。

    ローソンは2025年開幕時にレッドブル・レーシングへ昇格したが、扱いの難しいRB21への適応に苦しみ、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。チームはその経験を踏まえ、再びトップチームへ起用する考えはないとみられている。

    契約が移籍の足かせとなる可能性
    問題は、ローソンがレーシングブルズで走っていても、その契約はレッドブル本体と結ばれている点にある。

    そのため、2027年にレッドブル陣営のシートを失ったとしても、レッドブルが契約解除に応じなければライバルチームへ自由に移籍できる保証はないという。

    レッドブルは契約ドライバーの活動を厳格に管理することで知られている。実際、角田裕毅は2026年11月のGTワールドチャレンジ・オーストラリア「アデレード・グランドファイナル」でGT3マシンをドライブする計画があったものの、レッドブル側が参戦を認めず実現しなかったことが報じられた。

    もちろんGT3へのスポット参戦とF1ドライバー契約は性質が異なるものの、この一件はレッドブルが契約ドライバーの活動に強い決定権を持っていることを示す事例と言える。

    リアム・ローソン レッドブル契約

    移籍先も限られる現実
    現在、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.の将来が不透明となっており、新たなドライバー候補を探す可能性がある。実際、2024年にもローガン・サージェントの後任候補としてローソン獲得をレッドブルに打診していた経緯があり、以前から関心を寄せているチームの一つとされる。

    一方で、最近の報道では、アストンマーティンはホンダとの関係から別のドライバーを優先する可能性があり、ハースはトヨタとの提携を背景に育成ドライバー起用を望む可能性が指摘されている。また、キャデラックもアメリカ人ドライバー起用への圧力を受ける可能性があるという。

    レッドブルが契約解除に応じるかどうかが、ローソンの2027年以降のキャリアを左右する重要な要素となりそうだ。現在の実力を考えればシートを失うようなドライバーではないものの、契約次第では移籍先の選択肢が大きく制限される可能性もあり、その去就は今後のストーブリーグにおける注目の一つとなる。

  • レーシングブルズF1に今季表彰台の大胆予想「実現しても驚かない」

    レーシングブルズF1に今季表彰台の大胆予想「実現しても驚かない」

    レーシングブルズが2026年F1シーズン後半戦で表彰台を獲得する可能性があると、元インディカー・ドライバーのジェームス・ヒンチクリフが予想した。

    ファエンツァを拠点とするレーシングブルズは、今季前半戦を通じて安定してトップ10圏内に入り、コンストラクターズ選手権では中団勢最上位となる5位につけている。ヒンチクリフは、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドの両者が、上位勢に波乱が起きた際にチャンスをつかめる位置にいると評価している。

    中団トップを走るレーシングブルズ
    レーシングブルズは今季、競争力の高いマシンを武器にコンスタントな成績を残してきた。現在はコンストラクターズ選手権5位に位置し、6位アルピーヌに5ポイント差をつけて中団争いをリードしている。

    一方、今季ここまでトップ4以外で表彰台を獲得したのはアルピーヌだけだ。ピエール・ガスリーがモナコGPで3位に入り、チームに貴重な表彰台をもたらした。

    しかしヒンチクリフは、レーシングブルズも近いうちにその仲間入りを果たす可能性があると考えている。

    F1公式からシーズン後半戦に向けた大胆な予想を求められたヒンチクリフは、次のように答えた。

    「レーシングブルズの表彰台だ」

    ローソンとリンドブラッドの両者を高く評価
    ヒンチクリフは、昨季にアイザック・ハジャーがファエンツァのチームで表彰台を獲得したことを引き合いに出し、今季も同様の結果が起こり得ると指摘した。

    「昨季、ハジャーがファエンツァのチームで表彰台を獲得したのと同じように、今季もその可能性があると思う。チームがどれだけうまくマシンを開発してきたか、そして現在の両ドライバーがどれほど力強いかを見れば、十分にチャンスはある」

    レーシングブルズでは、ローソンとリンドブラッドがともに安定したパフォーマンスを見せている。ヒンチクリフは、どちらがより表彰台に近いかについては明言を避けた。

    「どちらの可能性が高いかは言わない。単純に、僕にも分からないからだ」

    「2人とも週末を通じて非常に高いレベルの走りをしている。すべてがうまくかみ合えば、たとえば今季初めて雨の影響を受けるレースになったとき、ローソンかリンドブラッドのどちらかがチャンスをものにしても驚かない」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    混乱のレースで表彰台の好機
    レーシングブルズが純粋な速さだけでトップ4勢を上回るのは容易ではない。しかし、雨やセーフティカー、上位勢のトラブルが絡むレースでは、中団トップを争うチームにも表彰台の機会が生まれる。

    ローソンとリンドブラッドはともにポイント圏内を争える速さを示しており、ヒンチクリフは、そうした波乱の展開を確実に生かせるドライバーだとみている。

    今季前半戦で中団勢の先頭に立ったレーシングブルズが、後半戦でさらに一歩前進し、表彰台という大きな結果を手にできるかが注目される。

  • リアム・ローソン レッドブルF1と夏休みに去就協議「話し合いがあるはず」

    リアム・ローソン レッドブルF1と夏休みに去就協議「話し合いがあるはず」

    リアム・ローソンは、F1のサマーブレイク期間中にレッドブル陣営と自身の将来について話し合いが行われる見通しであることを明かした。2026年シーズン前半で好成績を残しているローソンは、2027年もレーシングブルズのシートを維持したい考えだ。

    レッドブル育成にはアービッド・リンドブラッドに加え、F2ランキング首位を走るニコラ・ツォロフも控えており、2027年のシート争いは激しさを増している。

    それでもローソンは、ここまで11戦で43ポイントを獲得し、自らの価値を十分に示している。

    サマーブレイク中に去就協議へ
    レッドブルは例年、シーズン終盤まで翌年のドライバーラインアップを決定しない傾向にある。しかし、マックス・フェルスタッペンの将来が依然として不透明なことから、今年は例年より早いタイミングで判断が下される可能性もある。

    ローソンにとっても、早期に結論が出ることは歓迎すべき状況だ。仮にシートを失うことになった場合でも、新たな所属先を探す時間を確保できるためである。

    F1再開後、自身の将来について優先的に動くことになるのかと問われたローソンは、現時点では何も聞かされていないと説明した。

    「僕自身? 正直、まったく分からない」とローソンはRacingNews365などのメディアに語った。

    「でも、そういう話し合いは普通、サマーブレイクの頃に行われるものなんだ。だから、その時期に何らかの話し合いがあるはずだよ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チームの候補に挙げられているニコラ・ツォロフ

    ツォロフ台頭で激化するレッドブル育成争い
    ローソンの立場を脅かす存在となっているのが、F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフだ。

    レーシングブルズ代表アラン・パーメインは、ツォロフについて「次に昇格する候補」であり、2027年のシート争いでも「明確に候補に入っている」と評価している。

    パーメインは、ブルガリア人ドライバーの昇格可否についてはシーズン後半に判断すると説明しており、そのスケジュールはローソンが想定する「サマーブレイク中の協議」とも一致している。

    現在の見通しでは、レッドブル陣営は2027年にレーシングブルズでローソンとアービッド・リンドブラッドを起用する方向とみられている。しかし、ツォロフの活躍によって選択肢が増えたことで、レッドブル首脳陣は2つのシートを巡って難しい決断を迫られることになりそうだ。

    43ポイントで存在感 来季残留へアピール
    2026年シーズン前半、ローソンは11戦で43ポイントを獲得し、レーシングブルズの中心ドライバーとして安定したパフォーマンスを披露してきた。

    レッドブル育成プログラムは有望株が次々と台頭している一方で、実績を積み重ねる現役ドライバーとの兼ね合いが大きな課題となっている。

    サマーブレイク中に始まるとみられる去就協議は、ローソンだけでなく、レッドブル陣営全体の2027年ドライバーラインアップを左右する重要な局面となる。

  • レーシングブルズF1代表 フェルスタッペンのテスト案を否定「大きな雑音になる」

    レーシングブルズF1代表 フェルスタッペンのテスト案を否定「大きな雑音になる」

    2026年F1シーズン、レッドブル・レーシングのマシンに苦戦するマックス・フェルスタッペンを巡り、「レーシングブルズならもっと速く走れるのではないか」という議論が再び広がっている。

    しかし、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、その可能性を明確に否定。フェルスタッペンを自チームのマシンに乗せる考えは「絶対にない」と断言し、その理由を説明した。

    フェルスタッペン起用論を「大きな雑音」と否定
    フェルスタッペンをレーシングブルズのマシンに乗せるべきだという声は、2025年から続いている。

    当時はレッドブルのマシンが扱いにくく、フェルスタッペンやリアム・ローソン、角田裕毅が苦戦する一方で、姉妹チームのVCARB 02は安定した操縦性を示していた。フェルナンド・アロンソは「フェルスタッペンならVCARB 02でもタイトルを獲得できたかもしれない」との見方を示し、大きな話題となった。

    2026年も状況は完全には改善していない。レッドブルは”マカレナ”リアウイングを巡る問題などで苦戦し、フェルスタッペンはドライバーズランキング7位。一方、レーシングブルズはアルピーヌと並ぶコンストラクターズランキング5位争いを演じ、アービッド・リンドブラッドとリアム・ローソンが安定してQ3進出や入賞を重ねている。

    こうした状況から、元F1ドライバーのカルン・チャンドックやラルフ・シューマッハらは「フェルスタッペンがレーシングブルズをドライブしたらどうなるか見てみたい」と語ってきた。

    だが、パーメインはF1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』で、その可能性を完全に否定した。

    「いや、それはない。そんなことをすれば、君たちメディアや記者の憶測をさらに煽るだけだし、チームにとっては大きな雑音になる」

    「だから、そのような話も、示唆も、一度もない。僕たちは自分たちの立ち位置も、現在のドライバーも、マシンも理解している。やるべきことは毎週少しずつ前進することだけだ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム マックス・フェルスタッペン

    レーシングブルズは自らの進歩に集中
    パーメインは、現在の焦点はフェルスタッペンではなく、レーシングブルズ自身の開発にあることを強調した。

    「マシンはコースへ出るたびに改善を目指している。週末ごとだけではなく、走るたびにより良い仕事をしようとしている」

    「今シーズンここまでを見れば、その成果は表れている。メルボルンから比べてもマシンは進歩しているし、最速のチームとの差を指標で比較しても、予選ペースもレースペースも確実に改善している」

    「特にここ数戦はレースペースを重点的に改善してきたが、その成果は数字にも表れている」

    レーシングブルズの好調ぶりから、フェルスタッペンを姉妹チームのマシンに乗せるべきだという議論は今後も続きそうだ。しかし、パーメインはそうした憶測を完全に否定し、チームとしては現在のドライバーラインアップとマシンを着実に進化させることだけに集中している姿勢を明確に示した。

  • リアム・ローソン F1人生を変えたマルコへの直談判「なぜチャンスをくれない?」

    リアム・ローソン F1人生を変えたマルコへの直談判「なぜチャンスをくれない?」

    リアム・ローソンは、自身のF1キャリアを大きく変えた2023年オランダGPでの出来事を振り返り、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコに直談判したことが、その数時間後に訪れたF1デビューにつながったと明かした。

    当時レッドブル育成ドライバーだったローソンは、F2でランキング3位となりF1昇格を期待していたものの、チームはニック・デ・フリース、続いてダニエル・リカルドを起用。自身は日本のスーパーフォーミュラ参戦を命じられ、不満を募らせていた。

    「なぜ僕にチャンスをくれないのか」 マルコへ直談判
    2023年のオランダGPを前に、ローソンは自らザントフォールトへ向かい、マルコとの面談を申し出た。

    F1公式ポッドキャスト『Off the Grid』でローソンは当時をこう振り返っている。

    「3日間ずっと考え続けて、それからザントフォールトへ飛んだ。ヘルムートと直接話して、彼が何を考えているのか聞き出そうと決めたんだ」

    「金曜日の朝、彼のオフィスに行って『なぜ僕にチャンスをくれないんですか? これだけ僕に投資してきたのに意味がないじゃないですか。僕はもう5年間プログラムにいるんです』と伝えた」

    しかし、その反応は期待したものではなかった。

    「最後には彼もちょっと腹を立てたみたいで、僕の話を打ち切ったんだ」

    「部屋を出たあと、その場にいたコーチへ電話して『これはかなり厳しいな』と話していた」

    リアム・ローソン F1デビュー

    数時間後に訪れた突然のF1デビュー
    だが、その日の午後、状況は劇的に変化する。

    フリー走行2回目でダニエル・リカルドがクラッシュし、中手骨を7か所骨折する重傷を負ったことで、アルファタウリは代役を探す必要に迫られた。

    ローソンによれば、当初から自分が唯一の候補だったわけではなかったという。

    「『リアムが乗る』とすぐ決まったわけじゃない。経験があって、このクルマを走らせたことがあるドライバーは誰だ、と検討していたんだ」

    その後、マルコから呼び出しを受けた。

    「ヘルムートのところへ行くと、彼は僕を見て『準備はできているか?』と聞いた。僕は『はい』と答えた。それが会話のすべてだった」

    ローソンはそのままF1デビューを果たし、5戦で2ポイントを獲得。2024年は再びリザーブドライバーを務めたものの、シーズン終盤6戦で再び実戦復帰し、その走りが2025年シーズンのシート獲得につながった。

    「誰かの代役でも迷いはなかった」
    リカルドの負傷によって得たチャンスに複雑な思いはなかったのかと問われたローソンは、率直な心境を明かした。

    「まったくなかった。もちろん彼にとってはつらいことだけど、僕たちはみんな同じシートを争っている。そこに個人的な感情はない」

    「自分のキャリアを懸けて戦っている時は、それがすべてなんだ。それ以上に優先するものはない」

    ローソンは2025年開幕時にレッドブル・レーシングへ昇格したものの、わずか2戦でレーシングブルズへ復帰。2026年シーズンも同チームで戦い続け、チームが獲得した66ポイントのうち43ポイントを稼ぐ活躍を見せている。

  • アービッド・リンドブラッドが感じた“2ストップの匂い”がローソン8位を後押し

    アービッド・リンドブラッドが感じた“2ストップの匂い”がローソン8位を後押し

    レーシングブルズF1のアービッド・リンドブラッドは、F1ハンガリーGPで自身がレース前から「2ストップになる」と予感していたことが、結果的にチームメイトのリアム・ローソンの8位入賞につながったと明かした。

    ローソンは当初予定されていた1ストップ戦略から2ストップへ切り替え、「ベスト・オブ・ザ・レスト」となる8位でフィニッシュ。一方のリンドブラッドは1ストップ戦略を続行して10位に入り、7週連続でポイント獲得を果たした。

    レース前から「2ストップになる」と確信
    レース中盤、レーシングブルズは戦略を分け、ローソンを2ストップ、リンドブラッドを1ストップで走らせた。これはアウディF1のニコ・ヒュルケンベルグが先に2ストップへ切り替えたことを受けた判断だった。

    結果として、新しいタイヤを履いたローソンとヒュルケンベルグが前へ抜け出し、1ストップを続けたリンドブラッドとガブリエル・ボルトレトは後退。それでもリンドブラッドは10位を守り切った。

    レース後、リンドブラッドは「1ストップが成功していれば自分がヒーローになっていたかもしれない」と振り返り、戦略を分けたチームの判断には納得していると語った。

    「1ストップがうまくいかなかったのは少し残念だった。でも、チームとしてはレース前に大きな判断だったことは理解している」

    「その後、ニコが2ストップに切り替えたので、僕たちは2台で戦略を分けることにした。それは理にかなった判断だった。もしハードタイヤがもっと持っていたら、僕が8位でヒーローになっていたはずだ。でも、残念ながらそうはならなかった」

    「だから最大限に結果を引き出したのはリアムだった。1ストップが失敗したことに後悔はない。逆の結果になっていた可能性も十分あったからね」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    「タイヤの感触」で戦略変更を予感
    リンドブラッドによれば、自身はレース前から2ストップ戦略が必要になるとチームへ伝えていたという。その予感は、暑いコンディションでのタイヤの挙動から生まれたものだった。

    「リアムが何と言っていたかは分からないけど、僕は『2ストップになると思う』と言っていた。もしかしたら、少しは彼の役にも立ったかもしれない」

    「レース前からそう感じていたんだ。直感というか、そういう“匂い”がした。FP1でもタイヤのデグラデーションは少し大きかったし、決勝はさらに20度近く暑くなる。暑いコンディションでは、このタイヤはあまり良くないと感じていた」

    「今年これまで2ストップになったバルセロナとレッドブルリンクも、とても暑かった。このタイヤは熱に対してあまり強くないんだ。だから自然と2ストップになる気がしていた」

    「ミディアムタイヤでは序盤からあまりペースが上がらなかったし、それでもタイヤの感触は良くなかった。21周目あたりでピットインして、その後49周近く走ることになると考えれば、『これは2ストップになる』という感覚だった」

    戦略を分けた判断がダブル入賞を実現
    今回のハンガリーGPでは、レーシングブルズがローソンを2ストップ、リンドブラッドを1ストップとする戦略分散を選択したことが奏功した。

    結果的に1ストップは最適解とはならなかったが、リンドブラッドが事前にタイヤ特性を踏まえて2ストップの可能性を指摘していたことは、チームの柔軟な判断材料となった可能性がある。ローソンは8位、リンドブラッドは10位とダブル入賞を達成し、コンストラクターズ選手権においても貴重なポイントを持ち帰る結果となった。

  • レーシングブルズF1勢 マックス・フェルスタッペンの「間抜けども」発言に反論

    レーシングブルズF1勢 マックス・フェルスタッペンの「間抜けども」発言に反論

    マックス・フェルスタッペンがF1ハンガリーGPでレーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドを「間抜けども」と無線で罵倒した一件について、両ドライバーが当時の状況を説明した。

    2人は、レース中にブルーフラッグ表示システムが正常に機能せず、通常とは異なる状況で周回遅れ対応を迫られていたことが混乱の原因だったと明かし、自分たちは可能な限り先頭争いの妨げにならないよう努めていたと強調した。

    ブルーフラッグ表示の不具合が混乱を招く
    ハンガリーGPでは、一時的なマーシャリングシステムのトラブルによって通常使用される電光式ブルーフラッグ表示が機能しなかった。そのため、ドライバーは手旗やミラー、ダッシュボードの情報、そしてチームからの無線に頼って状況を判断することになった。

    フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンから2位を守る攻防の最中、前方で争っていたローソンとリンドブラッドを周回遅れにするまで時間を要し、無線で「あの間抜けどもは何をやっているんだ」と怒りを爆発させていた。

    リンドブラッドは、システムの不具合がドライバー全体に混乱を招いていたと振り返る。

    「それほど難しい状況ではなかった。バーチャルミラーで前後のクルマやギャップは見えるし、実際のミラーもあるから少しは楽だった」

    「でも、追い抜いていく側のクルマにとっては残念な状況だったと思う。理想的ではなかったね」

    さらに、ブルーフラッグ表示そのものにも異常があったと説明した。

    「7周目だったと思うけど、チェコ(セルジオ・ペレス)に対するブルーフラッグが表示された。でも7周目で彼がそんなに後ろにいるはずはない。システムで何が起きていたのか分からなかった」

    「しかも番号が表示されず、ただブルーフラッグだけだった。それではあまり役に立たない。でもチームがサポートしてくれたし、ダッシュボードのデルタタイムも確認しながら、できるだけリーダーたちの邪魔にならないようにしていた」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ローソン「邪魔にならないことだけ考えていた」
    一方のローソンも、レース終盤にはルイス・ハミルトンの直後を走行しているところへ、新しいタイヤを履いたフェルスタッペンが急接近する場面に遭遇した。

    フェルスタッペンはハミルトンとローソンを一気に抜き去る豪快なオーバーテイクを決めたが、ローソンは自身がその攻防に巻き込まれないことだけを考えていたという。

    「僕は邪魔にならず、できるだけその争いに巻き込まれないようにしていただけだった」

    「僕は周回遅れではなかったから道を譲る必要はなかった。でも、彼があそこで仕掛けてくるとは思わなかった」

    「もちろん遅い飛び込みは見えた。あの場面では彼らの後ろでかなりタイムを失ってしまって正直ストレスだった。でも、あれは素晴らしいオーバーテイクだった。本当にマックスらしい動きだった」

    「間抜けども」発言の背景が明らかに
    フェルスタッペンの「間抜けども」という無線は大きな話題となったが、ローソンとリンドブラッドの証言からは、ブルーフラッグ表示システムの不具合という特殊な事情があったことが分かる。

    両者ともリーダー争いを妨げないよう最大限配慮していたと説明しており、フェルスタッペンが後方から見ていた状況とは異なる事情が存在していたことが明らかになった。

    【関連】
    ・フェルスタッペン レーシンングブルズF1勢に激怒「間抜けどもはペナルティだ」

  • フェルスタッペンとハミルトンの激闘にローソン「邪魔しないことだけ考えた」

    フェルスタッペンとハミルトンの激闘にローソン「邪魔しないことだけ考えた」

    リアム・ローソンは、F1ハンガリーGPで繰り広げられたマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの激しいバトルを間近で目撃し、「少しストレスだった」と当時の心境を振り返った。

    レーシングブルズのローソンは周回遅れとなる場面で2台の争いに巻き込まれたが、冷静に対応。その後は戦略変更も奏功し、8位入賞を果たして前半戦を締めくくった。

    フェルスタッペンのオーバーテイクを間近で目撃
    レース序盤のピットストップで、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はアンダーカットを成功させ、一時的にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)の前へ浮上した。

    しかし、ピットアウト直後にハミルトンは周回遅れのローソンを抜く必要があり、その間にフェルスタッペンが背後へ接近。ホームストレートで2台がローソンをかわした直後、フェルスタッペンはターン1で果敢に飛び込み、ハミルトンを抜き返して実質3番手を奪い返した。

    その一部始終を至近距離で見届けたローソンは、バトルに巻き込まれないことだけを考えていたと明かした。

    「僕はただ邪魔をしないように、あまり関わらないようにしていただけだった」

    「周回遅れだったから、必ずしもすぐに譲る必要はなかったけど、(フェルスタッペンが)あそこで仕掛けてくるとは思っていなかった」

    「もちろん、あの遅い飛び込みは見えた。でも、そのせいで彼らの後ろで少しタイムを失ってしまって、その瞬間はちょっとストレスだった。でも、本当に素晴らしいオーバーテイクだったね」

    予想外の2ストップ戦略も奏功
    ローソンはその後、アウディ勢やチームメイトのアービッド・リンドブラッドとの争いを展開。チームは当初予定していなかった2ストップ戦略へ切り替え、これが功を奏して8位でフィニッシュした。

    ローソンは、戦略変更も突然だったと振り返る。

    「僕たちは最初から2ストップを予定していたわけではなかったので、それは驚きだった」

    「でも、レースエンジニアのアレックス(イリオプロス)とのやり取りから、後ろで何か起きていることは感じていた」

    「彼はアウディ勢については話していたけど、多くは説明しなかった。そして突然ピットインを指示されたんだ」

    「最後はソフトタイヤで長いスティントになったけど、結果的には素晴らしい判断だった」

    今回の8位入賞により、ローソンは今季前半戦を43ポイントで折り返した。メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングの4強以外では最高位のドライバーとして、安定したシーズン前半を締めくくっている。

  • フェルスタッペン レーシングブルズF1勢に激怒「間抜けどもはペナルティだ」

    フェルスタッペン レーシングブルズF1勢に激怒「間抜けどもはペナルティだ」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第11戦ハンガリーGPで周回遅れを周回しようとした際のレーシングブルズ勢の対応に激怒し、「間抜けどもはペナルティを受けるべきだ」と無線で怒りをあらわにした。

    ハンガロリンクで2位表彰台を獲得したフェルスタッペンだったが、その道のりは決して平坦ではなかった。特にレース中盤には、ブルーフラッグ(青旗)が提示されていたにもかかわらず、バトルを続けるリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドに行く手を阻まれ、不満を爆発させた。

    ブルーフラッグ無視に無線で怒り
    70周のレース中盤、フェルスタッペンはターン2でローソンとリンドブラッドを周回遅れにしようとしていた。

    しかし、コースサイドではブルーフラッグが点滅していたにもかかわらず、レーシングブルズの2台は互いのバトルを優先し、すぐには進路を譲らなかった。

    この状況に我慢できなかったフェルスタッペンは、テレビ中継では放送されなかった無線で怒りを爆発させた。

    「ペナルティを科すべきだよ。まったく馬鹿げている。あの間抜けどもは何をやっているんだ。本当に信じられない」

    結果的にフェルスタッペンはランド・ノリスに次ぐ2位でフィニッシュし、アンドレア・キミ・アントネッリを抑えて2戦連続表彰台を獲得した。

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    ピアストリも周回遅れとの接触で優勝を逃す
    今回のハンガリーGPでは、周回遅れへの対処が大きな話題となった。

    レースをリードしていたオスカー・ピアストリは、2回目のピットストップ後に周回遅れのカルロス・サインツJr.と接触。サインツJr.はすぐに進路を譲らず、両者が接触したことでピアストリは大きくタイムを失った。

    このロスにより、アンダーカットを成功させたチームメイトのノリスが首位に浮上。さらにピアストリは終盤にギアボックスのトラブルでリタイアを喫し、優勝の望みを完全に絶たれた。

    接触直後、ピアストリも無線で怒りを爆発させている。

    「どけ、このバカ! 本当に信じられない!」

    この件でサインツJr.には5秒のタイムペナルティが科されたものの、失われた時間をピアストリが取り戻すことはできなかった。

    ブルーフラッグ運用を巡る議論が再燃
    F1ではブルーフラッグが提示されたドライバーは、安全かつ速やかに周回リーダーへ進路を譲る義務がある。一方で、違反した場合にペナルティが科されても、周回しようとした側が失った時間まで補償されることはない。

    今回のフェルスタッペンやピアストリのケースは、現行ルールでは十分な抑止力になっていない可能性を浮き彫りにした。夏休み前最後のレースで相次いだトラブルを受け、ブルーフラッグ違反に対するより厳格な運用やペナルティのあり方について、今後チームやドライバーの間で議論が活発化する可能性がありそうだ。

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1の戦略称賛「マシンは本当に力強かった」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1の戦略称賛「マシンは本当に力強かった」

    リアム・ローソンは2026年F1第11戦ハンガリーGPで8位入賞を果たし、レーシングブルズの戦略判断とマシンパフォーマンスを高く評価した。チームはダブル入賞を達成し、コンストラクターズ選手権でアウディを上回る5位へ浮上し、最高の形でサマーブレイクを迎えた。

    11番グリッドからスタートしたローソンは、オープニングラップで3つ順位を上げて8番手へ浮上。

    その後、一時はチームメイトのアービッド・リンドブラッドの後方まで下がったものの、2ストップ戦略によって終盤にフレッシュタイヤのアドバンテージを生かし、リンドブラッドをオーバーテイクして8位でフィニッシュした。

    ローソン「2ストップ戦略が勝負を決めた」
    予選では惜しくもQ3進出を逃したローソンだったが、決勝ではスタートで流れをつかみ、チームの戦略も完璧に機能したと振り返った。

    「今日は僕たちにとっていいレースだった。昨日の予選は厳しい内容だったから、1コーナーとオープニングラップは僕にとって本当に重要だった」

    「いいスタートを決めたあとも長いレースになることは分かっていたけど、マシンはレースを通して本当に力強かった」

    「2ストップ戦略という正しい判断をしてくれたチームには本当に感謝している。2台そろってポイントを獲得できたのは、シーズン前半戦を締めくくる最高の結果だ」

    ベルギーGPで入賞を逃したローソンは、この結果で即座に巻き返しに成功。今季43ポイントとしてドライバーズランキング9位へ浮上し、ピエール・ガスリーを1ポイント上回って前半戦を終えた。

    アラン・パーメイン「ほぼ完璧なオペレーションだった」
    チーム代表のアラン・パーメインは、ローソンとリンドブラッドのダブル入賞によってコンストラクターズランキング5位へ浮上したことを喜んだ。

    「今日は長く厳しいレースだったが、2台そろってポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権でも5位へ浮上するという素晴らしい結果を得ることができた。私たち全員が懸命に取り組んできた成果だ」

    「シーズン前半を締めくくる最高の結果になった。私たちは常にオペレーションの完璧さを目指しているが、今日はそれに非常に近い仕事ができた」

    パーメインは中団で争ったアウディとの直接対決にも言及した。

    「アウディとの戦いは非常に接戦だったが、最終的には私たちが上回ることができた」

    「マシンは予選でも決勝でも力強く、チームはそのパフォーマンスを完璧に結果へ結び付けた」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    リンドブラッド「開発の成果が結果につながっている」
    9番グリッドからスタートしたアービッド・リンドブラッドは終盤にローソンへ順位を譲ったものの、10位でフィニッシュし、6戦連続入賞を達成した。

    「今日もダブル入賞を果たし、コンストラクターズ選手権5位へ浮上できたのはチームにとって素晴らしい結果だ。本当に喜んでいる」

    「チームはマシン開発で素晴らしい仕事をしてきた。その努力が結果として報われているのを見るのは本当にうれしい」

    一方で、自身のスタートには改善の余地があったことも認めた。

    「スタートでは望んでいたほど順位を最大限に上げることができなかった。でも、そうした経験をシーズン後半へ生かしていきたい」

    ランキング5位で前半戦を折り返す
    今回のダブル入賞により、レーシングブルズはアウディを逆転してコンストラクターズランキング5位へ浮上。アルピーヌに5ポイント差をつけてサマーブレイクへ入ることになった。

    また、ローソンは今季43ポイントとなり、ニュージーランド人ドライバーとしては1967年にデニー・ハルムが記録した51ポイントに次ぐシーズン最多得点を記録。ワールドチャンピオンを獲得していないシーズンとしては、ニュージーランド人ドライバー史上最多ポイントとなった。

    さらにF1通算ポイントは87となり、クリス・エイモンの83ポイントを上回ってニュージーランド歴代3位に浮上。前にいるのはブルース・マクラーレン(196.5ポイント)とハルム(248ポイント)のみとなっている。

    ローソンはチームの躍進に手応えを示し、後半戦への意気込みを語った。

    「コンストラクターズ選手権5位でサマーブレイクを迎えられるのは、今年ここまでチーム全員が積み重ねてきた努力の証だ」

    「数週間しっかりリフレッシュしたあと、この勢いをザントフォールトへ持ち込みたい」