カテゴリー: MotoGP

  • MotoGP 第10戦 結果:ペトルッチが今季初のウェットレースを制す

    MotoGP 第10戦 結果:ペトルッチが今季初のウェットレースを制す

    2020年のMotoGP 第10戦 フランスGPの決勝レースが10月11日にルマンのブガッティ・サーキットで行われ、ダニロ・ペトルッチが優勝した。

    スタート直前に雨が降り出したことから、スタート時間が遅れ、周回数が27ラップから26ラップに短縮。気温12度、路面温度14度のウェットコンディションでレースはスタート。

    3番グリッドのダニロ・ペトルッチが昨年6月の第6戦イタリアGP以来、22戦ぶりに優勝。当地で3年連続の表彰台を獲得して、総合14位から10位に浮上した。

    2位には1.273秒差で18番グリッドからスタートしたアレックス・マルケスが入り、最高峰クラス9戦目で初表彰台を獲得。3位にはポル・エスパルガロが入り、今季3度目の表彰台を獲得した。

    6番グリッドのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、3.911秒差の4位。9番グリッドのヨハン・ザルコは、終盤にファステストラップを連発して5位まで挽回。12番グリッドのミゲール・オリベイラは6位。

    13番グリッドの中上貴晶は、5.921秒差の7位。21番グリッドのステファン・ブラドルは、2018年にホンダのテストライダーに就任してから最高位となる8位。

    ポールポジションのファビオ・クアルタラロは、6ラップ目に11番手まで後退したが、16.687秒差の9位。

    10番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、スタート直後の3コーナーで週末2度目、今季5度目の転倒を喫して、3戦連続の転倒リタイア、4度目のリタイア。

    5番グリッドのマーベリック・ビニャーレスと14番グリッドのジョアン・ミルは、1ラップ目に転倒したロッシとヤマハ機との接触を回避するためにコースアウトを強いられたが、10位と11位でフィニッシュ。

    11番グリッドのフランコ・モルビデッリは、16番手走行中の17ラップ目に今季4度目の転倒。4番グリッドのカル・クラッチローは、トップグループを追走した7番手走行中の18ラップ目に今季4度目の転倒。

    2番グリッドのジャック・ミラーは、スタートで1番手に飛び出して優勝争いを繰り広げたが、19ラップ目に技術的な問題が原因でリタイア。16番グリッドのアレックス・リンスは、2番手走行中の20ラップ目に週末2度目、今季7度目の転倒を喫した。

    チャンピオンシップは、ポイントリーダーのクアルタラロが7ポイントを加算。総合2位を維持したミルは10ポイント差。総合3位に浮上したドヴィツィオーゾは18ポイント差、総合4位に後退したビニャーレスは19ポイント差。

    次戦は3連戦の2戦目となる第11戦アラゴンGP。モーターランド・アラゴンで10月16日に初日、18日に決勝レースが開催される。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 D・ペトルッチ Ducati Team Ducati 45’54.736
    2 A・マルケス Repsol Honda Team Honda 1.273
    3 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1.711
    4 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 3.911
    5 J・ザルコ Reale Avintia Racing Ducati 4.310
    6 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 4.466
    7 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 5.921
    8 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 15.597
    9 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 16.687
    10 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 16.895
    11 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 16.980
    12 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 27.321
    13 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 33.351
    14 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 39.176
    15 I・レクオーナ Red Bull KTM Tech 3 KTM 51.087
    DNF F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha – 8 laps
    DNF V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha – 26 Laps
  • MotoGP:バレンティーノ・ロッシ、2021年はヤマハSRTで現役続行

    MotoGP:バレンティーノ・ロッシ、2021年はヤマハSRTで現役続行

    バレンティーノ・ロッシが、2021年にヤマハSRT(ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チーム)に移籍し、MotoGPキャリアを続行することが決定した。

    ヤマハ発動機は9月26日(土)、最高峰クラス21年目、キャリア25年目の41歳のイタリア人ライダー、バレンティーノ・ロッシとの間で、2021年の参戦に関して、1年契約の更新を締結したことを発表。サテライトチーム、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームから参戦することが決定した。

    ヤマハから供給されるファクトリーマシンを引き続き使用することになり、VR46・ライダーズ・アカデミーのメンバーで、7月13日に契約期間を2年延長したフランコ・モルビデッリと初めてコンビを結成することになる。

    バレンティーノ・ロッシ
    「2021年もレースが続けられること、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームと一緒に参戦することがとても嬉しい。この決断を下す前に多くのことを考えた。なぜなら、チャレンジは増々熱くなるから。MotoGPクラスでトップに立つということは、多くの努力、毎日のトレーニング、アスリートの生活を送らなければいけないけど、それがまだ好き、まだ走りたい。前半戦に選択し、ヤマハと相談。合意してくれた。ファクトリーチームに場所がなくても、ファクトリーマシンとファクトリーサポートを保証すると言ってくれた。ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに移籍することがとても嬉しい。彼らは若いけど、トップチームであることを証明した。非常に真面目で、非常に上手く運営されている。今年、僕はクルーチーフを迎え、ダビドをとても嬉しく思う。まだ僕たちのベストレベルに到達していないと思う。これが理由の1つとして、彼とのコンビを続けることを決めた。チームの雰囲気をすごく気に入っている。フランコがチームメイトとなることはナイス。彼はアカデミーのライダー。最高だ。良いことを実現させるために一緒に働くことができると思う。」

    リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
    「バレンティーノがもう1年MotoGPクラスに参戦することを嬉しく思い、このスポーツのファンも同じ気持ちだと確信します。多くのファンは彼と一緒に成長し、彼のキャリアを追いかけてきました。今シーズン、そして、ヤマハのファクトリーチームでのラストシーズンは、彼のチャンピオンシップ参戦25年目、ヤマハから15年目です。最初にバレンティーノが2021年もMotoGPクラスに残ることを保証し、ヤマハは全面的なサポートとファクトリーマシンの提供を継続します。最終的には、これはまさに彼が決断したことです。以前にも言ったように、今シーズンは、新型コロナウイルスの影響を受け、伝説的なライダーのキャリアを終えるには相応しくない年です。彼は常に世界中のファンの間で大変人気がありました。少なくても、もう1年走り続けることを決めたことは最高です。ファンがもう一度彼のアクションを観るためにトラックに戻って来ることを期待します。バレンティーノを迎え入れるための情熱と全面的な協力をしてくれたペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに感謝します。彼らはまだ若いチームですが、大変プロフェッショナルで、レースへの勝利とチャンピオンシップのトップを目指す有力候補であることから、バレンティーノは快適さを感じ、ベストレベルを発揮できると確信しています。」

    ラズラン・ラザリ(ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チーム/チーム代表)
    「ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームと全てのパートナーを代表し、象徴的かつ伝説的なライダーであるバレンティーノ・ロッシを来年チームに迎え入れることを大変名誉に思います。彼の経験は、最高峰クラス3年目を迎えるチームの素晴らしい資産となり、彼から多くのことを学ぶことができると確信しています。同時にチームへの信頼に対して報酬を与えるために、戦闘的になるように全力でアシストします。我々はこの機会に謙虚に受け止め、挑戦への準備を整えます。バレンティーノとフランコの組み合わせは、可能な限り戦闘的になるという我々の目標を助けてくれ、トラック上で本当に恐るべき力となると信じています。待ちきれません!」

  • MotoGP 第8戦 結果:マーベリック・ビニャーレスが今季初優勝

    MotoGP 第8戦 結果:マーベリック・ビニャーレスが今季初優勝

    MotoGP 第8戦 エミリア・ロマーニャ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが9月20日(日)にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が今季初優勝を挙げた。

    気温26度、路面温度39度のドライコンディションの中、ポールポジションからスタートしたマーベリック・ビニャーレスが優勝。昨年11月の第18戦マレーシアGP以来、8戦ぶりに優勝。最高峰クラスで8勝目、通算24勝目を挙げ、総合3位に浮上した。

    11番グリッドのジョアン・ミルは、2.425秒差の2位に入り、2戦連続3度目の表彰台を獲得。3番グリッドのファビオ・クアルタラロは、3.419秒差の3位でフィニッシュしたが、トラックリミットにより、3秒のペナルティが科せられて4位に後退。

    4番グリッドのポル・エスパルガロは、4.528秒差の4位だったが、2戦ぶり2度目の表彰台を獲得。15番グリッドのミゲール・オリベイラは、7.368秒差の5位に入り、1週間前に当地で開催された前戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPで1桁台に進出できなかったKTM勢の2台がトップ5に進出。

    12番グリッドの中上貴晶は、11.139秒差の6位。

    ウォームアップ走行で初めて1番手に進出した17番グリッドのアレックス・マルケスは、自己最高位の7位。10番グリッドのアンドレア・ドヴィツォーゾは8位。8番グリッドのフランコ・モルビデッリは、1ラップ目の8コーナーで転倒したアレイシ・エスパルガロに激突。転倒を回避したが、コース外に押し出されて、最後尾に後退したが9位まで挽回。9番グリッドのダニロ・ペトルッチは10位。14番グリッドのヨハン・ザルコは11位。18番グリッドのアレックス・リンスは12位で完走。

    5番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、1ラップ目に3番手、2ラップ目に2番手。6ラップ目には1番手に飛び出し、トップを快走していたが、21ラップ目の6コーナーで週末2度目(フリー走行3の転倒も6コーナー)、今季3度目の転倒。

    7番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、2ラップ目の4コーナーで今季2度目の転倒。レースを続けたが、最後尾を走行していた16ラップ目にリタイア。6番グリッドのブラッド・ビンダーは、2ラップ目の14コーナー、4ラップ目の1コーナーで連続転倒。

    ウォームアップ走行でハードクラッシュを喫した2番グリッドのジャック・ミラーは、技術的な問題が発生して8ラップ目にリタイア。

    チャンピオンシップは、ポイントリーダーのドヴィツォーゾが8ポイントを加算したが、総合2位のクアルタラロが1ポイント差、総合5位から2位に浮上したビニャーレスが1ポイント差、総合4位のミルが4ポイント差に接近。

    MotoGPは、3連戦の3戦目となる第9カタルーニャGPの開催地、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットに移動する。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 41:55.846
    2 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2.425
    3 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 4.528
    4 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 6.419
    5 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 7.368
    6 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 11.139
    7 A・マルケス Repsol Honda Team Honda 11.929
    8 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 13.113
    9 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 15.880
    10 D・ペトルッチ Ducati Team Ducati 17.682
    11 J・ザルコ Reale Avintia Racing Ducati 23.144
    12 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 24.962
    13 B・スミス Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 30.008
    DNF V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha -12 laps
  • MotoGP:ヤマハ 第7戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP:ヤマハ 第7戦 サンマリノGP 決勝レポート

    モルビデリが最高峰クラス初優勝、ロッシが4位、ビニャーレスが6位
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは表彰台争いを展開。ほとんどの時間帯で2番手を走行したが、最終的にわずかの差で届かず4位。マーベリック・ビニャーレスは苦しい展開ながら、終盤でペースを上げて6位でチェッカーを受けた。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリが、地元ファンの目の前でMotoGP初優勝を達成。一方のフランコ・モルビデリは転倒リタイアと残念な結果となった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP、4位と6位を獲得
    ロッシは4番グリッドから好スタートを切り2番手へ。フランコ・モルビデリと首位を競り合ったがパスすることはできず、2番手のままオープニングラップを終了。その後の数ラップもモルビデリにぴったりとついて行き、2台のトップ争いの中で次第に後続を引き離していった。
    しかし中盤に入るとモルビデリに徐々に離されて単独走行となったが、ペースは良く、ラップタイムも1分33秒台前半で安定していたが、残り8ラップではF・バニャイア(ドゥカティ)、J・ミル(スズキ)、A・リンス(スズキ)の集団が徐々に近づいて後方に迫ってくる。ホームGPでの表彰台を目指すロッシは懸命にポジションを守っていたが、バグナイアにかわされた後、ラストラップにはミルにも先行を許し、4位でチェッカーを受けた。トップのモルビデリとの差は2.643秒だった。

    一方のビニャーレスは、スタート時点で小さな不安を抱えていたが、それは結果的に誤りで、ビニャーレスはポールポジションから予定通りにスタートした。スタートは悪くなかったものの、コーナーをいくつか抜けた時点で4番手に後退。リアタイヤにハードコンパウンドを選択していたため十分に機能するまで待つ必要もあり、序盤は、後方からのチャージを抑えながらポジションキープに集中した。中盤で7番手となっていたビニャーレスは、残り9ラップ頃から再びペースアップ。間もなくJ・ミラー(ドゥカティ)を捉え、6位でチェッカーを受けた。トップとの差は5.383秒だった。

    この結果、チャンピオンシップではビニャーレスがトップから18ポイント差でランキング5位をキープ。ロッシは同じく18ポイント差でランキング6位に浮上した。ヤマハはコンストラクターズランキング首位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキング2位を守っている。

    ロッシとビニャーレスは、火曜日に予定されているIRTA TESTに参加し、18~20日には同サーキットで第8戦を迎える。

    モルビデリがMotoGP初優勝! クアルタラロは転倒リタイアに終わる
    モルビデリは絶好のスタートからレースをリード。序盤はロッシが攻める場面もあったが、モルビデリはこれを抑えて徐々にアドバンテージを拡大し、27ラップを順調に走り切った。今シーズン初めて迎えた観客の前で地元のヒーローが真っ先にチェッカーを受け優勝。チャンピオンシップではランキング7位に浮上している。

    チームメイトのクアルタラロはスタートで出遅れ、挽回中の8ラップ目、第4コーナーで転倒してしまう。最後尾で再スタートし、19ラップ目にはピットに戻ってマシンをチェック。再びコースに出たそのラップで、またも転倒してしまった。この結果、チャンピオンシップでは2位に後退したものの、トップとの差はわずか6ポイント。PETRONAS Yamaha SRTは依然、チーム・ランキング首位を守っている。

    ふたりは火曜日に行われるテストに参加し、数日後には第8戦を迎える。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(4位)
    「表彰台はいつでも特別なもの。とくにここミサノでは、いつも以上に素晴らしい場所なので、そこに立てなかったことは非常に残念です。それに、もしもモルビデリ選手やバニャイア選手と一緒に上っていたとしたら、地元のレースのような感覚でしょう。あの時、私は小さなミスをしてしまいました。終盤でペースを上げていたミルは本当に強くて、最後の最後、あと2kmというところで抜かれてしまい本当に残念です。でもその一方で、依然としていいレースでしたし、ウイークを通じてとても良く乗れていたことには満足しています。ペースが良く、マシンのフィーリングも素晴らしかったのです。そのため表彰台を逃したとしても、十分にエンジョイできました。チームにとっても私にとっても、とても良い週末になりました。来週の戦いに向けて、あと3~4ヵ所は改善できると思っています。もう一度トライのチャンスがあるので楽しみです」

    マーベリック・ビニャーレス(6位)
    「何が起きたのかわかりません。本当に残念です。決勝で、なぜグリップしてくれなかったのか、原因がわかっていません。できることはすべて試しましたが、タイヤから十分な反応が返ってきませんでした。レース終盤の3~4ラップでは、いいタイムも出たのですが、もう遅すぎました。明後日にはここでテストがあるので、原因を分析して問題を解決したいと思います。まずはリラックスして、次戦に向けて気持ちを切り替えます。このコースで速く走れることはわかっているので、次回もまた1列目からのスタートを目指します」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「タフな戦いを予想していましたし、タイヤが重要な鍵を握ることもわかっていました。優勝を目指して戦ったわけですが、残念ながらそうはなりませんでした。ロッシ選手は好スタートを切り、最初から最後までいいペースをキープしました。もしも表彰台に立てていたら、私たちチームはもちろんファンの皆様にも喜んでいただけたと思うと残念ですが、彼の頑張りは本当に素晴らしく、大いに励みになったことは間違いありません。ロッシ選手は来週もう一度、トップ争いを狙っていくでしょう。ビニャーレス選手は、グリッドに着いたとき技術な問題を察知し、すぐにくまなくチェックしましたが問題は見つからず、そのままスタートすることになりました。しかし、ハードコンパウンドのタイヤが昨日までのような好感触を与えてくれず、決勝は厳しい戦いとなってしまいました。彼の速さはわかっているだけに、本当に残念な結果です。来週、もう一度チャンスがあるので、今日の経験を生かし、また火曜日のテストでは新しいものも試して次戦に臨みます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(優勝)
    「まるで魔法にかけられたような、非常に楽しい1週間でした。昨日まで何もかもすべてが順調だったので、決勝を前に、きっと何か良いことが起こると感じていました。その結果、こんなに素晴らしい瞬間が訪れたのです! ホームコースで世界選手権を優勝したことは今までに一度もありませんでした。それをMotoGPで成し遂げたのですから、人生最大の喜びです。これは私ひとりのことではなく、チームワークの賜物です。ともに戦うすべての人に感謝します。そして今日のことだけでなく、ここまでに積み上げてきたすべてのことを心から誇りに思えます。7年前は、ここでストック600に出場していました。それが今は、MotoGPで優勝できるまでになったのです。本当に驚くべきことで、とくに今年、初めて迎えた観客の前で勝利できたこともうれしく思います。彼らからの祝福に感動し、ともに祝えることに感謝します。彼らのために戦っていることを実感しています」

    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「初めにモルビデリ選手におめでとうの気持ちを伝えたいと思います。今日の優勝は本当に素晴らしいものでした。私にとっては非常に厳しい戦いになりましたが、それはそれとして、ここから学ばなければなりません。私は確かにミスをしました。ビニャーレス選手をパスしようとハードに攻め過ぎて、タイヤをオーバーヒートさせてしまったのです。仕掛けていって、しかもそれは正しいやり方だったと思いますが、目の前にいたミラー選手も抜きたいと考えてしまったのです。そこでブレーキを遅らせ過ぎて転倒してしまいました。オーバーテイクが難しかったことについては対処法を考えなければならないと思っています。上位争いに加わるだけのスピードは十分にあったので残念ですが、この経験から学び、来週は同じ失敗を繰り返すことはないでしょう。ここまでの6戦で5人のウイナーが誕生しており、これまでにない熾烈なチャンピオン争いになっています。厳しいシーズンの主導権を握るため、全力で戦い続けます」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamにとって、シーズン最高の大会になりました。モルビデリ選手の優勝は圧倒的で素晴らしく、オーストリアでの転倒を思い出すと喜びはひとしおです。しかもそれを自らのホームGPで成し遂げたのですから、本当に驚くべきことです。クアルタラロ選手は、上位陣を追いかける途中で転倒してしまいました。それでもチャンピオンシップでは依然として2位をキープしており、来週こそは力強い復活を見せてくれると確信しています」

  • MotoGP:ホンダ 第7戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP:ホンダ 第7戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP 第7戦サンマリノGPは、最高気温が29℃まで上昇。タイヤに厳しいレースになった。その厳しいレースで中上貴晶が、4番グリッドからオープニングラップ11番手に浮上すると、その後も着実にポジションを上げて8位でフィニッシュした。その後、最終ラップにトラックリミットのペナルティーを科せられ最終的に9位となったが、大きな成果を得るレースとなった。

    ミサノは今年、コースのアスファルトが新しくなった。そのため、初日と2日目のフリー走行では、新しい路面コンディションとマシンのセッティングを合わせる作業が続いた。そのため中上は、フリー走行では総合13番手。Q1からの予選となり、大接戦となったQ1でも4番手に終わり、14番グリッドから決勝に挑んだ。

    朝のウォームアップではトップタイムをマークし、セットアップで大きく前進。その結果、シングルフィニッシュを達成したが、それ以上に、来週のエミリア=ロマーニャGPに向けて大きな手応えをつかむレースだった。

    今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、4カ月間で14レースというハードスケジュール。同一サーキットで2連戦となるのは、スペインのヘレス、オーストリアのレッドブル・リンクに続いてこれが3大会目。ヘレスもレッドブル・リンクも2週目のレースで大きく飛躍している中上だけに、連戦となる第8戦エミリア=ロマーニャGPに向けて大きなステップを刻むレースとなった。

    ルーキーでこれが6戦目となるアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、フリー走行、予選、決勝と、着実に前進した。17位という結果は満足のいくものではなかったが、連戦となるエミリア=ロマーニャGPに向けて一歩前進することができた。スペインGPで右腕上腕を骨折し、治療とリハビリを続けるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として4戦目を迎えたステファン・ブラドルは、右腕に問題が生じ、思ったような走りができなかった。連戦となるエミリア=ロマーニャGPに向けて回復に努める。

    中上貴晶(9位)
    「今日はかなりポジティブなレースでした。金曜と土曜のフリー走行でタイムを出せず、予選では、いいパフォーマンスができませんでした。14番グリッドはあまりいいポジションではありません。でも今大会は新しいホールショットデバイスを使い、スタートが明らかによくなりました。レース中のラップタイムは1分33秒1か2で、かなり安定していました。朝のウォームアップではトップタイムを出すことができました。チームにとってもとても有意義なセッションとなり、1分32秒台をマークすることができました。しかしレースではそのタイムは出せませんでした。ウォームアップとレースの違いを考えなければなりません。それでも、今回もトップ10に入ることができました。次のレースでどのように前進できるか考えなければなりませんが、次のレースでは再び表彰台争いができると思います。2回目のミサノでのレースウイークがとても楽しみです。ポジティブに取り組み、初めての表彰台を目指して引き続き一生懸命がんばります」

    アレックス・マルケス(MotoGP 17位)
    「今日のペースはよかったです。特にレース終盤はレースリーダーたちと同じようなタイムで走行することができました。レース中の自己ファステストラップは最終ラップにマークすることができたし、昨日から大きく前進しました。今日はいいフィーリングがありました。いいレースでした。ペトルッチ(ドゥカティ)とハードなバトルをしました。何度か接触もしました。今大会はグリッドが悪く、それが影響しました。もっとよかったらビンダー(KTM)やオリベイラ(KTM)とバトルができたと思います。金曜日のスタートを考えたら、悪くありませんが、もっと安定した走りをする必要があります」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 18位)
    「昨日から右ひじの神経に問題が出て、レースではそれが悪化してフラストレーションがたまりました。腕上りではないのですが、2本の指がしびれました。そのためいつものペースより約1秒遅くなりました。火曜日にここでテストをする予定はないので、腕を休めたいと思います。来週は強くなって戻ってこられることを願っています」

  • MotoGP:スズキ 第7戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP:スズキ 第7戦 サンマリノGP 決勝レポート

    今シーズン初めて少数の観客を動員して開催されたサンマリノGP決勝。ミサノワールドサーキット/マルコ・シモンチェリには決勝日に約10,000人のMotoGPファンが集まり、27周で行われたスリリングなレースを観客席から観戦した。チームスズキエクスターはジョアン・ミルが最終ラップにドラマティックなオーバーテイクを見せ3位表彰台を手に入れ、チームメイトのアレックス・リンスもレース終盤まで上位グループで激しい表彰台争いを行い5位でレースを終えた。

    朝のウォームアップ走行での最大のテーマは、決勝で大きな鍵を握るタイヤ選択であり、ミルは前後共ミディアムタイヤを選択し、リンスはフロントにミディアム、リアにソフトを選択した。

    シーズン初観客の声援の中で決勝がスタートし、スズキライダーのふたりは1周目にリンス6番手、ミル8番手とそれぞれポジションを上げる。リンスは安定したハイペースで周回を重ね8周目には5番手に、その後さらに4番手にポジションを上げ表彰台を射程圏内とする。ミルも後方から着々と追い上げ、リンスのグループのすぐ後ろで6番手を走行。オーバーテイクのタイミングを虎視眈々と狙う。

    リンスはその後もペースを落とすことなくレースは終盤を迎え、残り数周ではふたりのライダーが共に表彰台を狙える展開となったが、リンスは腕上がりの症状に苦しみ表彰台争いから無念の脱落。一方のミルは最後まで表彰台争いを諦めることなく最終ラップでラストスパートを掛け、前を走るロッシ(ヤマハ)をオーバーテイク。3位にポジションを上げてシーズン2度目の表彰台を獲得した。腕の痛みによりペースダウンを強いられたリンスも5位でチェッカーを受け、チャンピオンシップに貴重なポイントを加算した。

    この表彰台獲得によりミルはチャンピオンシップでトップから16ポイント差のランキング4位に浮上。リンスは36ポイント差の12位だが、チャンピオンシップポイントはかなり僅差で、今後のレース結果により大逆転が起こる可能性が高い。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「レッドブルリンクに続いてミサノはスズキにとって難しいサーキットだったのですが、初日こそ苦戦しましたが最終的にはふたり共トップ5でフィニッシュしてくれ、ジョアンは最終ラップで素晴らしい走りを見せて表彰台を獲得することができました。来週もう1戦ここでレースがありますので、アレックスにはこの悔しさを次のレースにぶつけてもらい、ジョアンには引き続き好調を維持して2戦目も表彰台を狙ってもらいたいと思います。応援よろしくお願いします。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「今週もまた表彰台を獲得できましたし、何よりスズキの2台のマシンが揃って上位グループで表彰台争いをするのを見ることができたことが本当に嬉しいですね。予選グリッドがもう少し良かったら、さらに良いリザルトを期待できたのではないかと思います。ジョアンは後方から着々と追い上げ、最終ラップで息を飲むパフォーマンスを見せて表彰台を手に入れましたし、アレックスも腕の問題が起きるまでのペースは素晴らしいものでした。この週末のチームスタッフの努力に感謝すると共に、我々は来週もこの好調を維持し、来週末さらに上を目指していきます。」

    ジョアン・ミル
    「今日はオーストリアの時ほど強くはなかったけど、とにかくまた表彰台を獲得できて最高に嬉しいよ。最終ラップで仕掛けたコーナーは自信があったし、あそこでオーバーテイクすることは決めていたから、あのアタックは本当にエキサイティングだったね。スタート直後のタイヤが新しい時はペースアップに苦戦したけど、タイヤが消耗してからのペースはかなり良かったし、マシンのフィーリングも良かったから思い切って攻めることができた。火曜日のテストでさらにいろいろ試して、来週末に向けてまたきっちり準備するよ。」

    アレックス・リンス
    「今日はかなりきついレースだったよ。レース序盤から中盤は良い感じで走れていたんだけど、表彰台が見えてきてからペースを上げてかなりプッシュしたせいで右腕が腕上がりのような状態になってしまった。ヘレスで怪我した右肩がまだ完治していないから、それをかばって筋肉に負担を掛けてしまったせいだろうね。ラスト数周はもう限界だったから、とにかく転倒せず、順位をキープして完走することに気持ちを切り替えたんだ。状況を考えれば5位という結果には納得だけど、来週はさらに上を目指すよ。」

  • MotoGP 第7戦 結果:フランコ・モルビレリが初優勝、中上貴晶は9位

    MotoGP 第7戦 結果:フランコ・モルビレリが初優勝、中上貴晶は9位

    MotoGP 第7戦 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが9月13日、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、フランコ・モルビデリ(ヤマハSRT)がクラス初優勝を果たした。

    気温29度、路面温度42度のドライコンディションの中、2番グリッドからスタートした総合11位のフランコ・モルビデリがホールショットを決めた後、高い集中力で安定したリズムを刻み、最高峰クラス41戦目で初優勝。総合7位に浮上した。

    6番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、2.217秒差の2位。最高峰クラス21戦目で初表彰台を獲得すれば、8番グリッドのジョアン・ミルは、2.290秒差の3位に入り、2戦ぶり2度目の表彰台を獲得。

    4番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、スタートで2番手に浮上。最終ラップに逆転を許したが、2.643秒差の4位に進出。

    7番グリッドのアレックス・リンスは、4.044秒差の5位。ポールポジションのマーベリック・ビニャーレスは6位。9番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾは7位。5番グリッドのジャック・ミラーは、序盤に3番手を走行していたが、ポジションを維持できずに8位。

    ウォームアップ走行で1番手に進出した14番グリッドの中上貴晶は、10.839秒差の8位でフィニッシュしたが、最終ラップにトラックリミットを越えたことから、ポジションを1つ降格するペナルティが科せられて9位。

    11番グリッドのポル・エスパルガロは10位。12番グリッドのミゲール・オリベイラは11位。16番グリッドのブラッド・ビンダーは12位。

    3番グリッドのファビオ・クアルタラロは、4番手に浮上した8ラップ目の4コーナーで今季2度目の転倒を喫して20番手に後退。18ラップ目にピットインして、レースに戻ったが、その直後の6コーナーで転倒を喫して、昨年10月の第17戦オーストラリアGP以来、今季初の転倒リタイア。

    チャンピオンシップは、総合2位のドビツィオーゾが9ポイントを加算して、ポイントリーダーに飛び出し、クアルタラロは6ポイント差の総合2位に後退した。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 42:02.272
    2 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 2.217
    3 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2.290
    4 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 2.643
    5 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 4.044
    6 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 5.383
    7 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 10.358
    8 J・ミラー Pramac Racing Ducati 11.155
    9 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 10.839
    10 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 12.030
    11 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 12.376
    12 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 12.405
    13 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 15.142
    14 I・レクオーナ Red Bull KTM Tech 3 KTM 19.914
    15 J・ザルコ Reale Avintia Racing Ducati 20.152
    16 D・ペトルッチ Ducati Team Ducati 22.094
    17 A・マルケス Repsol Honda Team Honda 22.473
    18 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 37.856
    19 B・スミス Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’18.831
    DNF F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha -9 Laps
  • MotoGP 第7戦 予選:マーベリック・ビニャーレスがポールポジション

    MotoGP 第7戦 予選:マーベリック・ビニャーレスがポールポジション

    MotoGP 第7戦 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの公式予選が9月12日(土)にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、マーベリック・ビニャーレスがポールポジションを獲得した。

    気温30度、路面温度42度のドライコンディションの中、マーベリック・ビニャーレスは、2年前に記録されたオールタイムラップレコード(1分31秒629)を0.218秒更新。第5戦オーストリアGPに続き、今季2度目のポールポジションを獲得した。

    2番手は0.312秒差でフランコ・モルビデリ。最高峰クラスで初表彰台を獲得した第4戦チェコGP以来、今季2度目の1列目を獲得すれば、ファビオ・クアルタラロは、0.380秒差の3番手に入り、2戦ぶり5度目の1列目を確保。

    フリー走行総合1番手のバレンティーノ・ロッシは、0.466秒差の4番手。今季表彰台を獲得した第3戦アンダルシアGPに続く、今季のベストリザルトタイに進出。

    フリー走行総合4番手のジャック・ミラーは、0.643秒差の5番手。フリー走行総合7番手のフランチェスコ・バグナイア、フリー走行総合5番手のアレックス・リンス、フリー走行総合6番手のジョアン・ミル、フリー走行総合10番手のアンドレア・ドビツィオーゾ、フリー走行総合8番手のヨハン・ザルコがトップ10入り。

    フリー走行総合11番手のポル・エスパルガロは、公式予選1を1番手で通過した後、公式予選2では15コーナーで週末2度目、今季6度目の転倒を喫して11番手。フリー走行総合16番手のミゲール・オリベイラは、公式予選1で2番手、公式予選2で12番手。

    フリー走行総合13番手の中上貴晶は、公式予選1で4番手。フリー走行総合17番手のブラッド・ビンダーは、公式予選1で6番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’31.411
    2 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’31.723
    3 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’31.791
    4 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’31.877
    5 J・ミラー Pramac Racing Ducati 1’32.052
    6 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 1’32.054
    7 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’32.090
    8 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’32.102
    9 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1’32.184
    10 J・ザルコ Reale Avintia Racing Ducati 1’32.218
    11 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’32.266
    12 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’32.323
    13 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’32.295
    14 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’32.382
    15 D・ペトルッチ Ducati Team Ducati 1’32.418
    16 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’32.534
    17 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’32.791
    18 I・レクオーナ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’32.838
    19 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 1’32.915
    20 B・スミス Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’33.166
    21 A・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’33.333
  • MotoGP:ホンダ 第6戦 スティリアGP 決勝レポート

    MotoGP:ホンダ 第6戦 スティリアGP 決勝レポート

    中上貴晶 惜しくも表彰台を逃す。再スタートとなったレースで7位
    レッドブル・リンクで開催された第6戦スティリアGPは、17周目の1コーナーでマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が転倒、エアーフェンスに激突したマシンが炎上するアクシデントで赤旗中断となった。その後、レースは12周で再開され、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7位でチェッカーを受けた。

    今季初のフロントロー2番手から好スタートを切った中上貴晶は、オープニングラップで3番手につけると、15周目に前を走るジャック・ミラー(ドゥカティ)をパスして2番手に浮上。トップを走るジョアン・ミル(スズキ)の追撃態勢に入った。この時点で、4番手以下との差は開いており、中上貴晶の初表彰台はほぼ確実と思われたが、予想もしなかった赤旗中断で、レースは振り出しに戻った。

    中断になった時点で2番手だった中上貴晶は、再び2番グリッドから決勝に挑んだが、オープニングラップに7番手へとポジションを落とし厳しい戦いとなった。その後、8周目に先行するブラッド・ビンダー(KTM)をかわし6番手へ。11周目にアレックス・リンス(スズキ)に抜かれ7番手へポジションを落とし、チェッカーを受けた。

    12周というスプリントレース。優勝したミゲル・オリベイラ(KTM)から中上貴晶までのタイム差が、わずか1.864秒という大接戦。2番手を走行しながら赤旗中断になったことが悔やまれるが、初のフロントローから初表彰台にあと一歩に迫った中上貴晶の次戦の走りに大きな期待が膨らんだ。

    先週のオーストリアGPに続き、今大会も赤旗中断となり、選手たちにとっては精神的に厳しいレースとなった。その中でアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、16番グリッドから決勝に挑んだレース1は14番手を走行。再開されたレースは、前を走っていたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が転倒リタイアしたことで13番グリッドからスタートし、序盤は12番手を走行したが、大接戦の中でポジションを落とし16位でフィニッシュした。ポイント圏内の争いはし烈で、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)を厳しく追撃したが、惜しくもポイント獲得は果たせなかった。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、中断するまでは15番手とポイント圏内を走行したが、レース2では、タイヤのパフォーマンスを活かし切れず17位。アレックス・マルケスとカル・クラッチローを追ったステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)も18位でフィニッシュと、3選手ともにポイント獲得を果たせない厳しいレースとなった。

    中上貴晶(MotoGP 7位)
    「7位という結果にがっかりました。赤旗中断は残念でしたが、でも、これがレースです。仕方がありません。中断になるまでは完ぺきな走りでした。ジャック(ミラー)を抜いて2番手に上がってからは、ミルに追いつけると思ったし、優勝も可能だと感じました。レース2は12ラップで行われましたが、2レースともにベストを尽くしました。残念ながらレース2は表彰台争いができませんでしたが、次戦に向けて大きな自信になるレースでした。2週間のインターバルを経て、また3連戦となります。次の連戦では表彰台に立つために今まで以上に全力を尽くしたいです。すばらしい仕事をしてくれたチームとすべてのスタッフに感謝します」

    アレックス・マルケス(MotoGP 16位)
    「今日のレースは、結果はいいとはいえませんが、経験豊富なライダーたちと一緒に走ることができ、その中から本当に多くのことを学ぶことができました。マーベリック(ビニャーレス)の転倒を目の前で見ましたが、本当に恐ろしものでした。ケガがなくてよかったです。次戦からの復活を願っています。今大会はポジティブなポイントをたくさん見つけることができました。フィーリングも改善されました。そして、さらに改善すべきポイントも明確になってきました。次戦のミサノの目標は、自分のライディングスタイルをしっかり見つけることです。厳しい3連戦でしたが、次の戦いに向けて、今はしっかり充電したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 17位)
    「今日のレースに期待していましたが、17番手というグリッドからのレースは厳しいものでした。昨日の状態からバイクを改善したかったのですが、期待したような改善は果たせませんでした。レース1はリアにミディアムを使ったのですが、ソフトを使ったレース2よりフィーリングはよかったと思います。ソフトでは、コーナーの進入と加速でマシンが安定しませんでした。そういう状態の中で、なんとかグループの中にとどまろうと全力を尽くしたのですが、最後まで厳しい走りを強いられました。今大会のデータをしっかり分析して、次戦のミサノでは問題を解決したいと思っています」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 18位)
    「6カ月間、MotoGPマシンに乗らない状態で3レースをこなすのは、とても厳しいことでした。しかし、その3レースを走り終えて、多くのことを達成できたと思います。そして、学ぶことができました。今日はいいスタートが切れず、その後、コーナーでミスをしてポジションを落としました。再開されたレースではいいスタートが切れました。ペースもそれほど悪くはなく、アレックスとカル(クラッチロー)とのギャップを縮めることができました。今日は一歩前進できたと思います」

  • MotoGP:スズキ 第6戦 スティリアGP 決勝レポート

    MotoGP:スズキ 第6戦 スティリアGP 決勝レポート

    スティリアGP決勝はミル4位、リンス6位もレースディレクションの判断が物議を醸す
    3連戦の最後のレースとなったスティリアGP決勝は、紆余曲折の末チームスズキエクスターにとっては悔しさの残る週末となった。

    ウィークを通して安定した速さとコンスタントなペースで走行を重ねてきたジョアン・ミルは、朝のウォームアップを2番手で終え好調ぶりをさらに確信。前週のMotoGPクラス初表彰台獲得で自信を得たミルは、2週連続表彰台を目指す如く決勝に向けてさらなる闘志を燃やす。

    ミルはスタートでホールショットを決め、その後オーバーテイクを許して一旦2番手に順位を落とすも、再びトップに立ちレースをリード。その後も安定のペースでトップを独走し、セカンドグループに2.5秒の差をつけるが、17周目にアクシデントによりレースが赤旗中断となる。

    レース1が中断された時点での順位がグリッドポジションとなる再スタートのレース2でも、ミルはポールポジションからスタートして再びホールショットを決める。しかし再スタート後のレース2ではリアタイヤは新品だがフロントタイヤは中古での走行となり、厳しい戦いを強いられ3周目には3番手までポジションダウン。ミルはその後も諦めることなくトップグループに喰らいつき、レース2を4位で終えて13ポイントを獲得した。

    アレックス・リンスも赤旗中断前のレース1ではミル同様好調な滑り出しを切って5番手に。しかし前を走るポル・エスパルガロ(KTM)のオーバーテイクに手こずり、数周をポルの後ろで粘り強く走行。ペースが上がり始めたところでレースが中断され再スタートとなるが、レース2ではスタートのミスにより8番手までポジションを落とす。右肩の痛みと数度のミスで忍耐を強いられるが、その後は6位まで順位を上げてチェッカー。チャンピオンシップポイントに貴重な10ポイントを追加した。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「先週に続き今週も私達は良いパフォーマンスが出せていたのですが、特にレース2で運がありませんでした。とはいえふたりのライダーがトップ6でいずれもゴールできたというのは悪い結果ではありませんし、彼らの素晴らしいパフォーマンスに感謝の気持ちを伝えたいです。次のミサノでまたダブル表彰台に再チャレンジしたいと思います。応援ありがとうございました。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「決勝での走りだけで判断するのなら、今日はふたりとも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたし、我々の強さを証明してくれたことを喜ぶべきでしょう。アレックスはレース1では安定した走りでトップグループを追い上げていたのですが、レース2ではスタートのミスでポジションを落としてしまったせいで残念ながら厳しい展開を強いられることになってしまいました。ジョアンに関しては赤旗中断までのレースでは後ろを引き離しながら単独でトップを走行というシチュエーションにありながら、再スタートしたレースではレースディレクションの判断が我々の理解とは相違し、4位という結果に終わってしまいました。最終ラップにトラックリミットからはみ出したライダーは、ゴール後のポジションをひとつ下げるとルールブックにはっきりと記されているにも関わらず、ポルにペナルティーが課されなかったことは理解し難いですし、ましてその行為によってポジションを上げた場合はもっての外だと思います。ポルが緑色にペイントされたランオフエリアを走行しなければ、そこでブレーキングが必要となり、そうなればミルも彼をオーバーテイクして3位になれたのではないかというのが我々チームの見解なので、レースディレクションの今回の判断にはとてもがっかりしています。ジョアン自身、レース1で同様の行為によってペナルティーを課せられ、走行中にポジションをひとつ下げているのに、レース2でポルに同様のペナルティーが課せられなかったことはどう考えても理解できません。オーストリアは今シーズン3つ目のサーキットとなったわけですが、ここでの2戦で我々はさらに大きく進化できたと思っています。今回のレース結果には不満が残りますが、我々のこの強さを武器に今後もしっかりと進化を続け、さらに強くなって次戦に臨みます。」

    ジョアン・ミル
    「今日は本当に運が悪かったとしか言いようがなくて悔しい気持ちでいっぱいだけど、ポジティブなことは、今日の自分には優勝争いができる速さがあったことを証明できたことだよ。最終コーナーでポルが大きくコースアウトして、そのままアクセル全開でゴールした行為に関しては自分にはよく見えていなかったけど、あれはレースディレクションにペナルティーを課せられるものだと思っていた。数々のアクションがかなり厳しく取り締まられているのに、あの行為がペナルティー対象にならないのはなんだか不公平な感じがするよ。今週末は良い流れで全てが順調に進んでいたし、赤旗中断前のレースでは優勝の手応えも確実に感じていた。でも再スタート後は中古タイヤだったから、最初のレースのように他のライダー達を抑えることは不可能だったんだ。全力を出し切って、初優勝が目の前に見えていたのに最終的に4位という結果で終わってしまったことは悔やんでも悔やみきれないけど、気持ちを切り替えてまた次のサンマリノGPで頑張ることにするよ。」

    アレックス・リンス
    「赤旗中断までのレースではポルをなかなかオーバーテイクできずにかなり手こずったけど、なんとかトップグループに追いつこうと頑張っていた最中だった。レース2ではスタートの時にクラッチを早く離し過ぎたためにリアタイヤがスピンしてウィーリーしてしまうという大失敗を犯してしまい、かなりポジションを落としてしまったせいでトップに追いつくことが難しくなってしまった。マシンのフィーリングはかなり良かったからもっと上位を狙いたかったけど、なんとか6位まで順位を上げることができて良かったよ。相変わらず右肩の痛みはまだ残っているけど、次のレースまで2週間休みがあるからしっかり体を休めて、ミサノではもっと良い状態で走れるようになっていると思う。次のレースが今から楽しみだよ。」