カテゴリー: ポルシェ

  • ポルシェ 919ハイブリッド、WEC公式テストで3556 kmを走破

    ポルシェ 919ハイブリッド、WEC公式テストで3556 kmを走破

    ポルシェは、ポール・リカール・サーキットにおいて2日間にわたって開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)の公式テストで、LMP1カテゴリーに参戦する新開発の919ハイブリッドの集中的なテストを行った。

    ポルシェ チームが他のWEC参戦チームとテストを行うのは今回が初めてのことで、異なるクラスの速度差を体感できる最初の機会でもあった。

    1周5.791 kmのポール・リカール・サーキットでは、LMP1車両が記録した全クラスを通した最速ラップ(1分41秒289、ポルシェ919ハイブリッド、ブレンドン・ハートレー)と、最も遅いGTカーのタイム差は約20秒だった。また、これに先立ち数日前にも同サーキットで2台の91ハイブリッドを使用したプライベートテストも行った。

    金曜日と土曜日の2日間、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組(カーナンバー14)とティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組(カーナンバー20)は、合計614周(3,556 km)を走破。彼らは、数え切れないほどのドライバー交代の練習をしたほか、エンジニア達と車両のセッティングをさらに煮詰めた。

    チーム監督であるアンドレア・ザイドルは「WEC主催者であるFIAによる素晴らしい運営のもと、この公式テストでは予定していたプログラムを完了することができました。プライベートテストでは6時間分のレース距離を2本カバーするのと同等の耐久テストを行うことが出来ましたが、今日は予選を想定したテストも実施しました。チームワーク、パフォーマンスや信頼性など、あらゆる面で順調な仕上がりを見せました。ただし、ライバル達は多くのノウハウがあるので、一夜にして彼らのアドバンテージに追い付くことができないことはわかっています。4月20日のシルバーストンで開催されるシーズン開幕戦まで、やるべき仕事がまだ多く残されています」と述べた。

    サーキットの外では、もうひとつの重要な発表があった。ポルシェ919ハイブリッドは、6メガジュールクラスのホモロゲーションを取得。これは、1周当たりブーストに使用できる回生した電力を定義するもの。また各メガジュールクラスにより、1周回当たりに使用できる燃料の量も規定される。

    LMP1テクニカル・ディレクターであるアレクサンダー・ヒッチンガーは「最適なメガジュールクラスを決定するには、複雑な計算が必要です。簡単に言えば、車両全体のコンセプトで許容される範囲内で可能な限り大きく強力なエネルギー回生システムを設計しました。これにより6メガジュールクラスに適合する回生エネルギーを発生させることができます」と述べた。

    ポルシェAG取締役会長のマティアス・ミューラーおよび研究開発担当取締役のヴォルフガング・ハッツは、サーキットにおいてLMP1プロジェクトの責任者を務めるフリッツ・エンツィンガーからプロジェクトの進捗に関する情報を直接収集した。

    各ドライバーのコメント

    ロマン・デュマ(カーナンバー14)
    「私達は大きな進歩を遂げました。公式テストでは事前に抱いていた期待をさらに超える結果を出せたと思っています。しかし、周囲からの期待は絶大なものです。ここでの歓迎ぶりには感動しました。しかし、次の目標への集中力を切らさないようにしています。それは、シルバーストン6時間レースを完走することです」

    ニール・ジャニ(カーナンバー14)
    「私達の開発速度は、ここポール・リカールに吹くミストラルの風と同じほど速いものでした。全体的に、良好な結果が得られました。問題は解決できましたし、新たな問題も見付かりましたが、現在その解決に取り組んでいます。ロマンとマルクとの息もぴったりです。セッティングに関しては、これまでと同じ方向で調整を続けます」

    マルク・リーブ(カーナンバー14)
    「あらゆる点で、チームにとってよいテストとなりました。そして、車両間の速度差を実際に体験できたのも非常に重要なポイントです。シルバーストンでは、これはさらに厳しさを増すでしょう。ポール・リカールは非常に長いサーキットであり、全車が同時に走行していた訳ではありませんから」

    ティモ・ベルンハルト(カーナンバー20)
    「もちろん昨年6月のシェイクダウンと現在との比較というだけでなく、さらに重要なのはチームスピリットとチームが一丸となって働くという点でも、今回のテストは最も重要なものとなりました。特に、3モデルすべてが揃ったLMP1カーがほぼ同レベルで仕上がってきていることが証明された今回のテスト結果は、ファンにとっても非常によい知らせとなるはずです」

    ブレンドン・ハートレー(カーナンバー20)
    「初めてポルシェのワークスドライバーとしての参加したことと、ル・マン・プロトタイプのトップクラスで走れたことは、感動的な体験でした。テストプログラムではもちろんトップタイムを出すはことが一番大切なことではなかったのですが、私にとっては嬉しいことでした」。

    マーク・ウェバー(カーナンバー20)
    「このテストは大きな節目となりました。初めて2台の919ハイブリッドを投入したため、作業を担当するクルーは膨大な量の仕事をこなす必要がありました。その甲斐あってテストはスムースに運び、クルーにとって長い週末の努力が報われました。走行するたびに順調な仕上がりになっていますが、これはとても励みになりました。ポール・リカールのコースレイアウトは、このクルマに非常によく合っているようです。シルバーストンでどれくらいのパフォーマンスを発揮できるか、今から愉しみにしています」

    同じくポール・リカールでのテストに参加したGTE-Proカテゴリーに参戦するポルシェのワークスチーム「ポルシェチームマンタイ」もプログラムを順調に消化。2日間に渡るすべてのセッションでカーナンバー92のポルシェ911 RSRはトップタイムを記録した。

    シーズン直前となる今回のテストでは、マルコ・ホルツァー/フレデリック・マコウィッキ/リヒャルト・リーツが470馬力を誇るヴァイザッハ生まれのGTマシンのステアリングを握った。このトリオは、もう1台の911 RSRを駆るチームメイト、イェルク・ベルクマイスター/パトリック・ピレ/ニック・タンディとともに、シルバーストン(イギリス)で行われるシーズン開幕戦に臨む。

    昨年のル・マン24時間レースで見事ワンツーフィニッシュを果たした919 RSRは今シーズン、すでにデイトナ24時間とセブリング12時間で2連勝を飾っている。

  • ポルシェ、WEC公式テストでトップタイム

    ポルシェ、WEC公式テストでトップタイム

    WEC世界耐久選手権の公式テストが、28日〜29日の2日間フランスのポール・リカール・サーキットで行われ、今年からLMP1クラスに復帰するポルシェがトップタイムを記録した。

    2014年のLMP1クラスでは、アウディ、トヨタ、そしてポルシェという3つのワークスチームが激突。4月20日のWEC開幕戦シルバーストン6時間レースにむけて公式テストが行われた。

    2日間の最速タイムを記録したのは、#20 ポルシェ 919ハイブリッドのブレンドン・ハートレー。両日にトップタイムを記録したハートレーは、金曜日の午後に1分41秒289を記録した。同じ#20に乗るティモ・ヘルハルトとマーク・ウェバーも初日に1分42秒台を記録している。

    2番手タイムは、#2 アウディ R18 e-tron quattroのアンドレ・ロッテラーが記録した1分42秒073。3番手タイムは#14 ポルシェ 919ハイブリッドのロマン・デュマの1分42秒126だった。

    トヨタ TS040ハイブリッドは、#7が金曜日の午後に1分42秒356を記録して4番手タイム。5番手には#1 アウディ、6番手は#8 トヨタという結果だった。

    各ファクトリーチームは、テストのタイムを重要視しておいらず、各々がそれぞれのテストと開発プログラムを実施していたと主張。

    3つのメーカーが、走らせたマシンは空力構成も異なっていた。ポルシェはローダウンフォース仕様、トヨタは一台がル・マン向けの空力構成、もう一台がスプリント仕様、そしてアウディはハイダウンフォース仕様を走らせていた。

    テストの結果は、ターボディーゼルのアウディと、ガソリンエンジンのポルシェとトヨタの燃料配分もさらに混乱させた。FIAとACIは新規約に基づいてテスト前に燃料を配分したとしているが、それらを公表はしていない。

    1つの結論としては、先週ポール・リカールでテストを行っていたポルシェの信頼性。2台の919ハイブリッドは、第5セッションの最後に#14にエンジントラブルが発生するまで大きな問題なく走行した。

  • ポルシェ、2台の919ハイブリッドによるテストを完了

    ポルシェ、2台の919ハイブリッドによるテストを完了

    ポルシェは、金曜日のWEC世界耐久選手権の公式テストを前に、今週ポール・リカールで2台の919ハイブリッドで初めてテストを実施した。テストは、2014年の正式カラーリングで919ハイブリッドが走る初の機会ともなった。

    ポルシェは、月曜日から水曜日までの3日間にわたってテストを実施。ポール・リカールは、金曜日と土曜日に行われる2日間の“プロローグ”テストの開催地でもある。

    ポルシェは、3日間で6名のドライバーで4,756kmを走破したと報告。走行は信頼性問題によって“数回”影響を受けたと述べた。

    「テストはクルー全員にとって非常にチャレンジングなものだった」とチーム監督であるアンドレア・ザイドルは述べた。

    「6時間レースに備えてレース週末をシミュレーションすることが目的だった。我々にとって非常に重要な経験だった」

    「テストでは信頼性を改善しなければならないことを教えられた。我々は正しい方向に進んでいる」

    アンドレア・ザイドルは、2日間の公式テストを“レース特有のプロセスならびに2台のクルマのセットアップの微調整”に利用すると付け加えた。

    ポルシェ 919ハイブリッド

  • ポルシェ、現行型911 GT3全車のエンジンを交換

    ポルシェ、現行型911 GT3全車のエンジンを交換

    ポルシェは、火災に至るエンジン損傷が発生していた現行型911 GT3について、納車されていない車両を含め、すべての2014年モデルの911 GT3のエンジンを交換することを発表した。

    欧州で、2台の911 GT3に火災に至るエンジン損傷が発生。分析によりポルシェ社では、両案件とも緩んだコネクティングロッドのねじ結合部がクランクケース損傷を引き起こしたことが、明らかな原因であると結論づけた。

    ポルシェでは、全世界で当該モデルが納車済みの785台のオーナーへ速やかに車両の使用を中止するよう案内し、ポルシェセンターへ入庫してするよう回送の手配を行う旨をお知らせしていた。

    現在、この事象を回避するために最適化されたねじ結合が試験され、最終的な検証をするため、さらに広範囲なテストが実施されている。納車されていない車両を含め、すべての2014年モデルの911 GT3のエンジンは、最適化されたコネクティングロッドのねじ結合を導入した新しいエンジンへと交換する予定。

    ポルシェセンターは、世界中すべてのお客様に直接連絡を取り、今後の対応についてお話しをしていく。

    なお、2014年モデルの911 GT3以外の911およびその他のモデルレンジについては、今回の対応策を行う必要はない。

  • ポルシェ、ボクスターGTSおよびケイマンGTSの予約受注を開始

    ポルシェ、ボクスターGTSおよびケイマンGTSの予約受注を開始

    ポルシェ ジャパンは、ボクスターGTSおよびケイマンGTSの予約受注を4月3日(木)より全国のポルシェ正規販売店にて開始する。

    ボクスターGTSおよびケイマンGTSは、パワーアップしたエンジンと高性能なPASMシャシーを備えており、自らが属するセグメントにおいてスポーツ性能の新たなベンチマークを打ち立てる。

    また、独自にデザインされたフロントエンドとリアエンド、ブラック仕上げのポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS)付バイキセノンヘッドライト、さらには光沢感あるシルキーブラックのモデル名ロゴを装備。どのパーツも従来モデルとの違いはわずかであるものの、ニューモデルの個性を際立たせている。

    車両のキャラクターを表わすモデル名“GTS”は「グランツーリスモスポーツ」の略語であり、ポルシェならではの卓越したパフォーマンスを確実に発揮する。GTSの称号を手にした最初のポルシェ モデルは、1963年に登場した伝説のマシン、「904カレラ GTS」。ボクスターGTSおよびケイマンGTSは、サーキットでの走行性能と日常の使い勝手に優れた真のスポーツカーを新たな視点から捉えたポルシェの新たなコミットメントとなる。

    搭載される6気筒ボクサーエンジンは、ボクスターSとケイマンSに搭載されている3.4リッターエンジンをベースに15 PS(11 kW)の出力アップを果たし、ボクスターGTSでは330 PS(243 kW)、ケイマンGTSでは340PS(250 kW)の最高出力をそれぞれ実現している。最大トルクも10 Nm増大。両モデルで標準装備となったスポーツクロノパッケージのスポーツ・プラススイッチを押すと、ボクスターGTSのPDK仕様車は0-100 km/h加速で4.7秒のタイムをマークし、ケイマンGTSのPDK仕様車はそれをさらに0.1秒上回るタイムを叩き出す。

    ボクスターGTSの6速マニュアルトランスミッション仕様車では最高速度が281 km/hとなり、プレミアムロードスターの中で初めて280 km/h台をマーク。ケイマンGTSの最高速度は、ボクスターGTSの数値をさらに上回る285 km/h。どちらも、2シーターのミッドシップモデルとしては初めてEuro 6の排出ガス基準をクリアする見通しとなっている。なお、同基準に基づくテストを実施した結果、両モデルのPDK仕様車は燃料消費量の値が8.2 ℓ/100 kmとなっています(マニュアルトランスミッション仕様車:9.0 ℓ/100 km)。

    ボクスターGTSとケイマンGTSは、究極のドライビングダイナミクスを実現しているだけでなく、色褪せない走行快適性とエクスクルーシブな装備がもたらすポルシェ特有の多様性も備えている。例えば、PASMとスポーツクロノパッケージが標準装備されているため、ドライバーはスイッチを押すだけでスポーツ性を極めた走りと、長距離クルージング時の快適性に優れた走りを自在に切り替えることが可能。20インチのカレラS ホイールには、フロントに235/35タイヤ、リアに265/35タイヤを装着。また、同じく標準装備されているスポーツシートとレザーインテリアは、ポルシェが誇る他のGTSモデルと同様、アルカンターラを組み合わされ洗練度が高められている。

    この2モデルのデビューにより、ポルシェはGTSモデルのラインナップをボクスターとケイマンにまで拡大。カイエンGTSやパナメーラGTSと同様、どちらのニューモデルもスポーツ性を極めたグレードとして、セグメントをリードする優れたドライビングダイナミクスを発揮する。1963年にデビューし、GTSの文字を初めて使用した904カレラGTSは、レーシングカーでありながら公道を走ることもできた。1980年代と1990年台には、924 GTSと928 GTSがこのコンセプトを発展させている。そして2007年にカイエンGTSという形で再び登場すると、その後は911シリーズとパナメーラにも継承されている。

    ボクスターGTS、ケイマンGTS希望小売価格

    車種 トランスミッション ハンドル 希望小売価格(消費税込価格)
    ボクスターGTS 6速 MT 右/左 8,850,000
    7速 PDK 右/左 9,490,00
    ケイマンGTS 6速 MT 右/左 9,150,000
    7速 PDK 右/左 9,790,000

    ※日本導入は本年4月1日以降となるため、希望小売価格は消費税8%での表示。
    ボクスターGTS ケイマンGTS

  • ポルシェ 「アウディがル・マンに反対していたらF1に参戦していた」

    ポルシェ 「アウディがル・マンに反対していたらF1に参戦していた」

    ポルシェは、親会社がル・マンで同じグループのアウディと戦うことを拒んだ場合はF1に参入する以外の選択肢はなかったと明かした。

    ポルシェのLMP1への復帰が決定に迫っていた2010年頃、ポルシェのマティアス・ミューラー社長や他の上級スタッフは、F1復帰について公然と口にしていた。

    ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツは、1990年代以来となる“モータースポーツの最前線”に復帰する方法を決定する際、F1とLMP1への復帰が唯一の選択肢だったと認めた。

    ヴォルフガング・ハッツは、2009年にポルシェの株主となったフォルクスワーゲン・グループが、1998年の16回目の優勝以来となるポルシェのル・マンへの参戦を阻止していたら、F1に参戦せざるを得なかっただろうと説明した。

    「F1もしくはLMPの2つの選択肢しかなかった」とヴォルフガング・ハッツは述べた。

    「だが、ル・マンは我々の第2のホームだ」

    「グループの誰かが『そうだね。だが、アウディがいる。アウディと競争することはできない』と言っていたら、影響を及ぼしていただろう」

    「経営陣の誰かがそれは不可能だといえば、我々にはF1以外に選択肢はなかった」

    ポルシェは、2011年6月にWEC世界耐久選手権に2014年から3年間参戦することを発表したが、ヴォルフガング・ハッツはそれ以降のモータースポーツ活動についてはおそらく来年決定するだろうと述べた。

  • ポルシェ 919ハイブリッド&911 RSR:技術詳細

    ポルシェ 919ハイブリッド&911 RSR:技術詳細

    ポルシェは、2014年の世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリーに参戦するポルシェ919ハイブリッドをジュネーブ国際モーターショーにおいてワールドプレミアした。

    ジュネーブの展示ブースには、この革新的なハイブリッドプロトタイプに加えポルシェ911 RSRも展示され、両車両ともル・マン24時間レースがシーズンのハイライトとなるWECの全8戦に参戦する。

    ポルシェAGの会長であるマティアス・ミューラーは「ル・マン用プロトタイプの開発できわめて重要だったのは、このクラスに新たに課されたエネルギー効率に関する革命的なレギュレーションでした。2014年シーズンで勝利するのは最速の車両ではなく、規定された量のエネルギーで最も長く走れる車両です。そして、まさにこれこそが自動車メーカーが挑戦しなければならない課題です。919ハイブリッドは、私達にとって最速の移動研究室であり、これまでポルシェが製造した中で最も高度なレーシングカーです」と述べた。

    ポルシェ919ハブリッドの卓越した効率性は、バランスに優れた総合コンセプトの成果。エンジンをはじめとして、エネルギー回生システム、さらにシャシーと駆動系、エアロダイナミクス、さらにドライバーのエルゴノミクスに至るまで、個々のコンポーネントの積み重ねが抜群に効率的なユニットを形成している。

    ポルシェ919ハブリッドのエンジンは、コンパクトなV型4気筒ガソリンエンジンで、これはシャシーのロードベアリング機能も果たす。この排気量2.0リッターのエンジンは未来志向のダウンサイジングフィロソフィの最先端を行く小型・軽量のエンジンで、ダイレクト・フューエル・インジェクションおよびシングルターボチャージャーを備え、最高回転数は9000 rpmで、約500 PSの最高出力を発揮する。

    さらに、ポルシェ919ハブリッドには、2種類のエネルギー回生システムが搭載されている。特に注目すべきなのは、排気ガスの流れでジェネレーターを駆動し、排気ガスの熱エネルギーを回収する全く新しいシステム。もうひとつのシステムは、918スパイダーですでに使用されているもの。フロントアクスルのジェネレーターが、ブレーキング時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。この電気エネルギーは、リチウムイオンバッテリーに蓄積され、ドライバーが必要とするときに電気モーターでフロントアクスルを駆動する。これにより、919ハイブリッドは、一時的に4WDで走行する。

    ヴァイザッハの開発センターでは、200名以上もの従業員から成る新たなチームを編成し、ル・マン・プロトタイプの開発および実用化に取り組んできた。LMP1のトップであるフリードリッヒ・エンツィンガーは「私達は2年半でインフラを構築、チーム編成をし、きわめて高度なレーシングカーを完成させましたが、トップを行くライバル達のレースにおける経験に多大な敬意を払っています。最初のシーズンの目標は単純明快です。それは、それぞれのレースで完走し、競争力をつけることです」と述べた。

    ロマン・デュマ(フランス)、ニール・ジャニ(スイス)およびマルク・リーブ(ドイツ)がカーナンバー14のポルシェ919ハイブリッドをドライブする。また、カーナンバー20の車両には、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)およびマーク・ウェバー(オーストラリア)が乗り込む。

    ポルシェでは、最大のエネルギー効率による最高のスポーツ性能の追求は、「インテリジェントパフォーマンス」というブランドの中核コンセプトに集約される。これは、919ハイブリッドと911 RSRのボディにはっきりと描きこまれている。プロトタイプだけが革新的であるだけではない。ポルシェの象徴911は、常にモータースポーツでの開発から直接のフィードバックを受け続け、その7代目も大きな成功を収めている。後輪駆動の911 RSRは、インテリジェントな軽量構造とさらに洗練されたエアロダイナミクスが特徴。これらにより、ラップタイムが短縮されるだけでなく、燃費も向上している。

    470 PSを発揮する911 RSRは、2013年に登場。昨シーズンは、ル・マン24時間レースでクラス1-2フィニッシュを決め、2014年1月には米国デイトナで開催された伝統の24時間レースでクラス優勝を果たした。もうひとつのポルシェのワークスチームであるポルシェ チーム・マンタイは、4月に開幕する世界耐久選手権シリーズに2台の911 RSRで参戦する。ドライバーを務めるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)、マルコ・ホルツァー(ドイツ)、フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)およびパトリック・ピレ(フランス)は、世界各地で全7戦開催される世界選手権で競う。各レースは6時間におよぶ。さらに、ル・マンでは、リヒャルト・リーツ(オーストリア)およびニック・タンディ(イギリス)がドライバーとして加わる

    ポルシェのモータースポーツ部門のトップであり、ポルシェGTモータースポーツおよびすべてのカスタマースポーツプログラムの責任者でもあるハルトムート・クリステンは「ポルシェは、当社の歴史で最も大規模なモータースポーツプログラムで2014年シーズンをスタートします。私達は現在、合計20名のワークスドライバーを擁しています。WECのワークスチームに加え、チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップにおいてポルシェ カーズ ノースアメリカチームから2台のワークス911レーシングカーが投入されます」と説明しています。さらにクリステンは、「今回はじめて911 RSRをカスタマーチームにも提供します」と付け加えた。

  • ショパール、ポルシェのオフィシャル・タイミング・パートナーに就任

    ショパール、ポルシェのオフィシャル・タイミング・パートナーに就任

    ポルシェは、ショーパールがLMP1のポルシェ チームと2台の911 RSRを擁するポルシェ チーム・マンタイの両方のワークスチームに「ポルシェ モータースポーツ・オフィシャル・タイミング・パートナー」として参加することを発表した。

    スイスの腕時計メーカーであるショパール(Chopard)は、「エクセレンスの追求」を掲げており、これはポルシェの本質と完全にマッチする。

    ショパールの歴史は、1860年にスイスのジュラ地方のソンヴィリエでルイ-ユリス・ショパールが生産した高精度の時計で始まり、1937年には拠点をジュネーブに移転。1963年、ドイツのフォルツハイムのカール・ショイフレがショパールのオーナーとなり、今日まで家族経営を維持している。現在、彼の子供であるキャロラインとカール-フレドリッヒが共同社長を務めている。

    スポーティさと完璧な時間管理の共存がレースに対する強い情熱へとつながり、これは1988年に「ミッレミリア」モデルが発表されて以来、ブランドのポートフォリオに組み入れられている。

  • ポルシェ、LMP1カー「919ハイブリッド」のカラーリングを公開

    ポルシェ、LMP1カー「919ハイブリッド」のカラーリングを公開

    ポルシェは、2014年のWEC世界耐久選手権に参戦するLMP1カー「919ハイブリッド」をジュネーブモーターショーで世界初公開した。

    WECの新しいレギュレーションは効率性をベースにした内容になっており、ハイブリッドドライブについて革新的な規定がなされている。こうした理由により、919ハイブリッドは、今後の市販車に採用される技術のための研究手段であるとみなすことができる。

    また、ポルシェ チームのエクスクルーシブ・プレミアム・パートナーとしてDMG MORIとの契約を発表。DMG MORIのロゴは、車両の巨大な垂直フィンの両面でひときわ目を引くだけでなく、フロントノーズおよびヘッドライトの下にも表示される。

    919ハイブリッド 画像 画像 Porsche 919 Hybrid

  • ポルシェ、DMG MORIとのスポンサー契約を発表

    ポルシェ、DMG MORIとのスポンサー契約を発表

    ポルシェは、WEC世界耐久選手権のトップカテゴリーへの復帰に際し、DMG MORIがポルシェ チームのエクスクルーシブ・プレミアム・パートナーとして加わったことを発表した。

    DMG MORIのロゴは、車両の巨大な垂直フィンの両面でひときわ目を引くだけでなく、フロントノーズおよびヘッドライトの下にも表示される。

    DMG MORIの製品群には、革新的なハイテク機械やサービス、ソフトウェアおよびエネルギーソリューションなどが含まれるが、主要事業は工作機械製造。同社は、全世界に21の生産拠点、146のセールス/サービス拠点を展開している。

    フリードリッヒ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「大きなチャレンジであるWECプロジェクトで、このパートナーを得られたことに大きな誇りを感じています」

    ルーディガー・カピッツァ博士 (DMG MORI SEIKI AG 取締役会長)
    「DMG MORIは、伝統、精度および世界レベルでテクノロジーのリーダーシップを誇り、これはポルシェの価値観と高い技術基準に完全に一致しています。これが強固で実りの多いパートナーシップとなることを期待しています」

    森 雅彦 (DMG 森精機株式会社 取締役社長)
    「このパートナーシップと、WEC に代表される、真摯なものづくりと高度な品質管理を通して、多くのことを学び、今後のビジネスの発展につなげたいと考えています」