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  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1カナダGP予選「Q3まであと0.03秒だった」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1カナダGP予選「Q3まであと0.03秒だった」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、2026年F1カナダGP予選で11番手となり、Q3進出をわずか0.03秒差で逃した。スプリントでは15位に終わったが、苦戦続きだった週末を考えれば「かなり良い結果」だったと前向きに振り返っている。

    アウディは今週末、パワーユニットやドライバビリティ面で複数の問題を抱えており、ヒュルケンベルグもマシンバランスに苦しんでいた。それでも予選に向けてセットアップを改善し、Q3目前まで迫る走りを見せた。

    ニコ・ヒュルケンベルグ「Q3まであと0.03秒だった」
    「Q3まであと0.03秒だった」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。

    「正直に言えば、クリーンラップではあれが僕たちの持っていたすべてだった。できる限り限界まで絞り出したよ」

    「ここはグリップレベルが低いから、常にバランスと戦いながらマシンをコントロールしている感じだった。簡単ではなかったけど、今回の内容にはかなり満足している」

    「もちろんQ3に届かなかったのは少し残念だけど、もっと大きな視点で見る必要がある」

    「今週末はかなり難しくて、パワーユニットやドライバビリティ面で本当に多くの問題があった。そう考えれば、実際かなり良い結果だったと思う」

    プレスリリースでも、予選に向けてマシン状態を改善できたことを強調した。

    「このサーキットはドライバビリティやパワーユニットの課題がかなり露呈する」

    「それでも予選に向けてマシンをずっと良いウインドウに入れることができたし、バランスもかなり良かった」

    「まだやるべき仕事は残っているけど、明日はまたチャンスがある。特にコンディションが変わればなおさらだし、その機会を最大限に生かしたい」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) カナダグランプリ

    スプリントではシケインでのインシデントによってタイムペナルティを受けたが、ヒュルケンベルグは当時の状況について冷静に語っている。

    「後方で走っていたし、もっと大きな問題と戦っていた。あの件はその中では小さなことだった」

    「レースでは特に得られるものはなかったけど、後方にいたことでいろいろ試すことができた。ある意味ではプラクティスセッションのようなものだった」

    「そうした学びをすべて予選へ持ち込んだんだ」

    予選後には、スプリントから予選にかけてセットアップ変更を行ったことも明かした。

    「予選では、現時点で僕たちが持っている中でベストなマシン状態をコースに持ち込めたと思う」

    「でも、パフォーマンス面もパワーユニット面も、そしてドライバビリティについても、まだやるべきことはある」

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGP予選「少し競争力が上がった感触がある」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGP予選「少し競争力が上がった感触がある」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGP予選を19番手で終えた。スプリントでは接触とマシントラブルによってリタイアとなったが、週末を通してマシンとの一体感や競争力の向上を感じていると語った。

    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いているが、アロンソはモントリオールで「正しい方向への小さな前進」があったと説明。決勝については、2026年レギュレーション下で初のウエットレースとなる可能性を警戒している。

    フェルナンド・アロンソ『少し競争力が上がった感触がある』
    「カナダで走るのはいつも楽しいし、今週末は少し競争力が上がった感触がある」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「僕たちは正しい方向へ小さな前進をしているけど、Q2進出にはまだパフォーマンスが足りない」

    「スプリントではターン1で少し接触があって、最終的にはマシンをリタイアさせた」

    「明日もし雨になれば面白いことになると思う。この新しいレギュレーションのマシンではまだウエットコンディションを走っていないし、ここはグリップレベルもかなり低くなるはずだ」

    「全員にとって難しいレースになると思うけど、何ができるか見てみよう」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    レース後のインタビューでは、スプリント終盤のリタイアについて信頼性への懸念があったことを明かした。

    「マシンにいくつか警告が出ていて、信頼性の問題があった」

    「予選まで3時間しかなかったし、ポイント圏外だったので、ガレージのメカニックたちに少しでも時間を与えたかった」

    予選後には、セットアップ変更によってマシンバランスが改善したとも説明している。

    「最終結果としてはQ1敗退なので大きくは変わらないけど、今週末は少し競争力が増した感覚がある」

    「マシンの中で速さを感じていたし、パッケージとのつながりも少し良くなった。すべてを最大限引き出そうとしていたし、間違いなく以前より競争力は上がっていると思う」

    「Q2までコンマ数秒だった。これまで平均すると1.2秒くらい離されていたと思うけど、今回は少し近づけた。それでも、まだやるべきことは多い」

    「スプリントから予選に向けては小さな変更を加えた。主にメカニカル面で、スプリントで不足していたフロントグリップを改善しようとしたんだ」

    「それはうまく機能していたと思うし、マシンの感触も良くなった。でも明日もし雨になれば、すべてが変わる」

  • ピエール・ガスリー F1カナダGP雨予報に警告「みんな衝撃を受ける」

    ピエール・ガスリー F1カナダGP雨予報に警告「みんな衝撃を受ける」

    ピエール・ガスリーは、今週末の2026年F1カナダGPで雨が降れば、F1ドライバーたちは大きな衝撃を受ける可能性があると警告した。

    モントリオールでは週末残りのセッションで雨の可能性が残っており、2026年F1マシンの大きく変化した特性を考えれば、極めて重要な要素になり得る。新世代マシンは電動化の比率が高まり、これまで各チームはウェットコンディションで意味のある走行をほとんど経験していない。

    ガスリーが語る2026年F1マシンのウェット未知数
    その中で、アルピーヌのピエール・ガスリーは、ピレリのウェットタイヤテストに参加し、マニクールで実際にウェットコンディションを経験している数少ないドライバーのひとりだ。

    モントリオールで雨が降る可能性について尋ねられたガスリーは、ライバルたちに向けて警告を発した。

    「みんな衝撃を受けることになる」とガスリーは語った。

    「この2日間を走れてよかった。みんなにとって興味深いことになるはずだ」

    ガスリーは、以前シルバーストンで行ったウェットテストとも比較した。

    「1月20日のシルバーストンを経験した。あれは忘れられないものだったし、僕の中に永遠に残ると思う」

    「でも、マニクールもまた別の意味ですごかった」

    ブランドル「ドライバーたちは少し怖がっている」
    元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、多くのドライバーが新世代F1マシンのウェットでの挙動に対して、内心では不安を抱えていると語った。

    「ドライバーたちは、このマシンが雨の中でどう振る舞うのか、みんな少し怖がっている」とブランドルはSkyに語った。

    「とてつもないパワーがある一方で、ダウンフォースは少なく、グリップも少ない。そして、彼らはまだそれを本当には分かっていない」

    「誰も、競争状態の中で本格的にプッシュする機会を得ていない。ドラマが起きるかもしれない」

    2026年F1マシンはパワーユニットの電動化比率が高まり、エネルギーマネジメントの重要性も増している。ドライではすでに各チームが一定の理解を深めている一方、ウェットではトラクション、ブレーキング、回生、デプロイメントのすべてが複雑に絡む。カナダGPの雨は、単なる天候要因ではなく、新レギュレーション下で初めて浮き彫りになる技術的な分岐点になり得る。

    メルセデス優勢の流れにカナダの雨が割り込む可能性
    一方、モントリオールのスプリント予選では、メルセデスが2026年シーズンの主導権を握り続ける可能性がさらに強まった。

    ジョージ・ラッセルが復調を示してポールポジションを獲得し、チームメイトのキミ・アントネッリとともにフロントロウを独占。ラッセルは週末前、チャンピオンシップをリードするアントネッリに対して「パニックになる必要はない」と語っていたが、その言葉を結果で裏づける形となった。

    それでも、メルセデス代表のトト・ヴォルフは、各チームの差は依然として極めて小さいと警戒を崩していない。

    対照的に、元レッドブル顧問のヘルムート・マルコは、より悲観的な見方を示した。

    メルセデスについて問われたマルコは、オーストリア紙『Osterreich』に対して「彼らが最高のパッケージを持っている」と語った。

    「今回のアップデートが機能すれば、世界選手権は事実上終わりだ」

    メルセデスがドライコンディションで優位を固めつつある一方、雨はその勢力図を一変させる可能性を持つ。特に2026年F1マシンのウェット走行がほぼ未知数である以上、カナダGPは単なるスプリント週末ではなく、新世代F1の限界と危うさが初めて試される場になる。

  • F1カナダGP予選:ラッセルが劇的ポール メルセデスがフロントロウ独占

    F1カナダGP予選:ラッセルが劇的ポール メルセデスがフロントロウ独占

    ジョージ・ラッセルが2026年F1カナダGP予選で劇的な逆転劇を演じた。メルセデスのラッセルはQ3最後のアタックで1分12秒578を記録し、チームメイトのキミ・アントネッリを0.068秒差で上回ってポールポジションを獲得。スプリントに続きメルセデス勢がモントリオールを支配し、決勝でもフロントロウを独占した。

    ラッセルはQ3序盤にターン6で大きくマシンを乱し、最初のアタックを中止する苦しい展開だった。

    しかし早めにコースへ戻された戦略が機能し、クールダウンラップを挟んで放った最後のアタックで一気にトップへ浮上。予選を通じて圧倒的な安定感を見せていたアントネッリを最後の最後で打ち破った。

    メルセデス内部対決は再びラッセルに軍配
    カナダGP週末は完全にメルセデス勢の流れとなっている。スプリントではラッセルがアントネッリとの激しい攻防を制して優勝。そして予選では再びこの2人が最前列を独占した。

    特に印象的だったのはアントネッリの安定感だ。Q1では1分13秒380でトップ通過。Q2でも序盤から1分13秒076を記録して主導権を握り、週末を通じて一貫して速さを見せ続けた。

    しかしQ3最後の一撃で流れを変えたのはラッセルだった。最初のアタックを捨てたことで一時は苦境に立たされたが、最後のアタックで全セクターをまとめ切り、再びチームのエースとしての存在感を示した。

    「スプリントから戻ってくるとマシンの感触はかなり違う。予選に向けてチームとして変更を加えたけど、それが正しい方向だったかは見直す必要がある」

    「でも最後のラップは本当に突然来たような感覚だった。難しいセッションだっただけに、最後に全部まとめ切れたのは最高だった」とラッセルは語った。

    マクラーレンはあと一歩届かず
    ランド・ノリスは3番手、オスカー・ピアストリは4番手となり、マクラーレン勢は2列目を確保した。ただしメルセデスとの差はわずかながらも埋め切れなかった。

    ノリスはQ1序盤でトップタイムを記録するなど好調だったが、Q3では再び“ベスト・オブ・ザ・レスト”に留まった。ピアストリも安定した走りを見せたが、メルセデス勢の最終アタックには及ばなかった。

    それでも決勝は70周の長丁場であり、タイヤマネジメントや戦略面ではマクラーレン勢が大きな脅威となる可能性が高い。特にモントリオールはセーフティカー介入率が高く、スタート順位だけでは決まらない。

    ハミルトンはミスで5番手 フェラーリは伸び切れず
    ルイス・ハミルトンは5番手を獲得したが、Q3最後のアタックでターン7出口の芝生へはみ出すミスが痛かった。セッションを通じてフェラーリ勢は一発の速さに苦しみ、シャルル・ルクレールも8番手に沈んだ。

    ルクレールはQ1でも最終シケインをカットし、Q2では計量チェックによってピットレーンで止められるなど流れに乗り切れなかった。マイアミで投入したアップグレードによって前進を見せていたフェラーリだが、低速立ち上がりと縁石処理が求められるジル・ヴィルヌーヴでは依然として不安定さが残った。

    フェルスタッペンは6番手 苦戦続くレッドブル
    マックス・フェルスタッペンは6番手に終わった。予選中には「ストレートスピードが足りない」と無線で不満を口にしており、RB22の伸び悩みが浮き彫りになった。

    それでもアイザック・ハジャーを0.028秒差で上回り、チーム内では辛うじて先行した。ハジャーはQ2で1分12秒975を記録してトップタイムを奪うなど驚異的な速さを披露しており、決勝ではレッドブル勢の中で台風の目になる可能性もある。

    ハジャーとリンドブラッドが再び存在感
    レッドブル陣営では若手勢の勢いが際立った。ハジャーはQ1で2番手、Q2ではトップ通過を果たし、最終的に7番手を獲得。アービッド・リンドブラッドも9番手へ入り、レーシングブルズ勢が再び高い競争力を示した。

    一方でリアム・ローソンは12番手止まり。金曜の油圧トラブルによる走行不足の影響が最後まで尾を引く形となった。

    アウディは再び“11番手の壁”
    ニコ・ヒュルケンベルグはまたしてもQ3進出を逃し11番手。今季何度も繰り返されている“あと一歩届かない”展開となった。

    それでもアウディ勢は一定の競争力を維持しており、ガブリエル・ボルトレトも13番手を確保。中団争いでは安定した位置につけている。

    対照的にウィリアムズは厳しい予選となり、カルロス・サインツが15番手、アレックス・アルボンはQ1敗退。アルピーヌはフランコ・コラピントが10番手でQ3進出を果たした一方、ピエール・ガスリーは14番手に終わった。

    ペレスに再び波乱 FIA審議対象に
    セルジオ・ペレスは20番手に終わり、さらに複数のインシデントで審議対象となった。特にフェルナンド・アロンソの最終アタックを妨害した件は大きな波紋を呼んでいる。

    アロンソはQ1敗退後、最終シケインでペレスを避けなければならず、アタックを完全に失った。アストンマーティン勢はランス・ストロールも地元レースで最下位近辺に沈み、厳しい予選となった。

    カナダグランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年F1カナダGP予選結果

    ■ 1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    ■ 2.キミ・アントネッリ(メルセデス)
    ■ 3.ランド・ノリス(マクラーレン)
    ■ 4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    ■ 5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    ■ 6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 7.アイザック・ハジャー(レッドブル)
    ■ 8.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    ■ 9.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    ■ 10.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    ■ 11.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    ■ 12.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    ■ 13.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    ■ 14.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    ■ 15.カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
    ■ 16.オリー・ベアマン(ハースF1チーム)
    ■ 17.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    ■ 18.アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    ■ 19.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    ■ 20.セルジオ・ペレス(キャデラックF1)
    ■ 21.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    ■ 22.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1)

  • 【速報】 F1カナダGP 予選 結果・タイムシート:ジョージ・ラッセルがポール

    【速報】 F1カナダGP 予選 結果・タイムシート:ジョージ・ラッセルがポール

    2026年F1カナダGP 予選の結果・タイムシート。現地時間5月23日(土)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2026年のF1世界選手権 第5戦 カナダグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが19番手、ランス・ストロールは19番手だった。

    ■ ラッセルが再びポール獲得 メルセデスがフロントロウ独占
    ジョージ・ラッセルがQ3最終アタックで1分12秒578を記録し、カナダGPのポールポジションを獲得した。キミ・アントネッリとの差はスプリント予選とまったく同じ0.068秒。メルセデス勢が再びフロントロウを独占した。

    ■ アントネッリが暫定トップも最後に逆転許す
    残り35秒でアントネッリが1分12秒646を記録して暫定ポールに浮上したが、直後にラッセルが圧巻の最終セクターをまとめて逆転。メルセデス勢の直接対決は予選でも続いた。

    ■ ノリス3番手 マクラーレンがメルセデスに迫る
    ランド・ノリスは1分12秒729で一時トップに立ったものの、最終的には3番手。オスカー・ピアストリも4番手に入り、マクラーレン勢が決勝へ向けて強力なペースを示した。

    ■ ハミルトン5番手 フェラーリ勢は苦戦残る
    ルイス・ハミルトンは再び5番手につけた一方で、シャルル・ルクレールは8番手。ルクレールはQ2で計量検査によって走行プランが乱れ、タイヤ戦略でも不利な状況に追い込まれた。

    ■ フェルスタッペン辛くもハジャー上回る
    マックス・フェルスタッペンはQ3で6番手。アイザック・ハジャーとの差はわずか0.028秒だった。フェルスタッペンはQ2で「氷の上を走っているみたいだ」と無線で訴えるなど、フロントタイヤの温度に苦しんだ。

    ■ ハジャーとリンドブラッドが存在感
    レーシングブルズ勢は予選を通して好調を維持。ハジャーはQ2でトップタイムを記録し、アービッド・リンドブラッドもQ3進出を果たした。新型フロア投入の効果も見え始めている。

    ■ コラピントがQ3進出 アルゼンチン勢歓喜
    フランコ・コラピントはPUトラブルでプラクティス走行を失いながらもQ3へ進出。「VAMOS!」と無線で叫ぶなど、予選後は喜びを爆発させた。

    ■ ローソン敗退 レーシングブルズ明暗分かれる
    リアム・ローソンは油圧系トラブルの影響もありQ2敗退。チームメイトのハジャーとリンドブラッドが躍進する中、苦しい週末が続いている。

    ■ アストンマーティンとキャデラックがQ1脱落
    フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール、セルジオ・ペレス、バルテリ・ボッタスがQ1で姿を消した。ストロールはホイール関連の“アンセーフコンディション”も審議対象となった。

    ■ 風と低温がタイヤ戦略を混乱させる
    モントリオールは気温・路面温度とも低く、さらに風向きも不安定。各車がダブルウォームアップを選択するなど、タイヤの作動温度管理が予選全体の鍵となった。

    F1 カナダグランプリ 予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分13秒953 1分13秒079 1分12秒578
    2 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分13秒380 1分13秒076 1分12秒646
    3 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分13秒503 1分13秒049 1分12秒729
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分13秒559 1分13秒285 1分12秒781
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分13秒767 1分13秒041 1分12秒868
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分14秒067 1分13秒479 1分12秒97
    7 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分13秒654 1分12秒975 1分12秒935
    8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分13秒825 1分13秒496 1分12秒976
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分13秒895 1分13秒548 1分13秒280
    10 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分14秒466 1分13秒857 1分13秒697
    11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分14秒562 1分13秒886  
    12 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分14秒346 1分13秒897  
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分14秒775 1分14秒071  
    14 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分14秒698 1分14秒187  
    15 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分14秒276 1分14秒273  
    16 87 オリバー・ベアマン ハース 1分14秒449 1分14秒416  
    17 31 エステバン・オコン ハース 1分14秒845    
    18 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分14秒851    
    19 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分15秒196    
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分15秒429    
    21 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分16秒195    
    22 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分16秒272    
  • F1カナダGP予選Q2:ハジャー躍進 コラピント&リンドブラッドがQ3進出

    F1カナダGP予選Q2:ハジャー躍進 コラピント&リンドブラッドがQ3進出

    2026年F1カナダGP予選はQ2が終了し、アイザック・ハジャー、フランコ・コラピント、アービッド・リンドブラッドが存在感を示してトップ10進出を果たした。一方で、リアム・ローソン、カルロス・サインツ、ピエール・ガスリーらが敗退となった。

    スプリントを制したジョージ・ラッセルやマクラーレン勢、フェラーリ勢もタイヤのウォームアップに苦戦。路面温度の低さと不安定な風が各車を悩ませ、セッション終盤まで順位変動が続く混戦となった。

    タイヤに苦しむ上位勢 ハジャーが再び存在感
    Q2開始直後から各車は新品ソフトタイヤを投入したが、多くのチームがダブルウォームアップラップを選択。マックス・フェルスタッペンはアタックに入ったもののラップを中断し、難しいコンディションが浮き彫りとなった。

    その中で最初に基準タイムを刻んだのはアイザック・ハジャー。1分13秒623を記録し、一時トップに立つ。

    しかし直後にマクラーレン勢が反撃し、ランド・ノリスがトップタイムを記録。オスカー・ピアストリに約0.2秒差をつける速さを見せた。

    さらにメルセデス勢も応戦。ジョージ・ラッセルは自己ベストを並べながらも4番手止まりだったが、キミ・アントネッリは全体ベスト区間を2つ揃え、ノリスを0.159秒上回ってトップに浮上した。

    ハジャーもその後さらにタイムを伸ばし、一時首位に立つなど好調を維持。F1 TVで解説を務める元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、シャルル・ルクレールについて「速さも快適さも感じられない。まったく安全圏ではない」と語った。

    フェルスタッペンも悲鳴 “氷の上を走っているよう”
    各車がタイヤのグリップ不足に苦しむ中、フェルスタッペンは無線で苦境を訴えた。

    「フロントタイヤをまったく作動領域に入れられない。氷の上を走っているみたいだ」

    低温コンディションと強風の影響で、各車ともタイヤを適正温度に入れるのに苦戦。特にQ2後半はその傾向が強まり、順位が目まぐるしく変動した。

    残り2分ではラッセルがロックアップしてエスケープゾーンへ直進。暫定8番手に沈み、プレッシャーのかかる展開となった。

    一方、ルクレールは計量検査に呼ばれたことで他車と走行タイミングがずれ、新品ソフトタイヤをQ2で2セット投入する苦しい戦略を強いられた。

    コラピント&リンドブラッドがQ3進出 ローソン敗退
    セッション終盤、フランコ・コラピントがガスリーを上回るタイムを記録。パワーユニットトラブルでプラクティス走行を逃していたにもかかわらず、見事な走りでQ3進出を決めた。

    リアム・ローソンは最後までトップ10圏内に届かず12番手。ニコ・ヒュルケンベルグもアタックに入れず敗退となった。

    ガブリエル・ボルトレトは13番手まで浮上したもののQ3には届かず、カルロス・サインツ、オリー・ベアマンも敗退。最後にタイムを記録したピエール・ガスリーも14番手に終わった。
    Q2敗退ドライバー
    ■ 11.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    ■ 12.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    ■ 13.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    ■ 14.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    ■ 15.カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
    ■ 16.オリー・ベアマン(ハースF1チーム)

  • F1カナダGP予選Q1:アントネッリ最速通過 アロンソとストロールは敗退

    F1カナダGP予選Q1:アントネッリ最速通過 アロンソとストロールは敗退

    2026年F1カナダGPの予選Q1がモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリがトップタイムを記録した。一方でセルジオ・ペレス、フェルナンド・アロンソ、アレックス・アルボンらが姿を消す波乱のセッションとなった。

    スプリントではジョージ・ラッセルと激しいチームメイトバトルを演じたアントネッリだったが、予選ではすぐに切り替えを見せた。Q1中盤に1分13秒380を記録してトップに立つと、その後もメルセデス勢は安定した速さを披露した。

    アントネッリ首位通過 リンドブラッドも躍進
    セッション序盤はランド・ノリスがトップに立ったが、路面コンディションの改善とともにタイムは急速に向上。マックス・フェルスタッペンも首位に立ったものの、最終的にはアントネッリが最速となった。

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドも強烈な存在感を示し、一時は3番手に飛び込む走りを披露。新品ではないタイヤで好タイムを刻み、今週末の好調ぶりを改めて印象付けた。

    アイザック・ハジャーも中古タイヤで2番手タイムを記録する場面があり、レーシングブルズ勢の競争力が光った。

    ペレスとアロンソに明暗 厳しいQ1敗退
    セッション終盤は脱落圏争いが大混戦となった。

    エステバン・オコンは15番手まで浮上したものの、その直後にガブリエル・ボルトレトがタイム更新。これによりオコンは脱落圏へ押し出された。

    アロンソは最終アタックでも18番手止まり。アストンマーティン勢は苦しい週末が続いており、ランス・ストロールも下位に沈んだ。地元カナダGPのストロールはスプリント前にもフロントサスペンションの問題に見舞われており、不安定な週末となっている。

    セルジオ・ペレスも最後までペースを上げられず20番手。さらにセッション中にはコース復帰手順違反で審議対象となった。

    アレックス・アルボンは最後のアタックを途中で断念してピットへ戻り、そのまま敗退。ボルトレトは16番手で辛うじてQ2進出を決めた。

    Q1敗退ドライバー
    ■ 17番手 エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    ■ 18番手 アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
    ■ 19番手 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    ■ 20番手 セルジオ・ペレス(レッドブル)
    ■ 21番手 ランス・ストロール(アストンマーティン)
    ■ 22番手 バルテリ・ボッタス(アウディ)

  • 2026年F1カナダGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    2026年F1カナダGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    F1は今週末、第5戦カナダGPの舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットへ到着した。モントリオールでは今季3回目のスプリントフォーマットが採用され、金曜にフリー走行1回目とスプリント予選、土曜にスプリントと予選、日曜に決勝レースが行われる。

    サーキットの基本データ、過去の統計、タイヤ戦略、現在の勢力図、そしてカナダGPを象徴する名場面まで、週末を前に押さえておきたい情報をまとめて紹介する。

    基本データ
    ■ 初開催 – 1967年(モスポート)

    ■ コース全長 – 4.361km

    ■ ラップレコード – 1分13秒078 / バルテリ・ボッタス(メルセデス / 2019年)

    ■ 最多ポールポジション – ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン(6回)

    ■ 最多優勝 – ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン(7勝)

    ■ トリビア – カナダGPは2011年にF1史上最長レースを開催。レース時間は4時間4分39秒だった

    ■ ポールポジションからターン1ブレーキングポイントまで – 187メートル

    ■ 2025年のオーバーテイク数 – 75回

    ■ セーフティカー出動確率 – 83%*

    ■ バーチャルセーフティカー導入確率 – 33%*

    ■ ピットストップによるタイムロス – 18.25秒(2.5秒の停止時間を含む)

    *過去6回のカナダGPデータより

    ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット(2026年カナダグランプリ)

    ドライバーの見解
    ジョリオン・パーマー(元ルノーF1ドライバー)
    「カナダは走っていて本当に気持ちのいいサーキットだし、コースを周回していると独特の雰囲気を感じる。木々がコースに覆いかぶさっていて、公園の中を走っているような感覚があるし、市街地サーキットのようにも感じる。実際、その性格に近い」

    「低速コーナーが多く、壁もかなり近い場所が多い。でも本当に素晴らしいサーキットだ。ほぼ至る所にあるシケインへ向けてマシンを向けるために、優れたフロントエンド性能が必要になる」

    「それからヘアピンがあり、そこから最終シケインへ向かうオーバーテイクポイントへ飛び込んでいく。もしそこで仕掛けられなければ、ターン1で少しチャンスがあるかもしれない。ターン1とターン2はかなり難しくて、ターン1へ非常に高速で進入しながら、右へ弧を描くようにブレーキングして、その後すぐ左へスピードを放り込むような感覚になる」

    「ターン1で少しでも挙動を乱すと、大きくラインを外れたり、ターン2へ向けてコーナーをカットしてしまう。そしてモントリオールでは、特に気温が低い日にはタイヤのウォームアップが理想的ではないこともある」

    過去5年のカナダGPポールシッター
    ■ 2025年 – ジョージ・ラッセル(メルセデス)

    ■ 2024年 – ジョージ・ラッセル(メルセデス)

    ■ 2023年 – マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    ■ 2022年 – マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    ■ 2019年 – セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

    過去5年のカナダGP勝者
    ■ 2025年 – ジョージ・ラッセル(メルセデス)

    ■ 2024年 – マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    ■ 2023年 – マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    ■ 2022年 – マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    ■ 2019年 – ルイス・ハミルトン(メルセデス)

    タイヤと戦略面の分析
    モントリオールで初めてスプリントが開催される週末となる今大会で、ピレリはラインナップ中で最も柔らかい3種類のコンパウンドを供給する。C3をハード、C4をミディアム、C5をソフトとして使用する。

    「2024年に再舗装された路面は滑らかで摩耗性が低い」とピレリの週末プレビューには記されている。

    「このサーキットはF1週末のみモータースポーツに使用されるため、路面コンディションは非常に速く進化する。それは3日間を通してだけでなく、各セッション内でも同様だ」

    「昨年はレース当日までグレイニングがタイヤに影響を与えていた。新しいタイヤによって、この現象はより限定的になるはずで、路面改善も相まって金曜日終了時点で解消する可能性もある」

    「ジル・ヴィルヌーヴの名を冠したこのサーキットは全長4.361kmで、いくつものストレートに14のコーナーが組み合わされている。その最大の特徴は、いわゆる“ストップ&ゴー”型の特性であり、強力なブレーキング安定性と最大限のトラクション性能が重要となる」

    「本質的には市街地サーキットでありながら、オーバーテイクは可能だ。特に“ウォール・オブ・チャンピオンズ”の直前、最終シケインへ向かうストレートエンドが最大のポイントとなる。1999年にはデイモン・ヒル、ミハエル・シューマッハ、ジャック・ビルヌーブがそこでバリアにクラッシュした」

    「モントリオールでは常に天候がチームに大きな影響を与える可能性がある。雨の可能性だけでなく、開催時期変更によって例年より気温が低くなる可能性もあるためだ」

    「そのため、チームはタイヤを適正な作動温度へ持っていく最善の方法を慎重に評価しなければならない。特に予選ではその傾向が強くなる」

    「3種類の中ではソフトタイヤが最もウォームアップ性能に優れており、1周アタックでは最適なグリップを提供する。そのため、土曜日のスプリントでは本命タイヤになる可能性がある」

    「しかし翌日の決勝では、各チームはより保守的なアプローチを選択し、より硬い2種類のコンパウンドでグランプリへ臨む可能性がある」

    「マイアミでも見られたように、各チームはレースでは慎重な戦略を好む傾向があり、今年も1ストップ戦略が主流になる可能性が高い」

    今年のカナダGPは、例年より数週間早い時期に開催される

    カナダグランプリ 2026年のF1世界選手権

    現在の勢力図
    前戦マイアミGPでキミ・アントネッリが3連勝を達成した。さらに、初ポールポジションからの最初の3勝をすべて優勝へつなげた史上初のドライバーとなったことで、ランキング首位でチームメイトのジョージ・ラッセルに20ポイント差を築いている。

    フロリダで厳しい週末を過ごしたラッセルに対し、アントネッリは勢いを持ってモントリオール入りする形となった。

    しかし、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットはラッセルが過去に好成績を残しているコースでもある。メルセデスのドライバーは昨年、この地でポールポジションから優勝を飾っている。ラッセルにとって、アントネッリとの差を縮めるチャンスとなるだろうか。

    もっとも、メルセデスがすべてを支配できるとは限らない。メルセデスは今週末、W17にアップグレードを投入する予定だ。

    一方でマクラーレン、レッドブル、フェラーリもマイアミで独自のアップデートによって大きな進歩を遂げた。ランド・ノリスはスプリントを制し、日曜日の決勝でもオスカー・ピアストリとともに2位・3位表彰台を獲得した。

    その一方で、マックス・フェルスタッペンはシーズン序盤に苦しんだレッドブルで励みとなるパフォーマンスを見せ、チーム代表ローラン・メキースはそれを「重要な前進」と称賛した。

    また、フェラーリは日曜日の決勝では苦戦した。ルイス・ハミルトンは6位、シャルル・ルクレールはレース後ペナルティによって8位へ降格した。

    しかしフェラーリはグランプリ序盤には優れたペースを見せており、その勢いをカナダでも継続したいと考えている。

    中団争いでは、マイアミでいくつか興味深い変化が見られた。開幕数戦で好調だったハースF1チームとレーシングブルズは厳しい週末となった一方、ウイリアムズはダブル入賞で進歩を示し、フランコ・コラピントは7位フィニッシュでアルピーヌの好調継続に貢献した。

    しかし、一部チームのアップデート投入によって、モントリオールでは再び勢力図が変化するのだろうか。

    象徴的な瞬間
    ロバート・クビサは2007年カナダGPで恐ろしいクラッシュを喫し、その衝撃によって次戦アメリカGPを欠場することになった。そのレースでは、後に4度のF1ワールドチャンピオンとなるセバスチャン・ベッテルがポイント獲得デビューを果たしている。

    しかし、翌2008年のモントリオールはクビサにとって遥かに素晴らしいものとなった。彼はフロントロウを獲得し、ルイス・ハミルトンとキミ・ライコネンのピットレーンでの異例の接触など周囲のドラマも活かしながら優勝を飾った。

    それはクビサにとって唯一のグランプリ勝利となった。

    その後、BMWザウバーとクビサの2008年タイトル争いは、ライバルチームの開発競争に押し切られる形で失速していった。

    それでも、この勝利はクビサ本人と母国ポーランドにとって、今なお記憶に残る瞬間となっている。

  • ラッセルが接触寸前バトル制覇 アントネッリとの火花散るF1カナダGPスプリント

    ラッセルが接触寸前バトル制覇 アントネッリとの火花散るF1カナダGPスプリント

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2026年F1カナダGPスプリントを制し、今季初のスプリント勝利を挙げた。しかし、このレースの主役は単なる勝者ではない。メルセデス内部でついに表面化した、“エース争い”そのものだった。

    チームメイトのキミ・アントネッリは序盤から執拗にラッセルへ襲いかかり、接触寸前のバトルへ発展。コース外走行、ホイール同士の接触、無線での抗議。メルセデスのガレージには、これまで抑え込まれていた緊張感が一気に噴き出した。

    ここ数戦、流れは完全にアントネッリ側へ傾いていた。史上初となるデビュー3連続ポール・トゥ・ウインを達成し、ランキング首位へ浮上。マイアミではラッセルが完全に主役の座を奪われ、“メルセデスの未来はアントネッリ中心”という空気がパドックを支配していた。

    だが、モントリオールでラッセルは黙っていなかった。

    アップグレード投入でメルセデス復活
    今回のカナダGPでは、フェラーリとアストンマーティンを除くほぼ全チームがアップグレードを投入。その中で最も効果を見せたのがメルセデスだった。

    スプリント予選ではラッセルとアントネッリがフロントロウを独占。しかも2列目のマクラーレン勢にコンマ3秒以上の差をつけており、W17の進化は明確だった。

    カナダ特有のストップ&ゴー特性、縁石処理、低速トラクションでメルセデスは一歩抜け出した。これまで弱点だったタイヤの立ち上がりも改善されており、オープニングラップでポジションを守り切れたこと自体が今季のメルセデスとしては異例だった。

    だが、その直後からチーム内対決が始まる。

    “かなり危険だ” アントネッリが無線で不満
    アントネッリはスタート直後からラッセルのDRS圏内へ張り付き続けた。

    そして5周目、ターン1で勝負へ出る。

    ラッセルはイン側を厳しく閉じ、アントネッリはシケインをカットする形で回避。その後も押し出されるように芝生へ飛び出し、無線で不満を爆発させた。

    「かなり危険だ」

    アントネッリはラッセルへのペナルティを要求。しかし、この2台の争いで最も得をしたのはランド・ノリスだった。

    マクラーレンのノリスは2台の隙を突いて2番手へ浮上。するとトト・ヴォルフは即座に無線を入れる。

    「無線で文句を言うんじゃない。ドライビングに集中しろ」

    メルセデス代表自ら感情を抑え込もうとするほど、状況はヒートアップしていた。


    ノリスは再び“漁夫の利” ピアストリも大量得点
    トップ2の争いの背後で、マクラーレンは冷静だった。

    ノリスは終盤までラッセルの背後0.数秒差を維持。しかし、モントリオール特有の抜きにくさもあり、決定打には届かなかった。

    それでもマクラーレンはオスカー・ピアストリが4位に入り、再びダブル入賞。コンストラクターズ争いでは着実に大量得点を積み重ねた。

    ピアストリは終盤、ウォール・オブ・チャンピオンズで接触したルイス・ハミルトン(フェラーリ)を攻略。さらにシャルル・ルクレールもハミルトンを抜き、フェラーリ勢は終盤に順位を落とした。

    ルクレールは5位、ハミルトンは6位。フェラーリは決定的に崩れたわけではないが、メルセデスとマクラーレンの戦闘力には届かなかった。

    フェルスタッペン苦戦 リンドブラッドが最後の1点
    レッドブルは厳しい週末が続いている。

    マックス・フェルスタッペンは7位。トップ争いに絡むだけのペースを最後まで見せられなかった。RB22はバンプへの対応に苦しみ、フェルスタッペン自身も週末を通じてマシン挙動への不満を口にしている。

    その一方で、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドはハードタイヤ戦略を成立させ、8位で最後のポイントを獲得。ルーキーながら非常に安定したレース運びを見せた。

    リアム・ローソンも18番手スタートから11位まで浮上。金曜は油圧トラブルでほぼ走れず、スプリント予選も未出走だったが、決勝では強いオーバーテイクを連発し存在感を示した。

    コラピントが9位 アルピーヌに光明
    アルピーヌではフランコ・コラピントが9位と健闘。ポイントには届かなかったものの、安定したペースで中団上位を維持した。

    一方、ピエール・ガスリーはピットレーンスタートから20位。週末を通じてマシンバランスに苦しみ、レースでも流れを作れなかった。

    ハースはエステバン・オコンが13位。FP1でクラッシュした影響もあり、本来の競争力を取り戻せないまま終わった。

    アウディは依然苦戦 ヒュルケンベルグにペナルティ
    アウディは今回も苦しい内容だった。

    ガブリエル・ボルトレトは12位。ニコ・ヒュルケンベルグは終盤に10秒加算ペナルティを受け15位に沈んだ。

    依然としてレースペース不足は深刻で、特にタイヤマネジメントとストレートスピードの両面で苦戦が続いている。

    ただ、ボルトレトは混乱の多い中団で安定して走り切り、少しずつ経験値を積み重ねている。

    キャデラックとアストンマーティンは“データ収集モード”
    セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)は14位。ソフトタイヤスタートというギャンブル戦略を採ったが、大きな順位上昇には繋がらなかった。

    アストンマーティンはさらに厳しい。

    ランス・ストロールはスタート直前にフロントサスペンション問題が発生し、修復後に16位完走。フェルナンド・アロンソはレース途中でピットへ戻り、データ収集を優先する形となった。

    週末を通じてアストンマーティンはドライバビリティ、エネルギーマネジメント、ギアボックス挙動に苦しんでおり、ホンダPUとのパッケージ最適化には依然時間が必要な状況が続いている。

    最後尾勢も波乱続き
    バルテリ・ボッタス、オリバー・ベアマン、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーはピットレーンスタート。大きな順位回復はできなかった。

    特にウィリアムズは厳しく、アルボンはFP1クラッシュのダメージが尾を引いた。

    さらにレッドブルのアイザック・ハジャーはエンジントラブルを訴えて一度ガレージへ戻る展開に。それでも再びコースへ出て走行を継続し、決勝へ向けたデータ収集を優先した。

    “メルセデス復活”と“内部抗争”が同時に始まった
    今回のスプリントは、単なる短距離レースではない。

    メルセデスは確実に速さを取り戻した。アップグレードは機能し、W17は今季最高レベルの完成度を見せた。

    だが同時に、“誰を中心にタイトルを狙うのか”という新たな問題も生まれた。

    ランキング首位のアントネッリか。

    経験と実績を持つラッセルか。

    モントリオールで始まったこの内部対立は、2026年シーズン後半最大のテーマになる可能性がある。

    ジョージ・ラッセル「シーズンが再スタートした感覚」
    「正直、不安はまったくなかった。マイアミは僕にとって相性の悪いサーキットだったし、長いブレイクもあった。いろいろ言われていたけど、結局はまたレースに戻りたかっただけだ」

    「ここから8週間で6レースある。ようやくシーズンが再スタートした感覚だ。モントリオールに戻って来られて最高だし、ファンも本当に素晴らしい」

    カナダグランプリ 2026年のF1世界選手権

    2026年 F1カナダGP スプリント 結果

    1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    2.ランド・ノリス(マクラーレン)
    3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    8.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    9.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    10.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    11.セルジオ・ペレス(キャデラック)
    12.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    13.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    14.エステバン・オコン(ハース)
    15.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    16.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    17.バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    18.オリバー・ベアマン(ハース)
    19.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    20.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    21.アイザック・ハジャー(レッドブル)
    DNF.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

  • 【速報】 F1カナダGP スプリント 結果・タイムシート:ラッセルが優勝

    【速報】 F1カナダGP スプリント 結果・タイムシート:ラッセルが優勝

    2026年F1カナダGP スプリントの結果・タイムシート。現地時間5月23日(土)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2026年のF1世界選手権 第5戦 カナダグランプリのスプリントレースが行われた。

    優勝はジョージ・ラッセル(メルセデス)。2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、ランス・ストロールは16位、フェルナンド・アロンソはリタイアに終わった。

    ■ ラッセルが今季2度目のスプリント優勝 メルセデス勢が1-3
    ジョージ・ラッセルが23周のスプリントを制し、今季2度目のスプリント勝利を挙げた。キミ・アントネッリとの激しいチームメイト対決を制し、メルセデスは1位と3位を獲得した。

    ■ ノリスが2位 アントネッリとの終盤攻防を制す
    ランド・ノリスは終盤にラッセルへプレッシャーをかけ続けながら2位でフィニッシュした。最終ラップにはアントネッリに一度先行を許したものの、ターン1でのオーバーシュートによってポジションを取り返した。

    ■ アントネッリがラッセルに猛攻 接触寸前の攻防も
    アントネッリはレース中盤にラッセルへ繰り返し仕掛け、ターン1では並びかけてホイール同士が接触する場面もあった。芝生へ押し出されたことに無線で不満を示し、メルセデス陣営には緊張感が漂った。

    ■ ハミルトンは6位終戦 ピアストリとルクレールに先行許す
    ルイス・ハミルトンは序盤に好ペースを見せたが、終盤はタイヤに苦しみ、オスカー・ピアストリとシャルル・ルクレールに相次いで先行を許した。壁に接触する場面もあり、最終的に6位でフィニッシュした。

    ■ フェルスタッペンは7位 レッドブルは上位争い届かず
    マックス・フェルスタッペンは単独走行が続く展開となり、7位でチェッカーを受けた。レッドブルはRB22の改善傾向を見せたものの、メルセデスとマクラーレンとの差を縮めるには至らなかった。

    ■ リンブラッドが8位入賞 レーシングブルズ勢最上位
    アービッド・リンドブラッドは8位でフィニッシュし、ポイント圏内を確保した。アイザック・ハジャーがエンジントラブルで後退・リタイアする中、レーシングブルズ勢最上位でチェッカーを受けた。

    ■ ペレスとヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ
    FIAはセルジオ・ペレスに「他車をコース外へ押し出した」として10秒加算ペナルティを科した。またニコ・ヒュルケンベルグにも「コース外走行によるアドバンテージ獲得」で10秒加算が下された。

    ■ ストロールはグリッド上でトラブル 母国戦で苦しいスタート
    ランス・ストロールはスタート前のグリッド上でマシンに問題が発生し、アストンマーティンのクルーが修復作業を実施した。母国カナダGPのスプリントは慌ただしい幕開けとなった。

    F1カナダグランプリ スプリント 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス     - 0  
    2 1 ランド・ノリス マクラーレン 1.272 1.272 ↑ 1  
    3 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1.843 0.571 ↓ 1  
    4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 9.797 7.954 - 0  
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 9.929 0.132 ↑ 1  
    6 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 10.545 0.616 ↓ 1  
    7 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 15.935 5.390 - 0  
    8 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 29.710 13.775 ↑ 1  
    9 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 31.621 1.911 ↑ 4  
    10 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 36.793 5.172 - 0  
    11 11 セルジオ・ペレス キャデラック 61.344 24.551 ↑ 5  
    12 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 61.814 0.470 ↑ 6  
    13 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 64.209 2.395 ↓ 1  
    14 31 エステバン・オコン ハース 70.402 6.193 - 0  
    15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 72.158 1.756 ↓ 4  
    16 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1L 18.651 ↑ 1  
    17 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1L 4.734 ↑ 4  
    18 87 オリバー・ベアマン ハース 1L 5.885 ↑ 1 1
    19 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1L 29.647 ↑ 3 1
    20 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L 14.984 - 0 1
    21 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1L 1L ↓ 13 2
    DNF 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 8L 5L ↓ 7 2