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  • ピレリ、18インチのF1タイヤをテスト

    ピレリ、18インチのF1タイヤをテスト

    ピレリは、F1イギリスGP後にシルバーストンで実施されるインシーズンテストで18インチのF1タイヤをテストする。

    18インチタイヤは、ピレリがF1の公式タイヤサプライヤーに復帰した2010年から提案しているアイデア。より大きなサイズのホイールとタイヤは、現代のマーケットのトレンドを反映している。現状よりも大きなサイズの採用によって、F1タイヤから乗用車用タイヤへの技術の転用が加速される。

    各チーム、運営者および他のステークホルダーがタイヤサイズ拡大の方向へ向かう真の意向があれば、ピレリは18インチタイヤの開発を推進する。これは、F1全体としての見応えを提供するために、各チームおよびF1の技術パートナーとして、またスポンサーとして活動するピレリの一貫した哲学に基づく姿勢を示すもの。

    ピレリのプレミアム戦略の一環として、ピレリのエンジニアが開発・製造した18インチタイヤは、あくまでも実現可能な例として示すためのもの。しかし、現行の13インチタイヤと同水準の性能および信頼性を持つ18インチタイヤを製造する技術は、既に現実のものとなっている。

    実際、新型タイヤのコンセプトは、開発カーブの端緒に就いたばかりであり、その可能性は無限に近いもの。将来的には、より大きなタイヤサイズが登場する可能性もある。

    新型18インチタイヤの開発には技術的な課題も伴うが、サイドウォールの柔軟性が減少することによってさらなる剛性が得られるというメリットがある。タイヤサイズ拡大の流れは、現行F1マシンのサスペンションとダンピングの重要な部分を形成することになる。

    サイドウォールが狭くなることによって、ピレリのブランド表示用のスペースが減少することは避けられない。ピレリは、それにも関わらず、各チームが実現を希望すると思われる18インチタイヤの開発へ向かって前進する用意を整わせている。その積極的な証として、シルバーストンで新型タイヤによる走行を行う。

    水曜日、シルバーストンにおいて、ロータスがE22にピレリのP Zero18インチ・コンセプトタイヤを装着して走行する予定となっている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「最近は標準的な乗用車でも18インチタイヤを装着していますので、13インチタイヤは、もはや乗用車のユーザーにとっては馴染みのないものになっています。F1にとって、18インチタイヤの採用は大きな一歩となるでしょうが、18インチタイヤを採用しているモータースポーツは、既に数多く存在しています。したがって、F1では、さらに大きなサイズを採用する日が来る可能性もあります。将来のモビリティ・ソリューションをテストする場としてのF1の役割を強調するために、乗用車用タイヤとレース用タイヤができるだけ密接な繋がりを持つことは、全ての人々にメリットのあることだと確信しています。この確信は、我々が1970年代にレース用タイヤから生まれた扁平タイヤを乗用車用タイヤに導入した時から持ち続けているものです。しかし、F1における我々の役割は変化を促進することではありませんので、我々は、タイヤサイズ拡大の動きを煽る意向ではないことを強調しておきたいと思います。F1の枠組みがどのようなものになろうと、我々の役割は、各チームおよびドライバーが、タイヤ、レギュレーション、その他のリソースを最大限に活用できるようにサポートすることです」

    シルバーストンで画期的なプロトタイプタイヤのデモ走行を行うことは、ピレリの適応能力と技術的知見を示すために、ピレリの経営トップの判断によって決定された。

    マウリツィオ・ボイオッキ (ピレリR&D統括責任者)
    「我々のレースキャリアは、1907年、ボルゲーゼ侯爵がイターラを駆り北京パリレースで優勝した際、公道との直接的な関連性を伴ってスタートしました。100年以上を経て、我々は再度このコンセプトを取り入れようとしています。登場するタイヤは、主として性能面よりも美観をデモするために設計されたものです。しかし、もし必要となれば、数か月以内に製品レベルのサンプルを提供することが可能です。まずは、我々の最新のコンセプトについてのフィードバックを楽しみにしています。そして、人々がトラック上で少し目新しいものを見て楽しむことを期待しています」

  • ピレリ:F1イギリスGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1イギリスGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、戦略が鍵となったイギリスGPで2ストップ戦略をとり、チームメイトのニコ・ロズベルグとのスリリングなバトルを制し、キャリア通算27回目の優勝を果たした。ニコ・ロズベルグが最終的にリタイアしたため、ドライバーズ選手権におけるニコ・ロズベルグとの差は、わずか4ポイントに縮まった。したがって、今後のレースにおける戦略の決定とタイヤ戦略が、ますます重要になってくる。

    決勝は、オープニングラップの事故によって赤旗中断となり、バリアの補修のために1時間遅延した。レースのリスタート時、各ドライバーにはグリッド上でのタイヤ交換が許可された。両コンパウンドがレース中のいずれかの時点で使用された場合は、その後のタイヤ交換の義務は発生しないこといなる。

    フェラーリのフェルナンド・アロンソがハードからミディアムに交換したのに対し、レッドブルのセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルド、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、ロマン・グロージャン(ロータス)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)は、ミディアムからハードへの交換を行った。

    シーズン中でも屈指のタフなサーキットで、ルイス・ハミルトンによる2ストップ戦略がレースを制したが、表彰ぢあの2位と3位を含むトップ10中の7名が1ストッパーだった。3位を獲得したレッドブルのダニエル・リカルドは、ミディアムタイヤで37周の最終スティントを走行した。

    イギリスGPを終えても、火曜日と水曜日に行われる2日間のインシーズンテストのために、各チームはシルバーストンに留まる。2014年のレギュレーションの下、各チームは、インシーズンテスト中の1日を、ピレリとともに将来のタイヤ開発のためのタイヤテストに割り当てなければならない。フェラーリとマルシャが火曜日に、レッドブルとロータスF1チームが水曜日に、それぞれピレリとともにテストを行う予定。ロータスF1チームは、F1の将来の姿についての洞察を提供するために設計された新型18インチ・コンセプトタイヤによるデモ走行を水曜日に行う。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「レース序盤のリスタートは、明らかにタイヤ戦略に影響を及ぼし、数名のドライバーが、この状況のアドバンテージを活かして戦略を変更していました。大半のドライバーがハードへ交換する中、アロンソが、リスタート後のトラックポジションを上げるためにラップあたり1秒速いミディアムタイヤへ交換し、そのスピードを活用することに成功するなど、全く反対のアプローチも見られた。その後のレース中も戦略へ向けた多様なアプローチが展開されました。シルアーストンはシーズン中で最も横方向の荷重を課すサーキットですが、トップ10中7名のドライバーが1ストップによる走行が可能であったことを証明し、このことでミディアムおよびハードの耐久性が強く示されマシtあ。母国での素晴らしい優勝を果たしたルイス・ハミルトンも1ストップが可能であったと思います。このあご、今種のインシーズンテストが楽しみにです。この期間中に、18インチタイヤを装着したF1マシンが見られます。これに関する多くの人々の亜kんそうを聞くことは非常に興味深いです」

    関連:F1イギリスGP 結果:ルイス・ハミルトンが母国GPで優勝!

  • ピレリ:F1イギリスGP 予選レポート

    ピレリ:F1イギリスGP 予選レポート

    ピレリが、F1イギリスGPの予選を振り返った。

    F1イギリスGPの予選では、メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zero ホワイト・ミディアムタイヤを使用してポールポジションを獲得。シルバーストンで行われるイギリスGP用として、P Zero オレンジ・ハードとP Zero ホワイト・ミディアムタイヤが選択されている。

    しかし、本日の主役は、ドライとウェットが混在するコンディションとなった予選で最も多用されたCinturato グリーン・インターミディエイトタイヤだった。天候状態によって、ハード、ミディアム、インターミディエイト、フルウェットの全種類のタイヤが予選中に使用された。

    ニコ・ロズベルグは、絶えず変化するコンディションを完璧に判断し、セッション終盤に乾いていく路面のアドバンテージを生かし、レッドブルのセバスチャン・ベッテルに1.6秒の大差をつけるポールポジションを獲得した。

    前夜から降り続いた雨のため、予選はウェットコンディションでスタートした。したがって、Q1では全てのマシンがインターミディエイトタイヤを装着し、コンディションの悪化に備えてバンカーラップの計測を行った。その後、ドライラインが形成されると、全ドライバーがミディアムタイヤへ交換した。さらにその後、再び雨が降り始めた。

    後続のセッションっも同様の状況となった。Q2では全ドライバーがインターミディエイトでセッションを開始し、セッション終盤にミディアムタイヤへ交換した。劇的な展開が見られたQ3でも同じパターンが繰り返された。ドライバーがミディアムタイヤを使用した時点でも路面は完全なドライではなあkった。しかし、ミディアムコンパウンドによるニコ・ロズベルグのタイムは、金曜日に完全ドライバーで計測された自身のタイムより、わずか1秒遅いものだった。

    午前中に行われた最終フリー走行も冷涼なウェットコンディションで行われ、1時間のセッション中も雨が降り続けた。セバスチャン・ベッテルがチームメイトのダニエル・リカルドを抑えてセッション最速タイムを記録。両者ともにインターミディエイトタイヤによるタイムだった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「一日を通してドライとウェットが混在するコンディションの下で、非常に複雑な予選のセッションとなり、絶えず変化するクロスオーバーポイントやグリップレベルの判断が極めて重要になりましたこのため、予選での順位にも終始サプライズがありました。非常に興味深いスターティンググリッドの並びとなった決勝においても2ストップになると予想しています」

  • ピレリ:F1イギリスGP プレビュー

    ピレリ:F1イギリスGP プレビュー

    ピレリが、2014年 第9戦 F1イギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットをタイヤメーカーの観点から解説した。

    F1は、イギリスのモータースポーツのホーム、シルバーストンへと向かう。全チーム中最大の8チームがイギリスを拠点としており、シルバーストンから1時間弱のディドコットに“centre of excellence(センター・オブ・エクセレンス)”と呼ばれる流通拠点を置くピレリにとっても、ここが第2のホームレースとなる。

    シルバーストンは、シーズン中でも屈指の高速サーキットとして知られており、タイヤに高い負荷が課せられる。レース週末中に降水確率が高いことや、気温や風速の差が激しいことなどの変わりやすい天候が、さらにこのサーキットでのレースを難しくしている。このため、フリー走行で得られたデータを実際のレースコンディションで活用することが困難になることも稀ではない。ピレリは、シルバーストンの難しさに対応するため、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせであるP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムを選択した。

    各チームは、高速コーナーが連続するラップの前半を通してベストなコーナリングスピードを得るために、ミディアムもしくはハイダウンフォースのセットアップで走行する傾向にある。ラップ全体を通してブレーキングエリアが短いため、このセッティングがストレートでの大きなハンディキャップとなることはない。このため、オーバーテイクは非常に難しくなっている。

    シルバーストンは、高速で流れるようなレイアウトのため、常にタイヤに多様な高い負荷を課す。時には、異なる負荷が同時にかかることもある。横方向の荷重はピーク時5Gに達し、タイヤの表面温度は110℃を超える可能性がある。

    ミディアムタイヤは作動温度領域が低く、低温下でも最適な性能を発揮できるコンパウンド。ハードタイヤは、作動温度領域が高く、高温のコンディションや厳しい路面状態に適したコンパウンド。シルバーストンは、シーズン中でも気温の変動が激しいサーキットのひとつで、セッションとセッションの間に路面温度が15℃以上変動することもあり、戦略予測を難しくしている。

    シルバーストンのトラックは、シーズンを通して、特にグランプリ週末のサポートレースなどで集中的に使用されるため、他のサーキットのように路面の改善はそれほど大きな要素にならない。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「シルバーストンは、長い歴史を誇る、シーズン中で最も素晴らしいサーキットのひとつであり、その高速性ゆえに常にドライバーやファンをスリリングにさせてくれます。イギリスのファンは、世界で最もモータースポーツへの造詣が深く、熱狂的な人々です。天候がどうあれ、チーム一同で彼らに会えることは本当に素晴らしいことです。もちろん、天候はシルバーストンでいつも話題となります。これまで、輝く太陽から豪雨まであらゆる天候状態を経験してきました。したがって、過去のデータに依存できないことも多いため、リアルタイムなコンディションに基づいて迅速な戦略の決定を行う能力が常に非常に重要となります。我々が持ち込んだ最も硬い組み合わせのタイヤは、シルバーストンのコンディションに適応すると思います。また、グランプリ後、火曜日と水曜日に行われる今シーズン最後のインシーズン・タイヤテストを楽しみにしています。我々の開発テストの一環として、テスト1日目にフェラーリとマルシャが、2日目にレッドブルとロータスがタイヤテストを行う予定です」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタント)
    「シルバーストンはFormula Oneの歴史の一部ですが、昔のシルバーストンは現在とは全く異なるものでした。当時、ストウコーナーのような高速コーナーを含む6つのコーナーしか存在しない時期があったのです。今では大きく様相が変わりました。私は、GTカーでしか現在のレイアウトのサーキットを走行したことがありません。しかし、今でも限界点で究極のドライビングが求められるポイントが数か所あります。例を挙げると、過去同様、ベケッツを含む連続コーナーはスロットル全開の高速コーナーです。非常に厳しいレースを通して良好なペースを維持し、良好なラップタイムの鍵となる重要なコンマ1秒を削るためには、完璧にバランスのとれたマシンとタイヤが必要になります。サーキットは流れるようなコースレイアウトのため、肉体的よりも精神的な疲労が大きくなります」

  • ピレリ:F1オーストリアGP 決勝レースリポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 決勝レースリポート

    ピレリが、F1オーストリアGPの決勝レースを振り返った。

    レース戦略が鍵となり、3番グリッドからスタートしたメルセデスのニコ・ロズベルグがオーストリアGPで優勝した。ニコ・ロズベルグは、ウィリアムズの両ドライバーの後方からのスタートだったが、彼らよりも先にピットストップを行い、交換後のニュータイヤを最大限に活用することによって(この戦略は“アンダーカット”と呼ばれる)、ウィリアムズ両ドライバーの1回目のピットストップ後に逆転に成功した。

    ニコ・ロズベルグのチームメイトのルイス・ハミルトンは、同様の戦略をより効果的に活用した。ルイス・ハミルトンはP Zero レッド・スーパーソフトでスタート後、続く2スティントをP Zero イエロー・ソフトで走行し、9番グリッドからのスタートにも関わらず、ニコ・ロズベルグとわずか1.9秒差の2位でフィニッシュした。両ドライバーは最後まで接戦を繰り広げた。ウィリアムズのバルテリ・ボッタスが、トップからわずか8秒差の3位でフィニッシュし、初の表彰台を獲得した。

    ソフトタイヤで15番グリッドからスタートしたフォース・インディアのセルジオ・ペレスは、29周でソフトタイヤへ交換し、その後の最終スティントでスピードのあるスーパーソフトコンパウンドを使用した。大半のドライバーとは逆の戦略によって、ペレスは6位まで順位を上げてフィニッシュした。

    路面温度が40℃を超えたコンディションにも関わらず、マルシャの両ドライバー(ジュール・ビアンキとマックス・チルトン)とケータハムの小林可夢偉は、1回のみのストップでレースを完走した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「より暖かくなったコンディションにも関わらず、我々がまさに期待したタイヤの性能が見られました。気温が情趣したことによって、デグラデーションが昨日までよりも若干大きくなりました。したがって、1ストッパーに意欲的なチームが減り、2ストップが主流のレースとなりました。タイヤ戦略が極めて重要になる見応えのあるグランプリでした。そして、表彰台に新しい顔ぶれを迎えることはいつ見ても素晴らしいことですね。メルセデスとともにウィリアムズとバルテリも祝福したいと思います。彼らは、レース週末を通して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」

    関連:F1オーストリアGP 結果:ニコ・ロズベルグが今季3勝目

  • ピレリ:F1オーストリアGP 予選レポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 予選レポート

    ピレリが、F1オーストリアGPの予選を振り返った。

    F1オーストリアGPの予選では、フェリペ・マッサが、P Zero レッド・スーパーソフトを使用してポールポジションを獲得し、ウィリアムズがフロントローを独占した。フェリペ・マッサにとっては、2008年のブラジルGP以来、キャリア通算16回目のポールポジション獲得であり、ウィリアムズにとっては2003年のドイツGP以来のフロントロー独占となった。また、今シーズン初のメルセデス以外のチームによるポール獲得となった。

    Q2では、大半のドライバーが2セットの新品スーパーソフトを使用した中、メルセデスのルイス・ハミルトンは1セットのみのスーパーソフトを使用。しかし、Q3では、ウィリアムズのバルテリ・ボッタスが最初のランでベンチマースを記録し、その後、チームメイトのフェリペ・マッサが新品スーパーソフトを使用した2回目のランでボッタスのタイムを破った。予選は気温が20℃を超える温暖なコンディションの下で行われ、明日の決勝字も同様のコンディションが予想されている。

    午前中に行われた最終フリー走行では、バルテリ・ボッタスがスーパーソフトを使用した最終ランでハミルトンを上回る最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「明日の決勝では、ウィリアムズが2003年以来フロントローに並ぶこととなり、今シーズンがエキサイティングなシーズンであることを物語っています。各チームが多様なタイヤ使いを展開し、シーズン中でも屈指と言える素晴らしい予選が見られました。その結果、トップ10に8チームが入り混じり、明日の決勝では非常に興味深いバトルが見られると思います。2ストップが主流の戦略になると予測していますが、カナダ同様、セーフティカーなどの要素によっては1ストップにトライするチームが現れるかもしれません。明日も今日と同様の温暖なコンディションになりそうですので、最適な戦略を構築するためのデータはすでに各チームの手中にあります」

    関連:F1オーストリアGP 予選:フェリペ・マッサがポールポジション!

  • ピレリ:F1オーストリアGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリ:F1オーストリアGP 金曜フリー走行レポート

    ピレリが、F1オーストリアGP 金曜フリー走行を振り返った。

    各チームは、断続的に降る雨の中、スティリアの山間部に位置するレッドブル・リンクの特性である変わりやすい天候を経験した。ドライコンディションで行われたフリー走行2回目では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroレッド・スーパーソフトで1分09秒542(シーズン中の最短ラップ)を記録した。今週末用のコンパウンドは、P Zeroレッド・スーパーソフトとP Zeroイエロー・ソフトが選択されている。

    雨によってグリップレベルを向上させる路面上のラバーが洗い流されたため、サーキットはほぼ“グリーン”な状態だったたが、今回のコンパウンドの組み合わせは、今シーズンからカレンダーに加わったレッドブル・リンクに適応してした。摩耗とデグラデーションは想定の範囲内にあり、滑りやすいコンディションの下、特にリアタイヤにごくわずかなグレイニングが発生していた。レース週末の進行とともに、この現象は落ち着いていくと予想される。

    レッドブル・リンクは全長が短く全体的に低速なため、ラップを通したタイヤへの負荷は大きくない。したがって、現時点でソフトよりもラップあたり0.6秒速いスーパーソフトは、予選でスピードを発揮するとともに決勝でのメインタイヤとなる可能性がある。

    頼るべき過去のデータが存在しないため、現時点のデータ分析によれば決勝では2ストップが予想される。局所的な雨が継続する可能性があるものの、明日以降のレース週末は、より暖かくなることが予想されている。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「今日の路面は非常にグリーンでしたが、特にソフトタイヤの摩耗とデグラデーションは低いレベルでした。決勝に関しては、今回のタイヤは完璧にサーキットにマッチするでしょう。適度なデグラデーションが興味深い展開を維持させつつも、大半のドライバーが2回のストップになるものと見ています。したがって、初めてのサーキットですが、カナダ同様、今回のタイヤ選択が非常に適正であると確信しています。チーム間でリアタイヤの使い方に大きな差異が見られたケースがありましたが、各チームが今日のデータを分析すれば明日はそういったことは少なくなると思います。短いラップゆえに非常に接戦となりそうな予選に備え、今晩、我々もデータを分析します」

  • ピレリ:F1オーストリアGP プレビュー

    ピレリ:F1オーストリアGP プレビュー

    ピレリが、2014年 第8戦 F1オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクをタイヤメーカーの観点から解説した。

    オーストリアグランプリが最後にF1カレンダーに登場したのは、A1リンクで開催された2003年。11年を経て、改修されたA1リンクはレッドブル・リンクと改名され、今シーズン第8戦の開催場所として戻ってきた。

    ピレリは、モンテカルロとカナダに続き、3戦連続でソフトとスーパーソフトタイヤを今週末のグランプリに持ち込む。しかし、2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成されるレッドブル・リンクは、異彩を放つ特性を持ったサーキット。したがって、平均速度が全体的に遅くなり、マシンは空力ダウンフォースよりもタイヤが供給するメカニカルグリップに依存しなければならない。

    しかし、どのチームもレッドブル・リンクでテストを行ったことがないため、今週末は各チームおよびドライバーにとって未知の領域となる。

    このトラックでは、非常に低速なコーナーとハイスピードセクションが交互に現れる。トラクションと横方向の荷重により、特にターン5とターン6では、タイヤには中〜高レベルの負荷がかかる。

    レッドブル・リンクでは、平均速度が非常に遅いサーキット上での空力グリップを最大限に供給するため、最大限のダウンフォースセッティングが求められる。しかし、ダウンフォースによって、より大きな縦方向の荷重がマシンにかかる。マシンがコーナーを通過する際、横方向の荷重も加わり、多様な負荷がタイヤに課せられる。

    スーパーソフトタイヤは作動温度領域が低く、低温下でも最適な性能を発揮できるコンパウンド。ソフトタイヤは、作動温度領域が高く、高温のコンディションや厳しい路面状態に適したコンパウンド。スピルバーグの気温は変動しやすいものの、概して22℃前後。また、雨のリスクは高くなっている。

    スピルバーグのアスファルトは、近年広範囲に渡って再舗装されたため、非常に滑らか。したがって、特にレース週末の序盤、マシンは滑りやすくなり、コントロールできない場合はグレイニングが発生する可能性がある。

    各チームは、フリー走行のデータを分析後、戦略を決定するが、スーパーソフトでスタート後、続く2スティントをソフトで走行する戦略が、最も可能性の高い選択肢と予想される。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「新しいサーキットを訪れる時は、常にエキサイティングに感じます。各チームおよびドライバー全員が同じスタートラインに立ち、未知のコンディションに適合し、いち早くトップに立とうと自らを鼓舞するためです。アスファルトのサンプルと我々のエンジニアが行った路面の調査に基づき、我々のタイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせのコンパウンドが、各チームがハイダウンフォースで走行すると予想されるサーキットでのパフォーマンスとグリップのベストな妥協点を見出せると確信しています。ひとつの興味深い疑問符は、サーキット全般に渡って予測が難しいことで知られている天候です。全ての新しい開催地では、フリー走行での作業が特に重要になります。各チームは、多様な燃料搭載量とセットアップによるトラック上でのタイヤの動きを評価するために、金曜と土曜のセッションを通じて出来る限り多くの情報を収集することに集中するでしょう。収集された情報は、予選と決勝での戦略の鍵となります。シミュレーションデータを見る限り、2ストップのレースになると思いますが、この予測は天候状態や路面の改善によって左右されます。フリー走行後には、より正確な予測ができると思います」

    ジャン・アレジ (ピレリ・コンサルタント)
    「スピルバーグが世界選手権に戻ってきました。誰もが、金曜のフリー走行で、改修されたサーキットを初めて経験することになります。しかし、このサーキットは改修前とほぼ同様です。スピルバーグの素晴らしい点は、トラックが起伏に富んでいることです。ドライバーにとってはドライビングを楽しめるサーキットです。トリッキーな側面は、多くのブレーキングエリアが上り勾配にあることで、これがオーバーテイクを難しくしています。ここには面白いエピソードがあって、昔、F1開催中にマシンの騒音のせいで地元の乳牛が1週間もミルクを出さなかったということです。今年はマシンのノイズが小さくなっているので、ミルクのストップが2〜3日であることを祈りたいです」

  • ピレリ:F1カナダGP 決勝レースレポート

    ピレリ:F1カナダGP 決勝レースレポート

    ピレリが、F1カナダGPの決勝レースを振り返った。

    上昇した気温とレース開始直後の長いセーフティカー導入周回によって、タイヤ戦略がスリリングなカナダGPの主要部分を構成した。各チームは、フリー走行と予選時の冷涼なコンディションと比較して、高温下でのタイヤ特性を理解する必要があった。

    レース終盤にトップ5がわずか5秒差にひしめく中、レッドブルのダニエル・リカルドが優勝した。

    タイヤ戦略が主役となり、フィニッシュが近づくについて、ドライバーたちはアドバンテージを得るためによりフレッシュなタイヤを使用した。

    リカルドは、残りわずか2周時点でメルセデスのニコ・ロズベルグから首位の座を奪い、また、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは表彰台を獲得した。トップ3全員が採用したのは、2ストップ戦略だった。

    1ストッパーで最上位となったドライバーは、5位入賞を果たしたフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグだった。ヒュルケンベルグはソフトタイヤでスタートし、41周の第1スティントを走行後、唯一のピットストップでスーパーソフトへと交換した。

    ヒュルケンベルグのチームメイトのセルジオ・ペレスも1ストップ戦略を採った。ペレスはスーパーソフトでスタートし、レースのちょうど半分の35周目にソフトタイヤへ交換した。表彰台を賭けて争っていたペレスとウィリアムズのフェリペ・マッサとの間にファイナルラップで事故が発生し、セーフティカー同ニュのままレースのフィニッシュを迎えることになった。ともああれ、彼らの戦略は表彰台獲得のチャンスをもたらしており、マッサは、ファイナルスティントでライバルよりもフレッシュなタイヤによるスピードをアドバンテージを活かしていた。

    レース開始直後の8周のセーフティカー導入により、最も重要な燃料が重い状態でのデグラデーションは最小化され、タイヤ戦略に影響を及ぼした。路面温度45℃、気温30℃を超えるコンディションにも関わらず、両コンマウンドの摩耗は全体的に低いレベルだった。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「またしても、カナダはスリリングなグランプリの舞台となりました。今回は暑いコンディションの下で多くの興味深いタイヤ戦略が展開されました。アクション満載のレースで、ベストなアドバンテージを得るためのタイヤ戦略にトライするドライバーたちの臨機応変な対応が見られました。記憶に残るレースで初優勝を遂げたダニエル・リカルドを祝福したいと思います。また、フォース・インディアにも祝福の言葉を贈ります。彼らは、我々のF1復帰以来、しばしばライバルたちとは異なるタイヤ戦略を採っていました。カナダでも、最後にポジションをアップするためにいかなるタイヤ戦略の使用が可能であるかを示し、もし終了間際での事故が無ければ、彼らにとってのベストリザルトへと導いたタイヤ戦略だったと思います」

  • ピレリ:F1カナダGP 予選レポート

    ピレリ:F1カナダGP 予選レポート

    ピレリが、F1カナダGPの予選を振り返った。

    最高気温27℃、路面温度40℃超えの暑いコンディションで行われたF1カナダGPの予選では、メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zero レッド・スーパーソフトで1分14秒874を記録し、キャリア通算7回目のポールポジションを獲得した。

    今回も、ロズベルグとチームメイトのルイス・ハミルトンとの愛大でポールポジション争いが展開され、ハミルトンは2番グリッドを獲得した。

    メルセデス、レッドブル、ウィリアムズの両ドライバーは、スーパーソフトを使用することなくQ1を通過し、Q2とQ3でスーパーソフトを使用。上記3チームの両ドライバーとフェラーリのフェルナンド・アロンソは、Q3で2セットの新品スーパーソフトを使用できる状況だった。

    午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、ハミルトンが最速タイムを記録し、ウィリアムズのフェリペ・マッサが2番手タイムを記録。マッサはスーパーソフトを使用したが、ハミルトンはソフトタイヤで最速タイムを記録した。

    ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
    「予選での気温が非常に上昇したため、各チームがセットアップ作業を行った機能のフリー走行時のタイヤ動作との違いが見られました。当然、タイヤ戦略にも影響を及ぼすことが予想されます。しかし、マシンに依存しますが、決勝では大半のマシンが1〜2回のピットストップになると思います。これは、高い気温の下、ヘビートラクションが要求されるサーキットで、ソフトタイヤでさえもペースの下降がごくわずかであったほど、摩耗とデグラデーションのレベルが低かったことから想定されます。予選でもすでに多くの戦略が展開されました。また、スピードが速いスーパーソフトよりもソフトお方がマシンに合っているようなチームもありました。その結果、タイムが非常に僅差となりました。明日の決勝でも同様のことが見られるでしょう」

    関連:F1カナダGP 予選:ニコ・ロズベルグが2戦連続ポールポジション