カテゴリー: F1関連

  • F1のレジェンド、無冠の帝王スターリング・モスが90歳で死去

    F1のレジェンド、無冠の帝王スターリング・モスが90歳で死去

    F1のレジェンド、スターリング・モスが90歳で亡くなった。

    スターリング・モスは、1951年から1961年まで10年間にわたってF1に参戦し、通算で16勝を挙げている。その間、メルセデスやマセラティでランキング2位を獲得したことはあるが、一度もチャンピオンになることはなく、「世界チャンピオンにならなかった最も偉大なドライバー」「無冠の帝王」と評されている。

    1962年シーズン開幕前にグッドウッドで行われた非選手権レース「グローヴァー・トロフィー」に出場した際に芝の斜面に激突して頭部に重傷を負い、昏睡状態に陥る。1ヵ月後に意識が回復したが、半年間は麻痺が残り、翌年にテスト走行を行ったが、精神面で集中しきれないことを悟って32歳で引退を決意。

    1980年に現役復帰してBTCCに参戦。その後もヒストリックカーレースに定期的に出場したが、2011年に81歳で正式にモーターレーシングから引退した。

    2000年にはモータースポーツの発展に貢献したとして「ナイト」の称号が与えられた。スターリング・モスはスポーツ特派員とオブザーバーとしてF1での存在を維持してきたが、2018年1月に公の場への関与(パブリック・エンゲージメント)からの引退を発表していた。

  • 元F1チーム代表 「このままではイタリアの最高の企業は中国に買収される」

    元F1チーム代表 「このままではイタリアの最高の企業は中国に買収される」

    元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレは、新型コロナウイルス危機がこのまま続けば、イタリアの最高の企業は中国に買収されてしまうと危惧している。

    イタリアは1か月近くロックダウン状態にあり、F1全体が5週間のシャットダウン期間を設けるなか、フェラーリは3月19日以降、操業を停止している。

    フラビオ・ブリアトーレは「ほとんどの人と同じように家にいる。同僚とテレビ会議をしている。息子の息子のネイサン・ファルコとのとの時間を楽しんでいる。彼に生きることは幸運だと教えている。彼と一緒にいることの価値を与えることが重要だ」と Corriere della Sera に語る。

    フラビオ・ブリアトーレは起業家であり、いくつかの国に広がるレストランのチェーンを経営している。

    「もちろん、それらはすべて閉鎖されている。しかし、新型コロナ危機は、ケータリング業界だけでなく、経済全体にとっての大惨事だ。これが続けば、中国は数か月後にイタリアで最高の企業を買収するだろう」

    フラビオ・ブリアトーレは、新型コロナウイルスが現代の生活に本当に大きな影響を与えていると語る。

    「このウイルスは我々に再考することを強いている。我々はただそれに反応するだけでなく、予測する必要がある。新型コロナウイルスと共存することを学ぶ必要がある。我々の生活は永遠に変わってしまった。その影響を最小限に抑える必要がある」

    「関係者たちは、政治家から医者に至るまで同じことを話すべきだ。人々を不安にさせないようにね」

    日曜日に70歳を迎えるフラビオ・ブリアトーレは、当面の間は立ち止まるつもりはないと語る。

    「今日、私は、バーニー・エクレストンが89歳で再び父親になることを考えて心を慰めている」とフラビオ・ブリアトーレは笑う。

    「最初は冗談だと思ったよ」

  • プロドライブ会長 「F1に参戦していたら破産していただろう」

    プロドライブ会長 「F1に参戦していたら破産していただろう」

    ブロドライブの会長であるデビッド・リチャーズは、10年前にF1に参戦する機会を逃したこを後悔はしていないと語る。

    英国バンバリーを拠点に自動車メーカーに世界耐久選手権(WEC)や世界ラリー選手権(WRC)を運営するプロドライブは、F1への独自の参戦を何度か試みている。

    2007年にはマクラーレンから購入したマシンを使用して参戦する計画を立てたが、ウィリアムズからの法的措置の脅威によって実現しなかった。2010年にもエントリーを提出したが、他のプロジェクトが支持された。その年に参入した3つのチームはすべて消滅している。

    デビッド・リチャーズは、プロドライブが参入していても、同じような困難に直面していただろうと語る。

    「私はしばしばF1参入を考えたが、それが実現していたら、おそらく破産していただろう。わからないが、奇妙なことが起こるものだ」とデビッド・リチャーズは RaceFans に語った。

    「それは現在の課題に満ちている分野なのは確かだ。困難にもめげず、素晴らしい仕事をしているすべての人に敬意を表したい」
    「だが、それは簡単ではないし、私はそれがどれほど難しいかを知っているので、彼ら全員に頭が下がる。そして、それはノーマルな時代だった。このような時代では、それは非常に挑戦的なはずだ」

    デビッド・リチャーズは、プロドライブとの将来のF1エントリーは検討していないと語る。

    「それはありそうにないと思っている。機会はあった。私はそこに行き、試みたことがある。最近、プロドライブとしてかなり多様化している。我々は完全に異なる領域の領域に移動した」

    「現在、我々は収益の3分の2以上、おそらく約70%を外部のモータースポーツから得ている組織となっている。現在、航空機メーカーと共同で取り組んでいる電気トラックから環境プロジェクトまであらゆる活動をしている。だから、我々がまだF1に関与し、ラリーをしていたほんの10年前とはまったく異なる世界だ」

    67歳のデビッド・リチャーズは、英国のモーターレース団体Motorsport UKの会長でもあり、昨日、英国のモータースポーツクラブの苦戦を支援する新しい資金調達パッケージを発表した。

    デビッド・リチャーズは、ジーン・トッドの現任期が来年末に満了した後、FIAの大統領に立候補する可能性のある候補者に挙げられている。

    「私には近い将来に多くのことがある。まず、現在行っている多くのビジネスを整理する必要がある。現在、あまりにも多くの活動を行っているが、私の優先事項は、自分の人生を簡素化して、やらなければならないことではなく、本当にやりたいことに集中できるようにすることだ」

  • 新型コロナ危機 「1チームでも失うことになればF1にとって大打撃」

    新型コロナ危機 「1チームでも失うことになればF1にとって大打撃」

    F1界は、新型コロナウイルスのパンデミックによって機能停止状態となっている。

    今週、マクラーレン、ウィリアムズ、レーシング・ポイントF1チームの3チームが従業員の一時解雇に踏み切り、F1ドライバーとチーム上層部は給与削減に同意。新型コロナウイルスとチーム存続をかけた戦いを強いられている。

    ウィリアムズは「一時解雇期間は5月末まで続く。上級管理職と我々のドライバーは4月1日から20%の給与カットを実施した」と発表した。

    この動きは、3か月間で最大2,500ポンドまでの労働者の賃金の80%をカバーする助成金を請求することができるという英国政府の計画に頼ったものだ。

    リバティ・メディアが運営するF1組織も同様の措置を取り、従業員の約半数を一時解雇し、F1のCEOを務めるチャイス・キャリーとスポーティングディレクターの給与は20%カットされた。ハースF1チームも一時解雇を検討していると考えられている。

    F1チームは、4月6日(月)にチェイス・キャリーとFIAのジャン・トッドと電話会議を実施し、2021年の予算上限を1億7500万ドルからさらに引き下げることを議論した。

    原則として1億5000万ドルへの削減は既に合意されていているが、1億2500万ドル、さらには1億ドルにまで削減するおとが議論されている。

    マクラーレンF1チームのCEOを務めるザク・ブラウンは、F1が“非常に脆い”状態にあり、4チームが消滅の危機に瀕していると語っている。

    「いくつかのチームにとっては壊滅的な危機だし、たとえ1チームでもいなくなれば、F1全体が脅かされることになるだろう」

    レースが開催されない状態でF1がどれだけ生き残ることことができるかは不明だが、最終的にお金が枯渇することは間違いない。

    フィンランドのテレビ局 C More でコメンテイターを務めるオッシ・オイカリネンは「彼ら(F1チーム)が身動きできないままあと何か月耐えられるのかを推測するのは難しい。このようなことがシーズンに起こるとは考えられていなかった」と語る。

    「だが、1チームでも失うことになれば、F1にとっては大打撃となるだろう。それに代わる新しいチームを立ち上げて参戦させるのはかなり大変なことだ。だから、そういうことが起こらないようにすることが非常に重要だ」

  • F1特集:F1チームが深刻な財政難に陥っている理由

    F1特集:F1チームが深刻な財政難に陥っている理由

    F1は新型コロナウイルスの世界的な流行によって大きなダメージを負っており、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、抜本的な対策を打たなければ最大でも4チームが廃業に追い込まれると警笛を鳴らしている。

    2022年はF1史上最多となる22戦で開催されるはずだった。しかし、新型コロナウイルスによって現時点で9戦の延期・中止が決定。F1チームは休業状態となり、ランニングコストだけが積み重なっている。

    フェラーリ、メルセデス、レッドブル、ルノーのような大会社が支えるチームが倒れることはないだろう。だが、ウィリアムズやハースF1チームのような小規模チームは、レースが開催されない=お金が入ってこないことで存続の危機に立たされている。

    F1チームは350~1200人の従業員を雇用しており、レースがなくても給与を支払わなければなりません。フリーランサーは最初の犠牲者であり、急速に職を失っているが、正社員も長期的には自分の将来を恐れなければならない。

    英国政府は新型コロナウイルスの雇用維持制度を導入しており、企業は3か月間で最大2,500ポンドまでの労働者の賃金の80%をカバーする助成金を請求することができ、マクラーレン、ウィリアムズ、レーシング・ポイント、さらにF1の運営側が従業員の一時解雇を実施。ドライバーや上級職員も給与をカットすることでチームを救おうとしているが、F1は再開の目途は立っておらず、政府の支援だけではいずれ立ち行かなくなる。

    チームの支出は重なっているが、収益はシーズンははるかに低くなっている。スポンサーとの取引の多くは様々な変動要素で構成されており、その一部はグランプリにもリンクされている。スポンサーは、マシン、レーシングスーツ、チームウエアなどでの会社のロゴの露出に費用を払っているが、グランプリがあってこそ。レースがなく、露出がなければ、チームへの支払いはない。

    ウィリアムズなどの小規模なチームでは、多くの場合、ドライバーはレースシートのために資金を持参している。ニコラス・ラティフィの場合、彼の父親は彼を1年間競争させるためにお金を払っている。間違いなく、彼の契約には、そのシーズンをドライブできるグランプリの数と支払い条件に関する条項も含まれている。これは“テストドライバー”のロイ・ニッサニーにも当てはまりる。何百万ドルと引き換えに彼はウィリアムズでトラックタイムを手に入れる。走行時間がなければ、支払いが必要な請求書は発行されない。

    マーチャンダイズやイベントからの収入源もほとんどなくなっている。イベントは世界中でキャンセルされ、ファンはまだ開幕していないレースのために自分たちの応援するチームの新しいシャツを購入する動機を高めることができてない。購入はは主に感情とエクスペリエンスに関連している。

    チームのコスト面はまだほとんど影響を受けていません。5週間に延長された強制閉鎖を除いて、ファクトリーは稼働し続ける。F1チームにとって、停滞は悪化であり、レース再開にむけてポイント争いに参加するためにはさらに開発していなければならない。

    最後に重要なことだが、2020年のテレビ収入は予算よりもかなり低くなる。22戦ではなく、おそらく15戦以下になることが予想される。これらのテレビ収入は、リバティ・メディアから分配されるため、チームにとって重要な収入源となる。特に、良い年でもとんとんで終えることに苦労している小規模なチームにとって、2020年は大きな打撃となる可能性がある。ウィリアムズやハースF1は簡単な例だ。一方で、2008年のリーマンショックでは、ホンダ、BMW、ルノーといった自動車メーカーがF1から撤退を決断した。

    上記はF1以外のレースにも当てはまる。レースは素晴らしいスポーツだが、特にF1は平常時でも存続が困難なスポーツであることは過去に実証されている。マノー、ケータハム、HRTといったチームが消滅し、フォース・インディア(現レーシング・ポイント)も消滅寸前だった。

    F1は、先に述べた5週間のファクトリー閉鎖、高額な開発費が想定されていた新F1レギュレーション導入の延期に加え、1億7500万ドルのさらなる引き下げ、風洞テストの制限、トークンシステムによる開発の制限などを話し合っているが、F1チームが深刻な財政危機を乗り越えられる案をまとめられるかは不確実だ。

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンはF1にはさらに多くの対策が必要であると述べている。

    「2チームに消滅の可能性があると思うかって? 現在の世界情勢を見る限り、状況にこれから非常に積極的に対応していかなければあると思う。それどころか、対応を誤れば4チームの消滅もあり得る」とザク・ブラウンはコメント。

    「それにF1チームの強化には時間がかかるし、今は人々の健康と経済の危機だ。それを考えれば、今までのように多くの人が列をなして買収に名乗りを上げるかというと…今はタイミングが最悪としか思えない。だから今、F1は非常に脆い状態にあると思っている」

  • F1 新型コロナウイルス問題:2020年はモータースポーツ全体が中止に?

    F1 新型コロナウイルス問題:2020年はモータースポーツ全体が中止に?

    新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、2020年はモータースポーツ全体が活動できない1年になるとの見方も出てきている。

    開幕戦オーストラリアGPを土壇場で中止にしたF1は、その後、次々とレースの延期を決定。F1モナコGPは中止が決定している。現時点では6月14日のF1カナダGPでシーズンが再開されることが期待されているが、新型コロナウイルスのピークはまだやってきていないと考えられており、さらなるレースを延期される可能性がある。

    F1の上層部は、夏以降にシーズンを再開して15~18戦を開催することを目指しているが、元F1ドライバーのヴィタリー・ペトロフは、F1だけでなく、モータースポーツ全体が1年を通して中止になるのではないかと考えている。

    「すべてのモータースポーツ選手権が1年間延期される可能性がある」とヴィタリー・ペトロフは Izvestia に語った。

    「残念ながら、新型コロナウイルスに感染した人の数は毎日増加する一方だ。9月まで何も予測できないと思う」

    DTM(ドイツツーリングカー選手権)を運営するF1レジェンドのゲルハルト・ベルガーも、同シリーズが2020年にいつキッフオフできるかわからないと認める。

    「カレンダーの準備はできている。それが現実的かどうか様子を見てみるつもりだ」とゲルハルト・ベルガーは Kronen Zeitung.に語った。

    「シュピールベルク(F1オーストリアGP)も同じだ。今は非常に難しいと思うが、状況は毎日変わる。」

    ゲルハルト・ベルガーは、現在のところ健康が優先事項であることは正しいが、経済についても懸念していると語った。

    「我々は破滅的な状況に向かっているのだろうか? オランダ、スウェーデン、アメリカからの意見を聞くと、どちらが正しい方法なのかを知るのが難しいことに気づく。我々は今後もっと賢明になっていくだろう」

  • 志村けんさんが死去 70歳 新型コロナウイルスに感染

    志村けんさんが死去 70歳 新型コロナウイルスに感染

    ザ・ドリフターズでタレントの志村けんさん(本名・志村康徳=しむら・やすのり)が新型コロナウイルスによる肺炎のため3月29日の午後11時10分に都内の病院で死去した。享年70歳。

    志村けんさんは3月23日に新型コロナウイルス検査で陽性反応と判明し、都内の病院に入院していた。所属事務所のイザワオフィスは3月25日に報道各社に文書で発表した。

    志村けんさんは付き人を経て1974年に24歳でドリフの正式メンバーになった。1976年にTBS系で放送された「8時だヨ!全員集合」で歌った「東村山音頭」で人気を得た。「バカ殿様」や「変なおじさん」などのキャラクターを演じて人気を集めた。日本テレビのバラエティー番組「天才!志村どうぶつ園」とフジテレビのコント番組「志村でナイト」にレギュラー出演中だった。

    所属事務所によると、3月20日に重度の肺炎と診断され都内の病院に入院し、3月23日に新型コロナウイルスが陽性と判明した。20年12月には初の主演映画「キネマの神様」が公開する予定だったが、26日に出演を辞退した。国内で著名芸能人が感染を公表し、死亡したのは初めて。

  • Project Pitlane:英国の7つのF1チームが人工呼吸器の製造支援で団結

    Project Pitlane:英国の7つのF1チームが人工呼吸器の製造支援で団結

    英国と拠点とする7つのF1チームが、イギリスの新型コロナウイルス感染者の治療に必要な人工呼吸器の製造を支援するために集まった。

    Project Pitlaneと呼ばれる7つのF1チームが団結した取り組みは、命を救うための重要な医療機器の供給に支援を求めた英国政府の呼びかけに対する業界全体の取り組みの一部となる。

    英国に拠点を置くメルセデス、レッドブル、マクラーレン、ルノー、レーシング・ポイント、ハース、ウィリアムズ7チームは、国の人工呼吸器の不足に対処するためのエンジニアリングリソースを負担し合う。

    F1が金曜日に発表した声明によると、共同の取り組みは3つの特定の分野に集中している。

    「これらのワークストリームの範囲は、既存の医療機器のリバースエンジニアリングから、VentilatorChallengeUKコンソーシアムの一部としての既存の人工呼吸器設計の生産のスケーリングをサポート、認証とその後の生産のための新しい機器の迅速な設計とプロトタイプ製造まで様々だ」

    「それぞれの場合において、Project Pitlaneは、F1業界のコアスキル(迅速な設計、プロトタイプの製造、テスト、熟練した組み立て)に焦点を当て、メンバーチームのリソースと機能を最大限に活用する。エンジニアリングに迅速に対応するF1独特な能力、技術的な課題により、グループはより広範なエンジニアリング業界の対応に価値を付加することができる」

    「Project Pitlaneの焦点は、設定された明確な課題の調整と回答にある。7つのチームは、COVID-19パンデミックによって引き起こされる固有の課題に対する迅速で革新的なテクノロジーの対応を必要とする他の分野でサポートする準備ができている」

    これまでのところ、英国では新型コロナウイルスの感染者は14,500人以上が確認されており、死者数は現在759人となっている。

    英国のボリス・ジョンソン首相は新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため、ダウニング街で自己隔離していると発表した。

  • F1特集:eスポーツはリアルなF1レースの穴埋めになるのか?

    F1特集:eスポーツはリアルなF1レースの穴埋めになるのか?

    F1は、新型コロナウイルスによるレースの延期による空白をeスポーツとバーチャルな世界で埋めることを目指している。

    新型コロナウイルスの世界的な大流行により、2020年のF1世界選手権はいつ開幕できるか不透明な状況となっている。すでに第8戦アゼルバイジャンGPまでの延期が決定し、伝統のF1モナコGPは中止を決断。6月14日の第9戦カナダGPも開催が危ぶまれている。

    F1オーストラリアGPの中止が決定してから1週間の間に3つの個別のeスポーツシリーズが開催され、F1は公式シリーズとして『F1 Esports Virtual Grand Prix』を立ち上げ、初レースが行われた。

    開幕戦となったF1バーチャルGPには20名のF1ドライバー全員が参加するよう招待されたが、蓋を開けてみれば、現役ドライバーはマクラーレンのランド・ノリスとウィリアムズのニコラス・ラティフィの2人だけ。F1ボスは他の様々な分野から参加者を連れてきてその穴を埋めた。

    それによって、F1の公式イベントにサイクリストのクリス・ホイ、ゴルファーのイアン・ポールター、元One Directionのポップシンガーであるリアム・ペインといった異業種からの参加が可能になり、また、ジョニー・ハーバートのような過去の爆弾も電子ステアリングホイールを握った。

    F1バーチャルGPの初レースはスムーズとは程遠いものとなった。技術トラブルによってランド・ノリスは予選とレース前半に参加できず、アンソニー・デビッドソンに至っては接続することすらできなかった。

    しかし、偶然の産物もあった。誰が勝つかがそれほど重要ではないというエンターテインメントの要素だ。初優勝にはルノーF1チームのテストドライバーである周冠宇の名前が刻まれた。

    世界が新型コロナウイルスによる国家の封鎖、通常の生活もできずに先行きが不安の中、楽しさと現実逃避は技術的な問題をも上回った。

    ランド・ノリスはショーのスタートとなった。レースに参加できなかったノリスは、マックス・フェルスッペンとカルロス・サインツに電話をかけてアドバイスを求めて爆笑を誘った。ノリスが自身のレースの模様を配信したTwitchのアカウントでは、これまでの最高視聴者数7万人を上回り、10万人の壁を破った。

    選択肢の少なさにより、F1も通常ではレースやテスト中にしか獲得できない視聴者数を享受した。F1の公式Youtubeチャンネルを介したライブ配信とプレイバック市長は170万回を超えた。他のソーシャルメディアとSky Sports F1での同時放送での数字はそこに含まれていない。また、5分間のハイライト動画も公開から15時間以内ですぐに40万回の再生回数を超えた。

    10億ドル規模の業界への扉を広げる方法として、チェイス・キャリーの目は結果に光を当てる必要がある。

    F1は、新しいeスポーツの取り組みを通じて、広告とスポンサーシップの大きな機会を手にした。これは、レースがいない場合に不可欠な後押しとなり、すべての人が家にいる伝統的なソースから得られる収益だ。

    Sportcal Intelligence Centreによると、テクノロジーの巨人IntelはOverwatch Leagueのスポンサーに年間1,000万ドル以上を費やし、NikeはLeague of Legends’Pro Leagueとのキット契約に年間800万ドルを費やしている。

    F1と他の2つのeスポーツシリーズは、2020年のF1シーズンの開始まで可能であればいつでも継続できるイベントを週末ごとに計画しており、最初の成功に熱心に取り組んでいる。

    MotoGPは、2輪レースのシミュレーションタスクが難しいので、eスポーツへの取り組みを通じて実際のレースに代わる独自の選択肢をどのように設定できるかについても評価しているが、それを埋める時間とスペースがあれば、今後の成長力になるだおる。

    これが永遠であると言うわけではない。昨年、F1シーズンと並行して行われたF1 Esports Proシリーズは5桁の視聴数しか獲得できなかったが、この中断期間にeスポーツへの関心は高まり、予想外の機会を手渡された。

    特に“通常”のモータースポーツが戻ったときに、この大きな変化とeスポーツがさらに大きな上昇につながるかどうかを判断するのは時期尚早だが、暗闇の中で輝くのはポジティブな光であるのは間違いない。

  • F1特集:2020年と2021年をまたいだスーパーシーズンとして開催すべき?

    F1特集:2020年と2021年をまたいだスーパーシーズンとして開催すべき?

    F1は、新型コロナウイルスの世界的な流行によっていつ開幕できるか不要名な状況に陥っている。Crash.netは、2020年と2021年をまたいだ“スーパーシーズン”として開催すべきだと提案する。

    2020年のF1世界選手権はすでにシーズンの3分の1が影響を受けている。序盤7戦の延期が決定し、その中で伝統のF1モナコGPは中止を決断した。

    世界的な新型コロナウイルスの危機が今後どのように進化し、発展していくかは不明なままであり、状況が悪化すれば、確実にさらなる遅れをもたらすことになるだろう。

    F1は声明を発表し、「F1とFIAは、5月以降に安全になり次第、2020年のチャンピオンシップシーズンを開始する予定であり、進行中のCOVID-19の状況を定期的に監視し続けていく」と語っている。

    しかし、新型コロナウイルスが落ち着き、2020年のF1世界選手権を開始することが“安全”とみなされるのはいつになるのだろう?

    現時点では、6月7日のF1アゼルバイジャンGPで開幕し、6月14日のF1カナダGPとの2連戦になだれ込むことが期待している。

    だが、最近、カナダのジャスティン・トルドー首相は、厳しい旅行制限を発表した。6月上旬のまだその対策が有効である場合、最低でも直行便で18時間を要してバクーからモントリオールに向かうF1チームにさらに大きな物流上の悪夢を引き起こすことになる。

    F1フランスGP(6月28日)についても疑いがある。ヨーロッパの他の国と同様に、フランス政府厳しい措置を講じており、当初6月13~14日に予定されていたル・マン24時間レースは9月に延期された。全仏オープンも9月へと延期されている。7月のオーストリアGPとイギリスGPもすでに疑問符ついている。

    延期されたレースのスケジュール変更のスペースを空けるために、F1は8月の伝統的な夏のシャットダウンを春(3~4月)に進めることで合意された。しかし、新型コロナウイルスの状況が今後数週間または数か月で劇的に改善しない限り、 8月または9月がレースを開催するための最も早い機会となる可能性がある。

    F1が正式にシーズンを世界選手権と見すために必要なレース数は8戦となる、だが、当然ながら、F1とチームの両方が、予算上、グランプリからの金銭的収入の受け取りに依存しているため、できるだけ多くのレースを望んでいる。

    F1のスポーティングディレクターであるロス・ブラウンは、今年予定されていた22戦のうち17~18戦を開催することを期待しているが、シーズンのスタートが夏後半まで遅れる場合、クリスマス前の狭いウィンドウに多くのイベントを詰め込むことは実用的ではない。

    そのため、1回限りの解決策として、年をまたいだ“スーパーシーズン”として開催することが提案されている。

    そこには2021年の技術規則の延期も考慮されている。F1は当初、2021年からマシン設計に大幅なオーバーホールを導入する予定だった。そのため、今年は2020年と2021年のマシン開発のバランスを取ることになると考えられていた。しかし、シーズンの開始が遅れたことで問題はさらに複雑になり、結果として技術規則を1年遅らせることが全10チームの全員一致で合意に至った。

    つまり、シャーシを含む2020年の技術ルールは2021年にも引き継がれ、今年最も財政的に打撃を受けたチームだけでなく、“スーパーシーズン”のアイデアを実現できる可能性もある。

    スーパーシーズンでは、F1の目標を達成し、グランプリをより均等に配置することで、22のレースのすべてではないにしても、ほとんどのレースを実施することができる。

    シーズンが2020年8月または9月から2021年6月または7月に及ぶと仮定すると、2022年シーズンの開始前に大きなウインドウができ、通常の3月のスロットで行われる可能性がある。そして、次シーズンに向けてまったく新しいマシンの開発に注力することができる。また、 F1タイヤサプライヤーピレリには、18インチタイヤを開発するための追加の年も与えられる。

    もちろん、そのような変更は、多数のドライバーが2020年の終わりに契約から外れるドライバー市場にも影響を与える。今年は、ドライバーの交換、昇格、引退と激動のシリーシーズンが予想されていた。しかし、スーパーシーズンとして開催する場合は、少なくとも、2021年末までの一時的な契約延長が必要になる。

    F1直下のフィーダーシリーズF2およびF3も障害に直面し、ジュニアチームの厳しい予算を考えると、多くの若手ドライバーのキャリアに疑問を投げかける可能性がある。

    F1のオーナーであるリバティ・メディアは、シーズンごとのレースと収益の価値を完全に相殺するという架空の状況に直面することになるだろう。 2020年のF1シーズンを完全に完了することはすでに不可能に見えるが、チェイス・キャリーと会社は喜んで2020年から2021年を統合し、2021年のシーズンを完全に捨てることになるだろう?

    これは決して防弾ソリューションではないが、F1はチャンピオンシップの形を変える可能性のある前例のない機器に直面している。2020年のシーズンを救うには、抜本的な行動が必要だ。

    マックス・フェルスタッペン 「マシン開発に時間を割けることに期待」