カテゴリー: オスカー・ピアストリ

  • オスカー・ピアストリ F1イタリアGP予選「レッドブルの速さに驚きはない」

    オスカー・ピアストリ F1イタリアGP予選「レッドブルの速さに驚きはない」

    オスカー・ピアストリは、F1チャンピオンシップでランド・ノリスに対して持つリードがイタリアGP予選でのパフォーマンスに影響したことを否定した。

    ピアストリはモンツァで行われる日曜の決勝を3番グリッドからスタートする予定で、予選ではマックス・フェルスタッペンとノリスに次ぐ結果となった。

    オランダGP後、オーストラリア人のピアストリはノリスに対して34ポイントのリードを築いている。ピアストリはザントフォールトでシーズン7勝目を挙げた一方で、ノリスはシャシー関連のトラブルでレースを途中棄権した。

    予選後、ピアストリは大きなチャンピオンシップリードを背景に「ダメージ・リミテーション(被害最小化)」を意識しているかと質問を受けた。

    「ラップを走っている時は、全力で攻めていて、ポールを狙っている。誰がどんな走りを見せるかなんて分からない。今の時点では、とにかく全開で行く」

    「もちろん終わった後には、少しそういうことも頭をよぎるけど、まだ道のりは長いし、できるだけ多く勝ちたいから、明日は何かポジションを上げられるように頑張る」

    ピアストリ「レッドブルの速さに驚きはない」
    ザントフォールトのようにマクラーレンがプラクティスで支配する展開とは異なり、今週末は複数チームによるポールポジション争いとなった。

    フェラーリはプラクティスを通して速さを見せ、予選が進むにつれてフェルスタッペンがトップに浮上した。

    Q3での自己ベストラップを振り返り、ピアストリは次のように語った。

    「特に大きな問題はなかった。ターン1は少し平均的だったけど、それ以外のラップはかなりまとまっていたと思う。いいセッションをまとめられた」

    「序盤は少しずつペースを上げていって、感覚を掴んでいった。今週末は本当に接戦だった。マックスとレッドブルは速そうに見えたし、正直、他のチームも速そうに見えた」

    「僕たちにとってはそこまで快適な状況じゃなかった。だからこの結果は大きな驚きじゃない。でももちろん、もう少し上にいたかったという気持ちはある」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) F1 イタリアGP

    ピアストリはFP1を欠場し、マクラーレンが若手ドライバー枠を満たすためにアレックス・ダンに走行の機会が与えられた。そのためFP2でのレースペースでは苦しむことになった。

    しかし、それでもピアストリは日曜に向けて自信を示した。

    「僕が見ていた限りでは、それほど悪くは見えなかった。全体的に少し難しかったのは確かだ」

    「FP1を欠場したので、FP2が最初のロングランになった。でも決勝は常に全く違うものだ。だから明日に向けてはかなり自信を持っている」

  • オスカー・ピアストリ F1イタリアGP戒告処分もペナルティ回避

    オスカー・ピアストリ F1イタリアGP戒告処分もペナルティ回避

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、イタリアGPフリー走行中に赤旗再開手順を誤ったとして審議対象となったが、結果的に戒告処分にとどまり、グリッドペナルティを免れた。

    ピアストリは赤旗解除直後のピットレーン手順で早く動き出してしまい問題視されたが、スチュワードはフリー走行で発生した事案であり「スポーティング上の利得はなかった」と認定。チーム側も誤認を認めており、週末の戦いへの影響は回避されることになった。

    ピアストリはレースディレクターの指示に従わなかったとして調査を受けた。これは赤旗中断後に「オールクリア」が出る前にピットボックスを離れた件に関するものだった。

    ドライバーはレースコントロールからグリーンライトが出るまではファストレーンに入ることができない。
    ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは今季開幕戦バーレーンGPで、同様の事象により1グリッド降格ペナルティを受けている。しかしそれはフリー走行ではなく予選での出来事だった。

    今回ピアストリにはスチュワードから戒告処分が下された。

    スチュワードは「チームは審議の場で、再開時間を示すメッセージではなく、“track clear(コースクリア)”メッセージに反応してしまったことを認めた。今回の事案は予選で発生した類似事例とは異なり、フリー走行中の出来事であるためスポーティング上の有意な利得を得る可能性はなかった。そのため、当該コンペティターに対する戒告が適切と判断する」と記した。

    ピアストリはこの件について「僕たちはただ判断を誤って、メッセージとタイミングシステムに混乱してしまったんだ。少し早く出てしまったけど、心配していない。警告か何かはあるかもしれないけど、スポーティングペナルティになるとは思わない」と自身の見解を述べた。

    スチュワードの裁定前に、スカイの解説者カルン・チャンドックも「ただの警告で済むことを願っている。もしこれが予選で再び起きたら、これまでのようにグリッドペナルティが科される可能性がある。フリー走行で起きた今回については少し混乱があったと思う。赤旗表示がスクリーンから消えたが、まだクリアされていなかった。そこに少し混乱があった。だから今回は警告か、チームへの罰金で済むことを願っている」と話していた。

    オスカー・ピアストリ F1 イタリアGP

    ピアストリ セットアップミスを明かす
    ピアストリはFP1を欠場し、マクラーレンをジュニアドライバーのアレックス・ダンに譲った。FP2で走行に復帰すると、ランド・ノリスから0.2秒弱差の2番手タイムを記録した。

    モンツァでのFP2を振り返り、ピアストリは「今日はいい一日だった。FP1に出ていないからFP2では少し追いつく必要があったけど、すぐに順応できたと思う。クルマの感触はとても良かった。ただソフトタイヤではセットアップを少し間違えてしまった。2周目のラップは、タイヤの2周目だったことを考えればかなり良かったと思う。全体的にいい感触だよ」と語った。

    「意外だったのは誰が上位にいたかということだ。ウィリアムズは2回のセッションで強さを見せていた。明日もその位置にいるかどうかを見てみよう。週末は接戦になりそうだ」

  • オスカー・ピアストリ F1王座争いでリード拡大も「アプローチは変わらない」

    オスカー・ピアストリ F1王座争いでリード拡大も「アプローチは変わらない」

    F1オランダGPを制し、選手権リードを34ポイントに広げたマクラーレンのオスカー・ピアストリ。タイトル争いで有利な立場に立ちながらも「やり方を変える必要はない」と冷静な姿勢を見せた。

    「差は広がったが快適ではない」と強調するピアストリは、常に最大限を引き出すことが重要だと語る。F1イタリアGPでも従来のアプローチを貫き、さらにポイント差を広げることを目指す。

    ピアストリはリタイアを喫したノリスについて「そういうことは見たくないけど、レースでは起きてしまうこと。僕に言えることは何もない」とコメント。「アプローチは変わらない。これまでのやり方はうまくいっているし、今変える理由はない」と語った。

    「差は広がったけど、まだ快適に構えられる状況じゃない。やり方を変える余地はないし、これまで通りでいく」

    さらに、エンジニアとの取り組みについても触れた。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1 イタリアグランプリ

    「僕とエンジニアは常にマシンと自分自身から最大限を引き出そうとしている。それは1位でも最後尾でも変わらない。順位によってマシンを遅くするなんてことはない」

    「リスクへの向き合い方も変わらない。むしろさらに差を広げたい。まだシーズンは長いし、大きなリードがある方がいい」

    マクラーレンは、ノリスのオランダGPでのリタイアについて「エンジンではなくシャシー関連の問題」だったと説明。モンツァに向けてすでに修正を終えており、ピアストリも含め両ドライバーは計画通りパワーユニットを交換するが、ペナルティは科されない。

  • ピアストリ シューマッハとのF1比較に「同じ文脈で語られるのは良いこと」

    ピアストリ シューマッハとのF1比較に「同じ文脈で語られるのは良いこと」

    オランダ・ザントフォールトで行われたF1第13戦オランダGPで優勝したマクラーレンのオスカー・ピアストリは、7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハと自身が比較されたことについて反応を示した。

    ピアストリは今季7勝目を挙げただけでなく、初の「グランドスラム(ポールポジション・ファステストラップ・全周回リード・優勝)」を達成。マクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスが終盤にマシントラブルでリタイアを喫したため、ドライバーズ選手権でのリードを34ポイントに広げた。

    レース後の会見で「冷静沈着な走りがシューマッハを思わせる」との声が伝えられると、ピアストリはこう答えた。

    「ミハエル・シューマッハと同じ文脈で名前を出されるのは、いつだって良いことだと思う。彼のような存在と同じ空気で語られるには、僕はまだまだ長い道のりがあるけど、それでもうれしいよ」

    ミハエル・シューマッハ2000年日本GP・鈴鹿で王座を決めたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。通算7度の世界王者に輝いた

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、フェラーリ時代にパフォーマンスエンジニアとしてシューマッハの5連覇を支えた経験を持つ。そのステラはピアストリの走りを称賛した。

    「オスカーはいつも冷静で、それでいて速い。実行において正確だったし、勝利にふさわしい内容だった。彼は本当にシンプルに見せてしまうんだ」

    とはいえ、選手権争いについてピアストリ自身は慎重な姿勢を崩さない。

    残り9戦で34ポイント差となった状況を「安全圏」と見るか問われると、ピアストリは次のように答えた。

    「そうは思わない。これからもプッシュして勝ちを狙わないといけない。まだシーズンはこれだけ残っているし、1回のDNF(リタイア)で状況は一気に変わる。だから現時点では『快適な差』なんて言えないんだ」

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGP優勝「まだポイント差は安心できない」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリが、オランダGPでポール・トゥ・ウィンを飾った。幾度のセーフティカーやライバルの攻撃を切り抜け、最後はランド・ノリスの不運にも助けられてトップチェッカー。自身9勝目を挙げ、チームメイトに対して34ポイント差を築いた。

    ザントフォールトで昨年は苦戦を強いられたが、今年は改善を重ねて王者の走りを披露。序盤からレースを完全に掌握し、セーフティカー再スタートでも冷静に対応。盤石の勝利でシーズン後半戦を最高の形でスタートした。

    勝利直後、ピアストリは「いい気分だ。正直、ここに立つのはアイザックの方がドラマチックだったと思うから、僕の勝利は控えめに見えるけどね」と冗談めかして語った。

    「でもレースは常にコントロールできていた。ランドの不運は残念だったけど、僕は必要な時にペースを使って対応できた。昨年は苦戦したけど、1年かけて改善した成果だ」

    オープニングラップを振り返り、彼は次のように説明した。

    「最高のスタートじゃなかったけど、インを守った。マックスがソフトで来るのは分かっていた。ターン2から3で彼が大きく横滑りしているのをミラーで見て、ぶつからないように祈ったよ。うまく切り抜けられた」

    セーフティカーでの再スタートについては冷静に分析している。

    「最初の再スタートは完璧だった。2回目、3回目は変化をつけるのが難しかったけど、なんとか対応できた。最後の2回はうまくいったとは言えないけど、十分だった」

    記者会見では、お菓子が歯に挟まったと笑わせる一幕もあった。

    「最高の会見だよ。食べ物付きなんて(笑)。でもレースはずっとコントロールできていた。ランドのリタイアは残念だったけど、僕にとっては誇れる週末になった」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP

    1年前との違いについて問われると、ピアストリは大きな成長を実感していた。

    「昨年はランドに0.5秒遅れて予選4番手だった。だから今年は満足感が大きい。フリー走行では苦しい流れだったけど、少しずつ改善できた。クルマは文句ない状態だから、僕自身の運転を改善した。それがQ3で形になったし、決勝でも必要な時にペースを出せた」

    さらに「ノリスとの関係」や「シューマッハとの比較」についても質問が及んだ。

    「僕らの関係は去年と変わらない。むしろ今の方が良く分かり合えている。シューマッハと同じ文脈で語られるのは光栄だ。でも僕はまだまだそのレベルには達していない。ただ、そう言ってもらえるのはうれしいよ」

    そして、自身を支えてきたマーク・ウェバーへの感謝も口にした。

    「彼はキャリア全体を通して助けてくれている。特にF1に入ってからは本当に大きかった。僕が考えもしなかった質問をしてくれたり、心構えを作ってくれたりした。今も学ぶことばかりだけど、彼がそばにいるのは大きい」

    最後に、ポイントリードについては慎重な姿勢を崩さなかった。

    「まだ先は長いから、ポイント差を守ろうなんて考えない。常にプッシュして、勝利を狙いにいく。1回のリタイアで状況は一気に変わるから、全然安心できる差じゃない」

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGPで大きな勝利「一戦ずつ積み重ねていく」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGPで大きな勝利「一戦ずつ積み重ねていく」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ポールポジションからスタートしたオランダGP決勝を制し、選手権リードを広げた。スタート直後はソフトタイヤ勢のマックス・フェルスタッペンに激しく追われたが、冷静に対応し首位を守る。

    以降は複数回のセーフティカー、そして雨粒が落ち始める難しいコンディションにも動じず、終盤にはランド・ノリスのリタイアによる波乱を乗り越えてトップチェッカーを受けた。

    ゴール後のクールダウンルームでは、フェルスタッペンのスタートシーンを一緒に見て「外側は滑るとわかっていたけど、あそこまでとは」と互いに声を揃えて驚き合い、さらにアイザック・ハジャーとターン1での走りについて技術的な会話を交わすなど、終始リラックスした様子を見せた。

    「アイザックの後でここに立つのは難しいけど、僕も頑張って話すよ。1周目からコントロールできていると感じていて、必要なときにペースを使えた。ランドのことは残念だけど、チームとしては大きな成果になった」

    「週末の序盤は難しい展開に見えたけど、予選でまとめることができた。今日はセーフティカーもあってスパイスの効いた展開になったし、本当に大きなチームの努力だ。まだ先は長いし、一戦ずつ積み重ねていく」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP

  • マクラーレン ノリスvsピアストリ両雄F1タイトル対決に示す境界線

    マクラーレン ノリスvsピアストリ両雄F1タイトル対決に示す境界線

    2025年F1オランダGP予選でフロントローロックアウトを果たしたマクラーレン。チャンピオンシップを争うランド・ノリスとオスカー・ピアストリの戦いは、わずか0.012秒差という接戦の中で新たな緊張感を帯びている。

    しかし、チーム代表アンドレア・ステラは「完全な自由」ではなく「規律ある公正な戦い」を強調。トト・ヴォルフが「成り行きに任せるべき」と語ったのに対し、マクラーレンは両雄のタイトル争いに明確な境界線を示している。

    オランダGPでのフロントローロックアウトに続き、マクラーレンは2025年F1ドライバーズタイトルを争うドライバーたちに平等な機会を与える一方で、健全な境界線を設けるという微妙なバランスを取り続けている。

    メルセデスのトト・ヴォルフは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがドライバーズタイトルを争う中で、マクラーレンは「成り行きに任せるべきだ」と示唆したが、チーム代表のアンドレア・ステラは、平等な機会と無制限の自由との違いを明確にした。

    マクラーレンはオランダでの3戦中2度目となるフロントローロックアウトを達成し、ピアストリがタイトルライバルのノリスをわずか0.012秒差で上回り、わずか9ポイントのリードを守った。ザントフォールトのテクニカルなレイアウトで再びマクラーレンの2025年型マシンが明らかにフィールド最速であることを示したことで、ピアストリとノリスは日曜も自分たちのやり方でレースを進める可能性が高く、アブダビでの最終戦まで両者を公平に戦わせ続けるというマクラーレンの方針が最新の試練にさらされることになる。

    最後に同様の状況に置かれたのはメルセデスであり、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの当初は友好的だったパートナーシップは、2016年にアブダビで最終戦までもつれる険悪なタイトル争いへと発展した。勝利を収めたロズベルグはそのシーズン末に突然引退を発表し、メルセデスのトップであるトト・ヴォルフは、その後ハミルトンとの関係を修復しなければならなかった。

    その対決から得られた教訓を振り返りながら、ヴォルフは、コンストラクターズタイトルが保証されていた状況下で、自分であればアブダビのタイトル決戦でハミルトンに「ロズベルグを後続集団に引き込むのをやめて、容易なメルセデスの1-2を危うくするな」と指示するのではなく、シーズン最後までハミルトンとロズベルグをそのまま戦わせていただろうと語った。

    「より難しくなったのは、ルイスがマレーシアで首位を走っている時にエンジンブローを起こした時だった。彼にとっては非常に受け入れがたい出来事だった」とヴォルフは限られたメディアに語った。「そしてその後、我々が犯した間違いは、シーズンをできるだけ物議を醸さない形で終えようとしたことだった。本来ならこう言うべきだったのだ。『我々はすでにコンストラクターズもドライバーズもタイトルを獲得した。成り行きに任せよう』と。

    「それは、もしまたこのような恵まれた立場にいるならば、今日なら私が違うやり方をするかもしれない部分だ。時には他のマシンと戦う際には、残酷なほどにポイントを最大化する必要がある。しかし今日のマクラーレンの立場なら、ただ成り行きに任せればいいのだ」

    しかし、マクラーレンがノリスとピアストリを自由に戦わせたいと望んでいる一方で、両者がフェアに、接触せずに戦う限りにおいてであり、チームの総合的な結果を無視して彼らが完全に自由にやりたい放題にすることをアンドレア・ステラ代表は容認していない。

    「マクラーレンがレースに臨む方法は、我々がチーム全体、そして関わるドライバーたちと共に定義してきた原則と価値観を尊重することに基づいている」とステラは語った。「それはドライバーたちが好き勝手にやってよいという意味ではない。彼らはレースする自由を持つという意味であり、我々は彼らの才能、能力、志を発揮する機会を与えたい。しかしそれは常に、チームの利益を第一にするという枠組みの中で行われなければならない。

    『彼らは自由にレースでき、好きなことを何でもやれる』という状況は、マクラーレンの現在のレースのあり方ではなく、未来においてもそうはならないだろう。たとえ我々がコンストラクターズタイトルを獲得したとしても、それが完全に規制されないやり方で行われることはあり得ない。これはチームの利益だけでなく、彼ら自身の利益でもあると言える」

    ノリスとピアストリは、これまでのライバル関係への取り組み方でマクラーレンから信頼を得ており、両者とも長期契約を結んでいるため、チームは調和を維持したいと考えている。片方のドライバーがもう一方に「だまされた」と感じ、チームの結束を損ない、スター選手の1人が移籍を考えるような悪循環に陥ることは避けたいのだ。

    マクラーレン F1

    ハンガリーの再現はあり得るのか?
    これを日曜のオランダGPに当てはめると、ノリスは劣勢に立たされている状況ながら、なんとかしてピアストリを抜こうと必死になるだろう。マクラーレンの「列の2番手」として走ることになるからだ。

    ステラは、3番手スタートのマックス・フェルスタッペンが背後から脅威になることを警戒している。フェルスタッペンはソフトタイヤを1セット温存しており、予想される1ストップではなく2ストップの展開になった場合に、ワイルドカード的存在になる可能性があるからだ。ザントフォールトではトラックポジションが絶対的に重要であり、マクラーレンがどのような決定を下すにせよ、フェルスタッペンをカバーし、1-2フィニッシュの可能性を守る必要がある。

    「オーバーテイクの難しさや天候の可能性を踏まえると、まず第一に、ランドとオスカーでチームにとって最良の結果を確実にする必要がある」とステラは語った。「マックスを倒さなければならない。彼は我々から0.2秒しか離れていない」

    直近のハンガリーGPでは、序盤で順位を落としたノリスが予想されていた2ストップから1ストップ戦略への切り替えを許され、前を行くマシンの戦略をなぞって凡庸な結果に終わるのではなく、賭けに出ることができた。その決断は最終的にノリスの優勝につながった。ピアストリは簡単にレースをリードしていたにもかかわらず、2回目のストップ後に抜くことができなかった。

    ステラが指摘したように、両者が縦一列で走っている場合は状況がかなり異なる。イタリア人の彼は、マクラーレンの具体的なルールを明かそうとはしなかったが、理論上「隊列の2番手」(この場合ノリス)が単純にリードカーをアンダーカットすることは許されないのは明らかだ。

    「我々の2人のドライバーの間で戦略的観点から選択肢を検討する際には、いくつかのルールを設けている」と彼は付け加えた。「それがどのようなルールであるかは明かさないが、これまで戦略がどのように活用されてきたかを見れば分かるように、それは常に我々のルールに沿ったものだった」

    それにはブダペストでの事例も含まれる。マクラーレンはノリスの1ストップがピアストリを脅かすことになるとは予想していなかった。そのため、状況によっては2人のドライバーに戦略を分けさせるというマクラーレンの方針を、ノリスもピアストリも支持している。

    「戦略にばらつきがあるのは当然であり、それは必ずしもギャンブルではない。ハンガリーでの1ストップも完全に想定外ではなかった」と彼は説明した。「しかし、これは2人のドライバーにとって何の懸念も生じさせなかった。なぜなら、これはすべてフェアであり、我々が定めた原則の範囲内だったからだ。彼らはレースにおけるある程度の変動、必ずしも自分でコントロールできないシナリオのばらつきを受け入れている。

    そしてここでも戦略は1ストップと2ストップの間で大きく離れていない。だから今回も再び興味深いことになるだろう。2人のマクラーレンのドライバー間だけでなく、他のドライバーとの間でもだ。例えばマックスは予選で温存した新品のソフトを持っており、適切なタイミングで戦略的に投入できれば非常に強力な武器になる可能性がある」

  • オスカー・ピアストリ F1オランダGP予選「正しいタイミングでピークに達した」

    オスカー・ピアストリ F1オランダGP予選「正しいタイミングでピークに達した」

    オスカー・ピアストリは、F1オランダGP予選でマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスを抑えてポールポジションを獲得し、「まさに正しいタイミングでピークに達した」と振り返った。

    週末を通してノリスがザントフォールトで最速を記録し、予選に向けての3回のプラクティスすべてでトップに立っていた。

    ただし、選手権リーダーであるピアストリは予選Q1で優位を保ったものの、Q2ではノリスが0.090秒差でトップを奪い返し、状況を元に戻した。

    しかし最も重要な場面では、昨年ノリスが勝利を収めたサーキットでピアストリが前に出て、大きな一撃を与えた。

    Q3の最初のアタックでピアストリは1分08秒662を記録し暫定ポールを獲得。ノリスは0.012秒遅れで2番手に終わった。

    2回目のアタックでは風の影響で各ドライバーが苦戦し、ふたりとも最初のタイムを更新することはできなかった。

    ピアストリにとって、これは大きな巻き返しとなった。少なくとも、彼が最後にポールポジションを獲得したのは6月のスペイングランプリ以来だったからだ。

    予選後に語ったピアストリは、夏休み前の直近4戦で3勝を挙げ勢いに乗るチームメイトを抑え、必要なペースを引き出せた理由を説明した。

    「まさに正しいタイミングでピークに達したという定義だったね」と彼は語った。「週末を通して調子は良かったと思うけど、いくつかのコーナーでは速く走ることができなかったんだ。結局、そのコーナーでは本当に速くはならなかったけど、ほかの部分でタイムを見つけることができたんだ!」

    「この結果を出せて本当にうれしい。もちろんポイントは明日だからね。でも、ここまで少し難しい週末になりそうだったから、この結果で終えられて本当に興奮している」

    オスカー・ピアストリ F1 オランダGP マクラーレン

    ピアストリは週末を通じて着実に進歩を遂げることで知られているが、今回は通常よりも改善に時間がかかったと認めた。

    最終的に24歳の彼は、FP3からQ3にかけて0.552秒を縮めることに成功したのに対し、ノリスの改善幅は0.298秒にとどまった。

    「今週末のペースはとても強かったと思う」と、ランキングで9ポイントのリードを持つピアストリは語った。

    「FP3では非常に良い感触があったし、クルマ自体が問題ではないと分かっていた。改善に時間がかかっているだけだったんだ」

    「だから、まず僕のためにクルマをいい状態に仕上げてくれたチームに感謝したいし、僕自身が改善できるように助けてくれたことも素晴らしかった」

    最速ラップでの比較では、中盤セクターで依然としてノリスが優勢で、0.048秒稼いでいた。

    しかしピアストリは第1セクターで重要なタイムを稼ぎ、さらにラップの終盤も強力な走りを見せたことで、今季5度目のポールを確定させた。

    週末序盤の苦戦が昨年の状況(決勝4位)と似ていたかどうか問われると、彼はこう答えた。

    「そうでもあり、そうでもないね。週末を通して少しずつ変化があった。昨日はFP2で前進できたと感じたけど、FP3ではそれほどでもなかった。そして一晩で風向きが少し変わったんだ。そのせいで、昨日は得意だったコーナーが少し弱点になったり、その逆になったりした」

    「今週末は中盤セクターがあまり得意じゃなかったけど、最終的には何とか仕上げられたと思う。1周の中で全部をまとめるのは簡単ではなかった」

    「去年よりも全体的に改善できたと感じているし、明らかに予選はより良い結果になった」

    「それに加えて、今年のザントフォールトは初めて普通の土曜日になった。ここ2年はFP3や予選序盤がウェットだったけど、今日はもっとリズムに乗ることができたし、それが助けになったと思う」

  • オスカー・ピアストリ ラッセルとのF1ピットレーン接触未遂はペナルティ回避

    オスカー・ピアストリ ラッセルとのF1ピットレーン接触未遂はペナルティ回避

    オスカー・ピアストリは、F1オランダGP金曜フリー走行2回目で起きたジョージ・ラッセルとのピットレーン接触未遂について、最終的にペナルティを免れた。

    FP2でピアストリはピットインの際にファストレーンへ戻ってしまい、通過していたラッセルに急ブレーキと回避行動を強いる緊迫した場面を引き起こした。ピアストリは当初、マクラーレンの最初のピットクルーの前に停車しようとしたが、エンジニアに合図されて2つ目のピットクルーへ向かうことになった。その際に一瞬ファストレーンへ戻る形となり、潜在的に危険な状況となった。

    オーストラリア人ドライバーのオスカー・ピアストリは、F1オランダGP金曜フリー走行2回目で起きたジョージ・ラッセルとのピットレーン接触未遂について、最終的にペナルティを免れた。

    FP2でピアストリはピットインの際にファストレーンへ戻ってしまい、通過していたラッセルに急ブレーキと回避行動を強いる緊迫した場面を引き起こした。ピアストリは当初、マクラーレンの最初のピットクルーの前に停車しようとしたが、エンジニアに合図されて2つ目のピットクルーへ向かうことになった。その際に一瞬ファストレーンへ戻る形となり、潜在的に危険な状況となった。

    ラッセルは即座に無線で状況をチームに報告した。

    「ピアストリが自分のボックスに入ろうと曲がったんだが、僕は左側を通過していた。すると彼が突然僕の方に切り込んできた。声のトーンで分かると思うけど、まったく予期してなかった…。彼は自分のボックスを通り過ぎると思ったんだ」と語った。

    動画の公開は終了しました

    FIAスチュワードは調査を行い、ピアストリとマクラーレン双方に非があると判断した。公式文書にはこう記されている。

    「81号車はフリー走行2回目の赤旗中にファストレーンを離れ、自身のピットボックスへ入ろうとした。ボックスに近づいた時、後部ジャッキを押すチームスタッフによって入口が塞がれていた。別のチームメンバーが81号車に次のピットエリアへ回るよう合図し、その通りにした。その際、81号車は一瞬ファストレーンへ戻り、その後ピットボックスへ進入した」

    「この一連の動作により、63号車は急ブレーキと回避行動を強いられた。衝突は発生しなかったが、発生する可能性はあった。またピットレーンにいた1人以上のチームスタッフが負傷する可能性もあった」

    スチュワードは、マクラーレン側がピアストリに事前の警告を出していなかったことを認めつつも、ピット進入をより慎重に管理すべきだったと指摘した。
    「我々は、チームが81号車のピットボックス進入を管理する際に、より注意を払うべきであったことで合意した」

    最終的に、スチュワードは国際スポーティングコード第12.2.1.h条に基づき、マクラーレンに5,000ユーロの罰金を科した。重大な事態につながりかねないものだったと強調しつつも、衝突や負傷がなかったことを考慮しての判断となった。

    F1 オランダGP

    セッション後、ラッセルはSky Sports F1に対し、冷静にこう振り返った。

    「彼は少し早く切り込んでからまた外に戻ったんだ。不運な出来事だった」

    「正直、ちょっと怖かった。サーキット上なら何が起きても準備しているけど、ピットレーンでは比較的スローでリラックスしている。だから突然『うわっ!』という感じで驚かされたんだ。本当に不意を突かれた」

  • オスカー・ピアストリ F1タイトル争いで浮き沈みも「自信は揺るがない」

    オスカー・ピアストリ F1タイトル争いで浮き沈みも「自信は揺るがない」

    オスカー・ピアストリは、今季のF1で貴重なポイントを失った瞬間があったにもかかわらず、自分が「不当に扱われたとは思っていない」と語った。

    オーストラリア人ドライバーのピアストリは、今週末のF1オランダGPを前に、マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスに対してドライバーズ選手権でわずか9ポイントのリードを保っている。

    シーズン序盤にはノリスに対して大きなリードを築いていたものの、ヨーロッパラウンドで徐々にその差を縮められてきた。リードが縮まる大きな要因となったのはシルバーストンだった。セーフティカー導入中の激しいブレーキングにより10秒ペナルティを受け、これがノリスの勝利を後押しする結果となった。

    また前戦ハンガリーGPでは、ピアストリが2位、ノリスが1ストップ戦略で首位を守り優勝を果たしたことで、差はさらに縮まった。

    この結果、仮にそれらがなければ選手権争いで37ポイントのリードを築けていたのではないかと問われたピアストリは、そのような瞬間もこのスポーツの一部だと答えた。

    「いや、そうは思わない」と彼はMotorsport Weekを含むメディアに語った。

    「レースの中には、自分が納得できないことや思い通りにいかないことが必ずあるものだし、それもこのスポーツの一部だ。時には『なんでこのクソみたいなスポーツを選んだんだろう』と思うこともある!」

    「でも、不当に扱われているとはまったく思わない。僕たちが今年コントロールできることの多くはうまくできていると思う。厳しい瞬間や厳しい教訓もあったけど、自分の置かれている立場にはとても自信を持っている」

    オスカー・ピアストリ F1 マクラーレンシルバーストンでのピアストリは、勝利を失うペナルティでポイントを落とした。

    10戦を残して高まる自信
    ノリスが最終戦前のハンガリーで優勝し、差を詰めてきたことから、流れはノリスに傾いているように見えるのも事実だ。

    しかしピアストリは、これまでの自身のパフォーマンスと、特定の状況への対応を例に挙げ、自らの能力に揺るぎない自信を示した。

    「今年はうまく走れていると思うし、自分がコントロールできる多くのことを非常にうまくやれていると感じている」と彼は説明した。

    「だからもちろん、別の世界線では状況が大きく違って見えるかもしれない。でもそんなことは関係ない。僕はこれからの10戦に集中して、シーズン序盤と同じかそれ以上のパフォーマンスを発揮することに全力を注ぐ。それだけにフォーカスしている」