カテゴリー: ポルシェ

  • 【WEC】 ポルシェ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 決勝レポート

    【WEC】 ポルシェ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 決勝レポート

    ポルシェの919ハイブリッドはル・マン24時間で3連勝を果たした後、ニュルブルクリンクで行われたWEC第4戦においても見事3年連続で優勝した。ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレーは2015年、2016年に続いて表彰台の一番高い場所に昇り、今シーズンからトリオを組むアール・バンバーにとって、ここアイフェルでの優勝は初めての経験でとなった。ポルシェLMP1チームは今シーズン2勝目を飾ったが、ポルシェ919ハイブリッドによる勝利数は2014年のデビューから数えて15回となった。

    同じく919ハイブリッドを駆る現ワールドチャンピオンのニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ニック・タンディは長きに渡りレースをリードしましたが、2位でチェッカーを受けた。ポルシェ919ハイブリッドによるワン・ツーフィニッシュは2015年の上海戦以来、5度目となる。

    朝に小雨が降ったが、ドライコンディションで行われたWECの第4戦(全9戦)での勝利により、ポルシェのマニュファクチュアラー部門ポイントは154となり39.5ポイント差でトヨタをリードしている。ドライバー部門のランキングでは、バンバー/ベルンハルト/ハートレーが108ポイントでトップに立ち、2位のトヨタTS050ハイブリッド8号車トリオに30点差をつけている。ジャニ/ロッテラー/タンディは46ポイントでランキング4位に浮上した。

    FIA WECの次戦は夏季休暇を挟んで、9月3日にメキシコシティで開催される。

    カーナンバー#1のレース展開:

    3番グリッドからレースをスタートしたアンドレ・ロッテラーは序盤、カーナンバー#7のトヨタTS050ハイブリッドとカーナンバー#2のポルシェ919ハイブリッドに続く3位で走行。この上位3台のギャップはレース開始から24周、約46分間に渡り1秒以内という僅差だった。31ラップを終えて給油およびタイヤ交換のためにピットインしたロッテラーは、ニール・ジャニへ交代する。コースに復帰した際、ジャニはカーナンバー#7トヨタの後ろとなる2番手だったが、35周目にトラフィックに邪魔されチームメイトのカーナンバー#2に先行を許し3位に下がる。46周目、2台の919ハイブリッドはトヨタをかわして、ワン・ツー体制に入る。64周後にピットに入ったジャニは給油のみを済ませて、引き続き2位で走行する。

    ジャニは68周目にハートレーをパスして、トップに立つ。97周後、ステアリングはニック・タンディに託される。123周目にカーナンバー#67のフォードGTをパスする際、タンディは軽く接触してしまうが、幸いにも両車ともダメージは無く走行を続ける。130周を終えてピットインしたタンディは給油後、2位でコースに復帰する。135周目にチームメイトを抜いて首位に立ったタンディは163周後に再びロッテラーへ繋ぐ。ロッテラーが最終ピットストップで給油を行う間にシリーズポイントで首位に立つチームメイトが先行したため、カーナンバー#1の919ハイブリッドは2位でレースを終えた。

    カーナンバー#2のレース展開:

    カーナンバー#8のトヨタにトラブルが発生したため、追加のフォーメーションラップが行われたレースで、ティモ・ベルンハルトはカーナンバー#7のトヨタとチームメイトのカーナンバー#1に挟まれた2番手からスタートした。32周を終えた後にベルンハルトは、2位のままブレンドン・ハートレーに代わる。給油およびタイヤ交換を行った919ハイブリッドでコースに出たハートレーは、ジャニのすぐ後ろとなる3番手につけるが、35周目にチームメイトをパスして2位に浮上する。

    ハートレーは43周目、ついにカーナンバー#7のトヨタを攻略してトップに立ち65周後に給油を行う。2スティント目に入ったこともありパフォーマンスが僅かに落ちたハートレーは68周目にジャニに先行を許して2位に後退する。99周目、2位を保持したままアール・バンバーへドライバー交代を行う。このピットストップでリヤウイングに付着したタイヤカスを取り除いたため、通常よりも4秒程度時間を擁したが、バンバーは見事なペースでタイムロスを取り戻すだけにとどまらず、111周目にはカーナンバー#1の919ハイブリッドを捉えてトップに躍り出る。131周目にピットで給油を行った後もバンバーはトップを維持するが、目の前でスピンしたLMP2クラスのマシンを避ける隙にチームメイトに逆転される。164周目、ベルンハルトは、919ハイブリッドのコックピットに戻る。素早い給油を済ませた197周目にはトップの座を取り戻し、204周目にチェッカーフラッグを受けたベルンハルトは、自身とポルシェとにとってのホームレースを優勝で飾った。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)

    「ここアイフェルにおける3連勝、そしてル・マン24時間での勝利からわずか4週間に得た919ハイブリッドにとって通算15勝目を達成できたなんて、信じられません。これでマニュファクチュアラーとドライバー両部門のタイトルを防衛するという我々の目標に、また一歩近づきました。できるだけ多くのポイントを獲得して、タイトル争いをより優位に進められるのは大事です。私にとってなによりも重要なのは、チームが夏休みに入ることで数か月に渡る激務から解放されリフレッシュできることです。メキシコではまた目標に向かって戦います」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)

    「今日の様なレース展開は理想的と言えるでしょう。919ハイブリッドは2台とも優勝に値するパフォーマンスを発揮しました。両車は準備も万端だったし、レースでも完璧だった。6人のドライバーは最高のパフォーマンスに加えて、素晴らしいチームプレーも演じてくれました。幾度かボディに付着したタイヤカスが問題を引き起こしましたが、それもピットストップで取り除いた後はパフォーマンスを取り戻すことができました。数回起きたチームメイト同士でのオーバーテイクにおいても、ドライバー達はいつも見事な動きを見せました。新しいハイダウンフォースエアロキットを、ここまで仕上げてくれた全ての人に感謝しています。このエアロキットが、ワン・ツーフィニッシュを可能にしました。レース結果は2つのチャンピオンシップ争いには理想的で、両タイトルの防衛がポルシェにとって重要なのです」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1)

    「担当したスティントでトラフィックに阻まれた際、ブレントンに抜かれ2位に落ちました。チームメイト相手にリスクを冒したくなかったので、過度なディフェンスも避けました。その後もトラフィックには恵まれませんでしたが、激しいながらもクリーンなバトルをトヨタとブレントンに仕掛けるまでにペースを取り戻しました。トップに立ってからは僅かにタイヤの劣化がありましたが、順位をキープできました」

    アンドレ・ロッテラー (ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1)

    「良いスタートを切ってレーシングラインを走っていましたが、第1コーナーでティモが前に出ました。最初のスティントでは小林可夢偉、ティモと私はほぼ同じ速さで、楽しくトラフィックの中を走ることができました。919ハイブリッドは2台とも力強く、何回かリードを入れ替えるなどポルシェにとって良い日でした。我々が勝つチャンスもありましたが、チームのためチャンピオンシップ争いを念頭に戦いました」

    ニック・タンディ (ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1)

    「しっかりと担当スティントをこなして、トップでアンドレにつなぐことができました。ニュルブルクリンクのコースではトラフィックの処理が難しいので、いつも以上にタフなレースでした。ダブルスティントでは体力も消耗しました。タイヤゴムのカスによりパフォーマンスが低下するということも分かりました」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー2)

    「リスクを負わずに安定したペースでスティントを担当できました。チームが素晴らしい準備をしてくれたおかげで、919ハイブリッドはレース中ずっと良いバランスでした。目の前でスピンしたLMP2の車を避ける必要が起きましたが、それがレース中唯一のドラマでした。日曜午後のドライブを楽しみました」

    ティモ・ベルンハルト (ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー2)

    「スタートも決まり、しばらくの間、可夢偉とロッテラーの3人で戦いました。トラフィックがそれぞれに優位な状況を作り出しましたが、それ以外の場面で3台のスピードは同等だったと言ってよいでしょう。始めの1時間、誰一人として余計なリスクを負うことなくバトルしました。ホームレースでワン・ツーフィニッシュという結果を得て、ポルシェにとって素晴らしい1日となりました。最初から最後まで接戦で、どちらのポルシェにも勝つチャンスがありました」

    ブレンドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー2)

    「ティモから引き継いだ最初のスティントでは良い仕事ができました。チームメイトのすぐ後ろでコースに戻り、数周後にはトップに立てました。クルマのフィーリングも良くトヨタとのギャップも築く事ができました。スティントが中盤に差し掛かる頃、フロントに着いたタイヤカスによりパフォーマンスを失いましたが、その後はまたバランスを取り戻しました」

  • ポルシェ、WECを撤退してF1に参戦?

    ポルシェ、WECを撤退してF1に参戦?

    ポルシェが、WECを撤退してF1に参戦する可能性が報じられている。

    ポルシェは、今月5日(水)に2021年以降のF1エンジンのレギュレーションを検討する会議“パワーユニット ワーキンググループ”にアストンマーティン、コスワースといったメーカーとともに参加している。

    Auto Motor und Sport は、ポルシェが今後2週間でF1に復帰するべきかどうかを決断すると報道。一方、WECへの今後については不確かであると伝えた。

    報道によると、ポルシェは、コンストラクターズとしてF1に参戦する意向はないものの、同じドイツのメーカーであるメルセデスの成功を目指し、ブランドへの影響を確実とするために適切なチームと勝利できるパートナーシップを検討しているという。

    ポルシェは、今年のル・マン24時間レースで、3年連続、通算19回目の総合優勝を果たしているが、トヨタが自滅したこともあり、競争力に完全には納得していないとされている。

    ポルシェは、1961年にF1に参戦。翌年には804でダン・ガーニーが勝利を挙げた。1980年代にはマクラーレンのパートナーとしてTAGのブランドを掲げたエンジンを1987年まで供給。1984年から1985年にはニキ・ラウダ、アラン・プロストによってドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得。翌1986年もアラン・プロストがドライバーズタイトル獲得を獲得している。1991年にフットワークにエンジン供給する形でF1復帰するが、予選通過も難しい状況に陥り、フットワークはシーズン後半にコスワークにエンジンを変更。ポルシェはF1を去った。

  • ポルシェ、911史上最もパワフルなモデル「911 GT2 RS」を公開

    ポルシェ、911史上最もパワフルなモデル「911 GT2 RS」を公開

    ポルシェの最も速く最もパワフルな公道走行可能な911、ニューポルシェ911 GT2 RSが、6月30日から7月2日にかけて英国で開催されるグッドウッド“フェスティバル・オブ・スピード”においてワールドプレミアを飾った。この高性能スポーツカーの心臓部には、515kW(700PS)を発生するツインターボ水平対向エンジンが搭載される。燃料満タンでの車両重量が1,470kgという軽量なツーシーターは、静止状態から100km/hまで2.8秒で加速する。

    この後輪駆動のクーペの最高速度は340km/h。モータースポーツとほぼ同じドライブテクノロジーにより、ニュー911 GT2 RSは、3.6リッターの先代モデルを59kW(80PS)上回り、50Nm増となる750Nmのトルクを達成している。

    このエンジンの基になっているのは、427kW(580PS)を発生する911ターボSの3.8リッターエンジン。性能向上のために、大型ターボチャージャーが、より多くの圧縮空気を燃焼室に送り込む。新たに追加された冷却システムは、最高負荷域で最適な冷却をもたらし、高温になるとインタークーラーに水を噴射する。これにより、過圧域での吸気温度をオーバーブースト可能な温度域へと下げ、極限状態であっても最適な出力が保証される。ニューGT2 RSに搭載されるカスタマイズされたGT 7速ダブルクラッチトランスミッション(PDK)は、トラクションを途切れさせず、路面へのパワー伝達を可能にする。さらに、専用開発のエグゾーストシステムは、極めて軽量なチタン製で、911ターボに使われるシステムよりも約7kg軽く、これまでにない感情に訴えるサウンドを響かせる

    ポルシェ デザインは、高性能スポーツカーのデビューを祝して、初めてとなる特別なウォッチを発売する。モータースポーツの世界を象徴する911 GT2 RSウォッチは、この新車のオーナーのためだけに用意され、2017年6月30日よりポルシェ正規販売店でニューGTモデルと同時にオーダーする場合に限って購入できる。

    並外れてダイナミックなコーナリングのためのレーシングシャシー

    スポーツにおける訓練とは、あらゆる細かな部分をも習得することを意味する。スーパースポーツカーの世界でのコーナリング速度は通常の領域とは別次元にあると言える。911 GT2 RSは、リアアクスルステアとウルトラハイパフォーマンス(UHP)タイヤを備える完璧なレーシングシャシーのおかげで、その速度域に達する。全てのGTスポーツカーと同じく、新しいトップモデルは、専用に設定されたPSMを備え、さらに最適なドライビングダイナミクスをもたらすように調整されたスポーツモードが追加される。パワフルなエアインテークとエアアウトレット、そして堂々としたリアウイングは、車両のエアロダイナミクスが機能とデザインの両方を極めたことを強調している。大径ワイドホイール(フロント:265/35 ZR 20、リア:325/30 ZR 21)は、並外れた制動力と旋回力を保証する。911 GT2 RSは、ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)を標準装備している。フロントフェンダー、ホイールハウジングベント、スポーツデザインドアミラーのアウターシェル、リアサイドセクションのエアインテーク、およびリアエンドのパーツは、多くのインテリアコンポーネントと同様にカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製。エンジンフードも車両をできるだけ軽くするためにカーボンで作られているのに対し、標準仕様のルーフはマグネシウム製。両方のボディパーツには、側面に幅広いキャラクターラインが入っている。

    30kgの軽量化をもたらすオプションのヴァイザッハ パッケージ

    パフォーマンスは、いつでもさらなるレベルアップが可能。それは911 GT2 RSについても言える。それゆえポルシェのエンジニア達は、約30kgの軽量化をもたらすオプションのヴァイザッハパッケージを開発した。このパッケージには、カーボンファイバー強化プラスチック製とチタン製の追加エレメントが含まれる。例えば、ルーフ、スタビライザー、および前後アクスルのカップリングロッドはカーボン製。マグネシウムホイールは、車両重量とバネ下重量の両方を軽減し、印象的なシャシー特性をさらに向上させる。ラゲッジコンパートメントリッドとカーボン模様仕上げのルーフには、ボディカラー同色のセンターストリップがあしらわれ、特徴的な外観を生み出す。

    真にスポーティなインテリア

    911 GT2 RSの室内は、標準装備のレッドアルカンターラ、ブラックレザー、およびカーボン模様仕上げのインテリアパーツによって占められている。パドルシフト付GT2 RSスポーツステアリングホイールは、素早くスポーティなシフトチェンジを可能にする。ドライバーと助手席乗員は、カーボン模様仕上げのフルバケットシートに座って高性能スポーツカーのドライビングダイナミクスを体験する。全ての911と同じく、ポルシェ コミュニケーション マネージメントシステム(PCM)は、オーディオ、ナビゲーション、および通信を一括制御するユニット。コネクト プラスモジュールとポルシェ トラック プレシジョン アプリも標準で含まれており、走行データの詳細な記録、表示、分析をスマートフォン上で行うことができる。

    オプションのクロノパッケージを装着すると、PCM機能が拡張されてパフォーマンスディスプレイが追加され、これを使ってコースタイムを表示、保存、評価できるようになる。パッケージには、ダッシュボード上のアナログ/デジタルストップウォッチも含まれる。さらに、911 GT2 RSのクロノパッケージには、ラップトリガーが付属する。スタート/フィニッシュラインに設置された外部マーカーと組み合わせてポルシェ トラック プレシジョン アプリを使用することで、このラップトリガーは、ドライバーがラップタイムを極めて正確に記録することを可能にする。

    車両に添えられる限定ウォッチ:ポルシェ デザイン911 GT2 RSクロノグラフ

    ポルシェ デザインは、ポルシェ モータースポーツ部門と組んで、新しいスーパースポーツカーのお客様のために911 GT2 RSクロノグラフを開発した。これは、911 GT2 RSのドライバーのためだけに提供される。その心臓部には、ポルシェ デザインが3 年を費やして開発した初めてのクロックムーブメントが搭載される。このキャリバー01.200は、フライバック機能と荷重経路を最適化したムーブメントブリッジを搭載し、COSC(スイスクロノメーター検定協会)の認定を受けている。ケースは軽量なチタン製。

    フライバック機能は、モータースポーツから着想を得ており、ポルシェ ウォッチならではの特徴を示すもの。伝統的なクロノグラフでは、連続して計測する場合にボタンを3回押さなくてはならない。最初に押すとクロノグラフが停止し、2回目に押すとリセットされ、3回目に押すと計測が再開される。フライバック機能を備えるクロノグラフでは、これらの操作が自動的に素早く連続して行われる。ストップウォッチ機能と現在の時刻表示は、イエローのマーキングを用いて明確に分けられている。このウォッチのディテールは、高性能スポーツカーに基づいている。タングステン製の巻き上げローターは、911 GT2 RSのホイールを基にデザインされている。文字盤はカーボン製で、時刻表示のデザインはメータパネルとタコメータにそっくり。911 GT2 RSおよびそれと対をなすウォッチは、世界中のポルシェ正規販売店でのみ購入できる。車両とウォッチは、お客様のご要望に応じて個別に生産され、一緒に手渡される。

  • ポルシェがF1参戦を準備? マクラーレンにエンジン供給の噂も

    ポルシェがF1参戦を準備? マクラーレンにエンジン供給の噂も

    ポルシェが、近い将来にF1に参戦することになるかもしれない。

    先週末に開催されたル・マン24時間レースで、ポルシェは3年連続、通算19回目の総合優勝を果たしている。

    Blid は、ポルシェが2020年以降のF1エンジンルールを議論する次回の会議への招待を受諾したと報道。

    ポルシェのLMP1代表を務めるフリッツ・エンツィンガーは「現在、我々は2020年のル・マンのレギュレーションについてはわかっている」とコメント。

    「今後数週間でプジョーがWECへ参戦するかどうかを決定するはずだ。だが、たとえ彼らが参戦するどうおかに関わらず、我々はさらに2~3年ル・マンを続けたいかどうかを検討しなければならない」

    「現時点で私はそれを評価することはできない」

    Auto Bild は、ポルシェにとってもル・マン後の1つの選択肢はフォーミュラEだと報道。

    そして、もうひとつの可能性として、マクラーレンがポルシェとのエンジン契約に興味を持っているとの噂もある。

    先週末のル・マンには、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンだけでなく、レーシングディレクターのエリック・ブーリエも出席した。

    Auto Bild は、ポルシェのフリッツ・エンツィンガーとチーム監督のアンドレアス・ザイドルが、7月9日に決勝が行われるF1オーストリアGPに出席すると報じている。

  • 【ル・マン24時間】 ポルシェ:WEC 第3戦 ル・マン24時間 決勝レポート

    【ル・マン24時間】 ポルシェ:WEC 第3戦 ル・マン24時間 決勝レポート

    2017年 ル・マン24時間レースはドラマチックな結末を迎え、ポルシェが19回目の総合優勝を獲得した。

    ポルシェのアール・バンバー、ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレーが駆る919ハイブリッドのカーナンバー2は、土曜日の18:30時点でフロントアクスルドライブのトラブルのため、1時間5分に及ぶ修復作業が必要となり、18ラップの遅れをとった上に、フロントアクスルの駆動力を失っていた。

    しかし、85回目のル・マン24時間耐久レースでは予期せぬ出来事がいくつも起こり、チームが一丸となって戦った結果、3人は総合順位56位から優勝まで上り詰めることができた。

    レコードホルダーであるポルシェは、世界最高峰のル・マン24時間レースにおいて3連覇、計19回目の優勝を誇ることとなり、昨年に続きトロフィーを獲得できた。

    2015年以降ポルシェ919ハイブリッドをドライブするアール・バンバーは、2度目の優勝となる。ティモ・ベルンハルトにとっても2度目のル・マン優勝となった。彼は2010年にアウディチームで初優勝を記録して以来、いつかポルシェチームで優勝したいと話していた。一方、ブレンドン・ハートレーはポルシェLMPドライバー6人の中で、優勝経験がなかったため、トロフィーに自身の名前が刻まれることを最も強く望んでいた。

    10時間以上レースをリードしていたカーナンバー1のポルシェは、午前11時過ぎにコース上でストップしてしまい、望みはカーナンバー2に託された。ハートレーは連続スティントで徐々に順位をあげて行った。312周目で最後の燃料補給を行い、325周目でベルンハルトへドライバー交代をした。すべてのLM P1レースカーがリタイアもしくは遅れていたため、LM P2レースカーが首位を走っていた。12:50には、919ハイブリッドは首位のレースカーと同ラップ(レースラップ330)に追いついた。338周目を終えて、ベルンハルトは燃料補給を行い、347周目でトップに立った。360周目で最後の燃料補給を終え、素早くコースに戻った。367周目を終え、ベルンハルトはチェッカーフラッグを受け、チームの夢を叶えることができた。

    ミカエル・スタイナー (ポルシェAG R&D責任者)
    「ル・マン3連覇はポルシェにとって夢であり、夢を実現させた今回の優勝はチームにとって特別なことです。長時間にわたるピットでの修復などがあっても諦めなかったポルシェチームを非常に誇りに思っています。今回の優勝は我々のE-Performance技術と革新的なハイブリッド技術の賜物と誇りに思います。」

    フリッツ・エンツィンガー (LM P1代表)
    「2017年シーズンの大きな目標は、ハットトリックを達成することでした。この24時間では夢にも思わないようなことを経験し、実現することができました。今回の24時間レースでは、レースカーもチームメンバーも極限まで追い込まれました。チーム全体が一丸となって努力することで、驚くべきことが達成できます。一番早いレースカーより、一番優秀なチームを持つことが大切です。このチームは世界最高のチームです。だからこそ、優勝することができました。ポルシェ社員や世界中のファンからのリアクションは圧倒的なものでした。とにかく私をこの素晴らしいプロジェクトの責任者に任命してくれたポルシェと、一致団結し素晴らしい貢献とチームプレイを発揮してくれたチームメンバーの一人ひとりに感謝しています」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「今回の結果にはとても驚いています。何と言っていいかわかりません。ドライバーを含めたチームメンバー全員は最高の仕事を見せてくれました。ここ2週間は多くの苦労をし、浮き沈みが激しかったですが、ポルシェスピリットを胸に頑張りました。今回達成したことを実感するまで、少し時間がかかりそうです。ル・マン3連覇は、本当に素晴らしいことです。チームはこれまで12ヶ月諦めずに頑張ってくれました。トヨタは強力なコンペティターでした。トヨタは我々を限界の先まで追い詰め、お互いにその代償を払うことになりました。ニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ニック・タンディの3人は長時間レースをコントロールしていたので、リタイアしてしまったのは残念です。しかし、アール・バンバー、ブレンドン・ハートレー、そして特にティモ・ベルンハルトは優勝にふさわしいと思います。ティモはプログラム当初から開発ドライバーでした。長時間の修理があったにもかかわらず、彼らは頑張り続け、その努力が報われたのです」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッドカー カーナンバー2)
    「1時間にわたってピットでの修復をしたあと、順位が大きく落ちてしまったので、今回の結果には非常に驚いています。ブレンドンもティモもポルシェLM Pプログラム当初から頑張っていますし、ピットのチームメンバーも頑張ってくれました。彼らの努力がなければ、レースカーの復帰も優勝も不可能でした」

    ティモ・ベルンハルト(ポルシェ919ハイブリッドカー カーナンバー2)
    「今回の優勝がまだ現実とは思えません。1999年にジュニアドライバーとしてポルシェチームに入ったときから、ル・マンに参戦し優勝することを夢見ていました。いつかそのレベルまで成長できればと思っていました。18年後のいま、チームメンバーと一緒に達成することができました。最後のラップは感動的なものでした。この勝利を実感するまでに時間がかかりそうです」

    ブレンドン・ハートレー(ポルシェ919ハイブリッドカー カーナンバー2)
    「ル・マンはクレイジーなレースです。ピットクルーは土曜の夜、全力を尽くしてくれ、驚きの速さでレースに復帰させてくれました。それ以降、私とティモとアールの3人はエンジニアと共に、常に100%を出し切って、我々の努力が報われることを祈っていました」

    ポルシェ ル・マン24時間レース関連:【動画】 2017年 ル・マン24時間レース 決勝ハイライト

  • 【ル・マン24時間】 ポルシェ 「トヨタの速さはセンセーショナル」

    【ル・マン24時間】 ポルシェ 「トヨタの速さはセンセーショナル」

    ポルシェの2台のポルシェ919ハイブリッドは、第85回ル・マン24時間レースを3番手と4番手からスタートする。

    1号車のニール・ジャニは木曜日の夜に13.629kmのサルト・サーキットを3分17秒259で走り総合3番目のラップタイム、2号車のティモ・ベルンハルトは3分18秒067で走り4番目のタイムを挙げた。

    この2人のポルシェ ドライバーは、25℃の外気温と35℃の路面温度の下で先に行われた2回目の予選セッションがベストタイムだった。午後10時から深夜まで行われた最終予選ではトヨタ7号車の小林可夢偉がポールポジションを獲得し、決勝は熱い戦いが予想される。

    ニール・ジャニは、アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディとポルシェ919ハイブリッド1号車をシェアし、ベルンハルトは、アール・バンバー/ブレンドン・ハートレーとともに2号車のステアリングを握る。18回のル・マン総合優勝を飾った記録保持者で2015年と2016年の覇者であるポルシェがタイトルディフェンダーとなる。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1 担当副社長)

    「トヨタと小林可夢偉さん、おめでとうございます。彼が速いことは知っていましたが本当にセンセーショナルでした。我々は10分の1秒差でフロントローを逃しました。それを除くと予選は順調でした。長距離レースには自信があるので決勝については楽観的です。目標はル・マン3連覇です。これまでのチーム全員の努力に感謝します。過酷でスリル満点の仕事が我々を待ち受けています」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)

    「非常に実り豊かな一日となりました。様々なコース温度での車のセットアップやレース用タイヤの選択と磨耗に関して得た重要な知識を最適化することができました。最終予選セッションの途中で、2号車のエンジン温度が上昇しました。予防措置として、セッションを早めに切り上げました。明日、車をもう一度分解して慎重に点検し、最終的なレースコンポーネントで組み立てて、早めに寝るようにします。この2日間を終えて、強豪と対戦する次のル・マン決勝の準備は万全だと感じています」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド 1号車)

    「トヨタが素晴らしいパフォーマンスを見せました。我々は夜間に再びアタックラップを試みるのではなく、レースの準備に集中できたのが良かったと思います。今日は非常に順調だったので決勝が楽しみです」

    アンドレ・ロッテラー (ポルシェ919ハイブリッド 1号車)

    「車にさまざまなタイヤを試し、特に夜間のレースのために有益な情報を得ました。全体的に計画どおりに運びました。ニールの予選ラップはトラフィックに引っかかりました。適切なタイミングを取るのは容易ではありません。トラブルのないレースを行いたいと思います」

    ニック・タンディ (ポルシェ919ハイブリッド 1号車)

    「ここまで本当に順調でした。2週間前のテストデーから素晴しい進歩を遂げました。チームはこの2日間のプログラムについて完璧な仕事をしてくれました。これまでのル・マンの車と比べてもコーナーのハンドリングは最高です。良い兆しだと思います。ポルシェのレースペースは安定しています」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッド 2号車)

    「この2日間のラップで車は改善されました。週末に調子は最高潮になると思います。トヨタの予選のペースは印象的でしたが、決勝を見据えたポルシェのラップタイムも悪くはありません」

    ティモ・ベルンハルト (ポルシェ919ハイブリッド 2号車)

    「決勝が楽しみです。土曜日の午後のスタートが待ちきれません。今夜は車のバランスも本当に良い感じでした。決勝には車の調子も絶好調になっていると思います」

    ブレンドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド 2号車)

    「本当に素晴しい車だと感じました。4年連続でアタックを担当したティモは、そのラップでトラフィックに引っかかりました。残念でしたが、今日はトヨタの調子が良すぎました。小林可夢偉のタイムを上回るのは難しかったと思います。我々は早く切り上げたので最後のセッションは多く走りませんでした。車の調子にはとても満足しています」

  • ポルシェ、2017年ル・マン24時間の パブリックビューイングを実施

    ポルシェ、2017年ル・マン24時間の パブリックビューイングを実施

    ポルシェ ジャパンは、2017年6月18日(日)に銀座7丁目「G735 Gallery」にてル・マン24時間レースのパブリックビューイングを実施する。

    「Porsche Le Mans Gallery」では、日本初のお披露目となるNewデザインとなった919ハイブリッドや、そのレースカー技術がフィードバックされたカイエンS E-ハイブリッド プラチナムエディションを同時展示。またポルシェLMP 1ドライバー、アンドレ・ロッテラーのここでしか見ることのできないレース直前でのメッセージ・ビデオを放映する。

    会場では、過去18回の優勝時に作成されたウィニングポスターが完全復刻して展示され、ドイツ料理、ドイツビールを楽しみことができる。開催時間中はCS放送「J-SPORTS」の中継映像が常時流れる中、17時からはドイツ生まれのラジオDJ、サッシャをゲストに、ゴールまでのラスト数時間を実況中継で盛り上げる

    。その他ポルシェ応援グッズを販売する「ポルシェ ドライバーズ セレクション」コーナーや、アンケートに答えるとポルシェ オリジナルグッズがプレゼントされるアンケートノベルティプレゼント、来場者の中から抽選で10月のWEC富士大会ポルシェファンシート観戦チケット(2組4名様)やレジェンド・ドライバー「ジャッキー・イクス」氏のサイン入りグッズ(2名様)など豪華賞品のあたる抽選会なども実施する。

    昨年のラスト3分の興奮のドラマがまだ目に焼き付いている中、ポルシェ919ハイブリッドは2年連続のマニュファクチャラーズおよびドライバーズチャンピオンシップとしてゼッケン1、2をまとい2017年シーズンを戦っている。ポルシェはこのマシンでル・マン24時間レースの優勝、そしてFIA世界耐久選手権のマニュファクチュラー部門タイトルとドライバー部門タイトルで2015年、2016年に続く3連覇の達成に狙いを定めてる。

    Porsche Le Mans Gallery

    場所:
    G735 Gallery(東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル1F)

    日時:
    6月18日(日) 11:00~23:00 ※J-SPORTS放送上映は18日11:00~23:00

    展示車両:
    919ハイブリッド(NEWデザイン 日本初お披露目)
    カイエンS E-ハイブリッド プラチナムエディション

    その他:
    アンドレ・ロッテラー氏のレース直前メッセージビデオ
    ドイツ生まれのラジオDJ・サッシャ氏をゲストに迎えた実況中継
    Porsche Driver’s Selection販売
    Le Mans Gallery 過去18回の優勝当時に使用されていたポスター展示
    ドイツ料理、ドイツビール販売(クレジットカードで購入いただく飲食チケットのみでの販売)
    アンケートノベルティプレゼント
    豪華賞品のあたる抽選会

  • 【ル・マン24時間】ポルシェ:2017年 ル・マン24時間 プレビュー

    【ル・マン24時間】ポルシェ:2017年 ル・マン24時間 プレビュー

    ポルシェにとって、シーズンハイライトに向けたカウントダウンが最後の瞬間を告げようとしている。6月17~18日、ル・マン24時間レースで3年連続での優勝を目指し、この耐久レースの輝かしい栄冠のためにポルシェは再び戦うことになる。

    サーキットでの最強のライバルはトヨタ。この日本のメーカーは、まだル・マンで優勝したことがない。2016年、トヨタは技術的な不具合によってレース終了のわずか数分前にリタイヤし、劇的な結末を迎えた。

    2017年、トヨタはトップカテゴリーであるLMP1-Hクラス3台のマシンをエントリーさせて、2台のポルシェ919ハイブリッドと争う。

    5人の総合優勝経験者を擁するポルシェのドライバーラインナップ

    カーナンバー1のポルシェ919ハイブリッドのステアリングをシェアするのは、ニール・ジャニ(33歳、スイス)、アンドレ・ロッテラー(35歳、ドイツ)、ニック・タンディ(32歳、ドイツ)。この3人のドライバーは、合計でル・マン参戦20回、総合優勝5回という経歴。まず、ジャニ(参戦8回、総合優勝1回)は唯一の2017年のル・マンのタイトルディフェンダー兼FIA世界耐久選手権現チャンピオンで、また2015年以来、予選ラップ記録保持者でもある。ロッテラー(参戦8回、総合優勝3回)はこれまでアウディで華々しいキャリアを積み、今回がポルシェをドライブする初めてのル・マンとなる。タンディがル・マンのLMP1クラスで戦うのは、これが2回目。GTクラスでは3回参戦し、2015年にはLMP1へ初参戦ながらポルシェ17回目の総合優勝を果たした。

    もう1台のマシンのドライバーとして名を連ねる、アール・バンバー(26歳、ニュージーランド)、ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ)、ブレンドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド)は、合計でル・マン参戦17回、総合優勝2回という経歴。バンバー(参戦2回、総合優勝1回)は、2015年、タンディと一緒にLMP1のニューカマーながら優勝し、2016年はGTクラスでポルシェをドライブした。3人の中で最も経験豊富なベルンハルトは、ル・マン参戦10回で、最初の2002年にはGTカテゴリーへポルシェから参戦し、クラス優勝を果たした。このポルシェのワークスドライバーがアウディで参戦した2010年、ベルンハルトの名は総合優勝のトロフィーに刻まれている。ハートレー(参戦5回)は2014年以来ベルンハルトとコックピットを共有しており、全てのドライバーの中で一番ハングリー精神が旺盛です。なぜならこれまでル・マンで大きな勝利を経験したことがない為、栄冠を手にしたいと熱望しているからだ。

    時間との戦い、天候との戦い、トヨタとの戦い

    LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは、激戦となることを自覚して、次のように述べている。「2017年のル・マンは非常にハードなレースになるでしょう。2016年よりもさらに速くなる可能性があります。トヨタとの対決というだけではありません。ル・マンの過酷さは、レースそれ自体です。昼夜、変化する気象条件の中、330 km/hを超える速度で絶えずライバルを追い抜き、周回遅れにさせながら走破する5,000 kmを決して軽く見てはなりません。どの瞬間に何が起こるかわからず、何の保証もありません。事前に十分に準備をし、完璧に作業をし、事故のないレースをして、初めてル・マンで大きなトロフィーを獲得するチャンスが得られます」

    チーム監督のアンドレアス・ザイドルも「ル・マンが世界で最も過酷なレースなのは、単に走る距離が長いからではありません。イベント全体を通じて自分のペースを崩さず、リソースを管理する必要があります。これは2週間以上続きます。この間、限られたスペースにおいて、90人のスタッフが張り詰めた雰囲気の中で緊密に連携して作業します。喜ばしいことも大変なことも、一緒に体験します。土曜の午後3時には、チームのメンバー全員が、メカニックもドライバーも、チームの誰であれ、肉体的・精神的にレースに向けてフレッシュな状態になければなりません。ここで、私たちが学び、実践してきたことを全て出し切ることが重要です。私たちは技術的にできることは全てやり、戦略的にもル・マンに向けて準備してきました。ポルシェ919ハイブリッド、強力なドライバーの布陣、そしてチーム。いずれも全力を尽くす準備ができています」と語る。

    ポルシェ919ハイブリッド

    2017年の選手権に向けて、ポルシェ919ハイブリッドには幅広い改良が加えられた。このル・マン・プロトタイプのコンポーネントは、エアロダイナミクス、シャシー、内燃エンジンを中心に60%~70%が新たに開発されている。ただし、パワートレインは原則として同じまま。この革新的なハイブリッドレーシングカーは、システム全体で最高出力約900 PS(662 kW)を発生する。その源となっているのは、コンパクトな2リッターV4ターボエンジン(約500 PS/368 kW)と、2種類のエネルギー回生システム(フロントアクスルからのブレーキエネルギーと排気エネルギー)。内燃エンジンはリアアクスルを駆動し、出力400 PS(294 kW)以上の電気モータはフロントアクスルをブーストする。フロントブレーキとエグゾーストシステムから得られる電気エネルギーは、一時的に水冷式リチウムイオンバッテリーに蓄えられる。

    世界選手権

    この24時間レースは、2017年FIA世界耐久選手権の全9戦中、第3戦にあたる。2つの6時間レース(シルバーストンとスパ)終了時点で、ポルシェは61ポイントを獲得し、コンストラクターズ・スタンディングスでトヨタ(69.5ポイント)についで2位となっている。ドライバーズ・スタンディングスでは、バンバー/ベルンハルト/ハートレーは2位(33ポイント)、ジャニ/ロッテラー/タンディは3位(28ポイント)となっている。トップのトヨタの2人組は50ポイント。

    サクセスストーリー

    1970年、ポルシェはル・マンで待望の総合優勝を手にした。1998年までにさらに15回の総合優勝を果たしたが、その後は15年間、ポルシェはトップカテゴリーで戦うことはやめ、いくつかのクラス優勝のみを記録した。2011年、ポルシェはプロトタイプによってル・マンへ復帰することを決めた。世界耐久選手権の新しい効率のレギュレーションは、まさにポルシェが長年トップレベルのモータースポーツに求めてきたもので、市販車向けの未来のテクノロジーの研究開発の基礎となるものだったからだ。

    2012年と2013年は準備に費やされた。シュトゥットガルト近郊にあるヴァイザッハのポルシェ研究開発センターに新しい建物が出現し、フリッツ・エンツィンガーが集めたチームには、今や260人の高度な能力を持つ従業員が加わっている。こうして誕生したポルシェ919ハイブリッドは、以前はそれほど知られていなかったハイブリッドテクノロジーを採用した、まったく新しい車だった。初期の頃はトラブルにも見舞われたが、それ以来、大きな進歩を遂げた。

    2014年は、今日なお世界で最も革新的であり続けているレーシングカーのデビューシーズンとなった。919ハイブリッドは、初挑戦となったル・マンにおいて、レース開始から20時間後にトップに立ったが、その2時間後にエンジンの故障によってリタイヤした。2015年、ポルシェは3台目の919ハイブリッドをエントリーさせ、LMP1ルーキーであったアール・バンバー(ニュージーランド)、ニコ・ヒュルケンベルク(ドイツ)、ニック・タンディ(イギリス)の3人組が1998年以来となるポルシェ17回目の総合優勝をつかみ取った。昨年は、ロマン・デュマ(フランス)、ニール・ジャニ(スイス)、マルク・リーブ(ドイツ)の尽力により、長時間にわたるトヨタとの激戦の末、2年連続の総合優勝を果たした。

    テレビおよびライブストリーム

    ポルシェのウェブサイトwww.porsche.com/lemansでは、ワークスカーのコックピットからのライブ車両カメラの映像が24時間ウェブスペシャルで映し出される。さらに、ビデオストリームでは、現在の車両コンディションについての興味深い遠隔測定情報が得られまる。この他、ウェブサイトでは、ライブテロップとライブ順位、そしてル・マンのレースの画像と映像が配信される。

    Facebook
    土曜の午後3時(日本時間22時)、919ハイブリッドからのレーススタート時の車載映像がwww.facebook.com/porscheでライブ配信される。

    2017年ル・マン24時間レーススケジュール

    日付 セッション 開始時間
    (現地時間)
    終了時間
    (現地時間)
    開始時間
    (日本時間)
    終了時間
    (日本時間)
    6月14日(水) 公式練習 16:00 20:00 23:00 15日(木) 3:00
    予選1回目 22:00 24:00:00 15日(木) 5:00 15日(木) 7:00
    6月15日(木) 予選2回目 19:00 21:00 16日(金) 2:00 16日(金) 4:00
    予選3回目 22:00 24:00:00 16日(金) 5:00 16日(金) 7:00
    6月17日(土) ウォームアップ 9:00 9:45 16:00 16:45
    決勝レース 15:00 18日(日) 15:00 22:00 18日(日) 22:00
  • 【ル・マン24時間】 新型ポルシェ911 RSRがデビュー

    【ル・マン24時間】 新型ポルシェ911 RSRがデビュー

    ポルシェが今年も挑戦するル・マン24時間レースは伝統ある耐久レースだ。6月17日、18日に開催される第85回のレースには60台の車と180名のドライバーが参戦する。18回の総合優勝と105回のクラス優勝を誇るポルシェは、この有名な24時間レース史上最も成功を収めているメーカーだ。

    ポルシェGTチームは、熾烈なGTE-Proクラスに2台のニュー911 RSRを送り込む。

    ヴァイザッハのポルシェ モータースポーツが、スポーツカーのアイコンとして知られるポルシェ911の第7世代をベースに開発を行った最高出力510PSのレーシングカーであるニュー911RSRが、この世界で最も過酷な自動車レースでデビューする。

    LMP1クラスに出場する2台の919ハイブリッドとGTE-Amクラスに出場するポルシェ カスタマーチームの4台の2015年型911 RSRを含む計10台のポルシェ レーシングカー、13名のポルシェ ワークスドライバー、そして1名のポルシェ ヤングプロフェッショナルが2017年のル・マンに参戦する。

    ル・マン24時間レースへの参戦は、ドライバーとチームにとって他に比肩するものがない程、壮大なチャレンジだ。常設サーキットと公道を組み合わせた13.629kmのサルテ サーキットを際立たせているのがミュルサンヌやテルトル・ルージュなどの伝説のコーナーと約5kmにおよぶミュルサンヌ・ストレートだ。優勝者のリストには世界最高のレーシングドライバーたちがその名を刻む。ハリウッドさえもがフランスの地方で開催されるこの有名な長距離レースを讃えた。スティーブ・マックイーン主演の「栄光のル・マン」(1970年)はカーレース映画の名作と見なされている。

    GTE-Proクラスでは、ポルシェGTチームのリヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)/パトリック・ピレ(フランス)組がニュー911 RSRの 91号車、そして僚友のミカエル・クリステンセン(デンマーク)/ケヴィン・エストル(フランス)/ディルク・ヴェルナー(ドイツ)組が同じく911 RSRの 92号車を託される。GTE-Amクラスには、ポルシェ カスタマーチームの4台の2015年型911 RSRが参戦する。ポルシェ ヤングプロフェッショナルのマッテオ・カイローリ(イタリア)は同クラスを戦うデンプシー・プロトン・レーシングチームからクリスティアン・リード(ドイツ)/マービン・ディエンスト(ドイツ)と77号車をシェアする。14回目の出場となるポルシェ ワークスドライバーのパトリック・ロング(米国)は、プロトン・コンペティションからアブドルアズィーズ・トルキ・アル・ファイサル(サウジアラビア)/マイク・ヘドランド(米国)と93号車をシェアする。プロトン・コンペティションの88号車は、元ポルシェ ジュニアのクラウス・バチューラー(オ-ストリア)とステファン・レメレ(ベルギー)/ハレド・アル・クバイシ(アブダビ)がドライブする。ガルフレーシングの911 RSR 86号車のステアリングを握るのはベン・バーカー(イギリス)/マイケル・ウェインライト(イギリス)/ニック・フォスター(オーストラリア)組だ。

    1月にデイトナ24時間でレースデビューした新開発の911 RSRは、サスペンション、ボディ構造、エアロダイナミクスコンセプト、エンジン、およびトランスミッションの全てがヴァイザッハでゼロから設計された。リストリクターのサイズに応じて、リアアクスル前部に取り付けられたエンジンが約375kW(510PS)を発生する。トップマウンテッド・リアウイングと組み合わせた大型リアディフューザーによって、ダウンフォースのレベルと空力効率が大幅に改善されている。先代の911RSRは2013年のル・マンで1-2フィニッシュを飾っている。ニュー911 RSRは、ホワイト、レッド、ブラックのメインカラーとさらに進化したファクトリーデザインをまとい、デビューシーズン2度目の24時間レースに挑む。

    フランク=シュテッフェン・バリサー博士 (ポルシェ・モータースポーツ責任者)
    「世界中のスポーツカーファンが知っているように、ポルシェとル・マンは密接に結びついています。ポルシェはこの魅力的な長距離クラシックレースの歴史において最も成功したメーカーであり、この伝統を守る義務があります。それが、私達が大規模なチームで今年も参戦する理由です。強力なサポートを受けてGTE-Proクラスからデビューするニュー911 RSRには、特に期待しています。911 RSRは桁外れの競争力を備えます。この最も過酷で壮大なレースにおいて、有名な4つのメーカーとトップドライバーが操縦する11台の車に立ち向かうことは、間違いなくシーズン最大の挑戦となります」

    マルコ・ウジュハシ (GTモータースポーツ総合プロジェクトリーダー)
    「ル・マンは私達に特別な要求を投げかける比類のないレースです。そのため、このシーズンハイライトとなるレースの準備には、特にニューモデルで参戦する場合は、常に大きな努力が必要となります。ル・マンで重要なことは、終盤にアタックを仕掛けて優勝を争うことができるように、レースのあいだ車を完璧な状態に保つことにあります。我々はこの作戦に則っていけるようにしたいと思います」

    リヒャルト・リーツ (911 RSR 91号車 ドライバー)
    「このレースが大好きです。ドライバーとして出場できなければ自分でチケットを買って特別観覧席で友人と観戦します。ル・マンは、その魅力と豊かな伝統によってモナコ・グランプリやインディ500のようなクラシックと肩を並べます」

    パトリック・ピレ (911 RSR 91号車 ドライバー)
    「このレースでの優勝は目標のひとつです。それは私がフランス人だからというだけでなく、自宅がサーキットから90分ほどの場所にあるからです。250,000人の観衆が放つ熱狂と特別な雰囲気に全ての人が感動します。新しい911 RSRとサポートしてくれるスーパーチームによって、我々は優勝を競うために最高のポジションにいます」

    フレデリック・マコヴィッキ (911 RSR 91号車 ドライバー)
    「子供のときからル・マンへの出場が夢でした。今でもこのレースは私にとって特別です。公式テストから決勝まで徐々に膨らむ魅力に抵抗できるドライバーはいません。ここでの勝利以外望むことはありません。ポルシェとニュー911 RSRでこれを達成できたら最高です」

    ミカエル・クリステンセン (911 RSR 92号車 ドライバー)
    「ル・マンは全てのレーシングドライバーのハイライトです。初出場のときに子供時代の夢が実現しました。3度目の今回も、スタートが待ち遠しいです。ポルシェはル・マンで大きな成功を収めてきました。この伝統は義務を伴い、もちろんプレッシャーもかかりますが、我々はそれにも慣れています」

    ケヴィン・エストル (911 RSR 92号車 ドライバー)
    「ル・マンは世界で最も重要なレースで、ポルシェGTチームから出場できることをうれしく思います。厳しい練習を積んできて準備は万端です。フランス人にとってここの表彰台に立つことは、イギリス人のテニスプレーヤーにとってのウインブルドンと同じです。ファンの期待は大きく、彼らのためにも全力を尽くします」

    ディルク・ヴェルナー (911 RSR 92号車 ドライバー)
    「特に今年は、ル・マンで最も成功を収め、その偉大な歴史を作ったポルシェの一員として、世界最大のレースに出場できることを名誉に思います。大きな挑戦が始まろうとしています。特に難しいサーキットと様々な条件に24時間にわたって立ち向かわなければなりません」

    パトリック・ロング (911 RSR 93号車、プロトン・コンペシション)
    「今回がル・マン14度目で、この独特なサーキットのことはよく分かっています。ル・マンはレーシングドライバーとして最高の挑戦のひとつであり、シーズンのハイライトです。ポルシェの歴史はここで作られたと言っても過言ではないほど、本当に大切なレースです」

    マッテオ・カイローリ (911 RSR 77号車、デンプシー・プロトン・レーシング)
    「ル・マン24時間レースに出場することは全てのドライバーの夢です。私にとってこの夢が実現しようとしています。どれ程楽しみにしているかは言葉にできません。デンプシー・プロトン・レーシングとともに今シーズンはシルバーストンとスパで表彰台に登りました。だからル・マンでも可能性があります」

  • 【ル・マン24時間】 ポルシェ 「トヨタの速さは印象的」

    【ル・マン24時間】 ポルシェ 「トヨタの速さは印象的」

    ポルシェのLMP1チームは、ル・マンの公式テストにおいて2台の919ハイブリッドで156周を走行。1号車のニール・ジャニ(スイス)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス)および2号車アール・バンバー(ニュージーランド)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)の6名のドライバーに加えて、マーク・リーブ(ドイツ)もテストに参加。リーブは昨年919ハイブリッドで、ジャニ、ロマン・デュマ(フランス)と共にWECドライバーチャンピオンを獲得している。

    この公式テストにおける919ハイブリッドのベストタイムは3分21秒512。新しいレギュレーションによってエアロダイナミクスが変更されたにもかかわらず、ラップタイムは昨年の同イベントより0.7秒縮められたことになる。ポルシェLMP1チームは8時間のテストで予選を模したタイムアタックはせず、レース中におけるロングランに集中してプログラムを消化した結果、3台のトヨタに続く4番および5番手のタイムを記録した。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「いよいよ2017年のル・マンが始まりました。サルテサーキットに戻ってくると、過去の良い思い出に浸れます。もちろん今年も同じ結果を得られることを期待しています。今回のラップタイムを見ただけでは厳しいように思えますが、我々は計画通りにテストを行い決勝レースに向けての準備を行いました。火曜日には本番仕様の919ハイブリッドをブガッティサーキットで披露します。その後、チームのほぼ全員がいったん帰宅し、ル・マン市街の中心で日曜に行われる車検までリラックスした時を過ごすとこになるでしょう」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「様々なことをテストできました。予選のシミュレーションは敢えて行わず、レースのセットアップに集中しました。走行距離こそ予定には届かなかったのですが、タイヤに関することをはじめとした多くの有益な情報を得ています。トヨタの速さは印象的で、追い付くことは出来ませんでした。この後、テスト結果を分析し、本番までに919ハイブリッドのパフォーマンスを進化させたいと思います。昼頃にオイル漏れを発見してエンジンを交換した2号車で充分なテストをできなかったのは残念でした。わずか2時間半で作業を終え午後3時38分には車両はコースに復帰していきました。オイル漏れの原因を探る必要はありますが、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。ル・マン本番に向けて、アクセル全開で行きます」

    <<ポルシェ919ハイブリッド1号車のドライバー>>

    ニール・ジャニ(33歳、スイス)「ル・マンと世界中のどのサーキットも比較することなど出来ません。だからこそ、このテストは重要なのです。テスト開始直後、特に普段は公道として使われている9kmポスト付近は埃が酷かったのですが、コンディションが回復するにつれ準備を進められるようになりました」

    アンドレ・ロッテラー(33歳、ドイツ)
    「車両のベースは良いので、セットアップリスト通りの作業が出来ました。予定していたプログラムに従い、数スティントを履いたタイヤの状態もチェックしています。1周のアタックラップはトヨタに届かないかも知れませんが、このテストでそれを行わなかったのも事実です」

    ニック・タンディ(32歳、イギリス)
    「919ハイブリッドとル・マンに戻ってこられるほど素晴らしいことはありません。レースまでの2週間が待ちきれません」

    <<ポルシェ919ハイブリッド2号車のドライバー>&gt

    アール・バンバー(26歳、ニュージーランド)
    「今日のテストでは車の良いバランスを見つけるのに手こずりました。それでも進むべき方向は分かっていると信じています」

    ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ)
    「序盤、コースは滑りやすかったのにも関わらず、正しいセットアップを見つけることは出来ました。919ハイブリッドをもっとドライブしたかったのですが、チームは一所懸命エンジン交換を行ってくれました。今年のル・マンは例年以上にこのコースの経験が足りないドライバーが多いように感じました。彼らがレースを、より難しくするかも知れません」

    ブレンドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド)
    「今日は多くのイエローフラッグやセーフティカーに加えて、我々自身のトラブルによってテストの時間を失いました。私は突起物にヒットしてダメージを負い、修復に時間が掛かってしまいました。その後、エンジン交換作業でマシンはガレージに入り、さらに時間を失いました」

    マーク・リーブ(36歳、ドイツ) リザーブドライバー
    「ACOがテストデイにリザーブドライバーの参加を義務付けたことを嬉しく思います。919ハイブリッドのような素晴らしいクルマをル・マンのようなコースで運転できるのは、レーシングドライバー冥利につきます。準備は万端ですが、チームメイトに何も起こらずに私の出番がないのが一番です」

    またGTE-Proクラスには最高出力510psを誇るニュー911RSRがエントリー。2度に渡って行われた4時間のセッションで、リヒャルト・リーツ(オーストリア)と2名のフランス人、パトリック・ピレとフレデリック・マコヴィッキは91号車の911RSRで1,185.723 kmを走り、クラストップタイムを記録。ミカエル・クリステンセン(デンマーク)とケヴィン・エストル(フランス)、ディルク・ヴェルナー(ドイツ)がトリオを組む92号車は981.288kmを走破して同クラス2番手のタイムでサルテをラップしている。

    2015年スペックの911RSRが戦うGTE-Amでは、ポルシェ ヤングプロフェッショナルのマッテオ・カイローリ(イタリア)がデンプシープロトンレーシング(77号車)でWECデビューを果たす。もう一人のポルシェ ワークスドライバー、パトリック・ロング(アメリカ)は2台の911RSRでエントリーするプロトン コンペティションから参戦します。もう1つのカスタマーチーム、ガルフレーシングも911RSRでル・マンにエントリーしている。

    2017年のル・マン24時間は6月17日(土)の現地時間15時(日本時間同日22時)にスタートする。