カテゴリー: ピエール・ガスリー

  • ピエール・ガスリー、ヨーロッパには戻らずドバイで体力トレーニング

    ピエール・ガスリー、ヨーロッパには戻らずドバイで体力トレーニング

    アルファタウリ・ホンダのF1ドライバーであるピエール・ガスリーは、ヨーロッパに戻らず、温暖なドバイに滞在して、来るべくF1シーズン再開にむけて体力トレーニングに励んでいると語る。

    F1は3月23日(月)、世界的な新型コロナウイルス危機により、F1アゼルバイジャンGPの延期を発表。これで2020年のF1世界選手権で延期・中止となったグランプリは8戦となった。

    F1ボスのチェイス・キャリーは、レースが“夏のどこかの時点”で再開することを期待していると語っている

    しかし、この混乱により、F1とFIA(国際自動車連盟)は2020年のF1カレンダーを再構築することを余儀なくされている。延期されたすべてのレースが新しいスケジュールでスロットを見つけるとは限らないが、今年後半には3連戦、さらには4連戦が組み込まれると考えられている。

    ピエール・ガスリーは、予期せぬ中断を利用して体力を維持するだけでなく、今年後半にドライバーが直面するプログラムに備えて筋肉と持久力を構築している。

    「オーストラリアに到着したとき、時差ぼけがほとんどゼロだったので、とても気分が良かった。でも、彼らがレースをしないと発表したときは残念だった」とピエール・ガスリーは AFPに語った。

    「とても興奮していたからね。チームと冬の間ずっとフィジカル面の準備をしていた。当時はレースをしないことに少しイライラしていた。それが僕がやりたいことであり、モチベーションとなっていることだからね」

    「でも、状況を見れば、スポーツやその他のイベントを延期することを避ける方法はない」

    ピエール・ガスリーは、メルボルンのキャンセル後にフランスに戻るのではなく、フィジカルトレーナーとともに、太陽の下でエネルギッシュな2週間のトレーニングのためにドバイに向かった。

    「我々は今後数週間の計画を立てており、通常よりもさらに多くのことをしている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「過去10年間、シーズンが再開する前にフィジカル面の準備をするために2か月もあったことはない」

    「すでに大体の準備はできていると感じていた。冬の間は本当にうまく働いていた。でも、さらに2か月の準備を追加されたので、シーズンが始まるときに身体的にさらに強くなるチャンスだ」

    現時点では、シーズン開幕戦は6月上旬のF1アゼルバイジャンGPだが、これも変更される可能性があり、2020年のシーズンは、17~18戦ほどになる可能性がある

    「1レースあたり2~3㎏を失うし、フライトを手に入れるのは大変だ」とピエール・ガスリーは語る。

    「レースの週末には激しい動きがありる。朝から夕方まで止まることはない」

    「でも、レースが3~4戦連続で行われる場合、最高の状態で準備し、回復にさらに注意を払い、毎回100%の能力を維持するのは僕たちの責任だ」

    数人のF1ドライバーとは異なり、ピエール・ガスリーは、今後数週間から数か月にわたって展開されるF1 Esports Virtual Grand Prixには参加しない。しかし、近い将来、シミュレーターで仕事をすることになるだろう。

    シムレースについてピエール・ガスリーは「家ではいつもやっている。大好きだね」とコメント。

    「でも、ドバイにはシミュレーターはない。プレイステーションだけだ。だから、F1以外のゲームをプレイしている」

    「ここはヨーロッパほど検疫は厳しくないけど、それでもホテルに滞在する必要がある。都市とプールは避けているし、リスクはまったくない」

    「1日2時間運動している。ジムは実際には閉鎖されているけど、プロのアスリートとして許可されている。それは素晴らしい特権だ。外で走ったりもしている」

    「これほど良い状態になったことはない! フィジカルに取り組むためにこれほど多くの時間を費やしたことはない」

    ピエール・ガスリーは、パンデミックにひどい打撃を受けたヨーロッパ圏外にいることに安心していると語る。

    「フランスでは、両親と一緒に住んでいる。両親は若いけど、リスクにさらしたくない。僕のパートナーはボローニャで閉じ込められている。誰にとっても非常に難しいし、みんなが家に閉じ込められている」

    「幸いなことに、Skype、Facetimeで愛する人たちと連絡を取り合うことができる。状況がそれを必要とする場合、少なくとも2週間またはそれ以上ここに滞在しているつもりだ」

    「僕は元気だ。テレビやNetflix、コンソールがある。シャルル・ルクレールとオンラインでサッカー、バスケットボール、コール・オブ・デューティをやっている。彼はモナコにいるけど、一緒にチームを結成したんだ」

    最後に、バーチャルレースが待機状態のレーシングドライバーにとって役に立つかと質問されたピエール・ガスリーは「このレベルでは役には立たないと思う」とコメント。

    「戻ってそれを行う時もあるけど、マシンに戻ったときには何の違いもない。F1チームのシミュレーターの方が現実にさらに近いし、それがドライバーとして学ぶのに最も適していると思う」

  • ピエール・ガスリー 「シーズンが凝縮されればフィジカル面の強化が必要」

    ピエール・ガスリー 「シーズンが凝縮されればフィジカル面の強化が必要」

    アルファタウリ・ホンダのF1ドライバーを務めるピエール・ガスリーは、2020年のF1世界選手権がシーズン後半に凝縮されることになれば、身体的な消耗は計り知れないものになると考えており、今後の数か月で体力トレーニングを強化すると語る。

    F1は開幕から7戦の中止・延期を決断。8月の夏休みを3~4月に前倒ししてレースのためのスペースを確保しており、F1のフルシーズンが7か月に凝縮され、には3連戦もしくは4連戦というか過密スケジュールになることが予想されている。

    ピエール・ガスリーは、物理的に非常に厳しいシーズンになると考えており、例年よりもフィジカルを良い状態にするために、他のドライバーがオンラインレースに時間を費やすなか、トレーニングに時間を費やしている。

    「我々は今後数週間の計画を立てており、通常よりもさらに多くのことをしている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「過去10年間、シーズンが再開する前にフィジカル面の準備をするために2か月もあったことはない」

    「すでに大体の準備はできていると感じていた。冬の間は本当にうまく働いていた。でも、さらに2か月の準備を追加されたので、シーズンが始まるときに身体的にさらに強くなるチャンスだ」

    現時点では、シーズン開幕戦は6月上旬のF1アゼルバイジャンGPだが、これも変更される可能性があり、2020年のシーズンは、17~18戦ほどになる可能性がある

    「1レースあたり2〜3㎏を失うし、フライトを手に入れるのは大変だ」とピエール・ガスリーは語る。

    「レースの週末には激しい動きがありる。朝から夕方まで止まることはない」

    「でも、レースが3~4戦連続で行われる場合、最高の状態で準備し、回復にさらに注意を払い、毎回100%の能力を維持するのは僕たちの責任だ」

  • ピエール・ガスリーが振り返る “人生最良の1日”

    ピエール・ガスリーが振り返る “人生最良の1日”

    2019年のF1ブラジルGPでルイス・ハミルトンの猛攻を振り切って2位表彰台をゲットしたピエール・ガスリーがフィニッシュラインを超えた瞬間と “映画のシナリオのような” 2019シーズンについて語った。

    2019年のF1世界選手権 第20戦ブラジルGPでスクーデリア・トロ・ロッソSTR14を自己最高位となる2位表彰台に導いたピエール・ガスリーは、F1キャリア初の表彰台を「人生最良の1日」と表現した。

    ピエール・ガスリーが、インテルラゴスで体験した怒涛の1日を、彼自身の言葉で詳しく振り返った。

    午前9時15分:決勝日の朝
    9時間ほど眠って目を覚ました。決勝日前にエナジー満タンにするためにはこのくらい眠る必要があるんだ。スッキリ起きられたし、良いエナジーが感じられた。僕は普段から寝起きが良いんだ。スヌーズやアラームと格闘するようなことはないね。目を覚まして最初に考えたのはレースのことじゃなかったけれど、徐々にレースのシナリオについて考え始めた。とはいえ、レースは5時間後だから、考えすぎるのはNGなんだ。朝食をたっぷり食べたい気分ではなかったから、部屋を出る身支度をしながらエナジーバーを1本食べた。少し音楽をかけながらね。普段はUSラップを大量に入れたプレイリストをかけているんだけど、なぜかこのブラジルGPの週末は気分が違っていて、Spotifyでポップソングのトップ50を聴いていたよ。

    午前10時10分:自分の運転でサーキットへ
    決勝日は人で混雑するから、サーキット入りにほんの少し時間がかかる。僕は専属トレーナーと一緒に入るんだけど、チームのみんなはもっと早い時間にホテルを出発している。サーキットには10時45分くらいに到着した。サーキットへ向かう途中でナーバスになるようなことはなくて、レースに向けてワクワクしていた。午前中はかなり慌ただしくなるから、マインドを正しい状態に保ち、エナジー温存に努めた。

    午前11時:食事 / チームブリーフィング
    通常はレーススタートの約2時間半前、サーキットでチームブリーフィングをしている間にちゃんとした食事を摂るようにしている。キヌアにチキン、野菜類、あとはベリーやストロベリーなどのフルーツを食べた。ブリーフィングではエンジニアたちとレース戦略、スタート手順、コースコンディション、それにタイヤやバランスに関するマシンの微調整などを確認した。決勝前のブリーフィングでは、前年のデータや金曜日・土曜日のデータも含めたありとあらゆる内容について話し合う。

    午後12時50分:パワーナップ
    決勝日のドライバーがリラックスできる時間は少ないんだけど、12時30分のドライバーズパレードが終わると、ここで一旦スイッチをオフにして、午前中に消費したエナジーを再補給する。僕は自分の部屋に籠もる。チームも僕を邪魔しないようにする。マッサージテーブルの上で約15分パワーナップを取った。午後1時15分:レーシングスーツに着替えてウォームアップ開始午後1時を過ぎると慌ただしくなる。パワーナップから目覚め、レーシングスーツに着替えてウォームアップ開始だ。マシンの中で酷使するすべての筋肉をじっくりとウォームアップしていく。エクササイズのルーティンはいたって普通で負荷も大きくないけど、これを終えるとレースの準備ができたと思えるんだ。

    午後1時55分:グリッドウォーク / マシンに乗り込む
    外から見ていると決勝前のグリッドは混沌として見えるかもしれないけど、僕の目には誰も入っていない。ゾーンに入り、レースに向けて集中している。他のことは頭の中から追い出すんだ。マシンに座ってシートベルトを締められ、担当エンジニアと話した。マシンは何も問題ないから、どこも変更したくないと伝えたよ。マシンが好調なことはすぐに感じ取れたからね。

    午後2時10分:運命のレースがスタート
    アドレナリンが出まくっていた。予選6番手は良いスタートポジションだったし、良い結果を出せる感触があった。結果を残すことがチームにとって重要だった。表彰台を争えるとは思ってなかったけど、レース終盤に何かが起きれば、恩恵を受けられるかもしれないと思っていた。そしてその通りになった。ファイナルラップは本当にギリギリだった。最後のコーナーはルイス(ハミルトン)が背後にいて、彼のフロントウイングが真横に見えるくらいだった。マシンのマックスパワーを引き出すためにスロットルを全開にして、オーバーテイクボタンも押しっぱなしだった。コックピットの中で身体を低く沈めて、ポジションを守るためのスピードを得ようとした。

    午後3時48分:夢が叶った瞬間
    純粋な喜びと幸福感で、声が枯れそうになるまで叫んでいた。様々な感情が僕の中を駆け巡ったよ。信じられない気分だった。あの瞬間を迎えるまで自分がどんな反応をするかなんて分からなかったし、あの叫び声は素直に出てしまった。予想外の反応だった。フィニッシュラインを越えたあとは別世界にいた。感情が爆発していた。2019シーズンの僕にはまるで映画のシナリオのような出来事が起こり続けてきた。シーズン前半は僕が思い描いていた通りにはならなかったけれど、復活して自分のスピードと才能を証明するためにハードワークを重ねた。多くの人からフィニッシュラインを越えた瞬間の気持ちについて質問された。もちろんとても嬉しかったけど、今シーズンは困難な状況が続いていたから感情的になったね。友人のアントワーヌ・ユベールを事故で失ったのは特に辛かった。フィニッシュラインを越えた瞬間は彼のことを思い出していた。僕とアントワーヌは一緒にやってきた仲だったから、僕たち2人が夢に描いていた瞬間を迎えたと思った。チームにとってもこの結果はすごく大きかった。みんなが喜んでいる様子を見るのは最高だった。

    午後4時:沸き上がる “ガスリー・コール”
    騒々しいノイズが耳に飛び込んできた。なにやら僕の名前の最後の方が聞こえた気がしたけれど、はっきりとは分からなかった。あとで分かったんだけど、ファンのみんなが「ガスリー」とチャントしていたんだね。素晴らしい瞬間だった。一生忘れられない思い出になったよ。ジュニアカテゴリー時代は、表彰台や優勝を争ったり、トロフィーやお祝いを受け取ったりするのが当たり前だった。F1ではそう簡単にはいかない。最後に表彰台に上がったのは2017シーズンのスーパーフォーミュラだったから、表彰台のセレブレーションは本当に懐かしかった。表彰台が本当に恋しかったから、いつも以上に楽しんだ。

    午後5時30分:ようやくスマートフォンをチェック
    表彰式のあともメディアやスポンサー対応で本当に慌ただしかった。レース終了から90分後にようやくガレージに戻ると、クルーのみんなが叫び声を上げながら僕を待ってくれていた。この時にようやくスマートフォンをチェックしたんだ。どこから説明していいか分からないけれど、家族や友人、僕をずっとサポートしてくれた人たちから沢山のメッセージが届いていた。まずは家族とガールフレンドに電話した。彼らはブラジルに来ていなかったし、一緒に表彰台を喜び合えなかったからね。

    午後8時:ワイルドな祝勝会?
    残念なことにそういうのはなかった! 午後8時までエンジニアやメカニックたちと一緒にサーキットに残っていたんだ。これはこれでクールだったよ。そのあとフランス行きの飛行機に乗らなきゃいけなかったから、サーキットから空港へ直行した。空港に午後9時半に到着して、そこで夜を過ごしたんだ! でもトロフィーはちゃんと持ち帰った。パリで待っている両親や2人の兄弟が一目見たいだろうと思ってさ。

    午後11時30分:ブラジルを出国し帰国の途へ
    飛行機の中で人生最良の1日を振り返り始めた。すごく興奮していて、アドレナリンや感情が駆け巡っていたからあまり眠れなかった。あの瞬間が終わって欲しくなかった。自分のキャリアを支え続けてくれている人たちに感謝できる機会はそうそうあるものじゃない。この機会に、僕がここまで辿り着くために力を貸してくれた皆さんと、このような瞬間を味わう機会を与えてくれた皆さんに感謝の言葉を送りたい。

  • ピエール・ガスリー、アルファタウリ・ホンダと2020年F1シーズンを語る

    ピエール・ガスリー、アルファタウリ・ホンダと2020年F1シーズンを語る

    ピエール・ガスリーが、アルファタウリ・ホンダ、そして、2020年のF1世界選手権について語った。

    頂点までの道は長くて険しい。F1 2019シーズンを通じて激しいアップダウンを味わったあと、ビッグリザルトで同シーズンを締め括った24歳のフランス人F1ドライバー、ピエール・ガスリーはこのことを誰よりも良く知っている。

    しかし、2020シーズンのガスリーはスクーデリア・トロ・ロッソから改称したスクーデリア・アルファタウリと共にF1キャリア初の2位表彰台を獲得した2019シーズン第20戦ブラジルGPより上のリザルトを手にすることはできるのだろうか? 本人にインタビューを試みた。

    2019シーズンを振り返る
    ガスリーは、マックス・フェルスタッペンのパートナーとしてアストンマーティン・レッドブル・レーシングから2019シーズンをスタートさせたが、残念ながら予定通りには進まなかった。ガスリーがキャリアを通じて見せ続けてきた圧倒的なスピードと精確なドライビングは鳴りを潜め続けた。

    低調なパフォーマンスが続いた結果、8月にルーキードライバーのアレックス・アルボンがスクーデリア・トロ・ロッソから昇格し、ガスリーは自分を証明し直すためにトロ・ロッソへ戻った。

    しかし、トロ・ロッソ復帰後のガスリーは見事に復調してポイント圏内フィニッシュを4回記録(復帰から7レースで達成)。第20戦ブラジルGPではF1キャリア初の2位表彰台を記録した。

    トロ・ロッソにとって2008シーズン第14戦イタリア優勝(ベッテル)以来・チーム史上3回目の表彰台フィニッシュとなったこのビッグリザルトを勝ち取ったガスリーのコックピットからのシャウトは、若きフランス人の両肩から大きな荷が下りたことを示していた。本人はこの激動のシーズンをどのように振り返るのだろうか?

    「2019シーズンは興味深い1年だったね。仕事でもプライベートでも色々なことが起きた。それらを通じて成長したし、多くを学べたと感じている」

    「その中でトロ・ロッソの14シーズンの歴史の中で2番目のベストリザルトになったブラジルGPでの2位表彰台は、シーズンの締めくくりとしては最高の形だったと思う」

    「チームの仕事の進め方にはとても満足できたし、結果にも満足できた。今は新シーズンに向けてこれまで以上の興奮を覚えているよ。2019シーズンの勢いを維持して2020シーズンを迎えたい」

    2019シーズンの見事な終わり方は2020シーズンの勢いを保つ助けになるのではないかという質問を受けて、本人は次のように断言している。

    「もちろんさ。チームはシーズン後半からほぼ変わっていないし、全員が高いモチベーションでフォーカスしている。チーム内の風通しも良い。ファクトリーに入ればその雰囲気が理解できるはずさ。全員が2020シーズンのニューマシンに興奮を覚えているし、2019シーズンよりも上を目指している」

    2020シーズンの変化
    2019シーズンの成功を精査すれば、マシンの開発と熟成がガスリーとダニール・クビアトの結果に結びついていたことが明確に理解できる。同シーズン後半、2人は多くのポイントをチームに持ち帰っていた。ガスリーは次のように説明する。

    「2018シーズンから2019シーズンにかけてチームのマシン開発プロセスが大いに進化したと思う。仕事の進め方やレースウィークエンドへのアプローチも進化したし、みんなで一緒に仕事をするのが楽しかった」

    「僕たちは2020シーズンに向けて正しい道を進めていると思うけれど、もちろん、プレシーズンのテスト結果を考慮する必要がある。でも、2019シーズンの成功はチームの仕事の進め方に因るところが大きかったし、2020シーズンも風通しが良くてダイナミックな仕事の進め方を維持できるはずだ」

    しかし、マシンの開発と熟成は仕事の一部でしかない。ガスリーはドライバーとしてまだまだ成長できると信じている。第一、2020シーズンは彼にとってまだ3シーズン目のF1だ。本人は新しいチャレンジに向けてどのような準備を進めているのだろうか?

    「2019シーズンよりも良い準備ができていると思う。経験値も増えたしね。2019シーズン後半を通じて、お互いに何を求めているのか、チームとして最大限の力を発揮するためには何をしたら良いのかをチーム全員で理解することができた」

    「僕たちはプッシュし続ける必要がある。パフォーマンスを安定させてシーズンを通じてポイントを重ねていくことが非常に重要だ。2019シーズンと同じようにすべてのチャンスをものにする必要がある」

    ガスリーはF1への愛とタイトなレースカレンダー(2020シーズンはF1史上最長・全22戦が予定されている)についても触れたが、過密日程はそこまで気にしていないようだ。

    「とんでもなく忙しいシーズンになるのは間違いないけど、僕は良い結果を出すチャンスが増えたと捉えている。今すぐ開幕して欲しいね。我慢できないよ!」

    ホンダとチームのパワー
    レッドブルファミリーのドライバー4人の中でホンダとの関係が一番長いのがガスリーだ。ガスリーはホンダと組むチーム・ムゲンのドライバーとして日本のスーパーフォーミュラを戦った経験を持っているが、この経験は本人に大きな影響を与えている。

    2015シーズン復帰後初優勝を飾った2019シーズンのホンダに好印象を持っているガスリーは次のようにコメントしている。

    「ホンダの2019シーズンは彼らの長年のハードワークが報われた1年だったね。僕の話をすれば、中団チームながら表彰台を獲得できたわけだけど、この結果はホンダが僕たちにチャンスを与えてくれていることを示している」

    「ホンダはさらなるパワーを供給するためにハードワークを続けてくれているし、僕たちの未来は明るいよ。ホンダには一緒に仕事をしたいと思える人しかいないし、僕たち全員が最大限の努力をしながら同じゴールを目指している」

    チームについて話を進めると、ガスリーはスクーデリア・アルファタウリのメンバーになれたことに興奮しているとし、元々ファッション好きなので、ファクトリーがミラノにあるという地理的特徴がスクーデリア・トロ・ロッソ(当時)行きを決めた大きな理由のひとつだったと付け加えている。

    ファッションブランドとの融合でチームがさらに自分好みの環境になったガスリーは、次のようにインタビューを締め括っている。

    「新しいチームキットに袖を通すのが楽しみだよ。クオリティやフィット感、着心地などがかなり改良されるはずさ。ファッションブランドAlphaTauriは立ち上げ当初から知っているし、彼らのアプローチも理解しているから、本当に楽しみだ」

    「チームの新章がスタートしたわけだけど、最初からそのメンバーとして参加できているのは光栄だね。チームメンバーはほぼ同じだからスクーデリア・アルファタウリに素晴らしいスタートをプレゼントすることが重要だ。この先が楽しみだよ」

  • ピエール・ガスリー 「序盤戦にむけた準備はかなり整っている」

    ピエール・ガスリー 「序盤戦にむけた準備はかなり整っている」

    アルファタウリ・ホンダのF1ドライバーであるピエール・ガスリーが、2020年のF1世界選手権の開幕戦となるF1オーストラリアGPへの意気込みと舞台となるアルバート・パーク・サーキットについて語った。

    昨年、レッドブルのF1ドライバーとしてシーズンを迎えたピエール・ガスリーだが、夏休み後にトロロッソに降格。だが、古巣でパフォーマンスを取り戻したガスリーは、F1ブラジルGPで2位表彰台を獲得するなど、好調でシーズンを終えた。

    今年、アルファタウリに名前を変えたチームでシーズンを迎えることになったピエール・ガスリーは、序盤戦にむけてポジティブな感触を得ていると語る。
    「過去に比べてテストの日数が2日間少なかったけど、バルセロナテストはうまくいったし、全体として最初の数レースの準備はかなり整っていると思う。僕たちはAT01の初期の理解を深めることができた」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ガレージで少し時間を過ごしたある朝を除いて、走行時間にほぼ中断はなかった。信頼性は非常に良好で、パフォーマンスは適切な領域にあるようだ。今年僕たちが設定した目標を達成するためにはまだマシンでやるべきことがたくさんあるけど、シーズン開幕に向けてとてもポジティブだ」

    「レギュレーションがしばらく安定していることによって、全体的に信頼性が以前よりも向上しているのは事実だけど、それでも複雑なプロセスだ。たとえば、3基のパワーユニットだけでシーズン全体を走らなければならない。そうしないとペナルティが発生しる。それは、すべてのレースでPUをどれだけプッシュできるかに影響を与える。すべてのマニュファクチャラーにとって、シーズンを通して競争力を持って走ることは課題だ。現時点では到達したレベルに満足している。マシンは改善したけど、2020年にやりたいことを本当にできるようにするには、さらにパフォーマンスを見つける必要がある。昨年に比べて空力に関しては一歩前進したけど、シーズンを通してもっと多くのポテンシャルがあることはわかっている」

    「オーストラリアではもう少し明確なアイデアが得られるだろう。テストは単なるテストだし、アルバート・パークのトラックはバルセロナとは非常に異なるからね。ストリートトラックで、グリップレベルが非常に低く、非常にバンピーなので、冬季テストとはまた違った勢力図が示される場合がありる。はっきりしているのは、ミッドフィールドが再び非常にタイトになり、昨年よりも少し拮抗するということだ」

    「メルボルンはユニークなイベントだ。初レースだし、全員が長い間それを待ち望んでいた。『全員でズボンを落として、自分たちが持っているものをみんなに見せるときだ!』と言えるかもね! 全員がが完全に全開で走るのは初めてだし、ほとんどグリップのないコーナーの組み合わせはバルセロナとは大きな変化だけど、それに適応するかは僕たち次第だ。過去3か月間、レースをとても恋しく思っていたので、再びレースをするのは本当に楽しみにしている。長いシーズンになるし、現在のウイルスの状況を考えれば、できるだけ多くのレースができることを願っている」

    関連:2020年 F1オーストラリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー 「現時点ではレーシング・ポイントとルノーの方が速い」

    ピエール・ガスリー 「現時点ではレーシング・ポイントとルノーの方が速い」

    アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、現状ではレーシング・ポイントとルノーが先を言っていると考えており、チームは新車AT01のポテンシャルを最大限に生かす方法を学ばなければならないと語る。

    2020年のF1世界選手権で“ベスト・オブ・ザ・レスト”となるコンストラクターズ選手権4位は熾烈な争いになると考えられている。参戦を6位で終えたアルファタウリ・ホンダは、コンストラクターズ選手権5位を目標に掲げている。

    だが、ピエール・ガスリーは、アルファタウリ・ホンダはまだ新車AT01のポテンシャルを解き放つことができていないと考えている。

    「バルセロナテストは予想以上に難易度が高かった」とピエール・ガスリーは Sky Sports F1 に語る。

    「他のチームの燃料量とエンジンモードはわからないけど、感覚的にロックを解除できるパフォーマンスがもう少しあると感じている」

    ピエール・ガスリーは、アルファタウリ・ホンダ AT01はセットアップ変更に予想通りに反応していくれることは“良い兆候”だが、チームはまだ適切にセットアップする方法を学ぶ必要があると語る。

    「完璧なセッティングがまだ見つかっていないと思う。まだ僕たちが望んでいるものではない」とピエール・ガスリーは語る。

    「でも、パフォーマンスは許容範囲内だ」

    そして、ピエール・ガスリーは、アルファタウリ・ホンダはまだレーシング・ポイントとルノーに追いついていないと語る。

    「客観的に見て、レーシング・ポイントははるかに速いように思うし、いずれにしろ僕たちよりも速い。彼らはとても速い」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ルノーもかなり良い仕事をしたようです。今は僕よりも速いと思う。僕たちはマクラーレンと一緒のグループにいると思うけど、言うのは難しい。今シーズンの目標であるトップ5にまだ足りないものがある」

    「でも、燃料量とエンジンのモードを知るまで最終的な結論を出すつもりはない」

    ピエール・ガスリーは、ホンダのF1エンジンには満足しており、アルファタウリは何よりも予算をうまく使い続けなければならないと考えている。ガスリーは、チームにはメルセデスのDAS(デュアル・アクシス・ステアリング)のようなソリューションを開発する余裕はないと考えている。

    「トップチームの予算の半分しかないときは、マシンの設計を賢くする必要がある」とピエール・ガスリーは語る。

    「昨年、チームがしたことは驚異的だった。チームは、メルセデスのステアリングシステムや最先端の​​要素などに投資することはできない。僕たちは最高のパフォーマンスをもたらすことができる領域にリソースを配置しようとしている」

    ピエール・ガスリーは、まだ2020年のホンダのF1エンジンの進歩状況についてコメントできないが、パフォーマンスに満足していると語る。

    「昨年からドライバビリティは非常に良かくなっている」とピエール・ガスリーは語る。

    「パフォーマンスと信頼性の向上はいい感じだ。僕たちは常にもっとうまくやれると思う。昨年からの進歩を確認するためにエンジンを限界までプッシュするようなことはしなかった。でも、データは進歩を示している」

  • ピエール・ガスリー 2020年F1ヘルメット / アルファタウリ・ホンダ

    ピエール・ガスリー 2020年F1ヘルメット / アルファタウリ・ホンダ

    アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、2020年のF1世界選手権で着用するヘルメット。

    昨年までトロロッソとして活動していたチームは、2020年からレッドブルの衣料ブランドを宣伝するためにアルファタウリにチームメイトを変更。チームやマシンカラーは、これまでのレッドブル缶のカラーからホワイト×ネイビーに変更された。

    昨年シーズン途中にレッドブルからトロロッソから降格となったピエール・ガスリーは、引き続きチームのドライバーを務める。デザインは昨年のものがベースとなっているがカラーリングをアルファタウリ仕様に変更。赤の部分には自分のロゴとカーナンバー10が透かし的にデザインされており、頭頂部にはフランスのトリコロールとカーバンバーが入れられている。アライ製。

    他のレッドブルアスリートとは異なり、雄牛が組み込まれたアルファタウリのロゴが入れられているのが真新しい印象だ。ホンダのロゴはバイザーに入れられる。

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    関連:F1 | ヘルメットのカラーリング変更を制限するルールを廃止

  • ピエール・ガスリー 「2020年のホンダのF1エンジンは昨年よりいい」

    ピエール・ガスリー 「2020年のホンダのF1エンジンは昨年よりいい」

    アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダの2020年のF1エンジンは“昨年よりもさらに良くなっている”と語る。

    ホンダF1は、2019年にレッドブルとトロロッソ(現アルファタウリ)への2チーム供給体制となったことが奏功してシーズンを通して印象的な進歩を果たした。両チームは今季、それぞれの順位を改善したいと考えている。

    第2回F1バルセロナテスト2日目を2番手タイムを終えたピエール・ガスリーは、トップタイムのセバスチャン・ベッテルからわずか0.225秒差という好パフォーマンスを披露した。

    ホンダの2020年のF1パワーユニットの進捗についてピエール・ガスリーは「彼らはいつものようにプッシュしている。すでに昨年もシーズンを通して大きな進歩を果たした」とコメント。

    「今年は去年よりもさらに良くなっている。2週間の間に問題がなかったことをとても嬉しく思っているし、それはかなり印象的なことだ」

    「何を言ってもあまり意味はないので、あまり多くのことは言いたくはないけど、これまでのところ、すべてが本当に素晴らしいし、僕たちはその点に満足している」

    アルファタウリは、これまでの5日間を1基のパワーユニットのみで走行しており、ホンダのF1エンジンが向上していることを強調している。

    「現時点でまったく問題が発生していないのはいいことだ」とピエール・ガスリーは説明する。

    「エンジンやホンダが行ったすべてのテストについてあまり知っているわけではないけど、信頼性には満足している。グリッドペナルティなしでシーズンを走り切れることを期待している」

    「ドライバーとして一番はパフォーマンスを最大化させたいけど、ホンダはシーズンにむけてかなり自信を持っていると思う。それが計画だし、僕たちはそれを達成したいと考えている」

    また、アルファタウリ・ホンダAT01は、昨年マシンと比較してどれくらい進化しているかと質問されたピエール・ガスリーは「数値化するのは難しいけど、全体的なフィーリングは昨年のマシンとかなり似ている気がする」とコメント。

    「小さな改善だし、良くも悪くもないけど、パッケージ全体としては少し良くなっていると思う」

    この日がプレシーズンテストの最後の走行となったピエール・ガスリーは「メルボルンにむけてすべてを仕上げれば、もっとパフォーマンスを発揮できると思う」とコメント。

    「全体的僕たちはかなり良いマシンを持っていると思う。良い方向性を見つけたと思うけど、メルボルンはバルセロナとは大きく異なるので、あまり興奮しすぎないようにしたい。とても良いテストだった」

    「パッケージとしては、昨年に比べて良い進化だと思う。良くなっているものはいくつかあるけど、他にも取り組む必要があることがいくつかある。でも、全体的には良いポテンシャルがあると思う」

    「今日はもう少しプッシュしたけど、マシンは非常にうまく動作しているようだ。今日のテストにはとても満足している」

    ピエール・ガスリー / アルファタウリ・ホンダ プレスリリース
    「内容が濃く、とてもいい一日でした。午前中はトラックが湿っていたため、作業のほとんどを午後に持ち越しました。ランチブレーク後に100周以上走行し、レースのシミュレーションもこなせて、よりプッシュして試すことができました。風の影響があり、先週に比べると少し難しいコンディションで、ドライブに苦心した場面もありました。まだ改善点がいくつか残っていますが、僕にとってはまずまずのテストだったと言えます。マシンの感触はとてもいいです。メルボルンでのレースはバルセロナとはまったく違うので、興奮するにはまだ早いと思いますが、開幕戦に向けては自信を感じています」

    関連:ベッテルが最速、ガスリーが僅差の2番手 / F1バルセロナテスト2日目 結果

  • アルファタウリ・ホンダF1のガスリー「トラブルは理想的ではなかった」

    アルファタウリ・ホンダF1のガスリー「トラブルは理想的ではなかった」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、F1バルセロナテスト初日の午前中の走行を担当。トラブルによって25周の走行に留まったが、午前中の2番手タイム、総合5番手タイムでセッションを終えた。

    ピエール・ガスリーは、走行を始めてすぐにパイプが緩むというトラブルが発生し、長時間ガレージに留まるスローなスタートとなった。

    それでも、ランチタイム前の1時間に順調に走行を重ねて25周を走行。“もっと向上できると感じている”とピエール・ガスリーは語る。

    「午前中にちょっとしたトラブルがあり、セッションが中断してしまった。もっと周回を重ねる予定だったので、理想的とは言えなかったのは確かだが、こういうことはあることだし、終盤は最大限リカバーできた」とピエール・ガスリーはコメント。

    「限られた時間の中でセットアップの方向性を変更したので、濃密なセッションになった。午後のダニール(クビアト)の走行で参考になる結果も得られた。トラックでの残された時間を最大限に活用して、マシンについて理解を深める予定だ」

  • ピエール・ガスリー 「AT01にはより一層のパフォーマンスを期待できる」

    ピエール・ガスリー 「AT01にはより一層のパフォーマンスを期待できる」

    アルファタウリ・ホンダのF1ドライバーであるピエール・ガスリーは、2020年F1マシン『AT01』の手ごたえを感じており、来週のテストでは“一層のパフォーマンスを期待できそう”だと語る。

    アルファタウリ・ホンダは、午前と午後でドライバーを交代して作業を分担。午後から走行したピエール・ガスリーは、59周を走行して9番手タイムとなる1分17秒783をマークした。

    「走行を重ねてテスト項目をこなせたので、とてもポジティブなセッションになった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ロングランプログラムを完了することができたが、残念ながら後半は少し遅れが出てパフォーマンスランを完了できなかった。ただ、ダニールが午前のプログラムでカバーしていたので、それほど大きな問題ではなかった」

    「この3日間はチームにとって実りあるものになった。来週のテストに向けて解析しなければならないことが多くある。そういう意味では、一層のパフォーマンスを期待できそうだ」