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  • マルク・マルケス MotoGPサンマリノGPスプリント優勝 ベッツェッキとの接戦制す

    マルク・マルケス MotoGPサンマリノGPスプリント優勝 ベッツェッキとの接戦制す

    マルク・マルケス(ドゥカティ)が、2026年MotoGP第14戦サンマリノGPのスプリントで優勝。ポールポジションのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)からスタート直後に首位を奪い、終盤の追撃を退けて今季6度目のスプリント勝利を挙げた。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた13周のスプリントは、マルケスとベッツェッキによる緊迫した一騎打ちとなった。

    3位にはポイントリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア)が入り、マルケスはタイトル争いでマルティンとの差を14ポイントまで縮めた。

    マルケスがスタートで首位奪取
    午前の予選ではベッツェッキがコースレコードを更新してポールポジションを獲得。マルケスは2番グリッドからスプリントに臨んだ。

    スタートで抜群の蹴り出しを見せたのはマルケスだった。ターン1への進入でベッツェッキのイン側に飛び込み、ホールショットを奪取。そのまま続くコーナーでもポジションを守り、トップでオープニングラップを終えた。

    序盤はベッツェッキがマルケスの背後につけたものの、4周目に入るころには約0.5秒まで差が拡大。その後、マルケスはリードを約1秒まで広げた。

    しかし、ベッツェッキも簡単には引き下がらない。レース後半にペースを上げ、9周目の開始時点ではマルケスとの差を0.7秒まで縮めた。さらに次の周にも差を削り、首位争いは終盤まで緊張感を保った。

    それでもマルケスはプレッシャーに反応してペースを引き上げ、最後まで首位を譲らずチェッカー。今季6度目、キャリア通算21度目のスプリント勝利を手にした。

    2位のベッツェッキにとっては今季のスプリント最高成績となった。

    マルティンが追い上げて3位
    5番グリッドからスタートしたホルヘ・マルティンは、序盤から着実に順位を上げた。

    ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)を追いかけ、7周目についに攻略して3番手へ浮上。トップ2に追いつくことはできなかったものの、そのまま3位でフィニッシュして表彰台を確保した。

    4位はディ・ジャンアントニオ、5位はアレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)。ペドロ・アコスタ(KTM)が6位、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)が7位に続いた。

    予選3番手だったフェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)は序盤に順位を落として8位。ルカ・マリーニ(ホンダ)が9位に入り、最後のスプリントポイントを獲得した。ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)は10位だった。

    バニャイア13位 クアルタラロは転倒
    フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)は苦しい週末から抜け出せず、17秒以上遅れて13位。ポイント獲得には届かなかった。

    ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は3周目のターン14でディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)を抜こうとした際に転倒。再スタートしたものの、21位の最下位でレースを終えた。

    マルク・マルケスはスタートで奪った首位を守り切り、ベッツェッキとの緊迫した攻防を制した。ポイントリーダーのマルティンが3位に終わったことで、マルケスはランキング首位との差を14ポイントまで縮め、2026年MotoGPタイトル争いはさらに接近した。

    2026年MotoGP サンマリノGP スプリント結果

    2026年MotoGP サンマリノGP スプリント結果
    1.マルク・マルケス(ドゥカティ)
    2.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)
    3.ホルヘ・マルティン(アプリリア)
    4.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)
    5.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    6.ペドロ・アコスタ(KTM)
    7.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    8.フェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)
    9.ルカ・マリーニ(ホンダ)
    10.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)
    11.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)
    12.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)
    13.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    14.ブラッド・ビンダー(KTM)
    15.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)
    16.ポル・エスパルガロ(テック3 KTM)
    17.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)
    18.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    19.アレックス・リンス(ヤマハ)
    20.ジョアン・ミル(ホンダ)
    21.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)

  • 宮田莉朋 悲願のF2初優勝 マドリード初レースを制す

    宮田莉朋 悲願のF2初優勝 マドリード初レースを制す

    宮田莉朋が、マドリードのマドリンクで行われた2026年FIA F2第11戦スプリントレースで優勝。F2参戦以来初となる勝利を挙げるとともに、マドリードで開催されたF2レースの初代ウイナーとなった。

    ハイテックGPの宮田莉朋はスタートでエマーソン・フィッティパルディをかわして首位に浮上。その後2度のセーフティカーを乗り越え、最後までトップを守り切った。

    宮田莉朋がスタートで首位奪取
    F1スペインGPのFP3で中断が相次いだ影響により、F2スプリントレースのスタートは遅延。現地時間14時35分にフォーメーションラップが開始された。

    なお、コルトン・ハータはスプリントレースを欠場。ハイテックGPがレース前に撤退を発表している。

    大半のドライバーがハードタイヤを選択するなか、ガブリエレ・ミニら一部はソフトタイヤを装着してスタートした。

    シグナルが消えると宮田莉朋が好スタートを決め、ターン1までにフィッティパルディを攻略して首位を奪った。

    一方、後方では波乱が発生。ニコ・バローネが第1セクターでウォールにクラッシュし、セーフティカーが導入された。リプレイではクッシュ・マイニとの接触によってバローネがターン7のウォールへ弾き出される形となっていた。

    さらにターン1ではセバスチャン・モントーヤとジョン・ベネットが接触。モントーヤは一度コースへ復帰したものの2周遅れとなり、その後ピットへ戻ってレースを終えた。

    宮田莉朋がリスタートでも首位を維持
    5周目にレースが再開されると、宮田莉朋はフィッティパルディを抑えてトップをキープ。レオン、ローレンス・ファン・ホーペン、ニコラ・ツォロフ、マルティニウス・ステンスホーンが続いた。

    その後、3番手を巡ってレオンとファン・ホーペンが激しい攻防を展開。9周目、ファン・ホーペンがターン5で仕掛けて前に出たものの、レオンがターン8で抜き返した。

    しかし、レオンはポジションを取り戻す際にターン5をカットしていたことが確認され、11周目にファン・ホーペンへ3番手を譲った。

    その背後では選手権リーダーのツォロフもレオンを攻め、13周目から14周目にかけてターン5でサイド・バイ・サイドの攻防を展開。ツォロフは一度4番手に出たものの、シケインをショートカットしたためポジションを返した。

    選手権首位ツォロフがクラッシュ
    レース終盤に大きな展開が待っていた。ツォロフがスピンを喫してストップし、選手権リーダーがリタイアとなった。

    リプレイでは、ツォロフがターン20進入時にイン側のウォールへ接触し、そのままマシンがスピン。再スタートすることができず、再びセーフティカーが導入された。

    18周目にレースが再開。宮田莉朋はここでもフィッティパルディの追撃を封じ、首位を守った。19周目にはDRSも再び使用可能となり、残り3周のスプリント勝負へ入った。

    宮田莉朋がF2初優勝
    ファイナルラップでは2番手フィッティパルディにファン・ホーペンが迫ったものの、オーバーテイクには至らず。その前方を走る宮田莉朋は最後まで危なげなくトップを守り、チェッカーフラッグを受けた。

    宮田莉朋にとって待望のFIA F2初優勝。さらに、新設されたマドリンクで行われた史上初のF2レースを制したことで、マドリード初代F2ウイナーとして歴史に名を刻んだ。

    2位はエマーソン・フィッティパルディ、3位はローレンス・ファン・ホーペン。レオンが4位、ステンスホーンが5位、ラファエル・カマラが6位、アレクサンダー・ダンが7位、マリ・ボヤが8位に入り、ポイント獲得圏を形成した。

    FIA F2のフィーチャーレースは、9月13日(日)の現地時間11時25分から行われる。

    宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

    2026年FIA F2第11戦スプリントレース
    1位 宮田莉朋
    2位 エマーソン・フィッティパルディ
    3位 ローレンス・ファン・ホーペン
    4位 ノエル・レオン
    5位 マルティニウス・ステンスホーン
    6位 ラファエル・カマラ
    7位 アレクサンダー・ダン
    8位 マリ・ボヤ
    9位 ガブリエレ・ミニ
    10位 ディノ・ベガノビッチ
    11位 ロマン・ビリンスキー
    12位 オリバー・ゲーテ
    13位 ラファエル・ビジャゴメス
    14位 ジョシュア・デュルクセン
    15位 タサナポル・イントラプワサック
    16位 セバスチャン・モントーヤ
    17位 ニコラ・ツォロフ
    18位 ジョン・ベネット
    19位 クッシュ・マイニ
    20位 ニコ・バローネ

    コルトン・ハータは出走せず。

  • F1スペインGP FP3:アントネッリ首位 ハミルトンとベアマンのクラッシュで赤旗2度

    F1スペインGP FP3:アントネッリ首位 ハミルトンとベアマンのクラッシュで赤旗2度

    2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行3回目(FP3)が9月12日(土)、マドリードのマドリンクで行われ、メルセデスのキミ・アントネッリが1分32秒797でトップタイムを記録した。

    2番手はシャルル・ルクレール、3番手はオスカー・ピアストリ。セッションはルイス・ハミルトンとオリバー・ベアマンのクラッシュによって2度赤旗となり、途中にはバリア修復のため時計そのものが止められる異例の展開となった。

    静かな立ち上がり アウディ勢が最初にコースイン
    現地時間12時30分にFP3がスタートしたが、序盤は各チームともコースインを急がず、最初の5分間は走行車両がない状態が続いた。

    最初に動いたのはアウディのガブリエル・ボルトレトで、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグも続いた。両者はミディアムタイヤで走行を開始した。

    前日のFP2でクラッシュしたアービッド・リンドブラッドは、レーシングブルズがシャシーを交換したため作業が続いており、この段階ではまだ走行できない状態だった。

    アルボンがウォール接触 サインツJr.もターン7でヒヤリ
    セッション開始から約15分、アレクサンダー・アルボンが最終セクターで左リアをウォールに接触させた。

    大きなクラッシュではなかったものの、ウィリアムズはマシンをピットに戻して確認。リア周辺の損傷により、その後はコースへ戻ることができなかった。

    カルロス・サインツJr.もターン7への進入で激しくロックアップし、そのままエスケープ方向へ直進した。ウォール目前で停止し、リバースして走行を再開している。

    フェラーリ勢がペースアップ 角田裕毅も一時4番手
    路面にラバーが乗り始めるとタイムが一気に縮まり、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンのフェラーリ勢が上位に進出した。

    ハミルトンが1分34秒284を記録してトップに立ち、角田裕毅もソフトタイヤで一時4番手まで順位を上げた。

    その後、アントネッリが1分33秒664で首位に浮上。続いてルクレールが1分33秒332までタイムを縮め、前日のFP2でアントネッリが記録したベストタイムを約0.3秒更新した。


    ハミルトンが最終コーナーでクラッシュ 赤旗
    セッション開始から約23分、ハミルトンが最終コーナーへの進入でフロントをロックさせ、そのままバリアに衝突した。

    衝撃自体は大きくなかったものの、フロントウイングを破損。ウイングがノーズ下に入り込んだ状態でハミルトンはマシンを後退させ、ピットへ戻ろうとした。

    フェラーリは無線でマシンを安全な場所に停止させるよう繰り返し指示したが、ハミルトンはしばらく走行を継続。最終的にはチームの指示に従ってコース上でマシンを止めた。

    この事故で赤旗が提示され、FP3は中断された。

    バリア修復が長期化 FIAがセッション時計を停止
    ハミルトンのマシンは比較的早く撤去されたものの、問題となったのはバリアの修復だった。

    衝突によってずれたバリアを正確な位置へ戻す作業に時間を要し、赤旗から約20分が経過しても再開時刻は決まらなかった。

    残り時間が減り続ければ、各ドライバーが予選に向けたアタックを十分に行えないため、FIAは残り15分38秒の時点でセッション時計を一時停止。FP3そのものを事実上中断する措置を取った。

    時計を止めることで、再開後に各ドライバーが少なくとも数回のアタックを行える時間を確保した。

    13時32分に再開 リンドブラッドもようやくコースイン
    FP3は本来の終了予定時刻を過ぎた現地時間13時32分に再開された。

    再開を待っていた各車が一斉にピットレーンへ並び、多くが新品ソフトタイヤでコースイン。ここまで実質的なタイムを記録していなかったマックス・フェルスタッペンもすぐにペースを上げた。

    長い中断はリンドブラッドにとっては追い風となった。レーシングブルズはシャシー交換作業を完了させ、残り時間でようやくFP3最初の走行へ送り出した。

    スペインGP

    ルクレールが1分32秒台 ノリスも2番手へ浮上
    再開後は路面コンディションが急速に改善し、タイムが次々と更新された。

    ルクレールが1分32秒963を記録してトップに立つと、FP2の大半をギアボックス問題で失っていたランド・ノリスも1分33秒台前半へ入り、一時2番手まで順位を上げた。

    オスカー・ピアストリも3番手へ浮上し、マクラーレン勢が予選を前に存在感を示した。

    フェルスタッペンも上位に食い込み、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルが僅差に並ぶ展開となった。

    アントネッリが1分32秒797でトップ
    残り約5分、アントネッリが各セクターでタイムをまとめ、1分32秒797をマークした。

    ルクレールを0.166秒上回り、再びトップへ浮上。これが最終的にFP3最速タイムとなった。

    ピアストリは1分32秒986で3番手。ノリス、フェルスタッペンらも続き、トップグループはコンマ数秒以内に集中した。


    残り1分 ベアマンがターン11で大クラッシュ
    セッション終了まで1分を切ったところで、オリバー・ベアマンがターン10から11付近でリアを失った。

    マシンはスピンしながらバリアへ激しく衝突し、そのままウォール沿いを滑走。タイヤの一部がマシン上部に乗るほど大きく損傷した。

    ベアマン自身は自力でマシンを降りたが、事故直後にチームへ謝罪。赤旗が提示され、そのままFP3は終了となった。

    ハースは予選までの短い時間で大規模な修復を迫られることになり、ベアマンが予選に出走できるかが焦点となった。

    アントネッリがFP3首位 メルセデスは全セッション最速
    最終的にアントネッリが1分32秒797でトップ。2番手ルクレール、3番手ピアストリとなった。

    金曜日のFP1ではジョージ・ラッセル、FP2ではアントネッリがトップタイムを記録しており、これでメルセデスは3回のフリー走行すべてで最速となった。

    ただしFP3はハミルトンとベアマンのクラッシュ、長時間の赤旗中断、さらにトラフィックの影響もあり、多くのドライバーが完全な予選シミュレーションを消化できなかった。

    メルセデスが依然としてポール争いの中心とみられる一方、フェラーリとマクラーレンも僅差につけており、初開催のマドリンクで行われるF1スペインGP予選は勢力図を読み切れないまま迎えることになった。

  • F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイムシート:角田裕毅は15番手

    F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイムシート:角田裕毅は15番手

    F1スペインGP フリー走行3回目の結果・タイムシート。9月12日(土)にマドリンクで2026年のF1世界選手権 第14戦 スペイングランプリのフリープラクティス3が行われた。

    トップタイムを記録したはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レーシングブルズ)は15番手。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが17番手、ランス・ストロールが19番手だった。

    ■ アントネッリがトップ メルセデスが3セッション連続で首位
    アンドレア・キミ・アントネッリが1分32秒797でFP3最速。金曜FP1はジョージ・ラッセル、FP2はアントネッリがトップに立っており、メルセデス勢が3セッション連続で首位タイムを記録した。2番手シャルル・ルクレールとの差は0.166秒だった。

    ■ フェラーリとマクラーレンが上位 アントネッリに0.2秒台
    2番手ルクレールはトップから0.166秒、3番手オスカー・ピアストリは0.189秒、4番手ランド・ノリスは0.236秒差。予選を前にメルセデス、フェラーリ、マクラーレンが僅差で並んだ。FP2のほぼすべてをギアボックス問題で失ったノリスも上位につけた。

    ■ ハミルトンがクラッシュ 長時間の赤旗中断
    ルイス・ハミルトンは最終コーナーでロックアップしてバリアに衝突。フロントウイングを破損し、いったん自走を試みたものの、フェラーリからマシンを止めるよう指示された。バリア修復に時間を要したため赤旗中断が長引き、レースコントロールは残り時間を一時15分38秒で停止した。ハミルトンは5周の走行にとどまり9番手だった。

    ■ ベアマンも終盤にクラッシュ 予選出走へ修復作業
    セッション終盤にはオリバー・ベアマンがターン10~11付近でリアを失い、スピンしてバリアに衝突。再び赤旗となった。マシンは大きなダメージを受け、ハースは予選までの短い時間で修復を迫られることになった。

    ■ 角田裕毅は15番手 リンドブラッドに0.060秒差
    角田裕毅は1分34秒565で15番手。チームメイトのアービッド・リンドブラッドは1分34秒505で14番手となり、両者の差はわずか0.060秒だった。角田はトップのアントネッリから1.768秒差。金曜FP1ではパワーステアリング問題で走行時間を失っており、予選に向けてさらにタイムを詰める必要がある。

    ■ リンドブラッドはシャシー交換後に7周
    FP2でクラッシュしたリンドブラッドはシャシー交換が必要となり、FP3開始時点でも作業が続いていた。長い赤旗中断も味方して終盤にコースへ出ることができ、わずか7周ながら角田裕毅を0.060秒上回る14番手につけた。

    ■ アストンマーティン・ホンダはトップから2秒以上
    アストンマーティン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが1分35秒020で17番手、トップから2.223秒差。ランス・ストロールは1分35秒570で19番手、2.773秒差だった。金曜から苦戦が続き、予選を前に上位勢との差が大きい状態となっている。

    ■ 予選ではトラフィックも大きな焦点
    マドリンクはバリアが迫り、アタックを中断したドライバーが後続に進路を譲れる場所も限られる。FP3終盤にはノリスとピエール・ガスリーの間でもトラフィックによる問題が発生。F1 TV解説のジョリオン・パーマーも、予選ではインピーディングが問題になる可能性を指摘している。

    スペイングランプリ

    F1スペインGP フリー走行3回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分32秒797   13
    2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分32秒963 0.166 13
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分32秒986 0.189 12
    4 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分33秒033 0.236 13
    5 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1分33秒172 0.375 9
    6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分33秒499 0.702 11
    7 30 リアム・ローソン レッドブル・レーシング 1分33秒902 1.105 14
    8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分33秒933 1.136 14
    9 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分34秒284 1.487 5
    10 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分34秒288 1.491 15
    11 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分34秒346 1.549 14
    12 31 エステバン・オコン ハース 1分34秒430 1.633 12
    13 87 オリバー・ベアマン ハース 1分34秒481 1.684 12
    14 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分34秒505 1.708 7
    15 22 角田裕毅 レーシングブルズ 1分34秒565 1.768 12
    16 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分34秒971 2.174 13
    17 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分35秒020 2.223 17
    18 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分35秒464 2.667 15
    19 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分35秒570 2.773 12
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分36秒441 3.644 13
    21 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分36秒670 3.873 13
    22 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ タイムなし   2
  • ルイス・ハミルトン F1スペインGP FP3でクラッシュ 赤旗中断

    ルイス・ハミルトン F1スペインGP FP3でクラッシュ 赤旗中断

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が、2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行3回目(FP3)でクラッシュ。最終コーナーでバリアに衝突してフロントウイングを破損し、セッションは赤旗中断となった。

    初開催のマドリンクで行われた土曜日のFP3では、予選に向けて各ドライバーが限界を探るなか、カルロス・サインツJr.やランス・ストロールらがランオフエリアに飛び出す場面も発生。そしてセッション後半に入る直前、ハミルトンのクラッシュによって走行がストップした。

    最終コーナーでロックアップしてバリアへ
    ハミルトンは12時53分、最終コーナーへのブレーキングでタイヤをロック。マシンはそのまま直進し、コース外側のバリアに衝突した。

    ロックアップによって衝突前に大きく速度が落ちていたため、ヒット自体は激しいものではなかった。しかし、フロントウイングを破損し、ウイングがノーズの下に引っ掛かった状態となった。

    この事故を受けて赤旗が提示された。

    ハミルトンは自力でリバースしてバリアから離れ、そのままピットへ戻ろうとした。サスペンションには大きな損傷がないように見え、フロントノーズを交換できればセッション中に再びコースへ出られる可能性があったためだ。

    F1 TVの解説を務める元F1ドライバーのジョリオン・パーマーも、ピットへ戻ることには明確な競技上のメリットがあったと指摘した。

    「サスペンションは問題なさそうだったし、ノーズを交換するだけだった。残り時間を考えれば、ピットに戻れれば、まともな走行をもう一度できたと思う」

    一方、破損したフロントウイングを引きずった状態で走行を続ければ、規則上の問題に発展する可能性もあった。ハミルトンはピットへ戻ろうとしたものの、フェラーリはマシンを停止するよう指示した。

    パーマーはフェラーリの判断について「もし罰則が罰金だけなら、チームはそれを受け入れてでも戻したと思う。でもチームは彼を止めた。もっと大きな処分になることを恐れたのだろう」と分析した。

    最終的にハミルトンはコース上でマシンを停止。これでFP3の走行を終えることになった。


    残り15分30秒でセッション時計を停止
    ハミルトンのマシンはすでに撤去されたものの、事故現場ではバリアを正しい位置に戻す作業に時間を要し、赤旗中断が長引いた。

    レースコントロールは「SESSION WILL BE TEMPORARILY STOPPED(セッションを一時停止する)」と通知。通常なら赤旗中も進み続けるセッション時計を残り15分30秒で停止し、中断中にFP3の残り時間が減らない措置を取った。

    これは再開後に各ドライバーが少なくとも数回の走行機会を確保できるようにするための措置。初開催のマドリンクでは予選に向けてコースへの習熟が特に重要であり、安全に予選を実施するためにも走行時間を確保する必要があると判断された。

    赤旗が出た時点ではシャルル・ルクレールが1分33秒332でトップ。前日のFP2でキミ・アントネッリが記録したトップタイムを約0.3秒上回っていた。アントネッリが2番手、ランド・ノリスが3番手につけ、ハミルトンはクラッシュ前に4番手につけていた。

    また、アレクサンダー・アルボンは左リアでウォールに接触してリアアクスルを損傷したとみられ、ウィリアムズはマシンの確認を進めている。

    一方、金曜日のFP2でターン13のバリアにクラッシュし、シャシー交換を余儀なくされたレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、FP3開始時点でもマシンの組み上げが完了しておらず走行できていなかった。ただし、長引いた赤旗中断の間に作業が進み、リンドブラッドはコックピットに乗り込んで走行開始を待つ状態となった。

    フェラーリは金曜日からルクレールとハミルトンがともに速さを見せている一方、両ドライバーにロックアップが見られるなど、マシンの扱いにくさも垣間見えている。

    予選を控えるなか、ハミルトンはクラッシュによってFP3を早々に終えることになった。フェラーリにとってはマシンの損傷を確認し、予選までに修復を完了させることが最優先となる。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

  • レーシングブルズF1代表 角田裕毅の初日を評価「難しい走行でもライバル勢の前」

    レーシングブルズF1代表 角田裕毅の初日を評価「難しい走行でもライバル勢の前」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、2026年F1第14戦スペインGP初日の走行を「クラッシュを除けば素晴らしい一日」と総括した。FP1でパワーステアリングのトラブルに見舞われた角田裕毅についても、十分な走行時間を確保できなかったなかでFP2を8番手で終えたことを高く評価している。

    初開催となるマドリンクで、レーシングブルズはアービッド・リンドブラッドがFP2で4番手、角田裕毅が8番手に入り、2台そろってトップ10につけた。

    リンドブラッドは終盤にターン13でクラッシュして赤旗の原因となったものの、マシンの純粋なペースについてパーメインは強い手応えを示している。

    アラン・パーメイン「角田裕毅は楽な走行ではなかった」
    「クラッシュを除けば、本当に素晴らしい一日だった。間違いなくそう言える」とパーメインは初日の走行を振り返った。

    「マシンは速い。最初からまずまずの状態だったし、FP1からFP2にかけていくつか変更を加えたことで、本当に改善することができた。マシンは明らかに速そうだ」

    特にパーメインが言及したのが角田の走行だった。角田はFP1でパワーステアリングに問題が発生。ソフトタイヤでアタックラップを走ることができず、修復作業によって貴重な走行時間を失った。

    それでもFP2では1分34秒758を記録して8番手まで順位を上げた。

    「裕毅は決して楽な走行ではなかった。それでもトップ10に入っていると思うし、我々の主要なライバル勢すべての前にいる。だから、本当にまずまずの一日だった」

    角田自身も、十分な周回を重ねられなかったことやFP2でトラフィックに遭遇したことを挙げながら、マシンの感触については前向きに受け止めている。

    「今日は決してスムーズな一日ではありませんでしたが、新しいコースは本当に楽しくて、走っていてとても楽しめました。ここでは自信が重要なので、FP1で走行時間を失ったのは理想的ではありませんでしたし、FP2では少しトラフィックもあって難しくなりました」

    「全体的にはマシンにいい感触があります。セッションごとにペースを築けていますし、今は明日の予選ですべてをまとめることに集中しています」

    リンドブラッド4番手も終盤にクラッシュ
    一方のリンドブラッドはFP1を7番手で終えると、FP2では1分33秒890までタイムを縮めて4番手につけた。しかし、セッション終盤にターン13でリアを失ってバリアにクラッシュ。この事故によって赤旗が提示され、そのまま走行を終えた。

    リンドブラッドにけがはなかったが、マシンには修復が必要なダメージが発生した。

    「外から見るとかなりひどいクラッシュに見えたと思うけど、幸い衝撃はそれほど大きくなく、僕自身はまったく問題ない」とリンドブラッドは説明した。

    「マシンにはダメージがあるので、今夜余計な作業をしなければならないチームには申し訳なく思っている。それでも実力で4番手に入れたのは素晴らしい結果だし、明日に向けていい位置につけている」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レーシングブルズは2台Q3進出に自信
    パーメインは現在のレーシングブルズについて、単にトップ10を狙えるだけでなく、予選ではさらに上位を争える可能性があると分析している。

    「マシンは本当に速そうだ。間違いなくトップ10、もしかすると予選でトップ7に入れるマシンかもしれない」

    さらに、2台そろってQ3へ進出できるかと問われると、「そう思っている」と答えた。

    「もちろんFP3がどうなるかを見る必要はある。ただ、他の誰かが一晩で大きなものを見つけない限り、我々がそうならない理由は見当たらない」

    「今の位置にはかなり満足している。FP3に向けて多少の微調整はあるかもしれないが、2台ともQ3に進めると自信を持たない理由はない」

    初日はリンドブラッドのクラッシュという代償を伴ったものの、レーシングブルズはマドリンクで競争力のあるスタートを切った。特に角田はFP1で走行時間を失いながらFP2で8番手まで挽回しており、パーメインが「主要なライバル勢すべての前」と評価したそのペースを予選で結果につなげられるかが焦点となる。

  • アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダ F1スペインGP初日はトラブル続出「それでも良い一日」

    アストンマーティン・ホンダは、2026年F1スペインGP初日のフリー走行でフェルナンド・アロンソがFP2を17番手、ランス・ストロールが20番手で終えた。新設されたマドリンクでデータ収集を進めた一方、両車にトラブルが発生し、十分な走行距離を確保することはできなかった。

    アロンソはFP1終盤にクラッチの問題が発生。その修復によってFP2の走行開始が約20分遅れた。ストロールもFP2終盤にバッテリー系とみられる問題が発生し、予定より早くセッションを切り上げている。

    アロンソはクラッチ問題でFP2を約20分ロス
    アロンソはFP1で1分36秒473を記録して15番手。セッション終了後のスタート練習でクラッチに問題が発生し、FP2開始時刻までに修復が間に合わなかった。

    アストンマーティンのチームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、初日の走行について次のように説明した。

    「素晴らしいコースで、本当に興味深い初日だった。ドライバーにとってもチームにとってもチャレンジングだし、多くのデータを集めることができた。それはポジティブなことだ」

    「ただ、フェルナンドはFP1の最後にクラッチの問題があり、それがFP2にも影響した。約20分を失ってしまったからね」

    修復を終えたアロンソはFP2途中からコースインしたものの、他車とは走行プログラムがずれることになった。

    「フェルナンドは少し周囲とタイミングがずれてしまった。ミディアムとソフトを試していたが、彼がソフトを履いたころには、他のドライバーは高燃料での走行に入っていた」

    「だから最後のラップはかなり良かったものの、トラフィックに遭遇してしまった。セッションの一部を失っていた以上、仕方のない部分でもある」

    アロンソはソフトタイヤでのアタック中にトラフィックに阻まれ、皮肉を込めるように親指を立てる場面もあった。最終的には1分36秒780で17番手となった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールにはバッテリー系トラブル
    一方のストロールはFP1を19番手で終え、FP2では予定されたプログラムを進めていたが、終盤にマシンの問題が発生した。

    「ランスは非常に順調にプログラムを進めていたが、バッテリーの問題が疑われたため、予定より早く走行を終えなければならなかった」

    ストロールのFP2ベストタイムは1分37秒273で20番手。アストンマーティン・ホンダにとっては、2台ともトラブルによって走行時間を削られる初日となった。

    デ・ラ・ロサは、新しい市街地コースでは周回を重ねることが通常以上に重要だとして、走行距離を伸ばせなかったことを惜しんだ。

    「ドライバーにはもっと多くのラップを走らせたかった。新しい市街地コースでは、走れば走るほど限界に近づいていけるからだ。それでも、かなり良いセッションだったと思う」

    ドライバーからマドリンクに好評価
    一方、初めて実車で走ったマドリンクそのものについては、アロンソとストロールの双方から好意的な反応が得られたという。

    「ドライバーが何も文句を言わないということは、そのコースを気に入っているということだ。彼らは楽しんでいたよ」

    「特にレーシングライン上のグリップレベルについて非常に高く評価していた。他の市街地コースと比べても、とても高いグリップがある」

    デ・ラ・ロサはレイアウトについても「チャレンジングで素晴らしいコースだ。率直に言って、本当にいいサーキットだ」と評価した。

    「マシンから降りてきたとき、みんな笑顔だった。それがすべてを物語っていると思う」

    アストンマーティン・ホンダは初日にクラッチとバッテリーという異なる問題に見舞われたものの、マドリンクでの最初の実走データを収集した。予選に向けてはトラブルへの対処に加え、限られた走行のなかでセットアップをどこまで煮詰められるかが焦点となる。

  • マルコ・ベッツェッキ MotoGPサンマリノGPでコースレコード更新のポール

    マルコ・ベッツェッキ MotoGPサンマリノGPでコースレコード更新のポール

    2026年MotoGP第14戦サンマリノGPの予選が9月12日(土)、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、アプリリアのマルコ・ベッツェッキが1分29秒982のコースレコードを樹立してポールポジションを獲得した。

    ベッツェッキはミサノで史上初となる1分29秒台に突入。ドゥカティのマルク・マルケスを0.198秒差で退け、2戦連続となるポールポジションを手にした。3番手にはQ1から勝ち上がったグレシーニのフェルミン・アルデグエルが入り、フロントロウを確保した。

    ベッツェッキが史上初の1分29秒台
    金曜日からベッツェッキとマルク・マルケスによる一騎打ちが予想されていたが、Q2で最初に強烈なタイムを叩き出したのはベッツェッキだった。

    序盤はアレックス・マルケスが1分30秒733でトップに立ったものの、その直後のアタックで転倒。一方、マルク・マルケスも高速のクルボーネを通過した際に激しいハンドルの振れに見舞われ、最初のフライングラップを断念した。

    マルク・マルケスは続くアタックで1分30秒504を記録してトップに浮上したが、その直後にベッツェッキが圧巻のラップを披露した。

    第3セクターまでにライバル勢へ約0.6秒のリードを築くと、そのまま1分29秒982でフィニッシュ。フランチェスコ・バニャイアが2024年に記録した従来のベストラップ1分30秒031を更新し、ミサノで初めて1分30秒の壁を破った。

    マルク・マルケスは最後のアタックで2番手
    ベッツェッキ自身もその後はタイムを更新できなかったが、ライバルも1分29秒台には届かなかった。

    マルク・マルケスは2回目のランでも序盤にミスを犯したものの、最後のアタックで1分30秒180まで短縮。ベッツェッキとの差を0.198秒まで縮め、2番グリッドを確保した。

    Q1から進出したアルデグエルは終盤に1分30秒350をマークして3番手に浮上。ファビオ・ディ・ジャンアントニオを4番手へ押し下げ、グレシーニにフロントロウをもたらした。ディ・ジャンアントニオは終盤にターン4で転倒している。

    マルティン5番手 マリーニがホンダ最上位6番手
    ランキング首位のホルヘ・マルティンは、ベッツェッキから0.587秒差の5番手。ホンダ勢ではルカ・マリーニが0.627秒差の6番手につけ、2列目を確保した。

    7番手はKTMのペドロ・アコスタ、8番手はVR46のフランコ・モルビデリ。序盤に転倒したアレックス・マルケスはセッション終盤にも再びクラッシュし、9番手に終わった。

    Q1から勝ち上がったラウル・フェルナンデスが10番手。ヨハン・ザルコが11番手、テック3で代役参戦しているポル・エスパルガロが12番手となった。

    なお、ザルコについてはベッツェッキの走行を妨害した可能性があるとして審議対象となっている。

    バニャイアはQ1敗退 ミサノ自己ワースト14番手
    Q1ではラウル・フェルナンデスとアルデグエルがQ2進出を獲得。ファビオ・クアルタラロは13番手となり、Q2進出を逃した。

    さらに苦戦したのがドゥカティのフランチェスコ・バニャイアだった。リアのグリップに苦しみ、1分30秒916で14番手。セッション終了後には苛立ちを露わにタンクを叩く姿も見られた。

    バニャイアにとって14番手はミサノでのMotoGP自己ワースト予選順位。ファクトリー・ドゥカティのライダーとして臨む最後の母国ミサノ戦で、厳しいグリッドからスプリントと決勝を迎えることになった。

    2026年MotoGP サンマリノGP 予選結果

    2026年MotoGP サンマリノGP 予選結果
    1.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)-1分29秒982
    2.マルク・マルケス(ドゥカティ)-+0.198秒
    3.フェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)-+0.368秒
    4.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)-+0.404秒
    5.ホルヘ・マルティン(アプリリア)-+0.587秒
    6.ルカ・マリーニ(ホンダ)-+0.627秒
    7.ペドロ・アコスタ(KTM)-+0.658秒
    8.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)-+0.661秒
    9.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)-+0.714秒
    10.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)-+0.871秒
    11.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)-+0.905秒
    12.ポル・エスパルガロ(テック3 KTM)-+1.198秒
    13.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)-1分30秒799
    14.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)-1分30秒916
    15.ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)-1分30秒966
    16.エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)-1分31秒113
    17.ジョアン・ミル(ホンダ)-1分31秒149
    18.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)-1分31秒413
    19.ブラッド・ビンダー(KTM)-1分31秒552
    20.アレックス・リンス(ヤマハ)-1分31秒593
    21.トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)-1分32秒264

    ベッツェッキは母国ミサノでレコードを塗り替える完璧な予選を披露し、マルク・マルケスとの直接対決を制した。0.198秒差の両者がフロントロウに並ぶなか、13周で争われるスプリントでもベッツェッキが速さを維持できるかが焦点となる。

  • F1初開催マドリンクは「モナコ以上に余裕なし」 初走行で見えた難所と追い抜き問題

    F1初開催マドリンクは「モナコ以上に余裕なし」 初走行で見えた難所と追い抜き問題

    F1スペインGPの舞台として初開催を迎えたマドリンクで、金曜日にFP1とFP2が行われた。シミュレーターだけでは把握できなかった新コースの特徴が明らかになり、ドライバーからは高速域で壁に迫るスリルと難しさを評価する声が相次いだ。

    一方で、タイヤのグレイニング、異なる性格のセクションを両立させるセットアップ、エネルギーデプロイ、そして追い抜きの難しさなど、決勝に向けた課題も浮き彫りになった。ジョージ・ラッセルは、その危険度について「スピードを考えればモナコよりマージンが少ない」と表現している。

    ジョージ・ラッセル「モナコよりマージンが少ない」
    FP1でトップタイムを記録したジョージ・ラッセルが強調したのは、マドリンクではミスをした際の逃げ場がほとんどないことだった。

    「純粋にスピードを考えれば、モナコよりもマージンが少ないサーキットだと思う」

    「モナコは壁がもっと近いけど、スピードが低い。ミスをしてもすぐ壁に突っ込むわけではないし、場合によっては立て直すこともできる。ロックアップで済むこともある。でも、ここはもっとマージンが少ない」

    特に問題になるのが、高速コーナー外側のバリアの形状だという。

    「すごく速いコーナーがたくさんあるけど、バリアがコース側に戻ってくるような場所がある。ワイドになって壁に当たると、マシンと同じ方向に壁が伸びているわけじゃない。壁のほうから自分に向かってくるような感じなんだ」

    マドリンクは市街地コースでありながら高速区間が多い。ピエール・ガスリーも「ジェッダとモナコを組み合わせたような感じ」と表現し、壁が急速に迫ってくる独特の緊張感を評価した。

    「本当に気に入った。すごくエキサイティングだったよ。アドレナリンが出るコースだ。どのコーナーでも壁がものすごい速さで迫ってくるから、ラインとコーナーへのコミットメントをものすごく正確にしないといけない」

    ラ・モニュメンタル(La Monumental)が最初の難所に
    マドリンクを象徴するのが、ターン12のラ・モニュメンタルだ。約500mにわたって最大24度のバンクが設けられ、ドライバーは約6秒間にわたってこの区間を走行する。

    初日の走行では、単純なコーナリング以上にトラフィックが問題になった。ブラインド区間で低速走行するマシンに追いつく場面が相次ぎ、FP1ではカルロス・サインツJr.とルイス・ハミルトンが危うく接触しかけた。FP2ではフェルナンド・アロンソもアタック中に低速のキャデラックに追いつき、不満を示した。

    ターン5、ターン7、ターン17も難所として挙げられている。特にターン17ではフェラーリ勢が苦戦し、ハミルトンとシャルル・ルクレールが何度もワイドになりながらバリアとの接触を回避した。

    「ものすごく難しいサーキットだ」とハミルトンは語った。

    「これまで経験した新しいコースの中では、ここかサウジアラビアが、マシンを理解して正しいラインを見つけるという意味で最も難しかったと思う」

    セットアップは「何を犠牲にするか」の戦い
    マドリンクは公道区間と専用に建設された区間を組み合わせたハイブリッド型サーキットであり、その性格の違いがセットアップを難しくしている。

    アストンマーティンのマイク・クラックは、高速区間、バンク、縁石への対応を1台のマシンで両立させる必要があると説明した。

    「非常に大きな妥協が必要だ。高速区間に対して必要なもの、バンクに必要な硬さ、縁石に対して必要な柔らかさがある」

    「どこを犠牲にして、別の場所で何を得るのかを最適化する作業になる。これで実走データが得られたので、さらに最適化できる部分がある」

    アウディのスポーティングディレクター、イニャキ・ルエダも同様の問題を指摘する。高速コーナーでは空力性能を引き出すために車高を低くして硬いマシンにしたい一方、ターン2などでは縁石を積極的に使う必要がある。

    「主なトレードオフは、空力のために低く硬く走らせることと、縁石を越えることの間にある」

    「ターン2では縁石を使うことがかなりのラップタイムにつながる。使わないという選択肢はない。でも、そのためには車高を上げて、もっと動くマシンにしたい。そこがトレードオフで、答えを見つけるのは難しい」

    マドリンク F1

    予想以上のグレイニング タイヤが最大の不確定要素
    初日にチームを驚かせたもうひとつの要素がタイヤだった。新しい舗装でグレイニングが発生する可能性は予想されていたものの、FP1では想定以上に激しく、各チームはFP2に向けてセットアップ変更を迫られた。

    ラッセルは、その状況を冗談交じりに表現した。

    「可能性はあると思っていた。新しい舗装ではよくあることだからね。グリップはすごく高いけど、かなり激しくスライドする。FP1のデグラデーションだったら、6ストップが一番速いレースになるんじゃないかと思ったくらいだよ!」

    「FP2では少し良くなったし、日曜日のレースではさらに改善すると思う。でも、ここが最大の疑問点だ」

    オスカー・ピアストリもロングランについて「タイヤのグレイニングを管理するのは悪夢だった」と振り返っている。

    金曜日にC2ハードを使用したのはアウディだけで、多くのチームが2セットを温存した。決勝ではハードタイヤが重要な役割を担う可能性が高い。

    「マシンキラー」の片鱗を見せたリンドブラッドのクラッシュ
    週末を前にウィリアムズ代表のジェームス・ボウルズはマドリンクを「マシンキラー」と表現し、赤旗が頻発する可能性を警戒していた。

    しかし、金曜日のF1走行は予想以上に落ち着いた展開となった。FP1では赤旗が一度も出ず、FP2で初めてセッションを止めたのがレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドだった。

    リンドブラッドはターン13でリアを失い、横向きになってバリアに衝突。フロントとリアのサスペンション、さらにフロントウイングにも大きなダメージを負った。

    高速域が多いマドリンクでは、小さなミスが軽微な接触では終わらない可能性がある。その意味では、リンドブラッドのクラッシュはボウルズが指摘していた「マシンキラー」としての一面を初めて示す出来事となった。

    追い抜きは「非常に難しい」 予選が週末の鍵
    初日の走行でもうひとつ明確になったのが、追い抜きの難しさだ。

    アレクサンダー・アルボンは、ブレーキングゾーンの多くが直線的ではなく、コーナーへの進入と組み合わされていることを問題視した。

    「ブレーキングゾーンをもう少し違った形にして、あまり角度をつけなければよかったと思う」

    「複合的なコーナーが多いから、日曜日の追い抜きを考えると守るのはかなり簡単そうだ。コースの真ん中にマシンを置けば、相手はなかなか横に並べない」

    「だからブレーキングで抜くというより、バッテリーのデプロイを使って抜く形になると思う」

    ラッセルも初日の終了後、追い抜きについて「非常に難しい」と予想した。

    ルクレールはFP2で実際に前車を抜こうとしたものの、大きなペース差があっても困難だったと明かしている。

    「予選が間違いなく週末の鍵になる。特にFP2では追い抜きを試してみたけど、かなり大きなペース差があっても、抜くのはものすごく難しいか、不可能だった」

    初走行を終えたマドリンクは、ドライバーから走る楽しさを評価される一方、高速域での壁との距離、タイヤのグレイニング、セットアップの妥協、そして追い抜きという複数の難題を突きつけた。決勝で順位を上げることが難しいのであれば、土曜日の予選でどこまで前のグリッドを確保できるかが、初開催のF1スペインGPを左右する最大のポイントになりそうだ。

  • ジョージ・ラッセル F1スペインGPのタイヤを懸念「6ストップが最速と思うくらい」

    ジョージ・ラッセル F1スペインGPのタイヤを懸念「6ストップが最速と思うくらい」

    ジョージ・ラッセルは、F1スペインGPの舞台となる新設マドリンクでの初日走行を終え、日曜日の決勝ではタイヤデグラデーションが大きな焦点になると予想した。特に高速バンクのラ・モニュメンタル(La Monumental)がタイヤに大きな負荷を与えているという。

    メルセデスは金曜日に好調なスタートを切り、FP1ではラッセルがトップ、FP2ではキミ・アントネッリが最速タイムを記録した。一方、ロングランではタイヤの消耗と温度管理という新たな課題が浮かび上がっている。

    ラッセル「6ストップが最速かと思った」
    マドリンクは高速コーナーが連続する一方、タイヤを十分に休ませられる長いストレートが少ない。ラッセルはFP1で確認されたデグラデーションの大きさについて、冗談交じりに驚きを表現した。

    「タイヤデグラデーションについては大きな疑問符がある。FP1で僕たち全員が経験したデグラデーションを見たときは、6ストップが一番速いレースになるんじゃないかと思ったくらいだよ!」

    「もちろん、日曜日にはタイヤデグラデーションも改善していると思う。でも、長いラ・モニュメンタルでは本当にタイヤが厳しくなる。そこは全員にとって大きなチャレンジになるだろう」

    特にターン12のラ・モニュメンタルは、高速で長時間にわたって横方向の荷重がかかり続けるため、タイヤへのエネルギー入力が大きい。路面そのものは比較的スムーズだが、摩耗だけでなく熱による性能低下が決勝を左右する可能性がある。

    メルセデスもタイヤの熱影響を警戒
    メルセデスの副チーム代表ブラッドリー・ロードも、マドリンク特有のレイアウトが通常とは異なるタイヤ挙動を引き起こす可能性を指摘した。

    「タイヤが非常に高温で走り続け、しかもコーナーが連続してタイヤを休ませる機会がほとんどないため、通常とは異なるタイヤの影響が出る可能性がある」

    「コーナー、コーナー、またコーナーというレイアウトだ。タイヤがそれにどう対処するかが決定的になる。路面はスムーズなので摩耗自体は予想ほど大きくないかもしれないが、事前のシミュレーションとは異なる熱的な影響が出る可能性もある」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    フェラーリは予選重視へ方針修正
    金曜日にメルセデスへ最も迫ったのはフェラーリだった。FP2ではシャルル・ルクレールが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手につけ、いずれもアントネッリから0.2秒以内に入った。

    ルクレールは新コースでの初日について「とても興味深い一日だった。全員にとって完全に新しいコースで、かなりチャレンジングだ。予選はエキサイティングになると思う」と振り返った。

    「明日に向けてマシンを改善するために、まだかなり作業が必要だ。でも今日はうまくいった。予定していたプログラムをこなし、できるだけ多くの周回を走るという大きな目標のひとつも達成できた」

    一方、フレデリック・バスール代表は、追い抜きの難しさを踏まえてフェラーリが金曜日から重点を修正する必要があると認めた。

    「ロングスティントは予想通りだった。オーバーテイクは非常に難しい。つまり、スタート時のトラックポジションが極めて重要になる」

    「だから、少し重点を変える必要もある。もちろんレースペースが良いに越したことはないが、予選順位が重要になる。全体としてはまずまずの金曜日だった」

    マドリンクではタイヤを守るレースペースと、追い抜きの難しさを考慮した予選でのトラックポジションという二つの要素が絡み合う。初日のデータを見る限り、土曜日の予選だけでなく、日曜日に各チームがタイヤの熱とデグラデーションをどこまで管理できるかが、初開催のF1スペインGPを左右する重要なポイントになりそうだ。