カテゴリー: ピエール・ガスリー

  • ピエール・ガスリー F1ベルギーGP決勝「帰りの飛行機で角田裕毅は…」

    ピエール・ガスリー F1ベルギーGP決勝「帰りの飛行機で角田裕毅は…」

    ピエール・ガスリーは、2025年F1ベルギーGP決勝で路面状況の変化を正確に読み取り、アルピーヌに貴重な1ポイントをもたらした。

    序盤は中団の激しいバトルに巻き込まれながらも、スリックタイヤへのタイミングを早めに見極めるリスク覚悟の戦略を選択。これが功を奏し、まだスリックへ切り替えていなかったライバルたちの前に出ることに成功した。

    その後は、直線スピードを重視した軽いダウンフォース設定のマシンで、コーナーでは苦しみながらも後続勢を巧みにブロック。終盤までミラーを凝視しながら防戦一方の展開が続いたが、冷静なドライビングで攻撃を跳ね返し、10位でフィニッシュ。難しいコンディションと劣勢なマシンの中で、タフなレース運びを貫き通した。

    レース後、ガスリーは「裕毅と一緒に飛行機で帰るんだけど、あまり話しかけてくれないかもね」と冗談交じりに語り、スリック交換のタイミングで角田裕毅より先行したことが気まずさにつながったことをほのめかした。マシンの限界を引き出したガスリーは「全員が僕のミスを待っていたと思う」と振り返りながらも、自らの仕事に満足感を示した。

    Q:これまでで最も苦労して得た1ポイントのひとつだった?

    うん、今夜はぐっすり眠れそうだよ。あとで(角田)裕毅と一緒に飛行機に乗るんだけど……彼が僕にどれくらい話しかけてくれるかは分からないな。まあ、どうなるか見てみよう。でも本当に難しいレースだった。スペースが全然なかったし、何よりトラックポジションを得ることがすごく重要だって分かってたから、ちょっとギャンブル気味にリアウイングを軽くしてストレートスピードを最大化しようとした。そのぶんコーナーでは生き残り戦法だったけど、それが今日レースを戦ううえで最善の方法だったと思う。

    あと、スリックタイヤに替える判断もすごく重要だった。あの時点ではポイント圏外だったから、かなり攻めた戦略に出たんだ。それがうまくハマってポジションを上げられた。そこからは、ずっとミラーを見ながら後ろを抑える展開で……すごくハードだったよ。

    角田裕毅 ピエール・ガスリー F1 ベルギーGP角田裕毅の猛追を封じ込めたピエール・ガスリー

    Q:マシンの実力以上のものを引き出しているように見える。それは満足感につながる? 今、自分としても最高の走りができていると感じる?

    うん、すごく一貫性を持って走れているし、ミスもしないように気をつけている。今日の純粋なペースで言えば、後ろにいた全員が「こいつ早くコース外に飛び出してくれないかな」とか「早くどいてくれ」って思ってたと思う。たぶん僕のせいでみんなかなりタイムを失ってたはず。でもそれが僕たちの戦略だったし、達成したいことだったからね。

    できる限りのことをやってるし、自分でもすごくいいパフォーマンスが出せていると思う。チームとの連携もすごくいいし、彼らは僕が100%の力を出せるようにしてくれている。全体的に見て、いい仕事ができていると思う。もちろんもっと速いクルマが欲しいけど、これが今シーズンの終わりまで僕たちのクルマだから、毎回このクルマで全力で戦うだけさ。

  • ピエール・ガスリー F1ベルギーGP スプリント予選「ストレート重視で挑んだ」

    ピエール・ガスリー F1ベルギーGP スプリント予選「ストレート重視で挑んだ」

    アルピーヌF1チームは、2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリント予選で明暗の分かれる結果となった。フリー走行では両ドライバーとも下位に沈み、厳しい滑り出しとなったが、ピエール・ガスリーはそこから見事に巻き返し、今季好調を維持する形でSQ3進出を果たした。

    8番手グリッドを獲得したガスリーは、予選中に角田裕毅とのインシデントで審議対象となったが、幸いにもお咎めなし。チームがセッション間で行った大胆なセットアップ変更が功を奏したと語っている。

    「今日の結果は素直に受け入れたいし、忙しい金曜日の中でうまく巻き返せたことには満足している」とガスリーはコメント。

    「プラクティスでは少し苦戦していたけど、セッションの合間にセットアップを変えて、ストレートスピードを最大化するためにダウンフォースを削る方向に振ったんだ。その結果、中盤のセクターはちょっと踏ん張る必要があったけど、そこがスパの難しさでもあるし、正しいバランスを見つけるのがチャレンジなんだ」

    「チームとしてセッション間でよくやってくれたと思うし、そこには本当に満足している。SQ1はギリギリだったけど、最後にルイス(・ハミルトン)のイエローフラッグに助けられたところもあったかもしれない。でも、そういう時もあるさ」

    「SQ2では本当にいいラップが決まって、SQ3に進出できた。最終的に8番グリッドだから、明日はポイントを狙っていくよ」

    アルピーヌF1チーム ベルギーグランプリ

    一方、フランコ・コラピントは予選中にマシンのバランスやグリップに苦しみ、19番手に沈んだ。初挑戦のスパでのスプリント予選は、思うようにリズムに乗れず厳しい展開となった。

    「今日は全体的にバランスとグリップの両面で苦労した」とコラピントはコメント。

    「それを改善しようといくつか変更を加えたけど、プラクティスの走行時間が限られていたから、スプリント予選にはまだ十分にクルマに慣れていない状態で臨むことになった」

    「今夜は状況を整理して、明日に向けて改善できるかどうかに集中したい。特にスパのような高速サーキットでは、自信を持って攻めることがとても重要なんだ。週末に入る前から、競争力を発揮するにはいくつかの条件が整う必要があるだろうと分かっていた」

    「天気予報は週末を通してまだ不確定だし、スパでは何が起きてもおかしくない。だから、うまくいけば僕らにチャンスが巡ってくる可能性もあると思ってる。明日と日曜で巻き返せるように頑張るよ」

    経験豊富なガスリーと、F1週末に挑戦を続けるルーキーのコラピント。明日のスプリントレースでは、アルピーヌの2台が異なる立場からそれぞれの目標に挑むことになる。

  • 角田裕毅の苦戦にガスリー同情「レッドブルF1の2台目問題は一様ではない」

    角田裕毅の苦戦にガスリー同情「レッドブルF1の2台目問題は一様ではない」

    ピエール・ガスリーは、レッドブルF1における“セカンドシート問題”について、すべてのケースをひと括りにすべきではないと主張し、同じ境遇にある角田裕毅への同情を示した。

    今季開幕2戦後にリアム・ローソンの代わりとしてレッドブルに復帰した角田裕毅は、ここまで10戦中7戦でノーポイントに終わり、特に直近5戦連続での無得点が注目を集めている。シルバーストンでは15位完走(周回遅れ)と、完走者中最下位という厳しい結果となった。

    角田裕毅は不調の理由として一貫してRB21のバランスの難しさを訴える一方で、自身の責任にも言及してきた。しかし、マックス・フェルスタッペンと同じマシンで走るセカンドドライバーが苦戦を強いられる傾向は、ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、ダニエル・リカルド、ローソンら過去の例からも明らかである。

    ただしガスリーは、それぞれのドライバーの事情は異なると強調し、画一的に語るべきではないと語った。

    「裕毅とは前もって話していたよ」と語るガスリー。「正直、僕らは“レッドブルの2台目”ということで、ひとまとめにされがちなんだ」

    「でも、僕にとっての状況は、アレックスやペレスの時とはまったく違っていた。詳しくは語らないけどね」

    「裕毅については、何かがうまく噛み合っていないように見える。友人として、どうにか状況が好転することを願っているよ。今のF1グリッドのレベルを考えれば、誰が何をできるかは分かっているはずだし、こういう状況はやっぱり見ていて辛い」

    角田裕毅 F1 レッドブル・レーシング角田裕毅のアルファタウリでのデビュー時にチームメイトだったピエール・ガスリー。「ツノガス」コンビはパドックでも有名な“ブロマンス(男の友情)”で知られた。

    フェルスタッペンの移籍報道には「驚かない」
    また、ガスリーは現在高まっているマックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍の噂についても言及。2019年に短期間ながらフェルスタッペンとチームメイトだった経験を持つ彼は、この動きに対して特に驚きはないと語った。

    「マックスが他の選択肢を探るのは当然だと思う。彼は間違いなくグリッドで最も優れたドライバーの一人だし、誰だってベストなマシンで走りたいはずだ。今の彼が乗っているマシンは、そうではないのかもしれない」

    「彼は4度のワールドチャンピオンなんだ。何をするかは彼自身が決めること。きっと近いうちに何らかの動きがあるんじゃないかな」

    そして、もし仮にレッドブルに空席が生まれた場合、自身が再びそのチャンスを望むかという問いには、はっきりと現在の目標を示した。

    「僕はアルピーヌで走っているし、このチームと一緒に勝ちたいと思っている。それが今の僕のすべてだよ」

  • ピエール・ガスリー 「アルピーヌF1にバルテリ・ボッタスは不要」

    ピエール・ガスリー 「アルピーヌF1にバルテリ・ボッタスは不要」

    ピエール・ガスリーは、バルテリ・ボッタスがアルピーヌに加入する可能性についての噂を「ただの雑音だ」と一蹴し、チームは現在のパフォーマンス改善に集中すべきだと強調した。

    アルピーヌは2025年シーズンに苦戦を強いられており、ドライバー交代や戦略変更の噂が飛び交っている。特に直近では、ジャック・ドゥーハンが6戦でシートを失い、代わってフランコ・コラピントが起用されたことが、さらなる憶測を呼んでいた。

    イギリスGPを前に、アルピーヌがボッタスの獲得に関心を示しているとの報道が出たが、これについて問われたガスリーは明確に否定した。

    「そうは思わない。あれはただの雑音だと思う」とガスリーはF1公式サイトの取材で語った。

    「僕は毎週末、今のクルマでできることを証明している。土曜日の予選で良い仕事をして、データ上では“そんな位置にはいないはず”の場所にマシンを持っていけているんだ」

    ガスリーは、現在のアルピーヌの苦戦はドライバーではなく、厳しい中団争いの中でのマシン性能の問題だと分析している。

    「中団は非常に接戦だし、僕らはその後方にいる。特に今季前半の状況を考えれば、常に何かしらの雑音があるのは当然だ。でも僕らがやるべきなのは、自分たちのやるべき仕事に集中することだ」

    「シーズンはまだ長いし、アップグレードもない。マシンはベストな状態とは言えないけれど、チーム全員が今あるもので最善を尽くす必要がある」

    ピエール・ガスリー F1 アルピーヌF1チーム

    0.9秒の差で最後尾——過酷な中団の現実
    さらにガスリーは、2025年の中団勢の激しい競争を強調し、パッケージ全体の競争力不足が課題だと語った。

    「状況を大げさに見せるのは簡単だけど、実際には非常に接戦なんだ。2〜3年前ならトップから0.8〜0.9秒離れていても6〜7番手だった。でも今年はその差が最後列になってしまう」

    「僕らはパッケージの長所と短所を理解している。最強のクルマではないし、最強のエンジンでもない。その両方が重なると、当然ポジションも苦しくなるよ」

    ただしガスリーは、チームの将来に対しては前向きな姿勢を示しており、2026年の大規模レギュレーション変更に向けての準備が進んでいることにも触れた。

    「今の状況は苦しいけれど、チーム内では最大限を引き出すための良い取り組みがたくさんある。2026年に焦点を合わせていて、そのために今シーズンをある程度犠牲にしている部分もある。でも、その代償が来年に実を結ぶことを期待しているよ」

    ガスリーの発言は、外野の雑音に惑わされることなく、着実に開発と体制の強化に取り組むべきだというチーム内の共通認識を反映している。現時点でのドライバー変更は視野に入れておらず、2026年に向けて現在の体制の中で地道な進化を遂げていく方針だ。

  • ピエール・ガスリー F1イギリスGP決勝「普段戦えない相手との勝負楽しめた」

    ピエール・ガスリー F1イギリスGP決勝「普段戦えない相手との勝負楽しめた」

    アルピーヌのピエール・ガスリーが、変わりゆく天候に翻弄されたF1イギリスGPで冷静かつ果敢な走りを見せ、今シーズン自己最高となる6位でフィニッシュした。

    シルバーストンはアルピーヌのエンストン本拠地に近いホームレース。その舞台でガスリーは、フェラーリやメルセデス、レッドブルといったトップ勢を相手に堂々としたバトルを繰り広げた。

    「6位でフィニッシュできたことはチーム全体にとって素晴らしい結果だと思う。フリー走行の段階ではこんな結果になるとは思っていなかったから、週末を通して努力してくれたみんなに感謝したい」とガスリーは喜びを語る。

    序盤はルイス・ハミルトンをピット戦略で先行し、その後も雨と乾きかけの路面を見極めながら順位をキープ。終盤には再びハミルトンやマックス・フェルスタッペンに追い抜かれたものの、ラストラップでランス・ストロールをパスして6位を確保した。

    「ここシルバーストンはエンストンのホームレースだし、多くのスタッフがグランドスタンドで応援してくれたことがモチベーションになった。普段は戦うことの少ないフェルナンド、ルイス、マックスとバトルできて、本当に楽しかった」

    不安定な天候を味方につけたアルピーヌの戦略、そしてガスリーの判断力が光った一戦だった。ファクトリーでの仕事にも意欲を見せるガスリーは、「今週はファクトリーにも顔を出す予定なので、みんなの笑顔を見られるのが楽しみだ」と締めくくった。

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チーム イギリスGP F1 イギリスグランプリ

    この快走に対して、アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレも高く評価している。

    「今日はチームにとって良い結果だったし、ピエールは難しいコンディションの中で素晴らしいドライブを見せてくれた。ホームレースでポイントを獲得できたことは、ここまで厳しい展開が続いていたチームにとって大きな意味がある」

    また、フランコ・コラピントがスタート前にリタイアを余儀なくされた件にも触れ、「残念ながらフランコはレースが始まる前に駆動系の問題でリタイアになってしまったが、ライバルチームの結果を見ても、我々にも巻き返せる可能性があると確信している。これからも改善を続けていく」と前向きに語った。

    アルピーヌにとって厳しい戦いが続いてきた2025年シーズンだが、この日の6位入賞は反転攻勢への足がかりとなるかもしれない。

  • ピエール・ガスリー ルカ・デ・メオ辞任に困惑「アルピーヌF1と話す必要ある」

    ピエール・ガスリー ルカ・デ・メオ辞任に困惑「アルピーヌF1と話す必要ある」

    ピエール・ガスリーは、来月ルノーCEOのルカ・デ・メオが辞任することがアルピーヌF1チームにどのような影響を与えるのか、自分には分からないと認めた。

    ルノーが管理するエンストン拠点のこのチームは、ここ数年にわたり不安定な運営が続いており、今回のデ・メオによる突然の辞任もまた、チームにとって新たな打撃となった。

    58歳のデ・メオは、ちょうど1年前にイタリア出身のフラビオ・ブリアトーレをアルピーヌF1の「エグゼクティブ・アドバイザー」として個人的に任命しており、その後、オリバー・オークスが辞任したことでブリアトーレの影響力はさらに強まっていた。

    しかし、日曜遅くにモントリオールを後にする際、ブリアトーレは、デ・メオの7月の辞任がF1チームに与える影響は「何もない」と断言した。

    それとは対照的に、この大きなニュースに対してより冷静な反応を示したのが、チームのリードドライバーであるピエール・ガスリーだった。

    「僕はルカととても良い関係を築いている」とガスリーは仏『L’Equipe(レキップ)』に語った。「チームに僕を加入させてくれたのは彼なんだ」

    「彼はとてもインスピレーションを与えてくれる人物だから、まず最初の反応としては、彼が去ることを残念に思っている」

    ガスリーはすでに2026年まで契約を結んでおり、その年からアルピーヌはメルセデス製のギアボックスと、ドイツメーカーのカスタマーF1パワーユニットを初めて使用することになる。

    この移行、つまりルノーのワークスF1エンジンプログラムの終了という物議を醸す決定を下したのも、デ・メオだった。

    ガスリーは続けた。「チームとして、すべてが完璧というわけではないけど、ファクトリーではポジティブな動きが起きている。2026年に向けて、この流れを維持しないといけない。パフォーマンスが大きく変わる可能性があるからね」

    「それを常に念頭に置く必要がある」と、月曜日にニューヨークで行われた新作F1映画のプレミアに出席した29歳のガスリーは付け加えた。

    デ・メオの辞任について具体的にどう思うかについては、ガスリーはこう語った。

    「チームにとってどういう意味を持つのか、マネジメント陣と話して確認する必要がある」

  • 2025年F1 カナダGP決勝:ガスリーとローソンがピットレーンスタート

    2025年F1 カナダGP決勝:ガスリーとローソンがピットレーンスタート

    2025年F1カナダGP決勝は、2名のドライバーが予選順位からさらに後退し、ピットレーンからのスタートを強いられる異例の展開となった。

    アルピーヌのピエール・ガスリーとレーシングブルズのリアム・ローソンが、いずれも予選後の車両変更によってパルクフェルメ規定に違反し、決勝はピットレーンスタートとなる。

    ガスリーは予選20番手に終わり、最終アタックではグリップ不足に苦しんだ。アルピーヌはその問題の改善を目指し、車両のセットアップを大幅に変更する判断を下したが、これはFIAのスポーティングレギュレーションにおけるパルクフェルメ規定に違反。これにより、ガスリーは最後尾からさらに下がって、決勝をピットレーンからスタートすることとなった。

    一方、ローソンも予選Q1で敗退し18番手に終わったことを受けて、レーシングブルズはパワーユニット関連の大規模な交換に踏み切った。チームはシーズン5基目となる内燃エンジン(ICE)を投入したほか、ターボチャージャー(TC)とMGU-Hも5基目を搭載。また、年間2基までと定められているエナジーストア(ES)およびコントロールエレクトロニクス(CE)も、それぞれ3基目を使用した。

    これらの変更により、合計で50グリッド降格相当のペナルティが発生。本来であれば15グリッド以上の降格は「最後尾スタート」となるが、ローソンのマシンにはさらにサスペンションセットアップの変更も加えられたため、FIAは「30号車はパルクフェルメ条件を満たしておらず、ピットレーンからスタートする必要がある」と正式に発表した。

    2台のマシンが規定外の整備を受けたことで、決勝では戦略面でも注目が集まる展開となりそうだ。特に、エンジンの新規投入によってローソンの今後のパワーユニット運用には柔軟性が生まれた点も見逃せない。

    2025年F1 カナダGP 決勝 スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1 (-)
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 2 (-)
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 3 (-)
    4 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 4 (-)
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 5 (-)
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 6 (-)
    7 4 ランド・ノリス マクラーレン 7 (-)
    8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 8 (-)
    9 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 10 (↑1)
    10 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 12 (↑2)
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 13 (↑2)
    12 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 9 (↓3)
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 14 (-)
    14 31 エステバン・オコン ハース 15 (-)
    15 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 16 (-)
    16 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 17 (-)
    17 18 ランス・ストロール アストンマーティン 18 (-)
    18 22 角田裕毅 レッドブル 11 (↓7)
    PIT 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 19
    PIT 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 20
  • ピエール・ガスリー F1カナダGP予選最下位「タイヤに熱が入らなかった」

    ピエール・ガスリー F1カナダGP予選最下位「タイヤに熱が入らなかった」

    2025年F1カナダGPの予選で、アルピーヌF1のピエール・ガスリーはまさかのQ1敗退を喫し、20番手(最後尾)に沈んだ。金曜のプラクティスでは手応えを感じていたガスリーだが、予選では渋滞やタイヤの温度管理に苦しみ、本来のパフォーマンスを発揮できなかったと振り返った。

    「今日は本当に悔しい。特にクルマには十分なペースがあったからこそ、Q1で終わってしまったのは辛い」とガスリーは語った。

    「赤旗が出るまでは、Q1でトップ10に入れるようなラップを走っていたし、順調に進んでいた。だけどその赤旗でその周回を諦めることになった。その後の最終アタックではタイヤの温度レンジにうまく入れられず、グリップを失ってスライドばかりだった。非常にフラストレーションが溜まる内容だったし、2セットのタイヤの間で大きく感触が変わった理由をこれからしっかり検証しないといけない」

    「今日は2台とももっと上の順位にいるべきだった。クルマは良かったし、ポテンシャルも十分にあったから、なおさら悔しい。明日は長いレースになると思うし、戦略次第で挽回のチャンスもあるはず。できる限りのことをして、上位を目指すよ」

    なお、フリー走行3回目で赤旗提示中に追い越し行為があったとして10グリッド降格のペナルティを受けた角田裕毅の処分により、ガスリーは19番手からのスタートとなる見込み。

    予選ではチームメイトのフランコ・コラピントが12番手(ペナルティ適用後は10番手)と自己最高のグリッドを獲得しており、今季苦戦が続いているガスリーにとっては、若手の躍進がさらなるプレッシャーになる可能性もある。日曜の決勝で巻き返しを果たせるか注目される。

    ピエール・ガスリー カナダGP F1 アルピーヌF1チーム

  • ピエール・ガスリーが語るF1愛と人生観「5年後は世界王者になっていたい」

    ピエール・ガスリーが語るF1愛と人生観「5年後は世界王者になっていたい」

    アルピーヌF1のピエール・ガスリーがF1.comの「Getting to Know」シリーズに登場。カートに出会った幼少期の体験から、誕生日に取得した運転免許、親友シャルル・ルクレールとの思い出、さらに“なってみたい職業”や“泣くほど笑った瞬間”まで、多岐にわたる質問にガスリーが答えた。

    幼い頃からレースと共に育ち、F1で勝利を掴んだ今も、ガスリーの原動力は「スピード」「勝利への執念」、そして「本物であること」だ。

    今回のインタビューでは、素顔の彼が見せるユーモアや情熱、そして競争の中で築かれた友情が丁寧に語られている。

    Q:自分を3つの言葉で表すと?
    うわ~来たね、こういう質問。まあ、わかったよ。まず1つ目は「負けず嫌い(competitive)」。これはすぐに浮かんだ。それから「誠実(genuine)」。そして「勝利(winning)」。これが自分を突き動かしているものだ。

    Q:F1に恋をしたきっかけは?
    スピード、そしてアドレナリン。それがF1を好きになった理由だ。初めてカートに乗ったときの感覚は今でも覚えてる。6歳で、ノルマンディーの実家の近くのサーキットだった。目を閉じれば、ピットレーンから出ていって、ストレートを走って、草むらに突っ込んで…っていう映像が浮かぶ。ライン取りを模索してた。とにかく興奮と恐怖とアドレナリンのカクテルみたいだった。テレビでF1を見るのも好きだったけど、地面に近い視点でスピードを体感したことで、本当に夢中になった。

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チームガスリーは2017年、当時のトロ・ロッソからF1デビューを果たした

    Q:運転免許は何回で合格した?
    誕生日当日に合格したよ!フランスでは18歳にならないと受けられないから、2月7日、自分の誕生日に試験を予約してた。30分くらいのテストで、最初の10分はF1の話をされた。まだリザーブドライバーだったけど、試験官が「もういいよ、合格だ」って(笑)。実を言うと、その人は昔一緒にレースしてたドライバーの父親で、「この子は運転うまいってわかってる」って言ってくれた。

    Q:最後に笑いすぎて泣いたのはいつ?
    親友のひとりとはしょっちゅうそういう瞬間がある。週に何回かは涙が出るほど笑ってるよ。たぶん今週もあったね。

    Q:パドック内の親友は?
    やっぱりシャルル(・ルクレール)かな。長年の付き合いだから。(角田)裕毅も、弟みたいな存在で…最近はもう“お兄さん”って感じだけど。昔から家族ぐるみで仲が良くて、子どもの頃から一緒にレースしてた。オフの時間も一緒に過ごしたし、特別な瞬間を共有してきたから、すごく強い絆がある。

    ピエール・ガスリー F1ガスリーとルクレールは、ジュニア時代から共に育ち、今も深い友情で結ばれている

    Q:ディナーパーティーに招きたいF1関係者3人は?
    まずジェームズ・ハント。彼の名前はよく挙がるけど、人生を全力で生きた人って感じがするから。そしてアイルトン・セナ。子どもの頃からずっと憧れだった。セナを挙げるなら、プロストとも言いたいけど、彼とは実際に話したこともあるから、代わりにファンジオで。だから、ファンジオ、ハント、セナだね。

    Q:無人島に1人F1ドライバーを連れて行くなら?
    最初に浮かんだのはキミ・ライコネン。話さないタイプだからケンカにならない(笑)。でもやっぱりシャルルかな。気心が知れてるし楽しいはず。裕毅もありだね。料理うまいから、食事はなんとかなる!

    Q:話せる言語は?他に学びたい言語はある?
    まずは1つをしっかり話したい(笑)。フランス語が母国語だけど、英語の方が話す機会は多い。フランス語、英語、イタリア語は話せる。スペイン語は学校レベル、ポルトガル語はちょっとだけ。合計で3カ国語が流暢で、他2つは旅先でなんとかなる感じ。ビールの注文はできる!

    Q:好きな映画やテレビ番組は?
    子どもの頃は『ハリー・ポッター』が大好きだった。魔法の世界に引き込まれる感じがたまらなかった。最近は『ラスト・ダンス』(マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー)が最高だった。当時の映像と今のインタビューが交互に出てきて、ジョーダンの視点が語られる構成が素晴らしかった。MJの大ファンだから、あのシリーズが一番好きだね。

    Q:これまでで一番役立ったアドバイスは?
    ジャン・アレジにカート時代に言われたこと。「夢は大きく持つのもいいが、目の前のステップに集中しろ」って。13歳くらいの頃、モナコで言われた。最初は意味がよくわからなかったけど、後からすごく納得できた。あとは「今を楽しめ」ということ。つい“次、次…”って考えがちだけど、今をちゃんと味わうことが大事だと思う。

    ピエール・ガスリー インタビューフランスのF1レジェンド、ジャン・アレジは、若き日のガスリーに貴重な助言を与えていた

    Q:1日だけ体験してみたい職業は?
    宇宙とか、宇宙飛行士には惹かれるけど、1日じゃどこにも行けないか(笑)。インテリアデザインも好きだから、デザイナーもいいかも。チャンピオンズリーグの決勝で10万人の前でプレーするのも夢だったな。それとウォール街のトレーダーも気になる。あの緊張感とアドレナリンはかなり魅力的だと思う。

    Q:F1でこれまで一番誇らしい瞬間は?
    2020年のモンツァ。初優勝のレース。今でもキャリアで一番特別な瞬間だ。

    Q:5年後、どこにいたい?
    5年後?F1のワールドチャンピオンになっていたい。それ以外に興味はない。本当に、それだけが目標だ。

  • 角田裕毅 F1モナコGPでの「ブレーキング中の進路変更」をガスリーが非難

    角田裕毅 F1モナコGPでの「ブレーキング中の進路変更」をガスリーが非難

    ピエール・ガスリーは、F1モナコGPでリタイアにつながった接触の原因について、元チームメイトの角田裕毅に非があると主張し、「ブレーキング中に進路変更された」と語った。

    接触が発生したのは、1周目に義務ピットストップを終えた後、角田裕毅とピエール・ガスリーが17番手と18番手を走行していたシケイン区間。アルピーヌのピエール・ガスリーが仕掛け、レッドブルの角田裕毅と衝突した。

    テレビ中継では、ピエール・ガスリーの無線で「ブレーキがない」という音声が流れたが、本人はこれが文脈を誤って伝えられていると釈明した。

    「ブレーキは効いていた」とピエール・ガスリーは強調した。「トンネル手前で角田がミスをして、僕はすごく接近することができた。

    「毎周、彼は右側のレーシングライン上でブレーキを踏んでいたけど、この周は本当に近かったから左側に残ることにした。すると彼は左でブレーキを始めた。だから僕は右に切り替えて、彼より遅らせてブレーキを踏んだけど、そこで彼がレーシングラインに戻ってきた。僕はもう動き出していたし、避けられなかった」

    「このコースではラインを守らなきゃいけない。2台が並ぶスペースなんてほとんどない。ポジションを守ることはできるけど、『右に寄せてブロックして、左に来たら左も潰す』というのは違う。このサーキットはオーバーテイクが極めて難しいんだから。だから、彼がスペースを残すと思っていた」

    「たぶんあとで話すことになるけど、今回の彼の対応はベストとは言えなかったと思う」

    このピエール・ガスリーのコメントが「不安定なドライビング」と言い換えられて角田裕毅に伝えられると、角田裕毅は驚きを隠さず、こう反論した。

    「えっ?自分が何か悪いことをしたとは思っていません」

    「もう一度同じ状況になっても、やっぱり同じことをすると思います。ずっと壁に張り付いて走っていましたし、彼が仕掛けてくるだろうなとは思っていたので、ブレーキング中に動かないようにしていました」

    角田裕毅 F1

    いずれにしても、アルピーヌにとってはまたしても苦しい週末となった。ピエール・ガスリーは今季ワーストの18番手で予選を終え、チームメイトのフランコ・コラピントは最下位スタートだったが、決勝では13位まで順位を上げた。

    ピエール・ガスリーは、モナコの市街地サーキットがアルピーヌのA525に合わないことを予想していた。

    「まずは予選でうまくいかなかった原因を理解することが大事だと思っている。すでにいくつか見当はついているけどね。ただ、このコースではクルマの弱点が明らかになることはわかっていた」と語る。

    「車高変動への対応力が我々のマシンの強みではない。このサーキットは低速区間が多く、縁石を乗り越える場所も多いし、3輪状態になるような場所もある。今のマシンには柔軟性が足りていない」