カテゴリー: オスカー・ピアストリ

  • オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP失格「リセットして残り2戦へ挑む」

    オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP失格「リセットして残り2戦へ挑む」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2025年F1ラスベガスGP決勝で失格処分を受け、「不運で残念だ」と心境を語った。

    マクラーレンの2台は決勝後の車検でスキッドプレートの摩耗量が規定値を下回っていたことが判明し、ランド・ノリスとピアストリのリザルトは抹消された。

    レース展開の影響もあり、今回のダブル失格はタイトル争いに予想外の影響を与える結果となった。土曜の決勝でノリスが2位、ピアストリが4位でフィニッシュしていれば両者のギャップは30ポイントに広がるはずだったが、失格により24ポイント差のまま。さらに、ラスベガスで優勝したマックス・フェルスタッペンがピアストリと並ぶポイントに到達し、残り2戦のタイトル戦線に大きく影響を及ぼすことになった。

    スキッド摩耗は「予期せぬポーポイズ現象」が原因とチーム説明
    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は「プラクティスでは見られなかった高レベルのポーポイズがレース中に発生し、過度の接地につながった」と説明している。

    ステラ代表は次のように述べた。

    「レース中、両マシンはプラクティスでは確認されなかった予期せぬ高いポーポイズのレベルに見舞われ、それが過度な接地を引き起こした。我々はランドとオスカーに謝罪したい。彼らは週末を通して素晴らしいパフォーマンスを発揮していたが、タイトル争いの重要局面でポイントを失う結果となってしまった」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1 ラスベガスグランプリ

    「リセットして残り2戦に集中する」ピアストリ
    ピアストリは失格という結果を受け、次のようにコメントした。

    「スキッド摩耗による不運な失格で、ポイントを持ち帰れなかったのは残念だ。グリッドがこれだけ拮抗するなかで僕たちは常にどこでパフォーマンスを伸ばせるかを探していて、今回はうまくいかなかった」

    「今はリセットして、残り2戦で最大限のポイントを取ることに集中する必要がある。どちらのサーキットでも、僕たちは過去に強さを見せてきた」

    タイトル争いは三つ巴へ、舞台はカタールへ移動
    ラスベガスはシーズン最終トリプルヘッダーの初戦。
    失格によってポイント構図が変わり、ノリス、ピアストリ、フェルスタッペンが極めて接近した状態で次戦カタールGP(ルサイル)へ向かう。

    ピアストリは勢いを取り戻せるか。残り2戦のタイトル争いは、混沌の様相を強めている。

  • マクラーレンF1 失格のノリスとピアストリに謝罪「重要な局面で申し訳ない」

    マクラーレンF1 失格のノリスとピアストリに謝罪「重要な局面で申し訳ない」

    マクラーレンは、2025年F1ラスベガスGPでランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台が車検不合格となり失格処分を受けたことについて、「極めて残念」と公式声明を発表した。

    両者は決勝をノリス2位、ピアストリ4位で終えていたが、レース後の車両検査においてスキッドブロックの厚みが規定値である9mmを下回っていることが判明し、スチュワードは失格を決定した。

    アンドレア・ステラ代表は声明の中で、この事態が意図的ではなく、予期せぬ要因の組み合わせだったと説明しつつ、ドライバーと関係者に対する謝罪を述べている。

    ■ ステラ代表「予期しない激しいポーポイズが発生した」
    ステラ代表は今回の失格について、マシンの挙動がレース中に突然変化していたと説明した。

    「レース中、両マシンでプラクティスでは一切見られなかった予期せぬ激しいポーポイズが発生し、車体下部の接地が増えてしまった」

    「我々は現在、この挙動が起きた理由を調査している。レース後のチェックで両マシンに偶発的なダメージが見つかり、それがフロアの動きを大きくした可能性がある」

    さらにステラ代表は、違反が意図的なものではないと強調した。

    「FIAも指摘しているように、この違反は故意ではなく、規則を回避する意図もない。状況には複数の要因が重なっていた」

    そのうえで、失格がタイトル争いの重要局面に影響したことを謝罪した。

    「チャンピオンシップの非常に重要な局面でポイントを失う結果となり、ランドとオスカーに申し訳ない。週末を通じて2人は素晴らしいパフォーマンスを見せていた」

    「我々を支えてくれるパートナーとファンにも心から謝罪する」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    ■ ノリス「終盤にマージングが必要だった理由がわかった」
    ランド・ノリスは、レース終盤にペースを抑えるよう指示があった理由が、燃料ではなくスキッドブロック摩耗の懸念だったと明かした。

    「今日はフラストレーションが残る終わり方だった。レース終盤に少しマネジメントをしなければならなかったが、その理由が今回の問題によるものだったと分かった」

    「多くのポイントを失うのは残念だ。チームとして常に最大限のパフォーマンスを追求しているが、今日はそのバランスを取りきれなかった」

    ■ チャンピオン争いは接戦に突入、残り58ポイント
    失格により、ノリスとピアストリの順位は抹消され、マックス・フェルスタッペンは優勝によって大きく得点を伸ばした。ランキングではノリスが390ポイントで首位を維持しているが、フェルスタッペンとの差は24ポイントに縮まり、ピアストリとも同じ24ポイント差となった。

    残るレースは、翌週のカタール(GP+スプリント=58ポイント配分)と最終戦アブダビの2イベント。ドライバーズタイトル争いは依然として三つ巴のまま、大混戦の終盤戦を迎えることになる。

  • F1ラスベガスGP:ノリスとピアストリが失格 スキッドブロック規定違反

    F1ラスベガスGP:ノリスとピアストリが失格 スキッドブロック規定違反

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが、2025年F1ラスベガスGP決勝後の車検で技術規定に違反していたことが確認され、正式に失格処分となった。

    両マシンの後部スキッドブロックの摩耗が、規定である最小9mmを下回っていたためで、スチュワードは重大な違反として最終リザルトから除外した。

    これにより、レースを制したマックス・フェルスタッペンはドライバーズ選手権で大きく前進し、オスカー・ピアストリと同点の366ポイントに到達。首位ランド・ノリスとの差は24ポイントまで縮まり、残り2戦とスプリント1回の計58ポイントでタイトル争いはさらに緊迫する展開となった。

    ■ 明確な技術違反と再測定での“さらなる不足”
    スチュワード文書によれば、レース後に実施された詳細検査の段階で、マクラーレンMCL39の後部スキッドブロックが規定値を下回っていることが技術部門によって確認された。

    その後、マクラーレンの代表3名が立ち会う再測定が実施されたが、数値は初期測定よりもさらに低いものであり、規定違反が決定的となったと明記されている。

    規定は2025年F1技術規則第3.5.9条に基づくもので、スキッドブロックの厚みは新品で10mm±0.2mm、摩耗後でも最低9mmを維持する必要がある。スチュワードはチーム側の主張を受けたものの、測定結果が覆らない以上、失格以外の裁定はあり得ないと判断した。

    ■ マクラーレンの主張は却下 “意図的ではない”とFIA
    マクラーレンは「予想外の強いポーポイズ現象」「初日の悪天候による走行制限」「短縮されたプラクティスによるセットアップ不足」を理由に挙げ、状況には“情状酌量の余地がある”と訴えた。

    しかしスチュワードはこれを退け、最終的に失格処分を決断。一方でFIAは違反が「意図的に規則を回避するためのものではない」と強調し、チームに不正の意図がなかったことも公式文書に記した。

    なお、今季はすでにルイス・ハミルトン(フェラーリ)やニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がスキッドブロック関連で失格となっており、2025年シーズンでは3例目の発生となる。

    マクラーレン ランド・ノリス オスカー・ピアストリ F1 ラスベガスグランプリ

    ■ 失格前のノリスのレース:燃料系トラブルで終盤に大幅後退
    ポールポジションからスタートしたランド・ノリスは、ターン1で強引にフェルスタッペンをブロックしたものの、ブレーキングをミスしてワイドに膨らみ3番手へ後退。その後追い上げて2番手に戻ったが、終盤には燃料に関する懸念から“リフト・アンド・コースト”を繰り返し、ペースを落としていた。

    「何が問題だったのか正直わからない。チームから“いくつかトラブルがあるからペースを落とせ”と言われただけで、詳しくはこれから確認する」とノリスはレース後に語っていたが、失格によりこの順位も無効となった。

    ■ ピアストリも失格 序盤の接触と追い上げが水泡に
    一方のオスカー・ピアストリは、スタート直後のターン1でリアム・ローソンとの軽い接触により7番手まで後退。そこから着実に追い上げ、キミ・アントネッリに科された5秒加算ペナルティの影響もあり4位でフィニッシュしたかに見えた。

    「1周目はとにかく大荒れだったし、その後のミスも自分を助けなかった。でもチームの戦略がレースを立て直してくれた」と述べ、悔しさを滲ませていた。しかしこの順位も正式結果では抹消され、両者そろってレースから除外されることとなった。

    ■ タイトル争いは三つ巴のまま最終盤へ
    今回の失格により、ドライバーズ選手権は一気に緊迫度が増した。首位ランド・ノリスはポイントを失うことなく390点のままだが、マックス・フェルスタッペンとオスカー・ピアストリがともに366点で並び、残り2戦とスプリント1回の計58ポイントで三つ巴の争いに突入した。

    ラスベガスでの大波乱は、シーズン終盤のドラマをさらに加速させることになりそうだ。

  • ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンが、2025年F1ラスベガスGP後の車検で「プランク(スキッドブロック)の摩耗が規定値を下回った疑い」により、FIAスチュワードに召喚されたことが分かった。

    2台ともリア側のスキッドブロック厚が規定値を満たしていないとされ、事実であれば“失格”が適用されるのが通常のケースとなる。ノリスは決勝2位、ピアストリは4位でフィニッシュしており、上位陣に影響が及ぶ可能性が出てきた。

    問題の対象となった2025年F1技術規則「3.5.9 e)」が示す基準を。同条項では、プランクの厚さは新品時で10mm ± 0.2mmでなければならず、摩耗後でも最低9mmを下回ることは許されないとしている。

    召喚の背景:表彰台に影響する重大案件
    今回の疑いが事実と認定されれば、今年すでに5件目・6件目の失格処分となる。しかし、今回のように表彰台に関わる案件は極めて異例。ノリスはラスベガスでマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位、ピアストリは4位でポイントを大きく積み上げた。

    記事では過去の例にも触れ、2024年ベルギーGPでジョージ・ラッセルが車重不足により優勝を剥奪されたケースや、前年の2023年アメリカGPでルイス・ハミルトンのスキッドブロック摩耗による失格など、重大な順位変動を招いた実例を紹介している。

    また、今季序盤の上海でルクレール、ガスリーが“重量1kg不足”、 Bahrain ではニコ・ヒュルケンベルグが“リアスキッドブロック摩耗”で失格となったケースも挙げ、近年のF1は車検基準が一層厳格化されていることが示唆されている。

    スチュワード判断待ち、結果次第でランキングにも影響必至
    ノリスは現在、ドライバーズタイトル争いの中心にいる状況で、仮に失格となればランキングの行方に大きな波紋が広がる。ピアストリも同様に大量ポイントの剥奪となり、タイトル争いとチーム間の力学に影響を与えかねない。

    FIAスチュワードの最終判断はまだ示されていないが、決定次第でラスベガスGPの最終結果が大きく書き換わる可能性がある重大局面を迎えている。

  • オスカー・ピアストリ SNS誤投稿騒動を火消し「意図的ではない」

    オスカー・ピアストリ SNS誤投稿騒動を火消し「意図的ではない」

    オスカー・ピアストリがラスベガスで発生したSNS騒動について、意図的なものではないと強調した。発端となったのは、マクラーレンがタイトル争いでランド・ノリスを優遇していると示唆する投稿が、24日の早朝にピアストリ本人のInstagramストーリーに“再投稿”され、すぐに削除された一件だった。

    この投稿は、バーニー・エクレストンが「マクラーレンはスター性とカメラ映えのするノリスを好む」とコメントしたとされるグラフィック。再投稿の真偽と意図をめぐってファンの議論が一気に再燃し、センシティブなタイトル争いの最中に波紋を広げた。

    意図を否定「起きたらもう投稿されていた。理由は分からない」
    ピアストリは状況について RacingNews365 に次のように語った。

    「分からないんだ。朝起きたらそれが投稿されていて、どうしてそうなったのか自分でも分からない。多分、寝ている間に誤ってやってしまったのかもしれない」

    「もちろん意図したものではない。でも、何が起きたのか自分では分からないんだ。だから本当に何とも言えない」

    エクレストンの発言自体は11月上旬から拡散されており、今回の“誤投稿”は、ここ数戦ノリスに得点で後れを取っているピアストリに対する外部からの注目が高まる中で重なった。

    オスカー・ピアストリ

    ノリスは「関係悪化の噂」を一蹴「動画が減ったのは単に依頼を減らしただけ」
    一方で、チーム内の関係性に疑問が投げかけられている状況について、ノリスはラスベガス前にこう強調していた。

    「最近チームのSNS動画が減っている理由は、僕らが“少なくしてほしい”とお願いしたからだよ。僕たちはレーシングドライバーであって、動画を撮るためにここにいるわけじゃない」

    「お互いに尊敬しているし、自分たちが置かれている状況も理解している。クルマを降りれば、冗談も言えるし、デブリーフでも笑い合っている。関係は今まで通りだ」

    そして、タイトル争いが関係性を損なっているかという問いには明確に否定した。

    「僕たちはしっかり協力し合えているし、関係はこれまで以上に良いと思うよ」

    ラスベガス決勝はノリスがポール、ピアストリは5番手から
    マクラーレンは土曜のレースを、ノリスがポールポジション、ピアストリが5番手という体制で迎える。両者とも「チームとしてベストの結果を目指す」と繰り返し強調しており、SNS騒動に揺れる中でも、タイトル争いとチームの成績に集中する姿勢を崩していない。

  • オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP予選5番手「受け入れるのが難しい」

    オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP予選5番手「受け入れるのが難しい」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、F1ラスベガスGP予選を5番手で終え、「受け入れるのが難しい」と正直な胸の内を明かした。セッションを通して手応えは十分にあったものの、Q3最終アタックでのイエローフラッグにより、本来狙えたはずの好結果を逃した。

    雨が残る難コンディションの中、マシンのペースには自信があったピアストリ。しかしタイトル争いのライバルであるランド・ノリスがポールポジションを獲得する一方、自身は第3列5番手と大きく差がつくかたちとなった。

    予選Q3でのアクシデントが全てを左右
    ピアストリは最終アタック直前をこう振り返った。

    「イエローフラッグが出て、そこでほぼ終わりだった。僕たちは速かったのは間違いない。だけど最近は何かと物事が思うように進まない」

    「少なくともペースは良かったと言える。Q3でもいい感触があったけれど、僕たちの手ではどうにもできないことが起きてしまった」

    近年続く不運の流れを指摘されると、ピアストリは首を振った。

    「そのセッションでは確かに僕の思い通りにはいかなかった。でも、これまでのレースで僕に味方してくれてもよかったことはいくつもあった。だから“最近ずっとこうだ”という感じではない」

    「いい結果を出せるはずだっただけに本当に悔しい。でも、不運については何もできない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    ノリスとの差24ポイント。巻き返しを誓うピアストリ
    ここ数戦、ピアストリは5レース連続で表彰台を逃しており、チャンピオンシップでも首位ノリスに24ポイント差をつけられている。とはいえ、本人はパフォーマンス面での自信を失っていない。

    日曜決勝ではスタート直後の混乱を生かし、上位勢に食い込む展開が求められる。ペースがあるだけに、あとは運を味方にできるかが鍵となりそうだ。

  • オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP初日「ポジティブはたくさんある」

    オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP初日「ポジティブはたくさんある」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2025年F1ラスベガスGP初日の走行が赤旗や路面状況の影響で大幅に制限されたにもかかわらず、「多くのポジティブがあった」と振り返った。

    FP1を8番手で終えたピアストリは、2度の赤旗が出たFP2でほとんど走れず14番手にとどまったが、それでも初日の収穫は十分だと話している。

    FP1は「かなり良かった」 FP2はわずか2周のみ
    「FP1はかなり良かったと思う。いくつか取り組む点はあるけど、全体として良いセッションだった」

    「FP2はセッション全体で2周しか走れなかった。正確にどこにいるのか判断するのは難しい」

    「明らかにマシンにはそこそこ良いペースがあると思うけど、ソフトでしっかり走れたドライバーはあまり多くなかった。全体の位置関係を把握するのは少し難しかったけど、それでもポジティブはたくさんある。今夜見直すべきことも多い」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    昨年比で改善?「FP2で変えたことが良さそうだった」
    昨年ラスベガスで苦戦したマクラーレンだが、その比較について聞かれたピアストリはこう答えた。

    「良くなっていると思う。だけど、序盤は少し濡れていて、路面がすごく進化していたから、みんながどこにいるのか判断するのは本当に難しかった」

    「FP2でいくつか変更した点があって、それが良さそうに感じた。今夜さらに微調整して、どんな状態か確かめていく」

    走行不足でも不安なし「もっと走りたかったが大丈夫」
    「悪くない気分だよ。もっと走れたら良かったけど、週末にかけて路面はかなり変化していくと思う。明日の天気がどうなるか、ここでどうなるかを見て、それから判断する」

    初日は予想外の赤旗と路面変化により不確実性の多いセッションとなったが、ピアストリは落ち着いており、金曜日以降の巻き返しに自信を示した。

  • ピアストリの“不可解10秒罰”にF1ドライバー激怒 カタールでガイドライン協議

    ピアストリの“不可解10秒罰”にF1ドライバー激怒 カタールでガイドライン協議

    ブラジルGPのターン1で発生したオスカー・ピアストリ、アンドレア・キミ・アントネッリ、シャルル・ルクレールの三者接触をめぐり、ピアストリに科された10秒加算ペナルティが各ドライバーの不満を呼んでいる。

    この件を受け、F1ドライバーとFIAは次戦カタールGPで、物議を醸す“レースガイドライン”の文言と運用方法について議論を行う予定だ。

    事故ではルクレールが即リタイア。スチュワードは「ピアストリはコーナー頂点で前に出ていなかったため、アントネッリがイン側にスペースを与える義務はない」としてペナルティを適用した。

    しかしこの裁定は、今年の一連のジャッジへの不信感をさらに増幅させる結果となった。

    サインツ「このカテゴリーであの裁定は“受け入れられない”」
    ウィリアムズのカルロス・サインツはラスベガスで強い不満を示した。

    「正直に言って、ブラジルでオスカーにペナルティが出たことは、このカテゴリーとして受け入れられない」

    「レースを経験した人なら誰でも、あれがオスカーの責任でないことはわかる。彼には避けようがなかった。なのに10秒ペナルティを受けた。理解できない」

    「僕自身のザントフォールトのペナルティも、モンツァでオリー(ベアマン)と接触したときの裁定も理解できなかった。今年は“そうあるべきではない”と思う判定が複数あった」

    FIA側も、ドライバーが議題に加えること自体は歓迎しているという。

    現在のガイドラインはあくまで“指針”であり、状況によってはスチュワードの裁量で外れることも認められているが、依然として一貫性をめぐる議論は尽きない。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

    「固定スチュワード制」導入の必要性を提案
    サインツはFIAの立場に理解を示しつつ、長期的に同じ判断基準を持つ人員による運用が必要だと主張した。

    「固定の3人のスチュワードがいれば、彼らの判断基準を僕らも理解していくことができる。レースディレクターが固定されているのと同じようにね」

    「正直、ガイドラインがなくても、『誰の責任か、誰のミスか』はレース経験があれば判断できるものだと思う」

    アルボン「ルールが増えすぎて“シンプルな常識”が働かない」
    同じくウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは、議論が収束するとは楽観視していないが、現在のF1が抱える“ルール過多”を問題に挙げた。

    「FIAは解決策を探そうとしているし、閉ざされた態度ではない。それは僕らドライバーも評価している。でも、明確なルールセットになるかはわからない」

    「昔はもっとルールが少なくて、自分たちが“何がクリーンで何がクリーンでないか”を理解していた。今はレイヤーにレイヤーが重なって、かえって混乱を生んでいる」

    「シンプルに戻すべきという気持ちはあるけど、そうすると今度はグレーゾーンが増える」

  • ピアストリ マクラーレンF1内で揺らぐ“主導権” 元F1王者が危惧した無線一言

    ピアストリ マクラーレンF1内で揺らぐ“主導権” 元F1王者が危惧した無線一言

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、サンパウロGPを一刻も早く忘れたいはずだ。対照的に、チームメイトのランド・ノリスは完璧な週末を達成し、2度の予選でポール、スプリントと決勝の2勝を含む最大33点を獲得。タイトル争いの主導権を完全につかんだ。

    ピアストリはマシンのセットアップに依然として苦しみ、納得のいかない状態のままレースに臨むことを余儀なくされた。

    しかも、週末の議論を呼んだペナルティにより決勝は5位。ノリスとの差は24ポイントに拡大し、残り3戦で追う立場が一段と厳しくなっている。

    ヒルが懸念した「無線の一言」──“What’s the plan?”
    デイモン・ヒルとジョニー・ハーバートは、ポッドキャスト『Stay on Track』でインテルラゴス週末を振り返った。

    ヒルは、ピアストリの無線内容に強い違和感を覚えたという。

    「ブラジルでのレース中、ピアストリが『What’s the plan?(どうすればいい?)』と言ったんだ」とヒルは語った。

    「その瞬間、“彼は自分が何をしたいのかすら見えていないのか?” と感じてしまった」

    「レーシングドライバーから聞きたい言葉じゃない」

    この言葉には、近年F1で加速する“エンジニア主導のセットアップ文化”への皮肉も含まれている。

    ヒル自身、1999年の最終年に「データがすべて」という流れが強まり、ドライバーの裁量が奪われていくことに危機感を抱いていた。

    一方、ハーバートはエンジニアリング偏重に一定の理解を示しつつも、こう付け加えた。

    「完璧を求めるのは分かる。けど、完璧が良いレースを生むとは限らない」とハーバートは語った。

    「ドライバーが主導権を持つべき時もある」

    この“主導権”こそ、ヒルがピアストリに欠けていると感じた部分だ。

    メキシコGP無線で露呈したプレッシャー
    ピアストリは、このタイミングで最悪の形でスランプに陥っている。

    メキシコGPでQ3最後のアタックが8番手に終わると伝えられた際、無線は沈黙。すでに大きな精神的負荷を背負っている様子が生々しく伝わった。

    最後の表彰台はイタリアGP。その後はノリスとマックス・フェルスタッペンが完璧に近い形でポイントを積み重ねており、ピアストリはポイント差以上の“勢いの差”にさらされている。

    オスカー・ピアストリ F1 マクラーレン

    3戦でタイトル奪取は可能か?
    残りはラスベガス、カタール(スプリントあり)、アブダビの3戦。ピアストリが全勝+スプリント勝利でも、ノリスが2位を並べるだけでタイトルはノリスの手に渡る。

    つまり、ピアストリに必要なのは
    「完璧な週末×3」
    かつ
    「ノリスの失速」
    という極めて厳しい条件だ。

    しかし、デイモン・ヒルは一筋の希望を口にしている。

    それは、マネージャーのマーク・ウェバーがピアストリに与える“精神的バックアップ”だ。

    「ウェバーが裏で支えてくれているのは間違いない」とヒルは語った。

    「ただ、最終的にマシンに乗るのはピアストリ自身。MCL39の力を100%引き出せるかどうかは、彼次第だ」

    ピアストリはこの言葉をどう受け止めるのか。

    マクラーレン内で揺れ始めた“主導権の構図”を取り戻せるかどうかは、ラスベガスでの走りにかかっている。

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1で鼓舞スピーチ「必ず乗り越えられる」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1で鼓舞スピーチ「必ず乗り越えられる」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ウォーキングのマクラーレン・テクノロジーセンター(MTC)を訪問した際、チーム全体へ向けて力強いメッセージを送り、2025年シーズン残りの戦いに向けた意志と自信を示した。

    イタリアGPでの3位表彰台以降、成績が伸び悩む中でも、彼は「まだタイトルを諦めていない」と強調し、チーム一丸で困難を乗り越える決意を語った。

    ブラジルGP後、ドライバーズ選手権ではランド・ノリスが24ポイント差で首位に立つ。だが、ピアストリはわずか3戦とスプリント1回を残すタイトル争いにおいて、今も逆転の可能性があると考えている。

    ピアストリ、MTCでチームに向け鼓舞スピーチ
    マクラーレンの公式SNSに公開された映像で、ピアストリは今季の戦いについて次のように語った。

    「僕が伝えたかったメッセージは、これからも“道のりには必ず凹凸がある”ということだ。でも僕たちは必ずそれを乗り越えられる。僕自身も全力でその凹凸をならして、シーズン序盤のような状態に戻すために頑張っている」

    「僕自身を信じているし、僕の周りのチームにも大きな自信がある。そしてここにいるみんなを信頼している。2台のマクラーレンを再びトップに戻すことはきっとできると思っている」

    序盤戦で15戦にわたり選手権をリードしたピアストリは、メキシコシティGPで逆転を許し、その後はノリスがリードを広げる展開に。しかし、24歳のオーストラリア人はタイトル争いから一歩も退いていない。

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    誕生日のノリスへ“恒例のイジり”も忘れず
    公式SNSでは、26歳の誕生日を迎えたランド・ノリスへ向けたメッセージも公開された。ピアストリは冗談交じりに、次のように祝福した。

    「今日はランド・ノリスの誕生日。ハッピーバースデー。改めて言っておくけど、また僕より2歳年上になったね。だから君はチームの“おじいちゃん”だよ。僕たちも年を取ってきて少し怖いけど、いい1日を過ごして。またすぐ会おう」

    2008年に23歳で初タイトルを獲得したルイス・ハミルトンに次ぐ、チーム史上2番目の若さでチャンピオンに到達する可能性があるノリス。早ければ次戦カタールGPで王座確定という展開も見えており、熾烈だった2025年のタイトル争いは最終盤に向けて緊張感をさらに高めている。