カテゴリー: ピレリ

  • ピレリ:ベルギー、イタリア、シンガポールGP用のF1タイヤ選択を発表

    ピレリ:ベルギー、イタリア、シンガポールGP用のF1タイヤ選択を発表

    ピレリは、第12戦ベルギーGP、第13戦イタリアGP、第14戦シンガポールGPの3戦で使用するタイヤコンパウンドを発表した。

    F1ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンは、F1カレンダーでも屈指の過酷さを誇るサーキット。変わりやすい天候と路面コンディションを考慮して、ミディアムとソフトタイヤを選択した。

    ピレリの母国グランプリでもあるF1イタリアGPは、超高速サーキットのモンツァが舞台。強大なトラクションとブレーキング、高温になることもあるコンディションにタイヤが耐えられるように、最も硬いハードとミディアムの組み合わせを持ち込む。

    ナイトレースで開催される市街地レースのシンガポールGPでは、独最大のメカニカルグリップをもたらすべく、最もも軟らかいソフトとスーパーソフトが持ち込まれる。

  • ピレリ:F1ハンガリーGP プレビュー

    ピレリ:F1ハンガリーGP プレビュー

    2014年 第11戦 F1ハンガリーPが開催されるハンガロリンクをタイヤメーカーの観点から解説した。

    ピレリと各チームは、今シーズン唯一のヨーロッパでのグランプリ2週連続開催のため、ホッケンハイムからブダペストまで800kmの距離を移動する。ハンガロリンクは、1986年、かつての「鉄のカーテン」の向こう側で最初にF1が開催されたサーキット。

    ハンガロリンクは常設サーキットだが、メカニカルグリップが強調されるタイトでツイスティなコーナーやグリップレベルの低い路面など、多くの市街地サーキットの特性を持ち合わせている。

    過去には、レースが非常に暑いコンディションで行われることが多いとはいえ、雨も不確定な要素となっている。

    ピレリは、P Zero ホワイト・ミディアムとP Zero イエロー・ソフトタイヤを持ち込む。この組み合わせは性能と高い気温への対応力との適正なバランスを提供する。ハンガロリンクは、特にタイヤに厳しいサーキットではないが、絶え間なくコーナーが続くコースのため、ラップを通してコンパウンドをクールダウンする機会があまり得られないという特徴を持っている。

    ハンガロリンクは、トラクション、ブレーキング、横方向の荷重がバランスより配置されたサーキット。マシンは、低速コーナーでメカニカルグリップを最大限に活用するために最大レベルのダウンフォースセットアップで走行する。

    ミディアムタイヤは作動温度領域が低く、広範囲の低い温度条件下でも最適な性能を発揮できるコンパウンド。ソフトタイヤは、対照的に作動温度領域が高く、高温のコンディションに適したコンパウンド。ハンガロリンクでの気温は、シーズン中で最も高い部類に入ることも珍しくない。

    ハンガロリンクでは、タイヤに複数の力が同時に課せられることがしばしばある。空力ダウンフォースによって、垂直方向の力がタイヤを押し付ける。同時に、コーナー通過時には、横方向の負荷が、加速と減速には、縦方向の力がタイヤに加えられることになります。これらは全てタイヤ構造の負荷を増大させます。

    2013年の勝利戦略は3ストップだった。ルイス・ハミルトンが、ミディアムとソフトを使用して、メルセデスでの初勝利を飾った。ロータスのキミ・ライコネンは、2ストップ戦略で2位を獲得した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ハンガリーは、そのトリッキーなレイアウトでよく知られており、オーバーテイクや、コース全体への完璧なセットアップを見いだすことが難しいところですので、トラックポジションを上げるきちょな機会を提供する戦略が特に重要になります。ハンガリーでは、通用、天候状態も話題になりますが、我々のタイヤはホッケンハイムの非常に高い路面温度の下でも性能を発揮しましたので、ここでも問題無いことを確信しています。ハンガリーへ持ち込むタイヤの組み合わせは、増大する厳しさへ対応するために、ホッケンハイムより1段階硬いものとなっています。したがって、通常通り2ストップを予測していますが、金曜フリー走行後には、より明確な予測ができると思います」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタント)
    「近年、ハンガロリンクはポジティブな方向に変わったと思います。全体的に低速コーナーで構成され、低速ギアでの加速が多いため、最大レベルのダウンフォースのセットアップで走行することになりますが、今では最大限にプッシュ可能な箇所もいくつか存在します。良好なトラクションを維持することが主な技術的な課題であり、何よりも大事なことは、リアタイヤをケアすることです。さもなければ、最終的にグリップと制動力を失うことになります。このサーキットでの鍵となるポイントがいくつかあります。例えを挙げると、ピットを出た後の第2コーナーです。ここは、下り勾配の左周りコーナーで、急角度のように見えますが実際はそうではありません。したがって、続く右回りのコーナーのためのベストラインを維持するために、インサイド側を走行し続ける必要があります。実際、ハンガロリンクでは、全てのコーナーが次のコーナーへ影響を及ぼしています。全てのコーナーで、ドライバーには慎重なスロットル調整が求められますが、今年のマシンはトルクが増大しているため、この作業が容易ではありません。したがって、各コーナーで理想的なレーシングラインを維持することが極めて難しくなっているように思います」

  • ピレリ:F1ドイツGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1ドイツGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1ドイツGPの決勝レースを振り返った。

    ニコ・ロズベルグが自身のホームグランプリで優勝し、ドライバーズ選手権でのリードを広げた。ロズベルグは、第1スティントをP Zeroレッド・スーパーソフトで、続く2つのスティントをP Zeroイエロ・ソフトで走る2ストップ戦略を採った。

    ニコ・ロズベルグにとって、初めてのドイツGPでの表彰台となった。また、バルテリ・ボッタスの3戦連続表彰台によって、ウィリアムズは通算300回目の表彰台獲得を達成した。

    ニコ・ロズベルグのチームメイトのルイス・ハミルトンは、予選でのアクシデントのために20番グリッドからスタートし、17台を抜いて3位でフィニッシュした。ルイス・ハミルトンは、レース中に2ストップから3ストップ戦略へ変更し、最初の2スティントをソフトタイヤで、最終2スティントをよりスピードの速いスーパーソフトで走行した。ハミルトンは、スーパーソフトで17周の最終スティントを走行したが、このスティント中に決勝のファステストラップを記録した。この戦略によって、終盤、ハミルトンはボッタスとの接戦を展開し、フロントウィングを損傷しながらも、ロスベルグとわずか22秒差でフィニッシュした。

    スターティンググリッド上位勢全員が、ソフトよりもラップあたり1秒速いスーパーソブトでスタートした。路面温度は20℃以上と、過去2日間よりは低くなったため、各チームには新たな課題が与えられることになったが、予測された雨が降ることはなかった。そして、ドライバーたちは全力でプッシュすることが可能となり、終始、大接戦が展開された。306kmを走行したにも関わらず、5位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と6位のダニエル・リカルド(レッドブル)とのフィニッシュ時の差は、わずか0.1秒未満だった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「過去2日間よりもかなり冷涼なコンディションとなったため、高温時と比較したタイヤ動作に関して、各チームは未知の領域での作業に取り組んでいました。多くの接戦や、時には大接戦が展開され、これらもまたタイヤの摩耗とデグラデーションに影響を及ぼしました。予測通り、2〜3ストップのレースとなり、表彰台3名中、優勝者を含む2名が2ストッパーでした。ハミルトンは、直接のライバルたちよりも1回多いストップを行ったものの、彼の戦略は、グリッド遥か後方のスタートから表彰台争いに加わることを可能にしました。ソフトとスーパーソフトという我々のタイヤ選択は、多様な戦略が展開される中、終始、アクション満載でエキサイティングなバトルを確実にしてくれたと思います」

    関連:F1ドイツGP 結果:ニコ・ロズベルグが母国グランプリ初優勝

  • ピレリ:F1ドイツGP 予選レポート

    ピレリ:F1ドイツGP 予選レポート

    ピレリが、F1ドイツGPの予選を振り返った。

    メルセデスのニコ・ロズベルグが、昨日と同様の高い路面温度の下、ホームグランプリとなるドイツグランプリ予選でポールポジションを獲得した。ウィリアムズのバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサが、それぞれ2番手と3番手に続いた。ボッタスとメルセデスのルイス・ハミルトンのみが、PZeroレッド・スーパーソフトを使用せずにQ2へ進出した。

    ニコ・ロズベルグを含む他のドライバーは、Q1からスーパーソフトを使用した。Q2以降は、進出した全ドライバーが、タイヤレンジ中で最も軟らかいスーパーソフトコンパウンドを使用した。スーパーソフトは、ホッケンハイム用にともに選択されているP Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約1秒速い性能を示した。

    しかし、依然として最も大きな話題の中心は天候。現状の暑い天候状態が、明日の午後には雷を伴ったにわか雨に一転するとの予報も出ている。

    午前中に行われた最終フリー走行では、ロズベルグがチームメイトのハミルトンに0.6秒差をつける最速タイムを記録。ハミルトンは、Q1でメカニカルトラブルのためにクラッシュしたが、16番グリッドを確保して予選を終えた。ハミルトンは、下位グリッドに後退したものの、決勝スタート時に装着するタイヤを自由に選択することが可能となり、それを戦略に効果的に活用することができる。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「昨日よりも高くなった路面温度の下、ドラマティックな予選が見られました。予想通り、ソフトよりもラップあたり約1秒速いスーパーソフトが予選でのメインタイヤとなりました。両コンパウンド間のタイム差が明らかに予選の戦略に影響を及ぼし、ボッタスとハミルトンを除く全ドライバーがQ1からスーパーソフトを使用しました。各チームは、もちろん明日の決勝のことを考えていますが、激しいにわか雨の可能性もあるため、戦略に関する確固たる予測を立てることは困難です。もし雨天用タイヤが必要になった場合は、決勝用にタイヤを温存できたチームは、そのメリットを活かすことができないかもしれません。さらに、各チームはホッケンハイムの適切な雨天データを全く持っていませんので、雨は明らかに興味深い予想外の展開をもたらすでしょう」

  • ピレリ:F1ドイツGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1ドイツGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1ドイツGPの金曜フリー走行を振り返った。

    ピレリは、57℃に達したシーズン中でも最も高い部類に属する温度を経験した。この異例の暑さにも関わらず、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせであるPZeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトは、トラクションとブレーキングに関して厳しいこのサーキットでも期待された性能を示した。

    明日以降のレース週末は雨の可能性を含む変わりやすい天候との予報が出ているので、高温のコンディションは続かないものと予測されている。したがって、本日の2回のフリー走行セッションで収集されたデータは、予選と決勝時に必ずしも適応しない可能性があり、各チームは、変化するコンディションへの対応を迫られることになる。しかし、もし決勝時にドライコンディションが続けば、2〜3回のピットストップとなるだろう。

    メルセデス勢が両フリー走行セッションで首位に立ったものの、チーム間のラップタイム差は比較的小さいものだった。しかし、前回のF1開催が2年前のホッケンハイムにおいて、各チームがドイツGPへ向けた準備作業を行った中、今日のラップタイム差は、多様な燃料搭載量やセットアップを考慮したものではない。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「現時点での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1秒となっていますが、ここホッケンハイムで路面の改善は主要な要素ではありません。明日以降、変わりやすい天候との予報が出ていますので、むしろ天候状態が大きな疑問符となりそうです。FRICサスペンションの非搭載について多くの議論が交わされてきましたが、ここまで見た限りでは、この措置がタイヤ動作にどのような影響を及ぼすのかを明言することは難しいです。今回は非常に高い路面温度でしたが、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせの両タイヤは期待通りの性能を示しました」

  • ピレリ:F1ドイツGP プレビュー

    ピレリ:F1ドイツGP プレビュー

    ピレリが、2014年 第10戦 F1ドイツGPが開催されるホッケンハイムをタイヤメーカーの観点から解説した。

    ドイツGPは、ニュルブルクリンクとホッケンハイムで交互に開催されており、今年のドイツGPは、ホッケンハイムでの開催となる。前回のホッケンハイムでの開催は、ピレリがF1に復帰して2年目の2012年だった。

    ホッケンハイムは、テクニックが要求されるタイトでツイスティなスタジアムセクションと、ストレートを伴う高速セクションの2つの顔を持つサーキット。オーストリアGPと同じ組み合わせである、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが使用される。

    オーストリア、シルバーストンと同様に、この時期のライン渓谷上流地域の天候は不安定で、日中の気温差が大きくなる可能性がある。ドイツGP後、各チームはハンガリーへと直行する。(ハンガリーでは、ソフトとミディアムが選択されている。)今週末と来週末は、今シーズン唯一のヨーロッパでのグランプリ2週連続開催となる。

    トラクションとブレーキングは、ホッケンハイムの鍵となる2つの側面。タイヤには、約5Gの減速Gが課せられる。低速のスタジアムセクションでは、低速コーナー出口からの加速ポイントが数多く存在するため、ドライバーは、コンパウンドの表面温度を上昇させるホイールスピンの抑制に気を配る必要がある。

    スーパーソフトタイヤは作動温度領域が低く、広範囲の温度条件下でも最適な性能を発揮できるコンパウンド。ソフトタイヤは、作動温度領域が高く、高温のコンディションや厳しい路面状態に適したコンパウンド。ホッケンハイムでは、多様な天候状態となる可能性があり、週末を通して何度かシャワーが降る予報も出ている。

    比較的低い平均気温と短いコーナーの存在により、タイヤを理想的な作動温度領域内に留めておくことは、ホッケンハイムにおける最も大きな課題のひとつ。一般的にタイヤに大きな負荷を課さない滑らかなアスファルト上で、適正なグリップを生み出すことが重要。ほぼ直線とも言えるターン5は、右側のタイヤに高い負荷を課す。

    ソフトとミディアムが選択された2012年の勝利戦略は2ストップだった。ポールポジションからスタートしたフェラーリのフェルナンド・アロンソがレースを支配し、ピットストップの間に一時的に首位を譲ったものの、その後再び戦略によって首位を奪還した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「2年ぶりにホッケンハイムを訪れることを嬉しく思いますが、我々が持っているホッケンハイムにおけるF1のデータは、マシンとタイヤが現状とは大きく異なっていた2年前のものだけですので、我々や各チームの作業量は通常よりも増すことになります。したがって、金曜フリー走行は非常に重要となりますので、各チームは、金曜フリー走行を通じて、出来る限り大量の適切なデータを収集するでしょう。スーパーソフトをホッケンハイムで使用するのは初めてですが、今シーズン収集したコンパウンドのデータによれば、スーパーソフトは、2002年の改修前まで世界でも屈指の高速サーキットであったホッケンハイムの多様な厳しさにも適応すると思います。金曜日の午後までには、ピットストップに関する明確な予測ができると思います。ドイツは、Formula Oneのみならず、常に自動車産業全体の中心に位置していますので、非常に熱狂的で知見の豊富なドイツのファンの前で我々の製品を再び披露できることを楽しみにしています」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタント)
    「新しいホッケンハイムリンクは、とても素晴らしいトラックです。以前もまた素晴らしいものでした。永遠に続くような複数のアクセル全開のストレートとツイスティなモトドロームセクションが存在し、大規模でした。当時は、中途半端なセットアップが介在する余地はありませんでした。ストレートが短くなった現在は、セットアップに妥協点を見出すことが容易になり、オーバーテイクも以前ほど難しくはありません。路面は非常に滑らかで、良好なタイヤマネージメントの鍵は、リアタイヤをケアすることです。低速コーナー出口での加速ポイントが数多く存在するため、リアタイヤの状態を良好に保つことは、競争力のある性能のために極めて重要になります。そして、天候のことも忘れてはいけません。過去には、ホッケンハイムで豪雨と輝く太陽を同時に経験したことがあります。この変わりやすい天候は、予選と決勝に予測不可能な要素をもたらしてくれます。」

  • ピレリ、18インチ・コンセプトタイヤ解説

    ピレリ、18インチ・コンセプトタイヤ解説

    ピレリの新型18インチ・コンセプトタイヤが、シルバーストンで注目の的になった。9日(水)の午前、ロータスF1チームのリザーブドライバー、シャルル・ピックが駆るマシンとともに、18インチ・コンセプトタイヤはそのデビューを飾った。

    シャルル・ピックは、午前9時過ぎ、新型18インチタイヤを装着した現行ロータスE22でコース入り、シルバーストンサーキットで14周を走行した。

    このコンセプトタイヤは、性能面よりも主に美観をデモするために設計された汎用性の高いコンパウンドになっているため、ラップタイムではなく、これまでと全く異なる新しいデザインに対応する反応を測ることに目的が置かれてた。大半のオブザーバーから肯定的な反応が寄せられている。

    新型タイヤは、ミラノ本社におけるピレリのプラミアム戦略に基づいて設計・開発された。18インチタイヤの鍵となる技術的アドバンテージは、タイヤの剛性を高めやすく、空気圧の変化幅を少なくする、より硬くなったサイドウォール。(タイヤ内部の空気も少なくなる。)新型タイヤは、物理的に大きくなり、公道用のウルトラ・ハイパフォーマンスタイヤとの関連性が高まり、技術の転用が加速される。

    今回テストされた新型タイヤは、現行13インチタイヤと同じタイヤ幅(フロント:245mm、リア:325mm)だが、直径は30mm大きくなっている。直径は大きくなっているもののサイドウォールが薄くなっているため、タイヤ重量は、13インチタイヤとほぼ同じ。リムを含む総重量は、13インチやタイヤよりも約4kg重くなっている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「ロータスに装着された新型タイヤは実に素晴らしく、既に世界中からこのタイヤに関する反応が得られています。今回のタイヤはコンセプトプロトタイプに過ぎませんが、各チームからのタイヤサイズ拡大の要望があれば、このまま開発を進め、比較的短期間で製品レベルのタイヤを製造することが可能です。これまでにも既に多くの意見をいただいていますが、今後も様々な意見が得られることを楽しみにしています。性能面は決して今回のプライオリティではありませんでしたが、新型タイヤは、まさに我々の期待に沿った動作を示しました。それは、ホイールとタイヤのサイズに関するルールが長い期間変わらない中にありながら、結果的に大きな開発カーブの端緒に就いたことを明示しています。新型タイヤが注目の的になりましたが、フェラーリ、マルシャ、ロータス、レッドブルとともに行った2日間のタイヤテストによって、来年に向けた大量の開発作業を短期間でマネージすることができました。これまでに行われたバーレーンとバルセロナでのタイヤテストから多くのことを学んでいますのが、今回、厳しい高速サーキットで、2015年シーズンへ向けて、より的を絞った大量の作業を行うことができました」

  • ピレリ、18インチF1タイヤのテストに満足

    ピレリ、18インチF1タイヤのテストに満足

    ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、18インチのコンセプトタイヤのデモンストレーションの結果に満足していると述べた。

    現在、F1は13インチのタイヤを採用しているが、ピレリはシルバーストンで開催されたインシーズンテスト2日目にロータスと18インチのF1タイヤの評価を行った。

    ポール・ヘンベリーは、F1が2017年にむけて18インチタイヤへの変更を議論していると述べた。

    「今日のプライオリティは、現在のF1カーのリムを変更するとどのように見えるかを人々に示すことだった。今日示し、みなさんにはイメージがある。我々はイメージを戦略グループとF1委員会の人々に供給し、彼らは議論を行うことができる」とコメント。

    「パフォーマンスには目を向けなかったし、わかっていることを確認した。フロントタイヤは非常にアグレッシブなターンインを作り出し、ドライバーはターンインでフロントタイヤから非常にダイレクトなレスポンスを得る。キャンバーに敏感であり、実際、それがスポーツで採用されればうまく絹することはわかっている。今後は決定者の手に委ねられる」

    「彼らが13インチを望めば、我々は13インチを継続する。彼らが18、19、20といったもっと大きなものを望むかどうかはわからない。スポーツがそれを望めば、チャンスがあるのは確かだ」

    「現時点で2017年のレギュレーションについて話し合われている。彼らが一年前倒しでそれを持ち込みたければ、我々は2016年でも準備はできると感じている。だが、我々がそれをプッシュするつもりはない」

    ポール・ヘンベリーは、F1のフィーダーシリーズであるGP2が2015年にタイヤ口径を大きくする可能性をほのめかした。

    2015年からF1で18インチへの変更はあるかと質問されたポール・ヘンベリーは「チームはそれについってパニックになるかもしれない」と冗談を交えて述べた。

    「相当な数の仕事と開発が必要なのは確かであり、我々はGP2、GP2カーで18、19インチを開発プログラムをスタートさせるつもりだ」

    「それにはおそらくパワーステアリングの問題があるだろう。我々はそれを進めるつもりであり、今後6ヵ月間にわたって集中的にそれに取り組んでいく」

  • 【画像】 ピレリ 18インチF1タイヤ 実物画像

    【画像】 ピレリ 18インチF1タイヤ 実物画像

    ピレリは、シルバーストンで開催されているインシーズンテスト2日目に18インチのプロトタイプF1タイヤでのテストを行う。

    2014年のレギュレーションでは、各チームはインシーズンテスト中の1日をピレリとともに将来のタイヤ開発のためのタイヤテストに割り当てることになっており、2日目はレッドブルとロータスがピレリテストを担当。

    ロータスは、シャルル・ピックがステアリングを握り、F1の将来の姿についての洞察を提供するために設計されたE22に新型18インチ・コンセプトタイヤによるデモ走行を行う。

    現在、F1では13インチタイヤが採用されているが、ピレリは、各チーム、運営者および他のステークホルダーがタイヤサイズ拡大の方向へ向かう真の意向があれば、2017年以降18インチ、もしくはさらに大径なタイヤの開発を推進する意向を示している。

    画像 ピレリ 18インチ F1タイヤ

  • ピレリ、18インチF1タイヤの画像と動画イメージを公開

    ピレリ、18インチF1タイヤの画像と動画イメージを公開

    ピレリは、水曜日のロータスでのタイヤテストに先駆けて、18インチF1タイヤの画像と動画を公開した。

    ピレリは、F1のチーフが現在の契約が終了する2017年以降にタイヤコンセプトを変更する必要があるかを判断できるように新しいラバーを評価する。

    ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、将来ピレリが新しいタイヤサイズを開発することを受け入れるが、18インチが適切なサイズかどうかは確信していないと述べた。

    「我々は何年も前により大きな直径リムに協力するだろうと言っていた。しかし、我々はスポーツが望むことをするとも述べていた。それが重要な要因だ」

    「なので、我々が考えたのはそれに従おうということです。それが美学だ。F1をより乗用車に関連したものにするか? それ方向がスポーツが望んでいるものなのか?」

    「我々は、F1委員会と戦略グループのために18インチタイヤを装着した現在のF1カーのイメージを作り出す価値があると考えた」

    「18インチは1つの解決策だ。だが、私はゆくゆくは19インチ、もしくは20インチタイヤがみなさんが望む方向だと考えている」