カテゴリー: ピエール・ガスリー

  • 角田裕毅のF1復帰にピエール・ガスリーが冗談「少し錆びついていてくれれば助かる」

    角田裕毅のF1復帰にピエール・ガスリーが冗談「少し錆びついていてくれれば助かる」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1オランダGPでグリッドに復帰する角田裕毅を歓迎した。一方で、コンストラクターズ選手権でレーシングブルズを追うアルピーヌの立場からは、しばらく実戦から離れていた元チームメイトが「少し鈍っていてくれれば助かる」と冗談交じりに語った。

    角田裕毅は、手首を負傷したアイザック・ハジャーの欠場に伴うドライバー変更によって、ザントフォールトで急遽F1に復帰する。

    ハジャーの代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングに昇格し、そのローソンが空けたレーシングブルズのシートを角田裕毅が埋めることになった。

    ガスリー「少し錆びついている角田裕毅なら助かる」
    アルピーヌとレーシングブルズはコンストラクターズ選手権で争っており、ガスリーは、勢いを増しているライバルとの差をどう縮めるかと質問されると、かつてアルファタウリでチームメイトだった角田裕毅の名前を挙げた。

    「角田裕毅が少し錆びついていてくれれば、まずは助かるね」

    ガスリーは冗談交じりにそう語った一方、角田裕毅がF1グリッドに戻ってきたこと自体については素直に喜びを示した。

    「彼がグリッドに戻ってきたのはうれしい。ザントフォールトのスプリント週末に、いきなりこのマシンに乗り込むのはかなり大変な仕事になると思う」

    角田裕毅にとって今回の復帰戦は簡単な状況ではない。レース出場からしばらく遠ざかっていただけでなく、オランダGPはスプリントフォーマットで開催されるため、通常のグランプリ週末よりも走行時間が限られる。

    フリー走行はFP1のみで、その後すぐにスプリント予選へと進む。レーシングブルズのマシンへの適応とレース勘を取り戻すために使える時間は極めて少ない。

    さらにザントフォールトは、バンク角のついたコーナーや高速区間が連続し、ミスの許容範囲も小さいサーキットだ。急遽参戦する角田裕毅にとって、復帰戦としては厳しい条件がそろっている。

    レーシングブルズの速さをガスリーも警戒
    ガスリーが角田裕毅について冗談を口にした背景には、アルピーヌとレーシングブルズの激しい争いがある。

    シーズン序盤はアルピーヌが中団勢をリードする存在だったが、レーシングブルズは夏休み前に競争力を大きく高め、着実にポイントを積み重ねてきた。

    ガスリーも、そのパフォーマンスを高く評価している。

    「彼らはかなり競争力があるように見える。ここ数戦はマシンのペースという点でも、獲得したポイントという点でも間違いなく印象的だった」

    「僕たちにできることは、自分たちのパフォーマンスを引き出すことだけだ。今回のアップグレードによって、それが実現することを期待している」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    アルピーヌはオランダGPでアップグレード投入
    アルピーヌにとって、オランダGPでは角田裕毅の“ブランク”以上に、自分たちが投入するアップグレードが重要になる。

    ガスリーは、直近の数戦でアルピーヌの競争力が低下していたことを認め、新パッケージを待ち望んでいたと明かした。

    「興味深い週末になると思う。今週末はアップグレードが入る。ここ数戦はパフォーマンス面でより難しい状況になっていたから、僕もこれを待っていた」

    「これによって再び戦いに戻れることを期待しているし、コンストラクターズ選手権の5位を争えるようになってほしい」

    アルピーヌはシーズン序盤、中団グループで5番手のチームとして一定の地位を築いていた。しかし、夏休み前にレーシングブルズが急速にパフォーマンスを向上させたことで、その構図は変化している。

    ガスリーは夏休みで十分にリフレッシュできたとして、シーズン後半戦への意欲も示した。

    「感触はとてもいい。シーズン後半戦が始まるのがすごく楽しみだ。とてもいい休みを過ごせたし、しっかりエネルギーを取り戻すことができた。数週間サーキットから離れられたのもよかった」

    アルピーヌが投入するアップグレードが期待どおりの効果を発揮するのか。そして、急遽F1に復帰する角田裕毅がガスリーの期待する“錆びついた状態”をどれだけ早く脱するのか。ザントフォールトでは、コンストラクターズ選手権を争う両チームの直接対決にも注目が集まる。

  • FIA ピエール・ガスリーのF1モナコGPペナルティ巡る控訴審を8月25日に開催

    FIA ピエール・ガスリーのF1モナコGPペナルティ巡る控訴審を8月25日に開催

    FIA(国際自動車連盟)は、2026年F1モナコGPでピエール・ガスリーに科されたペナルティが取り消された問題を巡り、マクラーレンとレッドブル・レーシングが申し立てた控訴について、8月25日(火)に審理を行うことを決定した。

    焦点となるのは、アルピーヌによる再審請求(Right of Review)が認められたことでガスリーの5秒ペナルティのひとつが取り消され、最終結果が変更された一件だ。

    ガスリーは7位から3位へ復帰し、その影響でアイザック・ハジャーやオスカー・ピアストリらの順位がひとつずつ繰り下がった。今回の控訴審は、その判断を維持するのか、それとも当初のペナルティを復活させるのかを決める重要な手続きとなる。

    FIAが8月25日にパリで控訴審
    審理は8月25日(火)の現地時間9時からパリで行われる。マクラーレンとレッドブル・レーシングは、2026年モナコGPのDocument 99に記された決定#1および#2を対象として控訴している。

    両チームが求めているのは、ガスリーに対するペナルティ取り消しの撤回、つまり当初科されていた5秒ペナルティの復活だ。

    控訴は6月16日に正式に提出されており、審理はオランダGP終了後の火曜日に設定された。FIAによれば、審理は一般およびメディアには公開されない。

    モナコGPで複数ドライバーにピットレーン速度違反
    問題の発端となったモナコGPでは、ガスリーを含む複数のドライバーがピットレーンの速度制限違反としてタイムペナルティを受けた。

    当時モナコのピットレーンでは60km/hの速度制限が設定されており、ガスリーのほか、ルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセル、フランコ・コラピント、ピアストリにも5秒ペナルティが科された。

    ガスリーには2件のペナルティが科されており、そのうちひとつについてはピットストップ時に5秒間停止することで消化していた。しかし、もうひとつの5秒がレースタイムに加算されたことで、当初の最終結果では7位となっていた。

    アルピーヌの再審請求で計測方法に問題が発覚
    その後、アルピーヌはガスリーに対する2件のペナルティについて再審請求を提出した。

    審理の過程で判明したのが、タイムキーパーによるピットレーンの距離の計測に問題があったことだった。

    速度違反の判断では、ピット入口や出口に設けられた単一の計測地点だけではなく、速度、距離、時間を用いた計算式によってピットレーン内の平均速度が算出されていた。しかし、その計算の基礎となるピットレーンの距離が正しく測定されていなかったことが明らかになった。

    この情報は、モナコGP当日にスチュワードが最初の裁定を下した時点では入手できなかった。そのためFIAは、再審請求を成立させるために必要となる「重要かつ新しい証拠」の条件を満たしていると判断した。

    結果としてガスリーに残されていた5秒ペナルティが取り消され、順位は7位から3位へと戻された。

    ガスリー3位復帰でハジャーとピアストリが降格
    この裁定によってモナコGPの最終順位は大きく変わった。

    ガスリーが3位に復帰したことで、レッドブル・レーシングのハジャーは3位から4位、マクラーレンのピアストリは4位から5位へ後退。さらにレーシングブルズのリアム・ローソンもひとつ順位を落として6位となった。

    つまり今回の控訴は、ガスリーだけでなく複数のドライバーとチームのF1選手権ポイントにも直接影響する案件となる。

    特にレッドブル・レーシングにとってはハジャーの表彰台、マクラーレンにとってはピアストリの4位がかかっており、両チームが控訴に踏み切った背景には明確な競技上の利害がある。

    メルセデスは控訴を見送る
    ガスリーのペナルティが取り消されたことで、同じモナコGPでピットレーン速度違反の裁定を受けた他のドライバーにも波紋が広がった。

    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、バルセロナGPでガスリーの裁定変更が発表された後、ラッセルのペナルティについても何らかの対応が可能か検討していることを示唆していた。

    ただし、ラッセルのケースには別の事情があった。

    ラッセルは5秒ペナルティを消化する際、ピットで5秒間待機する前に作業を開始してしまったため、ペナルティを正しく消化したとは認められなかった。その結果、自動的にドライブスルーペナルティへ変更され、終盤の赤旗後にこれを消化。最終的に12位まで順位を落としていた。

    メルセデスは最終的に正式な手続きを取らないことを選択した一方、マクラーレンとレッドブル・レーシングは控訴を継続した。

    モナコGPの最終結果が再び変わる可能性
    8月25日の審理で最大の焦点となるのは、アルピーヌの再審請求を受けて下されたペナルティ取り消しが法的・競技的に妥当だったのかという点だ。

    FIAが現在の裁定を維持すれば、ガスリーの3位はそのまま確定する。一方、マクラーレンとレッドブル・レーシングの主張が認められ、5秒ペナルティが復活すれば、モナコGPの最終順位が再び変更される可能性がある。

    モナコGPから約3カ月を経てもなお確定を巡る争いが続く異例の展開となっており、ガスリーの表彰台だけでなく、ハジャー、ピアストリ、ローソンの順位と各チームの獲得ポイントにも関わるFIAの判断が注目される。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1に危機感「リンドブラッドに歯が立たなかった」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1に危機感「リンドブラッドに歯が立たなかった」

    ピエール・ガスリーは、2026年F1ベルギーGPで11位に終わった後、アルピーヌF1の競争力不足に危機感を示し、ライバルとの差は「全く歯が立たない」と率直な思いを語った。

    レースではポイント争いを演じたものの、あと一歩届かず入賞を逃したガスリー。スタート時のパワートラブルやピットストップのロスも響いたが、それ以上にライバルとの純粋なペース差を課題として挙げた。

    「ポイント争いはできたが力不足だった」
    レースを振り返ったガスリーは、スタート直後から苦しい展開だったと明かした。

    「スタートでパワーが出なくて、最初に2つポジションを失ってしまった。その後は何とか取り返した」

    「でも、そのあとピットストップが良くなくて、また後方に下がってしまった。そこからはリアム(ローソン)の後ろで長い時間を過ごし、抜いたり抜き返されたりの繰り返しで、本当に難しいレースだった」

    「最終的にはポイントに届かず終わってしまって残念だ。特に前を走っていたボルトレトやリンドブラッドとのギャップを見ると、僕たちは全く歯が立たない。だから改善しなければならない」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    「今のレベルでは十分ではない」
    ベルギーGPの週末全体について問われると、ガスリーはチームの現状を厳しく評価した。

    「十分じゃない。それだけだ」

    ハンガリーGPを前に、アルピーヌは中団争いでライバルとの差を縮めることが求められている。ガスリーの言葉からは、現状への強い危機感と巻き返しへの決意がにじんでいた。

  • アルピーヌF1 ガスリーが大クラッシュ「ピエールは無事。マシンは無事ではない」

    アルピーヌF1 ガスリーが大クラッシュ「ピエールは無事。マシンは無事ではない」

    アルピーヌF1は、2026年F1ベルギーGPのフリー走行2回目(FP2)でピエール・ガスリーがクラッシュを喫したものの、土曜日までにマシンを修復できるとの見通しを示した。チームはもともと金曜日夜にパワーユニット交換を予定していたことから、修復作業の一部は当初の計画に含まれていたという。

    ガスリーはFP2残り約15分、スパ・フランコルシャンのターン13立ち上がりでコースアウトし、リアを失ったマシンはグラベルを横切ってバリアへ激しく衝突。

    リアウイングが吹き飛ぶなど車体後部を中心に大きなダメージを負い、セッションは赤旗中断となった。

    幸いガスリー本人にけがはなく、自力でマシンを降りている。

    ガスリー「何が起きたのか理解する必要がある」
    セッション後、ガスリーはクラッシュは残念だったものの、1日全体としては収穫の多い内容だったと振り返った。

    「全体としては良いテストができた一日だった。2台でいろいろなパーツを試したので、どれが良くて、どのセットアップがベストなのかを見極めて、明日に向けてまとめていく必要がある」

    一方で、クラッシュについては原因究明が必要だと語っている。

    「FP2で何が起きたのかを理解しなければならない。大きくリアが滑ってマシンを失ってしまった。立て直すまでに思った以上に時間がかかり、気付いたときにはすでにコース外にいて、戻すことはできなかった」

    メカニックへの信頼も口にした。

    「望んでいた一日の終わり方ではなかった。でもメカニックたちは明日までにマシンを仕上げてくれるはずだし、そのうえでトップ10を目指したい」

    ニールセン「ピエールは無事だ。マシンは無事ではない」
    アルピーヌF1のマネージングディレクターを務めるスティーブ・ニールセンは、クラッシュによる損傷は大きかったものの、パワーユニット交換を当初から予定していたため、修復作業は想定より複雑にはならないと説明した。

    「ピエールは無事だ。マシンは無事ではない」

    「今夜はもともとそのマシンのパワーユニットを交換する予定だった。メカニックの作業リストはかなり長くなったが、その半分は最初から予定していた作業だ。明日までに準備できないという心配はしていない」


    スパではここ数戦以上の競争力に手応え
    ニールセンによれば、この日のFP1はラップタイムを狙うのではなく、空力データの収集を最優先としていた。一方、FP2ではパフォーマンス評価へ重点を移し、予選を見据えたセットアップ確認を進めていたという。

    「今朝はラップタイムを狙うセッションではなく、データを蓄積することが目的だった。そして午後は、よりラップタイムに焦点を当てた」

    ガスリーは一時、競争力のあるタイムを記録していたものの、そのラップはターン4でのトラックリミット違反によって抹消された。

    「ピエールは十分に競争力のあるタイムを記録したが、ターン4のトラックリミット違反で抹消されてしまった。それは残念だった。しかし、このサーキットではここ数戦よりもマシンに競争力があるように見える。明日もそのパフォーマンスを発揮できるようにしなければならない」

    アルピーヌF1は、大きなクラッシュにもかかわらず予選までの修復に自信を示している。また、スパ・フランコルシャンではここ数戦よりも競争力があるとの手応えも得ており、ガスリーはマシンの復旧後、トップ10進出を目指して予選に臨む。

  • ピエール・ガスリー F1ベルギーGPで故ユベールら追悼「Run for Anthoine」開催

    ピエール・ガスリー F1ベルギーGPで故ユベールら追悼「Run for Anthoine」開催

    アルピーヌF1は、今週末に開催されるF1ベルギーGPを前に、ピエール・ガスリーが主催する追悼イベント「Run for Anthoine」を今年も実施することを発表した。

    このイベントは2019年にスパ・フランコルシャンで命を落としたアントワーヌ・ユベール、そして2023年に同地で亡くなったディラーノ・ファン・ト・ホフを追悼する恒例行事となっている。

    木曜日の夕方に開催されるこのランイベントには、F1、F2、F3パドックの関係者が参加予定。参加者はサーキットを走る、または歩きながら、2人の若きドライバーへ敬意を表する。

    ガスリーが親友ユベールを偲ぶ恒例イベント
    アントワーヌ・ユベールは、ルノー・スポール・アカデミー出身で、2019年FIA F2ベルギー大会のフィーチャーレースで発生した多重クラッシュにより22歳で亡くなった。

    事故はオー・ルージュからラディオンへ向かう区間で発生。先行車のアクシデントを避けきれずクラッシュしたユベールのマシンに、後続のファン・マヌエル・コレアが高速で衝突する悲劇となった。コレアは重傷を負ったが生還し、ユベールは搬送先のメディカルセンターで死亡が確認された。

    この事故を受け、ユベールが使用していたカーナンバー「19」はFIA F2で永久欠番となっている。

    ユベールとは幼少期から親交が深かったピエール・ガスリーは、毎年スパで献花を行ってきた。そして2023年からは、サーキットを一周する追悼ラン「Run for Anthoine」を主催し、多くのドライバーやチーム関係者が参加する恒例行事へと発展している。

    今年もF1・F2・F3パドック全体が参加
    アルピーヌF1はベルギーGPを前に、今年のイベント概要を発表した。

    チームは声明で次のように説明している。

    「チームは今年もスパに戻るにあたり、アントワーヌ・ユベールへ敬意を表します」

    「2019年のFIA F2レースで悲劇的に命を落としたアントワーヌ、そして2023年に亡くなったディラーノ・ファン・ト・ホフを追悼するため、7月16日木曜日の夕方に恒例の『Run for Anthoine』を開催します」

    「F1、F2、F3のすべてのパドックメンバーが参加できます。午後6時にスタート・フィニッシュストレートから出発し、アントワーヌを偲んでオー・ルージュへ、そしてディラーノを追悼するためケメルストレートで立ち止まります」

    ガスリー「今年も彼との思い出を振り返る」
    イベントを前にガスリーは、スパへ戻るたびに特別な思いを抱いていると語った。

    「毎年スパへ戻ると、アントワーヌのことを思い出します。僕だけでなく、多くの人にとって感情的な週末です」

    「木曜日の夜には今年も『Run for Anthoine』を開催します。今年で4回目になりますが、彼との数々の思い出を振り返る特別な時間です」

    ディラーノ・ファン・ト・ホフも追悼
    2023年7月1日には、FRECA(フォーミュラ・リージョナル欧州選手権)のレース中、18歳のディラーノ・ファン・ト・ホフが豪雨のスパ・フランコルシャンで事故死した。

    ファン・ト・ホフはラディオン出口でマシンのコントロールを失い、ケメルストレート上でアダム・フィッツジェラルドのマシンに側面から衝突された。事故現場はユベールの事故現場と同じ区間であり、モータースポーツ界に再び大きな衝撃を与えた。

    今年の「Run for Anthoine」では、ユベールだけでなくファン・ト・ホフにも敬意が捧げられる予定だ。

    ベルギーGPは、F1史上でも屈指の伝統を誇る一方で、数々の悲劇を経験してきたサーキットでもある。毎年続けられているこの追悼イベントは、安全性向上への歩みを忘れず、若くして命を落としたドライバーたちの記憶を未来へつないでいく重要な機会となっている。

    【関連】
    ・2026年F1ベルギーGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1に不満爆発 コラピント逆転許した痛恨ミス

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1に不満爆発 コラピント逆転許した痛恨ミス

    ピエール・ガスリーは、F1第12戦イギリスGPでダブル入賞を果たしたアルピーヌに対し、レース後に強い不満をあらわにした。ピットストップのミスでチームメイトのフランコ・コラピントに逆転を許したことについて、「チームにとって9位と10位は同じでも、自分にとっては違う」と語り、チームと話し合う考えを明かした。

    アルピーヌはコラピントが9位、ガスリーが10位でフィニッシュし、貴重なダブル入賞を達成した。

    しかし、ガスリーは7秒を超えるピットストップによって失ったポジションを問題視しており、ドライバーズランキングに影響する1ポイントを逃したことへの不満を隠さなかった。

    ガスリーを襲った痛恨のピットミス
    ガスリーはランス・ストロールへの走行妨害により3グリッド降格ペナルティを受けていたが、レース序盤にはコラピントとともに順位を上げ、2台は11位と12位で接近したまま走行を続けていた。

    流れが大きく変わったのは最初のピットストップだった。コラピントが先にタイヤ交換を済ませると、翌周にピットへ入ったガスリーは作業に7.49秒を要する痛恨のミスに見舞われる。

    この遅れによって、それまで後方にいたコラピントが前へ出ることに成功。その後はトップ10圏内を守り切り、終盤にはアンドレア・キミ・アントネッリのトラブルやマックス・フェルスタッペンのリタイアにも助けられて9位でフィニッシュした。

    一方のガスリーは、終盤のセーフティカー中に2度目のタイヤ交換を行ったものの順位は変わらず10位。ピットで失ったポジションを取り戻すことはできなかった。

    「1ポイントを失った」と不満あらわ
    レース後、ガスリーはフランスの『Canal+』に対し、チームの結果には満足しながらも、自身の順位については納得できないと語った。

    「チームとして3ポイントを獲得できたことは本当にうれしい。でも正直、フランコにピットで前へ出られたことには少し腹が立っている。僕たちのピットストップがあまりにも遅かったからだ」

    「彼は3秒後ろにいたのに、ピットを出た時には5秒前にいた。ああいう形でランキングの1ポイントを失うのは悔しい」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム)

    「チームには同じでも自分には違う」
    さらにガスリーは、国際メディアの取材でも不満を隠さず、チームと話し合う考えを明かした。

    「チームにとって9位と10位は同じかもしれない。でも僕にとっては違う」

    「この件についてはチームと話し合うつもりだ」

    アルピーヌはダブル入賞という結果を持ち帰った一方で、ガスリーの発言からは、繰り返されるオペレーションミスへの不満が限界に近づいていることもうかがえる。今後、チーム内でどのような説明が行われるのかにも注目が集まりそうだ。

  • ピエール・ガスリー F1イギリスGPで3グリッド降格 ストロール妨害でペナルティ

    ピエール・ガスリー F1イギリスGPで3グリッド降格 ストロール妨害でペナルティ

    2026年F1第9戦イギリスGP予選後、アルピーヌのピエール・ガスリーに3グリッド降格ペナルティが科された。Q1でアストンマーティンのランス・ストロールのアタックラップを妨害したと判断され、決勝は12番手から15番手へ降格となる。

    この裁定により、アウディのニコ・ヒュルケンベルグが12番手、ハースのオリバー・ベアマンが13番手、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が14番手へそれぞれ繰り上がることになった。

    ガスリーに3グリッド降格処分
    予選中、スチュワードはQ1でガスリーがストロールを妨害した疑いについて審議を行うことを発表。予選終了後、ガスリーとチーム代表者が審問に出席した。

    スチュワードは、ストロールがアタックラップ中にターン15へ進入した際、インラップ中だったガスリーが低速のままレーシングライン上を走行していたと認定。「不必要な妨害」に当たるとして、標準的な3グリッド降格ペナルティを科すことを決定した。

    無線トラブルも処分は変わらず
    裁定書によると、当時ガスリーの無線は正常に機能しておらず、前方の状況についてチームから情報を受け取ることができなかった。

    またガスリーは、後方のアンドレア・キミ・アントネッリがタイムアタック中ではないと判断し、自身を追い越さず後方に留まると考えていたという。

    しかしスチュワードは、ガスリーにはステアリングのダッシュボード表示などから、ストロールがタイムアタック中で接近していることを認識できる情報があったと判断した。

    そのため、無線トラブルがあったことは考慮されたものの、「不必要にストロールを妨害した」と結論づけられ、3グリッド降格の標準ペナルティが適用された。

    ピエール・ガスリー(アルピーヌF1チーム) イギリスグランプリ

    決勝グリッドにも影響
    この裁定により、ガスリーは決勝を15番グリッドからスタートすることになる。

    一方で、その前方にはヒュルケンベルグ、ベアマン、サインツJr.がそれぞれ1つずつ順位を上げて並ぶことになり、イギリスGP決勝の中団グリッドに変更が生じた。

    今回のケースでは無線トラブルという事情があったものの、スチュワードはドライバー自身が利用可能な情報から後続車の状況を把握できたと判断した。結果として、ガスリーには通常どおり3グリッド降格が科され、決勝は15番手から追い上げを目指すことになる。

    2026年F1イギリスGP決勝 暫定グリッド

    1.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    2.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    5.アイザック・ハジャー(レッドブル)
    6.ランド・ノリス(マクラーレン)
    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    8.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    9.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    10.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    11.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    12.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    13.オリバー・ベアマン(ハース)
    14.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    15.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    16.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    17.エステバン・オコン(ハース)
    18.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    19.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    20.セルジオ・ペレス(キャデラック)
    21.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    22.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

  • ピエール・ガスリー F1モナコGP3位トロフィー受領も結果は係争中

    ピエール・ガスリー F1モナコGP3位トロフィー受領も結果は係争中

    ピエール・ガスリーが、2026年F1モナコGPで獲得した3位トロフィーを受け取ったことを明らかにした。一方で、レース結果を巡る異議申し立ては現在も継続しており、最終順位はなお確定していない。

    アルピーヌはモナコGP決勝で、ガスリーに科された2件のピットレーン速度違反ペナルティについて、レース後に異議を申し立てた。その後、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)は速度計測に使用した測定位置が77cmずれていたことを認め、2件のペナルティは取り消された。

    トロフィーがガスリーの元へ
    ペナルティ取り消しにより、ガスリーは3位へ復帰。これに伴い、レッドブルのアイザック・ハジャーは4位へ降格となり、チーム加入後初の表彰台は取り消される結果となった。

    ガスリーは水曜日夜、自身のSNSでトロフィーを手にした写真を投稿し、次のように喜びを表現した。

    「モナコのトロフィーがついに家にやってきた!!! 最高にハッピーな一日だ!!」


    マクラーレンとレッドブルが異議申し立て
    しかし、このモナコGPの正式結果は依然として確定していない。マクラーレンとレッドブルは、FIAがペナルティを取り消した裁定を不服として異議申し立てを行っている。

    マクラーレンは声明で次のように主張した。

    「モナコGP週末を通じて、そしてあらゆるイベントにおいて、全チームは当時適用されていた規則および確立された運用手順に従ってピットレーン速度制限を運用してきた。各競技者はそれに合わせて手順を調整し、必要に応じて科されたペナルティを受け入れ、消化した」

    「その後になってペナルティが取り消されることは、当時の規則やスチュワードの裁定に従って行動した競技者が不利益を被る状況を生み出すと考えている。このような結果はスポーツとしての公平性を損ない、FIAスポーティングレギュレーションが一貫して適用されるという信頼を揺るがしかねない」

    表彰台争いへの影響
    マクラーレンは、レース中にピットレーン速度違反のペナルティを消化したオスカー・ピアストリこそ、最終的な3位に値すると主張している。一方、レッドブルもハジャーが表彰台を失ったことに不満を示している。

    また、メルセデスは当初、ジョージ・ラッセルに科されたピットレーン速度違反と、そのペナルティを適切に消化しなかったことによる追加裁定について再審査請求を行ったが、その後この手続きを取り下げている。

    今回ガスリーは3位トロフィーを受け取ったものの、モナコGPの最終結果を巡る係争は現在も続いている。FIAの最終判断次第では順位が再び変更される可能性も残されており、各チームは裁定の行方を注視している。

  • ピエール・ガスリーのF1モナコGP表彰台問題 FIA国際控訴裁判所で審理へ

    ピエール・ガスリーのF1モナコGP表彰台問題 FIA国際控訴裁判所で審理へ

    ピエール・ガスリーのモナコGP表彰台復活を巡る論争が、新たな局面を迎えた。マクラーレンとレッドブルが異議を申し立てたことで、この問題はFIA国際控訴裁判所(ICA)で審理されることになった。

    今回の争点はガスリー個人の結果だけではない。誤ったペナルティが取り消された場合、レース中にペナルティを消化したドライバーとの公平性をどう確保するのかという、F1の競技運営そのものに関わる重要な問題として注目を集めている。

    なぜ問題になっているのか
    発端となったのはモナコGPで発生したピットレーン速度違反だった。

    当初、ガスリー、フランコ・コラピント、オスカー・ピアストリ、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトンら複数のドライバーにピットレーン速度超過のペナルティが科された。

    しかしレース後、この違反判定がモナコ特有のピット入口に設置された計測ループの不具合による誤判定だったことが判明した。

    ピアストリやハミルトン、ラッセルらはレース中にすでにペナルティを消化していた一方、ガスリーはチェッカーフラッグ後に5秒加算ペナルティ2件を受けて3位から7位へ降格していた。

    アルピーヌは再審査請求(Right of Review)を提出し、FIAスチュワードはスペインGP週末に両ペナルティを取り消した。その結果、ガスリーは3位へ復帰し、アイザック・ハジャーは4位へ降格。ピアストリも順位面で不利益を受けることになった。

    マクラーレンとレッドブルが反発する理由
    両チームの主張は「誤審の訂正そのもの」ではなく、「訂正の結果として生じた不公平」にある。

    ピアストリを擁するマクラーレンは、誤ったペナルティであっても指示に従って実際にタイムを失ったドライバーと、ペナルティを消化しなかったガスリーが同じ扱いにならない点を問題視している。

    マクラーレンは声明で、「規則に従った競技者が不利益を被る結果となり、競技の公平性と規則適用への信頼を損なう」と主張した。

    レッドブルも同様に、ハジャーが表彰台を失ったことに加え、この判断が将来的なペナルティ運用に悪影響を及ぼす可能性を懸念している。

    F1パドック内では「今後、ドライバーやチームがペナルティを消化せず、後から抗議する方が有利になるのではないか」という懸念も広がっている。

    メルセデスの再審査請求との違い
    メルセデスもジョージ・ラッセルのモナコGPでのペナルティ取り消しを模索したが、こちらは再審査請求という別の手続きだった。

    再審査請求では、当時のスチュワードに対して「重要かつ新たな証拠」を提示しなければならない。

    しかしメルセデスはFIAおよびF1との協議後、ラッセルのケースを実質的に覆すことは不可能と判断し、申請を取り下げた。

    一方、マクラーレンとレッドブルはスチュワードの判断そのものを不服として正式控訴しており、問題はより上位機関である国際控訴裁判所へ移っている。

    国際控訴裁判所で何が行われるのか
    FIA国際控訴裁判所(International Court of Appeal)はモータースポーツ界における最終的な上訴機関である。

    FIA総会で選出された36人の裁判官で構成され、今回の案件では少なくとも3人の裁判官が審理を担当する。

    裁判所は以下の権限を持つ。

    ■ スチュワード決定の支持
    ■ 決定内容の修正
    ■ ペナルティの軽減
    ■ ペナルティの取消し

    公開審理ではマクラーレンとレッドブルが主張を展開し、それに対してFIA側が反論する。

    必要に応じて証人や技術専門家の証言も求められる可能性がある。

    今後のスケジュールと焦点
    今回の争点はガスリーのモナコGP表彰台だけではない。

    ICAがスチュワード判断を支持した場合、今後も同様のケースでレース後の順位修正が認められる前例となる。

    逆にガスリーの表彰台復活が取り消されれば、誤審があった場合でもレース中にペナルティを受けた競技者との公平性を優先する考え方が強まる。

    つまり、この裁定は今後のF1におけるペナルティ制度や抗議手続きのあり方に直接影響を与える重要判例となる可能性が高い。

    現在は両チームが控訴理由書を提出済みとみられており、その後FIA側の答弁書提出期間を経て、公聴会は7月中に開催される見通しだ。

    その結果次第では、モナコGPの最終順位と選手権順位が再び変更される可能性も残されている。

  • ピエール・ガスリー表彰台復活が波紋 F1チームが警戒する“パンドラの箱”

    ピエール・ガスリー表彰台復活が波紋 F1チームが警戒する“パンドラの箱”

    ピエール・ガスリーのモナコGP表彰台復活が、F1パドック全体に大きな波紋を広げている。

    アルピーヌはモナコGPで科されたガスリーの2件のピットレーン速度違反ペナルティについて再審請求を行い、FIAはこれを認めた。その結果、ガスリーは失っていた3位表彰台を取り戻したが、この決定は他チームからも疑問の声を招いている。

    メルセデスはすでに再審請求を提出し、マクラーレンは正式な控訴に踏み切った。レッドブル・レーシングも対応を検討しており、関係者の間では「パンドラの箱を開くことになる」との懸念が広がっている。

    ガスリー救済が引き起こした連鎖反応
    今回の騒動の発端となったのは、モナコGPでガスリーに科された2件のピットレーン速度違反ペナルティだった。

    FOM(Formula One Management)は後に、速度計算に使用された距離データに誤りがあったことを認めた。これを受けてアルピーヌは再審請求を行い、FIAのスチュワードは新証拠として受理。ガスリーのペナルティは取り消され、7位から3位へ順位が回復した。

    しかし、同じレースではジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、オスカー・ピアストリ、フランコ・コラピントらも同様のペナルティを受けており、多くのドライバーは実際にペナルティを消化していた。

    そのため、「なぜガスリーだけが救済されるのか」という疑問が浮上している。

    レーシングブルズCEOのピーター・バイエルはSky Deutschlandに対し、「他のドライバーは実際にペナルティを消化しており、それが不満を生んでいる」と語った。

    メルセデスとマクラーレンも行動へ
    この問題を受けて、メルセデスはジョージ・ラッセルに関する再審請求(Right of Review)をFIAに提出した。

    チーム代表のトト・ヴォルフは「我々はジョージのためにやるべきことをしている」と説明しながらも、「正直なところ成立するとは思っていない。パンドラの箱を開くことになるからだ」と語っている。

    さらにマクラーレンも、FIA国際控訴裁判所(ICA)への正式控訴を行った。

    マクラーレンは声明で、問題はアルピーヌやガスリー個人ではなく、競技の公平性と規則適用の一貫性にあると主張。レース中にペナルティを受け入れて消化したドライバーたちが不利益を受ける状況に懸念を示した。

    レッドブル・レーシングも原則論を重視
    今回の決定によって直接的な影響を受けたのがレッドブル・レーシングだった。

    アイザック・ハジャーはモナコGPで3位表彰台を獲得していたが、ガスリーの順位回復によって4位へ降格した。

    チーム代表のローラン・メキースは、順位以上に競技運営上の問題を重視していると説明する。

    「我々は主にスポーツの健全性という観点からこの問題を見ている」

    「取り消し不可能なペナルティをどのように扱うべきなのか。そしてレース終了後にどのように正しい結果へたどり着くのか。その明確化が必要だ」

    またメキースは、計測システムに誤差が存在することを認めながらも、長年同じ方法で運用されてきたことを指摘した。

    「地球上に完璧な計測システムは存在しない」

    「我々は何年もこの方式で運用してきたし、多くのチームはその条件の中で規則を守ることができていた」

    モナコGP問題はF1全体の論争へ
    今回の問題はガスリーの表彰台復活だけでは終わらなかった。

    メルセデスは再審請求を行い、マクラーレンは国際控訴裁判所への正式控訴に踏み切った。さらにレッドブル・レーシングも今後の対応を検討しているとみられている。

    争点となっているのは、計測システムの誤差が判明した際に、すでにペナルティを消化したドライバーとの公平性をどう確保するかという点だ。

    FIAが今回のケースを特例として扱うのか、それとも今後の判例となるのか。モナコGPで始まった論争は、ペナルティ運用や再審制度のあり方そのものを問う問題へと発展している。