カテゴリー: ポルシェ

  • ポルシェ、911RSRの後継モデルのテストを開始

    ポルシェ、911RSRの後継モデルのテストを開始

    ポルシェは、2015年シーズンにもっとも成功を収めたGTレーシングカー、ポルシェ911 RSRを2017年シーズンに向けて一新する。

    その後継モデルはポルシェのヴァイザッハ研究開発センターのテストコースにおいてシェイクダウンを終え、間もなく世界中のサーキットにおいて本格的なテスト段階に入る。

    ヴァイザッハでのシェイクダウンでは、多くのポルシェワークスドライバー達が新しい2017年のGTEレーシングカーの感触を確かめた。

    「新しいマシンの初走行を数人のドライバーが行うのは非常に珍しいことです。」とGTモータースポーツ総合プロジェクトリーダーのマルコ・ウジャーシは語る。

    「しかしワークスドライバー全員が開発に携わったこともあり、可能な限り多くのドライバーにテストコースを数ラップしてもらいました」。

    911RSRの後継モデルは、2017年のデイトナ24時間でのデビューを予定している。ポルシェ モータースポーツGT部門のトップであるDr.フランク=シュテッフェン・バリサーは「完全に新しいマシンの初戦が24時間レースというのは大きなチャレンジですが、デビューに向けて開発は順調に進んでいます」と述べた。

    Porsche

  • ポルシェ、718ケイマンの予約受注を開始

    ポルシェ、718ケイマンの予約受注を開始

    ポルシェは、水平対向4気筒エンジンを搭載したミッドシップクーペ『718ケイマン』および『718ケイマンS』の予約受注を4月28日(木)より全国のポルシェ正規販売店にて開始した。なお、2017年モデル左ハンドル車の予約受注については、6月1日(水)から6月30日(木)の期間限定となる。

    ミッドエンジンスポーツクーペ、718ケイマンの第4世代は、更なる性能と効果的な外見を得て、魅力を増している。

    718ボクスターがジュネーブショーで初披露されてからわずか数週間後、718ケイマンの登場によりポルシェは718モデルシリーズのラインナップを拡大した。911モデルレンジと同じく、ミッドエンジンスポーツカーの718においても初めてクーペの価格がロードスターより低くなった。

    718ケイマンに搭載される4気筒水平対向ターボエンジンは、718ボクスターと共通のもので、クーペとロードスターの最高出力は初めて同じになった。ベーシックモデルである718ケイマンには最高出力220 kW (300 ps)の2リッターエンジンが、上位モデルの718ケイマンSには257 kW (350 ps)を発生する2.5リッターエンジンが搭載される。これは先代モデルに対してそれぞれ18 kW (25 ps)増加し、新欧州サイクル(NEDC)による燃費は8.1リッター/100kmから5.7リッター/100kmとなる。

    718ケイマンのトルキーな新しいエンジンは、低回転域においてもドライビングの楽しさと優れた俊敏性を約束する。2リッターエンジンは先代モデル比で90Nmアップの380Nmを1,950 rpmから4,500 rpmの間で発生する。市販のガソリンエンジン車では911ターボのみに採用されていたバリアブルタービンジオメトリー(VTG)を備えたターボチャージャー搭載の2.5リッターエンジンは、先代モデル比50Nmアップの420Nmを1,900 rpmから4,500 rpmにおいて発生する。これはドライバーが広いエンジンの回転域で、より大きなトルクを得られることを意味する。オプションのスポーツクロノパッケージを装着したPDK仕様の718ケイマンによる0-100km/h加速タイムは4.7秒で、同仕様のケイマンSでは4.2秒となる。最高速度は718ケイマンで275 km/h、718ケイマンSでは 285 km/hに達しする。

    さらなる正確さとスタビリティをもたらす新チューニングのシャシー

    718ケイマンの優れたドライビングダイナミクスは、サーキットで活躍したオリジナル718から受け継いだもの。歴史に残るミッドエンジンスポーツカーである718のオリジナルモデルは、その俊敏性を武器にタルガ・フローリオやル・マン24 時間レースなど1950 年代と60 年代に数々のレースで優勝を飾った。718ケイマンでは一新されたシャシーにより、横方向の剛性とホイールの位置決めが向上した。スプリングとスタビライザーのレートがさらに引き上げられ、ショックアブソーバーのチューニングも変更されている。10%ダイレクトな設定のステアリングギア比は、俊敏性とドライビングプレジャーをより高める。0.5インチワイドになったリヤホイールは、新しいタイヤとの組み合わせで、横Gの最大値を高めコーナリングの安定性を改善する。

    スポーツクロノパッケージやポルシェ・トルク・ベクトリング(PTV)などのドライビングダイナミクスオプションによって、718ケイマンのスポーツ性をさらにカスタマイズすることができる。ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)をオプションで選択すると車高は10mm低くなり、ケイマンSに初めて採用されるPASMスポーツサスペンションでは20mm低い設定となる。他のポルシェ スポーツカー同様に、スポーツクロノパッケージはステアリングホイールのプログラムスイッチを介して調節することができる。先代の“ノーマル”、“スポ−ツ”、“スポーツ・プラス”に加えて“インディビジュアル”プログラムが追加されている。

    向上したドライビングパフォーマンスに見合うよう強化されたブレーキシステムは、フロントに330mmディスク、リアに299 mmディスクが採用されている。718ケイマンにはケイマンS(タイプ981)のブレーキシステムが装着されており、一方718ケイマンSには、911カレラの4ピストン式キャリパーと6mm厚いフロントディスクが採用されている。

    さらに力強いアピアランスを主張するエクステリアデザイン

    ニュー718ケイマンのデザインの進歩は、テクノロジー同様広範囲にわたっている。緊張感のあるプロポーション、フロントとサイドの目立つエアインテーク、そして低いサイドプロフィールがダイナミックな雰囲気を強調している。いっそうシャープな形状となったノーズは、フロントエンドにいっそうワイドで力強い印象を与える。パーキングライトとインジケーターライトを含むサイドエアインテーク上の細長いフロントライトが、この印象をさらに強めている。大型のクーリングエアインテークと新デザインのバイキセノンヘッドライトが、718ケイマンのフロントエンドを作り上げている。新たに4点式のLEDヘッドライトもオプションで装着可能。ニューケイマンのサイドビューは、目立つフェンダーとサイドシルが特徴的。新しくなったリアは、“Porsche”ロゴを冠したハイグロスブラックのテールライト間のアクセントストリップによって、さらにワイドなアピアランスとなっている。一新されたテールライトでは、3Dテクノロジーと4灯のスポットライトによるLEDブレーキライトが際立つ。

    見直されたインテリアと標準装備されるPCM

    ニュー718ケイマンではインテリアも新しくなっている。エアベントを含むダッシュパネル上部が新しくなり、標準装備されるポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)とともに、918スパイダーから流用された新しいスポーツステアリングホイールと広範な接続オプションが718のコックピットに追加されている。オーディオインターフェース、および150Wのサウンドパッケージ・プラスのすべてが標準装備に含まれる。PCMの拡張オプションも用意されており、その中にはApple CarPlayなどスマートフォン専用の拡張機能も含まれる。ボイスコントロール付ナビゲーションモジュールは、目的地の入力を容易にする。コネクト・プラスオプションを選択すると、ポルシェ専用SIMカードが提供されることによってリアルタイム交通情報が追加され、さらにポルシェ・コネクトアプリを含むスマートフォンを介した広範な追加サービスを利用することもできる。

    718ケイマンと718ケイマンSの導入は、ヨーロッパマーケットを皮切りに2016年9月24日より順次始まる予定。

    ポルシェ 718ケイマン、718ケイマンS 希望小売価格 (2016年4月28日より)

    718ケイマン(6速MT) ¥6,190,000
    718ケイマン(7速PDK) ¥6,714,000
    718ケイマンS(6速MT) ¥8,130,000
    718ケイマンS(7速PDK) ¥8,654,000

    Porsche 718 Cayman

  • ポルシェ、強力なパートナー各社とともに3年目のWECシーズンをスタート

    ポルシェ、強力なパートナー各社とともに3年目のWECシーズンをスタート

    ポルシェが昨シーズンの成功から得たのは、ポルシェ919ハイブリッドに与えられたカーナンバー1と2だけではない。世界選手権で優勝したチームのパートナー各社も、FIA世界耐久選手権(WEC)で戦ったル・マン・プロトタイプに社名が記されることで評価を高めている。

    「私達は、パートナーの皆様をとても誇りに思っています」とLMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは語る。

    「ほとんどのパートナーとは、プログラムの立ち上げ時から協力してきました。その中のいくつかの企業は車両の研究や開発および製造に関わっています。いずれの場合も、パートナーとスポーツカーブランドであるポルシェとの関係は大変栄誉に満ちたすばらしいものです。私達はともに今シーズンの活躍に期待しています」

    2016年には、ドイツの照明メーカーであるTRILUXがチームに加わる。同社は、最もシンプルかつ信頼性の高い技術で、高エネルギー効率と次世代に対応した照明ソリューションの提供を目指している。同社は全世界に5,200名以上の従業員を擁し、ヨーロッパおよびアジアに7つの生産拠点を置き、25社の姉妹会社および膨大な数のセールスパートナーを通じて、ワールドワイドでサービスを提供している。

    DMG森精機は、チームの専属プレミアムパートナーとして、3シーズン目を迎える。DMG森精機の社名は、世界をリードする工作機械メーカーであるドイツ/ビーレフェルトのDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFTと、日本のDMG森精機株式会社の2社のパートナーシップを表している。主たる事業運営は、「工作機械」と「産業サービス」で、DMG森精機グループは、22の生産拠点と164の国内/国際セールスおよびサービス拠点で全世界に展開している。DMG森精機の工作機械分野における事業活動は、自動車、航空宇宙、医療技術およびパワーエンジニアリングといった高成長産業に重点的に展開している。ポルシェは、工作機械製造のイノベーションリーダーであるDMG森精機が、ポルシェのモータースポーツにおける成功に寄与してくれるものと確信して同社をパートナーに選定した。

    ショパールも引き続きチームの公式時計のパートナーで。ジュネーブに拠点を置く同社は、ルイ‐ユリス・ショパールが1860年に創業。1963年、ショイフレ家がショパールを買収したことで名声が高まった。現在では、全世界で1700名の従業員を擁し、ヨーロッパ、アジアおよびアメリカに子会社を展開している。ショパールは、世界で最も成功を収めている宝石・腕時計メーカーのひとつ。

    ボーダフォンは、引き続きポルシェチームの通信パートナーを務めている。
ボーダフォン・グローバル・エンタープライズは、ボーダフォン・グループの企業であり、総合通信サービスを世界中の企業に提供している。成熟市場から新興市場にいたるまで、ボーダフォン・グローバル・エンタープライズのグローバルネットワークは150ヶ国を結び、3,000名を超えるエキスパートの経験豊富なチームが1,700社以上の多国籍企業を世界中でサポートしている。

    ポルシェがワークスチームとしてWECに復帰した初年度からの公式パートナーは、産業および自動車分野のグローバルサプライヤーであるドイツのシェフラー、フランスのタイヤメーカーであるミシュラン、潤滑油のブランドであるMobil 1を提供している米国のエクソンモービルの各社。

    さらに、チームが信頼を寄せるパートナーに名を連ねているのは、C. & A.フェルティンス醸造所、商用車メーカーのスカニア、および電池メーカーのA123システムズ。チームのユニフォームは、引き続きアディダスが担当している。エナジードリンクのパートナーであるレッドブルも、成功を続けるポルシェチームを今シーズンもサポートし、ドライバー達はアルピーヌスターのレーシングギアを着用する。

    工具メーカーのハゼットも引き続きチームの公式サプライヤーとなり、また、ウベックスも防護服の供給を継続。高級家具ブランドのウォルターノルがホスピタリティユニットの内装を担当し、そこではハウザーケータリングおよびホットドリンク専門のダルボーフェンが、ポルシェが期待する高いレベルのサービスを迅速に提供している。

  • ポルシェ:アクションに満ちたWEC開幕戦を2位でフィニッシュ

    ポルシェ:アクションに満ちたWEC開幕戦を2位でフィニッシュ

    ポルシェは、4月17日に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦決勝において2位でフィニッシュした。なおレース後の再車検の結果、919ハイブリッドは繰り上がりで優勝になったが、現在も裁定中につき正式な結果は保留中となっている。

    スリリングな6時間のレースを制したのはアウディだった。ル・マン・プロトタイプ(LMP1)に参戦したすべてのマニュファクチュアラー(アウディ、ポルシェおよびトヨタ)が決勝ではそれぞれトラブルに見舞われた。

    最大の悲劇に襲われたのはポルシェで、スタート後2時間ほどで現世界王者であるティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組がドライブするカーナンバー1がクラッシュ。ハートレーが周回遅れのGTカーをオーバーテークする際に激しく接触したが、両車のドライバーは無事だった。ニール・ジャニはレースファステストラップ(1’40″303)を叩き出し、このポルシェ 919ハイブリッドの高い性能を証明した。

    カーナンバー1のレース展開
    スタートドライバーを務めたマーク・ウェバーは、予選で得た3位のポジションから徐々に先行する2台のアウディに追い付く。7周目でウェバーはカーナンバー8のアウディをオーバーテークし、2位に浮上。さらに16周目にカーナンバー7のアウディをかわし、リードを奪う。27周を終えて、ダブルスティントが予定されているブレンドン・ハートレーにクルマを託す。ハートレーは55周終了時点でカーナンバー7のアウディに44秒と余裕のリードを保って、給油とタイヤ交換のためにピットに入る。71周目、GTカーを追い越す際に激しい事故が発生し、世界王者達のレースはここで終了となった。

    カーナンバー2のレース展開
    スタートドライバーのロマン・デュマはカーナンバー8のアウディを追いつめるも抜くには至らず4位に留まる。26周を終えて、ニール・ジャニとドライバー交代し、ジャニは55周で給油とタイヤ交換のためにピットに戻った。アウディのトラブルによって、58周目にジャニは2位に上がり、ポルシェの1-2態勢となる。71周終了後、ジャニは2度目のピットストップで、マルク・リーブに交代。メカニック達は給油とタイヤ交換に加えて、トラフィックで損傷したフロントノーズを交換した。カーナンバー1の事故の後、カーナンバー2がレースをリードした。アウディのカーナンバー8がトラブルによりコース上でストップしたため、フルコース・イエローが出された。このイエローフラッグは76周目に解除され、再スタートでリーブはバトルに巻き込まれ、その隙にカーナンバー7のアウディがトップに躍り出た。102周を終えて、リーブは再びデュマにクルマを託す。トヨタの損傷したタイヤの破片を処理する間、セーフティカーが導入された。106周終了時点でグリーンフラッグが出された後、デュマは2位を維持。132周が終了し、再度ジャニがドライブし2位をキープ。161周終了時点、暫定1位で919が給油とタイヤ交換のためにピットに戻り、ピットストップタイム短縮のために左側のタイヤのみを交換。ジャニがカーナンバー7のアウディの本格的な追撃を開始してから1周後、右側フロントタイヤがパンクしたため、彼は再度ピットインしなければならなかった。全194周の187周終了後、彼は最後のピットストップで少量の燃料を給油し、2位でレースを終した。

    レース後のコメント

    Dr オリバー・ブルーメ (ポルシェAG 取締役会長)
    「レースは最後までスリルの連続で、まさに期待と失意が背中合わせでした。それがレースというものです。シーズン開幕戦は、世界耐久選手権のレベルが極度に高いことを明確に証明しました。大きく異なる車両コンセプトの厳しい戦いは、魅力的であり画期的です。レース結果だけでなく予選によっても、次回トップを奪還するという私たちのモチベーションがさらに高まりました」

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「私達にとって、アクションに満ちたウイークエンドも、もう過去のものです。予選は理想通りではなく、決勝ではさまざまなトラブルに悩まされました。ブレンドン・ハートレーの事故もですが、彼に怪我がなかったのが何よりでした。終盤、カーナンバー2がパンクしました。いずれにしても、アウディに祝辞を贈ります。私達が2位で、トヨタが3位。チャンピオンシップを考えれば、悪くないシーズンのスタートです。観客の皆さんには、非常にエキサイティングなレースを楽しみにしていただきたいと思います。スパでは、また攻めていきます」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「アウディに祝辞を贈ります。今日は私達が勝てたレースでしたが、数々の出来事で実現しませんでした。カーナンバー1は大きなリードを保っていましたが、GTカーとの事故でレース敗退を喫しました。カーナンバー2もGTカーとの衝突があった上、パンクのため1回余分にピットストップを余儀なくされました。ですが、私達のクルマは最速で、ピットクルーも最速を誇っています。ヴァイザッハの開発チームと現地のクルーに感謝しています。私達は自分たちの強さに自信を持っています」

    ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバーのコメント

    ブレンドン・ハートレー
    「私は、チームに大変申し訳なく感じています。クルマは信じられないほど好調で、マークの最初のスティントは極めて素晴らしいものでした。私が引き継いだとき、全く問題ありませんでした。十分なリードがありましたし、全くプレッシャーも感じていませんでした。トラフィックにも上手く対処しました。そして、GTカーを外側から抜きにかかりました。これは、第2コーナーではごく当たり前のことですが、ドライバーは私を見逃してコースを一杯に使いました。すべてが一瞬の出来事で、私達は接触しました。あれは避けることができる事故であり、GulfレーシングGTチームに対しても、私達のカーナンバー1のクルーに対しても申し訳なく思っています。私達は態勢を立て直し、ウイークエンドのプラスの面を活かしていくつもりです」

    マーク・ウェバー
    「私は最初の27周を走行し、それは充実し、興味深いスティントでした。最初、アウディは本当に強かったのですが、追い付き、追い越し、差をつけることができました。私達のクルマは非常によく仕上がっていました。今日は好成績を逃したかたちになりました」

    ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバーのコメント

    ロマン・デュマ
    「スタート後、私の最初のスティントでGTカーと接触し、フロントのエアロにダメージがありました。その後は、ノーズを交換するまではアンダーステアがひどい状態でした。2回目のスティントも難しかったです。アウディのブノワ・トレルイエと厳しいバトルになりました。私の方がわずかに速かったのですが、オーバーテークは困難でした。残念なことに、フォードと軽く接触し、わずかにコースアウトしてしまい、約13秒ロスしました。その後、私達のマシーンは非常に速いペースに戻りました」

    ニール・ジャニ
    「私は2番目のドライバーで、ダブルスティントでドライビングを担当しました。最初のスティントは最悪でした。あちこちでトラフィックに捕まり、1周毎に最大6秒をロスしました。ピットストップ後はトラフィックで悩まされることは大幅に減り、フロントウイングにダメージを受けたにもかかわらず、トップのクルマと同じ最高速を出すことができました。レースの残り1/3で再度ドライビングしましたが、またトラフィックの問題に直面しました。これは多分、今年はストレートでそれほど私達にアドバンテージがないからでしょう。そして、最後のパンクで優勝の可能性はなくなりました」

    マルク・リーブ
    「アウディとの一騎打ちは時間のロスであり、タイヤの負担が大きかったのですが、レース中盤の私のスティントの出来には大いに満足しています。ラップタイムに大きなばらつきがありました。周回遅れを抜くときに、何秒かロスしたこともあれば、全くタイムに影響しなかったこともあります。天候のため、決勝の準備は容易ではありませんでした。それでも、決勝ではしっかりした仕事ができました」

    2016 WEC開幕戦 ハイライト動画

  • ポルシェ 919ハイブリッドがシーズンへ向け順調なスタート/ WEC

    ポルシェ 919ハイブリッドがシーズンへ向け順調なスタート/ WEC

    ポルシェのFIA世界耐久選手権(WEC)の2016年シーズンが、3月25(金)〜26日(土)にポールリカールサーキットでの公式テスト「プロローグ」によって幕を開けた。

    南フランスにある1周5,791kmのサーキットにおける2日間のテストは、WECのスターティンググリッドに並ぶ主要マシンの初顔合わせとなる恒例のイベント。プロローグの直前に披露され、タイトルディフェンダーとなるポルシェ919ハイブリッドの2016年モデルにとっても、これがWECの公式イベントにおける初めての登場となった。

    ポルシェ チームは、2台の車両を現地に持ち込んだ。金曜日には、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組の2号車が走行し、土曜日にはドライバーチャンピオンであるティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組が1号車でテストを引き継いだ。

    2015年モデルから改良されたポルシェ チームのプロトタイプカーは、2日間で合計2,197kmを走破。どのセッションでも、ベストタイムを刻んだのはポルシェ919ハイブリッドだった。プロローグ全体でのファステストラップは、土曜日にブレンドン・ハートレーが達成した1分37秒44だった。

    LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは、「2台のニューマシンは、基本的には問題なく走り、ドライバーたちから良いフィードバックを受け取りました。それゆえ、4月17日のシルバーストンでの開幕戦には自信を持っています。そこで初めてライバル全体について正しい判断を下せるでしょう。我々は、大いに興奮しながらその時を待ち望んでいます。プロローグは、スターティンググリッドの初めてのスキャンのようなものです。WECが用意してくれたこの素晴らしいイベントは、チームにとってもメディアにとっても非常に有益です。観客にとっても、今日はコースとパドックへ自由に出入りできて楽しめたことでしょう」と述べた。

    チーム監督のアンドレアス・ザイドルは「先週はテスト車両とともにここへ来ましたが、今回は初めて2016年型シャシーの2台で走りました。2台を再び走らせたことは、チームにとって第1戦を前にした良いデータ取りとなりました。また、ピットストップ手順のレギュレーションが変更されたので、その練習も行いました。ドライバーたちは、ここ数週間で多くのテストを行いましたが、プロローグでは、バーレーンでの最終戦以来、初めてコース上で他車と混走しました。シーズンの準備として自らに課していた目標をプロローグの終了までに達成しました。シルバーストンに向けて、技術面でも準備は整っています」と述べた。

    ティモ・ベルンハルト(1号車)
    「新しいレーシングカーに乗り込むのはいつでも特別なことですが、その車がゼッケン1を掲げていれば、よりいっそう心は弾みます。チームメイトたちが金曜日に仕事を終えた翌日にテストを引き継ぎ、彼らが見つけたことを100パーセント生かしました。このようなチーム作業は、私たちの強みのひとつであり、ピットクルーと一緒にセットアップを改善する際にも当てはまります。プロローグの雰囲気は、ほとんどレースのようでした。ポルシェ チームの誰もがシーズン開幕戦を楽しみにしています。」

    ブレンドン・ハートレー(1号車)
    「テストはとてもうまくいきました。最近のテストでは耐久性を重視していましたが、今回はプロローグをレースウィークエンドとみなし、セッションが開始されると同時にコースへ出て、シーズン中の週末と同じようにパフォーマンスの改善に取り組みました。全てのセッションをリードできたのはもちろん素晴らしいことですが、ライバルが何を隠しているかは分かりません。」

    マーク・ウェバー(1号車)
    「数多くの周回をこなし総合的に見て有益なテストでした。ライバルのことはあまり分かりませんが、シルバーストンに向けて最善の準備を整えました。ここに来る前、あまりできなかったハイダウンフォースのテスト結果も、ポジティブなものでした。レギュレーションにより大型化されたヘッドレストも、ドライバー交替時の問題ではなかったです。」

    ロマン・デュマ(2号車)
    「プロローグでの走行は、とても実り多いものでした。新しいレースエンジニアのジェロミー・ムーアとのコミュニケーションも良好です。さまざまなセットアップを試し、マシンを昨年以上に理解できていると思います。新しいレギュレーションの制約事項により、燃料消費量が減少しているにもかかわらず、2015年とほとんど同じ速さを維持しています。シルバーストンでライバルたちが何をするのかとても気になります。」

    ニール・ジャニ(2号車)
    「マシンが順調に走ってくれたおかげで、シルバーストンへの準備に専念することができました。マシンのセットアップを大幅に改善し、ドライバー交替を含めたレースにおける作業手順も充分に練習しました。」

    マルク・リーブ(2号車)
    「素晴らしいテストとなりました。新しいレースエンジニアとさまざまなメカニックによる新しいチーム編成で初めて作業を行いました。マシンは順調に走り、良い感触でした。開幕戦では良いスタートが迎えられそうです。ここのコースでは、さまざまなエアロダイナミックセットアップが可能なため、誰がどんな仕様で、どのタイヤで、どれだけの燃料を積んで走るのかを決めるのはとても困難です。そのため、昨年と比べてとても良い内部データが得られていますが、ライバルにどれくらいの能力があるのかは分かりません。」

  • ポルシェ、2016年型「919ハイブリッド」を発表 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェ、2016年型「919ハイブリッド」を発表 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェは、2016年のWEC世界選手権に参戦するLMP1マシン『919ハイブリッド』を発表した。

    2015年、ル・マン優勝、マニュファクチャラーズチャンピオンシップおよびドライバーズチャンピオンシップを獲得したポルシェ。2016年は、2台のポルシェ919ハイブリッドがゼッケン1と2をつけてWECシーズンに挑む。

    2016年型『919ハイブリッド』は基本的なシャシー構造とパワートレインのコンセプトは維持しながら大幅な改良がなされている。

    919のハイブリッドシステムは、最新のダウンサイジングダーボテクノロジーと2リッター4気筒の効率的なフューエル・ダイレクト・インジェクションを兼ね備え、2つのエネルギー回生システム(フロントアクスルからの制動エネルギーと排気エネルギー)の電力を保存するためにリチウムイオンバッテリーを使用し、約1,000PSの最高出力を発生する。

    ドライバーに変更はなく、ティモ・ベルンハルト(ドイツ、35歳)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド、26歳)/マーク・ウェバー(オーストラリア、37歳)組が1号車、ロマン・デュマ(フランス、38歳)/ニール・ジャニ(スイス、32歳)/マルク・リーブ(ドイツ、35歳)が2号車のステアリングを握る。

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2016 ポルシェ 919ハイブリッド 2016 Porsche 919 Hybrid 新型919ハイブリッド

  • ポルシェ、新型911 Rの予約受注を開始 … 羊の皮をかぶった狼

    ポルシェ、新型911 Rの予約受注を開始 … 羊の皮をかぶった狼

    ポルシェは、伝統を受け継いだデザインによるピュアスポーツカー、新型『911 Rの』予約受注を3月2日(水)より全国のポルシェ正規販売店にて開始する。価格は2629万円(税込)

    最高出力368 kW(500 PS)を生み出す、排気量4リッターの水平対向自然吸気エンジンを6速マニュアルスポーツトランスミッションと組み合わせた911 Rは、1967年にホモロゲーションモデルとしてデビューした初代911Rの伝統を受け継いでいる。

    限定生産の911 R(R = Racing)は、ラリー、タルガ・フローリオ、スピードトライアルなどで活躍した。

    伝説を残した初代モデルと同様、新型911 Rも、体系的な軽量設計、最高のパフォーマンス、そして純粋なドライビング体験によって独自の個性を作り上げている。991台だけが限定生産されるこの特別なモデルは、車両総重量が1,370 kgであることから、現時点では最軽量の911モデルとなる。

    高回転型の6気筒自然吸気エンジンとスポーティなマニュアルトランスミッションによって、ポルシェは、とりわけエモーショナルなハイパフォーマンススポーツカーを作っていく所存であることを示している。ポルシェ モータースポーツにより開発された911 Rは、レーシングモデルの911 GT3や911 GT3 RSと共に、高性能自然吸気エンジンを新たな次元に押し上げる。

    911 Rのリアに搭載されている4リッター水平対向6気筒エンジンは、911 GT3 RSから継承したもの。このレーシングエンジンは、最高出力500 PS / 8,250 rpm、最大トルク460 Nm / 6,250 rpmを発生。さらに、静止状態から3.8秒で車両を100 km/hの車速に到達させる。純粋主義に徹したこの911は、軽量設計が施されただけでなく、特別に6速マニュアルスポーツトランスミッションが搭載された。ショートストロークにより、アクティブなドライビング体験を際立たせる。911Rの推進力は、車速が323 km/hに達するまで衰えることがない。また、走行距離100 kmあたりの燃料消費量(NEDC)は13.3リッターとなっている。

    純粋な血統を維持するドライビングマシン:レーシングカーのテクノロジーを採用
    911 Rは、タイトなコーナーを走り抜けるために作られた1台であると言っても過言ではない。標準装備となっているリアアクスルステアは、911 R向けに特別なチューニングが施してあるため、優れた安定性を確保しながら、ダイレクトなターンイン特性と精緻なハンドリングを確かなものにする。また、機械式のリアディファレンシャルロックは、トラクション性能を最大限に引き上げる。そして、この上なく大きな制動力を確実に発揮するのが、標準装備に含まれるポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)。ブレーキディスクの直径は、フロントが410 mmで、リアは390 mm。ウルトラハイパフォーマンスタイヤは路面を確実にグリップ。そのトレッド幅は、フロントが245 mmで、リアは305 mm。これらのタイヤを装着するホイールはどちらもマットアルミニウム仕上げの20インチ軽量ホイールで、中央部にはセンターロック機構が備わっている。

    Porsche 911 R

    ポルシェ モータースポーツのエンジニアは、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)の制御システムに対して911 R独自のチューニングを施した。完璧なシフトチェンジを実現させるためのスイッチを押すことによってシフトダウンの際にはダブルクラッチ機能が作動する。これはオプションのシングルマスフライホイールと同様、911 Rの数ある特徴のひとつ。シングルマスフライホイールはエンジンの素早いレスポンスと高回転時のダイナミクスを大幅に改善している。日常走行における実用性が制限されないよう、リフトシステムをオーダーすることも可能。このリフトシステムは、ボタン操作ひとつでフロントアクスルのロードクリアランスを約30 mm増大させる。

    車両総重量1,370 kgの911 Rは、911 GT3 RSの重量を50 kg下回っている。ボンネットとフェンダー部分にはカーボンを使用し、ルーフにはマグネシウムを使用。これによって車両の重心位置は低くなった。リアウインドウとリアサイドウインドウは軽量プラスチック製。このほかにも、インテリアのインシュレーターを削減したり、リアのベンチシートを排除したりすることで軽量化が図られた。エアコンのオプション化などによって一層の軽量化を推し進めている。

    羊の皮をかぶった狼:クラシックな911のルックスとGTレーシングカーのテクノロジーが融合
    911 Rのエクステリアは控えめな印象を与えるデザインに仕上がっており、ひと目見た限りでは911カレラのボディに似ている。しかし、911 GT3で馴染みのあるフロントノーズとリアボディだけは、911 Rの出自をほのめかしている。この車が誕生したのはフラハトにあるポルシェ モータースポーツであることから、911 Rは数々の技術的特徴をボンネットの下に隠し持っている。GT3 RSの駆動技術を採用しているのもこうした理由によるもの。軽量なボディのコンポーネントとシャシー全体は、全てが911 GT3を起源としたもの。しかし、一般道の走行を目的としたモデルであるため、固定式リアスポイラーが備わっていない。その代わりに、カレラ シリーズで馴染みのあるリトラクタブル式のリアスポイラーと、911R専用のリアアンダーボディディフューザーが必要なダウンフォースを確保する。フロントエプロンとリアエプロンは911 GT3と同じもので、スポーツエグゾーストシステムはチタニウムを素材とした軽量構造。また、フロントのリップスポイラーはデザインを新しくした。サイドボディのポルシェ ロゴと、ボディの中央部全体にあしらわれたレッドもしくはグリーンのストライプは、伝説を築いた先代モデルとの関連を示していり。

    新型911R

    運転席のシートはカーボン製のフルバケットシートで、シート中央部には“ぺピータ”タータンデザインのファブリック素材を採用し、1960年代に誕生した初代911を思い出させる。ドライバーのステアリング操作を受けるGTスポーツステアリングホイールは911R専用にデザインされたもので、直径は360 mm。シフトチェンジは、ストロークを短く設計してある専用のシフトレバーとクラッチペダルによって行う。助手席の𦚰に設けられたカーボン製のトリムストリップには、911 Rのシリアルナンバーを記したアルミニウム製のバッジが埋め込まれている。典型的なGTモデルであることから、ドアオープナーにはプルストラップを採用しました。

    ポルシェ911 R 希望小売価格(2016年3月2日)
    ニュー ポルシェ911 R(6速MT:ハンドル 右 / 左) 26,290,000(税込)

  • 【WEC】 ポルシェ、919ハイブリッド用2リッター V4ターボエンジンを初公開

    【WEC】 ポルシェ、919ハイブリッド用2リッター V4ターボエンジンを初公開

    ポルシェは、2015年のル・マン覇者、ポルシェ919ハイブリッドの中枢部となるエンジンのイラストを初公開した。

    2014年にポルシェは全グリッドにおいて最も革新的なドライブコンセプトを備えてFIA世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリーに復帰した。すなわち、後輪駆動4気筒ターボチャージャー付エンジン、排気エネルギ−回生システム、フロントアクスルのエレクトリックシステムの駆動によりエネルギーを蓄積する最新のリチウムイオンバッテリーテクノロジー、および複雑なハイブリッドマネージメントによるドライブコンセプトによって、ポルシェは、技術的に最も要求の厳しいこの世界選手権において新しい基準を打ち立てた。

    2015年には、参戦2年目にして、ル・マン24時間レースのワンツーフィニッシュとWECマニュファクチャラーズとドライバーズチャンピオンシップの両世界選手権タイトルを獲得した。

    わずか2リッターで世界選手権を戦うエンジンは、ポルシェがこれまでに製造した最も効率的なエンジン。コンパクトなデザインで注目を集めてトレンドセッターとなった。

    ポルシェ718ボクスターの新しい4気筒エンジンには、レーシングパワーパックのテクノロジーとノウハウが採用されており、たとえば、シリンダー間の距離(ボアピッチ)、ショートストローク、およびセンター・ダイレクト・フューエル・インジェクションにそのノウハウが適用されている。

    テクニカル・ディレクターで919ハイブリッド責任者のアレクサンダー・ヒッツィンガーは、「当初から、私達のコンセプトは果敢でしたが、適切でもありました。それが良い結果につながっています」と述べてた。

    すべてのポルシェ車と同様に、919ハイブリッドはヴァイザッハのポルシェ研究開発センターで開発されている。ヒッツィンガーのグループは、特にパワートレインについて市販車のエンジニアたちと緊密に連携した。「彼らはエンジンの燃焼と混合気の分野で私達を大いにサポートしてくれています」とヒッツィンガーは述べた。

    類似はしているが、919の4気筒は、718ボクスターの新しいターボエンジンのような水平対向エンジンではなく90度V型。ポルシェが昨年のル・マン24時間レースで17回目の総合優勝を飾った小型のパワーユニットは、最高出力500PS以上だった。

    しかし2016年にはレギュレーションによって、全プロトタイプは周回ごとの使用燃料ごとにエネルギー量を抑えて燃料流量を削減する必要がある。ポルシェのレース用エンジンでは、これは8%の燃料の低減と500PSを下回る最高出力につながる。フロントアクスルのエレクトリックシステムを駆動する2つの回生システムによる電気エネルギー(フロントアクスルのブレーキエネルギーと排気エネルギー)と合わせて、ポルシェ919ハイブリッドのパワーシステム全体の最高出力は約900PSになる。

    WECにおけるトップクラスのレギュレーション(クラス1ル・マン・プロトタイプ、LMP1)では、ハイブリッドドライブシステムの導入が要求されている。それは、プロトタイプのスポーツ性能とエネルギー効率を直接リンクさせること。言い換えれば、回生システムから大量のエネルギーを使用することが可能でも、1ラップごとに許容される燃料の量も比例して削減されることになる。

    WECは、使用するハイブリッドドライブコンセプトについてはエンジニアに大きな自由を与えている。ディーゼルまたはガソリンエンジン、自然吸気またはターボチャージャー付エンジン、多彩な排気量、1つまたは2つのエネルギー回生システムを選択することができる。このようなセットアップについて、チームは、未来の市販スポーツカーに多大な影響を与える革新技術に主力を置いている。ポルシェが世界最高レベルのモータースポーツへの復帰を決めた主な理由もこの点にあった。

    2016年FIA世界耐久選手権(WEC)は、南フランスのポール・リカールの伝統的なプロローグで幕を開ける。シーズンハイライトのル・マンでは、さらに2台の追加が発表されて60台のレーシングカーが有名な13.629kmの長距離サーキットで戦いを繰り広げることになる。レースカレンダーも拡張されており、2016年は初めてメキシコシティのF1サーキットで開催され9ヶ国9レースに増加する。ル・マンを除き、決勝レースは6時間で4クラスの32台で争われる。

  • ポルシェ、WECおよびル・マン王者として新たなシーズンに臨む

    ポルシェ、WECおよびル・マン王者として新たなシーズンに臨む

    ポルシェは、2015年シーズンに、ル・マンの優勝とマニュファクチャラーズチャンピオンシップおよびドライバーズチャンピオンシップを獲得したFIA世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間の王者として2016年シーズンにエントリーする。

    5日に開催されたル・マンの主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)とWECの記者会見において、最高出力約1,000PSの2台のポルシェ919ハイブリッドがゼッケン1と2をつけることが発表された。

    チーム監督のアンドレアス・ザイドルは「ゼッケン1と2で戦うことは、名誉なことであると同時に挑戦でもあります。2016年はさらに熾烈なレースが予想されますが、タイトル防衛のために戦う覚悟はできています。2月にアブダビで集中テストとトレーニングプログラムを開始します」とコメント。

    最先端のテクノロジーを搭載する919ハイブリッドは、非常に高度なル・マン・プロトタイプのトップカテゴリーへの復帰から3シーズン目を迎え、基本的なシャシー構造とパワートレインのコンセプトは維持しながら大幅な改良がなされている。

    LMP1プロジェクトの責任者であるフリッツ・エンツィンガーは「レースにおける目標以外で最も重要な任務は、未来のテクノロジーのためにポルシェのノウハウを蓄積することにあります。WEC独自の効率規定は、大きな技術的自由をもたらすとともに、ロードゴーイングスポーツカーのイノベーションとテストのための絶好の機会となっています」と述べた。

    ポルシェは、昨年の11月に、2014年に遡るドライバーラインナップに変更がないことを発表した。世界チャンピオンのティモ・ベルンハルト(ドイツ、35歳)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド、26歳)/マーク・ウェバー(オーストラリア、37歳)組が1号車、ロマン・デュマ(フランス、38歳)/ニール・ジャニ(スイス、32歳)/マルク・リーブ(ドイツ、35歳)が2号車のステアリングを握る。

    ル・マン・プロトタイプ・クラス1(LMP1)のレギュレーションは、並外れた技術的自由を提供することによってエンジニアに厳しい要求をつきつける。919のハイブリッドシステムは、最新のダウンサイジングダーボテクノロジーと2リッター4気筒の効率的なフューエル・ダイレクト・インジェクションを兼ね備え、2つのエネルギー回生システム(フロントアクスルからの制動エネルギーと排気エネルギー)の電力を保存するためにリチウムイオンバッテリーを使用する。約1,000PSの最高出力を発生する919ハイブリッドは、未来のロードゴーイングスポーツカーのために、ポルシェに多数の重要なインスピレーションを提供している。純粋な電気駆動によるコンセプトカー、ミッションEの800Vテクノロジーが最新の例。高電圧テクノロジーによって大幅に充電時間を短縮させる4ドアコンセプトスポーツカーは、10年以内に生産が始まる予定。

    LMP1テクニカル・ディレクターのアレキサンダー・ヒッツィンガーは、「今シーズンは2015年シーズンに最適化した919ハイブリッドと同じシャシー構造を流用します。つまり、新車開発に時間を費やす必要はなく、2016年に向けて段階的に改良を行います。シミュレーションによると、燃費と燃料流量に関する規定の変更は、ル・マン1周あたり約4秒の損失につながります。919ハイブリッドでは他の領域の改善によってそれをどこまで埋め合わせすることができるか、あるいは果たしてそれが可能なのかはまだ予測できません」と述べた。

    WECは、歴史的観点において1960年代から1980年代まで開催されていたスポーツカー世界選手権の伝統を引き継ぎます。WECは、F1に次いでサーキットで争われる最も重要なレースシリーズで、2016年には9カ国で9戦が行われる。シーズンのハイライトはフランスで開催されるル・マン24時間レース。ポルシェは昨年17回目の総合優勝を飾っている。

    他の8戦は6時間レースとして行われる。シルバーストン(英国、4月17日)で開幕して、スパフランコルシャン(ベルギー、5月7日)へと続き、ル・マン(6月18日、19日)の後、ニュルブルクリンク(ドイツ、7月24日)へと移動します。新日程のメキシコシティー(9月3日)、オースチン(米国テキサス州、9月17日)、富士(日本、10月16日)、上海(中国、11月6日)、そしてバーレーン(11月19日)で最終戦を迎える。

    WECは、ポルシェがトップレベルの耐久レースに復帰し革新テクノロジーを開発する絶好の機会となった。2014年のデビュー以来、ポルシェ 919ハイブリッドが16のレースで獲得した成績は、12回のポールポジション、7回の優勝(そのうち4回はワンツーフィニッシュ)、5回のファステストラップ、2回の総合優勝(マニュファクチャラーズとドライバーズ)。2015年のレースでは、予選において919以外の車がフロントローに並ぶことはなかった。

  • ポルシェ、718ボクスターの予約受注を開始

    ポルシェ、718ボクスターの予約受注を開始

    ポルシェは、2017年モデルとして水平対向4気筒エンジンを搭載した新世代のミッドシップロードスターである『718ボクスター』および『718ボクスターS』の予約受注を2月1日(月)より全国のポルシェ正規販売店にて開始する。

    ポルシェは、新型718ボクスターシリーズにより、1950年代および60年代にタルガ・フローリオやル・マンをはじめとした数々のレースで優勝を飾ったミッドシップエンジンスポ−ツカー、ポルシェ718から続く水平対向4気筒エンジンの伝統を継承する。

    よりパワフルにそして燃料効率も改善された新開発のターボチャージャド水平対向4気筒エンジンがニューボクスターシリーズの中枢となる。総排気量2リッターの718ボクスターの最高出力は220kW(300PS)、総排気量2.5リッターの718ボクスターSの最高出力は257kW(350PS)となっている。Sモデルにはバリアブルタービンジオメトリー (VTG)を備えたターボチャージャーが使用されている。

    ポルシェはVTGテクノロジーを市販車のガソリンエンジンに採用する世界で唯一のメーカー。VTGは、911ターボおよび718ボクスターに採用されている。効率性に優れたニューターボエンジンはそれぞれ先代モデルに対して26kW(35PS)のパワーアップを実現し、燃費も13%向上している。

    一新されたシャシーと強力なブレーキが、情熱的でスポーティなドライビングプレジャーをもたらす。さらにデザインも、ラゲッジコンパートメントリッド、フロントウインドウ、およびコンバーチブルトップを除いて完全に見直されている。インテリアでは、新設計のダッシュパネルが与えられたコックピットが目を引き、さらに最新のタッチスクリーンを備えた最新世代ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)が標準装備される。

    なお、2017年モデルの718ボクスターシリーズ左ハンドル車に関する予約受注については、4月1日(金)から4月30日(土)の期間限定となる。

    効率性に優れた4気筒ターボエンジン
    ポルシェは新型718ボクスターによって、水平対向4気筒エンジンを備えたスポーツカーを再び市場へ導入する。ターボチャージャーによってトルクは大幅に増大されており、718ボクスターの最大トルクは380N・m(100N・m増)/1,950rpmー4,500rpm、718ボクスターSの最大トルクは420N・m(60N・m増)/1,900rpmー4,500rpmとなっている。トランスミッションは、両モデルに6速マニュアルと燃料を節約するバーチャルギアを備えたポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)が用意されている。718ボクスターの0ー100km/h加速タイムは、PDKとスポーツクロノパッケージ仕様車で4.7秒(0.8秒向上)、同じ仕様の718ボクスターSでは4.2秒(0.6秒向上)と、非常に優れた加速力を発揮。最高速度は718ボクスターが275km/h、718ボクスターSでは285km/hとなっている。

    ポルシェのターボコンセプトとは、ドライビングパフォーマンスを増大させながら燃費を向上させること。PDKを搭載した718ボクスターの燃料消費量(NEDC)は6.9リッター/100km(1.0リッター/100 km低減)、718ボクスターSのPDK搭載車ではわずか7.3リッター/100km(0.9リッター/100 km低減)。

    シャープなラインを強調するニューデザイン
    718ボクスターシリーズはひと目で見分けることができる。フロントエンドはいっそう彫刻的な形状となっており、これによりフロントはワイドでより力強いスタイルとなっている。またフロントに備わる大型クーリングエアインテークが、新しいターボエンジンのコンセプトを強調している。718ボクスターのフロントエンドは、LEDデイタイムランニングライトを統合したバイキセノンヘッドライトによる新しいデザインとなっている。また4灯のデイタイムランニングライトを備えたLEDヘッドライトが新たにオプションで用意されている。

    サイドビューで特徴的なのは、新たなラインを与えられたフェンダーとサイドシル。2つのフィンを備えた大型エアインレットパネルはこのモデルのダイナミックなルックスを強調している。ドアハンドルにはリセスカバーがないデザインが採用されている。718ボクスターSには新しい19インチホイールが標準で装着され、オプションで20インチホイールを装着することもできる。テールライトは3DのLEDテクノロジーと4灯のブレーキライトによって一新され、その間に配した“Porsche”ロゴとアクセントストリップがワイドなリヤボディーを、より際立たせる。

    よりスポーティにチューニングされたシャシーによって俊敏性が向上
    ドライビングダイナミクスにおいて、新しいボクスターは初代718を彷彿とさせる。完全に見直されたシャシーがコーナリング性能を高め、電動式パワーステアリングは、さらに10%ダイレクトに設定されている。これによって、サーキットと日常走行の両方において、より俊敏で操縦しやすくなっている。

    10mm/20mm低い車高:ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム
    718ボクスターには車高が10mm低いポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)が、718ボクスターSには20mm低い車高を備えたPASMスポーツシャシーがそれぞれオプションで用意されている。見直されたアクティブシャシーは、ロングドライブにおける高い快適性とダイナミックで剛性感溢れるスポーティな操縦性を発揮する。

    ダイナミックなドライビングエクスペリエンスを実現するオプションのスポーツクロノパッケージでは、911と同様にノーマル、スポーツ、スポーツ・プラスの3つのモードに加えてインディビジュアルプログラムが設定可能。PDKには、ドライビングプログラムスイッチの中央にスポーツレスポンススイッチが追加されます。モータースポーツからヒントを得たこのスイッチは、エンジンとPDKのレスポンスを極めてダイレクトに設定する。

    標準装備される新しいポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)
    718ボクスター車内でドライバーを待つのが、メータパネルなどのニューエレメントによってグレードアップされた使いやすいポルシェのインテリア。新しいインテリアレイアウトのもうひとつの重要な機能が、オーディオインターフェース、および出力110Wのサウンドパッケージ・プラスを備えたポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)。PCMではコネクト・プラスオプションの購入により、オンラインナビゲーション、Wi-Fi ホットスポット、Apple CarPlayといった機能が強化される。

    ニュー718ボクスターは、4月30日より欧州を皮切りに順次、各国へ導入される。

    ポルシェ718ボクスター、718ボクスターS 希望小売価格(消費税込価格)

    718ボクスター(6速MT) ¥6,580,000
    718ボクスター(7速PDK) ¥7,104,000
    718ボクスターS(6速MT) ¥8,520,000
    718ボクスターS(7速PDK) ¥9,044,000