カテゴリー: レーシングポイント

  • レーシング・ポイントF1 「ブレーキダクトが違法と宣告されたら上訴する」

    レーシング・ポイントF1 「ブレーキダクトが違法と宣告されたら上訴する」

    レーシング・ポイントF1のチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは、万一、RP20のブレーキダクトが違法と宣告された場合は上訴する意向だと語る。

    ルノーF1は、“ピンクメルセデス”と呼ばれているレーシング・ポイントの2020年F1マシンに採用されるブレーキダクトはメルセデスから図面を受け取って設計されたと確信しており、第2戦シュタイアーマルクGP、第3戦ハンガリーGP後、2回の抗議を行っている。

    対象となっているブレーキダクトは、昨年までは他チームから購入することが許されていたが、今季からは独自の開発が必要な空力パーツとして競技規則に掲載されている。

    レーシング・ポイントは、ブレーキダクトは独自に設計したものだと主張しており、FIAの技術部門が指導するF1スチュワードによって公聴会が開かれ、裁定が下される。

    だが、レーシング・ポイントは、ブレーキダクトが違法と宣告された場合は上訴する準備ができていると語る。

    「我々の不利に運ぶとは思っていないが、もしそうなった場合は上訴する」とオトマー・サフナウアーは語る。

    「我々のブレーキダクトは合法だ。ブレーキダクトやマシンのその他のパーツに関する競技規則および技術規制に違反しているものはない」

    オトマー・サフナウアーは、FIA(国際自動車連盟)にRP20の設計についてにすでに相談しており、FIAはメルセデスとの関連性についてよく知っていると繰り返し述べ、チームがF1スチュワードとプロセス全体をもう一度やり直さなければならないことを不満に感じていると認める。

    「皆さんが少し不満を感じるかもしれない唯一の理由は、おそらく我々がそれらをどのように設計し、開発したかについてのすべての情報を私が持っているからだろう。そして、我々がそれをスチュワードに開示していないので、まだ世に出てはいないからだろう」

    「我々はそれをFIAには開示しており、FIAは我々がしたことは完全に合法であると納得した。しかし、それは司法システムが機能する方法ではない。スチュワードが裁定する権利と権力を持っている。そのため、我々はスチュワードにも通知する必要がある」

    「彼らにデータを渡す必要があり、何をしたかについて紙と図面上の言葉を通して説明しなければならない。それは少し時間がかかる」

    「私がイライラしている唯一の理由は、自分たちが何をしたのか、なぜそれが合法なのかを知っていることでだ。それは抜け穴などではなかった」

    「自分たちが合法であることを知っているのに、負けたらどうなるかについていろいろと質問を受けるのはイライラすることだ」

    「FIAが我々にブレーキダクトの設計と開発の方法を調査しに来たとき、彼らはファクトリーに来て、人々にインタビューし、すべての図面、設計および開発のプロセス、風洞とCFDで何をしたかを見ている。そして、彼らはどのようにして我々がそこに到達したについて納得していた」

    「スチュワードはそれをすることはできない。彼らにデータを渡す必要があり、何をしたかについて言葉や紙で説明しなければならない。それは少し時間がかかる」

    「私がイライラしている唯一の理由は、自分たちが何をしたのか、なぜそれが合法なのかを知っていることだ。それは抜け穴などではなかった。自分たちが合法であることを知っているのに、負けたらどうするつもりかなど質問を受けるのはイライラすることだ」

  • なぜルノーF1しか“ピンクメルセデス”を抗議しないのか?

    なぜルノーF1しか“ピンクメルセデス”を抗議しないのか?

    多くのチームがレーシング・ポイントが昨年のメルセデスW10をコピーした“ピンクメルセデス”のメソッドを不満に思っているはずだが、現時点でルノーF1しか正式に抗議していない。

    レーシング・ポイントの新車RP20が、昨年のメルセデス W10の完全コピーであることは明らかだ。レーシング・ポイントは、“コピー”は純粋な写真に基づいて設計されたと強調している。

    バルセロナでのプレシーズンテスト中にルノーF1はこのメソッドに不満を示した。時間の経過とともに他チームもルノーF1の批判に加わり、レーシング・ポイントの手法はF1にとって良いことではないと述べていた。

    しかし、シーズンが開幕してレーシング・ポイントのF1マシンに抗議したのはルノーF1だけだ。他チームはなぜそうしないのか?

    レーシング・ポイントに抗議する可能性があるチームは8チーム残っている。論理的に最初に除外されるのはメルセデスだ。レーシング・ポイントはメルセデスのカスタマーチームのひとつであり、エンジンとギアボックスなどを供給。事実上のBチーム化している。

    さらにメルセデスのカスタマーチームであるウィリアムズ、そして、2021年からメルセデスのF1エンジンを使い始めるマクラーレンも距離を置いている。
    これはレッドブルとアルファタウリにも適用される。アルファタウリ AT01と昨年のレッドブル RB15には多くの類似点がある。レーシング・ポイントはRP20のパフォーマンスにとってレッドブルに脅威を与える可能性があるが、レッドブルは抗議していない。さらにヘルムート・マルコはすでに“ピンクメルセデス”合法であれば、来年のアルファタウリはレッドブルのコピーになることを示唆している。

    同じことはフェラーリとハースにも当てはまる。レーシング・ポイントの抗議の対象となっているブレーキダクトに関して、ハースが使用するものはフェラーリのものに酷似している。ハースは、実際にはレーシング・ポイントと同じことをしており、フェラーリとともに遠くから成り行きを見守っているのは理にかなっている。同じフェラーリのカスタマーチームであるアルファロメオも、フェラーリと甥のハースの例に習っている。

    そして、2021年からカスタマーチームがいなくなるルノーF1だけが残った。ルノーF1はオーストリアでの第2戦後に正式に抗議。開幕戦ではシーズンが始まったばかりであり、FIAが多大な努力を払っていたため、敬意を表して1週間待った。

    レーシング・ポイントは、昨年ルノーF1の主要なライバルだったが、ルノーF1が勝利した。しかし、今年、ルノーはすべてのレースで1台が8位で終えただけであり、レーシング・ポイントがパフォーマンス面で大きく上回っている。ルノーF1の抗議が認められた場合にレーシング・ポイントが失うポイントは、ルノーのレース結果に多くの影響を与えることになる。

    さらにルノーF1にはレーシング・ポイントに対して遺恨がある。2019年のF1日本GP後、レーシング・ポイントはルノーF1のブレーキシステムの抗議に成功。ルノーの2人のドライバーは失格となった。

    レーシング・ポイント RP20のブレーキダクトに対する判決は、数週間以内に予想されている。

  • 元メルセデスF1代表 「レーシング・ポイント批判はフェアではない」

    元メルセデスF1代表 「レーシング・ポイント批判はフェアではない」

    元メルセデスのモータースポーツ責任者であるノルベルト・ハウグは、“ピンクメルセデス”として物議を醸しているレーシング・ポイントを批判しているライバルチームは“フェアでない”と語る。

    メルセデスの昨年マシンを“コピー”したレーシング・ポイントの新車RP20は、その見た目だけでなく、パフォーマンス面でもオールマイティな特性を引き継いでおり、前戦ハンガリーGPではレッドブル・ホンダよりも戦闘力は高かったとも評価されている。

    その一方で、フェラーリは昨年に比べてスピードだけでなく、競争力を失っている。それはエンジンの不正行為疑惑の結果であるとの見方が強いが、今年はフェラーリに代わってレーシング・ポイントのマシンの合法性に疑惑に目が向けられている。

    しかし、過去にメルセデスのF1活動を統括していたノルベルト・ハウグは、“ピンクメルセデス”を称賛する一方で、フェラーリは単に秩序を欠いているだけだと指摘する。

    「もし、ルイス・ハミルトンが今のフェラーリを運転しても、彼は優勝ドライバーにはなれなかっただろう」とノルベルト・ハウグは Sky Germany に語る。

    「(レーシング・ポイントを)去年のメルセデスだと言っている人たちはあまり正々堂々としていない。昨年のメルセデスではないし、FIA(国際自動車連盟)はそれを明らかにするだろう。許可されているメルセデスのすべてのパーツを使い、フェラーリの予算のほんの一部しか使っていない賢いプロジェクトだ」

    「褒めたたえられる名誉であり、彼らは巧みにそれをやってのけた。FIAもそれを目にするだろうし、今回は彼らがそれを発表することを期待している。何が悪かったのかまったくわからなかったフェラーリのケースとは違ってね」

  • F1:ニコ・ロズベルグ 「メルセデスとレーシング・ポイントは同一マシン」

    F1:ニコ・ロズベルグ 「メルセデスとレーシング・ポイントは同一マシン」

    ニコ・ロズベルグは、論争の的となっている昨年のメルセデスと今年のレーシング・ポイントのF1マシンの類似点を RTL Germany の番組で詳しく解説した。

    レーシング・ポイントは、昨年メルセデスがタイトルを獲得したW10の詳細な写真を分析してRP20を生み出したとしているが、見た目だけでなく、オールマイティなマシン特性を含めたパフォーマンスまで再現されている。

    レーシング・ポイントの飛躍を受け、ルノーF1チームはFIAに正式に抗議。ライバルチームの大部分もそれをサポートしている。

    ニコ・ロズベルグは、まったく同じ角度で撮影されたメルセデスとレーシング・ポイントの写真を比較し、特に両車のフロントがほぼ同一であることをしてきた。

    「ここでは、ノーズが完全に同一であることがわかる。前の丸みと後ろのノッチは1対1で同じだ」と語るニコ・ロズベルグはさらに類似点を指摘する。

    「人々はトップチームの特定のパーツを購入できることを知っておく必要がある。昨年、レーシング・ポイントはメルセデスからサスペンションとブレーキ用のエアブレーキを購入したことがわかると思うけど、今シーズンはそれは許可されていない。その場合、ブレーキダクトがメルセデスと1対1で同じで場合、それは問題になる可能性がある」

  • ベッテルがピンクメルセデスに乗っていれば今頃表彰台に上がっていた

    ベッテルがピンクメルセデスに乗っていれば今頃表彰台に上がっていた

    元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、レーシング・ポイントにセバスチャン・ベッテルとの契約を強く首位戦。今シーズン、ベッテルはピンクメルセデスに乗っていれば、すでに表彰台を獲得していただろうと語る。

    今年始め、フェラーリF1は今シーズ限りでセバスチャン・ベッテルを放出することを発表。シャルル・ルクレールの2021年のチームメイトとしてカルロス・サインツと契約を結んだ。

    フェラーリF1は、何度もセバスチャン・ベッテルがファーストチョイスと繰り返していたため、このニュースは特にベッテル自身に衝撃を与えた。チームは、新型コロナウイルスと財政名でセバスチャン・ベッテルと契約しないという決断に至ったと説明している。

    だが、ゲルハルト・ベルガーは、フェラーリF1との契約を更新しないことで自由を手に入れたと語る。

    フェラーリF1は、過去数年間で最悪のスタートを切っているが、セバスチャン・ベッテルはF1ハンガリーGPで少なくともチームメイトのシャルル・ルクレールを上回った。レースウィナーのルイス・ハミルトンに周回遅れにされたレースで、ベッテルは6位、ルクレールは11位でレースを終えている。

    ゲルハルト・ベルガーはセバスチャンは完全に吹っ切れているように思える。まるでフェラーリが彼との契約を延長していないが大きな間違いであったことを証明したがっているかのようにね」と F1-Insider.com にコメント。

    「加えて、今季のフェラーリのマシンは酷く、彼にはもはや絶対に勝たなければならないというプレッシャーはない。ハンガリーでは以前のベッテルに戻っていた。ルクレールにはチャンスの欠片もなかった」

    フェラーリは苦戦を強いられているが、2021年のセバスチャン・ベッテルの潜在的な所属チームであるレーシング・ポイントはそうではない。

    レーシング・ポイントは、今シーズンで最も飛躍を遂げたチームであることを示しており、事実上、1年前のメルセデスのF1マシンでレースをしている。だが、チームはまだ表彰台には到達しておらず、F1ハンガリーGPでのランス・ストロールの4位が今季のベストリザルトとなっている。

    ゲルハルト・ベルガーは、セバスチャン・ベッテルがレーシング・ポイントに乗っていたら、ドライバーズチャンピオンシップで2位を争っていたと考えている。

    「レーシング・ポイントのドライバーのセルジオ・ペレスとランス・ストロールには悪気はないが、セバスチャンベッテルが今シーズン、1年落ちのメルセデスを走らせていたらチャンピオンシップで2位を争っていただろう」

    セバスチャン・ベッテルは、来シーズンの選択肢を検討しているが、レーシング・ポイント/アストンマーティンのオファーに飛びつくかどうかは慎重な姿勢をみせている。

    「外から刺激的に聞こえるよね」とセバスチャン・ベッテルは Sky Sports F1に語った。

    「僕はそのチームの一員ではないので、内部や正確な計画などはわからない」

    「F1は非常に素早く移動し、世界は最近非常に素早く移動する。人々はすぐに意見を述べ、すぐに意見を変える」

  • レーシング・ポイントF1 「RP20の開発初期は1秒遅くなっていた」

    レーシング・ポイントF1 「RP20の開発初期は1秒遅くなっていた」

    レーシング・ポイントF1のチーム代表であるオトマー・サフナウアーは、“ピンクメルセデス”として論争の的となっているRR20の開発の初期段階では事実上“大きな後退”だったと明かし、決して、単純なコピーだけで速さを手に入れたわけではないことを強調した。

    レーシング・ポイントF1の2020年F1マシン『RP20』が2月のプレシーズンテストの開始時にピットレーンに登場した際、メルセデスが前年にタイトルを獲得したW10に酷似していることからライバルチームは眉を吊り上げた。

    そして、2020年のF1世界選手権が開幕3戦でのレーシング・ポイント RP20はパフォーマンスは、単に見た目が似ているだけに留まらずにトップ3チームに食い込むほどのペースを発揮。ミッドフィールドのライバルであるルノーF1は、“ピンクメルセデス”の合法性を正式に抗議した。

    レーシング・ポイントは、メルセデスW10の何百枚もの写真を詳細に分析したRP20を設計したと主張しているが、デザイナーのアンディ・グリーンが疑わしいショートカットを使ったではないかという疑問の声もある。

    しかし、チーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは、レーシング・ポイントが採用したの模倣デザインのアプローチは“リスクがないわけではない”と主張する

    「自分たちがやっていることが、そのレベルまで機能するかどうかわ分からなかった。一歩後退する大きなリスクがあった」とオトマー・サフアウアーは語る。

    「実際、写真を通して見たアイデアというこのマシンの開発を風洞で始めたとき、我々は大きく後退していた。巨大だった」

    「当初は1周あたり数秒遅くなっていた。それは我々独自の学習だった。CFDと風洞の開発プロセス、より多くの設計と再設計により、我々はこの場所にたどり着いた」

    レーシング・ポイントのアプローチの基礎は、メルセデスから提供を受けるサスペンションとギアボックスパッケージが、以前採用していたハイレーキ・ソリューションとりも、メルセデスが採用する低重心な空力コンセプトに適しているという考えから生まれた。ポイントのエンジニア。

    「我々は低重心で設計されているギアボックスをメルセデスから購入しているため、マシンの後部で常に妥協があった。安定したリアエンドを持つことがダウンフォースには重要だ」とオトマー・サフナウアーは説明する。

    「マシンのリアエンドでの妥協により、我々は常にハイレーキ・ソリューションを変更することを望んでいた」

    「今年は我々がそれを変更できような初めての年だった。だが、それでも、前進を果たす前を一歩後退したと考えていた。とにかく前進していなかった」

    RP20でレーシング・ポイントが使用しているブレーキダクトに対するルノーの抗議について、F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ライバルのデザインをコピーすることはF1のスタンダードだったが、レーシング・ポイントはその慣習を“次の段階”へと進めたとしている。

    オトマー・サフナウアーもその意見に率直に同意する。

    「他チームのマシンの写真を撮ることは、最大のチームから小さなチームまで至る所で起こっている。誰もがしているし、それは許可されている」とオトマー・サフナウアーは語った。

    「その中には、写真を通して学んだことをより良い仕事をして統合する人々もいる」

  • メルセデスF1代表 「ベッテルとアストンマーティンの交渉には関与してない」

    メルセデスF1代表 「ベッテルとアストンマーティンの交渉には関与してない」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、セバスチャン・ベッテルとアストンマーティンF1との交渉には関与していないと語る。

    今シーズン限りでフェラーリF1チームから退団することが決まっているセバスチャン・ベッテルの去就は注目の的となっている。しかし、ドイツのチャンピオンチームであるメルセデスF1に加入する可能性はなさそうだ。

    開幕戦F1オーストリアGPの週末にはジョージ・ラッセル、もしくはセバスチャン・ベッテル加入の可能性について質問されたダイムラーのCEOを務めるオラ・ケレニウスが「二人のドライバーが残留することになるだろう」と語っていた。

    メルセデスは2021年もルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスという現在のドライバーラインナップを継続することが確実だと考えている。

    「なぜ、このような強力な結果を生み出しているラインナップを変えなければならないのか?」とメルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンはハンガリーで語った。

    「なぜ他のことを試すために明らかに機能しているを変えなければならないのか?」

    メルセデスのジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルは、ウィリアムズF1が契約の3年目を継続することを決定し、2021年のメルセデスの候補者から外れた。

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは「ウィリアムズは彼にF1でデビューする機会を与えた。そして、我々はそれに大きな敬意を払っている」と語った。

    「一方、それは彼がそうでなければメルセデスでの場所が保証されたであろうという意味ではない」

    「現時点で我々のドライバーはバルテリとルイスだが、もちろん、将来の計画にはジョージが含まれている。だが、2021年ではない」

    F1ハンガリーGPの週末には、トト・ヴォルフがセバスチャン・ベッテルのマネージャーを務めるのではないかという推測が広まった。

    トト・ヴォルフはその噂を否定するが、最近株式を購入したアストンマーティンに4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルを進めている。

    「まず私がその自動車メーカーの株主であることは、F1チームとは全く関係ない」とトト・ヴォルフはコメント。

    「それに私はローレンス・ストロール、オトマー・サフナウアーとセバスチャンとの交渉には関与していない」

    「明らかに、私はセバスチャンのことをよく知っており、コミュニケーションを取っているが、それはほとんどが非公式なものだ」

    「もちろん、セルジオ・ペレスはあのチームの貴重な資産だが、その一方でセバスチャンはスポンサーの注目を集めることができる4回のワールドチャンピオンだ」

    「ローレンスが決定を下すことになるだろう」

  • ピンク・メルセデス論争:FIA 「メルセデスF1に“共犯”の兆候はない」

    ピンク・メルセデス論争:FIA 「メルセデスF1に“共犯”の兆候はない」

    FIA(国際自動車連盟)は、メルセデス1チームが“リステッドパーツ”に関する情報をレーシン・グポイントに違法に提供した場合は“共犯”として有罪になるが、今のところそのような兆候はないと語る。

    ルノーF1は、レーシング・ポイントの2020年F1マシン『RP20』の合法性を抗議。2019年にはリストに掲載がなかったが、2020年から掲載されているブレーキダクトに焦点を当てて抗議している。

    つまり、2019年にメルセデスがブレーキダクトの設計に関するデータを提供し、レーシング・ポイントがそれを受け取っていたとしても違法とはならない。

    事実上、この件はレーシング・ポイントの2020年マシンに搭載されているブレーキダクトに使用されている情報が規約に違反しているかどうかが焦点となる。

    「この特定のケースでは、何が起こったのかについて大きな議論があるとは思わない」とFIAのシングルシーター技術問題の責任者を務めるニコラス・トンバジスは語った。

    「起こったことが規制違反であるかどうかについての議論になると思っている。我々は探偵になる必要はないと思っている。探偵ではなく、哲学者や弁護士になる必要があると思う」

    メルセデスの有罪の可能性に関して、ニコラス・トンバジスは、メルセデスがどのタイミングでリステッドパーツに関する情報を移転したかだけが問題となると語る。

    「私はそれを少し差別化する必要があると思う。IPの移転が昨年も掲載されていたリステッドコンポーネントで行われた場合、例えば、メルセデスがレーシング・ポイントに掲載されていたフロントウィングのデザインを与えたとしたら、規制で容認できると主張することはできない」

    「その場合、メルセデスはその特定の例では共犯として非常に強く関与していることになる。明確にしておくと、そのような兆候はない。渡されたとしても、その情報は2019年にリストに掲載されていないコンポーネントとして渡されたとう」

    「私はメルセデスがそのことに関与しているとは思わない。現時点での議論は、2019年にレーシング・ポイントにそのようなコンポーネントが実際にあったかどうかではなく、これらのコンポーネントがカテゴリステータスを“リステッドパーツ”に変更したときに発生する。

    「それが問題の核心だと思う。レーシング・ポイントがその情報をどのように処理したかを精査中だ。それらの情報がもともと2019年に受信されたかどうかではない」

    「調査でメルセデスが2020年にエアダクトに関する情報を渡したことが判明した場合にはメルセデスが関係していることになるが、そのような兆候はない」

    ニコラス・トンバジスは、F1シュタイアーマルクGP後、FIAがレーシング・ポイントのフロントとリアのブレーキダクトをそれぞれ1つずつ保持していることを確認した。

    「このプロセスでは、前回のグランプリのレーシング・ポイントから8つのコンポーネントを押収した」

    「我々はそれらを検査し、それらがすべて互いに同一、すべてのフロントが互いに同一、すべてのリアが同一であることを確認した」

    「したがって、スチュワードとルノーの承認を得て、そのうち6つをレーシングポイントに戻し、フロントとリアの1つを保持している」

    「我々は、メルセデスに、ルノーがレーシング・ポイントが使用しているものと同様であると言っていた昨年に使用していたコンポーネントを提供するように依頼した」

    「また、詳細な比較を行い、それらが類似している点と類似していない点を確認できるようにレーシング・ポイントとメルセデスの両方にそれらのコンポーネントのCADデータの提出を依頼した」

  • メルセデスF1代表 「レーシング・ポイントはレースの優勝候補となった」

    メルセデスF1代表 「レーシング・ポイントはレースの優勝候補となった」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2020年に物議を醸した大躍進を果たしたレーシング・ポイントが2020年の“レースでの優勝候補”に浮上したと考えている。

    トト・ヴォルフは、ルノーF1によってブレーキダクトがメルセデスの設計である正式に抗議されたレーシング・ポイントが、現在圧倒的な強さをみせるメルセデスにとってさえ“難敵”になると考えている。

    また、トト・ヴォルフは、レーシング・ポイントのF1マシンは、ハンガロリンクのいくつかのコーナーでメルセデスよりも速かったと考えている。

    F1ハンガリーGPの予選で、レーシング・ポイントは、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの2台のワークス勢に続く2列目グリッドを獲得。トップ4の4台はミディアムタイヤでQ2を突破した。

    「ここ数年、予算の少ない小規模チームは前線で戦うことができないといつも聞いていたので、レーシング・ポイントに満足している」とトト・ヴォルフは語る。

    「そして、やる気があり、どこに優先順位を付けるかというビジョンとアイデアを持つチームが、実際に中盤からトップチームに本当に飛躍した」

    「レーシング・ポイントは、レースでの優勝候補ではないにしても、表彰台の候補だ」

    「これは適切なリーダーシップ、適切な意思決定プロセス、および適切な資金調達により、開発曲線を加速できることを証明している」

    「それには学ぶべき教訓があり、彼らをそのレベルで見ることができてうれしく思う」

    トト・ヴォルフは、昨年のメルセデスW10をコピーしたとされるレーシング・ポイントの論争の的となっている問題を軽視している。

    「ボディワークの中身を見ていないので私は判断できない。だが外からはすべてがレギュレーションの範囲内だった」とトト・ヴォルフは語る。

    「私が理解している限り、プロセス全体についてレーシング・ポイントはFIAと密接に連絡を取り合っていた」

    「彼らは我々のマシンを再設計したようであり、彼らは昨年我々からリストされていないパーツを購入していた。彼らはとにかく良い仕事をしている」

    「昨年、我々が耳にしていた、小規模チームは表彰台を争うことができず、優勝を競うことができないという不満はすべて馬鹿げたものだったことが証明された。レーシング・ポイントはまさにそのレベルにあり、一部のコーナーでは我々よりも速い。そういった挑戦を見るのはそれは良いことだ」

    「私にとって、レーシング・ポイントはいくつかのサーキットで難敵になることは間違いない」

    また、トト・ヴォルフは、トップチームからパーツを購入することが成功への論理的な近道だと指摘した。

    「ニコラス・トンバジスが策定したようなに、技術的な議論ではなく、哲学的な議論だ。小規模なチームが大きなチームからパーツを供給されてR&Dが少なくなり、大きなチームがビジネスを成功させることができるのか、あるいは誰もがただ独自のシャーシと独自のR&Dを開発するのが良いのか? こ結果として、おそらく予算上限があっても2層社会があることを意味する」

    「その点で、これらのレギュレーションを明確にし、FIAとFOMが将来何をしたいかをすべての利害関係者に対して透明にするプロセスが整っていることを嬉しく思う。我々はそこから先に進んでいける」

  • F1比較:メルセデスW10とレーシング・ポイントRP20のブレーキダクト

    F1比較:メルセデスW10とレーシング・ポイントRP20のブレーキダクト

    メルセデスの2019年F1マシン『W10』とレーシング・ポイントの2020年F1マシン『RP20』の他、“Aチーム”と“Bチーム”の各マシンのブレーキダクトの画像を比較してみる。

    レーシング・ポイントF1は、新車RR20の開発において、昨年タイトルを獲得したメルセデス W10の写真を参考に空力コンセプトを“コピー”したことを認めており、“ピンクメルセデス”の合法性には当初から疑惑の目が向けられた。

    ブレーキダクトは、そもそもはブレーキの冷却のためのパーツだが、現代のF1マシンではフロントウイングやバージボードなどと同じように重要な空力パーツのひとつとして考えられている。

    レーシング・ポイントは、RP20の空力コンセプトを変更した理由として、メルセデスからエンジンやギアボックスを購入している都合上、これまでのハイレーキ型のコンセプトには限界があり、メルセデスと同じコンセプトを採用した方が効率的にパフォーマンスを上げられることを挙げている。

    だが、特に“Bチーム”を持たないルノーF1は、レーシング・ポイントのこのメソッドに不満を抱いており、第2戦F1シュタイアーマルクGPのレース後に正式に抗議。第3戦F1ハンガリーGP後に改めて同じ抗議を申請している。

    だが、ルノーF1が抗議したのは、マシン全体ではなく、前後のブレーキダクトだった。前後のブレーキダクトは競技規則のいわゆる“リステッドパーツ”であり、独自に設計が必要な空力コンポーネントに指定されている。

    仮にレーシング・ポイント RP20のブレーキダクトがメルセデスF1から購入、もしくは設計図を受け取っていたとしたら、競技規則の付則16に違反する。

    競技規則の付則6の第2条では
    a) コンストラクターが、フォーミュラ1にて競技参加する限り、フォーミュラ1においてその掲載部品を使用する専有権を保持している。
    c) 設計について外部調達する場合、前述の第三者は競技参加者でないこと、あるいは掲載部品を直接的にも間接的にも一切の競技参加者に対して設計担当をしている関係者でないこと。

    と記されている。

    かつてFIAの職員でパーツの合法性を管理する立場にあったルノーF1のエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、ブレーキダクトについて「レーシング・ポイントのブレーキダクトの内部までは設計図がなければ設計できない」と指摘する。

    だが、そこにはひとつの問題がある。ブレーキダクトは2019年には“リステッドパーツ”には該当していなかった。したがって、レーシング・ポイントは、2019年にはメルセデスからブレーキダクトを購入することを許可されていた。そのため、今季マシンの設計はルールに則って設計された可能性がある。

    レーシング・ポイントF1のチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは「ご存知のように、ブレーキダクトは設計と製造に長い時間がかかる。非常に複雑で、ブレーキダクトの図面は886枚ある」と独自の設計を主張し、合法性に自信をみせている。

    以下は“Aチーム”と“Bチーム”のブレーキダクトの画像。基本的にBチームはAチームの1年落ちのパーツを購入している。

    確かに2019年のメルセデスと2020年のレーシング・ポイントの形状は内部の仕切りなど非常に似ているが、逆にシンプルな2019年のフェラーリと2020年のハースの方が同一性が高いように見える。一方、興味深いのがレッドブルとアルファタウリだ。形状自体は異なるものの、内部の構造はかなり異なって見える。

    メルセデス W10 (2019年)
    メルセデス W10 (2019年)

    レーシング・ポイント RP20 (2020年)
    レーシング・ポイント RP20 (2020年)

    フェラーリ SF70H (2019年)
    フェラーリ SF70H (2019年)

    ハース VF-20 (2020年)
    ハース VF-20 (2020年)

    レッドブル RB15 (2019年)
    レッドブル RB15 (2019年)

    アルファタウリ・ホンダ AT01 (2020年)
    アルファタウリ・ホンダ AT01 (2020年)