カテゴリー: オスカー・ピアストリ

  • オスカー・ピアストリ F1への道を分けた14歳の決断「全寮制か帰国か」

    オスカー・ピアストリ F1への道を分けた14歳の決断「全寮制か帰国か」

    オスカー・ピアストリは、10代の頃に父から突きつけられた決断について振り返り、多くの若者にとっては「かなり過酷」な選択だったと認めた。

    2025年シーズン、初のF1ドライバーズタイトルにわずかに届かなかったオーストラリア出身のピアストリは、14歳でモータースポーツの“頂点”を目指すため父とともにイギリスへ渡った。その挑戦は、結果的に彼が全寮制の学校へ通うことにつながり、6か月後には父がメルボルンへ戻るという形になった。

    その経験は、現在9勝を挙げるグランプリウィナーであり、マクラーレンのドライバーとして活躍する彼の人格形成に大きな影響を与えたという。

    FIA F3、F2を制覇し、F1グリッドでも屈指の冷静沈着な存在へと成長したピアストリは、その落ち着いた立ち居振る舞いを2025年のタイトル争いでも武器とした。チームメイトのランド・ノリスに13ポイント差で及ばなかったものの、そのメンタルの強さは高く評価された。

    「感情的になりすぎないように意識している一方で、感情や情熱を完全になくさないことも大切だと思っている」と、ピアストリはF1の番組『Off The Grid』で語った。

    「だって、まったく気にしていなければ、良いことは何も起こらないからね。どこが“ちょうどいい地点”なのかを見つけるのは、学びのプロセスだった」

    「それは、特にヨーロッパへ移ってからの成長過程とも関係していると思う。自分ひとりで生きていく方法や、人生の多くの教訓を学んだ」

    F1への道を分けた決定的な分岐点
    その道のりには、困難な選択も伴った。イギリスに渡ってから半年後、ピアストリは人生の大きな岐路に立たされる。

    「父は最初の6か月間は一緒に住んでくれて、その後で、こう言ったんだ。『ここに残って全寮制の学校に通い、夢を追い続けるか。それとも一緒に帰国するか』って」

    「ヨーロッパでレースをして、世界最高のドライバーたちと競う時間が本当に楽しかったし、ここで帰るのはもったいないと感じていた」

    「家を離れるのはもちろん寂しかった。でも同時に、夢を追いかけられることへのワクワク感もあったし、ヨーロッパに来ることが、その夢を叶える最善の方法だと分かっていた」

    この経験が、彼の最大の武器のひとつである「感情を切り離す力」を育んだ。

    「ある意味ではシンプルだった。これが夢を叶える道だ、と。だから、やっていることから感情を切り離す必要があったんだ」

    「ただ、時々はつらい週末や1週間もあった。家に帰りたくなったり、自分のベッドで眠りたくなったり、家族に会いたくなったりね」

    「それは確かにつらかった。でも常に、F1ドライバーになるという、もっと大きな目標を見据えていた」

    “かなり過酷”だった全寮制生活
    母国から遠く離れた全寮制の学校での生活について、ピアストリは多くの若者にとっては耐えがたいものだと率直に認めている。

    「ほとんどの子どもにとって、学校に住むという発想自体が、かなり過酷だと思う」

    「最初は正直、あまり乗り気じゃなかった。『これが欲しいなら、耐えるしかない』という感覚だったからね」

    「でも実際に行ってみると、ある意味では友だちと一緒に暮らしているような感覚でもあって、それは良かったし、レースのことから頭を切り替える助けにもなった」

    10代で下したその決断は、結果として、現在のピアストリの冷静さと強靭な精神力の礎となっている。

  • オスカー・ピアストリが語るアルピーヌF1契約騒動「あの時は笑えなかった」

    オスカー・ピアストリが語るアルピーヌF1契約騒動「あの時は笑えなかった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2022年に起きたアルピーヌF1との契約騒動について振り返り、「今でこそ笑って話せるが、当時はまったく楽しいものではなかった」と率直な心境を明かした。

    ピアストリは2020年シーズンに、当時のルノー・スポール・アカデミーに加入。フォーミュラ・ルノー・ユーロカップを僅差で制した後、F3、F2をいずれもルーキーイヤーで制覇するという圧倒的な成績を残した。

    しかし2022年、アルピーヌF1のレースシートは埋まっており、ピアストリはリザーブドライバーとして1年を過ごすことになる。

    「間違いなく大変な時期だった」とピアストリは、F1が公開した『Off The Grid』最新エピソードの中で語っている。

    「レーシングドライバーとして、やっぱりレースに出たいものだ。あの年は走れなかったのが本当にきつかった」

    「一方で、外から物事を見ることができたのも事実だ。週末の一員として、メディア対応やスポンサー対応、シーズン全体のリズムがどういうものかを理解できた。そういう点では学びもあったが、それでも大変な時間だった」

    「自分にできることはすべてやっている、という誇りは常に持っていたし、何かチャンスが来るという自信もあった」

    その「何か」は、思いがけない形で訪れることになる。エンストンを拠点とするアルピーヌF1は、フェルナンド・アロンソ、エステバン・オコン、そしてピアストリという3人の有力ドライバーを2つのシートで抱える難題に直面していた。

    一時はウィリアムズへのレンタル案も検討されたが、アロンソがアストンマーティンへ移籍することが判明。これを受けてアルピーヌは、ピアストリの昇格を発表する。

    しかし、その発表は当人の意思とは異なるものだった。

    「僕の同意なしに、アルピーヌF1が本日遅くにプレスリリースを出し、来季私が彼らのためにドライブすると発表したことを理解している」とピアストリは当時SNSに投稿した。

    「これは事実ではない。僕は2023年についてアルピーヌと契約を結んでいないし、来年アルピーヌで走ることはない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) アルピーヌF1チーム

    実際には、ピアストリはすでにマクラーレンと契約を結んでおり、最終的にFIAの契約承認委員会(CRB)はマクラーレン側の主張を認める判断を下した。

    「あれが大きな話題になることは、ある程度分かっていた」とピアストリは振り返る。

    「理由があってやったことだったし、ただ世界に向けて“走らない”と宣言したかったわけではない」

    「今振り返れば笑える部分もある。でも、当時は全然笑えなかった」

    「最終的にはCRBに持ち込まれた。結果は自分に有利だったけれど、あれもかなり緊張する瞬間だった」

    こうしてピアストリは、アルピーヌではなくマクラーレンから2023年にF1デビューを果たすことになる。

    「信じられないような瞬間だった」と彼は語る。

    「同時に、それまで積み上げてきたことが、ある意味ですべてリセットされるような感覚もあった」

    現在、ピアストリはドライバーズタイトルこそまだ手にしていないものの、70戦でポールポジション6回、表彰台26回、うち9勝という印象的な戦績を残している。

    そして彼自身が語るように、「まだ学んでいる最中」だ。

  • F1王者ランド・ノリス 「ピアストリはリカルドやサインツ以上に僕を追い込んだ」

    F1王者ランド・ノリス 「ピアストリはリカルドやサインツ以上に僕を追い込んだ」

    2025年F1ワールドチャンピオンに輝いた ランド・ノリス は、その栄冠の裏側で、これまで経験したことのないほど厳しいチーム内対決に直面していたことを明かした。マクラーレンでの同僚 オスカー・ピアストリ との戦いは、ノリス自身を大きく変えるものだったという。

    2025年シーズンは、ノリス、マックス・フェルスタッペン、そしてピアストリによる三つ巴のタイトル争いとなり、最終戦アブダビで決着がついた。

    ノリスは必要な表彰台を確保して初の世界タイトルを獲得。フェルスタッペンは2ポイント差で涙をのみ、ピアストリは最終的にランキング3位となった。

    ノリスはタイトル獲得後、ピアストリとの関係とその影響について率直に語っている。

    「僕は運が良かった。チームは素晴らしいマシンを用意してくれて、時にはとても楽に感じることもあった。でも苦しい瞬間もあったし、オスカー相手には本当に苦しめられた。彼は信じられない仕事をしていた。」

    さらにノリスは、ピアストリと過ごした3年間が自身の成長にどれほど大きな意味を持っていたかを強調した。

    「この3年間、オスカーと一緒にいられて良かった。彼は僕よりF1経験が浅いけど、彼から本当に多くのことを学んだし、何度も自分を追い込まれた。彼のおかげで成長できたし、今の僕は彼なしではあり得なかったと思う。」

    過去のチームメイトとの比較についても、ノリスは明確な評価を下している。

    「もちろん、カルロスやダニエルと一緒に走った時期もあった。でも、オスカーは僕を、これまで誰も押し上げてこなかったレベルまで引き上げた。」

    シーズン中盤、特にザントフォールト以降の状況はノリスにとって厳しいものだった。

    「シーズン中盤では、彼の方が僕より速く、より安定して良い仕事をしていた。ザントフォールトでのリタイア後は本当にきつかった。」

    それでも、短い休息を挟んでから流れを立て直したという。

    「でも良いブレイクがあって、自分がやるべきことをすべてやり切ることができた。」

    その努力は、単なるドライビングにとどまらなかった。

    「レースでうまく走るだけじゃない。舞台裏では本当に多くのことがあって、自分自身をより良く、より強くするために、あらゆる面で取り組まなければならなかった。ラップタイムだけじゃなく、何年経っても誰にも気づかれないような細かい部分も含めてね。」

    最終的に、タイトル争いは紙一重だった。

    「たった2ポイントだ。何か一つでもうまくやれていなかったら、すべてが変わっていて、今こうして3週間も笑っていられなかったかもしれない。」

    ランド・ノリス オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    休暇中にタイトルの喜びを噛みしめながら、ノリスはライバルたちへの敬意も忘れなかった。

    「まずはこの瞬間を楽しみたいし、少し休む必要もある。でもオスカーと、そしてもちろんマックスにも、ここ数カ月で僕たちをこれまで以上に追い込んでくれたことに感謝したい。」

    また、ノリスはチーム運営の重要性についても言及している。マクラーレンのCEO ザク・ブラウン とチーム代表 アンドレア・ステラ は、どちらか一方を優遇することなく、2人に平等なチャンスを与え続けた。

    「僕とオスカー、チームメイトとしてタイトルを争うのがどれだけ難しいか、過去を見ても分かると思う。」

    「ザクとアンドレアにとっても、これをコントロールするのは簡単じゃなかったはずだ。1台だけで戦うよりもはるかに大変だし、お互いにポイントを奪い合って、戦略も常に複雑になる。」

    それでもノリスは、チームの考え方を理解している。

    「でもチームは、タイトルを争えるクルマが1台しかない状況より、常にこっちを選ぶだろう。」

    最後にノリスは、この激しいライバル関係が今後も続くことを見据えている。

    「オスカーを称えたい。彼は本当に素晴らしい走りをしていたし、いつか必ず僕を上回る時が来る。彼は特別なドライバーだからね。」

    「たくさん学べたし、正直言ってすごく楽しかった。残念ながら、これからも何シーズンも彼と戦わなければならない。だから、また厳しい時間が来るのも分かっているけど、そこまで楽しみにしているわけじゃないよ。」

  • オスカー・ピアストリはマクラーレンF1を離れるのか 別チーム協議説が浮上

    オスカー・ピアストリはマクラーレンF1を離れるのか 別チーム協議説が浮上

    オスカー・ピアストリ(マクラーレンF1)は、2025年シーズン終盤にかけて成績と評価の両面で難しい局面を迎えた。その背景について、元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤが、注目すべき見解を示している。

    モントーヤは、ピアストリとそのマネージャーであるマーク・ウェバーが、すでにF1パドック内の別チームと接触していると断言した。

    「オスカー・ピアストリとマーク・ウェバーが、すでに別のF1チームと話をしていることは保証できる。マークは、マクラーレンでのオスカーの成長の仕方に満足していないと思う。マクラーレンに対しても、あまり良い感情を持っていない。ただし、オスカー本人がどれほど不満を抱いているかは、まだ分からない。」

    この発言は、ピアストリがマクラーレンで置かれている立場に、内部的な緊張が生まれている可能性を示唆するものだ。

    分岐点となったチームオーダー
    ピアストリの流れが変わったと見られているのが、イタリアGPだった。このレースでマクラーレンは、タイトル争いをしていたランド・ノリスを優先する判断を下し、ピアストリにポジションを譲るよう求めた。

    この決定は「ドライバー間の平等」を重視するチーム方針に基づくものだったが、結果的にピアストリには不利に働いた。その後、本人も「まだ頭から離れていなかった」と認めており、続くバクーではクラッシュとフライングを喫するなど、シーズン最悪の週末となった。

    アメリカGP、メキシコGPでもペースを取り戻せず、マシンを最大限に引き出せない状況が続いた。

    「ノリス優先」という印象
    さらに、シンガポールGPではノリスがピアストリを強引にオーバーテイクした場面で、チームが介入しなかったことも議論を呼んだ。こうした一連の出来事が重なり、マクラーレンが26歳のノリスを優先しているという印象が強まっていった。

    シーズン終盤9戦で未勝利に終わったピアストリは、かつて34ポイントあったリードを失い、最終戦アブダビGP終了時点では13ポイント差で逆転を許した。ランキングではマックス・フェルスタッペンにも先行を許している。

    ウェバーの過去が影を落とす可能性
    モントーヤは、ピアストリ本人の実力よりも、マネジメント面に注意が必要だと警鐘を鳴らす。ウェバーは現役時代、レッドブルでセバスチャン・ベッテルとコンビを組み、チーム内の緊張関係の中でタイトルを逃した経験がある。

    「ウェバーがドライバー時代に負った傷が、オスカーのキャリアに影響を与えてはいけない。そこは慎重であるべきだ。」

    ピアストリは依然として将来を嘱望される存在だが、マクラーレンとの関係がこのまま続くのか、それとも新たな選択肢を探るのか。2026年F1シーズンを前に、その去就は注目を集めるテーマとなりそうだ。

  • マクラーレン、オスカー・ピアストリの古巣アルピーヌF1を痛烈に揶揄

    マクラーレン、オスカー・ピアストリの古巣アルピーヌF1を痛烈に揶揄

    マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、オスカー・ピアストリの元F1雇用主であるアルピーヌに対して、容赦ないジョークを放った。

    ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権のダブルタイトルを獲得したシーズン終了後、マクラーレンのエンド・オブ・シーズン・パーティーに出席したブラウンは、アルピーヌ、そして元マクラーレンドライバーのストフェル・バンドーンをネタにした辛辣な発言で場を沸かせた。

    ブラウンはまず、2023年シーズンに向けてピアストリを獲得する過程で、マクラーレンと法的な争いに発展したアルピーヌを揶揄した。この件はF1契約承認委員会(CRB)に持ち込まれ、当時F2王者だったピアストリにはマクラーレンとの有効な契約があるとの裁定が下されている。これにより、ピアストリはウォーキングを本拠とするチームでF1デビューを果たすことになった。

    「我々は君たち2人に大きなリスクを取った。ほかにもっと良い選択肢があったなんて言うなよ」とブラウンは語った。

    「君には、クソみたいなアルピーヌがあっただけだ」とブラウンはピアストリを指さして言い放ち、続けてランド・ノリスの方を向き、「そして君は、ストフェル・バンドーンより速くなければならなかった」と付け加えた。

    この後者のジョークは、ノリスが2019年シーズンに不振だったバンドーンに代わってマクラーレンに昇格したことを指している。

    バンドーンは、競争力に欠けていた当時のマクラーレンでわずか12ポイントしか獲得できなかった一方、チームメイトだったフェルナンド・アロンソは50ポイントを記録していた。マクラーレンはその年のコンストラクターズ選手権で6位に終わっている。

    バンドーンはその後、フォーミュラEに転向し、2022年にはメルセデスで電動シリーズのチャンピオンに輝いた。

    マクラーレンにとって2025年シーズンは祝賀ムードに包まれる年となった。チームはコンストラクターズタイトルの防衛に成功し、ノリスは自身初のドライバーズタイトルを獲得した。

    ブラウンがアルピーヌを揶揄したのは、これが初めてではない。

    2022年、ピアストリの契約問題を巡って当時アルピーヌのチーム代表だったオトマー・サフナウアーが公に発言したことについて、ブラウンは「少し滑稽に見えた」と語っている。

    「CRBの裁定が出る前、彼らは自分たちが何を知らないのかを分かっていなかった。我々は意図的に口を閉ざしていた」とブラウンは当時を振り返った。

    「今では裁定が出て、いくつかの詳細も明らかになり、何が起きていたのかは明白だ。だから我々はノイズが多いことは分かっていたが、いずれ真実が明らかになると分かっていたので、逐一コメントするのではなく、やり過ごすことを選んだ」

    「当時、ファンから直接届いたメッセージの数々を含め、騒ぎを無視していたわけではない。しかし今では、CRBの裁定が出て、すべてが非常に明確になっていることに我々は満足している」

  • ランド・ノリス 「オスカー・ピアストリは将来F1ワールドチャンピオンになる」

    ランド・ノリス 「オスカー・ピアストリは将来F1ワールドチャンピオンになる」

    ランド・ノリスは、マクラーレンの同僚オスカー・ピアストリについて「将来F1ワールドチャンピオンになる」と高く評価した。シーズン最終戦で王座を決めた直後のコメントで、ノリスは今季の激しいタイトル争いを振り返りながら、チームメイトの実力を称えている。

    ピアストリは2025年シーズン、7勝を挙げて選手権争いを長くリードし、最終的にはランキング3位でシーズンを終えた。惜しくも初タイトルには届かなかったが、現王者ノリスはその戦いぶりを間近で見てきた立場から、将来の世界王者像を確信している。

    ノリスは、F1アブダビGP決勝で3位に入り、自身初のドライバーズタイトルを獲得した。ヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦を終え、ランキング2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に2ポイント差をつけて王座に就いた。

    ノリスはこれでF1史上35人目のワールドチャンピオンとなった。一方、同僚のオスカー・ピアストリはランキング3位でシーズンを終え、ノリスから13ポイント差だった。ピアストリはシーズンの大半で選手権をリードし、勝利数もノリスと同じ7勝を挙げていた。

    ピアストリはオランダGPでノリスがリタイアした後、一時は34ポイントのリードを築いたが、終盤に6戦連続で表彰台を逃したことが、初タイトルを逃す結果につながった。本人も「望んでいた結末ではなかった」と認めている。

    それでもタイトル獲得直後のノリスは、ピアストリとフェルスタッペンの2人を真っ先に称え、特にチームメイトの将来を高く評価した。

    「今年は、めちゃくちゃ速い2人がいて、正直かなり大変だった」とノリスは語った。

    「オスカーは開幕戦からずっと、たぶん一番手強い相手になるだろうと分かっていたし、マックスはマックスだ。彼を決して軽視することはできない。」

    「僕たちは彼を一度も見くびらなかったし、もしそうしていた人がいたなら、彼はその人たちが間違っていたことを証明した。4度のワールドチャンピオンであるマックスと戦えたことは光栄だった。」

    「彼とああいうバトルをして、必ずしも毎回楽しかったわけじゃないけど、いくつかは本当に楽しめた。別のワールドチャンピオンと同じコース上で戦えること、そして将来ワールドチャンピオンになるオスカーとも戦えたことは特別だった。」

    「そういう理由もあって、このシーズンは本当に楽しかった。彼らは多くの場面で僕の人生を地獄みたいにしたけど、実はそういう瞬間こそが、いちばん楽しめた部分でもあったんだ。」

    マクラーレンにとっては、ノリスの初タイトルとともに、ピアストリという次なる王者候補の存在感が改めて際立つシーズンとなった。ノリスの言葉どおり、ピアストリが近い将来に世界王者の座に就く日が来ても不思議ではない。

  • ピアストリ、マクラーレンの方針信頼「ノリスがF1王者でも何も変わらない」

    ピアストリ、マクラーレンの方針信頼「ノリスがF1王者でも何も変わらない」

    オスカー・ピアストリは、僅差でタイトルを逃した2025年シーズンを経て、来季もマクラーレンが「完全な公平性」と「平等」を維持することを期待していると語った。

    2025年、ピアストリは最多日数で選手権をリードしながらも、最終的にはランド・ノリス、マックス・フェルスタッペンに続くランキング3位でシーズンを終えた。

    マクラーレンは今年、両ドライバーに同じ機会を与える“パパイヤ・ルール(Papaya Rules)”を掲げ、平等を強調してきたが、ノリスへの贔屓があるという指摘は絶えなかった。

    ピアストリは、それでもチームの姿勢は2026年も変わらないと信じている。

    「それで何かが変わるとは思っていない」とピアストリはアブダビでの最終戦後に語った。

    「彼は素晴らしいシーズンを過ごし、ふさわしいチャンピオンになった。でも、ランド・ノリスはランド・ノリスのままだ。スーパーマンになったわけじゃない」

    ピアストリは、4月のサウジアラビアから10月のメキシコGPまで選手権をリードする期間もあり、タイトル争いの主役として存在感を示した。

    「なので、その点で何かが変わるとは思っていない。チームにはこれまで通りの“完全な公平性”と“平等”を期待しているし、それが変わる心配はまったくしていない。明らかに、ランドは今年とても強いシーズンを送ったし、最終的には彼の方が良い仕事をした」

    “Papaya Rules”は時に緊張を生んだが、互いを強くした
    ピアストリは、チームが今季のタイトル争いで両ドライバーを対等に扱おうとした姿勢が、時に難しい状況を生んだと認める一方、それが互いを成長させたと強調した。

    「コンストラクターズとドライバーズの両タイトルを、実力が拮抗した2人のドライバーで争うのは簡単じゃない。でも、それはシーズン当初から分かっていたことだ」

    「最終的には、そこから得られる良いことがたくさんある。確かに難しい瞬間や緊張があったのは事実だけど、ランドと僕は、お互いを限界までプッシュし合ったことで、より良いドライバーになれた。ときにはチーム全体にとって居心地の悪い場面もあったけれど、結局のところ、それは良い方向に働いた」

    「1年を通してたくさん話し合ってきたし、オフシーズンにも来年に向けて少し変えたいことがあれば議論するつもりだ。でも結局、チームは僕たち2人がフェアに世界選手権を戦えるよう、できる限りの機会を与えてくれた。それ以上求めるものはない」

  • オスカー・ピアストリ父 マクラーレンF1陰謀論を一蹴「ノリスを優遇?全くない」

    オスカー・ピアストリ父 マクラーレンF1陰謀論を一蹴「ノリスを優遇?全くない」

    2025年F1タイトル争いをめぐり、「マクラーレンはランド・ノリスを望まれた王者に仕立てた」とする憶測が一部で拡大する中、オスカー・ピアストリの父クリスがこの“陰謀論”を強く否定した。

    スイス紙『Blick』は「マクラーレンは望みのチャンピオンを得た」と報じ、シーズン終盤の戦略論争も相まって噂は加速していた。

    だが、クリスは「舞台裏に何かがあるとは全く思わない」と語り、オスカー本人も“不当な扱いを受けた”とは一切考えていないという。マクラーレンのザク・ブラウン、アンドレア・ステラも両ドライバーへの完全な公平性を改めて強調した。

    ピアストリ父が陰謀論を否定「裏では何も起きていない」
    噂の背景には、ピアストリ陣営とマネージャーのマーク・ウェバーがシーズン後半の幾つかの戦略判断に不満を抱き、他チームと接触しているのではという憶測があった。

    しかしクリス・ピアストリは Code Sports に対し、こう断言した。

    「舞台裏に何かあるなんて全く思わない。指摘できるものは何もない」

    「もし何かあると感じるなら、一番の戦い方はレースで勝って疑いを吹き飛ばすことだ。チームに無意識のバイアスがあったとしても、関係なくなる」

    またオスカー自身も“不当にタイトルを奪われた”といった感情は一切持っていないという。

    「彼がそんな角度で物事を見ることは絶対にない。そもそも事実ではないからね」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    マクラーレン首脳陣も公平性を強調
    ザク・ブラウンは、ノリスが2026年にカーナンバー1をつけることについて「ピアストリは全く問題ない」と語り、両者への待遇に差があるとの見方を否定した。

    「ピアストリは将来の世界チャンピオンだ。2人は7勝ずつ挙げ、素晴らしいパフォーマンスでお互いを支え合った」

    アンドレア・ステラも次のように続けた。

    「今年のノリスとピアストリの差は非常に小さい。今日はワールドチャンピオン・ノリスだが、将来ピアストリがタイトルを獲る日が来ることを願っている」

    ノリスは比較論を一蹴「判断するのは皆さん」
    2025年の“最優秀ドライバー”論争では、フェルスタッペンこそが突出した存在だったとの声が多い。だがノリスはその議論自体に距離を置いた。

    「それを決めるのは皆さんだ。僕は毎週ベストを尽くすだけ。誰が良いとか、誰のマシンが悪いとか、好きに書けばいいさ。マックスが無敵か? そうは思わない。でも結局のところ誰にも分からないだろ?」

    ピアストリも冷静「ノリスはスーパーマンじゃない」
    ノリスが2026年にカーナンバー1をつけることも、ピアストリは気にしていない。

    「彼はランド・ノリスだよ。スーパーマンになったわけじゃない」

    一方で、シーズンを通して議論を要する点はあったと認める。

    「僕たちはシーズン中ずっと多くの話し合いをしてきたし、来年に向けてオフに話し合うこともあるはずだ。でもチームは僕とランドの両方に、世界選手権を公平に戦う最高の機会を与えてくれた。それ以上望むものはないよ」

  • 元F1王者ニコ・ロズベルグ ザク・ブラウンの“ピアストリへの共感欠如”を批判

    元F1王者ニコ・ロズベルグ ザク・ブラウンの“ピアストリへの共感欠如”を批判

    2025年F1最終戦アブダビGPでドライバーズタイトルを逃したオスカー・ピアストリに対し、マクラーレンCEOザク・ブラウンが無神経なトーンで声を掛けた──。これについて、元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグが苦言を呈した。

    ピアストリは逆転タイトルの可能性を残して決勝に臨み、2位でフィニッシュ。選手権も3位で終えたが、チームラジオでは落胆の色を隠せず、レースエンジニアが必死に励ます様子が流れていた。

    その直後、ブラウンはタイトルを獲得したランド・ノリスを称えた勢いのまま、ピアストリの無線に割って入り「オスカー、素晴らしいシーズンだった。7勝だ。君はスターだよ。また来年やろう」と声を掛けた。

    さらに「とても誇りに思っている。最高のチームプレーヤーだ。来年また頑張ろう。表彰台で会おう」と続けた。

    ロズベルグ「ザクはもう少し寄り添うべきだった」
    ロズベルグは Sky Sports F1 に対し、ブラウンのトーンは“場面にそぐわなかった”と指摘した。

    「彼(ピアストリ)にとってはレーシングキャリアで最もつらい瞬間だった。ザクは祝福モードのまま話しかけていたが、もう少し共感を示すべきだったかもしれない」

    とロズベルグは語った。

    「『来年こそ君の年になる』など、落胆している彼に寄り添う言葉もあったはずだ。もちろんザクはランドのタイトルで興奮していたのだと思うが、あの瞬間のオスカーの気持ちを考えれば難しい状況だ」

    ロズベルグは、ブラウンの態度が決して悪意ではなく、“ノリス初戴冠”という高揚感が生んだものだと理解を示しつつも、敗れたピアストリへの配慮が不足していたと結論づけた。

  • オスカー・ピアストリ F1アブダビGP決勝「望んでいた結末とは少し違った」

    オスカー・ピアストリ F1アブダビGP決勝「望んでいた結末とは少し違った」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、アブダビGPを2位で終えて初のワールドチャンピオンを逃したものの、シーズン終盤で自身のパフォーマンスを立て直したチームの働きを称賛した。

    最終的にピアストリの獲得ポイントは410で、ランド・ノリスが423ポイントで初タイトルを獲得し、マックス・フェルスタッペンが421ポイントで続いた。

    24歳のピアストリは今季7勝を挙げたが、終盤戦での不振が響き、かつて握っていた大きなリードを失った。アブダビには16ポイント差で挑み、逆転タイトルには“星がすべて揃う必要がある”と自覚していたという。

    オープニングラップでノリスを抜くも、フェルスタッペンには届かず
    ピアストリは決勝をハードタイヤでスタート。オープニングラップでノリスをオーバーテイクして2番手に浮上したが、41周に及ぶハードスティントではフェルスタッペンを攻略する術はなく、前半で勝負権を掴むことはできなかった。

    レース後、2位で終えた心境を問われると、ピアストリは次のように語った。

    「正直、かなり良い気分だ。今日はチャンピオンになるために星が揃う必要があると分かっていた」

    「自分にできる限りのことをしたし、レースに勝つため、そしてチャンピオンになるための最善のポジションに身を置こうとした。でも、そうはならなかった。今季の僕たちの戦いには誇りを持てる」

    「個人的には、望んでいた結末とは少し違うけど、シーズン全体を見れば、自分が取り組んできたこと、そしてチームが昨年から大きく進歩するためにしてきた努力には、とても誇りを感じている。これから先、もっとたくさん戦う機会があるはずだ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    戦略分岐の結果、無敵の24秒差
    マクラーレンは2台で戦略を分け、ノリスをミディアム、ピアストリをハードでスタートさせた。これによりピアストリはスティントを長く伸ばせたが、最終的にピットアウト後にはフェルスタッペンの24秒差という“手の届かない”ギャップが立ちはだかった。

    3台すべてのタイトル候補が表彰台に入り、ピアストリはノリスに13ポイント及ばずタイトルを逃した。

    不振からの復調に手応え「痛い終わり方をせずに済んだ」
    シーズン後半はオースティン、メキシコ、ブラジルと低迷が続いたが、終盤2戦での復調についてピアストリは前向きに振り返る。

    「ここ数戦をパフォーマンス面で高いレベルで終えられたのは良かった。あの流れのままシーズンを終えていたら本当に痛かったと思う」

    「最終的に、今年は浮き沈みがあった。良かったところは誇りと喜びを持って振り返り、悪かったところからは多くを学ぶ。僕にはまだまだたくさんの年が残っているし、チャンスもきっとまた訪れるはずだ」